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特開2024-44995イメージセンサのパッケージングとその形成方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024044995
(43)【公開日】2024-04-02
(54)【発明の名称】イメージセンサのパッケージングとその形成方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 27/146 20060101AFI20240326BHJP
【FI】
H01L27/146 D
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023096671
(22)【出願日】2023-06-13
(31)【優先権主張番号】63/408,531
(32)【優先日】2022-09-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】18/155,491
(32)【優先日】2023-01-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】500262038
【氏名又は名称】台湾積體電路製造股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Taiwan Semiconductor Manufacturing Company,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.8, Li-Hsin Rd.6, Hsinchu Science Park, Hsinchu, TAIWAN
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100164448
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 雄輔
(72)【発明者】
【氏名】楊 皓麟
(72)【発明者】
【氏名】王 子睿
(72)【発明者】
【氏名】徐 偉誠
(72)【発明者】
【氏名】王 銓中
(72)【発明者】
【氏名】楊 敦年
(72)【発明者】
【氏名】黄 冠傑
【テーマコード(参考)】
4M118
【Fターム(参考)】
4M118AA10
4M118AB01
4M118BA14
4M118BA19
4M118CA02
4M118CA22
4M118CB01
4M118CB02
4M118CB03
4M118DD04
4M118DD09
4M118EA14
4M118EA18
4M118FA27
4M118FA38
4M118GA02
4M118GB03
4M118GB07
4M118GC07
4M118GD04
4M118HA25
4M118HA30
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ピクセルサイズの縮小を図ることができるデバイス構造を提供する。
【解決手段】イメージセンサ素子40は、第1の基板上に配置された第1の相互接続構造を有する第1のチップ10と、第2の基板上に配置された第2の相互接続構造を有する第2のチップ20と、第3の相互接続構造上に配置された第3の基板を有する第3のチップ30と、を含む。第3のチップ30は、複数のフォトダイオード34及び第3の基板上に配置された転送ゲートトランジスタ32を含む。第2のチップは、転送ゲートトランジスタのドレインに接続されたゲートを有するソースフォロワトランジスタ24とソースフォロワトランジスタのソースに接続されたドレインを有する行セレクタトランジスタ22と、ソースフォロワトランジスタのゲートに接続されたソースを有するリセットトランジスタ26と、を含む。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の基板と、前記第1の基板上に配置された第1の相互接続構造とを備える第1のダイと、
第2の基板と、前記第2の基板上に配置された第2の相互接続構造とを備える第2のダイと、
第3の相互接続構造と、第3の相互接続構造上に配置された第3の基板とを含む第3のダイと、
を備え、
前記第1の相互接続構造は、第1の複数のボンディング層によって前記第2の基板にボンディングされ、
前記前記第2の相互接続構造は、第2の複数のボンディング層によって前記第3の相互接続構造にボンディングされ、
前記第3の基板は、複数のフォトダイオードと、前記第3の基板上に配置された第1のトランジスタとを含み、
前記第2のダイは、前記第1のトランジスタのドレインに電気的に接続されたソースを有する第2のトランジスタと、前記第1のトランジスタの前記ドレイン及び前記第2のトランジスタの前記ソースに電気的に接続されたゲートを有する第3のトランジスタと、 前記第3のトランジスタのソースに電気的に接続されたドレインを有する第4のトランジスタと、を含む、
デバイス構造。
【請求項2】
前記第1の複数のボンディング層は、第1のピッチで配置された第1の複数のボンディングパッド構造を含み、
第2の複数のボンディング層は、前記第1のピッチとは異なる第2のピッチで配置された第2の複数のボンディングパッド構造を含む、請求項1に記載のデバイス構造。
【請求項3】
前記第2のピッチが前記第1のピッチよりも小さい、請求項2に記載のデバイス構造。
【請求項4】
前記第1のピッチは、約1.5μmから約2.5μmであり、
前記第2のピッチは、約0.3μmから約1.5μmである、請求項2に記載のデバイス構造。
【請求項5】
前記第1のピッチに対する前記第2のピッチの比が約0.2から約0.75である、請求項2に記載のデバイス構造。
【請求項6】
第3のダイは、複数の浮遊拡散領域を含み、
前記複数の浮遊拡散領域の各々は、前記第2の複数のボンディングパッド構造の1つと垂直方向に位置合わせされる、請求項2に記載のデバイス構造。
【請求項7】
前記第1のトランジスタのゲート構造は、前記複数のフォトダイオードのうちの1つと物理的に接触している、請求項1に記載のデバイス構造。
【請求項8】
前記第2のダイは、前記第2の基板を貫通して延びる複数の基板貫通ビア(TSV)を備える、請求項1に記載のデバイス構造。
【請求項9】
第1の複数のボンディングパッド構造を含む第1の複数のボンディング層と、
前記第1の複数のボンディング層の上に配置された第1の相互接続構造と、前記第1の相互接続構造の上に配置された第1の基板と、前記第1の基板内に配置された複数のフォトダイオードと、前記複数のフォトダイオードの間に配置された複数の浮遊拡散領域と、を含む第1のダイと、
を含み、
前記複数の浮遊拡散領域の各々は、前記第1の複数のボンディングパッド構造の1つと垂直方向に位置合わせされる、
デバイス構造。
【請求項10】
第2の基板と、前記第2の基板上に配置された第2の相互接続構造と、を含む第2のダイをさらに含み、
前記第2の相互接続構造は、前記第1の複数のボンディング層によって前記第1の相互接続構造に結合される、請求項9に記載のデバイス構造。
【請求項11】
第3の基板と、前記第3の基板上に配置された第3の相互接続構造と、を含む第3のダイをさらに含み、
前記第3の相互接続構造は、前記第2の複数のボンディング層によって前記第2の基板にボンディングされる、請求項10に記載のデバイス構造。
【請求項12】
前記第2の複数のボンディング層は、第2の複数のボンディングパッド構造を含み、
前記第2の基板は、複数の基板貫通ビア (TSV)を含む、請求項11に記載のデバイス構造。
【請求項13】
前記第2の複数のボンディングパッド構造の各々は、前記複数のTSVの1つと垂直方向に位置合わせされる、請求項12に記載のデバイス構造。
【請求項14】
前記第1の複数のボンディングパッド構造は、第1のピッチで配置され、
前記第2の複数のボンディングパッド構造は、前記第1のピッチとは異なる第2のピッチで配置される、請求項12に記載のデバイス構造。
【請求項15】
前記第1のピッチは、約0.3μmから約1.5μmであり、
前記第2のピッチは、約1.5μmから約2.5μmである、請求項14に記載のデバイス構造。
【請求項16】
第1の基板と、前記第1の基板上に配置された第1の相互接続構造と、前記第1の相互接続構造上の第1の複数のボンディングパッドと、を含む第1のダイを受け取ることと、
第2の基板と、前記第2の基板上に配置された第2の相互接続構造と、前記第2の相互接続構造上の第2の複数のボンディングパッドと、を含む第2のダイを受け取ることと、
前記第1の複数のボンディングパッドが前記第2の複数のボンディングパッドと垂直方向に位置合わせされ、物理的に接触するように、前記第2のダイを前記第1のダイにボンディングすることと、
前記第2のダイを前記第1のダイにボンディングした後、前記第2の基板の厚さを減少させて、薄化された第2の基板を形成することと、
前記薄化された第2の基板を貫通する複数のビアを形成することと、
前記複数のビアの各々が前記第3の複数のボンディングパッドの1つと垂直方向に位置合わせされるように、前記薄化された第2の基板上に第3の複数のボンディングパッドを形成することと、
第3の基板と、前記第3の基板上に配置された第3の相互接続構造と、前記第3の相互接続構造上の第4の複数のボンディングパッドと、を含む第3のダイを受け取ることと、
前記第4の複数のボンディングパッドが前記第3の複数のボンディングパッドと垂直方向に位置合わせされ、物理的に接触するように、前記第3のダイを前記第2のダイにボンディングすることと、
前記第3のダイを前記第2のダイに接合した後、前記第3の基板の厚さを減少させて、薄化された第3の基板を形成することと、
前記薄化された第3の基板上にカラーフィルタ層を設置することと、を含む方法。
【請求項17】
前記薄化された第3の基板が、前記第3の基板に配置された複数のフォトダイオードと、前記複数のフォトダイオードの間に配置された複数の浮遊拡散領域と、を含む請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記複数の浮遊拡散領域の各々は、前記第4の複数のボンディングパッドの1つと垂直方向に位置合わせされる、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記第1の複数のボンディングパッド及び第2の複数のボンディングパッドは、第1のピッチで配置され、
前記第3の複数のボンディングパッド及び前記第4の複数のボンディングパッドは、前記第1のピッチとは異なる第2のピッチで配置される、請求項16に記載の方法。
【請求項20】
前記第1のピッチが前記第2のピッチよりも大きい、請求項19に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
相補型金属酸化物半導体(CMOS)イメージセンサ(CIS)は、従来の電荷結合素子(CCD)よりも人気が高まっている。通常、CMOSイメージセンサは、光に反応するCMOS回路を利用して光子を電子に変換する画素(ピクセル)のアレイを含む。感光性CMOS回路は、通常、半導体基板に形成されたフォトダイオードを含んでも良い。フォトダイオードが光に露出すると、フォトダイオードに電荷が誘導される。各ピクセルは、ピクセルに当たる入射光の量に比例する電子を生成することができる。電子はピクセル内で電圧信号に変換され、さらに特定用途向け集積回路(ASIC)によって処理されるデジタル信号に変換されます。既存のイメージセンサパッケージングは、意図した目的には概ね適しているものの、すべての点で満足できるものではない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
近年、相補型金属酸化物半導体(CMOS)イメージセンサ(CIS)が人気を博している。一部の既存の技術では、CISイメージセンサは、ロジックチップ上に積層されたピクセルチップを含み得る。ピクセルチップはフォトダイオードと画素トランジスタを含み、ロジックチップは特定用途向け集積回路(ASIC)を含む。いくつかの例では、ピクセルトランジスタは、トランスファーゲート(TX)、ソースフォロワ(SF)、リセットトランジスタ(RST)、及び行セレクタ(SEL)を含んでも良い。これらの既存の技術では、ピクセルチップ内の多数のトランジスタがフォトダイオードのスペースを占有し、ピクセルサイズの縮小を困難にする可能性がある。
【発明を解決するための方法】
【0003】
本発明の一態様によれば、第1の基板及び第1の基板上に配置された第1の相互接続構造を有する第1のダイと、第2の基板及び第2の基板上に配置された第2の相互接続構造を有する第2のダイと、第3の相互接続構造及び第3の相互接続構造上に配置された第3の基板を有する第3のダイと、を含むデバイス構造を提供する。第1の相互接続構造は、第1の複数のボンディング層によって第2の基板にボンディングされる。第2の相互接続構造は、第2の複数のボンディング層によって第3の相互接続構造にボンディングされる。第3の基板は、複数のフォトダイオード及び第3の基板上に配置された第1のトランジスタを含む。第2のダイは、第1のトランジスタのドレインに電気的に接続されたソースを有する第2のトランジスタと、第1のトランジスタのドレイン及び第2のトランジスタのソースに電気的に接続されたゲートを有する第3のトランジスタと、第3のトランジスタのソースに電気的に接続されたドレインを有する第4のトランジスタと、を含む。
【0004】
本発明の別の態様によれば、第1の複数のボンディングパッド構造と第1のダイとを含む第1の複数のボンディング層を含むデバイス構造を含む。第1のダイは、第1の複数のボンディング層の上に配置された第1の相互接続構造と、第1の相互接続構造の上に配置された第1の基板と、第1の基板内に配置された複数のフォトダイオードと、複数のフォトダイオードの間に配置された複数の浮遊拡散領域と、を含む。複数の浮遊拡散領域の各々は、第1の複数のボンディングパッド構造の1つと垂直方向に位置合わせされる。
【0005】
本発明のさらに別の態様によれば、第1の複数のボンディングパッド構造及び第1のダイを含む第1の複数のボンディング層を含む方法を含む。第1のダイは、第1の複数のボンディング層の上に配置された第1の相互接続構造と、第1の相互接続構造の上に配置された第1の基板と、第1の基板内に配置された複数のフォトダイオードと、複数のフォトダイオードの間に配置された複数の浮遊拡散領域と、を含み、複数の浮遊拡散領域の各々は、第1の複数のボンディングパッド構造の1つと垂直方向に位置合わせされる。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、イメージセンサの3チップ構造を提供する。本発明によるイメージセンサは、ロジックトランジスタを含む第1のチップと、ピクセルトランジスタを含む第2のチップと、フォトダイオード及び転送ゲートを含む第3のチップと、を含む。ピクセルトランジスタ(ソースフォロワ(SF)、リセットトランジスタ(RST)、及び行セレクタ(SEL)など)を第2のチップに移動することにより、第3のチップ内のより多くのスペースをフォトダイオードに使用できるようになり、ピクセルサイズを減少させることができる。さらに、ボンディング層を使用することにより、第2のチップと第3のチップのボンディング後に高アスペクト比の基板貫通ビアを形成する必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の態様は、以下の詳細な説明を添付の図面とともに参照した場合に最もよく理解される。業界の標準的な慣行に従って、さまざまな特徴が一定の縮尺で描かれていないを強調しておく。実際、説明を明確にするために、さまざまな特徴の寸法を任意に増減することができる。添付の図面は、本発明の典型的な実施形態のみを示しており、したがって、本発明は他の実施形態にも同様に適用できるため、範囲を限定するものと見なされるべきではないことも強調される。
【0008】
図1】例示的なイメージセンサ素子の概略回路図である。
図2】本発明の様々な態様による、イメージセンサ素子の概略回路図である。
図3】本発明の様々な態様による代替イメージセンサ素子の概略回路図である。
図4】本発明の様々な態様に従って構成されたイメージセンサ構造の一実施形態の概略断面図である。
図5】本発明の1つ又は複数の態様による、イメージセンサ素子を形成するための方法のフローチャートを示す。
図6】本発明の様々な態様による、フォトダイオードを含む第3のダイの概略断面図である。
図7】本発明の様々な態様による、フォトダイオード感知回路を含む第2のダイの概略断面図である。
図8】本発明の様々な態様による、図6の第3のダイにボンディングされた図7の第2のダイの概略断面図である。
図9】本発明の様々な態様による、第2のダイが薄化された、図8のボンディングされたダイスタックの概略断面図である。
図10】本発明の様々な態様による、ボンディング特徴が第2のダイの上に形成される図9のボンディングされたダイスタックの概略断面図である。
図11】本発明の様々な態様による図10のダイスタックにボンディングされた第1のダイの概略断面図である。
図12】本発明の様々な態様による第3のダイが薄化された図11のダイスタックの概略断面図である。
図13】本発明の様々な態様に従って構成されたイメージセンサ構造の別の実施形態の概略断面図である。
図14】本発明の様々な態様によるフォトダイオードを含む第3のダイの概略断面図である。
図15】本発明の様々な態様によるフォトダイオード感知回路を含む第2のダイの概略断面図である。
図16】本発明の様々な態様による図14の第3のダイにボンディングされた図15の第2のダイの概略断面図である。
図17】本発明の様々な態様による第2のダイが薄化された図16のボンディングされたダイスタックの概略断面図である。
図18】本発明の様々な態様によるボンディング特徴が第2のダイの上に形成された図17のボンディングされたダイスタックの概略断面図である。
図19】本発明の様々な態様による図17のダイスタックにボンディングされた第1のダイの概略断面図である。
図20】本発明の様々な態様による第3のダイが薄化された図19のダイスタックの概略断面図である。
図21】本発明の様々な態様による2つの隣接するイメージセンサクラスタの概略上面図を示す。
図22】本発明の様々な態様による、イメージセンサクラスタ及びその周りの電気ルーティングの概略上面図を示す。
図23】本発明の様々な態様によるイメージクラスタ及びその周りの電気ルーティングの概略断面図を示す。
図24】本発明の様々な態様による第1の類型のボンディング層の概略断面図を示す。
図25】本発明の様々な態様による、第2の類型のボンディング層の概略断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下の開示では、提供される主題の異なる特徴を実装するための多くの異なる実施形態又は例を提供する。本発明を簡略化するために、構成要素及び配置の特定の例を以下に説明する。無論、これらは専ら例であり、限定することを意図したものではない。例えば、以下の説明における第2の特徴の上方又は第2の特徴上の第1の特徴の形成は、第1及び第2の特徴が直接接触して形成される実施形態を含むことができ、追加の特徴が第1及び第2の特徴が直接接触せず、第1及び第2の特徴の間に形成されることができる実施形態も含むことができる。さらに、本発明は、様々な例において数字及び/又は記載を繰り返すことがある。この繰り返しは、単純化及び明確化を目的としており、それ自体、説明したさまざまな実施形態及び/又は構成の間の関係を示すものではない。
【0010】
「下」、「下方」、「低い」、「上」、「上方」など空間的に相対的な用語は、説明を容易にするために、図面に示されたある構成要素又は特徴と別の構成要素又は特徴との関係を説明するために本明細書で使用される場合がある。空間的に相対的な用語は、図に示される向きに加えて、使用中又は動作中の装置のさまざまな向きを包含することを意図している。装置は別の方向(90度回転又は他の方向)に向けられても良く、本明細書で使用される空間的に相対的な記述子も同様にそれに応じて解釈され得る。
【0011】
さらに、数又は数の範囲が「約」、「概算」などで記載される場合、その用語は、当業者により理解されるように、製造中に固有に生じる変動を考慮した合理的な範囲内の数を包含することを意図している。例えば、数又は数の範囲は、数に関連付けられた特徴を有する特徴を製造することに関連する既知の製造公差に基づいて、記載された数の±10%以内など、記載された数を含む妥当な範囲を包含する。例えば、「約5nm」の厚さを有する材料層は、4.25nmから5.75nmまでの寸法範囲を包含することができ、材料層の配置に関連する製造公差は、当業者によって±15%であることが知られている。さらに、本発明は、様々な例において符号及び/又は文字を繰り返すことがある。この繰り返しは、単純化及び明確化を目的としており、それ自体、説明したさまざまな実施形態及び/又は構成の間の関係を示すものではない。
【0012】
近年、相補型金属酸化物半導体(CMOS)イメージセンサ(CIS)が人気を博している。一部の既存の技術では、CISイメージセンサは、ロジックチップ上に積層されたピクセルチップを含み得る。ピクセルチップはフォトダイオードと画素トランジスタを含み、ロジックチップは特定用途向け集積回路(ASIC)を含む。いくつかの例では、ピクセルトランジスタは、トランスファーゲート(TX)、ソースフォロワ(SF)、リセットトランジスタ(RST)、及び行セレクタ(SEL)を含んでも良い。これらの既存の技術では、ピクセルチップ内の多数のトランジスタがフォトダイオードのスペースを占有し、ピクセルサイズの縮小を困難にする可能性がある。
【0013】
本発明は、イメージセンサの3チップ構造を提供する。本発明によるイメージセンサは、ロジックトランジスタを含む第1のチップと、ピクセルトランジスタを含む第2のチップと、フォトダイオード及び転送ゲートを含む第3のチップと、を含む。第1のチップは、第1の基板及び第1の基板上に配置された第1の相互接続構造を含む。第2のチップは、第2の基板上に配置された第2の相互接続構造を含む。第3のチップは、第3の相互接続構造及び第3の相互接続構造の上に配置された第3の基板を含む。第1のチップ及び第2のチップは、第1の相互接続構造がボンディング層を介して第2の基板にボンディングされ、第2の相互接続構造もボンディング層を介して第3の相互接続構造にボンディングされるように結合される。ピクセルトランジスタ(ソースフォロワ(SF)、リセットトランジスタ(RST)、及び行セレクタ(SEL)など)を第2のチップに移動することにより、第3のチップ内のより多くのスペースをフォトダイオードに使用できるようになり、ピクセルサイズを縮小させることができる。さらに、ボンディング層を使用することにより、第2のチップと第3のチップのボンディング後に高アスペクト比の基板貫通ビアを形成する必要がなくなる。
【0014】
図1は、2チップ構成を有するイメージセンサ素子40の概略回路図を示す。図示の例では、イメージセンサ素子40は、相補型金属酸化物半導体(CMOS)イメージセンサ(CIS)である。図1に示すように、イメージセンサ素子40は、ASIC回路12、行セレクタトランジスタ22、ソースフォロワトランジスタ24、リセットトランジスタ26、転送ゲートトランジスタ32、及びフォトダイオード34を含む。図1に示されるように、フォトダイオード34は、グランドGと転送ゲートトランジスタ32のソースとの間に接続される。転送ゲートトランジスタ32のドレイン、リセットトランジスタ26のソース、及びソースフォロワトランジスタ24のゲートはすべて、浮遊拡散(FD)ノード36で一緒に接続される。ソースフォロワトランジスタ24のソースは、行セレクタトランジスタ22のドレインに結合され、行セレクタトランジスタ22のソースは、ASIC回路12に結合される。いくつかの既存の技術では、ASIC回路12は、第1のチップ上に製造され、行セレクタトランジスタ22、ソースフォロワトランジスタ24、リセットトランジスタ26、転送ゲートトランジスタ32、及びフォトダイオード34は、第3のチップ30上に製造される。図1に示される例では、第1のチップ10は、ロジックチップ10又はASICチップ10ともいい、第3のチップ30は、ピクセルチップ30ともいう。第3のチップ30は、第1のチップ10にボンディングされて、図1に示されるイメージセンサ素子40を形成する。図1に示される2チップ構造において、第3のチップ30は、フォトダイオード34だけでなく、行セレクタトランジスタ22、ソースフォロワトランジスタ24、リセットトランジスタ26、及び転送ゲートトランジスタ32も含む。これらのトランジスタの存在は、第3のチップ30内のスペースを占有し、フォトダイオード34の光感知領域を制限し得る。さらに、第3のチップ30内のフォトダイオード34には4つのトランジスタが付属しているため、ピクセルの寸法を縮小する能力が妨げられる。
【0015】
図2は、本発明の様々な態様による3チップ構造を有するイメージセンサ素子40の概略回路図を示す。図1に示されるイメージセンサ素子40と同様に、図2に示されるイメージセンサ素子40も、ASIC回路12と、行セレクタトランジスタ22と、ソースフォロワトランジスタ24と、リセットトランジスタ26と、転送ゲートトランジスタ32と、フォトダイオード34と、を含み、同様に電気的に接続されている。フォトダイオード34は、グランドGと転送ゲートトランジスタ32のソースとの間に接続されている。転送ゲートトランジスタ32のドレイン、リセットトランジスタ26のソース、及びソースフォロワトランジスタ24のゲートはすべて、浮遊拡散(FD)ノード36で一緒に接続される。ソースフォロワトランジスタ24のソースは、行セレクタトランジスタ22のドレイン及び行セレクタトランジスタ22のソースは、ASIC回路12に結合される。図2に示されるように、ASIC回路12は、第1のチップ10上に製造される。行セレクタトランジスタ22と、ソースフォロワトランジスタ24と、リセットトランジスタ26と、は、第2のチップ20上に製造される。転送ゲートトランジスタ32及びフォトダイオード34は、第3のチップ30上に製造される。図示の実施形態では、第1のチップ10はロジックチップ10又はASICチップ10と呼ばれ、第2のチップ20はピクセルデバイスチップ20ともいい、第3のチップ30はピクセルデバイスチップ30ともいう。第1のチップ10、第2のチップ20、及び第3のチップ30は、一緒にボンディングされて、図2に示されるイメージセンサ素子40を形成する。図2に示される3チップ構造において、第3のチップ30は、フォトダイオード34及び転送ゲートトランジスタ32のみを含む。図1のイメージセンサ素子40と比較して、行セレクタトランジスタ22、ソースフォロワトランジスタ24、及びリセットトランジスタ26は、第3のチップ30から取り除かれ、第2のチップ20に移動される第3のチップ30に存在するトランジスタの削減は、フォトダイオード34に利用可能なスペースを増加させるだけでなく、ピクセルサイズの縮小にも役立つ。転送ゲートトランジスタ32も第2のチップ20に移動して、フォトダイオード34のためにより多くのスペースを生成する必要があることは論理的に続くが、最先端のイメージセンサ構造では、フォトダイオード34まで延びていない場合、その転送ゲートトランジスタ32をフォトダイオード34に隣接させる必要がある。そのため、転送ゲートトランジスタ32は、図2及び本発明のその他の図において、第3のチップ30に配置されたままである。転送ゲートトランジスタ32をフォトダイオード34からさらに離すことができる新しい設計が出現した場合、転送ゲートトランジスタ32は第2のチップ20に移動されてもよい。
【0016】
図2のイメージセンサ素子40は4つのトランジスタ(すなわち、行セレクタトランジスタ22、ソースフォロワトランジスタ24、リセットトランジスタ26、及び転送ゲートトランジスタ32)を含むが、イメージセンサ素子40は、4つのトランジスタ(4T)以外の構成要素を含んでも良い。例えば、イメージセンサ素子40は、フォトダイオードをリセットするためのピクセルリセットトランジスタ、又は電荷を蓄積するためのキャパシタ(例えば、金属-絶縁体-金属(metal-insulator-metal、MIM)キャパシタ又はディープトレンチキャパシタ)を含んでも良い。図3は、ピクセルリセットトランジスタ又はキャパシタを表す追加のピクセル装置28を含むイメージセンサ素子40を示す。第3のチップ30のスペースを節約するために、追加のピクセル装置28は第2のチップ20上に製造される。なお、図3の追加のピクセル装置28の電気的接続は、専ら図示の目的のためであることが理解されるべきである。追加のピクセル装置28は、行セレクタトランジスタ22又はASIC回路12のソースに接続される必要はない。
【0017】
設計の必要性に応じて、図2に示されるイメージセンサ素子40は、図4及び図12に示される3チップ構造として設置されてもよい。一般的に言えば、図4に示されるイメージセンサ素子40は、画素密度を高めるために小型でコンパクトにパックされたフォトダイオードを含み、一方、図12に示されるイメージセンサ素子40は、飽和容量(Full Well Capacity)を増加又は最大化するために大きなフォトダイオードを含む。前者は、本発明の3チップ構造によって恩恵を受ける。これは、ピクセルトランジスタの大部分(転送ゲートトランジスタ32を除く)が第2のチップに移動されるからである。画素トランジスタの除去がフォトダイオードの寸法の最大化を可能にするので、後者はまた、本発明の3チップ構造によって利益を得る。これは、ピクセルトランジスタの移動がフォトダイオードの寸法の最小化を可能にするからである。
【0018】
ここで図4を参照する。図4のイメージセンサ素子40は、第1のチップ10と、第2のチップ20と、第3のチップ30と、を含む。第1のチップ10は、第1の基板102及び第1の基板102上に配置された第1の相互接続構造110を含む。複数のロジックトランジスタ104が、第1の基板102内に製造される。第1のチップ10は、第1の相互接続構造110上に配置された第1のボンディング層120を含む。第2のチップ20は、第2の基板202と、第2の基板202上に配置された第2の相互接続構造210と、を含む。行セレクタトランジスタ204と、ソースフォロワトランジスタ206と、リセットトランジスタ208と、は、第2の基板202内に製造される。第2のチップ20は、第2の相互接続構造210上に配置された第2のボンディング層220と、第2の基板202上に配置された第3のボンディング層240と、を含む。第3のボンディング層240のボンディング接点は、第2の基板202を完全に貫通する基板貫通ビア(TSV)226に電気的に結合される。第3のチップ30は、第3の基板302と、第3の基板302上に配置された第3の相互接続構造310と、を含む。第3の基板302は、ディープトレンチアイソレーション(DTI)フィーチャ330によって分割された複数のフォトダイオード304を含む。転送ゲートトランジスタ306は、フォトダイオード304のそれぞれに隣接して配置され、光電子を収集する。図示の実施形態では、転送ゲートトランジスタ306のゲートは、それぞれのフォトダイオード304内に垂直に延在し、そのようなゲートは、垂直転送ゲートともいう。浮遊拡散領域308は、イオン注入によって第3の基板302内に形成される。フォトダイオード304の開口部は、金属グリッド332によって定義される。第3のチップ30は、カラーフィルタ層336及びマイクロレンズ338をさらに含む。電気接続のために、第3のチップ30は、金属パッド340を含んでも良い。図4のイメージセンサ素子40は、第3の相互接続構造上に配置されたフォトダイオード304を含み、イメージセンサ素子40は裏面照射型(backside-illuminated、BSI)センサである。第3のチップ30は、第3の相互接続構造310上に配置された第4のボンディング層320を含む。
【0019】
誤解を避けるために、図4に示される第1のチップ10は、一般に、図1、2、又は3に示される第1のチップ10に対応する。図4に示される第2のチップ20は、図2又は3に示される第2のチップ20に概ね対応する。図4に示される第3のチップ30は、一般に、図2又は3に示される第3のチップ30に対応する。例えば、図1から4の第1のチップ10は、ロジックトランジスタ(又はASICトランジスタ)を含む。図2から4の第2のチップ20は、行セレクタトランジスタと、ソースフォロワトランジスタと、リセットトランジスタと、を含む。図2から4の第3のチップ30は、フォトダイオード及び転送ゲートトランジスタを含む。
【0020】
引き続き図4を参照する。第2のチップ20は、第1のボンディング層120を第3のボンディング層240に直接ボンディングすることによって第1のチップ10にボンディングされる。したがって、第2の基板202は、第1の相互接続構造110に隣接し、第2の相互接続構造210は、第1の相互接続構造110から離れている。第3のチップ30は、第2のボンディング層220を第4のボンディング層320に直接ボンディングすることによって、第2のチップ20にボンディングされる。したがって、第3の相互接続構造310は、第2の相互接続構造210に隣接し、第3の基板302は、第2の相互接続構造210から離れている。
【0021】
図5は、図4又は図12に示されるイメージセンサ素子40を形成する方法500のフローチャートを示す。方法500は専ら例であり、本発明を明示的に図示されたものに限定することを意図するものではない。方法500の前、間、及び後に追加のステップを提供することができ、記載されたいくつかのステップは、方法の追加の実施形態のために置換、削除、又は移動することができる。説明を簡易にするために、本明細書ではすべてのステップを詳細に説明するわけではない。方法500については、方法500による製造の異なる段階の部分断面図を示す図4、6から25に関連して以下に説明する。図4、6から25のX方向、Y方向、Z方向は互いに垂直であり、一貫して使用される。さらに、本発明全体を通して、同様の符号は同様の特徴を示すために使用される。
【0022】
図4及び6~12は、図5の方法500を用いた図4のイメージセンサ素子40の製造を示す。図5から8を参照すると、方法500はブロック502を含み、ここでピクセルデバイスチップが第1の複数のボンディング層によってピクセルチップにボンディングされる。図6は、ピクセルチップである第3のチップ30を示す。第3のチップ30は、第3の基板302及び第3の相互接続構造310を含む。参照を容易にするために、第3のチップ30は、第3の相互接続構造310に隣接する前面30F及び第3の基板302に隣接する裏面30Bを含む。第3の基板302は、バルクシリコン(Si)基板であってもよい。あるいは、第3の基板302は、ゲルマニウム(Ge)などの元素半導体、炭化ケイ素(SiC)、砒化ガリウム(GaAs)、リン化ガリウム(GaP)、リン化インジウム(InP)、砒化インジウム(InAs)、及び/又はアンチモン化インジウム(InSb)などの化合物半導体、シリコンゲルマニウム(SiGe)、リン化ガリウムヒ素(GaAsP)、ヒ化アルミニウムインジウム(AlInAs)、ヒ化アルミニウムガリウム(AlGaAs)、ヒ化ガリウムインジウム(GaInAs)、リン化ガリウムインジウム(GaInP)などの合金半導体、及び/又はGaInAsP、又はそれらの組み合わせを含んでも良い。
【0023】
第3の基板302は複数のフォトダイオード304を含む。第3の基板302にフォトダイオード304を形成するために、第3の基板302は様々なドープ領域を含んでも良い。一実施形態では、第3の基板302は、リン(P)、砒素(As)、又は他のn型ドーパントなどのn型ドーパントを含んでも良い。第3のチップ30は、フォトダイオード304に隣接するか、又はフォトダイオード304内に延在して光電子を収集する転送ゲートトランジスタ306をさらに含む。第3の基板302は、浮遊拡散(FD)ノード308を形成するために、フォトダイオード間に高濃度ドープ領域をさらに含む。いくつかの実施形態では、浮遊拡散ノード308は、n型ドーパント(n+)で高濃度ドープされる。第3の相互接続構造310は、複数の金属層を含む。複数の金属層のそれぞれは、少なくとも1つのエッチストップ層及び少なくとも1つの金属間誘電体(IMD)層に配置されたコンタクトビア及び金属線を含む。コンタクトビア及び金属線は、チタン、窒化チタン、タンタル、窒化タンタル、コバルト、窒化コバルト、ニッケル、又は窒化ニッケルで形成された銅及びバリア層を含んでも良い。第3の相互接続構造310内のエッチストップ層は、窒化ケイ素、炭化シリコン、酸窒化ケイ素、又はそれらの組み合わせを含んでも良い。IMD層は、テトラエトキシシラン(TEOS)酸化物、ドープされていないケイ酸塩ガラス、又はホウリンケイ酸塩ガラス(BPSG)、溶融石英ガラス(fused silica glass、FSG)、リンケイ酸ガラス(PSG)、ボロンドープシリコンガラス(BSG)、及び/又は他の適切な誘電材料を含んでも良い。
【0024】
第3のチップ30は、第3のチップ30の前面30F上に配置された第4のボンディング層320を含む。つまり、第4のボンディング層320は、第3の相互接続構造310上に配置され、ボンディング面を提供し、基板間通信を可能にする。図6に示すいくつかの実施形態では、第4のボンディング層320は、第1の誘電体ボンディング層322に配置された複数のボンディング接点326と、第2の誘電体ボンディング層324に配置された複数のボンディングパッド328とを含む。第1の誘電体ボンディング層322及び第2の誘電体ボンディング層324は、シリコン酸化物又はシリコン酸窒化物を含んでも良い。複数のボンディング接点326及び複数のボンディングパッド328は、銅(Cu)、タンタル(Ta)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)、アルミニウム(Al)、それらの組み合わせ、又はそれらの合金を含んでも良い。一実施形態では、複数のボンディング接点326及び複数のボンディングパッド328は、銅(Cu)を含む。図6に示されるように、複数のボンディングパッド328の各々は、Z方向に沿って複数のボンディング接点326の1つと垂直方向に位置合わせされるか、又は垂直に重なる。以下でさらに説明されるように、複数のボンディングパッド328のそれぞれは、浮遊拡散(FD)308と垂直方向に位置合わせされる。
【0025】
図7は、ピクセルデバイスチップである第2のチップ20を示す。第2のチップ20は、第2の基板202及び第2の相互接続構造210を含む。参照を容易にするために、第2のチップ20は、第2の相互接続構造210に隣接する前面20Fと、第2の基板202に隣接する裏面20Bとを含む。第2の基板202は、バルクシリコン(Si)基板であっても良い。あるいは、第2の基板202は、ゲルマニウム(Ge)などの元素半導体、炭化ケイ素(SiC)、砒化ガリウム(GaAs)、リン化ガリウム(GaP)、リン化インジウム(InP)、砒化インジウム(InAs)、及び/又はアンチモン化インジウム(InSb)などの化合物半導体、シリコンゲルマニウム(SiGe)、リン化ガリウムヒ素(GaAsP)、ヒ化アルミニウムインジウム(AlInAs)、ヒ化アルミニウムガリウム(AlGaAs)、ヒ化ガリウムインジウム(GaInAs)、リン化ガリウムインジウム(GaInP)などの合金半導体、及び/又はGaInAsP、又はそれらの組み合わせを含んでも良い。
【0026】
第2の基板202は、行セレクタトランジスタ204、ソースフォロワトランジスタ206、及びリセットトランジスタ208を含む。行セレクタトランジスタ204、ソースフォロワトランジスタ206、及びリセットトランジスタ208は、それぞれ行セレクタトランジスタ22、ソースフォロワトランジスタ24、及びリセットトランジスタ26に対応する。行セレクタトランジスタ204、ソースフォロワトランジスタ206、及びリセットトランジスタ208は、プレーナ型トランジスタ又はマルチゲート型トランジスタを使用して設置することができる。例示的なマルチゲート型トランジスタは、フィン・ベース電界効果トランジスタ(FinFET)又はゲートオールアラウンド(GAA)トランジスタを含んでも良い。プレーナ型トランジスタは、アクティブ領域の1つの表面に沿ってプレーナ型チャネル領域を誘導できるゲート構造を含むため、その名前が付けられている。FinFETは、基板から生じるフィン形状の活性領域と、フィン形状の活性領域の上面及び側壁の上に配置されたゲート構造とを含む。GAAトランジスタは、2つのソース/ドレインフィーチャ間に延在する少なくとも1つのチャネル部材と、少なくとも1つのチャネル部材を完全に取り囲むゲート構造とを含む。そのゲート構造がチャネル部材を包み込むため、GAAトランジスタはサラウンドゲートトランジスタ(SGT)ともいう。形状及び配向に応じて、GAAトランジスタのチャネル部材は、ナノシート、半導体ワイヤ、ナノワイヤ、ナノ構造、ナノポスト、ナノビーム、又はナノブリッジともいう。場合によっては、GAAトランジスタは、チャネル部材の形状によって称されることもある。例えば、1つ以上のナノシートチャネル部材を有するGAAトランジスタは、ナノシートトランジスタ又はナノシートFETともいう。
【0027】
第2の相互接続構造210は、複数の金属層を含む。複数の金属層のそれぞれは、少なくとも1つのエッチストップ層及び少なくとも1つの金属間誘電体(IMD)層に配置されたコンタクトビア及び金属線を含む。コンタクトビア及び金属線は、チタン、窒化チタン、タンタル、窒化タンタル、コバルト、窒化コバルト、ニッケル、又は窒化ニッケルで形成された銅及びバリア層を含んでも良い。第3の相互接続構造310内のエッチストップ層は、窒化ケイ素、炭化シリコン、酸窒化ケイ素、又はそれらの組み合わせを含んでも良い。IMD層は、テトラエトキシシラン(TEOS)酸化物、ドープされていないケイ酸塩ガラス、又はホウリンケイ酸塩ガラス(BPSG)、溶融石英ガラス(fused silica glass、FSG)、リンケイ酸ガラス(PSG)、ボロンドープシリコンガラス(BSG)、及び/又は他の適切な誘電材料を含んでも良い。
【0028】
第2のチップ20は、第2のチップ20の前面20F上に配置された第2のボンディング層220を含む。つまり、第2のボンディング層220は、第2の相互接続構造210上に配置され、ボンディング面を提供し、基板間通信を可能にする。図7に示すいくつかの実施形態では、第2ボンディング層220は、第3誘電体ボンディング層222内に配置された複数のボンディング接点224を含む。第3誘電体ボンディング層222は、シリコン酸化物又はシリコン酸窒化物を含んでも良い。複数のボンディング接点224は、銅(Cu)、タンタル(Ta)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)、アルミニウム(Al)、それらの組み合わせ、又はそれらの合金を含んでも良い。一実施形態では、複数のボンディング接点224は、銅(Cu)を含む。図7に示される第2のボンディング層220は、ボンディング接点のみを含み、ボンディングパッド328と同様のボンディングパッドを含まないことに留意されたい。図7に明示的に示されていないいくつかの代替実施形態では、第2のボンディング層220は、ボンディング接点と垂直方向に位置合わせされる複数のボンディングパッドをさらに含んでも良い。
【0029】
図8を参照すると、ブロック502での操作は、図7に示される第2のチップ20をひっくり返して、それを図6に示される第3のチップ30にボンディングすることを含む。第2のチップ20を第3のチップ30にボンディングするために、第2のボンディング層220内のボンディング接点224の1つが、第4のボンディング層320内のボンディングパッド328の1つに位置合わせされる。次に、直接ボンディングプロセスが実行されて、第2のチップ20が第3のチップ30にボンディングされる。したがって、以下でさらに説明されるように、誘電体表面が誘電体表面にボンディングされ、金属表面が金属表面にボンディングされる。第2ボンディング層220と第4ボンディング層320との間の強力なボンディングを確保するために、第2のボンディング層220と第4のボンディング層320間で、第2ボンディング層220及び第4ボンディング層320の表面を洗浄して、有機及び金属汚染物質を除去する。例示的なプロセスでは、硫酸過酸化水素混合物(SPM)、水酸化アンモニウムと過酸化水素の混合物(SC1)、又はその両方を使用して、第2のボンディング層220及び第4のボンディング層320上の有機汚染物質を除去することができる。塩酸と過酸化水素の混合物(SC2)を使用して、金属汚染物質を除去することができる。クリーニングに加えて、ボンディング接点224及びボンディングパッド328は、アルゴンプラズマ又は窒素プラズマによって処理されて、それらの表面を活性化することができる。ボンディング接点224とボンディングパッド328が位置合わせされた後、第1の誘電体ボンディング層322と第3の誘電体ボンディング層222のファンデルワールス力ボンディング、ならびにボンディングパッド328とボンディング接点224の表面活性化ボンディング(SAB)を促進するためにアニールが実行される。図示の例では、ブロック502における第1の複数のボンディング層は、第2のボンディング層220及び第4のボンディング層320を含む。
【0030】
図5及び9を参照すると、方法500は、ピクセルデバイスチップの基板を薄化するブロック504を含む。図8に示されるチップスタックは、ピクセルデバイスチップに対応する第2のチップ20を含む。ブロック504で、第2のチップの第2の基板202が薄くされる。第3のチップ30及び第2のチップ20を含み、図9に示されるチップスタックは、第2の基板202の厚さを減少させるために、複数の薄化及び研磨ステップを実行することができる。例示的なプロセスでは、ダイヤモンドホイールを使用して粗研削、微研削、又は超微研削を実行することができ、化学機械研磨(CMP)プロセスを実行して、研削された第2の基板202を研磨することができる。第2の基板202の薄さは、基板貫通ビア226(後述)の基板貫通開口部のアスペクト比の減少に貢献する。
【0031】
図5及び10を参照すると、方法500はブロック506を含み、ここで基板貫通ビアがピクセルデバイスチップの基板を貫通して形成される。図10に示されるように、第2のチップ20はピクセルデバイスチップに対応し、ブロック506で、基板貫通ビア(TSV)226が第2のチップ20の第2の基板202を貫通して形成される。TSV226は、電気信号を第2のチップ20の裏面20Bにリダイレクトして、第3のボンディング層240と接続するように機能する。例示的なプロセスでは、反応性イオンエッチング(RIE)などのドライエッチングを使用して、第2の基板202を貫通するビア開口部が形成される。ビア開口部が形成された後、ビア開口部に導電性材料が配置されて、TSV226が形成される。導電性材料は、銅(Cu)を含んでも良い。銅のエレクトロマイグレーションを防止するために、ビア開口部は、導電性材料の配置前にバリア層で裏打ちすることができる。場合によっては、バリア層は窒化チタンを含んでも良い。
【0032】
TSV226の形成後、薄化された第2の基板202上に第3のボンディング層240が形成される。第3のボンディング層240は、第4の誘電体ボンディング層242内に配置された複数のボンディング接点246と、第4の誘電体ボンディング層242内に配置された複数のボンディングパッド248とを含む。第4の誘電体ボンディング層242及び第5の誘電体ボンディング層244は、シリコン酸化物又はシリコン酸窒化物を含んでも良い。複数のボンディング接点246及び複数のボンディングパッド248は、銅(Cu)、タンタル(Ta)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)、アルミニウム(Al)、それらの組み合わせ、又はそれらの合金を含んでも良い。一実施形態では、複数のボンディング接点246及び複数のボンディングパッド248は、銅(Cu)を含む。図10に示されるように、複数のボンディングパッド248の各々は、Z方向に沿って複数のボンディング接点246の1つと垂直方向に位置合わせされるか、又は重なる。さらに、複数のボンディング接点246のそれぞれは、TSV226のうちの1つと垂直方向に位置合わせされる。
【0033】
図5及び11を参照すると、方法500はブロック508を含み、ここでロジックチップが第2の複数のボンディング層によってピクセルデバイスチップにボンディングされる。第1のチップ10は、ロジックチップに対応し、ロジックチップ10ともいう。第1のチップ10は、第1の基板102と、第1の基板102上に配置された第1の相互接続構造110とを含む。参照を容易にするために、第1のチップ10は、第1の相互接続構造110に隣接する前面10Fと、第1の基板102の表面に隣接する裏面10Bとを含む。第1の基板102は、バルクシリコン(Si)基板であってもよい。あるいは、第1の基板102は、ゲルマニウム(Ge)などの元素半導体、炭化ケイ素(SiC)、砒化ガリウム(GaAs)、リン化ガリウム(GaP)、リン化インジウム(InP)、砒化インジウム(InAs)、及び/又はアンチモン化インジウム(InSb)などの化合物半導体、シリコンゲルマニウム(SiGe)、リン化ガリウムヒ素(GaAsP)、ヒ化アルミニウムインジウム(AlInAs)、ヒ化アルミニウムガリウム(AlGaAs)、ヒ化ガリウムインジウム(GaInAs)、リン化ガリウムインジウム(GaInP)などの合金半導体、及び/又はGaInAsP、又はそれらの組み合わせを含んでも良い。
【0034】
第1の基板102は、複数のロジックトランジスタ104を含む。ロジックトランジスタ104は、図2又は3に示されるASIC回路12に対応する。ロジックトランジスタ104は、プレーナ型トランジスタ又はマルチゲート型トランジスタを使用して設置することができる。例示的なマルチゲート型トランジスタは、フィン・ベース電界効果トランジスタ(FinFET)又はゲートオールアラウンド(GAA)トランジスタを含んでも良い。プレーナ型トランジスタは、アクティブ領域の1つの表面に沿ってプレーナ型チャネル領域を誘導できるゲート構造を含むため、その名前が付けられている。FinFETは、基板から生じるフィン形状の活性領域と、フィン形状の活性領域の上面及び側壁の上に配置されたゲート構造とを含む。GAAトランジスタは、2つのソース/ドレインフィーチャ間に延在する少なくとも1つのチャネル部材と、少なくとも1つのチャネル部材を完全に取り囲むゲート構造とを含む。そのゲート構造がチャネル部材を包み込むため、GAAトランジスタはサラウンドゲートトランジスタ(SGT)ともいう。形状及び配向に応じて、GAAトランジスタのチャネル部材は、ナノシート、半導体ワイヤ、ナノワイヤ、ナノ構造、ナノポスト、ナノビーム、又はナノブリッジともいう。場合によっては、GAAトランジスタは、チャネル部材の形状によって称されることもある。例えば、1つ以上のナノシートチャネル部材を有するGAAトランジスタは、ナノシートトランジスタ又はナノシートFETともいう。
【0035】
第1の相互接続構造110は、複数の金属層を含む。複数の金属層のそれぞれは、少なくとも1つのエッチストップ層及び少なくとも1つの金属間誘電体(IMD)層に配置されたコンタクトビア及び金属線を含む。コンタクトビア及び金属線は、チタン、窒化チタン、タンタル、窒化タンタル、コバルト、窒化コバルト、ニッケル、又は窒化ニッケルで形成された銅及びバリア層を含んでも良い。第1の相互接続構造110内のエッチストップ層は、窒化ケイ素、炭化シリコン、酸窒化ケイ素、又はそれらの組み合わせを含んでも良い。IMD層は、テトラエトキシシラン(TEOS)酸化物、ドープされていないケイ酸塩ガラス、又はホウリンケイ酸塩ガラス(BPSG)、溶融石英ガラス(fused silica glass、FSG)、リンケイ酸ガラス(PSG)、ボロンドープシリコンガラス(BSG)、及び/又は他の適切な誘電材料を含んでも良い。
【0036】
第1のチップ10は、第1のチップ10の前面10F上に配置された第1のボンディング層120を含む。つまり、第1のボンディング層120は、第2の相互接続構造210上に配置され、ボンディング面を提供し、基板間通信を可能にする。図11に示すいくつかの実施形態では、第1ボンディング層120は、第6の誘電体ボンディング層122内に配置された複数のボンディング接点124を含む。第6の誘電体ボンディング層122は、シリコン酸化物又はシリコン酸窒化物を含んでも良い。複数のボンディング接点124は、銅(Cu)、タンタル(Ta)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)、アルミニウム(Al)、それらの組み合わせ、又はそれらの合金を含んでも良い。一実施形態では、複数のボンディング接点124は、銅(Cu)を含む。図11に示される第1のボンディング層120は、ボンディング接点124のみを含み、ボンディングパッド328と同様のボンディングパッドを含まないことに留意されたい。図11に明示的に示されていないいくつかの代替実施形態では、第1のボンディング層120は、ボンディング接点と垂直方向に位置合わせされる複数のボンディングパッドをさらに含んでも良い。
【0037】
図11を参照すると、ブロック502の動作は、第3のボンディング層240及び第1のボンディング層120によって第1のチップ10を第2のチップ20にボンディングすることを含む。第1のチップ10を第2のチップ20にボンディングするために、第1のボンディング層120内のボンディング接点124は、第3のボンディング層240内のボンディングパッド248の1つに位置合わせされる。次に、直接ボンディングプロセスが実行されて、第1のチップ10が第2のチップ20にボンディングされ、以下に説明するように、誘電体表面が誘電体表面にボンディングされ、金属表面が金属表面にボンディングされる。第1のボンディング層120と第3のボンディング層240との間の強力な結合を確保するために、第1のボンディング層120及び第3のボンディング層240の表面を洗浄して、有機汚染物質及び金属汚染物質を除去する。例示的なプロセスでは、硫硫酸過酸化水素混合物(SPM)、水酸化アンモニウムと過酸化水素の混合物(SC1)、又はその両方を使用して、第1のボンディング層120及び第3のボンディング層240上の有機汚染物質を除去することができる。塩酸と過酸化水素の混合物(SC2)を使用して、金属汚染物質を除去することができる。クリーニングに加えて、ボンディング接点124及びボンディングパッド248は、アルゴンプラズマ又は窒素プラズマによって処理されて、それらの表面を活性化することができる。ボンディング接点124とボンディングパッド248が位置合わせされた後、第6の誘電体ボンディング層122と第5の誘電体ボンディング層244のファンデルワールス力ボンディング、ならびにボンディングパッド248とボンディング接点124の表面活性化ボンディング(SAB)を促進するためにアニールが実行される。図示の例では、ブロック508における第2の複数のボンディング層は、第1のボンディング層120及び第3のボンディング層240を含む。
【0038】
図5及び12を参照すると、方法500は、ブロック510を含み、ここではピクセルチップの基板が薄化される。図12において、第3チップ30がピクセルチップに対応し、第3基板302がピクセルチップの基板に対応する。第1のチップ10が第2のチップ20にボンディングされた後、図12に示されるように、第3のチップ30の裏面30Bが上を向くように、図11に示されるチップスタックが裏返される。裏返した後、第3のチップ30の第3の基板302は、第3の基板302の厚さを減らすために、複数の薄化及び研磨ステップを実行することができる。例示的なプロセスでは、ダイヤモンドホイールを使用して粗研削、微研削、又は超微研削を実行することができ、化学機械研磨(CMP)プロセスを実行して、研削された第3の基板302を研磨することができる。
【0039】
図4及び5を参照すると、方法500は、ブロック512を含み、ここで、イメージセンサ素子を形成するためにさらなるプロセスが実行される。図4のイメージセンサ素子40は、ブロック512で言及されたイメージセンサ素子に対応する。そのようなさらなるプロセスは、ディープトレンチアイソレーション(DTI)フィーチャ330の形成、金属グリッド332の形成、パッシベーション層334の配置、カラーフィルタ層336の形成、マイクロレンズ338の形成、及び金属パッド340の形成を含んでも良い。DTIフィーチャ330を形成するために、裏面30Bから第3の基板302に深いトレンチが形成される(図12参照)。次に、ライナーと充填材を深いトレンチに配置させて、DTI フィーチャ330を形成することができる。DTIフィーチャ330は裏面30B上に形成されるので、DTIフィーチャ330は、裏面DTI(BDTI)フィーチャ330ともいう。いくつかの実施形態では、ライナーは、アルミニウム(Al)、タングステン(W)、ルテニウム(Ru)、コバルト(Co)、又は銅(Cu)などの金属を含んでも良く、充填材は、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化ハフニウム、酸化チタン、チタン酸バリウム、酸化ジルコニウム、酸化ランタン、酸化バリウム、酸化ストロンチウム、酸化イットリウム、又はそれらの組み合わせなどの誘電体材料を含んでも良い。
【0040】
パッシベーション層334は、例えば、第1のパッシベーション層及び第2のパッシベーション層を含んでも良い。パッシベーション層334の組成は、DTIフィーチャ330の充填材の組成と同じであってもよい。金属グリッド332は、第1パッシベーション層及び第2パッシベーション層に埋め込まれてもよい。金属グリッド332は、フォトダイオード304の全部ではないにしてもいくつかにわたって延在するグリッド状の構造又はフレームワークである。いくつかの実施形態では、金属グリッド332は、スズ(Sn)、アルミニウム銅(AlCu)、アルミニウム(Al)、タングステン(W)、ルテニウム(Ru)、コバルト(Co)、又は銅(Cu)を含んでも良い。金属グリッド332を形成する例示的なプロセスでは、金属層が第1パッシベーション層の上に配置される。次に、フォトリソグラフィプロセスとエッチングプロセスを使用して、金属層を金属グリッド332にパターン化する。次に、金属グリッド332の上に第2のパッシベーション層が配置される。
【0041】
カラーフィルタ層336は、ポリマー材料又は着色顔料を含む樹脂から形成され得る。ブロック512で、パッシベーション層334の第2のパッシベーション層の上にカラーフィルタ層336が形成される。カラーフィルタ層336は、特定の波長範囲を有する放射(例えば、光)の透過をそれぞれ可能にする複数のフィルタを含み、指定された範囲外の波長の光をブロックする。さらに図4を参照すると、マイクロレンズ338がカラーフィルタ層336上に形成される。マイクロレンズ338は、透過率の高いアクリルポリマーなど、パターン化してマイクロレンズに形成することができる任意の材料で形成することができる。一実施形態では、マイクロレンズ層は、液体状態の材料及びスピンオン技術を使用して形成することができる。この方法は、実質的に平坦な表面及び実質的に均一な厚さを有するマイクロレンズ層を生成し、それによってマイクロレンズ338により大きな均一性を提供することが見出されている。CVD、PVDなどの他の方法を使用することもできる。フォトダイオード304に対応するマイクロレンズ338のアレイ内に平面材料をパターン化するために、フォトリソグラフィ及びエッチング技術を使用して、マイクロレンズ層の平面材料をパターン化することができる。次いで、平面材料をリフローして、マイクロレンズ338に適切な曲面を形成することができる。マイクロレンズ338は、紫外線(UV)処理を使用して硬化させることができる。
【0042】
第3の基板302の厚さを通過する電気接続を可能にするために、第2の基板202をスクライブラインに沿って切断して、第3の相互接続構造310内のコンタクトフィーチャを露出させる開口部を形成する。その後、開口部の上に金属層が配置されて、金属パッド340が形成される。いくつかの実施形態では、金属パッド340の金属層は、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、アルミニウム銅(AlCu)合金、又は窒化チタンを含んでも良い。
【0043】
引き続き図4を参照する。第3のボンディング層240内のボンディングパッド248は、X方向に沿って第1のピッチP1で配置される。第4ボンディング層320のボンディングパッド328は、X方向に沿って第2ピッチP2で配置される。ピクセルトランジスタ(ソースフォロア(SF)206、リセットトランジスタ(RST)208、及び行セレクタ(SEL)204など)を第2のチップに移動することによって、第3のチップ30内のより多くのスペースをフォトダイオード304に利用できるようにすることができ、ピクセルサイズを縮小することができる。その結果、第2ピッチP2は、第1ピッチP1よりも小さくなる。いくつかの実施形態では、第1のピッチP1に対する第2のピッチP2の比は、約0.2から約0.75であって良い。場合によっては、第1のピッチP1は約1.5μmから約2.5μmの間であっても良く、第2のピッチP2は約0.3μmから約1.5μmの間であっても良い。
【0044】
図13~25は、図5の方法500を用いた図13のイメージセンサ素子40の製造を示す。図5及び14~16を参照すると、方法500はブロック502を含み、ここでピクセルデバイスチップが第1の複数のボンディング層によってピクセルチップにボンディングされる。図14は、ピクセルチップに対応する第3のチップ30と、ピクセルデバイスチップに対応する第2のチップ20とを示す。同様の第2チップ20及び第3チップ30については上述したので、詳細な説明は省略する。図4及び図13に示すこれら2つの実施形態の相違点について説明する。図6に示されるフォトダイオード304を有する代わりに、第3の基板302は大きなフォトダイオード3040を含む。その結果、図14の第3のチップ30内の浮遊拡散(FD)ノード36はより離間される。次に、図15を参照する。大きなフォトダイオード3040の設置により、第2のチップ202は、より少ない行セレクタトランジスタ204、ソースフォロワトランジスタ206、及びリセットトランジスタ208を含むことができる。ボンディングパッド328と第4のボンディング層320内のボンディング接点326は、FDノード36と垂直に整列され、より大きなパッドピッチを有するようにより広げられる。第2のボンディング層220のボンディング接点224はボンディングパッド328と整列するように構成されているので、ボンディング接点224もより分散され、より大きなピッチで配置される。図16に示すように、第2のチップ20は、第2のボンディング層220及び第4のボンディング層320を介して第3のチップ30にボンディングされる。
【0045】
図5及び17を参照すると、方法500は、ピクセルデバイスチップの基板を薄化するブロック504を含む。図17に示されるチップスタックは、ピクセルデバイスチップに対応する第2のチップ20を含む。ブロック504で、第2のチップの第2の基板202が薄くされる。同様の動作は、図9を参照して上述したので、図17の詳細な説明は省略する。
【0046】
図5及び18を参照すると、方法500はブロック506を含み、ここで基板貫通ビアがピクセルデバイスチップの基板を貫通して形成される。図18に示すように、第2のチップ20はピクセルデバイスチップに対応し、ブロック506で、基板貫通ビア(TSV)226が第2のチップ20の第2の基板202を貫通して形成される。TSV226の形成後、薄化された第2の基板202上に第3のボンディング層240が形成される。図18に示されるように、複数のボンディングパッド248のそれぞれは、複数のボンディング接点246のうちの1つとZ方向に沿って垂直方向に位置合わせされるか、又は重なる。さらに、複数のボンディング接点246のそれぞれは、TSV226の1つと垂直方向に位置合わせされる。同様の動作は、図10を参照して上述したので、図18の詳細な説明は省略する。
【0047】
図5及び19を参照すると、方法500はブロック508を含み、ここでロジックチップが第2の複数のボンディング層によってピクセルデバイスチップに結合される。第1のチップ10はロジックチップに対応し、ロジックチップ10ともいう。第1のチップ10は、第1のチップ10の前面10F上に配置された第1のボンディング層120を含む。図19に示されるいくつかの実施形態では、第1のボンディング層120は、第6の誘電体ボンディング層122に配置された複数のボンディング接点124を含む。なお、図19に示される第1のボンディング層120は、ボンディング接点124のみを含み、ボンディングパッド328と同様のボンディングパッドを含まないことに留意されたい。図19に明示的に示されていないいくつかの代替実施形態では、第1のボンディング層120は、ボンディング接点と垂直に整列された複数のボンディングパッドをさらに含む。ブロック508において、第1のチップ10は、第3のボンディング層240及び第1のボンディング層120によって第2のチップ20にボンディングされる。同様の動作は、図11を参照して上述したので、図19の詳細な説明は省略する。
【0048】
図5及び20を参照すると、方法500は、ピクセルチップの基板を薄化するブロック510を含む。図20において、第3チップ30がピクセルチップに相当し、第3基板302がピクセルチップの基板に相当する。同様の動作は、図12を参照して上述したので、図20の詳細な説明は省略する。
【0049】
図5及び13を参照すると、方法500はブロック512を含み、ここで、イメージセンサ素子を形成するためにさらなるプロセスが実行される。図13のイメージセンサ素子40は、ブロック512で言及されたイメージセンサ素子に対応する。そのようなさらなるプロセスは、ディープトレンチアイソレーション(DTI)フィーチャ330の形成、金属グリッド332の形成、パッシベーション層334の配置、カラーフィルタ層336の形成、マイクロレンズ338の形成、及び金属パッド340の形成を含んでも良い。同様の動作は、図4を参照して上述したので、図13の詳細な説明は省略する。
【0050】
図4のフォトダイオード304又は図13の大きなフォトダイオード3040のためのスペースを最大化するのを助けるために、フォトダイオード304(又は大きなフォトダイオード3040)をクラスタ又はユニットにグループ化することができる。図21は、隣接する2つのクラスタ400の概略上面図を示す。いくつかの実施形態では、クラスタ400のそれぞれは、4つのフォトダイオード304又は4つの大きなフォトダイオード3040を含む。これらの実施形態では、図4の2つの隣接するフォトダイオード304又は図13の隣接する2つの大きなフォトダイオード3040は、実際にはクラスタ400内の4つのフォトダイオード304(又は大きなフォトダイオード3040)のうちの2つである。参照しやすいように、図21は4つのフォトダイオード304を含む。同様の構成が大きなフォトダイオード3040にも適用できることを理解されたい。図21に示されるように、4つのフォトダイオード304は、FDノード308を中心とするように正方形に配置される。Z方向に沿って、FDノード308のそれぞれは、第4のボンディング層320内のボンディングパッド328と位置合わせされる。転送ゲートトランジスタ306は、フォトダイオード304の隅に配置され、共有FDノード308に隣接して配置される。このようにして、4つの転送ゲートトランジスタ306は、4つのフォトダイオード304で生成された光電子を収集し、それをFDノード308に向けることができる。各転送ゲートトランジスタ306はコンタクト360に結合される。図21に示すように、フォトダイオード304は第3ピッチP3で配置され、FDノード308は第2ピッチP2で配置される。図21に示す実施形態では、第2のピッチP2は第3のピッチP3よりも大きい。一実施形態では、第2のピッチP2は、第3のピッチP3の約2倍である。なお、FDノード308はボンディングパッド328と垂直方向に位置合わせされるので、FDノード308とボンディングパッド328の両方がX方向に沿って第2のピッチP2で配置されることに留意されたい。
【0051】
図22は、イメージセンサクラスタ400の周りの電気ルーティングの概略上面図を示す。いくつかの実施形態では、コンタクト360のそれぞれは、第1の金属層(M1)の金属線に電気的に接続される。図22において、第1の金属層(M1)の金属線は、X方向に沿って縦に延在する。第2金属層(M2)の2本の金属線は、Y方向に沿って延在し、クラスタ400を挟む。場合によっては、2本の金属線は接地(G又はGND)に接続される。電流はFDノード36から第2のチップ20にZ方向に沿ってのみ流れるので、FDノード36は第1の金属層(M1)の金属アイランド314(図23に示す)に電気的に結合される。第1の金属層(M1)内の金属線とは異なり、金属アイランド314はクラスタ400の境界を越えて延在しない。図23は、イメージセンサクラスタ400の周りの電気ルーティングの概略断面図を示す。ノード36は、FDノード36を金属アイランド314に電気的に結合するコンタクトフィーチャ312に物理的及び電気的に結合される。金属アイランド314は、コンタクトビア316によって第2金属層(M2)の上部金属フィーチャ318に結合される。2つの接地線319も第2金属層(M2)に配置される。ボンディング接点326は上部金属フィーチャ318上に配置され、ボンディングパッド328は垂直に整列さ、ボンディング接点326と接触する。
【0052】
前掲のように、第1のチップ10と第2のチップ20と第3のチップ30との間のボンディングは、ボンディング層を介して達成される。第1の類型及び第2の類型である2つの類型のボンディング層が、本発明の実施形態に従って実施され得る。第1の類型のボンディング層は、第1の誘電体ボンディング層に複数のボンディング接点を含み、第2の誘電体ボンディング層に複数のボンディングパッドを含む。複数のボンディング接点は、複数のボンディングパッドと位置合わせされる。第2の類型のボンディング層は、誘電体ボンディング層内に配置された複数のボンディング接点を含む。第1の類型のボンディング層の例は、図6に示される第4のボンディング層320であり、第2の類型のボンディング層の例は、図7に示される第2のボンディング層220である。一般に、第2類型のボンディング層内のボンディングパッドは、満足なチップボンディングの完全性及び寿命を達成する上で不可欠な、金属フィーチャの均一な分布を提供するように機能する。上部金属フィーチャ又はボンディング接点がチップの表面に均一に分布していない場合に、第2の類型のボンディング層が設置されることが分かる。第1の類型のボンディング層は、処理ステップが少なく、コストが低い。第1の類型のボンディング層及び第2の類型のボンディング層のさらなる詳細は、図24及び図25に関連して提供される。
【0053】
図24は、本発明の様々な態様による、第1の類型のボンディング層の概略断面図を示す。上部金属フィーチャ318のそれぞれに関して、第1の類型のボンディング層は、互いに垂直に整列されたボンディング接点326及びボンディングパッド328を含む。第1の類型のボンディング層は、以下のボンディング接点に電気的に結合されないダミーボンディングパッド3280を含んでも良い。これらのダミーボンディングパッド3280は、均一な金属フィーチャ密度を提供するために挿入される。いくつかの実施形態では、上部金属フィーチャ318は、第1のエッチストップ層(ESL)345及び第2のエッチストップ層(ESL)346の上に配置されたIMD層347に埋め込まれている。IMD層347は、テトラエトキシシラン(TEOS)酸化物、ドープされていないケイ酸塩ガラス、又はホウリンケイ酸塩ガラス(BPSG)、溶融石英ガラス(fused silica glass、FSG)、リンケイ酸ガラス(PSG)、又はボロンドープシリコンガラス (BSG)などのドープされた酸化ケイ素を含んでも良い。第1のESL345は炭化ケイ素を含んでも良い。第2のESL346は酸化ケイ素を含んでも良い。第3のESL348がIMD層347の上に配置され、第1の誘電体ボンディング層322が第3のESL348の上に配置される。ボンディング接点326は、第3のESL348及び第1の誘電体ボンディング層322を通って延在する。第1の誘電体ボンディング層 322は、酸化ケイ素を含んでも良い第2のESL346と同じ組成を共有し得る。第3のESL348は炭化ケイ素を含む。第4のESL350は第1の誘電体ボンディング層322の上に配置され、第2の誘電体ボンディング層324は第4のESL350の上に配置される。第4のESL350は窒化ケイ素を含んでも良く、第2の誘電体ボンディング層324は酸化ケイ素を含んでも良い。いくつかの実施形態では、ブロック層359が第2の誘電体ボンディング層324上に配置されてもよい。ブロック層359は酸窒化ケイ素を含んでもよく、他のチップからの金属ボンディング接点又はボンディングパッドが完全に位置合わせされていない場合にエレクトロマイグレーションを防止するように機能する。ボンディングパッド328は、ブロック層359、第2の誘電体ボンディング層324、及び第4のESLを通って延在する。図24に示されるいくつかの実施形態では、ボンディングパッド328及びボンディング接点326は、デュアルダマシンプロセスを使用して形成され、連続している。エレクトロマイグレーションと酸素拡散を防止するために、上部金属フィーチャ318は、第1のバリア層317によってIMD層347から分離され、ボンディング接点326とボンディングパッド328は、第2のバリア層327によって周囲の誘電体層から分離される。第1のバリア層317及び第2のバリア層327は、窒化チタン又は窒化タンタルを含んでも良い。ダミーボンディングパッド3280は、ボンディングパッド328と同様の構造を共有する。
【0054】
図25は、本発明の様々な態様による、第2の類型の接着層の概略断面図を示す。図25に示されるように、第2の類型のボンディング層は、第1の誘電体ボンディング層322に埋め込まれたボンディング接点326のみを含む。(ボンディングされる)他のチップからの金属ボンディング接点又はボンディングパッドがボンディング接点326と完全に位置合わせされていない場合のエレクトロマイグレーションを防止するために、ブロック層359は、第1の誘電体ボンディング層322上に配置される。
【0055】
したがって、いくつかの実施形態では、本発明は、第1の基板及び第1の基板上に配置された第1の相互接続構造を有する第1のダイと、第2の基板及び第2の基板上に配置された第2の相互接続構造を有する第2のダイと、第3の相互接続構造及び第3の相互接続構造上に配置された第3の基板を有する第3のダイと、を含むデバイス構造を提供する。第1の相互接続構造は、第1の複数のボンディング層によって第2の基板にボンディングされる。第2の相互接続構造は、第2の複数のボンディング層によって第3の相互接続構造にボンディングされる。第3の基板は、複数のフォトダイオード及び第3の基板上に配置された第1のトランジスタを含む。第2のダイは、第1のトランジスタのドレインに電気的に接続されたソースを有する第2のトランジスタと、第1のトランジスタのドレイン及び第2のトランジスタのソースに電気的に接続されたゲートを有する第3のトランジスタと、第3のトランジスタのソースに電気的に接続されたドレインを有する第4のトランジスタと、を含む。
【0056】
いくつかの実施形態では、第1の複数のボンディング層は、第1のピッチで配置された第1の複数のボンディングパッド構造を含み、第2の複数のボンディング層は、第1のピッチとは異なる第2のピッチで配置された第2の複数のボンディングパッド構造を含む。いくつかの実装形態では、第2のピッチは第1のピッチよりも小さい。いくつかの実施形態では、第1のピッチは約1.5μmから約2.5μmであり、第2のピッチは約0.3μmから約1.5μmである。いくつかの実施形態では、第1のピッチに対する第2のピッチの比は、約0.2から約0.75である。いくつかの実施形態では、第3のダイは、複数の浮遊拡散領域を含む。複数の浮遊拡散領域の各々は、第2の複数のボンディングパッド構造の1つと垂直方向に位置合わせされる。場合によっては、第1のトランジスタのゲート構造は、複数のフォトダイオードのうちの1つと物理的に接触している。いくつかの実施形態では、第2のダイは、第2の基板を通って延びる複数の基板貫通ビア(TSV)を含む。
【0057】
本発明の別の態様によれば、第1の複数のボンディングパッド構造と第1のダイとを含む第1の複数のボンディング層を含むデバイス構造を含む。第1のダイは、第1の複数のボンディング層の上に配置された第1の相互接続構造と、第1の相互接続構造の上に配置された第1の基板と、第1の基板内に配置された複数のフォトダイオードと、複数のフォトダイオードの間に配置された複数の浮遊拡散領域と、を含み、複数の浮遊拡散領域の各々は、第1の複数のボンディングパッド構造の1つと垂直方向に位置合わせされる 。
【0058】
いくつかの実施形態では、デバイス構造は、第2の基板を含む第2のダイと、第2の基板上に配置された第2の相互接続構造とをさらに含む。第2の相互接続構造は、第1の複数のボンディング層によって第1の相互接続構造にボンディングされる。いくつかの実施形態では、ダイ構造は、第3の基板及び第3の基板上に配置された第3の相互接続構造とを含む第3のダイをさらに含む。第3の相互接続構造は、第2の複数のボンディング層によって第2の基板にボンディングされる。場合によっては、第2の複数のボンディング層は第2の複数のボンディングパッド構造を含み、第2の基板は複数の基板貫通ビア(TSV)を含む。いくつかの実施形態では、第2の複数のボンディングパッド構造のそれぞれは、複数のTSVのうちの1つと垂直方向に位置合わせされる。いくつかの実施形態では、第1の複数のボンディングパッド構造は第1のピッチで配置され、第2の複数のボンディングパッド構造は第1のピッチとは異なる第2のピッチで配置される。いくつかの実装形態では、第1のピッチは約0.3μmから約1.5μmであり、第2のピッチは約1.5μmから約2.5μmである。
【0059】
本発明のさらに別の態様によれば、第1の複数のボンディングパッド構造及び第1のダイを含む第1の複数のボンディング層を含み、第1のダイは、第1の複数のボンディング層の上に配置された第1の相互接続構造と、第1の相互接続構造の上に配置された第1の基板と、第1の基板内に配置された複数のフォトダイオードと、複数のフォトダイオードの間に配置された複数の浮遊拡散領域と、を含み、複数の浮遊拡散領域の各々は、第1の複数のボンディングパッド構造の1つと垂直方向に位置合わせされることを含む方法に関する。
【0060】
いくつかの実施形態では、デバイス構造は、第2の基板及び第2の基板上に配置された第2の相互接続構造とを含む第2のダイをさらに含む。第2の相互接続構造は、第1の複数のボンディング層によって第1の相互接続構造にボンディングされる。いくつかの実施形態では、デバイス構造は、第3の基板及び第3の基板上に配置された第3の相互接続構造とを含む第3のダイをさらに含む。第3の相互接続構造は、第2の複数のボンディング層によって第2の基板にボンディングされる。いくつかの実施形態では、第2の複数のボンディング層は第2の複数のボンディングパッド構造を含み、第2の基板は複数の基板貫通ビア(TSV)を含む。いくつかの実施形態では、第2の複数のボンディングパッド構造のそれぞれは、複数のTSVのうちの1つと垂直方向に位置合わせされる。場合によっては、第1の複数のボンディングパッド構造は、第1のピッチで配置される。第2の複数のボンディングパッド構造は、第1のピッチとは異なる第2のピッチで配置される。場合によっては、第1のピッチは約0.3μmから約1.5μmであり、第2のピッチは約1.5μmから約2.5μmである。
【0061】
以上、当業者が以下の詳細な説明をよりよく理解できるように、いくつかの実施形態の特徴を概説した。当業者は、本明細書に導入された実施形態と同じ目的を実行し、及び/又は同じ利点を達成するために、他のプロセス及び構造を設計又は修正するための基礎として、本発明を容易に使用できることを理解すべきである。当業者はまた、そのような同等の構成が本発明の精神及び範囲から逸脱しないこと、及び本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、本明細書において様々な変更、置換、及び変更を行うことができることを理解するべきである。例えば、ビット線導体とワード線導体に異なる厚さを設置することによって、導体の異なる抵抗を達成することができる。しかしながら、金属導体の抵抗を変化させる他の技術も利用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0062】
本発明のイメージセンサパッケージング及びイメージセンサパッケージングの形成方法は、画像感知において高性能を必要とする用途に使用することができる。
【符号の説明】
【0063】
10: 第1のチップ
20: 第2のチップ
30: 第3のチップ
40: イメージセンサ素子
102: 第1の基板
104: ロジックトランジスタ
110: 相互接続構造
120: 第1のボンディング層
202: 第2の基板
204: 行セレクタトランジスタ
206: ソースフォロワトランジスタ
208: リセットトランジスタ
210: 第2の相互接続構造
220: 第2のボンディング層
226: 基板貫通ビア
240: 第3のボンディング層
248、328: ボンディングパッド
302: 第3の基板
304: フォトダイオード
306: 転送ゲートトランジスタ
308: 浮遊拡散領域、浮遊拡散ノード
310: 第3の相互接続構造
320: 第4のボンディング層
332: 金属グリッド
334: パッシベーション層
336: カラーフィルタ層
338: マイクロレンズ
340: 金属パッド
P1: 第1のピッチ
P2: 第2のピッチ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
【手続補正書】
【提出日】2023-06-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の基板と、前記第1の基板上に配置された第1の相互接続構造とを備える第1のダイと、
第2の基板と、前記第2の基板上に配置された第2の相互接続構造とを備える第2のダイと、
第3の相互接続構造と、第3の相互接続構造上に配置された第3の基板とを含む第3のダイと、
を備え、
前記第1の相互接続構造は、第1の複数のボンディング層によって前記第2の基板にボンディングされ、
前記前記第2の相互接続構造は、第2の複数のボンディング層によって前記第3の相互接続構造にボンディングされ、
前記第3の基板は、複数のフォトダイオードと、前記第3の基板上に配置された第1のトランジスタとを含み、
前記第2のダイは、前記第1のトランジスタのドレインに電気的に接続されたソースを有する第2のトランジスタと、前記第1のトランジスタの前記ドレイン及び前記第2のトランジスタの前記ソースに電気的に接続されたゲートを有する第3のトランジスタと、 前記第3のトランジスタのソースに電気的に接続されたドレインを有する第4のトランジスタと、を含む、
デバイス構造。
【請求項2】
前記第1の複数のボンディング層は、第1のピッチで配置された第1の複数のボンディングパッド構造を含み、
第2の複数のボンディング層は、前記第1のピッチとは異なる第2のピッチで配置された第2の複数のボンディングパッド構造を含む、請求項1に記載のデバイス構造。
【請求項3】
前記第2のピッチが前記第1のピッチよりも小さい、請求項2に記載のデバイス構造。
【請求項4】
第3のダイは、複数の浮遊拡散領域を含み、
前記複数の浮遊拡散領域の各々は、前記第2の複数のボンディングパッド構造の1つと垂直方向に位置合わせされる、請求項2に記載のデバイス構造。
【請求項5】
前記第1のトランジスタのゲート構造は、前記複数のフォトダイオードのうちの1つと物理的に接触している、請求項1に記載のデバイス構造。
【請求項6】
前記第2のダイは、前記第2の基板を貫通して延びる複数の基板貫通ビア(TSV)を備える、請求項1に記載のデバイス構造。
【請求項7】
第1の複数のボンディングパッド構造を含む第1の複数のボンディング層と、
前記第1の複数のボンディング層の上に配置された第1の相互接続構造と、前記第1の相互接続構造の上に配置された第1の基板と、前記第1の基板内に配置された複数のフォトダイオードと、前記複数のフォトダイオードの間に配置された複数の浮遊拡散領域と、を含む第1のダイと、
を含み、
前記複数の浮遊拡散領域の各々は、前記第1の複数のボンディングパッド構造の1つと垂直方向に位置合わせされる、
デバイス構造。
【請求項8】
第2の基板と、前記第2の基板上に配置された第2の相互接続構造と、を含む第2のダイをさらに含み、
前記第2の相互接続構造は、前記第1の複数のボンディング層によって前記第1の相互接続構造に結合される、請求項に記載のデバイス構造。
【請求項9】
第3の基板と、前記第3の基板上に配置された第3の相互接続構造と、を含む第3のダイをさらに含み、
前記第3の相互接続構造は、前記第2の複数のボンディング層によって前記第2の基板にボンディングされる、請求項に記載のデバイス構造。
【請求項10】
第1の基板と、前記第1の基板上に配置された第1の相互接続構造と、前記第1の相互接続構造上の第1の複数のボンディングパッドと、を含む第1のダイを受け取ることと、
第2の基板と、前記第2の基板上に配置された第2の相互接続構造と、前記第2の相互接続構造上の第2の複数のボンディングパッドと、を含む第2のダイを受け取ることと、
前記第1の複数のボンディングパッドが前記第2の複数のボンディングパッドと垂直方向に位置合わせされ、物理的に接触するように、前記第2のダイを前記第1のダイにボンディングすることと、
前記第2のダイを前記第1のダイにボンディングした後、前記第2の基板の厚さを減少させて、薄化された第2の基板を形成することと、
前記薄化された第2の基板を貫通する複数のビアを形成することと、
前記複数のビアの各々が前記第3の複数のボンディングパッドの1つと垂直方向に位置合わせされるように、前記薄化された第2の基板上に第3の複数のボンディングパッドを形成することと、
第3の基板と、前記第3の基板上に配置された第3の相互接続構造と、前記第3の相互接続構造上の第4の複数のボンディングパッドと、を含む第3のダイを受け取ることと、
前記第4の複数のボンディングパッドが前記第3の複数のボンディングパッドと垂直方向に位置合わせされ、物理的に接触するように、前記第3のダイを前記第2のダイにボンディングすることと、
前記第3のダイを前記第2のダイに接合した後、前記第3の基板の厚さを減少させて、薄化された第3の基板を形成することと、
前記薄化された第3の基板上にカラーフィルタ層を設置することと、を含む方法。
【外国語明細書】