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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024077981
(43)【公開日】2024-06-10
(54)【発明の名称】シート給送装置及び画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   B65H 3/12 20060101AFI20240603BHJP
   B65H 1/26 20060101ALI20240603BHJP
   G03G 15/00 20060101ALI20240603BHJP
【FI】
B65H3/12 310C
B65H1/26 312H
G03G15/00 405
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022190255
(22)【出願日】2022-11-29
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100107515
【弁理士】
【氏名又は名称】廣田 浩一
(72)【発明者】
【氏名】玉木 幸歌
(72)【発明者】
【氏名】児島 秀俊
【テーマコード(参考)】
2H072
3F343
【Fターム(参考)】
2H072AA09
2H072AA14
2H072BA05
2H072BA12
2H072BA20
2H072CA06
3F343FA02
3F343FB01
3F343GA01
3F343GB01
3F343GC01
3F343GD01
3F343HA16
3F343HA17
3F343HA28
3F343HA33
3F343HB03
3F343HC28
3F343JB05
3F343JB13
3F343JB16
3F343JB19
3F343KB04
3F343KB05
3F343KB12
3F343KB17
3F343KB20
3F343LA04
3F343LA11
3F343LC08
3F343LC24
3F343LD07
3F343MA13
3F343MA14
3F343MA40
3F343MA42
3F343MB04
3F343MB13
3F343MB14
3F343MC13
3F343MC17
(57)【要約】
【課題】ブロワファンが完全停止するまでにかかる時間を短縮することを目的とする。
【解決手段】開示の一態様に係るシート給送装置は、直列接続された複数のブロワファンを有する送風手段と、前記複数のブロワファンの動作を制御する制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記複数のブロワファンのそれぞれが相互に異なるタイミングで動作を停止するように制御することを特徴とする。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
直列接続された複数のブロワファンを有する送風手段と、
前記複数のブロワファンの動作を制御する制御手段と、を有し、
前記制御手段は、前記複数のブロワファンのそれぞれが相互に異なるタイミングで動作を停止するように制御する、シート給送装置。
【請求項2】
前記送風手段は、前記複数のブロワファンのそれぞれが有する回転羽根を回転させ、
前記制御手段は、前記複数のブロワファンのうち、停止タイミングが遅い方の前記ブロワファンにおける前記回転羽根の回転数を、前記ブロワファンの動作の停止を制御する期間以外の期間における前記回転羽根の回転数に対して異ならせることを特徴とする請求項1に記載のシート給送装置。
【請求項3】
エアの流路を開閉するシャッタ手段を更に有し、
前記制御手段は、前記複数のブロワファンのうちの少なくとも一方の動作を停止する際、前記送風手段での送風を停止するよう、前記シャッタ手段を閉じることを特徴とする請求項1又は2に記載のシート給送装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記流路の一部を閉じるよう前記シャッタ手段を制御することで、前記送風手段の風量を調整することを特徴とする請求項3に記載のシート給送装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記ブロワファンの回転羽根が完全停止してから前記シャッタ手段を開けることを特徴とする請求項3に記載のシート給送装置。
【請求項6】
更に、シートを積載するトレイを有し、
前記制御手段は、前記ブロワファンの回転羽根の回転中、前記シャッタ手段を閉じた後、前記トレイのロックを解除することを特徴とする請求項3に記載のシート給送装置。
【請求項7】
前記送風手段は、前記送風手段内の圧力を検知するための気圧センサを有し、
前記制御手段は、前記気圧センサからの出力信号に基づき、前記シャッタ手段の開閉を制御することを特徴とする請求項3に記載のシート給送装置。
【請求項8】
前記送風手段は、前記複数のブロワファンのうち、少なくとも停止タイミングが早い方の前記ブロワファンの回転羽根の回転数を検知する回転数検知手段を有し、
前記制御手段は、前記回転数検知手段からの出力信号に基づき、停止タイミングが遅い方の前記ブロワファンの回転羽根の回転数を制御して、双方の前記ブロワファンの完全停止を早めることを特徴とする請求項1又は2に記載のシート給送装置。
【請求項9】
請求項1又は2に記載のシート給送装置を有する画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、シート給送装置及び画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複数のブロワファンを直列に接続した構成のファンユニットを用いて、トレイに積載されたシートを吸着搬送するシート給送装置が開示されている(例えば、特許文献1を参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、ブロワファンには、完全停止した後でなければ再び動作できないものがある。このブロワファンを有するシート給送装置では、ブロワファンが完全停止するまで次のシート給送ができず、シート給送の生産性が低下する場合がある。
【0004】
開示の技術は、ブロワファンが完全停止するまでにかかる時間を短縮することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
開示の技術の一態様に係るシート給送装置は、直列接続された複数のブロワファンを有する送風手段と、前記複数のブロワファンの動作を制御する制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記複数のブロワファンのそれぞれが相互に異なるタイミングで動作を停止するように制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
開示の技術によれば、ブロワファンが完全停止するまでにかかる時間を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第1実施形態に係る画像形成装置の構成例を示す模式図である。
図2】第1実施形態の給紙装置の内部構造を示す斜視図である。
図3】第1実施形態の給紙装置のファンユニットの斜視図である。
図4】第1実施形態のファンユニットの第1吸引ファン及び第2吸引ファンの構成例を示す模式図である。
図5】第1実施形態の吸引機構によって用紙が吸引される状態を示す斜視図である。
図6】第1実施形態の制御部のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図7】第1実施形態の制御部の機能構成の一例を示すブロック図である。
図8】第1実施形態の第2吸引ファンの回転羽根に、第1吸引ファンからのエアが送風される状態を示す模式図である。
図9】第1実施形態のファンユニットの動作の一例を説明するためのフローチャートである。
図10】第1実施形態の変形例1の吸引機構の斜視図である。
図11】第1実施形態の変形例1の制御部の機能構成の一例を示すブロック図である。
図12】第1実施形態の変形例1のシャッタ機構の動作の一例を説明するフローチャートである。
図13】第1実施形態の変形例1の給紙トレイのロックを解除する際の動作の一例を説明するフローチャートである。
図14】第1実施形態の変形例2のファンユニットの斜視図である。
図15】第1実施形態の変形例2の制御部の機能構成の一例を示すブロック図である。
図16】第1実施形態の変形例3の吸引機構の斜視図である。
図17】第1実施形態の変形例3の制御部の機能構成の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して発明の実施形態について説明する。各図面において、同一構成部には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
【0009】
<第1実施形態>
[画像形成装置1の全体構成]
図1を参照して、第1実施形態に係る画像形成装置1の全体構成を説明する。図1は、画像形成装置1の構成例を示す模式図である。図1に示されるように、本実施形態の画像形成装置1は、電子写真式のカラー画像形成装置であって、画像形成部11と、画像読取装置12と、給紙装置13と、排紙装置14とを有する。ただし、画像形成装置1は、電子写真式に限られず、インクジェット式であってもよい。なお、給紙装置13は、「シート給送装置」の一例である。
【0010】
画像形成部11は、レーザースキャナユニット、感光ドラム、現像器、定着部等を有する。画像読取装置12は、原稿の画像を読み取ると共に、読み取った画像信号を画像形成部11のレーザースキャナユニットに出力する。
【0011】
レーザースキャナユニットは、画像読取装置12から出力された画像信号に基づき感光ドラムにレーザ光を照射する。これにより、感光ドラム上に静電潜像が形成される。また、現像器から供給されるトナーによって静電潜像が現像され、感光ドラム上にトナー像が形成される。
【0012】
これに対して、給紙装置13は、シートの一例としての用紙を感光ドラム側に給送する。これにより、感光ドラム上のトナー像が用紙に転写される。また、定着部は、トナー像が転写された用紙を加熱及び加圧し、用紙に画像を定着させる。最終的に、用紙は、排紙装置14に搬送される。排紙装置14は、搬送された用紙を排紙する。
【0013】
[給紙装置]
次に、図2から図5を参照して、本実施形態の給紙装置13を詳細に説明する。図2は、給紙装置13の内部構造を示す斜視図である。図3は、給紙装置13のファンユニット70の斜視図である。図4は、ファンユニット70の第1吸引ファン71及び第2吸引ファン72の構成例を示す模式図である。図5は、吸引機構によって用紙が吸引される状態を示す斜視図である。
【0014】
図2及び図3に示されるように、給紙装置13は、給紙トレイ40と、フロント送風装置51と、サイド送風装置52と、吸引機構60と、搬送機構80と、制御部90(図6参照)と、を有する。なお、吸引機構60は、「送風手段」の一例である。搬送機構80は、「搬送手段」の一例である。制御部90は、「制御手段」の一例である。
【0015】
給紙トレイ40は、用紙束Pを載置する用紙載置台41と、用紙の給送方向の例えば後方側に位置するエンドフェンス42と、給送方向と直交する方向の両サイドに位置するサイドフェンス43a,43bを有し、給送対象の用紙束Pを収める。用紙載置台41は、給紙トレイ40の高さ方向に昇降可能に設けられることが好ましい。また、サイドフェンス43a,43bは、給紙トレイ40の内側に向けて突設される用紙押さえ部材431a,431bを有してもよい。
【0016】
フロント送風装置51は、用紙の給送方向前方側に位置し、給紙トレイ40に収められる用紙束Pに向けてエアを送風し、用紙束Pの最上位の用紙を含む上位部の用紙を浮上させる。また、フロント送風装置51は、浮上した上位部の用紙を1枚ずつ分離するエアを送風する。フロント送風装置51の例として、ブロワファンが挙げられる。
【0017】
サイド送風装置52は、例えば、サイドフェンス43a,43bのそれぞれに設けられ、用紙束Pの両サイドからエアを送風する。サイド送風装置52の例として、ブロワファンが挙げられる。フロント送風装置51及びサイド送風装置52から送風されるエアを用いて、浮上した上位部の用紙を1枚ずつ分離する。
【0018】
吸引機構60は、ファンユニット70と、吸引チャンバ78と、を有する。また、搬送機構80は、駆動ローラ81と、従動ローラ82と、駆動ローラ81及び従動ローラ82に架け渡される無端の吸着ベルト83と、を有する。吸引チャンバ78は、吸着ベルト83に囲まれる空間に位置する。
【0019】
ファンユニット70は、図3に示されるように、第1吸引ファン71と、第2吸引ファン72と、第1吸引ファン71と連結する第1ダクト73と、第2吸引ファン72と連結する第2ダクト74とを有する。第1吸引ファン71と第2吸引ファン72とは、第2ダクト74を介して直列に接続する。このように、第1吸引ファン71と第2吸引ファン72とが直列に接続することで、1つのファンに比べて大きな負圧を生成することができる。
【0020】
第1ダクト73、第1吸引ファン71、第2ダクト74、第2吸引ファン72の内部は連通し、第1吸引ファン71及び第2吸引ファン72の駆動によって生成されるエアの流路が形成される。
【0021】
第1吸引ファン71は、図4(a)に示されるように、複数の羽根から構成される回転羽根711を有するブロワファンである。回転羽根711は、連結するモータの駆動によって回転する。これにより、第1ダクト73から第1吸引ファン71の内部にエアが流入する。また、流入するエアは、第1吸引ファン71の排気用開口712から排気され、第2ダクト74側に流れる。
【0022】
第2吸引ファン72は、図4(b)に示されるように、複数の羽根から構成される回転羽根721を有するブロワファンである。回転羽根721は、連結するモータの駆動によって回転する。これにより、第2ダクト74から第2吸引ファン72の内部にエアが流入する。また、流入するエアは、第2吸引ファン72の排気用開口722から排気される。なお、第2吸引ファン72の排気用開口722は、ファンユニット70に形成されるエアの流路の排気口に相当する。
【0023】
本実施形態のファンユニット70は、第1吸引ファン71及び第2吸引ファン72の2つの吸引ファンを有しているが、吸引ファンの数は、3つ以上であってもよい。また、本実施形態において、第1吸引ファン71が第2吸引ファン72より吸引チャンバ78よりに位置しているが、双方の位置関係は、これと逆であってもよい。
【0024】
吸引チャンバ78は、図5に示されるように、ファンユニット70と連結する。また、吸引チャンバ78の内部は、ファンユニット70の第1吸引ファン71、第2吸引ファン72の駆動によって負圧にされる。一方、吸着ベルト83には、ベルトを貫通する複数の小孔が設けられている。これにより、フロント送風装置51及びサイド送風装置52からのエアによって、浮上・分離した用紙が、吸着ベルト83に吸着する。また、駆動ローラ81が駆動し、吸着ベルト83に吸着した用紙が給紙方向に搬送される。
【0025】
[制御部のハードウェア構成]
次に、図6を参照して、本実施形態の制御部90のハードウェア構成の一例を説明する。図6は、制御部90のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0026】
図6に示されるように、制御部90は、CPU(Central Processing Unit)241と、ROM(Read Only Memory)242と、RAM(Random Access Memory)243と、I/Oポート244とを備えている。
【0027】
CPU241は、ROM242に記憶されたプログラムを実行することにより、順次・分岐・反復処理等を実行する演算装置である。ROM242は、CPU241で実行されるプログラム等が記憶された不揮発性記憶装置である。RAM243は、CPU241の動作のワークエリア(作業領域)として機能するメモリである。I/Oポート244は、各種信号の入出力を行うインターフェースである。バスライン245は、CPU241等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。なお、制御部90は上記の構成でなくとも良い。
【0028】
[制御部の機能構成]
次に、図7及び図8を参照して、本実施形態の制御部90の機能構成の一例を説明する。図7は、制御部90の機能構成の一例を示すブロック図である。また、図8は、惰性回転する第2吸引ファン72の回転羽根721に、第1吸引ファン71からのエアが送風される状態を示す模式図である。
【0029】
図7に示されるように、制御部90は、第1吸引ファン駆動制御部91と、第2吸引ファン駆動制御部92と、回転停止判定部93とを有する。第1吸引ファン駆動制御部91、第2吸引ファン駆動制御部92、回転停止判定部93の機能は、例えば、CPU241が所定のプログラムを実行することによって実現される。
【0030】
具体的には、第1吸引ファン駆動制御部91は、第1吸引ファン71のモータを駆動するモータドライバに、モータの駆動又は駆動停止を指示する制御信号を出力する。また、第2吸引ファン駆動制御部92は、第2吸引ファン72のモータを駆動するモータドライバに、モータの駆動又は駆動停止を指示する制御信号を出力する。以下、モータの駆動を指示する制御信号を「駆動指示信号」と言い、モータの駆動停止を指示する制御信号を「駆動停止指示信号」と言う場合がある。
【0031】
特に限定されないが、第1吸引ファン駆動制御部91や第2吸引ファン駆動制御部92からの駆動指示信号は、例えば、ユーザの情報端末から画像形成装置1に入力された印刷ジョブ信号に応じて出力される。また、第1吸引ファン駆動制御部91や第2吸引ファン駆動制御部92からの駆動停止指示信号は、例えば、印刷ジョブ信号に応じて用紙への印刷が完了したことを契機に出力される。
【0032】
ところで、本実施形態の第1吸引ファン71は、駆動停止指示信号に基づく停止動作の開始後、回転羽根711の完全停止を待つことなく、次の駆動指示信号によって駆動することができる。
【0033】
これに対して、第2吸引ファン72は、駆動停止指示信号に基づく停止動作の開始後、回転羽根721が惰性回転している間、駆動することができない。すなわち、第2吸引ファン72の回転羽根721が完全停止しなければ、次の印刷ジョブ信号に応じた駆動指示信号が受け付けられない。ここで、第1吸引ファン71の「停止動作」とは、第1吸引ファン駆動制御部91からモータドライバに駆動停止指示信号が出力された後の第1吸引ファン71の動作を言う。
【0034】
本実施形態の制御部90は、第1吸引ファン71及び第2吸引ファン72の停止動作制御時(各モータドライバに、駆動停止指示信号を出力する時)、それぞれの吸引ファンの停止タイミングに時間差を設ける。具体的には、第2吸引ファン駆動制御部92が、駆動停止指示信号を出力してから所定時間経過後、第1吸引ファン駆動制御部91が駆動停止指示信号を出力する。これにより、制御部90は、第1吸引ファン71及び第2吸引ファン72のそれぞれが相互に異なるタイミングで動作を停止するよう制御する。
【0035】
第2吸引ファン駆動制御部92が第2吸引ファン72のモータドライバに駆動停止指示信号を出力し、第2吸引ファン72が停止動作を開始する。このとき、第2吸引ファン72は、惰性回転する。ここで、第2吸引ファン72の「停止動作」とは、第2吸引ファン駆動制御部92からモータドライバに駆動停止指示信号が出力された後の第2吸引ファン72の動作を言う。
【0036】
これに対して、第1吸引ファン駆動制御部91からは駆動停止指示信号を出力せず、第1吸引ファン71の駆動を継続する。これにより、図8に示されるように、惰性回転する第2吸引ファン72の回転羽根721に、第1吸引ファン71からのエアが送風される。その結果、回転羽根721に、惰性回転の方向とは逆方向に力が作用し、回転羽根721が完全回転するまでの時間を短縮することができる。
【0037】
続いて、第1吸引ファン駆動制御部91が、第1吸引ファン71のモータドライバに駆動停止指示信号を出力し、第1吸引ファン71の駆動を停止する。
【0038】
回転停止判定部93は、予め定められた設定時間の経過をもって第1吸引ファン71の回転羽根711や第2吸引ファン72の回転羽根721の回転が完全停止したと判定する。ただし、これに限られず、回転停止判定部93は、第1吸引ファン71の回転羽根711や第2吸引ファン72の回転羽根721の回転数を検知する回転数検知手段(例えば、ロータリエンコーダ)からの検知信号に基づき、各回転羽根の回転の完全停止を判定してもよい。
【0039】
上記で説明した実施形態の制御部90で実行される各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるCPU241のようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
【0040】
<動作>
次に、図9を参照して、本実施形態のファンユニット70の動作を説明する。図9は、ファンユニット70の動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【0041】
まず、制御部90の第2吸引ファン駆動制御部92が、第2吸引ファン72のモータドライバに駆動停止指示信号を出力する(S11)。これにより、第2吸引ファン72は、停止動作を開始する一方、回転羽根721は、すぐには完全停止せず惰性回転する。
【0042】
続いて、制御部90の第1吸引ファン駆動制御部91が、第1吸引ファン71の回転羽根711の回転数を通常制御期間における回転数から増やすための制御信号を第1吸引ファン71のモータドライバに出力する(S12)。これにより、第1吸引ファン71の回転羽根711の回転数が増える。その結果、惰性回転する第2吸引ファン72へのエアの送風量が増え、回転羽根721が完全停止するまでの時間を短縮することができる。ここで、「通常制御期間」とは、第1吸引ファン71及び第2吸引ファン72の動作の停止を制御する期間(停止動作の期間)以外の期間を言う。
【0043】
続いて、制御部90の回転停止判定部93は、第2吸引ファン72に駆動停止指示信号が出力されてからの時間T1が、所定時間X(例えば、8秒)以上経過したか否かを判定する(S13)。
【0044】
回転停止判定部93が、第2吸引ファン72に駆動停止指示信号が出力されてから所定時間Xが経過していると判定する場合(S13のYES)、第1吸引ファン駆動制御部91が、第1吸引ファン71のモータドライバに駆動停止指示信号を出力する(S14)。
【0045】
続いて、第1吸引ファン71に駆動停止指示信号が出力されてからの時間T2が、所定時間Y(例えば、14秒)以上経過し(S15)し、第1吸引ファン71及び第2吸引ファン72が共に完全停止する。
【0046】
<第1実施形態の変形例1>
[構成]
次に、図10を参照して、第1実施形態の変形例1を説明する。図10は、変形例1の吸引機構60Aの斜視図である。なお、第1実施形態と同一の構成部に関しては、同じ符号を付し、説明を省略する場合がある。
【0047】
変形例1の吸引機構60Aは、図10に示されるように、ファンユニット70と吸引チャンバ78に加えて、ファンユニット70に形成されるエアの流路を開閉するシャッタ機構100を有する。図10に示されるシャッタ機構100は、第1ダクト73に設けられる流路の吸引口75を開閉する。なお、シャッタ機構100は、「シャッタ手段」の一例である。
【0048】
シャッタ機構100は、吸引口75を開閉するシャッタ部110と、シャッタ部110の駆動部(例えば、ソレノイド等のアクチュエータ)と、を有する。なお、シャッタ部110の駆動部を「シャッタ駆動部」と言う場合がある。
【0049】
シャッタ機構100のシャッタ部110は、吸引口75の全部を閉めてもよい。これにより、第1ダクト73と吸引チャンバ78とを遮断する。その結果、第2吸引ファン72を完全停止させるために第1吸引ファン71の駆動を継続しても、用紙が吸引機構60に吸引されることを防ぐことができる。
【0050】
シャッタ部110は、吸引口75の一部を閉めてもよい。これにより、吸引チャンバ78から第1ダクト73に吸引されるエアの流量(風量)を調整することができる。その結果、吸引機構60Aにおける用紙の吸引力を調整することができる。なお、吸引チャンバ78から第1ダクト73に吸引されるエアの流量を調整するにあたり、シャッタ部110は、ファンユニット70の排気口76の一部を開閉してもよい。また、シャッタ部110は、ファンユニット70に形成されるエアの流路における、吸引口75及び排気口76以外の箇所の一部を開閉してもよい。
【0051】
[制御部]
次に、図11を参照して、第1実施形態の変形例1の制御部90Aの機能構成を説明する。図11は、変形例1の制御部90Aの機能構成の一例を示すブロック図である。変形例1の制御部90Aは、図11に示されるように、シャッタ機構駆動制御部94を更に有する。具体的には、シャッタ機構駆動制御部94は、シャッタ駆動部に駆動信号を出力し、シャッタ部110の動作を制御する。シャッタ機構駆動制御部94の機能は、例えば、CPU241が所定のプログラムを実行することによって実現される。
【0052】
給紙トレイ40は、給紙トレイ40をロックするロック機構を更に有してもよい。このとき、制御部90Aは、ロック機構のロックを解除するロック解除部95を更に有してもよい。なお、ロック解除部95の機能も、例えば、CPU241が所定のプログラムを実行することによって実現される。
【0053】
[動作]
次に、図12を参照して、第1実施形態の変形例1のシャッタ機構100の動作を説明する。図12は、変形例1におけるシャッタ機構100の動作の一例を説明するフローチャートである。
【0054】
まず、印刷ジョブの完了に伴い、制御部90Aのシャッタ機構駆動制御部94は、シャッタ部110を動作させ、ファンユニット70に形成される流路の吸引口75を閉めるための制御信号をシャッタ駆動部に出力する(S21)。これにより、第1吸引ファン71や第2吸引ファン72の作用に基づき吸引チャンバ78内に負圧が生成されることを防止できる。すなわち、印刷ジョブ完了後、用紙が吸引機構60Aに吸引されることを防止できる。
【0055】
続いて、制御部90Aの第2吸引ファン駆動制御部92は、第2吸引ファン72のモータドライバに駆動停止指示信号を出力する(S22)。これにより、第2吸引ファン72は、停止動作を開始するが、第2吸引ファン72の回転羽根721は、すぐには完全停止せず、惰性回転する。
【0056】
一方、第1吸引ファン71の駆動は、継続している。そのため、第1吸引ファン71の回転羽根711の回転によって生成されるエアが、惰性回転する第2吸引ファン72の回転羽根721に送風され、回転羽根721に、惰性回転の方向とは逆方向に力が作用する。
【0057】
続いて、制御部90Aの回転停止判定部93は、第2吸引ファン72の回転羽根721が完全停止したか否かを判定する(S23)。なお、回転羽根721の完全停止を判定する方法は、第1実施形態における判定方法と同様であってよい。
【0058】
回転停止判定部93が、第2吸引ファン72の回転羽根721の完全停止を判定する場合(S23のYES)、制御部90Aの第1吸引ファン駆動制御部91は、第1吸引ファン71のモータドライバに駆動停止指示信号を出力する(S24)。
【0059】
続いて、制御部90Aの回転停止判定部93は、第1吸引ファン71の回転羽根711が完全停止したか否かを判定する(S25)。なお、回転羽根711の完全停止を判定する方法は、第1実施形態における判定方法と同様であってよい。
【0060】
回転停止判定部93によって、第1吸引ファン71の回転羽根711が完全停止したと判定される場合(S25のYES)、制御部90Aのシャッタ機構駆動制御部94は、シャッタ部110を動作させ、吸引口75を開けるための制御信号をシャッタ駆動部に出力する(S26)。これにより、吸引口75が開いて、第1ダクト73と吸引チャンバ78とが再び連通する。その結果、次の印刷ジョブ信号が入力された後、第1吸引ファン71及び第2吸引ファン72の駆動によって速やかに吸引チャンバ78内を負圧にすることができる。すなわち、速やかに、用紙の給送を行うことができる。
【0061】
次に、図13を参照して、変形例1における給紙トレイ40のロックを解除する際の動作の一例を説明する。図13は、変形例1における給紙トレイ40のロックを解除する際の動作の一例を説明するフローチャートである。
【0062】
まず、回転停止判定部93は、第1吸引ファン71の回転羽根711及び第2吸引ファン72の回転羽根721が完全停止しているか否かを判定する(S31)。回転停止判定部93における回転羽根711,721の完全停止を判定する方法は、第1実施形態における判定方法と同様であってよい。
【0063】
ここで、双方の回転羽根711,721が完全停止している場合(S31のYES)、制御部90Aのロック解除部95は、給紙トレイ40のロック機構に、給紙トレイ40のロックを解除するための制御信号を出力する(S33)。これにより、給紙トレイ40のロックが解除され、給紙トレイ40の引き出しが可能となる。
【0064】
これに対して、回転羽根711,721の少なくとも一方が完全停止していない場合(S31のNO)、制御部90Aは、シャッタ部110が吸引口75を閉じているか否かを判定する(S32)。なお、シャッタ部110が閉じているか否かを判定する方法は、特に限定されないが、例えば、光センサ等からの検出信号を用いる方法が挙げられる。
【0065】
続いて、制御部90Aによって、シャッタ部110が吸引口75を閉じていると判定される場合(S32のYES)、制御部90Aのロック解除部95は、給紙トレイ40のロック機構に、給紙トレイ40のロックを解除するための制御信号を出力する(S33)。これにより、第1吸引ファン71及び第2吸引ファン72が回転中であっても、第1ダクト73と吸引チャンバ78とが遮断されているため、給紙トレイ40に供給された用紙が、吸着ベルト83に不用意に吸着するなどの事態を防止できる。その結果、第1吸引ファン71の回転羽根711及び第2吸引ファン72の回転羽根721の双方の完全停止を待たず、給紙トレイ40を引き出し、用紙を供給することができる。
【0066】
なお、制御部90Aは、給紙トレイ40のロックを解除するための制御信号を出力した後、画像形成装置1の各種機能を実行するための操作部に、給紙トレイ40のロックを解除した旨のメッセージを表示させてもよい。
【0067】
<第1実施形態の変形例2>
[構成]
次に、図14を参照して、第1実施形態の変形例2を説明する。図14は、変形例2のファンユニット70Bの斜視図である。なお、第1実施形態及び変形例1と同一の構成部に関しては、同じ符号を付し、説明を省略する場合がある。
【0068】
図14に示されるように、変形例2のファンユニット70Bは、例えば、第2吸引ファン72の回転羽根721の回転数を検知するロータリエンコーダ723を更に有する。なお、ロータリエンコーダ723は、「回転数検知機構」の一例である。
【0069】
[制御部]
次に、図15を参照して、第1実施形態の変形例2の制御部90Bの機能構成を説明する。図15は、制御部90Bの機能構成の一例を示すブロック図である。
【0070】
図15に示されるように、制御部90Bは、ロータリエンコーダ723からの出力信号を取得し、例えば、第2吸引ファン72の回転羽根721の回転数を演算する回転数演算部96を更に有する。また、回転数演算部96は、回転羽根721の回転数に係る演算結果を第1吸引ファン駆動制御部91に出力する。なお、回転数演算部96の機能は、例えば、CPU241が所定のプログラムを実行することによって実現される。
【0071】
第2吸引ファン72が停止動作を開始し、回転数演算部96によって演算された、第2吸引ファン72の回転羽根721の回転数が所定の閾値以上である場合、回転数演算部96は、第1吸引ファン駆動制御部91に回転羽根711の回転数を増やすための制御信号を出力する。それに応じて、第1吸引ファン駆動制御部91は、第1吸引ファン71の回転羽根711の回転数を通常制御期間における回転数から増やすための制御信号を第1吸引ファン71のモータドライバに出力する。これにより、第1吸引ファン71から第2吸引ファン72へのエアの送風量が増え、第2吸引ファンの回転羽根721に対して惰性回転の回転方向とは逆方向に大きな力を作用させることができる。
【0072】
続いて、惰性回転する回転羽根721の回転数が減り、回転数演算部96によって演算された、回転羽根721の回転数が所定の閾値を下回る場合、回転数演算部96は、第1吸引ファン駆動制御部91に回転羽根711の回転数を減らすための制御信号を出力する。それに応じて、第1吸引ファン駆動制御部91は、第1吸引ファン71の回転羽根711の回転数を減らすための制御信号を第1吸引ファン71のモータドライバに出力する。これにより、第2吸引ファン72の回転羽根721の回転力に応じて、第1吸引ファン71から第2吸引ファン72へのエア送風量を調整することができる。
【0073】
制御部90Bは、ロータリエンコーダ723からの出力信号に基づき第2吸引ファン72の回転羽根721の回転数を検出すると共に、検出した回転羽根721の回転数に応じて、第1吸引ファン71の回転羽根711の回転数を制御する。その結果、第2吸引ファン72の回転羽根721だけでなく、第1吸引ファン71の回転羽根711の完全停止までの時間も短くすることができる。
【0074】
<第1実施形態の変形例3>
[構成]
次に、図16を参照して、第1実施形態の変形例3を説明する。図16は、変形例3の吸引機構60Cの斜視図である。なお、第1実施形態及び変形例1,2と同一の構成部に関しては、同じ符号を付し、説明を省略する場合がある。
【0075】
図16に示されるように、変形例3の吸引機構60Cは、ファンユニット70内の圧力を検知する気圧センサ77を更に有する。変形例3では、気圧センサ77は、第1ダクト73内に設けられる。ただし、ファンユニット70内の気圧を検出可能であれば、気圧センサ77の位置は、これに限られない。
【0076】
[制御部]
次に、図17を参照して、第1実施形態の変形例3の制御部90Cの機能構成を説明する。図17は、制御部90Cの機能構成の一例を示すブロック図である。
【0077】
変形例3の制御部90Cは、図17に示されるように、気圧モニタ部97を有する。気圧モニタ部97は、気圧センサ77からの出力信号を受け取り、第1吸引ファン71及び第2吸引ファン72の停止動作中、ファンユニット70内の圧力が所定値(例えば、外気圧)を下回るか否かを判定する。
【0078】
ファンユニット70内の圧力が外気圧を下回る場合、気圧モニタ部97は、シャッタ部110を動作させ、吸引口75を閉めるための制御信号をシャッタ駆動制御部95に出力する。これにより、シャッタ部110が吸引口75を閉め、第1ダクト73と吸引チャンバ78とを遮断する。その結果、吸引チャンバ78内が負圧になることを防止できる。すなわち、第1吸引ファン71及び第2吸引ファン72の停止動作が開始された後、用紙が吸引機構60に吸引されることを防止できる。
【0079】
これに対して、ファンユニット70内の圧力が外気圧以上の場合、気圧モニタ部97は、シャッタ部110を動作させ、吸引口75を開くための制御信号をシャッタ駆動制御部95に出力する。これにより、第1ダクト73と吸引チャンバ78とが再び連通する。
【0080】
以上、実施形態について説明したが、本発明は、前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形及び改良が可能である。
【0081】
例えば、フロント送風装置51、サイド送風装置52に係る各送風手段も、吸引機構60等におけるファンユニット70と同様のファンユニットを有してもよい。すなわち、フロント送風装置51及びサイド送風装置52の少なくとも一方は、相互に連結される2つ以上のブロワファンを有してもよい。また、これらのブロワファンは、ダクトを介して連結されていてもよい。
【0082】
フロント送風装置51及びサイド送風装置52の少なくとも一方に設けられるブロワファンの各種動作(回転駆動、回転停止動作等)は、前述の制御部90等によって制御されてもよい。例えば、制御部90Aは、フロント送風装置51及びサイド送風装置52の少なくとも一方に設けられるブロワファンの回転羽根の停止に応じて、給紙トレイ40のロックを解除してもよい。また、当該ブロワファンの回転羽根の回転数は、ロータリエンコーダ等の回転数検知手段によって検知されてもよい。制御部90Bは、ロータリエンコーダの回転数の検知結果に基づき、当該ブロワファンの回転停止を判定してもよい。
【0083】
本発明の態様は、例えば、以下のとおりである。
<1> 直列接続された複数のブロワファンを有する送風手段と、
前記複数のブロワファンの動作を制御する制御手段と、を有し、
前記制御手段は、前記複数のブロワファンのそれぞれが相互に異なるタイミングで動作を停止するように制御する、シート給送装置。
<2> 前記送風手段は、前記複数のブロワファンのそれぞれが有する回転羽根を回転させ、
前記制御手段は、前記複数のブロワファンのうち、停止タイミングが遅い方の前記ブロワファンにおける前記回転羽根の回転数を、前記ブロワファンの動作の停止を制御する期間以外の期間における前記回転羽根の回転数に対して異ならせることを特徴とする前記<1>に記載のシート給送装置。
<3> エアの流路を開閉するシャッタ手段を更に有し、
前記制御手段は、前記複数のブロワファンのうちの少なくとも一方の動作を停止する際、前記送風手段での送風を停止するよう、前記シャッタ手段を閉じることを特徴とする前記<1>又は前記<2>に記載のシート給送装置。
<4> 前記制御手段は、前記流路の一部を閉じるよう前記シャッタ手段を制御することで、前記送風手段の風量を調整することを特徴とする前記<3>に記載のシート給送装置。
<5> 前記制御手段は、前記ブロワファンの回転羽根が完全停止してから前記シャッタ手段を開けることを特徴とする前記<3>又は前記<4>に記載のシート給送装置。
<6> 更に、シートを積載するトレイを有し、
前記制御手段は、前記ブロワファンの回転羽根の回転中、前記シャッタ手段を閉じた後、前記トレイのロックを解除することを特徴とする前記<3>から前記<5>のいずれか1つに記載のシート給送装置。
<7> 前記送風手段は、前記送風手段内の圧力を検知するための気圧センサを有し、
前記制御手段は、前記気圧センサからの出力信号に基づき、前記シャッタ手段の開閉を制御することを特徴とする前記<3>から前記<6>のいずれか1つに記載のシート給送装置。
<8> 前記送風手段は、前記複数のブロワファンのうち、少なくとも停止タイミングが早い方の前記ブロワファンの回転羽根の回転数を検知する回転数検知手段を有し、
前記制御手段は、前記回転数検知手段からの出力信号に基づき、停止タイミングが遅い方の前記ブロワファンの回転羽根の回転数を制御して、双方の前記ブロワファンの完全停止を早めることを特徴とする前記<1>から前記<7>のいずれか1つに記載のシート給送装置。
<9> 前記<1>から前記<8>のいずれか1つに記載のシート給送装置を有する画像形成装置。
【符号の説明】
【0084】
1 画像形成装置
11 画像形成部
12 画像読取装置
13 給紙装置
14 排紙装置
40 給紙トレイ
41 用紙載置台
42 エンドフェンス
43 サイドフェンス
51 フロント送風装置
52 サイド送風装置
60,60A,60C 吸引機構
70,70B ファンユニット
71 第1吸引ファン
711 回転羽根
72 第2吸引ファン
721 回転羽根
723 ロータリエンコーダ
73 第1ダクト
74 第2ダクト
75 吸引口
76 排気口
77 気圧センサ
78 吸引チャンバ
80 搬送機構
81 駆動ローラ
82 従動ローラ
83 吸引ベルト
90,90A,90B,90C 制御部
91 第1吸引ファン駆動制御部
92 第2吸引ファン駆動制御部
93 回転停止判定部
94 シャッタ機構駆動制御部
95 ロック解除部
96 回転数演算部
97 気圧モニタ部
100 シャッタ機構
110 シャッタ部
241 CPU
242 ROM
243 RAM
244 I/Oポート
【先行技術文献】
【特許文献】
【0085】
【特許文献1】特開2009-203072号公報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17