IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 学校法人東京理科大学の特許一覧 ▶ U−STAR合同会社の特許一覧

特開2024-49262情報処理方法、情報処理装置、情報処理プログラム及び記録媒体
<>
  • 特開-情報処理方法、情報処理装置、情報処理プログラム及び記録媒体 図1
  • 特開-情報処理方法、情報処理装置、情報処理プログラム及び記録媒体 図2
  • 特開-情報処理方法、情報処理装置、情報処理プログラム及び記録媒体 図3
  • 特開-情報処理方法、情報処理装置、情報処理プログラム及び記録媒体 図4
  • 特開-情報処理方法、情報処理装置、情報処理プログラム及び記録媒体 図5
  • 特開-情報処理方法、情報処理装置、情報処理プログラム及び記録媒体 図6
  • 特開-情報処理方法、情報処理装置、情報処理プログラム及び記録媒体 図7
  • 特開-情報処理方法、情報処理装置、情報処理プログラム及び記録媒体 図8
  • 特開-情報処理方法、情報処理装置、情報処理プログラム及び記録媒体 図9
  • 特開-情報処理方法、情報処理装置、情報処理プログラム及び記録媒体 図10
  • 特開-情報処理方法、情報処理装置、情報処理プログラム及び記録媒体 図11
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024049262
(43)【公開日】2024-04-09
(54)【発明の名称】情報処理方法、情報処理装置、情報処理プログラム及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240402BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022155623
(22)【出願日】2022-09-28
(71)【出願人】
【識別番号】000125370
【氏名又は名称】学校法人東京理科大学
(71)【出願人】
【識別番号】519368264
【氏名又は名称】U-STAR合同会社
(74)【代理人】
【識別番号】100171206
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 茂
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 幹雄
(72)【発明者】
【氏名】中嶋 宇史
(72)【発明者】
【氏名】酒造 孝
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】複数の顔画像が取得された時刻情報及び位置情報を用いることで当該複数の顔画像を顔認証に用いられる特徴量を算出するためのクラスに分類できることに寄与する。
【解決手段】情報処理サーバ10は、一又は複数のセンサ部を用いて取得された複数の顔画像のそれぞれから抽出された複数の特徴点データと、複数の特徴点データのそれぞれに対応する、複数の顔画像のそれぞれが取得された複数の時刻情報及び位置情報とを用いて、複数の特徴点データを、特徴点データ間の所定の類似基準、及び、時刻情報と位置情報に関する第1所定条件に基づいて一又は複数のクラスに分類し、第1クラスに分類された複数の特徴点データを用いて第1クラスに固有の第1特徴量を算出し、第1クラスの第1識別情報と第1特徴量とを対応付けて記憶装置103に記憶させる、情報処理方法。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
位置情報の検知機能及び画像の撮像機能を有するセンサ部を備える自律移動型の一又は複数の移動体と通信ネットワークを介して接続可能である情報処理サーバを備える情報処理システムにおける情報処理方法であって、
前記情報処理サーバは、
一又は複数の前記センサ部を用いて取得された複数の顔画像のそれぞれから抽出された複数の特徴点データと、前記複数の特徴点データのそれぞれに対応する、前記複数の顔画像のそれぞれが取得された複数の時刻情報及び前記位置情報とを用いて、前記複数の特徴点データを、前記特徴点データ間の所定の類似基準、及び、前記時刻情報と前記位置情報に関する第1所定条件に基づいて一又は複数のクラスに分類し、
第1クラスに分類された複数の前記特徴点データを用いて前記第1クラスに固有の第1特徴量を算出し、前記第1クラスの第1識別情報と前記第1特徴量とを対応付けて記憶装置に記憶させ、
前記第1所定条件は、第1特徴点データと第2特徴点データとが前記類似基準を満たし、前記第1特徴点データに対応する第1時刻情報と前記第2特徴点データに対応する第2時刻情報とが所定の時間範囲に含まれる場合において、前記第1特徴点データに対応する第1位置情報と前記第2特徴点データに対応する第2位置情報とが所定の距離範囲にあるとき、前記第1特徴点データ及び前記第2特徴点データは同一の前記クラスに分類され、一方、前記第1位置情報と前記第2位置情報とが前記所定の距離範囲にないとき、前記第1特徴点データ及び前記第2特徴点データは異なる前記クラスに分類される条件である、
情報処理方法。
【請求項2】
前記複数の特徴点データのそれぞれは、前記一又は複数の移動体のそれぞれに備わる制御部において、前記複数の顔画像のそれぞれから抽出されたデータである場合において、
前記情報処理サーバは、前記複数の特徴点データのそれぞれと、前記複数の時刻情報及び位置情報のそれぞれとを対応付けて前記一又は複数の移動体から受信する、
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項3】
前記情報処理サーバは、前記複数の顔画像のそれぞれと、前記複数の時刻情報及び位置情報のそれぞれとを対応付けて前記一又は複数の移動体から受信した場合、受信された前記複数の顔画像のそれぞれから前記複数の特徴点データのそれぞれを抽出する、
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項4】
前記情報処理サーバは、さらに、前記第1クラスに分類された複数の前記特徴点データの数をカウントし、分類された前記特徴点データの数が所定値以上又は所定値より大きい第2所定条件を満たすとき前記第1特徴量を算出する、
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項5】
前記情報処理システムに複数の移動体が含まれ、前記位置情報は前記センサ部を用いた撮像対象の位置を示す情報である場合において、
前記複数の特徴点データは、第1移動体に備わる第1センサ部を用いて取得された第1顔画像から抽出された第3特徴点データと、第2移動体に備わる第2センサ部を用いて取得された第2顔画像から抽出された第4特徴点データとを含み、前記第3特徴点データに対応する第3時刻情報及び第3位置情報と、前記第4特徴点データに対応する第4時刻情報及び第4位置情報とが前記通信ネットワークを介して同期されることによって、前記第1顔画像及び前記第2顔画像は同一対象の顔画像であり、
前記第1特徴量は、前記第3特徴点データ及び前記第4特徴点データを含む複数の前記特徴点データを用いて算出される、
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項6】
前記情報処理サーバが前記通信ネットワークを介して端末装置と接続可能である場合において、
前記情報処理サーバは、
前記端末装置から認証対象である所定の第1対象顔画像の情報を受信したとき、
前記第1対象顔画像に含まれる前記特徴点データから第1対象特徴量を算出し、前記第1対象特徴量と、前記一又は複数のクラスのそれぞれに固有の一又は複数の前記特徴量とを用いて顔認証処理を実行し、
前記第1特徴量が前記第1対象特徴量に対応すると判定されたとき、前記第1クラスに分類された複数の前記時刻情報及び前記位置情報のうち少なくとも一を含む情報を前記端末装置に備わる表示媒体に表示可能にさせる、
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項7】
前記情報処理サーバは、前記第1クラスに分類された複数の前記特徴点データのそれぞれに対応する複数の前記時刻情報及び前記位置情報を用いて所定の第1行動パターン情報を生成し、前記第1識別情報と前記第1行動パターン情報とを対応付けて前記記憶装置に記憶させる、
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項8】
前記第1行動パターン情報は、前記第1クラスに分類された複数の前記時刻情報及び前記位置情報に基づく行動履歴情報のうち、所定の位置範囲に所定数以上の、又は、所定数より多い複数の前記位置情報を含み、且つ、前記複数の位置情報のそれぞれに対応する前記時刻情報が、所定の同一時間帯に含まれる前記時刻情報及び前記位置情報の集合に基づいて生成される、
請求項7に記載の情報処理方法。
【請求項9】
前記情報処理サーバが前記通信ネットワークを介して端末装置と接続可能である場合において、
前記情報処理サーバは、
前記端末装置から認証対象である所定の第2対象顔画像の情報を受信したとき、
前記第2対象顔画像に含まれる前記特徴点データから第2対象特徴量を算出し、前記第2対象特徴量と、前記一又は複数のクラスのそれぞれに固有の一又は複数の前記特徴量とを用いて顔認証処理を実行し、
前記第1特徴量が前記第2対象特徴量に対応すると判定されたとき、前記第1行動パターン情報に基づいて自律移動させ、且つ、前記センサ部を用いて前記顔画像を取得させる制御信号を前記移動体に送信する、
請求項7に記載の情報処理方法。
【請求項10】
前記情報処理サーバは、さらに、前記複数の特徴点データに追加された追加特徴点データを前記類似基準、及び、前記第1所定条件に基づいて前記一又は複数のクラスに分類した場合において、前記第1クラスに複数の前記追加特徴点データが分類されたとき、
前記第1クラスに分類された複数の前記特徴点データと、前記第1クラスに分類された前記複数の追加特徴点データとを用いて、前記第1特徴量を更新し、
前記第1クラスに分類された前記複数の追加特徴点データのそれぞれに対応する複数の前記時刻情報及び前記位置情報を用いて第2行動パターン情報を生成し、
前記第1行動パターン情報と前記第2行動パターン情報との間において、前記時刻情報及び前記位置情報のうち少なくとも一方の差が所定値以上であるとき、所定のアドレス情報を用いて、前記通信ネットワークに所定の通知を出力する、
請求項7に記載の情報処理方法。
【請求項11】
前記移動体がデリバリー機能を有するロボットである場合において、前記移動体が、デリバリー対象物を受け取り、且つ、前記センサ部を用いて、デリバリー先の人物の第3対象顔画像の情報を受け取ったとき、
前記情報処理サーバは、
前記第3対象顔画像に含まれる前記特徴点データから第3対象特徴量を算出し、前記第3対象特徴量と、前記一又は複数のクラスのそれぞれに固有の一又は複数の前記特徴量とを用いて顔認証処理を実行し、
前記第1特徴量が前記第3対象特徴量に対応すると判定されたとき、前記第1行動パターン情報に基づいて自律移動させ、且つ、前記センサ部を用いて前記顔画像を取得させる第1制御信号を前記移動体に送信し、
前記第1制御信号に基づいて前記センサ部を用いて取得された第4対象顔画像の情報を受け取り、前記第4対象顔画像から抽出された第4対象特徴量が前記第1特徴量に対応すると判定したとき、前記第4対象顔画像に対応する前記位置情報に存在する対象に対して前記デリバリー対象物を提供させる第2制御信号を前記移動体に送信し、
前記第2制御信号に基づいて提供させた前記デリバリー対象物が受け取られたか否かを示す結果情報を受信し、
前記受信した結果情報が、前記デリバリー対象物が受け取られなかったことを示すとき、少なくとも前記第1クラスに前記特徴点データを分類する前記類似基準を更新する、
請求項7に記載の情報処理方法。
【請求項12】
位置情報の検知機能及び画像の撮像機能を有するセンサ部を備える自律移動型の一又は複数の移動体と通信ネットワークを介して通信する通信部と、
一又は複数の前記センサ部を用いて取得された複数の顔画像のそれぞれから抽出された複数の特徴点データと、前記複数の特徴点データのそれぞれに対応する、前記複数の顔画像のそれぞれが取得された複数の時刻情報及び前記位置情報とを用いて、前記複数の特徴点データを、前記特徴点データ間の所定の類似基準、及び、前記時刻情報と前記位置情報に関する第1所定条件に基づいて一又は複数のクラスに分類し、第1クラスに分類された複数の前記特徴点データを用いて前記第1クラスに固有の第1特徴量を算出し、前記第1クラスの第1識別情報と前記第1特徴量とを対応付けて記憶装置に記憶させる制御部と、
を備え、
前記第1所定条件は、第1特徴点データと第2特徴点データとが前記類似基準を満たし、前記第1特徴点データに対応する第1時刻情報と前記第2特徴点データに対応する第2時刻情報とが所定の時間範囲に含まれる場合において、前記第1特徴点データに対応する第1位置情報と前記第2特徴点データに対応する第2位置情報とが所定の距離範囲にあるとき、前記第1特徴点データ及び前記第2特徴点データは同一の前記クラスに分類され、一方、前記第1位置情報と前記第2位置情報とが前記所定の距離範囲にないとき、前記第1特徴点データ及び前記第2特徴点データは異なる前記クラスに分類される条件である、
情報処理装置。
【請求項13】
位置情報の検知機能及び画像の撮像機能を有するセンサ部を備える自律移動型の一又は複数の移動体と通信ネットワークを介して通信する通信処理と、
一又は複数の前記センサ部を用いて取得された複数の顔画像のそれぞれから抽出された複数の特徴点データと、前記複数の特徴点データのそれぞれに対応する、前記複数の顔画像のそれぞれが取得された複数の時刻情報及び前記位置情報とを用いて、前記複数の特徴点データを、前記特徴点データ間の所定の類似基準、及び、前記時刻情報と前記位置情報に関する第1所定条件に基づいて一又は複数のクラスに分類し、第1クラスに分類された複数の前記特徴点データを用いて前記第1クラスに固有の第1特徴量を算出し、前記第1クラスの第1識別情報と前記第1特徴量とを対応付けて記憶装置に記憶させる制御処理と、
をコンピュータに実行させ、
前記第1所定条件は、第1特徴点データと第2特徴点データとが前記類似基準を満たし、前記第1特徴点データに対応する第1時刻情報と前記第2特徴点データに対応する第2時刻情報とが所定の時間範囲に含まれる場合において、前記第1特徴点データに対応する第1位置情報と前記第2特徴点データに対応する第2位置情報とが所定の距離範囲にあるとき、前記第1特徴点データ及び前記第2特徴点データは同一の前記クラスに分類され、一方、前記第1位置情報と前記第2位置情報とが前記所定の距離範囲にないとき、前記第1特徴点データ及び前記第2特徴点データは異なる前記クラスに分類される条件である、
情報処理プログラム。
【請求項14】
位置情報の検知機能及び画像の撮像機能を有するセンサ部を備える自律移動型の一又は複数の移動体と通信ネットワークを介して通信する通信処理と、
一又は複数の前記センサ部を用いて取得された複数の顔画像のそれぞれから抽出された複数の特徴点データと、前記複数の特徴点データのそれぞれに対応する、前記複数の顔画像のそれぞれが取得された複数の時刻情報及び前記位置情報とを用いて、前記複数の特徴点データを、前記特徴点データ間の所定の類似基準、及び、前記時刻情報と前記位置情報に関する第1所定条件に基づいて一又は複数のクラスに分類し、第1クラスに分類された複数の前記特徴点データを用いて前記第1クラスに固有の第1特徴量を算出し、前記第1クラスの第1識別情報と前記第1特徴量とを対応付けて記憶装置に記憶させる制御処理と、
をコンピュータに実行させ、
前記第1所定条件は、第1特徴点データと第2特徴点データとが前記類似基準を満たし、前記第1特徴点データに対応する第1時刻情報と前記第2特徴点データに対応する第2時刻情報とが所定の時間範囲に含まれる場合において、前記第1特徴点データに対応する第1位置情報と前記第2特徴点データに対応する第2位置情報とが所定の距離範囲にあるとき、前記第1特徴点データ及び前記第2特徴点データは同一の前記クラスに分類され、一方、前記第1位置情報と前記第2位置情報とが前記所定の距離範囲にないとき、前記第1特徴点データ及び前記第2特徴点データは異なる前記クラスに分類される条件である、
情報処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
人物の顔画像に基づいて顔認証処理を実行する装置又はシステムが開発されている。例えば、ユーザーが入力するID情報と予め登録されているID情報とに基づいてユーザーが本人であることを認証する認証手段と、認証手段により認証されたユーザーの顔画像を入力する画像入力手段と、画像入力手段により入力されたユーザーの顔画像データを当該ユーザーが入力したID情報ととともに記録する画像記録手段と、前記画像入力手段により入力された顔画像データと前記画像記録手段に既に記録されている顔画像データとを照合する照合手段と、照合手段による照合が失敗した場合、前記認証ユーザーより認証されたユーザーが本人でないと判断する判断手段と、を具備したことを特徴とするシステムがある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004-265231号公報
【特許文献2】特開2022-015263号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1の技術(以下、従来技術1)は、認証対象者の顔画像をID情報と併せて予め記録しておく必要があるため、顔画像の登録手続の煩雑性の問題があった。また、特許文献2の技術(以下、従来技術2)は、認証対象者が事前に顔画像の登録手続をしておく必要はないが、例えば、アトラクション施設における当日中の回遊を前提としているため、顔認証に用いられる顔画像の適用範囲が限定的であった。
【0005】
本発明の目的は、認証対象者による顔画像の登録手続を要することなく、複数の顔画像が取得された時刻情報及び位置情報を用いることによって、当該複数の顔画像を、顔認証に用いられる特徴量を算出するためのクラスに分類できることに寄与する情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、及び、記録媒体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る情報処理方法は、位置情報の検知機能及び画像の撮像機能を有するセンサ部を備える自律移動型の一又は複数の移動体と通信ネットワークを介して接続可能である情報処理サーバを備える情報処理システムにおける情報処理方法であって、前記情報処理サーバは、一又は複数の前記センサ部を用いて取得された複数の顔画像のそれぞれから抽出された複数の特徴点データと、前記複数の特徴点データのそれぞれに対応する、前記複数の顔画像のそれぞれが取得された複数の時刻情報及び前記位置情報とを用いて、前記複数の特徴点データを、前記特徴点データ間の所定の類似基準、及び、前記時刻情報と前記位置情報に関する第1所定条件に基づいて一又は複数のクラスに分類し、第1クラスに分類された複数の前記特徴点データを用いて前記第1クラスに固有の第1特徴量を算出し、前記第1クラスの第1識別情報と前記第1特徴量とを対応付けて記憶装置に記憶させ、前記第1所定条件は、第1特徴点データと第2特徴点データとが前記類似基準を満たし、前記第1特徴点データに対応する第1時刻情報と前記第2特徴点データに対応する第2時刻情報とが所定の時間範囲に含まれる場合において、前記第1特徴点データに対応する第1位置情報と前記第2特徴点データに対応する第2位置情報とが所定の距離範囲にあるとき、前記第1特徴点データ及び前記第2特徴点データは同一の前記クラスに分類され、一方、前記第1位置情報と前記第2位置情報とが前記所定の距離範囲にないとき、前記第1特徴点データ及び前記第2特徴点データは異なる前記クラスに分類される条件である、を含むようにした。
【0007】
本発明の一態様に係る情報処理装置は、位置情報の検知機能及び画像の撮像機能を有するセンサ部を備える自律移動型の一又は複数の移動体と通信ネットワークを介して通信する通信部と、一又は複数の前記センサ部を用いて取得された複数の顔画像のそれぞれから抽出された複数の特徴点データと、前記複数の特徴点データのそれぞれに対応する、前記複数の顔画像のそれぞれが取得された複数の時刻情報及び前記位置情報とを用いて、前記複数の特徴点データを、前記特徴点データ間の所定の類似基準、及び、前記時刻情報と前記位置情報に関する第1所定条件に基づいて一又は複数のクラスに分類し、第1クラスに分類された複数の前記特徴点データを用いて前記第1クラスに固有の第1特徴量を算出し、前記第1クラスの第1識別情報と前記第1特徴量とを対応付けて記憶装置に記憶させる制御部と、を備え、前記第1所定条件は、第1特徴点データと第2特徴点データとが前記類似基準を満たし、前記第1特徴点データに対応する第1時刻情報と前記第2特徴点データに対応する第2時刻情報とが所定の時間範囲に含まれる場合において、前記第1特徴点データに対応する第1位置情報と前記第2特徴点データに対応する第2位置情報とが所定の距離範囲にあるとき、前記第1特徴点データ及び前記第2特徴点データは同一の前記クラスに分類され、一方、前記第1位置情報と前記第2位置情報とが前記所定の距離範囲にないとき、前記第1特徴点データ及び前記第2特徴点データは異なる前記クラスに分類される条件である、構成を採る。
【0008】
本発明の一態様に係る情報処理プログラムは、位置情報の検知機能及び画像の撮像機能を有するセンサ部を備える自律移動型の一又は複数の移動体と通信ネットワークを介して通信する通信処理と、一又は複数の前記センサ部を用いて取得された複数の顔画像のそれぞれから抽出された複数の特徴点データと、前記複数の特徴点データのそれぞれに対応する、前記複数の顔画像のそれぞれが取得された複数の時刻情報及び前記位置情報とを用いて、前記複数の特徴点データを、前記特徴点データ間の所定の類似基準、及び、前記時刻情報と前記位置情報に関する第1所定条件に基づいて一又は複数のクラスに分類し、第1クラスに分類された複数の前記特徴点データを用いて前記第1クラスに固有の第1特徴量を算出し、前記第1クラスの第1識別情報と前記第1特徴量とを対応付けて記憶装置に記憶させる制御処理と、をコンピュータに実行させ、前記第1所定条件は、第1特徴点データと第2特徴点データとが前記類似基準を満たし、前記第1特徴点データに対応する第1時刻情報と前記第2特徴点データに対応する第2時刻情報とが所定の時間範囲に含まれる場合において、前記第1特徴点データに対応する第1位置情報と前記第2特徴点データに対応する第2位置情報とが所定の距離範囲にあるとき、前記第1特徴点データ及び前記第2特徴点データは同一の前記クラスに分類され、一方、前記第1位置情報と前記第2位置情報とが前記所定の距離範囲にないとき、前記第1特徴点データ及び前記第2特徴点データは異なる前記クラスに分類される条件である、ようにした。
【0009】
本発明の一態様に係る記録媒体は、位置情報の検知機能及び画像の撮像機能を有するセンサ部を備える自律移動型の一又は複数の移動体と通信ネットワークを介して通信する通信処理と、一又は複数の前記センサ部を用いて取得された複数の顔画像のそれぞれから抽出された複数の特徴点データと、前記複数の特徴点データのそれぞれに対応する、前記複数の顔画像のそれぞれが取得された複数の時刻情報及び前記位置情報とを用いて、前記複数の特徴点データを、前記特徴点データ間の所定の類似基準、及び、前記時刻情報と前記位置情報に関する第1所定条件に基づいて一又は複数のクラスに分類し、第1クラスに分類された複数の前記特徴点データを用いて前記第1クラスに固有の第1特徴量を算出し、前記第1クラスの第1識別情報と前記第1特徴量とを対応付けて記憶装置に記憶させる制御処理と、をコンピュータに実行させ、前記第1所定条件は、第1特徴点データと第2特徴点データとが前記類似基準を満たし、前記第1特徴点データに対応する第1時刻情報と前記第2特徴点データに対応する第2時刻情報とが所定の時間範囲に含まれる場合において、前記第1特徴点データに対応する第1位置情報と前記第2特徴点データに対応する第2位置情報とが所定の距離範囲にあるとき、前記第1特徴点データ及び前記第2特徴点データは同一の前記クラスに分類され、一方、前記第1位置情報と前記第2位置情報とが前記所定の距離範囲にないとき、前記第1特徴点データ及び前記第2特徴点データは異なる前記クラスに分類される条件である、情報処理プログラムを記録する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、認証対象者による顔画像の登録手続を要することなく、複数の顔画像が取得された時刻情報及び位置情報を用いることによって、当該複数の顔画像を、顔認証に用いられる特徴量を算出するためのクラスに分類できることに寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施形態1に係る情報処理システムおよび情報処理装置の機能的な構成の一例を示すブロック図
図2】本発明の実施形態1に係る情報処理システムおよび情報処理装置の機能的な構成の他の例を示すブロック図
図3】実施形態1に係る移動体の機能的な構成の一例を示すブロック図
図4】実施形態1に係る端末装置の機能的な構成の一例を示すブロック図
図5】本発明の実施形態1に係る情報処理サーバと移動体と端末装置との間の情報の送受信および情報処理の手順の一例を示すシーケンス図
図6】実施形態1に係る複数の移動体間の同期処理の概念の一例を示す図
図7】対象顔画像を設定可能である設定ページを示す画像の一例を示す図
図8】対象顔画像に対応する時刻情報及び位置情報を照会可能である照会ページを示す画像の一例を示す図
図9】認証対象の時刻情報及び位置情報の分布の説明の用に供する図
図10】実施形態1に係る情報処理サーバの動作の流れの一例を示すフロー図
図11】各部の機能をプログラムにより実現するコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0012】
(本発明に係る一態様を発明するに至った経緯)
【0013】
従来技術1は、ID情報を用いて本人認証を実行した上で顔画像が入力されると、予めID情報とともに記録された顔画像データと照合することによって、認証対象者が本人であるか否かを判定する技術である。
【0014】
しかし、従来技術1に係る顔認証システムにおいては、認証対象者を特定可能であるID情報と認証対象者の顔画像とを対応付けて記憶させておく必要があるため、顔認証システムを構築するためには、認証対象者が事前に顔画像の登録手続をしておく必要がある。事前に登録手続される顔画像はマスタ情報とも呼称され、顔認証が高精度に実行されるためには、複数の顔画像がマスタ情報として登録されていることが望ましい。そのため、顔認証技術が適用されるサービスによっては、従来技術1に基づく顔認証システムを構築することは困難な場合がある。
【0015】
例えば、飲食店などの店舗に導入された顔認証システムにおいて、顧客の顔画像を用いて顔認証処理を実行し、店舗の管理者又は運営者が、顧客が初めての来店者であるのか、又は、常連客であるのかを判定する場合、従来技術1によっては、顧客に対して、顔画像の登録手続の負担を強いることになり、手続の煩雑性の問題があった。
【0016】
また、例えば、高齢者等が入居する所定の施設に導入された顔認証システムにおいて、高齢者の顔画像を用いて顔認証処理を実行し、高齢者の親族が、当該高齢者が健康に生活していることを確認する場合、従来技術1によっては、高齢者等に対して、顔画像の登録手続の負担を強いることになり、手続の煩雑性の問題があった。
【0017】
これに対して、本発明の発明者は、認証対象者による顔画像の登録手続を要することなく、認証対象者の複数の顔画像を所定又は任意のタイミングにおいて取得しておくことで、上述したサービス等においても導入が容易である顔認証システムの必要性を見出した。
【0018】
ところで、認証対象者に対して事前に顔画像の登録手続を強いることなく、認証対象者が回遊中に顔画像を取得し、取得された当該顔画像を含む複数の顔画像を用いて顔認証処理を実行する技術が、従来技術2として開示されている。また、従来技術2として、さらに、顔認証の段階において、顔認証に用いられる複数の顔画像のそれぞれが撮像された位置情報及び時刻情報と、認証対象である一の顔画像の位置情報及び時刻情報とを対比することによって顔認証処理に用いられる複数の顔画像を間引き、顔認証処理に要する時間を低減させている。
【0019】
しかし、従来技術2においては、例えば、アトラクション施設等における当日中の回遊を前提としているため、顔認証に用いられる複数の顔画像のうち真値に相当する顔画像は一の画像であり、上述したサービス等に適用することは困難である。また、顔画像が撮像された位置情報及び時刻情報を用いることによって顔認証処理に要する時間を低減させているが、位置情報及び時刻情報を顔認証の段階で用いるにすぎず、顔認証の精度向上には寄与していない。
【0020】
そこで、本発明の発明者は、認証対象者による顔画像の登録手続を要することなく、複数の顔画像が取得された時刻情報及び位置情報を用いることによって、当該複数の顔画像を、顔認証に用いられる特徴量を算出するためのクラスに分類できる情報処理方法、情報処理装置、情報処理プログラム及び記録媒体を創案し、本発明に係る一態様を発明するに至った。
【0021】
なお、本開示においては、以下のように用語が定義される。
【0022】
(本サービス)
本開示において、情報処理サーバを用いて提供されるサービスを本サービスという。本サービスにおける基本的なサービス内容は、例えば、所定範囲を稼働領域とする移動体が取得した複数の顔画像に係る特徴点データ並びに顔画像が撮像された時刻情報及び位置情報に基づいて、情報処理サーバが当該複数の顔画像を一又は複数のクラスに分類し、クラスごとに特徴量を算出した場合において、ユーザーが端末装置を用いて設定した顔画像を情報処理サーバに送信したとき、送信された顔画像と当該特徴量を用いた顔認証処理が実行され、当該送信された顔画像に対応する位置情報及び時刻情報のうち少なくとも一方がユーザーに通知されるサービスであってもよい。なお、本開示における実施形態において、本サービスのすべての要素が実施される必要はなくてもよい。例えば、ユーザーが端末装置を用いて設定した顔画像を情報処理サーバに送信し、上述した通知を受ける処理が実行されるか否かによって、本開示の範囲は限定されない。
【0023】
(ユーザー)
本サービスの利用者をユーザーという。ユーザーは、本サービスに係るWebサイト上において、または、本サービスに係るアプリケーションソフトウェア上において、本サービスの提供を受ける者であってもよい。ユーザーは、例えば、後述する顔画像の設定ページにおいて、顔認証の対象顔画像を設定した者であってもよい。ユーザーは、自然人または法人であってもよい。
【0024】
(移動体)
本開示において移動体とは、車輪機構、走行機構などの移動手段を備えた装置であってもよい。また、本開示において、移動体とは、特段の言及がない限り、自然人による都度の操作によらず、所定のプログラム等の情報に基づいて自律的に移動することができる移動体であってもよい。本開示において、移動体は、例えばロボットと呼称されてもよい。
【0025】
(管理者)
管理者は、本サービスにおいて用いられる情報処理サーバを管理または運用する者であってもよい。具体的には、管理者は、例えば、本サービスをユーザーに提供するために、情報処理サーバを管理して運用する自然人または法人であってもよい。また、管理者は、一又は複数の者によって構成されてもよい。管理者は、支配管理者と呼称されてもよい。
【0026】
以上、本開示における用語の定義について説明した。定義された用語について、特別な意味が付される場合には、実施形態の説明において、さらに定義される場合がある。
【0027】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。実施形態において、同一機能を有する構成には同一符号を付し、重複する説明は省略する。以下に説明される実施形態は本開示の一具体例を示す。実施形態において示される構成、フロー図における処理または処理の順序などは一例であって、本開示の技術を限定しない。
【0028】
(実施形態1)
本実施形態に係る情報処理システム1および情報処理装置100の構成について、図1および図2を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態1に係る情報処理システム1および情報処理装置100の機能的な構成の一例を示すブロック図である。図2は、本発明の実施形態1に係る情報処理システム1および情報処理装置100の機能的な構成の他の例を示すブロック図である。
【0029】
図1において、情報処理システム1は、情報処理装置100、記憶装置103、自律移動型の一又は複数の移動体200、及び、端末装置300を備える。図1において、情報処理装置100は情報処理サーバ10とも呼称される。自律移動型の一又は複数の移動体200と、端末装置300と、情報処理サーバ10とは、通信ネットワーク400を介して相互に接続可能であってもよい。情報処理システム1に複数の移動体200が含まれる場合、複数の移動体200のそれぞれは、通信ネットワーク400を介して相互に接続可能であってもよい。また、以下の説明において、単に移動体と記載した場合であっても、自律移動型の移動体と読み替えることができる。
【0030】
図1において、情報処理装置100と情報処理サーバ10とは、互いに読み替えることができる。図1においては、情報処理サーバ10は情報処理装置100を含み、記憶装置103を含まないとして説明しているが、図2に示すように、情報処理サーバ10は、情報処理装置100および記憶装置103を含む構成としてもよい。
【0031】
以下において、情報処理サーバ10とは、図1に示すシステム構成の場合も、図2に示すシステム構成の場合も含むものとする。すなわち、情報処理サーバ10に記憶装置103が含まれるか否かは本開示の範囲を限定しない。通信部101および記憶装置103は、互いに通信ネットワーク400を介して接続されてもよい。
【0032】
情報処理サーバ10は、後述するように、複数の顔画像のそれぞれから抽出された複数の特徴点データと、複数の特徴点データのそれぞれに対応する、複数の顔画像のそれぞれが取得された複数の時刻情報及び位置情報とを用いて、当該複数の特徴点データを、特徴点データ間の所定の類似基準、及び、時刻情報と位置情報に関する第1所定条件に基づいて一又は複数のクラスに分類し、第1クラスに分類された複数の特徴点データを用いて第1クラスに固有の第1特徴量を算出し、第1クラスの第1識別情報と第1特徴量とを対応付けて記憶装置103に記憶させる機能を有するコンピュータまたは記録媒体であってもよい。情報処理サーバ10は、例えば、汎用コンピュータ、および、本実施形態において説明される各動作等を実施させるソフトウェアの組み合わせによって実現されてもよい。
【0033】
なお、図1に示す情報処理サーバ10および記憶装置103、ならびに、図2に示す情報処理サーバ10のそれぞれは複数あってもよい。係る場合、複数のサーバおよび複数の装置に対して、複数の機能が分散されてもよい。なお、記憶装置103は記憶サーバまたはデータベースと呼称されてもよい。
【0034】
また、図1および図2において、複数の端末装置300が通信ネットワーク400を介して情報処理サーバ10に接続されてもよい。例えば、複数のユーザーが同時に本サービスの提供を受ける場合、複数のユーザーのそれぞれが操作する各端末装置300が、同時に情報処理サーバ10に接続されてもよい。
【0035】
図1および図2において、情報処理装置100は、通信部101および制御部102を備える。通信部101および制御部102は、互いに有線接続または無線接続される。
【0036】
図3は、実施形態1に係る移動体の機能的な構成の一例を示すブロック図である。図3において、移動体200は、センサ部201、駆動部202、通信部203、メモリ部204および制御部205を備える。移動体200に含まれる各要素は、設計仕様に基づき、他の要素の一部または全部と有線接続または無線接続される。
【0037】
センサ部201は、位置情報の検知機能及び画像の撮像機能を有してもよい。位置情報は、移動体200の位置情報、及び、顔画像の撮像対象である対象者の位置情報のうち、少なくとも一方であってもよい。
【0038】
センサ部201は、一又は複数のセンサを有してもよい。センサ部201は、例えば、移動体200が自律移動するために必要な周囲の情報または位置情報を検知するための一又は複数の検知センサを含んでもよい。また、センサ部201は、顔画像を撮像可能である画像センサを含んでもよい。センサ部201は、2次元センサ及び3次元センサのうち少なくとも一方を含んでもよい。センサ部201に含まれるセンサの種類は、例えば、LiDAR、ソナー、イメージセンサ、TOF(Time Of Flight)センサ、GPSセンサ、加速度センサ、角速度センサ、近接センサなどであってもよい。
【0039】
センサ部201は、例えば、移動体200の位置情報、センサ部201の角度情報、及び、移動体200から対象者までの距離情報に基づいて、撮像対象である対象者の位置情報を算出してもよい。センサ部201は、例えば、移動体200の位置情報、及び、複数のイメージセンサの視差情報に基づいて、対象者の位置情報を算出してもよい。なお、撮像対象である対象者の位置情報を算出する方法は一例にすぎず、その具体的内容によって本開示の範囲は限定されない。また、上述したセンサ部201に含まれるセンサの数、センサの種類の具体的内容は一例であって、本開示の範囲を限定しない。
【0040】
駆動部202は、移動体200の移動を駆動する機能を有する。駆動部202は、例えば、移動体200に備わる車輪、脚部またはプロペラなどを駆動する一又は複数のモータを有してもよい。なお、移動体200が移動するための駆動部202の仕組みは公知技術であるため、詳細な説明は省略する。
【0041】
通信部203は、通信ネットワーク400を介して通信部101と接続可能であり、例えば、顔画像に関する情報と、顔画像が撮像された位置情報及び時刻情報とを対応付けて、情報処理サーバ10に対して送信する機能を有してもよい。顔画像に関する情報とは、後述するように、顔画像の情報であってもよく、又は、制御部205によって顔画像の情報から抽出された特徴点データであってもよい。また、通信部203は、後述するように、情報処理サーバ10から、自律移動して任意又は所定の画像を撮像する旨を示す制御信号を受信する機能を有してもよい。
【0042】
さらに、通信部203は、後述するように、別の移動体200bに備わる通信部203bと接続可能であり、相互に情報または同期信号等を送受信する機能を有してもよい。通信部203は、例えば、無線通信のためのアンテナを含む通信モジュールであってもよく、または、有線通信のための通信モジュールであってもよい。
【0043】
メモリ部204は、通信部203が情報処理サーバ10または別の移動体200bから受け取った情報、移動体200が自律移動する範囲を示す所定の地図情報、各種アプリケーションソフトウェア、作業プログラムなどを一時的に保存若しくは記憶する機能、及び、非一時的に記憶する機能のうち少なくとも一の機能を有してもよい。
【0044】
メモリ部204は、例えば、顔画像から特徴点データを抽出するためのアプリケーションソフトウェアを記憶してもよい。当該アプリケーションソフトウェアは、例えば、一又は複数の顔モデルを含んでもよい。顔モデルは、例えば、顔の形状の情報を含んでもよい。当該アプリケーションソフトウェアは、当該顔モデルを用いて、顔画像から、輪郭、並びに、目、鼻及び口等の座標を特徴点データとして抽出するものであってもよい。
【0045】
なお、顔画像から特徴点データを抽出する方法は公知技術であるため、詳細な説明は省略する。また、後述するように、顔画像から特徴点データを抽出する処理は、移動体200において実行されず、情報処理サーバ10において実行されてもよい。
【0046】
制御部205は、移動体200における各種制御を行う。制御部205は、例えば、駆動部202を制御することで移動体200を駆動させてもよい。制御部205は、例えば、不図示の電源部を制御してもよく、通信部203が各種情報又は信号を受け取る処理を実行させてもよい。また、制御部205は、センサ部201によって顔画像が撮像されたとき、顔画像が撮像された時刻情報を検知し、顔画像が撮像された位置情報と対応付けてメモリ部204に記憶させてもよい。なお、制御部205における各種制御は一例である。
【0047】
制御部205は、例えば、電気信号によって各部を制御する制御回路(control circuitry)であってもよい。具体的には、制御部205は、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路によって構成されてもよい。また、制御部205は、例えば、CPU(Central Processing Unit)またはMPU(Micro Processing Unit)などにより実現されてもよい。
【0048】
移動体200は、上記の構成例に基づいて、例えば、所定範囲の領域において自律移動が可能であって、センサ部201を用いて当該領域に存する一又は複数の対象者の一又は複数の顔画像を取得し、顔画像のそれぞれから特徴点データを抽出し、抽出された特徴点データと、顔画像が撮像された時刻情報及び位置情報とを対応付けて、情報処理サーバ10に送信する機能を有する装置であってもよい。
【0049】
図4は、実施形態1に係る端末装置300の機能的な構成の一例を示すブロック図である。図4において、端末装置300は、表示媒体301、入力部302、通信部303、メモリ部304、および制御部305を備える。端末装置300に含まれる各要素は、設計仕様に基づき、他の要素の一部または全部と有線接続または無線接続される。
【0050】
端末装置300は、後述するように、例えば、ユーザーが本サービスの提供を受けるために、本サービスに係るWebサイトにアクセスし、または、本サービスに係るアプリケーションソフトウェアを起動させたことに応じて、後述する顔認証の対象である顔画像を設定するための設定ページを表示媒体301に表示させ、入力部302を用いた対象顔画像の設定を受け付け、設定された対象顔画像の情報を含むサービス要求を情報処理サーバ10に送信する機能を有する情報機器であってもよい。端末装置300は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、ノートパソコン、デスクトップパソコン、ウェアラブル端末、または、専用端末などの装置であってもよい。
【0051】
表示媒体301は、例えば、2次元ディスプレイでもよく、バーチャルリアリティー、ミックスドリアリティーなどにおける3次元ディスプレイであってもよい。2次元ディスプレイは、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどであってもよい。ディスプレイの種類は、本開示の範囲を限定しない。
【0052】
入力部302は、表示媒体301における表示内容を選択する機能、および、文字を入力または編集する機能を有する。入力部302は、ユーザーによる入力を受け付ける。
【0053】
入力部302は、例えば、キーボード、マウス、ハードウェアボタン、タッチパネルを用いたタッチ操作、タッチパネルを用いたスタイラスペン、ユーザーの視線検知に基づく入力、および音声入力などのうち少なくとも1つであってもよい。キーボードは、外部接続された物理的キーボードであってもよく、タッチパネル上のソフトウェアキーボードであってもよい。また、表示媒体301がバーチャルリアリティー、ミックスドリアリティーなどにおける3次元ディスプレイの場合には、専用コントローラー、ユーザーのジェスチャーなどに基づく情報入力または情報選択であってもよい。
【0054】
通信部303は、通信部101と通信ネットワーク400によって接続され、情報処理サーバ10から信号または情報を受け取る。通信部303は、例えば、無線通信のためのアンテナを含む通信モジュールであってもよい。また、通信部303は、例えば、有線通信のための通信モジュールであってもよい。
【0055】
メモリ部304は、通信部303が情報処理サーバ10から受け取った情報を一時的に記憶若しくは保存する機能、及び、非一時的に記憶する機能のうち少なくとも一の機能を有してもよい。メモリ部304は、通信部303が受け取った各種アプリケーションソフトウェアを保存してもよい。以下の説明において、端末装置300は、情報処理サーバ10から受け取った各種情報を、例えば、メモリ部304に保存してもよい。
【0056】
制御部305は、端末装置300における各種制御を行う。制御部305は、例えば、通信部303が情報処理サーバ10から受け取った情報をメモリ部304に保存させてもよい。制御部305は、ユーザーによる入力を入力部302に受け取らせてもよい。
【0057】
また、制御部305は、例えば、情報処理サーバ10から受け取った情報に基づいて、後述する顔認証の対象である対象顔画像を設定可能である設定ページを表示媒体301に表示する機能を有してもよい。制御部305は、例えば、各種アプリケーションまたは情報処理サーバ10からの指示に基づいて、表示媒体301に所定の情報を表示する機能を有してもよい。制御部305における、各種情報を表示媒体301に表示させる機能は公知技術であるため、詳細な説明は省略する。
【0058】
制御部305は、例えば、電気信号によって各部を制御する制御回路であってもよい。具体的には、制御部305は、例えば、FPGA等の集積回路によって構成されてもよい。また、制御部305は、例えば、CPUまたはMPUなどにより実現されてもよい。制御部305は、例えば、Webブラウザであってもよい。
【0059】
なお、以上の説明において、端末装置300が備える表示媒体301などの各要素は、端末装置300に内蔵されるものとして説明したが、端末装置300に対して外付けされるものであってもよい。
【0060】
図1および図2において、記憶装置103は、例えば、後述するように、一又は複数のクラスごとの識別情報と特徴量とを対応付けて記憶してもよい。また、記憶装置103は、後述するように、移動体200が自律移動する位置情報を示す制御信号を生成するために、メモリ部204に記憶される所定の地図情報と同様の情報を記憶してもよい。
【0061】
また、記憶装置103は、各種アプリケーションソフトウェアを記憶してもよい。各種アプリケーションソフトウェアは、例えば、情報処理サーバ10が提供するサービスを、ユーザーの要求に応じて、端末装置300においてスタンドアロンで実行させるものであってもよい。また、各種アプリケーションソフトウェアは、例えば、クライアントPCにインストールされたWebブラウザに読み込んで動作させるHTML、CSS、JavaScript(登録商標)等のソースコードであってもよい。
【0062】
なお、記憶部103は、所定のデータベースを含んでもよい。所定のデータベースの構造またはモデルは、例えば、リレーショナルデータベースであってもよく、非リレーショナルデータベース(NoSQL:Not only SQL)であってもよく、または、分散型台帳であってもよい。
【0063】
通信ネットワーク400は、電気通信回線によって構成されるネットワークであってもよい。通信ネットワーク400は、有線通信ネットワークであっても、無線通信ネットワークであってもよい。通信ネットワーク400は、例えば、インターネット、専用回線、LAN(Local Area Network)等であってもよい。
【0064】
情報処理装置100において、通信部101は、位置情報の検知機能及び画像の撮像機能を有するセンサ部201を備える自律移動型の一又は複数の移動体200と通信ネットワーク400を介して通信する機能を有してもよい。具体的には、通信部101は、移動体200における通信部203と通信ネットワーク400によって接続され、例えば、顔画像から抽出された特徴点データと、当該顔画像が撮像された時刻情報及び位置情報とを対応付けて受け取る機能を有してもよい。また、通信部101は、移動体200に対して、後述する各種制御信号を送信する機能を有してもよい。
【0065】
さらに、通信部101は、端末装置300から認証対象である所定の対象顔画像の情報を受信する機能を有してもよい。また、通信部101は、後述するように、対象顔画像から抽出された対象特徴量に対応するクラスに分類された複数の時刻情報及び位置情報のうち少なくとも一を含む情報を端末装置300に備わる表示媒体301に表示可能にさせる機能を有してもよい。
【0066】
通信部101は、記憶装置103との間で情報を送受信する機能を有してもよい。通信部101および記憶装置103は、互いに有線ネットワークまたは無線ネットワークによって接続されてもよい。通信部101は、例えば、無線通信のためのアンテナを含む通信モジュールであってもよく、有線通信のための通信モジュールであってもよい。通信部101および記憶装置103を接続するネットワークの形態、規格などの仕様は、本開示の範囲を限定しない。
【0067】
制御部102は、一又は複数のセンサ部201を用いて取得された複数の顔画像のそれぞれから抽出された複数の特徴点データと、複数の特徴点データのそれぞれに対応する、複数の顔画像のそれぞれが取得された複数の時刻情報及び位置情報とを用いて、複数の特徴点データを、特徴点データ間の所定の類似基準、及び、時刻情報と位置情報に関する第1所定条件に基づいて一又は複数のクラスに分類し、第1クラスに分類された複数の特徴点データを用いて第1クラスに固有の第1特徴量を算出し、第1クラスの第1識別情報と第1特徴量とを対応付けて記憶装置103に記憶させる機能を有してもよい。
【0068】
制御部102は、電気信号によって各部を制御する制御回路であってもよい。具体的には、制御部102は、例えば、FPGAなどの集積回路によって構成されてもよい。また、制御部102は、例えば、CPUまたはMPUなどにより実現されてもよい。制御部102の機能の詳細については、後述する。
【0069】
以上、図1から図4を参照して、本実施形態に係る情報処理システム1、情報処理サーバ10、移動体200および端末装置300の構成例について説明した。
【0070】
本実施形態に係る情報処理システム1において、上記の構成例によって、例えば、高齢者等が入居する所定の施設において一又は複数の移動体200が設置され、一又は複数の移動体200のそれぞれが、自律移動しながら入居者である対象者の顔画像を取得し、各移動体200のそれぞれが、取得した顔画像の特徴点データと、顔画像が撮像された時刻情報及び位置情報とを対応付けて、情報処理サーバ10に対して送信してもよい。複数の特徴点データと、複数の時刻情報及び位置情報とを対応付けて受信した情報処理サーバ10は、上述のとおり、特徴点データ間の類似度、及び、時刻情報と位置情報に関する所定条件に基づいて、複数の特徴点データを一又は複数のクラスに分類し、一又は複数のクラスごとに分類された複数の特徴点データを用いて、クラスに固有の一の特徴量を算出してもよい。
【0071】
さらに、係る場合において、情報処理サーバ10は、ユーザーが操作する端末装置300から、顔認証の対象である対象顔画像を受信したとき、受信した対象顔画像から対象特徴量を算出し、抽出された対象特徴量と、上記クラスに固有の特徴量とを用いて顔認証処理を実行してもよい。情報処理サーバ10は、顔認証処理の結果、例えば、対称特徴量が第1クラスの第1特徴量に対応すると判定された場合、第1クラスに分類された特徴点データに対応する時刻情報及び位置情報のうち少なくとも一方を含む情報を、端末装置300に送信してもよい。
【0072】
このように、認証対象者の複数の顔画像を所定又は任意のタイミングにおいて取得し、複数の顔画像が取得された時刻情報及び位置情報を用いることによって、当該複数の顔画像を、顔認証に用いられる特徴量を算出するためのクラスに高精度に分類することができる。これにより、高齢者等に対して顔画像の登録手続の負担を強いることなく、高齢者の顔画像を用いた顔認証処理を実行することができる。そして、例えば、高齢者の親族であるユーザーが、当該高齢者が健康に生活していることを確認することを目的に、本サービスの提供を受けることができる。すなわち、ユーザーは、端末装置300を用いて、当該高齢者の対象顔画像を情報処理サーバ10に送信することによって、当該高齢者の顔画像が撮像された時刻情報及び位置情報などを受信することができる。
【0073】
なお、本サービスは、例えば、本サービスに係るWebサイトにユーザーがアクセスすることを起点として提供されてもよい。本サービスは、例えば、本サービスに係るアプリケーションソフトウェアが端末装置300において起動されることを起点として提供されてもよい。なお、本サービスが提供される態様は本開示の範囲を限定しない。例えば、情報処理サーバ10がWebブラウザを用いないスタンドアロンで動作するアプリケーションソフトウェアを端末装置300に送信し、ダウンロードされた当該アプリケーションソフトウェアの起動を起点として本サービスが提供されてもよい。
【0074】
また、例えば、本サービスに係るアプリケーションソフトウェアがスマートフォンなどの端末装置300にインストールされ、インストールされたアプリケーションソフトウェアが起動されることを起点として、本サービスが実現されてもよい。係る場合、本サービスに係るアプリケーションソフトウェアは、例えば、図示しない所定のアプリケーション配布システムから、通信ネットワーク400を介して端末装置300へダウンロードされてもよい。所定のアプリケーション配布システムは、例えば、一または複数のアプリケーションソフトウェアを端末装置300へ提供するシステムであってもよい。なお、アプリケーションソフトウェアは、情報処理プログラムを意味してもよい。
【0075】
図5は、本発明の実施形態1に係る情報処理サーバ10と移動体200と端末装置300との間の情報の送受信および情報処理の手順の一例を示すシーケンス図である。
【0076】
以下、図5などを参照して、情報処理サーバ10、移動体200および端末装置300の間で行われる情報の送受信、ならびに、情報処理サーバ10、移動体200および端末装置300の各部において行われる情報処理について説明する。
【0077】
図5において、移動体200は、メモリ部204に記憶された所定の地図情報に基づいて、自律移動してもよい(ステップS501)。地図情報は、例えば、高齢者等が入居する所定施設の地図情報であってもよい。地図情報は、例えば、移動体200が移動可能である領域と移動不可能である領域の境界条件を座標で示す情報であってもよい。
【0078】
移動体200は、例えば、情報処理サーバ10からの指示、又は、メモリ部204に記憶された所定のプログラムなどに基づいて、自律移動を開始してもよい。移動体200が自律移動を開始するトリガーは、管理者が任意に設定してもよい。移動体200は、自律的に充電装置に接続して充電してもよく、充電時間以外の時間のうち少なくとも所定時間、自律移動してセンサ部201を用いて顔画像を撮像してもよい。移動体200が地図情報に基づいて自律移動する技術は公知であるため、詳細な説明は省略する。
【0079】
なお、情報処理システム1に複数の移動体200が含まれる場合、各移動体200は、他の移動体200と独立に、又は、協調して自律移動してもよい。各移動体200が他の移動体200と独立に自律移動する場合、メモリ部204に記憶された所定のアプリケーションソフトウェアに基づいて、例えばランダムに移動してもよい。一方、各移動体200が他の移動体200と協調して自律移動する場合、後述するように、通信ネットワーク400を介して同期信号を送受信してもよい。
【0080】
次に、移動体200は、地図情報に対応する所定施設に存在する者の顔画像を、センサ部201を用いて取得してもよい(ステップS502)。具体的には、例えば、移動体200は、センサ部201に含まれる物体検知機能を用いて人物を検知し、メモリ部204に記憶される人物の骨格モデル情報に基づいて顔領域の画像を撮像する機能を有してもよい。センサ部201における物体検知機能の技術は公知であるため、詳細な説明を省略する。また、移動体200は、センサ部201を用いて人物を検知し、当該人物の画像を撮像したとき、撮像された画像のうちから顔画像を抽出する機能を有してもよい。移動体200が画像センサを用いて人物の顔画像を撮像する技術は公知であるため、詳細な説明は省略する。
【0081】
なお、情報処理システム1に複数の移動体200が含まれる場合、各移動体200のそれぞれは、一又は複数の顔画像を取得してもよい。当該一又は複数の顔画像の対象は、一又は複数の対象者であってもよい。一方、情報処理システム1に一の移動体200が含まれる場合、当該一の移動体200は、複数の顔画像を取得してもよい。当該複数の顔画像の対象は、一又は複数の対象者であってもよい。
【0082】
次に、一又は複数の移動体200は、一又は複数のセンサ部201を用いて取得された複数の顔画像のそれぞれから特徴点データを抽出してもよい(ステップS503a)。例えば、移動体200に備わる制御部205は、メモリ部204に記憶された顔モデルの情報を用いて、一の顔画像から、目、目頭、鼻、口角などの顔における複数の部位のうち所定数の部位の座標情報などを一の特徴点データとして抽出してもよい。
【0083】
具体的には、例えば、後述する特徴量としてHoG(Histgrams of Oriented Gradients)を用いる場合においては、特徴点データとして、座標情報及びサイズ情報を抽出してもよい。特徴点データの内容は一例にすぎず、その具体的内容によって本開示の範囲は限定されない。
【0084】
制御部205は、センサ部201によって顔画像が撮像されたとき、顔画像が撮像された時刻情報を検知してもよい。さらに、制御部205は、センサ部201によって顔画像が撮像されたとき、センサ部201に含まれる位置検知機能を用いて、センサ部201によって顔画像が撮像されたときの位置情報を検知してもよい。
【0085】
位置情報は、顔画像の撮像対象である対象者の位置情報であってもよい。また、位置情報は、センサ部201によって顔画像が撮像されたときの移動体200の位置情報であってもよい。後述するように、当該位置情報は、撮像された顔画像から抽出された特徴点データを分類するときに用いられる。以下の説明において、当該位置情報は、対象者の位置情報であるものとして説明するが、移動体200の位置情報であってもよい。
【0086】
なお、制御部205は、センサ部201を用いて取得された一又は複数の顔画像のそれぞれから抽出された特徴点データと、当該特徴点データのそれぞれに対応する、一又は複数の顔画像のそれぞれが撮像された時刻情報及び位置情報とを対応付けて、メモリ部204に記憶させてもよい。
【0087】
次に、図5に戻り、一又は複数の移動体200のそれぞれは、一又は複数の特徴点データと、一又は複数の顔画像が撮像された時刻情報及び位置情報とを対応付けて、情報処理サーバ10へ送信してもよい(ステップS504a)。移動体200は、例えば、自らに付与された移動体ID情報を併せて送信してもよい。
【0088】
すなわち、複数の特徴点データのそれぞれは、一又は複数の移動体200のそれぞれに備わる制御部205において、複数の顔画像のそれぞれから抽出されたデータである場合において、情報処理サーバ10は、複数の特徴点データのそれぞれと、複数の時刻情報及び位置情報のそれぞれとを対応付けて一又は複数の移動体200から受信してもよい。
【0089】
なお、上記説明においては、センサ部201によって撮像された顔画像から特徴点データを抽出する処理は、移動体200において実行されるものとして説明したが、その限りではない。例えば、移動体200は、顔画像を取得したとき(ステップS502)、顔画像から特徴点データを抽出せずに、不図示のステップS504bとして、顔画像の情報と、当該顔画像が撮像された時刻情報及び位置情報とを対応付けて、情報処理サーバ10へ送信してもよい。
【0090】
すなわち、情報処理サーバ10は、複数の顔画像のそれぞれと、複数の時刻情報及び位置情報のそれぞれとを対応付けて一又は複数の移動体200から受信した場合、受信された複数の顔画像のそれぞれから複数の特徴点データのそれぞれを抽出してもよい。
【0091】
係る場合、顔画像から特徴点データを抽出する処理は、情報処理サーバ10において実行されてもよく、顔モデルの情報はメモリ部204に記憶されず、記憶装置103に記憶されていてもよい。以下においては、顔画像から特徴点データを抽出する処理は、移動体200に備わる制御部205において実行されるものとして説明する。
【0092】
次に、図5に戻り、情報処理サーバ10は、一又は複数のセンサ部201を用いて取得された複数の顔画像のそれぞれから抽出された複数の特徴点データと、複数の特徴点データのそれぞれに対応する、複数の顔画像のそれぞれが取得された複数の時刻情報及び位置情報とを用いて、複数の特徴点データを、特徴点データ間の所定の類似基準、及び、時刻情報と位置情報に関する第1所定条件に基づいて一又は複数のクラスに分類してもよい(ステップS505)。
【0093】
例えば、情報処理サーバ10は、複数の特徴点データを、特徴点データ間の所定の類似基準に基づいて、一又は複数のクラスに分類してもよい。所定の類似基準とは、例えば、複数の特徴点データ間において、特徴点データに含まれる各座標の相対的距離情報、及び、正規化された顔領域における各座標の相対的位置情報のうち少なくとも一方の情報の差が所定値以下、又は、所定値より小さい条件を満たすか否かによって、相互に類似するか否かを判定する基準であってもよい。
【0094】
すなわち、情報処理サーバ10は、複数の特徴点データ間における座標の相対的差分情報が、所定値以下、又は、所定値より小さい類似条件を満たすか否かによって、複数の特徴点データを一又は複数のクラスに分類してもよい。具体的には、情報処理サーバ10は、複数の特徴点データ間における座標の相対的差分情報が類似条件を満たすとき、複数の特徴点データを同一クラスに分類し、一方で、当該相対的差分情報が当該類似条件を満たさないとき、複数の特徴点データを異なるクラスに分類してもよい。
【0095】
さらに、情報処理サーバ10は、複数の特徴点データを、時刻情報と位置情報に関する第1所定条件に基づいて一又は複数のクラスに分類してもよい。
【0096】
第1所定条件は、第1特徴点データと第2特徴点データとが類似基準を満たし、第1特徴点データに対応する第1時刻情報と第2特徴点データに対応する第2時刻情報とが所定の時間範囲に含まれる場合において、第1特徴点データに対応する第1位置情報と第2特徴点データに対応する第2位置情報とが所定の距離範囲にあるとき、第1特徴点データ及び第2特徴点データは同一のクラスに分類され、一方、第1位置情報と第2位置情報とが所定の距離範囲にないとき、第1特徴点データ及び第2特徴点データは異なるクラスに分類される条件であってもよい。
【0097】
具体的には、例えば、第1特徴点データ及び第2特徴点データが、類似基準を満たし、同一対象者の特徴点データであると推定される場合において、情報処理サーバ10は、第1特徴点データに対応する第1時刻情報と、第2特徴点データに対応する第2時刻情報とを対比してもよい。第1時刻情報と第2時刻情報とが、例えば、所定の時間範囲に含まれない場合、情報処理サーバ10は、第1特徴点データに対応する第1位置情報と、第2特徴点データに対応する第2位置情報とを対比し、第1位置情報及び第2位置情報が所定の距離範囲にあるとき、後述するように、行動パターン情報の生成に用いられてもよい。
【0098】
一方、第1時刻情報と第2時刻情報とが所定の時間範囲に含まれる場合、情報処理サーバ10は、第1位置情報と第2位置情報とが所定の距離範囲に含まれるか否かを判定してもよい。係る場合において、第1位置情報と第2位置情報とが所定の距離範囲に含まれるとき、第1特徴点データ及び第2特徴点データは同一クラスへの分類を確定させてもよい。同一時間帯に同一領域に存在することは、複数の特徴点データが同一人物に対応するデータであることの推定を強めるからである。他方で、第1位置情報と第2位置情報とが所定の距離範囲に含まれないとき、第1特徴点データ及び第2特徴点データは同一クラスへの分類を解消させてもよい。同一時間帯に異なる領域に存在することは、複数の特徴点データが同一人物に対応するデータであることの推定を弱めるからである。
【0099】
なお、第1所定条件において、例えば、第1時刻情報と第2時刻情報とが所定の時間範囲に含まれ、且つ、第1位置情報と第2位置情報とが所定の距離範囲に含まれる場合にのみ、第1特徴点データ及び第2特徴点データを同一クラスに分類させてもよい。係る場合、第1時刻情報と第2時刻情報とが所定の時間範囲に含まれること、及び、第1位置情報と第2位置情報とが所定の距離範囲に含まれることのうち、少なくとも一方が欠けた場合には、第1特徴点データ及び第2特徴点データを同一クラスに分類させなくてもよい。
【0100】
なお、所定の時間範囲及び所定の距離範囲は、支配管理者によって任意に設定されてもよい。例えば、人物の歩行時又は走行時における移動速度、対象者の年齢、情報処理システム1が導入される所定施設の地図情報等に基づいて、所定の時間範囲に含まれつつ所定の距離範囲に含まれない複数の特徴点データは異なる対象者に対応するものであると判定できる程度に、所定の時間範囲及び所定の距離範囲の具体的数値が設定されてもよい。なお、所定の時間範囲及び所定の距離範囲の設定方法は一例にすぎず、その具体的内容によって本開示の範囲は限定されない。
【0101】
なお、上記説明においては、複数の特徴点データのそれぞれが分類される一又は複数のクラスには、例えば、既に分類された特徴点データが含まれていてもよい。また、本開示において、クラスとは、類似基準及び第1所定条件に基づいて分類される集合であってもよく、クラスは、グループ、集合、又は、データ群と呼称されてもよい。
【0102】
次に、図5に戻り、所定の類似基準及び第1所定条件に基づいて複数の特徴点データを一又は複数のクラスに分類した情報処理サーバ10は、一又は複数のクラスごとに、分類された複数の特徴点データを用いて、クラスに固有の一の特徴量を算出してもよい(ステップS506)。すなわち、情報処理サーバ10は、第1クラスに分類された複数の特徴点データを用いて第1クラスに固有の第1特徴量を算出してもよい。
【0103】
例えば、情報処理サーバ10は、複数の特徴点データに基づいて2次元特徴量を算出してもよい。具体的には、情報処理サーバ10は、第1クラスに分類された複数の特徴点データ間において、相互に差分が所定値より小さい種類の特徴点を抽出し、抽出された特徴点の座標情報等に基づいて特徴量を算出してもよい。例えば、特徴点データとして目頭、目じり、鼻、口角が含まれる場合において、目頭、目じり、鼻に係る特徴点が相互に差分が所定値より小さく、口角に係る特徴点が相互に差分が所定値以上であるとき、目頭、目じり、鼻に係る特徴点データに基づいて特徴量を算出してもよい。係る場合、複数の特徴点データのうち一の特徴点データに基づいて特徴量を算出してもよく、複数の特徴点データの平均値に基づいて特徴量を算出してもよい。
【0104】
係る場合、情報処理サーバ10は、例えば、特徴量としてHoGを用いる場合、特徴点データに含まれる座標情報及びサイズ情報に基づき、ベクトル情報として第1特徴量を算出してもよい。
【0105】
また、例えば、情報処理サーバ10は、複数の特徴点データに基づいて3次元特徴量を算出してもよい。具体的には、例えば、情報処理サーバ10は、第1クラスに分類された複数の特徴点データ間において所定のマッチング手法を用いて、対応する特徴点をマッチング処理し、マッチング処理がなされた特徴点から3次元座標を算出し、算出された3次元座標に基づいて特徴量が算出されてもよい。また、例えば、情報処理サーバ10は、3次元センサによって撮像された3次元画像情報から抽出された複数の特徴点データに基づいて、3次元特徴量を算出してもよい。3次元画像情報から3次元特徴量を算出する手法は公知であるため、詳細な説明を省略する。
【0106】
なお、上述した特徴量を算出する手法は一例であって、その限りではない。また、第1クラスは特定のクラスを意味するものではなく、任意又は所定のクラスを意味するものであってもよい。
【0107】
なお、情報処理サーバ10は、さらに、第1クラスに分類された複数の特徴点データの数をカウントし、分類された特徴点データの数が所定値以上又は所定値より大きい第2所定条件を満たすとき第1特徴量を算出してもよい。すなわち、情報処理サーバ10は、顔画像から抽出された特徴点データを一又は複数のクラスに分類し、分類された特徴点データを記憶装置103に記憶させ、一又は複数のクラスごとに、記憶装置103に記憶された特徴点データの数が当該第2所定条件を満たすか否かを判定してもよい。そして、情報処理サーバ10は、当該第2所定条件を満たすクラスに分類された複数の特徴点データに基づいて特徴量を算出してもよい。
【0108】
次に、図5に戻り、情報処理サーバ10は、第1クラスの第1識別情報と第1特徴量とを対応付けて記憶装置103に記憶させてもよい(ステップS507)。すなわち、情報処理サーバ10は、一又は複数のクラスごとに固有の識別情報を付与し、各識別情報と、クラスごとに固有の特徴量とを対応付けて記憶装置103に記憶させてもよい。識別情報は、数字を含む文字、記号などの組み合わせであってもよく、管理者によって任意に設定されてもよい。
【0109】
なお、上記説明においては、情報処理システム1に含まれる一又は複数の移動体200が顔画像を撮像するとき、互いに独立しているものとして説明したが、例えば、複数の移動体200が協調して顔画像を撮像し、協調して撮像した画像に基づいて特徴量が算出されてもよい。すなわち、情報処理システム1に複数の移動体200が含まれ、位置情報はセンサ部201を用いた撮像対象の位置を示す情報である場合において、複数の特徴点データは、第1移動体200aに備わる第1センサ部201aを用いて取得された第1顔画像から抽出された第3特徴点データと、第2移動体200bに備わる第2センサ部201bを用いて取得された第2顔画像から抽出された第4特徴点データとを含み、第3特徴点データに対応する第3時刻情報及び第3位置情報と、第4特徴点データに対応する第4時刻情報及び第4位置情報とが通信ネットワーク400を介して同期されることによって、第1顔画像及び第2顔画像は同一対象の顔画像であり、第1特徴量は、第3特徴点データ及び第4特徴点データを含む複数の特徴点データを用いて算出されてもよい。
【0110】
図6は、実施形態1に係る複数の移動体間の同期処理の概念の一例を示す図である。図6において、例えば、所定の施設60において、矢印の方向に顔を向けている対象者61、第1移動体200a、及び、第2移動体200bが含まれている場合において、第1移動体200aは第1センサ部201aを用いて、対象者61の顔画像を取得してもよい。また、第2移動体200bは第2センサ部201bを用いて、同様に、対象者61の顔画像を取得してもよい。第1移動体200a及び第2移動体200bは、互いに通信ネットワーク400を介して同期信号を送受信し、同期されたタイミングで対象者61を撮像してもよい。また、第1移動体200a及び第2移動体200bのそれぞれは、各センサ部201を用いて対象者61の座標を算出し、通信ネットワーク400を介して算出された座標を共有することによって撮像対象を同期させてもよい。
【0111】
係る場合において、情報処理サーバ10は、第1センサ部201aを用いて取得された第1顔画像から抽出され、第3時刻情報及び第3位置情報に対応付けられた第3特徴点データと、第2センサ部201bを用いて取得された第2顔画像から抽出され、第4時刻情報及び第4位置情報に対応付けられた第4特徴点データとを含む複数の特徴点データを移動体200a及び移動体200bから受信してもよい。そして、情報処理サーバ10は、第3特徴点データ及び第4特徴点データを含む複数の特徴点データを用いて、例えば、3次元特徴量を算出してもよい。
【0112】
以上のように、位置情報の検知機能及び画像の撮像機能を有するセンサ部201を備える自律移動型の一又は複数の移動体200と通信ネットワーク400を介して接続可能である情報処理サーバ10を備える情報処理システム1における情報処理方法であって、情報処理サーバ10は、一又は複数のセンサ部201を用いて取得された複数の顔画像のそれぞれから抽出された複数の特徴点データと、複数の特徴点データのそれぞれに対応する、複数の顔画像のそれぞれが取得された複数の時刻情報及び位置情報とを用いて、複数の特徴点データを、特徴点データ間の所定の類似基準、及び、時刻情報と位置情報に関する第1所定条件に基づいて一又は複数のクラスに分類し、第1クラスに分類された複数の特徴点データを用いて第1クラスに固有の第1特徴量を算出し、第1クラスの第1識別情報と第1特徴量とを対応付けて記憶装置103に記憶させ、第1所定条件は、第1特徴点データと第2特徴点データとが当該類似基準を満たし、第1特徴点データに対応する第1時刻情報と第2特徴点データに対応する第2時刻情報とが所定の時間範囲に含まれる場合において、第1特徴点データに対応する第1位置情報と第2特徴点データに対応する第2位置情報とが所定の距離範囲にあるとき、第1特徴点データ及び第2特徴点データは同一のクラスに分類され、一方、第1位置情報と第2位置情報とが所定の距離範囲にないとき、第1特徴点データ及び第2特徴点データは異なるクラスに分類される条件であってもよい。
【0113】
これにより、認証対象者による顔画像の登録手続を要することなく、複数の顔画像が取得された時刻情報及び位置情報を用いることによって、当該複数の顔画像を、顔認証に用いられる特徴量を算出するためのクラスに分類できる。
【0114】
また、さらに、図5に示すように、端末装置300から対象顔画像が情報処理サーバに対して送信されてもよい(ステップS508)。
【0115】
例えば、ユーザーが、本サービスの提供を受けるために、端末装置300を用いて、本サービスに係るWebサイトへアクセスし、又は、端末装置300にインストールされているアプリケーションソフトウェアを起動させることによって設定ページ700を表示媒体301に表示させ、顔認証の対象である対象顔画像を設定して情報処理サーバ10に送信させてもよい。なお、Webサイトまたはアプリケーションソフトウェアは、Webサイト等と呼称されてもよい。また、係る場合において、ユーザーを固有に識別するためのユーザーIDを用いて、対象顔画像が送信されてもよい。
【0116】
図7は、対象顔画像を設定可能である設定ページを示す画像の一例を示す図である。図7において、本サービスに係るWebサイト等における設定ページ700は、例えば、対象顔画像を設定するための領域701、設定された対象顔画像を確定させて情報処理サーバ10に対して送信させる所定ボタン702を有してもよい。設定ページ700は、スクロールすることで表示可能な範囲を意味してもよく、また、複数ページによって構成されていてもよい。当該説明は、後述する照会ページ800にも適用されてよい。設定ページ700を表示媒体301に表示させる技術は公知であるため、詳細な説明は省略する。
【0117】
所定ボタン702は入力部302を用いて選択またはタップ可能であり、選択等が検知されたとき、領域701に設定された対象顔画像が認証対象として情報処理サーバ10へ送信されてもよい。なお、図7における所定ボタン702の表記は一例であり、その具体的表示態様は、本開示の範囲を限定しない。
【0118】
なお、図7の説明において、所定ボタン702が選択等されることが、設定された対象顔画像が情報処理サーバ10へ送信されるトリガーであるとして説明したが、この限りではない。例えば、領域701に対象顔画像が設定された場合において条件を満たしたとき、対象顔画像が情報処理サーバ10へ送信されてもよい。当該条件とは、例えば、対象顔画像の設定後、編集が行われずに所定時間が経過することであってもよい。また、当該条件とは、所定の音声入力が行われることであってもよい。係る場合、所定ボタン702は表示されなくてもよい。設定された対象顔画像が情報処理サーバ10へ送信されるトリガーは任意に設定可能であり、本開示の範囲を限定しない。
【0119】
次に、図5に戻り、情報処理サーバ10は、端末装置300から認証対象である所定の第1対象顔画像の情報を受信したとき、第1対象顔画像に含まれる特徴点データから第1対象特徴量を算出し、第1対象特徴量と、一又は複数のクラスのそれぞれに固有の一又は複数の特徴量とを用いて顔認証処理を実行してもよい(ステップS509)。
【0120】
具体的には、例えば、情報処理サーバ10は、第1対象顔画像から特徴点データを抽出し、抽出された特徴点データから第1対象特徴量を算出してもよい。第1対象特徴量は、一又は複数のクラスのそれぞれについて計算された特徴量と同様にベクトル情報として算出されてもよい。そして、情報処理サーバ10は、第1対象特徴量と、一又は複数のクラスのそれぞれの特徴量とを用いて顔認証処理を実行してもよい。
【0121】
顔認証処理は、例えば、各特徴量と第1対象特徴量との内積が演算され、正規化された内積値に基づいて、第1対象特徴量に対応する特徴量を特定する処理であってもよい。なお、顔認証処理の具体的内容は一例にすぎず、その他の公知技術によって顔認証処理が実行されてもよい。
【0122】
次に、図5に戻り、情報処理サーバ10は、顔認証処理を実行した結果、第1特徴量が第1対象特徴量に対応すると判定されたとき、第1クラスに分類された複数の時刻情報及び位置情報のうち少なくとも一を含む情報を端末装置300に送信し、表示媒体301に表示可能にさせてもよい(ステップS510)。
【0123】
図8は、対象顔画像に対応する時刻情報及び位置情報を照会可能である照会ページを示す画像の一例を示す図である。例えば、情報処理サーバ10が、第1クラスに分類された複数の時刻情報及び位置情報のうち少なくとも一を含む情報を端末装置300に送信した場合、表示媒体301に照会ページ800が表示されてもよい。図8に示すように、照会ページ800は、顔認証処理の実行の結果、対象顔画像に対応すると判定された対象者の行動履歴情報801を含んでもよい。行動履歴情報801は、例えば、図8に示すように対象顔画像に対応すると判定された対象者の顔画像が撮像された時刻情報及び位置情報の履歴であってもよく、又は、地図画像上において当該位置情報がマッピングされ、且つ、当該時刻情報が対応付けられて表示可能である情報であってもよい。すなわち、行動履歴情報801は、第1クラスに分類された複数の時刻情報及び位置情報のうち少なくとも一を含む情報であればよく、その具体的内容によって本開示の範囲は限定されない。
【0124】
なお、行動履歴情報801の提供範囲、提供態様は、例えば、設定ページ700において、入力部302を用いて設定可能であってもよい。また、上記説明においては、行動履歴情報801は照会ページ800に表示されるものとして説明したが、その限りではなく、例えば、設定ページ700に行動履歴情報801が追加表示されてもよい。係る場合、設定ページ700は、照会ページ800の機能を含むページであってもよい。
【0125】
このように、さらに、情報処理サーバ10が通信ネットワーク400を介して端末装置300と接続可能である場合において、情報処理サーバ10は、端末装置300から認証対象である所定の第1対象顔画像の情報を受信したとき、第1対象顔画像に含まれる特徴点データから第1対象特徴量を算出し、第1対象特徴量と、一又は複数のクラスのそれぞれに固有の一又は複数の特徴量とを用いて顔認証処理を実行し、第1特徴量が第1対象特徴量に対応すると判定されたとき、第1クラスに分類された複数の時刻情報及び位置情報のうち少なくとも一を含む情報を端末装置300に備わる表示媒体301に表示可能にさせてもよい。
【0126】
以上、図5から図8を参照して、本発明の実施形態1に係る情報処理サーバ10と移動体200と端末装置300との間の情報の送受信および情報処理の手順の一例について説明した。
【0127】
なお、情報処理サーバ10は、第1クラスに分類された複数の特徴点データのそれぞれに対応する複数の時刻情報及び位置情報を用いて所定の第1行動パターン情報を生成し、第1識別情報と第1行動パターン情報とを対応付けて記憶装置103に記憶させてもよい。第1行動パターン情報は、第1クラスに分類された複数の時刻情報及び位置情報に基づく行動履歴情報のうち、所定の位置範囲に所定数以上の、又は、所定数より多い複数の位置情報を含み、且つ、複数の位置情報のそれぞれに対応する時刻情報が、所定の同一時間帯に含まれる時刻情報及び位置情報の集合に基づいて生成されてもよい。
【0128】
図9は、認証対象の時刻情報及び位置情報の分布の説明の用に供する図である。図9に示すように、例えば、所定の施設60における地図情報に、一の対象者の行動履歴情報がマッピング可能である場合において、当該行動履歴情報のうち、所定の位置範囲に所定数以上の、又は、所定数より多い複数の位置情報を含み、且つ、複数の位置情報のそれぞれに対応する時刻情報が、所定の同一時間帯に含まれる条件を満たす集合は、行動パターン情報として生成されてもよい。
【0129】
例えば、図9において、集合91は、4月1日14時58分、4月2日15時5分、4月3日15時2分、4月4日14時52分、4月5日14時56分のそれぞれにおける位置情報を含み、いずれの時刻情報も所定の同一時間帯に含まれているものとして、行動パターン情報として生成されてもよい。一方、集合92は、例えば、同一時間帯に含まれるが所定の位置範囲に含まれないとして、行動パターン情報と判定されなくてもよい。また、集合93は、例えば、所定の位置範囲に含まれるが、同一時間帯に含まれないものとして、行動パターン情報と判定されなくてもよい。なお、一又は複数のクラスのそれぞれに対して、一の行動パターン情報、又は、複数の行動パターン情報が対応付けられて記憶装置103に記憶されてもよい。
【0130】
係る場合において、上述したように、情報処理サーバ10が通信ネットワーク400を介して端末装置300と接続可能であるとき、例えば、ユーザーが、本サービスの提供を受けるために、端末装置300を用いて設定ページ700を表示媒体301に表示させ、顔認証の対象である第2対象顔画像を情報処理サーバ10に送信させてもよい。情報処理サーバ10は、端末装置300から認証対象である所定の第2対象顔画像の情報を受信したとき、第2対象顔画像に含まれる特徴点データから第2対象特徴量を算出し、第2対象特徴量と、一又は複数のクラスのそれぞれに固有の一又は複数の特徴量とを用いて顔認証処理を実行してもよい。そして、情報処理サーバ10は、第1特徴量が第2対象特徴量に対応すると判定されたとき、第1行動パターン情報に基づいて自律移動させ、且つ、センサ部201を用いて顔画像を取得させる制御信号を移動体200に送信してもよい。
【0131】
このように、ユーザーから送付された対象顔画像に対応するクラスに対応付けられた行動パターン情報に基づいて移動体200を自律移動させ、所定の顔画像、又は、任意の顔画像を取得させることによって、当該対象顔画像に対応する対象者の最新の行動履歴情報を取得することができる。なお、取得された最新の行動履歴情報は、当該ユーザーに対して提供されてもよい。
【0132】
なお、上述したように、複数の特徴点データが一又は複数のクラスに分類された後、情報処理サーバ10は、さらに、複数の特徴点データに追加された追加特徴点データを類似基準、及び、第1所定条件に基づいて一又は複数のクラスに分類してもよい。係る場合において、第1クラスに複数の追加特徴点データが分類されたとき、情報処理サーバ10は、第1クラスに分類された複数の特徴点データと、第1クラスに分類された複数の追加特徴点データとを用いて第1特徴量を更新し、第1クラスに分類された複数の追加特徴点データのそれぞれに対応する複数の時刻情報及び位置情報を用いて第2行動パターン情報を生成してもよい。
【0133】
そして、情報処理サーバ10は、第1行動パターン情報と第2行動パターン情報との間において、時刻情報及び位置情報のうち少なくとも一方の差が所定値以上であるとき、所定のアドレス情報を用いて、通信ネットワーク400に所定の通知を出力してもよい。所定のアドレス情報は、例えば、管理者が受け取り可能であるアドレス情報であってもよい。アドレス情報は、例えば、メールアドレス情報等であってもよい。所定の通知は、例えば、所定の施設内において行動パターンが変更された者の存在を示す通知であってもよい。
【0134】
これにより、例えば、高齢者が入居する所定施設、又は、児童が通う所定施設において、個人を特定せずに、行動パターンに変更があった者の存否のみが通知されるため、個人情報を保護しながら、管理者が所定施設内における変化を把握することができる。
【0135】
なお、移動体200は、対象物をデリバリー可能であるロボットであってもよい。係る場合、情報処理サーバ10は、デリバリー先である対象者の対象顔画像を用いて顔認証処理を実行し、ロボット200がデリバリーを失敗したとき、複数の特徴点データを分類するための類似基準を更新してもよい。
【0136】
すなわち、移動体200がデリバリー機能を有するロボットである場合において、移動体200が、デリバリー対象物を受け取り、且つ、センサ部201を用いて、デリバリー先の人物の第3対象顔画像の情報を受け取ったとき、情報処理サーバ10は、第3対象顔画像に含まれる特徴点データから第3対象特徴量を算出し、第3対象特徴量と、一又は複数のクラスのそれぞれに固有の一又は複数の特徴量とを用いて顔認証処理を実行し、第1特徴量が第3対象特徴量に対応すると判定されたとき、第1行動パターン情報に基づいて自律移動させ、且つ、センサ部を用いて顔画像を取得させる第1制御信号を移動体200に送信し、第1制御信号に基づいてセンサ部201を用いて取得された第4対象顔画像の情報を受け取り、第4対象顔画像から抽出された第4対象特徴量が第1特徴量に対応すると判定したとき、第4対象顔画像に対応する位置情報に存在する対象に対してデリバリー対象物を提供させる第2制御信号を移動体200に送信し、第2制御信号に基づいて提供させたデリバリー対象物が受け取られたか否かを示す結果情報を受信し、受信した結果情報が、デリバリー対象物が受け取られなかったことを示すとき、少なくとも第1クラスに特徴点データを分類する類似基準を更新してもよい。
【0137】
具体的には、例えば、移動体200は、デリバリー対象物を受け取ってもよい。デリバリー対象物は、例えば、有体物であってもよく、音声メッセージなどの無体物であってもよい。移動体200は、デリバリー先である対象者の第3対象顔画像の情報を、通信ネットワーク400を介して受信してもよい。または、移動体200は、当該だい3対象顔画像の情報の提示を受け、センサ部201を用いて撮像することで取得してもよい。
【0138】
移動体200は、受け取った第3対象顔画像を情報処理サーバ10に対して送信してもよい。情報処理サーバ10は、受信した第3対象顔画像から特徴点データを抽出し、抽出された特徴点データから第3対象特徴量を算出してもよい。情報処理サーバ10は、上述のとおり、第3対象特徴量と、一又は複数のクラスのそれぞれの特徴量とを用いて顔認証処理を実行してもよい。
【0139】
情報処理サーバ10は、顔認証処理の実行の結果、第1クラスに対応する第1特徴量が第3対象特徴量に対応すると判定したとき、第1クラスに対応して記憶装置103に記憶された第1行動パターン情報に基づいて移動体200が自律移動し、且つ、センサ部201を用いて一又は複数の顔画像を撮像させる第1制御信号を移動体200に送信してもよい。
【0140】
当該第1制御信号を受信した移動体200は、第1行動パターン情報を参照し、第1行動パターンに含まれる時刻情報及び位置情報にしたがって自律移動し、第3対象顔画像に対応する対象者を探索してもよい。移動体200は、第1行動パターン情報に含まれる時刻情報及び位置情報において一又は複数の顔画像を撮像し、情報処理サーバ10に対して送信してもよい。当該一又は複数の顔画像を受信した情報処理サーバ10は、各顔画像に対して顔認証処理を実行し、第3対象顔画像に対応する対象者であるか否かを判定してもよい。そして、第3対象顔画像に対応する対象者であると判定したとき、当該対象者にデリバリー対象物を提供させる第2制御信号を移動体200に送信してもよい。
【0141】
第2制御信号を受信した移動体200は、当該対象者に対してデリバリー対象物を届け、デリバリー対象物が受け取られたか否かを判定してもよい。具体的には、例えば、移動体200がデリバリー対象物である有体物を当該対象者に提供し、センサ部201を用いて、受け取られたか否かを判定してもよい。また、デリバリー対象物が音声データなどの無体物である場合には、対象者から移動体200に対する情報入力に基づいて、デリバリー対象物が受け取られたか否かを判定してもよい。当該情報入力は、例えば、対象者からの音声入力でもよく、または、移動体に備わるディスプレイ上での所定入力であってもよい。
【0142】
移動体200は、デリバリー対象物が受け取られなかったと判定したとき、当該事実を示す情報を情報処理サーバ10に対して送信してもよい。係る場合、情報処理サーバ10は、デリバリー対象物の届け先として指定された第3対象顔画像の情報を用いた顔認証処理に失敗したと判定し、少なくとも第1クラスに特徴点データを分類する類似基準を更新してもよい。
【0143】
これにより、デリバリー対象物を対象者に届けるアプリケーションを実現しながら、顔認証処理に用いられる学習処理の精度を向上させることができる。
【0144】
図10は、実施形態1に係る情報処理サーバの動作の流れの一例を示すフロー図である。以下、図10を参照して、実施形態1に係る情報処理サーバ10の基本動作の処理手順について説明する。
【0145】
なお、下記に説明される各フロー図は、本開示に係る情報処理サーバ10の動作の処理手順について説明するために必要なステップを例示として記載しているにすぎない。本発明の実施形態における機能が発揮される範囲において、各フロー図の各ステップの間に他の動作の処理に関するステップが適切に挿入されることを妨げるものではない。
【0146】
また、本サービス提供のためのシステムが構築される場合、ユーザーインターフェースは一般的にイベントドリブン型でプログラムが実行されるが、本発明の実施形態におけるフロー図においては、説明の便宜のために、必ずしもイベントドリブン型のフロー図に基づいて説明されるわけではない。
【0147】
以上のフロー図に関する説明は、下記で説明されるフロー図において適用されてもよい。
【0148】
図10において、情報処理サーバ10は、例えば、複数の特徴点データを保有しているか否かを判定してもよい(ステップS1001)。情報処理サーバ10は、複数の特徴点データを保有していないとき(ステップS1001:NO)、複数の特徴点データを保有するまで待機してもよい。
【0149】
一方、情報処理サーバ10は、複数の特徴点データを保有したとき(ステップS1001:YES)、一又は複数のセンサ部201を用いて取得された複数の顔画像のそれぞれから抽出された複数の特徴点データと、複数の特徴点データのそれぞれに対応する、複数の顔画像のそれぞれが取得された複数の時刻情報及び位置情報とを用いて、複数の特徴点データを、特徴点データ間の所定の類似基準、及び、時刻情報と位置情報に関する第1所定条件に基づいて一又は複数のクラスに分類してもよい(ステップS1002)。
【0150】
次に、情報処理サーバ10は、第1クラスに分類された複数の特徴点データの数をカウントし、分類された特徴点データの数が所定値以上又は所定値より大きい第2所定条件を満たすか否かを判定してもよい(ステップS1003)。情報処理サーバ10は、第2所定条件が満たされないとき、さらに、追加の特徴点データを保有するまで待機してもよい。
【0151】
一方、情報処理サーバ10は、第1クラスについて第2所定条件が満たされると判定されたとき、第1クラスに分類された複数の特徴点データを用いて第1クラスに固有の第1特徴量を算出してもよい(ステップS1004)。そして、情報処理サーバ10は、第1クラスの第1識別情報と第1特徴量とを対応付けて記憶装置103に記憶させてもよい(ステップS1005)。
【0152】
以上、図10を参照して、実施形態1に係る情報処理サーバ10の処理手順の一例について説明した。
【0153】
なお、上記の実施形態の説明において、各機能および各情報処理に関する公知技術の説明は省略している。
【0154】
(コンピュータのハードウェア構成の一例)
実施形態における各部の機能は、プログラムにより実現されてもよい。
【0155】
すなわち、本発明の一態様に係る情報処理プログラムは、位置情報の検知機能及び画像の撮像機能を有するセンサ部201を備える自律移動型の一又は複数の移動体200と通信ネットワーク400を介して通信する通信処理と、一又は複数のセンサ部201を用いて取得された複数の顔画像のそれぞれから抽出された複数の特徴点データと、複数の特徴点データのそれぞれに対応する、複数の顔画像のそれぞれが取得された複数の時刻情報及び位置情報とを用いて、複数の特徴点データを、特徴点データ間の所定の類似基準、及び、時刻情報と位置情報に関する第1所定条件に基づいて一又は複数のクラスに分類し、第1クラスに分類された複数の特徴点データを用いて第1クラスに固有の第1特徴量を算出し、第1クラスの第1識別情報と第1特徴量とを対応付けて記憶装置103に記憶させる制御処理と、をコンピュータに実行させ、第1所定条件は、第1特徴点データと第2特徴点データとが当該類似基準を満たし、第1特徴点データに対応する第1時刻情報と第2特徴点データに対応する第2時刻情報とが所定の時間範囲に含まれる場合において、第1特徴点データに対応する第1位置情報と第2特徴点データに対応する第2位置情報とが所定の距離範囲にあるとき、第1特徴点データ及び第2特徴点データは同一のクラスに分類され、一方、第1位置情報と第2位置情報とが所定の距離範囲にないとき、第1特徴点データ及び第2特徴点データは異なるクラスに分類される条件であってもよい。
【0156】
係る場合におけるコンピュータのハードウェア構成の一例を図11に示す。
【0157】
図11に示すように、コンピュータ9000は、例えば、CPU(Central Processing Unit)9001、RAM(Random Access Memory)9002、ROM(Read Only Memory)9003、記憶装置9004、入出力インターフェース(I/F)9005、読取インターフェース(I/F)9006、通信インターフェース(I/F)9007を有する。上述した各部はバス9008を介して、直接的に、または、間接的に接続される。
【0158】
記憶装置9004は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等である。コンピュータ9000は、入出力インターフェース9005を介して、入出力(I/O)装置9009と接続される。入出力装置9009は、磁気ディスク装置等の入力機能および出力機能を有する装置の他、入力機能が主機能である入力装置、出力機能が主機能である出力装置を含む。入力装置は、例えば、入力キー、マウス、タッチパネル、スキャナである。出力装置は、例えば、ディスプレイ、スピーカ、プリンタである。
【0159】
読取インターフェース9006は、記録媒体9010に記録されたプログラムまたはデータを読み取る。記録媒体9010は、例えば、半導体メモリ、光学記録媒体、磁気記録媒体、光磁気記録媒体等である。
【0160】
通信インターフェース9007は、ネットワーク9011を介して、他の機器からデータを受信し、他の機器へデータを送信する。ネットワーク9011は、有線ネットワークであってもよく、無線ネットワークであってもよい。他の機器は、クライアント装置であってもよく、サーバ装置であってもよい。
【0161】
例えば、ROM9003に記憶されたプログラム、記憶装置9004に記憶されたプログラム、記録媒体9010に記録されたプログラム、または、通信インターフェースが他の機器から受信したプログラムは、RAM9002にロードされる。上記の実施形態および各変形例において、例えば、CPU9001がRAM9002にロードされたプログラムを実行することにより、上記の実施形態等における各部の機能が実現される。
【0162】
なお、コンピュータ9000における各部の機能は、クラウドコンピューティングによって実現されてもよい。
【0163】
なお、情報処理システム1におけるコンピュータに実行させる情報処理プログラムまたは説明された機能は、非一時的な有形のコンピュータ可読記録媒体(A non-transitory, tangible computer-readable storage medium)に記録されてもよい。非一時的な有形のコンピュータ可読記録媒体は、コンピュータ、CPU、MPU(Micro Processing Unit)等によってアクセスされることが可能な任意の記録媒体である。任意の記録媒体は、例えば、ROM、RAM、フラッシュメモリ、磁気記憶装置、光ディスク等であって、例示したものに限定されない。
【0164】
なお、以上の説明において、A、BおよびCのうち少なくとも1つ(at least one of)が含まれるとは、A、B、Cのうち1つまたは2つ以上(one or two or more of)の組み合わせでもよいという意味であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0165】
本発明に係る情報処理方法、情報処理装置、情報処理プログラム及び記録媒体は、顔認証技術を用いた所定サービスの提供に関する技術全般に有効である。
【符号の説明】
【0166】
1 情報処理システム
10 情報処理サーバ
100 情報処理装置
101 通信部
102 制御部
103 記憶装置
200 移動体
201 センサ部
202 駆動部
203 通信部
204 メモリ部
205 制御部
300 端末装置
301 表示媒体
302 入力部
303 通信部
304 メモリ部
305 制御部
400 通信ネットワーク
9000 コンピュータ
9001 CPU
9002 RAM
9003 ROM
9004 記憶装置
9005 入出力インターフェース
9006 読取インターフェース
9007 通信インターフェース
9008 バス
9009 入出力装置
9010 記録媒体
9011 ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11