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特開2024-56977リスク情報提供装置、リスク情報提供システム、リスク情報提供方法およびリスク情報提供プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024056977
(43)【公開日】2024-04-23
(54)【発明の名称】リスク情報提供装置、リスク情報提供システム、リスク情報提供方法およびリスク情報提供プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240416BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】24
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024024224
(22)【出願日】2024-02-21
(62)【分割の表示】P 2022037740の分割
【原出願日】2022-03-11
(31)【優先権主張番号】P 2021054059
(32)【優先日】2021-03-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】303046277
【氏名又は名称】旭化成エレクトロニクス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】古屋 貴明
(72)【発明者】
【氏名】桑田 圭一郎
(57)【要約】      (修正有)
【課題】提供先にリスク情報を提供するリスク情報提供装置、リスク情報提供システム、リスク情報提供方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】リスク情報提供装置100において、情報取得部は、判定対象における二酸化炭素濃度の状況に応じたリスクに関するリスク情報と、リスクに対応するためのリスク対応情報とを取得する。二酸化炭素濃度の状況は、判定対象における二酸化炭素濃度の時間変化に基づいて判定される。提供部は、提供先にリスク情報及びリスク対応情報の少なくとも一方を提供する。リスク対応情報は、リスク情報を提供する提供先に関する提供先情報を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
判定対象における二酸化炭素濃度の状況を、前記判定対象における二酸化炭素濃度の時間変化に基づいて判定する判定部と、
前記判定対象における二酸化炭素濃度の前記状況に応じたリスクに関するリスク情報と、前記リスクに対応するためのリスク対応情報とを取得する情報取得部と、
前記リスク情報および前記リスク対応情報の少なくとも一方を提供する提供部と、
入力部と、
を備え、
前記入力部により、前記リスクに関する追加リスク情報および前記リスクへの対応に関する追加リスク対応情報の少なくとも一方が入力された場合、前記提供部は、前記リスク情報および前記リスク対応情報の少なくとも一方を提供する、
リスク情報提供装置。
【請求項2】
判定対象における二酸化炭素濃度の状況を、前記判定対象における二酸化炭素濃度の時間変化に基づいて判定する判定部と、
前記判定対象における二酸化炭素濃度の前記状況に応じたリスクに関するリスク情報と、前記リスクに対応するためのリスク対応情報とを取得する情報取得部と、
前記リスク情報および前記リスク対応情報の少なくとも一方を提供する提供部と、
入力部と、
を備え、
前記入力部により、前記リスク対応情報に基づいて前記リスクに対応することが入力された場合、前記提供部は、前記リスク情報を提供する、
リスク情報提供装置。
【請求項3】
前記提供部により提供された前記リスク情報および前記リスク対応情報の提供履歴を記憶する記憶部をさらに備え、
前記提供部は、前記記憶部に記憶された、前記リスク情報および前記リスク対応情報の前記提供履歴に基づいて、前記リスク情報および前記リスク対応情報の少なくとも一方を提供する、
請求項1または2のいずれか一項に記載のリスク情報提供装置。
【請求項4】
前記リスク対応情報は、前記リスクに対応するための機器に関する情報を含み、
前記情報取得部は、前記機器に関する情報をさらに取得し、
前記記憶部は、前記情報取得部により取得された、前記機器に関する情報の取得履歴をさらに記憶し、
前記提供部は、前記記憶部に記憶された、前記機器に関する情報の前記取得履歴に基づいて、前記リスク情報および前記リスク対応情報の少なくとも一方を提供する、
請求項3に記載のリスク情報提供装置。
【請求項5】
前記リスク情報および前記リスク対応情報の少なくとも一方が取得された日付の日付情報を取得する日付情報取得部をさらに備え、
前記記憶部は、前記日付情報取得部により取得された前記日付情報をさらに記憶し、
前記提供部は、前記記憶部に記憶された前記日付情報に基づいて、前記リスク情報および前記リスク対応情報の少なくとも一方を提供する、
請求項3または4に記載のリスク情報提供装置。
【請求項6】
前記リスク情報および前記リスク対応情報の少なくとも一方が取得された日付の日付情報を取得する日付情報取得部をさらに備え、
前記情報取得部は、前記日付情報取得部により取得された前記日付情報に基づいて、前記リスク情報と前記リスク対応情報とを取得する、
請求項1から4のいずれか一項に記載のリスク情報提供装置。
【請求項7】
前記判定対象の位置情報を取得する位置情報取得部をさらに備え、
前記提供部は、前記判定対象の位置情報に基づいて、前記リスク情報および前記リスク対応情報の少なくとも一方を提供する、
請求項1から6のいずれか一項に記載のリスク情報提供装置。
【請求項8】
判定対象における二酸化炭素濃度を測定する二酸化炭素センサと、
前記判定対象における二酸化炭素濃度の状況を、前記判定対象における二酸化炭素濃度の時間変化に基づいて判定する判定部と、
前記判定対象における二酸化炭素濃度の前記状況に応じたリスクに関するリスク情報を取得する情報取得部と、
前記二酸化炭素センサと対象物との距離を取得する距離取得部と、
前記距離取得部により取得された前記距離が予め定められた距離未満である場合、前記リスク情報を提供する提供部と、
を備えるリスク情報提供装置。
【請求項9】
前記情報取得部は、前記リスクに対応するためのリスク対応情報をさらに取得し、
前記距離取得部により取得された前記距離が予め定められた距離未満である場合、前記提供部は、前記リスク対応情報をさらに提供する、
請求項8に記載のリスク情報提供装置。
【請求項10】
前記リスク対応情報は、前記リスク情報を提供する提供先に関する提供先情報を含み、
前記提供部は、前記提供先に前記リスク情報および前記リスク対応情報の少なくとも一方を提供する、
請求項1から7および9のいずれか一項に記載のリスク情報提供装置。
【請求項11】
リスク情報提供装置と、端末とを備えるリスク情報提供システムであって、
前記端末は、
判定対象における二酸化炭素濃度を測定する二酸化炭素センサと、
前記判定対象における二酸化炭素濃度の状況を、前記判定対象における二酸化炭素濃度の時間変化に基づいて判定する判定部と、
を有し、
前記リスク情報提供装置は、
前記判定対象における二酸化炭素濃度の前記状況に応じたリスクに関するリスク情報と、前記リスクに対応するためのリスク対応情報とを取得する情報取得部と、
前記リスク情報および前記リスク対応情報の少なくとも一方を提供する提供部と、
入力部と、
を有し、
前記入力部により、前記リスクに関する追加リスク情報および前記リスクへの対応に関する追加リスク対応情報の少なくとも一方が入力された場合、前記提供部は、前記リスク情報および前記リスク対応情報の少なくとも一方を提供する、
リスク情報提供システム。
【請求項12】
リスク情報提供装置と、端末とを備えるリスク情報提供システムであって、
前記端末は、
判定対象における二酸化炭素濃度を測定する二酸化炭素センサと、
前記判定対象における二酸化炭素濃度の状況を、前記判定対象における二酸化炭素濃度の時間変化に基づいて判定する判定部と、
を有し、
前記リスク情報提供装置は、
前記判定対象における二酸化炭素濃度の前記状況に応じたリスクに関するリスク情報と、前記リスクに対応するためのリスク対応情報とを取得する情報取得部と、
前記リスク情報および前記リスク対応情報の少なくとも一方を提供する提供部と、
入力部と、
を有し、
前記入力部により、前記リスク対応情報に基づいて前記リスクに対応することが入力された場合、前記提供部は、前記リスク情報を提供する、
リスク情報提供システム。
【請求項13】
前記リスク対応情報は、前記リスク情報を提供する提供先に関する提供先情報を含み、
前記提供部は、前記提供先に前記リスク情報および前記リスク対応情報の少なくとも一方を提供する、
請求項11または12に記載のリスク情報提供システム。
【請求項14】
情報取得部が、判定対象における二酸化炭素濃度の状況に応じたリスクに関するリスク情報と、前記リスクに対応するためのリスク対応情報とを取得する情報取得段階であって、判定部が、二酸化炭素濃度の前記状況を、前記判定対象における二酸化炭素濃度の時間変化に基づいて判定する、情報取得段階と、
前記リスクに関する追加リスク情報および前記リスクに対応するための追加リスク対応情報の少なくとも一方が入力部により入力された場合、提供部が、前記リスク情報および前記リスク対応情報の少なくとも一方を提供する提供段階と、
を備えるリスク情報提供方法。
【請求項15】
情報取得部が、判定対象における二酸化炭素濃度の状況に応じたリスクに関するリスク情報と、前記リスクに対応するためのリスク対応情報とを取得する情報取得段階であって、判定部が、二酸化炭素濃度の前記状況を、前記判定対象における二酸化炭素濃度の時間変化に基づいて判定する、情報取得段階と、
前記リスク対応情報に基づいて前記リスクに対応することが入力部により入力された場合、提供部が、前記リスク情報を提供する提供段階と、
を備えるリスク情報提供方法。
【請求項16】
記憶部が、前記提供部により提供された前記リスク情報および前記リスク対応情報の提供履歴を記憶する記憶段階をさらに備え、
前記提供段階は、前記提供部が、前記記憶段階において記憶された、前記リスク情報および前記リスク対応情報の前記提供履歴に基づいて、前記リスク情報および前記リスク対応情報の少なくとも一方を提供する段階である、
請求項14または15に記載のリスク情報提供方法。
【請求項17】
前記リスク対応情報は、前記リスクに対応するための機器に関する情報を含み、
前記情報取得段階は、前記情報取得部が、前記機器に関する情報をさらに取得する段階であり、
前記記憶段階は、前記情報取得部により取得された、前記機器に関する情報の取得履歴をさらに記憶する段階であり、
前記提供段階は、前記提供部が、前記記憶部に記憶された、前記機器に関する情報の前記取得履歴に基づいて、前記リスク情報および前記リスク対応情報の少なくとも一方を提供する段階である、
請求項16に記載のリスク情報提供方法。
【請求項18】
日付情報取得部が、前記リスク情報および前記リスク対応情報が取得された日付の日付情報を取得する日付情報取得段階をさらに備え、
前記記憶段階は、前記日付情報取得部により取得された前記日付情報をさらに記憶する段階であり、
前記提供段階は、前記提供部が、前記記憶部に記憶された前記日付情報に基づいて、前記リスク情報および前記リスク対応情報の少なくとも一方を提供する段階である、
請求項16または17に記載のリスク情報提供方法。
【請求項19】
日付情報取得部が、前記リスク情報および前記リスク対応情報が取得された日付の日付情報を取得する日付情報取得段階をさらに備え、
前記情報取得段階は、前記日付情報取得部により取得された前記日付情報に基づいて、前記リスク情報と前記リスク対応情報とを取得する段階である、
請求項14から18のいずれか一項に記載のリスク情報提供方法。
【請求項20】
位置情報取得部が、前記判定対象の位置情報を取得する位置情報取得段階をさらに備え、
前記提供段階は、前記提供部が、前記判定対象の位置情報に基づいて、前記リスク情報および前記リスク対応情報の少なくとも一方を提供する段階である、
請求項14から19のいずれか一項に記載のリスク情報提供方法。
【請求項21】
二酸化炭素センサが、判定対象における二酸化炭素濃度を測定する二酸化炭素濃度測定段階と、
情報取得部が、前記判定対象における二酸化炭素濃度の状況に応じたリスクに関するリスク情報を取得する情報取得段階であって、判定部が、二酸化炭素濃度の前記状況を、前記判定対象における二酸化炭素濃度の時間変化に基づいて判定する、情報取得段階と、
距離取得部が、前記二酸化炭素センサと対象物との距離を取得する距離取得段階と、
前記距離取得段階において取得された前記距離が予め定められた距離未満である場合、提供部が、前記リスク情報を提供する提供段階と、
を備えるリスク情報提供方法。
【請求項22】
前記情報取得段階は、前記情報取得部が、前記リスクに対応するためのリスク対応情報をさらに取得する段階であり、
前記提供段階は、前記距離取得段階において取得された前記距離が予め定められた距離未満である場合、前記提供部が、前記リスク対応情報をさらに提供する段階である、
請求項21に記載のリスク情報提供方法。
【請求項23】
前記リスク対応情報は、前記リスク情報を提供する提供先に関する提供先情報を含み、
前記提供段階は、前記提供部が、前記提供先に前記リスク情報および前記リスク対応情報の少なくとも一方を提供する段階である、
請求項14から20および22のいずれか一項に記載のリスク情報提供方法。
【請求項24】
コンピュータに、請求項14から23のいずれか一項に記載のリスク情報提供方法を実行させるためのリスク情報提供プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リスク情報提供装置、リスク情報提供システム、リスク情報提供方法およびリスク情報提供プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、「対象施設に設置された二酸化炭素センサと、前記対象施設内の就寝場所に設けられた生体センサとから夫々、前記対象施設内の二酸化炭素濃度と、前記就寝場所における対象者の生体信号とを取得し」と記載されている(段落0006)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1] 特開2020-071621号公報
【発明の概要】
【0003】
本発明の第1の態様においては、リスク情報提供装置を提供する。リスク情報提供装置は、判定対象における二酸化炭素濃度の状況に応じたリスクに関するリスク情報と、リスクに対応するためのリスク対応情報とを取得する情報取得部と、リスク情報およびリスク対応情報の少なくとも一方を提供する提供部と、を備える。二酸化炭素濃度の状況は、判定対象における二酸化炭素濃度の時間変化に基づいて判定される。リスク対応情報は、リスク情報を提供する提供先に関する提供先情報を含む。提供部は、提供先にリスク情報を提供する。
【0004】
リスク情報提供装置は、入力部をさらに備えてよい。入力部により、リスクに関する追加リスク情報およびリスクへの対応に関する追加リスク対応情報の少なくとも一方が入力された場合、提供部は、追加リスク情報および追加リスク対応情報の少なくとも一方に基づいて、リスク情報およびリスク対応情報の少なくとも一方を提供してよい。
【0005】
リスク情報提供装置は、入力部をさらに備えてよい。入力部により、リスク対応情報に基づいてリスクに対応することが入力された場合、提供部は、提供先にリスク情報を提供してよい。
【0006】
リスク情報提供装置は、提供部により提供されたリスク情報およびリスク対応情報の提供履歴を記憶する記憶部をさらに備えてよい。提供部は、記憶部に記憶された、リスク情報およびリスク対応情報の提供履歴に基づいて、リスク情報およびリスク対応情報の少なくとも一方を提供してよい。
【0007】
リスク対応情報は、リスクに対応するための機器に関する情報を含んでよい。情報取得部は、提供先により提供された、機器に関する情報をさらに取得してよい。記憶部は、情報取得部により取得された、機器に関する情報の取得履歴をさらに記憶してよい。提供部は、記憶部に記憶された、機器に関する情報の取得履歴に基づいて、リスク情報およびリスク対応情報の少なくとも一方を提供してよい。
【0008】
リスク情報提供装置は、リスク情報およびリスク対応情報の少なくとも一方が取得された日付の日付情報を取得する日付情報取得部をさらに備えてよい。記憶部は、日付情報取得部により取得された日付情報をさらに記憶してよい。提供部は、記憶部に記憶された日付情報に基づいて、リスク情報およびリスク対応情報の少なくとも一方を提供してよい。
【0009】
リスク情報提供装置は、リスク情報およびリスク対応情報の少なくとも一方が取得された日付の日付情報を取得する日付情報取得部をさらに備えてよい。情報取得部は、日付情報取得部により取得された日付情報に基づいて、リスク情報とリスク対応情報とを取得してよい。
【0010】
リスク情報提供装置は、判定対象の位置情報を取得する位置情報取得部をさらに備えてよい。提供部は、判定対象の位置情報に基づいて、リスク情報およびリスク対応情報の少なくとも一方を提供してよい。
【0011】
リスク情報提供装置は、判定対象における二酸化炭素濃度を測定する二酸化炭素センサと、二酸化炭素センサと対象物との距離を取得する距離取得部と、をさらに備えてよい。提供部は、距離取得部により取得された距離が予め定められた距離未満である場合、リスク情報およびリスク対応情報の少なくとも一方を提供してよい。
【0012】
本発明の第2の態様においては、リスク情報提供システムを提供する。リスク情報提供システムは、リスク情報提供装置と、判定対象における二酸化炭素濃度を測定する二酸化炭素センサを有する携帯端末と、を備える。
【0013】
本発明の第3の態様においては、リスク情報提供方法を提供する。リスク情報提供方法は、情報取得部が、判定対象における二酸化炭素濃度の状況に応じたリスクに関するリスク情報と、リスクに対応するためのリスク対応情報とを取得する情報取得段階であって、二酸化炭素濃度の状況は、判定対象における二酸化炭素濃度の時間変化に基づいて判定される、情報取得段階と、提供部が、リスク情報およびリスク対応情報を提供する提供段階と、を備える。リスク対応情報は、リスク情報を提供する提供先に関する提供先情報を含む。提供段階は、提供先にリスク情報を提供する段階である。
【0014】
提供段階は、リスクに関する追加リスク情報およびリスクに対応するための追加リスク対応情報の少なくとも一方が入力された場合、提供部が、追加リスク情報および追加リスク対応情報の少なくとも一方に基づいて、リスク情報およびリスク対応情報の少なくとも一方を提供する段階であってよい。
【0015】
提供段階は、入力部によりリスク対応情報に基づいてリスクに対応することが入力された場合、提供部が、提供先にリスク情報を提供する段階であってよい。
【0016】
リスク情報提供方法は、記憶部が、提供部により提供されたリスク情報およびリスク対応情報の提供履歴を記憶する記憶段階をさらに備えてよい。提供段階は、提供部が、記憶段階において記憶された、リスク情報およびリスク対応情報の提供履歴に基づいて、リスク情報およびリスク対応情報の少なくとも一方を提供する段階であってよい。
【0017】
リスク対応情報は、リスクに対応するための機器に関する情報を含んでよい。情報取得段階は、情報取得部が、提供先により提供された、機器に関する情報をさらに取得する段階であってよい。記憶段階は、情報取得部により取得された、機器に関する情報の取得履歴をさらに記憶する段階であってよい。提供段階は、提供部が、記憶部に記憶された、機器に関する情報の取得履歴に基づいて、リスク情報およびリスク対応情報の少なくとも一方を提供する段階であってよい。
【0018】
リスク情報提供方法は、日付情報取得部が、リスク情報およびリスク対応情報が取得された日付の日付情報を取得する日付情報取得段階をさらに備えてよい。記憶段階は、日付情報取得部により取得された日付情報をさらに記憶する段階であってよい。提供段階は、提供部が、記憶部に記憶された日付情報に基づいて、リスク情報およびリスク対応情報の少なくとも一方を提供する段階であってよい。
【0019】
リスク情報提供方法は、日付情報取得部が、リスク情報およびリスク対応情報が取得された日付の日付情報を取得する日付情報取得段階をさらに備えてよい。情報取得段階は、日付情報取得部により取得された日付情報に基づいて、リスク情報とリスク対応情報とを取得する段階であってよい。
【0020】
リスク情報提供方法は、位置情報取得部が、判定対象の位置情報を取得する位置情報取得段階をさらに備えてよい。提供段階は、提供部が、判定対象の位置情報に基づいて、リスク情報およびリスク対応情報の少なくとも一方を提供する段階であってよい。
【0021】
リスク情報提供方法は、二酸化炭素センサが、判定対象における二酸化炭素濃度を測定する二酸化炭素濃度測定段階と、距離取得部が、二酸化炭素センサと対象物との距離を取得する距離取得段階と、をさらに備えてよい。提供段階は、距離取得部により取得された距離が予め定められた距離未満である場合、提供部が、リスク情報およびリスク対応情報を提供する段階であってよい。
【0022】
本発明の第4の態様においては、リスク情報提供プログラムを提供する。リスク情報提供プログラムは、コンピュータに、リスク情報提供方法を実行させる。
【0023】
なお、上記の発明の概要は、本発明の特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明の一つの実施形態に係るリスク情報提供システム200の一例を示すブロック図である。
図2】本発明の一つの実施形態に係るリスク情報提供システム200の他の一例を示すブロック図である。
図3】本発明の一つの実施形態に係るリスク情報提供システム200の他の一例を示すブロック図である。
図4】本発明の一つの実施形態に係るリスク情報提供システム200の他の一例を示すブロック図である。
図5】本発明の一つの実施形態に係るリスク情報提供システム200の他の一例を示すブロック図である。
図6】本発明の一つの実施形態に係るリスク情報提供システム200の他の一例を示すブロック図である。
図7】本発明の一つの実施形態に係るリスク情報提供装置100の一例を示すブロック図である。
図8】本発明の一つの実施形態に係るリスク情報提供方法の一例を示すフローチャートである。
図9】本発明の一つの実施形態に係るリスク情報提供方法の他の一例を示すフローチャートである。
図10】本発明の一つの実施形態に係るリスク情報提供方法の他の一例を示すフローチャートである。
図11】本発明の一つの実施形態に係るリスク情報提供方法の他の一例を示すフローチャートである。
図12】本発明の一つの実施形態に係るリスク情報提供方法の他の一例を示すフローチャートである。
図13】本発明の一つの実施形態に係るリスク情報提供方法の他の一例を示すフローチャートである。
図14】本発明の一つの実施形態に係るリスク情報提供方法の他の一例を示すフローチャートである。
図15】本発明の一つの実施形態に係るリスク情報提供装置100が全体的または部分的に具現化されてよいコンピュータ2200の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0026】
図1は、本発明の一つの実施形態に係るリスク情報提供システム200の一例を示すブロック図である。リスク情報提供システム200は、リスク情報提供装置100および携帯端末300を備える。携帯端末300は、CO(二酸化炭素)センサ400を有する。携帯端末300は、例えばスマートフォン、タブレット、HMD(Head Mounted Display)またはウェアラブルデバイス等である。ウェアラブルデバイスとは、腕、脚、頭部等、身体の一部に装着されるコンピュータを指す。ウェアラブルデバイスは、例えばスマートウォッチである。
【0027】
CO(二酸化炭素)センサ400は、判定対象500におけるCO(二酸化炭素)濃度を測定する。判定対象500とは、CO(二酸化炭素)濃度に係る判定の対象である対象物である。当該対象物は、例えば屋内における部屋である。当該対象物は、屋外における所定の空間であってもよい。CO(二酸化炭素)センサ400は、当該対象物に存在する空気に含まれる、CO(二酸化炭素)510の濃度を測定する。
【0028】
判定対象500が屋内における部屋である場合、携帯端末300は、当該部屋の内部に配置されていてよい。判定対象500が屋内における部屋である場合、リスク情報提供装置100は、当該部屋の内部に配置されていてよく、当該部屋の外部に配置されていてもよい。
【0029】
判定対象500におけるCO(二酸化炭素)510の濃度の状況を、状況Sdとする。状況Sdは、判定対象500におけるCO(二酸化炭素)510の濃度の時間変化に基づいて判定される。状況Sdとは、判定対象500におけるCO(二酸化炭素)510の濃度変化の程度を指す。状況Sdとは、例えば、判定対象500におけるCO(二酸化炭素)510の濃度変化の程度が正常か、判定対象500においてCO(二酸化炭素)510の濃度が急変しているか、または、異常値に急速に近づいているか、等を指す。状況Sdが判定された判定結果を、判定結果Rdとする。
【0030】
本例において、携帯端末300は判定部10を備える。本例においては、判定部10が、判定対象500におけるCO(二酸化炭素)濃度の時間変化に基づいて、判定対象500におけるCO(二酸化炭素)濃度の状況Sdを判定する。判定部10は、判定結果Rdを出力してよい。判定部10は、CPU(Central Processing Unit)であってよい。
【0031】
本例において、携帯端末300は無線送信部310を備える。本例において、無線送信部310は、判定部10による判定結果Rdをリスク情報提供装置100に送信する。
【0032】
リスク情報提供装置100は、情報取得部42および提供部18を備える。情報取得部42は、リスク情報およびリスク対応情報を取得する。リスク情報をリスク情報Riとし、リスク対応情報をリスク対応情報Irとする。情報取得部42は、判定結果Rdを取得してよい。
【0033】
リスク情報Riは、判定対象500におけるCO(二酸化炭素)510の濃度の状況Sdに応じたリスクに関する情報である。リスクに関する情報とは、例えば、判定対象500においてCO(二酸化炭素)510の濃度が急変しているか、または、異常値に急速に近づいているか、等の情報を指す。
【0034】
リスク対応情報Irは、状況Sdに応じたリスクに対応するための情報である。リスクに対応するための情報とは、例えば、リスク情報提供装置100のユーザにリスクに対応するための行動を促す情報、CO(二酸化炭素)の公衆衛生に関する法律等の情報、CO(二酸化炭素)に関する環境スコア等の情報、判定対象500におけるCO(二酸化炭素)510の濃度が異常値に近づいている場合においてその異常値を解消する換気業者の広告情報、等を指す。リスク対応情報Irは、リスクを低減するための情報を含んでよい。情報取得部42は、リスク対応情報Irをインターネット回線を通じて取得してよい。
【0035】
提供部18は、リスク情報Riおよびリスク対応情報Irの少なくとも一方を提供する。本例においては、提供部18は、制御部20、表示部30および送信部50を有する。制御部20は、CPU(Central Processing Unit)であってよい。本例において、表示部30は、リスク情報Riおよびリスク対応情報Irの少なくとも一方を表示する。表示部30は、リスク情報Riおよびリスク対応情報Irの少なくとも一方を、人間の視覚により認知可能な形態で表示してよい。表示部30は、例えばディスプレイ、モニタ等である。リスク情報提供装置100は、当該CPU、当該ディスプレイ、メモリおよびインターフェース等を備えるコンピュータであってよい。リスク情報提供装置100は、タブレット等の携帯可能なコンピュータであってもよい。
【0036】
制御部20は、リスク情報Riおよびリスク対応情報Irの少なくとも一方を表示部30に表示させるように表示部30を制御してよい。本例においては、提供部18は、リスク情報Riおよびリスク対応情報Irの少なくとも一方を表示部30に表示させることにより、リスク情報提供装置100のユーザにリスク情報Riおよびリスク対応情報Irの少なくとも一方を提供する。これにより、リスク情報提供装置100のユーザは、リスク情報Riおよびリスク対応情報Irの少なくとも一方を知ることができる。
【0037】
制御部20は、リスク情報Riを送信部50により送信させるように送信部50を制御してよい。本例においては、提供部18は、リスク情報Riを送信部50により送信させることにより、リスク情報Riの提供先にリスク情報Riを提供する。リスク情報Riの当該提供先を、提供先52とする。提供先52は、リスク情報提供装置100の所有者ではない第三者であってよい。提供部18は、提供先52に無線により(例えばインターネット回線を通じて)リスク情報Riを提供してよい。提供部18は、複数の提供先52にリスク情報Riを提供してよい。これにより、提供先52は、リスク情報Riを知ることができる。
【0038】
本例において、提供先52-1は換気設備業者であり、提供先52-2は校正機器業者であり、提供先52-3は清掃業者であり、提供先52-4は消防署であり、提供先52-5は電子商取引業者である。換気設備業者は、例えば空調設備(エアコン)の製造業者である。清掃業者は、判定対象500が屋内における部屋である場合、例えば、屋内の空気を屋外に排出するダクトの清掃業者である。電子商取引業者は、例えばインターネット経由で商品を販売している業者である。これらの提供先は、一例である。提供先52は、例えば、空気質管理などのアプリケーションを運用する業者であってもよく、保険会社であってもよい。
【0039】
本例において、リスク対応情報Irの提供者を、提供者53とする。リスク対応情報Irの提供者とは、リスク対応情報Irの提供元を指す。情報取得部42は、提供者53により提供されたリスク対応情報Irを取得してよい。情報取得部42は、複数の提供者53により提供されたそれぞれのリスク対応情報Irをそれぞれ取得してよい。本例において、提供者53-1は環境スコアの提供者であり、提供者53-2は公衆衛生情報の提供者である。本例においては、提供先52もリスク対応情報Irを提供する。
【0040】
提供部18は、リスク情報Riを提供先52および提供者53に提供してよい。情報取得部42は、提供者53および提供先52により提供されたリスク対応情報Irを取得してよい。
【0041】
リスク情報提供装置100は、入力部16をさらに備えてよい。入力部16は、例えばマウス、キーボード等である。
【0042】
リスク対応情報Irは、提供先52に関する提供先情報を含んでよい。当該提供先情報を、提供先情報Ispとする。提供先情報Ispとは、例えば提供先52-1が換気設備業者である旨の情報である。
【0043】
入力部16により、リスク対応情報Irに基づいてリスクに対応することが入力された場合、提供部18は、提供先52および提供者53の少なくとも一方にリスク情報Riを提供してよい。入力部16により入力された場合とは、リスク情報提供装置100のユーザが、入力部16によりリスクに対応することを入力した場合であってよく、リスク情報提供装置100と通信可能な状態にある電子機器が、リスクに対応することを自動入力する場合であってもよい。
【0044】
リスク情報提供装置100は、入力部16に代えて、入力機能を有する表示部30を備えてもよい。当該表示部30は、例えばタッチパネルである。表示部30がタッチパネルである場合、リスク情報提供装置100のユーザは、表示部30を通じてリスクに対応することを入力してよい。表示部30に複数の提供先52を表示してもよい。表示部30に複数の提供先52を表示する場合、複数の提供先52の表示させる順番または表示の大きさ等には、優先順位がつけられてよい。例えば、二酸化炭素の濃度域ごとに、表示される業者の順番が変更されてよく、特定の業者が優先的に上位に表示されてもよい。
【0045】
リスク対応情報Irに基づいてリスクに対応することを入力するとは、リスク対応情報Irが提供先52-1(換気設備業者)により提供された広告情報である場合、当該リスク(例えばCO(二酸化炭素)濃度の異常値)を解消すべく、提供先52-1に対して換気を依頼することを入力することを指す。リスク対応情報Irに基づいてリスクに対応することを入力するとは、リスク対応情報Irが提供者53-1(CO(二酸化炭素)に関する環境スコアの提供者)である場合、環境スコアを改善すべく、提供先52-1に対して換気を依頼することを入力するか、または、提供先52-3に対して清掃を依頼することを入力することを指す。
【0046】
判定対象500におけるリスクに関する追加リスク情報であって、状況Sdに応じたリスクに関する追加リスク情報を、追加リスク情報Riaとする。状況Sdは、上述したとおり、判定対象500におけるCO(二酸化炭素)510の濃度の状況である。
【0047】
上述したとおり、状況Sdは、判定対象500におけるCO(二酸化炭素)510の濃度の時間変化に基づいて判定される。追加リスク情報Riaとは、CO(二酸化炭素)510の濃度の時間変化に基づいて判定された状況Sdに加えて、リスク情報提供装置100のユーザが気付いたリスク情報であってよい。当該リスク情報とは、例えば、当該ユーザが、判定対象500においてストーブが普段よりも激しく燃焼していることを認知した場合、当該ストーブが普段よりも激しく燃焼している旨の情報である。
【0048】
判定対象500におけるリスクへの対応に関する追加リスク対応情報であって、状況Sdに応じたリスクへの対応に関する追加リスク対応情報を、追加リスク対応情報Iraとする。追加リスク対応情報Iraとは、情報取得部42により取得されたリスク対応情報Irに加えて、リスク情報提供装置100のユーザが気付いたリスク対応情報であってよい。当該リスク対応情報とは、例えば、当該ユーザが、判定対象500においてストーブが普段よりも激しく燃焼していることを認知したにもかかわらず、表示部30には提供先52-1(換気設備業者)の広告情報のみが示されている場合に、提供先52-4(消防署)にもリスク情報Riを提供する旨の情報である。
【0049】
入力部16により、追加リスク情報Riaおよび追加リスク対応情報Iraの少なくとも一方が入力された場合、提供部18は、追加リスク情報Riaおよび追加リスク対応情報Iraの少なくとも一方に基づいて、リスク情報Riおよびリスク対応情報Irの少なくとも一方を提供してよい。入力部16により、追加リスク情報Riaおよび追加リスク対応情報Iraの少なくとも一方が入力された場合、制御部20は、追加リスク情報Riaおよび追加リスク対応情報Iraの少なくとも一方に基づいて、リスク情報Riおよびリスク対応情報Irの少なくとも一方を表示部30に表示させるように表示部30を制御してよい。
【0050】
図2は、本発明の一つの実施形態に係るリスク情報提供システム200の他の一例を示すブロック図である。本例においては、提供部18は、表示部30に代えて音声出力部32を有する。本例のリスク情報提供システム200は、係る点で図1に示されるリスク情報提供システム200と異なる。本例において、音声出力部32は、リスク情報Riおよびリスク対応情報Irの少なくとも一方に係る音声を出力する。音声出力部32は、リスク情報Riおよびリスク対応情報Irの少なくとも一方を、人間の聴覚により認知可能な形態で出力してよい。音声出力部32は、例えばスピーカーである。
【0051】
制御部20は、リスク情報Riおよびリスク対応情報Irの少なくとも一方に係る音声を音声出力部32に出力させるように音声出力部32を制御してよい。本例においては、提供部18は、リスク情報Riおよびリスク対応情報Irの少なくとも一方に係る音声を音声出力部32に出力させることにより、リスク情報提供装置100のユーザにリスク情報Riおよびリスク対応情報Irの少なくとも一方を提供する。これにより、リスク情報提供装置100のユーザは、リスク情報Riおよびリスク対応情報Irの少なくとも一方を知ることができる。リスク情報Riおよびリスク対応情報Irの少なくとも一方に係る音声とは、例えば判定対象500におけるCO(二酸化炭素)510の濃度が異常値である旨の音声である。
【0052】
図3は、本発明の一つの実施形態に係るリスク情報提供システム200の他の一例を示すブロック図である。本例においては、リスク情報提供装置100は記憶部43をさらに備える。本例のリスク情報提供システム200は、係る点で図1に示されるリスク情報提供システム200と異なる。ただし、図3においては、図1に示される判定対象500および携帯端末300が省略されている。
【0053】
本例において、記憶部43は、提供部18により提供されたリスク情報Riおよびリスク対応情報Irの提供履歴を記憶する。提供部18は、記憶部43に記憶された、リスク情報Riおよびリスク対応情報Irの当該提供履歴に基づいて、リスク情報Riおよびリスク対応情報Irの少なくとも一方を提供してよい。
【0054】
リスク情報提供装置100は、記憶部43を備えなくてもよい。リスク情報提供装置100が記憶部43を備えない場合、提供部18により提供されたリスク情報Riおよびリスク対応情報Irの提供履歴は、リスク情報提供装置100の外部に配置されたサーバまたはクラウドサーバーに記憶されてよい。
【0055】
リスク情報Riの提供履歴には、判定対象500におけるCO(二酸化炭素)510(図1参照)の濃度の状況Sdに応じたリスクに関する情報、および、いずれの提供先52または提供者53にリスク情報Riを提供したかの情報の履歴が含まれている。リスク対応情報Irの提供履歴には、状況Sdに応じたリスクに対応するための情報、および、いずれの提供先52または提供者53からリスク対応情報Irが提供されたかの情報が含まれている。このため、提供部18がリスク情報Riおよびリスク対応情報Irの提供履歴に基づいてリスク対応情報Irを提供することにより、提供部18は、最も適切である蓋然性の高いリスク対応情報Irを提供できる。提供部18が当該提供履歴に基づいてリスク情報Riを提供することにより、提供部18は、最も適切である蓋然性の高いリスク情報Riを提供できる。
【0056】
リスク対応情報Irは、リスクに対応するための機器に関する情報を含んでよい。当該機器を、機器Apとする。リスクに対応するための機器Apとは、例えば、判定対象500におけるCO(二酸化炭素)510(図1参照)の濃度が異常値に近づいている場合、その異常値を解消するための換気機器である。
【0057】
情報取得部42は、提供先52により提供された、機器Apに関する情報をさらに取得してよい。記憶部43は、情報取得部42により取得された、機器Apに関する情報の取得履歴をさらに記憶してよい。提供部18は、記憶部43に記憶された、機器Apに関する情報の当該取得履歴に基づいて、リスク情報Riおよびリスク対応情報Irの少なくとも一方を提供してよい。
【0058】
機器Apに関する情報の取得履歴には、リスク情報提供装置100のユーザの、機器Apの取得傾向が反映されやすい。当該取得履歴は、当該ユーザの、機器Apの購買履歴を含みやすい。このため、提供部18が機器Apに関する情報の取得履歴に基づいてリスク対応情報Irを提供することにより、提供部18は、最も適切である蓋然性の高いリスク対応情報Irを提供できる。提供部18が当該取得履歴に基づいてリスク情報Riを提供することにより、提供部18は、最も適切である蓋然性の高いリスク情報Riを提供できる。
【0059】
記憶部43は、情報取得部42により取得された、機器Apに関する情報の閲覧履歴をさらに記憶してもよい。当該閲覧履歴は、リスク情報提供装置100のユーザが、表示部30に表示された、機器Apに関する情報を、表示部30において閲覧した履歴である。当該閲覧履歴にも、リスク情報提供装置100のユーザの、機器Apの取得傾向が反映されやすい。提供部18は、記憶部43に記憶された、機器Apに関する情報の当該閲覧履歴に基づいて、リスク情報Riおよびリスク対応情報Irの少なくとも一方を提供してもよい。
【0060】
図4は、本発明の一つの実施形態に係るリスク情報提供システム200の他の一例を示すブロック図である。本例においては、リスク情報提供装置100は日付情報取得部45をさらに備える。本例のリスク情報提供システム200は、係る点で図3に示されるリスク情報提供システム200と異なる。
【0061】
日付情報取得部45は、リスク情報Riおよびリスク対応情報Irの少なくとも一方が取得された日付の日付情報を取得する。当該日付情報を、日付情報Idとする。日付情報Idとは、例えば、リスク情報Riおよびリスク対応情報Irの少なくとも一方が取得された年月日である。
【0062】
情報取得部42は、日付情報取得部45により取得された日付情報Idに基づいて、リスク情報Riとリスク対応情報Irとを取得してよい。日付情報Idには、リスク情報提供装置100のユーザの、機器Apの購買動向が反映される場合がある。日付情報Idに当該ユーザの当該購買動向が反映される場合とは、例えば、日付情報Idに、当該ユーザによる当該購買動向の季節特性が反映される場合である。例えば、3月には、翌年度の新生活を意識した、新生活に係る機器Apが購買されやすい。
【0063】
提供部18は、日付情報取得部45により取得された日付情報Idに基づいて、リスク情報Riとリスク対応情報Irとを提供してよい。制御部20は、当該日付情報Idに基づいて、リスク情報Riとリスク対応情報Irとが表示部30に表示されるように表示部30制御してよい。これにより、リスク情報提供装置100のユーザによる機器Apの購買動向(例えば季節特性)が反映されたリスク情報Riとリスク対応情報Irとが、表示部30に表示されやすくなる。
【0064】
記憶部43は、日付情報取得部45により取得された日付情報Idを記憶してよい。提供部18は、記憶部43に記憶された日付情報Idに基づいて、リスク情報Riおよびリスク対応情報Irの少なくとも一方を提供してよい。
【0065】
日付情報Idには、リスク情報提供装置100のユーザの、リスク情報Riおよびリスク対応情報Irの少なくとも一方の取得傾向が反映されやすい。当該取得傾向とは、例えば、当該ユーザによる、提供先52-5(電子商取引業者)からの機器Apの購入履歴である。このため、提供部18が、日付情報Idに基づいてリスク情報Riを提供することにより、提供部18は、当該ユーザにとって最も適切な提供先52または提供者53に、リスク情報Riを提供できる。
【0066】
図5は、本発明の一つの実施形態に係るリスク情報提供システム200の他の一例を示すブロック図である。本例においては、リスク情報提供装置100は位置情報取得部40をさらに備える。本例のリスク情報提供システム200は、係る点で図4に示されるリスク情報提供システム200と異なる。
【0067】
位置情報取得部40は、判定対象500(図1参照)の位置情報を取得する。位置情報取得部40は、例えばGPS(Global Positioning System)である。リスク情報提供装置100がタブレット等の携帯可能なコンピュータである場合、位置情報取得部40は当該コンピュータが備えるGPSであってよい。位置情報取得部40は、リスク情報提供装置100の位置情報を取得してもよい。
【0068】
提供部18は、位置情報取得部40により取得された、判定対象500の位置情報に基づいて、リスク情報Riおよびリスク対応情報Irの少なくとも一方を提供してよい。これにより、リスク情報Riが、例えば、判定対象500においてCO(二酸化炭素)510の濃度が異常値に急速に近づいているとの情報である場合、提供部18は、当該異常値を解消可能な提供先52-1(換気設備業者)であって、判定対象500の現在位置に最も近い提供先52-1に、リスク情報Riを提供できる。
【0069】
図6は、本発明の一つの実施形態に係るリスク情報提供システム200の他の一例を示すブロック図である。本例においては、リスク情報提供装置100は画像取得部44をさらに備える。本例のリスク情報提供システム200は、係る点で図5に示されるリスク情報提供システム200と異なる。画像取得部44は、判定対象500の画像を取得する。
【0070】
携帯端末300は、判定対象500の画像を撮像する撮像部410を備えてよい。撮像部410は、例えばカメラである。携帯端末300がスマートフォンである場合、撮像部410は、当該スマートフォンに内蔵されたカメラであってよい。無線送信部310は、撮像部410により撮像された判定対象500の画像を制御部20に送信してよい。画像取得部44は、制御部20に送信された、判定対象500の当該画像を取得してよい。
【0071】
提供部18は、画像取得部44により取得された画像に基づいて、リスク情報Riおよびリスク対応情報Irの少なくとも一方を提供してよい。これにより、画像取得部44により取得された画像が、例えば、判定対象500におけるCO(二酸化炭素)の定常的な排出量との乖離を生じさせ得る機器の画像である場合、提供部18は、当該乖離による危険性を通知するのが好ましい提供先52-4(消防署)に、リスク情報Riを提供できる。CO(二酸化炭素)の定常的な排出量との乖離を生じさせ得る機器とは、例えばストーブである。
【0072】
制御部20は、画像取得部44により取得された画像に基づいて、リスク情報Riおよびリスク対応情報Irの少なくとも一方を表示部30に表示するように表示部30を制御してよい。画像取得部44により取得された画像が、例えば、判定対象500におけるCO(二酸化炭素)の定常的な排出量との乖離を生じさせ得る機器の画像である場合、当該乖離を緩和可能な業者、例えば提供先52-1(換気設備業者)および提供先52-5(電子商取引業者)の少なくとも一方により提供されたリスク対応情報Irが、表示部30に表示されてよい。本例においては、当該リスク対応情報Irとは、換気設備業者の広告情報、電子商取引業者の広告情報等である。これにより、リスク情報提供装置100は、表示部30を視認したユーザに、リスク対応情報Irに基づいてリスクに対応することを促しやすくなる。
【0073】
提供部18は、画像取得部44により取得された画像と、位置情報取得部40により取得された、判定対象500の位置情報に基づいて、リスク情報Riおよびリスク対応情報Irの少なくとも一方を提供してもよい。これにより、画像取得部44により取得された画像が、例えば、判定対象500におけるCO(二酸化炭素)の定常的な排出量との乖離を生じさせ得る機器の画像である場合、提供部18は、当該乖離による危険性を通知するのが好ましい提供先52-4(消防署)であって、リスク情報提供装置100の現在位置に最も近い提供先52-4に、リスク情報Riを提供できる。
【0074】
制御部20は、画像取得部44により取得された画像と、位置情報取得部40により取得された、判定対象500の位置情報に基づいて、リスク情報Riおよびリスク対応情報Irの少なくとも一方を表示部30に表示するように表示部30を制御してよい。画像取得部44により取得された画像が、例えば、判定対象500におけるCO(二酸化炭素)の定常的な排出量との乖離を生じさせ得る機器の画像である場合、当該乖離を緩和可能な業者、例えば提供先52-1(換気設備業者)および提供先52-5(電子商取引業者)の少なくとも一方であって、リスク情報提供装置100の現在位置に最も近い提供先52により提供されたリスク対応情報Ir(例えば広告)が、表示部30に表示されてよい。
【0075】
図7は、本発明の一つの実施形態に係るリスク情報提供装置100の一例を示すブロック図である。本例においては、リスク情報提供装置100がCO(二酸化炭素)センサ400を備える。本例において、リスク情報提供装置100は、距離取得部46をさらに備える。距離取得部46は、CO(二酸化炭素)センサ400と対象物520との距離を取得する。本例においては、距離取得部46は、画像取得部44により取得された画像に基づいて、CO(二酸化炭素)センサ400と対象物520との距離を取得する。当該距離を、距離dとする。なお、距離取得部46が、画像取得部44により取得された画像に基づかずに距離dを取得する場合、距離取得部46は、光波測距儀またはLiDAR(Light Detection and Ranging)により距離dを取得してよい。
【0076】
リスク情報提供装置100は、判定対象500の画像を撮像する撮像部410を備えてよい。撮像部410は、例えばカメラである。リスク情報提供装置100がタブレット等のコンピュータである場合、撮像部410は、当該コンピュータに内蔵されたカメラであってよい。画像取得部44は、撮像部410により撮像された判定対象500の画像を取得してよい。
【0077】
本例において、リスク情報提供装置100は判定部10を備える。本例においては、判定部10が、判定対象500におけるCO(二酸化炭素)濃度の時間変化に基づいて、判定対象500におけるCO(二酸化炭素)濃度の状況Sdを判定する。判定部10は、判定結果Rdを出力してよい。判定部10は、CPU(Central Processing Unit)であってよい。判定部10と制御部20とは、1つのCPUであってもよい。
【0078】
対象物520とは、判定対象500における構造物であって、判定対象500におけるCO(二酸化炭素)濃度の状況Sdに影響を与え得る構造物である。当該構造物とは、例えば建物である。対象物520は、当該構造物の壁、床、天井、窓、ドアまたは生体であってよい。当該生体とは、人体であってよく、動物の体であってもよい。
【0079】
提供部18は、距離取得部46により取得された距離dが予め定められた距離未満である場合、リスク情報Riおよびリスク対応情報Irの少なくとも一方を提供してよい。制御部20は、当該距離dが予め定められた距離未満である場合、表示部30にリスク情報Riを表示するように、表示部30を制御してよい。当該リスク情報Riは、例えば、CO(二酸化炭素)510の濃度が異常値に急速に近づいている旨の警告情報である。
【0080】
対象物520が例えば壁である場合、対象物520から予め定められた距離未満の範囲においては、CO(二酸化炭素)510が滞留しやすい。CO(二酸化炭素)センサ400と対象物520(壁)との距離dが当該予め定められた距離未満である場合、表示部30にはリスク情報Riが表示されてよい。当該リスク情報Riは、例えば、対象物520(本例においては壁)の近傍において、CO(二酸化炭素)510の濃度が異常値である蓋然性が高い旨の警告情報である。距離dが予め定められた距離未満であるとは、距離dが例えば50cm未満である場合である。
【0081】
対象物520が例えば窓またはドアである場合、CO(二酸化炭素)510の濃度の異なる2つの空間が、当該窓または当該ドアにより連通している蓋然性が高い。このため、対象物520(窓またはドア)から予め定められた距離未満の範囲においては、CO(二酸化炭素)510の濃度が変動しやすい。CO(二酸化炭素)センサ400と対象物520(窓またはドア)との距離dが当該予め定められた距離未満である場合、表示部30にはリスク情報Riが表示されてよい。当該リスク情報Riは、例えば、対象物520(本例においてはドア)の近傍において、CO(二酸化炭素)510の濃度が急変している蓋然性が高い旨の警告情報である。距離dが予め定められた距離未満であるとは、距離dが例えば1.5m未満である場合である。
【0082】
対象物520が例えば生体である場合、生体は呼吸によりCO(二酸化炭素)を排出するので、対象物520(生体)から予め定められた距離未満の範囲においては、予め定められた距離以上の範囲よりも、CO(二酸化炭素)510の濃度が高くなりやすい。CO(二酸化炭素)センサ400と対象物520(生体)との距離dが当該予め定められた距離未満である場合、表示部30にはリスク情報Riが表示されてよい。当該リスク情報Riは、例えば、CO(二酸化炭素)センサ400と対象物520(本例においては生体)との距離dが近すぎる旨の警告情報である。距離dが予め定められた距離未満であるとは、距離dが例えば、対象物520(生体)から1m未満である場合である。距離dが予め定められた距離未満であるとは、対象物520(生体)の正面から2m未満であるか、対象物520(生体)の側面から1m未満である場合であってもよい。生体の正面とは、生体が人間である場合、背骨を中心線として左右対称となる向きを指す。生体の側面とは、背骨を中心線として当該正面に対して左右いずれかの方向に90度回転した向きを指す。
【0083】
図8は、本発明の一つの実施形態に係るリスク情報提供方法の一例を示すフローチャートである。本発明の一つの実施形態に係るリスク情報提供方法を、図1に示されるリスク情報提供システム200を例に説明する。情報取得段階S100は、情報取得部42が、判定対象500におけるCO(二酸化炭素)510の濃度の状況Sdに応じたリスクに関するリスク情報Riと、当該リスクに対応するためのリスク対応情報Irとを取得する段階である。当該状況Sdは、判定対象500におけるCO(二酸化炭素)510の濃度の時間変化に基づいて判定される。提供段階S110は、提供部18が、リスク情報Riおよびリスク対応情報Irを提供する段階である。
【0084】
提供段階S110は、制御部20が、リスク情報Riおよびリスク対応情報Irの少なくとも一方を表示部30に表示させるように表示部30を制御する段階であってよい。これにより、リスク情報提供方法のユーザは、リスク情報Riおよびリスク対応情報Irの少なくとも一方を知ることができる。
【0085】
提供段階S110は、制御部20が、リスク情報Riを送信部50により送信させるように送信部50を制御する段階であってもよい。リスク情報Riは、インターネット回線を通じて提供先52に送信されてよい。これにより、提供先52は、リスク情報Riを知ることができる。
【0086】
提供段階S110は、追加リスク情報Riaおよび追加リスク対応情報Iraの少なくとも一方が入力された場合、提供部18が、追加リスク情報Riaおよび追加リスク対応情報Iraの前記少なくとも一方に基づいて、リスク情報Riおよびリスク対応情報Irの少なくとも一方を提供する段階であってよい。追加リスク情報Riaとは、上述したとおり、CO(二酸化炭素)510の濃度の時間変化に基づいて判定された状況Sdに加えて、リスク情報提供装置100のユーザが気付いたリスク情報であってよい。追加リスク対応情報Iraとは、上述したとおり、情報取得部42により取得されたリスク対応情報Irに加えて、リスク情報提供装置100のユーザが気付いたリスク対応情報であってよい。
【0087】
リスク対応情報Irは、リスク情報Riを提供する提供先に関する提供先情報Ispを含んでよい。提供段階S110は、入力部16によりリスク対応情報Irに基づいてリスクに対応することが入力された場合、提供部18が、提供先52にリスク情報Riを提供する段階である。リスク対応情報Irに基づいてリスクに対応することを入力するとは、リスク対応情報Irが提供先52-1(換気設備業者)により提供された広告情報である場合、当該リスク(例えばCO(二酸化炭素)濃度の異常値)を解消すべく、提供先52-1に対して換気を依頼することを入力することを指す。
【0088】
図9は、本発明の一つの実施形態に係るリスク情報提供方法の他の一例を示すフローチャートである。本例のリスク情報提供方法は、記憶段階S102をさらに備える点で図8に示されるリスク情報提供方法と異なる。図9に示されるリスク情報提供方法を、図3に示されるリスク情報提供システム200を例に説明する。
【0089】
記憶段階S102は、記憶部43が、提供部18により提供されたリスク情報Riおよびリスク対応情報Irの提供履歴を記憶する段階である。本例においては、提供段階S110は、提供部18が、記憶段階S102において記憶された提供履歴であって、リスク情報Riおよびリスク対応情報Irの提供履歴に基づいて、リスク情報Riおよびリスク対応情報Irの少なくとも一方を提供する段階である。
【0090】
本例のリスク情報提供方法においては、提供段階S110において、リスク情報Riおよびリスク対応情報Irの提供履歴に基づいてリスク対応情報Irが提供されるので、最も適切である蓋然性の高いリスク対応情報Irおよびリスク情報Riが提供されやすくなる。
【0091】
リスク対応情報Irは、リスクに対応するための機器Apに関する情報を含んでよい。リスクに対応するための機器Apとは、上述したとおり、例えば判定対象500におけるCO(二酸化炭素)510(図1参照)の濃度が異常値に近づいている場合、その異常値を解消するための換気機器である。
【0092】
情報取得段階S100は、情報取得部42が、提供先52(図3参照)により提供された、機器Apに関する情報をさらに取得する段階であってよい。記憶段階S102は、情報取得部42により取得された、機器Apに関する情報の取得履歴をさらに記憶する段階であってよい。提供段階S110は、提供部18が、記憶段階S102において記憶された取得履歴であって、機器Apに関する情報の取得履歴に基づいて、リスク情報Riおよびリスク対応情報Irの少なくとも一方を提供する段階であってよい。
【0093】
本例のリスク情報提供方法においては、提供段階S110において、機器Apに関する情報の取得履歴に基づいて、リスク情報Riおよびリスク対応情報Irの少なくとも一方が提供されるので、最も適切である蓋然性の高いリスク対応情報Irおよびリスク情報Riが提供されやすくなる。
【0094】
記憶段階S102は、記憶部43が、情報取得部42により取得された、機器Apに関する情報の閲覧履歴をさらに記憶する段階であってもよい。これにより、提供段階S110において、機器Apに関する情報の当該閲覧履歴に基づいて、リスク情報Riおよびリスク対応情報Irの少なくとも一方が提供されやすくなる。
【0095】
図10は、本発明の一つの実施形態に係るリスク情報提供方法の他の一例を示すフローチャートである。本例のリスク情報提供方法は、日付情報取得段階S98をさらに備える点で図9に示されるリスク情報提供方法と異なる。図10に示されるリスク情報提供方法を、図4に示されるリスク情報提供システム200を例に説明する。
【0096】
日付情報取得段階S98は、日付情報取得部45が、リスク情報Riおよびリスク対応情報Irが取得された日付の日付情報Idを取得する段階である。日付情報Idとは、例えば、リスク情報Riおよびリスク対応情報Irの少なくとも一方が取得された年月日である。
【0097】
情報取得段階S100は、日付情報取得段階S98において取得された日付情報Idに基づいて、リスク情報Riとリスク対応情報Irとを取得する段階であってよい。提供段階S110は、当該リスク情報Riと当該リスク対応情報Irとを提供する段階であってよい。
【0098】
本例のリスク情報提供方法においては、情報取得段階S100において日付情報Idに基づいてリスク情報Riとリスク対応情報Irとが取得され、提供段階S110において当該リスク情報Riと当該リスク対応情報Irとが提供される。これにより、リスク情報提供装置100のユーザによる機器Apの購買動向(例えば季節特性)が反映されたリスク情報Riとリスク対応情報Irとが提供されやすくなる。
【0099】
図11は、本発明の一つの実施形態に係るリスク情報提供方法の他の一例を示すフローチャートである。本例のリスク情報提供方法は、記憶段階S102をさらに備える点で図10に示されるリスク情報提供方法と異なる。図11に示されるリスク情報提供方法を、図4に示されるリスク情報提供システム200を例に説明する。
【0100】
記憶段階S102は、日付情報取得段階S98において取得された日付情報Idをさらに記憶する段階であってよい。提供段階S110は、提供部18が、記憶段階S102において記憶された日付情報Idに基づいて、リスク情報Riおよびリスク対応情報Irの少なくとも一方を提供する段階であってよい。
【0101】
本例のリスク情報提供方法においては、提供段階S110において、日付情報Idに基づいてリスク情報Riおよびリスク対応情報Irの少なくとも一方が提供されるので、リスク情報提供装置100のユーザにとって最も適切な提供先52または提供者53(図4参照)に、リスク情報Riが提供されやすくなる。
【0102】
図12は、本発明の一つの実施形態に係るリスク情報提供方法の他の一例を示すフローチャートである。本例のリスク情報提供方法は、位置情報取得段階S104をさらに備える点で図8に示されるリスク情報提供方法と異なる。図12に示されるリスク情報提供方法を、図5に示されるリスク情報提供システム200を例に説明する。
【0103】
位置情報取得段階S104は、位置情報取得部40が判定対象500の位置情報を取得する段階である。提供段階S110は、提供部18が、判定対象500の当該位置情報に基づいて、リスク情報Riおよびリスク対応情報Irの少なくとも一方を提供する段階であってよい。
【0104】
本例のリスク情報提供方法においては、提供段階S110において、判定対象500の位置情報に基づいて、リスク情報Riが提供される。このため、状況Sdに応じたリスク情報Riが、例えばCO(二酸化炭素)510の濃度が異常値に近づいている旨の状況Sdに応じたリスク情報Riである場合、提供段階S110において、判定対象500の現在位置に最も近い提供先52-1(換気設備業者)に、当該リスク情報Riが提供されやすくなる。
【0105】
図13は、本発明の一つの実施形態に係るリスク情報提供方法の他の一例を示すフローチャートである。本例のリスク情報提供方法は、画像取得段階S106をさらに備える点で図8に示されるリスク情報提供方法と異なる。図13に示されるリスク情報提供方法を、図6に示されるリスク情報提供システム200を例に説明する。
【0106】
画像取得段階S106は、画像取得部44が判定対象500の画像を取得する段階である。提供段階S110は、提供部18が、画像取得段階S106において取得された判定対象500の当該画像に基づいて、リスク情報Riおよびリスク対応情報の少なくとも一方を提供する段階であってよい。
【0107】
本例のリスク情報提供方法においては、提供段階S110において、判定対象500の画像に基づいて、リスク情報Riが提供される。これにより、画像取得段階S106において取得された画像が、例えば、判定対象500におけるCO(二酸化炭素)の定常的な排出量との乖離を生じさせ得る機器の画像である場合、提供段階S110において、当該乖離による危険性を通知するのが好ましい提供先52-4(消防署)に、リスク情報Riが提供されやすくなる。CO(二酸化炭素)の定常的な排出量との乖離を生じさせ得る機器とは、例えばストーブである。
【0108】
図14は、本発明の一つの実施形態に係るリスク情報提供方法の他の一例を示すフローチャートである。本例のリスク情報提供方法は、二酸化炭素濃度測定段階S90および距離取得段階S108をさらに備える点で、図8に示されるリスク情報提供方法と異なる。図14に示されるリスク情報提供方法を、図7に示されるリスク情報提供装置100を例に説明する。
【0109】
二酸化炭素濃度測定段階S90は、CO(二酸化炭素)センサ400が、判定対象500におけるCO(二酸化炭素)510の濃度を測定する段階である。距離取得段階S108は、CO(二酸化炭素)センサ400と対象物520(図7参照) との距離dを取得する段階である。距離取得段階S108は、距離取得部46が、画像取得段階S106において取得された画像に基づいて、CO(二酸化炭素)センサ400と対象物520との距離を取得する段階であってもよい。なお、距離取得段階S107において、距離取得部46が、画像取得部44により取得された画像に基づかずに距離dを取得する場合、距離取得段階S107は、距離取得部46が、光波測距儀またはLiDAR(Light Detection and Ranging)により距離dを取得する段階であってもよい。
【0110】
対象物520とは、判定対象500における構造物であって、判定対象500におけるCO(二酸化炭素)濃度の状況Sdに影響を与え得る構造物である。当該構造物とは、例えば建物である。対象物520は、当該構造物の壁、床、天井、窓、ドアまたは生体であってよい。当該生体とは、人体であってよく、動物の体であってもよい。
【0111】
提供段階S110は、距離取得段階S108において取得された距離dが予め定められた距離未満である場合、提供部18が、リスク情報Riおよびリスク対応情報Irを提供する段階であってよい。対象物520が例えば壁である場合、対象物520から予め定められた距離未満の範囲においては、CO(二酸化炭素)510が滞留しやすい。CO(二酸化炭素)センサ400と対象物520(壁)との距離dが当該予め定められた距離未満である場合、提供段階S110において、表示部30にリスク情報Riが表示されてよい。当該リスク情報Riは、例えば、対象物520(本例においては壁)の近傍において、CO(二酸化炭素)510の濃度が異常値である蓋然性が高い旨の警告情報である。
【0112】
本発明の様々な実施形態は、フローチャートおよびブロック図を参照して記載されてよい。本発明の様々な実施形態において、ブロックは、(1)操作が実行されるプロセスの段階または(2)操作を実行する役割を持つ装置のセクションを表わしてよい。
【0113】
特定の段階が、専用回路、プログラマブル回路またはプロセッサによって実行されてよい。特定のセクションが、専用回路、プログラマブル回路またはプロセッサによって実装されてよい。当該プログラマブル回路および当該プロセッサは、コンピュータ可読命令と共に供給されてよい。当該コンピュータ可読命令は、コンピュータ可読媒体上に格納されてよい。
【0114】
専用回路は、デジタルハードウェア回路およびアナログハードウェア回路の少なくとも一方を含んでよい。専用回路は、集積回路(IC)およびディスクリート回路の少なくとも一方を含んでもよい。プログラマブル回路は、論理AND、論理OR、論理XOR、論理NAND、論理NORまたは他の論理操作のハードウェア回路を含んでよい。プログラマブル回路は、フリップフロップ、レジスタ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックアレイ(PLA)等のメモリ要素等を含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでもよい。
【0115】
コンピュータ可読媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよい。コンピュータ可読媒体が当該有形なデバイスを含むことにより、当該デバイスに格納される命令を有するコンピュータ可読媒体は、フローチャートまたはブロック図で指定された操作を実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。
【0116】
コンピュータ可読媒体は、例えば電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等であってよい。コンピュータ可読媒体は、より具体的には、例えばフロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(RTM)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等であってよい。
【0117】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、ソースコードおよびオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。当該ソースコードおよび当該オブジェクトコードは、オブジェクト指向プログラミング言語および従来の手続型プログラミング言語を含む、1または複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されてよい。オブジェクト指向プログラミング言語は、例えばSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等であってよい。手続型プログラミング言語は、例えば「C」プログラミング言語であってよい。
【0118】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサまたはプログラマブル回路に対し、ローカルにまたはローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して提供されてよい。汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサまたはプログラマブル回路は、図8図14に示されるフローチャート、または、図1図7に示されるブロック図で指定された操作を実行するための手段を作成すべく、コンピュータ可読命令を実行してよい。プロセッサは、例えばコンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等であってよい。
【0119】
図15は、本発明の一つの実施形態に係るリスク情報提供装置100が全体的または部分的に具現化されてよいコンピュータ2200の一例を示す図である。コンピュータ2200にインストールされたプログラムは、コンピュータ2200に、本発明の実施形態に係るリスク情報提供装置100に関連付けられる操作またはリスク情報提供装置100の1または複数のセクションとして機能させることができ、または当該操作または当該1または複数のセクションを実行させることができ、またはコンピュータ2200に、本発明のリスク情報提供方法に係る各段階(図8図14参照)を実行させることができる。当該プログラムは、コンピュータ2200に、本明細書に記載されたフローチャート(図8図14)およびブロック図(図1図7)におけるブロックのうちのいくつかまたはすべてに関連付けられた特定の操作を実行させるべく、CPU2212によって実行されてよい。
【0120】
本発明の一つの実施形態に係るコンピュータ2200は、CPU2212、RAM2214、グラフィックコントローラ2216およびディスプレイデバイス2218を含む。CPU2212、RAM2214、グラフィックコントローラ2216およびディスプレイデバイス2218は、ホストコントローラ2210によって相互に接続されている。コンピュータ2200は、通信インターフェース2222、ハードディスクドライブ2224、DVD-ROMドライブ2226およびICカードドライブ等の入出力ユニットをさらに含む。通信インターフェース2222、ハードディスクドライブ2224、DVD-ROMドライブ2226およびICカードドライブ等は、入出力コントローラ2220を介してホストコントローラ2210に接続されている。コンピュータは、ROM2230およびキーボード2242等のレガシの入出力ユニットをさらに含む。ROM2230およびキーボード2242等は、入出力チップ2240を介して入出力コントローラ2220に接続されている。
【0121】
CPU2212は、ROM2230およびRAM2214内に格納されたプログラムに従い動作することにより、各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ2216は、RAM2214内に提供されるフレームバッファ等またはRAM2214の中に、CPU2212によって生成されたイメージデータを取得することにより、イメージデータがディスプレイデバイス2218上に表示されるようにする。
【0122】
通信インターフェース2222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。ハードディスクドライブ2224は、コンピュータ2200内のCPU2212によって使用されるプログラムおよびデータを格納する。DVD-ROMドライブ2226は、プログラムまたはデータをDVD-ROM2201から読み取り、読み取ったプログラムまたはデータを、RAM2214を介してハードディスクドライブ2224に提供する。ICカードドライブは、プログラムおよびデータをICカードから読み取るか、または、プログラムおよびデータをICカードに書き込む。
【0123】
ROM2230は、アクティブ化時にコンピュータ2200によって実行されるブートプログラム等、または、コンピュータ2200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ2240は、様々な入出力ユニットをパラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ2220に接続してよい。
【0124】
プログラムが、DVD-ROM2201またはICカードのようなコンピュータ可読媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読媒体から読み取られ、コンピュータ可読媒体の例でもあるハードディスクドライブ2224、RAM2214、またはROM2230にインストールされ、CPU2212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ2200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置または方法が、コンピュータ2200の使用に従い、情報の操作または処理を実現することによって構成されてよい。
【0125】
例えば、通信がコンピュータ2200および外部デバイス間で実行される場合、CPU2212は、RAM2214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インターフェース2222に対し、通信処理を命令してよい。通信インターフェース2222は、CPU2212の制御下、RAM2214、ハードディスクドライブ2224、DVD-ROM2201またはICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ処理領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、またはネットワークから受信された受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ処理領域等に書き込む。
【0126】
CPU2212は、ハードディスクドライブ2224、DVD-ROMドライブ2226(DVD-ROM2201)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイルまたはデータベースの全部または必要な部分がRAM2214に読み取られるようにしてよい。CPU2212は、RAM2214上のデータに対し、様々なタイプの処理を実行してよい。CPU2212は、次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0127】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、およびデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理されてよい。CPU2212は、RAM2214から読み取られたデータに対し、本開示に記載された、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプの操作、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索または置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよい。CPU2212は、結果をRAM2214に対しライトバックしてよい。
【0128】
CPU2212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU2212は、第1の属性の属性値が指定される、条件に一致するエントリを当該複数のエントリの中から検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、第2の属性値を読み取ることにより、予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0129】
上述したプログラムまたはソフトウェアモジュールは、コンピュータ2200上またはコンピュータ2200のコンピュータ可読媒体に格納されてよい。専用通信ネットワークまたはインターネットに接続されたサーバーシステム内に提供されるハードディスクまたはRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読媒体として使用可能である。プログラムは、当該記録媒体によりコンピュータ2200に提供されてよい。
【0130】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0131】
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
[項目1]
判定対象における二酸化炭素濃度の状況に応じたリスクに関するリスク情報と、前記リスクに対応するためのリスク対応情報とを取得する情報取得部であって、前記二酸化炭素濃度の状況は、前記判定対象における二酸化炭素濃度の時間変化に基づいて判定される、情報取得部と、
前記リスク情報および前記リスク対応情報の少なくとも一方を提供する提供部と、
を備え、
前記リスク対応情報は、前記リスク情報を提供する提供先に関する提供先情報を含み、
前記提供部は、前記提供先に前記リスク情報を提供する、
リスク情報提供装置。
[項目2]
入力部をさらに備え、
前記入力部により、前記リスクに関する追加リスク情報および前記リスクへの対応に関する追加リスク対応情報の少なくとも一方が入力された場合、前記提供部は、前記追加リスク情報および前記追加リスク対応情報の前記少なくとも一方に基づいて、前記リスク情報および前記リスク対応情報の少なくとも一方を提供する、
項目1に記載のリスク情報提供装置。
[項目3]
入力部をさらに備え、
前記入力部により、前記リスク対応情報に基づいて前記リスクに対応することが入力された場合、前記提供部は、前記提供先に前記リスク情報を提供する、
項目1に記載のリスク情報提供装置。
[項目4]
前記提供部により提供された前記リスク情報および前記リスク対応情報の提供履歴を記憶する記憶部をさらに備え、
前記提供部は、前記記憶部に記憶された、前記リスク情報および前記リスク対応情報の前記提供履歴に基づいて、前記リスク情報および前記リスク対応情報の少なくとも一方を提供する、
項目2または3に記載のリスク情報提供装置。
[項目5]
前記リスク対応情報は、前記リスクに対応するための機器に関する情報を含み、
前記情報取得部は、前記提供先により提供された、前記機器に関する情報をさらに取得し、
前記記憶部は、前記情報取得部により取得された、前記機器に関する情報の取得履歴をさらに記憶し、
前記提供部は、前記記憶部に記憶された、前記機器に関する情報の前記取得履歴に基づいて、前記リスク情報および前記リスク対応情報の少なくとも一方を提供する、
項目4に記載のリスク情報提供装置。
[項目6]
前記リスク情報および前記リスク対応情報の少なくとも一方が取得された日付の日付情報を取得する日付情報取得部をさらに備え、
前記記憶部は、前記日付情報取得部により取得された前記日付情報をさらに記憶し、
前記提供部は、前記記憶部に記憶された前記日付情報に基づいて、前記リスク情報および前記リスク対応情報の少なくとも一方を提供する、
項目4または5に記載のリスク情報提供装置。
[項目7]
前記リスク情報および前記リスク対応情報の少なくとも一方が取得された日付の日付情報を取得する日付情報取得部をさらに備え、
前記情報取得部は、前記日付情報取得部により取得された前記日付情報に基づいて、前記リスク情報と前記リスク対応情報とを取得する、
項目1から5のいずれか一項に記載のリスク情報提供装置。
[項目8]
前記判定対象の位置情報を取得する位置情報取得部をさらに備え、
前記提供部は、前記判定対象の位置情報に基づいて、前記リスク情報および前記リスク対応情報の少なくとも一方を提供する、
項目1から7のいずれか一項に記載のリスク情報提供装置。
[項目9]
前記判定対象における二酸化炭素濃度を測定する二酸化炭素センサと、
前記二酸化炭素センサと対象物との距離を取得する距離取得部と、
をさらに備え、
前記提供部は、前記距離取得部により取得された前記距離が予め定められた距離未満である場合、前記リスク情報および前記リスク対応情報の少なくとも一方を提供する、
項目1から8のいずれか一項に記載のリスク情報提供装置。
[項目10]
項目1から8のいずれか一項に記載のリスク情報提供装置と、
前記判定対象における二酸化炭素濃度を測定する二酸化炭素センサを有する携帯端末と、
を備えるリスク情報提供システム。
[項目11]
情報取得部が、判定対象における二酸化炭素濃度の状況に応じたリスクに関するリスク情報と、前記リスクに対応するためのリスク対応情報とを取得する情報取得段階であって、前記二酸化炭素濃度の状況は、前記判定対象における二酸化炭素濃度の時間変化に基づいて判定される、情報取得段階と、
提供部が、前記リスク情報および前記リスク対応情報を提供する提供段階と、
を備え、
前記リスク対応情報は、前記リスク情報を提供する提供先に関する提供先情報を含み、
前記提供段階は、前記提供先に前記リスク情報を提供する段階である、
リスク情報提供方法。
[項目12]
前記提供段階は、前記リスクに関する追加リスク情報および前記リスクに対応するための追加リスク対応情報の少なくとも一方が入力された場合、前記提供部が、前記追加リスク情報および前記追加リスク対応情報の前記少なくとも一方に基づいて、前記リスク情報および前記リスク対応情報の少なくとも一方を提供する段階である、項目11に記載のリスク情報提供方法。
[項目13]
前記提供段階は、入力部により前記リスク対応情報に基づいて前記リスクに対応することが入力された場合、前記提供部が、前記提供先に前記リスク情報を提供する段階である、
項目11に記載のリスク情報提供方法。
[項目14]
記憶部が、前記提供部により提供された前記リスク情報および前記リスク対応情報の提供履歴を記憶する記憶段階をさらに備え、
前記提供段階は、前記提供部が、前記記憶段階において記憶された、前記リスク情報および前記リスク対応情報の前記提供履歴に基づいて、前記リスク情報および前記リスク対応情報の少なくとも一方を提供する段階である、
項目12または13に記載のリスク情報提供方法。
[項目15]
前記リスク対応情報は、前記リスクに対応するための機器に関する情報を含み、
前記情報取得段階は、前記情報取得部が、前記提供先により提供された、前記機器に関する情報をさらに取得する段階であり、
前記記憶段階は、前記情報取得部により取得された、前記機器に関する情報の取得履歴をさらに記憶する段階であり、
前記提供段階は、前記提供部が、前記記憶部に記憶された、前記機器に関する情報の前記取得履歴に基づいて、前記リスク情報および前記リスク対応情報の少なくとも一方を提供する段階である、
項目14に記載のリスク情報提供方法。
[項目16]
日付情報取得部が、前記リスク情報および前記リスク対応情報が取得された日付の日付情報を取得する日付情報取得段階をさらに備え、
前記記憶段階は、前記日付情報取得部により取得された前記日付情報をさらに記憶する段階であり、
前記提供段階は、前記提供部が、前記記憶部に記憶された前記日付情報に基づいて、前記リスク情報および前記リスク対応情報の少なくとも一方を提供する段階である、
項目14または15に記載のリスク情報提供方法。
[項目17]
日付情報取得部が、前記リスク情報および前記リスク対応情報が取得された日付の日付情報を取得する日付情報取得段階をさらに備え、
前記情報取得段階は、前記日付情報取得部により取得された前記日付情報に基づいて、前記リスク情報と前記リスク対応情報とを取得する段階である、
項目11から15のいずれか一項に記載のリスク情報提供方法。
[項目18]
位置情報取得部が、前記判定対象の位置情報を取得する位置情報取得段階をさらに備え、
前記提供段階は、前記提供部が、前記判定対象の位置情報に基づいて、前記リスク情報および前記リスク対応情報の少なくとも一方を提供する段階である、
項目11から17のいずれか一項に記載のリスク情報提供方法。
[項目19]
二酸化炭素センサが、前記判定対象における二酸化炭素濃度を測定する二酸化炭素濃度測定段階と、
距離取得部が、前記二酸化炭素センサと対象物との距離を取得する距離取得段階と、
をさらに備え、
前記提供段階は、前記距離取得部により取得された前記距離が予め定められた距離未満である場合、前記提供部が、前記リスク情報および前記リスク対応情報を提供する段階である、
項目11から18のいずれか一項に記載のリスク情報提供方法。
[項目20]
コンピュータに、項目11から19のいずれか一項に記載のリスク情報提供方法を実行させるためのリスク情報提供プログラム。
【符号の説明】
【0132】
10・・・判定部、16・・・入力部、18・・・提供部、20・・・制御部、30・・・表示部、32・・・音声出力部、40・・・位置情報取得部、42・・・情報取得部、43・・・記憶部、44・・・画像取得部、45・・・日付情報取得部、46・・・距離取得部、50・・・送信部、52・・・提供先、53・・・提供者、100・・・リスク情報提供装置、200・・・リスク情報提供システム、300・・・携帯端末、310・・・無線送信部、400・・・CO(二酸化炭素)センサ、410・・・撮像部、500・・・判定対象、510・・・CO(二酸化炭素)、520・・・対象物、2200・・・コンピュータ、2201・・・DVD-ROM、2210・・・ホストコントローラ、2212・・・CPU、2214・・・RAM、2216・・・グラフィックコントローラ、2218・・・ディスプレイデバイス、2220・・・入出力コントローラ、2222・・・通信インターフェース、2224・・・ハードディスクドライブ、2226・・・DVD-ROMドライブ、2230・・・ROM、2240・・・入出力チップ、2242・・・キーボード
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15