(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024064369
(43)【公開日】2024-05-14
(54)【発明の名称】超音波発生装置
(51)【国際特許分類】
H04R 1/34 20060101AFI20240507BHJP
【FI】
H04R1/34 330B
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022172914
(22)【出願日】2022-10-28
(71)【出願人】
【識別番号】000004547
【氏名又は名称】日本特殊陶業株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】504137912
【氏名又は名称】国立大学法人 東京大学
(74)【代理人】
【識別番号】110000497
【氏名又は名称】弁理士法人グランダム特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 伸介
(72)【発明者】
【氏名】田巻 明日佳
(72)【発明者】
【氏名】横山 広大
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 諭
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 遼
(72)【発明者】
【氏名】笠島 崇
(72)【発明者】
【氏名】森田 剛
【テーマコード(参考)】
5D019
【Fターム(参考)】
5D019GG04
5D019GG05
(57)【要約】
【課題】超音波集束部及び導波路に伝送される超音波が貫通孔内を通る物体に漏れることを抑制する。
【解決手段】超音波発生装置10は、介在部(筒部材30)を備える。介在部(筒部材30)は、物体(液体90)と貫通孔(第1貫通孔20)を形成する内周面(第1内周面21)との間に介在する。介在部(筒部材30)の音響インピーダンスは、超音波集束部12、導波路13、及び物体(液体90)のいずれの音響インピーダンスよりも大きいか、又はいずれの音響インピーダンスよりも小さい。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
超音波を発生する超音波発生源と、
前記超音波発生源から発生した前記超音波を集束する超音波集束部と、
前記超音波集束部によって集束された前記超音波を伝送する導波路と、を備え、
後端側から前記超音波発生源、前記超音波集束部、前記導波路の順に配置されてなり、
前記超音波集束部及び前記導波路は、前記超音波集束部及び前記導波路を前後方向に貫通する貫通孔を有し、前記貫通孔内を物体が通る超音波発生装置であって、
更に、前記物体と前記貫通孔を形成する内周面との間に介在する介在部を備え、
前記介在部の音響インピーダンスは、前記超音波集束部、前記導波路、及び前記物体のいずれの音響インピーダンスよりも大きいか、又はいずれの音響インピーダンスよりも小さい
超音波発生装置。
【請求項2】
前記超音波集束部は、前記超音波発生源で発生した前記超音波を反射させる第1反射面と、前記第1反射面で反射された前記超音波を反射させる第2反射面と、を有し、
前記第2反射面で反射した前記超音波が平面波として反射されて前記導波路に導入されるように前記第1反射面と前記第2反射面とが配置されてなる請求項1に記載の超音波発生装置。
【請求項3】
前記介在部は、前記貫通孔の後端から前端まで連続して配置されている請求項1又は請求項2に記載の超音波発生装置。
【請求項4】
前記介在部は、前後方向に延びる筒状の筒部材であり、
前記筒部材は、前記物体を通す第2貫通孔を有する請求項1又は請求項2に記載の超音波発生装置。
【請求項5】
前記筒部材は、前記内周面のうち前記導波路に形成された部位に保持される請求項4に記載の超音波発生装置。
【請求項6】
前記物体は液体であり、
前記第2貫通孔を形成する第2内周面は、前記液体が流れる流路を構成する請求項4に記載の超音波発生装置。
【請求項7】
前記筒部材は、前記導波路及び前記超音波集束部の少なくとも一方に対して着脱可能である請求項4に記載の超音波発生装置。
【請求項8】
超音波を発生する超音波発生源と、
前記超音波発生源から発生した前記超音波を集束する超音波集束部と、
前記超音波集束部によって集束された前記超音波を伝送する導波路と、を備え、
後端側から前記超音波発生源、前記超音波集束部、前記導波路の順に配置されてなり、
前記超音波集束部及び前記導波路は、前記超音波集束部及び前記導波路を前後方向に貫通する貫通孔を有する超音波発生装置であって、
更に、前記貫通孔内に配置され、前後方向に延びる筒状の筒体を備え、
前記筒体の外周面と前記貫通孔を形成する内周面との間に空気層が形成された超音波発生装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、超音波発生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
非特許文献1には、圧電セラミックスの振動によって生成した平面波を超音波集束部によって集束し、細径の導波路へと伝搬させ、導波路の先端から出力させる技術が開示されている(p7「2.提案構造」の
図2(a)参照)。また、非特許文献1には、超音波集束部及び導波路に、超音波集束部及び導波路を貫通する貫通孔を形成した形態が開示されている(p7「2.提案構造」の
図2(b)(c)参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】山田 恭平、 陳 康、 入江 喬介、 飯島 高志、 三宅 奏、 森田 剛、"二重反射面構造による円筒型導波路への強力超音波導入(チューブ型DPLUS)"、 信学技報 IEICE Technical Report US2021-9(2021-06)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
非特許文献1の技術において、貫通孔内に液体などの物体を通すことが考えられる。但し、この場合、上記物体が貫通孔の内周面と接することで、超音波集束部及び導波路に伝送される超音波が上記物体に漏れることを懸念される。
【0005】
本発明は、超音波集束部及び導波路に伝送される超音波が貫通孔内を通る物体に漏れることを抑制することが可能な技術の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[1]本発明の第1の超音波発生装置は、超音波を発生する超音波発生源と、上記超音波発生源から発生した超音波を集束する超音波集束部と、上記超音波集束部によって集束された超音波を伝送する導波路と、を備えている。上記超音波発生装置は、後端側から上記超音波発生源、上記超音波集束部、上記導波路の順に配置されてなる。上記超音波集束部及び上記導波路は、上記超音波集束部及び上記導波路を前後方向に貫通する貫通孔を有している。上記貫通孔内には、物体が通る。上記超音波発生装置は、上記物体と上記貫通孔を形成する内周面との間に介在する介在部を備えている。上記介在部の音響インピーダンスは、上記超音波集束部、上記導波路、及び上記物体のいずれの音響インピーダンスよりも大きいか、又はいずれの音響インピーダンスよりも小さい。
【0007】
この構成によれば、超音波集束部及び導波路と貫通孔内を通る物体との間での超音波の伝播が介在部によって抑制されるため、超音波集束部及び導波路に伝送される超音波が貫通孔内を通る物体に漏れることを抑制することができる。
【0008】
[2]上記超音波集束部は、上記超音波発生源で発生した上記超音波を反射させる第1反射面と、上記第1反射面で反射された上記超音波を反射させる第2反射面と、を有していてもよい。上記第2反射面で反射した上記超音波が平面波として反射されて上記導波路に導入されるように上記第1反射面と上記第2反射面とが配置されていてもよい。
【0009】
この構成によれば、超音波発生源から発生した超音波を、減衰を抑制しつつ集束させ、平面波として導波路に導入させることができる。このような構成において、超音波集束部及び導波路に伝送される超音波が貫通孔内を通る物体に漏れることを抑制することができる。
【0010】
[3]上記介在部は、上記貫通孔の後端から前端まで連続して配置されていてもよい。
【0011】
この構成によれば、貫通孔内における前後方向の全範囲において、超音波集束部及び導波路に伝送される超音波が貫通孔内を通る物体に漏れることを抑制することができる。
【0012】
[4]上記介在部は、前後方向に延びる筒状の筒部材であってもよい。上記筒部材は、上記物体を通す第2貫通孔を有していてもよい。
【0013】
この構成によれば、貫通孔の全周にわたって、超音波集束部及び導波路に伝送される超音波が貫通孔内を通る物体に漏れることを抑制することができる。
【0014】
[5]上記筒部材は、上記内周面のうち上記導波路に形成された部位に保持されていてもよい。
【0015】
この構成によれば、筒部材の前端部が貫通孔内で振動することを抑えやすい。
【0016】
[6]上記物体は液体であってもよい。上記第2貫通孔を形成する第2内周面は、上記液体が流れる流路を構成してもよい。
【0017】
この構成によれば、超音波集束部及び導波路に伝送される超音波が貫通孔内を流れる液体に漏れることを抑制することができる。
【0018】
[7]上記筒部材は、上記導波路及び上記超音波集束部の少なくとも一方に対して着脱可能であってもよい。
【0019】
この構成によれば、筒部材を交換しやすい。
【0020】
[8]本発明の第2の超音波発生装置は、超音波を発生する超音波発生源と、上記超音波発生源から発生した超音波を集束する超音波集束部と、上記超音波集束部によって集束された超音波を伝送する導波路と、を備えている。上記超音波発生装置は、後端側から上記超音波発生源、上記超音波集束部、上記導波路の順に配置されてなる。上記超音波集束部及び上記導波路は、上記超音波集束部及び上記導波路を前後方向に貫通する貫通孔を有している。上記超音波発生装置は、上記貫通孔内に配置され、前後方向に延びる筒状の筒体を備えている。上記筒体の外周面と上記貫通孔を形成する内周面との間に空気層が形成されている。
【0021】
この構成によれば、超音波集束部及び導波路と貫通孔内を通る物体との間での超音波の伝播が空気層によって抑制されるため、超音波集束部及び導波路に伝送される超音波が貫通孔内を通る物体に漏れることを抑制することができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、超音波集束部及び導波路に伝送される超音波が貫通孔内を通る物体に漏れることを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】
図1は、第1実施形態の超音波発生装置の断面図である。
【
図3】
図3は、第2貫通孔内に液体が通されている状態を示す説明図である。
【
図4】
図4は、第2実施形態の超音波発生装置の断面図である。
【
図5】
図5は、第3実施形態の超音波発生装置の断面図である。
【
図6】
図6は、第4実施形態の超音波発生装置の断面図である。
【
図7】
図7は、第5実施形態の超音波発生装置の断面図である。
【
図8】
図8は、筒部材が2つ設けられる実施形態の
図2相当図である。
【
図9】
図9は、並列に設けられる筒部材の間に隔壁が配置される実施形態の
図2相当図である。
【
図11】
図11は、複数の筒部材が同軸状に設けられる実施形態の
図2相当図である。
【
図12】
図12は、筒部材の軸心が導波路の軸心とずれた実施形態の
図2相当図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
1.第1実施形態
1-1.超音波発生装置10の構成
超音波発生装置10は、
図1に示すように、超音波発生源11と、超音波集束部12と、導波路13と、を備えている。超音波発生源11は、超音波を発生する。超音波集束部12は、超音波発生源11から発生した超音波を集束する。導波路13は、超音波集束部12によって集束された超音波を伝送する。超音波発生装置10は、後端側から超音波発生源11、超音波集束部12、導波路13の順に配置されて構成されている。
【0025】
超音波発生源11は、例えば、圧電セラミックスからなる圧電素子である。超音波発生源11は、前後方向に厚みを有する板状をなしている。超音波発生源11は、環状、具体的には円環状をなしている。
【0026】
超音波発生源11は、図示しない信号送受信回路から電気信号を与えられると超音波を発生する。超音波発生源11は、超音波を発生する放射面15を有している。放射面15は、超音波発生源11の前面に形成され、前方を向いた状態で配置される。放射面15は、平坦な面であり、超音波発生装置10の前後方向に対して直交する方向に広がっている。超音波発生源11から発生した超音波は、前方に向けて直進する平面波である。超音波発生源11は、例えば、30kHz以上で且つ10MHz以下の周波数で超音波を発生させる。
【0027】
超音波集束部12は、金属(例えばジェラルミン)によって形成されている。超音波集束部12は、前後方向から見た形状が円形である。超音波集束部12は、接合面12Aを有している。接合面12Aは、超音波集束部12の後面に形成され、後方を向いた状態で配置されている。接合面12Aは、平坦な面である。接合面12Aは、環状、より具体的には円環状をなしている。接合面12Aは、超音波発生源11の放射面15に接合されている。
【0028】
超音波集束部12は、第1反射面16及び第2反射面17を有している。第1反射面16は、超音波発生源11の放射面15と対向して配置されている。第1反射面16と超音波発生源11の放射面15との対向方向は、前後方向と平行である。第1反射面16は、超音波集束部12の外部から見ると、前方側(超音波発生源11とは反対側)に凸な湾曲面(例えば放物面)である。第1反射面16は、超音波集束部12の内部から見ると凹型である。第1反射面16は、環状をなしている。第1反射面16の内周縁は、第1反射面16の外周縁よりも前方に位置している。第1反射面16は、超音波発生源11の中心を通り前後方向に延びる軸線を回転軸として構成される回転湾曲面、具体的には回転放物面である。
【0029】
第2反射面17は、第1反射面16と対向して配置されている。第2反射面17は、超音波集束部12の外部から見ると、後方側(第1反射面16とは反対側)に凸な湾曲面(例えば放物面)である。第2反射面17は、超音波集束部12の内部から見ると凹型である。第2反射面17の内周縁は、第2反射面17の外周縁よりも前方に位置している。第2反射面17は、後方に向けて拡開する曲面形状をなしている。
【0030】
導波路13は、超音波集束部12の前端部から前方に向かって延びる筒状をなしている。導波路13は、本実施形態では超音波集束部12と別部材として説明するが、超音波集束部12と同一部材であってもよい。導波路13は、超音波伝搬性の高い材料によって形成されることが好ましく、例えば、アルミ合金、金属ガラスなどで形成されることが好ましい。また、導波路13は、例えばチタンとニッケルの合金からなる形状記憶合金で形成される構成であってもよい。導波路13は、弾性変形し得る。
【0031】
超音波集束部12及び導波路13は、超音波集束部12及び導波路13を前後方向に貫通する第1貫通孔20を有している。第1貫通孔20は、「貫通孔」の一例に相当する。第1貫通孔20を形成する第1内周面21を前後方向に対して直交する方向に切断した断面は、円形をなしており、前後方向に一定の大きさである。第1内周面21は、「内周面」の一例に相当する。第1貫通孔20は、環状をなす超音波集束部12の内側の空間と、筒状をなす導波路13の内側の空間とによって形成されている。第1貫通孔20を形成する第1内周面21の後端は、上述した第2反射面17の前端に連なっている。
【0032】
超音波発生源11は、第1貫通孔20を塞がないように配置されている。超音波発生源11は、前後方向と直交する径方向(以下、単に「径方向」ともいう)において、第2反射面17の外周縁よりも外側に配置されている。超音波発生源11は、第2反射面17の外周縁を囲む環状(より具体的には円環状)をなしている。第1貫通孔20は、超音波発生源11の内側の空間を介して超音波発生源11の後方に開放されている。第1貫通孔20内には、後方から物体(本実施形態では液体90)が通される。液体90は、第1貫通孔20内を通り、第1貫通孔20の前端から放出される。
【0033】
超音波発生装置10は、
図1及び
図2に示すように、前後方向に延びる筒部材30を備えている。筒部材30は、「介在部」の一例に相当する。筒部材30は、筒状、具体的には円筒状をなしている。筒部材30は、第1貫通孔20内に配置されている。筒部材30は、液体90を通す第2貫通孔31を有している。第2貫通孔31は、筒部材30を前後方向に貫通している。第2貫通孔31を形成する第2内周面32を前後方向に対して直交する方向に切断した断面は、円形をなしており、前後方向に一定の大きさである。液体90は、第1貫通孔20内に配置された筒部材30の第2貫通孔31内を通る。つまり、筒部材30は、第1貫通孔20を形成する第1内周面21と、第1貫通孔20内を通る液体90との間に介在する。
【0034】
筒部材30の音響インピーダンスは、超音波集束部12、導波路13、及び液体90のいずれの音響インピーダンスよりも大きいか、又はいずれの音響インピーダンスよりも小さい。
【0035】
筒部材30は、第1貫通孔20の後端から前端まで連続して配置されている。筒部材30は、超音波集束部12及び導波路13からなる構造体の後端から前端まで連続して配置されている。筒部材30は、環状をなす超音波発生源11の内側の空間にも配置されている。筒部材30は、超音波発生源11、超音波集束部12及び導波路13からなる構造体の後端から前端まで連続して配置されている。
【0036】
筒部材30は、第1内周面21に保持されている。筒部材30は、全周にわたって第1内周面21に保持されている。筒部材30は、第1内周面21の前後方向の全範囲にわたって保持されている。保持方法は、例えば、接着剤による接着である。
【0037】
超音波発生装置10は、ベース部40を備えている。なお、本実施形態では、ベース部40は、筒部材30とは別部材として説明するが、筒部材30と同一部材であってもよい。ベース部40は、超音波集束部12と、筒部材30と、に連結されている。ベース部40の前面41は、前後方向に対して直交する方向に広がっている。ベース部40の前面41は、平坦な面である。ベース部40の前面41には、超音波発生源11の後面及び筒部材30の後端部が連結される。超音波発生源11は、例えば接着剤による接着によってベース部40の前面41に連結される。筒部材30は、例えば接着剤による接着、螺合などによってベース部40の前面41に連結される。筒部材30は、ベース部40の前面41から前方に延びる形態をなしている。
【0038】
ベース部40は、液体90を通す第3貫通孔42を有している。第3貫通孔42は、ベース部40を前後方向に貫通している。第3貫通孔42を形成する第3内周面43を前後方向に対して直交する方向に切断した断面は、円形をなしており、前後方向に一定の大きさである。第3貫通孔42は、第2貫通孔31に連通する。
【0039】
1-2.超音波発生装置10の作用及び効果
超音波発生源11は、図示しない信号送受信回路から電気信号を与えられると、放射面15から前方に向けて超音波を発生する。放射面15から放射された超音波は、第1反射面16で反射され、第1反射面16の焦点に向かって集束する。第1反射面16の焦点は、第2反射面17の焦点と同じとなっている。このため、第1反射面16の焦点を通過した超音波は、第2反射面17で反射され、平面波として導波路13の内部に導入される。導波路13の内部に導入された超音波は、導波路13の内部を伝送され、導波路13の前端から放射される。
【0040】
図3に示すように、第2貫通孔31を形成する第2内周面32と、第3貫通孔42を形成する第3内周面43とは、液体90が流れる流路を構成している。第2貫通孔31内には、第3貫通孔42内を流れる液体90が後方から供給される。第2貫通孔31内に供給された液体90は、第2貫通孔31内を通り前方に向けて流れ、第2貫通孔31の前端から超音波発生装置10の外部に放出される。
【0041】
第2貫通孔31内を通る液体90と、第1内周面21との間には、筒部材30が介在している。上述したように、筒部材30の音響インピーダンスは、超音波集束部12、導波路13、及び液体90のいずれの音響インピーダンスよりも大きいか、又はいずれの音響インピーダンスよりも小さい。この構成によれば、超音波集束部12及び導波路13と第1貫通孔20内を通る液体90との間での超音波の伝播が筒部材30によって抑制される。このため、超音波集束部12及び導波路13に伝送される超音波が第1貫通孔20内を通る液体90に漏れることを抑制することができる。
【0042】
しかも、超音波発生装置10は、第2反射面17で反射した超音波が平面波として反射されて導波路13に導入されるように第1反射面16と第2反射面17とが配置されている。この構成によれば、超音波発生源11から発生した超音波を、減衰を抑制しつつ集束させ、平面波として導波路13に導入させることができる。このような構成において、超音波集束部12及び導波路13に伝送される超音波が第1貫通孔20内を通る液体90に漏れることを抑制することができる。
【0043】
更に、筒部材30は、第1貫通孔20の後端から前端まで連続して配置されている。この構成によれば、第1貫通孔20内における前後方向の全範囲において、超音波集束部12及び導波路13に伝送される超音波が第1貫通孔20内を通る液体90に漏れることを抑制することができる。
【0044】
更に、筒部材30は、物体(本実施形態では液体90)を通す第2貫通孔31を有している。この構成によれば、第1貫通孔20の全周にわたって、超音波集束部12及び導波路13に伝送される超音波が第1貫通孔20内を通る物体(本実施形態では液体90)に漏れることを抑制することができる。
【0045】
更に、筒部材30は、第1内周面21のうち導波路13に形成された部位に保持されている。この構成によれば、筒部材30の前端部が第1貫通孔20内で振動することを抑えやすい。
【0046】
更に、第2貫通孔31を形成する第2内周面32は、液体が流れる流路を構成する。この構成によれば、超音波集束部12及び導波路13に伝送される超音波が第1貫通孔20内を流れる液体90に漏れることを抑制することができる。
【0047】
2.第2実施形態
筒部材が、導波路及び超音波集束部に保持される構成は、第1実施形態の構成に限らない。第2実施形態では、筒部材が、導波路及び超音波集束部に保持される別の形態について説明する。なお、以下では、第1実施形態と同じ構成については同じ符号を付し、詳しい説明を省略する。
【0048】
第2実施形態の超音波発生装置210は、
図4に示すように、超音波発生源11と、超音波集束部12と、導波路13と、筒部材230と、ベース部240と、中間部材260と、を備えている。
【0049】
筒部材230は、「介在部」の一例に相当する。筒部材230は、筒状、具体的には円筒状をなしている。筒部材230は、第1貫通孔20内に配置されている。筒部材230は、液体90を通す第2貫通孔231を有している。第2貫通孔231は、筒部材230を前後方向に貫通している。第2貫通孔231を形成する第2内周面232を前後方向に対して直交する方向に切断した断面は、円形をなしており、前後方向に一定の大きさである。
【0050】
筒部材230の音響インピーダンスは、超音波集束部12、導波路13、及び液体90のいずれの音響インピーダンスよりも大きいか、又はいずれの音響インピーダンスよりも小さい。
【0051】
筒部材230は、第1貫通孔20の後端から前端まで連続して配置されている。筒部材230は、超音波集束部12及び導波路13からなる構造体の後端から前端まで連続して配置されている。筒部材230は、環状をなす超音波発生源11の内側の空間にも配置されている。筒部材230は、超音波発生源11、超音波集束部12及び導波路13からなる構造体の後端から前端まで連続して配置されている。
【0052】
筒部材230の外径は、第1貫通孔20の内径に対して小さめに形成されている。このため、筒部材230の外周面と、第1貫通孔20を形成する第1内周面21との間には、隙間が形成される。この隙間内に中間部材260が配置されることで、筒部材230が中間部材260を介して第1内周面21に保持される。中間部材260は、例えばバルーンとして構成されている。バルーンである中間部材260が、上記隙間内で膨らむことで、筒部材230が中間部材260を介して第1内周面21に保持される。中間部材260の前後方向の長さは、筒部材230の前後方向の長さよりも短い。
【0053】
中間部材260は、第1内周面21のうち導波路13に形成された部位と、筒部材230との間に配置されている。筒部材230は、中間部材260を介して、第1内周面21のうち導波路13に形成された部位に保持されている。この構成によれば、筒部材230の前端部が第1貫通孔20内で振動することを抑えやすい。
【0054】
また、中間部材260は、第1内周面21のうち超音波集束部12に形成された部位と、筒部材230との間にも配置されている。筒部材230は、中間部材260を介して、第1内周面21のうち超音波集束部12に形成された部位に保持されている。この構成によれば、筒部材230が、第1内周面21のうち導波路13に形成された部位と、超音波集束部12に形成された部位とで保持されるため、筒部材230の姿勢が安定しやすい。
【0055】
更に、筒部材230は、中間部材260を介して前後方向の一部のみが第1内周面21に保持されている。このため、筒部材230の外周面と第1内周面21との間には、前後方向の一部に空気の隙間261が生じる。空気は、固体や液体の物体と比較して音響インピーダンスが極めて小さい。したがって、空気の隙間261が形成された領域では、超音波集束部12及び導波路13と第1貫通孔20内を通る液体90との間での超音波の伝播がより効果的に抑制される。このため、超音波集束部12及び導波路13に伝送される超音波が第1貫通孔20内を通る液体90に漏れることをより一層抑制することができる。
【0056】
更に、筒部材230は、バルーンである中間部材260が収縮することで、導波路13及び超音波集束部12から取り外すことが可能となる。つまり、筒部材230は、導波路13及び超音波集束部12に対して着脱可能となっている。この構成によれば、筒部材230を交換しやすい。また、筒部材230は、ベース部240に対して螺合によって連結される構成とすれば、ベース部240に対しても着脱可能となる。
【0057】
なお、ベース部240は、第3貫通孔242を有している。第3貫通孔242は、筒部材230が有する第2貫通孔231と同じ内径である。ベース部240は、第3貫通孔242の内径が小さい点で、第1実施形態のベース部40とは異なり、その他の点で第1実施形態のベース部40と共通する。
【0058】
3.第3実施形態
筒部材の形態は、第1実施形態の構成に限らない。第3実施形態では、筒部材の別の形態について説明する。なお、以下では、第1実施形態と同じ構成については同じ符号を付し、詳しい説明を省略する。
【0059】
第3実施形態の超音波発生装置310は、
図5に示すように、超音波発生源11と、超音波集束部12と、導波路13と、筒部材330と、ベース部340と、を備えている。
【0060】
筒部材330は、「介在部」の一例に相当する。筒部材330は、第1貫通孔20内に配置されている。筒部材330は、筒本体335と、筒本体335の外周面から張り出した張出部336,337と、を有している。筒本体335は、前後方向に延びており、筒状、具体的には円筒状をなしている。筒本体335は、液体90を通す第2貫通孔331を有している。第2貫通孔331は、筒本体335を前後方向に貫通している。第2貫通孔331を形成する第2内周面332を前後方向に対して直交する方向に切断した断面は、円形をなしており、前後方向に一定の大きさである。
【0061】
筒部材330の音響インピーダンスは、超音波集束部12、導波路13、及び液体90のいずれの音響インピーダンスよりも大きいか、又はいずれの音響インピーダンスよりも小さい。
【0062】
筒部材330は、第1貫通孔20の後端から前端まで連続して配置されている。筒部材330は、超音波集束部12及び導波路13からなる構造体の後端から前端まで連続して配置されている。筒部材330は、環状をなす超音波発生源11の内側の空間にも配置されている。筒部材330は、超音波発生源11、超音波集束部12及び導波路13からなる構造体の後端から前端まで連続して配置されている。
【0063】
筒部材330の張出部336,337は、第1内周面21に保持されていてもよいし、保持されていなくてもよい。保持される場合の保持方法は、例えば接着剤による接着などである。
【0064】
筒部材330の張出部336は、第1内周面21のうち導波路13に形成された部位と、筒本体335との間に配置されている。筒部材330の張出部337は、第1内周面21のうち超音波集束部12に形成された部位と、筒本体335との間に配置されている。このため、張出部336,337が配置されていない領域(例えば、張出部336と張出部337との間の領域)では、第1内周面21と筒本体335の外周面との間に、空気の隙間361が形成されている。空気は、固体や液体の物体と比較して音響インピーダンスが極めて小さい。したがって、空気の隙間361が形成された領域では、超音波集束部12及び導波路13と第1貫通孔20内を通る液体90との間での超音波の伝播がより効果的に抑制される。このため、超音波集束部12及び導波路13に伝送される超音波が第1貫通孔20内を通る液体90に漏れることをより一層抑制することができる。
【0065】
なお、ベース部340は、第3貫通孔342を有している。第3貫通孔342は、筒部材330が有する第2貫通孔331と同じ内径である。ベース部340は、第3貫通孔342の内径が小さい点で、第1実施形態のベース部40とは異なり、その他の点で第1実施形態のベース部40と共通する。
【0066】
4.第4実施形態
第4実施形態は、筒部材の第3の形態について説明する。なお、以下では、第1実施形態と同じ構成については同じ符号を付し、詳しい説明を省略する。
【0067】
第4実施形態の超音波発生装置410は、
図6に示すように、超音波発生源11と、超音波集束部12と、導波路13と、筒部材430と、ベース部440と、を備えている。
【0068】
筒部材430は、「介在部」の一例に相当する。筒部材430は、第1貫通孔20内に配置されている。筒部材430は、液体90を通す第2貫通孔431を有している。第2貫通孔431は、筒部材430を前後方向に貫通している。第2貫通孔431を形成する第2内周面432を前後方向に対して直交する方向に切断した断面は、円形をなしており、前後方向に一定の大きさである。
【0069】
筒部材430は、前後方向に間隔をあけて配置される複数の筒部435と、筒部435間に配置され筒部435よりも径方向外側に張り出した節部436と、を有している。筒部435は、前後方向に延びており、筒状、具体的には円筒状をなしている。第2貫通孔431は、節部436が形成された領域では、径方向外側に凹んでいる。節部436は、第1内周面21に保持されていてもよいし、保持されていなくてもよい。保持される場合の保持方法は、例えば接着剤による接着などである。
【0070】
筒部材430の音響インピーダンスは、超音波集束部12、導波路13、及び液体90のいずれの音響インピーダンスよりも大きいか、又はいずれの音響インピーダンスよりも小さい。
【0071】
筒部材430は、第1貫通孔20の後端から前端まで連続して配置されている。筒部材430は、超音波集束部12及び導波路13からなる構造体の後端から前端まで連続して配置されている。筒部材430は、環状をなす超音波発生源11の内側の空間にも配置されている。筒部材430は、超音波発生源11、超音波集束部12及び導波路13からなる構造体の後端から前端まで連続して配置されている。
【0072】
筒部材430の節部436は、前後方向に間隔をあけて複数(本実施形態では2つ)設けられている。筒部材430は、第1内周面21のうち導波路13に形成された部位に接触しうる節部436を有している。筒部材430は、第1内周面21のうち超音波集束部12に形成された部位に接触しうる節部436を有している。筒部435の外周面と第1内周面21との間には、空気の隙間461が形成されている。空気は、固体や液体の物体と比較して音響インピーダンスが極めて小さい。したがって、空気の隙間461が形成された領域では、超音波集束部12及び導波路13と第1貫通孔20内を通る液体90との間での超音波の伝播がより効果的に抑制される。このため、超音波集束部12及び導波路13に伝送される超音波が第1貫通孔20内を通る液体90に漏れることをより一層抑制することができる。
【0073】
なお、ベース部440は、第3貫通孔442を有している。第3貫通孔442は、筒部材430が有する第2貫通孔431と同じ内径である。ベース部440は、第3貫通孔442の内径が小さい点で、第1実施形態のベース部40とは異なり、その他の点で第1実施形態のベース部40と共通する。
【0074】
5.第5実施形態
第5実施形態では、筒体が設けられ、筒体の外周面と貫通孔を形成する内周面との間に空気層が形成される構成について説明する。なお、以下では、第1実施形態と同じ構成については同じ符号を付し、詳しい説明を省略する。
【0075】
第5実施形態の超音波発生装置510は、
図7に示すように、超音波発生源11と、超音波集束部12と、導波路13と、筒体530と、ベース部540と、を備えている。
【0076】
筒体530は、筒状、具体的には円筒状をなしている。筒体530は、第1貫通孔20内に配置されている。筒体530は、液体90を通す第2貫通孔531を有している。第2貫通孔531は、筒体530を前後方向に貫通している。第2貫通孔531を形成する第2内周面532を前後方向に対して直交する方向に切断した断面は、円形をなしており、前後方向に一定の大きさである。
【0077】
筒体530は、第1貫通孔20の後端から前端まで連続して配置されている。筒体530は、超音波集束部12及び導波路13からなる構造体の後端から前端まで連続して配置されている。筒体530は、環状をなす超音波発生源11の内側の空間にも配置されている。筒体530は、超音波発生源11、超音波集束部12及び導波路13からなる構造体の後端から前端まで連続して配置されている。
【0078】
筒体530の外径は、第1貫通孔20の内径に対して小さめに形成されている。このため、筒体530の外周面と、第1貫通孔20を形成する第1内周面21との間には、空気層561が形成される。空気は、固体や液体の物体と比較して音響インピーダンスが極めて小さい。したがって、空気層561が形成された領域では、超音波集束部12及び導波路13と第1貫通孔20内を通る液体90との間での超音波の伝播が抑制される。このため、超音波集束部12及び導波路13に伝送される超音波が第1貫通孔20内を通る液体90に漏れることを抑制することができる。
【0079】
ベース部540は、本実施形態では、筒体530とは別部材として説明するが、筒体530と同一部材であってもよい。ベース部540は、超音波集束部12と、筒体530と、に連結されている。ベース部540の前面541は、前後方向に対して直交する方向に広がる前面541を有している。ベース部540の前面541は、平坦な面である。ベース部540の前面541には、超音波発生源11の後面及び筒体530の後端部が連結される。超音波発生源11は、例えば接着剤による接着によってベース部540の前面541に連結される。筒体530は、例えば接着剤による接着、螺合などによってベース部540の前面541に連結される。筒体530は、ベース部540の前面541から前方に延びる形態をなしている。
【0080】
ベース部540は、液体90を通す第3貫通孔542を有している。第3貫通孔542は、ベース部540を前後方向に貫通している。第3貫通孔542は、第2貫通孔531に連通する。
【0081】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。また、上述した実施形態や後述する実施形態の様々な特徴は、矛盾しない組み合わせであればどのように組み合わされてもよい。
(1)上記第1実施形態~第4実施形態では、筒部材30,230,330,430の前端が、導波路13の前端と前後方向の位置が揃っていたが、導波路13の前端よりも前方の位置に配置されていてもよいし、導波路13の前端よりも後方の位置に配置されていてよい。上記第5実施形態では、筒体530の前端が、導波路13の前端と前後方向の位置が揃っていたが、導波路13の前端よりも前方の位置に配置されていてもよいし、導波路13の前端よりも後方の位置に配置されていてよい。
(2)上記第2実施形態では、筒部材230を「介在部」としたが、中間部材260を「介在部」としてもよい。つまり、中間部材260の音響インピーダンスが、超音波集束部12、導波路13、及び物体のいずれの音響インピーダンスよりも大きいか、又はいずれの音響インピーダンスよりも小さい構成としてもよい。この場合、筒部材230の音響インピーダンスは、「超音波集束部12、導波路13、及び物体のいずれの音響インピーダンスよりも大きいか、又はいずれの音響インピーダンスよりも小さい」という条件を満たしていなくてもよい。
(3)上記各実施形態では、第1反射面16及び第2反射面17が放物面であった。これに限らず、第1反射面16及び第2反射面17の両方もしくは一方は、厳密な放物面でなくともよく、近似的に放物面とみなせる形状であればよい。言い換えると、第1反射面16及び第2反射面17の両方もしくは一方は、超音波発生源11から発生した超音波が第1反射面16および第2反射面17を経由して導波路13へと到達するように湾曲した面であればよい。第1反射面16及び第2反射面17は、多数の微小な平面で構成されていてもよい。
(4)上記各実施形態において超音波発生源11は圧電セラミックスからなる圧電素子であった。これに限らず、超音波発生源11は、他の圧電材料を用いることができる。超音波発生源11は、例えば圧電セラミックスからなる圧電積層体などであってもよい。
(5)上記第1実施形態~第4実施形態において、筒部材が1つであったが、複数設けられていてもよい。例えば、筒部材は、
図8に示す筒部材630のように、複数(
図8に示す例では2つ)の筒部材630が並列に設けられた構成であってもよい。また、
図9に示すように、並列に設けられる複数の筒部材730が隔壁713Aによって仕切られる構成であってもよい。隔壁713Aは、
図9に示すように、導波路713の一部として構成されていてもよいし、導波路713とは別部材として構成されていてもよい。筒部材は、
図10に示す筒部材830のように4つ設けられていてもよい。導波路813の第1貫通孔820を形成する第1内周面821の断面(より具体的には、前後方向と直交する方向に切断した断面)は、
図10に示すように十字型となっており、各々の凹みに4つの筒部材830がそれぞれ入り込んだ形態であってもよい。筒部材は、
図11に示すように、複数の筒部材930A,930Bを同軸状に配置した構成であってもよい。第5実施形態において、筒体が1つであったが、複数設けられていてもよい。例えば、上述した
図8~
図11に示す筒部材の構成を、第5実施形態の筒体530に適用してもよい。
(6)上記第1実施形態~第4実施形態において、
図12に示す筒部材1030のように、筒部材1030の軸心が、導波路13の軸心からずれていてもよい。上記第5実施形態の筒体530の軸心は、
図12に示す筒部材1030のように、導波路13の軸心からずれていてもよい。
(7)上記第1実施形態~第4実施形態では、筒部材が円筒状であったが、別の形態であってもよい。例えば、
図13に示す筒部材1130のように、角筒状であってもよい。上記第5実施形態では、筒体が円筒状であったが、別の形態であってもよい。例えば
図13に示す筒部材1130と同様に、角筒状であってもよい。
【0082】
なお、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、今回開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示された範囲内又は特許請求の範囲と均等の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0083】
10 :超音波発生装置
11 :超音波発生源
12 :超音波集束部
13 :導波路
16 :第1反射面
17 :第2反射面
20 :第1貫通孔(貫通孔)
21 :第1内周面(内周面)
30 :筒部材
31 :第2貫通孔
32 :第2内周面
90 :液体(物体)
210 :超音波発生装置
230 :筒部材
231 :第2貫通孔
232 :第2内周面
310 :超音波発生装置
330 :筒部材
331 :第2貫通孔
332 :第2内周面
410 :超音波発生装置
430 :筒部材
431 :第2貫通孔
432 :第2内周面
510 :超音波発生装置
530 :筒体
531 :第2貫通孔
532 :第2内周面
561 :空気層
630 :筒部材
713 :導波路
730 :筒部材
813 :導波路
820 :第1貫通孔(貫通孔)
821 :第1内周面(内周面)
830 :筒部材
930A :筒部材
930B :筒部材
1030 :筒部材
1130 :筒部材