(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024042228
(43)【公開日】2024-03-28
(54)【発明の名称】実装装置および半導体装置の製造方法
(51)【国際特許分類】
H01L 21/52 20060101AFI20240321BHJP
【FI】
H01L21/52 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022146800
(22)【出願日】2022-09-15
(71)【出願人】
【識別番号】515085901
【氏名又は名称】ファスフォードテクノロジ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000350
【氏名又は名称】ポレール弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】小橋 英晴
(72)【発明者】
【氏名】山本 啓太
(72)【発明者】
【氏名】松添 明央
【テーマコード(参考)】
5F047
【Fターム(参考)】
5F047AA17
5F047BA21
5F047BB03
5F047BB19
5F047FA02
5F047FA04
5F047FA14
5F047FA72
5F047FA73
5F047FA74
(57)【要約】
【課題】ダイの側面における外観検査において異物と傷を区別して認識することが可能な技術を提供することにある。
【解決手段】実装装置は、ダイの側面に対向するように設置されるミラーと、前記ダイおよび前記ミラーの反射面が視野内に位置するように設けられる撮像装置と、前記撮像装置により前記ミラーの反射面を通過する鏡像および前記ダイの側面と前記ミラーとの間の領域の前記ミラーを介さない直接観測像を撮影し、前記鏡像で検出する異常が直接観測の位置で輪郭を検出する場合は異物、輪郭を検出しない場合は傷として判別するよう構成される制御装置と、を備える。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ダイの側面に対向するように設置されるミラーと、
前記ダイおよび前記ミラーの反射面が視野内に位置するように設けられる撮像装置と、
前記撮像装置により前記ミラーの反射面を通過する鏡像および前記ダイの側面と前記ミラーとの間の領域の前記ミラーを介さない直接観測像を撮影し、前記鏡像で検出する異常が直接観測の位置で輪郭を検出する場合は異物として判別し、輪郭を検出しない場合は傷として判別するよう構成される制御装置と、
を備える実装装置。
【請求項2】
請求項1の実装装置において、さらに、
前記ダイに対して上方に設けられる第一の照明装置と、
前記ダイに対して下方に設けられる第二の照明装置と、
を備え、
前記鏡像は前記第一の照明装置および前記第二の照明装置により照射される照明光により形成され、
前記直接観測像は前記第二の照明装置により照射される照明光により形成される実装装置。
【請求項3】
請求項2の実装装置において、
さらに、前記ミラーが設けられるベースと、前記ベースに設けられる台座と、を有する中間ステージを備え、
前記ベースは前記第二の照明装置を有する実装装置。
【請求項4】
請求項1の実装装置において、さらに、
前記ダイに対して斜め上方に設けられる第一の照明装置と、
前記ダイに対して斜め下方に設けられる第二の照明装置と、
を備え、
前記鏡像は前記第一の照明装置および前記第二の照明装置により照射される照明光により形成され、
前記直接観測像は前記第一の照明装置により照射される照明光により形成される実装装置。
【請求項5】
請求項4の実装装置において、
さらに、前記ミラーが設けられるベースと、前記ベースに設けられる台座と、を有する中間ステージを備え、
前記ベースは前記第二の照明装置を有する実装装置。
【請求項6】
請求項1の実装装置において、
さらに、前記撮像装置の光学軸に沿って照明光を照射する照明装置を備え、
前記鏡像は前記照明装置により照射される照明光により形成され、
前記直接観測像は前記照明装置により照射される照明光により形成される実装装置。
【請求項7】
請求項6の実装装置において、
さらに、前記ミラーが設けられるベースと、前記ベースに設けられる台座と、を有する中間ステージを備える実装装置。
【請求項8】
請求項1から7の何れか一つの実装装置において、
前記制御装置は、
前記異常が傷であると判別する場合は、前記ダイを不良品と判定し、
前記異常が異物であると判別する場合は、
当該異物が所定大きさを超えるとき、不良品と判定し、
当該異物が所定大きさ以下であるとき、良品と判定するよう構成される実装装置。
【請求項9】
請求項1から7の何れか一つの実装装置において、
前記制御装置は、
前記異常が傷であると判別する場合は、前記ダイを不良品と判定し、
前記異常が異物であると判別する場合は、異物除去処理を行い、
異物が除去できないとき、不良品と判定し、
異物が除去できるとき、良品と判定するよう構成される実装装置。
【請求項10】
ダイの側面に対向するように設置されるミラーと、前記ダイおよび前記ミラーの反射面が視野内に位置するように設けられる撮像装置と、を備える実装装置にウエハを搬入する工程と、
前記撮像装置により前記ミラーの反射面を通過する鏡像および前記ダイの側面と前記ミラーとの間の領域の前記ミラーを介さない直接観測像を撮影し、前記鏡像で検出する異常が直接観測の位置で輪郭を検出する場合は異物、輪郭を検出しない場合は傷として判別する工程と、
を含む半導体装置の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は実装装置に関し、例えば、ダイの側面を検査するダイボンダに適用可能である。
【背景技術】
【0002】
ダイボンダ等の半導体製造装置(実装装置)は、接合材料を用いて、例えば、素子を基板または素子の上にアタッチする(取り付ける)装置である。接合材料は、例えば、液状またはフィルム状の樹脂やはんだ等である。素子は、例えば、半導体チップやMEMS(Micro Electro Mechanical System)、ガラスチップ等のダイ、または電子部品である。基板は、例えば、配線基板や金属薄板で形成されるリードフレーム、ガラス基板等である。
【0003】
ダイボンダにおいては、例えば、カメラを用いて取得した画像に基づいて、ダイの側面検査が行われる(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ダイの側面上の異常をカメラによる撮像で検出したとき、その異常が異物によるものなのか、クラックやスクラッチ、チッピング等の傷によるものなのか、を撮像画像で判断することは難しい。
【0006】
本開示の課題はダイの側面における外観検査において異物と傷を区別して認識することが可能な技術を提供することにある。その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。
すなわち、実装装置は、ダイの側面に対向するように設置されるミラーと、前記ダイおよび前記ミラーの反射面が視野内に位置するように設けられる撮像装置と、前記撮像装置により前記ミラーの反射面を通過する鏡像および前記ダイ側面と前記ミラーとの間の領域の前記ミラーを介さない直接観測像を撮影し、前記鏡像で検出する異常が直接観測の位置で輪郭を検出する場合は異物、輪郭を検出しない場合は傷として判別するよう構成される制御装置と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、ダイの側面における外観検査において異物と傷を区別して認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は実施形態におけるダイボンダの概略上面図である。
【
図3】
図3は
図1に示すダイボンダによる半導体装置の製造方法を示すフローチャートである。
【
図4】
図4は
図1に示すダイボンダにおけるステージ認識カメラ、照明装置および中間ステージを示す模式図である。
【
図5】
図5は
図4に示す中間ステージにおける直接撮影を説明する概念図である。
【
図6】
図6は
図4に示す構成において撮影された画像例を示す図である。
【
図7】
図7は異物と傷を区別して認識する表面検査のフローチャートである。
【
図8】
図8は第一変形例におけるステージ認識カメラ、照明装置および中間ステージを示す模式図である。
【
図9】
図9は
図8に示す構成において撮影された画像例を示す図である。
【
図11】
図11は第三変形例における異物と傷を区別して認識する表面検査のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、実施形態および変形例について、図面を用いて説明する。ただし、以下の説明において、同一構成要素には同一符号を付し繰り返しの説明を省略することがある。なお、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合がある。また、複数の図面の相互間においても、各要素の寸法の関係、各要素の比率等は必ずしも一致していない。
【0011】
まず、実施形態のダイボンダの構成について
図1および
図2を用いて説明する。
図1は実施形態におけるダイボンダの概略上面図である。
図2は
図1に示すダイボンダの概略側面図である。
【0012】
ダイボンダ1は、大別して、ダイ供給部10と、ピックアップ部20と、中間ステージ部30と、ボンディング部40と、搬送部50と、各部の動作を監視し制御する制御部(制御装置)80と、を有する。Y軸方向がダイボンダ1の前後方向であり、X軸方向が左右方向である。ダイ供給部10がダイボンダ1の前側に配置され、ボンディング部40が後側に配置される。
【0013】
ダイ供給部10は、ウエハWを保持するウエハ保持台(不図示)と、ウエハWからダイDを剥離する剥離ユニット13と、を有する。ウエハ保持台は図示しない駆動手段によってXY方向に動かされ、ピックアップするダイDが剥離ユニット13の位置に動かされる。剥離ユニット13は図示しない駆動手段によって上下方向に動かされる。ウエハWはダイシングテープDT上に接着されており、複数のダイDに分割されている。ウエハWが貼付されたダイシングテープDTは図示しないウエハリングに保持されている。ウエハWとダイシングテープDTとの間にダイアタッチフィルム(DAF)と呼ばれるフィルム状の接着材料を貼り付けている。ダイアタッチフィルムは加熱することで硬化する。
【0014】
ピックアップ部20は、ピックアップヘッド21と、ウエハ認識カメラ24と、照明装置25と、を有する。ピックアップヘッド21は、剥離されたダイDを先端に吸着保持するコレット22を有し、ダイ供給部10からダイDをピックアップし、中間ステージ31に載置する。ウエハ認識カメラ24はウエハWからピックアップするダイDのピックアップ位置を把握する。なお、ピックアップ部20は、図示しない、ピックアップヘッド21を昇降、回転、X方向およびY方向に動かす各駆動部を有する。
【0015】
中間ステージ部30は、中間ステージ31と、ステージ認識カメラ34と、照明装置35と、を有する。中間ステージ31は、四つのミラー311と、台座312と、ベース313と、台座312を回転するための駆動部と、を有する。ステージ認識カメラ34は中間ステージ31の上方に設置され、中間ステージ31上のダイDを撮影する。照明装置35は、例えば、ステージ認識カメラ34と中間ステージ31との間に設置される同軸照明である。
【0016】
また、ミラー311は、ステージ認識カメラ34の光学軸に対して所定角度傾いた反射面を有し、ベース313の上に四つ設置されている。なお、ミラー311は四つに限定されるものではなく、ダイDの特定の二側面のみを認識する場合は、二つであってもよいし、ダイDの特定の一側面のみを認識する場合は、一つであってもよい。ダイDの一側面に対向する一つのミラー311は複数のミラーで構成されていてもよい。
【0017】
ミラー311は、例えば、対向する側面が直角二等辺三角形状であり、他の側面、底面および反射面を有する斜面が矩形状である三角柱で構成されている。すなわち、反射面は平面状である。ミラー311は鏡の他にプリズムで構成してもよい。
【0018】
所定角度は、ダイDの側面に対して垂直に近い角度で照明装置35の照明光が照射されると共に、ダイDの側面を垂直に近い角度で撮像が可能となる角度である。ミラー311の反射面にダイDの側面像を反射させ、中間ステージ31上方に設置してあるステージ認識カメラ34にてダイDの上面および四つの側面を同時に(一回の露光で)撮像し検査することが可能である。
【0019】
台座312にはダイDが一時的に載置される。台座312のダイDが載置される載置面はミラー311が設置される面(ベース313の上面)よりも高い。台座312は載置されるダイDを吸着するための吸着孔を有する。また、台座312は例えば柱状であり、その上面である載置面はダイDよりも小さい。この場合、ダイDが載置面に吸着されている状態においてダイDの外周端部が撓んで変形しない大きさである。これにより、ミラー311をダイDに近づけて設けることが可能となる。また、ダイDの下端部の撮影が容易になる。また、載置するダイのサイズが変わった場合の対応も可能となる。このため、台座312を設けるのが好ましいが、設けなくてもよい。
【0020】
ステージ認識カメラ34は、例えば、中間ステージ31の直上に設置され、かつ中間ステージ31の中心軸とステージ認識カメラ34の光軸が一致するように垂直下方に視野角を向けて設置される。ステージ認識カメラ34は、ダイDおよび四つのミラー311の反射面が視野内に位置するように設置される。照明装置35は、中間ステージ31に載置されるダイDをステージ認識カメラ34が撮影可能な明るさにするため、光を照射する。照射された光のダイDでの反射光は、四つのミラー311に入射する。この構成によって、ステージ認識カメラ34は、ダイDの側面から上面まで撮影することができる。
【0021】
四つのミラー311に入射した光は、四つのミラー311の上方に設置されたステージ認識カメラ34の光軸に沿って入射する。ステージ認識カメラ34は、ダイDの上面および四つのミラー311からそれぞれ反射された被写体像を撮影する。ステージ認識カメラ34が撮影した画像は、制御部80に出力され、画像処理され、また、表示画面(図示しない)にも表示され得る。
【0022】
ボンディング部40は、ボンドヘッド41と、基板認識カメラ44と、ボンドステージ46と、を有する。ボンドヘッド41はピックアップヘッド21と同様にダイDを先端に吸着保持するコレット42を有する。基板認識カメラ44は基板Sの位置認識マーク(図示せず)を撮像し、ボンド位置を認識する。ここで、基板Sには、最終的に一つのパッケージとなる、複数の製品エリア(以下、パッケージエリアPという。)が形成されている。位置認識マークはパッケージエリアPごとに設けられる。ボンドステージ46は、基板SにダイDが載置される際、上方向に動かされ、基板Sを下方から支える。ボンドステージ46は基板Sを真空吸着するための吸引口(不図示)を有し、基板Sを固定することが可能である。ボンドステージ46は基板Sを加熱する加熱部(不図示)を有する。なお、ボンディング部40は、図示しない、ボンドヘッド41を昇降、回転、X方向およびY方向に動かす各駆動部を有する。
【0023】
このような構成によって、ボンドヘッド41は、ステージ認識カメラ34の撮像データに基づいてピックアップ位置・姿勢を補正し、中間ステージ31からダイDをピックアップする。そして、ボンドヘッド41は、基板認識カメラ44の撮像データに基づいて基板SのパッケージエリアP上にピックアップされたダイDをボンドし、又は既に基板SのパッケージエリアPの上にボンドされたダイの上に積層する形でボンドする。
【0024】
搬送部50は基板Sが移動する搬送レーン52を有する。搬送レーン52は基板SをX軸方向に搬送する。このような構成によって、基板Sは、図示しない基板供給部から搬送レーン52に沿ってボンド位置(実装位置)まで移動し、ボンド後、図示しない基板搬出部まで移動したり、基板供給部まで戻ったりする。
【0025】
制御部80は、ダイボンダ1の各部の動作を監視し制御するプログラム(ソフトウエア)およびデータを格納する記憶装置と、記憶装置に格納されたプログラムを実行する中央処理装置(CPU)と、入出力装置(不図示)と、を備える。入出力装置は、画像取込装置(不図示)、モータ制御装置(不図示)およびI/O信号制御装置(不図示)等を有する。画像取込装置は、ウエハ認識カメラ24、ステージ認識カメラ34および基板認識カメラ44からの画像データを取り込む。モータ制御装置は、ダイ供給部10の駆動部、ピックアップ部20の駆動部、ボンディング部40の駆動部等を制御する。I/O信号制御装置は、種々のセンサ信号を取り込んだり、照明装置35などのスイッチ等の信号部を制御したりする。
【0026】
ダイボンダ1を用いた半導体装置の製造工程の一工程であるボンド工程(製造方法)について
図3を用いて説明する。
図3は
図1に示すダイボンダによる半導体装置の製造方法を示すフローチャートである。以下の説明において、ダイボンダ1を構成する各部の動作は制御部80により制御される。
【0027】
(ウエハ搬入工程:工程S1)
ウエハリング(不図示)がダイボンダ1のウエハカセット(不図示)に供給される。供給されたウエハリングがダイ供給部10に供給されてダイボンダ1に搬入される。ここで、ウエハリングにはウエハWから分割されたダイDが貼付されたダイシングテープDTが保持されている。
【0028】
(基板搬入工程:工程S2)
基板Sが格納された基板搬送治具が基板供給部に供給してダイボンダ1に搬入される。基板供給部で基板Sが基板搬送治具から取り出されて不図示の搬送爪に固定される。
【0029】
(ピックアップ工程:工程S3)
工程S1後、所望するダイDをダイシングテープDTからピックアップできるようにウエハ保持台が動かされる。ウエハ認識カメラ24によりダイDが撮影され、撮影により取得された画像データに基づいてダイDの位置決めおよび表面検査が行われる。
【0030】
位置決めされたダイDは剥離ユニット13およびピックアップヘッド21によりダイシングテープDTから剥離される。ダイシングテープDTから剥離されたダイDは、ピックアップヘッド21に設けられたコレット22に吸着、保持されて、中間ステージ31に搬送されて載置される。
【0031】
ステージ認識カメラ34により中間ステージ31の上のダイDが撮影され、撮影により取得された画像データに基づいてダイDの位置決めおよび表面検査が行われる。画像データを画像処理することによって、ダイボンダのダイ位置基準点からの中間ステージ31上のダイDのずれ量(X、Y、θ方向)が算出されて位置決めが行われる。なお、ダイ位置基準点は、予め、中間ステージ31の所定の位置を装置の初期設定として保持されている。画像データを画像処理することによって、ダイDの表面検査が行われる。検査されたダイDが不良の場合、ボンドヘッド41によりダイDを捨て置き領域へ搬送される。
【0032】
ダイDを中間ステージ31に搬送したピックアップヘッド21はダイ供給部10に戻される。上述した手順に従って、次のダイDがダイシングテープDTから剥離され、以後同様の手順に従ってダイシングテープDTから1個ずつダイDが剥離される。
【0033】
(ボンド工程:工程S4)
搬送部50により基板Sがボンドステージ46に搬送される。ボンドステージ46上に載置された基板Sが基板認識カメラ44により撮像され、撮影によって画像データが取得される。画像データが画像処理されることによって、ダイボンダ1の基板位置基準点からの基板Sのずれ量(X、Y、θ方向)が算出される。なお、基板位置基準点は、予め、ボンディング部40の所定の位置を装置の初期設定として保持されている。
【0034】
工程S3において算出された中間ステージ31上のダイDのずれ量からボンドヘッド41の吸着位置が補正されてダイDがコレット42により吸着される。中間ステージ31からダイDを吸着したボンドヘッド41によりボンドステージ46に支持された基板Sの所定箇所にダイDがボンドされる。ここで、基板Sの所定箇所は、基板SのパッケージエリアP、または、すでに素子が載置されており、それに加える形で素子をボンドする際の領域、または、積層ボンドする素子のボンド領域である。基板認識カメラ44により基板SにボンドされたダイDが撮影され、撮影により取得された画像データに基づいてダイDが所望の位置にボンドされたかどうか等の検査が行われる。
【0035】
ダイDを基板Sにボンドしたボンドヘッド41は中間ステージ31に戻される。上述した手順に従って、次のダイDが中間ステージ31からピックアップされ、基板Sにボンドされる。これが繰り返されて基板Sのすべての所定箇所にダイDがボンドされる。
【0036】
(基板搬出工程:工程S5)
ダイDがボンドされた基板Sが基板搬出部に搬送される。基板搬出部で基板搬送爪から基板Sが取り出されて基板搬送治具に格納される。ダイボンダ1から基板搬送治具に格納された基板Sが搬出される。
【0037】
上述したように、ダイDは、基板S上に実装され、ダイボンダ1から搬出される。その後、例えば、ダイDが実装された基板Sが格納された搬送治具がワイヤボンディング工程に搬送され、ダイDの電極はAuワイヤ等を介して基板Sの電極と電気的に接続される。そして、基板Sがモールド工程に搬送され、ダイDとAuワイヤとをモールド樹脂(図示せず)で封止することによって、半導体パッケージが完成する。
【0038】
積層ボンドする場合は、ワイヤボンディング工程に続いて、ダイDが実装された基板Sが載置格納された搬送治具がダイボンダに搬入されて基板S上に実装されたダイDの上にダイDが積層され、ダイボンダから搬出された後、ワイヤボンディング工程でAuワイヤを介して基板Sの電極と電気的に接続される。第二段目より上のダイDは、上述した方法でダイシングテープDTから剥離された後、ボンディング部に搬送されてダイDの上に積層される。上記工程が所定回数繰り返された後、基板Sがモールド工程に搬送され、複数個のダイDとAuワイヤとをモールド樹脂(図示せず)で封止することによって、積層パッケージが完成する。
【0039】
次に、中間ステージ部30の詳細な構成について
図4を用いて説明する。
図4は
図1に示すダイボンダにおけるステージ認識カメラ、照明装置および中間ステージを示す模式図である。
【0040】
照明装置35は、ステージ認識カメラ34の光学軸に対して所定角度傾いてダイDに照明光OILを照射するようダイDの上方に設けられる斜光照明である。照明光OILがダイDの側面に照射され、ダイDの側面で反射された光がミラー311で反射され、その反射光RLはステージ認識カメラ34に達する。これにより、ダイDの側面に対して斜光照明の性質を有する暗視野方式の検査が可能になる。ここで、暗視野方式は、背景を暗くして見たいものを明るく映す方式である。
【0041】
照明装置35では凹凸面である異物や傷は周囲よりも明るく映り、異物や傷を白く浮かび上がらせることは可能である。ここで、傷は、例えば、クラックやスクラッチ、チッピング等である。異物と傷を区別しない場合は、本明細書では、異常と総称する。なお、
図4ではダイDの側面に異物FMおよびチッピングCHがある例を示している。
【0042】
図1、2に示すように、中間ステージ31は四つのミラー311と台座312とベース313とを備える。
図4に示すように、ベース313は、少なくともミラー311と台座312との間に形成されている照明部314を有する。なお、
図4においては、中間ステージ31の一部が示され、例えば、ミラー311は一つのみ示されている。照明装置35および照明部314は四つのミラー311すべてに対応して配置される。例えば、照明装置35は四つの斜光バー照明で構成される。台座312は上面視において四角形状および八角形状等の多角形状、円形状、楕円形状であってもよい。台座312のダイDが載置される載置面312aはミラー311を設置するベース313の上面(ステージ面)313aよりも高くなるよう構成されている。
【0043】
照明部314はベース313の上面(ステージ面)313a側に拡散発光する照明発光面を有する。
図4では、ダイDの側面下部にある傷DFに照明部314からの拡散光DILが斜光照明光として照射される。そして、ダイDの側面下部にある傷DFで反射された光がミラー311で反射され、その反射光RLはステージ認識カメラ34に達する。
【0044】
また、
図4では、ダイDの側面上部にある異物FMに斜光照明光OILが照射される。そして、異物FMで反射した光がミラー311で反射され、その反射光RLはステージ認識カメラ34に達する。
【0045】
傷DFのあるダイDは不良扱いとなるが、異物FMの場合はサイズによっては良品として扱うことが可能である。例えば、異物FMの大きさが所定値以上のもののみ不良とする。この扱いにより、歩留まりを改善することが可能である。しかし、ダイDの側面に付着する異物FMは繊維くずやDAF片であることがほとんどで、画像内では線状または高アスペクト比のブロブとして映し出される。このため、異物FMは傷DFと形状の特徴が似ており、異物FMと傷DFとを判別することは難しい。
【0046】
異物FMと傷DFの判別方法について
図5および
図6を用いて説明する。
図5は
図4に示す中間ステージにおける直接撮影を説明する概念図である。
図6は
図4に示す構成において撮影された画像例を示す図である。
【0047】
上述したように、異物FMおよび傷DFの存在自体は照明装置35および照明部314からの照明光OILがダイDの側面に照射され、ダイDの側面の異物FMまたは傷DFで反射された光がミラー311で反射され、その反射光RLがステージ認識カメラ34で撮影されて確認される。すなわち、ステージ認識カメラ34は、ダイDの側面のミラー311に映る鏡像MIを撮影する。
【0048】
異物FMはダイDの側面に対し凸部になり、傷DFはダイDの側面に対し凹部になる。このとき、ミラー311に映る鏡像MIではなく、ステージ認識カメラ34で直視している領域を観察する。すなわち、ステージ認識カメラ34は、鏡像MI以外にも、ダイDの上面およびダイDの外側周辺(ダイDとミラー311との間)の領域の直接観測像DOIを撮影する。
【0049】
ダイDの外側周辺の領域はダイDの側面からみればほぼ真横から観測していることになるため、凹部は観測できず、凸部しか観測できない。
図5に示すように、凸部である異物FMは照明部314からの照射光を透過光として影による輪郭検出ができる。この性質を用いて、鏡像MIで検出した異常が直接観測の位置で影による輪郭を検出できる場合は異物FM、そうでない場合は傷DFとして判別できる。
【0050】
例えば、
図6の図面上の左側の鏡像MIにはダイDの側面に異常AB1が白く映っている。この異常AB1に対応する直接観測像DOIには異常AB1が黒く映っており、影による輪郭が検出されている。したがって、この異常AB1は異物FMと判断される。
【0051】
また、
図6の図面上の右側の鏡像MIの上側にはダイDの側面に異常AB2が白く映っている。この異常AB2に対応する直接観測像DOIには異常が映っておらず、影による輪郭は検出されていない。したがって、この異常AB2は傷DF(チッピングCH)と判断される。
【0052】
また、
図6の図面上の右側の鏡像MIの下側にはダイDの側面に異常AB3が白く映っている。この異常AB3に対応する直接観測像DOIには異常AB3が白く映っており、影による輪郭は検出されていない。したがって、この異常AB3は傷DF(チッピングCH)と判断される。
【0053】
次に、この動作フローについて
図7を用いて説明する。
図7は異物と傷を区別して認識する表面検査のフローチャートである。以下の説明において、ダイボンダ1を構成する各部の動作は制御部80により制御される。
【0054】
(ダイプレース:ステップS11)
ピックアップヘッド21はダイDを中間ステージ31の台座312の上に載置(プレース)する。
【0055】
(アライメント:ステップS12)
ステージ認識カメラ34はダイDを撮影して、制御部80は撮影された画像に基づいてダイDの姿勢を確認する。姿勢にずれ(水平面内の回転ずれ)がある場合、中間ステージ31はそのずれを補正するようダイDをアライメントする。
【0056】
(各面検査:ステップS13)
ステージ認識カメラ34はダイDの各面(上面および四つの側面)を撮影して、制御部80は撮影された画像に基づいて検査を行う。各面は一括に撮影しても良いし、個別に撮影しても良い。
【0057】
(異常判定:ステップS14)
制御部80は、
図6に示すような鏡像MIにおいて異常があるかどうか判定する。
【0058】
(生産継続:ステップS15)
異常がない場合(NOの場合)は、制御部80はそのまま生産を継続する(ボンド工程を実施する)。
【0059】
(異物/傷判別:ステップS16)
異常がある場合(YESの場合)は、制御部80は異常が異物FMであるか傷DFであるかを判別する。
【0060】
(エラーコールまたは廃棄:ステップS17)
異物が傷であると判別する場合(NOの場合)は、制御部80は傷DFがあるダイのボンド工程は行わず、傷DFがあるダイを捨てる動作を行い廃棄する。そして、次のダイのピックアップにスキップする。あるいは、制御部80はエラーコールして生産を停止する。
【0061】
(サイズ判定:ステップS18)
異常が異物FMであると判別する場合(YESの場合)は、制御部80は異物FMの大きさが所定値以上かどうかを判定する。
【0062】
(生産継続:ステップS19)
異物FMの大きさが所定値未満であると判定する場合(NOの場合)は、制御部80はそのまま生産を継続する(ボンド工程を実施する)。
【0063】
異物FMの大きさが所定値以上であると判定する場合(YESの場合)は、ステップS17に移る。
【0064】
実施形態によれば、下記の少なくとも一つの効果を有する。
【0065】
(a)ダイ側面の異物と傷を検出し、かつ異物と傷を判別することが可能である。
【0066】
(b)傷のあるダイは不良扱いとなるが、異物の場合はそのサイズによっては良品として扱うことが可能である。すなわち、ダイ側面の状態による製品の実質的な不良判定をより正確に行うことが可能になる。これにより、歩留まりを改善させることが可能である。
【0067】
(c)上記(a)(b)の処理が1回の撮影で行うことが可能であり、高速に行うことが可能である。
【0068】
(d)4側面の処理が1回の撮影で行うことが可能であり、高速に行うことが可能である。
【0069】
<変形例>
以下、実施形態の代表的な変形例について、幾つか例示する。以下の変形例の説明において、上述の実施形態にて説明されているものと同様の構成および機能を有する部分に対しては、上述の実施形態と同様の符号が用いられ得るものとする。そして、かかる部分の説明については、技術的に矛盾しない範囲内において、上述の実施形態における説明が適宜援用され得るものとする。また、上述の実施例の一部、および、複数の変形例の全部または一部が、技術的に矛盾しない範囲内において、適宜、複合的に適用され得る。
【0070】
(第一変形例)
第一変形例における中間ステージおよび照明装置について
図8を用いて説明する。
図8は第一変形例におけるステージ認識カメラ、照明装置および中間ステージを示す模式図である。
【0071】
照明装置35はステージ認識カメラ34と中間ステージ31との間に配置されている。照明装置35は、面発光照明(光源)351、ビームスプリッタ(半透過鏡)352を備える同軸落射照明(同軸照明)である。面発光照明351からの照射光は、ビームスプリッタ352によってステージ認識カメラ34と同じ光軸で反射され、中間ステージ31の撮像対象物に照射される。ステージ認識カメラ34と同じ光軸で撮像対象物に照射されたその散乱光は、撮像対象物で反射し、そのうちの正反射光がビームスプリッタ352を透過してステージ認識カメラ34に達し、撮像対象物の映像を形成する。
【0072】
中間ステージ31の上にステージ認識カメラ34の光軸に対して略45度傾いた反射面を持つミラー311を設置すると、照明装置35からの照明光CILがミラー311において反射し、反射後の照明光がダイDの側面に対して略垂直に照射される。そして、ダイDの側面で反射した光がミラー311で反射され、その反射光RLはステージ認識カメラ34に達する。すなわち、ダイDの側面に対して略垂直照明および略垂直撮像が可能になる。同軸照明の性質を有する明視野方式の検査が可能になる。ここで、明視野方式は、背景を明るくして見たいものを暗く映す方式である。
【0073】
異物FMと傷DFの判別方法について
図8から
図10を用いて説明する。
図9は
図8に示す構成において撮影された画像例を示す図である。
図10は
図8に示す構成において撮影された他の画像例を示す図である。
【0074】
図9および
図10に示すように、照明装置35では凹凸面である異物FMや傷DFは周囲よりも暗く映り、異物FMや傷DFを黒く浮かび上がらせることは可能である。また、
図10に示すように、同軸照明を透過光と使用することでダイDの裏面から下方に突起する異物FMを影により輪郭検出が可能でありシルエット状に撮影可能である。
【0075】
図8に示すように、異物FMおよび傷DFの存在自体は照明装置35からの照射光CILがミラー311で反射されてダイDの側面に照射され、ダイDの側面の異物FMまたは傷DFで反射された光がミラー311で反射され、その反射光RLがステージ認識カメラ34で撮影されて確認される。すなわち、ステージ認識カメラ34は、ダイDの側面のミラー311に映る鏡像MIを撮影する。
【0076】
異物FMはダイDの側面に対し凸部になり、傷DFはダイDの側面に対し凹部になる。このとき、ミラー311に映る鏡像MIではなく、ステージ認識カメラ34で直視している領域を観察する。すなわち、ステージ認識カメラ34は、実施形態と同様に、鏡像MI以外にも、ダイDの上面およびダイDの外側周辺(ダイDとミラー311との間)の領域の直接観測像DOIを撮影する。
【0077】
ダイDの外側周辺の領域はダイDの側面からみればほぼ真横から観測していることになるため、凹部は観測できず、凸部しか観測できない。
図9に示すように、凸部である異物FMは照明装置35からの照射光をダイの背後照明光として明による輪郭検出ができる。この性質を用いて、鏡像MIで検出した異常が直接観測の位置で明による輪郭を検出できた場合は異物FM、そうでない場合は傷DFとして判別できる。
【0078】
(第二変形例)
実施形態では、直接観測において、凸部である異物FMは照明部314からの照射光を透過光として影による輪郭検出される例を説明した。第二変形例における中間ステージ部は、実施形態と同様の構成であるが、異物FMの検出方法が実施形態とは異なる。
【0079】
第二変形例においては、凸部である異物FMは、第一変形例と同様に、直接観測において、照明装置35からの照射光をダイの背後照明光として明による輪郭検出ができる。この場合、制御部80は照明部314を相対的に暗くしたり、消灯(OFF)したりする。第二変形例では、この性質を用いて、鏡像MIで検出した異常が直接観測の位置で明による輪郭を検出できた場合は異物FM、そうでない場合は傷DFとして判別できる。
【0080】
(第三変形例)
実施形態では、異物FMの大きさが所定値以上の場合、不良品として扱う例を説明した。しかし、異物FMを取り除けば良品として生産することが可能であるので、第三変形例では、異常を異物FMと判別した場合、異物除去処理を行う。この動作フローについて
図11を用いて説明する。
図11は第三変形例における異物と傷を区別して認識する表面検査のフローチャートである。
【0081】
第三変形例におけるステップS11~S17は実施形態おけるステップS11~S17と同様の動作を行う。
【0082】
(クリーニング:ステップS21)
ステップ16において異常が異物FMであると判別する場合(YESの場合)は、制御部80はダイDのクリーニングを行う。クリーニングでは、エアーの吐出または吸引のノズルを近傍に設け、異物FMの除去処理を行う。
【0083】
(再検査:ステップS22)
制御部80は、ステップS13における検査と同様の検査を行う。
【0084】
(異常判定:ステップS23)
制御部80は、ステップS14における異常判定と同様の異常判定を行う。
【0085】
(生産継続:ステップS24)
異常がない場合(NOの場合)は、制御部80はそのまま生産を継続する(ボンド工程を実施する)。異物FMがある場合(YESの場合)は、制御部80はステップS17に移る。
【0086】
以上、本開示者によってなされた開示を実施形態および変形例に基づき具体的に説明したが、本開示は、上記実施形態および変形例に限定されるものではなく、種々変更可能であることはいうまでもない。
【0087】
例えば、実施形態では、ミラーを中間ステージの上に設けてミラーの間にダイを載置する例を説明したが、中間ステージ等のステージは必ずしも必要はない。ミラーはダイの側面に対向する位置に設ければよい。例えば、支柱等でミラーを固定し、ピックアップヘッドまたはボンドヘッドのコレットにより固定されたダイをそのミラーの間に搬送して側面検査を行うようにしてもよい。この場合、照明部314に代えて斜光照明装置を使用する。
【0088】
実施形態では、照明部314はベース313の上面(ステージ面)313a側に拡散発光する照明発光面を有する例を説明したが、これに限定されるものでなく、導光板で構成してもよい。また、実施形態の照明発光面(背面照明)にあたる部分に拡散反射する部材を設置し、そこに、照明装置から平行光を照射することで背面照明の代わりとしてもよい。また、実施形態の照明発光面(背面照明)にあたる部分に蛍光拡散シートを設置し、そこに照明装置から紫外光を照射するにしてもよい。
【0089】
実施形態では、ダイ供給部からダイをピックアップヘッドによりピックアップして中間ステージに載置し、中間ステージに載置されたダイをボンディングヘッドによりピックアップして基板にボンディングするダイボンダについて説明したが、ピックアップヘッドがなく、ダイ供給部のダイをボンディングヘッドによりピックアップして中間ステージに載置し、中間ステージに載置されたダイをボンディングヘッドによりピックアップして基板にボンディングするようにしてもよい。
【0090】
実施形態ではウエハの裏面にDAFが貼付されているが、DAFはなくてもよい。
【0091】
実施形態ではダイの表面を上にしてボンディングされるが、ダイをピックアップ後ダイの表裏を反転させて、ダイの裏面を上にしてボンディングしてもよい。この装置はフリップチップボンダという。
【0092】
実施形態では、ダイ供給部のウエハからダイをピックアップする例を説明したが、トレイからダイをピッアップしてもよい。
【0093】
実施形態では、ダイボンダを例に説明したが、電子部品や半導体チップを配線基板に配置するチップマウンタ(表面実装機)にも適用できる。
【符号の説明】
【0094】
1・・・ダイボンダ(実装装置)
311・・・ミラー
34・・・ステージ認識カメラ(撮像装置)
35・・・照明装置
D・・・ダイ