(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024080607
(43)【公開日】2024-06-13
(54)【発明の名称】突入電流制限装置およびこれを含むシステム
(51)【国際特許分類】
H03K 17/16 20060101AFI20240606BHJP
H03K 17/687 20060101ALI20240606BHJP
H02M 1/00 20070101ALI20240606BHJP
【FI】
H03K17/16 F
H03K17/687 Z
H02M1/00 H
【審査請求】有
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023177580
(22)【出願日】2023-10-13
(31)【優先権主張番号】10-2022-0166038
(32)【優先日】2022-12-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】590002817
【氏名又は名称】三星エスディアイ株式会社
【氏名又は名称原語表記】SAMSUNG SDI Co., LTD.
【住所又は居所原語表記】150-20 Gongse-ro,Giheung-gu,Yongin-si, Gyeonggi-do, 446-902 Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】▲チョ▼ 圭晟
(72)【発明者】
【氏名】徐 基▲ホ▼
(72)【発明者】
【氏名】全 瑜晶
【テーマコード(参考)】
5H740
5J055
【Fターム(参考)】
5H740BA12
5H740BB07
5H740BC01
5H740BC02
5H740JA01
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5H740MM12
5J055AX27
5J055BX16
5J055DX13
5J055DX14
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5J055EY17
5J055GX01
5J055GX02
5J055GX04
5J055GX05
(57)【要約】 (修正有)
【課題】広い入力電圧範囲を有する突入電流制限装置およびこれを含むシステムを提供する。
【解決手段】突入電流制限装置100は、入力電圧Vinが入力される第1、第2入力ノードIN1、IN2と、負荷200に連結される第1、第2出力ノードOUT1,OUT2と、第1入力ノードと第1出力ノードとの間に連結される電界効果トランジスタ(FET)M1と、第1入力ノードとFETの制御端子との間に連結される第1抵抗R1及びFETの制御端子と第2入力ノードとの間に連結される第2抵抗110で構成された第1分圧回路及び第1入力ノードとFETの制御端子との間に連結される第1キャパシタC1を含み、入力電圧が入力され、FETがターンオンされるまでの時間を調整するゲート駆動部110と、第1抵抗と並列連結される第3抵抗の抵抗値を可変して、第1入力ノードとFETの制御端子との間の電圧上昇を制限する高電圧制限部とを含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源から入力電圧が入力される第1および第2入力ノードと、
負荷に連結される第1および第2出力ノードと、
前記第1入力ノードと前記第1出力ノードとの間に連結される電界効果トランジスタと、
前記第1入力ノードと前記電界効果トランジスタの制御端子との間に連結される第1抵抗および前記電界効果トランジスタの制御端子と前記第2入力ノードとの間に連結される第2抵抗で構成された第1分圧回路と、前記第1入力ノードと前記電界効果トランジスタの制御端子との間に連結される第1キャパシタとを含み、前記入力電圧が入力され、前記電界効果トランジスタがターンオンされるまでの時間を調整するゲート駆動部と、
前記第1抵抗と並列連結され前記第1入力ノードと前記電界効果トランジスタの制御端子との間の電圧によって抵抗値が可変する第3抵抗を含み、前記第3抵抗の抵抗値を可変して、前記第1入力ノードと前記電界効果トランジスタの制御端子との間の電圧上昇を制限する高電圧制限部とを含む突入電流制限装置。
【請求項2】
前記高電圧制限部は、
前記第1入力ノードと前記電界効果トランジスタの制御端子との間に連結される第1トランジスタと、
前記第1入力ノードと前記電界効果トランジスタの制御端子との間の電圧によって前記第1トランジスタの制御端子に印加される電圧を可変する第2分圧回路とを含み、
前記第3抵抗は、前記第1トランジスタのオン(on)抵抗である、請求項1に記載の突入電流制限装置。
【請求項3】
前記第2分圧回路は、
前記第1入力ノードと前記第1トランジスタの制御端子との間に連結される第4抵抗と、
前記第1トランジスタの制御端子と前記電界効果トランジスタの制御端子との間に連結される第5抵抗とを含む、請求項2に記載の突入電流制限装置。
【請求項4】
前記第2分圧回路は、前記電界効果トランジスタの制御端子に連結される第6抵抗をさらに含み、
前記第1抵抗、前記第2抵抗、前記第1キャパシタ、および前記第1トランジスタは、前記第6抵抗を介して前記電界効果トランジスタの制御端子に連結される、請求項3に記載の突入電流制限装置。
【請求項5】
前記第1トランジスタは、前記第1入力ノードに連結されるエミッタ端子と、前記電界効果トランジスタの制御端子に連結されるコレクタ端子と、前記第1トランジスタの制御端子として動作するベース端子とを含むPNPトランジスタである、請求項2に記載の突入電流制限装置。
【請求項6】
前記入力電圧が所定値より低くなると、前記第1分圧回路で前記第1抵抗に対応する電圧分配比を増加させる低電圧解除部をさらに含む、請求項1に記載の突入電流制限装置。
【請求項7】
前記低電圧解除部は、
前記第2抵抗と並列連結される第2トランジスタと、
前記入力電圧が前記所定値より低くなると、前記第2トランジスタをターンオンさせる制御回路とを含む、請求項6に記載の突入電流制限装置。
【請求項8】
前記制御回路は、
前記第2トランジスタの制御端子と前記第2入力ノードとの間に連結される第3トランジスタと、
前記第1入力ノードと前記第3トランジスタの制御端子との間に連結され、前記入力電圧が前記所定値以上になると導通するツェナーダイオードとを含み、
前記第3トランジスタは、前記ツェナーダイオードの導通時にターンオンされ、
前記第2トランジスタは、前記第3トランジスタのターンオフ時にターンオンされる、請求項7に記載の突入電流制限装置。
【請求項9】
前記制御回路は、
前記第1入力ノードと前記第3トランジスタとの間に連結される第7抵抗と、
前記第3トランジスタと前記第2トランジスタの制御端子との間に連結される第8抵抗と、
前記第2トランジスタの制御端子と前記第2入力ノードとの間に連結される第9抵抗とをさらに含む、請求項8に記載の突入電流制限装置。
【請求項10】
前記制御回路は、
前記第3トランジスタの制御端子と前記第2入力ノードとの間に連結される第10抵抗をさらに含む、請求項8に記載の突入電流制限装置。
【請求項11】
前記第2トランジスタは、前記第2抵抗の両端にそれぞれ連結されるコレクタ端子およびエミッタ端子と、前記第2トランジスタの制御端子であるベース端子とを含むNPNトランジスタであり、
前記第3トランジスタは、前記第2トランジスタの制御端子に連結されるコレクタ端子と、前記第2入力ノードに連結されるエミッタ端子と、前記第3トランジスタの制御端子であるベース端子とを含むNPNトランジスタである、請求項8に記載の突入電流制限装置。
【請求項12】
前記低電圧解除部は、前記第2抵抗の両端の間に前記第2トランジスタと直列連結される第11抵抗をさらに含む、請求項7に記載の突入電流制限装置。
【請求項13】
前記第1出力ノードと前記電界効果トランジスタの制御端子との間に連結されて、前記第1出力ノードに出力される電流の上昇時、前記第1入力ノードと前記電界効果トランジスタの制御端子との間の電圧を減少させるフィードバック制御部をさらに含む、請求項1に記載の突入電流制限装置。
【請求項14】
前記フィードバック制御部は、
前記第1出力ノードに連結される第2キャパシタと、
前記第2キャパシタと前記電界効果トランジスタの制御端子との間に連結される第12抵抗とを含む、請求項13に記載の突入電流制限装置。
【請求項15】
前記電界効果トランジスタは、前記第1入力ノードに連結されるソース端子と、前記第1出力ノードに連結されるドレイン端子と、前記電界効果トランジスタの制御端子であるゲート端子とを含む金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(Metal oxide semiconductor field effect transistor、MOSFET)である、請求項1に記載の突入電流制限装置。
【請求項16】
請求項1~15のいずれか1項に記載の突入電流制限装置を含むシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、突入電流制限装置およびこれを含むシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
突入電流(inrush current)は、電気電子システムにおいて入力電圧が投入される時、負荷の大きさにより付加的に発生する過渡(transient)現象である。このような突入電流は、システムの永久的な損傷(permanent damage)、故障(fault)、または異常作動(abnormal operation)を発生させる原因になりうるので、制限が必要である。一般に、電池パック(battery pack)に適用される電池管理システム(battery management system、BMS)も、突入電流を制限するための技術が適用されることが必須である。
【0003】
低いオン抵抗を有する電界効果トランジスタ(field effect transistor、FET)が突入電流制限のための主スイッチとして用いられる突入電流制限回路は、突入電流の遮断後には低い電圧降下を維持できるというメリットがある。しかし、FETの特性上、低いオン抵抗を有するためには、ゲート-ソース(gate-source)電圧が10V以上を維持しなければならず、FETの安全な制御のためには、ゲート-ソース端子間の電圧が最大20Vを超えてはならない。このようにFETの低い電圧範囲によって、突入電流制限回路を広い供給電圧範囲を有する電池システムに適用する場合、主スイッチのFETを安全に制御しにくい問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示により解決しようとする課題は、広い入力電圧範囲を有する突入電流制限装置およびこれを含むシステムに関する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するための、一実施例による突入電流制限装置は、電源から入力電圧が入力される第1および第2入力ノードと、負荷に連結される第1および第2出力ノードと、前記第1入力ノードと前記第1出力ノードとの間に連結される電界効果トランジスタと、前記第1入力ノードと前記電界効果トランジスタの制御端子との間に連結される第1抵抗および前記電界効果トランジスタの制御端子と前記第2入力ノードとの間に連結される第2抵抗で構成された第1分圧回路と、前記第1入力ノードと前記電界効果トランジスタの制御端子との間に連結される第1キャパシタとを含み、前記入力電圧が入力され、前記電界効果トランジスタがターンオンされるまでの時間を調整するゲート駆動部と、前記第1抵抗と並列連結され、前記第1入力ノードと前記電界効果トランジスタの制御端子との間の電圧によって抵抗値が可変する第3抵抗を含み、前記第3抵抗の抵抗値を可変して、前記第1入力ノードと前記電界効果トランジスタの制御端子との間の電圧上昇を制限する高電圧制限部とを含むことができる。
【0006】
前記高電圧制限部は、前記第1入力ノードと前記電界効果トランジスタの制御端子との間に連結される第1トランジスタと、前記第1入力ノードと前記電界効果トランジスタの制御端子との間の電圧によって前記第1トランジスタの制御端子に印加される電圧を可変する第2分圧回路とを含むことができる。前記第3抵抗は、前記第1トランジスタのオン(on)抵抗であってもよい。
【0007】
前記第2分圧回路は、前記第1入力ノードと前記第1トランジスタの制御端子との間に連結される第4抵抗と、前記第1トランジスタの制御端子と前記電界効果トランジスタの制御端子との間に連結される第5抵抗とを含むことができる。
【0008】
前記第2分圧回路は、前記電界効果トランジスタの制御端子に連結される第6抵抗をさらに含むことができる。前記第1抵抗、前記第2抵抗、前記第1キャパシタ、および前記第1トランジスタは、前記第6抵抗を介して前記電界効果トランジスタの制御端子に連結される。
【0009】
前記第1トランジスタは、前記第1入力ノードに連結されるエミッタ端子と、前記電界効果トランジスタの制御端子に連結されるコレクタ端子と、前記第1トランジスタの制御端子として動作するベース端子とを含むPNPトランジスタであってもよい。
【0010】
前記突入電流制限装置は、前記入力電圧が所定値より低くなると、前記第1分圧回路で前記第1抵抗に対応する電圧分配比を増加させる低電圧解除部をさらに含むことができる。
【0011】
前記低電圧解除部は、前記第2抵抗と並列連結される第2トランジスタと、前記入力電圧が前記所定値より低くなると、前記第2トランジスタをターンオンさせる制御回路とを含むことができる。
【0012】
前記制御回路は、前記第2トランジスタの制御端子と前記第2入力ノードとの間に連結される第3トランジスタと、前記第1入力ノードと前記第3トランジスタの制御端子との間に連結され、前記入力電圧が前記所定値以上になると導通するツェナーダイオードとを含むことができる。前記第3トランジスタは、前記ツェナーダイオードの導通時にターンオンされる。前記第2トランジスタは、前記第3トランジスタのターンオフ時にターンオンされる。
【0013】
前記制御回路は、前記第1入力ノードと前記第3トランジスタとの間に連結される第7抵抗と、前記第3トランジスタと前記第2トランジスタの制御端子との間に連結される第8抵抗と、前記第2トランジスタの制御端子と前記第2入力ノードとの間に連結される第9抵抗とをさらに含むことができる。
【0014】
前記制御回路は、前記第3トランジスタの制御端子と前記第2入力ノードとの間に連結される第10抵抗をさらに含むことができる。
【0015】
前記第2トランジスタは、前記第2抵抗の両端にそれぞれ連結されるコレクタ端子およびエミッタ端子と、前記第2トランジスタの制御端子であるベース端子とを含むNPNトランジスタであってもよい。前記第3トランジスタは、前記第2トランジスタの制御端子に連結されるコレクタ端子と、前記第2入力ノードに連結されるエミッタ端子と、前記第3トランジスタの制御端子であるベース端子とを含むNPNトランジスタであってもよい。
【0016】
前記低電圧解除部は、前記第2抵抗の両端の間に前記第2トランジスタと直列連結される第11抵抗をさらに含むことができる。
【0017】
前記突入電流制限装置は、前記第1出力ノードと前記電界効果トランジスタの制御端子との間に連結されて、前記第1出力ノードに出力される電流の上昇時、前記第1入力ノードと前記電界効果トランジスタの制御端子との間の電圧を減少させるフィードバック制御部をさらに含むことができる。
【0018】
前記フィードバック制御部は、前記第1出力ノードに連結される第2キャパシタと、前記第2キャパシタと前記電界効果トランジスタの制御端子との間に連結される第12抵抗とを含むことができる。
【0019】
前記電界効果トランジスタは、前記第1入力ノードに連結されるソース端子と、前記第1出力ノードに連結されるドレイン端子と、前記電界効果トランジスタの制御端子であるゲート端子とを含む金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(metal oxide semiconductor field effect transistor、MOSFET)であってもよい。
【0020】
一実施例によるシステムは、前述した特徴の少なくとも1つの特徴を含む突入電流制限装置を含むことができる。
【発明の効果】
【0021】
本開示によれば、広い入力電圧範囲を有する突入電流制限装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】一実施例による突入電流制限装置を含むシステムを概略的に示す。
【
図2】一実施例による突入電流制限装置をより詳細に示す。
【
図3A】一実施例によるフィードバック制御部の作動を説明するための図である。
【
図3B】一実施例によるフィードバック制御部の作動を説明するための図である。
【
図4】一実施例による高電圧制限部の作動を説明するための図である。
【
図5】一実施例による低電圧解除部の作動を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。以下、添付した図面を参照して実施例の効果および特徴、そしてその実現方法を詳細に説明する。図面において、同一の参照符号は同一の構成要素を示し、それに関する重複した説明は省略される。しかし、本発明は多様な形態で実現可能であり、ここで説明する実施例に限定されると解釈されない。むしろ、これらの実施例は本開示が徹底かつ完全になるように例として提供され、通常の技術者に本発明の態様および特徴を十分に伝達するであろう。
【0024】
したがって、本発明の態様および特徴の完全な理解のために当業者に必要でないとされるプロセス、要素、および技術は説明されない。図面において、素子、層、および領域の相対的な大きさは明確性のために誇張される。
【0025】
本文書において、「および/または」という用語は、これに関連して列挙された複数の項目のすべての組み合わせまたは任意の組み合わせを含む。本発明の実施例を記述する時、「~することができる」を使うのは、「本発明の一つ以上の実施例」を意味する。以下の本発明の実施例に関する説明において、単数形態の用語は、文脈に他に明示されない限り、複数形態を含むことができる。
【0026】
「第1」および「第2」の用語は多様な構成要素を説明するのに使用されるが、これらの構成要素はこれらの用語によって限定されない。これらの用語は1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ使用される。例えば、本発明の権利範囲を逸脱しない範囲で第2構成要素は第1構成要素と名付けられ、類似に、第1構成要素も第2構成要素と名付けられてもよい。
【0027】
本文書において、1つの構成要素または層が他の構成要素または層に対して「上に」、「連結された」、または「結合された」と記載される場合において、「上に」、「連結された」および「結合された」ものは、直接、または1つ以上の他の構成要素または層を介在して形成されるものをすべて含む。また、1つの構成要素または層が2つの構成要素または層「の間」にあると記載された場合、2つの構成要素または層の間の唯一の構成要素または層であるか、1つ以上の介在した他の要素または層が存在すると理解されなければならない。
【0028】
本明細書において、2つの構成要素を「電気的に連結」するというのは、2つの構成要素を直接(directly)連結する場合のみならず、2つの構成要素の間に他の構成要素を介して連結する場合も含むことができる。他の構成要素は、スイッチ、抵抗、キャパシタなどを含むことができる。実施例を説明するにあたり、「連結」するという表現は、直接連結するとの表現がない場合には、電気的に連結することを意味する。
【0029】
以下、必要な図面を参照して、本発明の一実施例による突入電流制限装置(inrush current limiter)およびこれを含むシステムについて詳細に説明する。
【0030】
図1は、一実施例による突入電流制限装置を含むシステムを概略的に示す。また、
図2は、一実施例による突入電流制限装置をより詳しく示す。
【0031】
図1および2を参照すれば、システム10は、電源300と負荷200との間に電気的に連結される突入電流制限装置100を含むことができる。このようなシステム10は、例えば、車両システムであってもよい。
【0032】
電源300は、突入電流制限装置100の入力ノードIN1、IN2に電気的に連結されて突入電流制限装置100に入力電圧Vinを供給することができる。例えば、システム10が高電圧バッテリパックを含む場合、電源300は、高電圧バッテリパックであってもよい。負荷200は、突入電流制限装置100の出力ノードOUT1、OUT2に電気的に連結されて突入電流制限装置100から出力電圧Voutを受けることができる。
【0033】
システム10は、メインスイッチSW1をさらに含むことができる。電源300は、メインスイッチSW1によって突入電流制限装置100との電気的な連結が制御できる。
【0034】
突入電流制限装置100は、トランジスタM1と、ゲート駆動部110と、フィードバック制御部120と、高電圧制限部130と、低電圧解除部140とを含むことができる。
【0035】
トランジスタM1は、入力ノードIN1および出力ノードOUT1にそれぞれ連結される第1および第2端子と、制御端子とを含み、制御端子に入力される電圧により2つのノードの間に電流の流れを遮断または許容するスイッチとして作動できる。
図1を例に挙げると、トランジスタM1は、第1および第2端子がそれぞれソース(source)端子およびドレイン(drain)端子であり、制御端子がゲート端子であるP-チャネル金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(P-channel metal oxide semiconductor field effect transistor、P-チャネルMOSFET)であってもよい。しかし、本発明の実施例がこれによって制限されるわけではないので、トランジスタM1は、N-チャネルMOSFETであってもよい。以下、説明の便宜のために、トランジスタM1がP-チャネルMOSFETの場合を例として説明する。
【0036】
ゲート駆動部110は、電源300から電圧が供給されると、トランジスタM1のゲート-ソース端子間の電圧Vgs(つまり、入力ノードIN1とトランジスタM1のゲート端子との間の電圧)が徐々に増加するようにトランジスタM1のゲート電圧を制御することができる。ゲート駆動部110は、入力ノードIN1(つまり、トランジスタM1のソース端子)とゲート端子との間に電気的に並列連結されるキャパシタC1および抵抗R1と、トランジスタM1のゲート端子と入力ノードIN2との間に連結される抵抗R2とを含むことができる。
【0037】
メインスイッチSW1がターンオンされて電源300から入力電圧Vinが供給されると、電源300から供給された電流は、分配抵抗である抵抗R1および抵抗R2を経由して流れ、電源300の供給電圧によってキャパシタC1が充電される。これによって、トランジスタM1のゲート電圧Vgは、キャパシタC1の充電によって次第に低くなり、トランジスタM1のゲート-ソース端子間の電圧Vgsが次第に増加する。トランジスタM1のゲート-ソース端子間の電圧Vgsが低い状態では高い抵抗値を有し、ゲート-ソース端子間の電圧Vgsが増加するほど、抵抗値が次第に低くなる。したがって、電源300の連結初期には、キャパシタC1によってトランジスタM1のゲート-ソース端子間の電圧Vgsが徐々に増加し、トランジスタM1の高いオン抵抗により突入電流が制限される。その後、所定の時間が経過してゲート-ソース端子間の電圧Vgsが所定値以上になると、トランジスタM1のオン抵抗が最小値に収斂してトランジスタM1による電圧降下を最小化できる。
【0038】
フィードバック制御部120は、出力端子OUT1(つまり、トランジスタM1のドレイン端子)とゲート端子との間に連結されて、トランジスタM1を介して負荷200に伝達される電流の上昇時、トランジスタM1のゲート-ソース端子間の電圧Vgsを減少させることによって、負荷200側キャパシタC_Lに出力される突入電流を制限する機能を行うことができる。
【0039】
フィードバック制御部120は、トランジスタM1のドレイン端子とゲート端子との間に電気的に互いに直列連結されるキャパシタC2および抵抗R3を含むことができる。キャパシタC2および抵抗R3は、突入電流の上昇時、キャパシタC1を放電させることによって、トランジスタM1のゲート-ソース端子間の電圧Vgsを減少させることができる。これによって、トランジスタM1のオン抵抗が増加して、負荷200側キャパシタC_Lに出力される突入電流の上昇が抑制できる。
【0040】
図3Aおよび
図3Bは、一実施例によるフィードバック制御部の作動を説明するための図である。
図3Aは、突入電流制限装置においてフィードバック制御部が省略された場合の、トランジスタM1のソース電圧Vs、ゲート-ソース端子間の電圧Vgs、およびドレイン電圧Vd、そして突入電流の変化を例として示す。
図3Bは、フィードバック制御部が含まれている突入電流制限装置においてトランジスタM1のソース電圧Vs、ゲート-ソース端子間の電圧Vgs、およびドレイン電圧Vd、そして突入電流の変化を例として示す。
【0041】
図3Aおよび
図3Bを参照すれば、メインスイッチSW1がターンオンされて電源300から電圧の供給が開始されると、トランジスタM1のソース端子に電圧Vsが印加され、ゲート駆動部110によってトランジスタM1のゲート-ソース端子間の電圧Vgsが次第に上昇する。以後、t1時点で、トランジスタM1のゲート-ソース端子間の電圧Vgsが閾値電圧Vth以上になると、トランジスタM1がターンオンされてトランジスタM1のドレイン端子に電圧Vdが出力され、これによって、負荷200側キャパシタC_Lに出力される突入電流が発生する。突入電流が発生すると、フィードバック制御部120は、キャパシタC1を放電させ、これによって、
図3Bに示されているように、トランジスタM1のゲート-ソース端子間の電圧Vgsが減少して、突入電流が制限される。
【0042】
再び
図1および2を参照すれば、高電圧制限部130は、トランジスタM1のゲート-ソース端子間の電圧Vgsによってゲート駆動部110の分圧回路R1、R2の電圧分配比を可変することによって、トランジスタM1のゲート-ソース端子間の電圧Vgsの上昇を制限することができる。高電圧制限部130は、ゲート駆動部110の抵抗R1およびキャパシタC1と電気的に並列連結されるトランジスタQ1と、トランジスタQ1のオン抵抗を可変させる抵抗回路とを含むことができる。
【0043】
トランジスタQ1は、抵抗R1の両端にそれぞれ連結される第1および第2端子と、制御端子とを含み、制御端子に印加される電圧によってオン抵抗が可変する。抵抗回路は、分圧回路であって、トランジスタM1のゲート-ソース端子間の電圧VgsによってトランジスタQ1の制御端子に印加される電圧を可変することができる。抵抗回路は、トランジスタM1のソース端子とトランジスタQ1の制御端子(例えば、ベース(base)端子)との間に連結される抵抗R4と、トランジスタQ1の制御端子とトランジスタM1のゲート端子との間に連結される抵抗R5とを含むことができる。これによって、抵抗R4、R5によってトランジスタM1のゲート-ソース端子間の電圧Vgsが分配されてトランジスタQ1の制御端子に印加される。
【0044】
トランジスタQ1は、制御端子がベース端子であり、第1および第2端子がそれぞれエミッタ(emitter)端子およびコレクタ(collector)端子であるPNPトランジスタであってもよい。したがって、トランジスタM1のゲート-ソース端子間の電圧Vgsが増加して、トランジスタQ1のエミッタ-ベース端子間の電圧が増加するほど、トランジスタQ1のオン抵抗を減少できる。トランジスタQ1のオン抵抗は、ゲート駆動部110の抵抗R1と共に、トランジスタM1のソース端子とゲート端子との間に電気的に並列連結される。したがって、トランジスタQ1のオン抵抗が減少するほど、トランジスタM1のソース端子とゲート端子との間に連結される抵抗値を減少できる。トランジスタM1のソース端子とゲート端子との間に連結される抵抗値が減少するほど、ゲート駆動部110の抵抗R1に対応する電圧分配比が減少し、これによって、トランジスタM1のゲート-ソース端子間の電圧Vgsを減少できる。
【0045】
このように、高電圧制限部130は、トランジスタM1のゲート-ソース端子間の電圧Vgsが増加すると、ゲート駆動部110の分圧回路R1、R2の電圧分配比を調整してトランジスタM1のゲート-ソース端子間の電圧Vgsを制限することができる。
【0046】
図4は、一実施例による高電圧制限部の作動を説明するための図である。
【0047】
図4を参照すれば、メインスイッチSW1がターンオンされて電源300から電圧Vinの供給が開始されると、トランジスタM1のゲート-ソース端子間の電圧Vgsが次第に上昇する。トランジスタM1のゲート-ソース端子間の電圧Vgsが所定値以上になると、高電圧制限部130のトランジスタQ1がターンオンされて、トランジスタM1のゲート-ソース端子間の電圧Vgsの上昇を制限する。したがって、高電圧制限部130がない場合に比べて、トランジスタM1のゲート-ソース端子間の電圧Vgsが低い電圧を維持できる。
【0048】
再び
図1および
図2をみると、高電圧制限部130の抵抗回路は、トランジスタM1のゲート端子とノードN1との間に連結される抵抗R6を含むことができる。この場合、ゲート駆動部110の抵抗R1、R2およびキャパシタC1、そしてフィードバック制御部120の抵抗R3は、ノードN1および抵抗R6を介してトランジスタM1のゲート端子に連結される。したがって、トランジスタM1のゲート-ソース端子間の電圧Vgsは、抵抗回路R4、R5、R6を介して抵抗R1の両端電圧を分配した電圧であってもよい。
【0049】
低電圧解除部140は、入力電圧Vinによってゲート駆動部110の分圧回路R1、R2の電圧分配比を可変することによって、所定値より低い入力電圧VinでもトランジスタM1による電圧降下が最小化できるようにする。低電圧解除部140は、ゲート駆動部110の抵抗R2と並列連結されるトランジスタQ2と、トランジスタQ2のターンオン/ターンオフを制御する制御回路とを含むことができる。制御回路は、トランジスタQ2の制御端子と入力ノードIN2との間に連結され、入力電圧VinによってトランジスタQ2のターンオン/ターンオフを制御するトランジスタQ3と、入力ノードIN1とトランジスタQ3の制御端子との間に連結されて、入力電圧VinによってトランジスタQ2のターンオン/ターンオフを制御するツェナーダイオードD1とを含むことができる。
【0050】
ツェナーダイオードD1は、入力ノードIN1に連結されるカソード(cathode)と、トランジスタQ3の制御端子に連結されるアノード(anode)とを含むことができる。ツェナーダイオードD1は、入力電圧Vinが所定値より高ければ、導通して入力電圧VinをトランジスタQ3の制御端子に伝達できる。
【0051】
トランジスタQ3は、トランジスタQ2の制御端子に連結される第1端子と、入力ノードIN2に連結される第2端子と、ツェナーダイオードD1のアノードに連結される制御端子とを含むことができる。トランジスタQ2は、ツェナーダイオードD1の導通の有無によってターンオンまたはターンオフされる。トランジスタQ3は、ターンオン時、トランジスタQ2の制御端子と入力ノードIN2とを連結し、ターンオフ時、トランジスタQ2の制御端子と入力ノードIN2との間の電気的な連結を遮断するスイッチとして作動できる。
【0052】
トランジスタQ3は、制御端子がベース端子であり、第1端子および第2端子がそれぞれコレクタ端子およびエミッタ端子であるNPNトランジスタであってもよい。したがって、トランジスタQ3は、ベース端子に所定値以上の電圧が印加されると、ターンオンされる。つまり、電源300から所定値以上の電圧が印加されてツェナーダイオードD1が導通すると、ツェナーダイオードD1を介してトランジスタQ3のベース端子に所定値以上の電圧が印加されてトランジスタQ3がターンオンされる。これに対し、電源300から所定値未満の電圧が印加されてツェナーダイオードD1が非導通になると、トランジスタQ3はターンオフされる。
【0053】
低電圧解除部140は、トランジスタQ3の安定した作動のために、入力ノードIN1とツェナーダイオードD1のカソードとの間に連結される抵抗R11と、トランジスタQ3のベース端子と入力ノードIN2との間に並列連結される抵抗R12およびキャパシタC4とをさらに含むことができる。
【0054】
トランジスタQ2は、抵抗R2の両端にそれぞれ連結される第1および第2端子と、制御端子とを含むことができる。トランジスタQ2の制御端子に入力される電圧は、トランジスタQ3のターンオンの有無によって可変する。つまり、トランジスタQ2は、トランジスタQ3のターンオンの有無によってターンオンまたはターンオフされるスイッチとして作動できる。トランジスタQ3がターンオンされると、トランジスタQ2の制御端子は、入力ノードIN2に連結される。トランジスタQ3がターンオフされると、トランジスタQ2の制御端子には、抵抗R10、R8、R9によって入力電圧Vinから分配された電圧が入力される。
【0055】
トランジスタQ3は、制御端子がベース端子であり、第1端子および第2端子がそれぞれコレクタ端子およびエミッタ端子であるNPNトランジスタであってもよい。したがって、トランジスタQ2は、ベース端子に所定値以上の電圧が印加されると、ターンオンされる。つまり、トランジスタQ3がターンオンされてトランジスタQ2の制御端子が入力ノードIN2に連結されると、トランジスタQ3がターンオフされる。これに対し、トランジスタQ3がターンオフされると、入力電圧VinによってトランジスタQ2の制御端子の電圧が増加し、トランジスタQ2がターンオンされる。
【0056】
トランジスタQ2は、抵抗R7と直列連結され、トランジスタQ2と抵抗R7との直列組み合わせは、ゲート駆動部110の抵抗R2と並列連結される。したがって、トランジスタQ2がターンオンされると、ゲート駆動部110の抵抗R2と抵抗R7とが並列連結され、これによって、ゲート駆動部110の抵抗R1、R2による電圧分配比が変更可能である。つまり、トランジスタQ2がターンオンされると、トランジスタM1のゲート端子と入力ノードIN2との間の抵抗値が減少し、これによって、ゲート駆動部110の抵抗R1に対応する電圧分配比が増加して、入力電圧VinとトランジスタM1のゲート-ソース端子間の電圧Vgsとの間の差が減少する。
【0057】
低電圧解除部140は、トランジスタQ2の安定した作動のために、入力ノードIN1とトランジスタQ3の第1端子との間に連結される抵抗R10と、トランジスタQ3の第1端子とトランジスタQ2の制御端子との間に連結される抵抗R8と、トランジスタQ2の制御端子と第2端子との間に連結される抵抗R9と、トランジスタQ3の第1端子と入力ノードIN2との間に連結されるキャパシタC3とをさらに含むことができる。
【0058】
一方、低電圧解除部140においてトランジスタQ2の第1端子と抵抗R1との間に連結される抵抗R7は省略されてもよい。この場合、トランジスタQ2がターンオンされると、トランジスタM1のゲート端子と入力ノードIN2との間の抵抗値がさらに減少し、これによって、ゲート駆動部110の抵抗R1に対応する電圧分配比がさらに増加する。
【0059】
前述によれば、入力電圧Vinが所定値より低くなると、低電圧解除部140は、トランジスタQ2をターンオンさせて、トランジスタM1のゲート端子と入力ノードIN2との間に連結される抵抗の抵抗値を減少させることができる。これによって、ゲート駆動部110の電圧分配による電圧降下が減少して、入力電圧VinとトランジスタM1のゲート-ソース端子間の電圧Vgsとの間の差が減少する。
【0060】
図5は、一実施例による低電圧解除部の作動を説明するための図である。
【0061】
図5を参照すれば、t1時点で、入力電圧VinがツェナーダイオードD1の導通電圧Vth1より低くなると、低電圧解除部140のトランジスタQ2がターンオンされる。これによって、トランジスタM1のゲート端子と入力ノードIN2との間の抵抗による電圧降下が減少して、トランジスタM1のゲート-ソース端子間の電圧Vgsは、入力電圧Vinに非常に近くなる。以後、t2時点で、入力電圧VinがツェナーダイオードD1の導通電圧Vth1以上に高くなると、低電圧解除部140のトランジスタQ2がターンオフされる。これによって、トランジスタM1のゲート端子と入力ノードIN2との間には抵抗R2のみ連結されて、トランジスタM1のゲート端子と入力ノードIN2との間の抵抗による電圧降下が増加し、トランジスタM1のゲート-ソース端子間の電圧Vgsと入力電圧Vinとの間の電圧差が増加する。
【0062】
前述によれば、一実施例による突入電流制限装置100は、入力電圧Vinが高い場合、高電圧制限部130を用いてトランジスタM1のゲート-ソース端子間の電圧Vgsが増加することを制限することによって、トランジスタM1を保護できる。また、突入電流制限装置100は、入力電圧Vinが低い場合には、ゲート駆動部110によるトランジスタM1のゲート-ソース端子間の電圧Vgsの電圧降下を最小化してトランジスタM1の安定した動作を保障できる。このように、突入電流制限装置100は、広い範囲の入力電圧で安定的に作動可能で、システム10への適用時、電源300の仕様によって回路を変更する必要なく適用可能である。また、低費用の受動素子を用いて高電圧制限部130および低電圧解除部140を構成することによって、突入電流制限装置100の小型化が可能であり、コスト上昇を最小化できる。
【0063】
ここに説明された本発明の実施例による電子または電気装置および/または任意の他の関連装置または構成要素は、任意の適したハードウェア、ファームウエア(例えば、注文型集積回路(application-specific integrated circuit))、ソフトウェア、またはソフトウェア、ファームウエアおよびハードウェアの組み合わせを用いて実現できる。例えば、これら装置の多様な構成要素は、1つの集積回路(IC)チップ上にまたは個別ICチップ上に形成される。また、これら装置の多様な構成要素は、フレキシブルプリント回路フィルム(flexible printed circuit film)、テープキャリアパッケージ(TCP:tape carrier package)、プリント回路基板(PCB:printed circuit board)または1つの基板上に実現できる。本明細書に記載された電気的連結または相互連結は、例えば、PCBまたは他の種類の回路キャリア上の配線または導電性素子によって実現できる。導電性素子は、例えば、表面金属化(surface metallizations)のような金属化、および/またはピン(pin)を含むことができ、導電性重合体(conductive polymers)またはセラミック(ceramics)を含むことができる。また、電気エネルギーは、例えば、電磁放射または光を利用した無線接続により伝送可能である。
【0064】
さらに、これら装置の多様な構成要素は、ここに説明された多様な機能を行うために1つ以上のプロセッサ上で実行され、1つ以上のコンピューティング装置内で実行され、コンピュータプログラム命令を実行し、他のシステム構成要素と相互作用するプロセスまたはスレッドであってもよい。コンピュータプログラム命令は、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM:random access memory)のような、標準メモリ装置を用いるコンピューティング装置で実現できるメモリに格納される。コンピュータプログラム命令はまた、例えば、CD-ROM、フラッシュドライブなどのような他の非一時的(non-transitory)コンピュータ可読媒体に格納される。
【0065】
また、当業者は多様なコンピューティング装置の機能が単一コンピューティング装置に結合または統合されるか、または特定のコンピューティング装置の機能が本発明の例示的な実施例の範囲を逸脱しない範囲で1つ以上の他のコンピューティング装置にわたって分散できることを認識しなければならない。
【符号の説明】
【0066】
10:システム
100:突入電流制限装置
110:ゲート駆動部
120:フィードバック制御部
130:高電圧制限部
140:低電圧解除部
200:負荷
300:電源
SW1:メインスイッチ
M1:トランジスタ
IN1、IN2:入力ノード
OUT1、OUT2:出力ノード