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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024043741
(43)【公開日】2024-04-02
(54)【発明の名称】シート包装体及びシート構造体
(51)【国際特許分類】
   B65D 83/08 20060101AFI20240326BHJP
   A47K 7/00 20060101ALN20240326BHJP
【FI】
B65D83/08 A
B65D83/08 G
A47K7/00 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022148899
(22)【出願日】2022-09-20
(71)【出願人】
【識別番号】000115108
【氏名又は名称】ユニ・チャーム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003247
【氏名又は名称】弁理士法人小澤知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】泉保 眞一郎
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 裕子
(72)【発明者】
【氏名】圓尾 優
(72)【発明者】
【氏名】坂東 健司
(72)【発明者】
【氏名】那須 謙悟
(72)【発明者】
【氏名】岡本 美澄
【テーマコード(参考)】
3E014
【Fターム(参考)】
3E014LA09
3E014MC07
3E014MC08
(57)【要約】
【課題】使用者がシートの成分、用途及び特徴のいずれかを把握することで、使用者が適したシートを使用できるシート包装体を提供する。
【解決手段】シート包装体(2)は、シートが厚み方向に複数積層されたシート積層体(4)と、シート積層体を収容し、シートの取出口となる包装開口(22)を有する収容部(23)と、を有する。収容部は、シートの成分、用途及び特徴の少なくとも一つの情報を示す情報表示部(80)を有する。情報表示部は、収容部の外面において包装開口を囲む囲み領域(25)に、少なくとも設けられている。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートが厚み方向に複数積層されたシート積層体と、
前記シート積層体を収容し、前記シートの取出口となる包装開口を有する収容部と、を有するシート包装体であって、
前記収容部は、前記シートの成分、用途及び特徴の少なくとも一つの情報を示す情報表示部を有し、
前記情報表示部は、前記収容部の外面において前記包装開口を囲む囲み領域に、少なくとも設けられている、シート包装体。
【請求項2】
前記情報表示部は、前記収容部の外面において前記囲み領域以外の領域である背景領域にも設けられており、
前記囲み領域の前記情報表示部と、前記背景領域の前記情報表示部と、は、離間している、請求項1に記載のシート包装体。
【請求項3】
前記情報表示部は、文字、図柄、模様、色及び記号のうち、少なくともいずれかを含む、請求項1又は請求項2に記載のシート包装体。
【請求項4】
前記シート包装体は、前記包装開口を開閉可能に覆う包装蓋部を有しており、
前記情報表示部の全体は、前記包装蓋部が閉じた状態で前記包装蓋部によって覆われている、請求項1に記載のシート包装体。
【請求項5】
前記シート包装体は、前記包装開口を開閉可能に覆う包装蓋部を有しており、
前記情報表示部の一部は、前記包装蓋部が閉じた状態で前記包装蓋部によって覆われている、請求項1に記載のシート包装体。
【請求項6】
前記包装蓋部は、透明又は半透明であり、
前記情報表示部は、前記包装蓋部を介して視認可能である、請求項4又は請求項5に記載のシート包装体。
【請求項7】
前記情報表示部は、前記包装蓋部にも設けられている、請求項4又は請求項5に記載のシート包装体。
【請求項8】
前記シートは、第1方向に沿って折り畳まれており、
前記第1方向と、前記第1方向と直交する第2方向と、前記第1方向及び前記第2方向と直交し、かつ前記シートの厚み方向に沿う第3方向と、を有し、
前記包装開口の前記第1方向の長さは、前記シートの前記第1方向の長さよりも短く、
前記囲み領域の前記情報表示部は、少なくとも前記包装開口に対する前記第2方向の外側に設けられている、請求項1又は請求項2に記載のシート包装体。
【請求項9】
前記シート包装体は、前記収容部に対して接着され、再接着可能な接着シートを有しており、
前記情報表示部は、前記接着シートにも設けられている、請求項1又は請求項2に記載のシート包装体。
【請求項10】
シートが厚み方向に複数積層されたシート積層体と、前記シート積層体を収容し、かつ前記シートの取出口となる包装開口を有する収容部と、を有するシート包装体と、
前記包装開口の少なくとも一部と重なるように配置され、かつ前記シートの取出口となる外装開口を有する外装体と、を備えるシート構造体であって、
前記収容部は、前記シートの成分、用途及び特徴の少なくとも一つの情報を示す情報表示部を有し、
前記外装開口は、前記情報表示部の少なくとも一部と重なるように配置される、シート構造体。
【請求項11】
前記シートは、第1方向に沿って折り畳まれており、
前記第1方向と、前記第1方向と直交する第2方向と、前記第1方向及び前記第2方向と直交し、かつ前記シートの厚み方向に沿う第3方向と、を有し、
前記外装体は、前記外装開口を囲むベース部を有し、
前記ベース部は、前記第1方向及び前記第2方向の一方の前記外装開口の中央から、前記第1方向及び前記第2方向の他方の内側に向けて突出し、前記シート同士の分離を誘導する分離誘導部を有し、
前記外装開口は、前記分離誘導部を挟んで前記第1方向の両側のそれぞれにおいて前記情報表示部に重なっている、請求項10に記載のシート構造体。
【請求項12】
シートが厚み方向に複数積層されたシート積層体と、前記シート積層体を収容し、かつ前記シートの取出口となる包装開口を有する収容部と、を有するシート包装体と、
前記包装開口の少なくとも一部と重なるように配置され、かつ前記シートの取出口となる外装開口を有する外装体と、を有するシート構造体であって、
前記外装体は、前記外装開口を囲んで配置された透明又は半透明の透過部を有し、
前記収容部は、前記シートの成分、用途及び特徴の少なくとも一つの情報を示す情報表示部を有し、
前記透過部は、前記情報表示部の少なくとも一部に重なっている、シート構造体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウェットティッシュ等のシートを積層したシート積層体を収容したシート包装体及びシート構造体に関する。
【背景技術】
【0002】
厚み方向に複数積層されたシート積層体を有するシート包装体が提供されている(例えば、特許文献1参照)。シート包装体には、シートの取出口となる包装開口が形成されている。使用者は、包装開口を介してシートを取り出す。当該シート包装体は、当該シート包装体の状態で使用されたり、外装体(例えば、特許文献2)に収容された状態で使用されたりする。外装体には、シートの取出口となる外装開口が形成されている。使用者は、外装体内にシート包装体を収容した状態で使用する場合には、包装開口及び外装開口を介してシートを取り出す。また、シート包装体の状態で使用される際は、包装開口を開閉する包装蓋部を開けて、包装開口を介してシートを取り出す。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-33560号公報
【特許文献2】特開2020-196517号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、抗菌成分を有するシートや抗菌成分を有しないシート等、様々な種類のシートが提供されている。使用者によっては、様々な種類のシートを購入し、使用態様に適したシートを選択して使用することが行われている。使用者がシートを選択する際は、シート包装体に付された成分表記等を視認して選択することが行われている。しかし、シート包装体を外装体内に格納した場合には、外装体によってシート包装体の全体が覆われ、シート包装体の外面が外装体の外側から視認できないことがあった。また、シート包装体を外装体内に格納しない場合であっても、使用者は、使用時にシート及びその取出口となる包装開口を注視し、シート包装体の外面に付された成分表記等の存在に気づき難いことがあった。
【0005】
本発明は、上述の問題に鑑みてなされてものであり、使用者がシートの成分、用途及び特徴のいずれかを把握することで、使用者が適したシートを使用できることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一態様に係るシート包装体は、シートが厚み方向に複数積層されたシート積層体と、前記シート積層体を収容し、前記シートの取出口となる包装開口を有する収容部と、を有する。前記収容部は、前記シートの成分、用途及び特徴の少なくとも一つの情報を示す情報表示部を有する。前記情報表示部は、前記収容部の外面において前記包装開口を囲む囲み領域に、少なくとも設けられている。
【0007】
一態様に係るシート構造体は、シート包装体と外装体を備える。シート包装体は、シートが厚み方向に複数積層されたシート積層体と、前記シート積層体を収容し、かつ前記シートの取出口となる包装開口を有する収容部と、を有する。外装体は、前記包装開口の少なくとも一部と重なるように配置され、かつ前記シートの取出口となる外装開口を有する。前記収容部は、前記シートの成分、用途及び特徴の少なくとも一つの情報を示す情報表示部を有する。前記外装開口は、前記情報表示部の少なくとも一部と重なるように配置される。
【0008】
他態様に係るシート構造体は、シート包装体と外装体を備える。シート包装体は、シートが厚み方向に複数積層されたシート積層体と、前記シート積層体を収容し、かつ前記シートの取出口となる包装開口を有する収容部と、を有する。外装体は、前記包装開口の少なくとも一部と重なるように配置され、かつ前記シートの取出口となる外装開口を有する。前記外装体は、前記外装開口を囲んで配置された透明又は半透明の透過部を有する。前記収容部は、前記シートの成分、用途及び特徴の少なくとも一つの情報を示す情報表示部を有する。前記透過部は、前記情報表示部の少なくとも一部に重なっている。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、実施形態に係るシート構造体の分解斜視図である。
図2図2は、実施形態に係るシート包装体の上面側から見た平面図である。
図3図3は、変形例に係るシート包装体の上面側から見た部分拡大平面図である。
図4図4は、実施形態に係るシート構造体の上面側から見た部分拡大平面図である。
図5図5は、変形例に係るシート構造体の上面側から見た部分拡大平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(1)実施形態の概要
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
態様1に係る発明は、シート包装体である、シート包装体は、シートが厚み方向に複数積層されたシート積層体と、前記シート積層体を収容し、かつ前記シートの取出口となる包装開口を有する収容部と、を有する。前記収容部は、前記シートの成分、用途及び特徴の少なくとも一つの情報を示す情報表示部を有する。前記情報表示部は、前記収容部の外面において前記包装開口を囲む囲み領域に、少なくとも設けられている。本態様によれば、包装開口の周囲に情報表示部が設けられおり、使用者は、情報表示部を視認し易い。使用者は、情報表示部によって、シートの成分、用途及び特徴を把握できる。よって、使用者は、シートの成分、用途及び特徴を把握することで、適したシートを使用することができる。
【0011】
好ましい態様によれば、態様2に係る発明は、態様1に係る発明において、以下の特徴を有してよい。前記情報表示部は、前記収容部の外面において前記囲み領域以外の領域である背景領域にも設けられている。前記囲み領域の前記情報表示部と、前記背景領域の前記情報表示部と、は、離間している。本態様によれば、シート包装体のみで使用する場合には、使用者は、背景領域の情報表示部と囲み領域の情報表示部の両方を視認でき、両方の情報表示部によってシートの成分等を把握できる。また、シート包装体を外装体に取り付けて使用する場合には、使用者は、外装体を取り付ける前(例えば、購入時、外装体の取り付け時等)に背景領域の情報表示部を視認して成分等を把握し、当該記憶を元に囲み領域の情報表示部を視認した際に、シートの成分等を直感的に把握できる。例えば、囲み領域の前記情報表示部が外装開口を介して一部しか視認できないような場合において、囲み領域の情報表示部を部分的に視認した場合であっても、シートの成分等を直感的に把握できる。
【0012】
好ましい態様によれば、態様3に係る発明は、態様2に係る発明において、以下の特徴を有してよい。前記情報表示部は、文字、図柄、模様、色及び記号のうち、少なくともいずれかを含む。当該態様によれば、文字、図柄、模様、色及び記号のいずれかによってシートの成分等を使用者に示し、使用者は、シートの成分、用途及び特徴を把握することで、適したシートを使用することができる。
【0013】
好ましい態様によれば、態様4に係る発明は、態様1から態様3のいずれかに係る発明において、以下の特徴を有してよい。前記シート包装体は、前記包装開口を開閉可能に覆う包装蓋部を有している。前記情報表示部の全体は、前記包装蓋部が閉じた状態で前記包装蓋部によって覆われている。本態様によれば、使用者は、包装蓋部が閉じた状態で情報表示部を視認できず、包装蓋部が開いた状態で情報表示部が視認できる。使用者は、見た目の変化によって情報表示部の存在を認識し易くなる。
【0014】
好ましい態様によれば、態様5に係る発明は、態様1から態様3に係る発明において、以下の特徴を有してよい。前記シート包装体は、前記包装開口を開閉可能に覆う包装蓋部を有している。前記情報表示部の一部は、前記包装蓋部が閉じた状態で前記包装蓋部によって覆われている。本態様によれば、使用者は、包装蓋部が閉じた状態で情報表示部の一部を視認でき、使用時だけでなく使用前の状態でも情報表示部の存在を把握できる。
【0015】
好ましい態様によれば、態様6に係る発明は、態様4又は態様5のいずれかに係る発明において、以下の特徴を有してよい。前記包装蓋部は、透明又は半透明である。前記情報表示部は、前記包装蓋部を介して視認可能である。本態様によれば、使用者は、包装蓋部が閉じた状態で情報表示部を視認できるため、使用時だけでなく使用前の状態でも情報表示部の存在を把握できる。
【0016】
好ましい態様によれば、態様7に係る発明は、態様4又は態様5のいずれかに係る発明において、以下の特徴を有してよい。前記情報表示部は、前記包装蓋部にも設けられている。本態様によれば、使用者は、包装蓋部が閉じた状態で情報表示部を視認できるため、使用時だけでなく使用前の状態でも情報表示部の存在を把握できる。
【0017】
好ましい態様によれば、態様8に係る発明は、態様1から態様7のいずれかに係る発明において、以下の特徴を有してよい。前記シートは、第1方向に沿って折り畳まれている。シート包装体は、前記第1方向と、前記第1方向と直交する第2方向と、前記第1方向及び第2方向と直交し、かつ前記シートの厚み方向に沿う第3方向と、を有する。前記包装開口の前記第1方向の長さは、前記シートの前記第1方向の長さよりも短い。前記囲み領域の前記情報表示部は、少なくとも前記包装開口に対する第2方向の外側に設けられている。本態様によれば、包装開口の第1方向の長さがシートの第1方向の長さよりも短いため、シートは、包装開口を通過する際に第1方向にたくれ、包装開口を通過した後に第1方向に広がる。そのため、囲み領域のうち、包装開口に対する第1方向の外側の部分は、通過したシートによって覆われやすく、包装開口に対する第2方向の外側の部分は、通過したシートによって覆われ難い。包装開口に対する第2方向の外側に情報表示部を設けることにより、情報表示部がシートに覆われずに情報表示部の視認性を確保し易くなる。
【0018】
好ましい態様によれば、態様9に係る発明は、態様1から態様8のいずれかに係る発明において、以下の特徴を有してよい。前記シート包装体は、前記収容部に対して接着され、再接着可能な接着シートを有している。前記情報表示部は、前記接着シートにも設けられている。本態様によれば、接着シートの情報表示部によっても、シートの成分等を把握できる。外装体の外面等、シート包装体以外の場所に、又はシート包装体の外面等のシート包装体自体に、接着シートを貼り付けることによって、囲み領域の情報表示部とともに、使用者に対してシートの成分等を示すことができる。
【0019】
態様10に係る発明は、シート構造体である。シート構造体は、シートが厚み方向に複数積層されたシート積層体と、前記シート積層体を収容し、かつ前記シートの取出口となる包装開口を有する収容部と、を有するシート包装体と、前記包装開口の少なくとも一部と重なるように配置され、かつ前記シートの取出口となる外装開口を有する外装体と、を備える。前記収容部は、前記シートの成分、用途及び特徴の少なくとも一つの情報を示す情報表示部を有する。前記外装開口は、前記情報表示部の少なくとも一部と重なるように配置される。本態様によれば、外装開口が情報表示部の少なくとも一部と重なるように配置されるため、使用者は、外装体にシート包装体を取り付けた状態で、外装体の外側から情報表示部を視認できる。よって、使用者は、シートの成分、用途及び特徴を把握することで、適したシートを使用することができる。
【0020】
好ましい態様によれば、態様11に係る発明は、態様10に係る発明において、以下の特徴を有してよい。前記シートは、第1方向に沿って折り畳まれている。前記第1方向と、前記第1方向と直交する第2方向と、前記第1方向及び第2方向と直交し、かつ前記シートの厚み方向に沿う第3方向と、を有する。前記外装体は、前記外装開口を囲むベース部を有する。前記ベース部は、前記第1方向及び前記第2方向の一方の前記外装開口の中央から、前記第1方向及び前記第2方向の他方の内側に向けて突出し、前記シート同士の分離を誘導する分離誘導部を有する。前記外装開口は、前記分離誘導部を挟んで第1方向の両側のそれぞれにおいて前記情報表示部に重なっている。本態様によれば、分離誘導部は、第2方向に突出しており、かつシートを押さえているため、使用者の注意を引きつけ易い。当該分離誘導部を挟んだ両側に情報表示部が配置されているため、使用者は、情報表示部の存在に気づき易く、情報表示部によって、シートの成分、用途及び特徴を把握できる。
【0021】
態様12に係る発明は、シート構造体である。シート構造体は、シート包装体と外装体を備える。シート包装体は、シートが厚み方向に複数積層されたシート積層体と、前記シート積層体を収容し、かつ前記シートの取出口となる包装開口を有する収容部と、を有する。外装体は、前記包装開口の少なくとも一部と重なるように配置され、かつ前記シートの取出口となる外装開口を有する。前記外装体は、前記外装開口を囲んで配置された透明又は半透明の透過部を有する。前記収容部は、前記シートの成分、用途及び特徴の少なくとも一つの情報を示す情報表示部を有する。前記透過部は、前記情報表示部の少なくとも一部に重なっている。本態様によれば、透過部が情報表示部の少なくとも一部と重なるように配置されるため、使用者は、外装体にシート包装体を取り付けた状態で、外装体の外側から透過部を介して情報表示部を視認できる。よって、使用者は、シートの成分、用途及び特徴を把握することで、適したシートを使用することができる。
【0022】
(2)実施形態に係るシート構造体及びシート包装体の全体構成
以下、図面を参照して、実施形態に係るシート構造体1及びシート包装体2について説明する。また、実施形態の説明と合わせて変形例についても説明する。変形例の説明において、実施形態と同様の構成については、同符号を用いて説明を省略する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な寸法等は、以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれ得る。図1は、実施形態にかかるシート構造体1の上面11側から見た分解斜視図である。図2は、実施形態に係るシート包装体2の上面11側から見た平面図である。
【0023】
シート構造体1は、シート包装体2と、外装体3と、を有する。シート構造体1は、上面11と、上面11と対向する底面12と、シート積層体4の側面を覆う左側面15と、右側面16と、正面13と、背面14と、を有している。上面11は、シート包装体2の包装開口22が配置される側の面であり、外装体3の外装開口32が配置される側の面である。シート構造体1は、シート積層体4内のシート41の積層方向に沿う厚み方向D3と、シート41の平面方向に延び、互いに直交する第1方向D1及び第2方向D2を有する。シート41が折り畳まれている形態にあっては、第1方向D1は、シート積層体4の折り目FLに沿う方向であってよい。第1方向D1は、本実施の形態のように、シート構造体1の長手方向であってもよいし、変形例において、シート構造体1の短手方向であってもよい。
【0024】
シート包装体2は、シート積層体4と、シート積層体4を収容する収容部23と、を有する。シート積層体4は、シート41が厚み方向に複数積層されたシート41の集合体である。シート41は、乾いたシートであってもよいし、湿潤したシート(例えば、ウェットティッシュ)であってもよい。シート41は、第1方向D1に沿う折り目FLを基点に少なくとも折り畳まれてよい。折り畳まれた状態で、厚み方向D3に隣接するシート41同士が交互に配置されてよい。シート積層体4は、当該折り目FL以外の折り目によって、折り目FLよりも前又は後に折り畳まれていてもよい。すなわち、シート41は、第2方向D2に沿う折り目を基点に折り畳まれた後に、第1方向D1に沿う折り目を基点に折り畳まれていてもよい。本発明の第1方向D1に沿う折り目FLは、シート積層体4からシート41が展開する際に基点となる折り目である。
【0025】
収容部23は、シート積層体4の全体を内包するように構成されている。収容部23は、シート41の取出口となる包装開口22を有する。収容部23は、フィルムによって構成されてよい。フィルムの素材は、特に制限されないが、例えば、ポリプロピレンにポリエチレンを混合したものであってよい。包装開口22は、上面11側に配置されてよい。一態様において、シート包装体2は、外装体3に取り付けられて使用されてよい。外装体3にシート包装体2が取り付けた状態で、外装体3のシート取出口となる外装開口32は、包装開口22の少なくとも一部と重なるように配置される。本実施形態では、外装体3にシート包装体2が取り付けて使用される使用態様について説明する。しかし、他の態様において、シート包装体2は、外装体3に取り付けられずに、シート包装体2単体で使用されてよい。
【0026】
図2に示すように、シート包装体2は、包装開口22を開閉可能に覆う包装蓋部26を有してよい。図2(A)は、包装蓋部26を取り付けた状態であり、図2(B)は、包装蓋部26を外し、包装開口22を露出させた状態である。包装蓋部26は、シール等によって構成されてよく、収容部23の外面に対して剥離可能に構成されている。使用者は、シート包装体2に外装体3に取り付ける際に、包装蓋部26を剥離し、包装開口22を露出させ、包装開口22と外装開口32が重なるように配置する。
【0027】
包装開口22の寸法は、各シート41を引き出し可能な寸法であればよい。包装開口22の形状は、平面視にて、楕円形であってもよいし、横長(縦長)の円形であってもよいし、正円形であってもよいし、その形状は限定されない。好適には、シート41の引っかかりを抑制するため、曲線状であって、尖った角部を有していなくてよい。包装開口22は、シート包装体2の第1方向D1の中央及び第2方向D2の中央に配置されてよい。
【0028】
外装体3は、シート41の取出口となる外装開口32を有する。外装開口32は、包装開口22の少なくとも一部と重なるように配置されるように構成されている。外装開口32は、包装開口22の一部と重なるように配置されてもよいし、包装開口22の全域と重なるように配置されてもよい。外装体3は、外装開口32の周囲に配置されたベース部37を有してよい。ベース部37は、外装開口32を囲んで配置されている。ベース部37は、分離誘導部34を有してもよい。分離誘導部34は、外装開口32の外縁から内側に向けて突出し、シート41同士の分離を誘導するように構成されている。より詳細には、分離誘導部34は、第1方向D1及び第2方向D2の一方の外装開口32の中央から、第1方向D1及び第2方向D2の他方の内側に向けて突出し、シート41同士の分離を誘導する。本実施の形態の分離誘導部34は、外装開口32の第2方向D2の外側縁よりも第2方向D2の内側に向けて突出した部分であってよい。なお、変形例において、分離誘導部34は、外装開口32の第1方向D1の外側縁よりも第1方向D1の内側に向けて突出した部分であってもよい。使用者は、包装開口22と外装開口32を介してシート構造体1の外側にシート41を引っ張り出す。このとき、分離誘導部34は、シート41に当たり、取り出す対象のシートと、その次(底面側に位置する)シート41と、が共に引き出されそうな場合に、取り出す対象のシートのみが引き出されるように機能する。
【0029】
外装体3は、外装開口32及びベース部37を開閉自在に覆う外装蓋部36を有してよい。外装蓋部36は、ヒンジ部38を開閉基点として、外装開口32を覆った状態と、外装開口32を露出させた状態と、を実現してよい。使用者は、シート41の取り出しを行う際に、ヒンジ部38を基点に外装蓋部36を開く操作を行い、シート41の取り出しを行わない際に、外装蓋部36を閉めて外装開口32を覆う操作を行う。外装体3は、外装開口32、ベース部37、外装蓋部36及びヒンジ部38を有し、シート包装体2の上面のみに取り付けられる構成(いわゆる、ウェットティッシュの蓋)であってもよいし、シート包装体2の全体を囲む囲み部39を有してもよい。本実施の形態の外装体3は、囲み部39を有している。囲み部39は、上面11において外装開口32及びベース部37から外側に延びる上面領域と、底面12に配置された底面領域と、左側面15、右側面16、正面13及び背面14に配置された側面領域と、を有している。底面領域又は上面領域は、側面領域に対して着脱可能又は開閉可能に構成されており、シート包装体2を外装体3に対して出し入れ可能に構成されている。外装体3がシート包装体2の上面のみに取り付けられる形態にあっては、外装体3のシート包装体2と対向する面に粘着部を配置し、当該粘着部を介してシート包装体2の外面に外装体3が取り付けられてよい。
【0030】
本実施の形態のシート構造体1は、使用者が適したシートを選択して使用し易く構成されている。次いで、使用者が適したシートを使用するための構成について詳細に説明する。収容部23は、シートの成分、用途及び特徴の少なくとも一つの情報を示す情報表示部80を有する。情報表示部80は、収容部23の外面に付されていてよく、シート包装体2の外面側から視認可能に構成されている。シートの成分は、例えば、アルコール、洗浄剤、防腐剤、保湿剤を例示でき、シートの成分を示す情報表示部は、各成分の有無、成分の含有量及び含有比率を示してよい。シートの用途は、除菌用、身体用、物用(身体意外に用いられる)、ペット用、赤ちゃん用、掃除用を例示でき、シートの用途を示す情報表示部は、適した用途、適さない用途を示してよい。シートの特徴は、容量、湿式のシート、乾式のシート、大きさ、厚みを例示でき、シートの特徴を示す情報表示部は、当該特徴の有無を示してよい。図面においては、説明の便宜上、情報表示部80を円形の図形にて示しているが、実際の製品は、文字等によって情報を示す表記であってよい。情報表示部80は、収容部23の外面において包装開口22を囲む囲み領域25に少なくとも設けられている。
【0031】
使用者は、包装開口22を介してシート41を取り出すため、包装開口22の周囲を視認する。このとき、包装開口22の周囲に位置する囲み領域25に情報表示部80が設けられおり、使用者は、情報表示部80を視認し易い。使用者は、情報表示部80によってシートの成分、用途及び特徴を把握できる。また、シート包装体2を外装体3に取り付けて使用する場合において、外装体3の形状によっては、外装体3によって包装開口22近傍以外の収容部23の全体を覆ってしまうことがある。しかし、本態様によれば、包装開口22の周囲に情報表示部80が設けられおり、使用者は、情報表示部80を視認し易い。使用者は、情報表示部80によって、シートの成分、用途及び特徴を把握できる。よって、使用者は、外装体3にシート包装体2を内包した状態であっても、シートの成分、用途及び特徴を把握して適したシートを使用することができる。また、シート包装体2を外装体3に取り付けない場合には、使用者は、使用時にシート及びその取出口となる包装開口を注視し易く、包装開口22の周囲の情報表示部80に気づき易い。使用者は、情報表示部80によって、シートの成分、用途及び特徴を把握でき、シート包装体2単体で使用する態様であっても、シートの成分、用途及び特徴を把握して適したシートを使用することができる。
【0032】
囲み領域25は、包装開口22に隣接する領域であり、例えば、包装開口22から20mmまでの範囲の領域であってよい。囲み領域25は、他の領域(例えば、囲み領域25の周囲)と区別できるように設けられていてもよいし、他の領域と一体化していてもよい。本実施の形態では、便宜上、囲み領域25の外縁を線で示している。情報表示部80は、包装開口22の周囲を360度囲むように設けられていてもよいし、囲み領域25の少なくとも一部に設けられてよい。例えば、包装開口22の第1方向D1の長さと第2方向D2の長さが異なる場合には、短手方向における包装開口22の両側にそれぞれ配置されてよい。また、外装開口32と囲み領域25が重なる場合には、外装開口32と囲み領域25が重なる領域に情報表示部80が設けられてよい。本実施の形態の情報表示部80は、包装開口22に対する第1方向D1の両側にそれぞれ配置されている。
【0033】
図2に示すように、情報表示部80は、収容部23の外面において囲み領域25以外の領域である背景領域28にも設けられてよい。背景領域28は、収容部23の外面のうち、囲み領域25以外の領域であり、収容部23における上面11側の面、底面12側の面及び側面のいずれにも設けられる領域である。囲み領域25の情報表示部80と、背景領域28の情報表示部80と、は、離間してよい。シート包装体2のみで使用する場合には、使用者は、背景領域28の情報表示部80と囲み領域の情報表示部80の両方を視認でき、両方の情報表示部80によってシートの成分等を把握できる。また、シート包装体2を外装体3に取り付けて使用する場合には、使用者は、外装体3を取り付ける前(例えば、購入時、外装体3の取り付け時等)に背景領域28の情報表示部80を視認して成分等を把握し、当該記憶を元に囲み領域25の情報表示部80を視認した際に、シートの成分等を直感的に把握できる。例えば、囲み領域25の情報表示部80が外装開口32を介して一部しか視認できないような場合において、囲み領域25の情報表示部80を部分的に視認した場合であっても、シートの成分等を直感的に把握できる。なお、囲み領域25の情報表示部80と、背景領域28の情報表示部80と、は、同じ表記であってもよいし、異なっていてもよい。また、背景領域28の情報表示部80が設けられる面は、囲み領域25と同じ面(すなわち、包装開口22が形成された面)であってもよいし、囲み領域25と異なる面であってもよい。
【0034】
包装開口22の第1方向D1の長さは、シート41の第1方向D1の長さよりも短くてよい。囲み領域25の情報表示部80は、少なくとも包装開口22に対する第2方向D2の外側に設けられてよい。包装開口22の第1方向D1の長さがシート41の第1方向D1の長さよりも短いため、シート41は、包装開口22を通過する際に第1方向D1にたくれ、包装開口22を通過した後に第1方向D1に広がる。そのため、囲み領域25のうち、包装開口22に対する第1方向D1の外側の部分は、通過したシート41によって覆われやすく、包装開口22に対する第2方向D2の外側の部分は、通過したシート41によって覆われ難い。包装開口22に対する第2方向D2の外側に情報表示部80を設けることにより、情報表示部80がシート41に覆われずに情報表示部80の視認性を確保し易くなる。
【0035】
情報表示部80は、文字、図柄、模様、色及び記号のうち、少なくともいずれかを含んでよい。情報表示部80は、文字、図柄、模様、色及び記号のいずれかであってもよいし、文字、図柄、模様、色、記号の組み合わせであってもよい。文字は、シートの成分等を示すことができ、その言語は限定されない。図柄は、使用態様によって用途を示したり、使用対象(例えば、赤ちゃん)を示したりしてよい。模様、色及び記号は、成分等の指標する色等を例示でき、例えば、青色によって除菌シートであることを示してよい。また、複数種類のシートがラインナップとして展開する場合には、各種類を色等で想起するように構成してもよい。また、文字及び記号の表記のサイズは、5pt以上であってよい。
【0036】
図2(A)に示すように、包装蓋部26が閉じた状態で、情報表示部80の全体が包装蓋部26によって覆われてよい。本態様によれば、使用者は、包装蓋部26が閉じた状態で情報表示部80を視認できず、包装蓋部26が開いた状態で情報表示部80が視認できる。使用者は、見た目の変化によって情報表示部80の存在を認識し易くなる。包装蓋部26は、包装蓋部26が閉じた状態で、囲み領域25の全体を覆っていてもよいし、囲み領域25の全体を覆わずに情報表示部80の全体を覆っていてもよい。
【0037】
図3は、変形例に係るシート包装体を示した図であり、包装開口22近傍の拡大平面図を示している。図3(A)に示すように、変形例1に係るシート包装体2Aにおいて、情報表示部80の一部は、包装蓋部26が閉じた状態で包装蓋部26によって覆われてよい。情報表示部80の他の部分は、包装蓋部26が閉じた状態で包装蓋部26によって覆われずに露出してよい。使用者は、包装蓋部26が閉じた状態で情報表示部80の一部を視認でき、使用時だけでなく使用前の状態でも情報表示部80の存在を把握できる。また、包装蓋部26が閉じた状態で情報表示部80の一部が欠けている形態にあっては、使用者が欠けた状態の情報表示部80に着目し、情報表示部80の存在を把握し易くなる。
【0038】
図3(B)に示す変形例2のシート包装体2Bにおいて、包装蓋部26は、透明又は半透明であってよい。情報表示部80は、包装蓋部26を介して視認可能であってよい。変形例2のシート包装体2Bの構成は、実施形態及び変形例1のシート包装体においても採用できる。使用者は、包装蓋部26が閉じた状態で包装蓋部26によって覆われた領域の情報表示部80を視認できるため、使用時だけでなく使用前の状態でも情報表示部80の存在を把握できる。
【0039】
また、図2(B)に示すように、情報表示部80は、包装蓋部26にも設けられてよい。変形例1のシート包装体2Aにおいても、情報表示部80が包装蓋部26にも設けられていてもよい。本態様によれば、使用者は、包装蓋部26が閉じた状態で情報表示部80を視認できるため、使用時だけでなく使用前の状態でも情報表示部80の存在を把握できる。なお、情報表示部80が包装蓋部26にも設けられた形態にあっては、包装蓋部26は、透明又は半透明でなく、包装蓋部を介して包装蓋部によって覆われた情報表示部80を視認できないように構成されてよい。複数の情報表示部80が重なって視認されることで、情報表示部80が把握し難くなることを抑制するためである。そのため、平面視においても、複数の情報表示部80は、互いに離間して配置されてよい。
【0040】
シート包装体2は、収容部23に対して接着され、再接着可能な接着シート29を有してよい。情報表示部80は、接着シート29にも設けられている。本態様によれば、接着シート29の情報表示部80によっても、シートの成分等を把握できる。また、外装体3の外面等、シート包装体2以外の場所に、又はシート包装体2の外面等のシート包装体2自体に、接着シート29を貼り付けることによって、囲み領域25の情報表示部80とともに、使用者に対してシートの成分等を示すことができる。接着シート29は、図2(B)に示すように包装蓋部26によって構成されていてもよいし、変形例として包装蓋部26と別体の部材によって構成されてもよい。
【0041】
次いで、外装開口32と情報表示部80の位置関係について説明する。図4は、外装体3にシート包装体2が取り付けられた状態におけるシート構造体1の上面11側から見た部分拡大平面図であり、外装開口32近傍を拡大した図である。外装体3の外装開口32は、包装開口22の少なくとも一部と重なるように配置される。使用者は、外装開口32及び包装開口22を介してシート41を取り出す。外装開口32は、情報表示部80の少なくとも一部と重なるように配置される。本態様によれば、使用者は、外装体3にシート包装体2を取り付けた状態で、外装体3の外側から情報表示部80を視認できる。よって、使用者は、シートの成分、用途及び特徴を把握することで、適したシートを使用することができる。
【0042】
なお、外装開口32の形状と、包装開口22の形状と、は異なってよい。例えば、外装開口32は、本実施の形態のように第1方向D1に長い砂時計形状であり、包装開口22が円形であってよいし、外装開口32が楕円形であり、包装開口22が正円形であってもよい。また、外装開口32の寸法と、包装開口22の寸法と、は異なってよく、好適には、第1方向D1又は第2方向D2の一方向における包装開口22の寸法は、一方向における外装開口32の寸法よりも短くてよい。外装開口32の一方向の寸法が大きいことにより、包装開口22の周囲に位置する囲み領域25に設けられた情報表示部80に外装開口32を重ねて配置し易くなる。
【0043】
外装開口32は、分離誘導部34を挟んで第1方向D1の両側のそれぞれにおいて情報表示部80に重なってよい。分離誘導部34は、第2方向D2に突出しており、かつシート41を押さえているため、使用者の注意を引きつけ易い。分離誘導部34を挟んだ両側に情報表示部80が配置されているため、使用者は、情報表示部80の存在に気づき易く、情報表示部80によって、シート41の成分、用途及び特徴をより把握し易い。
【0044】
図5は、変形例に係るシート構造体1Aのシート構造体の上面側から見た部分拡大平面図である。変形例に係るシート構造体1Aの外装体3は、外装開口32を囲んで配置された透明又は半透明の透過部35を有する。透過部35は、可撓性を有し、変形可能に構成されており、変形した状態で外装開口32の一部として機能し、シートの取出口を構成してもよい。透過部35は、情報表示部80の少なくとも一部に重なってよい。本態様によれば、使用者は、外装体にシート包装体を取り付けた状態で、外装体の外側から透過部35を介して情報表示部80を視認できる。よって、使用者は、シートの成分、用途及び特徴を把握することで、適したシートを使用することができる。情報表示部80は、透過部35と重なる領域と、透過部35と重ならずに外装開口32と重なる領域と、に設けられていてもよい。当該構成によれば、透過部35と重なる領域と、透過部35と重ならずに外装開口32と重なる領域と、で情報表示部80の視認性が異なり、使用者がより情報表示部80に気づき易くなる。
【0045】
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。上述の実施形態では、シート構造体1を説明したが、本発明は、外装体3と共に使用されるシート包装体2のみによって構成されていてもよいし、外装体3と共に使用されずに単体で使用されるシート包装体2のみによって構成されていてもよい。
【符号の説明】
【0046】
1:シート構造体
2:シート包装体
22:包装開口
23:収容部
25:囲み領域
26:包装蓋部
28:背景領域
29:接着シート
3:外装体
32:外装開口
34:分離誘導部
35:透過部
37:ベース部
4:シート積層体
41:シート
80:情報表示部
D1:第1方向
D2:第2方向
図1
図2
図3
図4
図5