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特開2024-53810撮影プログラム、撮影方法、取得装置、取得方法、取得プログラム及び取得システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024053810
(43)【公開日】2024-04-16
(54)【発明の名称】撮影プログラム、撮影方法、取得装置、取得方法、取得プログラム及び取得システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/01 20230101AFI20240409BHJP
【FI】
G06Q30/00 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】25
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022160248
(22)【出願日】2022-10-04
(71)【出願人】
【識別番号】000115108
【氏名又は名称】ユニ・チャーム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】藤岡 義久
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB05
5L049BB05
(57)【要約】
【課題】吸収性物品の利用状況の実態を把握する。
【解決手段】本願に係る撮影プログラムは、吸収性物品(例えば、乳幼児が着用するおむつ等の吸収性物品)の利用状況を撮影するためのガイドラインに関するガイド情報を取得する取得手順と、取得手順により取得されたガイド情報に基づいて、ガイドラインを示すコンテンツを利用者に出力する出力手順と、利用者の操作に従って吸収性物品の利用状況を撮影する撮影手順とを端末装置に実行させることを特徴とする。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸収性物品の利用状況を撮影するためのガイドラインに関するガイド情報を取得する取得手順と、
前記取得手順により取得されたガイド情報に基づいて、前記ガイドラインを示すコンテンツを利用者に出力する出力手順と、
前記利用者の操作に従って前記吸収性物品の利用状況を撮影する撮影手順と
を端末装置に実行させることを特徴とする撮影プログラム。
【請求項2】
前記出力手順は、
前記吸収性物品の利用状況を撮影する前にコンテンツを出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の撮影プログラム。
【請求項3】
前記出力手順は、
前記吸収性物品の利用状況を撮影する際にコンテンツを出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の撮影プログラム。
【請求項4】
前記出力手順は、
前記吸収性物品の利用状況を撮影する前に出力したコンテンツと対応するコンテンツを、前記吸収性物品の利用状況を撮影する際に出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の撮影プログラム。
【請求項5】
前記出力手順は、
前記吸収性物品の利用状況を撮影する際の前記端末装置の画面にコンテンツを重畳して出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の撮影プログラム。
【請求項6】
前記出力手順は、
前記ガイドラインを示す音声を出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の撮影プログラム。
【請求項7】
前記出力手順は、
前記ガイドラインを示す文字列を出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の撮影プログラム。
【請求項8】
前記出力手順は、
前記吸収性物品の利用状況を撮影する際の動作を示す画像を出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の撮影プログラム。
【請求項9】
前記出力手順は、
前記利用者により指定された態様でコンテンツを出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の撮影プログラム。
【請求項10】
前記撮影手順により撮影された吸収性物品の利用状況が、前記ガイドラインが示す条件を満たすか否かを判定する判定手順と、
前記判定手順による判定結果を示す判定情報を前記利用者に提供する提供手順と
をさらにコンピュータに実行させることを特徴とする請求項1に記載の撮影プログラム。
【請求項11】
前記提供手順は、
前記判定手順により前記ガイドラインが示す条件を満たしていないと判定された場合、吸収性物品の利用状況を再度撮影することを促す旨の情報を提供する
ことを特徴とする請求項10に記載の撮影プログラム。
【請求項12】
前記撮影手順により撮影された吸収性物品の利用状況を、前記ガイドラインを設定した設定者に送信する送信手順と、
前記設定者からの応答を前記利用者に提示する提示手順と
をさらにコンピュータに実行させることを特徴とする請求項1に記載の撮影プログラム。
【請求項13】
前記出力手順は、
使用済みの吸収性物品を撮影するための前記ガイドラインを示すコンテンツを出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の撮影プログラム。
【請求項14】
前記出力手順は、
吸収性物品を使用する使用者を撮影するための前記ガイドラインを示すコンテンツを出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の撮影プログラム。
【請求項15】
前記出力手順は、
吸収性物品を使用する使用者が、吸収性物品を使用した際に着用した被服を撮影するための前記ガイドラインを示すコンテンツを出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の撮影プログラム。
【請求項16】
端末装置が実行する撮影方法であって、
吸収性物品の利用状況を撮影するためのガイドラインに関するガイド情報を取得する取得工程と、
前記取得工程により取得されたガイド情報に基づいて、前記ガイドラインを示すコンテンツを利用者に出力する出力工程と、
前記利用者の操作に従って前記吸収性物品の利用状況を撮影する撮影工程と
を含むことを特徴とする撮影方法。
【請求項17】
吸収性物品の利用状況を撮影するためのガイドラインを示すコンテンツを、利用者が利用する端末装置に表示させる表示制御部と、
前記端末装置により撮影された画像を前記端末装置から取得する取得部と
を有することを特徴とする取得装置。
【請求項18】
吸収性物品の利用状況のシーンを示すシーン情報と、当該シーンを撮影するためのガイドラインに関するガイド情報とを、ガイドラインを設定する設定者から受け付ける受付部と、
前記受付部により受け付けられたシーン情報と、ガイド情報とを対応付けて管理する管理部と
をさらに有し、
前記表示制御部は、
シーン情報が示すシーンを前記端末装置が撮影する場合に、当該シーン情報に対応付けて管理されるガイド情報に基づいて、コンテンツを前記端末装置に表示させる
ことを特徴とする請求項17に記載の取得装置。
【請求項19】
前記受付部は、
ガイド情報として、前記ガイドラインを示す音声を受け付ける
ことを特徴とする請求項18に記載の取得装置。
【請求項20】
前記受付部は、
ガイド情報として、前記ガイドラインを示す文字列を受け付ける
ことを特徴とする請求項18に記載の取得装置。
【請求項21】
前記受付部は、
ガイド情報として、前記吸収性物品の利用状況を撮影する際の動作を示す画像を受け付ける
ことを特徴とする請求項18に記載の取得装置。
【請求項22】
前記受付部は、
ガイド情報に対応付けられて管理されるシーン情報の指定を前記設定者からさらに受け付け、
前記表示制御部は、
前記設定者により指定されたシーン情報が示すシーンを前記端末装置が撮影する場合に、当該シーン情報に対応付けて管理されるガイド情報に基づいて、コンテンツを前記端末装置に表示させる
ことを特徴とする請求項18に記載の取得装置。
【請求項23】
コンピュータが実行する取得方法であって、
吸収性物品の利用状況を撮影するためのガイドラインを示すコンテンツを、利用者が利用する端末装置に表示させる表示制御工程と、
前記端末装置により撮影された画像を前記端末装置から取得する取得工程と
を含むことを特徴とする取得方法。
【請求項24】
吸収性物品の利用状況を撮影するためのガイドラインを示すコンテンツを、利用者が利用する端末装置に表示させる表示制御手順と、
前記端末装置により撮影された画像を前記端末装置から取得する取得手順と
をコンピュータに実行させることを特徴とする取得プログラム。
【請求項25】
取得装置と、利用者が利用する端末装置とを含む取得システムであって、
前記取得装置は、
吸収性物品の利用状況を撮影するためのガイドラインを示すコンテンツを、前記端末装置に表示させる表示制御部と、
前記端末装置により撮影された画像を前記端末装置から取得する取得部と
を有することを特徴とする取得システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮影プログラム、撮影方法、取得装置、取得方法、取得プログラム及び取得システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、吸収性物品に関する情報を収集するための技術が知られている。このような技術の一例として、吸収性物品の使用によって問題が生じた問題箇所をユーザに指定させるための入力画面であって、吸収性物品のイラスト画像又は吸収性物品の装着部位を含む体のイラスト画像を含む入力画面を情報通信端末の表示部上に表示し、イラスト画像に対して問題箇所を指定する操作を受け付ける技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2019/130454号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来技術では、吸収性物品の利用状況の実態を把握できるとは限らない。
【0005】
例えば、上述した従来技術では、問題が生じた問題箇所をユーザに指定させているに過ぎず、吸収性物品の利用状況の実態を把握できるとは限らない。
【0006】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、吸収性物品の利用状況の実態を把握することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願に係る撮影プログラムは、吸収性物品の利用状況を撮影するためのガイドラインに関するガイド情報を取得する取得手順と、前記取得手順により取得されたガイド情報に基づいて、前記ガイドラインを示すコンテンツを利用者に出力する出力手順と、前記利用者の操作に従って前記吸収性物品の利用状況を撮影する撮影手順とを端末装置に実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
実施形態の一態様によれば、吸収性物品の利用状況の実態を把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る利用者端末100の画面の一例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る利用者端末100の構成例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る第2アプリケーション152の構成例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る情報処理装置10の構成例を示す図である。
図6図6を用いて、設定情報データベース31が記憶する情報の一例を説明する。
図7図7は、実施形態に係る撮影情報データベース32の一例を示す図である。
図8図8は、実施形態に係る情報処理の手順の一例を示すフローチャート(1)である。
図9図9は、実施形態に係る情報処理の手順の一例を示すフローチャート(2)である。
図10図10は、ハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
【0011】
態様1は、吸収性物品の利用状況を撮影するためのガイドラインに関するガイド情報を取得する取得手順と、前記取得手順により取得されたガイド情報に基づいて、前記ガイドラインを示すコンテンツを利用者に出力する出力手順と、前記利用者の操作に従って前記吸収性物品の利用状況を撮影する撮影手順とを端末装置に実行させることを特徴とする。
【0012】
従来、利用者(テスター等)による吸収性物品の試作品等の利用状況を把握するために、家での使用実態(例えば、使用後の吸収性物品や、吸収性物品を使用する使用者(乳幼児等)など)を利用者にカメラで撮影してもらう場合があったが、撮影の仕方を利用者に上手く説明できず、各利用者の撮影の仕方がそれぞれ異なるものとなり、各利用者から得られるデータに一貫性がなく、商品開発に生きないという課題があった。
【0013】
ここで、吸収性物品に関する情報を収集するための技術として、吸収性物品の使用によって問題が生じた問題箇所をユーザに指定させるための入力画面であって、吸収性物品のイラスト画像又は吸収性物品の装着部位を含む体のイラスト画像を含む入力画面を情報通信端末の表示部上に表示し、イラスト画像に対して問題箇所を指定する操作を受け付ける技術が知られている。しかしながら、このような技術では、単に問題個所を指摘するだけであるため、吸収性物品の使用実態を十分に把握することが出来ているとは限らない。また、このような技術では、利用者に注目する点の決定が依存されており、吸収性物品の製造元が把握したい情報を含めることが出来ていないため、吸収性物品の使用中に漏れやかぶれなどのトラブルがあった場合、どのような装着状態だったのか、どの程度のトラブルだったのかなどを、製造元が把握できない場合がある。
【0014】
そこで、このような態様1によれば、吸収性物品の利用状況を撮影するためのガイドラインを示すコンテンツを利用者に出力し、吸収性物品の利用状況を撮影することができるため、吸収性物品の利用状況の実態を製造元が把握することができる。
【0015】
また、態様2は、態様1において、前記吸収性物品の利用状況を撮影する前にコンテンツを出力する。
【0016】
このような態様2によれば、例えば、あらかじめコンテンツを利用者に出力することにより、撮影する画像の実際のイメージを利用者に想起させながら自身で撮影を行えるようにすることができるため、ガイドラインに従った画像を利用者に撮影させることができる。
【0017】
また、態様3は、態様1または2において、前記吸収性物品の利用状況を撮影する際にコンテンツを出力する。
【0018】
このような態様3によれば、例えば、吸収性物品の利用状況を撮影するための画面において、ガイドラインを示すコンテンツを利用者に出力することにより、利用者がガイドラインを確認しながら画像を撮影することができるため、ガイドラインに従った画像を利用者に撮影させることができる。
【0019】
また、態様4は、態様1から3において、前記吸収性物品の利用状況を撮影する前に出力したコンテンツと対応するコンテンツを、前記吸収性物品の利用状況を撮影する際に出力する。
【0020】
このような態様4によれば、例えば、撮影する前に利用者に出力したコンテンツと対応するコンテンツを、吸収性物品の利用状況を撮影するための画面において出力することができるため、画像を撮影する際に、コンテンツが示すものと同じ行動を起こしやすくすることができる。
【0021】
また、態様5は、態様1から4において、前記吸収性物品の利用状況を撮影する際の前記端末装置の画面にコンテンツを重畳して出力する。
【0022】
このような態様5によれば、例えば、吸収性物品の利用状況を撮影するための画面において、ガイドラインを示すコンテンツを重畳させることにより、利用者がガイドラインを確認しながら画像を撮影することができるため、ガイドラインに従った画像を利用者に撮影させることができる。
【0023】
また、態様6は、態様1から5において、前記ガイドラインを示す音声を出力する。
【0024】
このような態様6によれば、例えば、利用者が吸収性物品の利用状況を撮影する際、ガイドラインを示す音声を確認しながら画像を撮影することができるため、ガイドラインに従った画像を利用者に撮影させることができる。
【0025】
また、態様7は、態様1から6において、前記ガイドラインを示す文字列を出力する。
【0026】
このような態様7によれば、例えば、利用者が吸収性物品の利用状況を撮影する際、ガイドラインを示す文字列(テロップ等)を確認しながら画像を撮影することができるため、ガイドラインに従った画像を利用者に撮影させることができる。
【0027】
また、態様8は、態様1から7において、前記吸収性物品の利用状況を撮影する際の動作を示す画像を出力する。
【0028】
このような態様8によれば、例えば、利用者が吸収性物品の利用状況を撮影する際、撮影のための動作を確認しながら画像を撮影することができるため、ガイドラインに従った画像を利用者に撮影させることができる。
【0029】
また、態様9は、態様1から8において、前記利用者により指定された態様でコンテンツを出力する。
【0030】
このような態様9によれば、例えば、被写体である乳幼児が寝ているため、音声によるコンテンツの止めたいというときは音声を抜いてテロップのみを出力したり、画面が小さく、テロップを出力すると撮影しづらくなる時には音声だけを出力したりすることができるため、吸収性物品の利用状況を撮影する際の利便性を向上させることができる。
【0031】
また、態様10は、態様1から9において、前記撮影手順により撮影された吸収性物品の利用状況が、前記ガイドラインが示す条件を満たすか否かを判定し、判定結果を示す判定情報を前記利用者に提供する。
【0032】
このような態様10によれば、例えば、撮影された画像がガイドラインの示す条件を満たす場合には、その旨を示す情報を利用者に提供することができるため、画像がうまく撮れているかといった利用者の不安を解消することができる。
【0033】
また、態様11は、態様10において、前記判定手順により前記ガイドラインが示す条件を満たしていないと判定された場合、吸収性物品の利用状況を再度撮影することを促す旨の情報を提供する。
【0034】
このような態様11によれば、例えば、撮影された画像がガイドラインの示す条件を満たさない場合には、画像の再撮影を促すことができるため、ガイドラインに従った画像を利用者に撮影させることができる。
【0035】
また、態様12は、態様1から11において、前記撮影手順により撮影された吸収性物品の利用状況を、前記ガイドラインを設定した設定者に送信し、前記設定者からの応答を前記利用者に提示する。
【0036】
このような態様12によれば、例えば、設定者(例えば、商品の開発者)が、利用者が撮影した画像をリアルタイムで確認し、不明確な点がある場合にはより詳細な画像の撮影を利用者に要求することができるため、設定者のニーズに沿った画像を撮影することができる。
【0037】
また、態様13は、態様1から12において、使用済みの吸収性物品を撮影するための前記ガイドラインを示すコンテンツを出力する。
【0038】
このような態様13によれば、例えば、使用済みの吸収性物品を撮影するためのコンテンツを出力することができるため、吸収性物品に問題があったか否か(例えば、漏れがあったか否か)を示す画像を利用者に撮影させることができる。
【0039】
また、態様14は、態様1から13において、吸収性物品を使用する使用者を撮影するための前記ガイドラインを示すコンテンツを出力する。
【0040】
このような態様14によれば、例えば、吸収性物品を使用する使用者を撮影するためのコンテンツを出力することができるため、吸収性物品を使用した使用者に問題に問題が生じたか否か(例えば、蒸れやかぶれがあるか否か)を示す画像を利用者に撮影させることができる。
【0041】
また、態様15は、態様1から14において、吸収性物品を使用する使用者が、吸収性物品を使用した際に着用した被服を撮影するための前記ガイドラインを示すコンテンツを出力する。
【0042】
このような態様15によれば、例えば、吸収性物品を使用する使用者が着用した被服を撮影するためのコンテンツを出力することができるため、吸収性物品を使用した際に着用した被服に問題が生じたか否か(例えば、吸収性物品からの漏れがあるか否か)を示す画像を利用者に撮影させることができる。
【0043】
また、態様17は、吸収性物品の利用状況を撮影するためのガイドラインを示すコンテンツを、利用者が利用する端末装置に表示させる表示制御部と、前記端末装置により撮影された画像を前記端末装置から取得する取得部とを有することを特徴とする。
【0044】
このような態様17によれば、例えば、吸収性物品の利用状況を撮影するためのガイドラインを示すコンテンツを利用者が利用する端末装置に表示させ、吸収性物品の利用状況を撮影させることができるため、吸収性物品の利用状況の実態を製造元が把握することができる。
【0045】
また、態様18は、態様17において、吸収性物品の利用状況のシーンを示すシーン情報と、当該シーンを撮影するためのガイドラインに関するガイド情報とを、ガイドラインを設定する設定者から受け付け、受け付けられたシーン情報と、ガイド情報とを対応付けて管理し、シーン情報が示すシーンを前記端末装置が撮影する場合に、当該シーン情報に対応付けて管理されるガイド情報に基づいて、コンテンツを前記端末装置に表示させる。
【0046】
このような態様18によれば、例えば、商品の開発を行う開発者である設定者により設定されたガイドラインを設定者から受け付け、利用者に提供することにより、設定者が商品の開発のために所望するデータを取得することができるため、テスターである利用者からのテストの結果を次の吸収性物品の開発に生かすことができる。
【0047】
また、態様19は、態様18において、ガイド情報として、前記ガイドラインを示す音声を受け付ける。
【0048】
このような態様19によれば、例えば、利用者が吸収性物品の利用状況を撮影する際、ガイドラインとして出力する音声を、設定者が任意に設定することができるため、設定者が商品の開発のために所望するデータを取得することができる。
【0049】
また、態様20は、態様18または19において、ガイド情報として、前記ガイドラインを示す文字列を受け付ける。
【0050】
このような態様20によれば、例えば、利用者が吸収性物品の利用状況を撮影する際、ガイドラインとして出力する文字列を、設定者が任意に設定することができるため、設定者が商品の開発のために所望するデータを取得することができる。
【0051】
また、態様21は、態様18から20において、ガイド情報として、前記吸収性物品の利用状況を撮影する際の動作を示す画像を受け付ける。
【0052】
このような態様21によれば、例えば、利用者が吸収性物品の利用状況を撮影する際、ガイドラインとして出力する画像を、設定者が任意に設定することができるため、設定者が商品の開発のために所望するデータを取得することができる。
【0053】
また、態様22は、態様18から21において、ガイド情報に対応付けられて管理されるシーン情報の指定を前記設定者からさらに受け付け、前記設定者により指定されたシーン情報が示すシーンを前記端末装置が撮影する場合に、当該シーン情報に対応付けて管理されるガイド情報に基づいて、コンテンツを前記端末装置に表示させる。
【0054】
このような態様22によれば、例えば、設定者が撮影を希望するシーンに関するガイドラインが、他の設定者から既に受け付けられている場合には、当該シーンのシーン情報を指定し、対応するコンテンツを端末装置に表示させ、利用者からデータを取得することができるため、設定者によるガイド情報の作成の手間が省くことができる。
【0055】
以下に、撮影プログラム、撮影方法、取得装置、取得方法、取得プログラム及び取得システムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する。)の一例について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により撮影プログラム、撮影方法、取得装置、取得方法、取得プログラム及び取得システムが限定されるものではない。また、以下の実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0056】
[実施形態]
〔1.情報処理の一例について〕
図1を用いて、本実施形態の情報処理装置等により実現される情報処理を説明する。図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。本願に係る取得システムの一例である情報処理システム1は、本願に係る取得装置の一例である情報処理装置10と、本願に係る撮影プログラムによる制御に従って実施形態に係る情報処理を実行する利用者端末100と、設定者端末200とを含む。情報処理装置10、利用者端末100及び設定者端末200は、ネットワークN(例えば、図3、5参照)を介して有線または無線により相互に通信可能に接続される。ここで、ネットワークNは、例えば、インターネットなどのWAN(Wide Area Network)である。なお、図1に示した情報処理システム1には、複数台の情報処理装置10、複数台の利用者端末100及び複数台の設定者端末200が含まれていてもよい。
【0057】
情報処理装置10は、後述する情報処理を制御する情報処理装置であり、例えば、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。図1の例において、情報処理装置10は、吸収性物品(おむつ等)の利用状況のシーンを示すシーン情報と、当該シーンを撮影するためのガイドラインに関するガイド情報とを対応付けて自装置の記憶部で管理し、シーン情報が示すシーンを利用者端末100が撮影する場合に、当該シーン情報に対応付けて管理されるガイド情報に基づいて、吸収性物品の利用状況を撮影するためのガイドラインを示すコンテンツを利用者端末100に表示させる。そして、情報処理装置10は、利用者端末100により撮影された画像を利用者端末100から取得する。
【0058】
なお、情報処理装置10は、利用者端末100にインストールされたアプリケーション(本願に係る撮影プログラム等)に表示する情報を、利用者端末100に配信する装置であってもよい。また、情報処理装置10は、アプリケーションのデータそのものを配信するサーバであってもよい。
【0059】
また、情報処理装置10は、利用者端末100に制御情報を配信する配信装置として機能してもよい。ここで、制御情報は、例えば、JavaScript(登録商標)等のスクリプト言語やCSS(Cascading Style Sheets)等のスタイルシート言語により記述される。なお、情報処理装置10から配信されるアプリケーションそのものを制御情報とみなしてもよい。
【0060】
利用者端末100は、吸収性物品の試作品等のテストを行う利用者(テスター)によって利用される情報処理装置である。利用者端末100は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。また、利用者端末100は、情報処理装置10等によって配信される情報を、ウェブブラウザやアプリケーションにより表示する。なお、図1に示す例において、利用者端末100は、利用者によって利用されるスマートフォンである場合を示す。
【0061】
設定者端末200は、ガイド情報の設定を行う設定者(例えば、吸収性物品の開発を行う開発者)によって利用される情報処理装置である。設定者端末200は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PCや、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA等により実現される。また、設定者端末200は、情報処理装置10等によって配信される情報を、ウェブブラウザやアプリケーションにより表示する。なお、図1に示す例において、設定者端末200は、設定者によって利用されるノート型PCである場合を示す。
【0062】
以下、図1を用いて、情報処理装置10や利用者端末100により実現される情報処理について説明する。なお、以下の説明では、利用者端末100が、利用者ID「UID#1」により識別される利用者(利用者U1)により利用されるものとする。また、以下の説明では、利用者端末100を利用者U1と同一視する場合がある。すなわち、以下では、利用者U1を利用者端末100と読み替えることもできる。
【0063】
また、以下の説明では、設定者端末200が、設定者ID「MID#1」により識別される設定者(設定者M1)により利用されるものとする。また、以下の説明では、設定者端末200を設定者M1と同一視する場合がある。すなわち、以下では、設定者M1を設定者端末200と読み替えることもできる。
【0064】
また、以下の説明では、吸収性物品が、乳幼児が着用するおむつであるものとする。
【0065】
まず、情報処理装置10は、吸収性物品#1の開発を行う設定者M1から、吸収性物品#1を識別するための識別子と、吸収性物品#1の利用状況のシーンを示すシーン情報と、当該シーンを撮影するためのガイドラインに関するガイド情報とを受け付ける(ステップS1)。例えば、情報処理装置10は、吸収性物品#1の利用状況に関して、設定者M1がテスターに撮影してもらいたいシーン#1、#2、#3、・・・のそれぞれに対応するシーン情報#1、#2、#3、・・・と、シーン#1、#2、#3、・・・のそれぞれのガイドラインに対応するガイド情報#1、#2、#3、・・・とを受け付ける。具体的な例を挙げると、情報処理装置10は、シーンを識別するための識別子やシーンの名称などを含むシーン情報を受け付ける。また、情報処理装置10は、ガイドラインを示す音声や、ガイドラインを示す文字列(テロップ)、撮影対象、シーンの撮影時間の目安、吸収性物品#1を撮影する際の撮影者の動作の例を示す画像(動画像、静止画像)などを含むガイド情報を受け付ける。
【0066】
ここで、ガイドラインの一例について説明する。例えば、ガイドラインとは、設定者M1が利用者に対して撮影を希望する画像の内容を規定するものである。具体的な例を挙げると、ガイドラインとは、「使用済みのおむつにおける排泄物の広がりの状態を見たいので、おむつを大きく広げた状態で、この画角で撮影してほしい」といった設定者M1の希望を示す情報である。このような場合、ガイドラインは、設定者M1が排泄物の広がりの状態を見たいおむつの部位や、おむつの広げ方、設定者M1がおむつを広げてほしい程度、画角などを示す音声や、テロップ、動画などを示す。
【0067】
なお、情報処理装置10は、吸収性物品#1そのものの状況(例えば、排泄物の漏れの状況)だけでなく、吸収性物品#1を利用した際の利用者側の状況(例えば、吸収性物品#1を着用した乳幼児の蒸れやかぶれの有無や、蒸れやかぶれが発生した部位などといった身体の状況)や、吸収性物品#1と共に利用された物品の状況(例えば、吸収性物品#1の上に乳幼児が着用した被服への排泄物の漏れの状況(漏れのあった部位等)や、吸収性物品#1を着用した乳幼児に蒸れやかぶれが発生した際に乳幼児が着用していた被服)を撮影対象とするシーンを示すシーン情報と、当該シーンを撮影するためのガイドラインに関するガイド情報とを受け付けてもよい。すなわち、吸収性物品#1の利用状況のシーンを示すシーン情報は、吸収性物品#1の利用に関するものであれば、吸収性物品#1や吸収性物品#1以外の任意の対象を撮影対象とするものであってもよい。
【0068】
また、情報処理装置10は、吸収性物品#1の利用状況の撮影に用いる機材の使用方法に関するガイドラインを示すガイド情報を受け付けてもよい。例えば、情報処理装置10は、吸収性物品#1の利用状況の撮影に用いる台座の組み立て方に関するガイドラインを示すガイド情報を受け付ける。
【0069】
続いて、情報処理装置10は、設定者M1から受け付けたシーン情報と、ガイド情報とを対応付けて管理する(ステップS2)。例えば、情報処理装置10は、吸収性物品#1を識別するための識別子と、シーン情報#1と、シーン情報#1が示すシーン#1を撮影するためのガイドライン#1に関するガイド情報とを対応付けて管理する。
【0070】
ここで、図1の例において、利用者U1が、吸収性物品#1を乳幼児B1に着用させることにより、吸収性物品#1のテストを行うテスターであるものとする。この場合、利用者端末100は、吸収性物品#1に対応付けられたガイド情報を取得する(ステップS3)。例えば、利用者端末100は、情報処理装置10においてシーン情報#1、#2、#3、・・・に対応付けて管理されるガイド情報#1、#2、#3、・・・と、各ガイド情報に対応するシーンの識別子とを取得する。
【0071】
続いて、利用者端末100は、取得したガイド情報に基づいて、ガイドラインを示すコンテンツを出力する(ステップS4)。続いて、利用者端末100は、利用者U1の操作に従って、吸収性物品#1の利用状況を撮影する(ステップS5)。例えば、利用者端末100は、利用者U1の操作に従ってシーン#1の撮影を行う前に、ガイド情報#1に基づいて、シーン#1のガイドライン#1を示すコンテンツ#1を出力する。そして、利用者端末100は、シーン#1の撮影を行う画面(例えば、利用者端末100のカメラが撮影している動画像を表示する撮影画面)を表示し、利用者U1の操作に従って、吸収性物品#1の利用状況(例えば、使用後の吸収性物品の状況)を撮影する。
【0072】
なお、利用者端末100は、シーン#1の撮影を行う画面において、コンテンツ#1を出力し、利用者U1の操作に従って、吸収性物品#1の利用状況を撮影してもよい。言い換えると、利用者端末100は、利用者U1から、吸収性物品#1の利用状況を撮影する旨の操作を受け付けた場合、自装置のカメラによる撮影処理(撮影画面の表示等)と、コンテンツ出力の処理とを並行して実施してもよい。
【0073】
ここで、図2を用いて、利用者端末100がガイド情報に基づいて出力するコンテンツの例を説明する。図2は、実施形態に係る利用者端末100の画面の一例を示す図である。
【0074】
シーンの撮影を行う前にガイド情報に基づいてコンテンツを出力する場合、利用者端末100は、画面C1に示すようにコンテンツを出力する。例えば、利用者端末100は、シーンの撮影時間の目安と、経過した撮影時間とを表示する領域AR11、並びに、撮影する際の留意事項やポイントなどを示すテロップを表示する領域AR12を、吸収性物品#1を撮影する際の撮影者の動作の例を示す動画像に重畳して表示する。また、利用者端末100は、領域AR12に表示するテロップに対応する音声を出力する。
【0075】
シーンの撮影を行う画面においてコンテンツを出力する場合、利用者端末100は、画面C2に示すようにコンテンツを出力する。例えば、利用者端末100は、シーンの撮影時間の目安と、経過した撮影時間とを表示する領域AR12、並びに、吸収性物品#1を撮影する際の撮影者の動作の例を示す動画像(例えば、画面C1が示す動画像)を表示する領域AR22を、シーンの撮影を行う画面に重畳して表示する。なお、利用者端末100は、領域AR22に替えて、撮影する際の留意事項やポイントなどを示すテロップを表示する領域を表示してもよい。また、利用者端末100は、テロップに対応する音声を出力してもよい。
【0076】
続いて、利用者端末100は、シーン#1を撮影した画像#1が、ガイドライン#1が示す条件を満たすか否かを判定する(ステップS6)。例えば、利用者端末100は、画像#1の撮影時間と、ガイドライン#1が示す撮影時間の目安との差異が所定の閾値(例えば、3秒)以下であるか否かを判定する。また、利用者端末100は、任意の画像解析技術を用いた画像判定により、画像#1の撮影対象が、ガイドライン#1が示す撮影対象と一致するか否かを判定する。
【0077】
続いて、利用者端末100は、ステップS6における判定結果を示す判定情報を利用者U1に提供する(ステップS7)。例えば、画像#1が、ガイドライン#1が示す条件を全て満たす場合(例えば、画像#1の撮影時間と、ガイドライン#1が示す撮影時間の目安との差異が所定の閾値以下であり、画像#1の撮影対象が、ガイドライン#1が示す撮影対象と一致する場合)、利用者端末100は、その旨を示す情報を画面に表示するとともに、画像#1を情報処理装置10に送信する操作を行うための画面を表示する。一方、画像#1が、ガイドライン#1が示す条件のいずれか満たさない場合、利用者端末100は、シーン#1の再撮影を促す旨の情報を画面に表示する。具体的な例を挙げると、利用者端末100は、画像#1が、いずれの点でガイドライン#1が示す条件を満たしていないかを示す情報と、再撮影の指示を受け付けるためのボタンとを表示する。そして、表示したボタンが押下された場合、利用者端末100は、シーン#1の撮影を行う画面を再度表示し、利用者U1の操作に従って、画像を撮影する。
【0078】
なお、利用者端末100は、ガイド情報#2、#3、・・・に関するシーンの撮影に関しても、ステップS4~S7と同様の処理を実行し、利用者U1の操作に従って画像を撮影する。
【0079】
続いて、情報処理装置10は、撮影された画像を利用者端末100から取得する(ステップS8)。例えば、情報処理装置10は、シーン#1、#2、#3、・・・の識別子と、各シーンについて撮影された画像とを取得する。そして、情報処理装置10は、シーンの識別子と、当該シーンについて撮影された画像とを対応付けて自装置の記憶部で管理し、設定者端末200からの要求に応じて画像を設定者端末200に提供する。
【0080】
以上のように、実施形態に係る利用者端末100は、吸収性物品の利用状況のシーンを撮影するためのガイドラインに関するガイド情報を取得し、ガイド情報に基づいて、ガイドラインを示すコンテンツを出力する。これにより、実施形態に係る利用者端末100は、撮影を行う前にガイドラインを確認してから、若しくは、ガイドラインを確認しつつ吸収性物品の利用状況を撮影することができるため、吸収性物品の利用状況の実態を製造元が適切に把握することができる。
【0081】
また、従来、ガイドラインに関する情報をテスターである利用者に出力したとしても、ガイドラインを見た後に撮影しようとしても思い出せない、若しくは、思い出しながら撮影しようとすると撮影が間に合わないという問題点や、ガイドラインの確認をしたい場合、スマートフォンで撮影を行う場合、撮影のための画面からガイドラインの画面に戻る必要があり、手間になってしまうという問題点などがあった。そこで、実施形態に係る利用者端末100は、撮影のための画面にガイドラインを示すコンテンツを重畳して出力すること合ができるため、上記の問題点を解消することができる。
【0082】
また、テスターが吸収性物品の撮影を行う場合、着用者である乳幼児の育児を行いながら撮影するには時間がとられる場合がある。また、使用済みの吸収性物品の撮影には排泄物等が含まれるため、撮影が長引くほど撮影者の心理的な負担が大きく、なるべく早く終わらせたいといった要望がある。そこで、実施形態に係る利用者端末100は、シーンの撮影を行う際に、そのシーンのガイドラインを適宜出力することにより、テスターが撮影する必要がある各シーンのガイドラインを事前に覚える必要がなくなり、迅速に撮影を終えることができる。
【0083】
〔2.その他の処理例〕
なお、上述した処理は一例に過ぎず、情報処理装置10及び利用者端末100は、様々な情報を用いて様々な処理を行ってもよい。この点について、以下例示を列挙する。
【0084】
〔2-1.利用者が指定した態様でのコンテンツの出力について〕
図1の例において、利用者端末100は、利用者U1により指定された態様で、ガイド情報に基づくコンテンツを出力してもよい。例えば、利用者端末100は、ガイド情報#1に基づくコンテンツ#1のうち、音声を出力せずに、テロップのみを出力する。
【0085】
〔2-2.利用者及び設定者の情報の送受信について〕
図1の例において、利用者端末100は、吸収性物品#1の利用状況を撮影した画像を設定者端末200に送信し、当該画像に対する設定者M1からの応答を設定者端末200から受け付け、応答の内容を利用者U1に提示してもよい。例えば、利用者端末100は、撮影した画像に関して設定者M1から指摘された不備の内容を示す情報を提示する。
【0086】
なお、利用者端末100及び設定者端末200は、吸収性物品#1の利用状況を撮影する際に、リアルタイムで通話等を行ってもよい。そして、利用者端末100は、設定者M1からの指示に従って利用者U1が行った操作に従い、吸収性物品#1の利用状況を撮影する。
【0087】
〔2-3.シーンの指定について〕
図1の例において、情報処理装置10は、自装置の記憶部において、設定者M1が撮影を希望するシーンのシーン情報と、対応するガイド情報とが対応付けて管理されている場合、設定者M1から当該シーンのシーン情報と、対応するガイド情報と受け付ける代わりに、当該シーンの指定に関する情報を受け付けてもよい。例えば、情報処理装置10の記憶部において、シーン#1及び#2のシーン情報と、対応するガイド情報#1、#2とが対応付けて管理され、設定者M1が吸収性物品#1に関してシーン#1、#2、#3、#4、・・・の撮影を希望したものとする。この場合、情報処理装置10は、シーン#1及び#2の指定に関する情報を受け付ける。また、情報処理装置10は、シーン#3、#4、・・・のシーン情報と、シーン#3、#4、・・・のそれぞれのガイドラインに対応するガイド情報#3、#4、・・・とを受け付け、対応付けて自装置の記憶部で管理する。そして、吸収性物品#1の利用状況を撮影する際、利用者端末100は、情報処理装置10においてシーン情報#1、#2、#3、#4、・・・に対応付けて管理されるガイド情報#1、#2、#3、#4、・・・を取得する。
【0088】
〔3.利用者端末100の構成〕
上述した情報処理を実現するための利用者端末100について図3を用いて説明する。図3は、実施形態に係る利用者端末100の構成例を示す図である。図3に示すように、利用者端末100は、通信部110と、記憶部120と、タッチパネル130と、カメラ140と、制御部150とを有する。
【0089】
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続され、情報処理装置10や、設定者端末200等との間で情報の送受信を行う。
【0090】
(記憶部120について)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
【0091】
(タッチパネル130について)
タッチパネル130は、液晶ディスプレイ等により実現され、各種情報を表示し、利用者の指や専用ペンで利用者から各種操作を受け付ける入力装置である。
【0092】
(カメラ140について)
カメラ140は、画像(動画像や静止画像)を撮影するための撮像装置である。カメラ140は、例えば、CCD(Charged-coupled devices)センサやCMOS(Complementary metal-oxide-semiconductor)センサ等の撮像素子により構成される。
【0093】
(制御部150について)
制御部150は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、利用者端末100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部150は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0094】
ここで、制御部150は、複数のアプリケーションを実行することにより、利用者端末100に関する各種機能を実現することとなる。例えば、図3に示す例において、制御部150は、第1アプリケーション151や第2アプリケーション152を実行している。なお、制御部150は、図3に示すアプリケーション以外にも、任意の機能を発揮するための任意の数のアプリケーションを実行してよい。
【0095】
第1アプリケーション151は、利用者端末100のOS(Operating System)となるアプリケーションである。第2アプリケーション152は、上述した情報処理を利用者端末100に実行させる。以下、図4を用いて、第2アプリケーション152が有する機能構成の一例ついて説明する。図4は、実施形態に係る第2アプリケーション152の構成例を示す図である。図4に示すように、実施形態に係る第2アプリケーション152は、取得部1521と、出力部1522と、撮影部1523と、判定部1524と、提供部1525と、送信部1526と、提示部1527とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。
【0096】
(取得部1521について)
取得部1521は、吸収性物品の利用状況を撮影するためのガイドラインに関するガイド情報を取得する。例えば、図1の例において、取得部1521は、吸収性物品#1に対応付けられたガイド情報を情報処理装置10から取得する。
【0097】
(出力部1522について)
出力部1522は、取得部1521により取得されたガイド情報に基づいて、ガイドラインを示すコンテンツを利用者に出力する。例えば、図1の例において、出力部1522は、吸収性物品#1に対応付けられたガイド情報に基づいて、ガイドラインを示すコンテンツを出力する。
【0098】
また、出力部1522は、吸収性物品の利用状況を撮影する前にコンテンツを出力してもよい。例えば、図1の例において、出力部1522は、利用者U1の操作に従ってシーン#1の撮影を行う前に、ガイド情報#1に基づいて、シーン#1のガイドライン#1を示すコンテンツ#1を出力する。
【0099】
また、出力部1522は、吸収性物品の利用状況を撮影する際にコンテンツを出力してもよい。例えば、図1の例において、出力部1522は、シーン#1の撮影を行う画面において、コンテンツ#1を出力する。
【0100】
また、出力部1522は、吸収性物品の利用状況を撮影する前に出力したコンテンツと対応するコンテンツを、吸収性物品の利用状況を撮影する際に出力してもよい。例えば、図1の例において、出力部1522は、利用者U1の操作に従ってシーン#1の撮影を行う前に、ガイド情報#1に基づいて、シーン#1のガイドライン#1を示すコンテンツ#1を出力し、シーン#1の撮影を行う画面において、コンテンツ#1を出力する。
【0101】
また、出力部1522は、吸収性物品の利用状況を撮影する際の端末装置の画面にコンテンツを重畳して出力してもよい。例えば、図1の例において、出力部1522は、シーンの撮影時間の目安と、経過した撮影時間とを表示する領域AR12、並びに、吸収性物品#1を撮影する際の撮影者の動作の例を示す動画像を表示する領域AR22を、シーンの撮影を行う画面に重畳して表示する。
【0102】
また、出力部1522は、ガイドラインを示す音声を出力してもよい。例えば、図1の例において、出力部1522は、コンテンツ#1として、ガイドラインを示す音声を出力する。
【0103】
また、出力部1522は、ガイドラインを示す文字列を出力してもよい。例えば、図1の例において、出力部1522は、コンテンツ#1として、ガイドラインを示すテロップを出力する。
【0104】
また、出力部1522は、吸収性物品の利用状況を撮影する際の動作を示す画像を出力してもよい。例えば、図1の例において、出力部1522は、コンテンツ#1として、吸収性物品#1を撮影する際の撮影者の動作の例を示す動画像を出力する。
【0105】
また、出力部1522は、利用者により指定された態様でコンテンツを出力してもよい。例えば、図1の例において、出力部1522は、ガイド情報#1に基づくコンテンツ#1のうち、音声を出力せずに、テロップのみを出力する。
【0106】
また、出力部1522は、使用済みの吸収性物品を撮影するためのガイドラインを示すコンテンツを出力してもよい。例えば、図1の例において、出力部1522は、使用済みのおむつを撮影するためのガイドラインを示すコンテンツを出力する。
【0107】
また、出力部1522は、吸収性物品を使用する使用者を撮影するためのガイドラインを示すコンテンツを出力してもよい。例えば、図1の例において、出力部1522は、吸収性物品#1を着用した乳幼児の蒸れやかぶれの有無や、蒸れやかぶれが発生した部位などといった身体の状況を撮影するためのガイドラインを示すコンテンツを出力する。
【0108】
また、出力部1522は、吸収性物品を使用する使用者が、吸収性物品を使用した際に着用した被服を撮影するためのガイドラインを示すコンテンツを出力してもよい。例えば、図1の例において、出力部1522は、吸収性物品#1の上に乳幼児が着用した被服への排泄物の漏れの状況や、吸収性物品#1を着用した乳幼児に蒸れやかぶれが発生した際に乳幼児が着用していた被服を撮影するためのガイドラインを示すコンテンツを出力する。
【0109】
(撮影部1523について)
撮影部1523は、利用者の操作に従って吸収性物品の利用状況を撮影する。例えば、図1の例において、撮影部1523は、利用者U1の操作に従って、カメラ140を制御し、吸収性物品#1の利用状況を撮影する。
【0110】
(判定部1524について)
判定部1524は、撮影部1523により撮影された吸収性物品の利用状況が、ガイドラインが示す条件を満たすか否かを判定する。例えば、図1の例において、判定部1524は、画像#1の撮影時間と、ガイドライン#1が示す撮影時間の目安との差異が所定の閾値以下であるか否かを判定する。また、判定部1524は、任意の画像解析技術を用いた画像判定により、画像#1の撮影対象が、ガイドライン#1が示す撮影対象と一致するか否かを判定する。
【0111】
(提供部1525について)
提供部1525は、判定部1524による判定結果を示す判定情報を利用者に提供する。例えば、図1の例において、提供部1525は、画像#1が、ガイドライン#1が示す条件を全て満たす場合、その旨を示す情報を画面に表示するとともに、画像#1を情報処理装置10に送信する操作を行うための画面を表示する。一方、画像#1が、ガイドライン#1が示す条件のいずれか満たさない場合、提供部1525は、シーン#1の再撮影を促す旨の情報を画面に表示する。
【0112】
また、提供部1525は、判定部1524によりガイドラインが示す条件を満たしていないと判定された場合、吸収性物品の利用状況を再度撮影することを促す旨の情報を提供してもよい。例えば、図1の例において、提供部1525は、画像#1が、いずれの点でガイドライン#1が示す条件を満たしていないかを示す情報と、再撮影の指示を受け付けるためのボタンとを表示する。
【0113】
(送信部1526について)
送信部1526は、撮影部1523により撮影された吸収性物品の利用状況を、ガイドラインを設定した設定者に送信する。例えば、図1の例において、送信部1526は、吸収性物品#1の利用状況を撮影した画像を設定者端末200に送信する。
【0114】
(提示部1527について)
提示部1527は、設定者からの応答を利用者に提示する。例えば、図1の例において、提示部1527は、吸収性物品#1の利用状況を撮影した画像に対する設定者M1からの応答を設定者端末200から受け付け、応答の内容を利用者U1に提示する。
【0115】
〔4.情報処理装置の構成〕
次に、図5を用いて、情報処理装置10の構成について説明する。図5は、実施形態に係る情報処理装置10の構成例を示す図である。図5に示すように、情報処理装置10は、通信部20と、記憶部30と、制御部40とを有する。
【0116】
(通信部20について)
通信部20は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部20は、ネットワークNと有線または無線で接続され、利用者端末100、設定者端末200等との間で情報の送受信を行う。
【0117】
(記憶部30について)
記憶部30は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。図5に示すように、記憶部30は、設定情報データベース31と、撮影情報データベース32とを有する。
【0118】
(設定情報データベース31について)
設定情報データベース31は、設定者により設定されたシーン情報やガイド情報に関する情報を記憶する。ここで、図6を用いて、設定情報データベース31が記憶する情報の一例を説明する。図6は、実施形態に係る設定情報データベース31の一例を示す図である。図6の例において、設定情報データベース31は、「設定者ID」、「吸収性物品ID」、「シーンID」、「シーン情報」、「ガイド情報」といった項目を有する。
【0119】
「設定者ID」は、設定者を識別するための識別情報を示す。「吸収性物品ID」は、吸収性物品を識別するための識別情報を示す。「シーンID」は、シーンを識別するための識別情報を示す。「シーン情報」は、吸収性物品の利用状況のシーンに関する情報を示し、例えば、シーンの名称といった情報が格納される。「ガイド情報」は、シーンを撮影するためのガイドラインに関する情報を示し、例えば、ガイドライン示す音声や、ガイドラインを示す文字列、撮影対象、シーンの撮影時間の目安、吸収性物品を撮影する際の撮影者の動作の例を示す画像などといった情報が格納される。
【0120】
すなわち、図3では、設定者ID「MID#1」により識別される設定者が、吸収性物品ID「TID#1」について、シーンID「SID#1」により識別されるシーンのシーン情報を「シーン情報#1」と設定し、当該シーンのガイド情報を「ガイド情報#1」と設定した例を示す。
【0121】
(撮影情報データベース32について)
撮影情報データベース32は、利用者により撮影された画像に関する情報を記憶する。ここで、図7を用いて、撮影情報データベース32が記憶する情報の一例を説明する。図7は、実施形態に係る撮影情報データベース32の一例を示す図である。図7の例において、撮影情報データベース32は、「利用者ID」、「養護対象情報」、「テスト情報」、「撮影情報」といった項目を有する。
【0122】
「利用者ID」は、利用者を識別するための識別情報を示す。「養護対象情報」は、利用者が養護する対象(例えば、吸収性物品を使用する乳幼児や、高齢者など)に関する情報を示し、例えば、養護対象の年齢や、性別などといった情報が格納される。「テスト情報」は、テスターである利用者がテストを行う吸収性物品に関する情報を示し、例えば、吸収性物品IDなどといった情報が格納される。「撮影情報」は、利用者がガイド情報に基づいて撮影した画像に関する情報を示し、例えば、撮影した画像や、画像に対応するシーンIDなどといった情報が格納される。
【0123】
すなわち、図7では、利用者ID「UID#1」により識別される利用者の養護対象の情報が「養護対象情報#1」、当該利用者がテストを行う吸収性物品に関する情報が「テスト情報#1」、撮影情報が「撮影情報#1」である例を示す。
【0124】
(制御部40について)
制御部40は、コントローラであり、例えば、CPUやMPU等によって、情報処理装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部40は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。実施形態に係る制御部40は、図5に示すように、受付部41と、管理部42と、表示制御部43と、取得部44とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。
【0125】
(受付部41について)
受付部41は、吸収性物品の利用状況のシーンを示すシーン情報と、当該シーンを撮影するためのガイドラインに関するガイド情報とを、ガイドラインを設定する設定者から受け付ける。例えば、図1の例において、受付部41は、吸収性物品#1の開発を行う設定者M1から、吸収性物品#1を識別するための識別子と、吸収性物品#1の利用状況のシーンを示すシーン情報と、当該シーンを撮影するためのガイドラインに関するガイド情報とを受け付ける。
【0126】
また、受付部41は、ガイド情報として、ガイドラインを示す音声を受け付けてもよい。例えば、図1の例において、受付部41は、ガイドラインを示す音声を設定者M1から受け付ける。
【0127】
また、受付部41は、ガイド情報として、ガイドラインを示す文字列を受け付けてもよい。例えば、図1の例において、受付部41は、ガイドラインを示す文字列を設定者M1から受け付ける。
【0128】
また、受付部41は、ガイド情報として、吸収性物品の利用状況を撮影する際の動作を示す画像を受け付けてもよい。例えば、図1の例において、受付部41は、吸収性物品#1を撮影する際の撮影者の動作の例を示す画像を設定者M1から受け付ける。
【0129】
また、受付部41は、ガイド情報に対応付けられて管理されるシーン情報の指定を設定者からさらに受け付けてもよい。例えば、図1の例において、受付部41は、設定情報データベース31において、設定者M1が撮影を希望するシーンのシーン情報と、対応するガイド情報とが対応付けて管理されている場合、設定者M1から当該シーンのシーン情報と、対応するガイド情報と受け付ける代わりに、当該シーンの指定に関する情報を受け付ける。
【0130】
(管理部42について)
管理部42は、受付部41により受け付けられたシーン情報と、ガイド情報とを対応付けて管理する。例えば、図1の例において、管理部42は、設定者M1から受け付けたシーン情報と、ガイド情報とを対応付けて設定情報データベース31に格納する。
【0131】
(表示制御部43について)
表示制御部43は、吸収性物品の利用状況を撮影するためのガイドラインを示すコンテンツを、利用者が利用する端末装置に表示させる。例えば、図1の例において、表示制御部43は、設定情報データベース31を参照し、吸収性物品#1に対応付けられたガイド情報に基づくコンテンツを、利用者端末100に表示させる。
【0132】
また、表示制御部43は、シーン情報が示すシーンを端末装置が撮影する場合に、当該シーン情報に対応付けて管理されるガイド情報に基づいて、コンテンツを端末装置に表示させてもよい。例えば、図1の例において、表示制御部43は、シーン#1の撮影を行う場合に、ガイド情報#1に基づいて、シーン#1のガイドライン#1を示すコンテンツ#1を利用者端末100に表示させる。
【0133】
また、表示制御部43は、設定者により指定されたシーン情報が示すシーンを端末装置が撮影する場合に、当該シーン情報に対応付けて管理されるガイド情報に基づいて、コンテンツを端末装置に表示させてもよい。例えば、図1の例において、表示制御部43は、シーン#1のシーン情報と、対応するガイド情報#1が対応付けて設定情報データベース31において管理され、シーン#1の指定に関する情報を設定者M1から受け付けられた場合、利用者U1がシーン#1の撮影を行う際に、シーン#1のガイドライン#1を示すコンテンツ#1を利用者端末100に表示させる。
【0134】
(取得部44について)
取得部44は、端末装置により撮影された画像を端末装置から取得する。例えば、図1の例において、取得部44は、シーン#1、#2、#3、・・・の識別子と、各シーンについて撮影された画像とを取得し、シーンの識別子と、当該シーンについて撮影された画像とを対応付けて撮影情報データベース32で管理する。
【0135】
〔5.利用者端末100による送信処理のフロー〕
次に、図8を用いて、実施形態に係る利用者端末100の情報処理の手順について説明する。図8は、実施形態に係る情報処理の手順の一例を示すフローチャート(1)である。
【0136】
図8に示すように、利用者端末100は、吸収性物品の利用状況を撮影するためのガイドラインに関するガイド情報を取得する(ステップS101)。続いて、利用者端末100は、ガイド情報に基づいて、ガイドラインを示すコンテンツを出力する(ステップS102)。続いて、利用者端末100は、撮影に関する操作が行われたか否かを判定する(ステップS103)。撮影に関する操作が行われていない場合(ステップS103;No)、利用者端末100は、操作が行われるまで待機する。
【0137】
一方、操作が行われた場合(ステップS103;Yes)、利用者端末100は、吸収性物品の利用状況を撮影し(ステップS104)、処理を終了する。
【0138】
〔6.情報処理装置10による送信処理のフロー〕
次に、図9を用いて、実施形態に係る情報処理装置10の情報処理の手順について説明する。図9は、実施形態に係る情報処理の手順の一例を示すフローチャート(2)である。
【0139】
図9に示すように、情報処理装置10は、吸収性物品の利用状況のシーンを示すシーン情報と、当該シーンを撮影するためのガイドラインに関するガイド情報とを、ガイドラインを設定する設定者から受け付ける(ステップS201)。続いて、情報処理装置10は、シーン情報と、ガイド情報とを対応付けて管理する(ステップS202)。続いて、情報処理装置10は、ガイド情報の取得要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS203)。ガイド情報の取得要求を受け付けていない場合(ステップS203;No)、情報処理装置10は、取得要求を受け付けるまで待機する。
【0140】
一方、ガイド情報の取得要求を受け付けた場合(ステップS203;Yes)、情報処理装置10は、ガイド情報に基づいて、ガイドラインを示すコンテンツを利用者が利用する端末装置に表示させる(ステップS204)。続いて、情報処理装置10は、端末装置により撮影された画像を取得し(ステップS205)、処理を終了する。
【0141】
〔7.変形例〕
上述した利用者端末100や情報処理装置10は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。
【0142】
〔7-1.吸収性物品について〕
上述の実施形態において、吸収性物品が乳幼児向けのおむつである例を示したが、吸収性物品はこのような例に限定されず、任意のものであってよい。例えば、吸収性物品は、高齢者向けのおむつや、生理用品、ペット用の吸収性物品(例えば、システムトイレ)などであってもよい。
【0143】
〔7-2.利用者が撮影するシーンについて〕
上述の実施形態において、利用者U1が、設定者M1により設定されたシーン#1、#2、#3、・・・の各々を撮影する例を示したが、利用者U1が撮影するシーンはこのような例に限定されない。例えば、設定者により設定されるシーンには、所定の条件を満たす場合にのみ撮影されるシーンがあってもよい。具体的な例を挙げると、情報処理装置10は、吸収性物品の利用に関して、何らかのトラブル(例えば、蒸れや漏れなど)が発生した場合にのみ撮影を行うシーンに関するシーン情報と、シーンを撮影するためのガイドラインに関するガイド情報とを設定者から受け付け、利用者端末100に表示させる。
【0144】
〔7-3.コンテンツの出力と撮影操作について〕
上述の実施形態において、利用者U1が、利用者端末100から出力されるコンテンツにしたがって撮影の操作をすることを記載したが、コンテンツの出力と撮影の操作の関係を以下により詳細に記載をする。
【0145】
利用者端末100が、撮影のガイドラインを示すコンテンツの出力(音声による出力、動画・画像による出力等)を実行しつつ撮影の操作を受け付けるため、利用者端末100は、利用者から「撮影操作の開始」指示を受け付けたとき、撮影とコンテンツ出力の処理を並行して実施してもよい。より具体的には、スマートフォンなどは、通常の「撮影操作の開始」として、例えばカメラボタン等の選択を受け付けると、「カメラを起動し、カメラの撮影している動画像を画面に表示する」という撮影処理を行う。この撮影処理とコンテンツの出力処理を並行して実施することで、利用者が「撮影開始の指示」をするだけで、自動的にカメラが撮影している画像を表示しつつ、撮影のガイドラインを示すコンテンツの出力が開始されるため、利用者は撮影に際してどのような動画・画像を撮影すればよいかを簡便に把握することができるようになる。なお、撮影画面(カメラが撮影している動画・画像が表示される画面)と共にコンテンツが出力されればよく、出力処理と撮影処理は同時に開始されても良いし、順に開始されても良い。
【0146】
〔7-4.その他〕
上記した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部は、手動的に行われてもよい。また、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部は、公知の方法で自動的に行われてもよい。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られるものではない。
【0147】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されなくともよい。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られない。また、各構成要素は、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成してもよい。また、上記してきた各処理は、矛盾しない範囲で適宜組み合わせて実行されてもよい。
【0148】
〔8.ハードウェア構成〕
また、上述した実施形態に係る利用者端末100や情報処理装置10は、例えば図10に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図10は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、キャッシュ1040、メモリ1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続される。
【0149】
演算装置1030は、キャッシュ1040やメモリ1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。キャッシュ1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するキャッシュである。また、メモリ1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等により実現されるメモリである。
【0150】
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現されてよい。一方、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
【0151】
例えば、入力装置1020は、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置により実現されてもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体により実現されてもよい。
【0152】
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する機能を有する。
【0153】
ここで、演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行うこととなる。例えば、演算装置1030は、入力装置1020やメモリ1050からプログラムをキャッシュ1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。例えば、コンピュータ1000が利用者端末100として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、キャッシュ1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部150の機能を実現することとなる。
【符号の説明】
【0154】
10 情報処理装置
20 通信部
30 記憶部
31 設定情報データベース
32 撮影情報データベース
40 制御部
41 受付部
42 管理部
43 表示制御部
44 取得部
100 利用者端末
110 通信部
120 記憶部
130 タッチパネル
140 カメラ
150 制御部
151 第1アプリケーション
152 第2アプリケーション
1521 取得部
1522 出力部
1523 撮影部
1524 判定部
1525 提供部
1526 送信部
1527 提示部
200 設定者端末
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10