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特開2024-76096画像処理装置、プログラム、方法、および画像処理システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024076096
(43)【公開日】2024-06-05
(54)【発明の名称】画像処理装置、プログラム、方法、および画像処理システム
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/00 20060101AFI20240529BHJP
   H04N 1/387 20060101ALI20240529BHJP
   G06F 3/04845 20220101ALI20240529BHJP
【FI】
H04N1/00 350
H04N1/387 200
G06F3/04845
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022187487
(22)【出願日】2022-11-24
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100107515
【弁理士】
【氏名又は名称】廣田 浩一
(72)【発明者】
【氏名】藤原 えり
(72)【発明者】
【氏名】小野瀬 浩史
【テーマコード(参考)】
5C062
5C076
5E555
【Fターム(参考)】
5C062AA02
5C062AA05
5C062AB02
5C062AB17
5C062AB20
5C062AB23
5C062AB42
5C062AC02
5C062AC05
5C062AC22
5C062AC24
5C062AE03
5C062AE15
5C076AA02
5C076AA17
5C076AA24
5C076BA06
5C076CA02
5E555AA12
5E555BA10
5E555BA27
5E555BB10
5E555BB27
5E555BC18
5E555CA24
5E555CA48
5E555CB02
5E555CB33
5E555DB20
5E555DB53
5E555DC24
5E555DC35
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】マスキング処理の操作に関する利便性を向上させる。
【解決手段】本発明の一実施形態である画像処理装置は、マスキング対象がスキャンされた画像と、スキャン機能が読み取る領域と、を示す画面を表示し、前記画像を回転させる操作を受け付け可能であり、かつ、前記画像を移動させる操作を受け付けない画面を表示し、前記画像を回転させる操作が確定されると、前記画像を移動させる操作を受け付け可能であり、かつ、前記画像を回転させる操作を受け付けない画面を表示する、画面制御部、を備える。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マスキング対象がスキャンされた画像と、スキャン機能が読み取る領域と、を示す画面を表示し、
前記画像を回転させる操作を受け付け可能であり、かつ、前記画像を移動させる操作を受け付けない画面を表示し、
前記画像を回転させる操作が確定されると、前記画像を移動させる操作を受け付け可能であり、かつ、前記画像を回転させる操作を受け付けない画面を表示する、画面制御部、
を備えた画像処理装置。
【請求項2】
前記マスキング対象は、マスキングフォームの登録時に用いられる、または、前記マスキングフォームの利用時に用いられる、請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記画像を移動させる操作が確定されると、前記回転後および前記移動後のマスキング対象の画像上でマスキング処理をする領域を示すマスキングフォームを登録する登録部を備えた、請求項1または2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記画像を移動させる操作が確定されると、前記回転後および前記移動後のマスキング対象の画像にマスキングフォームの情報を用いてマスキング処理をするマスキング処理部を備えた、請求項1または2に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記マスキング対象の領域が前記スキャン機能が読み取る領域に一致するように、前記画像が回転および移動される、請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項6】
画像処理装置を
マスキング対象がスキャンされた画像と、スキャン機能が読み取る領域と、を示す画面を表示し、
前記画像を回転させる操作を受け付け可能であり、かつ、前記画像を移動させる操作を受け付けない画面を表示し、
前記画像を回転させる操作が確定されると、前記画像を移動させる操作を受け付け可能であり、かつ、前記画像を回転させる操作を受け付けない画面を表示する、画面制御部
として機能させるためのプログラム。
【請求項7】
画像処理装置が実行する方法であって、
マスキング対象がスキャンされた画像と、スキャン機能が読み取る領域と、を示す画面を表示するステップと、
前記画像を回転させる操作を受け付け可能であり、かつ、前記画像を移動させる操作を受け付けない画面を表示するステップと、
前記画像を回転させる操作が確定されると、前記画像を移動させる操作を受け付け可能であり、かつ、前記画像を回転させる操作を受け付けない画面を表示するステップと
を含む方法。
【請求項8】
画像処理装置とサーバとを含む画像処理システムであって、
前記画像処理装置が、
マスキング対象がスキャンされた画像と、スキャン機能が読み取る領域と、を示す画面を表示し、
前記画像を回転させる操作を受け付け可能であり、かつ、前記画像を移動させる操作を受け付けない画面を表示し、
前記画像を回転させる操作が確定されると、前記画像を移動させる操作を受け付け可能であり、かつ、前記画像を回転させる操作を受け付けない画面を表示する、画面制御部、を備え、
前記サーバが、
マスキングフォームの情報が記憶されたマスキングフォーム記憶部を備えた画像処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置、プログラム、方法、および画像処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、MFP(Multifunction Peripheral/Product/Printer)等がスキャンした画像をMFP等上で表示し、ユーザが指定した領域を例えば四角形等で塗りつぶす又は覆い隠す等して見えないように隠す処理(以下、マスキング処理という)をし、その結果を印刷およびファイル送信するアプリケーションがある。このようなアプリケーションは、例えば、個人の確認で免許証や保険証をコピーする場合に、不必要な箇所を塗りつぶしたいときに使用される。
【0003】
アプリケーションは、一度指定されたマスキング処理をする領域を示す情報を保存し、再利用することができる。マスキング処理をする領域を示す情報を再利用する利用シーンは、申込書等の所定のフォーマットの予め定められた部分にマスキング処理をする等が考えられる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、紙文書等のマスキング対象をスキャンしてマスキング処理をする領域を示す情報を用いてマスキング処理をする際、当該紙文書等のマスキング対象のスキャン時の位置や角度が、マスキング処理をする領域を示す情報の登録時の紙文書等のマスキング対象の位置や角度と同じではない場合、隠したい領域にマスキング処理をできない、または、隠したくない又は隠す必要のない領域にマスキング処理をしてしまうという問題があった。この場合、ユーザは、例えば紙文書等のマスキング対象の再スキャン、または、プレビュー画面でマスキングの編集をするといった手間がかかる場合があり、利便性が悪い。
【0005】
そこで、本発明では、マスキング処理の操作に関する利便性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態である画像処理装置は、マスキング対象がスキャンされた画像と、スキャン機能が読み取る領域と、を示す画面を表示し、前記画像を回転させる操作を受け付け可能であり、かつ、前記画像を移動させる操作を受け付けない画面を表示し、前記画像を回転させる操作が確定されると、前記画像を移動させる操作を受け付け可能であり、かつ、前記画像を回転させる操作を受け付けない画面を表示する、画面制御部、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、マスキング処理の操作に関する利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施形態に係る全体の構成図である。
図2】本発明の一実施形態に係る画像処理装置のハードウェア構成を示す図である。
図3】本発明の一実施形態に係るサーバのハードウェア構成を示す図である。
図4】本発明の一実施形態に係る画像処理装置のソフトウェア構成を示す図である。
図5】本発明の一実施形態に係るマスキングフォームの登録処理を示すフローチャートである。
図6】本発明の一実施形態に係るマスキングフォームの利用処理を示すフローチャートである。
図7】本発明の一実施形態に係るスキャン画像の回転・移動処理を示すフローチャートである。
図8】本発明の一実施形態に係るスキャン画像の回転と移動について説明するための図である。
図9】本発明の一実施形態に係るスキャン画像の回転と移動について説明するための図である。
図10】本発明の一実施形態に係る画像処理装置に表示される画面の一例である。
図11】本発明の一実施形態に係る画像処理装置に表示される画面の一例である。
図12】本発明の一実施形態に係る画像処理装置に表示される画面の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
【0010】
<用語の説明>
・本明細書において、「マスキング」とは、画像の一部を塗りつぶす又は覆い隠す(例えば、当該画像の一部を黒色、白色等にする)ことである。
・本明細書において、「マスキングフォーム」とは、マスキング処理をする領域のことであり、「マスキングフォームの情報」とは、マスキング処理をする領域を示す情報(具体的には、例えばマスキング処理をする画像上の座標の情報)である。なお、「マスキングフォームの情報」とは、マスキング処理をする領域を示す情報であればよく、座標以外の情報であってもよい。
【0011】
<全体構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る全体の構成図である。画像処理システム1は、画像処理装置10と、サーバ20と、を含む。画像処理装置10とサーバ20は、任意のネットワークを介して、互いにデータを送受信することができる。以下、それぞれについて説明する。なお、管理者12はマスキングフォームを登録する者であり、利用者11は管理者12が登録したマスキングフォームを利用する者であり、利用者11と管理者12は異なる人物でもよいし同一の人物でもよい。
【0012】
画像処理装置10は、マスキングフォームを登録する処理、および、マスキングフォームを利用する処理(マスキングフォームの情報を用いたマスキング処理)をする。
【0013】
マスキングフォームの登録時、画像処理装置10は、マスキング処理がなされる紙文書(以下、マスキング対象の文書という)をスキャン機能により読み取り(スキャンする)、当該文書がスキャンされた画像上でマスキング処理をする領域を示す情報(つまり、マスキングフォームの情報)を登録する。
【0014】
マスキングフォームの利用時、画像処理装置10は、マスキング処理がなされる紙文書(以下、マスキング対象の文書という)をスキャン機能により読み取り(スキャンする)、当該文書がスキャンされた画像にマスキングフォームの情報を用いてマスキング処理をする。
【0015】
ここでは、マスキング対象を紙文書としているが、スキャン可能な対象であればマスキング対象とすることができる。例えば免許証、マイナンバーカード、パスポートもスキャン可能な対象に含まれる。以降の説明では、マスキング対象が紙文書である例を用いた処理について説明するが、他のマスキング対象に置き換えて同様の処理を実施することができる。なお、ここでのスキャンとは、カメラで撮影することも含まれる。
【0016】
なお、画像処理装置10は、例えば、MFP(Multifunction Peripheral/Product/Printer)等の画像形成装置であるが、これに限らず、例えば、PJ(Projector:プロジェクタ)、IWB(Interactive White Board:相互通信が可能な電子式の黒板機能を有する白板)、デジタルサイネージ等の出力装置、HUD(Head Up Display)装置、産業機械、撮像装置、集音装置、医療機器、ネットワーク家電、自動車(Connected Car)、ノートPC(Personal Computer)、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ゲーム機、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ、ウェアラブルPCまたはデスクトップPC等であってもよい。
【0017】
サーバ20は、1つまたは複数のコンピュータから構成される。例えば、サーバ20は、マスキングフォームの情報を記憶し、画像処理装置10からの要求に応じて、マスキングフォームの情報を画像処理装置10へ送信する。
【0018】
<ハードウェア構成>
以下、画像処理装置10とサーバ20のハードウェア構成の例を説明する。
【0019】
図2は、本発明の一実施形態に係る画像処理装置(MFPの場合)10のハードウェア構成を示す図である。なお、MFP以外の画像処理装置の場合はスキャン機能としてカメラをハードウェアとして備えていてもよい。
【0020】
図2に示されているように、MFP10は、コントローラ1010、近距離通信回路1020、エンジン制御部1030、操作パネル1040、ネットワークI/F1050を備えている。
【0021】
これらのうち、コントローラ1010は、コンピュータの主要部であるCPU1001、システムメモリ(MEM-P)1002、ノースブリッジ(NB)1003、サウスブリッジ(SB)1004、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)1005、記憶部であるローカルメモリ(MEM-C)1006、HDDコントローラ1007、及び、記憶部であるHD1008を有し、NB1003とASIC1005との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス1021で接続した構成となっている。
【0022】
これらのうち、CPU1001は、MFP10の全体制御を行う制御部である。NB1003は、CPU1001と、MEM-P1002、SB1004、及びAGPバス1021とを接続するためのブリッジであり、MEM-P1002に対する読み書き等を制御するメモリコントローラと、PCI(Peripheral Component Interconnect)マスタ及びAGPターゲットとを有する。
【0023】
MEM-P1002は、コントローラ1010の各機能を実現させるプログラムやデータの格納用メモリであるROM1002a、プログラムやデータの展開、及びメモリ印刷時の描画用メモリ等として用いるRAM1002bとからなる。なお、RAM1002bに記憶されているプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、CD-R、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0024】
SB1004は、NB1003とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。ASIC1005は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGPバス1021、PCIバス1022、HDD1007およびMEM-C1006をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。このASIC1005は、PCIターゲットおよびAGPマスタ、ASIC1005の中核をなすアービタ(ARB)、MEM-C1006を制御するメモリコントローラ、ハードウェアロジック等により画像データの回転等を行う複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)、並びに、スキャナ部1031及びプリンタ部1032との間でPCIバス1022を介したデータ転送を行うPCIユニットとからなる。なお、ASIC1005には、USB(Universal Serial Bus)のインターフェースや、IEEE1394(Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)のインターフェースを接続するようにしてもよい。
【0025】
MEM-C1006は、コピー用画像バッファ及び符号バッファとして用いるローカルメモリである。HD1008は、画像データの蓄積、印刷時に用いるフォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。HD1008は、CPU1001の制御にしたがってHD1008に対するデータの読出又は書込を制御する。AGPバス1021は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレータカード用のバスインタフェースであり、MEM-P1002に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレータカードを高速にすることができる。
【0026】
また、近距離通信回路1020には、近距離通信回路1020aが備わっている。近距離通信回路1020は、NFC、Bluetooth等の通信回路である。
【0027】
更に、エンジン制御部1030は、スキャナ部1031及びプリンタ部1032によって構成されている。また、操作パネル1040は、現在の設定値や選択画面等を表示させ、操作者からの入力を受け付けるタッチパネル等のパネル表示部1040a、並びに、濃度の設定条件等の画像形成に関する条件の設定値を受け付けるテンキー及びコピー開始指示を受け付けるスタートキー等からなる操作パネル1040bを備えている。コントローラ1010は、MFP10全体の制御を行い、例えば、描画、通信、操作パネル1040からの入力等を制御する。スキャナ部1031又はプリンタ部1032には、誤差拡散やガンマ変換等の画像処理部分が含まれている。
【0028】
なお、MFP10は、操作パネル1040のアプリケーション切り替えキーにより、ドキュメントボックス機能、コピー機能、プリンタ機能、およびファクシミリ機能を順次に切り替えて選択することが可能となる。ドキュメントボックス機能の選択時にはドキュメントボックスモードとなり、コピー機能の選択時にはコピーモードとなり、プリンタ機能の選択時にはプリンタモードとなり、ファクシミリモードの選択時にはファクシミリモードとなる。
【0029】
また、ネットワークI/F1050は、通信ネットワークを利用してデータ通信をするためのインターフェースである。近距離通信回路1020及びネットワークI/F1050は、PCIバス1022を介して、ASIC1005に電気的に接続されている。
【0030】
図3は、本発明の一実施形態に係るサーバ20のハードウェア構成を示す図である。
【0031】
図3に示されているように、サーバ20は、コンピュータによって構築されており、図3に示されているように、CPU201、ROM202、RAM203、HD204、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ205、ディスプレイ206、外部機器接続I/F(Interface)207、ネットワークI/F208、データバス209、キーボード210、ポインティングデバイス211、DVD-RW(Digital Versatile Disk Rewritable)ドライブ213、メディアI/F215を備えている。
【0032】
これらのうち、CPU201は、サーバ20全体の動作を制御する。ROM202は、IPL等のCPU201の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM203は、CPU201のワークエリアとして使用される。HD204は、プログラム等の各種データを記憶する。HDDコントローラ205は、CPU201の制御にしたがってHD204に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。ディスプレイ206は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像等の各種情報を表示する。外部機器接続I/F207は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。この場合の外部機器は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリやプリンタ等である。ネットワークI/F208は、通信ネットワークを利用してデータ通信をするためのインターフェースである。バスライン209は、図3に示されているCPU201等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
【0033】
また、キーボード210は、文字、数値、各種指示等の入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。ポインティングデバイス211は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動等を行う入力手段の一種である。DVD-RWドライブ213は、着脱可能な記録媒体の一例としてのDVD-RW212に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。なお、DVD-RWに限らず、DVD-R等であってもよい。メディアI/F215は、フラッシュメモリ等の記録メディア214に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。
【0034】
<機能構成>
図4は、本発明の一実施形態に係る画像処理装置10のソフトウェア構成を示す図である。画像処理装置10は、読み取り部101と、マスキング情報取得部102と、登録部103と、マスキングフォーム記憶部104と、マスキングフォーム選択部105と、画面制御部106と、回転部107と、移動部108と、マスキング処理部109と、出力部110と、を備えることができる。また、画像処理装置10は、プログラムを実行することで、読み取り部101、マスキング情報取得部102、登録部103、マスキングフォーム選択部105、画面制御部106、回転部107、移動部108、マスキング処理部109、出力部110、として機能することができる。
【0035】
なお、本発明の一実施形態では、読み取り部101と、マスキング情報取得部102と、登録部103と、マスキングフォーム記憶部104と、マスキングフォーム選択部105と、画面制御部106と、回転部107と、移動部108と、マスキング処理部109と、出力部110と、の少なくとも1つをサーバ20が備えてもよい(例えば、サーバ20がマスキングフォーム記憶部104を備えてもよい)。
【0036】
読み取り部101は、マスキングフォームの登録時に用いられるマスキング対象の文書、および、マスキングフォームの利用時に用いられるマスキング対象の文書を読み取る(スキャンする)。なお、読み取り部101は、文書以外のマスキング対象も読み取り可能である。
【0037】
マスキング情報取得部102は、管理者12が入力したマスキングの指示の情報を取得する。具体的には、マスキング情報取得部102は、画像処理装置10のスキャン機能(読み取り部101)がスキャンした画像が回転および移動された画像上でマスキング処理をする領域を示す情報を取得する。
【0038】
登録部103は、マスキングフォームを登録する。
【0039】
ここで、マスキングフォームの登録について説明する。登録部103は、マスキングフォームの情報をマスキングフォーム記憶部104に記憶させる。マスキングフォームの情報は、マスキング情報取得部102が取得した情報(つまり、画像処理装置10がスキャンした画像が回転および移動された画像上でマスキング処理をする領域を示す情報)である。
【0040】
マスキングフォーム記憶部104には、マスキングフォームの情報が記憶されている。上述したように、マスキングフォームの情報は、マスキング情報取得部102が取得した情報(つまり、画像処理装置10がスキャンした画像が回転および移動された画像上でマスキング処理をする領域を示す情報(座標の情報))を含む。
【0041】
マスキングフォーム選択部105は、利用者11が入力したマスキングフォームの選択の情報を取得する。具体的には、マスキングフォーム選択部105は、マスキングフォーム記憶部104に記憶されているマスキングフォームのうちのいずれかのマスキングフォームの情報を取得する。
【0042】
画面制御部106は、マスキング対象の文書がスキャンされた画像と、画像処理装置10のスキャン機能が読み取る領域と、を示すプレビュー画面を表示する。また、画面制御部106は、マスキング対象の文書がスキャンされた画像を回転させる操作を受け付け可能であり、かつ、マスキング対象の文書がスキャンされた画像を移動させる操作を受け付けない画面を表示する。また、画面制御部106は、マスキング対象の文書がスキャンされた画像を回転させる操作が確定されると、マスキング対象の文書がスキャンされた画像を移動させる操作を受け付け可能であり、かつ、マスキング対象の文書がスキャンされた画像を回転させる操作を受け付けない画面を表示する。
【0043】
回転部107は、マスキング対象の文書がスキャンされた画像を回転させる画像処理をする。回転は、スキャンされた画像の中心等の画像内の点を中心とする回転である。
【0044】
移動部108は、マスキング対象の文書がスキャンされた画像を移動させる画像処理をする。移動は、スキャンされた画像の水平方向(左右方向)または垂直方向(天地方向)への移動である。
【0045】
マスキング処理部109は、回転部107および移動部108による回転後および移動後のマスキング対象の文書の画像にマスキングフォームの情報を用いてマスキング処理をする。具体的には、マスキング処理部109は、マスキングの領域を黒色等にする。
【0046】
出力部110は、マスキング済みの文書を出力する。例えば、出力部110は、マスキング済みの文書を印刷する。また、例えば、出力部110は、マスキング済みの文書のデータを利用者11の端末等へ送信する。
【0047】
上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
【0048】
<処理方法>
以下、マスキングフォームの登録処理、マスキングフォームの利用処理、スキャン画像の回転・移動処理の例を説明する。
【0049】
図5は、本発明の一実施形態に係るマスキングフォームの登録処理を示すフローチャートである。
【0050】
ステップ101(S101)において、読み取り部101は、マスキングフォームの登録時に用いられるマスキング対象の文書をスキャンする。
【0051】
ステップ102(S102)において、画面制御部106が表示する画面上で入力された指示にしたがって、回転部107がS101でスキャンされた画像を回転させた後、移動部108がS101でスキャンされた画像を移動させる。
【0052】
ステップ103(S103)において、マスキング情報取得部102は、管理者12が入力したマスキングの指示を取得する。具体的には、マスキング情報取得部102は、S102で回転および移動された画像上でマスキング処理をする領域を示す情報を取得する。
【0053】
なお、S102とS103は、順序が逆であってもよい。すなわち、マスキング情報取得部102が、管理者12が入力したマスキングの指示を取得した後で、回転部107がS101でスキャンされた画像を回転させて、移動部108がS101でスキャンされた画像を移動させてもよい。
【0054】
ステップ104(S104)において、登録部103は、マスキングフォームを登録する。具体的には、登録部103は、S103で取得された、マスキングフォームの情報(つまり、S102で回転および移動された画像上でマスキング処理をする領域を示す情報)を、マスキングフォーム記憶部104に記憶させる。
【0055】
図6は、本発明の一実施形態に係るマスキングフォームの利用処理を示すフローチャートである。
【0056】
ステップ201(S201)において、マスキングフォーム選択部105は、利用者11が入力したマスキングフォームの選択の情報を取得する。具体的には、マスキングフォーム選択部105は、マスキングフォーム記憶部104に記憶されているマスキングフォームのうちのいずれかのマスキングフォームの情報を取得する。
【0057】
ステップ202(S202)において、読み取り部101は、マスキングフォームの利用時に用いられるマスキング対象の文書をスキャンする。
【0058】
ステップ203(S203)において、画面制御部106が表示する画面上で入力された指示にしたがって、回転部107がS202でスキャンされた画像を回転させた後、移動部108がS202でスキャンされた画像を移動させる。
【0059】
ステップ204(S204)において、マスキング処理部109は、S203の回転後および移動後のマスキング対象の文書の画像にS201のマスキングフォームの情報を用いてマスキング処理をする。
【0060】
ステップ205(S205)において、出力部110は、S204のマスキング済みの文書を出力する。例えば、出力部110は、マスキング済みの文書を印刷する、または、マスキング済みの文書のデータを利用者11の端末等へ送信する。
【0061】
図7は、本発明の一実施形態に係るスキャン画像の回転・移動処理(図5のS102および図6のS203)を示すフローチャートである。
【0062】
ステップ1(S1)において、読み取り部101は、マスキングフォームの登録時または利用時に用いられるマスキング対象の文書をスキャンして、メモリに記憶させる(図5のS101と図6のS202と同様)。次に、画面制御部106は、マスキング対象の文書がスキャンされた画像と、画像処理装置10のスキャン機能が読み取る領域と、を示すプレビュー画面を表示する。
【0063】
ステップ2(S2)において、画面制御部106は、プレビュー画面上で、マスキング対象の文書がスキャンされた画像を回転させる操作を受け付け可能な状態(アクティブ)にし、かつ、マスキング対象の文書がスキャンされた画像を移動させる操作を受け付けない状態(非アクティブ)にする。
【0064】
ステップ3(S3)において、画面制御部106は、利用者11がプレビュー画面で入力した回転の指示を取得する。
【0065】
ステップ4(S4)において、画面制御部106は、S3の指示にしたがって、マスキング対象の文書がスキャンされた画像が回転された後の画像を表示する。
【0066】
ステップ5(S5)において、画面制御部106は、利用者11がプレビュー画面で入力したS3およびS4の回転の操作を確定する指示を取得する。
【0067】
ステップ6(S6)において、画面制御部106は、S5で回転の操作が確定されると、プレビュー画面上で、マスキング対象の文書がスキャンされた画像を移動させる操作を受け付け可能な状態(アクティブ)にし、かつ、マスキング対象の文書がスキャンされた画像を回転させる操作を受け付けない状態(非アクティブ)にする。なお、このとき、プレビュー画面では、マスキング対象の文書がスキャンされた画像が回転された後の画像が表示されている。
【0068】
ステップ7(S7)において、画面制御部106は、利用者11がプレビュー画面で入力した移動の指示を取得する。
【0069】
ステップ8(S8)において、画面制御部106は、S7の指示にしたがって、マスキング対象の文書がスキャンされた画像が移動された後の画像を表示する。
【0070】
ステップ9(S9)において、画面制御部106は、利用者11がプレビュー画面で入力したS7およびS8の移動の操作を確定する指示を取得する。
【0071】
ステップ10(S10)において、画面制御部106は、S5およびS9で確定された回転および移動の座標の情報(具体的には、マスキング対象の文書がスキャンされた画像がどの方向へどれだけ回転するのかの情報、および、マスキング対象の文書がスキャンされた画像がどの方向へどれだけ移動するのかの情報)を出力する。
【0072】
ステップ11(S11)において、回転部107および移動部108は、S10の座標の情報に基づいて、S1でメモリに記憶させておいたマスキング対象の文書がスキャンされた画像を回転および移動させる画像処理をする。
【0073】
以下、マスキングフォームの登録時および利用時における、マスキング対象の文書がスキャンされた画像の回転と移動について説明する。
【0074】
[登録時の回転と移動]
図8は、本発明の一実施形態に係るスキャン画像の回転と移動について説明するための図である。ステップ1001、1002、1003は、マスキングフォームの登録時の流れを示す。
【0075】
ステップ1001(S1001)において、マスキングフォームの登録時に用いられるマスキング対象の文書がスキャンされたとする。例えば、S1001に示されるように、マスキングフォームの登録時に用いられるマスキング対象の文書が、画像処理装置10のスキャン機能が読み取る領域に対してずれていたとする。なお、実線で囲まれる領域は、画像処理装置10のスキャン機能が読み取る領域(つまり、管理者12が指定したスキャンの原稿サイズ(A4、A3等)に応じた領域)であり、破線は、マスキングフォームの登録時に用いられるマスキング対象の文書の周辺(当該文書を囲む線)である。
【0076】
ステップ1002(S1002)において、マスキングフォームの登録時に用いられるマスキング対象の文書の領域が画像処理装置10のスキャン機能が読み取る領域に一致するように、マスキングフォームの登録時に用いられるマスキング対象の文書がスキャンされた画像が回転および移動される。
【0077】
ステップ1003(S1003)において、回転後および移動後のマスキング対象の文書の画像上でマスキング処理をする領域を示す情報がマスキングフォームとして登録される。
【0078】
[利用時の回転と移動]
図9は、本発明の一実施形態に係るスキャン画像の回転と移動について説明するための図である。ステップ1011、1012、1013は、マスキングフォームの利用時の流れを示す。
【0079】
ステップ1011(S1011)において、マスキングフォームの利用時に用いられるマスキング対象の文書がスキャンされたとする。例えば、S1011に示されるように、マスキングフォームの利用時に用いられるマスキング対象の文書が、画像処理装置10のスキャン機能が読み取る領域に対してずれていたとする。なお、実線で囲まれる領域は、画像処理装置10のスキャン機能が読み取る領域(つまり、利用者11が選択したマスキングフォームに応じたスキャンの原稿サイズ(A4、A3等)に応じた領域)であり、破線は、マスキングフォームの利用時に用いられるマスキング対象の文書の周辺(当該文書を囲む線)である。黒色に塗りつぶされた領域は、マスキング処理がなされる領域である。
【0080】
ステップ1012(S1012)において、マスキングフォームの利用時に用いられるマスキング対象の文書の領域が画像処理装置10のスキャン機能が読み取る領域に一致するように、マスキングフォームの利用時に用いられるマスキング対象の文書がスキャンされた画像が回転および移動される。
【0081】
ステップ1013(S1013)において、回転後および移動後のマスキング対象の文書の画像にマスキングフォームの情報を用いてマスキング処理がなされる。
【0082】
<画面>
以下、画像処理装置10に表示される画面の例を説明する。
【0083】
[登録時のプレビュー画面]
図10は、本発明の一実施形態に係る画像処理装置10に表示される画面の一例である。図10は、マスキングフォームを登録する際に、マスキング対象の文書がスキャンされた画像を回転および移動させるときのプレビュー画面の一例である。プレビュー画面は、マスキング対象の文書がスキャンされた画像が回転および移動された状態を示すプレビュー画像(画面の左側)と、操作ボタン(画面の右側)と、を含む。
【0084】
プレビュー画像において、実線で囲まれる領域は、画像処理装置10のスキャン機能が読み取る領域(つまり、管理者12が指定したスキャンの原稿サイズ(A4、A3等)に応じた領域)である。プレビュー画像において、破線は、マスキングフォームの登録時に用いられるマスキング対象の文書の周辺(当該文書を囲む線)である。管理者12が回転および移動の後にマスキングの指示をする場合(図5においてS102の後でS103が実行される場合)には、図10に示されるように、プレビュー画像において、マスキングフォーム(マスキング処理をする領域)が表示されず、一方、管理者12が回転および移動の前にマスキングの指示をする場合(図5においてS103の後でS102が実行される場合)には、プレビュー画像において、マスキングフォーム(マスキング処理をする領域)が表示される。なお、回転後および移動後のプレビュー画像において、スキャンされていない部分は空白となる。
【0085】
管理者12は、図10のような画面を確認しながら、マスキング対象の文書の領域がスキャン機能が読み取る領域に一致するように、画像を回転および移動させる。そして、管理者12は、回転後および移動後の画像上でマスキング処理をする領域を指示する。
【0086】
[利用時のプレビュー画面]
図11は、本発明の一実施形態に係る画像処理装置10に表示される画面の一例である。図11は、マスキングフォームを利用する際に、マスキング対象の文書がスキャンされた画像を回転および移動させるときのプレビュー画面の一例である。プレビュー画面は、マスキング対象の文書がスキャンされた画像が回転および移動された状態を示すプレビュー画像(画面の左側)と、操作ボタン(画面の右側)と、を含む。
【0087】
プレビュー画像において、実線で囲まれる領域は、画像処理装置10のスキャン機能が読み取る領域(つまり、利用者11が選択したマスキングフォームに応じたスキャンの原稿サイズ(A4、A3等)に応じた領域)である。プレビュー画像において、破線は、マスキングフォームの利用時に用いられるマスキング対象の文書の周辺(当該文書を囲む線)である。図11に示されるように、プレビュー画像において、マスキングフォーム(マスキング処理をする領域)が表示される。なお、回転後および移動後のプレビュー画像において、スキャンされていない部分は空白となる。
【0088】
利用者11は、図11のような画面を確認しながら、マスキング対象の文書の領域がスキャン機能が読み取る領域に一致するように、画像を回転および移動させる。そして、回転後および移動後の画像にマスキング処理がなされる。
【0089】
図12は、本発明の一実施形態に係る画像処理装置10に表示される画面の一例である。図12は、図10および図11のプレビュー画面の操作ボタンの一例である。以下、回転および移動の操作順に説明する。なお、操作ボタンは、操作を受け付ける手段の一例であり、アイコンで表示されてもよいし、音声入力等で操作を受け付けてもよい。
【0090】
ステップ2001(S2001)において、マスキング対象の文書がスキャンされた画像を回転させるためのボタン(時計回りに回転させるためのボタン、反時計回りに回転させるためのボタン)および操作を確定するためのボタン等はアクティブであり、マスキング対象の文書がスキャンされた画像を移動させるためのボタンは非アクティブである。例えば、矢印で示される回転ボタンが押下されると、ステップ2002へ進む。
【0091】
ステップ2002(S2002)において、S2001の回転の操作を確定するためのボタンが押下されると、ステップ2003へ進む。
【0092】
ステップ2003(S2003)において、マスキング対象の文書がスキャンされた画像を移動させるためのボタン(上方向に移動させるためのボタン、下方向に移動させるためのボタン、右方向に移動させるためのボタン、左方向に移動させるためのボタン)および操作を確定するためのボタン等はアクティブであり、マスキング対象の文書がスキャンされた画像を回転させるためのボタンは非アクティブである。例えば、矢印で示される移動ボタンが押下されると、ステップ2004へ進む。
【0093】
ステップ2004(S2004)において、S2003の移動の操作を確定するためのボタンが押下されると、ステップ2005へ進む。
【0094】
ステップ2005(S2005)において、全てのボタンが非アクティブとなる。
【0095】
なお、アクティブとは、ボタンに対する操作を受け付け可能な状態であり、非アクティブとは、ボタンに対する操作を受け付けない状態である。操作の受付の可否は、ボタンに対応する機能を有効または無効としたり、ボタンを表示または非表示としたりすることで実現してもよい。
【0096】
このように、マスキング対象の文書がスキャンされた画像の回転の操作(例えば、スキャン対象の文書の罫線等を水平等にする)を、移動の操作(例えば、スキャン対象の文書の周辺をスキャン機能が読み取る領域に一致させる)よりも先に実行することで、やり直しが生じることを低減させた方法で文書を正しい角度・位置にすることができる。そのため、マスキング処理に関する操作の利便性を向上させることができる。
【0097】
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は上述した特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0098】
1 画像処理システム
10 画像処理装置
20 サーバ
11 利用者
12 管理者
101 読み取り部
102 マスキング情報取得部
103 登録部
104 マスキングフォーム記憶部
105 マスキングフォーム選択部
106 画面制御部
107 回転部
108 移動部
109 マスキング処理部
110 出力部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0099】
【特許文献1】特開2010-238266号公報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12