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特開2024-72977情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び情報処理システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024072977
(43)【公開日】2024-05-29
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び情報処理システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240522BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022183906
(22)【出願日】2022-11-17
(71)【出願人】
【識別番号】000115108
【氏名又は名称】ユニ・チャーム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】木下 英之
(72)【発明者】
【氏名】黒田 賢一郎
(72)【発明者】
【氏名】竹田 未来
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】利用者にとって適切な吸収性物品を提供すること。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、吸収性物品を使用する利用者から当該吸収性物品の提供を所望する位置を示す所望位置に関する情報と、当該利用者に関する利用者情報とを取得する取得部と、前記所望位置に関する情報と、前記利用者情報とに基づいて、前記利用者が所望する吸収性物品を提供する所定のディスペンサーが設置された場所を特定する特定部と、前記所定のディスペンサーが設置された場所の位置情報と、前記所定のディスペンサーが提供する吸収性物品の種別に関する情報とが配置されたコンテンツを提供する提供部とを備えることを特徴とする。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸収性物品を使用する利用者から当該吸収性物品の提供を所望する位置を示す所望位置に関する情報と、当該利用者に関する利用者情報とを取得する取得部と、
前記所望位置に関する情報と、前記利用者情報とに基づいて、前記利用者が所望する吸収性物品を提供する所定のディスペンサーが設置された場所を特定する特定部と、
前記所定のディスペンサーが設置された場所の位置情報と、前記所定のディスペンサーが提供する吸収性物品の種別に関する情報とが配置されたコンテンツを提供する提供部と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記取得部は、
前記所望位置として、前記利用者が利用する端末装置の位置情報を取得し、
前記特定部は、
前記端末装置の位置情報と、前記利用者情報とに基づいて、前記所定のディスペンサーが設置された場所を特定し、
前記提供部は、
前記端末装置の位置情報と、前記所定のディスペンサーが設置された場所の位置情報と、前記吸収性物品の種別に関する情報とが配置されたコンテンツを提供する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記特定部は、
前記端末装置の位置情報が示す位置と所定の距離内に位置する複数の所定のディスペンサーの各々の場所を特定し、
前記提供部は、
前記端末装置の位置情報と、前記複数の所定のディスペンサーの各々の場所に対応する各位置情報と、前記複数の所定のディスペンサーの各々の吸収性物品の種別に関する情報とが配置されたコンテンツを提供する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記提供部は、
前記コンテンツとして、前記端末装置の位置情報と、前記所定のディスペンサーが設置された場所の位置情報と、前記吸収性物品の種別に関する情報とが重畳された地図情報を提供する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記取得部は、
前記所望位置として、前記利用者によって入力された位置に関する検索クエリを取得し、
前記特定部は、
前記検索クエリに対応する位置情報と、前記利用者情報とに基づいて、前記所定のディスペンサーが設置された場所を特定し、
前記提供部は、
前記所定のディスペンサーが設置された場所の位置情報と、前記吸収性物品の種別に関する情報とが配置されたコンテンツを提供する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記特定部は、
前記検索クエリに対応する位置情報が示す位置と所定の距離内に位置する複数の所定のディスペンサーの各々の場所を特定し、
前記提供部は、
前記複数の所定のディスペンサーの各々の場所に対応する各位置情報と、前記複数の所定のディスペンサーの各々の吸収性物品の種別に関する情報とが配置されたコンテンツを提供する
ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記提供部は、
前記コンテンツとして、前記所定のディスペンサーが設置された場所の位置情報と、前記吸収性物品の種別に関する情報とが重畳された地図情報を提供する
ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記所定のディスペンサーが設置された場所に対して前記利用者によって評価された評価情報を受付ける受付部をさらに備える
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記受付部は、
前記評価情報として、前記所定のディスペンサーが設置された場所と対応付けられた環境情報であって、前記所定のディスペンサーが設置された場所の周辺の環境を示す環境情報が評価された前記評価情報を受付ける
ことを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記提供部は、
前記受付部によって評価情報が受付けられた場合に、前記評価情報を提供した利用者に対して、所定のポイントに関する情報をさらに提供する
ことを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記取得部は、
前記利用者情報として、所定の店舗にて前記利用者が商品又はサービスを購買したことに関する購買情報をさらに取得し、
前記提供部は、
前記購買情報に基づいて、前記所定のディスペンサーを使用する権利である使用権に関する情報を前記利用者に対してさらに提供する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記提供部は、
前記所定のディスペンサーを使用する権利である使用権であって、前記利用者が有する使用権に関する情報を、前記利用者とは異なる他の利用者に対してさらに提供する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項13】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
吸収性物品を使用する利用者から当該吸収性物品の提供を所望する位置を示す所望位置に関する情報と、当該利用者に関する利用者情報とを取得する取得工程と、
前記所望位置に関する情報と、前記利用者情報とに基づいて、前記利用者が所望する吸収性物品を提供する所定のディスペンサーが設置された場所を特定する特定工程と、
前記所定のディスペンサーが設置された場所の位置情報と、前記所定のディスペンサーが提供する吸収性物品の種別に関する情報とが配置されたコンテンツを提供する提供工程と
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項14】
吸収性物品を使用する利用者から当該吸収性物品の提供を所望する位置を示す所望位置に関する情報と、当該利用者に関する利用者情報とを取得する取得手順と、
前記所望位置に関する情報と、前記利用者情報とに基づいて、前記利用者が所望する吸収性物品を提供する所定のディスペンサーが設置された場所を特定する特定手順と、
前記所定のディスペンサーが設置された場所の位置情報と、前記所定のディスペンサーが提供する吸収性物品の種別に関する情報とが配置されたコンテンツを提供する提供手順と
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【請求項15】
情報処理装置と、利用者によって利用される端末装置とを備える情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
吸収性物品を使用する利用者から当該吸収性物品の提供を所望する位置を示す所望位置に関する情報と、当該利用者に関する利用者情報とを取得する取得部と、
前記所望位置に関する情報と、前記利用者情報とに基づいて、前記利用者が所望する吸収性物品を提供する所定のディスペンサーが設置された場所を特定する特定部と、
前記所定のディスペンサーが設置された場所の位置情報と、前記所定のディスペンサーが提供する吸収性物品の種別に関する情報とが配置されたコンテンツを前記端末装置に提供する提供部と
を備え、
前記端末装置は、
前記情報処理装置によって提供されたコンテンツを表示する
ことを特徴とする情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、生理用品等の吸収性物品を利用者に対して提供するディスペンサーが設置された場所を示す地図情報を表示する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-099636号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来技術は、ディスペンサーが設置された場所を示す地図情報を表示するに過ぎないため、利用者が所望する吸収性物品を使用することができるとは限らない。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、利用者にとって適切な吸収性物品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、吸収性物品を使用する利用者から当該吸収性物品の提供を所望する位置を示す所望位置に関する情報と、当該利用者に関する利用者情報とを取得する取得部と、前記所望位置に関する情報と、前記利用者情報とに基づいて、前記利用者が所望する吸収性物品を提供する所定のディスペンサーが設置された場所を特定する特定部と、前記所定のディスペンサーが設置された場所の位置情報と、前記所定のディスペンサーが提供する吸収性物品の種別に関する情報とが配置されたコンテンツを提供する提供部とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、利用者にとって適切な吸収性物品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る情報処理装置が実行する提供処理の一例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る情報処理装置が実行する提供処理の一例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係るコンテンツの一例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係るコンテンツの一例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係るディスペンサー情報記憶部の一例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る利用者情報記憶部の一例を示す図である。
図8図8は、実施形態に係るコンテンツ記憶部の一例を示す図である。
図9図9は、実施形態に係る情報処理装置が実行する提供処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図10図10は、実施形態に係る情報処理装置が実行する提供処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図11図11は、変形例に係るコンテンツの一例を示す図である。
図12図12は、変形例に係るコンテンツの一例を示す図である。
図13図13は、変形例に係るコンテンツの一例を示す図である。
図14図14は、変形例に係るコンテンツの一例を示す図である。
図15図15は、変形例に係るコンテンツの一例を示す図である。
図16図16は、変形例に係るコンテンツの一例を示す図である。
図17図17は、ハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
【0010】
態様1は、吸収性物品を使用する利用者から当該吸収性物品の提供を所望する位置を示す所望位置に関する情報と、当該利用者に関する利用者情報とを取得する取得部と、前記所望位置に関する情報と、前記利用者情報とに基づいて、前記利用者が所望する吸収性物品を提供する所定のディスペンサーが設置された場所を特定する特定部と、前記所定のディスペンサーが設置された場所の位置情報と、前記所定のディスペンサーが提供する吸収性物品の種別に関する情報とが配置されたコンテンツを提供する提供部とを備えることを特徴とする。
【0011】
態様1によれば、例えば、生理用品等の吸収性物品を使用する利用者から、吸収性物品の提供を所望する位置を示す所望位置に関する情報と、利用者が使用している吸収性物品の種別に関する情報等を含む利用者情報とを取得する。そして、態様1は、所望位置に関する情報と、利用者情報とに基づいて、利用者が所望する吸収性物品の種別に属する吸収性物品を提供する所定のディスペンサーが設置された場所を特定する。そして、態様1は、所定のディスペンサーが設置された場所の位置情報と、所定のディスペンサーが提供する吸収性物品の種別に関する情報とが配置された地図情報等のコンテンツを提供する。例えば、態様1は、所定のディスペンサーが設置された場所の位置情報と、吸収性物品の種別に関する情報とが重畳された地図情報を利用者に提供する。これにより、態様1は、利用者にとって適切な吸収性物品を提供することができる。
【0012】
従来、生理用品等の吸収性物品を利用者に対して提供するディスペンサーが設置された場所を示す地図情報を表示する技術が知られている。しかしながら、従来技術は、ディスペンサーが設置された場所を示す地図情報を表示するに過ぎないため、利用者が所望する吸収性物品を使用することができるとは限らなかった。
【0013】
そこで、態様1は、吸収性物品を使用する利用者から所望位置に関する情報と、利用者情報とを取得し、所望位置に関する情報に基づいて、利用者が所望する吸収性物品を提供する所定のディスペンサーが設置された場所を特定する。そして、態様1は、所定のディスペンサーが設置された場所の位置情報と、吸収性物品の種別に関する情報とが配置されたコンテンツを提供する。これにより、態様1は、利用者にとって適切な吸収性物品を提供することができる。
【0014】
態様2は、態様1において、前記所望位置として、前記利用者が利用する端末装置の位置情報を取得し、前記端末装置の位置情報と、前記利用者情報とに基づいて、前記所定のディスペンサーが設置された場所を特定し、前記端末装置の位置情報と、前記所定のディスペンサーが設置された場所の位置情報と、前記吸収性物品の種別に関する情報とが配置されたコンテンツを提供することを特徴とする。
【0015】
態様2によれば、例えば、所望位置として取得された端末装置の位置情報と、利用者情報とに基づいて、所定のディスペンサーが設置された場所を特定する。そして、態様2は、端末装置の位置情報と、所定のディスペンサーが設置された場所の位置情報と、吸収性物品の種別に関する情報とが配置されたコンテンツを提供する。これにより、態様2は、利用者にとって適切な吸収性物品を提供することができる。
【0016】
態様3は、態様2において、前記端末装置の位置情報が示す位置と所定の距離内に位置する複数の所定のディスペンサーの各々の場所を特定し、前記端末装置の位置情報と、前記複数の所定のディスペンサーの各々の場所に対応する各位置情報と、前記複数の所定のディスペンサーの各々の吸収性物品の種別に関する情報とが配置されたコンテンツを提供することを特徴とする。
【0017】
態様3によれば、例えば、端末装置の位置情報が示す位置と所定の距離内に位置する複数の所定のディスペンサーの各々の場所を特定する。そして、態様3は、端末装置の位置情報と、複数の所定のディスペンサーの各々の場所に対応する各位置情報と、複数の所定のディスペンサーの各々の吸収性物品の種別に関する情報とが配置されたコンテンツを提供する。これにより、態様3は、利用者にとって適切な吸収性物品を提供することができる。
【0018】
態様4は、態様2又は3において、前記コンテンツとして、前記端末装置の位置情報と、前記所定のディスペンサーが設置された場所の位置情報と、前記吸収性物品の種別に関する情報とが重畳された地図情報を提供することを特徴とする。
【0019】
態様4によれば、例えば、端末装置の位置情報と、所定のディスペンサーが設置された場所の位置情報と、吸収性物品の種別に関する情報とが重畳された地図情報を提供する。これにより、態様4は、利用者にとって適切な吸収性物品を提供することができる。
【0020】
態様5は、態様1において、前記所望位置として、前記利用者によって入力された位置に関する検索クエリを取得し、前記検索クエリに対応する位置情報と、前記利用者情報とに基づいて、前記所定のディスペンサーが設置された場所を特定し、前記所定のディスペンサーが設置された場所の位置情報と、前記吸収性物品の種別に関する情報とが配置されたコンテンツを提供することを特徴とする。
【0021】
態様5によれば、例えば、所望位置として取得された位置に関する検索クエリと、利用者情報とに基づいて、所定のディスペンサーが設置された場所を特定する。そして、態様5は、所定のディスペンサーが設置された場所の位置情報と、吸収性物品の種別に関する情報とが配置されたコンテンツを提供する。これにより、態様5は、利用者にとって適切な吸収性物品を提供することができる。
【0022】
態様6は、態様5において、前記検索クエリに対応する位置情報が示す位置と所定の距離内に位置する複数の所定のディスペンサーの各々の場所を特定し、前記複数の所定のディスペンサーの各々の場所に対応する各位置情報と、前記複数の所定のディスペンサーの各々の吸収性物品の種別に関する情報とが配置されたコンテンツを提供することを特徴とする。
【0023】
態様6によれば、例えば、検索クエリに対応する位置情報が示す位置と所定の距離内に位置する複数の所定のディスペンサーの各々の場所を特定する。そして、態様6は、複数の所定のディスペンサーの各々の場所に対応する各位置情報と、複数の所定のディスペンサーの各々の吸収性物品の種別に関する情報とが配置されたコンテンツを提供する。これにより、態様6は、利用者にとって適切な吸収性物品を提供することができる。
【0024】
態様7は、態様5又は6において、前記コンテンツとして、前記所定のディスペンサーが設置された場所の位置情報と、前記吸収性物品の種別に関する情報とが重畳された地図情報を提供することを特徴とする。
【0025】
態様7によれば、例えば、地図情報に重畳された態様で、所定のディスペンサーが設置された場所の位置情報と、吸収性物品の種別に関する情報とを提供する。これにより、態様7は、利用者にとって適切な吸収性物品を提供することができる。
【0026】
態様8は、態様1~7のいずれかにおいて、前記所定のディスペンサーが設置された場所に対して前記利用者によって評価された評価情報を受付けることを特徴とする。
【0027】
態様8によれば、例えば、所定のディスペンサーが設置された場所に対して利用者によって評価された評価情報を受付ける。このように、態様8は、利用者にとって適切な場所を選択できるように、場所に関する補助的な情報を提供する。これにより、態様8は、所定のディスペンサーが設置された場所であって、利用者にとって適切な場所を利用者に選択させることを補助することができる。
【0028】
態様9は、態様8において、前記評価情報として、前記所定のディスペンサーが設置された場所と対応付けられた環境情報であって、前記所定のディスペンサーが設置された場所の周辺の環境を示す環境情報が評価された前記評価情報を受付けることを特徴とする。
【0029】
態様9によれば、例えば、所定のディスペンサーが設置された場所と対応付けられた環境情報であって、所定のディスペンサーが設置された場所の周辺の環境を示す環境情報が評価された評価情報を受付ける。ここで、環境情報は、例えば、場所(住所)や、吸収性物品の種別や、利用状況や、混雑状況や、設備一覧等の情報である。このように、態様9は、利用者にとって適切な場所を選択できるように、場所に関する補助的な情報を提供する。これにより、態様9は、所定のディスペンサーが設置された場所であって、利用者にとって適切な場所を利用者に選択させることを補助することができる。
【0030】
態様10は、態様8又は9において、評価情報が受付けられた場合に、前記評価情報を提供した利用者に対して、所定のポイントに関する情報をさらに提供することを特徴とする。
【0031】
態様10によれば、例えば、利用者から所定のディスペンサーが設置された場所の評価情報が受付けられた場合に、かかる利用者に対して、所定のポイントに関する情報を提供する。これにより、利用者は、評価情報を提供する動機付けを得ることができる。
【0032】
態様11は、態様1~10のいずれかにおいて、前記利用者情報として、所定の店舗にて前記利用者が商品又はサービスを購買したことに関する購買情報をさらに取得し、前記購買情報に基づいて、前記所定のディスペンサーを使用する権利である使用権に関する情報を前記利用者に対してさらに提供することを特徴とする。
【0033】
態様11によれば、例えば、利用者情報として、所定の店舗にて利用者が商品又はサービスを購買したことに関する購買情報をさらに取得する。そして、態様11は、所定の店舗にて利用者が商品又はサービスを購買していた場合に、所定のディスペンサーを使用する権利である使用権に関する情報を利用者に対してさらに提供する。これにより、利用者は、吸収性物品を使用する機会をさらに得ることができる。
【0034】
態様12は、態様1~11のいずれかにおいて、前記所定のディスペンサーを使用する権利である使用権であって、前記利用者が有する使用権に関する情報を、前記利用者とは異なる他の利用者に対してさらに提供することを特徴とする。
【0035】
態様12によれば、例えば、吸収性物品を使用するための使用権に関する情報として、利用者の吸収性物品の使用回数を他の利用者に対して提供する。これにより、他の利用者の吸収性物品の使用回数が所定数だけ増加する。このようにして、他の利用者は、吸収性物品の使用回数が0回になった場合であっても、吸収性物品を使用する機会を得ることができる。
【0036】
以下に、情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び情報処理システムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)の一例について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び情報処理システムが限定されるものではない。また、以下の実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0037】
[実施形態]
〔1.情報処理装置が実行する提供処理の一例〕
図1を用いて、実施形態に係る情報処理装置100が実行する提供処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理装置100が実行する提供処理の一例を示す図である。
【0038】
図1の例では、利用者U1が、生理用品(吸収性物品の一例)を提供するディスペンサー20を利用したい場合に、利用者U1が所望する場所に設置されたディスペンサー20の位置情報を含むコンテンツを提供する例について説明する。
【0039】
ここで、ディスペンサー20の利用に関するサービスは、ショッピングモールや、コンビニエンスストア等の施設に対し、情報処理装置100を管理する事業者によって提供される。図1の例では、施設は、ディスペンサー20の利用に関するサービスを契約しているものとする。
【0040】
まず、図1に示すように、情報処理装置100は、コンテンツの提供要求を利用者U1によって利用される端末装置10から受付ける(ステップS1)。この場合、利用者U1は、所定のアプリケーションAPを利用しているものとする。例えば、利用者U1は、端末装置10に予め所定のアプリケーションAPをインストールしているものとする。
【0041】
ここで、所定のアプリケーションAPについて説明する。情報処理装置100を管理する事業者が、所定のアプリケーションAPを提供する。例えば、所定のアプリケーションAPは、利用者U1の生理周期に関する情報等の生理に関する生理情報を管理する。また、所定のアプリケーションAPは、利用者U1の体調に関する情報を管理する。また、所定のアプリケーションAPは、利用者の性別や、年齢等の属性に関する属性情報を管理する。また、所定のアプリケーションAPは、利用者U1がディスペンサー20から排出される生理用品を利用可能とする。
【0042】
図1の例では、端末装置10は、所定のアプリケーションAP上での利用者U1からの操作を受付けて、情報処理装置100に対するコンテンツの提供要求を送信する。続いて、情報処理装置100は、コンテンツの提供要求を端末装置10から受付ける。
【0043】
続いて、情報処理装置100は、端末装置10の位置情報と、利用者U1に関する利用者情報とを端末装置10から取得する(ステップS2)。ここで、利用者情報は、利用者U1が使用している生理用品の種別に関する情報を含む。
【0044】
そして、情報処理装置100は、端末装置10の位置情報と、利用者情報とに基づいて、利用者U1が所望する生理用品を提供するディスペンサー20が設置された場所を特定する(ステップS3)。例えば、予めディスペンサー20を識別する識別情報と、ディスペンサー20が設置された場所と、ディスペンサー20が提供する生理用品の種別に関する情報とが対応付けられて、情報処理装置100が有する所定の記憶部に記憶されているものとする。この場合、情報処理装置100は、端末装置10の位置情報が示す位置から所定の距離内に位置するディスペンサー20が設置された複数の場所を特定する。そして、情報処理装置100は、特定した複数の場所のうち、利用者U1が使用している生理用品の種別と同一又は類似の生理用品の種別に関する情報に対応付けられたディスペンサー20が設置された場所を特定する。
【0045】
より具体的な例を挙げると、端末装置10の位置から所定の距離内に位置するディスペンサー20が設置された複数の場所が場所LO11~LO18であるものとする。また、利用者U1が使用している生理用品の種別と同一又は類似の生理用品の種別に関する情報に対応付けられたディスペンサー20が設置された場所が場所LO11~LO14であるものする。この場合、情報処理装置100は、端末装置10の位置情報に基づいて、ディスペンサー20が設置された場所として、場所LO11~LO18を特定する。そして、情報処理装置100は、場所LO11~LO18のうちから、利用者U1が使用している生理用品の種別と同一又は類似の生理用品の種別に関する情報に対応付けられたディスペンサー20が設置された場所として、場所LO11~LO14を特定する。
【0046】
続いて、情報処理装置100は、各種地図情報を提供する所定の外部サーバから、地図情報を取得する(ステップS4)。続いて、情報処理装置100は、端末装置10の位置情報と、ディスペンサー20が設置された場所の位置情報と、ディスペンサー20が提供する生理用品の種別に関する情報とが配置されたコンテンツC10を生成する(ステップS5)。
【0047】
例えば、情報処理装置100は、端末装置10の位置情報と、特定した場所LO11~LO14の位置情報と、場所LO11~LO14の各々に対応する生理用品の種別に関する情報とが重畳された地図情報をコンテンツC10として生成する。
【0048】
ここで、コンテンツC10について説明する。コンテンツC10は、端末装置10の位置情報に対するアイコンPP11と、場所LO11~LO14の各々の位置情報に対応するアイコンLO11~LO14とを含む。また、コンテンツC10は、テキストT11「生理用品Aを提供するディスペンサーを表示しています」といったコンテンツに配置される情報に関する情報を含む。
【0049】
そして、情報処理装置100は、コンテンツC10を端末装置10に提供する(ステップS6)。続いて、利用者U1は、コンテンツC10を参照し、場所LO14に訪問したいと判断するものとする。
【0050】
従来、生理用品等の吸収性物品を利用者に対して提供するディスペンサーが設置された場所を示す地図情報を表示する技術が知られている。しかしながら、従来技術は、ディスペンサーが設置された場所を示す地図情報を表示するに過ぎないため、利用者が所望する吸収性物品を使用することができるとは限らなかった。そこで、情報処理装置100は、吸収性物品を使用する利用者から吸収性物品の提供を所望する位置を示す所望位置に関する情報と、利用者情報とを取得し、所望位置に関する情報と、利用者情報とに基づいて、利用者が所望する吸収性物品を提供するディスペンサー20が設置された場所を特定する。そして、情報処理装置100は、端末装置10の位置情報と、ディスペンサー20が設置された場所の位置情報と、ディスペンサー20が提供する吸収性物品の種別に関する情報とが配置されたコンテンツを提供する。これにより、情報処理装置100は、利用者にとって適切な吸収性物品を提供する。
【0051】
〔2.情報処理装置が実行する提供処理の一例〕
図1を用いて説明したように、利用者U1が場所LO14に訪問したいと判断したものとする。ここで、場所LO14には、ショッピングモールが位置する。図2の例では、利用者U1が場所LO14に位置するショッピングモールに訪問した場合について説明する。図2は、実施形態に係る情報処理装置100が実行する提供処理の一例を示す図である。
【0052】
まず、利用者U1がディスペンサー20を利用して、生理用品を使用する例について説明する。次に、情報処理装置100が、使用された生理用品の枚数に基づいて、生理用品を補充する補充業者DE1に対して、生理用品を提供するための提供情報を提供する例について説明する。なお、以下で説明する情報処理のステップは、自然人の行動等も便宜上含み得る。
【0053】
まず、利用者U1がディスペンサー20を利用して、生理用品を使用する例について説明する。図2の例では、ディスペンサー20は、ショッピングモールの各階に位置するトイレの個室毎に設置される。図2の例では、利用者U1がトイレTO1を利用する例を挙げて説明する。なお、ディスペンサー20は、通信機能を有するものとする。
【0054】
また、図2の例では、利用者U1は、トイレTO1を利用し、自身で利用する端末装置10を用いて、認証処理を実行する。この場合、利用者U1は、所定のアプリケーションAPを利用しているものとする。例えば、利用者U1は、端末装置10に予め所定のアプリケーションAPをインストールしているものとする。
【0055】
図2の例では、利用者U1が所定の操作を行う(ステップS21)。具体的には、端末装置10は、所定のアプリケーションAP上における利用者U1の操作に応じて、ディスペンサー20を利用するための認証処理をディスペンサー20に対して実行する。例えば、端末装置10は、所定のアプリケーションAP上でQR(Quick Response)コード(登録商標)等の2次元コードを表示する。そして、利用者U1は、2次元コードをディスペンサー20に読取られるようにかざす。
【0056】
この場合、ディスペンサー20は、2次元コードを読取ることで、利用者U1の認証要求を受付ける(ステップS22)。例えば、ディスペンサー20は、2次元コードを識別する識別情報とともに、利用者U1の認証要求を端末装置10から受付ける。例えば、2次元コードを識別する識別情報は、利用者U1を識別する識別情報を含む。
【0057】
続いて、情報処理装置100は、利用者U1の認証要求をディスペンサー20から受付ける(ステップS23)。そして、情報処理装置100は、利用者U1を認証する(ステップS24)。例えば、情報処理装置100が有する所定の記憶部には、利用者U1を識別する識別情報が記憶されているものとする。この場合、情報処理装置100は、ディスペンサー20から受付けられた利用者U1を識別する識別情報と、情報処理装置100が有する所定の記憶部に記憶された利用者U1を識別する識別情報とを照合する。続いて、情報処理装置100は、照合に成功した場合に、利用者U1を認証する。ここでは、利用者U1の認証が成功したものとする。
【0058】
続いて、情報処理装置100は、認証結果をディスペンサー20に送信する(ステップS25)。例えば、情報処理装置100は、利用者U1の認証が成功したといった認証結果をディスペンサー20に送信する。
【0059】
そして、ディスペンサー20は、生理用品を排出する(ステップS26)。続いて、利用者U1は、ディスペンサー20から排出された生理用品を使用する(ステップS7)。
【0060】
次に、情報処理装置100が、使用された生理用品の枚数に基づいて、生理用品を補充する補充業者DE1に対して提供情報を提供する例について説明する。図2の例では、情報処理装置100は、ディスペンサー20に収容された生理用品の在庫数を示す在庫情報を取得する(ステップS28)。例えば、情報処理装置100は、所定の期間(例えば、1日等)毎に、在庫情報を各ディスペンサー20から取得する。
【0061】
続いて、情報処理装置100は、生理用品を補充する補充業者DE1に対して、生理用品の補充に関する情報である提供情報を提供する(ステップS29)。例えば、情報処理装置100は、ディスペンサー20毎に使用された生理用品の枚数に基づいて、ディスペンサー20に補充する生理用品の枚数を推定する。ここで、情報処理装置100が推定する生理用品の枚数は、ショッピングモールに設置された各ディスペンサー20であって、在庫情報を取得した各ディスペンサー20に補充される生理用品の枚数の総数である。
【0062】
そして、情報処理装置100は、提供情報として、推定された生理用品の枚数を補充するための補充に関する情報を、補充業者DE1によって管理される補充業者サーバ40に提供する。この場合、情報処理装置100は、補充に関する情報として、推定された生理用品の枚数に所定の枚数を加えた枚数を補充するような指示に関する情報を補充業者サーバ40に提供する。
【0063】
そして、補充業者DE1は、場所LO14に位置するショッピングモールに生理用品を配送する(ステップS30)。例えば、補充業者DE1は、補充業者サーバ40によって受付けられた提供情報に基づいて、ショッピングモールに生理用品を配送する。そして、補充業者DE1は、各ディスペンサー20に生理用品を補充する。この場合、生理用品の補充では、生理用品を1枚ずつ補充してもよいし、生理用品が複数枚収容された箱等をディスペンサー20内に格納してもよい。
【0064】
〔3.コンテンツの一例〕
図3図4を用いて、情報処理装置100が提供するコンテンツの例について説明する。以下で説明するコンテンツは、端末装置10に表示されるものとして説明する。
【0065】
図3は、実施形態に係るコンテンツの一例を示す図である。図3を用いて、コンテンツC20について説明する。コンテンツC20は、端末装置10の位置情報に対するアイコンPP21と、場所LO21~LO25の各々の位置情報に対応するアイコンLO21~LO25とを含む。また、コンテンツC20は、テキストT21「類似の生理用品を提供するディスペンサーを表示しています」といったコンテンツに配置される情報に関する情報を含む。図3の例では、端末装置10は、生理用品Aを提供するディスペンサーが設置された場所と、生理用品Aと類似の生理用品Bを提供するディスペンサーが設置された場所とが配置されたコンテンツC20を表示する。
【0066】
図3に示すように、コンテンツC20に配置されたアイコンLO21~LO25は、利用者に対する推奨度によって識別される。例えば、アイコンLO21と、アイコンLO23と、アイコンLO24とは利用者に対して最も推奨度が高い場所である。また、アイコンLO22と、アイコンLO25とは、アイコンLO21、アイコンLO23及びアイコンLO24の推奨度よりも推奨度が低い場所である。
【0067】
また、コンテンツC20は、ボタンB21「全て表示」と、ボタンB22「Aのみ表示」とを含む。例えば、端末装置10は、利用者がボタンB21を押下した場合、生理用品A又は生理用品Bを提供するディスペンサーが設置された場所が配置されたコンテンツC20を表示する。また、端末装置10は、利用者がボタンB22を押下した場合、生理用品Aを提供するディスペンサーが設置された場所のみが配置されたコンテンツC20を表示する。
【0068】
次に、図4を用いて、コンテンツC30について説明する。図4は、実施形態に係るコンテンツの一例を示す図である。コンテンツC30は、端末装置10の位置情報に対するアイコンPP31と、場所LO31~LO35の各々の位置情報に対応するアイコンLO31~LO35とを含む。また、コンテンツC30は、テキストT31「表示できるディスペンサーがありません 生理用品Aを購入可能な店舗を表示します」といったコンテンツに配置される情報に関する情報を含む。
【0069】
図4に示すように、コンテンツC30に配置されたアイコンLO31~LO35は、生理用品Aを販売する店舗の種別によって識別される。例えば、アイコンLO31及びアイコンLO34の店舗の種別は、「ドラックストア」である。また、アイコンLO32、アイコンLO33及びアイコンLO35の店舗の種別は、「コンビニエンスストア」である。
【0070】
図4では、アイコンLO31の店舗は、「ドラックストアA」である。また、アイコンLO32の店舗は、「コンビニエンスストアA」である。また、アイコンLO33の店舗は、「コンビニエンスストアB」である。また、アイコンLO34の店舗は、「ドラックストアB」である。また、アイコンLO35の店舗は、「コンビニエンスストアC」である。
【0071】
また、コンテンツC30は、ボタンB31「範囲変更」と、ボタンB32「条件変更」とを含む。例えば、端末装置10は、利用者がボタンB31を押下した場合、表示される範囲が変更されたコンテンツC30を表示する。また、端末装置10は、利用者がボタンB32を押下した場合、生理用品Aと類似の生理用品Bを購入可能な店舗の場所が配置されたコンテンツC30を表示する。
【0072】
このように、情報処理装置100は、ディスペンサー20が提供する吸収性物品の種別が識別しやすいような態様のコンテンツを提供することができる。これにより、利用者は、操作に応じて、自身の嗜好に合致した吸収性物品の種別に属する吸収性物品を提供するディスペンサー20が設置された場所を選択することができる。
【0073】
また、情報処理装置100は、利用者が、ディスペンサー20が提供しない吸収性物品の種別を選択した場合には、かかる吸収性物品の種別に属する吸収性物品を購入可能な店舗に関する情報が重畳されたコンテンツを提供することができる。これにより、利用者は、自身に適した吸収性物品を購入し、購入した吸収性物品を使用することができる。
【0074】
〔4.情報処理システムの構成〕
次に、図5を用いて、実施形態に係る情報処理システム1の構成について説明する。図5は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。図5に示すように、情報処理システム1は、端末装置10と、ディスペンサー20と、外部サーバ30と、補充業者サーバ40と、情報処理装置100とを含む。端末装置10、ディスペンサー20、外部サーバ30、補充業者サーバ40及び情報処理装置100は、ネットワークNを介して有線又は無線により通信可能に接続される。
【0075】
なお、図5に示す情報処理システム1には、複数台の端末装置10や、複数台のディスペンサー20や、複数台の外部サーバ30や、複数台の補充業者サーバ40や、複数台の情報処理装置100が含まれてもよい。
【0076】
端末装置10は、ブラウザ上で表示されるウェブページや、アプリケーション上で表示されるコンテンツ等のコンテンツにアクセスする利用者によって利用される情報処理装置である。例えば、端末装置10は、デスクトップ型PC(Personal Computer)や、ノート型PCや、タブレット端末や、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等である。
【0077】
また、端末装置10は、GPS(Global Positioning System)センサ等の機能を有し、端末装置10の位置情報を検知してもよい。また、端末装置10は、通信を行っている基地局の位置情報や、WiFi(登録商標)(Wireless Fidelity)の電波を用いて、位置情報を推定してもよい。
【0078】
ディスペンサー20は、各種の装置と通信可能な情報処理装置であり、ディスペンサー20内部に吸収性物品を収容する機能を有する情報処理装置である。例えば、ディスペンサー20は、バーコード等の1次元のコードや、QR(Quick Response)コード(登録商標)等の2次元コードといった所定のコードを読取るためのコードリーダを有する。また、ディスペンサー20は、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサと、光学系とによって構成されたカメラを有する。
【0079】
また、ディスペンサー20は、ディスペンサー20内部に吸収性物品を収容する収容部や、吸収物品を排出する排出部や、内部に収容する複数の吸収性物品の重量又は在庫枚数を検出するための検出センサや、窃盗等を防止するための防犯センサ等を有する。また、ディスペンサー20は、所定の大きさを有する筐体から構成される。例えば、所定の大きさとは、利用者が所有する小物や、利用者が使用する吸収性物品を収納するバック等を置ける程度の大きさである。
【0080】
例えば、収容部は、1つ以上の吸収性物品を収容する。収容部は、吸収性物品を収容する筒部を有する。なお、収容部は、ディスペンサー20と別体であってもよく、例えばカートリッジのようにディスペンサー20と分離可能なものであって、ディスペンサー20の所定箇所に対して挿脱自在なものであってもよい。
【0081】
例えば、排出部は、収容部に収容された吸収性物品を外部へ排出する。この場合、排出部は、収容部における筒部の底部を開閉可能な扉と、かかる扉の開閉動作や、かかる扉が開放されたとき、収容部の筒部に収容された吸収性物品を所定数取出し可能とするための機構(例えば、吸収性物品を排出する排出口へ吸収性物品をガイドするガイド機構)の動作のためのモータ等の駆動部とを用いて実現される。
【0082】
例えば、検出センサは、加重センサや、圧力センサ等を用いて、収容部が収容する吸収性物品の数を検出し、検出した検出結果を出力する。
【0083】
例えば、検出センサは、ディスペンサー20に加わる外力を検出し、検出した検出結果を出力する。より具体的な例を挙げると、検出センサは、加速度センサ等を用いて、ディスペンサー20に生じる加速度を検出し、検出した検出結果を出力する。なお、検出センサは、GPSセンサや、振動センサや、荷重センサ等の各種センサを用いて実現されてもよい。
【0084】
例えば、防犯センサは、アラームや、スピーカ等を用いて、外部へ警報を出力してもよい。
【0085】
また、ディスペンサー20は、画像や動画を表示する表示部等を有し、各種情報を出力する。例えば、ディスペンサー20の表示部は、各種情報を表示出力するものであって、スピーカ、液晶または有機EL(Electro Luminescence)の表示パネルを用いて実現される。なお、表示部は、ディスペンサー20がトイレ等のプライベートな空間に配置される場合、音声等による情報の出力よりも表示等による出力の方が好適である。このため、表示部の形態は、これに限らず、例えば、LED(Light Emitting Diode)ランプを用いて実現する場合、光(LED等の点滅を用いて、LEDランプが光る場所や色、点滅のパターンなどによる情報の提示)によって出力してもよい。もちろん、表示部をスピーカ等によって実現する場合、音声(音量、音のパターン等の組合せによる通知も含む)によって出力してもよい。さらに、表示部を振動センサや小型モータ等によって実現する場合、振動や振動のパターン等によって出力してもよい。
【0086】
また、ディスペンサー20は、各装置と双方向に通信を行うための通信部等を有する。例えば、通信部は、LTE(Long Term Evolution)や、LTE-Advanced等の4G(Generation)や、5Gや、Bluetooth(登録商標)や、WiFi等の無線LAN(Local Area Network)等といった各種の無線通信又は各種の有線通信でネットワークNと接続され、ネットワークNを介して各種の装置と通信を行う。
【0087】
外部サーバ30(図1の説明における所定の外部サーバに相当)は、各種情報を提供する情報処理装置であり、例えば、サーバ装置又はクラウドシステム等により実現される。例えば、外部サーバ30は、各種地図情報を情報処理装置100に提供する。また、外部サーバ30は、情報処理装置100に対して、検索クエリによる地域や、位置情報等の検索機能を提供してもよい。この場合、外部サーバ30は、情報処理装置100と如何なる態様によって連携してもよい。例えば、外部サーバ30は、情報処理装置100に対して地図情報を提供するAPI(Application Programming Interface)としての機能を提供してもよい。
【0088】
補充業者サーバ40は、施設に対して、吸収性物品の補充を行う補充業者によって管理される情報処理装置であり、例えば、サーバ装置又はクラウドシステム等により実現される。例えば、補充業者サーバ40は、情報処理装置100によって提供された提供情報を受付ける。そして、補充業者は、提供情報に従って、吸収性物品を施設に対して補充する。
【0089】
情報処理装置100は、インターネット等のネットワークNを介して、各種装置と通信可能な情報処理装置であり、例えば、サーバ装置又はクラウドシステム等により実現される。例えば、情報処理装置100は、ネットワークNを介して、他の各種装置と通信可能に接続される。
【0090】
〔5.情報処理装置の構成〕
次に、図5を用いて、実施形態に係る情報処理装置100の構成について説明する。図5は、実施形態に係る情報処理装置100の構成例を示す図である。図5に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
【0091】
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、他の各種装置との間で情報の送受信を行う。
【0092】
(記憶部120について)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
【0093】
記憶部120は、各種情報を記憶する。例えば、記憶部120は、認証処理に利用される利用者を識別する識別情報や、提供情報等を記憶する。また、記憶部120は、ディスペンサー情報記憶部121と、利用者情報記憶部122と、コンテンツ記憶部123とを有する。
【0094】
(ディスペンサー情報記憶部121について)
ディスペンサー情報記憶部121は、施設に設置されたディスペンサー20の利用に関する情報を記憶する。ここで、図6に、実施形態に係るディスペンサー情報記憶部121の一例を示す。図6に示した例では、ディスペンサー情報記憶部121は、「ディスペンサーID(Identifier)」、「ディスペンサー情報」といった項目を有する。例えば、「ディスペンサー情報」は、「設置場所」、「吸収性物品の種別」、「在庫枚数」、「稼働時間」、「利用状況」、「故障状況」といった項目を有する。
【0095】
「ディスペンサーID」は、ディスペンサー20を識別する識別子である。ここで、ディスペンサーIDによって識別されるディスペンサー20は、所定の個室に設置されたディスペンサー20である。
【0096】
「設置場所」は、「ディスペンサーID」に対応付けられたディスペンサー20が設置された設置場所に関する情報である。例えば、設置場所は、施設が有するトイレの場所に関する情報等である。より具体的な例を挙げると、設置場所は、ショッピングモールの2階のトイレであり、かかるトイレの入り口から数えて4番目の個室等である。
【0097】
「吸収性物品の種別」は、「ディスペンサーID」に対応付けられたディスペンサー20に収容される吸収性物品の種別に関する情報である。例えば、吸収性物品の種別に関する情報は、吸収性物品のグレートによって分類された種別に関する情報等である。より具体的な例を挙げると、吸収性物品の種別に関する情報は、スタンダートや、プレミアム等である。また、吸収性物品の種別は、吸収量、サイズ、羽の有無、香り有無、付加機能等によって分類された種別に関する情報等であってもよい。また、吸収性物品の種別は、形状(例えば、タンポン、ナプキン、ショーツ型ナプキン等といった形状)によって分類された種別に関する情報等であってもよい。
【0098】
「在庫枚数」は、「ディスペンサーID」に対応付けられたディスペンサー20に収容された吸収性物品の枚数に関する情報である。「稼働時間」は、「ディスペンサーID」に対応付けられたディスペンサー20が稼働している時間に関する情報である。
【0099】
「利用状況」は、「ディスペンサーID」に対応付けられたディスペンサー20が利用者に利用されているか否かに関する情報である。例えば、利用状況は、利用者に利用されているといった情報である。また、利用状況は、利用者に利用されていないといった情報である。「故障状況」は、「ディスペンサーID」に対応付けられたディスペンサー20の故障に関する情報である。
【0100】
例えば、図6では、ディスペンサーIDによって識別された「D1」は、設定場所が「DP1」であり、吸収性物品の種別が「DT1」であり、在庫枚数が「DI1」であり、稼働時間が「DO1」であり、利用状況が「DU1」であり、故障状況が「DF1」である。
【0101】
なお、図6に示した例では、設置場所等を、「DP1」等の抽象的な符号で表現したが、設置場所等は、数値や、文字列に関する情報や、設置場所等を含むファイルのファイル形式等であってもよい。
【0102】
(利用者情報記憶部122について)
利用者情報記憶部122は、利用者に関する各種情報を記憶する。ここで、図7に、実施形態に係る利用者情報記憶部122の一例を示す。図7に示した例では、利用者情報記憶部122は、「利用者ID」、「利用者情報」といった項目を有する。例えば、「利用者情報」は、「位置情報」、「利用者情報」、「使用している吸収性物品の種別」、「使用枚数」、「最新の利用日時」といった項目を有する。
【0103】
「利用者ID」は、利用者を識別する識別子である。「位置情報」は、「利用者ID」に対応付けられた利用者が位置する位置情報である。例えば、位置情報は、利用者によって利用される端末装置10の位置情報である。
【0104】
「利用者情報」は、「利用者ID」に対応付けられた利用者に関する利用者情報である。例えば、利用者情報は、利用者の属性に関する属性情報を含む。例えば、属性情報は、利用者の性別や、年齢や、身長や、体重や、利用者の嗜好に関する嗜好情報等である。例えば、嗜好情報は、利用者が好む吸収性物品の種別や、パウダールームの有無や、トイレを使用する際の綺麗さの重視度合い等に関する情報である。
【0105】
また、利用者情報は、利用者の生理に関する生理情報を含む。例えば、生理情報は、経血量や、生理周期等に関する情報である。また、生理情報は、利用者の生理開始日であって、生理開始日を予測する従来技術等を用いて予測された生理開始日に関する情報を含む。
【0106】
「使用している吸収性物品の種別」は、「利用者ID」に対応付けられた利用者によって使用されている吸収性物品の種別に関する情報である。「使用枚数」は、「利用者ID」に対応付けられた利用者によって使用された吸収性物品の枚数に関する情報である。
【0107】
「最新の利用日時」は、「利用者ID」に対応付けられた利用者によってディスペンサー20が利用された最新の日時に関する情報である。
【0108】
例えば、図7では、利用者IDによって識別された「U1」は、位置情報が「UP1」であり、利用者情報が「UI1」であり、使用している吸収性物品の種別が「UT1」であり、使用枚数が「UN1」であり、最新の利用日時が「UD1」である。
【0109】
なお、図7に示した例では、位置情報等を、「UP1」等の抽象的な符号で表現したが、位置情報等は、数値や、文字列に関する情報や、位置情報等を含むファイルのファイル形式等であってもよい。
【0110】
(コンテンツ記憶部123について)
コンテンツ記憶部123は、コンテンツに関する情報を記憶する。ここで、図8に、実施形態に係るコンテンツ記憶部123の一例を示す。図8に示した例では、コンテンツ記憶部123は、「コンテンツID」、「コンテンツ」といった項目を有する。
【0111】
「コンテンツID」は、コンテンツを識別する識別子である。「コンテンツ」は、「コンテンツID」に対応付けられたコンテンツである。
【0112】
例えば、図8では、コンテンツIDによって識別された「C1」は、コンテンツが「CO1」である。なお、図8に示した例では、コンテンツ等を、「CO1」等の抽象的な符号で表現したが、コンテンツ等は、数値や、文字列に関する情報や、コンテンツ等を含むファイルのファイル形式等であってもよい。
【0113】
(制御部130について)
制御部130は、コントローラ(Controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0114】
図5に示すように、制御部130は、受付部131と、認証部132と、取得部133と、特定部134と、提供部135とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現又は実行する。なお、制御部130の内部構成は、図5に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、図5に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0115】
(受付部131について)
受付部131は、各種要求を受付ける。具体的には、受付部131は、コンテンツの提供要求を端末装置10から受付ける。
【0116】
また、受付部131は、利用者の認証要求を受付ける。例えば、受付部131は、2次元コードを識別する識別情報とともに、利用者の認証要求をディスペンサー20から受付ける。
【0117】
(認証部132について)
認証部132は、ディスペンサー20を利用する利用者を認証する。具体的には、認証部132は、受付部131によって受付けられた2次元コードを識別する識別情報に含まれる利用者を識別する識別情報と、記憶部120に記憶された利用者を識別する識別情報とを照合する。そして、認証部132は、照合に成功した場合に、利用者を認証する。
【0118】
(取得部133について)
取得部133は、各種情報を取得する。具体的には、取得部133は、吸収性物品を使用する利用者から吸収性物品の提供を所望する位置を示す所望位置に関する情報と、利用者情報とを取得する。
【0119】
例えば、取得部133は、所望位置に関する情報として端末装置10の位置情報と、利用者情報として、利用者が使用している生理用品(吸収性物品の一例)の種別に関する情報とを端末装置10から取得する。そして、取得部133は、取得した位置情報と、使用している生理用品の種別に関する情報とを利用者情報記憶部122に記憶する。また、取得部133は、外部サーバ30から、地図情報を取得する。
【0120】
(特定部134について)
特定部134は、所望位置に関する情報と、利用者情報とに基づいて、利用者が所望する吸収性物品を提供するディスペンサー20が設置された場所を特定する。例えば、特定部134は、端末装置10の位置情報と、利用者情報とに基づいて、利用者が所望する生理用品を提供するディスペンサー20が設置された場所を特定する。
【0121】
例えば、予めディスペンサー20を識別する識別情報と、ディスペンサー20が設置された場所と、ディスペンサー20が提供する生理用品の種別に関する情報とが対応付けられてディスペンサー情報記憶部121に記憶されているものとする。この場合、特定部134は、端末装置10の位置情報が示す位置から所定の距離内に位置するディスペンサー20が設置された複数の場所を特定する。そして、特定部134は、特定した複数の場所のうち、利用者が使用している生理用品の種別と同一又は類似の生理用品の種別に関する情報に対応付けられたディスペンサー20が設置された場所を特定する。
【0122】
より具体的な例を挙げると、端末装置10の位置から所定の距離内に位置するディスペンサー20が設置された複数の場所が場所LO11~LO18であるものとする。また、利用者が使用している生理用品の種別と同一又は類似の生理用品の種別に関する情報に対応付けられたディスペンサー20が設置された場所が場所LO11~LO14であるものする。この場合、特定部134は、端末装置10の位置情報に基づいて、ディスペンサー20が設置された場所として、場所LO11~LO18を特定する。そして、特定部134は、場所LO11~LO18のうちから、利用者が使用している生理用品の種別と同一又は類似の生理用品の種別に関する情報に対応付けられたディスペンサー20が設置された場所として、場所LO11~LO14を特定する。
【0123】
なお、特定部134は、利用者情報に基づいて、利用者に適する吸収性物品の種別を特定するようにしても良い。この場合、利用者が所望する吸収性物品は、特定部134によって特定された利用者に適する吸収性物品である。
【0124】
特定部134による利用者情報による最適な吸収性物品の種別の特定は、例えば、利用者の身長、体重、ヒップサイズ、経血量等の身体的情報や、肌のかぶれやすさ、薄さや厚さ、香りの有無、羽の有無などの吸収性物品に対する嗜好情報や、運動を好む、旅行を好む、好きな色等、利用者の嗜好情報に応じて、吸収性物品の種別(吸収量、サイズ、羽の有無、香り有無、付加機能、形状(タンポン、ナプキン、ショーツ型ナプキン等)等)に基づいて吸収性物品の種別を特定するようにしても良い。このような構成により、利用者は自身に最適な吸収性物品の提供を受けることが可能な提供装置の場所を知ることができる。
【0125】
(提供部135について)
提供部135は、各種情報を提供する。具体的には、提供部135は、利用者の認証結果をディスペンサー20に送信する。例えば、提供部135は、利用者の認証が成功したといった認証結果をディスペンサー20に送信する。
【0126】
また、提供部135は、ディスペンサー20が設置された場所の位置情報と、ディスペンサー20が提供する吸収性物品の種別に関する情報とが配置されたコンテンツを提供する。
【0127】
また、提供部135は、端末装置10の位置情報と、ディスペンサー20が設置された場所の位置情報と、吸収性物品の種別に関する情報とが配置されたコンテンツを提供する。例えば、提供部135は、端末装置10の位置情報と、ディスペンサー20が設置された場所の位置情報と、吸収性物品の種別に関する情報とが配置されたコンテンツを生成する。そして、提供部135は、生成したコンテンツをコンテンツ記憶部123に記憶する。
【0128】
より具体的な例を挙げると、提供部135は、端末装置10の位置情報と、特定部134によって特定された場所LO11~LO14の位置情報と、場所LO11~LO14の各々に対応する生理用品の種別に関する情報とが重畳された地図情報をコンテンツC10として生成する。
【0129】
そして、提供部135は、コンテンツ記憶部123に記憶されたコンテンツを端末装置10に提供する。
【0130】
また、提供部135は、吸収性物品の枚数に基づいて、吸収性物品を提供するための提供情報を提供する。例えば、提供部135は、ディスペンサー20毎に使用された生理用品の枚数に基づいて、ディスペンサー20に補充する生理用品の枚数を推定する。そして、提供部135は、推定した生理用品の枚数を提供情報として記憶部120に記憶する。ここで、提供部135が推定する生理用品の枚数は、在庫情報を取得した各ディスペンサー20に補充される生理用品の枚数の総数である。
【0131】
続いて、提供部135は、記憶部120に記憶される提供情報を補充業者サーバ40に提供する。より具体的な例を挙げると、提供部135は、提供情報として、推定された生理用品の枚数を補充するための補充に関する情報を補充業者サーバ40に提供する。この場合、提供部135は、補充に関する情報として、推定された生理用品の枚数に所定の枚数を加えた枚数を補充するような指示に関する情報を補充業者サーバ40に提供する。
【0132】
〔6.処理手順(1)〕
次に、図9を用いて、実施形態に係る情報処理装置100が実行する提供処理の手順について説明する。図9は、実施形態に係る情報処理装置100が実行する提供処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0133】
図9に示すように、受付部131は、コンテンツの提供要求を端末装置10から受付けるまで待機する(ステップS101)。例えば、受付部131は、コンテンツの提供要求を受付けていない場合(ステップS101;No)、コンテンツの提供要求を端末装置10から受付けるまで待機する。
【0134】
一方、取得部133は、受付部131がコンテンツの提供要求を端末装置10から受付けた場合(ステップS101;Yes)、端末装置10の位置情報と、利用者情報とを取得する(ステップS102)。続いて、特定部134は、利用者が所望する吸収性物品を提供するディスペンサー20が設置された場所を特定する(ステップS103)。
【0135】
そして、提供部135は、端末装置10の位置情報と、ディスペンサー20が設置された場所の位置情報と、ディスペンサー20が提供する吸収性物品の種別に関する情報とが配置されたコンテンツを生成する(ステップS104)。続いて、提供部135は、コンテンツを端末装置10に提供する(ステップS105)。
【0136】
なお、特定部134は、利用者情報に基づいて、利用者に適する吸収性物品の種別を特定するようにしても良い。この場合、ステップS103における利用者が所望する吸収性物品は、特定部134によって特定された利用者に適する吸収性物品である。
【0137】
特定部134による利用者情報による最適な吸収性物品の種別の特定は、例えば、利用者の身長、体重、ヒップサイズ、経血量等の身体的情報や、肌のかぶれやすさ、薄さや厚さ、香りの有無、羽の有無などの吸収性物品に対する嗜好情報や、運動を好む、旅行を好む、好きな色等、利用者の嗜好情報に応じて、吸収性物品の種別(吸収量、サイズ、羽の有無、香り有無、付加機能、形状(タンポン、ナプキン、ショーツ型ナプキン等)等)に基づいて吸収性物品の種別を特定するようにしても良い。このような構成により、利用者は自身に最適な吸収性物品の提供を受けることが可能な提供装置の場所を知ることができる。
【0138】
〔7.処理手順(2)〕
次に、図10を用いて、実施形態に係る情報処理装置100が実行する提供処理の手順について説明する。図10は、実施形態に係る情報処理装置100が実行する提供処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0139】
図10に示すように、取得部133は、在庫情報を取得するまで待機する(ステップS201)。例えば、取得部133は、在庫情報を取得していない場合(ステップS201;No)、在庫情報を取得するまで待機する。一方、提供部135は、取得部133が在庫情報を取得した場合(ステップS201;Yes)、在庫情報に基づいて、提供情報を提供する(ステップS202)。
【0140】
〔8.変形例〕
上述した情報処理装置100は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、情報処理装置100の他の実施形態について説明する。
【0141】
〔8-1.提供先〕
上記実施形態では、提供部135がコンテンツを端末装置10に提供する例について説明したが、これに限定されない。例えば、提供部135は、ディスペンサー20が設置された場所に位置する施設に設置されたデジタルサイネージにコンテンツを提供してもよい。また、提供部135は、施設に設置されたディスプレイにコンテンツを提供してもよい。また、提供部135は、施設によって貸与される端末装置にコンテンツを提供してもよい。このような場合、受付部131は、コンテンツの提供要求をデジタルサイネージや、施設の事業者によって利用される端末装置又はサーバ等から受付けてもよい。
【0142】
〔8-2.所定のコード〕
上記実施形態では、ディスペンサー20が端末装置10に表示された2次元コードを読取る例について説明したが、これに限定されない。例えば、ディスペンサー20は、2次元コード以外にも、バーコード等の1次元のコード等といった所定のコードを読取ってもよい。
【0143】
〔8-3.認証処理〕
上記実施形態では、利用者が端末装置10に表示された2次元コードをディスペンサー20に読取らせることで、利用者の認証を行う例を挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、認証部132は、利用者が有する所定のカードを利用して認証を行ってもよい。より具体的な例を挙げると、利用者は、予め2次元コードが付与された所定のカードを有するものとする。この場合、利用者は、所定のカードに付与された2次元コードをディスペンサー20に読取らせることで、利用者の認証を行ってもよい。
【0144】
また、上記実施形態では、認証部132が利用者を認証する認証処理を実行する例を挙げて説明したが、これに限定されない。ディスペンサー20が利用者を認証する認証処理を実行してもよい。
【0145】
例えば、ディスペンサー20は、利用者の操作に応じて、所定のアプリケーションAP上で表示された2次元コードを読取ることで、2次元コードを識別する識別情報とともに、利用者の認証要求を端末装置10から受付ける。続いて、ディスペンサー20は、利用者を認証する。例えば、ディスペンサー20は、2次元コードを識別する識別情報と、ディスペンサー20が有する所定の記憶部に予め記憶された利用者を識別する識別情報とを照合する。続いて、ディスペンサー20は、照合に成功した場合に、利用者を認証してもよい。これにより、ディスペンサー20が利用可能となる。
【0146】
また、例えば、所定のアプリケーションAPがインストールされた端末装置10とディスペンサー20とが近距離通信を行い、ディスペンサー20が当該ディスペンサー20の識別情報を端末装置10へ送信し、端末装置10にインストールされたアプリケーションAPによって、端末装置10から情報処理装置100に対して利用者を識別する識別情報とディスペンサー20の識別情報とを送信するように構成しても良い。
【0147】
また、情報処理装置100による認証処理の結果、排出可能と判断された場合、情報処理装置100から送信されるディスペンサー20に対する排出指示は、情報処理装置100がインターネットなどの通信を介してディスペンサー20に対して送信しても良い。また、排出指示は、情報処理装置100が端末装置10に対して送信し、端末装置10がディスペンサー20に対して排出指示を送信(近距離通信で送信、端末装置10の画面に排出指示の代わりとなる2次元コードを表示させディスペンサー20が読み取る等)しても良い。
【0148】
また、ディスペンサー20は、排出した結果(排出の成功・失敗、排出された吸収性物品の種別等)に関する情報を情報処理装置100に対して送信しても良い。また、ディスペンサー20は、排出した結果に関する情報を端末装置10に対して送信し、端末装置10がかかる排出した結果に関する情報を情報処理装置100に対して送信しても良い。
【0149】
また、ディスペンサー20を識別する識別情報を含む機器情報や利用者を識別する識別情報を含む利用者情報は、情報処理装置100が認証処理をするために、端末装置10又はディスペンサー20のどちらからも送信されるようにしても良い。例えば、端末装置10が利用者情報を含む排出要求、及び、ディスペンサー20が機器情報を含む排出要求を、それぞれ情報処理装置100に対して送信することで、情報処理装置100は、それぞれ一方からの要求だけでなく両方からの要求に応じて認証を行うため、認証の確からしさを向上することができる。
【0150】
なお、端末装置10及びディスペンサー20が送信する排出要求に含まれる情報は、機器情報及び利用者情報のどちらか一方が含まれても良いし、機器情報及び利用者情報の両方が含まれても良い。このように、認証処理を実行する情報処理装置100が機器情報及び利用者情報を受信できればどのような組合せで機器情報及び利用者情報を送信しても良い。
【0151】
〔8-4.取得処理〕
上記実施形態では、取得部133が所望位置に関する情報として、端末装置10の位置情報を取得する例について説明したが、これに限定されない。例えば、取得部133は、所望位置に関する情報として、利用者によって入力された位置に関する検索クエリを取得してもよい。この場合、特定部134は、検索クエリに対応する位置情報と、利用者情報とに基づいて、ディスペンサー20が設置された場所を特定する。そして、提供部135は、ディスペンサー20が設置された場所の位置情報と、吸収性物品の種別に関する情報とが配置されたコンテンツを提供する。
【0152】
例えば、取得部133は、検索クエリに対応する位置情報を端末装置10から取得する。より具体的な例を挙げると、端末装置10は、利用者によって所定のアプリケーションAP上で入力された検索クエリであって、生理用品の提供を所望する位置を示す検索クエリを受付ける。続いて、取得部133は、検索クエリに対応する位置情報を端末装置10から取得する。
【0153】
例えば、取得部133は、検索クエリが地域を示す単語を含む場合、地域に対応する位置情報を検索クエリに対応する位置情報として取得する。また、取得部133は、検索クエリがランドマークとなる単語を含む場合、ランドマークの周辺の地域に対応する位置情報を検索クエリに対応する位置情報として取得する。なお、検索クエリに含まれる単語の解析は、形態素解析や、意味解析等の自然言語処理に関する従来技術によって実現可能である。また、地域に対応する位置情報や、ランドマークの周辺の地域に対応する位置情報の検索は、外部サーバ30に対して、地域やランドマークに関する情報を入力することで検索されるように実現されてもよい。
【0154】
続いて、特定部134は、検索クエリに対応する位置情報と、利用者情報とに基づいて、ディスペンサー20が設置された場所を特定する。例えば、予めディスペンサー20を識別する識別情報と、ディスペンサー20が設置された場所と、ディスペンサー20が提供する生理用品の種別に関する情報とが対応付けられてディスペンサー情報記憶部121に記憶されているものとする。この場合、特定部134は、検索クエリに対応する位置情報が示す位置から所定の距離内に位置するディスペンサー20が設置された複数の場所を特定する。そして、特定部134は、特定した複数の場所のうち、利用者が使用している生理用品の種別と同一又は類似の生理用品の種別に関する情報に対応付けられたディスペンサー20が設置された場所を特定する。
【0155】
より具体的な例を挙げると、検索クエリに対応する位置から所定の距離内に位置するディスペンサー20が設置された複数の場所が場所LO11~LO18であるものとする。また、利用者が使用している生理用品の種別と同一又は類似の生理用品の種別に関する情報に対応付けられたディスペンサー20が設置された場所が場所LO11~LO14であるものする。この場合、特定部134は、検索クエリに対応する位置情報に基づいて、ディスペンサー20が設置された場所として、場所LO11~LO18を特定する。そして、特定部134は、場所LO11~LO18のうちから、利用者が使用している生理用品の種別と同一又は類似の生理用品の種別に関する情報に対応付けられたディスペンサー20が設置された場所として、場所LO11~LO14を特定する。
【0156】
続いて、取得部133は、地図情報を外部サーバ30から取得する。そして、提供部135は、ディスペンサー20が設置された場所の位置情報と、吸収性物品の種別に関する情報とが配置されたコンテンツを生成する。
【0157】
例えば、提供部135は、特定した場所LO11~LO14の位置情報と、場所LO11~LO14の各々に対応する吸収性物品の種別に関する情報とが重畳された地図情報をコンテンツとして生成する。
【0158】
そして、提供部135は、生成したコンテンツを端末装置10に提供する。このように、提供部135は、利用者にとって適切な吸収性物品を提供ことができる。
【0159】
〔8-5.予約〕
上記実施形態では、提供部135が、端末装置10の位置情報と、ディスペンサー20が設置された場所の位置情報と、吸収性物品の種別に関する情報とが配置されたコンテンツを提供する例について説明したが、これに限定されない。例えば、コンテンツは、吸収性物品の受取りの予約が可能な態様のコンテンツであってもよい。
【0160】
図11は、変形例に係るコンテンツの一例を示す図である。図11を用いて、吸収性物品の受取りの予約について説明する。例えば、図11に示すコンテンツC40において、利用者によってアイコンが押下されたものとする。この場合、領域RC41がコンテンツC40に重畳される態様で配置される。
【0161】
領域RC41は、「受取りを予約しますか?」といったテキスト情報を含む。また、領域RC41は、アイコンが示す場所の周辺の環境を示す環境情報の詳細情報を示す情報を含む。例えば、領域RC41は、場所に対応する施設に関する情報を含む。図11の例では、また、領域RC41は、場所が「X番地Y」であり、生理用品の種別が「生理用品A」であり、利用状況が「空」であるといった情報を含む。また、領域RC41は、利用状況変更可能性が「低 ※到着時利用状況が変わる可能性があります。」であるといった情報を含む。
【0162】
また、領域RC41は、ボタンRB41「予約」と、ボタンRB42「キャンセル」とを含む。例えば、端末装置10は、利用者がボタンRB41を押下した場合、生理用品Aの受取りに関する予約が完了したことを通知するためのコンテンツに遷移させる。この場合、例えば、利用者は、この場所の利用の予約及び生理用品Aの受取りの予約を行うことができる。また、端末装置10は、利用者がボタンRB32を押下した場合、領域RC41を閉じ、コンテンツC40を表示する。
【0163】
このように、情報処理装置100は、吸収性物品の受取りの予約が可能な態様のコンテンツを提供することができる。これにより、利用者は、使用したい吸収性物品の種別に属する吸収性物品を提供するディスペンサー20の利用を予約することができる。
【0164】
〔8-6.提供処理〕
上記実施形態では、提供部135が、端末装置10の位置情報と、ディスペンサー20が設置された場所の位置情報と、吸収性物品の種別に関する情報とが配置されたコンテンツを提供する例について説明したが、これに限定されない。例えば、提供部135は、ディスペンサー20を使用する権利である使用権であって利用者が有する使用権に関する情報を、かかる利用者とは異なる他の利用者に対して提供してもよい。
【0165】
図12を用いて使用権を他の利用者に提供する提供処理の一例について説明する。図12は、変形例に係るコンテンツの一例を示す図である。図12の例では、第1利用者と、第2利用者とが知り合いである場合について説明する。以下では、第1利用者が利用する端末装置を端末装置11と表記する。また、第2利用者が利用する端末装置を端末装置12と表記する。また、端末装置11と、端末装置12とを特に区別しない場合には、端末装置を端末装置10と表記する場合がある。
【0166】
まず、第1利用者によって利用される端末装置11に表示されるコンテンツの遷移の一例について説明する。例えば、端末装置11は、所定のアプリケーションAP上でコンテンツC50を表示する。図12の例では、コンテンツC50は、「生理用品を使用可能です」といったテキスト情報と、「今月K枚/Z枚」といった利用者が生理用品を使用可能な枚数に関する情報とを含む。
【0167】
また、コンテンツC50は、ボタンB501「使用する」と、ボタンB502「譲渡する」と、ボタンB503「キャンセル」とを含む。ボタンB501は、生理用品を使用するためのコンテンツに遷移させるためのボタンである。ボタンB502は、コンテンツC51に遷移させるためのボタンである。ボタンB503は、所定のアプリケーションAPのホーム等に戻るためのボタンである。
【0168】
ここで、第1利用者がボタンB502を押下したものとする。この場合、端末装置11は、コンテンツC51を表示する(ステップS31)。図12の例では、コンテンツC51は、「誰に譲渡しますか?」といったテキスト情報と、以前譲渡した人の履歴に関する情報と、これまでに譲渡したことがない新規の相手に関する情報と、ボタンB511「キャンセル」とを含む。以前譲渡した人の履歴に関する情報は、譲渡した人の氏名や、識別情報や、メールアドレス等の情報を含む。これまでに譲渡したことがない新規の相手に関する情報は、第1利用者に対して、新規の相手のメールアドレスや、QRコードに関する情報を入力するための入力欄を含む。ボタンB511は、コンテンツC50に戻るためのボタンである。
【0169】
ここで、第1利用者が、履歴に関する情報から、知り合いのBさん(第2利用者に相当)を選択するものとする。この場合、端末装置11は、コンテンツC52を表示する(ステップS32)。図12の例では、コンテンツC52は、「あなたの使用回数をBさんへ譲渡しますか?」といったテキスト情報と、ボタンB521「譲渡」と、ボタンB522「キャンセル」と、「※使用権を譲渡すると、一定時間使用できなくなります」といったテキスト情報とを含む。ボタンB521は、使用権を第2利用者へ譲渡するためのボタンである。ボタンB522は、コンテンツC51に戻るためのボタンである。
【0170】
ここで、第1利用者がボタンB521を押下したものとする。この場合、端末装置11は、コンテンツC53を表示する(ステップS33)。図12の例では、コンテンツC53は、「譲渡しました」といったテキスト情報と、「使用可能になるまで HH:MM」といった利用者が生理用品を使用可能になるまでの時間に関する情報と、「今月L枚/Z枚」といった利用者が生理用品を使用可能な枚数に関する情報と、ボタンB531「OK」とを含む。ボタンB531は、使用権を提供する情報処理を終了するためのボタンである。例えば、第1利用者によってボタンB531が押下されると、端末装置11は、所定のアプリケーションAPのホームを表示する。
【0171】
次に、第2利用者によって利用される端末装置12に表示されるコンテンツの遷移の一例について説明する。例えば、端末装置12は、所定のアプリケーションAP上でコンテンツC54を表示する。図12の例では、コンテンツC54は、「使用可能になるまで HH:MM」といった利用者が生理用品を使用可能になるまでの時間に関する情報と、「今月0枚/Z枚」といった利用者が生理用品を使用可能な枚数に関する情報と、ボタンB541「OK」とを含む。ボタンB541は、所定のアプリケーションAPのホーム等に戻るためのボタンである。
【0172】
このように、第2利用者は、今月、生理用品を使用可能な枚数が0枚である。ここで、第1利用者から第2利用者に対して使用権が譲渡されるものとする。この場合、端末装置12は、コンテンツC55を表示する(ステップS34)。図12の例では、コンテンツC55は、「Aさん(第1利用者に相当)から譲渡されました」といったテキスト情報と、ボタンB551「受取り」と、ボタンB552「キャンセル」とを含む。ボタンB551は、第1利用者から譲渡された使用権を受取るためのボタンである。ボタンB552は、第1利用者から譲渡された使用権を受取らないためのボタンであり、使用権を受取る情報処理を終了するためのボタンである。例えば、第2利用者によってボタンB552が押下されると、端末装置12は、所定のアプリケーションAPのホームを表示する。
【0173】
ここで、第2利用者がボタンB551を押下したものとする。この場合、端末装置12は、コンテンツC56を表示する(ステップS35)。図12の例では、コンテンツC56は、「生理用品を使用可能です」といったテキスト情報と、「今月1枚/Z枚」といった利用者が生理用品を使用可能な枚数に関する情報と、ボタンB561「使用する」と、押下できないボタンB562「譲渡する」と、「※譲渡された場合再譲渡はできません」といったテキスト情報と、ボタンB563「キャンセル」とを含む。ボタンB561は、コンテンツC57に遷移させるためのボタンである。ボタンB563は、所定のアプリケーションAPのホーム等に戻るためのボタンである。
【0174】
ここで、第2利用者がボタンB561を押下したものとする。この場合、端末装置12は、コンテンツC57を表示する(ステップS36)。図12の例では、コンテンツC57は、「QRコードを読取らせてください」といったテキスト情報と、QRコードBC571と、ボタンB571「キャンセル」とを含む。ボタンB571は、コンテンツC56に戻るためのボタンである。このように、第2利用者は、第1利用者から譲渡された使用権に基づいて、ディスペンサー20から排出される生理用品を使用することができる。
【0175】
また、譲渡による不正を防止するため、所定の個人情報を入力した利用者以外は譲渡をすることができないようにしても良い。例えば、情報処理装置100は、氏名・住所・電話番号・クレジットカード番号・端末ID等の情報を入力した利用者にのみ譲渡機能を許可するようにしても良い。また、情報処理装置100は、同一の情報を含む異なる利用者が登録しようとした場合、利用者の登録を拒否するようにしても良い。また、情報処理装置100は、利用者毎の譲渡量・譲渡日時・譲渡相手などを含む譲渡履歴を管理し、異常な譲渡(例えば、特定の利用者への繰り返しの譲渡、利用量以上の譲渡量等)を検出するようにしても良い。これにより、情報処理装置100は、譲渡をしようとする利用者が複数の利用者に成りすまして自身の利用量を増加させることを防ぐことができる。
【0176】
また、譲渡枚数や期間に所定の制限をかけてもよい。例えば、情報処理装置100は、「譲渡を1枚行った後30日経過するまで譲渡不可」とするようにしても良い。その場合、情報処理装置100は、利用者毎の譲渡量・譲渡日時・譲渡相手などを含む譲渡履歴を管理するようにしても良い。
【0177】
〔8-7.他のコンテンツの一例〕
上記実施形態では、提供部135が、端末装置10の位置情報と、ディスペンサー20が設置された場所の位置情報と、吸収性物品の種別に関する情報とが配置されたコンテンツを提供する例について説明したが、これに限定されない。例えば、コンテンツに重畳される情報は、如何なる情報であってもよい。例えば、コンテンツに重畳される情報が、ディスペンサー20が設置された場所の吸収性物品の枚数に関する情報であってもよい。
【0178】
図13は、変形例に係るコンテンツの一例を示す図である。図13を用いて、コンテンツC60について説明する。コンテンツC60は、端末装置10の位置情報に対するアイコンPP61と、場所LO61~LO63の各々の位置情報に対応するアイコンLO61~LO63とを含む。
【0179】
図13に示すように、コンテンツC60に配置されたアイコンLO61~LO63は、吸収性物品の在庫数によって識別される。例えば、アイコンLO61の在庫数は、所定数未満であるものとする。この場合、図13に示すように、アイコンLO61では、「HELP!!」といったテキスト情報がアイコンLO61の上部に重畳されるように配置される。
【0180】
また、アイコンLO62の在庫数は、所定数と同数であるものとする。この場合、図13に示すように、アイコンLO62では、「WARNING!」といったテキスト情報がアイコンLO62の上部に重畳されるように配置される。
【0181】
また、アイコンLO63の在庫数は、所定数よりも多い枚数であるものとする。この場合、図13に示すように、アイコンLO63では、「SAFE」といったテキスト情報がアイコンLO63の上部に重畳されるように配置される。このように、利用者は、ディスペンサー20が設置された場所とともに、かかる場所の吸収性物品の在庫数を把握することができる。
【0182】
また、ディスペンサー20が設置された場所の吸収性物品の枚数に関する情報に基づいて、利用者は、未使用の吸収性物品を各場所に寄付してもよい。例えば、各場所には、利用者によって寄付された吸収性物品を収容する容器が設置されているものとする。この場合、利用者は、吸収性物品の在庫数が少ない場所の容器に未使用の吸収性物品を寄付する。また、利用者は、未使用であり、且つ、余分の吸収性物品を各場所に寄付してもよい。
【0183】
〔8-8.評価情報〕
上記実施形態では、受付部131がコンテンツの提供要求を端末装置10から受付ける例について説明したが、これに限定されない。例えば、受付部131は、ディスペンサー20が設置された場所に対して利用者によって評価された評価情報を受付けてもよい。
【0184】
例えば、受付部131は、評価情報として、ディスペンサー20が設置された場所と対応付けられた環境情報であって、ディスペンサー20が設置された場所の周辺の環境を示す環境情報を受付けてもよい。
【0185】
図14を用いて利用者から評価情報を受付ける受付処理の一例について説明する。図14は、変形例に係るコンテンツの一例を示す図である。
【0186】
例えば、端末装置10は、所定のアプリケーションAP上でコンテンツC70を表示する。図14の例では、コンテンツC70は、「生理用品を使用可能です」といったテキスト情報と、「今月K枚/Z枚」といった利用者が生理用品を使用可能な枚数に関する情報とを含む。
【0187】
また、コンテンツC70は、各種ボタンを含む。例えば、コンテンツC70は、ボタンB701「使用する」と、ボタンB702「キャンセル」とを含む。ボタンB701は、コンテンツC71に遷移させるためのボタンである。ボタンB702は、所定のアプリケーションAPのホーム等に戻るためのボタンである。
【0188】
ここで、利用者がボタンB701を押下したものとする。この場合、端末装置10は、コンテンツC71を表示する(ステップS41)。図14の例では、コンテンツC71は、「QRコードを読取らせてください」といったテキスト情報と、QRコードBC711と、ボタンB711「キャンセル」とを含む。ボタンB711は、コンテンツC70に戻るためのボタンである。
【0189】
ここで、利用者がQRコードBC711をディスペンサー20に読取らせたものとする。そして、利用者がディスペンサー20から排出された生理用品を使用したものとする。この場合、端末装置10は、コンテンツC72を表示する(ステップS42)。図14の例では、コンテンツC72は、「使用しました」といったテキスト情報と、「この場所のレビューをお願い致します」といったテキスト情報と、ボタンB721「レビュー記入」と、「使用可能になるまで HH:MM」といった利用者が生理用品を使用可能になるまでの時間に関する情報と、「今月L枚/Z枚」といった利用者が生理用品を使用可能な枚数に関する情報と、ボタンB722「OK」とを含む。
【0190】
ボタンB721は、コンテンツC73に遷移させるためのボタンである。ボタンB722は、生理用品を使用する情報処理を終了するためのボタンである。例えば、利用者によってボタンB722が押下されると、端末装置10は、所定のアプリケーションAPのホームを表示する。
【0191】
ここで、利用者がボタンB721を押下したものとする。この場合、端末装置10は、コンテンツC73を表示する(ステップS43)。図14の例では、コンテンツC73は、「レビュー画面」といったテキスト情報と、入力領域R731と、ボタンB731「OK」とを含む。例えば、入力領域R731には、利用者によって入力された評価情報が含まれる。図14の例では、入力領域R731には、「綺麗じゃない もっとちゃんと掃除して ごみが散らかっている」といった評価情報が含まれる。また、ボタンB731は、コンテンツC74に遷移させるためのボタンである。
【0192】
ここで、利用者が評価情報を入力し、ボタンB731を押下したものとする。この場合、端末装置10は、コンテンツC74を表示する(ステップS44)。図14の例では、コンテンツC74は、「ご協力ありがとうございました」といったテキスト情報と、「10p 獲得」といった獲得したポイントに関する情報と、「総point:120p」といった総ポイント数に関する情報と、ボタンB741「OK」とを含む。ボタンB741は、評価情報を受付ける情報処理を終了するためのボタンである。例えば、利用者によってボタンB741が押下されると、端末装置10は、所定のアプリケーションAPのホームを表示する。
【0193】
また、コンテンツC74に示すポイントは、提供部135によって利用者に対して提供される。また、ポイントは、企業通貨等である。具体的には、提供部135は、受付部131によって評価情報が受付けられた場合に、評価情報を提供した利用者に対して、所定のポイントに関する情報を提供する。
【0194】
このように、利用者は、ディスペンサー20が設置された場所の評価情報を提供することで、ポイントを獲得することができる。これにより、利用者は、評価情報を提供する動機付けを得ることができる。
【0195】
また、受付けられた評価情報は、評価情報を提供した利用者以外の他の利用者に開示されてもよい。例えば、提供部135は、ディスペンサー20が設置された場所の位置情報と、吸収性物品の種別に関する情報と、評価情報とが配置されたコンテンツを提供してもよい。より具体的な例を挙げると、提供部135は、ディスペンサー20が設置された場所の位置情報と、吸収性物品の種別に関する情報と、評価情報が示す評価値が所定の閾値以上である評価情報とが配置されたコンテンツを提供してもよい。
【0196】
これにより、他の利用者は、自身に適した場所であって、ディスペンサー20が設置された場所を利用しやすくなる。これにより、提供部135は、所定のアプリケーションが提供するサービスの利便性を向上させることができる。
【0197】
従来、利用者が吸収性物品の使用に適した環境か否かを判断することが困難である場合があった。特に、吸収性物品を使用する利用者は、吸収性物品を交換するだけではなく、身だしなみの確認や、化粧直し等の行動を他の利用者が少ない場所で行いたい場合がある。このため、利用者がこのような行動を行うことが可能である設備が整っていない場合には、利用者は複数の場所を移動する必要があるため、利用者にとって移動の手間が発生してしまう。
【0198】
このため、提供部135は、ディスペンサー20が設置された場所の位置情報と、ディスペンサー20が提供する吸収性物品の種別に関する情報だけでなく、ディスペンサー20が設置された場所と対応付けられた環境情報が配置されたコンテンツを提供してもよい。これにより、利用者は、身だしなみの確認や、化粧直し等の行動を行うことができる場所を把握することができる。このように、利用者は、吸収性物品の使用に適した環境か否かを判断することができる。
【0199】
なお、入力領域R731には、上記変形例に限定されず、利用者によって選択可能な評価項目が配置されてもよい。この場合の評価方法は、例えば、利用者によって1~5段階で評価される方法である。なお、5段階評価は一例であり、任意の数による評価であってもよい。
【0200】
例えば、評価項目は、生理用品の使用環境の綺麗さや、トイレ等の綺麗を示す綺麗さに関する項目や、トイレ等の広さを示す広さに関する項目や、トイレ等の設備に関する項目等を含んでもよい。また、入力領域R731には、おむつ台の有無や、鏡の有無や、ビデの有無等の設備に関する情報を選択する項目を含んでもよい。
【0201】
また、評価情報の入力方法は文字情報の入力であっても良いし、評価項目毎の評価の値を選択式で入力するようにしても良い。また、評価情報は、ディスペンサー20が設置された場所の写真を用いて決定されても良い。これにより、情報処理装置100は、評価の妥当性の確認を行うことができる。また、単一の評価だけでなく、複数の評価に基づくようにしても良い。これにより、情報処理装置100は、評価の妥当性を向上させることができる。
【0202】
〔8-9.吸収性物品の提供〕
さらに、取得部133は、利用者情報として、所定の店舗にて利用者が商品又はサービスを購買したことに関する購買情報をさらに取得してもよい。そして、提供部135は、購買情報に基づいて、ディスペンサー20を使用する権利である使用権に関する情報を利用者に対してさらに提供してもよい。
【0203】
例えば、ディスペンサー20が設置された場所がショッピングモール等の施設であるものとする。また、記憶部120に予め利用者の購買履歴に関する情報が記憶されているものとする。この場合、取得部133は、ショッピングモールの店舗にて商品又はサービスを購買したことに関する購買情報を記憶部120から取得する。そして、提供部135は、ショッピングモールの店舗にて利用者が商品又はサービスを購買していた場合に、ディスペンサー20の使用権に関する情報を利用者に対してさらに提供してもよい。
【0204】
図15を用いてディスペンサー20の使用権に関する情報を提供する提供処理の一例について説明する。図15は、変形例に係るコンテンツの一例を示す図である。
【0205】
例えば、端末装置10は、所定のアプリケーションAP上でコンテンツC80を表示する。図15の例では、コンテンツC80は、「お買い上げありがとうございます!」といったテキスト情報と、「あなたに生理用品の使用権を付与しました」といったテキスト情報とを含む。コンテンツC80は、ボタンB801「OK」を含む。ボタンB801は、コンテンツC81に遷移させるためのボタンである。
【0206】
ここで、利用者がボタンB801を押下したものとする。この場合、端末装置10は、コンテンツC81を表示する(ステップS51)。図15の例では、コンテンツC81は、「生理用品を使用可能です」といったテキスト情報と、「今月K枚/Z枚」といった利用者が生理用品を使用可能な枚数に関する情報と、「ショップからプレゼント
1枚分」といったテキスト情報とを含む。
【0207】
また、コンテンツC81は、ボタンB811「使用する」と、ボタンB812「キャンセル」とを含む。ボタンB811は、コンテンツC82に遷移させるためのボタンである。ボタンB812は、所定のアプリケーションAPのホーム等に戻るためのボタンである。
【0208】
ここで、利用者がボタンB811を押下したものとする。この場合、端末装置10は、コンテンツC82を表示する(ステップS52)。図15の例では、コンテンツC82は、「QRコードを読取らせてください」といったテキスト情報と、QRコードBC821と、ボタンB821「キャンセル」とを含む。ボタンB821は、コンテンツC81に戻るためのボタンである。
【0209】
ここで、利用者がQRコードBC821をディスペンサー20に読取らせたものとする。そして、利用者がディスペンサー20から排出された生理用品を使用したものとする。この場合、端末装置10は、コンテンツC83を表示する(ステップS53)。図15の例では、コンテンツC83は、「生理用品を使用可能です」といったテキスト情報と、「今月K枚/Z枚」といった利用者が生理用品を使用可能な枚数に関する情報と、「ショップからプレゼント 0枚分」といったテキスト情報とを含む。
【0210】
また、コンテンツC83は、ボタンB831「使用する」と、ボタンB832「キャンセル」とを含む。ボタンB831は、生理用品を使用するためのコンテンツに遷移させるためのボタンである。ボタンB832は、所定のアプリケーションAPのホーム等に戻るためのボタンである。
【0211】
これにより、利用者は、ディスペンサー20が設置された場所に位置する施設を利用しやすくなる。また、施設の事業者は、利用者による商品又はサービスの購買が促されることで、ディスペンサー20の利用に関するサービスを導入する動機付けを得ることができる。
【0212】
〔8-10.他のアプリケーション〕
また、他の事業者によって提供されるアプリケーションであって、所定のアプリケーションAPとは異なる他のアプリケーションを所定のアプリケーションAPの代わりに利用した場合、上記実施形態に示す情報処理が実行されてもよい。
【0213】
また、生理情報を管理するアプリケーションであって、他の事業者によって提供されるアプリケーションを利用する利用者が、所定のアプリケーションAPを利用する場合、上記実施形態に示す情報処理が実行されてもよい。
【0214】
また、男性用の体調を管理するアプリケーションであって、他の事業者によって提供されるアプリケーションを利用する利用者が、所定のアプリケーションAPを利用する場合、上記実施形態に示す情報処理が実行されてもよい。このような場合、ディスペンサー20は、生理用品の代わりに尿漏れパッド(吸収性物品の一例)を提供するものとする。
【0215】
ここで、図16を用いて、他の事業者によって提供されるアプリケーションと、所定のアプリケーションAPとが連携して上記実施形態に示す情報処理を実行する例について説明する。図17は、変形例に係るコンテンツの一例を示す図である。
【0216】
まず、他の事業者によって提供されるアプリケーションの一例として、アプリケーションAを利用者が利用している場合について説明する。例えば、端末装置10は、アプリケーションA上でコンテンツを表示する。ここで、アプリケーションAは、男性向けのアプリケーションであり、体調管理が行えるアプリケーションである。例えば、アプリケーションAが所定のアプリケーションAPと連携可能なアプリケーションであるものとする。この場合、端末装置10は、コンテンツC90を表示する。図16の例では、コンテンツC90は、「漏れケア商品をご存知ですか??」といったテキスト情報と、「尿漏れは、XXXXXXXXXXXXXX」といったテキスト情報とを含む。
【0217】
また、コンテンツC90は、ボタンB901「今すぐ使用」と、ボタンB902「キャンセル」とを含む。ボタンB901は、尿漏れパッドを使用するためのコンテンツであるコンテンツC92に遷移させるためのボタンである。ボタンB902は、所定のアプリケーションAPのホーム等に戻るためのボタンである。
【0218】
ここで、利用者がボタンB901を押下したものとする。この場合、端末装置10は、コンテンツC92を表示する(ステップS61)。図16の例では、コンテンツC91は、「漏れケア商品を利用可能です」といったテキスト情報と、「今月K枚/Z枚」といった利用者が尿漏れパッドを使用可能な枚数に関する情報とを含む。
【0219】
また、コンテンツC92は、ボタンB921「使用する」と、ボタンB922「キャンセル」とを含む。ボタンB921は、コンテンツC93に遷移させるためのボタンである。ボタンB922は、尿漏れパッドを使用するための情報処理が終了するボタンであって、所定のアプリケーションAPのホーム等に戻るためのボタンである。
【0220】
ここで、利用者がボタンB921を押下したものとする。この場合、端末装置10は、コンテンツC93を表示する(ステップS63)。図16の例では、コンテンツC93は、「QRコードを読取らせてください」といったテキスト情報と、QRコードBC931と、ボタンB931「キャンセル」とを含む。ボタンB931は、コンテンツC92に戻るためのボタンである。
【0221】
そして、利用者がQRコードBC931をディスペンサー20に読取らせることで、利用者は、ディスペンサー20から排出された尿漏れパッドを使用することができる。
【0222】
次に、他の事業者によって提供されるアプリケーションの一例として、アプリケーションBを利用者が利用している場合について説明する。例えば、端末装置10は、アプリケーションB上でコンテンツを表示する。ここで、アプリケーションBは、生理管理が行えるアプリケーションである。例えば、アプリケーションBが所定のアプリケーションAPと連携可能なアプリケーションであるものとする。この場合、端末装置10は、コンテンツC91を表示する。図16の例では、コンテンツC91は、「パートナーの体調を確認しましょう」といったテキスト情報と、「今のパートナーはXXです」といったテキスト情報とを含む。
【0223】
また、コンテンツC91は、ボタンB911「リワード」と、ボタンB912「キャンセル」とを含む。ボタンB911は、尿漏れパッドを使用するためのコンテンツであるコンテンツC92に遷移させるためのボタンである。ボタンB912は、所定のアプリケーションAPのホーム等に戻るためのボタンである。このように、コンテンツC91は、アプリケーションBを利用している利用者のリワードとして提供されるコンテンツである。
【0224】
ここで、利用者がボタンB911を押下したものとする。この場合、端末装置10は、コンテンツC92を表示する(ステップS62)。図16の例では、コンテンツC91は、「漏れケア商品を利用可能です」といったテキスト情報と、「今月K枚/Z枚」といった利用者が尿漏れパッドを使用可能な枚数に関する情報とを含む。
【0225】
また、コンテンツC92は、ボタンB921「使用する」と、ボタンB922「キャンセル」とを含む。ボタンB921は、コンテンツC93に遷移させるためのボタンである。ボタンB922は、尿漏れパッドを使用するための情報処理が終了するボタンであって、所定のアプリケーションAPのホーム等に戻るためのボタンである。
【0226】
ここで、利用者がボタンB921を押下したものとする。この場合、端末装置10は、コンテンツC93を表示する(ステップS63)。図16の例では、コンテンツC93は、「QRコードを読取らせてください」といったテキスト情報と、QRコードBC931と、ボタンB931「キャンセル」とを含む。ボタンB931は、コンテンツC92に戻るためのボタンである。
【0227】
そして、利用者がQRコードBC931をディスペンサー20に読取らせることで、利用者は、ディスペンサー20から排出された尿漏れパッドを使用することができる。
【0228】
なお、コンテンツC92への遷移は、上記変形例に限定されず、尿漏れケアに関する商品の広告や、尿漏れケアに関する商品の必要性を提案する記事等からコンテンツC92へ遷移されてもよい。
【0229】
また、上記変形例では、コンテンツC91がアプリケーションBを利用している利用者のリワードとして提供されるコンテンツである例について説明したが、これに限定されない。例えば、コンテンツC91がアプリケーションAを利用している利用者のリワードとして提供されるコンテンツであってもよい。この場合、アプリケーションAを利用している利用者のパートナーは、女性を示す。
【0230】
〔8-11.吸収性物品〕
また、ディスペンサー20は、複数種別の吸収性物品を排出してもよい。この場合、ディスペンサー20に複数種別の吸収性物品が収容される。
【0231】
また、コンテンツ上に配置されるディスペンサー20が設置された場所を示すアイコンが押下された場合に、「施設の2階、4階、6階にディスペンサー20が設置されたトイレがあります」といった詳細情報が表示されてもよい。
【0232】
また、ディスペンサー20は、通常は1回の排出処理において1枚の吸収性物品を排出するように構成されるが、特定の条件を満たす場合、1回の排出処理において2枚以上の吸収性物品を排出するようにしても良い。例えば、生理が突然始まった際に利用する利用者は、排出量が1枚では装着に不具合があったり、経血量が多かったりする場合、すぐに2枚目が必要となるが、1枚排出された後は所定時間が経過するまで追加で吸収性物品を取得することができないときがある。そのため、ディスペンサー20は、例えば、前回の生理日から所定日数経過後に排出処理を行った利用者に対して、2枚以上の吸収性物品を排出するようにしても良い。
【0233】
なお、生理の開始日か否かを判定する方法は、前回の生理日から所定日数経過後に排出処理を行ったか否かに基づいて、生理の開始日を判定する方法だけでなく、例えば、生理の開始日か否かを判定する方法は、生理管理の情報として利用者が生理の開始日を入力した日の最初の排出処理を行ったか否かに基づいて、生理の開始日を判定する方法であっても良い。また、生理の開始日か否かを判定する方法は、生理の開始日として予測された日の所定期間内(例えば、予測日以降3日以内や予測日前後2日以内等)に排出処理を行ったか否かに基づいて、生理の開始日を判定する方法であっても良い。上記方法は、ディスペンサー20又は情報処理装置100によって実行されてもよい。
【0234】
〔8-12.その他〕
上記した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部は、手動的に行われてもよい。また、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部は、公知の方法で自動的に行われてもよい。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られるものではない。
【0235】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されなくともよい。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られない。また、各構成要素は、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成してもよい。
【0236】
また、上記してきた各処理は、矛盾しない範囲で適宜組合せて実行されてもよい。
【0237】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、提供部は、提供手段や提供回路に読み替えることができる。
【0238】
〔9.ハードウェア構成〕
また、上述した実施形態に係る端末装置10や、ディスペンサー20や、外部サーバ30や、補充業者サーバ40や、情報処理装置100は、例えば、図17に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図17は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、キャッシュ1040、メモリ1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続される。
【0239】
演算装置1030は、キャッシュ1040やメモリ1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。キャッシュ1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するキャッシュである。また、メモリ1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等により実現されるメモリである。
【0240】
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現されてよい。一方、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
【0241】
例えば、入力装置1020は、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置により実現されてもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体により実現されてもよい。
【0242】
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する機能を有する。
【0243】
ここで、演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行うこととなる。例えば、演算装置1030は、入力装置1020やメモリ1050からプログラムをキャッシュ1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。例えば、コンピュータ1000が管理装置200として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、キャッシュ1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部180の機能を実現することとなる。
【0244】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明した。しかしながら、これらは例示であり、本願の実施形態は、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、所謂当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で実施することが可能である。
【符号の説明】
【0245】
N ネットワーク
1 情報処理システム
10、11、12 端末装置
20 ディスペンサー
30 外部サーバ
40 補充業者サーバ
100 情報処理装置
110 通信部
120 記憶部
121 ディスペンサー情報記憶部
122 利用者情報記憶部
123 コンテンツ記憶部
130 制御部
131 受付部
132 認証部
133 取得部
134 特定部
135 提供部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17