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特開2024-46016接続数予測システム、接続数予測装置、接続数予測方法及びプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024046016
(43)【公開日】2024-04-03
(54)【発明の名称】接続数予測システム、接続数予測装置、接続数予測方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 9/50 20060101AFI20240327BHJP
【FI】
G06F9/50 120Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022151148
(22)【出願日】2022-09-22
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】110000442
【氏名又は名称】弁理士法人武和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山本 暁
(72)【発明者】
【氏名】江森 基倫
(57)【要約】
【課題】従来の技術では、通信端末と接続されるリレーサーバに対する所定期間後の最適な接続数の予測が困難であるという課題がある。
【解決手段】接続数予測システム4における接続数予測装置2は、状態情報の一例としてのライセンス登録数、販売関連情報(販売計画台数、販売台数(販売データ))に対して、設定した閾値及び重みの値に基づいて現時点から所定期間後までのリレーサーバ8と通信端末9との接続数を予測し(ステップS103-6)、予測された所定期間後までの接続数における所定の閾値と状態情報とに基づくリレーサーバ8に対する指示を、リレーサーバ管理装置3を介して行い(ステップS104)、リレーサーバ管理装置3は、指示された指示内容に基づいて、通信端末9に接続されるリレーサーバ8の接続数を制御する(ステップS105)。
【選択図】図19
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信端末と前記通信端末に接続されるリレーサーバとの接続を管理するリレーサーバ管理装置と、前記通信端末に対する前記リレーサーバの接続数を予測する接続数予測装置と、を有する接続数予測システムであって、
前記接続数予測装置は、
前記通信端末と前記リレーサーバとの間の状態を示す状態情報に基づいて、現時点から所定期間後までの前記リレーサーバと前記通信端末との接続数を予測する予測手段と、
予測された前記所定期間後までの接続数における所定の閾値と前記状態情報とに基づく前記リレーサーバに対する指示を、前記リレーサーバ管理装置を介して行う指示手段と、
を有し、
前記リレーサーバ管理装置は、
前記接続数予測装置によって指示された指示内容に基づいて、前記通信端末に接続される前記リレーサーバの接続数を制御する制御手段、
を有する、
ことを特徴とする接続数予測システム。
【請求項2】
前記指示手段は、
前記状態情報に含まれる前記現時点での前記通信端末と前記リレーサーバとの間の接続数の値が、前記所定の閾値を超えた場合に、前記リレーサーバ管理装置を介した前記リレーサーバに対する指示としてスケールアウトの実行を指示する、
ことを特徴とする請求項1に記載の接続数予測システム。
【請求項3】
前記予測手段は、
前記状態情報としての前記リレーサーバを利用するためのライセンスの登録数に基づいて、第1の接続数を予測する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の接続数予測システム。
【請求項4】
前記予測手段は、
前記状態情報としての所定のファイルを共有可能なファイル共有サービスに係る販売計画を示す販売計画情報に基づいて、第2の接続数を予測する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の接続数予測システム。
【請求項5】
前記予測手段は、
前記状態情報としての所定のファイルを共有可能なファイル共有サービスに係る販売台数を示す販売データに基づいて、第3の接続数を予測する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の接続数予測システム。
【請求項6】
前記予測手段は、
前記第1の接続数、前記第2の接続数及び前記第3の接続数、並びに、前記ライセンスの登録数による予測の重み、前記販売計画情報による予測の重み及び前記販売データによる予測の重みに基づいて、前記接続数を予測する、
ことを特徴とする請求項3に記載の接続数予測システム。
【請求項7】
前記予測手段は、
前記ライセンスの登録数による予測の重み、前記販売計画情報による予測の重み及び前記販売データによる予測の重みに基づいて正規化された重みに基づいて、前記接続数を予測する、
ことを特徴とする請求項6に記載の接続数予測システム。
【請求項8】
前記予測手段は、
前記状態情報としての前記通信端末と前記リレーサーバとの間の通信量に基づいて、前記接続数を予測する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の接続数予測システム。
【請求項9】
前記接続数予測装置は更に、
予測された前記所定期間後までの接続数における前記所定の閾値を設定する設定手段、
を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の接続数予測システム。
【請求項10】
前記接続数予測装置は更に、
前記通信端末と通信可能なユーザ端末に対して、予測された前記接続数を含む情報を表示させる表示制御手段、
を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の接続数予測システム。
【請求項11】
通信端末と前記通信端末に接続されるリレーサーバの接続数を予測する接続数予測装置であって、
前記通信端末と前記リレーサーバとの間の状態を示す状態情報に基づいて、現時点から所定期間後までの前記リレーサーバと前記通信端末との接続数を予測する予測手段と、
予測された前記所定期間後までの接続数における所定の閾値と前記状態情報とに基づく前記リレーサーバに対する指示を、前記通信端末と前記リレーサーバとの接続を管理するリレーサーバ管理装置を介して行う指示手段と、
を有する、
ことを特徴とする接続数予測装置。
【請求項12】
通信端末と前記通信端末に接続されるリレーサーバの接続数を予測する接続数予測装置が実行する接続数予測方法であって、
前記通信端末と前記リレーサーバとの間の状態を示す状態情報に基づいて、現時点から所定期間後までの前記リレーサーバと前記通信端末との接続数を予測する予測ステップと、
予測された前記所定期間後までの接続数における所定の閾値と前記状態情報とに基づく前記リレーサーバに対する指示を、前記通信端末と前記リレーサーバとの接続を管理するリレーサーバ管理装置を介して行う指示ステップと、
を含む処理を実行する、
ことを特徴とする接続数予測方法。
【請求項13】
通信端末と前記通信端末に接続されるリレーサーバの接続数を予測する接続数予測装置に、
前記通信端末と前記リレーサーバとの間の状態を示す状態情報に基づいて、現時点から所定期間後までの前記リレーサーバと前記通信端末との接続数を予測する予測ステップと、
予測された前記所定期間後までの接続数における所定の閾値と前記状態情報とに基づく前記リレーサーバに対する指示を、前記通信端末と前記リレーサーバとの接続を管理するリレーサーバ管理装置を介して行う指示ステップと、
を含む処理を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、接続数予測システム、接続数予測装置、接続数予測方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータの性能を向上させる一つの方法として、ハードウエアの数を増やして並列稼働させることにより、システムやサービス全体としての処理能力、記憶容量などを向上させる方法が存在する。
【0003】
そのひとつとして、ブレードサーバの様な同一筐体に搭載可能なシステム装置を、負荷に応じて柔軟に変更してシステム装置群(仮想システム装置)を構成し、かつその構成、台数、使用量を計測する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、通信端末と接続されるリレーサーバに対する所定期間後の最適な接続数の予測が困難であるという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するために、請求項1に係る発明は、通信端末と前記通信端末に接続されるリレーサーバとの接続を管理するリレーサーバ管理装置と、前記通信端末に対する前記リレーサーバの接続数を予測する接続数予測装置と、を有する接続数予測システムであって、前記接続数予測装置は、前記通信端末と前記リレーサーバとの間の状態を示す状態情報に基づいて、現時点から所定期間後までの前記リレーサーバと前記通信端末との接続数を予測する予測手段と、予測された前記所定期間後までの接続数における所定の閾値と前記状態情報とに基づく前記リレーサーバに対する指示を、前記リレーサーバ管理装置を介して行う指示手段と、を有し、前記リレーサーバ管理装置は、前記接続数予測装置によって指示された指示内容に基づいて、前記通信端末に接続される前記リレーサーバの接続数を制御する制御手段、を有する、ことを特徴とする接続数予測システムを提供する。
【発明の効果】
【0006】
以上説明したように本発明によれば、通信端末と接続されるリレーサーバの最適な接続数の予測が可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。
図2】接続数予測装置、リレーサーバ管理装置、ライセンスサーバ及びリレーサーバのハードウエア構成の一例を示す図である。
図3】ユーザ端末及び通信端末のハードウエア構成の一例を示す図である。
図4A】情報処理システムの機能構成の一例を示す図である。
図4B】情報処理システムの機能構成の一例を示す図である。
図5】ログイン情報管理テーブルの一例を示す概念図である。
図6】(a)は接続数管理テーブルの一例を示す概念図、(b)は接続数と応答時間との関係の一例を示すグラフである。
図7】(a)はライセンス登録数管理テーブルの一例を示す概念図、(b)は時間とライセンス登録数との関係の一例を示すグラフである。
図8】販売計画管理テーブルの一例を示す概念図である。
図9】(a)は販売データ管理テーブルの一例を示す概念図、(b)は時間と販売台数との関係の一例を示すグラフである。
図10】閾値入力及び閾値設定処理の一例を示すシーケンス図である。
図11】接続数予測装置における閾値/重みの入力及び設定時の表示画面の一例を示す図である。
図12】接続数の推移に基づく接続数あたりの応答時間の予測処理の一例を示すシーケンス図である。
図13】ライセンス登録数の推移に基づく接続数予測処理の一例を示すシーケンス図である。
図14】販売計画及び販売台数推移に基づく接続数予測処理の一例を示すシーケンス図である。
図15】ユーザ端末におけるログイン実行時の一例を示すシーケンス図である。
図16】ユーザ端末におけるログイン実行時の表示画面の一例を示す図である。
図17】ユーザ端末(通信端末)に対する予測結果通知処理の一例を示すシーケンス図である。
図18】ユーザ端末(通信端末)における予測結果通知時の表示画面の一例を示す図である。
図19】スケールアウト判断処理、スケールアウト指示処理及びスケールアウト実行処理の一例を示すシーケンス図である。
図20】スケールアウト判断処理の詳細を表すフローチャートである。
図21】ユーザ端末及び通信端末に対するスケールアウト実行結果通知処理の一例を示すシーケンス図である。
図22】ユーザ端末(通信端末)にスケールアウト実行結果通知時の表示画面の一例を示す図である。
図23】第2の実施形態に係る通信量に基づくデータテーブル及び応答時間予測のグラフであり、(a)は通信量管理テーブルの一例を示す概念図、(b)は通信量と応答時間との関係の一例を示すグラフである。
図24】第2の実施形態に係る通信量に基づくデータテーブル及び通信量予測のグラフであり、(a)は通信量予測管理テーブルの一例を示す概念図、(b)は時間と予測通信量との関係の一例を示すグラフである。
図25】第2の実施形態に係る通信量の推移に基づく応答時間及び通信量の予測処理の一例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を用いて、発明を実施するための形態について説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する部分があればその説明を省略する。
【0009】
〔第1の実施形態〕
〔情報処理システムの全体構成〕
図1は、情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。図1に示されているように、情報処理システム1は、接続数予測装置2、リレーサーバ管理装置3、ユーザ端末5、ライセンスサーバ7、一以上のリレーサーバ8及び通信端末9を含む各装置及び端末を有している。また、情報処理システム1は、接続数予測装置2とリレーサーバ管理装置3とを含む接続数予測システム4を有している。更に、情報処理システム1では、接続数予測装置2、リレーサーバ管理装置3、ユーザ端末5、ライセンスサーバ7及びリレーサーバ8は、通信ネットワーク100を介してそれぞれ互いに接続されている。なお、一以上のリレーサーバ8と通信端末9とは、通信ネットワーク100とは異なる他のネットワーク(例えば、専用ネットワーク、ローカルネットワーク等)で接続される。
【0010】
通信ネットワーク100は、不特定多数の通信が行われる通信ネットワークであり、インターネット、イントラネット、LAN(Local Area Network)等によって構築されている。なお、通信ネットワーク100には、有線通信だけでなく、4G(4th Generation)、5G(5th Generation)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、LTE(Long Term Evolution)等の無線通信による通信ネットワークが含まれてもよい。なお、ユーザ端末5及び接続数予測装置2は、専用の構内ネットワーク等で互いに接続されていてもよいし、通信ネットワーク100の内側に、ファイアウォール(Fire Wall)を介して互いに接続されていてもよい。
【0011】
<接続数予測装置>
接続数予測装置2は、通信端末9に接続されるリレーサーバ8の接続数を予測する装置である。また、接続数予測装置2は、一般的なOSなどが搭載された通信を行うための情報処理装置(コンピュータシステム)によって実現され、情報処理システム1及び接続数予測システム4を構築する一つの構成要素である。
【0012】
なお、接続数予測装置2は、一般的に使用されるPC(Personal Computer)、携帯型ノートPC、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末等の単一のコンピュータによって構築されてもよいし、ストレージ等の各部(機能又は手段)を分割して任意に割り当てられた複数のコンピュータによって構築されてもよい。また、接続数予測装置2の機能の全てまたは一部は、クラウド環境に存在するサーバコンピュータであってもよいし、オンプレミス環境に存在するサーバコンピュータであってもよい。接続数予測装置2は更に、ブラウザソフトウエア、各種アプリ等のソフトウエアを動作させることが可能な通信装置又は通信端末が用いられてもよい。
【0013】
また、接続数予測装置2は、ユーザ端末5に対してプッシュ通知(送信)によりデータ(情報)を通知(送信)してもよい。その場合、接続数予測装置2は、例えば、プッシュ通知サーバの一例であるFCM(Firebase Cloud Messaging)を利用したプッシュ通知が可能である。
【0014】
<リレーサーバ管理装置>
リレーサーバ管理装置3は、接続数予測装置2によって指示された指示内容に基づいて、通信端末9に接続されるリレーサーバ8の接続数を制御する装置である。また、リレーサーバ管理装置3は、一般的なOSなどが搭載された通信を行うための情報処理装置(コンピュータシステム)によって実現され、情報処理システム1及び接続数予測システム4を構築する一つの構成要素である。
【0015】
なお、リレーサーバ管理装置3は、一般的に使用されるPC(Personal Computer)、携帯型ノートPC、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末等の通信機能を有する通信端末であってもよい。リレーサーバ管理装置3は更に、ブラウザソフトウエア、各種アプリ等のソフトウエアを動作させることが可能な通信装置又は通信端末が用いられてもよい。
【0016】
<ユーザ端末>
ユーザ端末5は、接続数予測装置2によって予測された接続数を含む情報を表示する通信端末である。また、ユーザ端末5は、一般的なOSなどが搭載された通信を行うための情報処理装置(コンピュータシステム)によって実現される。
【0017】
なお、ユーザ端末5は、一般的に使用されるPC(Personal Computer)、携帯型ノートPC、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末(サングラス型、腕時計型等)等の通信機能を有する通信端末であってもよい。ユーザ端末5は更に、ブラウザソフトウエア、各種アプリ等のソフトウエアを動作させることが可能な通信装置又は通信端末が用いられてもよい。
【0018】
<ライセンスサーバ>
ライセンスサーバ7は、リレーサーバを利用するためのライセンスに係るライセンス登録数を管理するサーバである。また、ライセンスサーバ7は、一般的なOSなどが搭載された通信を行うための情報処理装置(コンピュータシステム)によって実現される。
【0019】
なお、ライセンスサーバ7は、一般的に使用されるPC(Personal Computer)、携帯型ノートPC、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末等の通信機能を有する通信端末であってもよい。ライセンスサーバ7は更に、ブラウザソフトウエア、各種アプリ等のソフトウエアを動作させることが可能な通信装置又は通信端末が用いられてもよい。
【0020】
<リレーサーバ>
リレーサーバ8は、接続数予測装置2によって指示された指示内容に基づいてリレーサーバ管理装置3が実行したスケールアウトによって、通信端末9との接続数が制御される一以上のサーバである。また、リレーサーバ8は、一般的なOSなどが搭載された通信を行うための情報処理装置(コンピュータシステム)によって実現される。
【0021】
なお、リレーサーバ8は、一般的に使用されるPC(Personal Computer)、携帯型ノートPC、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末等の通信機能を有する通信端末であってもよい。リレーサーバ8は更に、ブラウザソフトウエア、各種アプリ等のソフトウエアを動作させることが可能な通信装置又は通信端末が用いられてもよい。
【0022】
<通信端末>
通信端末9は、一以上のリレーサーバ8に固有のネットワークを介して接続される通信端末である。また、通信端末9は、一般的なOSなどが搭載された通信を行うための情報処理装置(コンピュータシステム)によって実現される。
【0023】
なお、通信端末9は、一般的に使用されるPC(Personal Computer)、携帯型ノートPC、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末(サングラス型、腕時計型等)等の通信機能を有する通信端末であってもよい。通信端末9は更に、ブラウザソフトウエア、各種アプリ等のソフトウエアを動作させることが可能な通信装置又は通信端末が用いられてもよい。
【0024】
上述したシステム構成に基づき、本実施形態では、通信端末9と接続されるリレーサーバ8の最適な接続数の予測を可能にする接続数予測システム4を提供する。
【0025】
●用語について●
本実施形態においてスケールアウトとは、コンピュータなどの性能を増強する方法の一つである。スケールアウトは、例えば、ハードウエアの台数を増やして並列稼働させることで、システムやサービス全体としての処理能力や記憶容量を向上させる。一般に、クライアントサーバシステムにおいて、クライアント数が増えるほどサーバへの負荷が大きくなる。このような問題に対して、スケールアウトを行うことによって負荷分散をすることができる。
【0026】
また、本実施形態においてユーザとは、接続数予測装置2を管理する管理者、ユーザ端末5を使用するユーザ(利用者)を含む。なお本実施形態では、説明の便宜上、これらをまとめて単に「ユーザ」と呼ぶ場合もある。
【0027】
〔ハードウエア構成〕
続いて、図2及び図3を用いて、実施形態に係る情報処理システムを構成する通信端末又は装置のハードウエア構成について説明する。なお、図2及び図3に示されている通信端末又は装置のハードウエア構成は、必要に応じて構成要素が追加又は削除されてもよい。
【0028】
<接続数予測装置、リレーサーバ管理装置、ライセンスサーバ及びリレーサーバのハードウエア構成>
図2は、接続数予測装置、リレーサーバ管理装置、ライセンスサーバ及びリレーサーバのハードウエア構成の一例を示す図である。図2に示されているように、接続数予測装置2は、例えばコンピュータによって構築されており、CPU201、ROM202、RAM203、EEPROM204、HD(Hard Disk)205、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ206、ディスプレイ207、近距離通信I/F208、CMOSセンサ209、撮像素子I/F210を備えている。接続数予測装置2は更に、ネットワークI/F211、キーボード212、ポインティングデバイス213、メディアI/F215、外部機器接続I/F216、音入出力I/F217、マイク218、スピーカ219及びバスライン220を備えている。
【0029】
これらのうち、CPU201は、接続数予測装置2全体の動作を制御する。ROM202は、CPU201の駆動に用いられるプログラム等を記憶する。RAM203は、CPU201のワークエリアとして使用される。EEPROM204は、CPU201の制御にしたがって、アプリ等の各種データの読出し又は書込みを行う。ディスプレイ207は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字又は画像などの各種情報を表示する。本実施形態において、ディスプレイ207は、表示手段の一例として機能する。近距離通信I/F208は、NFC(Near Field Communication)、Bluetooth(登録商標。以下省略)、Wi-Fi(登録商標。以下省略)等の無線通信インターフェイスを備える通信装置又は通信端末等とデータ通信を行うための通信回路である。CMOSセンサ209は、CPU201の制御にしたがって被写体を撮像して画像データ又は動画データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。なお、撮像手段は、CMOSセンサではなく、CCD(Charge Coupled Device)センサ等で構成される撮像手段であってもよい。撮像素子I/F210は、CMOSセンサ209の駆動を制御する回路である。
【0030】
ネットワークI/F211は、通信ネットワーク100を利用してデータ通信をするためのインターフェイスである。キーボード212は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。なお、接続数予測装置2は、キーボード212に代えて又は加えて、タッチパネル等の入力手段を有するものであってもよい。ポインティングデバイス213は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う入力手段の一種である。メディアI/F215は、フラッシュメモリ等の記録メディア214に対するデータの読出し又は書込み(記憶)を制御する。外部機器接続I/F216は、各種の外部機器を接続するためのインターフェイスである。この場合の外部機器は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリ等である。音入出力I/F217は、CPU201の制御にしたがってマイク218及びスピーカ219との間で音信号の入出力を処理する回路である。マイク218は、音を電気信号に変える内蔵型の回路であり、外部のスピーカ等から発する音声や音波を取得し電気信号を用いた情報を取得する。スピーカ219は、電気信号を物理振動に変えて音楽や音声などの音を生み出す内蔵型の回路である。バスライン220は、CPU201等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
【0031】
リレーサーバ管理装置3は、例えばコンピュータによって構築されており、CPU301、ROM302、RAM303、EEPROM304、HD305、HDDコントローラ306、ディスプレイ307、近距離通信I/F308、CMOSセンサ309、撮像素子I/F310を備えている。リレーサーバ管理装置3は更に、ネットワークI/F311、キーボード312、ポインティングデバイス313、メディアI/F315、外部機器接続I/F316、音入出力I/F317、マイク318、スピーカ319及びバスライン320を備えている。これらのハードウエア資源は、接続数予測装置2のCPU201、ROM202、RAM203、EEPROM204、HD205、HDDコントローラ206、ディスプレイ207、近距離通信I/F208、CMOSセンサ209、撮像素子I/F210、ネットワークI/F211、キーボード212、ポインティングデバイス213、メディアI/F215、外部機器接続I/F216、音入出力I/F217、マイク218、スピーカ219及びバスライン220の各ハードウエア資源と同様であるため、説明を省略する。
【0032】
ライセンスサーバ7は、例えばコンピュータによって構築されており、CPU701、ROM702、RAM703、EEPROM704、HD705、HDDコントローラ706、ディスプレイ707、近距離通信I/F708、CMOSセンサ709、撮像素子I/F710を備えている。ライセンスサーバ7は更に、ネットワークI/F711、キーボード712、ポインティングデバイス713、メディアI/F715、外部機器接続I/F716、音入出力I/F717、マイク718、スピーカ719及びバスライン720を備えている。これらのハードウエア資源は、接続数予測装置2のCPU201、ROM202、RAM203、EEPROM204、HD205、HDDコントローラ206、ディスプレイ207、近距離通信I/F208、CMOSセンサ209、撮像素子I/F210、ネットワークI/F211、キーボード212、ポインティングデバイス213、メディアI/F215、外部機器接続I/F216、音入出力I/F217、マイク218、スピーカ219及びバスライン220の各ハードウエア資源と同様であるため、説明を省略する。
【0033】
リレーサーバ8は、例えばコンピュータによって構築されており、CPU801、ROM802、RAM803、EEPROM804、HD805、HDDコントローラ806、ディスプレイ807、近距離通信I/F808、CMOSセンサ809、撮像素子I/F810を備えている。リレーサーバ8は更に、ネットワークI/F811、キーボード812、ポインティングデバイス813、メディアI/F815、外部機器接続I/F816、音入出力I/F817、マイク818、スピーカ819及びバスライン820を備えている。これらのハードウエア資源は、接続数予測装置2のCPU201、ROM202、RAM203、EEPROM204、HD205、HDDコントローラ206、ディスプレイ207、近距離通信I/F208、CMOSセンサ209、撮像素子I/F210、ネットワークI/F211、キーボード212、ポインティングデバイス213、メディアI/F215、外部機器接続I/F216、音入出力I/F217、マイク218、スピーカ219及びバスライン220の各ハードウエア資源と同様であるため、説明を省略する。
【0034】
<ユーザ端末及び通信端末のハードウエア構成>
図3は、ユーザ端末及び通信端末のハードウエア構成の一例を示す図である。図3に示されているように、ユーザ端末5は、例えばコンピュータによって構築されており、CPU501、ROM502、RAM503、EEPROM504、ディスプレイ507、近距離通信I/F508、CMOSセンサ509、撮像素子I/F510を備えている。ユーザ端末5は更に、ネットワークI/F511、タッチパネル512、ポインティングデバイス513、メディアI/F515、外部機器接続I/F516、音入出力I/F517、マイク518、スピーカ519及びバスライン520を備えている。
【0035】
これらのうち、CPU501は、ユーザ端末5全体の動作を制御する。ROM502は、CPU501の駆動に用いられるプログラム等を記憶する。RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用される。EEPROM504は、CPU501の制御にしたがって、アプリ等の各種データの読出し又は書込みを行う。ディスプレイ507は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字又は画像などの各種情報を表示する。本実施形態において、ディスプレイ507は、表示手段の一例として機能する。近距離通信I/F508は、NFC(Near Field Communication)、Bluetooth(登録商標。以下省略)、Wi-Fi(登録商標。以下省略)等の無線通信インターフェイスを備える通信装置又は通信端末等とデータ通信を行うための通信回路である。CMOSセンサ509は、CPU501の制御にしたがって被写体を撮像して画像データ又は動画データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。なお、撮像手段は、CMOSセンサではなく、CCD(Charge Coupled Device)センサ等で構成される撮像手段であってもよい。撮像素子I/F510は、CMOSセンサ509の駆動を制御する回路である。
【0036】
ネットワークI/F511は、通信ネットワーク100を利用してデータ通信をするためのインターフェイスである。タッチパネル512は、利用者がディスプレイ507上に配置された所定のボタン、アイコン等に対して押下、クリック又はタップ等の操作をすることで、ユーザ端末5を操作するための入力手段の一種である。なお、ユーザ端末5は、タッチパネル512に代えて又は加えて、キーボード等の入力手段を有するものであってもよい。ポインティングデバイス513は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う入力手段の一種である。メディアI/F515は、フラッシュメモリ等の記録メディア514に対するデータの読出し又は書込み(記憶)を制御する。外部機器接続I/F516は、各種の外部機器を接続するためのインターフェイスである。この場合の外部機器は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリ等である。音入出力I/F517は、CPU501の制御にしたがってマイク518及びスピーカ519との間で音信号の入出力を処理する回路である。マイク518は、音を電気信号に変える内蔵型の回路であり、外部のスピーカ等から発する音声や音波を取得し電気信号を用いた情報を取得する。スピーカ519は、電気信号を物理振動に変えて音楽や音声などの音を生み出す内蔵型の回路である。バスライン520は、CPU501等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
【0037】
通信端末9は、例えばコンピュータによって構築されており、CPU901、ROM902、RAM903、EEPROM904、ディスプレイ907、近距離通信I/F908、CMOSセンサ909、撮像素子I/F910を備えている。通信端末9は更に、ネットワークI/F911、タッチパネル912、ポインティングデバイス913、メディアI/F915、外部機器接続I/F916、音入出力I/F917、マイク918、スピーカ919及びバスライン920を備えている。これらのハードウエア資源は、ユーザ端末5のCPU501、ROM502、RAM503、EEPROM504、ディスプレイ507、近距離通信I/F508、CMOSセンサ509、撮像素子I/F510、ネットワークI/F511、タッチパネル512、ポインティングデバイス513、メディアI/F515、外部機器接続I/F516、音入出力I/F517、マイク518、スピーカ519及びバスライン520の各ハードウエア資源と同様であるため、説明を省略する。
【0038】
なお、上記プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで、コンピュータで読取り可能な記録媒体に記録、又はネットワークを介してダウンロードを行い流通させるようにしてもよい。記録媒体の例として、CD-R(Compact Disc Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)、Blu-ray Disc(Blu-rayは登録商標。以下省略)、SDカード、USBメモリ等が挙げられる。また、記録媒体は、プログラム製品(Program Product)として、国内又は国外へ提供されることができる。例えば、接続数予測装置2は、本発明に係るプログラムが実行されることで、本発明に係る接続数予測方法を実現する。
【0039】
〔情報処理システムの機能構成〕
次に、図4乃至図9を用いて、本実施形態の機能構成について説明する。図4は、情報処理システムの機能構成の一例を示す図である。なお、図4は、図1に示されている通信端末又は装置のうち、後述する処理又は動作に関連するものを示す。
【0040】
<接続数予測装置の機能構成>
まず、図4Aを用いて、接続数予測装置2の機能構成について説明する。図4Aに示されているように、接続数予測装置2は、送受信部21、受付取得部22、算出予測部23、表示制御部24、判断部25、設定指示部26、起動部27、認証登録部28及び記憶読出部29を有する。これら各機能部は、図2に示された各ハードウエア資源のいずれかが、ROM202、EEPROM204、HD205及び記録メディア214のうち少なくとも一つからRAM203に展開された接続数予測装置2用のプログラムに従ったCPU201からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。また、接続数予測装置2は、図2に示されているROM202、EEPROM204、HD205及び記録メディア214のうち少なくとも一つにより構築される記憶部2000を有している。更に、記憶部2000には、各装置、各端末と通信ネットワーク100を介して通信を行うための通信プログラム(通信アプリ)、ブラウザアプリ、リレーサーバ8と通信端末9との間の接続数を管理するための接続数管理アプリ(スケールアウトアプリ)等が記憶されている。
【0041】
<<接続数予測装置2の各機能構成>>
次に、接続数予測装置2の各機能構成について詳細に説明する。図4に示されている接続数予測装置2の送受信部21は、主に、ネットワークI/F211及び近距離通信I/F208に対するCPU201の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介して各通信端末、各装置との間で各種データ(又は情報)の送受信を行う。本実施形態において送受信部21は、送信手段及び受信手段のうち少なくとも一方の手段の一例として機能する。
【0042】
受付取得部22は、主に、CPU201の処理によって実現され、ユーザによって入力された各種情報を受け付ける。また受付取得部22は、送受信部21によって受信された各種情報を取得する。本実施形態において受付取得部22は、受付手段の一例、取得手段の一例として機能する。
【0043】
算出予測部23は、主に、CPU201の処理によって実現され、接続数予測装置2内での各種計算式を実行する。算出予測部23は、通信端末9とリレーサーバ8との間の状態を示す状態情報に基づいて、現時点から所定期間後までのリレーサーバ8と通信端末9との接続数を予測する。この場合の所定期間後とは、例えば、数か月後のことである。また算出予測部23は、状態情報としてのリレーサーバ8を利用するためのライセンスの登録数に基づいて、第1の接続数を予測する。また算出予測部23は、例えば、状態情報としての所定のファイルを共有可能なファイル共有サービスに係る販売計画を示す販売計画情報に基づいて、第2の接続数を予測する。また算出予測部23は、状態情報としての所定のファイルを共有可能なファイル共有サービスに係る販売実績を示す販売データに基づいて、第3の接続数を予測する。また算出予測部23は、第1の接続数、第2の接続数及び第3の接続数、並びに、ライセンスの登録数による予測の重み、販売計画情報による予測の重み及び販売データによる予測の重みに基づいて、リレーサーバ8と通信端末9との間の接続数を予測する。また算出予測部23は、ライセンスの登録数による予測の重み、販売計画情報による予測の重み及び販売データによる予測の重みに基づいて正規化された重みに基づいて、接続数を予測する。算出予測部23は更に、状態情報としての通信端末9とリレーサーバ8との間の通信量に基づいて、接続数を予測する。本実施形態において算出予測部23は、算出手段の一例、予測手段の一例として機能する。
【0044】
表示制御部24は、主に、ディスプレイ207又はユーザ端末5のディスプレイ507若しくは通信端末9のディスプレイ907に対するCPU201の処理によって実現され、接続数予測装置2又はユーザ端末5若しくは通信端末9における各種画面及び情報(データ)の表示制御を行う。また表示制御部は、通信端末9と通信可能なユーザ端末5に対して、予測された接続数を含む情報を表示させる。また表示制御部24は、例えば、ブラウザを用いて、HTML等により生成された表示画面を、ディスプレイ307又はユーザ端末5のディスプレイ507若しくは通信端末9のディスプレイ907に表示させる。本実施形態において表示制御部24は、表示制御手段の一例として機能する。
【0045】
判断部25は、主に、CPU201の処理によって実現され、接続数予測装置2における各種判断を行う。本実施形態において判断部25は、判断手段の一例として機能する。
【0046】
設定指示部26は、主に、CPU201の処理によって実現され、接続数予測装置2における各種設定、変更を行う。設定指示部26は、予測された所定期間後までの接続数における所定の閾値と状態情報とに基づくリレーサーバ8に対する指示を、リレーサーバ管理装置3を介して行う。また設定指示部26は、状態情報に含まれる現時点での通信端末9とリレーサーバ8との間の接続数の値(リソースモニタでモニタされたリソース値)が所定の閾値を超えた場合に、リレーサーバ管理装置3を介したリレーサーバ8に対する指示としてスケールアウトの実行を指示する。設定指示部は更に、予測された所定期間後までの接続数における所定の閾値を設定する。本実施形態において設定指示部26は、設定手段の一例、指示手段の一例として機能する。
【0047】
起動部27は、主に、CPU201の処理によって実現され、接続数予測装置2における各種アプリ等の起動を行う。また起動部27は、通信端末9と接続されているリレーサーバ8の接続数をモニタするためのリソースモニタを起動する。本実施形態において起動部27は、起動手段の一例として機能する。
【0048】
認証登録部28は、主に、CPU201の処理によって実現され、ユーザ端末5又は通信端末9がログイン処理を行った際の認証処理、及びユーザの登録を行う。本実施形態において認証登録部28は、認証登録手段の一例として機能する。
【0049】
記憶読出部29は、主に、ROM202、EEPROM204、HD205及び記録メディア214のうち少なくとも一つに対するCPU201の処理によって実現され、記憶部2000に各種データ(又は情報)を記憶したり、記憶部2000から各種データ(又は情報)を読み出したりする。本実施形態において記憶読出部29は、記憶読出手段の一例として機能する。
【0050】
●ログイン情報管理テーブル●
図5は、ログイン情報管理テーブルの一例を示す概念図である。なお、以下に説明するデータテーブルは一例であり、これに限るものではない。記憶部2000には、図5に示されているようなログイン情報管理テーブルによって構成されたログイン情報管理DB2001が構築されている。ログイン情報管理テーブルでは、ユーザ(管理者)識別情報:ユーザIDごとに、パスワード及びユーザ(管理者)名が関連付けられて記憶、管理されている。これらのうち、ユーザ(管理者)識別情報は、接続数予測装置2又はユーザ端末5を利用する利用者のメールアドレス等が記憶、管理される。ユーザ(管理者)識別情報は、例えば、ユーザ(管理者)によって接続数予測装置2に与えられたログイン情報に対する認証が成功すると、接続数予測装置2によって、入力されたユーザ(管理者)識別情報が正しいものであると見なされる。パスワードは、接続数予測システム4を含む情報処理システム1を利用する際のログイン時のユーザ(管理者)識別情報と関連付けられた識別情報であり、初回の起動時(ログイン時)等に利用者が設定する。ユーザ(管理者)名は、ユーザ(管理者)識別情報に対応付けられた利用者又は管理者の名前である。なお、ログイン情報管理テーブルでは、上述した項目に加えて、セッションID、端末識別情報、参加した接続数予測装置のIPアドレス等の項目を加えて、各装置間で確立したそれぞれのセッションを含めて管理するようにしてもよい。また本実施形態では、以降「ID」と記載した場合、「識別情報」としての意味を含めるものとする。
【0051】
本実施形態においてログイン情報管理テーブル(ログイン情報管理DB2001)は、ログイン情報管理手段の一例として機能する。
【0052】
●接続数管理テーブル●
図6(a)は、接続数管理テーブルの一例を示す概念図である。なお、以下に説明するデータテーブルは一例であり、これに限るものではない。記憶部2000には、図6(a)に示されているような接続数管理テーブルによって構成された接続数管理DB2002が構築されている。テンプレート情報管理テーブルでは、接続数IDごとに、日時、接続数及び応答時間の各項目が関連付けられて記憶、管理されている。
【0053】
これらのうち、接続数は、所定の日時におけるリレーサーバ8と通信端末9との接続の数を表す。応答時間は、接続されたリレーサーバ8と通信端末9との間における応答時間を表す。また本実施形態では、IDと記載した場合は識別情報としての意味を有するものとする。
【0054】
本実施形態において接続数管理テーブル(接続数管理DB2002)は、接続数管理手段の一例として機能する。
【0055】
<<接続数と応答時間との関係>>
図6(b)は、接続数と応答時間との関係の一例を示すグラフである。これは、本実施形態における接続数の事前予測の方法の一例である。まず、接続数予測装置2がリアルタイムに観測できる値である接続数の推移を観測する場合について説明する。
【0056】
接続数予測装置2は、例えば、直近のn個のサンプルについて、接続数とそのときの応答時間から、接続数あたりの応答時間の回帰直線を随時導出する。ここでは、図6(b)に示した接続数と応答時間との関係のグラフから導かれた以下の応答時間に関する(式1)を用いて、以降、予測接続数の計算を行うものとする。但し、以下の(式1)における係数、定数は一例でありこれらに限らない。
【0057】
【数1】
【0058】
(xは接続数、yは応答時間)
なお、図6(b)のグラフは、必ずしも近似直線(一次直線)でなくてもよく、近似曲線が得られるグラフであってもよい。
【0059】
●ライセンス登録数管理テーブル●
図7(a)は、接続数管理テーブルの一例を示す概念図である。なお、以下に説明するデータテーブルは一例であり、これに限るものではない。記憶部2000には、図7(a)に示されているようなライセンス登録数管理テーブルによって構成されたライセンス登録数管理DB2003が構築されている。ライセンス登録数管理テーブルでは、ライセンス登録数IDごとに、日時及ライセンス登録数の各項目が関連付けられて記憶、管理されている。これらのうち、ライセンス登録数は、リレーサーバ8を利用するためのライセンスの登録数を表す。
【0060】
本実施形態においてライセンス登録数管理テーブル(ライセンス登録数管理DB2003)は、ライセンス登録数管理手段の一例として機能する。
【0061】
<<時間とライセンス登録数との関係>>
図7(b)は、時間とライセンス登録数との関係の一例を示すグラフである。接続数予測装置2は、登録されたライセンスあたりのピーク時の接続数の平均を導出する。接続数予測装置2は、例えば、月ごとのライセンス数を用いて時間をX軸にとって回帰直線を導出する。その回帰直線と1ライセンスあたりのピーク時の接続数の平均を用いて、数か月後の接続数を予測する。ここで、1ライセンスあたり接続数の平均を4として、月ごとのライセンス数から回帰直線を導出する。図7(b)に示した例では、2022年6月頃にライセンス数が1070になる見込みである。1ライセンスあたりのピーク時の接続数を4としたため、2022年6月頃にピーク時の予測接続数は4280となる。
【0062】
接続数あたりの応答時間は(式1)で、y = 0.0116x + 104.6で導くため、2022年6月頃のピーク時の応答時間は154.2msと予測される。このようにして、接続数予測装置2は、リレーサーバ8を利用するためのライセンスの登録数に基づいて、例えば、数か月先の接続数を予測することができる。なお、図7(b)のグラフは、必ずしも一次直線でなくてもよく、近似曲線が得られるグラフであってもよい。
【0063】
●販売計画管理テーブル●
図8は、販売計画管理テーブルの一例を示す概念図である。なお、以下に説明するデータテーブルは一例であり、これに限るものではない。記憶部2000には、図8に示されているような販売計画管理テーブルによって構成された販売計画管理DB2004が構築されている。販売計画管理テーブルでは、販売計画IDごとに、日時及び販売計画台数の各項目が関連付けられて記憶、管理されている。ここで、販売計画の対象となっているのは、例えば、本実施形態における情報管理システムで行われるファイル共有サービスに係る商品を示し、通信端末9である。これらのうち、販売計画台数は、例えば、販売計画の月あたりの販売台数である。
【0064】
本実施形態において販売計画管理テーブル(販売計画管理DB2004)は、販売計画管理手段の一例として機能する。
【0065】
<<製品の販売計画からの予測>>
続いて、製品の販売計画(例えば、企画、販売の年初計画)から予測する場合について説明する。接続数予測装置2は、例えば、製品1台あたりのピーク時の接続数の平均を導出し、販売計画の月あたりの販売台数から、数か月後の接続数を予測する。
【0066】
具体的には、製品1台あたりのピーク時の接続数の平均を6.4、販売計画として毎月20台の販売を見込んでいるものとする。
現時点でのピーク時の接続数が4000とすると、Mか月後のピーク時の接続数は以下の(式2)で導くことができる。
【0067】
【数2】
【0068】
上述した(式1)のxに代入する、とMか月後のピーク時の接続数を導く以下の(式3)ができる。
【0069】
【数3】
【0070】
上述の(式3)によれば、約2年後に応答時間が1.5倍遅くなると予測される。
【0071】
●販売データ管理テーブル●
図9(a)は、販売データ管理テーブルの一例を示す概念図である。なお、以下に説明するデータテーブルは一例であり、これに限るものではない。記憶部2000には、図9(a)に示されているような販売データ管理テーブルによって構成された販売データ管理DB2005が構築されている。販売データ管理テーブルでは、販売情報IDごとに、日時及び販売台数の各項目が関連付けられて記憶、管理されている。これらのうち、販売台数は、例えば、四半期(1Q)ごとに販売された台数を示す。
【0072】
本実施形態において販売データ管理テーブル(販売データ管理DB2005)は、販売データ管理手段の一例として機能する。
【0073】
<<時間と販売台数との関係>>
図9(b)は、時間と販売台数との関係の一例を示すグラフである。接続数予測装置2は、例えば、1Qごとの販売数と製品1台あたりのピーク時の接続数の平均を用いて、数か月後の接続数を予測する。
【0074】
具体的には、製品1台あたりのピーク時の接続数の平均を6.4として、1Qごとの販売台数から数か月後の販売台数を予測する。図9(b)に示した時間と販売台数との関係を示すグラフによると、FY23-2Qの頃に販売台数が1100になると予測される。製品1台あたりのピーク時の接続数の平均が6.4のため、FY23-2Qの頃にピーク時の接続数は7040となる見込みとなる。そして、接続数あたりの応答時間を表す(式1)より、FY23-2Q頃のピーク時の応答時間は186.3msとなる。なお、図9(b)のグラフは、必ずしも一次直線でなくてもよく、近似曲線が得られるグラフであってもよい。
【0075】
■接続数予測方法の組合せ■
次に、接続数予測方法の組合せについて説明する。ここでは、上述した接続数、ライセンス登録数、販売計画及び販売データの各パラメータに基づいて算出される予測値を組み合わせて接続数を予測し、その予測が閾値を超えた場合にスケールアウトを実施する場合について説明する。接続数を予測する際の組合せとしては、以下の場合が考えられる。
・ライセンス登録数で近似直線が取れればライセンス登録数に基づく予測を採用
この場合のライセンス登録数に基づく予測は、リアルタイムに観測できるデータであるため、高い予測精度を期待できる。
・ライセンス登録数で近似直線が取れなければ、販売計画に基づく予測を採用
この場合の販売計画に基づく予測は、近似直線を取る方法ではないため、予測精度が安定している。
・販売データに基づく予測
この場合の販売データに基づく予測は、1Qごとのデータでありサンプル数が少なくなるため、予測精度はあまり期待できない。そのため、参考程度に使う。
【0076】
なお、接続数、ライセンス登録数、販売計画及び販売データの各パラメータは、状態情報を構成する情報の一例である。
【0077】
<接続数予測方法の組合せ方>
続いて、接続数予測方法の組合せ方について説明する。以下は、それぞれのパラメータに基づく予測接続数である。
・ライセンス数による予測接続数:P_l
・販売計画による予測接続数:P_p
・販売データによる予測接続数:P_d
それぞれの予測に重みを付けて和を取る。
・ライセンス数による予測の重み:w_l
・販売計画による予測の重み:w_p
・販売データによる予測の重み:w_d
なお、w_l+w_p+w_d=1である。
【0078】
次に、組み合わせによる予測を行う。
予測接続数:Pとしたとき、以下の(式4)が与えられる。
【0079】
【数4】
【0080】
このとき、重みは正規化してもよい。w_xをそれぞれの重みとして以下で正規化すると、以下の(式5)が与えられる。
【0081】
【数5】
【0082】
(式5)における具体例としては、例えば、それぞれの予測接続数を以下とする。
ライセンス数による予測接続数:1000
販売計画による予測接続数:800
販売データによる予測接続数:1400
また、それぞれの重みを以下(正規化している)とする。
ライセンス数による予測の重み:0.45
販売計画による予測の重み:0.3
販売データによる予測の重み:0.25
これらを(式5)に当てはめると、予測接続数は1050となる。(小数点以下四捨五入)
<接続数予測の評価手法>
ここで、接続数予測の評価手法について説明する。実際の接続数をR、Pxをそれぞれの予測接続数とすると、それぞれの評価値exは以下の(式6)で導かれる。
【0083】
【数6】
【0084】
完全一致すると1になる。評価値が0になると後々の計算で重みが永遠に0になってしまうため0.1を下限とする。
【0085】
具体例としては、実際の接続数が1000だったとして、上述した具体例を評価すると、
・ライセンス数による予測の評価:1
・販売計画による予測の評価:0.8
・販売データによる予測の評価:0.6
となる。
【0086】
<接続数予測方法の重み更新アルゴリズム>
次に、接続数予測方法の重み更新アルゴリズムについて説明する。このアルゴリズムは、評価値を用いて重みを更新する方法であり、以下の(式7)が用いられる。
【0087】
【数7】
【0088】
具体例としては、上述の内容までで用いた具体例で重みを更新する。例えば、
・ライセンス登録数による予測の重み(更新):0.290
・販売計画による予測の重み(更新):0.173
・販売データによる予測の重み(更新):0.125
となる。この結果を正規化すると、
・ライセンス数による予測の重み(更新):0.493
・販売計画による予測の重み(更新):0.294
・販売データによる予測の重み(更新):0.213
となる。
更新前→更新後では、
(0.45, 0.3, 0.25)→(0.493, 0.294, 0.213)
となる。
【0089】
なお、更新の計算式で平方根を取っているが、平方根を外したり、三乗根や四乗根にすることで重み更新の変化量を制御することもできる。一般化すると以下の(式8)のようになる。
【0090】
【数8】
【0091】
(式8)によれば、rが1/2のときに平方根となり、rが大きくなるほど更新時の変化量が増える。例えばr=1のときは以下のように更新される。
・ライセンス数による予測の重み(更新):0.536
・販売計画による予測の重み(更新):0.286
・販売データによる予測の重み(更新):0.179
更新前→更新後では、
(0.45, 0.3, 0.25)→(0.536, 0.286, 0.179)
r=1/2のとき→(0.493, 0.294, 0.213)
r=1のとき→(0.536, 0.286, 0.179)
となる。
【0092】
なお、重みについて、予測された予測接続数は、数か月後の実際の接続数と比較することでその差分を得ることができる。そこで、接続数予測装置2は、得られた差分によって算出される精度に応じてフィードバックされた重みを設定するようにしてもよい。この場合、精度の高かった重みの値を精度の低かった他の重みの値よりも大きくするようにしてもよい。
【0093】
<リレーサーバ装置の機能構成>
図4Aに戻り、リレーサーバ管理装置3の機能構成について説明する。図4Aに示されているように、リレーサーバ管理装置3は、送受信部31、操作受付部32、取得部33、表示制御部34、実行制御部36、生成部37及び記憶読出部39を有する。これら各機能部は、図2に示された各ハードウエア資源のいずれかが、ROM302、EEPROM304、HD305及び記録メディア314のうち少なくとも一つからRAM303に展開されたリレーサーバ管理装置3用のプログラムに従ったCPU301からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。また、リレーサーバ管理装置3は、図2に示されているROM302、EEPROM304、HD305及び記録メディア314のうち少なくとも一つにより構築される記憶部3000を有している。更に、記憶部3000には、各装置、各端末と通信ネットワーク100を介して通信を行うための通信プログラム(通信アプリ)、ブラウザアプリ、リレーサーバ8と通信端末9との間の接続数を管理するための接続数管理アプリ(スケールアウトアプリ)等が記憶されている。
【0094】
<<リレーサーバ管理装置の各機能構成>>
次に、リレーサーバ管理装置3の各機能構成について詳細に説明する。図4Aに示されているリレーサーバ管理装置3の送受信部31は、主に、ネットワークI/F311及び近距離通信I/F308に対するCPU301の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介して各端末、各装置との間で各種データ(又は情報)の送受信を行う。本実施形態において送受信部31は、送信手段及び受信手段のうち少なくとも一方の手段の一例として機能する。
【0095】
操作受付部32は、主に、キーボード312及びポインティングデバイス313のうち少なくとも一方が受け付けた各種操作により生成された信号をCPU301が処理することによって実現される。具体的には、操作受付部32は、キーボード312及びポインティングデバイス313のうち少なくとも一方に対するユーザによる各種アプリ等のアプリ起動操作等を受け付ける。なお、操作受付部32は、キーボード312及びポインティングデバイス313に代えて又は加えて、タッチパネル等の入力手段が受け付けた各種操作により生成された信号が用いられてもよい。本実施形態において操作受付部32は、受付手段の一例として機能する。
【0096】
取得部33は、主に、CPU301の処理によって実現され、リレーサーバ管理装置3に入力された各種信号、各種データを取得する。また取得部33は、リレーサーバ8と通信端末9と間の通信量を取得する。本実施形態において取得部33は、取得手段の一例として機能する。
【0097】
表示制御部34は、主に、ディスプレイ307に対するCPU301の処理によって実現され、リレーサーバ管理装置3における各種画面及び情報(データ)の表示制御を行う。本実施形態において表示制御部34は、表示制御手段の一例として機能する。
【0098】
実行制御部36は、主に、CPU301の処理によって実現され、リレーサーバ管理装置3における各種処理を実行する。本実施形態において実行制御部36は、実行手段の一例、制御手段の一例として機能する。
【0099】
生成部37は、主に、CPU301の処理によって実現され、リレーサーバ管理装置3における各種情報、画面データ等を生成する。本実施形態において生成部37は、生成手段の一例として機能する。
【0100】
記憶読出部69は、主に、ROM302、EEPROM304、HD305及び記録メディア314のうち少なくとも一つに対するCPU301の処理によって実現され、記憶部3000に各種データ(又は情報)を記憶したり、記憶部3000から各種データ(又は情報)を読み出したりする。本実施形態において記憶読出部39は、記憶読出手段の一例として機能する。
【0101】
<ユーザ端末の機能構成>
次に、図4Aを用いてユーザ端末5の機能構成について説明する。図4Aに示されているように、ユーザ端末5は、送受信部51、操作受付部52、表示制御部54、認証管理部56、起動部57、生成部58及び記憶読出部59を有する。これら各機能部は、図3に示された各ハードウエア資源のいずれかが、ROM502、EEPROM504及び記録メディア514のうち少なくとも一つからRAM503に展開されたユーザ端末5用のプログラムに従ったCPU501からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。また、ユーザ端末5は、図3に示されているROM502、EEPROM504及び記録メディア514のうち少なくとも一つにより構築される記憶部5000を有している。更に、記憶部5000には、各装置、各端末と通信ネットワーク100を介して通信を行うための通信プログラム(通信アプリ)、ブラウザアプリ、リレーサーバ8と通信端末9との間の接続数を管理するための接続数管理アプリ(スケールアウトアプリ)等が記憶されている。
【0102】
<<ユーザ端末の各機能構成>>
次に、ユーザ端末5の各機能構成について詳細に説明する。図4Aに示されているユーザ端末5の送受信部51は、主に、ネットワークI/F511及び近距離通信I/F508に対するCPU501の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介して各端末、各装置との間で各種データ(又は情報)の送受信を行う。本実施形態において送受信部51は、送信手段及び受信手段のうち少なくとも一方の手段の一例として機能する。
【0103】
操作受付部52は、主に、タッチパネル512及びポインティングデバイス513のうち少なくとも一方が受け付けた各種操作により生成された信号をCPU501が処理することによって実現される。具体的には、操作受付部52は、タッチパネル512及びポインティングデバイス513のうち少なくとも一方に対するユーザによる各種アプリ等のアプリ起動操作等を受け付ける。なお、操作受付部52は、タッチパネル512及びポインティングデバイス513に代えて又は加えて、キーボード等の入力手段が受け付けた各種操作により生成された信号が用いられてもよい。本実施形態において操作受付部52は、受付手段の一例として機能する。
【0104】
表示制御部54は、主に、ディスプレイ507に対するCPU501の処理によって実現され、ユーザ端末5における各種画面及び情報(データ)の表示制御を行う。また、表示制御部54は、例えば、ブラウザを用いて、HTML等により生成された表示画面を、ディスプレイ507に表示させる。本実施形態において表示制御部54は、表示制御手段の一例として機能する。
【0105】
認証管理部56は、主に、CPU501の処理によって実現され、ユーザ端末5を介してログイン処理されたユーザ(管理者)識別情報、パスワード等を、後述する記憶読出部59を介して記憶部5000の所定領域に記憶させる。本実施形態において認証管理部56は、認証管理手段の一例として機能する。
【0106】
起動部57は、主に、CPU501の処理によって実現され、ユーザ端末5にインストールされている接続数管理アプリ等のアプリ、又は接続数管理用Webブラウザを起動する。本実施形態において起動部57は、起動手段の一例として機能する。
【0107】
生成部58は、主に、CPU501の処理によって実現され、ユーザ端末5で所定のアプリが起動された場合に、アプリに係る各種表示画面の画面データを生成する。本実施形態において生成部58は、生成手段の一例として機能する。
【0108】
記憶読出部59は、主に、ROM502、EEPROM504及び記録メディア514のうち少なくとも一つに対するCPU501の処理によって実現され、記憶部5000に各種データ(又は情報)を記憶したり、記憶部5000から各種データ(又は情報)を読み出したりする。本実施形態において記憶読出部59は、記憶読出手段の一例として機能する。
【0109】
<ライセンスサーバの機能構成>
次に、ライセンスサーバ7の機能構成について説明する。図4Bに示されているように、ライセンスサーバ7は、送受信部71、登録管理部76及び記憶読出部79を有する。これら各機能部は、図2に示された各ハードウエア資源のいずれかが、ROM702、EEPROM704、HD705及び記録メディア714のうち少なくとも一つからRAM703に展開されたライセンスサーバ7用のプログラムに従ったCPU701からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。また、ライセンスサーバ7は、図2に示されているROM702、EEPROM704、HD705及び記録メディア714のうち少なくとも一つにより構築される記憶部7000を有している。更に、記憶部7000には、各装置、各端末と通信ネットワーク100を介して通信を行うための通信プログラム(通信アプリ)、ブラウザアプリ等が記憶されている。
【0110】
<<ライセンスサーバの各機能構成>>
次に、ライセンスサーバ7の各機能構成について詳細に説明する。図4Bに示されているライセンスサーバ7の送受信部71は、主に、ネットワークI/F711及び近距離通信I/F708に対するCPU701の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介して各端末、各装置との間で各種データ(又は情報)の送受信を行う。本実施形態において送受信部71は、送信手段及び受信手段のうち少なくとも一方の手段の一例として機能する。
【0111】
登録管理部76は、主に、CPU701の処理によって実現され、リレーサーバと通信端末9との間のライセンス登録数の登録、管理を行う。本実施形態において登録管理部78は、登録管理手段の一例として機能する。
【0112】
記憶読出部79は、主に、ROM702、EEPROM704、HD705及び記録メディア714のうち少なくとも一つに対するCPU701の処理によって実現され、記憶部7000に各種データ(又は情報)を記憶したり、記憶部7000から各種データ(又は情報)を読み出したりする。本実施形態において記憶読出部79は、記憶読出手段の一例として機能する。
【0113】
<リレーサーバの機能構成>
次に、リレーサーバ8の機能構成について説明する。図4Bに示されているように、リレーサーバ8は、送受信部81、管理部86及び記憶読出部89を有する。これら各機能部は、図2に示された各ハードウエア資源のいずれかが、ROM802、EEPROM804、HD805及び記録メディア814のうち少なくとも一つからRAM803に展開されたリレーサーバ8用のプログラムに従ったCPU801からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。また、リレーサーバ8は、図2に示されているROM802、EEPROM804、HD805及び記録メディア814のうち少なくとも一つにより構築される記憶部8000を有している。更に、記憶部8000には、各装置、各端末と通信ネットワーク100を介して通信を行うための通信プログラム(通信アプリ)、ブラウザアプリ等が記憶されている。
【0114】
<<リレーサーバの各機能構成>>
次に、リレーサーバ8の各機能構成について詳細に説明する。図4Bに示されているリレーサーバ8の送受信部81は、主に、ネットワークI/F811及び近距離通信I/F808に対するCPU801の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介して各端末、各装置との間で各種データ(又は情報)の送受信を行う。本実施形態において送受信部81は、送信手段及び受信手段のうち少なくとも一方の手段の一例として機能する。
【0115】
管理部86は、主に、CPU801の処理によって実現され、リレーサーバ8に対してスケールアウト等の実行に係る各種情報を管理する。本実施形態において管理部86は管理手段の一例として機能する。
【0116】
記憶読出部89は、主に、ROM802、EEPROM804、HD805及び記録メディア814のうち少なくとも一つに対するCPU801の処理によって実現され、記憶部8000に各種データ(又は情報)を記憶したり、記憶部8000から各種データ(又は情報)を読み出したりする。本実施形態において記憶読出部89は、記憶読出手段の一例として機能する。
【0117】
<通信端末の機能構成>
次に、通信端末9の機能構成について説明する。図4Bに示されているように、通信端末9は、送受信部91、操作受付部92、表示制御部94、認証管理部96、起動部97、生成部98及び記憶読出部99を有する。これら各機能部は、図3に示された各ハードウエア資源のいずれかが、ROM902、EEPROM904、HD905及び記録メディア914のうち少なくとも一つからRAM903に展開された通信端末9用のプログラムに従ったCPU901からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。また、通信端末9は、図3に示されているROM902、EEPROM904、HD905及び記録メディア914のうち少なくとも一つにより構築される記憶部9000を有している。更に、記憶部9000には、各装置、各端末と通信ネットワーク100を介して通信を行うための通信プログラム(通信アプリ)、ブラウザアプリ等が記憶されている。
【0118】
<<通信端末の各機能構成>>
次に、通信端末9の各機能構成について詳細に説明する。図4Bに示されている通信端末9の送受信部61は、主に、ネットワークI/F911及び近距離通信I/F908に対するCPU901の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介して各端末、各装置との間で各種データ(又は情報)の送受信を行う。本実施形態において送受信部91は、送信手段及び受信手段のうち少なくとも一方の手段の一例として機能する。
【0119】
操作受付部92は、主に、タッチパネル912及びポインティングデバイス913のうち少なくとも一方が受け付けた各種操作により生成された信号をCPU901が処理することによって実現される。具体的には、操作受付部92は、タッチパネル912及びポインティングデバイス913のうち少なくとも一方に対するユーザによる各種アプリ等のアプリ起動操作等を受け付ける。なお、操作受付部92は、タッチパネル912及びポインティングデバイス913に代えて又は加えて、キーボード等の入力手段が受け付けた各種操作により生成された信号が用いられてもよい。本実施形態において操作受付部92は、受付手段の一例として機能する。
【0120】
表示制御部94は、主に、ディスプレイ907に対するCPU901の処理によって実現され、通信端末9における各種画面及び情報(データ)の表示制御を行う。また、表示制御部94は、例えば、ブラウザを用いて、HTML等により生成された表示画面を、ディスプレイ507に表示させる。本実施形態において表示制御部94は、表示制御手段の一例として機能する。
【0121】
認証管理部96は、主に、CPU901の処理によって実現され、通信端末9を介してログイン処理されたユーザ(管理者)識別情報、パスワード等を、後述する記憶読出部99を介して記憶部9000の所定領域に記憶させる。本実施形態において認証管理部96は、認証管理手段の一例として機能する。
【0122】
起動部97は、主に、CPU901の処理によって実現され、通信端末9にインストールされている接続数管理アプリ等のアプリを起動する。本実施形態において起動部97は、起動手段の一例として機能する。
【0123】
生成部98は、主に、CPU901の処理によって実現され、通信端末9で所定のアプリが起動された場合に、アプリに係る各種表示画面の画面データを生成する。本実施形態において生成部98は、生成手段の一例として機能する。
【0124】
記憶読出部99は、主に、ROM902、EEPROM904及び記録メディア914のうち少なくとも一つに対するCPU901の処理によって実現され、記憶部9000に各種データ(又は情報)を記憶したり、記憶部9000から各種データ(又は情報)を読み出したりする。本実施形態において記憶読出部99は、記憶読出手段の一例として機能する。
【0125】
〔実施形態の処理又は動作〕
次に、図10乃至図22を用いて、第1の実施形態に係る情報処理システムにおける各処理又は動作を説明する。なお、以降に示すシーケンス図、フローチャートは、本実施形態を説明するための一例であり、これらに限らない。
【0126】
図10は、閾値入力及び閾値設定処理の一例を示すシーケンス図である。まず、接続数予測装置2の表示制御部24は、ディスプレイ207に閾値設定画面を表示させる(ステップS11)。このとき、接続数予測装置2は、予め接続数管理アプリ(スケールアウトアプリ)等を起動させておくことを前提とする。
【0127】
●画面表示例●
ここで、接続数予測装置2における表示画面例について説明する。図11は、接続数予測装置における閾値/重みの入力及び設定時の表示画面の一例を示す図である。図11では、表示制御部24によって、接続数予測装置2のディスプレイ207に閾値/重み設定画面2101が表示される。閾値/重み設定画面2101には、状態情報名ごとに閾値と重みとが関連付けられて表示され、それぞれの状態情報名に対して閾値入力部2102、重み入力部2103が表示される。ここで状態情報名には、ライセンス登録数、販売計画、販売データが含まれる。接続数予測装置2を管理する管理者は、それぞれの状態情報名ごとに、閾値を入力するための閾値入力部2102、重みを入力するための重み入力部2103の少なくとも一方に対して任意の値を入力することができる。値を入力する際は、管理者はカーソル2141を用いて所望の状態情報名に対応する閾値入力部2102、又は重み入力部2103を選択して所望の値を入力する。このとき、例えば、重みの合計が1になるように入力される。閾値/重み設定画面2101には更に、表示制御部24によって設定ボタン2151が表示される。管理者は、所望の閾値、重みを入力した後、設定ボタン2151を操作することにより、接続数予測装置2に対して入力した閾値及び重みの値を設定させることができる。
【0128】
図10に戻り、接続数予測装置2の受付取得部22は、閾値(重み)入力を受け付ける(ステップS12)。具体的には、受付取得部22は、図11に示した閾値/重み設定画面2101中の閾値入力部2102に対する管理者等による所望の閾値の入力を受け付ける。このとき、受付取得部22は、重み入力部2103に対する管理者等による所望の重みの値の入力をあわせて受け付けてもよい。
【0129】
次に、設定指示部26は、入力された閾値(重み)を記憶部2000の所定領域に設定する(ステップS13)。
【0130】
<接続数の推移に基づく接続数あたりの応答時間の予測処理>
次に、接続数の推移に基づく接続数あたりの応答時間の予測処理について説明する。図12は、接続数の推移に基づく接続数あたりの応答時間の予測処理の一例を示すシーケンス図である。ここでは、通信端末9とリレーサーバ8との接続数に基づいて応答時間を導出する場合を例示する。まず、接続数予測装置2の起動部27は、通信端末9と接続されているリレーサーバ8の接続数をモニタするためのリソースモニタを起動する(ステップS21)。
【0131】
次に、送受信部21は、リレーサーバ8に対して接続数をモニタリングするための接続数モニタリング要求を送信する(ステップS22)。これにより、リレーサーバ8の送受信部81は、接続数予測装置2が送信した接続数モニタリング要求を受信する。このとき、接続数モニタリング要求には、例えば、現在日時情報が含まれる。
【0132】
次に、リレーサーバ8の記憶読出部89は、リレーサーバ8に接続されている通信端末9の接続数を読み出す(ステップS23)。具体的には、リレーサーバ8の記憶読出部89は、例えば、記憶部8000の所定領域に記憶、管理されているリレーサーバ8に接続されている通信端末9の接続数を読み出す。
【0133】
続いて、送受信部81は、ステップS22で受信した接続数モニタリング要求に対する応答として、接続数予測装置2に対して接続数モニタリング応答を送信する(ステップS24)。これにより、接続数予測装置2の送受信部21は、リレーサーバ8が送信した接続数モニタリング応答を送信する。このとき、接続数モニタリング応答には、接続数情報が含まれる。
【0134】
次に、接続数予測装置2の受付取得部22は、受信した接続数情報を取得し記憶読出部29を介して取得した接続数情報を記憶する(ステップS25)。具体的には、受付取得部22は、受信した接続数情報を取得し、記憶読出部29を介して接続数管理DB2002(図6参照)の受信した日時に関連付けられた接続数の項目に記憶、登録する。
【0135】
次に、記憶読出部29は、ステップS24で受信した接続数情報で示される接続数に対応する応答時間を導出し、算出した応答時間を接続数管理DB2002の接続数に関連付けられた応答時間の項目に記憶、登録する(ステップS26)。このとき、算出予測部23は、応答時間の計測を、ステップS22からステップS24までに要する時間を応答時間として計測するようにしてもよい。
【0136】
次に、算出予測部23は、回帰直線の導出を行う(ステップS27)。具体的には、算出予測部23は、記憶読出部29によって記憶された接続数管理DB2002の接続数と応答時間とに基づいて、接続数あたりの応答時間の回帰直線の導出を行う。このときに導かれる回帰直線は、上述した(式1)となる。
【0137】
接続数予測装置2は、上述したステップS22-S26までの処理を、例えば、一日毎に定期実行(ループ処理)して応答時間を導出、記憶する。なお、リソースモニタは、ステップS22で、接続数予測装置2がリレーサーバ8に対して送信した接続数モニタリング要求に対する応答として、リレーサーバ8が送信した接続数を受信する例を説明したが、これに限らない。例えば、リソースモニタは、リレーサーバ8が送信した通信端末9との接続数を定期的に受信して接続数管理DB2002に記憶、管理するようにしてもよい。
【0138】
本実施形態に係る情報処理システムでは、例えば、上述したステップS22及びS24の処理が実行される場合、接続数予測装置2とリレーサーバ8との間に他の装置等が存在してもよい。つまり、接続数予測装置2とリレーサーバ8との間で送受信される各情報(データ)は、一度他の装置等を介して送受信されるような構成であってもよい。上述した構成は、接続数予測装置2とリレーサーバ8との間に他の処理ステップが存在した場合でも適用することが可能である。
【0139】
<ライセンス登録数の推移に基づく接続数の予測処理>
次に、ライセンス登録数の推移に基づく予測処理について説明する。図13は、ライセンス登録数の推移に基づく接続数予測処理の一例を示すシーケンス図である。ここでは、リレーサーバ8を利用するためのライセンス数に基づいて予測接続数を導出する場合を例示する。まず、接続数予測装置2の送受信部21は、リレーサーバ管理装置3に対してライセンス登録数取得要求を送信する(ステップS31)。これにより、リレーサーバ管理装置3の送受信部31は、接続数予測装置2が送信したライセンス登録数取得要求を受信する。このとき、ライセンス登録数取得要求には、例えば、現在日時情報が含まれる。
【0140】
次に、リレーサーバ管理装置3の送受信部31は、ライセンスサーバ7に対して、ライセンス登録数取得要求を送信する(ステップS32)。これにより、ライセンスサーバ7の送受信部71は、リレーサーバ管理装置3が送信したライセンス登録数取得要求を受信する。このとき、ライセンス登録数取得要求には、例えば、現在日時情報が含まれる。
【0141】
続いて、ライセンスサーバ7の記憶読出部79は、ライセンス登録数を読み出す(ステップS33)。具体的には、記憶読出部79は、記憶部7000の所定領域に記憶、管理されているライセンス登録数をすべて読み出す。
【0142】
次に、送受信部71は、ステップS32で受信したライセンス登録数取得要求に対する応答として、リレーサーバ管理装置3に対して、ライセンス登録数取得応答を送信する(ステップS34)。これにより、リレーサーバ管理装置3の送受信部31は、ライセンスサーバ7が送信したライセンス登録数取得応答を受信する。このとき、ライセンス登録数取得応答には、ライセンス登録数を表すライセンス登録数情報が含まれる。
【0143】
次に、リレーサーバ管理装置3の送受信部31は、ステップS31で受信したライセンス登録数取得要求に対する応答として、接続数予測装置2に対して、ライセンス登録数取得応答を送信する(ステップS35)。これにより、接続数予測装置2の送受信部21は、リレーサーバ管理装置3が送信したライセンス登録数取得応答を受信する。このとき、ライセンス登録数取得応答には、ライセンス登録数を表すライセンス登録数情報が含まれる。
【0144】
次に、接続数予測装置2の受付取得部22は、ライセンス登録数情報を取得し記憶読出部29を介して取得したライセンス登録数情報を記憶する(ステップS36)。具体的には、受付取得部22は、受信したライセンス登録数情報を取得し、記憶読出部29を介してライセンス登録数管理DB2003(図7参照)の受信した日時に関連付けられたライセンス登録数の項目に記憶、登録する。
【0145】
次に、接続数予測装置2の算出予測部23は、回帰直線の導出を行う(ステップS37)。具体的には、算出予測部23は、記憶読出部29を介してライセンス登録数管理DB2003で管理されている日時情報とライセンス登録数情報とに基づいて、日時をX軸とした回帰直線を導出する。回帰直線の導出では、図7(b)に示した例で説明したように、2022年6月頃にライセンス数が1070になる見込みである。
【0146】
次に、算出予測部23は、予測接続数の導出を行い、記憶読出部59を介して予測した接続数を記憶部2000の所定領域に記憶、管理する(ステップS38)。このときに算出予測部23によって予測される接続数は、第1の接続数の一例である。
【0147】
接続数予測装置2は、上述したステップS31-S36までの処理を、例えば、一日毎に定期実行(ループ処理)してライセンス登録数を取得、記憶する。
【0148】
本実施形態に係る情報処理システムでは、例えば、上述したステップS31及びS35の処理が実行される場合、接続数予測装置2とリレーサーバ管理装置3との間に他の装置等が存在してもよい。つまり、接続数予測装置2とリレーサーバ管理装置3との間で送受信される各情報(データ)は、一度他の装置等を介して送受信されるような構成であってもよい。上述した構成は、接続数予測装置2とリレーサーバ管理装置3との間に他の処理ステップが存在した場合でも適用することが可能である。
【0149】
また本実施形態に係る情報処理システムでは、例えば、上述したステップS32及びS34の処理が実行される場合、リレーサーバ管理装置3とライセンスサーバ7との間に他の装置等が存在してもよい。つまり、リレーサーバ管理装置3とライセンスサーバ7との間で送受信される各情報(データ)は、一度他の装置等を介して送受信されるような構成であってもよい。上述した構成は、リレーサーバ管理装置3とライセンスサーバ7との間に他の処理ステップが存在した場合でも適用することが可能である。
【0150】
<販売情報に基づく接続数の予測処理>
次に、ライセンス登録数の推移に基づく予測処理について説明する。図14は、販売計画及び販売台数推移に基づく接続数予測処理の一例を示すシーケンス図である。まず、接続数予測装置2の受付取得部22は、販売計画台数を取得する(ステップS41)。具体的には、受付取得部22は記憶読出部59を介して、販売計画管理DB2004(図8参照)からそれぞれの日時(Q)とこれに対応する販売計画台数に係る販売計画台数情報を読み出す。
【0151】
次に、算出予測部23は、予測接続数の導出を行い、その結果を記憶する(ステップS42)。具体的には、算出予測部23は、ステップS41で取得した販売計画台数と上述した(式2)及び(式3)とに基づいて、販売計画台数に基づく接続数を算出する。その後、記憶読出部29は、算出された接続数を記憶部2000の所定領域に記憶し、管理する。なお、販売計画台数(販売計画情報)に基づいて得られた接続数は、第2の接続数の一例である。
【0152】
<販売データに基づく接続数の予測処理>
次に、受付取得部22は、販売台数を取得する(ステップS51)。具体的には、受付取得部22は記憶読出部59を介して、販売データ管理DB2005(図9参照)からそれぞれの日時(Q)とこれに対応する販売台数に係る販売台数情報を読み出す。なお、ステップS51では、受付取得部22に代えて、算出予測部23がリレーサーバ8の台数を1Qごとに計数して差分を算出することで、1Qごとの販売台数を算出するようにしてもよい。
【0153】
次に、算出予測部23は、予測接続数の導出を行い、その結果を記憶する(ステップS52)。具体的には、算出予測部23は、ステップS51で取得した販売台数と上述した(式1)とに基づいて、販売台数に基づく接続数を算出する。その後、記憶読出部29は、算出された接続数を記憶部2000の所定領域に記憶し、管理する。なお、販売台数に基づいて得られた接続数は、第3の接続数の一例である。
【0154】
<ユーザによるログイン処理>
続いて、情報処理システム1を利用するユーザに対して、接続数の予測結果を通知する一連の処理について説明する。まず、情報処理システム1を利用するユーザによるログイン処理について説明する。図15は、ユーザ端末におけるログイン実行時の一例を示すシーケンス図である。図15に示されているように、情報処理システム1を利用するユーザのユーザ端末5は、ログイン操作画面を表示させる(ステップS71)。具体的には、ユーザ端末5の表示制御部54は、ユーザ端末5のディスプレイ507にログイン操作画面を表示させる。なお、ユーザ端末5では、このときに接続数管理アプリの起動又は接続数管理用Webブラウザの起動が完了しているものとする。
【0155】
●画面表示例●
ここで、ユーザ端末5における表示画面例について説明する。図16は、ユーザ端末におけるログイン実行時の表示画面の一例を示す図である。図16に示されているように、ユーザ端末5のディスプレイ507には、表示制御部54によってログイン画面5011が表示される。ログイン画面5011には、ユーザID、パスワードをそれぞれ入力する入力領域と、ログインを行うためのログインボタンが表示される。これにより、ユーザは、自身のユーザID、パスワードを入力した後、ログインボタンを操作することにより、文書管理アプリを利用することができる。
【0156】
図15に戻り、操作受付部52は、ユーザによるログイン操作を受け付ける(ステップS72)。
【0157】
次に、送受信部51は、接続数予測装置2に対して、ログイン要求を送信する(ステップS73)。これにより、接続数予測装置2の送受信部21は、ユーザ端末5が送信したログイン要求を受信する。このとき、ログイン要求には、ユーザ(管理者)識別情報、パスワードが含まれる。ログイン要求には更に、接続数予測装置2とユーザ端末5との間で確立した通信セッションに係るセッションID、端末識別情報、参加した接続数予測装置2のIPアドレス等が含まれていてもよい。なお、ログイン要求には、ユーザ(管理者)識別情報に代えて又は加えて、ユーザ(管理者)名が与えられてもよい。
【0158】
次に、接続数予測装置2の認証登録部28は、ログイン認証を実行する(ステップS74)。具体的には、認証登録部28は、ステップS73で受信したログイン要求に含まれるユーザ(管理者)識別情報及びパスワードを検索キーとしてログイン情報管理DB2001(図5参照)を検索することにより、対応するユーザ(管理者)識別情報及びパスワードを読み出して一致するかを判断する。これにより、接続数予測装置2に対する認証が成功すると、入力された管理者識別情報は正しいものであると見なされる。
【0159】
次に、接続数予測装置2の送受信部51は、ユーザ端末5に対して、ログイン応答を送信する(ステップS75)。具体的には、送受信部51は、ユーザ端末5に対して、ステップS73で受信したログイン要求に対する応答としてのログイン応答を送信する。これにより、ユーザ端末5の送受信部51は、接続数予測装置2が送信したログイン応答を受信する。このとき、ログイン応答には、ログイン認証結果(例えば、ログイン認証OK)を示す情報が含まれる。
【0160】
次に、ユーザ端末5の認証管理部56は、ログイン情報の登録を行う(ステップS76)。具体的には、認証管理部56は、ステップS73-ステップS75で送受信されたログイン情報として、ユーザ(管理者)識別情報、パスワード、ユーザ(管理者)名を含むユーザに係る各種情報を記憶部5000の所定領域に記憶、登録する。
【0161】
なお、上述したステップS71-S76までの処理は、接続数管理アプリ又は接続数管理用Webブラウザを起動した際の初回の処理に限られてもよい。
【0162】
本実施形態に係る情報処理システムでは、例えば、上述したステップS73及びS75の処理が実行される場合、接続数予測装置2とユーザ端末5との間に他の装置等が存在してもよい。つまり、接続数予測装置2とユーザ端末5との間で送受信される各情報(データ)は、一度他の装置等を介して送受信されるような構成であってもよい。上述した構成は、接続数予測装置2とユーザ端末5との間に他の処理ステップが存在した場合でも適用することが可能である。
【0163】
<予測結果画面の表示処理>
次に、接続数の予測結果画面の表示処理について説明する。ここでは、上述した接続数、ライセンス登録数、販売計画情報及び販売データに基づく各予測によって得られたいずれかの接続数を、ユーザ端末5及び通信端末9に表示させる場合の処理について説明する。
【0164】
図17は、ユーザ端末(通信端末)に対する予測結果通知処理の一例を示すシーケンス図である。まず、ユーザ端末5の起動部57及び通信端末9の起動部97は、アプリ又はブラウザを起動する(ステップS81-1,S81-2)。但し、上述したユーザ端末5及び通信端末9によるアプリ又はブラウザの起動については、成功し、互いに通信可能な状態となっていることを前提とする。図15で示したログイン処理のように、すでに特定のユーザによってログイン認証が完了している場合は省略されてもよい。
【0165】
次に、接続数予測装置2の記憶読出部29は、画面データを読み出す(ステップS82)。具体的には、記憶読出部29は、記憶部2000の所定領域に記憶、管理された接続数、ライセンス登録数、販売計画情報及び販売データに基づく各予測によって得られた接続数の予測値を含む画面データを読み出す。この画面データは、例えば、接続数予測装置2の表示制御部24又は他の機能部において生成された画面データであってよい。
【0166】
次に、送受信部21は、ユーザ端末5に対して予測結果画面データを送信する(ステップS83)。これにより、ユーザ端末5の送受信部51は、接続数予測装置2が送信した予測結果画面データを受信する。但し、ユーザ端末5が接続数管理アプリを起動している場合は、接続数予測装置2の送受信部21は、予測結果画面データに代えて接続数の予測結果情報だけを送信するようにしてもよい。
【0167】
次に、ユーザ端末5の表示制御部54は、予測結果画面を表示させる(ステップS84)。具体的には、表示制御部54は、ステップS83で受信した予測結果画面データで表される予測結果画面をディスプレイ507に表示させる。
【0168】
●画面表示例●
図18は、ユーザ端末(通信端末)における予測結果通知時の表示画面の一例を示す図である。ユーザ端末5のディスプレイ507には、表示制御部54によって接続数予測結果画面5101が表示される。接続数予測結果画面5101では、接続数予測結果として、現時点からXXヶ月後の接続数の予測値(予測接続数)が表示される。この接続数の予測値は、上述した(式4)により導かれた値である。接続数予測結果画面5101には更に、確認ボタン5151が表示される。これにより、ユーザは、現時点から数ヶ月後の接続数の予測値を予め知ることが可能となる。なお、接続数予測結果通知画面は、接続数予測結果通知画面9101として、後述する通信端末9においても同様の内容を表示させることが可能である。
【0169】
図17に戻り、接続数予測装置2の送受信部21は、リレーサーバ8に対して予測結果画面データを送信する(ステップS85)。これにより、リレーサーバ8の送受信部81は、接続数予測装置2が送信した予測結果画面データを受信する。
【0170】
続いて、リレーサーバ8の送受信部81は、予測結果画面データを送信する(ステップS86)。具体的には、送受信部82は、ステップS85で受信した予測結果画面データを、例えばローカルネットワークを介して通信端末9に対して送信(転送)する。これにより、通信端末9の送受信部91は、リレーサーバ8が送信(転送)した予測結果画面データを受信する。
【0171】
次に、通信端末9の表示制御部94は、予測結果画面を表示させる(ステップS87)。具体的には、表示制御部94は、ステップS86で受信した予測結果画面データで表される予測結果画面をディスプレイ907に表示させる。このときに表示される予測結果画面は、図18で示した内容と同様であってもよい。
【0172】
<接続数の予測処理及びスケールアウト指示(実行)処理>
次に、接続数の予測処理及びスケールアウト指示(実行)処理について説明する。図19は、スケールアウト判断処理、スケールアウト指示処理及びスケールアウト実行処理の一例を示すシーケンス図である。まず、接続数予測装置2の記憶読出部29は、各管理データを読み出す(ステップS101)。具体的には、記憶読出部29は、ライセンス登録数管理DB2003(図7(a)参照)、販売計画管理DB2004(図8参照)及び販売データ管理DB2005(図9(a)参照)で日時毎にそれぞれ管理されているライセンス登録数、販売関連情報(販売計画台数、販売台数(販売データ))を読み出す。
【0173】
次に、算出予測部23は、予測接続数の導出を行い、その結果を記憶読出部29を介して記憶させる(ステップS102)。具体的には、算出予測部23は、ステップS101で読み出したライセンス登録数、販売関連情報(販売計画台数、販売台数(販売データ))に対して、上述した(式4)及び(式5)、並びに、ステップS13で設定した閾値及び重みの値を用いて接続数の予測計算を行う。算出予測部23によって予測計算が行われた後、記憶読出部29は、予測計算が行われた結果を記憶部2000の所定領域に記憶して管理する。
【0174】
次に、接続数予測装置2は、スケールアウト判断処理を実行する(ステップS103)。
【0175】
<スケールアウトの判断処理>
図20は、スケールアウト判断処理の詳細を表すフローチャートである。但し、図20に示したフローチャートは一例であり、スケールアウト判断処理の詳細については、この限りではない。まず、接続数予測装置2の記憶読出部29は、設定された閾値を読み出す(ステップS103-1)。具体的には、記憶読出部29は、記憶部2000の所定領域に記憶された閾値を読み出す。
【0176】
次に、判断部25は、接続数に基づく応答時間を算出済みであるかを判断する(ステップS103-2)。
【0177】
接続数に基づく応答時間を算出済みである場合(ステップS103-2:YES)、判断部25は更に、予測結果が閾値を超過したかを判断する(ステップS103-3)。
【0178】
予測結果が閾値を超過した場合(ステップS103-3:YES)、判断部25は、スケールアウト実行指示の処理へ遷移してこのフローを抜ける(ステップS103-4)。
【0179】
他方、予測結果が閾値を超過していない場合(ステップS103-3:NO)、判断部25は、ステップS103-2の判断処理へ戻る。
【0180】
ステップS103-2の処理において接続数に基づく応答時間を算出済みでない場合(ステップS103-2:NO)、受付取得部22は、第1乃至第3の接続数を取得する(ステップS103-5)。具体的には、受付取得部22は、記憶部2000の所定領域に記憶された第1の接続数、第2の接続数及び第3の接続数をそれぞれ読み出す。
【0181】
次に、算出予測部23は、組合せによる予測接続数の導出を行いその結果を記録して(ステップS103-6)、ステップS103-3の処理に遷移する。具体的には、算出予測部23は、例えば上述した(式4)及び(式5)を用いて、取得した第1乃至第3の接続数に基づく接続数の予測値を導出(計算)する。その後、記憶読出部29は、計算された予測値を記憶部2000の所定領域に記憶させる。このステップS103-6の処理が、本実施形態における現時点から所定期間後までのリレーサーバ8と通信端末9との接続数を予測する処理の一例となる。
【0182】
なお、ステップS103の処理においては、接続数予測装置2は、重み付けの更新又は非更新を選択できるようにしてもよい。
【0183】
以上説明したスケールアウトの判断処理に関して、接続数予測装置2は、上述したステップS101-S108までの処理を、例えば、一日毎に定期実行(ループ処理)する。
【0184】
図19に戻り、接続数予測装置2の送受信部21は、リレーサーバ管理装置3に対してスケールアウト実行指示を送信する(ステップS104)。これにより、リレーサーバ管理装置3の送受信部31は、接続数予測装置2が送信したスケールアウト実行指示を受信する。このとき、スケールアウト実行指示には、ステップS103で予測計算された予測接続数、すなわち、上述した(式4)及び(式5)により導かれた接続数の予測値が含まれる。
【0185】
次に、リレーサーバ管理装置3の実行制御部36は送受信部31を介して、リレーサーバ8に対してスケールアウト実行要求を送信する(ステップS105)。これにより、リレーサーバ8の送受信部81は、リレーサーバ管理装置3が送信したスケールアウト実行要求を受信する。このときスケールアウト実行要求には、ステップS104でリレーサーバ管理装置3が受信した予測接続数が含まれる。
【0186】
次に、リレーサーバ8は、スケールアウトに応じた管理が行われる(ステップS106)。つまり、受信した予測接続数に応じたリレーサーバ8の増強が行われる。
【0187】
次に、送受信部81は、リレーサーバ管理装置3に対して、スケールアウト実行応答を送信する(ステップS107)。具体的には、送受信部81は、ステップS105で受信したスケールアウト実行要求に対する応答としてのスケールアウト実行応答をリレーサーバ管理装置3に対して送信する。これにより、リレーサーバ管理装置3の送受信部31は、リレーサーバ8が送信したスケールアウト実行応答を受信する。このとき、スケールアウト実行応答には、スケールアウトが実行されたことを示す情報が含まれる。
【0188】
次に、リレーサーバ管理装置3の送受信部31は、接続数予測装置2に対してスケールアウト実行応答を送信する(ステップS108)。具体的には、送受信部31は、ステップS104で受信したスケールアウト実行指示に対する応答としてのスケールアウト実行応答を接続数予測装置2に対して送信する。これにより、接続数予測装置2の送受信部21は、リレーサーバ管理装置3が送信したスケールアウト実行応答を受信する。このとき、スケールアウト実行応答には、スケールアウトが実行されたことを示す情報が含まれる。
【0189】
上述したステップS101-S108までの処理は、接続数予測装置2、リレーサーバ管理装置3及びリレーサーバ8によって、一日毎に定期実行(ループ処理)される。
【0190】
なお、本実施形態では、スケールアウトによってリレーサーバ8と通信端末9との接続数を増やす場合を示したが、通信端末9の数に応じてリレーサーバ8の接続数(通信端末9との接続数)を減らすような制御が行われてもよい。その場合、上述したそれぞれの重み(wl+wp+wd)は、例えば、負の値で与えられる。
【0191】
<スケールアウト実行後の画面表示処理>
次に、スケールアウト実行後のユーザ端末5及び通信端末9における画面表示処理について説明する。図21は、ユーザ端末及び通信端末に対するスケールアウト実行結果通知処理の一例を示すシーケンス図である。まず、ユーザ端末5の起動部57及び通信端末9の起動部97は、アプリ又はブラウザを起動する(ステップS111-1,S111-2)。この処理は、上述したステップS81-1,S81-2の処理と同様であるため、詳細の説明を省略する。
【0192】
次に、接続数予測装置2の記憶読出部29は、画面データを読み出す(ステップS112)。具体的には、記憶読出部29は、記憶部2000の所定領域に記憶、管理されたライセンス登録数、販売関連情報(販売計画台数、販売台数(販売データ))による各予測接続数(第1の接続数、第2の接続数及び第3の接続数)、並びに、ライセンス登録数、販売関連情報(販売計画台数、販売台数(販売データ))による予測の重みに基づいて得られた予測接続数情報を読み出す。なお、このときの予測接続情報は、例えば、図11で入力、設定された閾値を超えた値となる。
【0193】
次に、送受信部21は、ユーザ端末5に対してスケールアウト実行結果画面データを送信する(ステップS113)。これにより、ユーザ端末5の送受信部51は、接続数予測装置2が送信したスケールアウト実行結果画面データを受信する。但し、ユーザ端末5が接続数管理アプリを起動している場合は、接続数予測装置2の送受信部21は、スケールアウト実行結果画面データに代えてスケールアウトの実行に伴うリレーサーバの増強台数の情報だけを送信するようにしてもよい。
【0194】
次に、ユーザ端末5の表示制御部54は、スケールアウト実行結果画面を表示させる(ステップS114)。具体的には、表示制御部54は、ステップS113で受信したスケールアウト実行結果画面データで表されるスケールアウト実行結果画面をディスプレイ507に表示させる。
【0195】
●画面表示例●
図22は、ユーザ端末(通信端末)にスケールアウト実行結果通知時の表示画面の一例を示す図である。ユーザ端末5のディスプレイ507には、表示制御部54によってスケールアウト実行結果画面5111が表示される。スケールアウト実行結果画面5111では、スケールアウト実行結果として、リレーサーバに対するスケールアウト実行数として、リレーサーバの増強台数(例えば、「314台増強」)が表示される。この場合の増強台数は、例えば、上述した(式4)及び(式5)により導かれた接続数の予測値が用いられる。スケールアウト実行結果画面5111には更に、確認ボタン5161が表示される。これにより、ユーザは、スケールアウトによって、現時点で通信端末9に接続されているリレーサーバの増強台数を知ることが可能となる。なお、スケールアウト実行結果画面は、スケールアウト実行結果画面9111として、後述する通信端末9においても同様の内容を表示させることが可能である。
【0196】
図21に戻り、接続数予測装置2の送受信部21は、リレーサーバ8に対してスケールアウト実行結果画面データを送信する(ステップS115)。これにより、リレーサーバ8の送受信部81は、接続数予測装置2が送信したスケールアウト実行結果画面データを受信する。
【0197】
続いて、リレーサーバ8の送受信部81は、スケールアウト実行結果画面データを送信する(ステップS116)。具体的には、送受信部82は、ステップS115で受信したスケールアウト実行結果画面データを、例えばローカルネットワークを介して通信端末9に対して送信(転送)する。これにより、通信端末9の送受信部91は、リレーサーバ8が送信(転送)したスケールアウト実行結果画面データを受信する。
【0198】
次に、通信端末9の表示制御部94は、スケールアウト実行結果画面を表示させる(ステップS117)。具体的には、表示制御部94は、ステップS116で受信したスケールアウト実行結果画面データで表されるスケールアウト実行結果画面をディスプレイ907に表示させる。このときに表示されるスケールアウト実行結果画面は、図22で示した内容と同様であってもよい。
【0199】
以上説明したスケールアウト実行後のユーザ端末5及び通信端末9における画面表示処理は、接続数予測装置2によるプッシュ通知による例を示したが、ユーザ端末5及び通信端末9の要求に応じた画面表示処理(プル通知による画面表示処理)であってもよい。
【0200】
〔第1の実施形態の主な効果〕
以上説明したように本実施形態によれば、接続数予測システム4における接続数予測装置2は、状態情報の一例としてのライセンス登録数、販売関連情報(販売計画台数、販売台数(販売データ))に対して、設定した閾値及び重みの値に基づいて現時点から所定期間後までのリレーサーバ8と通信端末9との接続数を予測し(ステップS103-6)、予測された所定期間後までの接続数における所定の閾値と状態情報とに基づくリレーサーバ8に対する指示を、リレーサーバ管理装置3を介して行い(ステップS104)、リレーサーバ管理装置3は、指示された指示内容に基づいて、通信端末9に接続されるリレーサーバ8の接続数を制御する(ステップS105)。これにより、通信端末と接続されるリレーサーバの最適な接続数の予測が可能になるという効果を奏する。
【0201】
更に、本実施形態によれば、接続数予測装置2は、各状態情報に対応する閾値及び重みに対する入力を受け付けて設定し(ステップS12,S13)、予測された接続数と予め設定された閾値とを比較することによりスケールアウトの実行可否を判断する(ステップS103-3)。これにより、上述した効果に加えて、現時点から数か月後の接続数を予測することにより、早い段階からスケールアウトを実施することが可能になるという効果を奏する。
【0202】
更に、本実施形態によれば、接続数予測システム4において上述したように接続数の予測を自動化する。これにより、人手による手間を省き、人為的ミスの発生を抑制することが可能になるという効果を奏する。
【0203】
更に、本実施形態によれば、適切なタイミングでスケールアウトが実行される。これにより、一時的なリレーサーバの性能低下を回避することが可能になるという効果を奏する。
【0204】
〔第2の実施形態〕
〔情報処理システムの全体構成〕
続いて、第2の実施形態について説明する。第1の実施形態との相違点は、応答時間の推移予測(導出)の基準となる状態情報として、通信端末9とリレーサーバ8との間の通信量を扱う点である。これは、情報処理システム1がファイルのやり取りをするという側面を有するため、ファイルのダウンロード又はアップロードが頻発しやすいという特徴がある。そのため、リクエスト毎の通信量が多い傾向にあると考えられる。そこで、第2の実施形態では、接続数(リクエスト数)だけでなく、通信量のパラメータ(状態情報)として扱うこととする。但し、第2の実施形態に係る情報処理システム1は、第1の実施形態に係る情報処理システム1と同様である。これにより、第2の実施形態に係るハードウエア構成及び機能構成についても、第1の実施形態と同様である。但し、以下に示すデータテーブルが第2の実施形態では用いられるため、それらについて説明する。
【0205】
●通信量管理テーブル●
図23(a)は、通信量管理テーブルの一例を示す概念図である。なお、以下に説明するデータテーブルは一例であり、これに限るものではない。記憶部2000には、図10(a)に示されているような通信量管理テーブルによって構成された通信量管理DB2006が構築されている。通信量管理テーブルでは、応答時間IDごとに、日時、通信量及び応答時間の各項目が関連付けられて記憶、管理されている。これらのうち、通信量は、ユーザ端末5又は通信端末9とリレーサーバ8との間の通信量である。応答時間については、後述する通信量と応答時間との関係の説明で詳細に説明する。
【0206】
本実施形態において通信量管理テーブル(通信量管理DB2006)は、通信量管理手段の一例として機能する。
【0207】
<<通信量と応答時間との関係>>
図23(b)は、通信量と応答時間との関係の一例を示すグラフである。本実施形態における接続数予測システム4では、遠隔地の通信端末9とファイルのやり取りをするサービスを含む。すなわち、リクエストごとの通信量が多い傾向にあると考えられるため、接続数(リクエスト数)だけでなく、通信量も接続数の予測のパラメータの一つとして扱う。まず、通信量と応答時間の関係を見る。図23(b)より、3時間ごとの通信量に対する応答時間は以下の(式9)になる。
【0208】
【数9】
【0209】
図10で説明した内容に続いて、数か月後の通信量を予測する場合について説明する。
【0210】
●通信量予測管理テーブル●
図24(a)は通信量予測管理テーブルの一例を示す概念図である。なお、以下に説明するデータテーブルは一例であり、これに限るものではない。記憶部2000には、図24(a)に示されているような通信量予測管理テーブルによって構成された通信量予測管理DB2007が構築されている。通信量予測管理テーブルでは、通信量IDごとに、日時及び予測通信量の各項目が関連付けられて記憶、管理されている。これらのうち、予測通信量は、例えば、対応する日時情報で示される日時から数か月後の予測通信量を表す。
【0211】
本実施形態において通信量予測管理テーブル(通信量予測管理DB2007)は、通信量予測管理手段の一例として機能する。
【0212】
<<時間と予測通信量との関係>>
図24(b)は、時間と予測通信量との関係の一例を示すグラフである。このグラフから推測されるように、2022/12月頃には通信量が75GBになると予測される。また、(式1)より、2022/12月頃の予測応答時間は、268.9msと算出される。そして、図23(a)に示した1月28日のピークより1.76倍遅くなっている。第2の実施形態における接続数予測システム4では、この予測に所望の閾値を設けてスケールアウトを行う。
【0213】
<通信量の推移に基づく応答時間及び通信量の予測処理>
次に、通信量の推移に基づく応答時間及び通信量の予測処理について説明する。図25は、第2の実施形態に係る通信量の推移に基づく応答時間及び通信量の予測処理の一例を示すシーケンス図である。ここでは、通信端末9とリレーサーバ8との間の通信量に基づいて予測接続数を導出する場合を例示する。まず、接続数予測装置2の送受信部21は、リレーサーバ管理装置3に対して通信量取得要求を送信する(ステップS201)。これにより、リレーサーバ管理装置3の送受信部31は、接続数予測装置2が送信した通信量取得要求を受信する。このとき、通信量取得要求には、例えば、現在日時情報が含まれる。
【0214】
次に、リレーサーバ管理装置3の送受信部31は、ライセンスサーバ7に対して、通信量取得要求を送信する(ステップS202)。これにより、ライセンスサーバ7の送受信部71は、リレーサーバ管理装置3が送信した通信量取得要求を受信する。
【0215】
次に、リレーサーバの送受信部81は、ステップS202で受信した通信量取得要求に対する応答として、リレーサーバ管理装置3に対して、通信量取得応答を送信する(ステップS204)。これにより、リレーサーバ管理装置3の送受信部31は、リレーサーバ8が送信した通信量取得応答を受信する。この場合、通信量取得応答には通信量が含まれていてもよいし、単に要求に対する応答のみであってもよい。
【0216】
次に、取得部33は、通信量を取得する(ステップS204)。ステップS203で受信した通信量取得応答に通信量が含まれている場合は、通信量取得応答の受信を契機(トリガ)として、リレーサーバ8と通信端末9との間の通信量を取得する。他方、通信量取得応答に通信量が含まれていない場合は、リレーサーバ管理装置3においてリレーサーバ8と通信端末9との間の通信量を計測、取得するようにしてもよい。
【0217】
次に、送受信部31は、ステップS201で受信した通信量取得要求に対する応答として、接続数予測装置2に対して、通信量取得応答を送信する(ステップS205)。これにより、接続数予測装置2の送受信部21は、リレーサーバ管理装置3が送信した通信量取得応答を受信する。このとき、ライセンス登録数取得応答には、通信量情報が含まれる。
【0218】
次に、接続数予測装置2の受付取得部22は、通信量情報を取得し記憶読出部29を介して取得した通信量情報を記憶する(ステップS206)。具体的には、受付取得部22は、受信した通信量情報を取得し、記憶読出部29を介して通信量管理DB2006(図23参照)の受信した日時に関連付けられた通信量の項目に記憶、登録する。
【0219】
上述したステップS201-S206までの処理は、接続数予測装置2、リレーサーバ管理装置3及びリレーサーバ8によって、一日毎に定期実行(ループ処理)される。
【0220】
次に、接続数予測装置2の算出予測部23は、予測接続数の導出を行う(ステップS207)。具体的には、算出予測部23は、記憶読出部29を介して通信量管理DB2006で管理されている通信量と応答時間情報とに基づいて、通信量をX軸、応答時間をY軸とする回帰直線を導出する。回帰直線の導出は、上述した(式9)に従う。
【0221】
次に、算出予測部23は、予測通信量の導出を行い、記憶読出部59を介して予測した通信量を通信量予測管理DB2007(図24参照)の受信した日時に関連付けられた予測通信量の項目に記憶、登録する。(ステップS208)。
【0222】
以上の処理により、接続数予測装置2は予測通信量を導出し、導出した予測通信量に対して設定された閾値に基づいてスケールアウトを行う。スケールアウトを行う処理の流れについては第1の実施形態で示したため、詳細の説明を省略する。
【0223】
〔第2の実施形態の主な効果〕
以上説明したように本実施形態によれば、接続数予測システム4における接続数予測装置2は、接続数(リクエスト数)だけでなく、通信量のパラメータ(状態情報)として扱い、予測通信量を導出し、その値に対して設定された閾値に基づいてスケールアウトを行う。これにより、ファイルのやり取り、すなわち、ファイルのダウンロード又はアップロードが頻発する場合であっても、通信端末9と接続されるリレーサーバ8に対して最適なタイミング、且つ最適な数のスケールアウトを行うことが可能なるという効果を奏する。
【0224】
〔実施形態の補足〕
上述した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウエアによって各機能を実行するようプログラミングされたデバイスを含むものとする。このデバイスとは、例えば、プロセッサ、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)、SOC(System on a chip)、GPU(Graphics Processing Unit)、及び従来の回路モジュール等をいう。
【0225】
また、上述した実施形態において、管理対象で発生する事象に係る管理情報を、機械学習(人工知能:AIを利用した学習)によって管理させるような接続数予測システムが構築されてもよい。この場合、例えば、管理対象で発生した事象に係る場所を機械学習に基づいて予め特定、登録し、管理者にリストとして表示させるようなUI(User Interface)を提供してもよい。
【0226】
これまで本発明の一実施形態に係る接続数予測システム、接続数予測装置、接続数予測方法及びプログラムについて説明してきたが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態の追加、変更又は削除等、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
【0227】
■まとめ■
本発明に係る態様は、例えば、以下のとおりである。
【0228】
<第1態様>
第1態様としての接続数予測システム4(接続数予測システムの一例。以下省略)は、通信端末9(通信端末の一例。以下省略)と通信端末9に接続されるリレーサーバ8(リレーサーバの一例。以下省略)との接続を管理するリレーサーバ管理装置3(リレーサーバ管理装置の一例。以下省略)と、通信端末9に対するリレーサーバ8の接続数を予測する接続数予測装置2(接続数予測装置の一例。以下省略)と、を有し、接続数予測装置2は、通信端末9とリレーサーバ8との間の状態を示す状態情報に基づいて、現時点から所定期間後までのリレーサーバ8と通信端末9との接続数を予測する算出予測部23(予測手段の一例。以下省略)と、予測された所定期間後までの接続数における所定の閾値と状態情報とに基づくリレーサーバ8に対する指示を、リレーサーバ管理装置3を介して行う設定指示部26(指示手段の一例。以下省略)と、を有し、リレーサーバ管理装置3は、接続数予測装置2によって指示された指示内容に基づいて、通信端末9に接続されるリレーサーバ8の接続数を制御する実行制御部36(制御手段の一例。以下省略)、を有する。
【0229】
第1態様によれば、通信端末9と接続されるリレーサーバ8の最適な接続数の予測が可能になる。
【0230】
<第2態様>
第2態様としての接続数予測システム4は、第1態様において、接続数予測装置2の設定指示部26が、状態情報に含まれる現時点での通信端末9とリレーサーバ8との間の接続数の値が、所定の閾値を超えた場合に、リレーサーバ管理装置3を介したリレーサーバ8に対する指示としてスケールアウトの実行を指示する。
【0231】
第2態様によれば、第1態様による効果に加えて、所定期間後のリレーサーバ8の接続数をスケールアウトによって具体的に制御することが可能になる。
【0232】
<第3態様>
第3態様としての接続数予測システム4は、第1態様又は第2態様において、接続数予測装置2の算出予測部23が、状態情報としてのリレーサーバ8を利用するためのライセンスの登録数に基づいて、第1の接続数を予測する。
【0233】
第3態様によれば、第1態様、第2態様による効果に加えて、通信端末9と接続されるリレーサーバ8を利用するためのライセンスの登録数に基づく接続数の予測が可能になる。
【0234】
<第4態様>
第4態様としての接続数予測システム4は、第1態様又は第2態様において、接続数予測装置2の算出予測部23が、状態情報としての所定のファイルを共有可能なファイル共有サービスに係る販売計画を示す販売計画情報に基づいて、第2の接続数を予測する。
【0235】
第4態様によれば、第1態様、第2態様による効果に加えて、販売計画情報に基づく接続数の予測が可能になる。
【0236】
<第5態様>
第5態様としての接続数予測システム4は、第1態様又は第2態様において、接続数予測装置2の算出予測部23が、状態情報としての所定のファイルを共有可能なファイル共有サービスに係る販売台数を示す販売データに基づいて、第3の接続数を予測する。
【0237】
第5態様によれば、第1態様、第2態様による効果に加えて、販売データに基づく接続数の予測が可能になる。
【0238】
<第6態様>
第6態様としての接続数予測システム4は、第3態様乃至第5態様において、接続数予測装置2の算出予測部23が、第1の接続数、第2の接続数及び第3の接続数、並びに、ライセンスの登録数による予測の重み、販売計画情報による予測の重み及び販売データによる予測の重みに基づいて、接続数を予測する。
【0239】
第6態様によれば、第3態様乃至第5態様による効果に加えて、それぞれの状態情報と状態情報による予測の重みとに基づく接続数の予測が可能なる。
【0240】
<第7態様>
第7態様としての接続数予測システム4は、第6態様において、接続数予測装置2の算出予測部23が、ライセンスの登録数による予測の重み、販売計画情報による予測の重み及び販売データによる予測の重みに基づいて正規化された重みに基づいて、接続数を予測する。
【0241】
第7態様によれば、第6態様による効果に加えて、それぞれの状態情報に対して正規化された予測の重みに基づく接続数の予測が可能なる。
【0242】
<第8態様>
第8態様としての接続数予測システム4は、第1態様又は第2態様において、接続数予測装置2の算出予測部23が、状態情報としての通信端末9とリレーサーバ8との間の通信量に基づいて、接続数を予測する。
【0243】
第8態様によれば、第1態様、第2態様による効果に加えて、通信端末9とリレーサーバ8との間の通信量に基づく接続数の予測が可能になる。
【0244】
<第9態様>
第9態様としての接続数予測システム4は、第1態様乃至第8態様において、接続数予測装置2が更に、予測された所定期間後までの接続数における所定の閾値を設定する設定指示部26(設定手段の一例。以下省略)を有する。
【0245】
第9態様によれば、第1態様乃至第8態様による効果に加えて、予測された接続数に対して設定された所定の閾値を利用した予測が可能なる。
【0246】
<第10態様>
第10態様としての接続数予測システム4は、第1態様乃至第8態様において、接続数予測装置2が更に、通信端末9と通信可能なユーザ端末5に対して、予測された接続数を含む情報を表示させる表示制御部24(表示制御手段の一例。以下省略)を有する。
【0247】
第10態様によれば、第1態様乃至第8態様による効果に加えて、ユーザに対して予測された接続数を提供することが可能なる。
【0248】
<第11態様>
第11態様としての通信端末9に接続されるリレーサーバ8の接続数を予測する接続数予測装置2は、通信端末9とリレーサーバ8との間の状態を示す状態情報に基づいて、現時点から所定期間後までのリレーサーバ8と通信端末9との接続数を予測する算出予測部23(予測手段の一例。以下省略)と、予測された所定期間後までの接続数における所定の閾値と状態情報とに基づくリレーサーバ8に対する指示を、通信端末9とリレーサーバ8との接続を管理するリレーサーバ管理装置3を介して行う設定指示部26(指示手段の一例。以下省略)と、を有する。
【0249】
第11態様によれば、第1態様と同様に、通信端末9と接続されるリレーサーバ8の最適な接続数の予測が可能になる。
【0250】
<第12態様>
第12態様としての通信端末9に接続されるリレーサーバ8の接続数を予測する接続数予測装置2が実行する接続数予測方法は、算出予測部23が、通信端末9とリレーサーバ8との間の状態を示す状態情報に基づいて、現時点から所定期間後までのリレーサーバ8と通信端末9との接続数を予測する予測ステップと、設定指示部26が、予測された所定期間後までの接続数における所定の閾値と状態情報とに基づくリレーサーバ8に対する指示を、通信端末9とリレーサーバ8との接続を管理するリレーサーバ管理装置3を介して行う指示ステップと、を含む処理を実行する。
【0251】
第12態様によれば、第1態様と同様に、通信端末9と接続されるリレーサーバ8の最適な接続数の予測が可能になる。
【0252】
<第13態様>
第13態様としてのプログラムは、通信端末9に接続されるリレーサーバ8の接続数を予測する接続数予測装置2に、通信端末9とリレーサーバ8との間の状態を示す状態情報に基づいて、現時点から所定期間後までのリレーサーバ8と通信端末9との接続数を予測する予測ステップと、予測された所定期間後までの接続数における所定の閾値と状態情報とに基づくリレーサーバ8に対する指示を、通信端末9とリレーサーバ8との接続を管理するリレーサーバ管理装置3を介して行う指示ステップと、を含む処理を実行させる。
【0253】
第13態様によれば、第1態様と同様に、通信端末9と接続されるリレーサーバ8の最適な接続数の予測が可能になる。
【符号の説明】
【0254】
1 情報処理システム
2 接続数予測装置
3 リレーサーバ管理装置
4 接続数予測システム
5 ユーザ端末
7 ライセンスサーバ
8 リレーサーバ
9 通信端末
21 送受信部(送信手段の位置、受信手段の一例)
22 受付取得部(受付手段の一例、取得手段の一例)
23 算出予測部(算出手段の一例、予測手段の一例)
24 表示制御部(表示制御手段の一例)
25 判断部(判断手段の一例)
26 設定指示部(設定手段の一例、指示手段の一例)
28 認証登録部(認証手段の一例)
36 実行制御部(実行手段の一例、制御手段の一例)
51 送受信部(送信手段の一例、受信手段の一例)
52 操作受付部(操作受付手段の一例)
54 表示制御部(表示制御手段の一例)
91 送受信部(送信手段の一例、受信手段の一例)
92 操作受付部(操作受付手段の一例)
94 表示制御部(表示制御手段の一例)
207 ディスプレイ(表示手段の一例)
507 ディスプレイ(表示手段の一例)
907 ディスプレイ(表示手段の一例)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0255】
【特許文献1】特開2007-213286号公報
図1
図2
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図4A
図4B
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