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特開2024-65932表示システム、遠隔運転装置および表示制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024065932
(43)【公開日】2024-05-15
(54)【発明の名称】表示システム、遠隔運転装置および表示制御方法
(51)【国際特許分類】
   E02F 9/26 20060101AFI20240508BHJP
   E02F 9/20 20060101ALI20240508BHJP
【FI】
E02F9/26 B
E02F9/20 N
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022175051
(22)【出願日】2022-10-31
(71)【出願人】
【識別番号】000001236
【氏名又は名称】株式会社小松製作所
(71)【出願人】
【識別番号】301021533
【氏名又は名称】国立研究開発法人産業技術総合研究所
(74)【代理人】
【識別番号】110001634
【氏名又は名称】弁理士法人志賀国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】松村 幸紀
(72)【発明者】
【氏名】奥田 浩詞
(72)【発明者】
【氏名】大山 潤爾
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 博史
(72)【発明者】
【氏名】渡邊 洋
【テーマコード(参考)】
2D003
2D015
【Fターム(参考)】
2D003AA01
2D003BA01
2D003BA04
2D003BA06
2D003CA02
2D003DA04
2D003DB03
2D003DB04
2D015HA03
(57)【要約】
【課題】遠隔運転装置におけるオペレータの映像酔いを防ぐ。
【解決手段】取得部は、作業機械に設けられた撮像装置が撮像した撮像画像を取得する。旋回判定部は、作業機械の旋回体が旋回しているか否かを判定する。表示制御部は、旋回体が旋回していると判定された場合に、撮像画像のうち旋回方向と反対側の一部領域を遮蔽した画像を表示させる表示信号を、表示装置に出力する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
旋回中心回りに旋回する旋回体を備える作業機械の操作のために用いる表示システムであって、
表示装置と、
前記表示装置に画像を表示させるための表示信号を出力する表示制御装置と
を備え、
前記表示制御装置は、
前記作業機械の周囲環境のうち前記旋回体が向く方向を写す環境画像を取得する取得部と、
前記旋回体が旋回しているか否かを判定する旋回判定部と、
前記旋回体が旋回していると判定された場合に、前記環境画像のうち旋回方向と反対側を遮蔽した画像を表示させる表示信号を、前記表示装置に出力する表示制御部と
を備える表示システム。
【請求項2】
前記表示装置は、座席に着座したオペレータが前記表示装置の中心を見るときに周辺視野となる領域にわたって設けられ、
前記表示制御部は、前記環境画像のうち、前記表示装置に表示させたときに前記周辺視野となる領域であって、前記旋回方向と反対側の領域を遮蔽した画像を表示させる前記表示信号を出力する
請求項1に記載の表示システム。
【請求項3】
前記作業機械は、前記作業機械の周囲環境を撮像する撮像装置を備え、
前記取得部は、前記環境画像として前記撮像装置の撮像画像を取得する
請求項2に記載の表示システム。
【請求項4】
前記作業機械は、前記撮像装置として、
前記作業機械の正面を撮像する正面カメラ、
前記作業機械の左側を撮像する左側カメラ、および
前記作業機械の右側を撮像する右側カメラを備え、
前記表示装置は、
前記座席の正面に設けられ、前記環境画像である前記正面カメラの撮像画像を表示する正面表示部、
前記正面表示部の左側であって、前記座席に着座したオペレータが前記正面表示部を見るときに周辺視野となる位置に設けられ、前記環境画像である前記左側カメラの撮像画像を表示する左側表示部、および
前記正面表示部の右側であって、前記座席に着座したオペレータが前記正面表示部を見るときに周辺視野となる位置に設けられ、前記環境画像である前記右側カメラの撮像画像を表示する右側表示部
を備え、
前記表示制御部は、
前記旋回体が右旋回していると判定された場合に、前記左側カメラの撮像画像を前記左側表示部に表示させずに、前記正面カメラの撮像画像を前記正面表示部に表示させ、前記右側カメラの撮像画像を前記右側表示部に表示させ、
前記旋回体が左旋回していると判定された場合に、前記右側カメラの撮像画像を前記右側表示部に表示させずに、前記正面カメラの撮像画像を前記正面表示部に表示させ、前記左側カメラの撮像画像を前記左側表示部に表示させ、
前記旋回体が旋回していないと判定された場合に、前記右側カメラの撮像画像を前記右側表示部に表示させ、前記正面カメラの撮像画像を前記正面表示部に表示させ、前記左側カメラの撮像画像を前記左側表示部に表示させる
請求項3に記載の表示システム。
【請求項5】
前記作業機械は、前記作業機械の前方上側を撮像する上側カメラをさらに備え、
前記表示装置は、前記正面表示部の上側であって、前記座席に着座したオペレータが前記正面表示部を見るときに周辺視野となる位置に設けられ、前記上側カメラの撮像画像を表示する上側表示部をさらに備え、
前記表示制御部は、
前記旋回体が旋回していると判定された場合に、前記上側カメラの撮像画像を前記上側表示部に表示させず、
前記旋回体が旋回していないと判定された場合に、前記上側カメラの撮像画像を前記上側表示部に表示させる
請求項4に記載の表示システム。
【請求項6】
前記作業機械は、前記旋回体に設けられた作業機と、前記作業機械の前方上側を撮像する上側カメラとをさらに備え、
前記表示装置は、前記正面表示部の上側であって、前記座席に着座したオペレータが前記正面表示部を見るときに周辺視野となる位置に設けられ、前記上側カメラの撮像画像を表示する上側表示部をさらに備え、
前記表示制御部は、
前記旋回体が旋回していないと判定された場合に、前記上側カメラの撮像画像を前記上側表示部に表示させ、
前記旋回体が旋回していると判定された場合に、前記作業機の位置に基づいて前記上側カメラの撮像画像を前記上側表示部に表示させるか否かを決定する
請求項4に記載の表示システム。
【請求項7】
旋回中心回りに旋回する旋回体を備える作業機械の操作のために用いる表示装置の表示制御方法であって、
前記作業機械の周囲環境のうち前記旋回体が向く方向を写す環境画像を取得するステップと、
前記旋回体が旋回しているか否かを判定するステップと、
前記旋回体が旋回していると判定された場合に、前記環境画像のうち旋回方向と反対側の一部領域を遮蔽した画像を表示させる表示信号を、前記表示装置に出力するステップと
を備える表示制御方法。
【請求項8】
旋回中心回りに旋回する旋回体を備える作業機械の外部に設けられる遠隔運転装置であって、
表示装置と、
前記表示装置に画像を表示させるための表示信号を出力する表示制御装置と
を備え、
前記表示制御装置は、
前記作業機械の周囲環境のうち前記旋回体が向く方向を写す環境画像を取得する取得部と、
前記旋回体が旋回しているか否かを判定する旋回判定部と、
前記旋回体が旋回していると判定された場合に、前記環境画像のうち旋回方向と反対側を遮蔽した画像を表示させる表示信号を、前記表示装置に出力する表示制御部と
を備える遠隔運転装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、表示システム、遠隔運転装置および表示制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
作業機械に設けられた撮像装置の映像を、遠隔地に設けた表示装置で表示することで、オペレータによる作業機械の遠隔操作を補助する技術が知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9-218713号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
遠隔操作と実機の操作とのギャップを小さくするために、遠隔運転装置において、オペレータが実際に作業機械に搭乗しているときと近い環境を構築することが望ましい。そのため、作業機械に設けられた撮像装置の映像を大きな画面に表示することが求められる。
しかしながら、作業機械の旋回によってオペレータの視野の多くを占める画面全体が一体に動くと、オペレータに映像酔いが生じる可能性がある。
本開示の目的は、オペレータの映像酔いを防ぐことができる表示システム、遠隔運転装置および表示制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、表示システムは、旋回中心回りに旋回する旋回体を備える作業機械の操作のために用いる表示システムであって、表示装置と、前記表示装置に画像を表示させるための表示信号を出力する表示制御装置とを備え、前記表示制御装置は、前記作業機械の周囲環境のうち前記旋回体が向く方向を写す環境画像を取得する取得部と、前記旋回体が旋回しているか否かを判定する旋回判定部と、前記旋回体が旋回していると判定された場合に、前記環境画像のうち旋回方向と反対側を遮蔽した画像を表示させる表示信号を、前記表示装置に出力する表示制御部とを備える。
【発明の効果】
【0006】
上記態様によれば、表示システムは、オペレータの映像酔いを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第一実施形態に係る遠隔操作システムの構成を示す概略図である。
図2】第一実施形態に係る作業機械の外観図である。
図3】第一実施形態に係る撮像装置の構成を示す図である。
図4】第一実施形態に係る遠隔運転装置の制御装置の構成を示す概略ブロック図である。
図5】第一実施形態に係る制御装置による表示制御方法を示すフローチャートである。
図6】第一実施形態に係る左旋回の開始前後における表示装置の表示の違いを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
〈第一実施形態〉
《遠隔運転システム》
図1は、第一実施形態に係る遠隔操作システムの構成を示す概略図である。
遠隔操作システム1は、遠隔操作により動作する作業機械100と、遠隔操作を行うための遠隔運転装置500とを備える。作業機械100は、作業現場(例えば、鉱山、採石場)において稼動する。遠隔運転装置500は、作業機械100から離れた地点(例えば、市街、作業現場内)に設けられる。作業機械100と遠隔運転装置500とは、インターネットなどの通信手段を介して接続される。
遠隔操作システム1は、遠隔運転装置500を用いて作業機械100を操作するためのシステムである。
【0009】
作業機械100は、遠隔運転装置500から受信する操作信号に従って動作する。
遠隔運転装置500は、オペレータの操作により入力された操作信号を作業機械100に送信する。
【0010】
《作業機械100の構成》
図2は、第一実施形態に係る作業機械100の外観図である。
第一実施形態に係る作業機械100は、油圧ショベルである。なお、他の実施形態に係る作業機械100は、油圧ショベル以外の例えばクレーンや電動ショベル等の旋回可能な他の作業機械であってもよい。
作業機械100は、走行体110と、旋回体120と、作業機130とを備える。
【0011】
走行体110は、作業機械100を走行可能に支持する。走行体110は、左右に設けられた2つの無限軌道111と、各無限軌道111を駆動するための2つの走行モータ112を備える。走行体110は支持部の一例である。
旋回体120は、走行体110に旋回中心回りに旋回可能に支持される。
作業機130は、油圧により駆動する。なお、他の実施形態に係る作業機130は電動で駆動するものであってもよい。作業機130は、旋回体120の前部に上下方向に駆動可能に支持される。ここで、旋回体120のうち作業機130が取り付けられる部分を前部という。また、旋回体120について、前部を基準に、反対側の部分を後部、左側の部分を左部、右側の部分を右部という。
【0012】
《作業機130の構成》
作業機130は、ブーム131と、アーム132と、バケット133とを備える。作業機130は、ブームシリンダ131C、アームシリンダ132C、およびバケットシリンダ133Cが伸縮することにより駆動する。ブーム131、アーム132、およびバケット133には、それぞれブーム角度センサ131S、アーム角度センサ132S、およびバケット角度センサ133Sが装着されている。
【0013】
ブーム131の基端部は、旋回体120にピンを介して取り付けられる。
アーム132は、ブーム131とバケット133とを連結する。アーム132の基端部は、ブーム131の先端部にピンを介して取り付けられる。
バケット133は、土砂などを掘削するための刃と掘削した土砂を収容するための容器とを備える。バケット133の基端部は、アーム132の先端部にピンを介して取り付けられる。
【0014】
ブームシリンダ131Cは、例えばブーム131を駆動させるための油圧シリンダである。ブームシリンダ131Cの基端部は、旋回体120に取り付けられる。ブームシリンダ131Cの先端部は、ブーム131に取り付けられる。
アームシリンダ132Cは、例えばアーム132を駆動するための油圧シリンダである。
アームシリンダ132Cの基端部は、旋回体120に取り付けられる。アームシリンダ132Cの先端部は、アーム132に取り付けられる。
バケットシリンダ133Cは、例えばバケット133を駆動するための油圧シリンダである。バケットシリンダ133Cの基端部は、ブーム131に取り付けられる。バケットシリンダ133Cの先端部は、バケット133に取り付けられる。
【0015】
ブーム角度センサ131Sは、ブーム131に取り付けられ、ブーム131の傾斜角を検出する。
アーム角度センサ132Sは、アーム132に取り付けられ、アーム132の傾斜角を検出する。
バケット角度センサ133Sは、バケット133に取り付けられ、バケット133の傾斜角を検出する。
第一実施形態に係るブーム角度センサ131S、アーム角度センサ132S、およびバケット角度センサ133Sは、地平面に対する傾斜角を検出する。なお、他の実施形態に係る角度センサはこれに限られず、他の基準面に対する傾斜角を検出してもよい。例えば、他の実施形態においては、角度センサは、ブーム131、アーム132およびバケット133の基端部に設けられたポテンショメータによって相対回転角を検出してもよいし、ブームシリンダ131C、アームシリンダ132Cおよびバケットシリンダ133Cのシリンダ長さを計測し、シリンダ長さを角度に変換することで傾斜角を検出するものであってもよい。
【0016】
《旋回体120の構成》
旋回体120は、エンジン121、油圧ポンプ122、コントロールバルブ123、旋回モータ124、角速度センサ125、運転室126、撮像装置127、制御装置128を備える。
エンジン121は、油圧ポンプ122を駆動する原動機である。エンジン121は、動力源の一例である。
油圧ポンプ122は、エンジン121により駆動される可変容量ポンプである。油圧ポンプ122は、コントロールバルブ123を介して各アクチュエータ(ブームシリンダ131C、アームシリンダ132C、バケットシリンダ133C、走行モータ112、及び旋回モータ124)に作動油を供給する。
コントロールバルブ123は、油圧ポンプ122から供給される作動油の流量を制御する。
旋回モータ124は、コントロールバルブ123を介して油圧ポンプ122から供給される作動油によって駆動し、旋回体120を旋回させる。旋回モータ124には、旋回速度を計測する角速度センサ125が設けられる。角速度センサ125は、例えばロータリエンコーダやジャイロセンサによって構成され得る。角速度センサ125は、例えば、慣性計測装置(IMU:Inertial Measurement Unit)であってもよい。
【0017】
旋回体120には、運転室126が備えられる。運転室126は、作業機130の左側に設けられる。運転室126には、正面カメラ127F、左側カメラ127L、右側カメラ127R、上側カメラ127U、下側カメラ127Dが設けられる。以下、正面カメラ127F、左側カメラ127L、右側カメラ127R、上側カメラ127U、下側カメラ127Dを総称して撮像装置127ともいう。撮像装置127による撮像画像は、作業機械100の周囲環境のうち旋回体120が向く方向を写す環境画像の一例である。
【0018】
図3は、第一実施形態に係る撮像装置127の構成を示す図である。第一実施形態では撮像装置127は、運転室126内の前部かつ上部に設置される。正面カメラ127Fは、運転室126の正面を撮像する。左側カメラ127Lは、運転室126の左前方を撮像する。右側カメラ127Rは、運転室126の右前方を撮像する。上側カメラ127Uは、運転室126の上前方を撮像する。下側カメラ127Dは、運転室126の下前方を撮像する。撮像装置127の例としては、例えばCCD(Charge Coupled Device)センサ、およびCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサを用いた撮像装置が挙げられる。他の実施形態に係る作業機械100は、遠隔操作または無人運転により駆動する場合に、運転室126を備えなくてもよい。この場合、撮像装置127は、旋回体120の前部に設置される。また、他の実施形態では撮像装置127は、旋回体120の前部以外の場所、例えば旋回体の側部などに設置されていてもよい。
【0019】
制御装置128は、作業機械100に設けられた各種センサ(角速度センサ125、撮像装置127、ブーム角度センサ131S、アーム角度センサ132S、バケット角度センサ133S)の計測データを遠隔運転装置500に送信する。制御装置128は、撮像装置127が撮像した画像をエンコードするエンコーダを備えていてよい。また制御装置128は、遠隔運転装置500から操作信号を受信し、受信した操作信号に基づいて、作業機130、旋回体120、または走行体110を駆動させる。
【0020】
《遠隔運転装置500》
遠隔運転装置500は、運転席510、表示装置520、操作装置530、制御装置540を備える。
【0021】
表示装置520は、運転席510の前方に配置される。表示装置520は、オペレータが運転席510に座ったときにオペレータの正面に位置する。表示装置520は、図1に示すように、並べられた正面表示部520F、左側表示部520L、右側表示部520R、上側表示部520U、下側表示部520Dによって構成される。左側表示部520Lは正面表示部520Fの左側に設けられる。右側表示部520Rは正面表示部520Fの右側に設けられる。上側表示部520Uは正面表示部520Fの上側に設けられる。下側表示部520Dは正面表示部520Fの下側に設けられる。なお、表示装置520は、オペレータが運転席510に着座したときに、オペレータの視界の多くを占めるように配置される。オペレータが運転席510に着座して正面表示部520Fを見たとき(正面表示部520Fを有効視野に入れたとき)に、左側表示部520L、右側表示部520R、上側表示部520Uおよび下側表示部520Dはいずれも周辺視野に位置することとなる。
【0022】
なお、他の実施形態においては、表示装置520を構成するディスプレイの数はこれに限られない。例えば、表示装置520は1つのディスプレイによって構成されてもよい。また、表示装置520は、プロジェクタ等によって曲面や球面に画像を投影するものであってもよい。この場合も、表示装置520は、運転席510に着座したオペレータが表示装置520の中心を見るときに周辺視野となる領域にわたって設けられる。
【0023】
操作装置530は、運転席510の近傍に配置される。操作装置530は、オペレータが運転席510に座ったときにオペレータの操作可能な範囲内に位置する。操作装置530は、例えば電気式レバーおよび電気式ペダルを備える。オペレータが電気式レバーおよび電気式ペダルを操作することで、操作装置530は、ブーム131、アーム132およびバケット133の操作信号、旋回体120の旋回操作信号、ならびに走行体110の走行操作信号を出力する。
【0024】
制御装置540は、作業機械100から受信した撮像画像を、表示装置520に表示させる。具体的には、制御装置540は、正面カメラ127Fの撮像画像を正面表示部520Fに表示させ、左側カメラ127Lの撮像画像を左側表示部520Lに表示させ、右側カメラ127Rの撮像画像を右側表示部520Rに表示させ、上側カメラ127Uの撮像画像を上側表示部520Uに表示させ、下側カメラ127Dの撮像画像を下側表示部520Dに表示させる。制御装置540は、表示制御装置の一例である。
また制御装置540は、操作装置530に入力された操作信号を作業機械100に送信する。
【0025】
《遠隔運転装置500の制御装置540》
図4は、第一実施形態に係る遠隔運転装置の制御装置の構成を示す概略ブロック図である。
制御装置540は、プロセッサ910、メインメモリ930、ストレージ950、インタフェース960を備えるコンピュータである。ストレージ950は、プログラムを記憶する。プロセッサ910は、プログラムをストレージ950から読み出してメインメモリ930に展開し、プログラムに従った処理を実行する。
【0026】
ストレージ950の例としては、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、半導体メモリ等が挙げられる。ストレージ950は、制御装置540の共通通信線に直接接続された内部メディアであってもよいし、インタフェース960を介して制御装置540に接続される外部メディアであってもよい。ストレージ950は、一時的でない有形の記憶媒体である。
なお、他の実施形態においては、制御装置540は、上記構成に加えて、または上記構成に代えて、PLD(Programmable Logic Device)などのカスタムLSI(Large Scale Integrated Circuit)またはASIC(Application Specific Integrated Circuit)などのセミカスタムLSIを備えてもよい。PLDの例としては、PAL(Programmable Array Logic)、GAL(Generic Array Logic)、CPLD(Complex Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)が挙げられる。この場合、プロセッサ910によって実現される機能の一部または全部が当該集積回路によって実現されてよい。
【0027】
プロセッサ910は、プログラムの実行により、受信部911、デコーダ912、旋回判定部913、バケット位置特定部914、表示制御部915、送信部916を備える。
【0028】
受信部911は、作業機械100から計測データを受信する。受信する計測データは、角速度センサ125の計測データ、正面カメラ127Fの撮像画像、左側カメラ127Lの撮像画像、右側カメラ127Rの撮像画像、上側カメラ127Uの撮像画像、下側カメラ127Dの撮像画像、ブーム角度センサ131Sの計測データ、アーム角度センサ132Sの計測データ、バケット角度センサ133Sの計測データを含む。受信部911は取得部の一例である。
【0029】
デコーダ912は、受信部911が受信した撮像画像をデコードする。
旋回判定部913は、受信部911が受信した角速度センサ125の計測データに基づいて、作業機械100の旋回体120が旋回しているか否かを判定する。旋回判定部913は、旋回していると判定した場合に旋回方向を特定する。具体的には、旋回判定部913は、角速度センサ125の計測データの絶対値が所定の閾値を超える場合に、旋回体120が旋回していると判定する。また、旋回判定部913は、角速度センサ125の計測データの符号が正である場合に、旋回体120が左旋回していると判定し、角速度センサ125の計測データの符号が負である場合に、旋回体120が右旋回していると判定する。なお、他の実施形態においては、旋回判定部913は、操作装置530の操作量が所定の閾値を超える場合に、旋回体120が旋回していると判定してもよい。
【0030】
バケット位置特定部914は、受信部911が受信したブーム角度センサ131Sの計測データ、アーム角度センサ132Sの計測データ、バケット角度センサ133Sの計測データに基づいて、旋回体120を基準とするバケット133の刃先の位置を特定する。
具体的には、バケット位置特定部914は、ブーム角度センサ131Sの計測データと既知のブーム131の長さ(基端部のピンから先端部のピンまでの距離)とに基づいて、ブーム131の軸線の垂直方向成分及び水平方向成分を求める。バケット位置特定部914は、アーム角度センサ132Sの計測データと既知のアーム132の長さとに基づいて、アーム132の軸線の垂直方向成分及び水平方向成分を求める。バケット位置特定部914は、バケット角度センサ133Sの計測データと既知のバケット133の形状とに基づいて、バケット133の基端部から刃先までの軸線の垂直方向成分及び水平方向成分を求める。
バケット位置特定部914は、作業機械100におけるブーム131の基端部の位置から、ブーム131、アーム132およびバケットの軸線の垂直方向成分の和及び水平方向成分の和だけ離れた位置を、バケット133の刃先の位置として特定する。なお、バケット位置特定部914は、バケット133の刃先の位置に代えて、バケット133の基端部の位置を特定してもよい。
【0031】
表示制御部915は、デコーダ912がデコードした撮像画像の表示信号を、表示装置の対応する表示部に出力する。表示制御部915は、旋回判定部913の判定結果およびバケット位置特定部914が特定したバケット133の刃先の位置とに基づいて、各撮像画像の表示の要否を決定する。
【0032】
送信部916は、操作装置530に入力された操作信号を作業機械100に送信する。
【0033】
《制御装置540による表示制御方法》
ここで、図面を参照しながら、第一実施形態に係る制御装置540による表示制御方法について説明する。図5は、第一実施形態に係る制御装置540による表示制御方法を示すフローチャートである。制御装置540は、作業機械100から計測データを受信するたびに、以下の処理を繰り返し実行する。
【0034】
まず、受信部911は、作業機械100から計測データを受信する(ステップS1)。デコーダ912は、受信部911が受信した各撮像画像をデコードする(ステップS2)。また、バケット位置特定部914は、ブーム角度センサ131S、アーム角度センサ132Sおよびバケット角度センサ133Sの計測データに基づいて、バケット133の刃先の位置を特定する(ステップS3)。
【0035】
次に、旋回判定部913は、受信部911が受信した角速度センサ125の計測データに基づいて、作業機械100の旋回体120が旋回しているか否かを判定する(ステップS4)。
【0036】
旋回判定部913が旋回体120が旋回していると判定していない場合(ステップS4:NO)、表示制御部915は、デコードされたすべての撮像画像を、対応する表示部に表示させる表示信号を、表示装置520に出力する(ステップS5)。つまり、表示制御部915は、正面カメラ127Fの撮像画像を正面表示部520Fに表示させ、左側カメラ127Lの撮像画像を左側表示部520Lに表示させ、右側カメラ127Rの撮像画像を右側表示部520Rに表示させ、上側カメラ127Uの撮像画像を上側表示部520Uに表示させ、下側カメラ127Dの撮像画像を下側表示部520Dに表示させる。
【0037】
他方、旋回判定部913が旋回体120が旋回していると判定した場合(ステップS4:YES)、旋回判定部913は、角速度センサ125の計測データに基づいて旋回方向を特定する(ステップS6)。旋回方向が左である場合(ステップS6:左)、表示制御部915は、旋回方向と反対側の領域を写す右側カメラ127Rの撮像画像を表示しないことを決定する(ステップS7)。他方、旋回方向が右である場合(ステップS6:右)、表示制御部915は、旋回方向と反対側の領域を写す左側カメラ127Lの撮像画像を表示しないことを決定する(ステップS8)。
【0038】
次に、表示制御部915は、バケット133の刃先の高さ(走行体110の底面からバケット133の基端部までの高さ)が所定の閾値より低いか否かを判定する(ステップS9)。バケット133の刃先の高さが所定の閾値より低い場合(ステップS9:YES)、表示制御部915は、表示制御部915は、上側カメラ127Uの撮像画像を表示しないことを決定する(ステップS10)。
【0039】
そして、表示制御部915は、デコードされた撮像画像のうち、表示しないと決定したもの以外の撮像画像を、対応する表示部に表示させる表示信号を、表示装置520に出力する(ステップS11)。
【0040】
《作用・効果》
このように、第一実施形態に係る制御装置540は、受信部911、旋回判定部913、表示制御部915を備える。受信部911は、撮像装置127が撮像した撮像画像を取得する。旋回判定部913は、旋回体120が旋回しているか否かを判定する。表示制御部915は、旋回体120が旋回していると判定された場合に、撮像画像のうち旋回方向と反対側の一部領域を遮蔽した画像を表示させる表示信号を、表示装置520に出力する。図6は、第一実施形態に係る左旋回の開始前後における表示装置520の表示の違いを示す図である。
【0041】
旋回操作において、正確な操作を行うために、旋回方向の撮像画像、バケット133が写る正面方向の撮像画像は、オペレータが目視する必要がある。他方、旋回方向と逆方向については、オペレータによって注視されない。一方で、注視されないが視界に入っている部分に大きな動きがある場合、映像酔いが惹起されるおそれがある。そこで、第一実施形態に係る制御装置540は、図6に示すように、撮像画像全体が大きく変化する旋回時に、重要な撮像画像を表示させながら、重要でない撮像画像を遮蔽することで、オペレータの映像酔いを防ぐことができる。
【0042】
また、第一実施形態に係る遠隔運転装置500の表示装置520は、運転席510に着座したオペレータが表示装置520の中心を見るときに周辺視野(例えば、視線から30度から100度程度の範囲)となる領域にわたって設けられる。これにより、遠隔運転装置500は、オペレータが実際に作業機械に搭乗しているときと近い環境を構築し、遠隔操作と実機の操作とのギャップを小さくすることができる。一方で、表示装置520がオペレータの視野の多くを占めるため、画面全体が一体に動くとオペレータに映像酔いが生じる可能性がある。特に、映像酔いは、周辺視野において大きな動きが感知されることで惹起されやすい。そこで、第一実施形態に係る制御装置540は、撮像画像のうち、表示装置520に表示させたときに周辺視野となる領域であって、旋回方向と反対側の領域を遮蔽した画像を表示させる表示信号を出力する。これにより、旋回時に周辺視野において動きが発生することを防ぎ、映像酔いを防ぐことができる。
【0043】
また、第一実施形態に係る表示装置520の各表示部は、対応する撮像装置127が撮像した撮像画像を表示する。ここで、制御装置540は、旋回体120が右旋回していると判定された場合に、左側カメラ127Lの撮像画像を左側表示部520Lに表示させずに、正面カメラ127Fの撮像画像を正面表示部520Fに表示させ、右側カメラ127Rの撮像画像を右側表示部520Rに表示させる。また、制御装置540は、旋回体120が左旋回していると判定された場合に、右側カメラ127Rの撮像画像を右側表示部520Rに表示させずに、正面カメラ127Fの撮像画像を正面表示部520Fに表示させ、左側カメラ127Lの撮像画像を左側表示部520Lに表示させる。また、制御装置540は、旋回体120が旋回していないと判定された場合に、右側カメラ127Rの撮像画像を右側表示部520Rに表示させ、正面カメラ127Fの撮像画像を正面表示部520Fに表示させ、左側カメラ127Lの撮像画像を左側表示部520Lに表示させる。このように、制御装置540は、いずれの撮像画像を表示させるか否かを決定することで、特段の画像加工処理を行うことなく、旋回時に周辺視野において動きが発生することを防ぐことができる。
【0044】
また、第一実施形態に係る制御装置540は、旋回体120が旋回していると判定された場合に、上側カメラ127Uの撮像画像を上側表示部520Uに表示させず、旋回体120が旋回していないと判定された場合に、上側カメラ127Uの撮像画像を上側表示部520Uに表示させる。これにより、周辺視野に写る画像をさらに少なくすることができ、映像酔いの発生可能性をより低減することができる。特に、第一実施形態に係る制御装置540は、旋回体120が旋回していると判定された場合に、作業機130の位置に基づいて上側カメラ127Uの撮像画像を表示させるか否かを決定する。例えば、バケット133が高い位置に存在する場合、上方に存在する障害物にバケット133が接触しないよう確認するため、上側カメラ127Uの撮像画像が重要となる。第一実施形態に係る制御装置540は、バケット133の高さによって上方カメラの撮像画像が重要となるか否かを判定することで、重要でない場合に表示させず、重要である場合に表示させることができる。
【0045】
なお、上方に電線が存在する場合など、バケット133の刃先の高さによらずに常に上側カメラ127Uが重要である場合がある。この場合は、予め制御装置540に上側カメラ127Uを常時オンにする指示を入力しておくことで、バケット133の刃先の高さによらずに常に上側カメラ127Uの撮像画像を表示させてもよい。
【0046】
〈他の実施形態〉
以上、図面を参照して一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、様々な設計変更等をすることが可能である。すなわち、他の実施形態においては、上述の処理の順序が適宜変更されてもよい。また、一部の処理が並列に実行されてもよい。
上述した実施形態に係る制御装置540は、単独のコンピュータによって構成されるものであってもよいし、制御装置540の構成を複数のコンピュータに分けて配置し、複数のコンピュータが互いに協働することで制御装置540として機能するものであってもよい。このとき、制御装置540を構成する一部のコンピュータが作業機械100の内部に搭載され、他のコンピュータが作業機械100の外部に設けられてもよい。
【0047】
例えば、他の実施形態に係る遠隔操作システム1では、旋回判定部913が作業機械100の制御装置128に設けられてもよい。この場合、制御装置128は旋回していると判定した場合に、旋回方向と反対側を撮像するカメラの撮像画像をデコードしないように、または送信しないように構成してもよい。
【0048】
また例えば、他の実施形態に係る遠隔操作システム1では、バケット位置特定部914が作業機械100の制御装置128に設けられてもよい。この場合、制御装置128は、ブーム角度センサ131S、アーム角度センサ132Sおよびバケット角度センサ133Sの計測データに代えて、バケット133の刃先の位置を遠隔運転装置500に送信してもよい。また当該制御装置128は、バケット133の刃先の高さが所定の閾値より低いか否かを判定し、高さが閾値以上であると判定した場合に、上側カメラ127Uの撮像画像をデコードしないように、または送信しないように構成してもよい。
【0049】
上述の実施形態に係る制御装置540は、受信した角速度センサ125の計測データに基づいて旋回の有無を判定するが、これに限られない。例えば、他の実施形態に係る制御装置540は、操作装置530の操作信号に基づいて、旋回の有無を判定してもよい。この場合、操作装置530の操作から実際に旋回が開始するまでに、通信に起因するラグが生じる。そのため、制御装置540は、操作信号の値が大きくなったタイミングから一定時間後に、旋回体120が旋回していると判定してもよい。
また他の実施形態に係る制御装置540は、受信した撮像画像を解析することで、旋回体120が旋回しているか否かを判定してもよい。
【0050】
また、上述した実施形態に係る作業機械100は複数のカメラを備えるが、これに限られない。例えば、他の実施形態に係る作業機械100は、撮像装置127として1つの広角カメラを備え、当該広角カメラの撮像画像を分割して、複数の表示部に割り当ててもよい。
【0051】
また、上述した実施形態に係る遠隔運転装置500の表示装置520は、撮像装置127の撮像画像を表示するが、これに限られない。例えば、他の実施形態に係る表示装置520は、作業機械100の挙動のシミュレート結果として、作業機械100の周囲環境のうち作業機械100が向く方向を描画した画像を表示するものであってもよい。
具体的には、制御装置540は、仮想空間に作業現場の地形および作業機械100の三次元モデルを配置し、作業機械100から受信した計測データに基づいて、作業機械100の姿勢および位置をシミュレートする。制御装置540は、レンダリングカメラの視点を仮想空間の作業機械100のモデルの正面(例えば、運転室の前部)に設定し、視線方向を作業機械100の正面方向に設定して、作業現場の地形および作業機械100の三次元モデルをレンダリングすることで、作業機械100の周囲環境のうち旋回体120が向く方向を写す環境画像を生成することができる。
また、制御装置540は、作業機械100の三次元モデルの姿勢に基づいて走行体110や作業機130の形状を線画や塗りで描画したものを、撮像画像や環境画像に重ね合わせて表示してもよい。
【0052】
また、上述した実施形態に係る制御装置540は、旋回体120の旋回中に、バケット133の刃先の高さに基づいて上側カメラ127Uの撮像画像を表示するか否かを決定するが、これに限られない。例えば、他の実施形態に係る制御装置540は、旋回体120の旋回中、常に上側カメラ127Uの撮像画像を表示しないものと決定してもよいし、常に上側カメラ127Uの撮像画像を表示するものと決定してもよい。この場合、制御装置540の表示制御部915は、バケット位置特定部914が特定したバケット133の刃先の位置を用いずに、各撮像画像の表示の要否を決定する。また他の実施形態に係る制御装置540は、旋回体120の旋回中、下側カメラ127Dの撮像画像を表示しないものと決定してもよい。
【0053】
また、上述した実施形態に係る遠隔運転装置500の表示装置520は複数の表示部を備えるが、これに限られない。例えば、他の実施形態に係る表示装置520は1つのディスプレイによって構成されてもよい。また、表示装置520は、プロジェクタ等によって曲面や球面に画像を投影するものであってもよい。この場合も、表示装置520は、運転席510に着座したオペレータが表示装置520の中心を見るときに周辺視野となる領域にわたって設けられる。制御装置540は、撮像装置127の各撮像画像を合成して1つの合成画像を生成し、これを表示装置520に表示させる。旋回体120が旋回していると判定された場合、制御装置540は、合成画像のうち、旋回方向と反対側の一部領域、特にオペレータの周辺視野に位置する領域を、黒色などでマスキングしてよい。
【0054】
また、上述した実施形態において画像の一部領域の遮蔽は、当該一部領域を表示させないことによってなされるが、これに限られない。例えば他の実施形態においては、一部領域の遮蔽が、当該一部領域の明度を大きく低下(ブラックアウト)させたり、明度を大きく増加(ホワイトアウト)させたり、コントラストを大きく低下させたり、画像をぼやかしたりすることで、領域内における画像の変化量を低下させることによってなされてもよい。
【符号の説明】
【0055】
1…遠隔操作システム 100…作業機械 110…走行体 111…無限軌道 112…走行モータ 120…旋回体 121…エンジン 122…油圧ポンプ 123…コントロールバルブ 124…旋回モータ 125…角速度センサ 126…運転室 127…撮像装置 127D…下側カメラ 127F…正面カメラ 127L…左側カメラ 127R…右側カメラ 127U…上側カメラ 128…制御装置 130…作業機 131…ブーム 131C…ブームシリンダ 131S…ブーム角度センサ 132…アーム 132C…アームシリンダ 132S…アーム角度センサ 133…バケット 133C…バケットシリンダ 133S…バケット角度センサ 500…遠隔運転装置 510…運転席 520…表示装置 520D…下側表示部 520F…正面表示部 520L…左側表示部 520R…右側表示部 520U…上側表示部 530…操作装置 540…制御装置 910…プロセッサ 911…受信部 912…デコーダ 913…旋回判定部 914…バケット位置特定部 915…表示制御部 916…送信部 930…メインメモリ 950…ストレージ 960…インタフェース
図1
図2
図3
図4
図5
図6