(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024076336
(43)【公開日】2024-06-05
(54)【発明の名称】取引管理システム、取引管理方法、取引管理装置、取引管理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/00 20230101AFI20240529BHJP
【FI】
G06Q10/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023143962
(22)【出願日】2023-09-05
(31)【優先権主張番号】P 2022187593
(32)【優先日】2022-11-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】小林 寛
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA20
5L049AA20
(57)【要約】
【課題】情報の管理を容易にすることを目的としている。
【課題を解決するための手段】取引管理装置と、文書管理装置と、端末装置とを含み、前記取引管理装置と前記文書管理装置と前記端末装置とがネットワークを介して接続される取引管理システムであって、前記取引管理装置は、帳票に記載された帳票情報を用いた作業を行うための作業画面を前記端末装置に表示させる表示制御部と、前記作業画面において、前記帳票情報を用いた作業を完了させる操作を受け付けると、前記帳票情報の少なくとも一部と前記帳票の画像である帳票画像データとを前記文書管理装置へ出力する出力部と、を有し、前記文書管理装置は、前記取引管理装置から受信した前記帳票情報の少なくとも一部と前記帳票画像データとを文書管理記憶部に格納する格納制御部を有する。
【選択図】
図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
取引管理装置と、文書管理装置と、端末装置とを含み、前記取引管理装置と前記文書管理装置と前記端末装置とがネットワークを介して接続される取引管理システムであって、
前記取引管理装置は、
帳票に記載された帳票情報を用いた作業を行うための作業画面を前記端末装置に表示させる表示制御部と、
前記作業画面において、前記帳票情報を用いた作業を完了させる操作を受け付けると、前記帳票情報の少なくとも一部と前記帳票の画像である帳票画像データとを前記文書管理装置へ出力する出力部と、を有し、
前記文書管理装置は、
前記取引管理装置から受信した前記帳票情報の少なくとも一部と前記帳票画像データとを文書管理記憶部に格納する格納制御部を有する、取引管理システム。
【請求項2】
前記帳票情報の少なくとも一部は、予め決められた特定の項目名及びその項目値を含む、請求項1記載の取引管理システム。
【請求項3】
前記帳票情報の少なくとも一部は、帳票の発行元、前記帳票の発行日、前記帳票が示す取引において取り扱われる金額の合計、前記帳票を特定するための識別情報を含む、請求項1記載の取引管理システム。
【請求項4】
前記格納制御部は、
前記帳票情報の少なくとも一部と、帳票が取り扱われた履歴を示す履歴情報とを対応付けた文書管理情報であって、該文書管理情報を特定するための識別情報を含む文書管理情報を前記文書管理記憶部に格納する、請求項1記載の取引管理システム。
【請求項5】
前記文書管理装置は、
前記帳票情報の少なくとも一部と前記帳票画像データとを確認させる画面を前記端末装置に表示させる表示制御部を有し、
前記表示制御部は、
前記画面を、前記帳票情報の少なくとも一部に対する編集が禁止された状態で前記端末装置に表示させる、請求項1記載の取引管理システム。
【請求項6】
前記文書管理装置は、
前記文書管理情報が前記文書管理記憶部に格納された後に、前記文書管理情報を特定するための識別情報を前記取引管理装置へ送信し、
前記取引管理装置は、
前記文書管理情報を特定するための識別情報と、前記帳票情報とを対応付けた取引管理情報を取引管理記憶部に格納する情報管理部を有する、請求項4記載の取引管理システム。
【請求項7】
前記取引管理情報は、該取引管理情報に対する作業の進捗状態を示す値を含み、
前記情報管理部は、
前記端末装置において、前記取引管理情報の取消を指示する操作を受け付けて、前記取引管理情報に含まれる前記作業の進捗状態を示す値を取消状態とし、
前記出力部は、
前記文書管理装置に対し、前記取引管理情報と対応する文書管理情報の取消要求を出力する、請求項6記載の取引管理システム。
【請求項8】
前記情報管理部は、
前記端末装置において、前記取引管理情報の内容が確定された状態を解除するための操作を受け付けて、前記取引管理情報に含まれる前記作業の進捗状態を示す値を下書き保存状態とし、
前記出力部は、
前記取引管理情報の内容を再び確定する操作を受け付けると、前記文書管理装置に対し、前記取引管理情報と対応する文書管理情報の上書き要求を出力する、請求項7記載の取引管理システム。
【請求項9】
前記取引管理情報は、前記帳票の版数を示す情報を含み、
前記情報管理部は、
新版となる帳票の帳票画像データの入力を受け付けて、前記新版の帳票画像データから抽出した帳票情報と、旧版となる帳票の帳票情報と対応付けた取引管理情報を前記取引管理記憶部に格納し、
前記出力部は、
前記文書管理装置に対し、前記旧版となる帳票の帳票情報を含む取引管理情報と対応する文書管理情報の取消要求と、前記新版となる帳票の帳票画像データと、前記新版の帳票画像データから抽出した帳票情報の少なくとも一部とを出力する、請求項7記載の取引管理システム。
【請求項10】
前記作業画面は、
前記帳票画像データと、前記帳票を特定する識別情報によって特定される他の帳票の帳票情報とを含む、請求項1記載の取引管理システム。
【請求項11】
前記帳票は請求書であり、前記他の帳票は、注文書である、請求項10記載の取引管理システム。
【請求項12】
前記作業画面は、
前記帳票画像データと、前記帳票を管理するための帳票管理情報とを含む、請求項1記載の取引管理システム。
【請求項13】
前記帳票管理情報は、仕訳情報又は支払情報である、請求項12記載の取引管理システム。
【請求項14】
取引管理装置と、文書管理装置と、端末装置とを含み、前記取引管理装置と前記文書管理装置と前記端末装置とがネットワークを介して接続される取引管理システムによる取引管理方法であって、
前記取引管理装置が、
帳票に記載された帳票情報を用いた作業を行うための作業画面を前記端末装置に表示させ、
前記作業画面において、前記帳票情報を用いた作業を完了させる操作を受け付けると、前記帳票情報の少なくとも一部と前記帳票の画像である帳票画像データとを前記文書管理装置へ出力し、
前記文書管理装置が、
前記取引管理装置から受信した前記帳票情報の少なくとも一部と前記帳票画像データとを文書管理記憶部に格納する、取引管理方法。
【請求項15】
帳票に記載された帳票情報を用いた作業を行うための作業画面を端末装置に表示させる表示制御部と、
前記作業画面において、前記帳票情報を用いた作業を完了させる操作を受け付けると、前記帳票情報の少なくとも一部と前記帳票の画像である帳票画像データとを文書管理装置へ出力する出力部と、を有する、取引管理装置。
【請求項16】
帳票に記載された帳票情報を用いた作業を行うための作業画面を端末装置に表示させ、
前記作業画面において、前記帳票情報を用いた作業を完了させる操作を受け付けると、前記帳票情報の少なくとも一部と前記帳票の画像である帳票画像データとを文書管理装置へ出力する、処理を、コンピュータに実行させる取引管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、取引管理システム、取引管理方法、取引管理装置、取引管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、帳票画像から帳票に記載された帳票情報を抽出して管理する技術が知られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
帳票を電子的な帳票情報として管理する場合、例えば、電子帳簿保存法に規定される法的要件等、所定の要件を満たすように帳票情報を保存する必要があり、管理に手間がかかる。
【0004】
開示の技術は、上記事情に鑑みて成されたものであり、情報の管理を容易にすることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
開示の技術は、取引管理装置と、文書管理装置と、端末装置とを含み、前記取引管理装置と前記文書管理装置と前記端末装置とがネットワークを介して接続される取引管理システムであって、前記取引管理装置は、帳票に記載された帳票情報を用いた作業を行うための作業画面を前記端末装置に表示させる表示制御部と、前記作業画面において、前記帳票情報を用いた作業を完了させる操作を受け付けると、前記帳票情報の少なくとも一部と前記帳票の画像である帳票画像データとを前記文書管理装置へ出力する出力部と、を有し、前記文書管理装置は、前記取引管理装置から受信した前記帳票情報の少なくとも一部と前記帳票画像データとを文書管理記憶部に格納する格納制御部を有する。
【発明の効果】
【0006】
情報の管理を容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】第一の実施形態の取引管理システムのシステム構成の一例を示す図である。
【
図2】取引管理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図3】端末装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図4】第一の実施形態の取引管理データベースの一例を示す第一の図である。
【
図5】第一の実施形態の文書管理データベースの一例を示す第一の図である。
【
図6】第一の実施形態の取引管理システムの有する各装置の機能構成を説明する図である。
【
図7】第一の実施形態の取引管理システムの動作を説明する第一のシーケンス図である。
【
図8】第一の実施形態の端末装置の表示例を示す第一の図である。
【
図9】第一の実施形態の端末装置の表示例を示す第二の図である。
【
図10】第一の実施形態の取引管理システムの動作を説明する第二のシーケンス図である。
【
図11】第一の実施形態の取引管理データベースの一例を示す第二の図である。
【
図12】第一の実施形態の取引管理システムの動作を説明する第三のシーケンス図である。
【
図13】第一の実施形態のむ端末装置の表示例を示す第四の図である。
【
図14】第一の実施形態の端末装置の表示例を示す第五の図である。
【
図15】第一の実施形態の文書管理データベースの一例を示す第二の図である。
【
図16】第一の実施形態の取引管理装置の処理を説明する第一のフローチャートである。
【
図17】第一の実施形態の取引管理データベースの一例を示す第三の図である。
【
図18】第一の実施形態の文書管理データベースの一例を示す第三の図である。
【
図19】第一の実施形態の取引管理データベースの一例を示す第四の図である。
【
図20】第一の実施形態の文書管理データベースの一例を示す第四の図である。
【
図21】第一の実施形態の取引管理装置の処理を説明する第二のフローチャートである。
【
図22】第一の実施形態の取引管理データベースの一例を示す第五の図である。
【
図23】第一の実施形態の取引管理データベースの一例を示す第六の図である。
【
図24】第一の実施形態の文書管理データベースの一例を示す第五の図である。
【
図25】第一の実施形態の端末装置の表示例を示す第六の図である。
【
図26】第一の実施形態の端末装置の表示例を示す第七の図である。
【
図27】第二の実施形態の取引管理システムの有する各装置の機能構成を説明する図である。
【
図28】第二の実施形態の取引管理データベースの一例を示す図である。
【
図29】第二の実施形態の取引管理システムの動作を説明するシーケンス図である。
【
図30】第二の実施形態の端末装置の表示例を示す第一の図である。
【
図31】第二の実施形態の端末装置の表示例を示す第二の図である。
【
図32】第二の実施形態の端末装置の表示例を示す第三の図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(第一の実施形態)
以下に、図面を参照して、本実施形態について説明する。
図1は、第一の実施形態の取引管理システムのシステム構成の一例を示す図である。
【0009】
本実施形態の取引管理システム100は、取引管理装置200、文書管理装置300、端末装置400-1、400-2、・・・、400-nを有する。以下の説明では、端末装置400-1、400-2、・・・、400-nのそれぞれを区別しない場合には、端末装置400と表現する。
【0010】
本実施形態の取引管理システム100において、取引管理装置200と、文書管理装置300と、端末装置400とは、ネットワークを介して接続される。
【0011】
取引管理システム100において、取引管理装置200は、例えば、ネットワークを介して基幹システムと接続されてよい。基幹システムとは、例えば、本実施形態の取引管理装置200において処理された情報を用いて特定の用途と対応した処理を行うシステムである。なお、基幹システムは、例えば、特定の用途と対応した処理を実行するソフトウェアであってもよい。
【0012】
また、本実施形態の取引管理装置200は、取引管理データベース240と、取引管理部250とを有し、例えば、画像形成装置等においてスキャンされた画像データや、端末装置400からアップロードされた画像データ等を取得する。
【0013】
ここで、取引管理装置200が取得する画像データは、帳票の画像データであってよい。以下の説明では、帳票の画像を帳票画像と呼び、帳票画像を示す画像データを帳票画像データと呼ぶ。
【0014】
また、取引管理装置200は、帳票画像データを取得すると、取引管理部250により、帳票画像データに対して帳票認識処理を行い、帳票に含まれる情報を抽出する。以下の説明では、帳票から抽出された情報を帳票情報と呼ぶ。
【0015】
また、取引管理装置200は、端末装置400から、帳票情報を管理するための情報である帳票管理情報が入力されると、取引管理部250により、帳票情報と帳票管理情報とを対応付けて、取引管理情報とし、取引管理データベース240に格納する。
【0016】
また、本実施形態の取引管理装置200は、取引管理部250により、取引管理情報の内容が確定されたタイミングで、取引管理情報の一部を含む情報を、文書管理装置300に送信する。
【0017】
ここで、取引管理情報の一部を含む情報とは、電子帳簿保存法に規定される法的要件を満たす情報である。
【0018】
本実施形態の文書管理装置300は、文書管理データベース340と、文書管理部350とを有する。文書管理装置300は、取引管理装置200から、取引管理情報の一部を含む情報を受信すると、文書管理部350により、受信した情報と対応する帳票の取り扱いに関する履歴を管理するための履歴情報を、取引管理情報の一部を含む情報と対応付けて、文書管理情報する。そてし、文書管理部350は、文書管理情報を文書管理データベース340に格納する。
【0019】
これにより、本実施形態の文書管理装置300では、帳票情報が電子帳簿保存法に規定される法的要件を満たす形式で保存される。
【0020】
本実施形態の端末装置400は、取引管理システム100のユーザによって利用される端末装置である。
【0021】
より具体的には、例えば、端末装置400は、主に、取引管理装置200が取得した帳票情報を、取引管理情報として取引管理データベース240に格納するための作業に用いられてよい。また、端末装置400は、取引管理データベース240に格納される取引管理情報の内容を確定する操作が行われてよい。取引管理情報の内容を確定させる操作とは、言い換えれば、帳票情報の内容を確定させる操作である。
【0022】
また、端末装置400は、文書管理装置300が取得した取引管理情報の一部を含む情報を、文書管理情報として文書管理データベース340に格納するための作業に用いられてよい。
【0023】
本実施形態の取引管理装置200は、端末装置400において、取引管理データベース240に格納される取引管理情報の内容を確定する操作が行われると、取引管理情報の一部を含む情報を自動的に文書管理装置300に送信する。言い換えれば、取引管理装置200は、取引管理情報の内容を確定する操作に応じて、電子帳簿保存法の規定により要求される情報を文書管理装置300に送信する。
【0024】
以下の説明では、取引管理装置200から文書管理装置300に対して送信される情報を要求情報と表現する。要求情報は、電子帳簿保存法に規定される法的要件を満たす情報である。具体的には、要求情報は、帳票画像データと、取引管理情報の一部とを含んでよい。また、要求情報は、電子帳簿保存法に規定される法的要件を満たす情報以外の情報を含んでもよい。
【0025】
文書管理装置300は、取引管理装置200から受信した要求情報に、上述した履歴情報等を対応付けて文書管理情報とし、文書管理データベース340に格納する。
【0026】
このように、本実施形態では、取引管理システム100が提供するサービスのユーザが、取引管理情報の内容を確定させる操作を行ったタイミングで、自動的に、電子帳簿保存法に規定される法的要件を満たす情報を文書管理装置300に出力し、保存させる。
【0027】
このため、本実施形態では、取引管理データベース240において、内容が確定された取引管理情報を選択して文書管理装置300に送信する、といったユーザによる手作業が不要となり、情報の管理にかかる手間を削減できる。さらに、本実施形態では、情報の保存し忘れ等の人為的なミスの発生を抑制できる。したがって、本実施形態によれば、情報の管理を容易にすることができる。
【0028】
なお、本実施形態の取引管理装置200と文書管理装置300とは、インターネット上に設けられたクラウドサーバであってよい。また、取引管理装置200と文書管理装置300とは、それぞれが、複数の情報処理装置によって実現されてもよい。
【0029】
また、
図1の例では、取引管理装置200が、取引管理データベース240を有し、文書管理装置300が文書管理データベース340を有する構成としたが、これに限定されない。取引管理データベース240は、取引管理装置200と通信が可能な外部装置に設けられていてもよく、文書管理データベース340は、文書管理装置300と通信が可能な外部装置に設けられていてもよい。
【0030】
また、本実施形態の取引管理装置200と文書管理装置300が有する各データベースは、取引管理システム100を利用するテナント毎に設けられていてもよい。テナントとは、企業等の組織であり、複数のユーザが所属していてよい。
【0031】
次に、
図2を参照して、本実施形態の取引管理装置200のハードウェア構成について説明する。
図2は、取引管理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0032】
図2に示されているように、取引管理装置200は、コンピュータによって構築されており、
図2に示されているように、CPU201、ROM202、RAM203、HD204、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ205、ディスプレイ206、外部機器接続I/F(Interface)208、ネットワークI/F209、バスライン210、キーボード211、ポインティングデバイス212、DVD-RW(Digital Versatile Disk Rewritable)ドライブ214、メディアI/F216を備えている。
【0033】
これらのうち、CPU201は、取引管理装置200全体の動作を制御する。ROM202は、IPL等のCPU201の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM203は、CPU201のワークエリアとして使用される。HD204は、プログラム等の各種データを記憶する。HDDコントローラ205は、CPU201の制御にしたがってHD204に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。ディスプレイ206は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像などの各種情報を表示する。外部機器接続I/F208は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。この場合の外部機器は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリやプリンタ等である。ネットワークI/F209は、通信ネットワークを利用してデータ通信をするためのインターフェースである。バスライン210は、
図2に示されているCPU201等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
【0034】
また、キーボード211は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。ポインティングデバイス212は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う入力手段の一種である。DVD-RWドライブ214は、着脱可能な記録媒体の一例としてのDVD-RW213に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。なお、DVD-RWに限らず、DVD-R等であってもよい。メディアI/F216は、フラッシュメモリ等の記録メディア215に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。
【0035】
なお、本実施形態の文書管理装置300のハードウェア構成は、取引管理装置200と同様であるから、説明を省略する。
【0036】
図3は、端末装置のハードウェア構成の一例を示す図である。本実施形態の端末装置400は、CPU401、ROM402、RAM403、EEPROM404、CMOSセンサ405、撮像素子I/F406、加速度・方位センサ407、メディアI/F409、GPS受信部411を備えている。
【0037】
これらのうち、CPU401は、端末装置400全体の動作を制御する演算処理装置である。ROM402は、CPU401やIPL等のCPU401の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM403は、CPU401のワークエリアとして使用される。EEPROM404は、CPU401の制御にしたがって、スマートフォン用プログラム等の各種データの読み出し又は書き込みを行う。ROM402、RAM403、EEPROM404は、端末装置400の記憶装置の一例である。
【0038】
CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ405は、CPU401の制御に従って被写体(主に自画像)を撮像して画像データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。尚、CMOSセンサではなく、CCD(Charge Coupled Device)センサ等の撮像手段であってもよい。
【0039】
撮像素子I/F406は、CMOSセンサ405の駆動を制御する回路である。加速度・方位センサ407は、地磁気を検知する電子磁気コンパスやジャイロコンパス、加速度センサ等の各種センサである。メディアI/F409は、フラッシュメモリ等の記録メディア408に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。GPS受信部411は、GPS衛星からGPS信号を受信する。
【0040】
また、端末装置400は、遠距離通信回路412、遠距離通信回路412のアンテナ412a、CMOSセンサ413、撮像素子I/F414、マイク415、スピーカ416、音入出力I/F417、ディスプレイ418、外部機器接続I/F(Interface)419、近距離通信回路420、近距離通信回路420のアンテナ420a、及びタッチパネル421を備えている。
【0041】
これらのうち、遠距離通信回路412は、通信ネットワークを介して、他の機器と通信する回路である。CMOSセンサ413は、CPU401の制御に従って被写体を撮像して画像データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。撮像素子I/F414は、CMOSセンサ413の駆動を制御する回路である。マイク415は、音を電気信号に変える内蔵型の回路である。スピーカ416は、電気信号を物理振動に変えて音楽や音声などの音を生み出す内蔵型の回路である。音入出力I/F417は、CPU401の制御に従ってマイク415及びスピーカ416との間で音信号の入出力を処理する回路である。
【0042】
ディスプレイ418は、被写体の画像や各種アイコン等を表示する液晶や有機EL(Electro Luminescence)などの表示手段の一種である。外部機器接続I/F419は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。近距離通信回路420は、NFC(Near Field Communication)やBluetooth(登録商標)等の通信回路である。タッチパネル421は、利用者がディスプレイ418を押下することで、端末装置400を操作する入力手段の一種である。ディスプレイ418は、端末装置400の有する表示部の一例である。
【0043】
なお、
図3に示すハードウェア構成は、端末装置400の一例であり、端末装置400のハードウェア構成は、これに限定されない。端末装置400のハードウェア構成は、
図2に示す構成であってもよい。
【0044】
次に、
図4、
図5を参照して、取引管理データベース240と文書管理データベース340について説明する。
【0045】
図4は、第一の実施形態の取引管理データベースの一例を示す第一の図である。本実施形態の取引管理データベース240は、取引管理情報を格納する取引管理情報記憶部の一例である。取引管理装置200において、テナント毎に管理される。また、以下の説明では、請求書を帳票の一例として説明する。
【0046】
取引管理データベース240に格納された取引管理情報は、情報の項目として、帳票ID、電子文書ID、ファイルパス、授受形式、登録日時、状態、確定日時、請求書情報、支払い情報、仕訳情報等を含み、各項目は、テナント名「M株式会社」と対応付けられている。なお、テナント名は、テナントを特定するための情報であり、テナントID等がテナント名の代わりに用いられてもよい。
【0047】
また、取引管理データベース240では、項目「帳票ID」とその他の項目とが対応付けられている。本実施形態では、取引管理データベース240において、項目「帳票ID」の値と、その他の項目の値とを含む情報を、取引管理情報と呼ぶ。
【0048】
項目「帳票ID」の値は、取引管理装置200において、帳票(請求書)を特定するための帳票識別情報である。言い換えれば、項目「帳票ID」の値は、取引管理情報を特定するための識別情報である。
【0049】
項目「電子文書ID」の値は、文書管理装置300において付与される値であり、文書管理装置300において、文書管理情報を特定するための識別情報である。項目「電子文書ID」の値は、要求情報が文書管理装置300に送信された後に付与される。
【0050】
項目「ファイルパス」の値は、帳票画像データの格納先を示す。帳票画像データは、取引管理データベース240以外の画像データ用データベースに格納されてもよい。
【0051】
項目「授受形式」の値は、取引管理システム100のユーザが帳票を受け取ったときの形式を特定する情報である。具体的には、項目「授受形式」の値は、「電子」であった場合には、帳票が帳票画像データとして受け取られたことを示し、項目「授受形式」の値が「紙」であった場合には、帳票が紙として受けとられたことを示す。
【0052】
項目「登録日時」の値は、帳票情報が取引管理データベース240に格納されたときの日時を示す。
【0053】
項目「状態」の値は、取引管理情報の状態を示す。取引管理情報の状態とは、取引管理情報に含まれる帳票情報の確認作業や各種の入力作業等の進捗状態である。言い換えれば、項目「状態」の値は、取引管理情報に対する作業の進捗状態を示す。
【0054】
本実施形態では、取引管理情報の状態として、未処理状態、下書き保存状態、確定済み状態、外部出力済み状態の4つを含む。各状態は、以下の通りである。
【0055】
・未処理状態(状態1) 帳票画像データから帳票情報が取得された直後であり、確認作業や入力作業等が行われていない状態。
【0056】
・下書き保存状態(状態2) 取引管理情報に含まれる帳票情報の確認や各種の入力作業等の途中等であり、取引管理情報の内容が確定される前の状態。
【0057】
・確定済み状態(状態3) 取引管理情報の内容が確定され、取引管理データベース240へ格納された状態。
【0058】
・取消状態(状態4) 取引管理データベース240に格納された取引管理情報を取り消す操作が行われた状態。
【0059】
なお、取消状態とは、確定済み状態とされる前の取引管理情報を、取引管理データベース240に保存したまま、見かけ上削除されたものとして取り扱う状態である。
【0060】
取引管理情報の状態は、この4つ以外にも、例えば、基幹システムへの取引管理情報の出力が完了した状態を示す出力済み状態等があってよい。
【0061】
項目「確定日時」の値は、取引管理情報の内容が確定された日時を示す。言い換えれば、項目「確定日時」の値は、取引管理情報の項目「状態」の値が、「確定済み」とされた日時を示す。
【0062】
項目「請求書情報」の値は、帳票画像データから抽出された帳票情報を示す。なお、
図4の例では、請求書を帳票の一例としているが、帳票は、請求書以外であってもよい。
【0063】
項目「請求書情報」は、項目「請求元」、「請求書番号」、「請求日」、「請求合計額」等と対応付けられている。言い換えれば、請求書情報には、これらの項目と、項目と対応する項目値とが含まれる。
【0064】
項目「請求元」の値は、請求書を発行したテナントを示す。言い換えれば、項目「請求元」の値は、帳票の発行元を示す。項目「請求書番号」の値は、請求書を特定するための識別情報であり、請求元が請求書に付与する識別情報である。項目「請求日」の値は、請求書が作成された日付を示す。項目「請求金額合計」の値は、請求金額の合計を示す。言い換えれば、項目「請求金額合計」の値は、帳票IDで特定される帳票が示す取引で取り扱われる金額の合計を示す。
【0065】
項目「支払い先情報」の値は、請求金額合計の支払い先を示す情報であり、帳票画像データから抽出される情報であってよい。つまり、支払い情報は、帳票情報の一部であってよい。項目「支払い情報」は、項目「銀行名」、「支店名」、「口座番号」等を含む。項目「銀行名」、「支店名」、「口座番号」のそれぞれの値は、支払い先となる銀行名、支店名、口座番号を示す。
【0066】
項目「仕訳情報」は、仕訳に関する各種の項目と対応付けられており、項目「仕訳情報」の値は、仕訳に関する各種の項目と、その項目の値とを含む。仕訳情報は、帳票の受取側において入力される情報である。
【0067】
図4において、例えば、取引管理情報41は、取引管理装置200において、帳票IDの値が「1238」であり、電子文書IDの値は空である。したがって、取引管理情報41に含まれる要求情報が、文書管理装置300に送信される前の状態であることがわかる。
【0068】
また、取引管理情報41では、授受形式の値が「紙」であり、状態の値が「未処理」であり、確定日時の値が空である。
【0069】
したがって、
図4の例では、取引管理情報41に含まれる帳票IDで特定される帳票画像データは、画像形成装置等によって紙の帳票をスキャンして得られた帳票画像データであり、帳票情報(請求書情報)の確認や仕訳情報の入力等の作業が完了しておらず、取引管理情報41の内容が確定していないことがわかる。
【0070】
なお、取引管理情報41において、値が空の項目は、後述する処理が実行されるしたがって、値が格納される。
【0071】
また、本実施形態に取引管理情報では、項目「帳票ID」、「請求元」、「請求書番号」、「請求日」、「請求金額合計」と、その項目値とが、要求情報に含まれてよい。つまり、要求情報は、取引管理情報に含まれる特定の項目名及び項目値であって、さらに、要求情報は、取引管理情報に含まれる帳票情報の一部を含む。
【0072】
また、
図4の例では、帳票画像データから抽出された請求書情報(帳票情報)以外の情報が、帳票管理情報であってよい。
【0073】
図5は、第一の実施形態の文書管理データベースの一例を示す第一の図である。本実施形態の文書管理データベース340は、文書管理情報を格納する文書管理記憶部の一例である。文書管理データベース340は、文書管理装置300において、テナント毎に管理される。
【0074】
文書管理データベース340は、情報の項目として、電子文書ID、種別、授受形式、取引先名、取引日、合計金額、帳票ID、メモ、確認状態、文書管理登録日時、文書管理登録ユーザ、取引管理登録日時、取引管理登録ユーザ、原本確認、原本確認日時、原本確認ユーザ、ファイルパス等を含み、各項目は、項目「電子文書ID」と対応付けられている。また、文書管理情報は、テナント名「M株式会社」と対応付けられている。
【0075】
項目「種別」の値は、取引管理情報と対応する帳票の種別を示す。項目「取引先名」の値は、帳票の発行元(請求元)を示す。項目「取引日」の値は、帳票が発行された日(請求日)を示す。項目「合計金額」の値は、帳票と対応する取引で取り扱われる合計金額(請求金額合計)を示す。
【0076】
つまり、本実施形態の文書管理情報に含まれる項目「取引先名」、「取引日」、「合計金額」及びその値は、取引管理情報における項目「請求先」、「請求日」、「請求金額合計」及びその値に相当する要求情報の一部であり、電子帳簿保存法に規定された法的要件を満たすために要求される項目と言える。
【0077】
なお、電子帳簿保存法に規定される要件は、帳票を電子的な帳票情報として管理する場合の所定の要件の一例であって、所定の要件は社内ルールや業界基準などであってもよい。
【0078】
また、これらの電子帳簿保存法に規定された法的要件を満たすために要求される項目は一例であって、電子帳簿保存法に規定された法的要件の少なくとも一部が追加、変更、削除等がされた場合には、法的要件を満たすために要求される項目が追加、変更、削除等がされてもよい。
【0079】
項目「帳票ID」の値は、文書管理情報と対応する取引管理情報に含まれる帳票IDである。文書管理情報における項目「帳票ID」の値は、文書管理情報と対応する取引管理情報を特定するための情報である。
【0080】
項目「メモ」の値は、文書管理情報が文書管理データベース340に格納される際に自動的に入力される付加情報を示す。付加情報には、文書管理情報と対応する取引管理情報に含まれる帳票IDが含まれていてよい。項目「確認状態」の値は、文書管理データベース340に格納された要求情報の目視による確認が完了したか否かを示す。
【0081】
項目「文書管理登録日時」の値は、文書管理情報に含まれる要求情報を文書管理装置300が受信した日時を示す。具体的には、項目「文書管理登録日時」の値は、文書管理情報と対応する取引管理情報の項目「確定日時」の値であってよい。
【0082】
項目「文書管理登録ユーザ」の値は、要求情報を含む文書管理情報の内容を目視により確認したユーザを特定する情報である。
【0083】
項目「取引管理登録日時」の値は、帳票情報が取引管理データベース240に格納されたときの日時を示す。項目「取引管理登録ユーザ」の値は、帳票情報を取引管理装置200に格納したユーザを特定する情報である。
【0084】
項目「原本確認」の値は、帳票の原本と、取引管理装置200に格納された帳票画像データとの目視による照合が行われたか否かを示す。項目「原本確認」の値が、「確認済み」である場合、帳票の原本と、帳票画像データとの照合が行われたことを示す。
【0085】
項目「原本確認日時」の値は、帳票の原本と帳票画像データとの照合が行われた日時を示し、項目「原本確認ユーザ」の値は、照合を行ったユーザを特定する情報である。
【0086】
図5に示す文書管理情報51では、電子文書ID「5679」、帳票ID「1238」で特定される請求書は、取引先の株式会社Cから「紙」で受け渡されており、この請求書から抽出された要求情報の確認が行われていないことがわかる。また、文書管理情報51では、帳票と帳票画像データとの目視による照合は、ユーザXにより行われ、要求情報を含む帳票情報は、ユーザXによって取引管理装置200に登録されたことがわかる。また、文書管理情報51の内容が、ユーザYによって確認されたことがわかる。
【0087】
なお、文書管理情報51において、値が空の項目は、後述する処理が実行されるにしたがって、値が格納される。
【0088】
また、
図5の例では、文書管理情報のうち、要求情報以外の情報が、帳票の取り扱いの履歴を管理するための履歴情報であってよい。
【0089】
次に、
図6を参照して、本実施形態の取引管理システム100の有する各装置の機能構成について説明する。
図6は、第一の実施形態の取引管理システムの有する各装置の機能構成を説明する図である。
【0090】
はじめに、取引管理装置200の機能について説明する。本実施形態の取引管理装置200は、取引管理データベース240と取引管理部250とを有し、取引管理部250は、入力受付部251、帳票認識部252、情報管理部253、表示制御部254、出力部255を含む。
【0091】
入力受付部251は、取引管理装置200に対する各種の入力を受け付ける。具体的には、入力受付部251は、取引管理装置200に対する帳票画像データの入力や、端末装置400からの帳票管理情報の入力等を受け付ける。
【0092】
帳票認識部252は、入力受付部251が受け付けた帳票画像データに対して帳票認識処理を行い、帳票情報を抽出する。本実施形態の帳票認識処理とは、具体的には、帳票画像データが示す帳票画像に含まれる項目の名称(項目)と、この項目の値(項目値)とを抽出し、項目と項目の値とをテキストデータに変換して対応付ける処理である。
【0093】
情報管理部253は、各種の情報の管理を行う。具体的には、情報管理部253は、帳票情報と帳票管理情報の対応付けや、取引管理情報の更新等を行う。
【0094】
表示制御部254は、端末装置400における表示内容を制御する。出力部255は、各種の情報を外部装置へ出力する。具体的には、出力部255は、要求情報を文書管理装置300に出力する。
【0095】
なお、本実施形態における出力は、情報の送信を含む。また、本実施形態における外部装置とは、例えば、取引管理装置200とネットワークや無線通信を介して接続可能なサーバや機器等が含まれてよい。
【0096】
したがって、本実施形態の出力部255は、取引管理装置200とネットワークを介して接続される文書管理装置300に対して、要求情報を送信する、と言える。
【0097】
次に、文書管理装置300の機能について説明する。文書管理装置300は、文書管理データベース340と、文書管理部350とを有し、文書管理部350は、入力受付部351、格納制御部352、表示制御部353を有する。
【0098】
入力受付部351は、文書管理装置300に対する各種の入力を受け付ける。格納制御部352は、文書管理データベース340に対する情報の格納を制御する。具体的には、格納制御部352は、取引管理装置200から受信した要求情報を文書管理データベース340に格納する。また、格納制御部352は、端末装置400からの入力に応じて、文書管理データベース340に格納された文書管理情報を更新する。
【0099】
表示制御部353は、端末装置400における表示内容を制御する。具体的には、表示制御部353は、端末装置400における文書管理情報の表示を制御する。
【0100】
次に、端末装置400の機能について説明する。端末装置400は、入力受付部430、表示制御部440、通信部450を有する。入力受付部430は、端末装置400に対する各種の入力を受け付ける。表示制御部440は、端末装置400のディスプレイ418への情報の表示を行う。通信部450は、端末装置400と他の装置との間の情報の送受信を行う。
【0101】
次に、
図7を参照して、本実施形態の取引管理システム100の動作について説明する。
図7は、第一の実施形態の取引管理システムの動作を説明する第一のシーケンス図である。
図7では、取引管理装置200において、取引管理情報の内容が確定されるまでの動作を説明する。
【0102】
なお、本実施形態では、
図7の例では、端末装置400のユーザが、取引管理装置200が提供するサービスを利用するに際に要求されるログイン処理が行われていることを前提する。
【0103】
また、本実施形態では、ユーザは、テナントに所属するユーザであってよく、ログイン処理によって、端末装置400からの操作に応じて参照される取引管理データベース240が、ユーザの所属するテナントの取引管理データベース240に特定されてよい。
【0104】
取引管理システム100において、端末装置400は、帳票画像データのアップロードを指示する操作を受け付けると(ステップS701)、帳票画像データを取引管理装置200へ送信する(ステップS702)。
【0105】
取引管理装置200は、取引管理部250の入力受付部251により、帳票画像データの入力を受け付けると、帳票認識部252により、帳票認識処理を行い、帳票情報を抽出する(ステップS703)。
【0106】
具体的には、帳票認識部252は、OCR(Optical Character Reader)により、帳票画像に記載された文字と文字の座標値を取得し、座標値に基づき文字列を特定する。そして、帳票認識部252は、抽出対象項目の項目と項目値とが定義された定義情報にしたがって、項目に対応する項目値を抽出し、項目と項目値とを対応付ければよい。なお、定義情報は、予め取引管理装置200が保持していてよい。
【0107】
続いて、取引管理部250は、情報管理部253により、帳票画像データの元となる帳票の授受形式と、帳票の種別を特定する(ステップS704)。
【0108】
具体的には、情報管理部253は、ステップS702で取得した帳票画像データが、テキストデータが付与されていない画像データであった場合に、帳票の授受形式を「電子」に特定する。また、情報管理部253は、帳票画像データが、テキストデータが付与された画像データであった場合、帳票の授受形式を「紙」に特定する。
【0109】
また、情報管理部253は、ステップS703で抽出された帳票情報に基づき、帳票の種別を特定する。
【0110】
続いて、取引管理装置200は、情報管理部253により、帳票情報を取引管理データベース240に格納する(ステップS705)。
【0111】
ここで、情報管理部253は、帳票情報を一意に特定する帳票IDを帳票情報に付与して、取引管理データベース240に格納する。また、このとき、取引管理情報に含まれる項目のうち、ファイルパス、登録日時、状態の値も、帳票情報と対応付けて取引管理データベース240に格納してよい。
【0112】
続いて、端末装置400は、入力受付部430により、取引管理情報の一覧画面の表示を指示する操作を受け付ける(ステップS706)。続いて、端末装置400は、通信部450により、一覧画面の表示要求を取引管理装置200へ送信する(ステップS707)。
【0113】
取引管理装置200は、入力受付部251により、一覧画面の表示要求を受け付けると、表示制御部254により、取引管理データベース240に格納された取引管理情報の一覧を取得する(ステップS708)。
【0114】
続いて、取引管理装置200は、表示制御部254により、端末装置400に表示させる一覧画面を生成する(ステップS709)。
【0115】
続いて、取引管理装置200は、表示制御部254により、端末装置400に対し、一覧画面の表示指示を送信する(ステップS710)。一覧画面の詳細は後述する。
【0116】
端末装置400は、表示指示を受け付けて、表示制御部440により、取引管理情報の一覧画面を、表示部であるディスプレイ418に表示させる(ステップS711)。
【0117】
続いて、端末装置400は、内容の確認作業を行う取引管理情報を選択する操作を受け付けると(ステップS712)、取引管理装置200に対し、選択された取引管理情報の確認画面の表示要求を送信する(ステップS713)。
【0118】
取引管理装置200は、確認画面の表示要求を受け付けると、表示制御部254により、選択された取引管理情報を取得し(ステップS714)、確認画面を生成する(ステップS715)。
【0119】
続いて、取引管理装置200は、通信部450により、取引管理情報の確認画面の表示指示を端末装置400に送信する(ステップS716)。確認画面の詳細は後述する。
【0120】
端末装置400は、この表示指示を受け付けて、表示制御部440により、選択された取引管理情報の確認画面をディスプレイ418に表示させる(ステップS717)。なお、本実施形態の確認画面とは、帳票情報を用いて表示される画面の一例であり、端末装置400のユーザが、帳票情報を用いた作業(確認作業)を行うための作業画面の一例である。
【0121】
続いて、端末装置400は、入力受付部430により、帳票管理情報の入力や帳票情報の修正等を受け付ける(ステップS718)。なお、取引管理装置200は、端末装置400において、帳票管理情報が入力される度に、取引管理データベース240の取引管理情報を更新してもよい。
【0122】
続いて、端末装置400は、入力受付部430により、取引管理情報の内容を確定させる操作を受け付ける(ステップS719)。なお、本実施形態における、内容を確定される操作とは、帳票情報を用いた作業を完了させるための操作である。
【0123】
端末装置400は、内容を確定させる操作が行われると、取引管理装置200に対して、取引管理情報の状態の更新を要求する更新要求を送信する(ステップS720)。
【0124】
取引管理装置200は、更新要求の入力を受け付けると、情報管理部253により、入力された帳票管理情報を帳票情報と対応付けて取引管理データベース240に格納し、取引管理情報の項目「状態」の値を「確定済み」に変更して、取引管理情報の内容を確定させる(ステップS721)。
【0125】
なお、このとき、取引管理装置200は、確定済み状態とされた取引管理情報に含まれる要求情報を文書管理装置300に送信するか否かを選択するための画面を端末装置400に表示させてもよい。そして、取引管理装置200は、要求情報の送信を指示する操作を受け付けると、要求情報を送信する処理を行ってもよい。要求情報を送信する処理の詳細は後述する。
【0126】
以上が、取引管理情報の内容が確定されるまでの動作である。次に、
図8を参照して、端末装置400の表示例について説明する。
【0127】
図8は、第一の実施形態の端末装置の表示例を示す第一の図である。
図8に示す画面80は、
図7のステップS711で端末装置400に表示される取引管理情報の一覧画面の一例である。
【0128】
図8に示す画面80は、表示領域81、82を含む。表示領域81は、取引管理システム100にログインしているユーザであって、
図7のステップS706において、一覧画面の表示要求を行ったユーザを特定する情報が表示される。
【0129】
言い換えれば、表示領域81に表示される情報は、取引管理情報の内容の確認、帳票管理情報の入力等を行うユーザを特定する情報であり、取引管理情報と対応する文書管理情報における項目「取引管理登録ユーザ」の値である。
【0130】
表示領域82は、取引管理データベース240に格納された取引管理情報の一覧が表示される。
図8の例では、表示領域82に表示された取引管理情報の一覧に、取引管理情報41が含まれる(
図4参照)。
【0131】
以下の説明では、画面80において、作業対象の取引管理情報として、取引管理情報41が選択されたものとする。
【0132】
画面80において、取引管理情報41が選択されると、画面80は、取引管理情報41の確認画面に遷移する。
【0133】
図9は、第一の実施形態の端末装置の表示例を示す第二の図である。
図8に示す画面91は、
図7のステップS717において端末装置400に表示される確認画面の一例である。
【0134】
画面91は、表示領域81、92、93、94、操作ボタン96、97、98、99を含む。
【0135】
表示領域92は、取引管理情報41と対応する帳票画像が表示される。また、ウィンドウ92aは、後述する操作ボタン96が操作されたときに、端末装置400のユーザが、文書管理装置300が提供するサービスを利用する際に要求されるログイン処理が行われていない場合に、画面91に表示される。ウィンドウ92aの表示位置は、
図9に示す位置に限定されず、画面91内に表示されればよい。
【0136】
なお、文書管理装置300が提供するサービスの利用は、取引管理装置200が提供するサービスを利用する際に要求されるログイン処理によって許可されてもよい。言い換えれば、取引管理システム100は、1回のユーザ認証で、取引管理装置200が提供するサービスと、文書管理装置300が提供するサービスと、を利用することができる、シングルサインオンを採用したシステムであってよい。その場合、ウィンドウ92aは、楚々96が操作された際に表示されない。
【0137】
表示領域93は、取引管理情報の状態が表示される。より具体的には、表示領域93には、取引管理情報に含まれる項目「状態」の値が表示される。取引管理データベース240において、取引管理情報41の項目「状態」の値は、「未処理」であるため、表示領域93には、「未処理」と表示される。表示領域94は、取引管理情報41が表示される。具体的には、表示領域94は、表示領域94a、94bを有し、表示領域94aには帳票情報が表示され、表示領域94bには、帳票管理情報の入力欄が表示される。
【0138】
取引管理情報41に含まれる帳票情報は、請求書情報である。したがって、表示領域94aには、取引管理情報41に含まれる請求書情報が表示される。また、取引管理情報41に含まれる帳票管理情報は、仕訳情報等である。したがって、表示領域94bには、取引管理情報41に含まれる仕訳情報の項目の項目値を入力するための入力欄が表示される。
【0139】
操作ボタン96は、取引管理情報41の状態を確定済み状態にするための操作ボタンである。言い換えれば、操作ボタン96は、取引管理情報41の内容を確定させるための操作ボタンである。
【0140】
操作ボタン97は、取引管理情報41の状態を下書き保存状態にするための操作ボタンである。
【0141】
操作ボタン98は、取引管理情報41の状態が確定済み状態とされた後に、確定を解除するための操作ボタンである。言い換えれば、操作ボタン98は、確定済み状態とされた取引管理情報41の状態を、再度、下書き保存状態にするための操作ボタンである。
【0142】
操作ボタン99は、取引管理データベース240に対する取引管理情報41の格納を取り消すための操作ボタンである。言い換えれば、操作ボタン99は、取引管理情報41の状態を取消状態とするための操作ボタンである。取消状態とは、該当する取引管理情報を、取引管理データベース240から削除せず、見かけ上削除されたものと見なす状態である。
【0143】
本実施形態では、画面91において、表示領域94aの内容の確認と、表示領域94bに表示された入力欄への情報の入力が完了した後に、操作ボタン96が操作されると、取引管理情報41の状態が確定済み状態となる。このように、本実施形態では、帳票情報を用いた作業とは、帳票情報の内容の修正作業と、入力欄への情報の入力作業とを含む。
【0144】
また、本実施形態では、画面91において、操作ボタン96が操作され、取引管理情報41の状態が確定済み状態となると、取引管理情報41に含まれる要求情報が、取引管理装置200から文書管理装置300へ送信される。そして、文書管理装置300において、文書管理データベース340に要求情報を含む文書管理情報が格納される。
【0145】
以下に、
図10を参照して、文書管理データベース340に文書管理情報が格納されるまでの動作について説明する。
図10は、第一の実施形態の取引管理システムの動作を説明する第二のシーケンス図である。
【0146】
取引管理システム100において、取引管理装置200は、取引管理情報を確定済み状態とする操作を受け付けると、取引管理部250の情報管理部253により、文書管理装置300に対してユーザ認証が行われていることを確認するための確認要求を送信する(ステップS1001)。
【0147】
文書管理装置300は、確認要求を受け付けると、ユーザ認証が行われているか否かを確認する(ステップS1002)。
【0148】
以下のステップS1003からステップS1010までの処理は、ユーザ認証が行われていない場合の動作である。
【0149】
文書管理装置300は、ユーザ認証が行われていない場合、取引管理装置200に対して、ユーザ認証を要求する認証要求を送信する(ステップS1003)。
【0150】
取引管理装置200は、認証要求を受け付けると、表示制御部254により、端末装置400に認証画面の表示指示を送信する(ステップS1004)。認証画面とは、例えば、
図9に示すウィンドウ92aである。
【0151】
端末装置400は、表示指示を受け付けて、表示制御部440により、認証画面をディスプレイ418に表示させる(ステップS1005)。続いて、端末装置400は、認証情報の入力を受け付けると(ステップS1006)、取引管理装置200に対し、認証の実行要求を送信する(ステップS1007)。取引管理装置200は、この実行要求を文書管理装置300に送信する(ステップS1008)。
【0152】
文書管理装置300は、この実行要求を受け付けると、ユーザ認証を行い(ステップS1009)、認証結果を取引管理装置200に送信する(ステップS1010)。なお、ここでは、ユーザが認証されたものとし、ユーザ認証が行われたことを示す通知が取引管理装置200に送信される。
【0153】
取引管理装置200は、この通知を受け付けると、出力部255により、要求情報を含む登録要求を文書管理装置300へ送信する(ステップS1011)。具体的には、取引管理装置200は、文書管理装置300が提供する所定のAPI(Application Programming Interface)を呼び出して、取引管理情報に含まれる要求情報を文書管理装置300に対して出力する。
【0154】
文書管理装置300は、入力受付部351により、要求情報を含む登録要求を受け付けると、格納制御部352により、要求情報を文書管理データベース340に格納する(ステップS1012)。具体的には、文書管理装置300は、格納制御部352により、要求情報に対して新たな電子文書IDを付与し、文書管理情報として文書管理データベース340に格納する。
【0155】
続いて、文書管理装置300は、要求情報の登録が完了したことを示す完了通知を文書管理装置300に送信する(ステップS1013)。ここで送信される完了通知は、電子文書IDを含んでよい。言い換えれば、文書管理装置300は、完了通知として、電子文書IDを取引管理装置200に送信してよい。
【0156】
取引管理装置200は、電子文書IDを受け付けると、情報管理部253により、電子文書IDを対応する取引管理情報の一部として、取引管理データベース240に格納する(ステップS1014)。
【0157】
続いて、取引管理装置200は、端末装置400に対して、要求情報の文書管理装置300への登録が完了したことを示す通知を送信する(ステップS1015)。
【0158】
端末装置400は、この完了通知を受け付けて、表示制御部440により、文書管理装置300への要求情報と登録が完了したことを示す通知画面をディスプレイ418に表示させる(ステップS1016)。
【0159】
以上が、文書管理情報が文書管理データベース340に格納されるまでの動作である。
【0160】
以下に、
図11を参照して、要求情報が文書管理データベース340に送信された後の取引管理データベース240について説明する。
図11は、第一の実施形態の取引管理データベースの一例を示す第二の図である。
【0161】
図11に示す取引管理データベース240Aでは、取引管理情報41aの項目「状態」の値が「確定済み」とされており、項目「電子文書ID」の値と、項目「確定日時」の値が格納されている。また、取引管理情報41aでは、項目「仕訳情報」と対応する各項目の値が入力されている。
【0162】
したがって、取引管理情報41aは、内容が確定された状態であり、さらに、取引管理情報41に含まれる要求情報が文書管理装置300に登録されていることがわかる。
【0163】
本実施形態では、文書管理装置300において、文書管理情報が文書管理データベース340に格納されると、文書管理情報(要求情報)の確認が行われる。
【0164】
以下に、
図12を参照して、文書管理装置300において、文書管理情報の確認が行われるまでの動作を説明する。
図12は、第一の実施形態の取引管理システムの動作を説明する第三のシーケンス図である。
【0165】
取引管理システム100において、端末装置400は、ユーザにより、文書管理情報の一覧画面の表示を指示する操作を受け付けると(ステップS1201)、文書管理装置300に対して一覧画面の表示要求を送信する(ステップS1202)。
【0166】
文書管理装置300は、入力受付部351により、一覧画面の表示要求を受け付けると、表示制御部353により、文書管理データベース340に格納された文書管理情報の一覧を取得する(ステップS1203)。
【0167】
続いて、文書管理装置300は、表示制御部353により、端末装置400に表示させる一覧画面を生成する(ステップS1204)。
【0168】
続いて、文書管理装置300は、表示制御部353により、端末装置400に対し、一覧画面の表示指示を送信する(ステップS1205)。一覧画面の詳細は後述する。
【0169】
端末装置400は、表示指示を受け付けて、表示制御部440により、文書管理情報の一覧画面を、表示部であるディスプレイ418に表示させる(ステップS1206)。
【0170】
続いて、端末装置400は、内容の確認作業を行う文書管理情報を選択する操作を受け付けると(ステップS1207)、文書管理装置300に対し、選択された文書管理情報の確認画面の表示要求を送信する(ステップS1208)。
【0171】
文書管理装置300は、確認画面の表示要求を受け付けると、表示制御部353により、選択された文書管理情報を取得し(ステップS1209)、確認画面を生成する(ステップS1210)。
【0172】
続いて、取引管理装置200は、通信部450により、文書管理情報の確認画面の表示指示を端末装置400に送信する(ステップS1211)。確認画面の詳細は後述する。
【0173】
端末装置400は、この表示指示を受け付けて、表示制御部440により、選択された文書管理情報の確認画面をディスプレイ418に表示させる(ステップS1212)。
【0174】
以上が、端末装置400に文書管理情報の確認画面が表示されるまでの動作である。
【0175】
次に、
図13、
図14を参照して、端末装置400の表示例について説明する。
図13は、第一の実施形態の端末装置の表示例を示す第四の図である。
【0176】
図13に示す画面131は、
図12のステップS1206で端末装置400に表示される文書管理情報の一覧画面の一例である。
【0177】
画面131は、表示領域132、133を含む。表示領域132には、文書管理装置300が提供するサービスの利用が許可されたユーザを特定する情報が表示される。言い換えれば、表示領域132に表示される情報は、文書管理情報の内容の確認等を行うユーザを特定する情報であり、文書管理情報における項目「文書管理登録ユーザ」の値である。
【0178】
なお、表示領域132に表示されたユーザを特定する情報と、
図8に示す表示領域81に表示されたユーザを特定する情報とは異なる。具体的には、表示領域132に表示されたユーザを特定する情報は、ユーザYを示し、表示領域81に表示されたユーザを特定する情報は、ユーザXを示す。
【0179】
このように、本実施形態では、取引管理情報を取引管理データベース240に格納するユーザと、文書管理情報を文書管理データベース340に格納するユーザとが異なってもよい。
【0180】
表示領域133は、文書管理データベース340に格納された文書管理情報の一覧が表示される。
図13の例では、表示領域133に表示された文書管理情報の一覧に、文書管理情報51が含まれる(
図5参照)。
【0181】
以下の説明では、画面131において、作業対象の文書管理情報として、文書管理情報51が選択されたものとする。
【0182】
画面131において、文書管理情報51が選択されると、画面131は、文書管理情報51の確認画面に遷移する。
【0183】
図14は、第一の実施形態の端末装置の表示例を示す第五の図である。
図14に示す画面141は、
図12のステップS1212において端末装置400に表示される確認画面の一例である。
【0184】
画面141は、表示領域132、143、144、145、操作ボタン146を含む。表示領域143は、文書管理情報51と対応する帳票画像が表示される。
【0185】
表示領域144は、文書管理情報の確認状態が表示される。より具体的には、表示領域144には、文書管理情報に含まれる項目「確認状態」の値が表示される。文書管理データベース340(
図5参照)において、文書管理情報51の項目「確認状態」の値は、「未完了」であるため、表示領域144には、「未完了」と表示される。
【0186】
表示領域145は、表示領域145a、145b、操作ボタン145cを含む。表示領域145aは、要求情報として取得された項目値が表示される。
【0187】
図14の例では、要求情報として取得された項目値は、項目「請求元」の値、項目「請求日」の値、項目「請求金額合計」の値のそれぞれが、項目「取引先名」の値、項目「取引日」の値、項目「合計金額」の値として表示されている。
【0188】
また、本実施形態の文書管理装置300は、表示領域145aに示す項目「取引先名」、「取引日」、「合計金額」の値を、編集が禁止された状態で表示させる。
【0189】
表示領域145bは、文書管理情報と対応する取引管理情報を特定するための情報として、取引管理情報に含まれる帳票IDが表示される。
図14の例では、文書管理情報51と対応する取引管理情報41を特定する帳票IDとして、帳票ID「1238」を含むテキストデータが表示されている。
【0190】
操作ボタン145cは、取引管理情報を表示させるための操作ボタンである。本実施形態では、操作ボタン145cが操作されると、文書管理装置300は、取引管理装置200に対して、帳票ID「1238」で特定される取引管理情報を表示させるための表示要求を取引管理装置200に送信してもよい。取引管理装置200は、この表示要求を受け付けて、帳票ID「1238」で特定される取引管理情報を端末装置400に表示させてもよい。
【0191】
操作ボタン146は、文書管理情報の確認状態を完了にするための操作ボタンである。文書管理装置300は、画面141において、操作ボタン146が操作されると、文書管理情報51の項目「確認状態」の値を「完了」とする。
【0192】
以下に、
図15を参照して、文書管理情報の内容の確認が完了した後の文書管理データベース340について説明する。
図15は、第一の実施形態の文書管理データベースの一例を示す第二の図である。
【0193】
図15に示す文書管理データベース340Aでは、文書管理情報51aの項目「確認状態」の値が「完了」とされている。したがって、文書管理情報51aは、内容の確認が完了した状態であることがわかる。
【0194】
以上のように、本実施形態では、帳票画像データから抽出された帳票情報の内容が確定されたタイミングで、帳票情報に含まれる特定の項目名及び項目値が文書管理装置300に出力され、文書管理装置300において文書管理データベース340に格納される。
【0195】
このため、本実施形態によれば、帳票情報が、電子帳簿保存法に規定する要件も満たす形式で自動的に文書管理装置300に格納される。このため、本実施形態では、帳票画像データを取り込んだ後に、電子帳簿保存法の規定を満たすための特別な作業が不要となり、情報の管理にかかる手間を削減できる。また、本実施形態によれば、帳票情報を、電子帳簿保存法に規定する要件も満たす形式での保存のし忘れ等の人為的ミスをなくすことができる。
【0196】
なお、本実施形態では、取引管理装置200において、確定済み状態とされる前の取引管理情報に対する取消と上書きを行うことができる。
【0197】
以下に、取引管理情報の取消と上書きについて説明する。
図16は、第一の実施形態の取引管理装置の処理を説明する第一のフローチャートである。
【0198】
なお、
図16の処理は、ユーザが
図9に示す画面91において、取引管理情報の内容を確定させるための操作ボタン96、または、取引管理情報を取り消すための操作ボタン99が選択され、且つ、文書管理装置300から、ユーザ認証が行われたことを示す通知を受信した場合の取引管理装置200の処理である。
【0199】
本実施形態の取引管理装置200において、取引管理部250の情報管理部253は、帳票画像データを取得した際に付与された帳票IDを取得する(ステップS1601)。
【0200】
続いて、取引管理装置200は、入力受付部251により、端末装置400において、取引管理情報の内容を確定させる操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS1602)。
【0201】
ステップS1602において、確定する操作を受け付けない場合、取引管理装置200は、入力受付部251により、取引管理情報を取り消す操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS1603)。言い換えれば、取引管理装置200は、
図9に示す画面91において、操作ボタン99が操作されたか否かを判定する。
【0202】
ステップS1603において、取消の操作を受け付けない場合、エラー処理をして(ステップS1604)、処理を終了する。エラー処理とは、例えば、内部エラーが発生したときにエラーメッセージを表示し、文書管理装置300に対する情報の送信を停止させる処理であってよい。
【0203】
ステップS1603において、操作ボタン99が操作された場合、取引管理装置200は、出力部255により、帳票IDを文書管理装置300へ送信し、帳票IDを含む文書管理情報の取消登録を要求する。また、取引管理装置200は、情報管理部253により、取引管理データベース240において、ステップS1601で取得した帳票IDを含む取引管理情報の項目「状態」の値を「取消」に更新し(ステップS1605)、処理を終了する。
【0204】
なお、取消登録を受け付けた文書管理装置300は、帳票IDを含む文書管理情報の項目「確認状態」の値を「取消」に更新する。
【0205】
また、ステップS1602において、操作ボタン96が操作された場合、取引管理装置200は、ステップS1601で取得した帳票IDを含む取引管理情報から、項目「確定日時」の値を取得する(ステップS1606)。続いて、取引管理装置200は、取得した項目「確定日時」の値が空であるか否かを判定する(ステップS1607)。
【0206】
具体的には、取引管理装置200は、ステップS1607において、ステップS1602における確定の操作が、初回の操作であるか否かを判定している。項目「確定日時」の値が空である場合、ステップS1602における確定の操作は、初回の操作である。また、項目「確定日時」の値が空でない場合し、ステップS1602における操作は、確定が一度解除された後に、再度行われた操作である。
【0207】
ステップS1607において、項目「確定日時」の値が空である場合、取引管理装置200は、出力部255により、要求情報を文書管理装置300に送信して、文書管理情報の新規登録を要求する。また、取引管理装置200は、情報管理部253により、取引管理情報の項目「状態」の値を「確定済み」に更新し(ステップS1608)、処理を終了する。
【0208】
なお、新規登録の要求を受け付けた文書管理装置300は、送信された要求情報を含む新たな文書管理情報を文書管理データベース340に格納する。その際に、文書管理装置300は、要求情報に含まれる帳票画像データを、所定の記憶領域に格納し、所定の記憶領域を示すファイルパスを、文書管理情報の一部として文書管理データベース340に格納してよい。さらに、文書管理装置300は、新たな文書管理情報に対して付与された電子文書IDを取引管理装置200に送信する。取引管理装置200は、この電子文書IDを、帳票IDと対応する取引管理情報の一部に含める。
【0209】
ステップS1607において、項目「確定日時」の値が空ではない場合、取引管理装置200は、ステップS1601で取得した帳票IDと、要求情報とを文書管理装置300に送信し、文書管理情報の上書き登録を要求し(ステップS1609)、処理を終了する。
【0210】
項目「確定日時」の値が空ではない場合とは、例えば、
図9に示す画面91において、操作ボタン98が操作されて、取引管理情報の状態が確定済み状態から下書き保存状態とされた後に、再度操作ボタン99が操作された場合である。なお、文書管理装置300は、上書き登録の要求を受け付けると、帳票IDを含む文書管理情報を特定し、文書管理情報に含まれる要求情報を上書きする。
【0211】
以下に、
図17及び
図18を参照して、取引管理情報を取り消すための操作ボタン99が操作された場合の取引管理データベース240と文書管理データベース340について説明する。
【0212】
図17は、第一の実施形態の取引管理データベースの一例を示す第三の図である。
図17に示す文書管理データベース340Bは、
図16のステップS1605において更新された後の取引管理データベース240である。
【0213】
取引管理データベース240Bにおいて、取引管理情報41bは、項目「状態」の値が「取消」とされており、取引管理情報41bが取消状態とされたことがわかる。したがって、取引管理データベース240Bでは、取引管理情報41bは、見かけ上削除された情報として取り扱われる。
【0214】
図18は、第一の実施形態の文書管理データベースの一例を示す第三の図である。
図18に示す文書管理データベース340Bは、文書管理装置300が文書管理情報51aの取消登録を受信した後の文書管理データベース340である。
【0215】
文書管理データベース340Bにおいて、文書管理情報51bは、項目「確認状態」の値が「取消」とされており、文書管理情報51bが取消状態とされたことがわかる。したがって、文書管理データベース340Bでは、文書管理情報51bは、見かけ上削除された情報として取り扱われる。
【0216】
次に、
図19及び
図20を参照して、取引管理情報の上書きについて説明する。
図19は、第一の実施形態の取引管理データベースの一例を示す第四の図である。
図19に示す取引管理データベース240Cは、
図9に示す画面91において、確定済み状態を解除するための操作ボタン98が操作された場合の取引管理データベース240を示す。
【0217】
取引管理データベース240Cに示す取引管理情報41cにおいて、項目「状態」の値は、「下書き保存」とされている。このとき、取引管理情報41cは、一度確定する操作が行われているため、項目「電子文書ID」、「確定日時」、「仕訳情報」の値は入力されている。
【0218】
取引管理装置200は、このように、下書き保存状態とされた取引管理情報41cにおいて、帳票画像データが新たに取得されると、帳票情報を上書きする。
【0219】
図19に示す取引管理情報41cでは、帳票情報が上書きされて、項目「請求金額合計」の値が、
図17に示す取引管理情報41bから更新されていることがわかる。
【0220】
また、取引管理装置200では、このように、一度確定済み状態が解除された後に、再度確定する操作が行われると、取引管理情報41cにおける項目「状態」の値が、「下書き保存済み」から「確定済み」に更新され、項目「確定日時」の値が、2回目の確定の操作が行われた日時に更新される。そして、取引管理装置200は、文書管理装置300に対して上書き登録の要求を送信する。
【0221】
図20は、第一の実施形態の文書管理データベースの一例を示す第四の図である。
図20に示す文書管理データベース340Cは、文書管理装置300が文書管理情報51bの上書き登録を受信した後の文書管理データベース340である。
【0222】
文書管理データベース340Cにおいて、上書き登録に応じて要求情報が更新されて、文書管理情報51cの項目「合計金額」の値が、
図18に示す文書管理情報51bの項目「合計金額」の値から更新されていることがわかる。また、文書管理情報51cでは、項目「文書管理登録日時」、「文書管理登録ユーザ」の値が更新される。
【0223】
また、本実施形態では、上述したと取消と上書きに加え、確定済み状態とされた取引管理情報の差し替えが行われてもよい。
【0224】
なお、本実施形態では、帳票の差し替えが行われる場合に、確定済み状態とされた取引管理情報の差し替えが行われる。
【0225】
また、本実施形態では、取引管理情報に、帳票の版数を示す版IDを含め、取引管理装置200から文書管理装置300に送信される要求情報に版IDを含めることで、差し替えられた帳票と対応する要求情報を文書管理装置300に格納させる。
【0226】
以下に、
図21を参照して、取引管理情報の取消と上書きに加え、取引管理情報の差し替えが行われる場合について説明する。
図21は、第一の実施形態の取引管理装置の処理を説明する第二のフローチャートである。
【0227】
図21のステップS2101からステップS2107までの処理は、
図16のステップS1601からステップS1607までの処理と同様であるから、説明を省略する。
【0228】
ステップS2107において、項目「確定日時」の値が空である場合、帳票IDを含む取引管理情報から、項目「版ID」の値を取得する(ステップS2108)。
【0229】
続いて、取引管理装置200は、項目「版ID」の値が空であるか否かを判定する(ステップS2109)。
【0230】
項目「確定日時」の値と、項目「版ID」の値との両方が空である場合、取引管理情報は、新規に登録されたものである。
【0231】
したがって、ステップS2109において、項目「版ID」の値が空である場合、取引管理装置200は、出力部255により、要求情報を文書管理装置300に送信して、文書管理情報の新規登録を要求する。また、取引管理装置200は、情報管理部253により、取引管理情報の項目「状態」の値を「確定済み」に更新し(ステップS2110)、処理を終了する。
【0232】
ステップS2109において、項目「版ID」の値が空でない場合、取引管理装置200は、取引管理情報の中から、1つ前の版IDと対応する帳票IDを取得する(ステップS2111)。
【0233】
項目「版ID」の値が空でない場合とは、帳票の差し替えが行われていることを示す。したがって、取引管理装置200は、過去に取引管理情報が確定された帳票の帳票IDを取得する。
【0234】
続いて、取引管理装置200は、取得した帳票IDを文書管理装置300へ送信し、帳票IDを含む文書管理情報の取消登録を要求する。また、取引管理装置200は、情報管理部253により、取引管理データベース240において、ステップS2111で取得した帳票IDを含む取引管理情報の項目「状態」の値を「取消」に更新し(ステップS2112)、処理を終了する。
【0235】
なお、取消登録を受け付けた文書管理装置300は、帳票IDを含む文書管理情報の項目「確認状態」の値を「取消」に更新する。
【0236】
また、ステップS2107において、項目「確定日時」の値が空でない場合、取引管理装置200は、ステップS2113へ進む。ステップS2113の処理は、
図16のステップS1609の処理と同様であるから、説明を省略する。
【0237】
以下に、
図22及び
図23を参照して、帳票を差し替える処理について、具体的に説明する。
【0238】
図22は、第一の実施形態の取引管理データベースの一例を示す第五の図である。
図22に示す取引管理データベース240Dでは、取引管理情報に、項目「版ID」が含まれる。
【0239】
図22の例では、取引管理情報41d-1において、帳票ID「1238」と対応する版IDが「1」である。また、取引管理情報41d-2において、帳票IDは「1238-2」であり、対応する版IDが「2」である。
【0240】
したがって、
図22の例では、取引管理情報41d-1は、帳票ID「1238」で特定される帳票から抽出された帳票情報を含む取引管理情報である。
【0241】
また、取引管理情報41d-2、帳票ID「1238」で特定される帳票を改版した帳票から抽出された帳票情報を含む取引管理情報である。また、帳票ID「1238-2」で特定される帳票は、版IDが「2」であることから、2回目に発行された帳票であることがわかる。
【0242】
以下の説明では、改版前の帳票を旧版の帳票と表現し、新たに発行された改版後の帳票を新版の帳票と表現する。
【0243】
したがって、取引管理情報41d-1は、旧版の帳票と対応する取引管理情報であり、取引管理情報41d-2は、新版の帳票と対応する取引管理情報である。
【0244】
また、
図22において、取引管理情報41d-1の目「状態」の値は、確定済みであり、項目「電子文書ID」の値が格納されている。また、
図22の例では、取引管理情報41d-2の項目「状態」の値は、未処理であり、項目「電子文書ID」の値が空である。
【0245】
このため、
図22の例では、旧版の帳票については、要求情報が文書管理装置300に送信されて文書管理データベース340に格納されており、新版の帳票については、取引管理情報41d-2の内容が確定されておらず、要求情報が文書管理装置300に送信されていない状態であることがわかる。
【0246】
図23は、第一の実施形態の取引管理データベースの一例を示す第六の図である。
図23に示す取引管理データベース240Eでは、端末装置400において、帳票ID「1238」、版ID「2」で特定される帳票と対応する取引管理情報に対し、内容を確定する操作が行われた後の状態を示している。
【0247】
取引管理データベース240Eにおいて、取引管理情報41d-2の項目「状態」の値が確定済みとされ、項目「電子文書ID」の値が格納されている。
【0248】
したがって、
図23の例では、新版の帳票について、要求情報が文書管理装置300に送信されて文書管理データベース340に格納されたことがわかる。
【0249】
また、取引管理データベース240Eでは、取引管理情報41d-1における項目「電子文書ID」の値と、取引管理情報41d-2における項目「電子文書ID」の値とが異なる。したがって、取引管理情報41d-1と対応する要求情報と、取引管理情報41d-2と対応する要求情報とは、文書管理装置300において、別々に管理されていることがわかる。
【0250】
図24は、第一の実施形態の文書管理データベースの一例を示す第五の図である。
図24に示す文書管理データベース340Dは、取引管理装置200から文書管理装置300に対し、取引管理情報41d-2と対応する要求情報が送信された後の状態を示している。
【0251】
文書管理データベース340Dにおいて、文書管理情報51d-1は、取引管理情報41d-1と対応する要求情報を含み、文書管理情報51d-2は、取引管理情報41d-2と対応する要求情報を含む。
【0252】
図24の例では、文書管理情報51d-1の項目「確認状態」の値は「取消」であり、文書管理情報51d-2の項目「確認状態」の値は未完了である。したがって、文書管理データベース340Dでは、文書管理情報51d-1は取消状態とされ、文書管理情報51d-2の内容が確認されることになる。
【0253】
具体的には、文書管理データベース340Dでは、文書管理情報51d-2の確認画面において、内容の確認等が行われると、文書管理情報51d-2の項目「確認状態」の値が完了となる。
【0254】
このように、本実施形態では、帳票から抽出された帳票情報と対応する要求情報が文書管理装置300に格納された後に、この帳票を改版すると、文書管理装置300に格納された改版前の旧版の帳票の帳票情報と対応する要求情報は、取消状態とされる。そして、文書管理装置300では、新版の帳票の帳票情報と対応する要求情報が、新版の帳票を特定する帳票IDと対応付けられて格納される。
【0255】
したがって、本実施形態では、文書管理装置300において、帳票の差し替え(改版)を行うことができる。また、本実施形態では、文書管理装置300において、帳票の差し替えが行われた履歴を残すことができる。
【0256】
以下に、
図25及び
図26を参照して、帳票を差し替える際の端末装置400の表示例について説明する。
【0257】
図25は、第一の実施形態の端末装置の表示例を示す第六の図である。
図25に示す画面91Aは、取引管理情報41d-2の確認画面の一例である。
【0258】
画面91Aは、表示領域81、92A、93、94、操作ボタン96、97、98、99を含む。
【0259】
表示領域92Aは、新版となる帳票の帳票画像データを選択するための操作ボタンである。画面91Aにおいて、操作ボタン92bが選択されると、端末装置400は、取引管理装置200にアップロードする帳票画像データの候補の一覧を表示させてもよい。
【0260】
そして、端末装置400は、帳票画像データが選択されると、選択された帳票画像データを新版の帳票画像データとして取引管理装置200に送信する。
【0261】
図26は、第一の実施形態の端末装置の表示例を示す第七の図である。
図26に示す画面91Bは、取引管理情報41d-2の確認画面の別の例である。
【0262】
画面91Bは、表示領域81、92B、93、94、操作ボタン96、97、98、99を含む。
【0263】
表示領域92Bは、操作ボタン92bと、ウィンドウ92cとを含む。ウィンドウ92cには、旧版の帳票の帳票画像データの一覧が表示される。
【0264】
本実施形態では、ウィンドウ92cにおいて、旧版の帳票画像データが選択されると、選択された帳票画像データと対応する取引管理情報が、確認画面に表示される。
【0265】
このように、本実施形態の取引管理システム100では、帳票情報の取消、上書き、差し替えを行うことができる。また、本実施形態の取引管理システム100では、取消、上書き、差し替えが行われたことを示す履歴を残すことができる。
【0266】
(第二の実施形態)
以下に、図面を参照して、第二の実施形態について説明する。第二の実施形態では、帳票認識処理を行わない点が、第一の実施形態と相違する。以下の説明では、第一の実施形態との相違点について説明し、第一の実施形態と同様の機能構成を有するものには、第一の実施形態の説明で用いた符号と同様の符号を付与し、その説明を省略する。
【0267】
図27は、第二の実施形態の取引管理システムの有する各装置の機能構成を説明する図である。
【0268】
本実施形態の取引管理システム100Aは、取引管理装置200Aと、文書管理装置300と、端末装置400とを含む。
【0269】
本実施形態の取引管理装置200Aは、取引管理データベース240Aと取引管理部250Aとを有する。取引管理部250Aは、入力受付部251、情報管理部253、表示制御部254、出力部255、情報取得部256を含む。
【0270】
情報取得部256は、端末装置400や外部システム500から、帳票情報等を取得してよい。
【0271】
具体的には、例えば、情報取得部256は、端末装置400から、帳票画像データと、帳票画像データと対応する帳票情報と、が紐付けられた情報を取得してよい。この場合、取引管理装置200Aは、帳票画像データと、帳票情報とを対応付けて、取引管理データベース240Aに格納すればよく、帳票画像データから帳票情報を抽出するための帳票認識処理は不要となる。
【0272】
帳票画像データと、帳票画像データと対応する帳票情報と、が紐付けられた情報とは、例えば、請求書のPDFデータと、PDFデータから抽出されたテキストデータとを紐付けた情報であってよい。
【0273】
本実施形態では、このように、端末装置400から帳票情報を取得した場合には、画面91における表示領域94の表示領域94aには、端末装置400から取得した帳票情報がそのまま表示される。したがって、本実施形態では、表示領域94aに表示された帳票情報を修正する必要がなくなる。このため、本実施形態では、帳票情報を用いた画面91において行われる作業は、表示領域94bに表示された入力欄に対する入力作業のみとなる。
【0274】
また、情報取得部256は、例えば、端末装置400から取得した帳票情報から特定される他の帳票の帳票情報を、外部システム500から取得し、取引管理データベース240Aに格納してよい。
【0275】
外部システム500は、例えば、取引管理装置200Aが端末装置400から取得した帳票情報と、この帳票情報が示す帳票と対応する帳票の帳票情報とを対応付けて管理するシステムであってよい。具体的には、外部システム500は、取引管理装置200Aが端末装置400から取得した請求書情報と、この請求書情報が示す請求書と対応する注文書から抽出された注文書情報とが対応付けられて管理されていてよい。
【0276】
本実施形態の情報取得部256は、端末装置400から取得した帳票情報に含まれる請求元や請求書番号等によって、外部システム500を検索する。言い換えれば、情報取得部256は、端末装置400から取得した帳票情報に含まれる帳票の識別情報によって、外部システム500を検索する。
【0277】
そして、情報取得部256は、請求元や請求書番号によって特定される、請求書と対応する注文書の注文書情報を、外部システム500から取得し、取引管理データベース240Aに格納してよい。
【0278】
本実施形態の取引管理データベース240Aは、
図4に示す取引管理情報に加え、情報取得部256が外部システム500から取得した情報が格納されてよい。より具体的には、取引管理データベース240Aは、情報取得部256が外部システム500から取得した注文書情報が格納されてよい。
【0279】
図28は、第二の実施形態の取引管理データベースの一例を示す図である。
図28に示す注文書情報241は、情報取得部256が、外部システム500から取得した情報であり、取引管理情報の一部として取引管理データベース240Aに格納される。
【0280】
取引管理データベース240Aにおいて、注文書情報241は、テナント毎に格納される。注文書情報241は、情報の項目として、注文先、注文書番号、注文金額合計等を含む。
【0281】
項目「注文先」の値は、注文先を特定する値であり、
図28では注文先となるテナント名を示す。項目「注文書番号」の値は、注文書を特定するための識別情報である。項目「注文金額合計」の値は、注文書が示す注文における金額の合計を示す。
【0282】
本実施形態では、このように、請求書と対応する注文書の注文書情報を取引管理情報の一部として取引管理データベース240Aに格納することで、請求書の内容と、注文書の内容との目視のよる突合を行わせることができる。
【0283】
次に、
図29を参照して、本実施形態の取引管理システム100Aの動作について説明する。
図29は、第二の実施形態の取引管理システムの動作を説明するシーケンス図である。
【0284】
図29において、ステップS2901、ステップS2902の処理と、ステップS2903以降の処理は、別々の独立したタイミングで行われる。
【0285】
本実施形態の取引管理システム100Aにおいて、取引管理装置200Aは、情報取得部256により、外部システム500から注文書情報を取得し(ステップS2901)、取引管理データベース240Aに格納する(ステップS2902)。
【0286】
なお、ステップS2901、ステップS2902の処理は、取引管理装置200Aが端末装置400から帳票画像データと帳票情報とを取得する度に行われてよい。
【0287】
図29におけるステップS2903からステップS2909までの処理は、
図7のステップS706からステップS712までの処理と同様であるから、説明を省略する。
【0288】
ステップS2908において、端末装置400は、内容の確認作業を行う取引管理情報を選択する操作を受け付けると(ステップS2909)、取引管理装置200Aに対し、選択された取引管理情報に含まれる請求書情報と注文書情報の突合画面の表示要求を送信する(ステップS2910)。
【0289】
取引管理装置200Aは、突合画面の表示要求を受け付けると、情報管理部253により、取引管理データベース240Aを参照して、突合の対象となる帳票情報を特定する(ステップS2911)。ここでは、情報管理部253は、選択された取引対象情報に含まれる請求書情報と注文書情報とを特定する。
【0290】
続いて、取引管理装置200Aは、表示制御部254により、請求書情報と注文書情報とを突合するための突合画面を生成し(ステップS2912)、端末装置400に対して突合画面の表示を指示する(ステップS2913)。
【0291】
端末装置400は、この表示指示を受け付けて、表示制御部440により、突合画面をディスプレイ418に表示させる(ステップS2914)。
【0292】
続いて、端末装置400は、入力受付部430により、端末装置400のユーザにより突合が行われたことを示す操作を受け付け(ステップS2915)、ステップS2916へ進む。なお、突合は、ユーザによる目視により行われる。
【0293】
なお、本実施形態の突合画面は、取引管理装置200Aに格納された帳票情報の内容(請求書情報と注文書情報)を確認するための確認画面の一例である。言い換えれば、突合画面は、帳票情報を用いた作業を行うための作業画面の一例である。
【0294】
図29のステップS2916からステップS2918までの処理は、
図7のステップS719からステップS721までの処理と同様であるから、説明を省略する。
【0295】
次に、本実施形態の端末装置400における表示例について説明する。
図30は、第二の実施形態の端末装置の表示例を示す第一の図である。
【0296】
図30に示す画面91Cは、
図29のステップS2914において端末装置400に表示される突合画面の一例である。
【0297】
画面91Cは、表示領域81、92、93、95、操作ボタン96、97、98、99を含む。
【0298】
表示領域95は、表示領域92に表示された帳票画像が示す帳票と対応する帳票から抽出された帳票情報が表示される。表示領域92に帳票画像が表示される帳票と、表示領域95に帳票滋養法が表示される帳票とは、
図29のステップS2911で特定される。
【0299】
図30の例では、表示領域92に、取引管理情報41と対応する帳票画像が表示される(
図8参照)。表示領域92に表示される帳票画像が示す帳票は、請求書であり、表示領域92には、請求書画像が表示されている。したがって、表示領域95には、表示領域92に請求書画像が表示された請求書と対応する注文書情報が表示される。
【0300】
本実施形態では、このように、請求書画像と対応する注文書から抽出された注文書情報とを、共に表示させることで、請求書の内容と注文書の内容とが合致しているか否かを確認させることができる。
【0301】
本実施形態では、画面91Cにおいて、操作ボタン96が操作されると、取引管理装置200Aに対して、取引管理情報の状態の更新を要求する更新要求が送信される。取引管理装置200Aは、この操作により、作業画面における作業が完了されたものとし、取引管理データベース240Aにおいて、取引管理情報の項目「状態」の値を「確定済み」に変更し、取引管理情報の内容を確定させる。
【0302】
取引管理情報の内容が確定されると、取引管理装置200Aは、取引管理情報の一部を含む情報を、文書管理装置300に送信する。
【0303】
このように、本実施形態の作業画面は、ある帳票(請求書)の帳票画像データと、ある帳票を特定する識別情報によって特定される帳票の帳票情報とを含んでよい。
【0304】
また、本実施形態では、帳票情報を用いた作業を行うための作業画面として、ある帳票(請求書)の帳票画像データと、この帳票を管理するための帳票管理情報とを含んでよい。
【0305】
帳票管理情報は、例えば、仕訳情報と支払情報である。
図31は、第二の実施形態の端末装置の表示例を示す第二の図である。
【0306】
図31に示す画面91Dは、帳票情報を用いた作業を行うための作業画面の一例であり、
図7のステップS717で表示される確認画面において、仕訳情報を入力するための入力欄を表示させる操作が行われ、仕訳情報が入力された状態を示す。
【0307】
画面91Dは、表示領域94cに表示させる入力欄を選択するためのタブ94d、94eを含む。本実施形態では、タブ94dが選択されると、表示領域94cに仕訳情報の入力欄が表示され、タブ94eが選択されると、表示領域94cに仕訳情報の入力欄が表示される。
【0308】
画面91Dでは、タブ94dが選択されており、表示領域94cに仕訳情報を入力するための入力欄が表示されている。また、画面91Dでは、表示領域94cに表示された入力欄に仕訳情報が入力されている。
【0309】
本実施形態では、画面91Dにおいて、操作ボタン96が操作されると、取引管理情報の内容が確定される。
【0310】
図32は、第二の実施形態の端末装置の表示例を示す第三の図である。
図32に示す画面91Eは、帳票情報を用いた作業を行うための作業画面の一例であり、
図7のステップS717で表示される確認画面において、支払情報を入力するための入力欄を表示させる操作が行われ、仕訳情報が入力された状態を示す。
【0311】
画面91Eでは、タブ94eが選択されており、表示領域94cに支払情報を入力するための入力欄が表示されている。また、画面91Eでは、表示領域94cに表示された入力欄に仕訳情報が入力されている。
【0312】
本実施形態では、このように、作業画面において、帳票管理情報である仕訳情報や支払情報を、帳票情報と共に表示させることで、仕訳情報や支払情報と、自動入力された帳票情報の内容とを端末装置400のユーザに確認させることができる。
【0313】
また、本実施形態では、帳票管理情報と帳票情報との内容の確認が完了したタイミングで、取引管理情報の一部を文書管理装置300へ送信することができる。
【0314】
なお、上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
【0315】
また、各実施形態に記載された装置群は、本明細書に開示された実施形態を実施するための複数のコンピューティング環境のうちの1つを示すものにすぎない。
【0316】
ある実施形態では、取引管理装置200と文書管理装置300は、サーバクラスタといった複数のコンピューティングデバイスを含む。複数のコンピューティングデバイスは、ネットワークや共有メモリなどを含む任意のタイプの通信リンクを介して互いに通信するように構成されており、本明細書に開示された処理を実施する。同様に、取引管理装置200と文書管理装置300とは、互いに通信するように構成された複数のコンピューティングデバイスを含むことができる。
【0317】
さらに、取引管理装置200と文書管理装置300とは、開示された処理ステップ、を様々な組み合わせで共有するように構成できる。例えば、所定のユニットによって実行されるプロセスは、取引管理装置200によって実行され得る。同様に、所定のユニットの機能は、取引管理装置200によって実行することができる。また、取引管理装置200と文書管理装置300において、それぞれが有する各要素は、1つのサーバ装置にまとめられていても良いし、複数の装置に分けられていても良い。
【0318】
なお、帳票画像データの提供元となる装置は、通信機能を備えた装置であれば、画像形成装置に限られない。帳票画像データの提供元となる装置は、例えば、PJ(Projector:プロジェクタ)、IWB(Interactive White Board:相互通信が可能な電子式の黒板機能を有する白板)、デジタルサイネージ等の出力装置、HUD(Head Up Display)装置、産業機械、撮像装置、集音装置、医療機器、ネットワーク家電、自動車(Connected Car)、ノートPC(Personal Computer)、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ゲーム機、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ、ウェアラブルPCまたはデスクトップPC等であってもよい。
【0319】
本発明の態様は、例えば、以下のとおりである。
<1> 取引管理装置と、文書管理装置と、端末装置とを含み、前記取引管理装置と前記文書管理装置と前記端末装置とがネットワークを介して接続される取引管理システムであって、
前記取引管理装置は、
帳票に記載された帳票情報を用いた作業を行うための作業画面を前記端末装置に表示させる表示制御部と、
前記作業画面において、前記帳票情報を用いた作業を完了させる操作を受け付けると、前記帳票情報の少なくとも一部と前記帳票の画像である帳票画像データとを前記文書管理装置へ出力する出力部と、を有し、
前記文書管理装置は、
前記取引管理装置から受信した前記帳票情報の少なくとも一部と前記帳票画像データとを文書管理記憶部に格納する格納制御部を有する、取引管理システム。
<2> 前記帳票情報の少なくとも一部は、予め決められた特定の項目名及びその項目値を含む、付記1記載の取引管理システム。
<3> 前記帳票情報の少なくとも一部は、帳票の発行元、前記帳票の発行日、前記帳票が示す取引において取り扱われる金額の合計、前記帳票を特定するための識別情報を含む、付記1記載の取引管理システム。
<4> 前記格納制御部は、
前記帳票情報の少なくとも一部と、帳票が取り扱われた履歴を示す履歴情報とを対応付けた文書管理情報であって、該文書管理情報を特定するための識別情報を含む文書管理情報を前記文書管理記憶部に格納する、付記1乃至3の何れか一項に記載の取引管理システム。
<5> 前記文書管理装置は、
前記帳票情報の少なくとも一部と前記帳票画像データとを確認させる画面を前記端末装置に表示させる表示制御部を有し、
前記表示制御部は、
前記画面を、前記帳票情報の少なくとも一部に対する編集が禁止された状態で前記端末装置に表示させる、付記1乃至4の何れか一項に記載の取引管理システム。
<6> 前記文書管理装置は、
前記文書管理情報が前記文書管理記憶部に格納された後に、前記文書管理情報を特定するための識別情報を前記取引管理装置へ送信し、
前記取引管理装置は、
前記文書管理情報を特定するための識別情報と、前記帳票情報とを対応付けた取引管理情報を取引管理記憶部に格納する情報管理部を有する、付記4記載の取引管理システム。
<7> 前記取引管理情報は、該取引管理情報に対する作業の進捗状態を示す値を含み、
前記情報管理部は、
前記端末装置において、前記取引管理情報の取消を指示する操作を受け付けて、前記取引管理情報に含まれる前記作業の進捗状態を示す値を取消状態とし、
前記出力部は、
前記文書管理装置に対し、前記取引管理情報と対応する文書管理情報の取消要求を出力する、付記6記載の取引管理システム。
<8> 前記情報管理部は、
前記端末装置において、前記取引管理情報の内容が確定された状態を解除するための操作を受け付けて、前記取引管理情報に含まれる前記作業の進捗状態を示す値を下書き保存状態とし、
前記出力部は、
前記取引管理情報の内容を再び確定する操作を受け付けると、前記文書管理装置に対し、前記取引管理情報と対応する文書管理情報の上書き要求を出力する、付記7記載の取引管理システム。
<9> 前記取引管理情報は、前記帳票の版数を示す情報を含み、
前記情報管理部は、
新版となる帳票の帳票画像データの入力を受け付けて、前記新版の帳票画像データから抽出した帳票情報と、旧版となる帳票の帳票情報と対応付けた取引管理情報を前記取引管理記憶部に格納し、
前記出力部は、
前記文書管理装置に対し、前記旧版となる帳票の帳票情報を含む取引管理情報と対応する文書管理情報の取消要求と、前記新版となる帳票の帳票画像データと、前記新版の帳票画像データから抽出した帳票情報の少なくとも一部と、を出力する、付記7又は8記載の取引管理システム。
<10>
前記作業画面は、
前記帳票画像データと、前記帳票を特定する識別情報によって特定される他の帳票の帳票情報とを含む、付記1乃至9の何れか一項に記載の取引管理システム。
<11>
前記帳票は請求書であり、前記他の帳票は、注文書である、付記10記載の取引管理システム。
<12>
前記作業画面は、
前記帳票画像データと、前記帳票を管理するための帳票管理情報とを含む、付記1乃至9の何れか一項に記載の取引管理システム。
<13>
前記帳票管理情報は、仕訳情報又は支払情報である、付記12記載の取引管理システム。
<14>
取引管理装置と、文書管理装置と、端末装置とを含み、前記取引管理装置と前記文書管理装置と前記端末装置とがネットワークを介して接続される取引管理システムによる取引管理方法であって、
前記取引管理装置が、
帳票に記載された帳票情報を用いた作業を行うための作業画面を前記端末装置に表示させ、
前記作業画面において、前記帳票情報を用いた作業を完了させる操作を受け付けると、前記帳票情報の少なくとも一部と前記帳票の画像である帳票画像データとを前記文書管理装置へ出力し、
前記文書管理装置が、
前記取引管理装置から受信した前記帳票情報の少なくとも一部と前記帳票画像データとを文書管理記憶部に格納する、取引管理方法。
<15>
帳票に記載された帳票情報を用いた作業を行うための作業画面を端末装置に表示させる表示制御部と、
前記作業画面において、前記帳票情報を用いた作業を完了させる操作を受け付けると、前記帳票情報の少なくとも一部と前記帳票の画像である帳票画像データとを文書管理装置へ出力する出力部と、を有する、取引管理装置。
<16>
帳票に記載された帳票情報を用いた作業を行うための作業画面を端末装置に表示させ、
前記作業画面において、前記帳票情報を用いた作業を完了させる操作を受け付けると、前記帳票情報の少なくとも一部と前記帳票の画像である帳票画像データとを文書管理装置へ出力する、処理を、コンピュータに実行させる取引管理プログラム。
【0320】
以上、各実施形態に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記実施形態に示した要件に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することができ、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
【符号の説明】
【0321】
100 取引管理システム
200 取引管理装置
240 取引管理データベース
250 取引管理部
251 入力受付部
252 帳票認識部
253 情報管理部
254 表示制御部
255 出力部
300 文書管理装置
340 文書管理データベース
350 文書管理部
400 端末装置
【先行技術文献】
【特許文献】
【0322】
【特許文献1】特開2019-095849号公報
【特許文献2】特開2020-021461号公報