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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024059408
(43)【公開日】2024-05-01
(54)【発明の名称】インクカートリッジ及び画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   B41J 2/175 20060101AFI20240423BHJP
【FI】
B41J2/175 153
B41J2/175 131
B41J2/175 133
B41J2/175 151
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022167069
(22)【出願日】2022-10-18
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100090527
【弁理士】
【氏名又は名称】舘野 千惠子
(72)【発明者】
【氏名】松本 和悦
(72)【発明者】
【氏名】中村 寿久
【テーマコード(参考)】
2C056
【Fターム(参考)】
2C056EA20
2C056KB19
2C056KC02
2C056KC04
2C056KC05
2C056KC14
2C056KC15
2C056KC30
(57)【要約】
【課題】気泡の混入を抑制できるインクカートリッジ。
【解決手段】第1のインク袋を有する第1のインク収容部30と、第2のインク袋を有する第2のインク収容部40とを有する。第1のインク収容部は、装置本体よりも外に出る露出部を有し、露出部の上面に第2のインク収容部が設置される。第1のインク収容部が有する第1の接続口と、第2のインク収容部が有する継足し接続口とが接続する。継足し接続口又は第1接続口は、両端が鋭利形状の管部材を有する。管部材は、第1のインク袋側に突き出た部分と、第2のインク袋側に突き出た部分とを有し、両方の先端乃至先端近傍に穴が設けられ、管部材に沿って移動する移動部材が設けられている。移動部材は、管部材の両端のうちの一方に設けられ、第1のインク収容部と第2のインク収容部が接続していないとき管部材の穴を塞ぎ、第1のインク収容部と第2のインク収容部が接続しているとき管部材の穴を開放する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体吐出ヘッドを備えた画像形成装置に用いられるインクカートリッジであって、
第1のインク袋を有する中継用の第1のインク収容部と、第2のインク袋を有する継足し用の第2のインク収容部とを有し、
前記第1のインク収容部は、前記画像形成装置に着脱可能であり、前記画像形成装置に装着されたときに前記画像形成装置の本体よりも外に出る露出部を有し、前記露出部の上面に前記第2のインク収容部を設置可能であるとともに、第1の接続口と、第2の接続口と、を有し、
前記第1の接続口は、前記露出部に設けられ、
前記第2の接続口は、前記画像形成装置のインク供給口と接続可能であり、
前記第2のインク収容部は、前記第1の接続口と接続する継足し接続口を有し、
前記継足し接続口又は前記第1接続口は、管部材が設けられており、
前記管部材は、前記第1のインク袋側に突き出た部分と、前記第2のインク袋側に突き出た部分とを有し、それぞれの部分の両方で先端が鋭利形状になっており、両方の先端乃至先端近傍に穴が設けられているとともに、当該管部材に沿って移動する移動部材が設けられており、
前記移動部材は、
(ア)前記第1のインク袋側に突き出た部分又は前記第2のインク袋側に突き出た部分のうちのどちらか一方に設けられ、
(イ)前記継足し接続口に前記管部材が設けられている場合、当該移動部材は前記第1のインク袋側に突き出た部分に設けられ、
(ウ)前記第1接続口に前記管部材が設けられている場合、当該移動部材は前記第2のインク袋側に突き出た部分に設けられ、
(エ)前記第2のインク収容部が前記第1のインク収容部に設置されていないとき、前記穴を塞ぐ位置におり、
(オ)前記第2のインク収容部が前記第1のインク収容部に設置されているとき、前記穴を塞がない位置にいる
という要件を満たす
ことを特徴とするインクカートリッジ。
【請求項2】
前記第1のインク収容部は、前記画像形成装置の本体側面に装着され、
前記露出部は、前記画像形成装置の本体側面から露出する
ことを特徴とする請求項1に記載のインクカートリッジ。
【請求項3】
前記管部材において、前記移動部材が設けられた側の前記穴を第1の穴とし、前記移動部材が設けられていない側の前記穴を第2の穴としたとき、
前記第2の穴は、前記第2のインク収容部が前記第1のインク収容部に設置されていないとき、
(カ)前記継足し接続口に前記管部材が設けられている場合、前記第2のインク袋の内部と連通する位置に設けられ、
(キ)前記第1接続口に前記管部材が設けられている場合、前記第1のインク袋の内部と連通する位置に設けられている
という要件を満たす
ことを特徴とする請求項1に記載のインクカートリッジ。
【請求項4】
(ク)前記継足し接続口に前記管部材が設けられている場合、前記第2のインク収容部は、前記移動部材の移動方向に沿って前記移動部材を覆う形状を有し、
(ケ)前記第1接続口に前記管部材が設けられている場合、前記第1のインク収容部は、前記移動部材の移動方向に沿って前記移動部材を覆う形状を有する
という要件を満たす
ことを特徴とする請求項1に記載のインクカートリッジ。
【請求項5】
前記管部材における、前記第1のインク袋側に突き出た部分と、前記第2のインク袋側に突き出た部分は、長さが異なっており、長い方に前記移動部材が設けられる
ことを特徴とする請求項1に記載のインクカートリッジ。
【請求項6】
前記管部材は、前記第1接続口に設けられており、前記継足し接続口には設けられていない
ことを特徴とする請求項1に記載のインクカートリッジ。
【請求項7】
前記移動部材は、ゴム部材を有し、前記ゴム部材が前記穴を塞ぐ
ことを特徴とする請求項1に記載のインクカートリッジ。
【請求項8】
前記移動部材は、付勢手段により付勢されている
ことを特徴とする請求項1に記載のインクカートリッジ。
【請求項9】
(コ)前記継足し接続口が前記管部材を有する場合、前記第1接続口は、前記第2のインク収容部が前記第1のインク収容部に設置されたときに、前記移動部材を移動させて前記穴を開放してインクの供給路を確保する形状を有し、
(サ)前記第1接続口が前記管部材を有する場合、前記継足し接続口は、前記第2のインク収容部が前記第1のインク収容部に設置されたときに、前記移動部材を移動させて前記穴を開放してインクの供給路を確保する形状を有する
という要件を満たす
ことを特徴とする請求項1に記載のインクカートリッジ。
【請求項10】
液体吐出ヘッドと、
請求項1~9のいずれかに記載のインクカートリッジと、を有する
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項11】
前記第1のインク収容部が装着可能な挿入口と、
前記第2の接続口と接続可能な前記インク供給口と、を有する
ことを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インクカートリッジ及び画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、インクジェットプリンタなどの画像形成装置において、インクを補充する技術が提案されている。従来技術では例えば、インクジェットプリンタの本体に備わっている容器に、別容器の補充容器を着脱自在に載置し、インクの大容量化を図る試みがなされている。
【0003】
特許文献1では、インク保持容器内にインクまたは溶剤を補充する補充液補充手段を備えたインクジェット記録装置が開示されている。特許文献1において、補充液補充手段は、一定量の補充液が溜まる補充ケースと、この補充ケースに着脱自在に載置され、かつ補充ケース内に溜まる補充液が少なくなると補充供給する補充液が入っている補充容器とを備えている。また特許文献1では、補充ケースに、上カバーに補充液の流れ込む流入開口部を有する補充液受け部を設け、補充容器に、補充液の流出する流出開口部を有する補充液供給部を設けている。補充液受け部の流入開口部の上端部を補充容器の流出開口部の下端部よりも低位置に配置している。
【0004】
特許文献1では、補充容器が空になったら、その補充容器に代えて補充液が入っている新しい補充容器を補充ケースにセットすることにより、インクや溶剤の補充を簡単に済ませることができるとしている。また補充液受け部の流入開口部の上端部を補充容器の流出開口部の下端部よりも低位置にしてあるので、補充ケース内の補充液面が大気に開放しない状態になり、補充液が大気に発散してしまう無駄を抑えることができるとしている。
【0005】
特許文献2では、第1インク収納領域と、第1インク収納領域から導入したインクを記録ヘッドに供給する第2インク収納領域と、を備えたインク供給システムが開示されている。また、特許文献2では、第1インク収納領域と第2インク収納領域は分離可能に接続されること、第2インク収納領域は実質的に密閉空間を形成すること、第2インク収納領域に存在する気体を第1インク収納領域へ移送可能であること、第1インク収納領域は、第2インク収納領域から移送された気体を内部に取り込む領域を有することが開示されている。
【0006】
特許文献2によれば、接続および分離可能な接続手段を通して、第1インク収納領域から第2インク収納領域にインクを間欠的に供給する場合に、第2インク収納領域内に溜まった気体を排出しつつ、第2インク収納領域にインクを効率よく供給することができるとしている。しかも、このような内部の気体の排出を伴うインクの供給をポンプなどの動力源を用いることなく実施することが可能であり、また気体の排出のために特別な時間を必要ともしないとしている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1では、インクが大気に触れている状態になっており、インク内への気泡混入については考慮されていない。そのため、インク内に気泡が混入すると、液体吐出ヘッドでインクを吐出する際に吐出不良となってしまう確率が高くなる。また特許文献2においても同様に、インクタンク内ではインクが大気に触れている状態になっている。
【0008】
また従来技術では、装置にインクカートリッジを取り付けた後、更にインクカートリッジを取り外した場合、インクカートリッジ内のインクに気泡が混入する場合が生じていた。インクの種類によっては、インクの内容物が沈殿しやすいものがあり、インクカートリッジの攪拌を行う場合がある。この場合、インクカートリッジをいったん装置に取り付けた後、インクカートリッジを取り外して攪拌することになる。このような場合に、カートリッジ内のインクと大気とが連通しやすくなり、気泡の混入の恐れがあるという問題がある。
【0009】
そこで本発明は、取り付け時や作製時に気泡の混入を抑制でき、装置に取り付けた後、更に取り外した場合に気泡の混入を抑制できるインクカートリッジを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明のインクカートリッジは、
液体吐出ヘッドを備えた画像形成装置に用いられるインクカートリッジであって、
第1のインク袋を有する中継用の第1のインク収容部と、第2のインク袋を有する継足し用の第2のインク収容部とを有し、
前記第1のインク収容部は、前記画像形成装置に着脱可能であり、前記画像形成装置に装着されたときに前記画像形成装置の本体よりも外に出る露出部を有し、前記露出部の上面に前記第2のインク収容部を設置可能であるとともに、第1の接続口と、第2の接続口と、を有し、
前記第1の接続口は、前記露出部に設けられ、
前記第2の接続口は、前記画像形成装置のインク供給口と接続可能であり、
前記第2のインク収容部は、前記第1の接続口と接続する継足し接続口を有し、
前記継足し接続口又は前記第1接続口は、管部材が設けられており、
前記管部材は、前記第1のインク袋側に突き出た部分と、前記第2のインク袋側に突き出た部分とを有し、それぞれの部分の両方で先端が鋭利形状になっており、両方の先端乃至先端近傍に穴が設けられているとともに、当該管部材に沿って移動する移動部材が設けられており、
前記移動部材は、
(ア)前記第1のインク袋側に突き出た部分又は前記第2のインク袋側に突き出た部分のうちのどちらか一方に設けられ、
(イ)前記継足し接続口に前記管部材が設けられている場合、当該移動部材は前記第1のインク袋側に突き出た部分に設けられ、
(ウ)前記第1接続口に前記管部材が設けられている場合、当該移動部材は前記第2のインク袋側に突き出た部分に設けられ、
(エ)前記第2のインク収容部が前記第1のインク収容部に設置されていないとき、前記穴を塞ぐ位置におり、
(オ)前記第2のインク収容部が前記第1のインク収容部に設置されているとき、前記穴を塞がない位置にいる
という要件を満たす
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、取り付け時や作製時に気泡の混入を抑制でき、装置に取り付けた後、更に取り外した場合に気泡の混入を抑制できるインクカートリッジを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明に係る画像形成装置の一例を示す全体概略図である。
図2図1の要部概略図であり、本発明に係るインクカートリッジの一例を取り付けた場合の概略図である。
図3】中継カートリッジの一例を示す概略図である。
図4】中継インク袋の一例を示す概略斜視図である。
図5】中継インク袋の一例を示す概略側面図である。
図6】中継インク袋の一例を示す概略側面図であり、熱溶着部の一例を示す図である。
図7】中継カートリッジに設けられた接続部品の一例を示す概略図である。
図8】中継カートリッジに設けられた接続部品の一例における分解概略図である。
図9】継足しカートリッジの一例を示す概略図である。
図10】継足しインク袋の一例を示す概略図である。
図11】継足しインク袋が有する接続部品の一例を示す概略図である。
図12】中継カートリッジと継足しカートリッジの接続の一例を説明するための概念図である。
図13】中継カートリッジと継足しカートリッジの接続の一例を説明するための概念図であり、インクの量の変化の一例を説明するための概念図である。
図14】中継カートリッジと継足しカートリッジの接続の他の例を説明するための概念図である。
図15】継足しカートリッジのカバーの一例における分解概略図である。
図16】移動部材の一例を説明するための概略図である。
図17図16におけるバネを非表示とした場合の概略図である。
図18】移動部材の一例における分解概略図である。
図19】移動部材の一例における断面概略図であり、穴を塞いでいるときの状態の一例を示す図である。
図20】移動部材の一例における断面概略図であり、穴を塞いでいないときの状態の一例を示す図である。
図21】管部材の一例を示す概略図である。
図22】継足しカートリッジのカバーの他の例における分解概略図である。
図23】挿入口の一例を示す要部側面概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明に係るインクカートリッジ及び画像形成装置について図面を参照しながら説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、修正、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
【0014】
本発明のインクカートリッジは、
液体吐出ヘッドを備えた画像形成装置に用いられるインクカートリッジであって、
第1のインク袋を有する中継用の第1のインク収容部と、第2のインク袋を有する継足し用の第2のインク収容部とを有し、
前記第1のインク収容部は、前記画像形成装置に着脱可能であり、前記画像形成装置に装着されたときに前記画像形成装置の本体よりも外に出る露出部を有し、前記露出部の上面に前記第2のインク収容部を設置可能であるとともに、第1の接続口と、第2の接続口と、を有し、
前記第1の接続口は、前記露出部に設けられ、
前記第2の接続口は、前記画像形成装置のインク供給口と接続可能であり、
前記第2のインク収容部は、前記第1の接続口と接続する継足し接続口を有し、
前記継足し接続口又は前記第1接続口は、管部材が設けられており、
前記管部材は、前記第1のインク袋側に突き出た部分と、前記第2のインク袋側に突き出た部分とを有し、それぞれの部分の両方で先端が鋭利形状になっており、両方の先端乃至先端近傍に穴が設けられているとともに、当該管部材に沿って移動する移動部材が設けられており、
前記移動部材は、
(ア)前記第1のインク袋側に突き出た部分又は前記第2のインク袋側に突き出た部分のうちのどちらか一方に設けられ、
(イ)前記継足し接続口に前記管部材が設けられている場合、当該移動部材は前記第1のインク袋側に突き出た部分に設けられ、
(ウ)前記第1接続口に前記管部材が設けられている場合、当該移動部材は前記第2のインク袋側に突き出た部分に設けられ、
(エ)前記第2のインク収容部が前記第1のインク収容部に設置されていないとき、前記穴を塞ぐ位置におり、
(オ)前記第2のインク収容部が前記第1のインク収容部に設置されているとき、前記穴を塞がない位置にいる
という要件を満たす
ことを特徴とする。
【0015】
本実施形態の画像形成装置は、液体吐出ヘッドと、本実施形態のインクカートリッジと、を有することを特徴とする。また本実施形態の画像形成装置は、例えば前記第1のインク収容部が装着可能な挿入口と、前記第2の接続口と接続可能な前記インク供給口と、を有する。
【0016】
画像形成装置としては、例えば、液体を吐出する装置、インクジェット記録装置、インクジェット印刷機、インクジェットプリンタなどとすることができる。また、画像形成装置を印刷機、印刷装置などと称してもよい。また、上記の着脱を挿抜などと称してもよく、装着を挿入などと称してもよい。
【0017】
図1は、本実施形態の画像形成装置の一例における斜視図である。本実施形態の画像形成装置は、記録媒体(被記録媒体、媒体などと称してもよい)に液体を吐出する液体吐出ヘッドを備えている。本体1にインクカートリッジ2が挿入され、色ごとにインク補充ができる構成となっている。ただし、このインクカートリッジ2は、本実施形態のインクカートリッジには含まれない。
【0018】
本体1には、インクカートリッジ10(図2等参照)の挿入口3が設けられている。図1では、画像形成装置が有するインク供給口は見えない位置にある。挿入口3の奥にインク供給口が設けられており、インク供給口を介してインクカートリッジからインクの供給を受けることができる。
【0019】
図2は、本実施形態のインクカートリッジ10を用いた場合の一例を示す斜視図である。本例は、図1における一番手間の挿入口3に、インクカートリッジ10を装着させた場合の例である。
【0020】
本実施形態のインクカートリッジは、第1のインク袋を有する中継用の第1のインク収容部と、第2のインク袋を有する継足し用の第2のインク収容部とを有する。図示されるインクカートリッジ10は、中継カートリッジ30と、継足しカートリッジ40とで構成されている。
【0021】
中継カートリッジ30は、第1のインク収容部の一例であり、画像形成装置にインクを供給(補充などと称してもよい)する。中継カートリッジ30を中継インクカートリッジなどと称してもよい。
【0022】
継足しカートリッジ40は、第2のインク収容部の一例であり、中継カートリッジ30にインクを供給(補充、継足すなどと称してもよい)する。継足しカートリッジ40を継足しインクカートリッジなどと称してもよい。
【0023】
中継カートリッジ30は、画像形成装置(本体1)に着脱可能であり、本体1に装着されたときに本体1よりも外に出る露出部30Aを有している。露出部30Aの上面に継足しカートリッジ40を設置可能である。図2は、中継カートリッジ30における露出部30Aの上面に継足しカートリッジ40が設置された状態を示している。
【0024】
上記では、本体1が有する挿入口3にインクカートリッジ10を装着させたと記載しているが、具体的には、挿入口3は、中継カートリッジ30が装着可能な挿入口となっている。本実施形態における中継カートリッジ30は、本体1に装着されたときに、本体1の外側に出る大きさとなっており、すなわち露出部30Aを有する大きさである。
【0025】
図示する例において、中継カートリッジ30は、本体1の側面に装着され、露出部30Aは、本体1の側面から露出する。中継カートリッジ30が本体1の側面に装着されることで、装着させやすく、またカートリッジ10が邪魔になりにくい。なお、本体1の側面は、例えば本体1の上面及び底面を除くといった意味である。
【0026】
本実施形態のように、中継カートリッジ30が本体1に着脱可能であり、中継カートリッジ30の露出部30Aの上面に継足しカートリッジ40が設置可能とすることで、ユーザーが扱いやすく、簡易にインクの補充を行うことができる。また、インクの補充を行う際には、ユーザーは継足しカートリッジ40のみを新しいものに変えるだけでよく、簡易にインクの補充を行うことができる。
【0027】
図3は、中継カートリッジ30の全体斜視図である。中継カートリッジ30は、露出部30Aと、非露出部30Bとを有している。中継カートリッジ30が本体1に装着されたとき、露出部30Aは、本体1よりも外側に出る部分であり、非露出部30Bは、本体1の内側に挿入される部分である。ただし、中継カートリッジ30が装置に挿入されていない場合、非露出部30Bは露出していることになる。
【0028】
特に制限されるものではないが、非露出部30Bは、例えば図1のインクカートリッジ2と同様の形状になっており、インクカートリッジ2と同様に本体に装着することができる。
【0029】
中継カートリッジ30は、第1の接続口31と、第2の接続口と、を有している。第1の接続口31は、露出部30Aに設けられ、継足しカートリッジ40の継足し接続口と接続可能である。第2の接続口は、画像形成装置のインク供給口と接続可能である。なお、図1図3では、紙面上、第2の接続口と画像形成装置のインク供給口は見えない位置にある。
【0030】
中継カートリッジ30の上面に継足しカートリッジ40が設置されて、継足しカートリッジ40からインクが中継カートリッジ30に供給される。このとき、第1の接続口31を介してインクが中継カートリッジ30に供給される。継足しカートリッジ40は、中継カートリッジ30にインクを供給することから、継足し用のインク収容部などと称する。中継カートリッジ30は、継足しカートリッジ40からのインクの供給を受けたり、本体1にインクを供給したりするため、中継用のインク収容部などと称する。
【0031】
本実施形態において、中継カートリッジ30は第1のインク袋を有し、継足しカートリッジ40は第2のインク袋を有する。以下、第1のインク袋を中継インク袋とも称することがあり、第2のインク袋を継足しインク袋とも称することがある。
【0032】
図2に示す例において、中継カートリッジ30及び継足しカートリッジ40は、筐体の内部にインク袋を有する。本実施形態はこれに限られず、後述のように、継足しカートリッジ40が有するインク袋は、全部又は一部が露出していてもよい。また、中継カートリッジ30は、装置に取り付けられたときに、装置に挿入される非露出部と、装置から露出する露出部を有していればよく、インク袋の一部が露出していてもよい。
【0033】
特に制限されるものではないが、例えば、中継カートリッジ30内のインク及び継足しカートリッジ40内のインクがなくなった場合、ユーザーは継足しカートリッジ40を交換して、インクが充填された新しい継足しカートリッジ40を中継カートリッジ30に接続する。これにより、中継カートリッジ30にインクが補充され、装置にインクを供給することができる。
【0034】
なお、上記において、補充、供給は、同じ意味である。また特に制限されるものではないが、例えば、継足しカートリッジ40は、インクを脱気(気泡抜き)してインク袋に詰めるという方法で気泡混入を防止していることが好ましい。また、中継カートリッジ30と継足しカートリッジ40を用いる方式をダブルカートリッジ方式などと称してもよい。
【0035】
図4図6に、中継カートリッジ30が有する中継インク袋32の一例を示す。中継インク袋32は第1のインク袋の一例である。図4は、中継インク袋32の斜視図であり、図5は、中継インク袋32の側面図であり、図6は、中継インク袋32における熱溶着部34を説明するための図である。
【0036】
中継インク袋32には、接続部品33A、33Bが設けられている。
接続部品33Aは、画像形成装置の本体1のインク供給部につながる。ここでは、インク供給部の図示を省略している。また、第2の接続口の符号を省略しているが、第2の接続口は、接続部品33Aに設けられている。本体1のインク供給部におけるインク供給口と、中継インク袋32における第2の接続口とが接続されて、中継カートリッジ30から液体吐出ヘッドにインクが供給される。
接続部品33Bは、継足しカートリッジ40からのインクを受け取るための部品である。
【0037】
本実施形態では、中継カートリッジ30が第1の接続口と第2の接続口を有するとしているが、中継インク袋32が第1の接続口と第2の接続口を有するとしてもよい。この他にも、接続部品33Bが第1の接続口を有するとしてもよいし、接続部品33Aが第2の接続口を有するとしてもよい。図3に示す例において、中継カートリッジ30は、筐体と、筐体内部に中継インク袋32とを有する。
【0038】
中継インク袋32としては、例えば、樹脂とアルミニウム等の複合積層シートを用いることができる。
【0039】
図6における斜線部分の範囲は、熱溶着部34を示している。
中継カートリッジ30の中継インク袋32としては、例えば、複数枚のシートを熱溶着して熱溶着部34を形成し、閉じた袋形状にすることが好ましい。このように閉じた袋形状にすることで、インク袋32の内部にインクを溜めることができるとともに、大気に更に触れにくくなる。また、このように複数枚のシートを熱溶着してインク袋32を形成することで、簡易に形成でき、インク袋32の形状を所望の形状にしやすくなる。
【0040】
図7は、接続部品33Bの一例を示す斜視図である。接続部品33Bは、例えば、ベース部材35、キャップ部材36、ゴム部材37とで構成される。
【0041】
図8は、接続部品33Bの分解斜視図である。ベース部材35には、円筒部35aが設けられている。円筒部35aは空洞部を有しており、空洞部をインクが流れる。円筒部35aは段差部35cを有しており、円筒部35aの先端は段差部35cを経て太くなっている。更に、円筒部35aの先端には、凹部35bが設けられている。
【0042】
図示するように、接続部品33Bの組み立ては、例えば(1)、(2)の順で行う。(1)のように凹部35bにゴム部材37をはめ込んだ後、(2)のようにキャップ部材36を被せる。キャップ部材36には爪部36aが設けられており、段差部35cに嵌合する。
【0043】
なお、接続部品33Aは、接続部品33Bと同様の形状とすることができるため、図示と説明は省略する。
【0044】
図9は、継足しカートリッジ40の全体斜視図である。ただし、図9に示す継足しカートリッジ40は、図2に示すものとは向きが異なっている。図9に示す継足しカートリッジ40は、中継カートリッジ30側から見た場合の例であるともいえる。
【0045】
図示するように、継足しカートリッジ40には、継足し接続口41が設けられている。継足し接続口41は、接続開口部などと称されてもよい。
【0046】
図10は、継足しカートリッジ40が有する継足しインク袋42の斜視図である。継足しインク袋42は、第2のインク袋の一例である。継足しインク袋42は、中継インク袋32と同様に、樹脂とアルミ等の複合積層シートとすることができる。また、周囲を熱溶着することで、内部にインクを溜めることができる。
【0047】
図3図9に示す例において、継足しカートリッジ40は、筐体内部に継足しインク袋が収容されている。筐体は、カバー部材と称されてもよく、その形状は適宜変更することができる。本実施形態では、後述するように、第1カバー部材と、第2カバー部材とで構成されるカバー部材としており、組付け方式を工夫している。
【0048】
継足しインク袋42には、接続部品43が設けられている。本例において、接続部品43の先端は、針状形状になっている。
【0049】
図11は、継足しインク袋42の接続部品43を示す斜視図である。接続部品43は、管部材44(管形状などと称してもよい)が設けられている。管部材44は、先端が鋭利形状となっており、先端乃至先端近傍に穴45が設けられている。管部材44は、中継インク袋32の接続部品33Bのゴム部材37に刺さり、中継インク袋32の内部と連通する。この状態で、穴45からインクが中継インク袋32に供給される。
【0050】
鋭利形状としては、例えば針形状などの先細り形状にすることが挙げられる。図11では鋭利形状の符号を省略しているが、図示するように、管部材44の先端が鋭利形状になっている。
【0051】
なお、管部材44は、接続部品43ではなく、接続部品33Bに設けられていてもよい。このため、ここでは、管部材44を含んでいない部分を接続部品43と称する。ただし、管部材44が接続部品43に設けられている場合に、管部材44を含めて接続部品43と称しても差支えはない。また、管部材44には、管部材44を第1の接続口31又は継足し接続口41に固定するための管支持部材48が設けられている。管支持部材48は管部材44の付属部品として扱うことができる。
【0052】
上記の構成により、中継カートリッジ30と、継足しカートリッジ40をそれぞれ密閉されたインク袋同士で接続させることができ、インクが大気と連通することを防止できる。このため、本実施形態のインクカートリッジは、取り扱いがしやすく、インク供給時に気泡の混入を抑制できる。
【0053】
図12は、インク袋のみを表した概念図であり、印刷前の初期状態の一例を示す図である。継足しインク袋42の接続部品43と、中継インク袋32の接続部品33とが接続する。
【0054】
ここで、仮に中継インク袋32の容量を500ccとし、継足しインク袋42の容量を500ccとする。この場合、印刷前の初期状態では、総容量1000ccのインクが装備されていることになる。その後、印刷やメンテナンスなどで徐々にインクが消費されていく。そして、全容量を使いきるとインク袋の内部のインクは、両方とも0ccになる。
【0055】
なお、図12の継足しインク袋と、図13の新しい継足しインク袋とを区別して説明するため、符号42aで示している。
【0056】
図13は、総容量が0ccになった後に、継足しをする場合の状態を示した概念図である。新品の継足しインク袋42bには、500ccのインクが入っている。継足しインク袋42bが中継インク袋32に接続することで、インクが下に流れていき、最終的には、中継インク袋32の中身が500ccとなり、継足しインク袋42の中身が0ccとなる。図中、それぞれの数値の変化を図示している。
【0057】
このようにすることで、継足しインク袋42から中継インク袋32にインクを供給することができる。図13に示す状態の後に、更に別の継足しインク袋42を接続すると、図12に示すような初期状態の総容量1000ccとなる。
【0058】
本実施形態において、継足し接続口41又は第1の接続口31のどちらかに管部材44が設けられている。図3図13に示す例では、継足しカートリッジ40側に管部材44が設けられている。本実施形態はこれに限られず、管部材44が中継カートリッジ30側に設けられていてもよい。この場合の概念図を図14に示す。
【0059】
図14は、管部材44が中継カートリッジ30側に設けられている場合の例を示す概念図である。ユーザーがインクサプライとして購入するのは継足しカートリッジ40側であることが想定される。このため、図14に示す例のように、管部材44が継足しカートリッジ40側に設けられている方が、ユーザーの費用負担を抑えることができる。
【0060】
なお、継足し接続口41又は第1の接続口31のどちらに管部材44が設けられているかを判別するには、例えば、中継カートリッジ30と継足しカートリッジ40が接続していない状態で管部材44がどちらにあるかを視認することで判別できる。中継カートリッジ30と継足しカートリッジ40が接続している場合には、継足し接続口41又は第1の接続口31のどちらに管部材44が設けられているかを判別しにくいが、中継カートリッジ30と継足しカートリッジ40の接続を解除することで、継足し接続口41又は第1の接続口31のどちらに管部材44が設けられているかを判別することができる。
【0061】
次に、本実施形態の詳細例について更に例を挙げつつ説明する。
本実施形態のインクカートリッジに用いられるインクは、特に制限されるものではなく、適宜選択することができ、インクの種類によっては、インクの内容物が沈殿しやすいという特性のものがある。例えば、黒字テキスタイル印刷に使われる白インクでは、白い色を出すためにインク内に白色顔料が含まれることがある。白色顔料は沈殿しやすいという特性があり、場合によってはインクカートリッジの攪拌を毎日行われなければならないこともある。
【0062】
本実施形態のインクカートリッジの場合、中継カートリッジ30と継足しカートリッジ40を取り外して攪拌することになる。撹拌する際には、両カートリッジの接続口が空気にさらされることになる。この時に問題になるのは、管部材44に設けられた穴45である。この穴45を通じて、中継カートリッジ30又は継足しカートリッジ40の内部のインクと大気が連通しやすくなり、気泡が混入するおそれがある。
【0063】
本発明者らは検討を重ね、管部材44に設けられた穴45を塞ぐ構成に至った。しかし、単に穴45を塞ぐだけでは、中継カートリッジ30と継足しカートリッジ40を取り付けにくいという問題があった。そこで、更に検討を重ね、取り付けがしやすく、装置に取り付けた後に取り外した場合に気泡の混入を抑制できる本発明のインクカートリッジに至った。以下、例を挙げつつ説明する。
【0064】
図15は、継足しカートリッジ40のカバーを分解した状態を示す概略図である。なお、カバーは、カバー部材、筐体などと称してもよい。
【0065】
図に示す例において、継足しカートリッジ40のカバーは、第1のカバー部材71と、第2のカバー部材72とで構成されている。図中、第1のカバー部材71における内部構成の一例を説明できるように図示している。
【0066】
管部材44には、移動部材60が設けられている。移動部材60が設けられる箇所としては、例えば、管部材44の先端近傍などとすることができる。
【0067】
継足しカートリッジ40は、移動部材60の移動方向に沿って移動部材60を覆う形状を有している。この形状を移動部材カバー部などと称する。本例における移動部材カバー部は、第1の移動部材カバー部73と、第2の移動部材カバー部74とで構成されている。第1のカバー部材71と第2のカバー部材72が組み合わさることで、第1の移動部材カバー部73と第2の移動部材カバー部74が組み合わさり、移動部材カバー部が形成される。
【0068】
なお、移動部材60の移動方向に沿って移動部材60を覆う形状は、移動部材60の移動領域を覆う形状などと称してもよいし、移動部材60を移動方向にて覆う形状と称してもよい。また、移動部材カバー部は、移動領域被覆部などと称してもよい。また、継足しカートリッジ40が移動部材カバー部を有すると称してもよいし、継足しカートリッジ40のカバーが移動部材カバー部を有すると称してもよい。
【0069】
継足しカートリッジ40が移動部材カバー部を有することにより、継足しカートリッジ40が作製された後の状態の時には、ユーザーなどが移動部材60に触れることを防止できる。これにより、例えば、ユーザーが移動部材60を誤って移動させてしまい、インクが大気と連通してしまうことを防止できる。また、継足しカートリッジ40を中継カートリッジ30に設置させていない状態において、意図せずに移動部材60が移動してしまう事態を防止しやすくなる。
【0070】
上述したように、管部材44は、継足し接続口に設けられていてもよいし、第1接続口に設けられていてもよい。そのため、
(ク)前記継足し接続口に前記管部材が設けられている場合、前記第2のインク収容部は、前記移動部材の移動方向に沿って前記移動部材を覆う形状を有し、
(ケ)前記第1接続口に前記管部材が設けられている場合、前記第1のインク収容部は、前記移動部材の移動方向に沿って前記移動部材を覆う形状を有する
という要件を満たすことが好ましい。
【0071】
図16は、継足しカートリッジ40の接続部における内部構成の一例を示す図である。図は、継足しカートリッジ40が中継カートリッジ30に設置していない状態を示す図である。
【0072】
管部材44は、中継インク袋32(第1のインク袋)側に突き出た部分(符号44a)と、継足しインク袋42(第2のインク袋)側に突き出た部分(符号44b)とを有している。便宜的に、中継インク袋32側に突き出た部分を、第1針部44aと称し、継足しインク袋42側に突き出た部分を、第2針部44bと称する。
【0073】
ただし、これに限られるものではなく、中継インク袋32側に突き出た部分を第1管部などと称してもよいし、継足しインク袋42側に突き出た部分を第2管部などと称してもよい。管部材44と表記する場合は、例えば、第1針部44aと第2針部44bを区別なく説明する場合の他、第1針部44aと第2針部44bをまとめた部分を説明する場合などが該当する。
【0074】
第1針部44aと第2針部44bの両方で先端が針形状になっており、両方の先端乃至先端近傍に穴45が設けられている。便宜的に、第1針部44aが有する穴を穴45aと称し、第2針部44bが有する穴を穴45bと称する。穴45と表記した場合、穴45aと穴45bを区別なく説明することを意味する。
【0075】
ただし、図16は、移動部材60が第1針部44aの穴45aを塞いだ状態を示す図になっているため、第1針部44aの先端の針形状が図示されておらず、第1針部44aの穴45aが図示されていない。
【0076】
管部材44において、中継インク袋32側に突き出た部分と、継足しインク袋42側に突き出た部分との境目は、適宜選択でき、ある基点を境にすればよい。例えば、管支持部材48を境にして、中継インク袋32側に突き出た部分と、継足しインク袋42側に突き出た部分とを区別することができる。
【0077】
管支持部材48は、例えば、移動部材カバー部(第1の移動部材カバー部73、第2の移動部材カバー部74)の形状を考慮して、その形状が選択される。管支持部材48は、例えば、管部材44を第1の接続口31又は継足し接続口41に固定するために用いられる。
【0078】
管部材44が第1針部44aと第2針部44bとで構成されることにより、空気のないインク袋同士を接続することができる。換言すると、管部材44の両端を針形状とすることにより、空気のないインク袋同士を接続することができる。このため、中継カートリッジ30と継足しカートリッジ40を接続する際に、気泡の混入を抑制することができる。また、管部材44を用いることで、中継カートリッジ30や継足しカートリッジ40を作製する際にも気泡の混入を抑制することができる。
【0079】
これに対して、両端が針形状になっていない場合、例えば、管部材44における移動部材60が設けられていない側で針形状になっていない場合、中継カートリッジ30又は継足しカートリッジ40を作製する場合に管部材44を設けにくくなる。針形状でない場合、インク袋に差し込みにくいといった事態が起こり得る。そのため、気泡が混入するおそれがある。
【0080】
図示する例において、移動部材60は、バネ70により紙面の下向きの方向に付勢されている。バネ70は付勢手段の一例である。図中の黒矢印は、バネ70により移動部材60が受ける力の方向を模式的に示している。バネ70により移動部材60を付勢することにより、簡易な構成で管部材44の穴45を塞ぐことができるとともに、継足しカートリッジ40を中継カートリッジ30に設置したときに、移動部材60が穴45を開放する移動がしやすくなる。
【0081】
また図示する例において、管支持部材48は、バネ70を支持する機能も有する。管支持部材48がバネ70の一端を支持することで、移動部材60が付勢される。
【0082】
管部材44における第2針部44bは、継足しインク袋42の内部につながっている。これを説明するために、図中、符号42を表記している。中継カートリッジ30と継足しカートリッジ40が接続された場合、継足しインク袋42内のインクは、第2針部44bの穴45bを通って管部材44を流れ、第1針部44aの穴45aから中継インク袋32の内部に流れ込む。
【0083】
上述したように、管部材44は、継足し接続口に設けられていてもよいし、第1接続口に設けられていてもよい。管部材44において、移動部材60が設けられた側の前記穴を第1の穴とし、移動部材60が設けられていない側の前記穴を第2の穴としたとき、
前記第2の穴は、前記第2のインク収容部が前記第1のインク収容部に設置されていないとき、
(カ)前記継足し接続口に前記管部材が設けられている場合、前記第2のインク袋の内部と連通する位置に設けられ、
(キ)前記第1接続口に前記管部材が設けられている場合、前記第1のインク袋の内部と連通する位置に設けられている
という要件を満たすことが好ましい。このようにすることで、インクの流れがスムーズになり、インクの補充を行いやすくなる。図16に示す例は上記(カ)に該当し、第1の穴は穴45aに該当し、第2の穴は穴45bに該当する。
【0084】
図17は、図16に示す例において、バネ70を非表示にした場合の図である。移動部材60の中央には、貫通孔61が設けられている。この貫通孔61は、穴、開口部などと称してもよいが、管部材44が有する穴45と区別するという意味で、貫通孔61と称する。
【0085】
移動部材60が貫通孔61を有することにより、移動部材60は、管部材44に沿って上下移動が可能となっている。移動部材60の移動方向は、上下移動と表現してもよいし、別の表現も可能である。例えば、移動部材60は、管部材44の一端から他端の方向に沿って移動するなどと表現してもよい。ただし、本実施形態における移動部材60は、第1針部44a又は第2針部44bに設けられているため、移動部材60は管支持部材48から管部材44の一端をまで移動する。
【0086】
図18は、移動部材60の分解概略図である。移動部材60は、適宜変更することが可能であるが、例えば、中心部材62、ゴム部材63、キャップ部材64、バネ受部材65から構成される。
【0087】
中心部材62の先端(紙面の下側)は、段差部62aを経て太くなっている。更に、中心部材62の先端は、凹部62bが設けられている。
【0088】
移動部材60の組み立ては、例えば(1)~(3)の順で行う。(1)のように、中心部材62の凹部62bに、ゴム部材63をはめ込んだ後、(2)のように、キャップ部材64を被せる。キャップ部材64には、例えば爪部64aが設けられており、段差部62aに嵌合する(図19も参照)。
【0089】
バネ受部材65には、キャップ部材64の下端周囲に対応した凹形状が設けられている。(3)のように、バネ受部材65をキャップ部材64側に装着させることで、バネ受部材65は、キャップ部材64に被さるように装着される。
【0090】
図19は、移動部材60等の断面概略図であり、穴45aが塞がれた状態を示す図である。移動部材60は、図中の黒矢印のように、バネ70により紙面下方向に向かって付勢され、移動部材カバー部73、74の下端75の位置に固定される。この時、ゴム部材63は、第1針部44aの穴45aを塞ぐ位置となっている。ゴム部材63がこの位置にいることにより、管部材44の内部が大気に連通することはなく、インクへの気泡混入を防止することができる。
【0091】
このように、移動部材60はゴム部材63を有し、ゴム部材63が穴45を塞ぐことが好ましい。ゴム部材63は可撓性を有しているため、管部材44との隙間が生じにくく、穴45をより密閉して塞ぐことができる。
【0092】
図20は、継足しカートリッジ40を中継カートリッジ30に設置した状態を示す断面概略図であり、換言すると、継足しカートリッジ40と中継カートリッジ30が接続した状態を示す断面概略図である。
【0093】
図示するように、中継カートリッジ30の接続部品33B(図7図8にて説明した部品)が移動部材60を移動させている。図中、移動部材60の移動方向を白矢印で模式的に示している。このように移動部材60が移動することにより、移動部材60が穴45aを開放する。
【0094】
また、この接続状態では、移動部材60のゴム部材63と、中継カートリッジ30の接続部品33Bのゴム部材37とが両方とも穴45aよりも上に位置している。このため、中継カートリッジ30の接続部品33Bのゴム部材37が穴45aを塞ぐことがなく、インクが流れることができる。すなわち、穴45aは中継インク袋32と連通することになる。
【0095】
このように中継カートリッジ30と継足しカートリッジ40が接続されることで、継足しインク袋42内のインクは、第2針部44bの穴45bを通って管部材44を流れ、第1針部44aの穴45aから中継インク袋32の内部に流れ込むことができる。
【0096】
上記の接続状態に対して、継足しカートリッジ40を中継カートリッジ30から外すと、バネ70が移動部材60を押し下げ、図19に示す状態に戻る。つまり、移動部材60が穴45aを塞ぐ状態になる。上記の構成にすることで、継足しカートリッジ40を中継カートリッジ30に設置すると、移動部材60が移動して穴45aを開放し、継足しカートリッジ40を中継カートリッジ30から外すと、移動部材60が移動して穴45aを塞ぐことになる。これにより、ユーザーは特別な操作をせずに、穴45aを開放したり、塞いだりすることができ、利便性が向上する。
【0097】
上述したように、沈殿しやすい成分を含むインク(例えば白インク)の場合、カートリッジの攪拌を毎日行う場合がある。撹拌を行うためには、継足しカートリッジ40と中継カートリッジ30を取り外して攪拌することになる。継足しカートリッジ40を中継カートリッジ30から取り外した場合でも、移動部材60の働きによって、インク袋内のインクが空気と接触することを防止できる。
【0098】
上記の例は、管部材44が継足しカートリッジ40側に設けられていた場合の例であるが、本発明では、管部材44が中継カートリッジ30側に設けられていてもよい。管部材44が中継カートリッジ30に設けられるか、継足しカートリッジ40に設けられるかによって、移動部材60が第1針部44aと第2針部44bのどちらに設けられるかの呼称が変わる。
【0099】
そのため、ここで包括的に説明する。
すなわち、本実施形態における移動部材は、
(ア)前記第1のインク袋側に突き出た部分又は前記第2のインク袋側に突き出た部分のうちのどちらか一方に設けられ、
(イ)前記継足し接続口に前記管部材が設けられている場合、当該移動部材は前記第1のインク袋側に突き出た部分に設けられ、
(ウ)前記第1接続口に前記管部材が設けられている場合、当該移動部材は前記第2のインク袋側に突き出た部分に設けられ、
(エ)前記第2のインク収容部が前記第1のインク収容部に設置されていないとき、前記穴を塞ぐ位置におり、
(オ)前記第2のインク収容部が前記第1のインク収容部に設置されているとき、前記穴を塞がない位置にいる
という要件を満たす。本実施形態では、管部材44が中継カートリッジ30に設けられる場合でも、継足しカートリッジ40に設けられる場合でも、移動部材60の働きによって、インク袋内のインク、特に管部材44が設けられた側のインク袋内のインクが空気と接触することを防止できる。
【0100】
図21は、上記で示した例における管部材44を説明するための図である。
上記で説明したように、また図示するように、管部材44は、中継インク袋32側に突き出た部分(第1針部44a)と、継足しインク袋42側に突き出た部分(第2針部44b)とを有している。
【0101】
図示するように、管部材44の両端は針形状になっている。針形状における鋭利な形状を符号47で示している。鋭利な形状47は、先細り形状などと称してもよい。鋭利な形状47の近傍に穴45(穴45a、45b)を設けている。なお、穴45の数は、適宜変更してもよい。第1針部44aに穴45aが設けられ、第2針部44bに穴45bが設けられていればよいため、この状態から穴の数を更に増やしてもよい。
【0102】
図示するように、管部材44における、第1のインク袋側に突き出た部分(第1針部44a)と、第2のインク袋側に突き出た部分(第2針部44b)は、長さが異なっており、長い方に移動部材60が設けられることが好ましい。本例では、第1針部44aが第2針部44bよりも長くなっており、第1針部44aに移動部材60が設けられている。この場合、移動部材60やバネ70などを設置しやすくなり、カートリッジの作製が困難になることを防止しやすくなる。
【0103】
図22は、継足しカートリッジ40の分解図を示す図であり、また継足しカートリッジ40の組み立ての一例を説明するための図である。継足しインク袋42には、接続部品43が設けられている。接続部品43は、中継カートリッジ30の接続部品33Bと同形状にすることができる。
【0104】
継足しカートリッジ40の組み立て手順の一例を以下に示す。
まず、(1)のように、管部材44における第2針部44bを接続部品43に突き刺す。次いで、(2)のように、第1針部44aにバネ70を通す。次いで、(3)のように、第1針部44aに移動部材60を通す。次いで、(4)及び(5)のように、第1のカバー部材71と第2のカバー部材72を矢印の方向に組み付ける。
【0105】
継足しインク袋42の内部には、気泡抜きされたインクが充填されており、第2針部44bを刺す前は、ゴム部品で封止されている。第2針部44bを刺している時に一時的に大気と連通するが、移動部材60を第1針部44aに設けることで、穴45aが塞がれる。従って、継足しインク袋42の内部のインクが大気と連通するのはほんの一瞬となり、継足しカートリッジ40の組み立て時の気泡混入を防止することができる。
【0106】
上記のように、管部材44の両端を針形状とし、両端にそれぞれ穴を設けることで、インクカートリッジの製造時においても、またユーザーがインクカートリッジを取り外して攪拌する時においても、インク袋内のインクが大気にさらされることを抑制できる。これにより、インクへの気泡混入を防止することができる。
【0107】
以上の説明では、管部材44を継足しカートリッジ40側に設けた場合の例を用いて説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、管部材44を中継カートリッジ30側に設けてもよい。ユーザーの費用負担の観点等から、管部材44は、第1接続口31に設けられており、継足し接続口41には設けられていないことが好ましい。
【0108】
図23は、本体1における挿入口3がある面を示す要部概略図であり、挿入口3を挿入方向から見た場合の図である。また、この図は、本実施形態のカートリッジ支持部材20を取り付ける前の状態を示す図である。なお、挿入口3を差し込み開口部、インクカートリッジ差し込み部などと称してもよく、挿入方向を差し込み方向などと称してもよい。
【0109】
図示する例では、4つのインクカートリッジを取り付けることが可能な場合の例としている。図中の黒塗りの部分は、インクカートリッジ2を差し込んだ状態を模式的に示している。そのため、図示する例は、2つのインクカートリッジ2を差し込んだ状態である。
【0110】
図示するように、本体1にはインク供給口9が設けられている。インク供給口9は、中継カートリッジ30の第2の接続口と接続する。インク供給口9は、インクカートリッジ2の接続口とも接続することができる。このため、本実施形態の画像形成装置は、本実施形態のインクカートリッジ10を使用可能であるとともに、従来のインクカートリッジ2、例えばインク収容部が1つのインクカートリッジを使用することができる。
【0111】
本発明の画像形成装置は、液体を吐出する装置としてもよい。この「液体を吐出する装置」は、液体が付着可能なものの給送、搬送、排紙に係わる手段、その他、前処理装置、後処理装置なども含むことができる。
【0112】
例えば、「液体を吐出する装置」として、インクを吐出させて用紙に画像を形成する装置である画像形成装置、立体造形物(三次元造形物)を造形するために、粉体を層状に形成した粉体層に造形液を吐出させる立体造形装置(三次元造形装置)がある。
【0113】
また、「液体を吐出する装置」は、吐出された液体によって文字、図形等の有意な画像が可視化されるものに限定されるものではない。例えば、それ自体意味を持たないパターン等を形成するもの、三次元像を造形するものも含まれる。
【0114】
上記「液体が付着可能なもの」とは、液体が少なくとも一時的に付着可能なものであって、付着して固着するもの、付着して浸透するものなどを意味する。具体例としては、用紙、記録紙、記録用紙、フィルム、布などの被記録媒体、電子基板、圧電素子などの電子部品、粉体層(粉末層)、臓器モデル、検査用セルなどの媒体であり、特に限定しない限り、液体が付着するすべてのものが含まれる。
【0115】
上記「液体が付着可能なもの」の材質は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス、壁紙や床材などの建材、衣料用のテキスタイルなど液体が一時的でも付着可能であればよい。
【0116】
また、「液体」は、インク、処理液、DNA試料、レジスト、パターン材料、結着剤、造形液、又は、アミノ酸、たんぱく質、カルシウムを含む溶液及び分散液なども含まれる。
【0117】
また、「液体を吐出する装置」は、液体吐出ヘッドと液体が付着可能なものとが相対的に移動する装置があるが、これに限定するものではない。具体例としては、液体吐出ヘッドを移動させるシリアル型装置、液体吐出ヘッドを移動させないライン型装置などが含まれる。
【0118】
また、「液体を吐出する装置」としては他にも、用紙の表面を改質するなどの目的で用紙の表面に処理液を塗布するために処理液を用紙に吐出する処理液塗布装置、原材料を溶液中に分散した組成液をノズルを介して噴射させて原材料の微粒子を造粒する噴射造粒装置などがある。
【0119】
本発明の態様は、例えば、以下のとおりである。
<1>液体吐出ヘッドを備えた画像形成装置に用いられるインクカートリッジであって、
第1のインク袋を有する中継用の第1のインク収容部と、第2のインク袋を有する継足し用の第2のインク収容部とを有し、
前記第1のインク収容部は、前記画像形成装置に着脱可能であり、前記画像形成装置に装着されたときに前記画像形成装置の本体よりも外に出る露出部を有し、前記露出部の上面に前記第2のインク収容部を設置可能であるとともに、第1の接続口と、第2の接続口と、を有し、
前記第1の接続口は、前記露出部に設けられ、
前記第2の接続口は、前記画像形成装置のインク供給口と接続可能であり、
前記第2のインク収容部は、前記第1の接続口と接続する継足し接続口を有し、
前記継足し接続口又は前記第1接続口は、管部材が設けられており、
前記管部材は、前記第1のインク袋側に突き出た部分と、前記第2のインク袋側に突き出た部分とを有し、それぞれの部分の両方で先端が針形状になっており、両方の先端乃至先端近傍に穴が設けられているとともに、当該管部材に沿って移動する移動部材が設けられており、
前記移動部材は、
(ア)前記第1のインク袋側に突き出た部分又は前記第2のインク袋側に突き出た部分のうちのどちらか一方に設けられ、
(イ)前記継足し接続口に前記管部材が設けられている場合、当該移動部材は前記第1のインク袋側に突き出た部分に設けられ、
(ウ)前記第1接続口に前記管部材が設けられている場合、当該移動部材は前記第2のインク袋側に突き出た部分に設けられ、
(エ)前記第2のインク収容部が前記第1のインク収容部に設置されていないとき、前記穴を塞ぐ位置におり、
(オ)前記第2のインク収容部が前記第1のインク収容部に設置されているとき、前記穴を塞がない位置にいる
という要件を満たす
ことを特徴とするインクカートリッジ。
<2>前記第1のインク収容部は、前記画像形成装置の本体側面に装着され、
前記露出部は、前記画像形成装置の本体側面から露出する
ことを特徴とする<1>に記載のインクカートリッジ。
<3>前記管部材において、前記移動部材が設けられた側の前記穴を第1の穴とし、前記移動部材が設けられていない側の前記穴を第2の穴としたとき、
前記第2の穴は、前記第2のインク収容部が前記第1のインク収容部に設置されていないとき、
(カ)前記継足し接続口に前記管部材が設けられている場合、前記第2のインク袋の内部と連通する位置に設けられ、
(キ)前記第1接続口に前記管部材が設けられている場合、前記第1のインク袋の内部と連通する位置に設けられている
という要件を満たす
ことを特徴とする<1>又は<2>に記載のインクカートリッジ。
<4>
(ク)前記継足し接続口に前記管部材が設けられている場合、前記第2のインク収容部は、前記移動部材の移動方向に沿って前記移動部材を覆う形状を有し、
(ケ)前記第1接続口に前記管部材が設けられている場合、前記第1のインク収容部は、前記移動部材の移動方向に沿って前記移動部材を覆う形状を有する
という要件を満たす
ことを特徴とする<1>から<3>のいずれかに記載のインクカートリッジ。
<5>前記管部材における、前記第1のインク袋側に突き出た部分と、前記第2のインク袋側に突き出た部分は、長さが異なっており、長い方に前記移動部材が設けられる
ことを特徴とする<1>から<4>のいずれかに記載のインクカートリッジ。
<6>前記管部材は、前記第1接続口に設けられており、前記継足し接続口には設けられていない
ことを特徴とする<1>から<5>のいずれかに記載のインクカートリッジ。
<7>前記移動部材は、ゴム部材を有し、前記ゴム部材が前記穴を塞ぐ
ことを特徴とする<1>から<6>のいずれかに記載のインクカートリッジ。
<8>前記移動部材は、付勢手段により付勢されている
ことを特徴とする<1>から<7>のいずれかに記載のインクカートリッジ。
<9>
(コ)前記継足し接続口が前記管部材を有する場合、前記第1接続口は、前記第2のインク収容部が前記第1のインク収容部に設置されたときに、前記移動部材を移動させて前記穴を開放してインクの供給路を確保する形状を有し、
(サ)前記第1接続口が前記管部材を有する場合、前記継足し接続口は、前記第2のインク収容部が前記第1のインク収容部に設置されたときに、前記移動部材を移動させて前記穴を開放してインクの供給路を確保する形状を有する
という要件を満たす
ことを特徴とする<1>から<8>のいずれかに記載のインクカートリッジ。
<10>液体吐出ヘッドと、
<1>から<9>のいずれかに記載のインクカートリッジと、を有する
ことを特徴とする画像形成装置。
<11>前記第1のインク収容部が装着可能な挿入口と、
前記第2の接続口と接続可能な前記インク供給口と、を有する
ことを特徴とする<10>に記載の画像形成装置。
【符号の説明】
【0120】
1 本体
2 インクカートリッジ
3 挿入口
9 インク供給口
10 インクカートリッジ
30 中継カートリッジ
30A 露出部
30B 非露出部
32 中継インク袋
33A、33B 接続部品
34 熱溶着部
35 ベース部材
40 継足しカートリッジ
42 継足しインク袋
44 管部材
44a 第1針部
44b 第2針部
45 穴
48 管支持部材
60 移動部材
63 ゴム部材
70 バネ
【先行技術文献】
【特許文献】
【0121】
【特許文献1】特開平10-100430号公報
【特許文献2】特開2004-142442号公報
図1
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