IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社リコーの特許一覧

特開2024-54000画像処理装置、画像形成装置、プログラムおよび画像処理方法
<>
  • 特開-画像処理装置、画像形成装置、プログラムおよび画像処理方法 図1
  • 特開-画像処理装置、画像形成装置、プログラムおよび画像処理方法 図2
  • 特開-画像処理装置、画像形成装置、プログラムおよび画像処理方法 図3
  • 特開-画像処理装置、画像形成装置、プログラムおよび画像処理方法 図4
  • 特開-画像処理装置、画像形成装置、プログラムおよび画像処理方法 図5
  • 特開-画像処理装置、画像形成装置、プログラムおよび画像処理方法 図6
  • 特開-画像処理装置、画像形成装置、プログラムおよび画像処理方法 図7
  • 特開-画像処理装置、画像形成装置、プログラムおよび画像処理方法 図8
  • 特開-画像処理装置、画像形成装置、プログラムおよび画像処理方法 図9
  • 特開-画像処理装置、画像形成装置、プログラムおよび画像処理方法 図10
  • 特開-画像処理装置、画像形成装置、プログラムおよび画像処理方法 図11
  • 特開-画像処理装置、画像形成装置、プログラムおよび画像処理方法 図12
  • 特開-画像処理装置、画像形成装置、プログラムおよび画像処理方法 図13
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024054000
(43)【公開日】2024-04-16
(54)【発明の名称】画像処理装置、画像形成装置、プログラムおよび画像処理方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/401 20060101AFI20240409BHJP
   G06T 1/00 20060101ALI20240409BHJP
【FI】
H04N1/401
G06T1/00 500A
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022160557
(22)【出願日】2022-10-04
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】近藤 巴亜瑠
(72)【発明者】
【氏名】福田 拓章
(72)【発明者】
【氏名】倉林 大
(72)【発明者】
【氏名】沢田 拓朗
【テーマコード(参考)】
5B057
5C077
【Fターム(参考)】
5B057AA11
5B057CA08
5B057CA12
5B057CA16
5B057CB08
5B057CB12
5B057CB16
5B057CE09
5B057CH18
5B057DA08
5B057DA17
5B057DB02
5B057DB09
5B057DC22
5C077LL04
5C077MM21
5C077MM27
5C077PP06
5C077PP54
5C077PQ08
5C077SS01
5C077SS02
5C077TT05
(57)【要約】
【課題】別紙を給紙することなく、相対的な閾値を用いて画像読取部に対するあらゆる汚れを検出し、読取画像への汚れの影響を排除する。
【解決手段】複数のインクジェットヘッドを有するラインヘッドにより記録媒体に形成される複数の階調の濃度領域を有する基準画像を画像読取部で読み取った読取画像における同一濃度領域の画素値の標準偏差から算出した相対的な閾値を用いて、前記画像読取部に対する汚れを検出する第1汚れ検出部と、前記読取画像における前記複数のインクジェットヘッドごとに分割されたエリアの画素値の標準偏差から算出した相対的な閾値を用いて、前記画像読取部に対する汚れを検出する第2汚れ検出部と、前記第1汚れ検出部と前記第2汚れ検出部との少なくとも何れか一方で汚れがあると判定された場合、前記読取画像に対する汚れの影響を排除する汚れ処理部と、を備える。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のインクジェットヘッドを有するラインヘッドにより記録媒体に形成される複数の階調の濃度領域を有する基準画像を画像読取部で読み取った読取画像における同一濃度領域の画素値の標準偏差から算出した相対的な閾値を用いて、前記画像読取部に対する汚れを検出する第1汚れ検出部と、
前記読取画像における前記複数のインクジェットヘッドごとに分割されたエリアの画素値の標準偏差から算出した相対的な閾値を用いて、前記画像読取部に対する汚れを検出する第2汚れ検出部と、
前記第1汚れ検出部と前記第2汚れ検出部との少なくとも何れか一方で汚れがあると判定された場合、前記読取画像に対する汚れの影響を排除する汚れ処理部と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記第1汚れ検出部および前記第2汚れ検出部は、前記画像読取部に対する汚れとして、白汚れと黒汚れとを検出する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記汚れ処理部は、前記第1汚れ検出部と前記第2汚れ検出部との少なくとも何れか一方で汚れがあると判定された画素値を、汚れのない画素値に置き換える、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記汚れ処理部は、前記汚れのない画素値を、汚れではないと判定された画素値の平均値とする、
ことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記基準画像は、前記記録媒体に形成される画像全体の濃度のムラを補正する濃度均一化処理に用いられる調整チャートであって、
前記第1汚れ検出部および前記第2汚れ検出部による前記画像読取部に対する汚れの検出処理は、前記濃度均一化処理の一部で実行される、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項6】
請求項1ないし5の何れか一項に記載の画像処理装置と、
画像形成部と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
コンピュータを、
複数のインクジェットヘッドを有するラインヘッドにより記録媒体に形成される複数の階調の濃度領域を有する基準画像を画像読取部で読み取った読取画像における同一濃度領域の画素値の標準偏差から算出した相対的な閾値を用いて、前記画像読取部に対する汚れを検出する第1汚れ検出部と、
前記読取画像における前記複数のインクジェットヘッドごとに分割されたエリアの画素値の標準偏差から算出した相対的な閾値を用いて、前記画像読取部に対する汚れを検出する第2汚れ検出部と、
前記第1汚れ検出部と前記第2汚れ検出部との少なくとも何れか一方で汚れがあると判定された場合、前記読取画像に対する汚れの影響を排除する汚れ処理部と、
として機能させるためのプログラム。
【請求項8】
第1汚れ検出部が、複数のインクジェットヘッドを有するラインヘッドにより記録媒体に形成される複数の階調の濃度領域を有する基準画像を画像読取部で読み取った読取画像における同一濃度領域の画素値の標準偏差から算出した相対的な閾値を用いて、前記画像読取部に対する汚れを検出する第1汚れ検出ステップと、
第2汚れ検出部が、前記読取画像における前記複数のインクジェットヘッドごとに分割されたエリアの画素値の標準偏差から算出した相対的な閾値を用いて、前記画像読取部に対する汚れを検出する第2汚れ検出ステップと、
汚れ処理部が、前記第1汚れ検出ステップと前記第2汚れ検出ステップとの少なくとも何れか一方で汚れがあると判定された場合、前記読取画像に対する汚れの影響を排除する汚れ処理ステップと、
を含むことを特徴とする画像処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置、画像形成装置、プログラムおよび画像処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、画像読取部において、予め決めた閾値を用いて検出した白汚れまたは黒汚れの画素値を置き換えることで、汚れによる読取画像への影響を排除する技術が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来技術によれば、閾値は絶対的な値であるため、決めた値によっては汚れを十分に検出できない場合がある。
【0004】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、別紙を給紙することなく、相対的な閾値を用いて画像読取部に対するあらゆる汚れを検出し、読取画像への汚れの影響を排除することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、複数のインクジェットヘッドを有するラインヘッドにより記録媒体に形成される複数の階調の濃度領域を有する基準画像を画像読取部で読み取った読取画像における同一濃度領域の画素値の標準偏差から算出した相対的な閾値を用いて、前記画像読取部に対する汚れを検出する第1汚れ検出部と、前記読取画像における前記複数のインクジェットヘッドごとに分割されたエリアの画素値の標準偏差から算出した相対的な閾値を用いて、前記画像読取部に対する汚れを検出する第2汚れ検出部と、前記第1汚れ検出部と前記第2汚れ検出部との少なくとも何れか一方で汚れがあると判定された場合、前記読取画像に対する汚れの影響を排除する汚れ処理部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、別紙を給紙することなく、相対的な閾値を用いて画像読取部に対するあらゆる汚れを検出し、読取画像への汚れの影響を排除することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、実施形態にかかる印刷システムのシステム構成の一例を示す図である。
図2図2は、印刷装置の構成の一例を示す図である。
図3図3は、印刷装置が有する作像ユニットの構成の一例を示す図である。
図4図4は、印刷装置が有するラインヘッド内のインクジェットヘッドの配置例を示す図である。
図5図5は、濃度均一化処理に用いる調整チャートの一例を示す図である。
図6図6は、印刷装置が有するインラインセンサの構成の一例を示す図である。
図7図7は、印刷装置のハードウエア構成の一例を示す図である。
図8図8は、印刷装置の機能構成を示す機能ブロック図である。
図9図9は、濃度均一化処理部の汚れ検出処理にかかる機能構成を示すブロック図である。
図10図10は、第1汚れ検出部および第2汚れ検出部における画像の汚れ検出可能範囲を示す図である。
図11図11は、第1汚れ検出部における画素値の標準偏差の算出範囲を示す図である。
図12図12は、第2汚れ検出部における画素値の標準偏差の算出範囲を示す図である。
図13図13は、濃度均一化処理部における汚れ検出処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に添付図面を参照して、画像処理装置、画像形成装置、プログラムおよび画像処理方法の実施の形態を詳細に説明する。
【0009】
図1は、実施形態にかかる印刷システム1のシステム構成の一例を示す図である。
【0010】
図1に示すように、印刷システム1は、通信端末10および印刷処理システム2によって構成される。印刷システム1は、画像形成システムの一例である。また、印刷処理システム2は、印刷制御装置(DFE(Digital Front End)サーバ)30および印刷装置50を有している。印刷処理システム2は、画像形成処理システムの一例である。
【0011】
通信端末10および印刷制御装置30は、LAN(Local Area Network)8等の第1の通信ネットワークを介して通信可能に接続されている。印刷制御装置30および印刷装置50は、専用線9等の第2の通信ネットワークを介して通信可能に接続されている。以降の説明において、インクジェット方式の印刷システム1、特にプロダクションプリンティングシステムを具体例に挙げて説明するが、他の印刷システムについても本発明の各実施形態を適用することが可能である。
【0012】
通信端末10は、画像形成対象データの一例である印刷データを、閲覧や編集するためのPC(Personal Computer)である。
【0013】
印刷制御装置30は、通信端末10から送られてきた印刷データに基づいて、印刷用のビットマップデータを生成し、生成したビットマップデータと印刷指示を印刷装置50に送信するためのサーバコンピュータである。印刷制御装置30は、画像形成制御装置の一例である。
【0014】
印刷装置50は、印刷制御装置30から送信されたビットマップデータに基づいて、印刷用紙に画像を印刷する。印刷装置50は、画像形成装置の一例である。
【0015】
なお、図2は、印刷システム1がそれぞれ1台の通信端末10、印刷制御装置30および印刷装置50によって構成される例を説明したが、これに限るものではない。印刷システム1は、例えば、通信端末10、印刷制御装置30および印刷装置50の少なくとも一つを複数台有する構成であってもよい。また、以下の説明において、印刷処理システム2は、印刷制御装置30および印刷装置50によって構成される例を説明するが、印刷処理システム2は、印刷制御装置30によって実現される機能を印刷装置50に実現させることによって、印刷装置50のみによって構成されてもよい。
【0016】
次に、印刷装置50について説明する。本実施形態の印刷装置50は、ラインヘッドを用いたインクジェットプリンタである。
【0017】
図2は、印刷装置50の構成の一例を示す図である。図2に示すように、本実施の形態にかかる印刷装置50は、作像ユニット101、先塗ユニット102、給紙ユニット103、乾燥・冷却ユニット104、反転ユニット105、および排紙ユニット106を有する。
【0018】
給紙ユニット103は、カット紙等の記録媒体を後述する作像ユニット101等に搬送する。先塗ユニット102は、記録媒体の種類によってインクが定着し難い場合があるため、インクを定着し易くするための先塗液を記録媒体に塗布する。作像ユニット101(画像形成部の一例)は、記録媒体をドラムに巻き付け、当該ドラムに巻き付けられた記録媒体に対してラインヘッドによって画像を形成する。
【0019】
乾燥・冷却ユニット104は、作像ユニット101に形成された画像を乾燥させ、当該画像を記録媒体に定着させる。反転ユニット105は、記録媒体の裏面にも画像を形成する場合に、乾燥・冷却ユニット104から搬出された記録媒体を、スイッチバックさせた後、再度、作像ユニット101に搬送する。排紙ユニット106は、乾燥・冷却ユニット104により画像が定着された記録媒体をスタックする。本実施の形態では、印刷装置50によって、カット紙に画像を形成する例について説明するが、これに限定するものではなく、ロール紙に対しても同様にして画像を形成可能である。
【0020】
図3は、印刷装置50が有する作像ユニット101の構成の一例を示す図である。図3において、x軸方向が主走査方向であり、y軸方向が副走査方向であり、z軸方向が作像ユニット101の上下方向であるものとする。図3に示すように、作像ユニット101は、ドラム201、入口シリンダ202、出口シリンダ203、ラインヘッド204、およびインラインセンサ205(画像読取部の一例)を有する。ドラム201、入口シリンダ202、および出口シリンダ203は、同期して、所定速度で回転し、作像ユニット101内に搬送される記録媒体Pを搬送する。記録媒体Pは、入口シリンダ202、ドラム201、出口シリンダ203の順に咥え替えを行いながら、作像ユニット101内を搬送される。
【0021】
ドラム201は、記録媒体Pをその表面に吸着させて搬送する吸着搬送を行う。各色のラインヘッド204は、ドラム201の回転方向に沿って配置され、ドラム201の表面に吸着された記録媒体Pに画像を形成する。本実施の形態では、K,C,M,Yを含む6色のラインヘッド204が、ドラム201の回転方向に沿って配置されている。インラインセンサ205は、ラインヘッド204により記録媒体Pに形成された画像を読み取る。出口シリンダ203は、ドラム201から記録媒体Pを剥離させて、当該記録媒体Pを乾燥・冷却ユニット104へ排出する。
【0022】
図4は、印刷装置50が有するラインヘッド内のインクジェットヘッドの配置例を示す図である。図4において、x軸方向が主走査方向であり、y軸方向が副走査方向であるものとする。各色のラインヘッド204は、x軸方向に向かって千鳥状に配置された複数のインクジェットヘッド204aを有する。これにより、ラインヘッド204をx軸方向に移動させることなく、記録媒体Pの主走査方向へ画像を形成することができるので、記録媒体Pへの画像の形成の高速化に対応可能としている。
【0023】
ただし、複数のインクジェットヘッド204aは、x軸方向に向かって千鳥状に配置されているため、y軸方向への物理的な位置がずれて配置されている。そのため、y軸方向への物理的な位置が異なるインクジェットヘッド204aは、y軸方向において記録媒体Pに画像を形成する位置が一致するように、記録媒体Pに画像を形成するタイミング(言い換えると、記録媒体Pにインクを吐出するタイミング)がずれる。また、複数のインクジェットヘッド204aは、x軸方向において記録媒体Pに画像を形成する位置がオーバーラップするように配置されている。そのため、印刷装置50は、同じ条件でインクジェットヘッド204aを駆動させても、x軸方向において複数のインクジェットヘッド204aによりオーバーラップして画像が形成される位置に濃度のムラが発生する。さらに、インクジェットヘッド204aは、当該インクジェットヘッド204aが有するインクのノズル単位でも、その製造のばらつきがあり、ノズルからのインクの吐出特性に差異が生じる。そのため、同じインクジェットヘッド204aによって記録媒体Pに形成した画像内でも、その濃度にムラが発生することがある。そこで、本実施の形態にかかる印刷装置50では、x軸方向において記録媒体Pに形成される画像全体の濃度のムラを補正する濃度均一化処理を実行する。
【0024】
本実施の形態では、印刷装置50は、ラインヘッド204を制御して、記録媒体Pに対して、濃度均一化処理に用いる予め設定された調整チャートC(図5参照)を形成する。
【0025】
ここで、図5は濃度均一化処理に用いる調整チャートCの一例を示す図である。図5に示すように、濃度均一化処理に用いる調整チャートCは、例えば予め設定された複数の階調の濃度領域を有する画像である。調整チャートCは、図5に示すように、記録媒体Pの搬送方向に直交する方向に、同じ濃度の濃度領域を形成する。
【0026】
次いで、印刷装置50は、インラインセンサ205を制御して、記録媒体Pに形成された調整チャートCを読み取る。そして、印刷装置50は、調整チャートCの読取結果に基づいて、x軸方向における調整チャートCの濃度のムラを検出し、検出した濃度のムラに基づいて、x軸方向における画像の濃度が一定になるように、インクジェットヘッド204aからのインクの吐出を制御する。
【0027】
図6は、印刷装置50が有するインラインセンサ205の構成の一例を示す図である。ラインヘッド204が、x軸方向への長さが大きい記録媒体(例えば、A2以上の用紙幅の記録媒体)に画像を形成可能なサイズである場合、インラインセンサ205も、x軸方向への長さが大きい記録媒体Pに形成される調整チャートCを読取可能なサイズである必要がある。そのため、印刷装置50は、図6に示すように、x軸方向に向かって複数のインラインセンサ205を並べて配置することにより、x軸方向への長さが長い記録媒体Pに形成される調整チャートCも読取可能としている。また、複数のインラインセンサ205は、x軸方向に向かって、千鳥状に配置されている。そのため、複数のインラインセンサ205は、y軸方向における位置がずれている。
【0028】
次に、印刷装置50のハードウエア構成について説明する。
【0029】
ここで、図7は、印刷装置50のハードウエア構成の一例を示す図である。図7に示すハードウエア構成は、各実施形態において同様の構成を有していてもよく、必要に応じて構成要素が追加または削除されてもよい。
【0030】
図7に示すように、印刷装置50は、コントローラ510(画像処理装置の一例)、プリンタ部520、スキャナ部530、操作パネル540、I/F550およびヘッドアレイ600によって構成される。
【0031】
このうち、プリンタ部520およびスキャナ部530は、印刷装置50における画像形成処理を実行する機構である。プリンタ部520は、前述した作像ユニット101である。スキャナ部530は、前述したインラインセンサ205である。
【0032】
また、操作パネル540は、現在の設定値や選択画面等を表示させ、操作者からの入力を受け付けるタッチパネル等のパネル表示部540a、並びに、濃度の設定条件等の画像形成に関する条件の設定値を受け付けるテンキーおよびコピー開始指示を受け付けるスタートキー等からなる入力領域540bを備えている。コントローラ510は、印刷装置50全体の制御を行い、例えば、描画、通信、操作パネル540からの入力等を制御する。ヘッドアレイ600は、図4に示したように、複数のインクジェットヘッド204aが設けられたラインヘッド204である。
【0033】
コントローラ510は、コンピュータの主要部であるCPU(Central Processing Unit)501、システムメモリ(MEM-P)502、ノースブリッジ(NB)503、サウスブリッジ(SB)504、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)506、記憶部であるローカルメモリ(MEM-C)507、HDD(Hard Disk Drive)508、および記憶部であるHD(Hard Disk)509を有する。コントローラ510は、NB503とASIC506との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス505で接続した構成となっている。
【0034】
CPU501は、印刷装置50の全体制御を行う制御部である。NB503は、CPU501と、MEM-P502、SB504およびAGPバス505とを接続するためのブリッジである。NB503は、MEM-P502に対する読み書き等を制御するメモリコントローラと、PCI(Peripheral Component Interconnect)マスタおよびAGPターゲットとを有する。
【0035】
MEM-P502は、コントローラ510の各機能を実現させるプログラムやデータの格納用メモリであるROM502a、プログラムやデータの展開、およびメモリ印刷時の描画用メモリなどとして用いるRAM502bとからなる。なお、RAM502bに記憶されているプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disc)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0036】
なお、本実施形態の印刷装置50で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態の印刷装置50で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0037】
SB504は、NB503と、PCIデバイスまたは周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。
【0038】
ASIC506は、画像処理用のハードウエア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)である。ASIC506は、AGPバス505、PCIバス、HDD508およびMEM-C507をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。ASIC506は、PCIターゲットおよびAGPマスタ、ASIC506の中核をなすアービタ(ARB)、MEM-C507を制御するメモリコントローラ、ハードウェアロジック等により画像データの回転等を行う複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)、並びに、プリンタ部520およびスキャナ部530との間でPCIバスを介したデータ転送を行うPCIユニットとからなる。なお、ASIC506は、USB(Universal Serial Bus)のインターフェースや、IEEE1394(Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)のインターフェースが接続されるようにしてもよい。
【0039】
MEM-C507は、コピー用画像バッファおよび符号バッファとして用いるローカルメモリである。HD509は、画像データの蓄積、印刷時に用いるフォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。HD509は、CPU501の制御にしたがってHD509に対するデータの読出または書込を制御する。AGPバス505は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレータカード用のバスインターフェースである。AGPバス505は、MEM-P502に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレータカードを高速にすることができる。
【0040】
続いて、本実施形態の印刷システム1の印刷装置50の特徴的な機能について説明する。
【0041】
ここで、図8は印刷装置50の機能構成を示す機能ブロック図である。図8に示すように、印刷装置50のコントローラ510のASIC506は、色変換処理部60を有する。なお、色変換処理部60は、CPU501がプログラムに従って動作することによって実現されるものであってもよい。
【0042】
色変換処理部60は、例えば印刷制御装置30から受信した描画コマンドのRGB形式の色情報に対して印刷装置50に適した色情報(例えばCMYK)への色変換処理を行う。
【0043】
図8に示すように、色変換処理部60は、濃度均一化処理部601と、色変換部602と、総量規制部603と、階調処理部604と、を備える。
【0044】
濃度均一化処理部601には、インラインセンサ205で読み取られた画像が送られる。濃度均一化処理部601は、印刷制御装置30から受信したビットマップデータに基づき、記録媒体Pに形成される画像全体の濃度のムラを補正する濃度均一化処理を実行する。
【0045】
加えて、濃度均一化処理部601は、上述の濃度均一化処理の中で調整チャートCを読み取った画像を利用して、インラインセンサ205に対する黒汚れと白汚れとを検出することで、画像処理の一部としてインラインセンサ205に対する汚れを検出する汚れ検出処理を実行する。
【0046】
色変換部602は、印刷制御装置30から受信したビットマップデータに基づき、色変換処理を行う。例えば、色変換部602は、RGBの色空間の色データを、CMYの色空間の色データ(C色データ、M色データ、およびY色データ)へ変換し、さらに墨処理によりCMYKの色データにする。これにより、色変換部602は、CMYK各々の色データ(C色データ、M色データ、Y色データ、およびK色データ)を得る。そして、色変換部602は、変換後のCMYK色データを、総量規制部603へ出力する。
【0047】
総量規制部603は、CMYK各々の色データ(C色データ、M色データ、Y色データ、およびK色データ)を用いて、総量規制処理を行う。総量規制部603は、媒体40上の色材量の総量が、制限値以下となるように、CMYK各々の色データ(C色データ、M色データ、Y色データ、およびK色データ)を補正する。
【0048】
総量規制後は、階調処理部604で印刷装置50の形式に合わせて階調処理が実行されて、プリントデータが生成される。
【0049】
次に、濃度均一化処理部601における汚れ検出処理について説明する。
【0050】
まず、濃度均一化処理部601の汚れ検出処理にかかる機能構成について説明する。ここで、図9は濃度均一化処理部601の汚れ検出処理にかかる機能構成を示すブロック図である。図9に示すように、濃度均一化処理部601は、第1汚れ検出部6011と、第2汚れ検出部6012と、汚れ処理部6013と、を汚れ検出処理にかかる機能として備える。
【0051】
ここで、図10は第1汚れ検出部6011および第2汚れ検出部6012における画像の汚れ検出可能範囲を示す図である。図10に示すように、第1汚れ検出部6011および第2汚れ検出部6012は、調整チャートCを読み取った画像の黒汚れの検出可能範囲を、範囲A1とする。このように黒汚れの検出可能範囲を限定するのは、黒汚れ部分の画素値と最大濃度部分の画素値とは、差が小さく判別できないためである。
【0052】
一方、図10に示すように、第1汚れ検出部6011および第2汚れ検出部6012は、調整チャートCを読み取った画像の白汚れの検出可能範囲を、範囲A2とする。このように白汚れの検出可能範囲を限定するのは、白汚れ部分の画素値と記録媒体Pの紙白部分の画素値とは、差が小さく判別できないためである。
【0053】
第1汚れ検出部6011は、同一濃度領域での汚れを検出する。より詳細には、第1汚れ検出部6011は、各同一濃度領域の画素値の標準偏差から閾値を算出し、各画素値に対して汚れかどうかを判定する。
【0054】
ここで、図11は第1汚れ検出部6011における画素値の標準偏差の算出範囲を示す図である。ように、第1汚れ検出部6011は、図11に示す範囲A3で囲まれたような同一濃度領域ごとに画素値の標準偏差を算出する。同一濃度領域ごとに画素値の標準偏差を算出するのは、濃度によって閾値を変えるためである。インラインセンサ205に対するあらゆる汚れに対応するため、汚れの濃度を絶対的に決めることはできない。そこで、本実施形態においては、濃度領域によって汚れと判断する濃度は異なるため、異なる標準偏差から閾値を算出するようにしている。
【0055】
例えば白汚れを判定する場合の閾値は、同一濃度領域ごとに算出された画素値の標準偏差に対して所定の係数を掛けた値を、画素値の平均値に加算した値とする。一方、例えば黒汚れを判定する場合の閾値は、同一濃度領域ごとに算出された画素値の標準偏差に対して所定の係数を掛けた値を、画素値の平均値から減算した値とする。
【0056】
第1汚れ検出部6011は、白汚れを判定する場合の閾値を各画素値と比較し、閾値よりも大きい値を白汚れと判定する。また、第1汚れ検出部6011は、黒汚れを判定する場合の閾値を各画素値と比較し、黒汚れを判定する場合の閾値よりも小さい値を黒汚れと判定する。
【0057】
第2汚れ検出部6012は、複数のインクジェットヘッド204aごとに分割されたエリアでの汚れを検出する。より詳細には、第2汚れ検出部6012は、複数のインクジェットヘッド204aごとに分割されたエリアの画素値の標準偏差から閾値を算出し、各画素値に対して汚れかどうかを判定する。
【0058】
ここで、図12は、第2汚れ検出部6012における画素値の標準偏差の算出範囲を示す図である。ように、第2汚れ検出部6012は、図12に示す範囲A4で囲まれたようなインクジェットヘッド204aごとに分割されたエリアごとに画素値の標準偏差を算出する。インクジェットヘッド204aごとに分割されたエリアごとに画素値の標準偏差を算出するのは、同一濃度領域では汚れと判定できなかった汚れを検出するためである。インクジェットヘッド204aごとにインクの吐出特性が異なるため、インクジェットヘッド204aによって濃度のばらつきが生じる。つまり、図12に示す範囲A4の同一濃度領域は正確に同一濃度ではない場合がある。そこで、本実施形態においては、濃度によって閾値を変えるため、インクジェットヘッド204aごとに分割されたエリアごとでも、異なる画素値の標準偏差から閾値を算出するようにしている。
【0059】
例えば白汚れを判定する場合の閾値は、インクジェットヘッド204aごとに分割されたエリアごとに算出された画素値の標準偏差に対して所定の係数を掛けた値を、画素値の平均値に加算した値とする。一方、例えば黒汚れを判定する場合の閾値は、インクジェットヘッド204aごとに分割されたエリアごとに算出された画素値の標準偏差に対して所定の係数を掛けた値を、画素値の平均値から減算した値とする。
【0060】
すなわち、本実施形態においては、第1汚れ検出部6011および第2汚れ検出部6012において、汚れ度合に応じて閾値が相対的に設定され、インラインセンサ205に対するあらゆる汚れに対応することができるものとなっている。
【0061】
第2汚れ検出部6012は、白汚れを判定する場合の閾値を各画素値と比較し、閾値よりも大きい値を白汚れと判定する。また、第2汚れ検出部6012は、黒汚れを判定する場合の閾値を各画素値と比較し、黒汚れを判定する場合の閾値よりも小さい値を黒汚れと判定する。
【0062】
汚れ処理部6013は、第1汚れ検出部6011と第2汚れ検出部6012との少なくとも何れか一方で汚れがあると判定された画素値を、汚れのない画素値である平均画素値に置き換える。こうすることで、汚れ処理部6013は、インラインセンサ205に対する汚れの存在を無視し、インラインセンサ205の清掃をしなくても高精度の画像処理を実現することができる。ここで、平均画素値とは、汚れではないと判定された画素値の平均値のことであり、各同一濃度領域またはインクジェットヘッド204aごとに分割された各エリアで算出される。
【0063】
次に、濃度均一化処理部601における汚れ検出処理の流れについて説明する。
【0064】
ここで、図13は濃度均一化処理部601における汚れ検出処理の流れを示すフローチャートである。図13に示すように、まず、第1汚れ検出部6011は、同一濃度領域での汚れを検出する(ステップS1)。
【0065】
次に、第2汚れ検出部6012は、複数のインクジェットヘッド204aごとに分割されたエリアでの汚れを検出する(ステップS2)。
【0066】
次に、汚れ処理部6013は、第1汚れ検出部6011と第2汚れ検出部6012との少なくとも何れか一方で汚れがあると判定された画素値を、平均画素値に置き換える(ステップS3)。
【0067】
なお、本実施形態においては、第1汚れ検出部6011による汚れ検出後に、第2汚れ検出部6012による汚れ検出を行うようにしたが、第1汚れ検出部6011による汚れ検出と第2汚れ検出部6012による汚れ検出との汚れ検出の順序は、どちらが先でも問題はない。
【0068】
このように本実施形態によれば、濃度均一化処理の中で読み取った画像を利用して、インラインセンサ205に対する黒汚れと白汚れを相対的な閾値を用いて検出することで、画像処理の一部としてインラインセンサ205に対するあらゆる汚れを検出する。つまり、本実施形態によれば、別紙を給紙することなく、相対的な閾値を用いてインラインセンサ205に対するあらゆる汚れを検出し、読取画像への汚れの影響を排除することができる。
【0069】
なお、上記実施の形態では、本発明の印刷装置50を、にプロダクションプリンティングシステムに適用した例を挙げて説明するが、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能のうち少なくとも2つの機能を有する複合機、複写機、プリンタ、スキャナ装置、ファクシミリ装置等の画像形成装置であればいずれにも適用することができる。
【0070】
なお、通信端末10は、PCに限られず、例えば、ノートPC(Personal Computer)、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。また、通信端末10は、例えば、PJ(Projector:プロジェクタ)、IWB(Interactive White Board:相互通信が可能な電子式の黒板機能を有する白板)、デジタルサイネージ等の出力装置、HUD(Head Up Display)装置、産業機械、撮像装置、集音装置、医療機器、ネットワーク家電、自動車(Connected Car)、ゲーム機、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ等であってもよい。また、情報処理端末10は、通信機能を備えていなくてもよく、USBメモリなどであってもよい。
【0071】
本発明の態様は、例えば、以下のとおりである。
<1>
複数のインクジェットヘッドを有するラインヘッドにより記録媒体に形成される複数の階調の濃度領域を有する基準画像を画像読取部で読み取った読取画像における同一濃度領域の画素値の標準偏差から算出した相対的な閾値を用いて、前記画像読取部に対する汚れを検出する第1汚れ検出部と、
前記読取画像における前記複数のインクジェットヘッドごとに分割されたエリアの画素値の標準偏差から算出した相対的な閾値を用いて、前記画像読取部に対する汚れを検出する第2汚れ検出部と、
前記第1汚れ検出部と前記第2汚れ検出部との少なくとも何れか一方で汚れがあると判定された場合、前記読取画像に対する汚れの影響を排除する汚れ処理部と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。
<2>
前記第1汚れ検出部および前記第2汚れ検出部は、前記画像読取部に対する汚れとして、白汚れと黒汚れとを検出する、
ことを特徴とする<1>に記載の画像処理装置。
<3>
前記汚れ処理部は、前記第1汚れ検出部と前記第2汚れ検出部との少なくとも何れか一方で汚れがあると判定された画素値を、汚れのない画素値に置き換える、
ことを特徴とする<1>または<2>に記載の画像処理装置。
<4>
前記汚れ処理部は、前記汚れのない画素値を、汚れではないと判定された画素値の平均値とする、
ことを特徴とする<3>に記載の画像処理装置。
<5>
前記基準画像は、前記記録媒体に形成される画像全体の濃度のムラを補正する濃度均一化処理に用いられる調整チャートであって、
前記第1汚れ検出部および前記第2汚れ検出部による前記画像読取部に対する汚れの検出処理は、前記濃度均一化処理の一部で実行される、
ことを特徴とする<1>ないし<4>の何れか一項に記載の画像処理装置。
<6>
<1>ないし<5>の何れか一項に記載の画像処理装置と、
画像形成部と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
<7>
コンピュータを、
複数のインクジェットヘッドを有するラインヘッドにより記録媒体に形成される複数の階調の濃度領域を有する基準画像を画像読取部で読み取った読取画像における同一濃度領域の画素値の標準偏差から算出した相対的な閾値を用いて、前記画像読取部に対する汚れを検出する第1汚れ検出部と、
前記読取画像における前記複数のインクジェットヘッドごとに分割されたエリアの画素値の標準偏差から算出した相対的な閾値を用いて、前記画像読取部に対する汚れを検出する第2汚れ検出部と、
前記第1汚れ検出部と前記第2汚れ検出部との少なくとも何れか一方で汚れがあると判定された場合、前記読取画像に対する汚れの影響を排除する汚れ処理部と、
として機能させるためのプログラム。
<8>
第1汚れ検出部が、複数のインクジェットヘッドを有するラインヘッドにより記録媒体に形成される複数の階調の濃度領域を有する基準画像を画像読取部で読み取った読取画像における同一濃度領域の画素値の標準偏差から算出した相対的な閾値を用いて、前記画像読取部に対する汚れを検出する第1汚れ検出ステップと、
第2汚れ検出部が、前記読取画像における前記複数のインクジェットヘッドごとに分割されたエリアの画素値の標準偏差から算出した相対的な閾値を用いて、前記画像読取部に対する汚れを検出する第2汚れ検出ステップと、
汚れ処理部が、前記第1汚れ検出ステップと前記第2汚れ検出ステップとの少なくとも何れか一方で汚れがあると判定された場合、前記読取画像に対する汚れの影響を排除する汚れ処理ステップと、
を含むことを特徴とする画像処理方法。
【符号の説明】
【0072】
50 画像形成装置
101 画像形成部
204 ラインヘッド
204a インクジェットヘッド
205 画像読取部
510 画像処理装置
6011 第1汚れ検出部
6012 第2汚れ検出部
6013 汚れ処理部
C 調整チャート
P 記録媒体
【先行技術文献】
【特許文献】
【0073】
【特許文献1】特開2008-099129号公報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13