(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024078147
(43)【公開日】2024-06-10
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理装置、通信機器、情報処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 8/65 20180101AFI20240603BHJP
【FI】
G06F8/65
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022190537
(22)【出願日】2022-11-29
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】木村 学
【テーマコード(参考)】
5B376
【Fターム(参考)】
5B376CA31
5B376CA56
5B376CA57
5B376CA58
(57)【要約】
【課題】情報処理装置から通信機器へのファームウェアの送信に失敗した場合でも、通信機器のアップデータが可能となる情報処理システム、情報処理装置、通信機器、情報処理方法、およびプログラムを提供する。
【解決手段】本発明は、サーバから情報処理装置にファームウェアをダウンロードし、前記情報処理装置にダウンロードした前記ファームウェアを通信機器に送信することで前記通信機器のアップデートを行う情報処理システムであって、前記情報処理装置は、前記サーバへの接続に用いる接続情報、および前記サーバから前記ファームウェアをダウンロードするダウンロード日時を前記通信機器に送信する送信部、を備え、前記通信機器は、前記通信機器の前記ファームウェアのアップデートに失敗かつ前記ダウンロード日時が経過した場合に、前記接続情報を用いて、前記サーバから前記ファームウェアのダウンロードを行い、前記通信機器の前記ファームウェアのアップデート処理を行うアップデート処理部、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバから情報処理装置にファームウェアをダウンロードし、前記情報処理装置にダウンロードした前記ファームウェアを通信機器に送信することで前記通信機器のアップデートを行う情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
前記サーバへの接続に用いる接続情報、および前記サーバから前記ファームウェアをダウンロードするダウンロード日時を前記通信機器に送信する送信部、を備え、
前記通信機器は、
前記通信機器の前記ファームウェアのアップデートに失敗かつ前記ダウンロード日時が経過した場合に、前記接続情報を用いて、前記サーバから前記ファームウェアのダウンロードを行い、前記通信機器の前記ファームウェアのアップデート処理を行うアップデート処理部、
を備える情報処理システム。
【請求項2】
前記通信機器は、前記ファームウェアのアップデートに失敗した場合は、指定時刻に前記ファームウェアのアップデートが行われることを表示する表示制御部をさらに備える請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記通信機器は、前記ファームウェアのアップデートに失敗した場合は、表示画面からファームアップデート時刻の変更を受け付ける受付部をさらに備え、
前記アップデート処理部は、変更された前記ファームアップデート時刻に前記通信機器の前記ファームウェアのアップデート処理を実行する、請求項1または2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記アップデート処理部は、前記ファームウェアのアップデートに失敗した場合は、画面からファームアップデートの実行指示に応じて、直ちに、前記通信機器の前記ファームウェアのアップデート処理を実行する、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項5】
サーバからファームウェアをダウンロードし、ダウンロードした前記ファームウェアを通信機器に送信することで前記通信機器のアップデートを行う情報処理装置であって、
前記サーバへの接続に用いる接続情報、および前記サーバから前記ファームウェアをダウンロードするダウンロード日時を前記通信機器に送信する送信部、
を備える情報処理装置。
【請求項6】
サーバから情報処理装置にダウンロードされたファームウェアを受信することで自機器のファームウェアのアップデートを行う通信機器であって、
前記情報処理装置から、前記サーバへの接続に用いる接続情報、および前記サーバから前記ファームウェアをダウンロードするダウンロード日時を受信する受信部と、
前記通信機器の前記ファームウェアのアップデートに失敗かつ前記ダウンロード日時が経過した場合に、前記接続情報を用いて、前記サーバから前記ファームウェアのダウンロードを行い、前記通信機器の前記ファームウェアのアップデート処理を行うアップデート処理部と、
を備える通信機器。
【請求項7】
サーバから情報処理装置にファームウェアをダウンロードし、前記情報処理装置にダウンロードした前記ファームウェアを通信機器に送信することで前記通信機器のアップデートを行う情報処理システムで実行される情報処理方法であって、
前記情報処理装置が、
前記サーバへの接続に用いる接続情報、および前記サーバから前記ファームウェアをダウンロードするダウンロード日時を前記通信機器に送信するステップを含み、
前記通信機器が、
前記通信機器の前記ファームウェアのアップデートに失敗かつ前記ダウンロード日時が経過した場合に、前記接続情報を用いて、前記サーバから前記ファームウェアのダウンロードを行い、前記通信機器の前記ファームウェアのアップデート処理を行うステップ、
を含む情報処理方法。
【請求項8】
サーバから情報処理装置にダウンロードされたファームウェアを受信することで自機器のファームウェアのアップデートを行う通信機器を制御するコンピュータを、
前記情報処理装置から、前記サーバへの接続に用いる接続情報、および前記サーバから前記ファームウェアをダウンロードするダウンロード日時を受信する受信部と、
前記通信機器の前記ファームウェアのアップデートに失敗かつ前記ダウンロード日時が経過した場合に、前記接続情報を用いて、前記サーバから前記ファームウェアのダウンロードを行い、前記通信機器の前記ファームウェアのアップデート処理を行うアップデート処理部と、
して機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理装置、通信機器、情報処理方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
サーバ(外部装置の一例)から携帯端末(情報処理装置の一例)にファームウェアをダウンロードし、ダウンロードしたファームウェアを通信機器の一例であるMFP(Multi-Function Peripheral)に送信することでMFPのアップデートを行うシステムに関する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、サーバから携帯端末にファームウェアをダウンロードし、ダウンロードしたファームウェアをMFPに送信することでMFPのアップデートを行うシステムでは、ファームウェアの送信に失敗した場合、MFPのアップデートができない。
【0004】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、情報処理装置から通信機器へのファームウェアの送信に失敗した場合でも、通信機器のアップデータが可能となる情報処理システム、情報処理装置、通信機器、情報処理方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、サーバから情報処理装置にファームウェアをダウンロードし、前記情報処理装置にダウンロードした前記ファームウェアを通信機器に送信することで前記通信機器のアップデートを行う情報処理システムであって、前記情報処理装置は、前記サーバへの接続に用いる接続情報、および前記サーバから前記ファームウェアをダウンロードするダウンロード日時を前記通信機器に送信する送信部、を備え、前記通信機器は、前記通信機器の前記ファームウェアのアップデートに失敗かつ前記ダウンロード日時が経過した場合に、前記接続情報を用いて、前記サーバから前記ファームウェアのダウンロードを行い、前記通信機器の前記ファームウェアのアップデート処理を行うアップデート処理部、を備える。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、情報処理装置から通信機器へのファームウェアの送信に失敗した場合でも、通信機器のアップデータが可能となる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は、第1の実施の形態にかかる情報処理システムの構成を示すブロック図である。
【
図2A】
図2Aは、第1の実施の形態にかかる情報処理システムの携帯端末およびファームウェアサーバのハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図2B】
図2Bは、第1の実施の形態にかかる情報処理システムのMFPのハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、第1の実施の形態にかかる情報処理システムの機能構成の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、第1の実施の形態にかかる情報処理システムにおけるMFPのファームウェアのアップデート処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【
図5】
図5は、第1の実施の形態にかかる情報処理システムにおける接続情報の一例を説明するための図である。
【
図6】
図6は、第1の実施の形態にかかる情報処理システムにおけるダウンロード日時の一例を説明するための図である。
【
図7】
図7は、第1の実施の形態にかかる情報処理システムにおけるダウンロード日時の一例を説明するための図である。
【
図8】
図8は、第1の実施の形態にかかる情報処理システムにおけるファームウェアをダウンロードするためのリクエストの一例を説明するための図である。
【
図9】
図9は、第2の実施の形態にかかる情報処理システムにおけるMFPのファームウェアのアップデート処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【
図10】
図10は、第2の実施の形態にかかる情報処理システムのMFPで表示される画面の一例を示す図である。
【
図11】
図11は、第3の実施の形態にかかる情報処理システムにおけるMFPのファームウェアのアップデート処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【
図12】
図12は、第4の実施の形態にかかる情報処理システムにおけるMFPのファームウェアのアップデート処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【
図13】
図13は、第4の実施の形態にかかる情報処理システムのMFPで表示される画面の一例を示す図である。
【
図14】
図14は、第5の実施の形態にかかる情報処理システムの構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に添付図面を参照して、情報処理システム、情報処理装置、通信機器、情報処理方法、およびプログラムの実施の形態を詳細に説明する。
【0009】
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態にかかる情報処理システムの構成を示すブロック図である。本実施の形態にかかる情報処理システムは、
図1に示すように、ファームウェアサーバ1と、携帯端末2と、MFP(Multi-Function Peripheral)3と、を有する。ファームウェアサーバ1と、携帯端末2とは、インターネット等のネットワークを介して接続されている。
【0010】
携帯端末2は、ファームウェアサーバ(サーバの一例)1からファームウェアをダウンロードし、MFP3に対してファームウェアを送信することで、MFP3のアップデートを行う情報処理装置の一例である。MFP3は、携帯端末2からファームウェアを受信し、当該MFP3のファームウェアのアップデートを行う通信機器の一例である。ファームウェアサーバ1は、MFP3にアップロードするファームウェアを保持するサーバの一例である。
【0011】
図2Aは、第1の実施の形態にかかる情報処理システムの携帯端末およびファームウェアサーバのハードウェア構成の一例を示す図である。ここでは、ファームウェアサーバ1のハードウェア構成について説明するが、携帯端末2も同様の構成を有する。
【0012】
図2Aに示されているように、ファームウェアサーバ1は、コンピュータによって構築されており、
図2Aに示されているように、CPU501、ROM502、RAM503、HD504、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ505、ディスプレイ506、外部機器接続I/F(Interface)508、ネットワークI/F509、データバス510、キーボード511、ポインティングデバイス512、DVD-RW(Digital Versatile Disk Rewritable)ドライブ514、メディアI/F516を備えている。
【0013】
これらのうち、CPU501は、ファームウェアサーバ1全体の動作を制御する。ROM502は、IPL等のCPU501の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用される。HD504は、プログラム等の各種データを記憶する。HDDコントローラ505は、CPU501の制御にしたがってHD504に対する各種データの読み出しまたは書き込みを制御する。ディスプレイ506は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、または画像等の各種情報を表示する。外部機器接続I/F508は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。この場合の外部機器は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリやプリンタ等である。ネットワークI/F509は、通信ネットワーク100を利用してデータ通信をするためのインターフェースである。バスライン510は、
図2Aに示されているCPU501等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
【0014】
また、キーボード511は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。ポインティングデバイス512は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う入力手段の一種である。DVD-RWドライブ514は、着脱可能な記録媒体の一例としてのDVD-RW513に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。なお、DVD-RWに限らず、DVD-R等であってもよい。メディアI/F516は、フラッシュメモリ等の記録メディア515に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。
【0015】
図2Bは、第1の実施の形態にかかる情報処理システムのMFPのハードウェア構成の一例を示す図である。
図2Bに示されているように、MFP(Multi-Function Peripheral/Product/Printer)は、コントローラ910、近距離通信回路920、エンジン制御部930、操作パネル940、ネットワークI/F950を備えている。
【0016】
これらのうち、コントローラ910は、コンピュータの主要部であるCPU901、システムメモリ(MEM-P)902、ノースブリッジ(NB)903、サウスブリッジ(SB)904、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)906、記憶部であるローカルメモリ(MEM-C)907、HDDコントローラ908、及び、記憶部であるHD909を有し、NB903とASIC906との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス921で接続した構成となっている。
【0017】
これらのうち、CPU901は、MFP9の全体制御を行う制御部である。NB903は、CPU901と、MEM-P902、SB904、及びAGPバス921とを接続するためのブリッジであり、MEM-P902に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCI(Peripheral Component Interconnect)マスタ及びAGPターゲットとを有する。
【0018】
MEM-P902は、コントローラ910の各機能を実現させるプログラムやデータの格納用メモリであるROM902a、プログラムやデータの展開、及びメモリ印刷時の描画用メモリなどとして用いるRAM902bとからなる。なお、RAM902bに記憶されているプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、CD-R、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0019】
SB904は、NB903とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。ASIC906は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGPバス921、PCIバス922、HDDコントローラ908およびMEM-C907をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。このASIC906は、PCIターゲットおよびAGPマスタ、ASIC906の中核をなすアービタ(ARB)、MEM-C907を制御するメモリコントローラ、ハードウェアロジックなどにより画像データの回転などを行う複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)、並びに、スキャナ部931及びプリンタ部932との間でPCIバス922を介したデータ転送を行うPCIユニットとからなる。なお、ASIC906には、USB(Universal Serial Bus)のインターフェースや、IEEE1394(Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)のインターフェースを接続するようにしてもよい。
【0020】
MEM-C907は、コピー用画像バッファ及び符号バッファとして用いるローカルメモリである。HD909は、画像データの蓄積、印刷時に用いるフォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。HD909は、CPU901の制御にしたがってHD909に対するデータの読出又は書込を制御する。AGPバス921は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレータカード用のバスインタフェースであり、MEM-P902に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレータカードを高速にすることができる。
【0021】
また、近距離通信回路920には、近距離通信回路920aが備わっている。近距離通信回路920は、NFC(Near Field Communication)、Bluetooth(登録商標)等の通信回路である。更に、エンジン制御部930は、スキャナ部931及びプリンタ部932によって構成されている。また、操作パネル940は、現在の設定値や選択画面等を表示させ、操作者からの入力を受け付けるタッチパネル等のパネル表示部940a、並びに、濃度の設定条等の画像形成に関する条件の設定値を受け付けるテンキー及びコピー開始指示を受け付けるスタートキー等からなる操作パネル940bを備えている。コントローラ910は、MFP9全体の制御を行い、例えば、描画、通信、操作パネル940からの入力等を制御する。スキャナ部931又はプリンタ部932には、誤差拡散やガンマ変換などの画像処理部分が含まれている。
【0022】
なお、MFP3は、操作パネル940のアプリケーション切り替えキーにより、ドキュメントボックス機能、コピー機能、プリンタ機能、およびファクシミリ機能を順次に切り替えて選択することが可能となる。ドキュメントボックス機能の選択時にはドキュメントボックスモードとなり、コピー機能の選択時にはコピーモードとなり、プリンタ機能の選択時にはプリンタモードとなり、ファクシミリモードの選択時にはファクシミリモードとなる。
【0023】
また、ネットワークI/F950は、通信ネットワーク100を利用してデータ通信をするためのインターフェースである。近距離通信回路920及びネットワークI/F950は、PCIバス922を介して、ASIC906に電気的に接続されている。
【0024】
図3は、第1の実施の形態にかかる情報処理システムの機能構成の一例を示す図である。本実施の形態では、ファームウェアサーバ1は、CPU501が、RAM503を作業領域として、ROM502に記憶されるプログラムを実行することにより、通信制御部101aを実現する。また、HDDコントローラ505は、記憶保持部105aを実現する。記憶保持部105aは、MFP3のファームウェアを記憶する。
【0025】
通信制御部101aは、携帯端末2からのファームウェアの情報(ファームウェア情報)の取得要求に応じて、記憶保持部105aに記憶されるファームウェア情報を携帯端末2に送信する。また、通信制御部101aは、携帯端末2またはMFP3からのファームウェアの取得要求に応じて、記憶保持部105aに記憶されるファームウェアを、携帯端末2またはMFP3に送信する。
【0026】
本実施の形態では、携帯端末2は、CPU501が、RAM503を作業領域として、ROM502に記憶されるプログラムを実行することにより、通信制御部201aを実現する。また、HDDコントローラ505は、記憶保持部205aを実現する。記憶保持部205aは、MFP3のファームウェアのファームウェア情報を記憶する。
【0027】
通信制御部201aは、MFP3から、当該MFP3の情報(MPF情報)を取得する。ここで、MFP情報は、MFP3のファームウェアのバージョン、MFP3の機番等を含む。また、通信制御部201aは、ファームウェアサーバ1から、ファームウェア情報を取得する。また、通信制御部201aは、ファームウェアサーバ1から、ファームウェアをダウンロードする。
【0028】
通信制御部201aは、ファームウェアサーバ1からダウンロードしたファームウェアをMFP3に送信する。また、通信制御部201aは、ファームウェアサーバ1への接続に用いる接続情報、およびファームウェアサーバ1からファームウェアをダウンロードするダウンロード日時をMFP3等の通信機器に送信する送信部の一例として機能する。
【0029】
本実施の形態では、MFP3は、CPU901が、RAM902bを作業領域として、ROM902aに記憶されるプログラムを実行することにより、通信制御部301a、アップデート処理部301b、および表示制御部301cを実現する。また、HD909は、記憶保持部305aを実現する。
【0030】
通信制御部301aは、携帯端末2にMFP情報を送信する。また、通信制御部301aは、携帯端末2から、接続情報、ダウンロード日時等を受信する受信部の一例である。また、通信制御部301aは、携帯端末2から、ファームウェアを受信する。また、通信制御部301aは、MFP3のファームウェアのアップデートに失敗かつダウンロード日時が経過した場合に、接続情報を用いて、ファームウェアサーバ1からファームウェアのダウンロードを行う。
【0031】
アップデート処理部301bは、通信制御部301aにより携帯端末2から受信したファームウェア、または通信制御部301aによりファームウェアサーバ1からダウンロードしたファームウェアに基づいて、MFP3のファームウェアのアップデート処理を行うアップデート処理部の一例として機能する。これにより、携帯端末2からファームウェアを受信できず、MFP3のファームウェアのアップデートに失敗した場合でも、MFP3をアップデートすることができる。
【0032】
表示制御部301cは、MFP3のファームウェアのアップデートに関する情報等の各種情報を操作パネル940等の表示部に表示する。
【0033】
図4は、第1の実施の形態にかかる情報処理システムにおけるMFPのファームウェアのアップデート処理の流れの一例を示すシーケンス図である。まず、携帯端末2の通信制御部201aは、MFP3に対して、MFP情報の取得を要求する(ステップS401)。MFP3の通信制御部301aは、記憶保持部305aから、MFP情報を取得し(ステップS402)、取得したMFP情報を携帯端末2に送信する(ステップS403)。ここで、MFP情報は、MFP3の機番、およびMFP3のファームウェアのバージョン等を含む。
【0034】
次いで、携帯端末2の通信制御部201aは、MFP3から受信したMFP情報が含むバージョンを記憶保持部205aに保存する(ステップS404)。また、通信制御部201aは、ファームウェアサーバ1に対して、ファームウェア情報の取得を要求する(ステップS405)。ファームウェアサーバ1の通信制御部101aは、記憶保持部105aに対してファームウェア情報の取得を要求し(ステップS406)、記憶保持部105aから、ファームウェア情報を取得する(ステップS407)。次いで、通信制御部101aは、取得したファームウェア情報を携帯端末2に送信する(ステップS408)。ここで、ファームウェア情報は、MFP3の最新のファームウェアのバージョンを含む。
【0035】
携帯端末2の通信制御部201aは、ファームウェアサーバ1から取得したバージョン情報が含むバージョンを記憶保持部205aに通知する(ステップS409)。記憶保持部205aは、通知されたバージョンと、当該記憶保持部205aに記憶されるバージョンと、を比較する(ステップS410)。そして、通知されたバージョンが、記憶保持部205aに記憶されるバージョンよりも新しい場合、通信制御部201aは、ファームウェアサーバ1に対して、ファームウェアのダウンロードを要求する(ステップS411)。
【0036】
次に、ファームウェアサーバ1の通信制御部101aは、記憶保持部105aに対して、ファームウェアのダウンロードを要求し(ステップS412)、記憶保持部105aから、ファームウェアを取得する(ステップS413)。さらに、通信制御部101aは、取得したファームウェアを携帯端末2に送信する(ステップS414)。
【0037】
携帯端末2の通信制御部201aは、ファームウェアサーバ1からファームウェアをダウンロードすると、記憶保持部205aに対して、ファームウェアサーバ1への接続情報、およびファームウェアのダウンロード日時の取得を要求する(ステップS415)。そして、通信制御部201aは、記憶保持部205aから、接続情報およびダウンロード日時を取得する(ステップS416)。また、通信制御部201aは、取得した接続情報およびダウンロード日時をMFP3に送信する(ステップS417)。MFP3の通信制御部301aは、携帯端末2から受信した接続情報およびダウンロード日時を記憶保持部305aに書き込む(ステップS418)。
【0038】
図5は、第1の実施の形態にかかる情報処理システムにおける接続情報の一例を説明するための図である。ファームウェアサーバ1は、インターネット上にあるため、MFP3がインターネットアクセスするためには、プロキシの設定が必要となる。そのため、本実施の形態では、携帯端末2の通信制御部201aは、
図5に示すように、プロキシサーバのURL、ユーザ名、およびパスワードを含む接続情報をMFP3に送信する。
【0039】
図6および
図7は、第1の実施の形態にかかる情報処理システムにおけるダウンロード日時の一例を説明するための図である。本実施の形態では、携帯端末2の通信制御部201aは、
図6に示すように、ファームウェアをダウンロードする日付および時刻をダウンロード日時としてMFP3に送信しても良い。または、本実施の形態では、通信制御部201aは、
図7に示すように、ファームウェアをダウンロードする曜日および時刻をダウンロード日時としてMFP3に送信しても良い。
【0040】
図4に戻り、次に、携帯端末2の通信制御部201aは、ファームウェアサーバ1からダウンロードしたファームウェアをMFP3に送信する(ステップS419)。MFP3の通信制御部301aは、携帯端末2からのファームウェアの送信が途中で失敗した場合(例えば、携帯端末2との通信が途絶えた場合)、ファームウェアの送信結果を記憶保持部205aに保存し(ステップS420)、かつ当該送信結果を携帯端末2に送信する(ステップS421)。ここで、ファームウェアの送信が途中で失敗する場合には、MFP3との通信を接続できなかった場合、ファームウェアの送信途中で両者間の通信が途切れた場合等を含む。
【0041】
また、携帯端末2からのファームウェアの送信が途中で失敗した場合、通信制御部201aは、MFP3の再起動処理を実行する(ステップS422)。本実施の形態では、携帯端末2からのファームウェアの送信が途中で失敗した場合、通信制御部201aは、MFP3の再起動処理を実行しているが、これに限定するものではなく、当該再起動処理を実行せずに、次の処理に進んでも良い。
【0042】
次に、MFP3のアップデート処理部301bは、記憶保持部305aから、ファームウェアの送信結果、およびダウンロード日時を取得する(ステップS423、ステップS424)。そして、ファームウェアの送信結果が失敗の場合、アップデート処理部301bは、時間を計測し、計測した時間が、ダウンロード日時を経過しているか否かを判断する(ステップS425)。
【0043】
そして、計測した時間が、ダウンロード日時を経過している場合、アップデート処理部301bは、通信制御部301aに対して、ファームウェアのダウンロードを要求する(ステップS426)。通信制御部301aは、記憶保持部305aに記憶される接続情報を用いて、ファームウェアサーバ1に対して、ファームウェアのダウンロードを要求する(ステップS427)。
【0044】
図8は、第1の実施の形態にかかる情報処理システムにおけるファームウェアをダウンロードするためのリクエストの一例を説明するための図である。本実施の形態では、ファームウェアサーバ1からHTTPでファームウェアをダウンロードする場合、通信制御部301aは、
図8に示すように、リクエストヘッダおよびPOSTデータを用いて、ファームウェアサーバ1からファームウェアをダウンロードする。
【0045】
図4に戻り、ファームウェアサーバ1の通信制御部101aは、記憶保持部105aに対して、ファームウェアのダウンロードを要求し(ステップS428)、記憶保持部105aから、ファームウェアを取得する(ステップS429)。さらに、通信制御部101aは、取得したファームウェアをMFP3に送信する(ステップS430)。
【0046】
MFP3の通信制御部301aは、ファームウェアサーバ1からファームウェアをダウンロードし、アップデート処理部301bに対して、ファームウェアのアップデート処理を要求する(ステップS431)。アップデート処理部301bは、ファームウェアサーバ1からダウンロードしたファームウェアに用いて、MFP3のファームウェアをアップデートする。
【0047】
このように、第1の実施の形態にかかる情報処理システムによれば、携帯端末2からMFP3へのファームウェアの送信に失敗した場合でも、MFP3のアップデートを実行できる。
【0048】
(第2の実施の形態)
本実施の形態は、MFPのファームウェアのアップデートに失敗した場合に、指定時刻にファームウェアのアップデートが行われることを表示する例である。以下の説明では、第1の実施の形態と同様の構成については説明を省略する。
【0049】
本実施の形態では、表示制御部301cは、MFP3のファームウェアのアップデートに失敗した場合に、指定時刻にファームウェアのアップデートが行われることを操作パネル940等の表示部に表示する表示制御部の一例として機能する。
【0050】
図9は、第2の実施の形態にかかる情報処理システムにおけるMFPのファームウェアのアップデート処理の流れの一例を示すシーケンス図である。本実施の形態では、携帯端末2からのファームウェアの送信が途中で失敗した場合、表示制御部301cは、指定時刻にファームウェアのアップデートが行われることを操作パネル940に表示する(ステップS901)。その後、ステップS423以降の処理に進む。
【0051】
図10は、第2の実施の形態にかかる情報処理システムのMFPで表示される画面の一例を示す図である。本実施の形態では、表示制御部301cは、
図10に示すように、ファームウェアのアップデータを実行する日時(例えば、2022/08/01 22:00)を指定時刻として含む画面を操作パネル940に表示する。ここで、指定時刻は、ユーザがMFP3を利用する可能性が低い時間帯(例えば、深夜の時間帯)であっても良い。
【0052】
このように、第2の実施の形態にかかる情報処理システムによれば、MFP3の利用者に、指定時刻にファームウェアのアップデートが行われることを喚起させることができる。
【0053】
(第3の実施の形態)
本実施の形態は、MFPのファームウェアのアップデートに失敗した場合は、表示画面からファームアップデート時刻の変更を受け付け、変更されたファームウェアアップデート時刻にMFPのファームウェアのアップデート処理を実行する例である。以下の説明では、上述の実施の形態と同様の構成については説明を省略する。
【0054】
本実施の形態では、表示制御部301cは、MFP3のファームウェアのアップデートに失敗した場合は、操作パネル940(表示画面の一例)からファームウェアをアップデートするファームアップデート時刻の変更を受け付ける受付部の一例として機能する。そして、アップデート処理部301bは、変更されたファームアップデート時刻に従って、MFP3のファームウェアのアップデート処理を実行する。
【0055】
図11は、第3の実施の形態にかかる情報処理システムにおけるMFPのファームウェアのアップデート処理の流れの一例を示すシーケンス図である。本実施の形態では、携帯端末2からのファームウェアの送信が途中で失敗した場合、表示制御部301cは、操作パネル940に表示した画面において、ファームアップデート時刻の変更を受け付ける(ステップS1101)。そして、表示制御部301cは、ファームアップデート時刻を変更する(ステップS1102)。例えば、表示制御部301cは、
図10に示すように、ファームアップデート時刻の変更を指示可能なアップデート時刻変更ボタンを含む画面を操作パネル940に表示しても良い。そして、表示制御部301cは、当該画面において変更されたファームアップデート時刻を受け付ける。
【0056】
図11に戻り、その後、ステップS423以降の処理に進む。そして、MFP3のアップデート処理部301bは、変更されたファームアップデート時刻に従って、MFP3のファームウェアのアップデート処理を実行する。
【0057】
このように、第3の実施の形態にかかる情報処理システムによれば、MFP3の利用者が自由にファームウェアのアップデート時刻を指定することができる。
【0058】
(第4の実施の形態)
本実施の形態は、ファームアップデートに失敗した場合は、画面からファームアップデートの実行指示に応じて、直ちに、MFPのファームウェアのアップデート処理を実行する例である。以下の説明では、上述の実施の形態と同様の構成については説明を省略する。
【0059】
本実施の形態では、アップデート処理部301bは、MFP3のファームウェアのアップデートに失敗した場合、操作パネル940に表示した画面からのファームアップデートの実行指示に応じて、直ちに、MFP3のファームウェアのアップデート処理を実行する。
【0060】
図12は、第4の実施の形態にかかる情報処理システムにおけるMFPのファームウェアのアップデート処理の流れの一例を示すシーケンス図である。本実施の形態では、携帯端末2からのファームウェアの送信が途中で失敗した場合、表示制御部301cは、MFP3のファームウェアのアップデートを直ちに実行するアップデート実行指示を受け付けても良い(ステップS1201)。この場合、表示制御部301cは、受け付けたアップデート実行指示を記憶保持部305aに保存する(ステップS1202)。
【0061】
図13は、第4の実施の形態にかかる情報処理システムのMFPで表示される画面の一例を示す図である。本実施の形態では、表示制御部301cは、
図13に示すように、MFP3のファームウェアのアップデートを直ちに実行することを指示可能な「すぐにアップデートする」ボタンを含む画面を操作パネル940に表示しても良い。そして、表示制御部301cは、当該ボタンの押下に応じて、MFP3のファームウェアのアップデートを直ちに実行するアップデート実行指示を受け付ける。
【0062】
図12に戻り、アップデート処理部301bは、記憶保持部305aにアップデート実行指示が保存されると、通信制御部301aに対してファームウェアのダウンロードを要求する(ステップS1203)。その後、ステップS426以降の処理に進む。
【0063】
このように、第4の実施の形態にかかる情報処理システムによれば、MFP3の利用者からのアップデート実行指示に応じて、直ちに、MFP3にファームウェアのアップデートを行わせることができる。
【0064】
(第5の実施の形態)
本実施の形態は、情報処理システムが有する通信機器の一例としてホワイトボードまたはプロジェクタを含む例である。以下の説明では、上述の実施の形態と同様の構成については説明を省略する。
【0065】
図14は、第5の実施の形態にかかる情報処理システムの構成の一例を示す図である。本実施の形態では、情報処理システムは、
図14に示すように、通信機器の一例として、MFP3に代えて、ホワイトボード1401およびプロジェクタ1402を有していても良い。この例では、ファームウェアサーバ1には、ホワイトボード1401およびプロジェクタ1402のファームウェアが保存されている。
【0066】
ホワイトボード1401およびプロジェクタ1402には、MFP3と同様に、ファームウェアを受信できるような通信処理およびファームアップデート処理を実行する機能が備えられている。携帯端末2は、ファームウェアサーバ1からファームウェアをダウンロードし、ホワイトボード1401およびプロジェクタ1402にファームウェアを送信することでアップデートさせることができる。
【0067】
このように、第5の実施の形態にかかる情報処理システムによれば、情報処理システムが有する通信機器の一例としてホワイトボードまたはプロジェクタを含む場合でも、上述の実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0068】
上記で説明した実施の形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
【0069】
なお、通信機器は、通信機能を備えた装置であれば、MFP9等の画像形成装置に限られない。通信機器は、例えば、PJ(Projector:プロジェクタ)、IWB(Interactive White Board:相互通信が可能な電子式の黒板機能を有する白板)、デジタルサイネージ等の出力装置、HUD(Head Up Display)装置、産業機械、撮像装置、集音装置、医療機器、ネットワーク家電、自動車(Connected Car)、ノートPC(Personal Computer)、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ゲーム機、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ、ウェアラブルPCまたはデスクトップPC等であってもよい。
【0070】
なお、本実施の形態の携帯端末2およびMFP3で実行されるプログラムは、ROM502,902a等に予め組み込まれて提供される。本実施の形態の携帯端末2およびMFP3で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0071】
さらに、本実施の形態の携帯端末2およびMFP3で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施の形態の携帯端末2およびMFP3で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0072】
本実施の形態の携帯端末2で実行されるプログラムは、上述した各部(通信制御部201a)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU501等のプロセッサが上記ROM502からプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、通信制御部201aが主記憶装置上に生成されるようになっている。
【0073】
本実施の形態のMFP3で実行されるプログラムは、上述した各部(通信制御部301a、アップデート処理部301b、表示制御部301c)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU901等のプロセッサが上記ROM902aからプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、通信制御部301a、アップデート処理部301b、表示制御部301cが主記憶装置上に生成されるようになっている。
【0074】
本発明の態様は、例えば、以下のとおりである。
【0075】
<1> サーバから情報処理装置にファームウェアをダウンロードし、前記情報処理装置にダウンロードした前記ファームウェアを通信機器に送信することで前記通信機器のアップデートを行う情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
前記サーバへの接続に用いる接続情報、および前記サーバから前記ファームウェアをダウンロードするダウンロード日時を前記通信機器に送信する送信部、を備え、
前記通信機器は、
前記通信機器の前記ファームウェアのアップデートに失敗かつ前記ダウンロード日時が経過した場合に、前記接続情報を用いて、前記サーバから前記ファームウェアのダウンロードを行い、前記通信機器の前記ファームウェアのアップデート処理を行うアップデート処理部、
を備える情報処理システム。
【0076】
<2> 前記通信機器は、前記ファームウェアのアップデートに失敗した場合は、指定時刻に前記ファームウェアのアップデートが行われることを表示する表示制御部をさらに備える<1>に記載の情報処理システム。
【0077】
<3> 前記通信機器は、前記ファームウェアのアップデートに失敗した場合は、表示画面からファームアップデート時刻の変更を受け付ける受付部をさらに備え、
前記アップデート処理部は、変更された前記ファームウェアアップデート時刻に前記通信機器の前記ファームウェアのアップデート処理を実行する、<1>または<2>に記載の情報処理システム。
【0078】
<4> 前記アップデート処理部は、前記ファームアップデートに失敗した場合は、画面からファームアップデートの実行指示に応じて、直ちに、前記通信機器の前記ファームウェアのアップデート処理を実行する、<1>から<3>のいずれか一に記載の情報処理システム。
【0079】
<5> サーバからファームウェアをダウンロードし、ダウンロードした前記ファームウェアを通信機器に送信することで前記通信機器のアップデートを行う情報処理装置であって、
前記サーバへの接続に用いる接続情報、および前記サーバから前記ファームウェアをダウンロードするダウンロード日時を前記通信機器に送信する送信部、
を備える情報処理装置。
【0080】
<6> サーバから情報処理装置にダウンロードされたファームウェアを受信することで自機器のファームウェアのアップデートを行う通信機器であって、
前記情報処理装置から、前記サーバへの接続に用いる接続情報、および前記サーバから前記ファームウェアをダウンロードするダウンロード日時を受信する受信部と、
前記通信機器の前記ファームウェアのアップデートに失敗かつ前記ダウンロード日時が経過した場合に、前記接続情報を用いて、前記サーバから前記ファームウェアのダウンロードを行い、前記通信機器の前記ファームウェアのアップデート処理を行うアップデート処理部と、
を備える通信機器。
【0081】
<7> サーバから情報処理装置にファームウェアをダウンロードし、前記情報処理装置にダウンロードした前記ファームウェアを通信機器に送信することで前記通信機器のアップデートを行う情報処理システムで実行される情報処理方法であって、
前記情報処理装置が、
前記サーバへの接続に用いる接続情報、および前記サーバから前記ファームウェアをダウンロードするダウンロード日時を前記通信機器に送信するステップを含み、
前記通信機器が、
前記通信機器の前記ファームウェアのアップデートに失敗かつ前記ダウンロード日時が経過した場合に、前記接続情報を用いて、前記サーバから前記ファームウェアのダウンロードを行い、前記通信機器の前記ファームウェアのアップデート処理を行うステップ、
を含む情報処理方法。
【0082】
<8> サーバから情報処理装置にダウンロードされたファームウェアを受信することで自機器のファームウェアのアップデートを行う通信機器を制御するコンピュータを、
前記情報処理装置から、前記サーバへの接続に用いる接続情報、および前記サーバから前記ファームウェアをダウンロードするダウンロード日時を受信する受信部と、
前記通信機器の前記ファームウェアのアップデートに失敗かつ前記ダウンロード日時が経過した場合に、前記接続情報を用いて、前記サーバから前記ファームウェアのダウンロードを行い、前記通信機器の前記ファームウェアのアップデート処理を行うアップデート処理部と、
して機能させるためのプログラム。
【符号の説明】
【0083】
1 ファームウェアサーバ
2 携帯端末
3 MFP
101a,201a,301a 通信制御部
301b アップデート処理部
301c 表示制御部
501,901 CPU
502,902a ROM
1401 ホワイトボード
1402 プロジェクタ
【先行技術文献】
【特許文献】
【0084】