(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024061504
(43)【公開日】2024-05-07
(54)【発明の名称】健康管理システムおよび休憩室
(51)【国際特許分類】
A61M 21/00 20060101AFI20240425BHJP
G16H 20/00 20180101ALI20240425BHJP
A61M 21/02 20060101ALI20240425BHJP
【FI】
A61M21/00 Z
G16H20/00
A61M21/02 G
A61M21/02 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022169483
(22)【出願日】2022-10-21
(71)【出願人】
【識別番号】322003732
【氏名又は名称】パナソニック株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】504173471
【氏名又は名称】国立大学法人北海道大学
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【弁理士】
【氏名又は名称】新居 広守
(72)【発明者】
【氏名】片岡 寿夫
(72)【発明者】
【氏名】甲斐 誠
(72)【発明者】
【氏名】高田 康浩
(72)【発明者】
【氏名】葛原 一功
(72)【発明者】
【氏名】田中 俊靖
(72)【発明者】
【氏名】矢作 務
(72)【発明者】
【氏名】矢野 理香
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA15
(57)【要約】
【課題】休憩室の利用者の体調情報を取得する際に、利用者の負担の増大を抑制することができる健康管理システムおよび休憩室を提供する。
【解決手段】健康管理システム3は、休憩室1を利用する利用者の体調情報が入力される入力部41aと、入力部41a入力された体調情報を記憶する記憶部42とを備える。また、入力部41aには、利用者による休憩室1での休息前および利用者による休憩室1での休息後のうちの少なくとも一方の体調情報が入力される。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
休憩室を利用する利用者の体調情報が入力される入力部と、
前記入力部に入力された前記体調情報を記憶する記憶部とを備え、
前記入力部には、前記利用者による前記休憩室での休息前および前記利用者による前記休憩室での休息後のうちの少なくとも一方の前記体調情報が入力される
健康管理システム。
【請求項2】
前記利用者が前記体調情報を入力するための設問項目を表示する表示部を備える
請求項1に記載の健康管理システム。
【請求項3】
前記表示部は、前記利用者が前記体調情報を入力する際に、前記利用者における気分の設問項目をレベル分けした2以上の選択肢、および、前記利用者における疲労度の設問項目をレベル分けした2以上の選択肢のうちの少なくとも一方を表示する
請求項2に記載の健康管理システム。
【請求項4】
前記表示部は、前記利用者が前記休息前に前記体調情報を入力する際に、前記利用者における繁忙度の設問項目をレベル分けした2以上の選択肢を表示する
請求項2に記載の健康管理システム。
【請求項5】
前記表示部は、前記利用者が前記休息後に前記体調情報を入力する際に、前記利用者の睡眠満足度、前記利用者の睡眠時間および前記利用者の利用満足度のうちの少なくとも1つの設問項目をレベル分けした2以上の選択肢を表示する
請求項2に記載の健康管理システム。
【請求項6】
前記表示部は、前記設問項目をレベル分けした6以下の選択肢を表示する
請求項2~5のいずれか1項に記載の健康管理システム。
【請求項7】
前記入力部は、前記利用者に割り当てられたIDの入力を受け付け、
前記記憶部は、前記利用者が入力した前記体調情報と前記IDとを紐付けて記憶する
請求項1~5のいずれか1項に記載の健康管理システム。
【請求項8】
前記利用者が前記休憩室の利用登録を行う場合、前記入力部は、前記利用者の年齢、前記利用者の年代、前記利用者の性別、前記利用者の業務経験年数、前記利用者の睡眠特性、前記利用者の睡眠特性、前記利用者の疲労感、前記利用者のストレスおよび前記利用者の睡眠の質のうちの少なくとも1つの入力を受け付け、
前記記憶部は、前記入力部に入力された前記利用者の年齢、前記利用者の年代、前記利用者の性別、前記利用者の業務経験年数、前記利用者の睡眠特性、前記利用者の睡眠特性、前記利用者の睡眠特性、前記利用者の疲労感、前記利用者のストレスおよび前記利用者の睡眠の質のうちの少なくとも1つと、前記利用者に割り当てられたIDとを紐付けて記憶する
請求項1~5のいずれか1項に記載の健康管理システム。
【請求項9】
照明器具、音響装置、送風機、および、芳香器のうちの少なくとも1つが前記休憩室に搭載され、
前記入力部は、前記休憩室に搭載された前記照明器具、前記音響装置、前記送風機、および、前記芳香器のうちの少なくとも1つを制御するための操作入力を受け付け、
前記記憶部は、前記入力部への前記操作入力の内容を記憶する
請求項1~5のいずれか1項に記載の健康管理システム。
【請求項10】
前記利用者による前記入力部への前記操作入力の内容は、表示部に表示される
請求項9に記載の健康管理システム。
【請求項11】
前記記憶部に記憶されている前記体調情報を分析した結果として前記利用者の体調および労務のうちの少なくとも1つを出力する分析部を備え
請求項1~5のいずれか1項に記載の健康管理システム。
【請求項12】
前記記憶部に記憶されている前記体調情報を前記休憩室の外部の分析部に送信する通信部を備える
請求項1~5のいずれか1項に記載の健康管理システム。
【請求項13】
請求項1~5のいずれか1項に記載の健康管理システムと、
前記休憩室の個室を移動させる移動部とを備える
休憩室。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、利用者が休息することが可能な健康管理システムおよび休憩室に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の特許文献1には、睡眠に理想的なまたは改善された環境のモデルを生成するためのシステムが開示されている。このシステムは、ベッドの利用者が、ある睡眠セッションで眠っている間に環境を調整する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の特許文献1では、ベッドの利用者のために環境を調節することで、良好な睡眠体験を促進できるが、利用者の体調については何ら考慮されていない。そこで、利用者の体調を考慮するために、利用者の体調を測定することで、利用者の健康を管理することが考えられる。利用者の体調を測定する場合、利用者の身体にセンサを装着するため、利用者の負担が増大する。また、利用者が休憩のたびにセンサを装着して利用者の体調を測定するため、休憩室の利用時における利用者の負担がさらに増大にするという課題がある。
【0005】
そこで、本開示は、休憩室の利用者の体調情報を取得する際に、利用者の負担の増大を抑制することができる健康管理システムおよび休憩室を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る健康管理システムは、休憩室を利用する利用者の体調情報が入力される入力部と、前記入力部に入力された前記体調情報を記憶する記憶部とを備え、前記入力部には、前記利用者による前記休憩室での休息前および前記利用者による前記休憩室での休息後のうちの少なくとも一方の前記体調情報が入力される。
【0007】
また、本開示の一態様に係る休憩室は、健康管理システムと、前記休憩室の個室を移動させる移動部とを備える。
【発明の効果】
【0008】
本開示の健康管理システムおよび休憩室によれば、休憩室の利用者の体調情報を取得する際に、利用者の負担の増大を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1A】
図1Aは、実施の形態に係る休憩室の外観を示す斜視図である。
【
図1B】
図1Bは、外壁を取り除いた休憩室の外観を示す斜視図である。
【
図2】
図2は、実施の形態に係る休憩室を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、実施の形態に係る休憩室の個室空間を俯瞰して見た場合を示す図である。
【
図4】
図4は、記憶部に記憶されているID、利用者の属性、体調情報、入力時刻、開始時刻、終了時刻および制御パターンを示す図である。
【
図5】
図5は、健康管理システムの処理動作を示すシーケンス図である。
【
図6B】
図6Bは、ホーム画像のログイン画像を示す図である。
【
図9】
図9は、休息前のアンケートの入力画像を示す図である。
【
図12】
図12は、休息後のアンケートの入力画像を示す図である。
【
図13】
図13は、休息後のアンケートの入力画像を示す別の図である。
【
図14】
図14は、健康管理システムのアプリケーションをアップロードする場合の処理動作を示すシーケンス図である。
【
図15】
図15は、実施の形態の変形例1に係る休憩室を示すブロック図である。
【
図16】
図16は、実施の形態の変形例2に係る休憩室を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
【0011】
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、同じ構成部材については同じ符号を付している。
【0012】
また、以下の実施の形態において、略平行等の表現を用いている。例えば、略平行または直方体状は、完全に平行または直方体であることを意味するだけでなく、実質的に平行または直方体である、すなわち、例えば数%程度の誤差を含むことも意味する。また、略平行または直方体状は、本開示による効果を奏し得る範囲において平行または直方体という意味である。他の「略」または「状」を用いた表現についても同様である。
【0013】
また、以下の実施の形態では、ベッドの長手方向をX軸方向と規定し、ベッドの短手方向をY軸方向と規定し、X軸方向およびY軸方向と直交する方向をZ軸方向と規定する。また、X軸方向においてベッドに就寝した利用者の頭部側をX軸プラス方向側と規定し、ベッドに仰向けで就寝した利用者の左手側をY軸プラス方向側と規定し、ベッドに就寝した利用者に対して上方向側をZ軸プラス方向側と規定する。
【0014】
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0015】
(実施の形態)
<構成:休憩室1>
まず、本実施の形態における休憩室1の構成について、
図1A~
図4を用いて説明する。
【0016】
図1Aは、実施の形態に係る休憩室1の外観を示す斜視図である。
図1Bは、外壁を取り除いた休憩室1の外観を示す斜視図である。
図1Bでは、第1壁部11f1および第2壁部11f2を除き、壁部11fの図示を省略している。
図2は、実施の形態に係る休憩室1を示すブロック図である。
図3は、実施の形態に係る休憩室の個室空間を俯瞰して見た場合を示す図である。
図4は、記憶部42に記憶されているID、利用者の属性、体調情報、入力時刻、開始時刻、終了時刻および制御パターンを示す図である。
【0017】
図1Aおよび
図1Bに示すように、休憩室1は、利用者が仮眠、睡眠または休息(休憩)を取るためのベッド30が収容された個室空間Rを形成した休憩室である。利用者は、個室空間R内で仮眠、睡眠または休息を取ることにより、眠気を低減したり、疲れを癒したりすることができる。つまり、休憩室1では、利用者が仮眠または睡眠したり、利用者が休憩したりすることができる。利用者は、休憩室1の利用を開始する場合、入力表示部40に操作指示(制御指示)を入力することで、健康管理システム3の制御を開始させることができる。
【0018】
休憩室1では、個室空間R内を照明することができる。例えば、休憩室1では、利用者が仮眠室として利用する場合に利用時間を設定するとき、利用者を入眠させる照明、利用者を仮眠させる照明、仮眠中の利用者を覚醒させる照明等を行う。
【0019】
また、休憩室1では、利用者が仮眠室として利用する場合に利用時間を設定して利用するとき、第1給排気口5、第2給排気口20b、第1送風機62、芳香器63、第2送風機64等によって、休憩室1の外部から個室空間Rに空気を供給したり、個室空間Rに供給する空気に機能性成分を導入したり、個室空間Rから外部に空気を排気したりする。機能性成分は、芳香剤等の香り成分、マイナスイオン、水分等である。これにより、休憩室1では、個室空間Rの空気質を調節することができる。空気質とは、個室空間Rにおける空気の温度、湿度、香り成分量等である。
【0020】
また、休憩室1には、キャスター12が設けられている。このため、休憩室1は、キャスター12の車輪が回転することによって、自由に移動可能である。また、休憩室1は、キャスター12をロックすることで、車輪の回転を停止させ、移動規制させることができる。キャスター12は、移動部の一例である。
【0021】
また、利用者は、休憩室1を利用する際に、利用登録を行うことができる。休憩室1は、利用者の利用登録を行うことで、利用者の体調情報を取得することができる。具体的には、休憩室1は、休憩室1の入力表示部40がアンケート形式の設問項目を表示することで利用者の体調情報を取得することができる。これにより、利用者の体調の状態を管理することに役立てることができる。体調情報は、利用者の主観的な感覚に基づいた体調に関する情報である。体調情報は、利用者における気分、および、利用者における疲労度のうちの少なくとも1つを含む。なお、体調情報は、体調情報は、利用者における気分、利用者の疲労度および利用者の睡眠の度合(眠たさ)のうちの少なくとも1つを含んでいてもよい。
【0022】
次に、休憩室1の構成について説明する。
【0023】
本実施の形態では、休憩室1には、照明器具70、音響装置61、第1送風機62、芳香器63および第2送風機64が搭載されている。なお、休憩室1には、照明器具70、音響装置61、第1送風機62、芳香器63および第2送風機64のうちの少なくとも1つが搭載されているだけでもよい。
【0024】
休憩室1は、個室10と、ダクト20と、気流発生部16と、ベッド30と、健康管理システム3とを備えている。
【0025】
[個室10]
個室10には、利用者が出入りする出入口19が設けられている。出入口19には、出入口19を開閉可能な扉18が設けられている。扉18は、引き戸式である。扉18をX軸プラス方向にスライドさせることで、出入口19を開放し、扉18をX軸マイナス方向
にスライドさせることで、出入口19を閉鎖することができる。
【0026】
また、個室10は、利用者が就寝可能なサイズに形成された、直方体状の筐体である。個室10は、利用者が就寝等の休憩をする個室空間Rを形成している。個室10には長尺なベッド30が配置されているため、個室空間Rは、ベッド30の大きさに応じてX軸方向に沿って長尺である。
【0027】
また、
図1Bおよび
図2に示すように、個室10は、ベッド30、ダクト20、入力表示部40、記憶部42、照明器具70、制御装置50、音響装置61、第1送風機62、芳香器63、第2送風機64および電源部80を収容している。
【0028】
次に、個室10の具体的な構成について説明する。
【0029】
図3に示すように、Z軸マイナス方向に沿って個室10の個室空間Rを俯瞰して見た場合、個室空間Rは、利用者が就寝するための第1空間R1、ベッド30と出入口19側の個室10の長辺との間の第2空間R2、および、ベッド30と出入口19側の個室10の長辺との間であり利用者がベッド30において就寝した際の足元側に位置する第3空間R3を含んでいる。
図3では、第1空間R1はドットのハッチングで示し、第2空間R2は斜線のハッチングで示し、第3空間R3は格子のハッチングで示している。
【0030】
第2空間R2および第3空間R3は、第1空間R1に対してY軸マイナス方向側に位置している。また、第3空間R3は、第2空間R2に対してX軸マイナス方向側に位置し、利用者がベッド30において就寝した際の足元側に位置している。第1空間R1にはベッド30等が配置され、第2空間R2には入力表示部40が配置され、第3空間R3には第1送風機62、芳香器63、照明器具70の第2照明器具72および
図2の電源部80等が配置されている。
【0031】
図1Bに示すように、個室10は、複数のキャスター12と、複数の骨組み11と、複数の壁部11fと、天井13とを備えている。
【0032】
キャスター12は、地面に対して個室10が移動する際に車輪を回転させる。また、キャスター12は、ロックされることにより車輪を回転させない。
【0033】
複数の骨組み11は、枠状の土台11aと、複数の柱11cと、上枠11dとを備えている。
【0034】
土台11aは、矩形状の枠体であり、XY平面と略平行な姿勢となるように個室10の鉛直下方(Z軸マイナス方向)に配置されている。土台11aのZ軸マイナス方向側の端面には、少なくともそれぞれの角部に一対一で対応する複数のキャスター12が設けられている。このため、土台11aは、キャスター12を介して地面と対向するように配置されている。
【0035】
複数の柱11cは、土台11aのそれぞれの角部からZ軸方向に沿って延びる長尺状をなしており、上枠11dを支持している。
【0036】
複数の柱11cのうちの互いに隣接する2つの柱11cの間には、壁部11fが配置されている。本実施の形態では、複数の壁部11fが互いに隣接する2つの柱11cの間に設けられている。複数の壁部11fは、個室10の外郭を構成し、個室空間Rを規定するための間仕切りである。このため、複数の壁部11fは、閉空間となるような個室空間Rを形成している。
【0037】
図1Bおよび
図3に示すように、複数の壁部11fは、第1壁部11f1、第2壁部11f2、第3壁部11f3、第4壁部11f4、第5壁部11f5、第6壁部11f6、および、第7壁部11f7を有する。
【0038】
第1壁部11f1は、出入口19よりもX軸マイナス方向側に配置されている。また、第1壁部11f1には、第1送風機62が駆動することで外部の空気を吸込むことが可能な吸込口17が形成されている。吸込口17は、個室10の外部と面するように、個室10の外側の壁に設けられている。
【0039】
第2壁部11f2は、休憩室1におけるX軸マイナス方向側の側面に配置されている。
【0040】
第3壁部11f3は、個室10内に配置され、利用者がベッド30において就寝した際の頭部と第2照明器具72との間であって、利用者がベッド30において就寝した際の足元側に位置している。このため、第3壁部11f3は、利用者がベッド30において就寝した際の頭部に、第2照明器具72の出射した光が直接的に照射されないように、遮光することができる。また、第3壁部11f3には、第1送風機62および芳香器63を介して空気が導入される気流発生部16が設けられている。
【0041】
第4壁部11f4は、表面が第5壁部11f5に対して垂直な関係にある。第4壁部11f4は、休憩室1におけるX軸マイナス方向側、かつ第2壁部11f2よりもY軸プラス方向側に配置されている。
【0042】
第5壁部11f5は、表面が第4壁部11f4の表面に対して垂直な関係にある。第5壁部11f5は、第7壁部11f7および出入口19等と対向するように、休憩室1におけるY軸プラス方向側に配置されている。
【0043】
第6壁部11f6は、表面が第5壁部11f5に対して垂直な関係にある。第6壁部11f6は、休憩室1におけるX軸プラス方向側の側面に配置されている。また、第6壁部11f6には、第1給排気口5が設けられている。第1給排気口5は、個室空間Rと外部とを連通させる空気の流路を形成している。本実施の形態では、第1給排気口5は、第6壁部11f6に設けられているが、第6壁部11f6以外の他の壁部11fに設けられていてもよい。
【0044】
第7壁部11f7は、表面が第6壁部11f6の表面に対して垂直な関係にある。第7壁部11f7は、出入口19のX軸プラス方向側に配置されている。第7壁部11f7には、入力表示部40が配置されている。本実施の形態では、入力表示部40は、第7壁部11f7に設けられているが、第7壁部11f7以外の他の壁部11fに設けられていてもよい。
【0045】
図1Bに示すように、複数の壁部11fの鉛直上方(Z軸プラス方向)側には、矩形状の上枠11dが配置されている。本実施の形態では、2つの上枠11dが複数の柱11cによって支持されている。
【0046】
上枠11dには、天井13が設けられている。2つの上枠11dの間であり、かつ、天井13の上面には、ダクト20と、ダクト20の一方側開口と繋がっている第2給排気口20bと、第2送風機64とが設けられている。
【0047】
[ダクト20]
ダクト20は、個室空間Rと個室10の外部とを繋いでいる。ダクト20の流路上には
、第2送風機64が設けられている。第2送風機64が駆動することにより、第2給排気口20bから吸込まれた空気は、ダクト20の他方側開口20aに案内されて、個室10の外部に排気されてもよい。また、第2送風機64が駆動することにより、他方側開口20aから吸込まれた個室10の外部の空気は、ダクト20の第2給排気口20bに案内されて、個室空間Rに給気されてもよい。
【0048】
第2給排気口20bは、利用者がベッド30において就寝した際の下半身側の天井13に配置されている。これにより、第2給排気口20bを利用者の頭部から離すことで、吸込み音または給気音を利用者に聞こえないようにすることができる。
【0049】
また、第2給排気口20bは、個室空間Rと個室10の外部とを連通させている。このため、第2給排気口20bは、個室空間R内の空気と個室10の外部の空気とを入れ替えることができる。つまり、第2給排気口20bは、第2送風機64が駆動することによって、個室10の内部の空気を、ダクト20を介して個室10の外部に排気したり、個室10の外部の空気を、ダクト20を介して個室10の内部に給気したりすることができる。
【0050】
[気流発生部16]
図1Bに示すように、気流発生部16は、第3壁部11f3の天井13側に配置されている。気流発生部16は、個室空間Rにおいて空気を所定の方向に吹き出させるルーバーを有していてもよい。
【0051】
また、気流発生部16は、第1送風機62および芳香器63を介した空気を、個室空間Rに吹き出して給気することができる。具体的には、気流発生部16は、第1送風機62が吸込口17から外部の空気を吸込んだ空気に、芳香器63が機能性成分を導入することで、機能性成分を含んだ空気を気流発生部16の吹出口から吹き出すことができる。
【0052】
[ベッド30]
図1Bおよび
図3に示すように、ベッド30は、利用者が着座および就寝することができる。また、ベッド30は、第1空間R1において、X軸方向に沿って長尺である。本実施の形態のベッド30は、複数の柱11cに支持されているが、土台11aに載置されていてもよい。
【0053】
ベッド30では、利用者の頭部がベッド30のX軸プラス方向側に位置し、足元がベッド30のX軸マイナス方向側に位置するように設定されている。
【0054】
また、本実施の形態のベッド30は、椅子が変形することで、ベッド30として機能する器具、および、リクライニングチェアを含む。具体的には、ベッド30は、利用者が着座する座部と、座部に対して回動可能に連結されたフットレストと、座部に対して回動可能に連結された背もたれ部と、背もたれ部に連結されたヘッドレストとを有していてもよい。この場合、椅子は、フットレスト、座部、背もたれ部およびヘッドレストが直線状に並んで配置されたベッド30として機能してもよい。また、本実施の形態のベッド30は、傾斜することも可能であり、椅子のように変形してもよい。
【0055】
また、本実施の形態のベッド30は、マットレスまたは布団を用いてもよい。つまり、本実施の形態では、ベッド30の代わりにマットレスまたは布団を用いることができる。つまり、本実施の形態では、人が座ったり寝そべったりすることが可能な什器が休憩室1に設けられていればよい。
【0056】
[健康管理システム3]
図1Bおよび
図2に示すように、健康管理システム3は、入力表示部40と、記憶部4
2と、制御装置50と、照明器具70と、音響装置61と、第1送風機62と、芳香器63と、第2送風機64と、電源部80とを備えている。なお、健康管理システム3は、照明器具70、音響装置61、第1送風機62、芳香器63および第2送風機64を備えているが、照明器具70、音響装置61、第1送風機62、芳香器63および第2送風機64のうちの少なくとも1つを備えているだけでもよい。
【0057】
[入力表示部40]
図2および
図3に示すように、入力表示部40は、入力画像を表示することで、利用者の属性、体調情報、制御装置50への操作指示等を入力するための操作表示装置である。入力表示部40は、例えば、表示画面を有するタッチパネルを有するスマートフォン、タブレット端末等である。
【0058】
入力表示部40は、入力部41aと、表示部41bとを有する。なお、本実施の形態では、入力部41aと、表示部41bとは、一体化された装置であってもよいが、物理的に異なる別の装置であってもよい。
【0059】
例えば、利用者が休憩室1を利用するための利用登録を行う場合、入力部41aは、利用者の属性の入力を受け付ける。利用者の属性は、利用者の年齢、利用者の年代、利用者の性別、利用者の業務経験年数、利用者の睡眠特性、利用者の疲労感(疲れやすさ)、利用者のストレス(対処能力、回復力の少なくとも1つを含む)および利用者の睡眠の質のうちの少なくとも1つと、利用者に割り当てられたIDとを含む。ここで、睡眠特性は、普段の利用者における、寝付きやすさ、眠りの深さ、および、起床のしやすさのうちの少なくとも1つを含む。また、利用者の疲労感(疲れやすさ)、利用者のストレス(対処能力、回復力の少なくとも1つを含む)および利用者の睡眠の質のうちの少なくとも1つは、利用者の健康情報に含まれる。睡眠の質は、利用者が休憩室1を利用したときの寝付きやすさ、眠りの深さ、および、起床のしやすさのうちの少なくとも1つを含む。
【0060】
具体的には、入力部41aは、利用者の年齢、利用者の年代、利用者の性別、利用者の業務経験年数、利用者の睡眠特性、利用者の疲労感、利用者のストレスおよび利用者の睡眠の質のうちの少なくとも1つの入力を受け付ける。例えば、利用者の年齢、利用者の年代、利用者の性別、利用者の業務経験年数、利用者の睡眠特性、利用者の疲労感、利用者のストレスおよび利用者の睡眠の質のうちの少なくとも1つの入力項目を表示部41bに表示することで、利用者は、これらの利用者の属性を入力することができる。また、利用者が休憩室1における利用登録を行うと、利用者にはIDが割り当てられるため、入力部41aには、利用者に割り当てられたIDが入力される。つまり、入力部41aは、利用者に割り当てられたIDの入力を受け付ける。
【0061】
また、入力部41aには、休憩室1を利用する利用者の体調情報が入力される。
【0062】
具体的には、表示部41bは、利用者が体調情報を入力するための設問項目を表示してもよい。より具体的には、表示部41bは、利用者が体調情報を入力する際に、(1)利用者における気分の設問項目をレベル分けした2以上の選択肢、および、(2)利用者における疲労度の設問項目をレベル分けした2以上の選択肢のうちの少なくとも一方を表示してもよい。
【0063】
また、表示部41bは、利用者が休息前に体調情報を入力する際に、(3)利用者における繁忙度の設問項目をレベル分けした2以上の選択肢を表示してもよい。
【0064】
また、表示部41bは、利用者が休息後に体調情報を入力する際に、(4)利用者の睡眠満足度、利用者の睡眠時間および利用者の利用満足度のうちの少なくとも1つの設問項
目をレベル分けした2以上の選択肢を表示してもよい。
【0065】
つまり、表示部41bは、利用者が休息前に体調情報を入力する際に、(1)から(3)のうちの少なくとも1つを表示してもよく、利用者が休息後に体調情報を入力する際に、(1)、(2)、(4)のうちの少なくとも1つを表示してもよい。
【0066】
また、(1)から(4)の場合、表示部41bは、設問項目をレベル分けした6以下の選択肢を表示してもよい。
【0067】
これにより、入力部41aには、利用者による休憩室1での休息前および利用者による休憩室1での休息後のうちの少なくとも一方の体調情報が入力される。なお、入力部41aには、休息前、休息中および休息後のうちの少なくとも一方の体調情報が入力されてもよい。入力部41aには体調情報が入力されることで、入力部41aは体調情報を受け付けることができる。入力部41aは、受け付けた体調情報を記憶部42に出力する。
【0068】
また、入力部41aは、体調情報が入力される際に、入力された体調情報と体調情報の入力時刻とを紐付けてもよい。入力部41aは、体調情報と、体調情報に紐付けられた入力時刻とを記憶部42に出力してもよい。
【0069】
また、入力部41aには、休憩室1に搭載された照明器具70、音響装置61、第1送風機62、芳香器63および第2送風機64のうちの少なくとも1つを制御するための操作指示が入力される。つまり、入力部41aは、休憩室1に搭載された照明器具70、音響装置61、第1送風機62、芳香器63および第2送風機64のうちの少なくとも1つを制御するための操作入力を受け付けることができる。
【0070】
また、入力部41aは、利用者によって、第1照明器具71、第2照明器具72、音響装置61、第1送風機62、芳香器63および第2送風機64のそれぞれを個別に操作することができる。つまり、入力部41aは利用者が操作した操作指示を制御装置50に出力することで、制御装置50は、第1照明器具71、第2照明器具72、音響装置61、第1送風機62、芳香器63および第2送風機64のそれぞれを駆動させたり、駆動を停止させたりする。
【0071】
また、入力部41aは、利用者からの入力を受け付けることができる。例えば、入力部41aに対して利用者が利用時間を入力すると、入力部41aは、利用者が入力した利用時間を示す情報である利用時間情報を制御装置50に出力する。
【0072】
また、入力部41aは、第2空間R2に面した第7壁部11f7に配置されている。つまり、利用者がベッド30に就寝した場合において、入力部41aは、頭部側に配置されている。このため、利用者は、寝ながら入力部41aを操作することができる。なお、入力部41aは、第1空間R1、第2空間R2および第3空間R3のうちの1以上の空間に配置されていればよい。つまり、入力部41aは、休憩室1に複数設けられていてもよい。
【0073】
表示部41bは、利用者が休憩室1を利用する場合、複数の制御パターンの中から実行するための制御パターンを示す入力画像を表示する。これにより、利用者は、いずれかの制御パターンを選択することができる。また、表示部41bは、利用者による入力部41aへの操作入力の内容を表示することができる。操作入力の内容は、利用者が入力部41aへ入力した制御パターンと、制御パターンを入力した時点の入力時刻とを含む。
【0074】
複数の制御パターンには、照明器具70が発する光を制御するパターンが含まれる。例
えば、複数の制御パターンには、利用者を入眠させる効果のある制御パターン、利用者を覚醒させる効果のある制御パターン等の他に、単なる常時点灯の制御パターン、常夜灯の制御パターン、照明器具70が発する光の出力を増減(変化)させる制御パターン、照明器具70が発する光の出力を次第に減少(変化)させる制御パターン、照明器具70の光の出力を次第に増加(変化)させる制御パターン、照明器具70が発する光の色温度または色度を変化させる制御パターン等が含まれている。
【0075】
[記憶部42]
図4に示すように、記憶部42は、入力部41aから取得した体調情報を記憶する。つまり、記憶部42には、入力部41aに入力された体調情報が記憶される。
【0076】
また、記憶部42は、利用者が入力した体調情報とIDとを紐付けて記憶する。つまり、記憶部42は、利用者が休憩室1の利用登録をする際に利用者に割り当てられたIDと、利用者が入力した体調情報とを紐付けて記憶する。
【0077】
また、利用者が休憩室1の利用登録をする際に、利用者の年齢、利用者の年代、利用者の性別、利用者の業務経験年数、利用者の睡眠特性、利用者の疲労感、利用者のストレスおよび利用者の睡眠の質のうちの少なくとも1つを利用者が入力部41aに入力する。これにより、記憶部42は、入力部41aに入力された利用者の年齢、利用者の年代、利用者の性別、利用者の業務経験年数、利用者の睡眠特性、利用者の疲労感、利用者のストレスおよび利用者の睡眠の質のうちの少なくとも1つと、利用者に割り当てられたIDとを紐付けて記憶する。
【0078】
また、記憶部42は、体調情報と、体調情報に紐付けられた入力時刻とを記憶してもよい。これにより、記憶部42は、利用者における気分、疲労度および繁忙度等の体調情報を同一の入力時刻として記憶することができる。このため、利用者における気分、疲労度および繁忙度等の入力時刻のズレを調節しなくてもよくなる。
【0079】
また、記憶部42は、利用者による入力部41aへの操作入力の内容を記憶する。つまり、記憶部42は、利用登録された場合、利用者が休憩室1の利用を開始するときに入力表示部40に入力された今までの操作指示である制御パターンを記憶する。このため、記憶部42には、利用者が照明器具70、音響装置61、第1送風機62、芳香器63および第2送風機64のうちの少なくとも1つを制御するために入力した操作指示が示す制御パターンが記憶される。記憶部42は、操作指示が示す制御パターンと利用者に割り当てられたIDとを紐付けて記憶する。
【0080】
また、記憶部42は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)によって実現されるが、半導体メモリによって実現されてもよく、特に限定されることなく公知の電子情報記憶の手段を用いることができる。
【0081】
[制御装置50]
図2および
図3に示すように、制御装置50は、入力部41aに入力された操作指示に応じて、照明器具70、音響装置61、第1送風機62、芳香器63および第2送風機64の動作を制御することができる。具体的には、利用者が休憩室1を利用する場合、制御装置50は、入力部41aから操作指示を取得すると、照明器具70、音響装置61、第1送風機62、芳香器63および第2送風機64を一定時間動作させる。一定時間は、例えば、数分、数十分間、数時間である。
【0082】
まず、制御装置50による照明器具70の制御について説明する。
【0083】
例えば、利用者が休憩室1を利用する場合、利用者が入力部41aを操作して照明器具70を駆動させる操作指示を入力すると、制御装置50は、入力部41aから照明器具70の動作を制御する操作指示を取得する。制御装置50は、取得した操作指示に応じて、第1照明器具71および第2照明器具72を制御する。これにより、制御装置50は、複数の制御パターンを実行することで、照明器具70が発する光の出力を変化させることが可能である。
【0084】
次に、制御装置50による音響装置61の制御について説明する。
【0085】
例えば、利用者が休憩室1を利用する場合、利用者が入力部41aを操作して音響装置61を駆動させる操作指示を入力すると、制御装置50は、入力部41aから音響装置61の動作を制御する操作指示を取得する。制御装置50は、取得した操作指示に応じて、音響装置61に音楽を再生させる。これにより、音響装置61が音楽を再生することで、再生された音楽は、個室空間R内に出力される。また、制御装置50は、入力部41aから操作指示を取得することで、音響装置61が再生する音楽を変更したり、音響装置61が出力する音楽の音量を制御したりすることができる。これにより、制御装置50は、複数の制御パターンを実行することで、音響装置61が再生する音を変化させることが可能である。
【0086】
次に、制御装置50による第1送風機62および芳香器63の制御について説明する。
【0087】
例えば、利用者が休憩室1を利用する場合、利用者が入力部41aを操作して第1送風機62および芳香器63を駆動させる操作指示を入力すると、制御装置50は、入力部41aから第1送風機62および芳香器63の動作を制御する操作指示を取得する。第1送風機62および芳香器63がOFF状態からON状態になるように、利用者が入力部41aを操作して操作指示を入力すると、制御装置50は、入力部41aから取得した操作指示に応じて第1送風機62および芳香器63の電源をONにする。これにより、第1送風機62および芳香器63が駆動することで、第1送風機62が吸込口17から外部の空気を吸込んだ空気に芳香器63の機能性成分が導入され、個室空間R内に機能性成分を含んだ空気が気流発生部16から供給される。また、制御装置50は、入力部41aから操作指示を取得することで、芳香器63の出力、つまり個室空間R内への機能性成分の導入量を制御することができる。また、制御装置50は、入力部41aから操作指示を取得することで、第1送風機62の出力、つまり第1送風機62におけるファンの回転数を制御することができる。これにより、制御装置50は、複数の制御パターンを実行することで、第1送風機62および芳香器63が実行する香りおよび風を変化させることが可能である。
【0088】
例えば、利用者が休憩室1を利用する場合、利用者が入力部41aを操作して芳香器63を駆動させず、第1送風機62を駆動させる操作指示を入力すると、制御装置50は、入力部41aから第1送風機62の動作を制御する操作指示を取得する。この場合、第1送風機62が駆動することで、外部の空気が個室10の個室空間Rに供給される。
【0089】
また、利用者が休憩室1を利用する場合、利用者が入力部41aを操作して第1送風機62を駆動させず、芳香器63を駆動させる操作指示を入力すると、制御装置50は、入力部41aから芳香器63の動作を制御する操作指示を取得する。この場合、芳香器63が駆動することで、外部の空気が個室10の個室空間Rに供給される。
【0090】
次に、制御装置50による第2送風機64の制御について説明する。
【0091】
例えば、利用者が休憩室1を利用する場合、利用者が入力部41aを操作して第2送風
機64を駆動させる操作指示を入力すると、制御装置50は、入力部41aから第2送風機64の動作を制御する操作指示を取得する。第2送風機64がOFF状態からON状態になるように、利用者が入力部41aを操作して操作指示を入力すると、制御装置50は、入力部41aから取得した操作指示に応じて第2送風機64の電源をONにする。これにより、第2送風機64が駆動することで、外部の空気は個室10の個室空間Rに供給される。また、制御装置50は、入力部41aから操作指示を取得することで、第2送風機64の出力、つまり第2送風機64におけるファンの回転数を制御することができる。
【0092】
上述した複数の制御パターンは、予め設定されているため、利用者は、設定されている複数の制御パターンから選択することができる。
【0093】
例えば、利用者が入力表示部40を介して利用時間を入力すると、制御装置50は、照明器具70を制御することで、利用者が就寝するベッド30の表面を照明し、利用時間開始時に利用者を入眠させる効果のある制御パターン、利用時間終了時に仮眠中の利用者を覚醒させる効果のある制御パターン等を実行する。また、制御装置50は、音響装置61、第1送風機62、芳香器63および第2送風機64においても、入眠させる効果のある制御パターン、利用者を覚醒させる効果のある制御パターン等を実行する。これにより、健康管理システム3は、各制御パターンを実行することで、利用者の入眠および入眠した利用者の覚醒をサポートする環境を提供することができる。
【0094】
[照明器具70]
照明器具70は、個室空間Rを照明することができる。本実施の形態では、照明器具70として第1照明器具71および第2照明器具72が設けられている。照明器具70は、第1照明器具71および第2照明器具72の総称である。第1照明器具71は、起床用の照明装置であり、第2照明器具72は、入眠用の照明装置であってもよい。
【0095】
また、第1照明器具71および第2照明器具72は、光量を変化させる調光機能、および、色温度を変化させる調色機能を有する。このため、第1照明器具71および第2照明器具72は、制御装置50から操作指示、または、入力表示部40からの直接的な操作指示を受けることで、光の出力を変化させたり、色温度を変化させたりすることができる。例えば、第1照明器具71および第2照明器具72は、制御装置50から利用時間に応じた操作指示を取得することで、調光制御および調色制御を実行する。これにより、第1照明器具71および第2照明器具72は、利用時間において、輝度(明るさ)および色温度を変更することができる。
【0096】
また、第1照明器具71は、利用者がベッド30において就寝した際の上半身の鉛直上方に配置されている。具体的には、第1照明器具71は、天井13に設けられている。また、第1照明器具71は、天井13に埋め込まれるように配置されている。なお、第1照明器具71は、個室空間R内に設けられていればよい。
【0097】
また、第2照明器具72は、利用者がベッド30に就寝した際の足元側に設置されている。
図3に示すように、第2照明器具72は、第3空間R3に配置されている。第2照明器具72が点灯すると、第2照明器具72が出射した光は、個室10の壁部11fおよびベッド30等で反射した後に頭部側に照射される。
【0098】
なお、第1照明器具71および第2照明器具72のいずれか一方だけが休憩室1に設けられていてもよい。
【0099】
[音響装置61、第1送風機62、芳香器63および第2送風機64]
音響装置61は、個室空間R内に音を出力することができる。例えば、音響装置61は
、音楽を再生することで、入眠効果のある音楽を利用者に提供したり、覚醒効果のある音楽を利用者に提供したりすることができる。音響装置61は、個室10に収容され、例えば個室空間Rに配置されている。音響装置61は、利用者が入力部41aを操作することで、個室空間Rで流す音楽を変更したり、音量を調節したりすることができる。
【0100】
第1送風機62は、個室10内に配置され、個室10に設けられた吸込口17から空気を吸込み、個室空間Rに設けられた気流発生部16の吹出口から空気を吹き出すことで、個室空間R内に気流を発生させることができる。第1送風機62は、送風機の一例であってもよい。
【0101】
芳香器63は、個室10内に配置され、他方側開口20aから吹き出す空気に機能性成分を導入することで、個室空間Rの機能性成分の量を調節することができる。例えば、芳香器63は、制御装置50の制御によって第1送風機62が駆動することで、吸込口17から気流発生部16の吹出口に向かう空気に機能性成分を含ませることができる。つまり、機能性成分は、吸込口17から気流発生部16の吹出口に向かう気流に乗せられることで、個室空間Rに導かれる。これにより、個室空間Rに利用者の好みの香りを充満させたりすることができる。このような芳香器63の出力は、入力部41aによって調節することができる。また、芳香器63は、入力部41aによって操作されることで、機能性成分の種類を変更することができてもよい。
【0102】
なお、芳香器63は、第1送風機62を駆動させなくても、個室空間Rに機能性成分を導入することができる。つまり、芳香器63は、単に個室空間R内に配置されているだけで、機能性成分の香りを個室空間Rに充満させることができる。
【0103】
また、芳香器63は、利用者がベッド30において就寝した際の足元側に配置されている。具体的には、芳香器63は、ダクト20における流路上または第3空間R3に配置されている。本実施の形態では、芳香器63は、第1送風機62よりも下流側であり、利用者の頭部から遠ざけるように、第1送風機62よりも天井13側に配置されている。
【0104】
なお、本実施の形態では、第1送風機62および芳香器63は、天井13よりもZ軸マイナス方向側(下方側)に位置しているが、これに限定されない。第1送風機62および芳香器63は、個室10内において如何様に配置されていてもよい。
【0105】
第2送風機64は、制御装置50によって駆動が制御されることで、個室10の中の空気と個室10の外の空気との入替えを行う。第2送風機64は、送風機の一例である。
【0106】
例えば、第2給排気口20bから個室空間R内の空気を個室10の外部に排気するように第2送風機64が駆動する場合、第1給排気口5から個室10の外部の空気が吸気されることで、個室空間Rへ個室10の外部の空気が給気される。また、第2送風機64の駆動によって、第2給排気口20bから個室空間R内の空気が吸気され、吸気された空気は、ダクト20を介して他方側開口20aから個室10の外部に排気される。
【0107】
また、第2給排気口20bから個室空間R内へ空気を給気するように第2送風機64が駆動する場合、ダクト20の他方側開口20aから個室10の外部の空気が吸気されることで、ダクト20を介して第2給排気口20bから個室空間Rへ個室10の外部の空気が給気される。これにより、個室空間R内の空気が第1給排気口5から個室10の外部に排気される。
【0108】
このように、第1送風機62および第2送風機64は、駆動することで、個室10内に空気を循環させることができる。第1送風機62および第2送風機64の出力は、入力部
41aによって調節することができる。
【0109】
また、第1送風機62および第2送風機64は、利用者がベッド30において就寝した際の足元側に配置されている。
【0110】
[電源部80]
電源部80は、第1照明器具71および第2照明器具72に電力を供給することで光の出力を制御させたり、音響装置61、第1送風機62、芳香器63および第2送風機64に電力を供給することで出力を制御させたりする。つまり、電源部80は、第1照明器具71、第2照明器具72、音響装置61、第1送風機62、芳香器63および第2送風機64を駆動させるための駆動電力を生成し、この駆動電力を第1照明器具71、第2照明器具72、音響装置61、第1送風機62、芳香器63および第2送風機64のそれぞれに供給する。また、電源部80は、制御装置50、入力表示部40に電力を供給したりもする。
【0111】
<処理動作>
次に、本実施の形態における健康管理システム3および休憩室1の処理動作について説明する。
【0112】
(動作例1)
本動作例では、利用者が休憩室1を利用する場合の全体的な処理動作について、
図5~
図13を用いて説明する。
【0113】
図5は、健康管理システム3の処理動作を示すシーケンス図である。
図6Aは、ホーム画像を示す図である。
図6Bは、ホーム画像のログイン画像を示す図である。
図6Cは、IDの入力画像を示す図である。
図7は、登録画像を示す図である。
図8は、IDの入力画像を示す図である。
図9は、休息前のアンケートの入力画像を示す図である。
図10は、制御パターンの入力画像を示す図である。
図10では、環境音の場合の制御パターンを例示している。
図11は、起床時刻の入力画像を示す図である。
図12は、休息後のアンケートの入力画像を示す図である。
図13は、休息後のアンケートの入力画像を示す別の図である。
【0114】
まず、利用者は、休憩室1に入室して入力表示部40の操作を開始する。このとき、
図5および
図6Aに示すように、入力表示部40は、ホーム画像を表示している(S11)。
【0115】
利用者は、休憩室1を初めて使用する場合、利用登録してもよい。利用者は、
図6Bおよび
図6Cに示すように、入力表示部40に表示されている登録画像から利用登録を試みることで、IDが作成され、自身に割り当てられたIDを取得する。また、入力表示部40は、利用登録時において、利用者の年齢、利用者の年代、利用者の性別、利用者の業務経験年数、利用者の睡眠特性、利用者の疲労感、利用者のストレスおよび利用者の睡眠の質のうちの少なくとも1つを表示する。利用者は、利用者の年齢、利用者の年代、利用者の性別、利用者の業務経験年数、利用者の睡眠特性、利用者の疲労感、利用者のストレスおよび利用者の睡眠の質のうちの少なくとも1つを入力表示部40に入力する。本実施の形態の
図7では、入力表示部40は、利用者の「年齢」、利用者の「性別」および利用者の「業務経験年数」を表示している。
【0116】
利用者は、「年齢」、「性別」、「業務経験年数」、「睡眠特性」、「疲労感」、「ストレス」、「睡眠の質」を入力表示部40に入力する。記憶部42は、入力部41aに入力された利用者の年齢、利用者の年代、利用者の性別、利用者の業務経験年数、利用者の
睡眠特性、利用者の疲労感、利用者のストレスおよび利用者の睡眠の質のうちの少なくとも1つと、利用者に割り当てられたIDとを紐付けて記憶する。これにより、利用者の利用登録は完了する。
【0117】
次に、
図5および
図8に示すように、入力表示部40は、IDの入力画像を表示する(S12)。利用登録が完了していなければ、利用者が入力表示部40に利用登録するための登録ボンタンをONすることで、入力表示部40は、新規IDの登録画像を表示する(S12a)。具体的には、入力表示部40は、新規IDの登録画像として、ID、性別、年齢、年代、業務経験年数、睡眠特性、疲労感、ストレスおよび睡眠の質等を表示する。これにより、利用者は、ID、性別、年齢、年代、業務経験年数、睡眠特性、疲労感、ストレスおよび睡眠の質等の登録情報を入力する。入力表示部40は、利用者が新規ID等の登録画像で利用登録するように登録情報を入力すると、登録情報を記憶部42に出力する(S12b)。
【0118】
これにより、記憶部42は、登録情報を取得することで、新規ID等の登録情報を記憶する(S30)。
【0119】
次に、入力表示部40は、記憶部42から登録完了通知を取得する(S30a)。
【0120】
次に、入力表示部40は、利用登録後に入力されたIDを記憶部42に出力する(S12c)。
【0121】
次に、IDがデータベースに存在している場合、IDの利用を開始することができる。この場合、記憶部42は、利用者による入力部41aへの操作入力の内容である、IDに紐付けられている制御パターンを出力する(S31)。この制御パターンは、利用者が過去に実行した履歴としての制御パターンである。なお、過去に実行した制御パターン、つまり履歴が存在していない場合、入力表示部40は、過去に実行した制御パターンが存在しない旨を表示してもよい。
【0122】
また、入力表示部40は、IDが入力されると、休息前のアンケートの入力画像を表示する(S13)。休息前のアンケートは、利用者における休息前の体調情報を調査するための上述した(1)から(3)のうちの少なくとも1つで構成されている。
【0123】
例えば、
図9に示すように、入力表示部40は、(1)の利用者における気分の設問項目、(2)の利用者における疲労度の設問項目、(3)の利用者における繁忙度の設問項目を表示している。(1)の場合では、入力表示部40は、「今の気分を回答ください」と表示し、かつ、利用者における気分の設問項目を顔の表情を模してレベル分けした6つの選択肢を表示している。(2)の場合では、入力表示部40は、「今の疲労度を回答ください」と表示し、利用者における疲労度の設問項目について、「全く疲れていない」、「わずかに疲れている」、「少し疲れている」、「かなり疲れている」、「非常に疲れている」というようにレベル分けした選択肢を表示している。(3)の場合では、入力表示部40は、「今の忙しさを回答ください」と表示し、利用者における繁忙度の設問項目について、「忙しくない」、「あまり忙しくない」、「いつも通り」、「やや忙しい」、「大変忙しい」というようにレベル分けした選択肢を表示している。
【0124】
このような、忙しさに関する設問項目を入力表示部40が表示することで、利用者の休憩時間の長さ及び利用者における疲労度が、職場の忙しさによるものか、それとも別の要因かを判別するために用いることができる。例えば、利用者が看護師及び医師等の病院関係者である場合、忙しさの原因が病棟の患者数、重症度等の患者層による影響なのか、看護師の人員配置が適正な状況であるかを入力表示部40が表示することができる。
【0125】
また、入力表示部40は、アンケートの入力画像において、患者数及び患者層等の病院情報を入力することが可能な設問項目を表示してもよい。この場合、患者数が多く、重症度の高い患者層が多い病院の場合、職場における人員配置(人数及びスキル)の検討に活用することができる。これにより、看護師の負担を軽減し、職場の看護力を高めることが期待できるため、健康管理システム3を搭載した病院における患者のケアの充実に繋げることが期待できる。このような健康管理システム3は、別のシステムと連携したりすることができてもよい。
【0126】
利用者が休息前のアンケートを入力表示部40に入力することで、入力表示部40は、アンケートの入力として、体調情報の入力を受け付ける。入力表示部40は、体調情報の入力を受け付けた際に、入力時点の時刻を体調情報に紐付ける。入力表示部40は、入力された体調情報と、入力時点の入力時刻とを紐付けて記憶部42に出力する(S13a)。
【0127】
これにより、記憶部42は、体調情報と、入力時点の入力時刻とを紐付けて取得し、取得した体調情報と、入力時点の入力時刻(時刻情報)とを紐付けて記憶する(S32)。
【0128】
また、入力表示部40は、制御パターンを示す入力画像を表示する(S14)。
図10および
図11で示すように、入力表示部40は、制御装置50が制御を実行するための複数の制御パターンを示す入力画像を表示する。つまり、入力表示部40は、休憩室1内の環境設定および起床時刻の設定を行うための入力画像を表示する。利用者は、制御パターンを選択したり、起床時刻を入力したりすることができる。これにより、入力表示部40には、休憩室1に搭載された照明器具70、音響装置61、第1送風機62、芳香器63および第2送風機64のうちの少なくとも1つを制御するための操作指示が入力される。
【0129】
また、利用者が過去に実行した履歴としての制御パターンが存在している場合、入力表示部40は、記憶部42から履歴としての制御パターンを取得する。この場合、入力表示部40は、履歴としての制御パターンを表示する。
【0130】
次に、入力表示部40は、入力された利用開始の指示を制御装置50へ出力する(S15a)。
【0131】
次に、制御装置50は、操作指示に応じて、照明器具70、音響装置61、第1送風機62、芳香器63および第2送風機64のうちの少なくとも1つを制御開始する(S22)。制御装置50は、利用時間が経過するまで、操作指示に応じた制御を実行する。制御装置50は、制御の開始時刻を記憶部42に出力する(S22a)。記憶部42は、取得した開始時刻を記憶する(S32a)。開始時刻は、
図4に示すように、ID、体調情報、実施した制御パターン、入力時刻等が紐付けられて記憶部42に記憶される。
【0132】
次に、制御装置50は、制御を終了させるための制御指示を取得すると、制御を終了する(S23)。制御装置50は、制御の終了時刻を記憶部42に出力する(S23a)。記憶部42は、取得した終了時刻を記憶する(S32b)。終了時刻は、
図4に示すように、ID、体調情報、実施した制御パターン、入力時刻等が紐付けられて記憶部42に記憶される。
【0133】
また、入力表示部40は、仮眠の終了を示す画像を表示すると、休息後のアンケートの入力画像を表示する(S17)。休息後のアンケートは、利用者における休息後の体調情報を調査するための上述した(1)、(2)、(4)のうちの少なくとも1つで構成されている。
【0134】
例えば、
図12および
図13に示すように、入力表示部40は、(1)の利用者における気分の設問項目、(2)の利用者における疲労度の設問項目、(4)の利用者の睡眠満足度、利用者の睡眠時間および利用者の利用満足度のうちの少なくとも1つの設問項目を表示している。(1)、(2)は上述した通りである。(4)の場合では、例えば、入力表示部40は、「今回の睡眠(仮眠)で寝ましたか」、「今回の睡眠(仮眠)にどれぐらい満足しましたか?」、「寝つきはどうでしたか?」、「睡眠の深さはどうでしたか?」、および、「目覚めはどうでしたか?」を表示している。「今回の睡眠(仮眠)で寝ましたか」という睡眠時間に相当する設問項目について、入力表示部40は、「寝た」、「少し寝た」、「全く寝られなかった」というようにレベル分けした選択肢を表示している。「今回の睡眠(仮眠)にどれぐらい満足しましたか?」という睡眠満足度に相当する設問項目について、入力表示部40は、「十分に満足」、「割と満足」、「少し不満」、「割と不満」、「大変不満」というようにレベル分けした選択肢を表示している。また、「寝つきはどうでしたか?」および「目覚めはどうでしたか?」という利用満足度に相当する設問項目について、入力表示部40は、「非常に良かった」、「やや良かった」、「やや悪かった」、「非常に悪かった」というようにレベル分けした選択肢を表示している。また、「睡眠の深さはどうでしたか?」という睡眠満足度に相当する設問項目について、入力表示部40は、「深かった」、「やや深かった」、「やや浅かった」、「浅かった」というようにレベル分けした選択肢を表示している。
【0135】
利用者が休息後のアンケートを入力表示部40に入力することで、入力表示部40は、アンケートの入力として、休息後の体調情報の入力を受け付ける。入力表示部40は、体調情報の入力を受け付けた際に、入力時点の入力時刻を体調情報に紐付ける。入力表示部40は、入力された休息後の体調情報と、入力時点の入力時刻とを紐付けて記憶部42へ出力する(S17a)。IDの利用を終了すると、記憶部42は、休息後の体調情報と、入力時点の入力時刻(時刻情報)とを紐付けて記憶する(S33)。
【0136】
こうして、休憩室1の利用が終了し、次の利用者が休憩室1を利用することができるようになる。
【0137】
なお、本動作例では、休憩室1の休息前と休息後とに入力表示部40がアンケート入力画像を表示するが、入力表示部40は、休憩室1の休息前および休息後のいずれか一方でアンケート入力画像を表示するだけでもよい。また、休憩室1の休息前および休息後にアンケート入力画像を表示しても、いずれか一方をスキップすることができてもよい。
【0138】
また、本動作例では、記憶部42が健康管理システム3に設けられているが、記憶部42が休憩室1の外部である外部装置に設けられていてもよい。この場合、外部装置と通信可能な健康管理システム3の通信部が利用者のID、体調情報等を外部装置へ送信してもよく、外部装置が制御パターン等を健康管理システム3へ送信してもよい。外部装置は、休憩室1が設置されている施設または別の施設に設けられているパーソナルコンピュータ、および、クラウドサーバ等である。
【0139】
(動作例2)
本動作例では、健康管理システム3の操作ログ情報を外部装置にアップロードする場合、アプリケーションを更新する場合の処理動作について、
図14を用いて説明する。
【0140】
本動作例では、外部装置に操作ログ情報をアップロードしたり、アプリケーションを更新したりするが、外部装置の代わりに記憶部42であってもよい。この場合、記憶部42には、最新のアプリケーションの更新情報が自動的に記憶されていてもよい。本動作例の外部装置は、クラウドサーバである場合を例示している。操作ログ情報は、利用者による
入力部41aへ操作入力した履歴(体調情報、起床時刻、実施した制御パターン)である。
【0141】
図14は、健康管理システム3のアプリケーションをアップロードする場合の処理動作を示すシーケンス図である。
【0142】
まず、入力表示部40は、操作ログ情報のアップロードを外部装置へ行う(S51)。つまり、入力表示部40は、操作ログ情報を外部装置へ送信する。外部装置は、休憩室1の外部の装置であり、
図2では図示を省略している。
【0143】
次に、外部装置は、操作ログ情報を受信し(S61)、受信した操作ログ情報を保存する(S62)。
【0144】
次に、外部装置は、保存完了報告を入力表示部40へ送信する(S62a)。
【0145】
次に、入力表示部40は、保存完了報告を取得すると、アプリケーションの更新を外部装置へ確認する(S52)。
【0146】
次に、外部装置は、ステップS52により、アプリケーションの更新の確認を受信すると、アプリケーションの更新情報が存在している場合、アプリケーションの更新情報を入力表示部40へ送信する(S63)。
【0147】
次に、入力表示部40は、アプリケーションの更新情報を受信すると、アプリケーションの更新の処理を行う(S53)。これにより、入力表示部40のアプリケーションは最新の状態に保たれる。そして、
図14におけるシーケンス図の処理動作が終了する。
【0148】
また、上述では、アプリケーションの更新の確認を実行することを例示したが、休息前および休息後のアンケートの入力画像の設問項目、制御パターン、環境設定、起床時刻等を更新することができてもよい。例えば、設問項目については、繁忙度の設問の変更、および、仕事の充実度の設問項目の追加等を行ってもよい。
【0149】
<作用効果>
次に、本実施の形態における健康管理システム3および休憩室1の作用効果について説明する。
【0150】
上述したように、本実施の形態の健康管理システム3は、休憩室1を利用する利用者の体調情報が入力される入力部41aと、入力部41aに入力された体調情報を記憶する記憶部42とを備える。そして、入力部41aには、利用者による休憩室1での休息前および利用者による休憩室1での休息後のうちの少なくとも一方の体調情報が入力される。
【0151】
これによれば、利用者が休憩室1の休息前および休息後のうちの少なくとも一方で体調情報を入力するため、利用者がセンサ等を装着しなくても、健康管理システム3は、休憩室1の休息前および休息後のうちの少なくとも一方の体調情報を取得することができる。
【0152】
したがって、休憩室1の利用者の体調情報を取得する際に、利用者の負担の増大を抑制することができる。
【0153】
また、本実施の形態の休憩室1は、健康管理システム3と、休憩室1の個室10を移動させる移動部(キャスター12)とを備える。
【0154】
これによれば、自由に移動可能な可搬式の休憩室1を提供することができる。また、この休憩室1においても、上述と同様の作用効果を奏する。
【0155】
また、本実施の形態の健康管理システム3は、利用者が体調情報を入力するための設問項目を表示する表示部41bを備える。
【0156】
これによれば、利用者は、表示部41bに表示された設問項目を見ながら、利用者が休憩室1を利用する直前である休息前および利用者が休憩室1を利用する直後である休息後のうちの少なくとも一方における体調情報を入力するため、健康管理システム3は、利用者の主観評価に基づいた最新の体調情報を取得することができる。
【0157】
また、本実施の形態の健康管理システム3において、表示部41bは、利用者が体調情報を入力する際に、利用者における気分の設問項目をレベル分けした2以上の選択肢、および、利用者における疲労度の設問項目をレベル分けした2以上の選択肢のうちの少なくとも一方を表示する。
【0158】
これによれば、利用者および監督者は、利用者の体調情報の変化を把握することができる。また、利用者が体調情報を忘れてしまうというリスクの増大を抑制することができるため、健康管理システム3は、利用者の体調情報を取得することができる。
【0159】
また、本実施の形態の健康管理システム3において、表示部41bは、利用者が休息前に体調情報を入力する際に、利用者における繁忙度の設問項目をレベル分けした2以上の選択肢を表示する。
【0160】
これによれば、休息前に利用者が繁忙度を確認することができるため、利用者および監督者は、利用者の繁忙度を把握することができる。また、利用者の体調の変化が繁忙度によるものか、別の要因かを判別することができる。また、利用者が繁忙度を忘れてしまうというリスクの増大を抑制することができるため、健康管理システム3は、利用者の繁忙度を取得することができる。
【0161】
また、本実施の形態の健康管理システム3において、表示部41bは、利用者が休息後に体調情報を入力する際に、利用者の睡眠満足度、利用者の睡眠時間および利用者の利用満足度のうちの少なくとも1つの設問項目をレベル分けした2以上の選択肢を表示する。
【0162】
これによれば、利用者および監督者は、利用者による職場での休息後の効果、利用者における体調の状態を把握することができる。また、利用者が休息後の効果を忘れてしまうというリスクの増大を抑制することができるため、健康管理システム3は、利用者の休息後の効果を取得することができる。
【0163】
また、本実施の形態の健康管理システム3において、表示部41bは、設問項目をレベル分けした6以下の選択肢を表示する。
【0164】
これによれば、利用者に対する選択肢を増やしすぎないようにすることで、利用者が選択肢を選択する際に煩雑にならないようにすることができる。
【0165】
また、本実施の形態の健康管理システム3において、入力部41aは、利用者に割り当てられたIDの入力を受け付ける。そして、記憶部42は、利用者が入力した体調情報とIDとを紐付けて記憶する。
【0166】
これによれば、IDを入力するだけで、利用者および利用者の監督者は、利用者の過去
の体調情報を把握することができる。
【0167】
また、本実施の形態の健康管理システム3において、利用者が休憩室1の利用登録を行う場合、入力部41aは、利用者の年齢、利用者の年代、利用者の性別、利用者の業務経験年数、利用者の睡眠特性、利用者の睡眠特性、利用者の疲労感、利用者のストレスおよび利用者の睡眠の質のうちの少なくとも1つの入力を受け付ける。そして、記憶部42は、入力部41aに入力された利用者の年齢、利用者の年代、利用者の性別、利用者の業務経験年数、利用者の睡眠特性の睡眠特性、利用者の睡眠特性、利用者の疲労感、利用者のストレスおよび利用者の睡眠の質のうちの少なくとも1つと、利用者に割り当てられたIDとを紐付けて記憶する。
【0168】
これによれば、IDを入力するだけで、利用者および利用者の監督者は、複数の利用者のそれぞれの特徴および特性を把握することができる。
【0169】
また、利用者の年齢、年代、性別および業務経験年数だけでなく、睡眠特性、睡眠特性、疲労感、ストレスおよび睡眠の質という、利用者の特徴および特性を深く把握することができる。
【0170】
また、利用者の最初の登録時からある一定期間が経過した後に、利用者の特徴および特性に変化している可能性があるため、利用者のプロファイルの更新を行うこともできるようになる。
【0171】
また、本実施の形態の健康管理システム3において、照明器具70、音響装置61、送風機(第1送風機62、第2送風機64)、および、芳香器63のうちの少なくとも1つが休憩室1に搭載される。また、入力部41aは、休憩室1に搭載された照明器具70、音響装置61、送風機、および、芳香器63のうちの少なくとも1つを制御するための操作入力を受け付ける。そして、記憶部42は、入力部41aへの操作入力の内容を記憶する。
【0172】
これによれば、入力部41aは、照明器具70、音響装置61、送風機(第1送風機62、第2送風機64)、および、芳香器63のうちの少なくとも1つを制御するための操作入力と、体調情報の入力とを兼用することができる。このため、健康管理システム3における構成要素の増大と利用者の操作負担の増大を抑制することができる。
【0173】
また、利用者は、照明器具70、音響装置61、送風機(第1送風機62、第2送風機64)、および、芳香器63のうちの少なくとも1つを制御するための操作入力および休息前および休息後の体調情報の入力を容易に行うことができる。
【0174】
また、記憶部42が操作入力の内容と体調情報とを紐付けて記憶すれば、健康管理システム3において、利用者の体調を改善するための照明器具70、音響装置61、送風機(第1送風機62、第2送風機64)、および、芳香器63の制御パターンを把握したり、比較したりすることができる。また、健康管理システム3は、この制御パターンを提示したり、利用者の体調を改善する次の制御パターンを提示したりすることができる。さらに、健康管理システム3において、制御パターンと利用者の体調との交互作用を比較することができる。
【0175】
また、本実施の形態の健康管理システム3において、利用者による入力部41aへの操作入力の内容は、表示部41bに表示される。
【0176】
これによれば、利用者による操作入力の内容を選択することができるため、利用者にお
ける照明器具70、音響装置61、送風機(第1送風機62、第2送風機64)、および、芳香器63のうちの少なくとも1つを制御するための操作入力の手間が増大することを抑制できる。つまり、利用者における休憩室1を利用するときの設定負担を抑制することができる。
【0177】
また、利用者および監督者は、過去の操作入力の内容から、日々の利用者の体調情報、休憩状況を把握することができる。
【0178】
(実施の形態の変形例1)
本変形例では、健康管理システム3aがさらに分析部43を備える点で実施の形態と相違する。本実施の形態おける他の構成は、特に明記しない場合は、実施の形態と同様であり、同一の構成については同一の符号を付して構成に関する詳細な説明を省略する。
【0179】
まず、本変形例の健康管理システム3aについて、
図15を用いて説明する。
【0180】
図15は、実施の形態の変形例1に係る休憩室1aを示すブロック図である。
【0181】
本変形例では、休憩室1aの健康管理システム3aは、入力表示部40、記憶部42、制御装置50、照明器具70、音響装置61、第1送風機62、芳香器63および第2送風機64の他に、分析部43を備えている。
【0182】
分析部43は、記憶部42に記憶されている体調情報を分析する。例えば、分析部43は、体調情報に基づいて利用者の体調を分析する。これにより、分析部43は、体調情報を分析した結果として、利用者の客観的な体調および労務のうちの少なくとも1つを出力する。例えば、分析部43は、入力表示部40に分析した結果を出力したり、休憩室1aの外部の外部装置2に出力したりする。外部装置2は、施設に設けられているパーソナルコンピュータおよびクラウドサーバ等である。施設は、例えば、病院、工場、会社、行政機関および住宅等である。これにより、外部装置2は、利用者の体調情報に基づいて、利用者の体調および/または利用者の労務を可視化したり、利用者の体調および/または利用者の労務を時系列に応じて纏めたりすることができる。
【0183】
このような、本変形例における健康管理システム3aおよび休憩室1aの作用効果について説明する。
【0184】
上述したように、本変形例の健康管理システム3aは、記憶部42に記憶されている体調情報を分析した結果として利用者の体調および労務のうちの少なくとも1つを出力する分析部43を備え。
【0185】
これによれば、利用者および監督者は、利用者の体調および労務の状況をその場で確認することができる。これにより、利用者の体調管理および労働条件の改善に役立てることができる。
【0186】
(実施の形態の変形例2)
本変形例では、健康管理システム3bがさらに通信部91を備える点で実施の形態と相違する。本実施の形態おける他の構成は、特に明記しない場合は、実施の形態と同様であり、同一の構成については同一の符号を付して構成に関する詳細な説明を省略する。
【0187】
まず、本変形例の健康管理システム3bについて、
図16を用いて説明する。
【0188】
図16は、実施の形態の変形例2に係る休憩室1bを示すブロック図である。
【0189】
本変形例では、休憩室1bの健康管理システム3bは、照明器具70、音響装置61、第1送風機62、芳香器63、第2送風機64、制御装置50、入力表示部40および記憶部42の他に、通信部91を備えている。
【0190】
通信部91は、外部装置2aと無線または有線通信することが可能である。通信部91は、記憶部42に記憶されている体調情報を、休憩室1bの外部である外部装置2aに送信する。外部装置2aは、体調情報を分析する分析部2bを備えている。分析部2bは、体調情報を分析した結果として、客観的に分析された利用者の体調および労務のうちの少なくとも1つを出力する。例えば、外部装置2aは、分析した結果を入力表示部40に送信したり、外部装置2aの表示画面に出力したりする。外部装置2aは、施設に設けられているパーソナルコンピュータおよびクラウドサーバ等である。施設は、例えば、病院、工場、会社、行政機関および住宅等である。これにより、外部装置2aは、利用者の体調情報に基づいて、利用者の体調、利用者の労務を可視化したり、時系列に応じて纏めたりすることができる。
【0191】
このような、本変形例における健康管理システム3bおよび休憩室1bの作用効果について説明する。
【0192】
上述したように、本変形例の健康管理システム3bは、記憶部42に記憶されている体調情報を休憩室1bの外部の分析部2bに送信する通信部91を備える。
【0193】
これによれば、利用者および監督者は、利用者の体調および労務状況を離れた場所でも確認することができる。
【0194】
(その他の変形例)
以上、本開示に係る健康管理システムおよび休憩室について、上記実施の形態に基づいて説明したが、本開示は、これらの実施の形態に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思い付く各種変形を実施の形態に施したものも、本開示の範囲に含まれていてもよい。
【0195】
例えば、上記実施の形態に係る健康管理システムおよび休憩室において、健康管理システムは休憩室に搭載されているが、健康管理システムは、休憩室と分離独立可能であってもよい。この場合、記憶部は、入力表示部に搭載されていてもよく、休憩室に搭載されていてもよい。
【0196】
また、上記実施の形態に係る健康管理システムおよび休憩室において、振動センサをベッドに設けることで、利用者の睡眠を示す情報、疲労度を取得してもよい。
【0197】
また、上記実施の形態に係る健康管理システムおよび休憩室において、表示部は、記憶部に記憶された一定の期間中における第1利用者の利用情報と、記憶部に記憶された一定の期間中における第2利用者の利用情報とを表示することもできる。この場合、監督者は、第1利用者の体調情報と第2利用者の体調情報とを比較して閲覧することができてもよい。
【0198】
また、上記実施の形態に係る健康管理システムは、移動可能な本実施の形態の休憩室以外の休憩室にも適用することができる。つまり、健康管理システムは、施設に形成されている移動不能な部屋(不動産)に適用することも可能である。
【0199】
また、上記実施の形態に係る健康管理システムおよび休憩室に含まれる制御装置等は典
型的に集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部または全てを含むように1チップ化されてもよい。
【0200】
また、集積回路化はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、またはLSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
【0201】
なお、上記実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサ等のプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリ等の記憶媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
【0202】
また、上記で用いた数字は、全て本開示を具体的に説明するために例示するものであり、本開示の実施の形態は例示された数字に制限されない。
【0203】
また、ブロック図における機能ブロックの分割は一例であり、複数の機能ブロックを一つの機能ブロックとして実現したり、一つの機能ブロックを複数に分割したり、一部の機能を他の機能ブロックに移してもよい。また、類似する機能を有する複数の機能ブロックの機能を単一のハードウェアまたはソフトウェアが並列または時分割に処理してもよい。
【0204】
以下に、上記実施の形態に基づいて説明した健康管理システムおよび休憩室の特徴を示す。
【0205】
<技術1>
休憩室を利用する利用者の体調情報が入力される入力部と、
前記入力部に入力された前記体調情報を記憶する記憶部とを備え、
前記入力部には、前記利用者による前記休憩室での休息前および前記利用者による前記休憩室での休息後のうちの少なくとも一方の前記体調情報が入力される
健康管理システム。
【0206】
<技術2>
前記利用者が前記体調情報を入力するための設問項目を表示する表示部を備える
技術1に記載の健康管理システム。
【0207】
<技術3>
前記表示部は、前記利用者が前記体調情報を入力する際に、前記利用者における気分の設問項目をレベル分けした2以上の選択肢、および、前記利用者における疲労度の設問項目をレベル分けした2以上の選択肢のうちの少なくとも一方を表示する
技術2に記載の健康管理システム。
【0208】
<技術4>
前記表示部は、前記利用者が前記休息前に前記体調情報を入力する際に、前記利用者における繁忙度の設問項目をレベル分けした2以上の選択肢を表示する
技術2または3に記載の健康管理システム。
【0209】
<技術5>
前記表示部は、前記利用者が前記休息後に前記体調情報を入力する際に、前記利用者の睡眠満足度、睡眠時間および利用満足度のうちの少なくとも1つの設問項目をレベル分け
した2以上の選択肢を表示する
技術2~4のいずれか1つに記載の健康管理システム。
【0210】
<技術6>
前記表示部は、前記設問項目をレベル分けした6以下の選択肢を表示する
技術2~5のいずれか1つに記載の健康管理システム。
【0211】
<技術7>
前記入力部は、前記利用者に割り当てられたIDの入力を受け付け、
前記記憶部は、前記利用者が入力した前記体調情報と前記IDとを紐付けて記憶する
技術1~6のいずれか1つに記載の健康管理システム。
【0212】
<技術8>
前記利用者が前記休憩室の利用登録を行う場合、前記入力部は、前記利用者の年齢、前記利用者の年代、前記利用者の性別、前記利用者の業務経験年数、前記利用者の睡眠特性、前記利用者の睡眠特性、前記利用者の睡眠特性、前記利用者の疲労感、前記利用者のストレスおよび前記利用者の睡眠の質のうちの少なくとも1つの入力を受け付け、
前記記憶部は、前記入力部に入力された前記利用者の年齢、前記利用者の年代、前記利用者の性別、前記利用者の業務経験年数、前記利用者の睡眠特性、前記利用者の睡眠特性、前記利用者の疲労感、前記利用者のストレスおよび前記利用者の睡眠の質のうちの少なくとも1つと、前記利用者に割り当てられたIDとを紐付けて記憶する
技術1~7のいずれか1つに記載の健康管理システム。
【0213】
<技術9>
照明器具、音響装置、送風機、および、芳香器のうちの少なくとも1つが前記休憩室に搭載され、
前記入力部は、前記休憩室に搭載された前記照明器具、前記音響装置、前記送風機、および、前記芳香器のうちの少なくとも1つを制御するための操作入力を受け付け、
前記記憶部は、前記入力部への前記操作入力の内容を記憶する
技術1~8のいずれか1つに記載の健康管理システム。
【0214】
<技術10>
前記利用者による前記入力部への前記操作入力の内容は、表示部に表示される
技術9に記載の健康管理システム。
【0215】
<技術11>
前記記憶部に記憶されている前記体調情報を分析した結果として前記利用者の体調および労務のうちの少なくとも1つを出力する分析部を備え
技術1~10のいずれか1つに記載の健康管理システム。
【0216】
<技術12>
前記記憶部に記憶されている前記体調情報を前記休憩室の外部の分析部に送信する通信部を備える
技術1~11のいずれか1つに記載の健康管理システム。
【0217】
<技術13>
技術1~12のいずれか1つに記載の健康管理システムと、
前記休憩室の個室を移動させる移動部とを備える
休憩室。
【0218】
なお、上記の実施の形態に対して当業者が思い付く各種変形を施して得られる形態や、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で実施の形態における構成要素および機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本開示に含まれる。
【符号の説明】
【0219】
1、1a、1b 休憩室
2b、43 分析部
3、3a、3b 健康管理システム
10 個室
12 キャスター(移動部)
41a 入力部
41b 表示部
42 記憶部
50 制御装置
61 音響装置
62 第1送風機(送風機)
63 芳香器
64 第2送風機(送風機)
70 照明器具
71 第1照明器具(照明器具)
72 第2照明器具(照明器具)
91 通信部