(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024075155
(43)【公開日】2024-06-03
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
G03G 21/16 20060101AFI20240527BHJP
【FI】
G03G21/16 133
G03G21/16 180
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022186376
(22)【出願日】2022-11-22
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100107423
【弁理士】
【氏名又は名称】城村 邦彦
(74)【代理人】
【識別番号】100120949
【弁理士】
【氏名又は名称】熊野 剛
(74)【代理人】
【識別番号】100093997
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 秀佳
(72)【発明者】
【氏名】荒井 優妃
【テーマコード(参考)】
2H171
【Fターム(参考)】
2H171FA02
2H171FA03
2H171FA10
2H171FA28
2H171GA06
2H171GA11
2H171GA12
2H171HA23
2H171HA33
2H171JA03
2H171JA07
2H171JA52
2H171KA04
2H171KA22
2H171QA03
2H171QA08
2H171QA24
2H171QB32
2H171WA03
(57)【要約】
【課題】中間転写ユニットの着脱を容易化するために、中間転写ユニットの案内レールの本体前面側端部を目視確認しやすくする。
【解決手段】感光体を有する作像部1bと、作像部の上方に配設され感光体に現像剤を供給するトナーボトルを挿脱可能に収容するボトル収容孔Hと、感光体に当接可能な中間転写ベルトと当該中間転写ベルトを循環駆動可能に張架する複数のローラとを有し作像部とボトル収容孔Hとの間に着脱可能に配設される中間転写ユニットとを有する画像形成装置1であって、トナーボトルと中間転写ユニットが画像形成装置の本体前面側からアクセス可能とされ、ボトル収容孔の出入り口に開閉可能なカバー部材2が配設されると共に、ボトル収容孔Hの下側に中間転写ユニット4の着脱をスライドガイドする案内レール4aが配設された画像形成装置1において、案内レール4aの本体前面側端部が、少なくともカバー部材2の垂直方向投影線PLを横切る位置まで延長されていることを特徴とする。
【選択図】
図4B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
感光体を有する作像部と、当該作像部の上方に配設され前記感光体に現像剤を供給するトナーボトルを挿脱可能に収容するボトル収容孔と、前記感光体に当接可能な中間転写ベルトと当該中間転写ベルトを循環駆動可能に張架する複数のローラとを有し前記作像部と前記ボトル収容孔との間に着脱可能に配設される中間転写ユニットとを有する画像形成装置であって、前記トナーボトルと前記中間転写ユニットが画像形成装置の本体前面側からアクセス可能とされ、前記ボトル収容孔の出入り口に開閉可能なカバー部材が配設されると共に、前記ボトル収容孔の下側に前記中間転写ユニットの着脱をスライドガイドする案内レールが配設された画像形成装置において、
前記案内レールの本体前面側端部が、少なくとも前記カバー部材の垂直方向投影線を横切る位置まで延長されていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記カバー部材の下端部に、当該カバー部材を開閉可能に支持する支軸が配設され、前記案内レールの本体前面側端部が、少なくとも前記支軸の垂直方向投影線を横切る位置まで延長されていることを特徴とする請求項1の画像形成装置。
【請求項3】
画像形成装置の本体前面側に開閉可能な前カバーが配設され、当該前カバーの内面に近接する位置まで前記案内レールの本体前面側端部が延長されていることを特徴とする請求項1の画像形成装置。
【請求項4】
前記案内レールの本体前面側端部から前記カバー部材の下端部に至る接線が水平線となす角度αが、50度から90度の範囲内であることを特徴とする請求項1の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は画像形成装置に係り、特に装置本体に対する中間転写ユニットの着脱を容易化した画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真方式の画像形成装置は、
図1、
図2に示すように、感光体30Y、30M、30C、30Kを有する作像部1bと、当該作像部1bの感光体に現像剤を供給するトナーボトルBY、BM、BC、BKと、中間転写ユニット4とを有する。トナーボトルBY、BM、BC、BKは
図3のようにボトル収容孔Hに挿脱可能に収容され、ボトル収容孔Hの出入り口にはカバー部材2が配設されている。
【0003】
一方、中間転写ユニット4はメンテンナンス等のために画像形成装置1の本体1aに対して着脱可能に配設されている(特許文献1-4参照)。中間転写ユニット4の着脱操作をスムーズにするため、
図7のようにボトル収容孔Hの下側に中間転写ユニット4をスライドガイドするための水平な案内レール4aが配設されている。
【0004】
画像形成装置1の本体に対する中間転写ユニット4の着脱方向は、特許文献1(
図2)や特許文献2(
図1)のように、画像形成装置1の本体側方から行う方式の他に、特許文献3(
図2)や特許文献4(
図2)のように、画像形成装置1の本体手前側から行う方式がある。後者の方式は、トナーボトルと中間転写ユニットのどちらも本体前面側からアクセス可能という利点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
中間転写ユニット4をメンテナンス後に画像形成装置1の本体1aに装着する際、
図7の中間転写ユニット4の被ガイド部4bを案内レール4aの手前側端部4a1に係合させる。案内レール4aの手前側端部4a1の上方には、ボトル収容孔Hの出入り口のカバー部材2があるので、ユーザーの視線eの高さによっては、このカバー部材2が邪魔になって案内レール4aの手前側端部4a1を目視確認することが困難な場合がある。カバー部材2のために案内レール4aの手前側端部4a1を目視確認できないと、中間転写ユニット4の被ガイド部4bを案内レール4aの手前側端部4a1に係合させるのに手間取り、作業がスムーズに進まないおそれがある。
【0006】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、中間転写ユニットの着脱を容易化するために、案内レールの本体前面側端部を目視確認しやすくすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するため、本発明の画像形成装置は、感光体を有する作像部と、当該作像部の上方に配設され前記感光体に現像剤を供給するトナーボトルを挿脱可能に収容するボトル収容孔と、前記感光体に当接可能な中間転写ベルトと当該中間転写ベルトを循環駆動可能に張架する複数のローラとを有し前記作像部と前記ボトル収容孔との間に着脱可能に配設される中間転写ユニットとを有する画像形成装置であって、前記トナーボトルと前記中間転写ユニットが画像形成装置の本体前面側からアクセス可能とされ、前記ボトル収容孔の出入り口に開閉可能なカバー部材が配設されると共に、前記ボトル収容孔の下側に前記中間転写ユニットの着脱をスライドガイドする案内レールが配設された画像形成装置において、前記案内レールの本体前面側端部が、少なくとも前記カバー部材の垂直方向投影線を横切る位置まで延長されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、中間転写ユニットの案内レールの本体前面側端部を目視確認しやすくなるので、中間転写ユニットの着脱を容易化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略斜視図である。
【
図3】(a)ボルト収容孔の出入り口の斜視図、(b)トナーボトルを取出した状態の斜視図、(c)トナーボトルを挿入する状態の斜視図である。
【
図4A】中間転写ユニットの案内レールを中程度に延長したときの断面図である。
【
図4B】中間転写ユニットの案内レールを中程度に延長したときの断面図である。
【
図5A】中間転写ユニットの案内レールを小程度に延長したときの断面図である。
【
図5B】中間転写ユニットの案内レールを小程度に延長したときの断面図である。
【
図6】中間転写ユニットの案内レールを最大程度に延長したときの断面図である。
【
図7】従来の中間転写ユニットの案内レールの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(●画像形成装置の概要)
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して順次説明する。
図1は、本発明の画像形成装置の一実施の形態として例示するイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のトナーからカラー画像を形成する4連タンデム型中間転写方式のカラープリンタ1である。図中、Y、M、C、Kは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色に関連する構成部材に付与する添え字である。
【0011】
カラープリンタ1は、筐体である装置本体1aの正面側の上部に、4色のトナーボトルを個別に収容するボトル収容孔Hが設けられている。装置本体1aの略中央には、4色のトナーからそれぞれの単色トナー像を形成する画像形成部となる4つのプロセスカートリッジユニット3Y、3M、3C、3Kと、中間転写ユニット4が配置されている。
【0012】
プロセスカートリッジユニット3Y、3M、3C、3Kは、中間転写ユニット4よりも下方に配置されている。プロセスカートリッジユニット3Y、3M、3C、3Kの下方には、露光手段としての光学ユニット5が配置されている。
【0013】
プロセスカートリッジユニット3Y、3M、3C、3Kは、光学ユニット5からそれぞれ照射される露光光によって静電潜像が形成される像担持体としてのドラム状の感光体30Y、30M、30C、30Kを備えている。プロセスカートリッジユニット3Y、3M、3C、3Kは、感光体30Y、30M、30C、30Kの周囲に、帯電手段31Y、31M、31C、31K、現像手段32Y、32M、32C、32K、クリーニング部33Y、33M、33C、33Kと除電部を備えている。プロセスカートリッジユニット3Y、3M、3C、3Kは、これら手段を使って電子写真プロセスを実行することで、感光体30Y、30M、30C、30K上にそれぞれ単色のトナー像を形成する。
【0014】
中間転写ユニット4は、複数の回転支持部材としてのローラ41,42,43,44に、中間転写体としての無端状の転写ベルト45を巻き掛けたものである。中間転写ユニット4は、ローラ41が回転駆動することで、転写ベルト45が図中反時計回り方向に回転搬送するように構成されている。
【0015】
転写ベルト45の内側ループ内には、感光体30Y、30M、30C、30Kと対向する位置に1次転写部材としての1次転写ローラ6Y、6M、6C、6Kが配置されている。1次転写ローラ6Y、6M、6C、6Kは、感光体30Y、30M、30C、30Kに向かって転写ベルト45を加圧していて、感光体30Y、30M、30C、30Kと転写ベルト45の間に、各感光体上のトナー像を転写ベルト45に転写するための1次転写部7Y、7M、7C、7Kが形成されている。1次転写部7Y、7M、7C、7Kには、1次転写用の転写バイアスが供給される。
【0016】
1次転写部7Y、7M、7C、7Kよりもベルト搬送方向下流側には、2次転写部8が形成されている。2次転写部8は、ローラ44と対向配置されて転写ベルト45に接触する2次転写部材としての2次転写ローラ9と転写ベルト45の間に形成されている。2次転写部8には、2次転写用の転写バイアスが供給される。
【0017】
光学ユニット5の下方には、記録材Pが収納された複数のトレイ10・・が設けられている。トレイ10に収納された記録材Pは、送り出しと分離を行うローラ群11によってトレイ10から1枚に分離されて2次転写部8に向けて搬送される。
【0018】
2次転写部8では、1次転写部7Y、7M、7C、7Kで転写ベルト45に転写されたトナー像が、記録材P上に転写される。トナー像が転写された記録材Pは、2次転写部8よりも記録材搬送方向下流側に配置された定着装置12へと搬送される。定着装置12では熱と圧力を記録材Pに対して与えてトナー像を記録材P上に定着して、排出口13に向かって搬送する。
【0019】
排出口13に搬送された記録材Pは、装置本体1aの上部に形成された排出トレイ14にローラ対15によって排出されてスタックされる。トナー像の転写を終えた転写ベルト45は、ベルトクリーニング手段16によって、転写残トナーや紙粉等が取り除かれる。
【0020】
プロセスカートリッジユニット3Y、3M、3C、3Kと中間転写ユニット4は、装置本体1aの正面から着脱可能に装置本体1aに摺動自在に支持されている。プロセスカートリッジユニット3Y、3M、3C、3Kと中間転写ユニット4は、互いに隣接するように装置本体1a内に配置されている。
【0021】
本実施形態において、プロセスカートリッジユニット3Y、3M、3C、3Kの上部3Ya、3Ma、3Ca、3Kaと中間転写ユニット4との境界部100には、僅かな隙間が形成されている。この僅かな隙間によって、プロセスカートリッジユニット3Y、3M、3C、3Kや中間転写ユニット4を装置本体1aに対して着脱する際に互いに接触して干渉しないように配置されている。
【0022】
装置本体1aの前面側に、
図2のように前カバー1cが配設されている。この前カバー1cは、下端のヒンジ部を中心として前後上下方向に開閉可能に構成されている。前カバー1cによって、トナーボトルBY、BM、BC、BKのボトル収容孔H、中間転写ユニット4、作像部1bであるプロセスカートリッジユニット3Y、3M、3C、3Kの前面側が覆われるようになっている。
【0023】
(●ボトル収容孔のカバー部材)
ボトル収容孔Hの出入り口は、ロック可能なカバー部材2で覆われている。カバー部材2は、下端部の支軸2Aを中心として前後上下方向に開閉可能に構成されている。
【0024】
カバー部材2の上端部にはフック2aが配設され、このフック2aが本体側のラッチ7に係合してカバー部材2がロックされる。カバー部材2が開いているか閉じているかは、開閉センサによって検知される。
【0025】
トナーボトルBY、BM、BC、BKの交換時期が近づくと、ラッチ7がロック解除されてカバー部材2を開放可能になる。また、ユーザーによるトナーボトルBY、BM、BC、BKの交換を促すために、画像形成装置1の本体上部の操作パネルに、トナーボトルBY、BM、BC、BKの交換時期が近づいたことをランプの点滅等で表示する。
図3(b)のように使用済みのトナーボトルBYをボトル収容孔Hから取出し、新しいトナーボトルBYを
図3(c)のようにボトル収容孔Hに挿入する。
【0026】
(●中間転写ユニットの着脱操作)
一方、
図2のように前カバー1cを開いた状態で、中間転写ユニット4のメンテナンス等のために、中間転写ユニット4の前面のレバー4cを回してロックを解除し、
図4Aの矢印右方向で中間転写ユニット4を取出すことができる。中間転写ユニット4を取出した後、再び装置本体1aに装着する際、
図4Bのように、中間転写ユニット4の被ガイド部4bを、水平な案内レール4aの先端部すなわち本体前面側端部4a1に係合させる。被ガイド部4bの係合の後、中間転写ユニット4を案内レール4aに沿って本体奥側(左側)にスライドガイドすることができる。
【0027】
本実施形態では、
図4Bのように案内レール4aの手前側端部4a1が
図7の従来例よりも延長部4a2だけ長く手前側(本体前面側)に延びている。
図7の場合、案内レール4aの手前側端部4a1はカバー部材2の内面の垂直方向投影線PLにまで到達していない。
【0028】
このように延長部4a2の分だけ案内レール4aが長く手前側に延びているので、ユーザーの視線eがカバー部材2に邪魔されることなく延長部4a2の手前側端部4a1に到達する。このため、中間転写ユニット4の被ガイド部4bを、案内レール4aの手前側端部4a1に係合させやすい。
【0029】
図5Aのように案内レール4aを
図7の従来例よりも延長しても、延長する長さが短いと、案内レール4aの手前側端部4a1を見るユーザーの視線の角度αが小さくなる。この角度αは、案内レール4aの手前側端部4a1からカバー部材2の下端部に至る接線が水平線となす角度である。
【0030】
図5Aの場合、案内レール4aの手前側端部4a1はカバー部材2の内面の垂直方向投影線PLを越えてはいるが、カバー部材2の支軸2Aの位置とほぼ同じ位置である。したがって、装置本体前でユーザーが自然に立った状態では
図5Bのようにカバー部材2が視線eの邪魔になって案内レール4aの手前側端部4a1を直接目視するのが困難になることもある。
【0031】
手前側端部4a1を直接目視するには、ユーザーが腰を曲げて視線eの高さを下げる必要がある。このため、中間転写ユニット4の被ガイド部4bを、案内レール4aの手前側端部4a1に係合させるのが難しくなり、中間転写ユニット4の装着作業がスムーズにいかない。
【0032】
したがって、案内レール4aの手前側端部4a1を延長する長さは、好ましくはカバー部材2の支軸2Aよりも本体外側(手前側)に延長するのがよい。案内レール4aの手前側端部4a1を支軸2Aよりも本体外側(手前側)に延長すれば、
図5Aの角度αが約50度から約90度の範囲内になる。この範囲内であれば、ユーザーが無理に腰を曲げることなく手前側端部4a1を直接目視することが可能である。
【0033】
一方、案内レール4aの手前側端部4a1を延長する最大長さは、
図6のように、前カバー1cの内面に近接する位置が好ましい。
図6の手前側端部4a1の位置であれば前カバー1cと干渉しないので、前カバー1cの開閉にまったく支障がないし、装置本体を大きくしないで済む。
【0034】
以上、本発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の技術的思想の範囲内で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば前記実施形態では画像形成装置として4連タンデム型中間転写方式のカラープリンタ1を例示したが、画像形成装置はカラープリンタに限られない。画像形成装置は、例えば中間転写方式のモノクロプリンタであってもよい。
【0035】
<付記>
以下、本発明の好ましい態様について付記する。
<第1態様>
第1態様は、感光体を有する作像部と、当該作像部の上方に配設され前記感光体に現像剤を供給するトナーボトルを挿脱可能に収容するボトル収容孔と、前記感光体に当接可能な中間転写ベルトと当該中間転写ベルトを循環駆動可能に張架する複数のローラとを有し前記作像部と前記ボトル収容孔との間に着脱可能に配設される中間転写ユニットとを有する画像形成装置であって、前記トナーボトルと前記中間転写ユニットが画像形成装置の本体前面側からアクセス可能とされ、前記ボトル収容孔の出入り口に開閉可能なカバー部材が配設されると共に、前記ボトル収容孔の下側に前記中間転写ユニットの着脱をスライドガイドする案内レールが配設された画像形成装置において、前記案内レールの本体前面側端部が、少なくとも前記カバー部材の垂直方向投影線を横切る位置まで延長されていることを特徴とする画像形成装置である。
<第2態様>
第2態様は、前記カバー部材の下端部に、当該カバー部材を開閉可能に支持する支軸が配設され、前記案内レールの本体前面側端部が、少なくとも前記支軸の垂直方向投影線を横切る位置まで延長されていることを特徴とする第1態様の画像形成装置である。
<第3態様>
第3態様は、画像形成装置の本体前面側に開閉可能な前カバーが配設され、当該前カバーの内面に近接する位置まで前記案内レールの本体前面側端部が延長されていることを特徴とする第1態様又は第2態様の画像形成装置である。
<第4態様>
第4態様は、前記案内レールの本体前面側端部から前記カバー部材の下端部に至る接線が水平線となす角度αが、50度から90度の範囲内であることを特徴とする第1態様から第3態様のいずれか1の態様の画像形成装置である。
【符号の説明】
【0036】
1:カラープリンタ(画像形成装置) 1a:装置本体
1b:作像部 1c:前カバー
2:カバー部材 2A:支軸
2a:フック 3Y、3M、3C、3K:プロセスカートリッジユニット
3Ya、3Ma、3Ca、3Ka:ユニットの上部 4:中間転写ユニット
4a:案内レール 4a1:手前側端部(本体前面側端部)
4a2:延長部 4b:被ガイド部
5:光学ユニット 6Y、6M、6C、6K:1次転写ローラ
7:ラッチ 7Y、7M、7C、7K:1次転写部
8:2次転写部 9:2次転写ローラ
10:トレイ 11:ローラ群
12:定着装置 13:排出口
14:排出トレイ 15:ローラ対
16:ベルトクリーニング手段 30Y、30M、30C、30K:感光体
31Y、31M、31C、31K:帯電手段 32Y、32M、32C、32K:現像手段
33Y、33M、33C、33K:クリーニング部 41~44:ローラ
45:転写ベルト 100:境界部
BY、BM、BC、BK:トナーボトル H:ボトル収容孔
P:記録材 PL:垂直方向投影線
e:ユーザーの視線 α:角度
【先行技術文献】
【特許文献】
【0037】
【特許文献1】特開2010-26371号公報(
図2)
【特許文献2】特開2010-15161号公報(
図1)
【特許文献3】特開2022-16900号公報(
図2)
【特許文献4】特開2010-91866号公報(
図2)