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特開2024-57263長尺体設置構造、および該長尺体設置構造を備えたハーネス並列保持構造
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024057263
(43)【公開日】2024-04-24
(54)【発明の名称】長尺体設置構造、および該長尺体設置構造を備えたハーネス並列保持構造
(51)【国際特許分類】
   H02G 3/04 20060101AFI20240417BHJP
   H02G 3/30 20060101ALI20240417BHJP
   F16L 57/00 20060101ALI20240417BHJP
   B60R 16/02 20060101ALN20240417BHJP
【FI】
H02G3/04 087
H02G3/04 037
H02G3/30
F16L57/00 A
B60R16/02 623V
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022163874
(22)【出願日】2022-10-12
(71)【出願人】
【識別番号】000005290
【氏名又は名称】古河電気工業株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】391045897
【氏名又は名称】古河AS株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121603
【弁理士】
【氏名又は名称】永田 元昭
(74)【代理人】
【識別番号】100141656
【弁理士】
【氏名又は名称】大田 英司
(74)【代理人】
【識別番号】100182888
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 弘
(74)【代理人】
【識別番号】100196357
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 吉章
(74)【代理人】
【識別番号】100067747
【弁理士】
【氏名又は名称】永田 良昭
(72)【発明者】
【氏名】高橋 浩太
【テーマコード(参考)】
3H024
5G357
5G363
【Fターム(参考)】
3H024AA04
3H024AB07
3H024AC03
5G357DA06
5G357DA10
5G357DB03
5G357DC12
5G357DD02
5G357DD06
5G357DE02
5G357DE08
5G357DE10
5G363AA12
5G363AA16
5G363BA02
5G363DA11
5G363DA20
5G363DC02
(57)【要約】
【課題】長尺体を被取付体に対してしっかりと、かつ容易に設置すること。
【解決手段】サブハーネス等の長尺体120を把持する複数の蓋3と、蓋3を、長尺体120の設置対象である、メインハーネス等の被取付体110に取り付ける取付部2とが設けられ、蓋3は、長尺体120を挟み込んで把持する把持片として複数構成され、蓋3の基端に、プロテクタ本体2に対して枢動する枢動部4が設けられ、蓋3の先端に、プロテクタ本体2に対して固定される固定部5aが設けられた。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長尺体を被取付体に設置する長尺体設置構造であって、
前記長尺体を保持する保持部と、
前記保持部を前記被取付体に取り付ける取付部とが設けられ、
前記保持部は、前記長尺体を挟み込み方向に規制する複数の規制片で構成され、
前記規制片の基端に、前記取付部に対して枢動支持する枢動部が設けられ、
前記規制片の先端に、前記取付部に対して固定される固定部が設けられた
長尺体設置構造。
【請求項2】
前記規制片は、前記長尺体の長手方向に沿って複数配設された
請求項1に記載の長尺体設置構造。
【請求項3】
複数の前記規制片には、前記長尺体に対して、前記取付部の側から規制する取付部側規制片と、前記取付部の側と反対側から規制する反取付部側規制片とを備えた
請求項2に記載の長尺体設置構造。
【請求項4】
前記取付部側規制片と前記反取付部側規制片とは、前記長手方向に沿って互いにずらして配設するとともに交互に配設された
請求項3に記載の長尺体設置構造。
【請求項5】
前記取付部側規制片の前記枢動部は、前記幅方向の一方側に設けられるとともに、
前記反取付部側規制片の前記枢動部は、前記幅方向の他方側に設けられた
請求項4に記載の長尺体設置構造。
【請求項6】
前記取付部側規制片と前記反取付部側規制片との夫々の前記枢動部は、幅方向における同じ側に設けられた
請求項4に記載の長尺体設置構造。
【請求項7】
前記長尺体を嵌め込む溝部が前記取付部側規制片と前記反取付部側規制片との夫々に設けられた
請求項3に記載の長尺体設置構造。
【請求項8】
前記取付部側規制片の前記溝部と前記反取付部側規制片の前記溝部は、幅方向に互いにずらして形成された
請求項7に記載の長尺体設置構造。
【請求項9】
前記溝部は、前記取付部側規制片と前記反取付部側規制片とのうち、少なくとも一方において前記幅方向に複数設けられた
請求項8に記載の長尺体設置構造。
【請求項10】
前記固定部は、前記取付部に設けられた被係合部に対して係合固定する係合部で構成された
請求項1に記載の長尺体設置構造。
【請求項11】
ワイヤーハーネスで構成する第1ハーネスである前記被取付体に対して設置する前記長尺体が、ワイヤーハーネスで構成する第2ハーネスであり、
前記取付部が前記第1ハーネスを保持する構成である
請求項1に記載の長尺体設置構造。
【請求項12】
前記取付部は、前記第1ハーネスを内部に配置できる断面凹状の凹状取付部であり、
断面凹状の前記凹状取付部の開口を覆う蓋が設けられ、
前記規制片が前記蓋で構成された
請求項11に記載の長尺体設置構造。
【請求項13】
請求項11又は請求項12に記載の長尺体設置構造と、
ワイヤーハーネスで構成された第1ハーネス及び第2ハーネスとが備えられ、
前記取付部が前記第1ハーネスを保持するとともに、
前記第1ハーネスに沿って配置する前記第2ハーネスが複数の前記規制片で規制された
ハーネス並列保持構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ワイヤーハーネス等の長尺体を、他のワイヤーハーネスや車体パネル等の被取付体に設置する長尺体設置構造、および該長尺体設置構造を備えたハーネス並列保持構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ワイヤーハーネス等の長尺体は、被取付体に対して取り付けられる。
例えば、特許文献1のプロテクタに例示されるように、長尺体をしっかりと保持した状態で被取付体としてのワイヤーハーネスに設置する長尺体設置構造が提案されている。
【0003】
特許文献1のプロテクタは、長尺体としてのワイヤーハーネスを保持した状態で車体パネル等に設置する長尺体設置構造であって、ワイヤーハーネスを内部に収容するプロテクタ本体と、プロテクタ本体の開口を閉塞するプロテクタカバーとを備えている。
【0004】
さらに、特許文献1のプロテクタは、ワイヤーハーネスを構成する複数の電線を、プロテクタ本体の内部において幅方向の一方側と他方側とに互いに離間させた状態で保持する結束バンド等の電線保持手段がプロテクタ本体の内部に設けられている。
【0005】
しかし、特許文献1のプロテクタは、電線保持手段による電線保持性能を高める場合に、プロテクタ本体の内部において電線保持手段を大型化したり、複数備える必要が生じるため、プロテクタ本体の内部における、電線の収容スペースが制限される。
すなわち、特許文献1のように電線保持手段をプロテクタ本体の内部に設けた構成においては、電線保持性能を高めるうえで限界があった。
【0006】
また、電線保持手段はプロテクタ本体の内部に設けられているため、電線保持手段に電線を保持させる際に、作業者は、電線を摘まんだ指先ごとプロテクタ本体内部に差し込む必要がある。さらに作業者は、プロテクタ本体の内部において電線を電線保持手段に保持させる必要がある。それ故、電線保持手段に対する電線の保持作業に手間を要するおそれがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】実開平05-48533号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたもので、長尺体を被取付体に対してしっかりと、かつ容易に設置することができる長尺体設置構造、および該長尺体設置構造を備えたハーネス並列保持構造の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明は、長尺体を被取付体に設置する長尺体設置構造であって、前記長尺体を保持する保持部と、前記保持部を前記被取付体に取り付ける取付部とが設けられ、前記保持部は、前記長尺体を挟み込み方向に規制する複数の規制片で構成され、前記規制片の基端に、前記取付部に対して枢動支持する枢動部が設けられ、前記規制片の先端に、前記取付部に対して固定される固定部が設けられたことを特徴とする。
【0010】
この発明により、前記長尺体を前記被取付体に対してしっかりと、かつ容易に設置することができる。
詳述すると複数の前記規制片は、前記長尺体を挟み込むように前記枢動部を前記取付部に対して枢動させるとともに、前記長尺体を挟み込んだ状態で前記固定部を前記取付部に対して固定することで、前記長尺体を挟み込み方向に規制することができる。
【0011】
また、前記取付部は、前記保持部を前記被取付体に取り付け可能であるため、前記長尺体は、前記保持部および前記取付部を介して前記被取付体に取り付けることができる。
【0012】
従って、記長尺体を保持部によって保持した状態で前記取付部を介して前記被取付体にしっかりと、かつ容易に設置することができる。すなわち、本発明は、前記長尺体を前記被取付体に設置する際に、例えば、前記被取付体に直接取り付けたり、前記被取付体と共に前記取付部にまとめて取り付けたりする必要がないため、前記被取付体が邪魔になるおそれがなく、前記長尺体を前記被取付体にしっかりと、かつ容易に設置することができる。
【0013】
この発明の態様として、前記規制片は、前記長尺体の長手方向に沿って複数配設してもよい。
この発明により、前記長尺体を、該長尺体の長手方向に沿って複数の規制片によって規制することで、該長手方向に沿ってしっかりと規制することができる。
【0014】
またこの発明の態様として、複数の前記規制片には、前記長尺体に対して、前記取付部の側から規制する取付部側規制片と、前記取付部の側と反対側から規制する反取付部側規制片とを備えてもよい。
【0015】
この発明により、取付部側規制片と反取付部側規制片とによって前記長尺体を前記取付部の側からと、前記取付部の側と反対側からとの両側から規制してしっかりと保持することができる。さらに、前記長尺体と前記被取付体との間に取付部側規制片を介在させることができるため、前記長尺体と前記被取付体とが直接接触することを規制できる。従って、前記長尺体と前記被取付体とは、意に反して互いに導通したり摩耗したりすることを抑制し、電気的、機械的に安定した状態で設置することができる。
【0016】
またこの発明の態様として、前記取付部側規制片と前記反取付部側規制片とは、前記長手方向に沿って互いにずらして配設するとともに交互に配設してもよい。
この発明により、前記取付部側規制片と前記反取付部側規制片とを前記長手方向に沿ってバランスよく配置できるため、これら取付部側規制片と反取付部側規制片によって、前記長尺体を前記長手方向に沿って挟み込み方向にしっかりと規制できる。
【0017】
またこの発明の態様として、前記取付部側規制片の前記枢動部は、前記幅方向の一方側に設けられるとともに、前記反取付部側規制片の前記枢動部は、前記幅方の他方側に設けられてもよい。
【0018】
この発明により、複数の規制片の前記枢動部は、前記幅方向の一方側と他方側との夫々に分散して配設されるため、一方の前記規制片と他方の前記規制片とは、長尺体の長手方向に対する直交断面視において互いに逆方向に枢動する。
さらに、複数の規制片の前記固定部についても、前記幅方向の一方側と他方側との夫々に分散して配設される。
【0019】
このため、前記保持部に対して前記幅方向における、何れか一方側からの外力が作用した場合においても、複数の規制片の全ての固定部の固定が意に反して解除される事態を抑制し、長尺体を保持部によって、しっかりと保持することができる。
【0020】
ここで、前記幅方向の一方側とは、前記幅方向における、前記長尺体を隔てて一方側を示し、前記幅方向の他方側とは、前記幅方向における、前記長尺体を隔てて他方側を示す。
【0021】
またこの発明の態様として、前記取付部側規制片と前記反取付部側規制片との夫々の前記枢動部は、幅方向における同じ側に設けられてもよい。
【0022】
この発明により、前記取付部側規制片と前記反取付部側規制片とを、何れも幅方向における前記同じ側から前記枢動部を中心として枢動させることができるため、長手方向の直交断面視で同一方向へ容易に枢動させることができる。
【0023】
さらに、前記取付部側規制片と前記反取付部側規制片とは、幅方向における前記同じ側へ配置可能に枢動できるため、前記被取付体を前記取付部に対して取り付ける際においても、前記取付部側規制片と前記反取付部側規制片とに阻害されることがなく前記被取付体を前記取付部に容易に取り付けることができる。
【0024】
また、前記取付部側規制片と前記反取付部側規制片との夫々の前記固定部についても、幅方向における同じ側に設けることができるため、作業者は、これら規制片を前記取付部に対して固定する動作についても幅方向における同じ側から容易に行うことができる。
ここで、幅方向は、前記長手方向および前記挟み込み方向に直交する方向を示す。
【0025】
またこの発明の態様として、前記長尺体を嵌め込む溝部が前記取付部側規制片と前記反取付部側規制片との夫々に設けられてもよい。
この発明により、長尺体を複数の規制片により挟み込み方向に規制する際に、長尺体に過度な負荷をかけずとも溝部に沿ってしっかりと規制することができる。特に、長手方向に沿って延びる溝部は、該溝部に嵌め込んだ長尺体を幅方向にしっかりと規制することができる。
【0026】
またこの発明の態様として、前記取付部側規制片の前記溝部と前記反取付部側規制片の前記溝部は、幅方向に互いにずらして形成されてもよい。
【0027】
この発明により、前記取付部側規制片と前記反取付部側規制片との夫において幅方向に互いにずらして形成された溝部に沿って前記長尺体を被取付体の長手方向に対して幅方向へ迂回して配置することができる。
【0028】
これにより、前記被取付体に対して前記長尺体が余長分を有する場合においても、前記長尺体の、被取付体に対して余長する部分を吸収しながら、前記長尺体を前記被取付体に沿って適切に配置することができる。
【0029】
またこの発明の態様として、前記溝部は、前記取付部側規制片と前記反取付部側規制片とのうち、少なくとも一方において前記幅方向に複数設けられてもよい。
【0030】
この発明により、前記取付部側規制片と前記反取付部側規制片とのうち、少なくとも一方における、幅方向に設けられた複数の溝部の何れかを選択し、夫々の規制片ごとに選択した溝部の組み合わせに応じた様々な迂回経路で前記長尺体を迂回させることができる。すなわち、前記長尺体が、前記被取付体に対して余長部分を有する場合であっても、その余長部分の長さに応じて前記長尺体を迂回させることで余長部分を適切に吸収できる。
従って、前記長尺体の前記被取付体に対する余長部分の長さに関わらず、前記長尺体を前記被取付体に対して適切に設置することができる。
【0031】
また、前記溝部を、前記取付部側規制片と前記反取付部側規制片との夫々において前記幅方向に複数設けた場合には、複数の溝部ごとに長尺体を嵌め込むことで、幅方向に設けられた溝部の数に応じた複数の前記長尺体を被取付体に対して設置することができる。
【0032】
またこの発明の態様として、前記固定部は、前記取付部に設けられた被係合部に対して係合固定する係合部で構成してもよい。
【0033】
この発明により、前記固定部を係合部で構成することで、別途、固定手段を備えたり、工具等を用いずとも、前記取付部に設けられた被係合部に対して係合部を係合するだけで、規制片の先端を取付部に対して容易に固定できる。
【0034】
またこの発明の態様として、ワイヤーハーネスで構成する第1ハーネスである前記被取付体に対して設置する前記長尺体が、ワイヤーハーネスで構成する第2ハーネスであり、前記取付部が前記第1ハーネスを保持する構成としてもよい。
【0035】
この発明により、第2ハーネスを第1ハーネスに対してしっかりと、かつ容易に設置することができる。
【0036】
またこの発明の態様として、前記取付部は、前記第1ハーネスを内部に配置できる断面凹状の凹状取付部であり、断面凹状の前記凹状取付部の開口を覆う蓋が設けられ、前記規制片が前記蓋で構成されてもよい。
【0037】
この発明により、前記第1ハーネスを、該第1ハーネスの長手方向に沿って前記凹状取付部の内部に配置することができるとともに、前記凹状取付部の開口を、蓋としての前記規制片で覆うことができる。従って、前記第1ハーネスを、前記凹状取付部と前記規制片とでしっかりと保護することができる。
ここで、前記断面凹状とは、前記長手方向に直交する断面視で凹状であることを示す。
【0038】
また、前記規制片を前記蓋で構成することで夫々を別々に構成する場合と比して全体としてコンパクトにすることができる。
【0039】
さらに、前記凹状取付部に対して枢動可能な規制片を、前記固定部を介して前記凹状取付部に固定するという1つの動作によって、前記規制部により前記第2ハーネスを規制する動作と、蓋として機能する規制片によって前記開口を閉塞した状態に固定する動作、すなわち前記第1ハーネスを保護する動作を行うことができる。
【0040】
また、この発明は、上述した長尺体設置構造と、ワイヤーハーネスで構成された第1ハーネス及び第2ハーネスとが備えられ、前記取付部が前記第1ハーネスを保持するとともに、前記第1ハーネスに沿って配置する前記第2ハーネスが複数の前記規制片で規制されたハーネス並列保持構造であることを特徴とする。
【0041】
この発明により、第2ハーネスを第1ハーネスに対してしっかりと、かつ容易に設置することができる。
【発明の効果】
【0042】
この発明により、長尺体を被取付体に対してしっかりと、かつ容易に設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
図1】本実施形態のハーネス並列保持構造の外観斜視図
図2】(a)は図1中のA―A線矢視端面図、(b)は図2(a)中のB―B線矢視断面図、(c)は図2(a)中のC―C線矢視断面図
図3】サブハーネスをプロテクタを介してメインハーネスに設置する手順を示し、(a)はメインハーネスをプロテクタ本体の内部に収容する際の様子を示す斜視図、(b)は上側当接蓋と下側当接蓋とのうち、下側当接蓋を閉塞した状態のプロテクタ本体を示す斜視図、(c)はサブハーネスを下側把持蓋に設置する際の様子を示す斜視図
図4】(a)は図3(a)に示す様子を図2(b)に対応して示した図、(b)は同じく図2(c)に対応して示した図
図5】(a)は図3(b)に示す様子を図2(b)に対応して示した図、(b)は同じく図2(c)に対応して示した図、(d)は図3(c)に示す様子を図2(b)に対応して示した図、(b)は同じく図2(c)に対応して示した図
図6】(a)は変形例1のプロテクタの平面図、(b)は図6(a)中のD―D線矢視断面図
図7】(a)は変形例2の長尺体設置構造を車体パネルに取り付ける際の状態を示す斜視図、(b)は同じく取り付け状態を示す図7(a)中のE-E線矢視に対応する断面図
図8】(a)は変形例1をさらに変形したプロテクタの平面図、(b)は図8(a)に示すプロテクタの一実施形態を示す平面図
図9】変形例1をさらに変形したプロテクタの平面図
図10】本実施形態の変形例のプロテクタの外観斜視図
図11】蓋を開くとともにサブハーネスを分離した状態の図10に示す変形例のプロテクタの外観斜視図
【発明を実施するための形態】
【0044】
この発明の長尺体設置構造をプロテクタ10に適用した一実施形態を以下図面と共に説明する。
図1に示すように、本実施形態のハーネス並列保持構造1は、ワイヤーハーネス100と、該ワイヤーハーネス100を保持するプロテクタ10とを備えている。
ワイヤーハーネス100は、自動車等の車両に搭載され、例えば、バッテリーと各種電気部品とを繋ぐように車体における所定の配索経路に沿って配索され、複数の電線を備えている。
電線は、アルミニウム、銅、またはこれらの合金等から成る導電部材の周囲に樹脂等の絶縁部材で被覆して形成されている。
【0045】
本実施形態のワイヤーハーネス100は、第1ハーネスとしてのメインハーネス110と、メインハーネス110より細径となる第2ハーネスとしてのサブハーネス120とを有する構成としている。メインハーネス110とサブハーネス120は、複数の電線を備えている。
【0046】
本実施形態のプロテクタ10は、図1に示すように、ワイヤーハーネス100の配索経路の途中部位に備えており、該途中部位において、長尺体としてのサブハーネス120を、被取付体としてのメインハーネス110に沿って設置する長尺体設置構造として形成されている。そして、プロテクタ10は、ワイヤーハーネス100の配索方向を規制するとともにワイヤーハーネス100を保護する。
すなわち、本実施形態のハーネス並列保持構造1は、メインハーネス110に対してサブハーネス120をプロテクタ10で取り付ける。
【0047】
ここで、図中、矢印Xはプロテクタ10の長手方向(延在方向)、矢印Yはプロテクタ10の幅方向、矢印Zはプロテクタ10の上下方向(高さ方向)を、夫々示す。さらに、矢印Xaは長手方向の一方側、矢印Xbは長手方向の他方側、矢印Yaは幅方向の一方側、矢印Ybは幅方向の他方側、矢印Zaは上方向、矢印Zbは下方向を、夫々示す。なお、プロテクタ10の幅方向は、プロテクタ10の平面視で長手方向に直交する方向であり、プロテクタ10の上下方向は、長手方向および幅方向に直交する方向である。
【0048】
本実施形態のプロテクタ10は、ワイヤーハーネス100の配索経路のうち、略直線を成す直線部分を保持可能に全体が略直線形状をした長尺形状に形成されている。プロテクタ10は、プロテクタ本体2と蓋3とを備え、全体が樹脂成形により一体に形成されている。
【0049】
図2(b)(c)、図4(a)(b)に示すように、プロテクタ本体2は、内部に、メインハーネス110を収容可能に上方開口7aが形成された収容空間7を有する有底形状に形成されている。
具体的に、図1図2(b)(c)に示すように、プロテクタ本体2は、長手方向Xの略全長に亘って略直線形状に延びる平板状の底面部21と、底面部21の幅方向Yの両側から上方向Zaへ垂直に立ち上がる一対の側壁部22(22a,22b)とで、長手方向Xの直交断面が凹形状(squared U-shape)に形成されている。
【0050】
なお、以下の説明において、一対の側壁部22a,22bのうち、幅方向Yの一方側の側壁部22を一方側側壁部22aと称するとともに、幅方向Yの他方側Ybの側壁部22を他方側側壁部22bと称する。
【0051】
図2(a)に示すように、収容空間7は、プロテクタ本体2の長手方向Xの略全長に亘って形成され、プロテクタ本体2の長手方向Xの両端部において、プロテクタ本体2の外側に向けて開口している。これにより、収容空間7は、メインハーネス110を、プロテクタ10の長手方向Xの両側から外側へ導出されるように収容するとともに、上方開口7aを通じて出し入れ可能に形成されている。
【0052】
続いて、蓋3について説明する。図1に示すように、蓋3は、プロテクタ本体2の長手方向Xにおける略全長に亘って備えている。図4(a)(b)に示すように、蓋3は、収容空間7に有する上方開口7aを閉塞可能に形成されている。
【0053】
但し、蓋3は、プロテクタ本体2の長手方向Xの全長に亘って連続して形成された単一の部材からなる1枚物ではなく、長手方向Xにおいて分断された複数(当例では5)枚を備えた構成としている。
【0054】
複数の蓋3は、何れも収容空間7を上方から覆う略板状の天面部130を備え、夫々の天面部130は、プロテクタ本体2の長手方向Xの全長に亘って略隙間なく配設されている。
【0055】
図1図2(a)に示すように、上述した5つの蓋3を長手方向Xの一方側Xaから他方側Xbへ第1蓋3a、第2蓋3b、第3蓋3c、第4蓋3d、第5蓋3eに設定する。
【0056】
本実施形態において、第1蓋3a、第2蓋3b、第4蓋3dおよび第5蓋3eは、長手方向Xの長さが互いに同じになるように形成されている。第3蓋3cは、プロテクタ本体2の長手方向Xの中間に位置し、他の蓋3と比して長手方向Xに長尺に形成される。
なお、プロテクタ10は、長手方向Xの全長に亘って蓋3を備えた構成に限らず、例えば、一部に該蓋3を備えずに収容空間7が常時開口する構成としてもよい。
【0057】
図1に示すように、上述した蓋3は、サブハーネス120を挟み込みにより把持する把持片として複数備えている。
具体的には、図1図2(a)(b)(c)に示すように、複数の蓋3は、サブハーネス120に対して下側、すなわち、図2(c)に示すように、プロテクタ本体2の側から当接する下側当接蓋31と、図2(b)に示すように、サブハーネス120に対して上側Za、すなわち、プロテクタ本体2と反対側から当接する上側当接蓋32とを備えている。
【0058】
図1図2(a)に示すように、本実施形態においては、複数の蓋3のうち、第1蓋3a、第3蓋3cおよび第5蓋3eが下側当接蓋31であり、第2蓋3bおよび第4蓋3dが上側当接蓋32である。すなわち、下側当接蓋31と上側当接蓋32とは、長手方向Xに沿って互いにずらして配設するとともに交互に配設されている。そして、複数の把持片としての下側当接蓋31と上側当接蓋32とで、サブハーネス120を把持する把持部30が構成される。
【0059】
図1図2(a)(c)に示すように、天面部130の上面には、サブハーネス120の下部を下方から嵌め込み可能な下側溝部31aが長手方向Xの直交断面が下方へ膨出した形状となるように設けられている。下側溝部31aは、下側当接蓋31の幅方向Yの中間位置において長手方向Xの全長に亘って直線状に形成されている。
【0060】
図1図2(a)(b)に示すように、上側当接蓋32の天面部130の下面には、サブハーネス120の上部を上方向Zaの側から嵌め込み可能な上側溝部32aが長手方向Xの直交断面が上方向Zaへ膨出した形状となるように設けられている。上側溝部32aは、上側当接蓋32の幅方向Yの中間位置において長手方向Xの全長に亘って直線状に形成されている。
【0061】
これにより、蓋3が閉状態において、上側溝部32aと下側溝部31aとは、直線状に配索されたサブハーネス120に対して、上下方向Zの各側から対向(当例では当接)した状態で配置される。すなわち、サブハーネス120は、下側当接蓋31によって下方向Zbの側から支持されるとともに上側当接蓋32によって上方向Zaの側からガイドされる態様で上下方向Zの両側から挟み込むようにして把持される。
【0062】
本実施形態において図2(b)(c)に示すように、上側溝部32aと下側溝部31aとは、蓋3が閉状態において、夫々にサブハーネス120を嵌め込み可能としつつ、該上側溝部32aの下端縁部と該下側溝部31aの上端縁部とが長手方向Xの直交断面において互いに重複する構成としている。
【0063】
また、上述したプロテクタ本体2は、把持部30としての複数の蓋3(下側当接蓋31および上側当接蓋32)を被取付体としてのメインハーネス110に取り付ける取付部として形成されている。これにより、複数の蓋3によって把持されたサブハーネス120は、プロテクタ本体2に収容されたメインハーネス110に沿って設置することができる。
【0064】
図1図2(a)(b)(c)に示すように、蓋3は、枢動部として薄肉に形成されたヒンジ4を介してプロテクタ本体2に対して枢動可能に連結されている。これにより、収容空間7(上方開口7a)は、蓋3によって開閉可能に形成されている(図2(b)(c)、図4(a)(b)参照)。
【0065】
本実施形態において、図1図2(c)に示すように、下側当接蓋31の幅方向Yの一方側Yaの部位と一方側側壁部22aの上端とは、ヒンジ4を介して連結されている。図1図2(b)に示すように、上側当接蓋32の幅方向Yの他方側Ybの部位と他方側側壁部22bの上端とは、ヒンジ4を介して連結されている。
すなわち、ヒンジ4は、プロテクタ10の長手方向Xに沿って蓋3ごとに幅方向Yに互い違いに設けられている。このため、下側当接蓋31と上側当接蓋32とは、開閉時には何れもヒンジ4を中心として長手方向Xに沿った軸回りに枢動するが、長手方向Xに対する直交断面において互いに逆方向に枢動する(図4(a)(b)参照)。
【0066】
また、図1図2(b)(c)に示すように、プロテクタ本体2には、蓋3を閉状態にロックする蓋ロック部5が設けられている。
同図に示すように、蓋ロック部5は、蓋3側に設けられた固定部としての蓋側ロック片5aと、蓋側ロック片5aと係合可能にプロテクタ本体2側に設けられた被係合部としての本体側ロック片5bとで構成されている。
【0067】
図2(a)(b)に示すように、蓋側ロック片5aは、蓋3閉状態において蓋3の幅方向Yにおける、ヒンジ4を有する側と反対側に位置する先端側部位からプロテクタ本体2に向けて突出形成されている。同図に示すように、本体側ロック片5bは、プロテクタ本体2の幅方向Yにおける、蓋側ロック片5aを設けた側の側壁部(22a又は22b)から該蓋側ロック片5aと係合可能に外側へ向けて突出形成されている。
【0068】
本実施形態において、上側当接蓋32をプロテクタ本体2に固定する固定部5は、図2(b)に示すように、プロテクタ10の幅方向Yの一方側Yaに設けられるとともに、下側当接蓋31をプロテクタ本体2に固定する固定部5は、図2(c)に示すように、プロテクタ10の幅方向Yの他方側Ybに設けられている。
【0069】
続いて、本実施形態のプロテクタ10を用いてサブハーネス120をメインハーネス110に沿って設置する手順について、図3(a)(b)(c)、図4(a)(b)、図5(a)(b)(c)(d)を用いて説明する。
まず、作業者は、プロテクタ本体2の上方開口7aが開口するように全ての蓋3を開いた状態とする(図3(a)参照)。図3(a)、図4(a)(b)に示すように、作業者は、上方開口7aを通じて収容空間7にメインハーネス110をプロテクタ10の長手方向Xに沿って収容する(図中太矢印参照)。その際、メインハーネス110は、プロテクタ本体2の底面部21に配置され、長手方向Xの直交断面において全体が収容空間7に収容された状態でプロテクタ本体2に保持される。
【0070】
次に、図3(b)、図5(a)(b)に示すように、作業者は、上側当接蓋32と下側当接蓋31とのうち、下側当接蓋31、すなわち5つの蓋3のうち、第1蓋3a、第3蓋3cおよび第5蓋3eのみを閉塞した状態とする。
具体的には、長手方向Xの一方側Xaから他方側Xbを視て、図4(a)(b)の状態から図5(a)(b)の状態となるように、下側当接蓋31をヒンジ4を中心として時計回りに枢動させ、蓋ロック部5をロックさせる。
【0071】
これにより、図5(a)(b)に示すように、プロテクタ10は、メインハーネス110が上方開口7aを通じて収容空間7から意に反して抜け出ないように下側当接蓋31によって保持することができる。さらに、下側当接蓋31は、天面部130が略水平な姿勢で蓋ロック部5がロックされるため、サブハーネス120を設置可能な状態とすることができる。
【0072】
次に、図3(c)、図5(c)(d)に示すように、作業者は、サブハーネス120を下側溝部31aに嵌め込むように該下側溝部31aに沿って配置する(図中太矢印参照)。これにより、サブハーネス120は、下側溝部31aにガイドされた状態で下側当接蓋31に支持される。
【0073】
最後に、作業者は、上側当接蓋32、すなわち第2蓋3bおよび第4蓋3dを図2(a)(b)(c)に示した状態となるように閉塞する。具体的には、長手方向Xの一方側Xaから他方側Xbを視て、図5(c)(d)の状態から図2(a)(b)(c)の状態となるように、上側当接蓋32をヒンジ4を中心として反時計回りに枢動させて傾倒させ、蓋ロック部5をロックさせる。
【0074】
これにより、プロテクタ本体2の長手方向Xの全長に亘って蓋3を閉塞することができるとともに、長手方向Xにずらして配設された上側当接蓋32と下側当接蓋31とによってサブハーネス120を挟み込むように把持することができる。
上述した手順により、本実施形態のプロテクタ10を用いてサブハーネス120をメインハーネス110に沿って設置することができる。
【0075】
上述した本実施形態のプロテクタ10は、図1図2(a)(b)(c)に示すように、サブハーネス120を挟み込む把持片としての蓋3を複数備えたため、複数の蓋3によってサブハーネス120を挟み込むようにしてしっかりと、かつ容易に把持することができる。
【0076】
さらに、本実施形態のプロテクタ10は、蓋3をメインハーネス110に取り付けるプロテクタ本体2が設けられ、蓋3の基端に、プロテクタ本体2に対して枢支するヒンジ4が設けられ、蓋3の先端に、プロテクタ本体2に対して固定される蓋ロック部5が設けられたため、サブハーネス120を、プロテクタ本体2に設置されたメインハーネス110に対して蓋3を介して取り付けることができる。
従って、サブハーネス120をメインハーネス110に対してしっかりと、かつ容易に設置することができる。
【0077】
詳述すると、本実施形態のハーネス並列保持構造1は、プロテクタ本体2の収容空間7にサブハーネス120を収容せずにメインハーネス110のみを収容し、サブハーネス120については、複数の蓋3によって把持する構成としているため、互いに分別した状態で保持することができる。
【0078】
このように、本実施形態のハーネス並列保持構造1は、サブハーネス120とメインハーネス110とを同一空間である収容空間7に収容しないため、例えば、サブハーネス120の後付け作業を行う際に、メインハーネス110が邪魔にならないように該メインハーネス110を収容空間7から一旦取り出してサブハーネス120を収容空間7においてプロテクタ本体2に固定する等の煩わしさがない。
【0079】
すなわち、本実施形態の構成によれば、サブハーネス120をメインハーネス110に対して容易に設置することができる。また、サブハーネス120は、複数の蓋3によって把持されるため、しっかりと固定することができる。
【0080】
従って、サブハーネス120をメインハーネス110に対してしっかりと、かつ容易に設置することができる。
【0081】
特に、本実施形態のハーネス並列保持構造1は、車両に搭載後において、サブハーネス120に対して電線を追加、すなわち後付けする際にもメインハーネス110が邪魔になることがなく、しっかりとかつ容易に追加することができる。
【0082】
また図1図2(a)に示すように、本実施形態のプロテクタ10は、蓋3をサブハーネス120の長手方向Xに沿って複数配設することで、サブハーネス120を、該サブハーネス120の長手方向Xに沿って配設された複数の蓋3によって把持することができるため、該サブハーネス120を長手方向Xに沿ってしっかりと把持することができる。
【0083】
また、前記構成によれば、複数の蓋3をサブハーネス120の長手方向Xにずらして配設することで、長手方向Xに一致させて設ける場合と比して例えば、蓋3同士の枢動軌道の干渉等の影響を緩和し易くなるため、夫々の蓋3を簡易な構造とすることができる。
【0084】
また図1図2(b)(c)に示すように、本実施形態のプロテクタ10は、蓋3に、サブハーネス120に下側から当接する下側当接蓋31と、サブハーネス120に上側から当接する上側当接蓋32とを備えたため、これら下側当接蓋31と上側当接蓋32とによってサブハーネス120を上下方向Zに挟み込むようにしっかりと把持することができる。
【0085】
さらに、サブハーネス120を下側当接蓋31と上側当接蓋32とで把持した状態において、サブハーネス120とメインハーネス110との間に下側当接蓋31が介在するため、下側当接蓋31をサブハーネス120とメインハーネス110との隔壁として、互いに区分けして配置することができる。
【0086】
また図1図2(a)に示すように、本実施形態のプロテクタ10は、下側当接蓋31と上側当接蓋32とが、前記長手方向Xに沿って互いにずらして配設するとともに交互に配設されているため、これら下側当接蓋31と上側当接蓋32とによって、サブハーネス120を上下方向Zの各側からバランスよく把持できる。
【0087】
また図1図2(b)(c)に示すように、複数の蓋3のヒンジ4は、長手方向Xに沿って交互に設けられた下側当接蓋31と上側当接蓋32とに対応して、サブハーネス120を隔てて幅方向Yの一方側Yaと幅方向Yの他方側Ybとに長手方向Xに沿って交互に配設される。このため、上述したように、下側当接蓋31と上側当接蓋32とは、サブハーネス120の長手方向Xに対する直交断面視において互いに逆方向に枢動する。さらに、複数の蓋3の蓋ロック部5についても、下側当接蓋31と上側当接蓋32とに対応して、サブハーネス120を隔てて幅方向Yの他方側Ybと一方側とに長手方向Xに沿って交互に配設される。
【0088】
これらにより、サブハーネス120を隔てて幅方向Yの何れか一方側からの外力が作用した場合においても、複数の蓋3の全ての蓋ロック部5が意に反して解除される事態を抑制できる。
従って、サブハーネス120を複数の蓋3によってしっかりと把持することができる。
【0089】
また図1図2(a)(c)に示すように、下側当接蓋31の天面部130には、下側溝部31aが設けられるとともに、図1図2(a)(b)に示すように、上側当接蓋32の天面部130には、上側溝部32aが設けられているため、サブハーネス120をこれら下側溝部31aと上側溝部32aに嵌め込むことでサブハーネス120が例えば、幅方向Y等へずれないように上下方向Zの各側から挟み込みむようにしっかりと規制することができる。
【0090】
また図1図2(a)(b)(c)に示すように、本実施形態のプロテクタ10は、蓋側ロック片5aを、プロテクタ本体2に設けられた本体側ロック片5b(被係合部)に対して係合固定する固定部として構成することで、工具等を用いずとも、本体側ロック片5bに対して蓋側ロック片5aを係合するだけで、蓋3をプロテクタ本体2に対して閉状態にしっかりと、かつ容易に固定できる。
【0091】
図1図2(b)(c)に示すように、プロテクタ本体2は、メインハーネス110を内部に配置できる断面凹状に形成され、断面凹状のプロテクタ本体2の開口を覆う蓋3が設けられているため、メインハーネス110を、該メインハーネス110の長手方向Xに沿ってプロテクタ本体2の内部に有する収容空間7に収容できるとともに、プロテクタ本体2の上方開口7aを、蓋3で覆うことができる。従って、メインハーネス110を、プロテクタ本体2と蓋3とでしっかりと保護することができる。
【0092】
さらに、蓋3を、サブハーネス120を把持する把持片として複数構成することで、蓋と把持片とを別々に構成する場合と比して全体としてコンパクトにすることができる。
【0093】
さらに、蓋3を閉塞するという1つの動作によって、上方開口7a部の閉塞、すなわち蓋3による、メインハーネス110の保護と、把持片としてサブハーネス120を把持するという2つの動作を同時に行うことができる。
【0094】
続いて、上述した実施形態のプロテクタ10の変形例に係るプロテクタ10Aおよびプロテクタ10Bについて説明する。但し、上述した実施形態と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
【0095】
(変形例1)
変形例1のプロテクタ10Aは、図6(a)(b)に示すように、下側当接蓋31Aの下側溝部31Aaと上側当接蓋32Aの上側溝部32Aaとが幅方向Yに互いにずらして形成されている。すなわち、変形例1の溝部31Aa,32Aaは、長手方向Xに沿って幅方向Yにジグザグ形状に形成されている。
【0096】
なお、図6(a)に示すように、変形例1のプロテクタ10Aは、構成を簡素化するため、上側当接蓋32Aと、該上側当接蓋32Aに対して長手方向Xの両側に配置された下側当接蓋31Aとの合計3つの蓋3A、すなわち第1蓋3Aa、第2蓋3Abおよび第3蓋3Acが配設され、夫々同じ長手方向Xの長さで構成されているものとする。
【0097】
具体的には、下側溝部31Aaは、下側当接蓋31A、すなわち第1蓋3Aaと第3蓋3Acの夫々の天面部130Aの長手方向Xの一方側Xa端部から他方側Xb端部に亘って一方側傾斜溝部311、直線溝部312および他方側傾斜溝部313をこの順に連続して備えている。
【0098】
一方側傾斜溝部311は、天面部130Aの長手方向Xの一方側Xa端部の幅方向Yの中間位置から長手方向Xの他方側Xb程徐々に幅方向Yの他方側Ybへ位置するように傾斜している。直線溝部312は、天面部130Aの幅方向Yの他方側Ybの位置において長手方向Xと平行に直線状に延びている。他方側傾斜溝部313は、天面部130Aの長手方向Xの他方側端部の幅方向Yの中間位置から長手方向Xの一方側Xa程徐々に幅方向Yの他方側Ybへ位置するように傾斜している。一方側傾斜溝部311の長手方向Xの他方側Xb端部と直線溝部312の長手方向Xの一方側Xa端部とは、互いに連通している。直線溝部312の長手方向Xの他方側Xb端部と他方側傾斜溝部313の長手方向Xの一方側Xa端部とは、互いに連通している。
【0099】
また、上側溝部32Aaは、上側当接蓋32A、すなわち、第2蓋3Abの天面部130Aの長手方向Xの一方側Xa端部から他方側Xb端部に亘って一方側傾斜溝部321、直線溝部322および他方側傾斜溝部323をこの順に連続して備えている。
【0100】
一方側傾斜溝部321は、天面部130Aの長手方向Xの一方側Xa端部の幅方向Yの中間位置から長手方向Xの他方側Xb程徐々に幅方向Yの一方側Yaへ位置するように傾斜している。直線溝部322は、天面部130Aの幅方向Yの一方側Ya位置において長手方向Xと平行に直線状に延びている。他方側傾斜溝部323は、天面部130Aの長手方向Xの他方側Xb端部の幅方向Yの中間位置から長手方向Xの一方側Xa程徐々に幅方向Yの一方側Yaへ位置するように傾斜している。一方側傾斜溝部321の長手方向Xの他方側Xb端部と直線溝部322の長手方向Xの一方側Xa端部とは、互いに連通している。直線溝部322の長手方向Xの他方側Xb端部と他方側傾斜溝部323の長手方向Xの一方側Xa端部とは、互いに連通している。
【0101】
また、第1蓋3Aaの他方側傾斜溝部313と第2蓋3Abの一方側傾斜溝部321は、平面視で同じ傾斜角度で形成されるとともに、夫々の蓋3Aa,3Abを閉じた状態において、互いに連通する。同様に、第2蓋3Abの他方側傾斜溝部323と第3蓋3Acの一方側傾斜溝部311は、平面視で同じ傾斜角度で形成されるとともに、夫々の蓋3Ab,3Acを閉じた状態において、互いに連通する。
【0102】
上述したように、下側当接蓋31Aの下側溝部31Aaにおける直線溝部312と上側当接蓋32Aの上側溝部32Aaにおける直線溝部322とを幅方向Yに互いにずらして形成することで、サブハーネス120をメインハーネス110に沿って設置する際に、サブハーネス120に、メインハーネス110に対して余長部分を有する場合においても、サブハーネス120を溝部31Aa,32Aaに沿って幅方向Yに迂回して配置することができる。従って、サブハーネス120をメインハーネス110の長手方向Xに対して余長部分を吸収した状態で適切に配置することができる。
【0103】
(変形例2)
続いて、変形例2のハーネス並列保持構造1Bについて説明する。
図7(a)(b)に示すように、変形例2のハーネス並列保持構造1Bに備えたプロテクタ10Bは、長尺体としてのサブハーネス120を車体パネル50に設置する長尺体設置構造であって、サブハーネス120を把持する把持部30Bと、把持部30Bを被取付体としての車体パネル50に取り付ける取付部2Bとが設けられている。
【0104】
把持部30Bは、サブハーネス120を挟み込む複数の把持片3Bで構成され、前記把持片3Bの基端に、前記取付部2Bに対して枢動するヒンジ4が設けられ、前記把持片3Bの先端に、前記取付部2Bに対して固定される把持片ロック部5Bが設けられている。
【0105】
把持片3Bは、サブハーネス120を挟み込み可能に複数(当例では2)枚を備えている。変形例2のハーネス並列保持構造1Bは、2枚の把持片3Bを備えている。
【0106】
把持片3Bは、サブハーネス120に対して下側、すなわち取付部2Bの側から当接する下側当接蓋31Bと、サブハーネス120に対して上側、すなわち、取付部2Bと反対側から当接する上側当接蓋32Bとを備えている。変形例2のプロテクタ10Bは、下側当接蓋31Bと上側当接蓋32Bとを1枚ずつ備えているが、これに限らず、少なくとも1方が複数備えた構成としてもよい。
【0107】
取付部2Bは、本体部40とアンカー部41とを備えている。
本体部40は、図7(b)に示すように、長手方向Xの略全長に亘って略直線形状に延びる平板状の底面部21Bと、底面部21Bの幅方向Yの両側から垂直に立ち上がる一対の側壁部22Ba,22Bbとで、長手方向Xの直交断面が凹形状に形成されている。
【0108】
アンカー部41は、図7(b)に示すように、車体パネル50における、所定の取付け箇所に貫通形成されたアンカー穴50hに差し込んで取り付けられる公知の構成であって、本体部40の下面から下方向Zbへ突出する弾性係止片42と、本体部40の下面における弾性係止片42よりも外周側から下方ほど径方向外側へ鍔状に広がる支持板部43とを備えている。
【0109】
図7(b)に示すように、弾性係止片42は、後述するアンカー穴50hに対して挿入する挿入軸部44と、撓み変形、換言すると弾性変形可能な一対の係止アーム部45とが周方向において、挿入軸部44を隔てて対峙する部位に設けられている。一対の係止アーム部45は、挿入軸部44の下端から上方向Zaへ延びるとともに、上方向Za程徐々に挿入軸部44から離間するように径方向外側へ延びている。
【0110】
なお、変形例2の把持片ロック部5B(5Ba,5Bb)は上述した実施形態の蓋ロック部5(5a,5b)と、同一であるため、その説明は省略する。同様に、変形例2の下側当接蓋31Bと上側当接蓋32Bとは、夫々上述した実施形態の下側当接蓋31、上側当接蓋32と同一であるため、その説明は省略する。
【0111】
図7(a)(b)に示すように、変形例2のプロテクタ10Bは、車体パネル50におけるアンカー穴50hに弾性係止片42を挿入することにより、図7(b)に示すように、支持板部43と、弾性係止片42に備えた一対の係止アーム部45の上端とでアンカー穴50hの縁部50haに対して上下方向Zの各側から挟み込むようにしてしっかりとかつ容易に取り付けられる。
【0112】
さらに、変形例2のプロテクタ10Bは、サブハーネス120を把持する際に、例えば、結束バンドのように、サブハーネス120の外周をバンド部で巻き回して締結するとともに、巻き回したバンド部の余長部分を工具等を用いて切断する必要がなく、サブハーネス120を下側当接蓋31Bと上側当接蓋32Bとで挟み込むだけでしっかりとかつ容易に把持することができる。
【0113】
従って、サブハーネス120を車体パネル50に対してしっかりと、かつ容易に設置することができる。
【0114】
また、変形例1のプロテクタ10Bは、本体部40、すなわち一対の側壁部22Ba,22Bbの高さに応じて車体パネル50とサブハーネス120との間隔が決定される。このため、変形例2のプロテクタ10Bは、本体部40を何れの高さで形成するかに応じて、サブハーネス120を車体パネル50に対して任意の距離だけ離間させた状態で設置することができる。
【0115】
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではなく様々な実施形態で形成することができる。
例えば、図8(a)に示すプロテクタ10Cのように、溝部31Ca,32Caは、下側当接蓋31Cと上側当接蓋32Cとの夫々において幅方向Yに複数(当例では2つ)設けられてもよい。
【0116】
具体的に、下側当接蓋31Cにおける2つの溝部31Ca,31Caは、幅方向Yの一方側Yaと他方側Ybとの夫々に長手方向Xの全長に亘って互いに並列に設けられている。さらに、天面部130Cの平面視中央部には、幅方向Yの一方側Yaの溝部31Caa(31Ca)と幅方向Yの他方側Ybの溝部31Cab(31Ca)とを互いに結合する結合溝部31Cacを有している。2つの溝部31Caa,31Cabは、結合溝部31Cacにおいて、互いに幅方向Yに連通する。
【0117】
同様に、上側当接蓋32Cにおける2つの溝部32Ca,32Caは、幅方向Yの一方側Yaと他方側Ybとの夫々に長手方向Xの全長に亘って互いに並列に設けられている。さらに、天面部130Cの平面視中央部には、幅方向Yの一方側Yaの溝部32Caa(32Ca)と幅方向Yの他方側Ybの溝部32Cab(32Ca)とを互いに結合する結合溝部32Cacを有している。2つの溝部32Caa,32Cabは、結合溝部32Cacにおいて、互いに幅方向Yに連通する。
【0118】
このように、溝部31Ca,32Caを、下側当接蓋31Cと上側当接蓋32Cとの夫々において、幅方向Yに複数設けることにより、複数の蓋31C,32Cごとに幅方向Yに設けられた複数の溝部(31Caa,31Cab),(32Caa,32Cab)の組み合わせに応じた様々な経路でサブハーネス120をメインハーネス110の長手方向Xに対して幅方向Yに迂回させることができる。
【0119】
よって、サブハーネス120をメインハーネス110の長手方向Xに沿って設置する場合において、サブハーネス120がメインハーネス110よりも長尺であるなどにより余長部分を有する場合であっても、サブハーネス120を、その余長部分の長さに応じた経路で溝部31Ca,32Caに沿って配置することで、該余長部分を吸収した状態でメインハーネス110に沿って適切に設置できる。
【0120】
また、図8(b)に示すように、プロテクタ10Cは、互いに平行に長手方向Xに沿って延びる2つの溝部(31Caa,31Cab),(32Caa,32Cab)の夫々にサブハーネス120を挟み込んでもよい。これにより、2本のサブハーネス120をメインハーネス110に沿って設置することができる。
【0121】
また、本発明のプロテクタは、図8(a)に示すように、結合溝部31Cac,32Cacが各蓋31C,32Cの長さ方向の中間部に設けられた構成に限らず、図9に示すプロテクタ10Dのように、各蓋31D,32Dの長手方向Xの両端部に結合溝部31Cac’,32Cac’が片側半分ずつ設けられた構成としてもよい。すなわち、当例の結合溝部31Cac’,32Cac’は、長手方向Xに隣接する蓋31D,32Dに跨って設けてもよい。なお、言うまでもなく本発明の溝部は幅方向Yに1つ又は2つに限らず3つ以上設けてもよい。
【0122】
また、本発明のプロテクタは、図1図3(a)に示した、上述した実施形態のプロテクタ10のように、ヒンジ4と固定部5とが、長手方向Xに沿って配設された複数の蓋3ごとに幅方向Yに互い違いに設けられた構成に限らず、図10図11に示すプロテクタ10Eのように、複数のヒンジ4が、何れもプロテクタ10Eの幅方向Yの一方側Yaに設けられるとともに、複数の固定部5が、何れもプロテクタ10Eの幅方向Yの他方側Ybに設けられた構成としてもよい。
【0123】
この構成により、複数の蓋3は、夫々のヒンジ4を中心とする枢動を、何れも幅方向Yにおける、同じ一方側Yaから行うことができるため、作業者は、蓋3の枢動、すなわち開閉操作を容易に行うことができる。
【0124】
さらに、複数の蓋3を何れも開けた状態において、断面凹状のプロテクタ本体2の上方開口7aに対して幅方向Yにおける、同じ一方側Yaに配置させることができるため、作業者は、プロテクタ本体2に対して上方向Zaかつ幅方向Yにおける他方側Ybから上方開口7aを通じてメインハーネス110を収容空間7に容易に収容できる。
【0125】
また上述したように、複数の固定部5は、何れもプロテクタ10Eの幅方向Yの他方側Ybに設けられているため、複数の蓋3をプロテクタ本体2に対して固定する動作、すなわち本体側ロック片5bに対して蓋側ロック片5aを係合する動作を、プロテクタ10Eの幅方向Yにおける、同じ他方側Ybから容易に行うことができる。
【0126】
なお、本発明は、上述したプロテクタ10Eのように、複数のヒンジ4が、何れもプロテクタ10の幅方向Yの一方側Yaに設けられるとともに、複数の固定部5が、何れもプロテクタ10の幅方向Yの他方側Ybに設けられた構成に限らず、図示省略するが複数のヒンジ4が、何れもプロテクタ10の幅方向Yの他方側Ybに設けられるとともに、複数の固定部5が、何れもプロテクタ10の幅方向Yの一方側Yaに設けられた構成としてもよい。
【0127】
また、本発明の規制片は例えば、上述した実施形態の下側当接蓋31と上側当接蓋32のように、サブハーネス120に対して直接当接して把持する構成に限らず、サブハーネス120の外周面との間に隙間を有して該サブハーネス120を挟み込み方向に規制する構成であればよい。上述した実施形態においては、サブハーネス120は1本の電線から構成したが、これに限らず、2本以上の電線を備えた構成としてもよい。
【0128】
本発明の長尺体設置構造は、複数の前記把持片を、また、上述した実施形態の蓋3のように、プロテクタ10の長手方向Xに沿って複数配設した構成に限らず、長手方向Xにおける所定の箇所に複数備えた構成としてもよい。例えば、図示省略するが、本発明の長尺体設置構造は、基端がプロテクタ本体2の一方側側壁部22aに枢着された一方の把持片と、一方の前記把持片の前記先端側に対して枢着された他方の把持片との一対を備えた構成としてもよい。
【0129】
前記構成によれば、長尺体の長手方向Xにおける所定箇所において、一対の前記把持片によって長尺体を挟み込むようにしてしっかりと把持することができる。
【0130】
また、前記取付部として、上述した実施形態で採用したプロテクタ本体には、例えば、車体取付け手段としてのクリップ(アンカー部)が下方へ突設された構成とするなど車体取付け手段を備えた構成としてもよい。
【0131】
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、取付部又は凹状取付部は、プロテクタ本体2,2Bに対応し、同様に
枢動部は、ヒンジ4に対応し、
係合部又は固定部は、蓋側ロック片5a又は把持片側ロック片5Baに対応し、
被係合部は、本体側ロック片5b,5Bbに対応し、
取付部の内部は、収容空間7に対応し、
凹状取付部の開口は、上方開口7aに対応し、
長尺体設置構造は、プロテクタ10,10B,10A,10C,10D,10Eに対応し、
保持部は、把持部30,30Bに対応し、
取付部側規制片又は一方の蓋は、下側当接蓋31,31A,31B,31C,31Dに対応し、
反取付部側規制片又は他方の蓋は、上側当接蓋32,32A,32B,32C,32Dに対応し、
第1ハーネス又は被取付体は、メインハーネス110に対応し、
第2ハーネス又は長尺体は、サブハーネス120に対応し、
長尺体の長手方向は、サブハーネスの長手方向Xに対応するが、この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施形態を得ることができる。
【符号の説明】
【0132】
1,1A,1B…ハーネス並列保持構造
2,2B…プロテクタ本体
3,3A,3B,3C,3D…蓋
4…ヒンジ
5a…蓋側ロック片
5b,5Bb…本体側ロック片
5Ba…把持片側ロック片
7…収容空間
7a…上方開口
10,10A,10C,10D,10E…プロテクタ
10B…サブハーネス設置構造
30,30A,30B…把持部
31,31A,31B,31C,31D…下側当接蓋
32,32A,32B,32C,32D…上側当接蓋
31a,31Aa,31Ca…下側溝部
32a,32Aa,32Ca…上側溝部
110…メインハーネス
120…サブハーネス
X…サブハーネスの長手方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11