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特開2024-53429情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024053429
(43)【公開日】2024-04-15
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/22 20240101AFI20240408BHJP
   G16H 40/20 20180101ALI20240408BHJP
【FI】
G06Q50/22
G16H40/20
【審査請求】有
【請求項の数】24
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022159713
(22)【出願日】2022-10-03
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-04-28
(71)【出願人】
【識別番号】000115108
【氏名又は名称】ユニ・チャーム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】木内 悟
(72)【発明者】
【氏名】大山 千春
(72)【発明者】
【氏名】平田 学
(72)【発明者】
【氏名】大西 毅
(72)【発明者】
【氏名】門前 択治
(72)【発明者】
【氏名】谷川 美奈
(72)【発明者】
【氏名】江波戸 達哉
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA13
(57)【要約】
【課題】施設における不織布製品の使用の状況を容易に把握する。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、所定の施設(例えば、介護施設や、病院など)における使用者の不織布製品の使用に関する基準を示す基準情報と、当該施設において当該使用者が使用した不織布製品との比較結果を示す比較情報を、当該施設から取得する取得部と、取得部により受け付けられた比較情報に基づいて、使用者の不織布製品の使用に関する情報を出力する出力部とを有することを特徴とする。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の施設における使用者の不織布製品の使用に関する基準を示す基準情報と、当該施設において当該使用者が使用した不織布製品との比較結果を示す比較情報を、当該施設から取得する取得部と、
前記取得部により受け付けられた比較情報に基づいて、前記使用者の不織布製品の使用に関する情報を出力する出力部と
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記取得部は、
前記比較情報として、前記使用者が使用した不織布製品が、前記使用者の不織布製品の使用に関する基準の範囲内であるか否かを示す情報を取得し、前記使用者が使用した不織布製品が当該基準の範囲外である旨の情報を取得した場合に、さらに前記使用者が使用した不織布製品に関する情報を取得する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記取得部は、
所定の単位の前記使用者の不織布製品の使用に関する基準を示す前記基準情報と、当該単位の前記使用者の各々が使用した不織布製品との比較結果を示す前記比較情報を取得し、
前記出力部は、
前記比較情報に基づいて、前記所定の単位の前記使用者が使用する不織布製品に関する情報を出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記取得部は、
前記施設におけるフロア単位の前記使用者の不織布製品の使用に関する基準を示す前記基準情報と、フロア単位の前記使用者の各々が使用した不織布製品との比較結果を示す前記比較情報を取得する
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記取得部は、
前記使用者が使用する不織布製品の種別ごとに、前記使用者の不織布製品の使用に関する基準を示す前記基準情報と、前記使用者が使用した不織布製品との比較結果を示す前記比較情報を取得する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記使用者に関する使用者情報に基づいて、前記使用者の不織布製品の使用に関する基準を決定する決定部
をさらに有し、
前記取得部は、
前記決定部により決定された基準を示す前記基準情報と、前記使用者が使用した不織布製品との比較結果を示す前記比較情報を取得する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記決定部は、
前記使用者に関する使用者情報に基づいて、前記使用者が使用する不織布製品の種別ごとに、前記使用者の不織布製品の使用に関する基準を決定する
ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記比較情報に基づいて、前記使用者の不織布製品の使用に関する基準を更新する更新部
をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記取得部は、
所定の期間において前記使用者が使用する不織布製品の数量を示す前記基準情報と、前記使用者が使用した不織布製品との比較結果を示す前記比較情報を取得する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記取得部は、
前記使用者が不織布製品使用するタイミングを示す前記基準情報と、前記使用者が使用した不織布製品のタイミングとの比較結果を示す前記比較情報を取得する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記取得部は、
前記使用者が使用する不織布製品の種別を示す前記基準情報と、前記使用者が使用した不織布製品との比較結果を示す前記比較情報を取得する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記出力部は、
前記比較情報に基づいて、前記使用者の不織布製品の使用に関する情報を、前記使用者と所定の関係性を有する利用者に出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記出力部は、
前記使用者の不織布製品の使用に応じて課される金額に関する情報を出力する
ことを特徴とする請求項12に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記出力部は、
前記使用者が不織布製品に関するサブスクリプションサービスに加入しているか否かに関する情報に基づいて、前記使用者の不織布製品の使用に応じて課される金額に関する情報を出力する
ことを特徴とする請求項12に記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記出力部は、
不織布製品の提供元が前記施設に提供する不織布製品の価格に基づいて、前記使用者の不織布製品の使用に応じて課される金額に関する情報を出力する
ことを特徴とする請求項12に記載の情報処理装置。
【請求項16】
前記出力部は、
前記比較情報が所定の条件を満たす場合に、所定のアラートを、前記施設において前記使用者の養護を行う養護者に対して出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項17】
前記出力部は、
前記比較情報に基づいて、前記使用者が使用する不織布製品の発注に関する情報を不織布製品の提供元、若しくは、前記施設に出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項18】
前記出力部は、
前記比較情報に基づき推定される前記施設における不織布製品の在庫が所定の閾値以下となった場合に、前記使用者が使用する不織布製品の発注に関する情報を出力する
ことを特徴とする請求項17に記載の情報処理装置。
【請求項19】
前記出力部は、
所定の単位の前記使用者が使用する不織布製品の発注に関する情報を出力する
ことを特徴とする請求項17に記載の情報処理装置。
【請求項20】
前記出力部は、
前記施設におけるフロア単位の前記使用者が使用する不織布製品の発注に関する情報を出力する
ことを特徴とする請求項19に記載の情報処理装置。
【請求項21】
前記取得部は、
前記使用者が飲食物を摂取した日時を示す摂取日時情報をさらに取得し、
前記出力部は、
前記使用者と所定の関係性を有する利用者に対して前記摂取日時情報を出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項22】
前記取得部は、
前記施設における前記使用者の吸収性物品の使用に関する基準を示す前記基準情報と、前記施設において前記使用者が使用した吸収性物品との比較結果を示す前記比較情報を取得し、
前記出力部は、
前記比較情報に基づいて、前記使用者の吸収性物品の使用に関する情報を出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項23】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
所定の施設における使用者の不織布製品の使用に関する基準を示す基準情報と、当該施設において当該使用者が使用した不織布製品との比較結果を示す比較情報を、当該施設から取得する取得工程と、
前記取得工程により受け付けられた比較情報に基づいて、前記使用者の不織布製品の使用に関する情報を出力する出力工程と
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項24】
所定の施設における使用者の不織布製品の使用に関する基準を示す基準情報と、当該施設において当該使用者が使用した不織布製品との比較結果を示す比較情報を、当該施設から取得する取得手順と、
前記取得手順により受け付けられた比較情報に基づいて、前記使用者の不織布製品の使用に関する情報を出力する出力手順と
をコンピュータに実行させるための情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、所定の施設における不織布製品の提供を支援するための技術が知られている。このような技術の一例として、各施設で不織布製品を使用する使用者と紐付けられる利用者の不織布製品の使用に対する料金の支払いに関する情報である支払情報を取得し、所定の施設と対応する利用者の支払情報に基づいて、各施設に不織布製品を提供する提供元に対して提供する費用であって、当該所定の施設に対する不織布製品の提供に対する費用を算出する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-096735号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した技術では、施設における不織布製品の使用の状況を容易に把握することができるとは限らない。
【0005】
例えば、上述した従来技術では、保育園が在庫として管理する不織布製品に関する情報を取得する場合、保育園において在庫として管理される不織布製品の残数を入力するための画面において保育者が情報を入力する必要があり、施設における不織布製品の使用の状況を容易に把握することができるとは限らない。
【0006】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、施設における不織布製品の使用の状況を容易に把握することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願に係る情報処理装置は、所定の施設における使用者の不織布製品の使用に関する基準を示す基準情報と、当該施設において当該使用者が使用した不織布製品との比較結果を示す比較情報を、当該施設から取得する取得部と前記取得部により受け付けられた比較情報に基づいて、前記使用者の不織布製品の使用に関する情報を出力する出力部とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
実施形態の一態様によれば、施設における不織布製品の使用の状況を容易に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る情報処理装置10の構成例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る施設情報データベース31の一例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る使用者情報データベース32の一例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る情報処理装置10が実行する情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図6図6は、ハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
【0011】
態様1は、所定の施設における使用者の不織布製品の使用に関する基準を示す基準情報と、当該施設において当該使用者が使用した不織布製品との比較結果を示す比較情報を、当該施設から取得する取得部と、前記取得部により受け付けられた比較情報に基づいて、前記使用者の不織布製品の使用に関する情報を出力する出力部とを有することを特徴とする。
【0012】
従来、老人ホームや介護施設、幼稚園、保育園、児童養護施設、病院などといった施設などといった、不織布製品の使用者が複数存在する施設において、使用者ごとに不織布製品の使用の状況に関する記録を残さなければならない場合、使用者ごとに都度記録の入力が必要となっていた。また、複数人の使用者の排泄があった場合、他の使用者のケアを急ぎ行う必要があるケースがあり、入力の手間があった。したがって、従来の施設ではアナログな方法での記録の入力が行われている場合がある。
【0013】
ここで、上記の施設における不織布製品の提供の支援を行う技術が知られているが、このような技術では、保育園において在庫として管理される不織布製品の残数を入力するための画面において、保育者が情報を入力する必要があり、施設における不織布製品の使用の状況を容易に把握することができるとは限らない。
【0014】
そこで、このような態様1によれば、使用者の不織布製品の使用に関する基準(例えば、施設側が使用者にとって適切と判断した不織布製品の1日の使用枚数や、不織布製品を交換するタイミング、不織布製品の種別など)と、実際に使用した不織布製品との比較結果(例えば、使用した不織布製品が基準から外れているか否か)を、施設の職員等が入力することのみによって、使用者の不織布製品の使用に関する情報(例えば、施設において不織布製品の在庫を管理するための情報)を出力することができるため、施設における不織布製品の使用の状況(例えば、基準よりも多くの不織布製品が使用されているといった状況)を容易に把握することができる。
【0015】
また、態様2は、態様1において、前記比較情報として、前記使用者が使用した不織布製品が、前記使用者の不織布製品の使用に関する基準の範囲内であるか否かを示す情報を取得し、前記使用者が使用した不織布製品が当該基準の範囲外である旨の情報を取得した場合に、さらに前記使用者が使用した不織布製品に関する情報を取得する。
【0016】
このような態様2によれば、例えば、実際に使用した不織布製品が基準から外れている場合にのみ、詳細な情報を入力するようにすることができるため、施設の職員等による情報の入力の手間を省くことができる。
【0017】
また、態様3は、態様1または2において、所定の単位の前記使用者の不織布製品の使用に関する基準を示す前記基準情報と、当該単位の前記使用者の各々が使用した不織布製品との比較結果を示す前記比較情報を取得し、前記比較情報に基づいて、前記所定の単位の前記使用者が使用する不織布製品に関する情報を出力する。
【0018】
このような態様3によれば、例えば、施設全体の使用者の不織布製品の使用の状況や、使用者が所在する部屋全体での不織布製品の使用の状況を示す情報を出力することができるため、利便性を向上させることができる。
【0019】
また、態様4は、態様3において、前記施設におけるフロア単位の前記使用者の不織布製品の使用に関する基準を示す前記基準情報と、フロア単位の前記使用者の各々が使用した不織布製品との比較結果を示す前記比較情報を取得する。
【0020】
ここで、介護施設等においては、各フロア間の行き来を制限し、フロア単位で不織布製品の在庫の管理を行っている場合がある。そこで、このような態様4によれば、例えば、フロア単位での不織布製品の使用の状況を示す情報を出力することにより、施設の実情に合わせた情報を出力することができるため、利便性を向上させることができる。
【0021】
また、態様5は、態様1から4において、前記使用者が使用する不織布製品の種別ごとに、前記使用者の不織布製品の使用に関する基準を示す前記基準情報と、前記使用者が使用した不織布製品との比較結果を示す前記比較情報を取得する。
【0022】
このような態様5によれば、例えば、使用者が通常使用する種別の不織布製品を使用したか否かを示す情報を出力することができるため、利便性を向上させることができる。
【0023】
また、態様6は、態様1から5において、前記使用者に関する使用者情報に基づいて、前記使用者の不織布製品の使用に関する基準を決定し、決定された基準を示す前記基準情報と、前記使用者が使用した不織布製品との比較結果を示す前記比較情報を取得する。
【0024】
このような態様6によれば、例えば、施設側が基準を決定しなくとも、使用者の属性や介護度などに基づいて基準を決定することができるため、利便性を向上させることができる。
【0025】
また、態様7は、態様6において、前記使用者に関する使用者情報に基づいて、前記使用者が使用する不織布製品の種別ごとに、前記使用者の不織布製品の使用に関する基準を決定する。
【0026】
このような態様7によれば、例えば、施設側が不織布製品の種別ごとの基準を決定しなくとも、使用者の属性や介護度などに基づいて基準を決定することができるため、利便性を向上させることができる。
【0027】
また、態様8は、態様1から7において、前記比較情報に基づいて、前記使用者の不織布製品の使用に関する基準を更新する。
【0028】
このような態様8によれば、例えば、実際に使用者が使用した不織布製品が、基準から外れることが続く場合には、比較情報に基づいて基準を更新することができるため、利便性を向上させることができる。
【0029】
また、態様9は、態様1から8において、所定の期間において前記使用者が使用する不織布製品の数量を示す前記基準情報と、前記使用者が使用した不織布製品との比較結果を示す前記比較情報を取得する。
【0030】
このような態様9によれば、例えば、実際に使用者が使用した不織布製品の数量が、基準から外れているか否かを示す情報を取得し、基準から大きく外れている場合には、その旨を示す情報(例えば、不織布製品の発注に関する情報)を施設に出力することができるため、施設側が過剰に不織布製品の在庫抱える事態や、欠品するといった事態を防ぐことができる。
【0031】
また、態様10は、態様1から9において、前記使用者が不織布製品使用するタイミングを示す前記基準情報と、前記使用者が使用した不織布製品のタイミングとの比較結果を示す前記比較情報を取得する。
【0032】
このような態様10によれば、例えば、適切なタイミングで不織布製品の交換等が行われているか否かを示す情報を、使用者の親族等に出力することができるため、施設の透明性を担保することができる。
【0033】
また、態様11は、態様1から10において、前記使用者が使用する不織布製品の種別を示す前記基準情報と、前記使用者が使用した不織布製品との比較結果を示す前記比較情報を取得する。
【0034】
このような態様11によれば、例えば、実際に使用者が使用した不織布製品の種別が、基準から外れているか否かを示す情報を取得し、基準から外れている場合には、実際に使用された不織布製品の発注に関する情報を施設に出力することができるため、施設において不織布製品が欠品するといった事態を防ぐことができる。
【0035】
また、態様12は、態様1から11において、前記比較情報に基づいて、前記使用者の不織布製品の使用に関する情報を、前記使用者と所定の関係性を有する利用者に出力する。
【0036】
このような態様12によれば、例えば、基準に従い不織布製品が使用されているか否かを示す情報を、使用者の親族等に出力することができるため、施設の透明性を担保することができる。
【0037】
また、態様13は、態様12において、前記使用者の不織布製品の使用に応じて課される金額に関する情報を出力する。
【0038】
このような態様13によれば、例えば、比較情報に応じた使用者の親族等への課金額を示す情報を出力することができるため、利便性を向上させることができる。
【0039】
また、態様14は、態様12または13において、前記使用者が不織布製品に関するサブスクリプションサービスに加入しているか否かに関する情報に基づいて、前記使用者の不織布製品の使用に応じて課される金額に関する情報を出力する。
【0040】
このような態様14によれば、例えば、不織布製品に関するサブスクリプションサービスに加入しているか否かに応じた使用者の親族等への課金額を示す情報を出力することができるため、利便性を向上させることができる。
【0041】
また、態様15は、態様12から14において、不織布製品の提供元が前記施設に提供する不織布製品の価格に基づいて、前記使用者の不織布製品の使用に応じて課される金額に関する情報を出力する。
【0042】
ここで、施設に不織布製品の提供元(卸業者等)に応じて、施設によって不織布製品の価格が異なる場合がある。そこで、態様15によれば、例えば、不織布製品の提供元が施設に提供する不織布製品の価格に基づいて、使用者の親族等への課金額を示す情報を出力することができるため、利便性を向上させることができる。
【0043】
また、態様16は、態様1から15において、前記比較情報が所定の条件を満たす場合に、所定のアラートを、前記施設において前記使用者の養護を行う養護者に対して出力する。
【0044】
このような態様16によれば、例えば、基準に従った不織布製品の使用が行われている場合には、施設の職員等にアラートを通知することができるため、施設におけるサービスの質を向上させることができる。
【0045】
また、態様17は、態様1から16において、前記比較情報に基づいて、前記使用者が使用する不織布製品の発注に関する情報を不織布製品の提供元、若しくは、前記施設に出力する。
【0046】
このような態様17によれば、例えば、不織布製品の発注に関する情報を施設、若しくは、不織布製品の提供元に直接出力することにより、施設が発注のための情報を生成し、提供元に出力する手間を省くことができるため、利便性を向上させることができる。
【0047】
また、態様18は、態様17において、前記比較情報に基づき推定される前記施設における不織布製品の在庫が所定の閾値以下となった場合に、前記使用者が使用する不織布製品の発注に関する情報を出力する。
【0048】
このような態様18によれば、例えば、施設における不織布製品の在庫が所定の閾値以下である場合に発注に関する情報を出力することができるため、施設における不織布製品の欠品を防ぐことができる。
【0049】
また、態様19は、態様17または18において、所定の単位の前記使用者が使用する不織布製品の発注に関する情報を出力する。
【0050】
このような態様19によれば、例えば、施設全体の不織布製品の発注や、使用者が所在する部屋全体での不織布製品の発注に関する情報を出力することができるため、利便性を向上させることができる。
【0051】
また、態様20は、態様17から19において、前記施設におけるフロア単位の前記使用者が使用する不織布製品の発注に関する情報を出力する。
【0052】
ここで、介護施設等においては、各フロア間の行き来を制限し、フロア単位で不織布製品の在庫の管理・発注を行っている場合がある。そこで、このような態様20によれば、例えば、フロア単位での不織布製品の発注に関する情報を出力することにより、施設の実情に合わせた情報を出力することができるため、利便性を向上させることができる。
【0053】
また、態様21は、態様1から20において、前記使用者が飲食物を摂取した日時を示す摂取日時情報をさらに取得し、前記使用者と所定の関係性を有する利用者に対して前記摂取日時情報を出力する。
【0054】
このような態様21によれば、例えば、使用者に飲食物が適切に提供されているか否かを示す情報を使用者の親族等に対して出力することができるため、施設の透明性を担保することができる。
【0055】
また、態様22は、態様1から21において、前記施設における前記使用者の吸収性物品の使用に関する基準を示す前記基準情報と、前記施設において前記使用者が使用した吸収性物品との比較結果を示す前記比較情報を取得し、前記比較情報に基づいて、前記使用者の吸収性物品の使用に関する情報を出力する。
【0056】
このような態様22によれば、例えば、使用者の吸収性物品(おむつ等)の使用に関する基準と、実際に使用した吸収性物品との比較結果を、施設の職員等が入力することのみによって、使用者の吸収性物品の使用に関する情報を出力することができるため、施設における吸収性物品の使用の状況を容易に把握することができる。
【0057】
以下に、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する。)の一例について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0058】
[実施形態]
〔1.情報処理の一例について〕
図1を用いて、本実施形態の情報処理装置等により実現される情報処理を説明する。図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。図1に示す情報処理システム1は、本願に係る情報処理装置の一例である情報処理装置10と、利用者端末100と、施設端末200とを含む。情報処理装置10、利用者端末100及び施設端末200は、ネットワークN(例えば、図2参照)を介して有線または無線により相互に通信可能に接続される。ここで、ネットワークNは、例えば、インターネットなどのWAN(Wide Area Network)である。なお、図1に示した情報処理システム1には、複数台の情報処理装置10、複数台の利用者端末100及び複数台の施設端末200が含まれていてもよい。
【0059】
情報処理装置10は、後述する情報処理を制御する情報処理装置であり、例えば、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。図1の例において、情報処理装置10は、老人ホームや介護施設、幼稚園、保育園、児童養護施設、病院などといった施設における使用者の不織布製品の使用に関する基準を示す基準情報と、施設において使用者が使用した不織布製品との比較結果を示す比較情報を施設から取得し、比較情報に基づく情報を出力する。
【0060】
利用者端末100は、施設において不織布製品を使用する使用者と所定の関係性を有する利用者(親族等)によって利用される情報処理装置である。利用者端末100は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。また、利用者端末100は、情報処理装置10等によって配信される情報を、ウェブブラウザやアプリケーションにより表示する。なお、図1に示す例において、利用者端末100は、利用者によって利用されるスマートフォンである場合を示す。
【0061】
施設端末200は、施設の職員(例えば、介護士や、保育士、看護師など)によって利用される情報処理装置である。施設端末200は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PCや、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA等により実現される。また、施設端末200は、情報処理装置10等によって配信される情報を、ウェブブラウザやアプリケーションにより表示する。なお、図1に示す例において、施設端末200は、職員によって利用されるタブレット型端末である場合を示す。
【0062】
以下、図1を用いて、情報処理装置10により実現される情報処理について説明する。なお、以下の説明では、利用者端末100が、利用者ID「UID#1」により識別される利用者(利用者U1)により利用されるものとする。また、以下の説明では、利用者端末100を利用者U1と同一視する場合がある。すなわち、以下では、利用者U1を利用者端末100と読み替えることもできる。
【0063】
また、以下の説明では、施設#1において施設端末200を利用する職員に応じて、施設端末200-1~200-N(Nは任意の自然数)として説明する。例えば、施設端末200は、職員ID「CID#1」により識別される職員(職員C1)により使用される施設端末200である。また、以下では、施設端末200~200-Nについて、特に区別なく説明する場合には、施設端末200と記載する。また、以下の説明では、施設端末200を、職員と同一視する場合がある。すなわち、以下では、職員を施設端末200と読み替えることもできる。
【0064】
また、以下の説明では、施設#1が介護施設であるものとする。また、以下の説明では、利用者U1の親族である被介護者R1-1(施設において不織布製品を使用する使用者)が施設#1に入居しているものとする。また、以下の説明では、不織布製品が、被介護者向けの吸収性物品(例えば、おむつや、尿取りパッドなど)であるものとする。
【0065】
また、以下の説明において、情報処理装置10は、施設#1に入居する被介護者に関する被介護者情報(言い換えると、不織布製品の使用者に関する使用者情報)を施設端末200等から取得し、自装置の記憶部で管理しているものとする。例えば、情報処理装置10は、被介護者の性別や、年齢、体重、身長、介護度、使用する予定の吸収性物品の種別ごとの数や、吸収性物品を交換するスケジュール、吸収性物品のサブスクリプションサービスへの加入の有無などを示す情報を取得する。
【0066】
具体的な例を挙げると、情報処理装置10は、施設#1に被介護者が入居する際や、施設#1に被介護者が入居した後などに職員等によりに決定された、使用する予定の吸収性物品の種別ごとの数(例えば、1日ごとの数)や、吸収性物品を交換するスケジュール(例えば、6時、9時、13時、17時、22時のそれぞれの時間で吸収性物品を交換)などを示す被介護者情報を取得する。また、情報処理装置10は、被介護者が使用する種別を示す情報として、おむつの種別(例えば、パンツタイプや、テープタイプ、羽の有無、昼用、夜用、)や、尿取りパッドの種別(例えば、パンツタイプ用や、テープタイプ用)、おむつ及び尿取りパッドの組み合わせなどを示す情報を取得する。
【0067】
また、以下の説明において、情報処理装置10は、施設#1に関する情報を施設端末200等から取得し、自装置の記憶部で管理しているものとする。例えば、情報処理装置10は、被介護者が入居する部屋や、フロア、部屋内の被介護者の数、フロア内の被介護者の数、卸業者等から施設#1に提供される吸収性物品の価格、施設#1全体の吸収性物品の在庫、施設#1内の各フロアにおける吸収性物品の在庫などを示す情報を取得する。
【0068】
まず、情報処理装置10は、被介護者R1-1の吸収性物品の使用に関する基準を示す基準情報と、被介護者R1-1が実際に使用した吸収性物品との比較結果を示す比較情報を、施設端末200から取得する(ステップS1)。例えば、施設#1の職員は、被介護者R1-1に関する被介護者情報#1に基づく基準情報であって、施設端末200に記憶部において管理される基準情報と、被介護者R1-1が実際に使用した吸収性物品との比較結果を示す比較情報を施設端末200に入力する。そして、情報処理装置10は、職員が施設端末200に入力した情報を取得する。
【0069】
具体的な例を挙げると、職員は、1日に被介護者R1-1が使用する予定の吸収性物品の種別ごとの数(基準数)が、実際に被介護者R1-1が1日に使用した吸収性物品と一致するか否かを示す情報を、1日ごとに施設端末200に入力する。ここで、基準数と、実際に被介護者R1-1が使用した数とが一致しない吸収性物品の種別が存在する場合、職員は、さらに、その種別と、その種別の吸収性物品を実際に使用した数とを示す情報を施設端末200に入力する。また、被介護者R1-1が使用する予定ではない種別の吸収性物品が使用された場合、職員は、その種別と、その吸収性物品を実際に使用した数とを示す情報を施設端末200に入力する。
【0070】
また、職員は、被介護者情報#1が示す、被介護者R1-1が使用する吸収性物品を交換するスケジュール(基準スケジュール)が、実際に被介護者R1-1の吸収性物品の交換が行われた日時と一致するか否かを示す情報を、1日ごとに施設端末200に入力する。ここで、基準スケジュールと、実際に被介護者R1-1の吸収性物品の交換が行われた日時とが一致しない場合、職員は、さらに、実際に被介護者R1-1の吸収性物品の交換が行われた日時を示す情報を施設端末200に入力する。
【0071】
なお、図1の例において、情報処理装置10は、施設#1に入居する被介護者R1-1以外の被介護者に関しても、上述したものと同様の手法により、比較情報を取得したものとする。
【0072】
ここで、図1の例において、情報処理装置10は、所定の単位の被介護者による吸収性物品の使用に関する基準を示す基準情報と、当該単位の被介護者の各々が使用した吸収性物品との比較結果を示す比較情報を、施設端末200から取得してもよい。例えば、情報処理装置10は、施設#1に入居する被介護者の全体が、1日に吸収性物品を使用する予定の吸収性物品の種別ごとの数と、実際に被介護者R1-1が1日に使用した吸収性物品と一致するか否かを示す比較情報を、1日ごとに施設端末200から取得する。また、情報処理装置10は、施設#1の所定のフロア(例えば、フロア#1、フロア#2)に入居する被介護者の全体が、1日に吸収性物品を使用する予定の吸収性物品の種別ごとの数と、実際に被介護者R1-1が1日に使用した吸収性物品と一致するか否かを示す比較情報を、1日ごとに施設端末200から取得する。また、情報処理装置10は、施設#1の所定の部屋に入居する被介護者の全体が、1日に吸収性物品を使用する予定の吸収性物品の種別ごとの数と、実際に被介護者R1-1が1日に使用した吸収性物品と一致するか否かを示す比較情報を、1日ごとに施設端末200から取得する。
【0073】
続いて、情報処理装置10は、吸収性物品の発注に関する情報を施設端末200に出力する(ステップS2)。例えば、情報処理装置10は、所定の期間(例えば、1週間、1か月)ごとに、当該期間において施設端末200から取得した比較情報に基づいて、吸収性物品の発注に関する情報を出力する。具体的な例を挙げると、情報処理装置10は、通常、所定の期間ごとに被介護者R1-1について発注する、種別ごとの吸収性物品の数(例えば、所定の期間内における被介護者R1-1の基準数の総計)から、被介護者R1-1について取得した比較情報が示す種別の吸収性物品の数を減算、若しくは、加算した数を、被介護者R1-1が使用する吸収性物品の発注に関する情報として施設端末200に出力する。
【0074】
より具体的な例を挙げると、被介護者R1-1について、期間#1において種別#1の吸収性物品を通常発注する際の総計が50個であり、期間#1において、種別#1の吸収性物品の基準数よりも種別#1の吸収性物品を5個多く使用したことを示す比較情報を取得した場合、情報処理装置10は、被介護者R1-1について、種別#1の吸収性物品を55個発注する旨を示す情報を出力する。また、期間#1において種別#2の吸収性物品を通常発注する際の総計が50個であり、期間#1において、種別#2の吸収性物品の基準数よりも種別#2の吸収性物品を10個少なく使用したことを示す比較情報を取得した場合、情報処理装置10は、被介護者R1-1について、種別#1の吸収性物品を40個発注する旨を示す情報を出力する。また、期間#1において、通常被介護者R1-1に対して使用しない種別#3の吸収性物品を10個使用したことを示す比較情報を取得した場合、情報処理装置10は、被介護者R1-1について、種別#3の吸収性物品を10個発注する旨を示す情報を出力する。
【0075】
なお、図1の例において、情報処理装置10は、施設#1に入居する被介護者R1-1以外の被介護者に関しても、上述したものと同様の手法により、発注に関する情報を施設端末200に出力するものとする。なお、情報処理装置10は、施設#1に入居する被介護者全体、施設#1の所定のフロアに入居する被介護者全体、若しくは、施設#1の所定の部屋に入居する被介護者全体といった単位で発注に関する情報を集計し、施設端末200に出力してもよい。
【0076】
また、情報処理装置10は、施設#1に吸収性物品を提供する提供元(例えば、吸収性物品を製造する製造業者や、施設#1に吸収性物品を卸す卸業者など)に対し、発注に関する情報を出力してもよい。
【0077】
また、情報処理装置10は、比較情報に基づき推定される、施設#1における吸収性物品の在庫が所定の閾値以下となった場合に、発注に関する情報を出力してもよい。
【0078】
続いて、情報処理装置10は、比較情報に基づいて、被介護者R1-1に対する吸収性物品の使用に関する情報を利用者端末100に出力する(ステップS3)。例えば、情報処理装置10は、所定の期間ごとに、当該期間において被介護者R1-1に対して実際に使用された吸収性物品の数や種別、実際に使用された吸収性物品の数と、種別と、卸業者等から施設#1に提供される吸収性物品の価格とに応じた課金額、基準スケジュールに従い吸収性物品が交換されているか否かを示す情報などを出力する。また、被介護者R1-1がサブスクリプションサービスへ加入している場合、情報処理装置10は、サブスクリプションサービスの内容に応じた課金額を示す情報を出力する。
【0079】
以上のように、実施形態に係る情報処理装置10は、基準と、実際の被介護者の使用に関する情報とが一致するか否かを示す情報を、取得することのみによって、吸収性物品の発注に関する情報を施設に出力する。これにより、実施形態に係る情報処理装置10は、施設における不織布製品の使用の状況を容易に把握することができる。
【0080】
また、実施形態に係る情報処理装置10は、被介護者の親族等に対し、被介護者の吸収性物品の使用の状況、言い換えると、施設における被介護者の介護の状況を示す情報を出力する。これにより、実施形態に係る情報処理装置10は、適切なタイミングで吸収性物品の交換等が行われているか否かを示す情報や、基準に従い吸収性物品が使用されているか否かを示す情報を、被介護者の親族等に出力することができるため、施設の透明性を担保することができるとともに、親族等から施設に対し、吸収性物品の使用の証跡を示すように要求されるといった事態を防ぐことができる。
【0081】
また、従来の介護施設等の施設では、吸収性物品の使用の記録と、吸収性物品の在庫管理といった類似する情報がそれぞれ別々に記録されている場合があった。そこで、実施形態に係る情報処理装置10よれば、吸収性物品の使用記録と、吸収性物品の在庫管理とを別々に記録しなくとも、比較情報のみを入力することにより、吸収性物品の使用を記録し、吸収性物品の発注(言い換えると吸収性物品の在庫管理)とを同時に行うことができるため、利便性を向上させることができる。
【0082】
また、従来、介護施設等の施設に対する吸収性物品の提供は、卸業者によって行われている場合があるが、このような場合、卸業者によりマージンが徴収される。また、このような場合、卸業者が施設への吸収性物品の仲介をしていたことにより、施設における吸収性物品の使用状況等の情報がブラックボックス化され、吸収性物品の製造元による施設への直販が困難である場合があった。そこで、実施形態に係る情報処理装置10よれば、比較情報を取得することにより、介護施設等における吸収性物品の使用状況が可視化され、吸収性物品の製造元から介護施設等への直販が可能となり、卸業者によりマージンが徴収されることがなくなるため、より安価に吸収性物品を提供することが可能となる。
【0083】
〔2.その他の処理例〕
なお、上述した処理は一例に過ぎず、情報処理装置10及び利用者端末100は、様々な情報を用いて様々な処理を行ってもよい。この点について、以下例示を列挙する。
【0084】
〔2-1.基準の決定について〕
図1の例において、情報処理装置10は、被介護者R1-1の性別や、年齢、体重、身長、介護度などに基づいて被介護者R1-1の基準を決定し、決定した基準を示す基準情報と、被介護者が実際に使用した吸収性物品との比較結果を示す比較情報を取得してもよい。例えば、情報処理装置10は、性別や、年齢、体重、身長、介護度が被介護者R1-1と類似する他の被介護者について、施設#1の職員等が決定した基準を、被介護者R1-1の基準として決定する。具体的な例を挙げると、情報処理装置10は、性別や、年齢、体重、身長、介護度が被介護者R1-1と類似する他の被介護者について、施設#1の職員等が決定した、使用する予定の吸収性物品の種別ごとの数や、吸収性物品を交換するスケジュールなどを、介護度が被介護者R1-1の基準として決定する。
【0085】
〔2-2.基準の更新について〕
図1の例において、情報処理装置10は、比較情報に基づいて、被介護者R1-1の基準を更新してもよい。例えば、被介護者R1-1の基準情報と、被介護者R1-1が実際に使用した吸収性物品とが一致しないことを示す比較情報が所定の回数取得された場合、情報処理装置10は、被介護者R1-1が実際に使用した吸収性物品に関する情報に基づいて、基準情報を更新する。
【0086】
〔2-3.介護士へのアラートについて〕
図1の例において、情報処理装置10は、比較情報が所定の条件を満たす場合に、所定のアラートを施設端末200に出力してもよい。例えば、被介護者R1-1の基準数と、実際に被介護者R1-1が1日に使用した吸収性物品とが一致しないことを示す比較情報が所定の回数取得された場合、情報処理装置10は、基準数に基づく吸収性物品の交換を行うことを促す旨のアラートを施設端末200に出力する。また、被介護者R1-1の基準スケジュールと、実際に被介護者R1-1の吸収性物品の交換が行われた日時とが一致しないことを示す比較情報が所定の回数取得された場合、情報処理装置10は、基準スケジュールに基づく吸収性物品の交換を行うことを促す旨のアラートを施設端末200に出力する。
【0087】
なお、被介護者にご不幸がある間際には、被介護者の排泄が減少する場合(例えば、吸収性物品の交換の頻度が少なくなる場合)がある。したがって、比較情報が、吸収性物品の交換の頻度が少なっていることを示す場合、情報処理装置10は、被介護者の健康状態やご不幸に関するアラートを施設端末200に出力してもよい。
【0088】
〔2-4.被介護者が飲食物を摂取した日時の出力について〕
図1の例において、情報処理装置10は、被介護者R1-1が食事をした日時や、飲料を摂取した日時を示す情報を取得し、取得した情報を利用者端末100に出力してもよい。
【0089】
〔3.情報処理装置の構成〕
次に、図2を用いて、情報処理装置10の構成について説明する。図2は、実施形態に係る情報処理装置10の構成例を示す図である。図2に示すように、情報処理装置10は、通信部20と、記憶部30と、制御部40とを有する。
【0090】
(通信部20について)
通信部20は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部20は、ネットワークNと有線または無線で接続され、利用者端末100、施設端末200等との間で情報の送受信を行う。
【0091】
(記憶部30について)
記憶部30は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。図2に示すように、記憶部30は、施設情報データベース31と、使用者情報データベース32とを有する。
【0092】
(施設情報データベース31について)
施設情報データベース31は、施設に関する各種の情報を記憶する。ここで、図3を用いて、施設情報データベース31が記憶する情報の一例を説明する。図3は、実施形態に係る施設情報データベース31の一例を示す図である。図3の例において、施設情報データベース31は、「施設ID」、「所在情報」、「フロア情報」、「部屋情報」、「在庫情報」、「スタッフ情報」、「不織布製品情報」といった項目を有する。
【0093】
「施設ID」は、施設を識別するための識別情報を示す。「所在情報」は、施設の所在地を示す。「フロア情報」は、施設内の各フロアに関する情報を示し、例えば、フロアを識別するための識別情報や、各フロアに所在する使用者に関する情報(例えば、使用者を識別するための識別情報や、使用者の数)などといった情報が格納される。「部屋情報」は、施設内で使用者が所在する各部屋に関する情報を示し、例えば、部屋を識別するための識別情報や、各部屋に所在する使用者に関する情報(例えば、使用者を識別するための識別情報や、使用者の数)などといった情報が格納される。「在庫情報」は、施設における不織布製品の在庫を示す。「スタッフ情報」は、施設のスタッフ(職員)に関する情報を示す。「不織布製品情報」は、施設において使用される不織布製品に関する情報を示し、例えば、不織布製品の提供元から提供される際の価格等の情報が格納される。
【0094】
すなわち、図3では、施設ID「AID#1」により識別される施設の所在情報が「所在情報#1」、フロア情報が「フロア情報#1」、部屋情報が「部屋情報#1」、在庫情報が「在庫情報#1」、スタッフ情報が「スタッフ情報#1」、不織布製品情報が「不織布製品情報#1」である例を示す。
【0095】
(使用者情報データベース32について)
使用者情報データベース32は、使用者に関する情報を記憶する。ここで、図4を用いて、使用者情報データベース32が記憶する情報の一例を説明する。図4は、実施形態に係る使用者情報データベース32の一例を示す図である。図4の例において、使用者情報データベース32は、「使用者ID」、「利用者ID」、「施設ID」、「フロアID」、「部屋ID」、「属性情報」、「基準情報」、「比較情報」、「行動情報」、「サブスクリプション情報」といった項目を有する。
【0096】
「使用者ID」は、使用者を識別するための識別情報を示す。「利用者ID」は、使用者と所定の関係性を有する利用者を識別するための識別情報を示す。「施設ID」は、使用者が所在する施設を識別するための識別情報を示す。「フロアID」は、施設において使用者が所在するエリアを識別するための識別情報を示す。「部屋ID」は、施設において使用者が所在する部屋を識別するための識別情報を示す。「属性情報」は、使用者の属性に関する情報を示し、例えば、性別や、年齢、体重、身長、介護度などといった情報が格納される。「基準情報」は、施設における使用者の不織布製品の使用に関する基準を示す。「比較情報」は、基準情報と、施設において使用者が使用した不織布製品との比較結果を示す。「行動情報」は、使用者の施設における行動に関する情報を示し、例えば、使用者が飲食物を摂取した日時等を示す情報が格納される。「サブスクリプション情報」は、使用者が不織布製品のサブスクリプションサービスに加入しているか否かや、サブスクリプションサービスの内容などを示す情報が格納される。
【0097】
すなわち、図4では、使用者ID「RID#1」により識別される使用者がと所定の関係性を有する利用者が利用者ID「UID#1」により識別され、当該使用者が施設IDAID#1」により識別され鵜施設に所在し、フロアID「FID#1」により識別されるフロアに所在し、部屋ID「BID#1」により識別される部屋に所在し、属性情報が「属性情報#1」、基準情報が「基準情報#1」、比較情報が「比較情報#1」、行動情報が「行動情報#1」、サブスクリプション情報が「サブスクリプション情報#1」である例を示す。
【0098】
(制御部40について)
制御部40は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部40は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。実施形態に係る制御部40は、図2に示すように、受付部41と、決定部42と、取得部43と、出力部44と、更新部45とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。
【0099】
(受付部41について)
受付部41は、所定の施設における使用者の不織布製品の使用に関する基準を示す基準情報と、当該施設において当該使用者が使用した不織布製品に関する使用情報とを受け付ける。例えば、受付部41は、使用者の基準情報と、当該使用者の使用情報とを施設端末200から受け付ける。
【0100】
なお、受付部41は、基準情報と、施設において使用者が使用した不織布製品との比較結果を示す比較情報を受け付けてもよい。
【0101】
(決定部42について)
決定部42は、使用者に関する使用者情報に基づいて、使用者の不織布製品の使用に関する基準を決定する。例えば、図1の例において、決定部42は、使用者情報データベース32を参照し、被介護者R1-1の性別や、年齢、体重、身長、介護度などに基づいて被介護者R1-1の基準を決定する。
【0102】
また、決定部42は、使用者に関する使用者情報に基づいて、使用者が使用する不織布製品の種別ごとに、使用者の不織布製品の使用に関する基準を決定してもよい。例えば、図1の例において、決定部42は、性別や、年齢、体重、身長、介護度が被介護者R1-1と類似する他の被介護者について、施設#1の職員等が決定した、使用する予定の吸収性物品の種別ごとの数や、吸収性物品を交換するスケジュールなどを、介護度が被介護者R1-1の基準として決定する。
【0103】
(取得部43について)
取得部43は、所定の施設における使用者の不織布製品の使用に関する基準を示す基準情報と、当該施設において当該使用者が使用した不織布製品との比較結果を示す比較情報を、当該施設から取得する。例えば、図1の例において、取得部43は、被介護者R1-1の吸収性物品の使用に関する基準を示す基準情報と、被介護者R1-1が実際に使用した吸収性物品との比較結果を示す比較情報を、施設端末200から取得し、使用者情報データベース32に格納する。
【0104】
また、取得部43は、比較情報として、使用者が使用した不織布製品が、使用者の不織布製品の使用に関する基準の範囲内であるか否かを示す情報を取得し、使用者が使用した不織布製品が当該基準の範囲外である旨の情報を取得した場合に、さらに使用者が使用した不織布製品に関する情報を取得してもよい。例えば、図1の例において、取得部43は、基準数と、実際に被介護者R1-1が使用した数とが一致しない吸収性物品の種別が存在する場合、その種別と、その種別の吸収性物品を実際に使用した数とを示す情報を取得する。
【0105】
また、取得部43は、所定の単位の使用者の不織布製品の使用に関する基準を示す基準情報と、当該単位の使用者の各々が使用した不織布製品との比較結果を示す比較情報を取得してもよい。例えば、図1の例において、取得部43は、施設#1に入居する被介護者の全体が、1日に吸収性物品を使用する予定の吸収性物品の種別ごとの数と、実際に被介護者R1-1が1日に使用した吸収性物品と一致するか否かを示す比較情報を、1日ごとに施設端末200から取得する。また、情報処理装置10は、施設#1の所定の部屋に入居する被介護者の全体が、1日に吸収性物品を使用する予定の吸収性物品の種別ごとの数と、実際に被介護者R1-1が1日に使用した吸収性物品と一致するか否かを示す比較情報を、1日ごとに施設端末200から取得する。
【0106】
また、取得部43は、施設におけるフロア単位の使用者の不織布製品の使用に関する基準を示す基準情報と、フロア単位の使用者の各々が使用した不織布製品との比較結果を示す比較情報を取得してもよい。例えば、図1の例において、取得部43は、施設#1の所定のフロア(例えば、フロア#1、フロア#2)に入居する被介護者の全体が、1日に吸収性物品を使用する予定の吸収性物品の種別ごとの数と、実際に被介護者R1-1が1日に使用した吸収性物品と一致するか否かを示す比較情報を、1日ごとに施設端末200から取得する。
【0107】
また、取得部43は、使用者が使用する不織布製品の種別ごとに、使用者の不織布製品の使用に関する基準を示す基準情報と、使用者が使用した不織布製品との比較結果を示す比較情報を取得してもよい。例えば、図1の例において、取得部43は、1日に被介護者R1-1が使用する予定の吸収性物品の種別ごとの数が、実際に被介護者R1-1が1日に使用した吸収性物品と一致するか否かを示す情報を取得する。
【0108】
また、取得部43は、決定部42により決定された基準を示す基準情報と、使用者が使用した不織布製品との比較結果を示す比較情報を取得してもよい。例えば、図1の例において、取得部43は、決定部42により決定された基準を示す基準情報と、被介護者が実際に使用した吸収性物品との比較結果を示す比較情報を取得する。
【0109】
また、取得部43は、所定の期間において使用者が使用する不織布製品の数量を示す基準情報と、使用者が使用した不織布製品との比較結果を示す比較情報を取得してもよい。例えば、図1の例において、取得部43は、1日に被介護者R1-1が使用する予定の吸収性物品の種別ごとの数が、実際に被介護者R1-1が1日に使用した吸収性物品と一致するか否かを示す情報を取得する。
【0110】
また、取得部43は、使用者が不織布製品使用するタイミングを示す基準情報と、使用者が使用した不織布製品のタイミングとの比較結果を示す比較情報を取得してもよい。例えば、図1の例において、取得部43は、被介護者R1-1が使用する吸収性物品を交換するスケジュールが、実際に被介護者R1-1の吸収性物品の交換が行われた日時と一致するか否かを示す情報を取得する。
【0111】
また、取得部43は、使用者が使用する不織布製品の種別を示す基準情報と、使用者が使用した不織布製品との比較結果を示す比較情報を取得してもよい。例えば、図1の例において、取得部43は、1日に被介護者R1-1が使用する予定の吸収性物品の種別が、実際に被介護者R1-1が1日に使用した吸収性物品と一致するか否かを示す情報を取得する。
【0112】
また、取得部43は、使用者が飲食物を摂取した日時を示す摂取日時情報をさらに取得してもよい。例えば、図1の例において、取得部43は、被介護者R1-1が食事をした日時や、飲料を摂取した日時を示す情報を取得する。
【0113】
また、取得部43は、施設における使用者の吸収性物品の使用に関する基準を示す基準情報と、施設において使用者が使用した吸収性物品との比較結果を示す比較情報を取得してもよい。例えば、図1の例において、取得部43は、被介護者R1-1の吸収性物品の使用に関する基準を示す基準情報と、被介護者R1-1が実際に使用した吸収性物品との比較結果を示す比較情報を取得する。
【0114】
(出力部44について)
出力部44は、取得部43により受け付けられた比較情報に基づいて、使用者の不織布製品の使用に関する情報を出力する。例えば、図1の例において、出力部44は、施設情報データベース31及び使用者情報データベース32を参照し、比較情報に基づいて、被介護者R1-1の不織布製品の使用に関する情報を、利用者端末100や施設端末200に出力する。
【0115】
また、出力部44は、比較情報に基づいて、所定の単位の使用者が使用する不織布製品に関する情報を出力してもよい。例えば、図1の例において、出力部44は、施設#1に入居する被介護者全体、施設#1の所定のフロアに入居する被介護者全体、若しくは、施設#1の所定の部屋に入居する被介護者全体といった単位で発注に関する情報を施設端末200に出力する。
【0116】
また、出力部44は、比較情報に基づいて、使用者の不織布製品の使用に関する情報を、使用者と所定の関係性を有する利用者に出力してもよい。例えば、図1の例において、出力部44は、比較情報に基づいて、被介護者R1-1に対する吸収性物品の使用に関する情報を利用者端末100に出力する。
【0117】
また、出力部44は、使用者の不織布製品の使用に応じて課される金額に関する情報を出力してもよい。例えば、図1の例において、出力部44は、所定の期間ごとに、当該期間において被介護者R1-1に対して実際に使用された吸収性物品の数や種別に応じた課金額を示す情報を出力する。
【0118】
また、出力部44は、使用者が不織布製品に関するサブスクリプションサービスに加入しているか否かに関する情報に基づいて、使用者の不織布製品の使用に応じて課される金額に関する情報を出力してもよい。例えば、図1の例において、出力部44は、被介護者R1-1がサブスクリプションサービスへ加入している場合、サブスクリプションサービスの内容に応じた課金額を示す情報を出力する。
【0119】
また、出力部44は、不織布製品の提供元が施設に提供する不織布製品の価格に基づいて、使用者の不織布製品の使用に応じて課される金額に関する情報を出力してもよい。例えば、図1の例において、出力部44は、卸業者等から施設#1に提供される吸収性物品の価格に応じた課金額を示す情報を出力する。
【0120】
また、出力部44は、比較情報が所定の条件を満たす場合に、所定のアラートを、施設において使用者の養護を行う養護者に対して出力してもよい。例えば、図1の例において、被介護者R1-1の基準数と、実際に被介護者R1-1が1日に使用した吸収性物品とが一致しないことを示す比較情報が所定の回数取得された場合、出力部44は、基準数に基づく吸収性物品の交換を行うことを促す旨のアラートを施設端末200に出力する。また、被介護者R1-1の基準スケジュールと、実際に被介護者R1-1の吸収性物品の交換が行われた日時とが一致しないことを示す比較情報が所定の回数取得された場合、出力部44は、基準スケジュールに基づく吸収性物品の交換を行うことを促す旨のアラートを施設端末200に出力する。また、比較情報が、吸収性物品の交換の頻度が少なっていることを示す場合、出力部44は、被介護者の健康状態やご不幸に関するアラートを施設端末200に出力する。
【0121】
また、出力部44は、比較情報に基づいて、使用者が使用する不織布製品の発注に関する情報を不織布製品の提供元、若しくは、施設に出力してもよい。例えば、図1の例において、出力部44は、所定の期間ごとに、当該期間において施設端末200から取得した比較情報に基づいて、吸収性物品の発注に関する情報を出力する。
【0122】
また、出力部44は、比較情報に基づき推定される施設における不織布製品の在庫が所定の閾値以下となった場合に、使用者が使用する不織布製品の発注に関する情報を出力してもよい。例えば、図1の例において、出力部44は、比較情報に基づき推定される、施設#1における吸収性物品の在庫が所定の閾値以下となった場合に、発注に関する情報を出力する。
【0123】
また、出力部44は、所定の単位の使用者が使用する不織布製品の発注に関する情報を出力してもよい。例えば、図1の例において、出力部44は、施設#1に入居する被介護者全体、若しくは、施設#1の所定の部屋に入居する被介護者全体といった単位で発注に関する情報を集計し、出力する。
【0124】
また、出力部44は、施設におけるフロア単位の使用者が使用する不織布製品の発注に関する情報を出力してもよい。例えば、図1の例において、出力部44は、施設#1の所定のフロアに入居する被介護者全体での発注に関する情報を集計し、出力する。
【0125】
また、出力部44は、使用者と所定の関係性を有する利用者に対して摂取日時情報を出力してもよい。例えば、図1の例において、出力部44は、被介護者R1-1が食事をした日時や、飲料を摂取した日時を示す情報を利用者端末100に出力する。
【0126】
また、出力部44は、比較情報に基づいて、使用者の吸収性物品の使用に関する情報を出力してもよい。例えば、図1の例において、出力部44は、比較情報に基づいて、被介護者R1-1の吸収性物品の使用に関する情報を出力する。
【0127】
(更新部45について)
更新部45は、比較情報に基づいて、使用者の不織布製品の使用に関する基準を更新する。例えば、図1の例において、被介護者R1-1の基準情報と、被介護者R1-1が実際に使用した吸収性物品とが一致しないことを示す比較情報が所定の回数取得された場合、更新部45は、被介護者R1-1が実際に使用した吸収性物品に関する情報に基づいて、基準情報を更新する。
【0128】
〔4.情報処理手順〕
次に、図5を用いて、実施形態に係る情報処理装置10が実行する情報処理の手順について説明する。図5は、実施形態に係る情報処理装置10が実行する情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0129】
図5に示すように、情報処理装置10は、所定の施設における使用者の不織布製品の使用に関する基準を示す基準情報と、当該施設において当該使用者が使用した不織布製品との比較結果を示す比較情報を、当該施設から取得したか否かを判定する(ステップS101)。比較情報を取得していない場合(ステップS101;No)、情報処理装置10は、比較情報を取得するまで待機する。一方、比較情報を取得した場合(ステップS101;Yes)、比較情報に基づいて、使用者の不織布製品の使用に関する情報を出力し(ステップS102)、処理を終了する。
【0130】
〔5.変形例〕
上述した情報処理装置10は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。
【0131】
〔5-1.施設及び不織布製品について〕
上述の実施形態において、施設が介護施設であり、不織布製品が、被介護者向けの吸収性物品である例を示したが、施設及び不織布製品はこのような例に限定されない。例えば、施設が保育園や幼稚園、児童養護施設であり、不織布製品が乳幼児向けの吸収性物品であってもよい。また、施設がペットホテルであり、不織布製品がペット向けの吸収性物品(ペットシート等)であってもよい。
【0132】
〔5-2.処理態様について〕
上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、逆に、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文章中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0133】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0134】
また、上記してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0135】
〔6.ハードウェア構成〕
また、上述した実施形態に情報処理装置10や、利用者端末100、施設端末200は、例えば図6に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図6は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、キャッシュ1040、メモリ1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続される。
【0136】
演算装置1030は、キャッシュ1040やメモリ1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。キャッシュ1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するキャッシュである。また、メモリ1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等により実現されるメモリである。
【0137】
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現されてよい。一方、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
【0138】
例えば、入力装置1020は、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置により実現されてもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体により実現されてもよい。
【0139】
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する機能を有する。
【0140】
ここで、演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行うこととなる。例えば、演算装置1030は、入力装置1020やメモリ1050からプログラムをキャッシュ1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。例えば、コンピュータ1000が情報処理装置10として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、キャッシュ1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部40の機能を実現することとなる。
【0141】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明した。しかしながら、これらは例示であり、本願の実施形態は、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、所謂当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で実施することが可能である。また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。
【符号の説明】
【0142】
1 情報処理システム
10 情報処理装置
20 通信部
30 記憶部
31 施設情報データベース
32 使用者情報データベース
40 制御部
41 受付部
42 決定部
43 取得部
44 出力部
45 更新部
100 利用者端末
200 施設端末
図1
図2
図3
図4
図5
図6