(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024008227
(43)【公開日】2024-01-19
(54)【発明の名称】撮像装置
(51)【国際特許分類】
H04N 5/92 20060101AFI20240112BHJP
H04N 5/77 20060101ALI20240112BHJP
H04N 5/926 20060101ALI20240112BHJP
H04N 23/667 20230101ALI20240112BHJP
H04N 23/60 20230101ALI20240112BHJP
H04N 21/433 20110101ALI20240112BHJP
H04N 21/442 20110101ALI20240112BHJP
G03B 17/38 20210101ALI20240112BHJP
【FI】
H04N5/92 020
H04N5/77 200
H04N5/926 100
H04N5/232 450
H04N5/232 300
H04N21/433
H04N21/442
G03B17/38 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022109928
(22)【出願日】2022-07-07
(71)【出願人】
【識別番号】000004112
【氏名又は名称】株式会社ニコン
(74)【代理人】
【識別番号】110001678
【氏名又は名称】藤央弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】高橋 和敬
(72)【発明者】
【氏名】吉沢 聡
(72)【発明者】
【氏名】加藤 丈晴
(72)【発明者】
【氏名】日野 光輝
(72)【発明者】
【氏名】田代 元
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 伸一
(72)【発明者】
【氏名】降矢 雄飛
(72)【発明者】
【氏名】吉田 有佑
(72)【発明者】
【氏名】山崎 洋輔
(72)【発明者】
【氏名】上村 昇史
(72)【発明者】
【氏名】山口 正高
(72)【発明者】
【氏名】金子 正樹
【テーマコード(参考)】
5C053
5C122
5C164
【Fターム(参考)】
5C053GB06
5C053GB21
5C053JA23
5C053LA01
5C053LA06
5C053LA14
5C122EA42
5C122FJ01
5C122FJ15
5C122GA18
5C122GA24
5C122GA34
5C122HA01
5C122HA87
5C164FA29
5C164UA42S
5C164UB37P
5C164UB41P
5C164UB71S
5C164YA11
5C164YA21
(57)【要約】
【課題】メモ記録の制御と本動画記録の制御とを1つの操作で実現すること。
【解決手段】撮像装置は、音声データおよび動画データの記録に関する入力を受け付ける受付部と、前記音声データおよび前記動画データのうち少なくとも前記音声データを記録する第1記録と、前記音声データおよび前記動画データを記録する第2記録とのうち、いずれか一方の記録中に前記受付部が前記入力を受け付けると、前記一方の記録を終了して、他方の記録を開始する制御部と、を有する。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
音声データおよび動画データの記録に関する入力を受け付ける受付部と、
前記音声データおよび前記動画データのうち少なくとも前記音声データを記録する第1記録と、前記音声データおよび前記動画データを記録する第2記録とのうち、いずれか一方の記録中に前記受付部が前記入力を受け付けると、前記一方の記録を終了して、他方の記録を開始する制御部と、
を有する撮像装置。
【請求項2】
請求項1に記載の撮像装置であって、
前記制御部は、前記第1記録中に前記受付部が前記入力を受け付けると、前記第1記録を終了して、前記第2記録を開始する、撮像装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の撮像装置であって、
前記制御部は、前記第2記録中に前記受付部が前記入力を受け付けると、前記第2記録を終了して、前記第1記録を開始する、撮像装置。
【請求項4】
請求項1に記載の撮像装置であって、
前記受付部は、前記第1記録および前記第2記録のために操作される操作部である、撮像装置。
【請求項5】
請求項1に記載の撮像装置であって、
前記受付部は、前記第1記録のために操作される第1操作部と、前記第2記録のために操作される第2操作部と、を有する、撮像装置。
【請求項6】
請求項1に記載の撮像装置であって、
前記制御部は、前記一方の記録によるデータと、前記他方の記録によるデータと、を別々に記録する、撮像装置。
【請求項7】
請求項1に記載の撮像装置であって、
前記制御部は、前記一方の記録によるデータと、前記他方の記録によるデータと、を関連付けて記録する、撮像装置。
【請求項8】
請求項7に記載の撮像装置であって、
前記制御部は、前記一方の記録によるデータと、前記他方の記録によるデータと、を1つのデータとして記録する、撮像装置。
【請求項9】
請求項8に記載の撮像装置であって、
前記制御部は、前記一方の記録によるデータと前記他方の記録によるデータとを分割するデータを、前記1つのデータに記録する、撮像装置。
【請求項10】
請求項1に記載の撮像装置であって、
前記制御部は、前記一方の記録の開始からの時刻データを、前記一方の記録によるデータおよび前記他方の記録によるデータに付与する、撮像装置。
【請求項11】
請求項1に記載の撮像装置であって、
前記第1記録を、前記第2記録の開始前に開始するか、前記第2記録の終了時に開始するか、または、前記第2記録の開始前および終了時に開始するか、を選択可能な選択部を有する、撮像装置。
【請求項12】
請求項1に記載の撮像装置であって、
前記制御部は、前記他方の記録を開始するように他の撮像装置を制御する、撮像装置。
【請求項13】
請求項1に記載の撮像装置であって、
前記制御部は、前記一方の記録によるデータと、前記他方の記録によるデータと、を異なるビットレートで記録する、撮像装置。
【請求項14】
請求項1に記載の撮像装置であって、
前記音声データおよび前記動画データのうち少なくとも前記音声データを出力可能でかつ前記撮像装置と通信可能な出力装置に、前記第1記録によるデータを送信する送信部と、を有する撮像装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1は、映像データと音声データとを関連付ける音声付き映像データ処理装置を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【0004】
本開示技術の撮像装置は、音声データおよび動画データの記録に関する入力を受け付ける受付部と、前記音声データおよび前記動画データのうち少なくとも前記音声データを記録する第1記録と、前記音声データおよび前記動画データを記録する第2記録とのうち、いずれか一方の記録中に前記受付部が前記入力を受け付けると、前記一方の記録を終了して、他方の記録を開始する制御部と、を有する。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1】
図1は、撮像装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、メモ記録および本動画の制御例を示す説明図である。
【
図3】
図3は、メモ記録および本動画の受付例1を示す説明図である。
【
図4】
図4は、メモ記録および本動画の受付例2を示す説明図である。
【
図5】
図5は、撮像装置の機能的構成例を示すブロック図である。
【
図6】
図6は、設定画面の一例を示す説明図である。
【
図7】
図7は、撮像装置によるメモ記録および本動画記録の処理手順例を示すフローチャート1である。
【
図8】
図8は、撮像装置によるメモ記録および本動画記録の処理手順例を示すフローチャート2である。
【
図9】
図9は、撮像装置によるメモ記録および本動画記録の処理手順例を示すフローチャート3である。
【
図10】
図10は、実施例2にかかるカメラシステムの構成例を示す説明図である。
【
図11】
図11は、第1撮像装置による本動画記録処理手順例を示すフローチャートである。
【
図12】
図12は、第2撮像装置によるメモ記録処理手順例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【実施例0006】
<撮像装置のハードウェア構成例>
図1は、撮像装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。撮像装置100は、静止画または動画撮影可能な装置であり、具体的には、たとえば、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ、ゲーム機である。
図1では、撮像装置の一例としてデジタルカメラを例に挙げて説明する。
【0007】
撮像装置100は、プロセッサ101と、記憶デバイス102と、駆動部103と、光学系104と、撮像素子105と、AFE(Analog Front End)106と、LSI(Large Scale Integration)107と、操作デバイス108と、マイク109と、センサ110と、表示デバイス111と、通信IF(Interface)112と、スピーカ113と、バス114と、を有する。プロセッサ101、記憶デバイス102、駆動部103、LSI107、操作デバイス108、マイク109、センサ110、表示デバイス111、通信IF112およびスピーカ113は、バス114に接続される。
【0008】
プロセッサ101は、撮像装置100を制御する。記憶デバイス102は、プロセッサ101の作業エリアとなる。また、記憶デバイス102は、各種プログラムやデータを記憶する非一時的なまたは一時的な記録媒体である。記憶デバイス102としては、たとえば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリがある。記憶デバイス102は、撮像装置100に複数実装されてもよく、そのうちの少なくとも1つは、撮像装置100に対し着脱自在でもよい。
【0009】
駆動部103は、光学系104を駆動制御する。駆動部103は、駆動回路103aと駆動源103bとを有する。駆動回路103aは、プロセッサ101からの指示により駆動源103bを制御する。駆動源103bは、たとえば、モータであり、駆動回路103aの制御により、光学系104内のズーミングレンズ141bおよびフォーカシングレンズ141cを光軸方向に移動させたり、絞り142を開閉制御する。
【0010】
光学系104は、光軸方向に配列された複数のレンズ(レンズ141a、ズーミングレンズ141b、およびフォーカシングレンズ141c)と、絞り142と、を含む。光学系104は、被写体光を集光し、撮像素子105に出射する。
【0011】
撮像素子105は、光学系104からの被写体光を受光して電気信号に変換する。撮像素子105は、たとえば、XYアドレス方式の固体撮像素子(たとえば、CMOS(Complementary Metal‐Oxide Semiconductor))であってもよく、順次走査方式の固体撮像素子(たとえば、CCD(Charge Coupled Device))であってもよい。
【0012】
撮像素子105の受光面には、複数の受光素子(画素)がマトリクス状に配列されている。そして、撮像素子105の画素には、それぞれが異なる色成分の光を透過させる複数種類のカラーフィルタが所定の色配列(たとえば、ベイヤ配列)に従って配置される。そのため、撮像素子105の各画素は、カラーフィルタでの色分解によって各色成分に対応するアナログの電気信号を出力する。
【0013】
AFE106は、撮像素子105からのアナログの電気信号に対して信号処理を施すアナログフロントエンド回路である。AFE106は、電気信号のゲイン調整、アナログ信号処理(相関二重サンプリング、黒レベル補正など)、A/D変換処理、デジタル信号処理(欠陥画素補正など)を順次実行してRAW画像データを生成し、LSI107に出力する。上述した駆動部103、光学系104、撮像素子105、およびAFE106は、撮像部120を構成する。
【0014】
LSI107は、AFE106からのRAW画像データについて、色補間、ホワイトバランス調整、輪郭強調、ガンマ補正、階調変換などの画像処理や符号化処理、復号処理、圧縮伸張処理、記録処理、再生処理など、特定の処理を実行する集積回路である。LSI107は、具体的には、たとえば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field-Programmable Gate Array)などのPLD(Programmable Logic Device)によって実現してもよい。
【0015】
操作デバイス108は、コマンドやデータを入力する。操作デバイス108としては、たとえば、レリーズボタンを含む各種ボタン、スイッチ、ダイヤル、タッチパネルがある。マイク109は、音声を入力し音声データを生成する。センサ110は、情報を検出するデバイスであり、たとえば、AF(Automatic Focus)センサ、AE(Automatic Exposure)センサ、ジャイロセンサ、加速度センサ、温度センサなどがある。表示デバイス111は、画像データや設定画面を表示する。表示デバイス111には、撮像装置100の背面にある背面モニタと、電子ビューファインダと、がある。通信IF112は、ネットワークと接続し、データを送受信する。スピーカ113は、音声を出力する。
【0016】
なお、プロセッサ101、記憶デバイス102、LSI107、操作デバイス108、マイク109、センサ110、表示デバイス111、通信IF112、スピーカ113およびバス114を、画像処理部130と称す。また、撮像装置100から撮像部120を除いた画像処理部130からなる装置を、画像処理装置と称す。
【0017】
<メモ記録および本動画の制御例>
図2は、メモ記録および本動画の制御例を示す説明図である。メモ記録とは、本撮影の前または/および後に、音声データおよび動画データのうち少なくとも音声データをメモとして記録することである。また、メモ記録で記録される音声データおよび動画データのうち少なくとも音声データをメモデータと称す。すなわち、メモデータは、音声データのみ、または、音声データおよび動画データ、のいずれか一方であるが、いずれにするかは事前に撮像装置100に設定される。また、本撮影とは、撮影者であるユーザが本来行いたい撮影であり、本撮影により記録される音声データおよび動画データを、本動画データと称す。また、本動画データを記録することを本動画記録と称す。
【0018】
また、本動画記録の前に実行されるメモ記録をメモ記録Aと称し、本動画記録の後に実行されるメモ記録をメモ記録Bと称す。メモ記録A、Bを区別しない場合は、単にメモ記録と称す。メモ記録Aによって記録されるメモデータをメモデータAと称し、メモ記録Bによって記録されるメモデータをメモデータBと称す。メモデータA、Bを区別しない場合は、単にメモデータと称す。
【0019】
撮像装置100は、時刻t1でメモ記録Aの開始を受け付けると(受付201)、メモ記録Aを開始し、メモ記録Aが終了するまでメモデータAを記憶デバイス102に記録する。その後、撮像装置100は、時刻t2でメモ記録Aの終了を受け付けると(受付202)、メモ記録Aを終了し、かつ、本動画記録を開始して、本動画記録が終了するまで本動画データを記憶デバイス102に記録する。その後、撮像装置100は、時刻t3で本動画記録の終了を受け付けると(受付203)、本動画記録を終了し、かつ、メモ記録Bを開始して、メモ記録Bが終了するまでメモデータBを記憶デバイス102に記録する。その後、撮像装置100は、時刻t4でメモ記録Bの終了を受け付けると(受付204)、メモ記録Bを終了する。
【0020】
なお、
図2では、撮像装置100は、本動画記録の前後でメモ記録Aおよびメモ記録Bを実行したが、メモ記録Aのみを実行してもよく、メモ記録Bのみを実行してもよい。
【0021】
メモ記録Aのみを実行する場合、撮像装置100は、時刻t3で本動画記録の終了を受け付けると、本動画記録を終了する。
【0022】
メモ記録Bのみを実行する場合、撮像装置100は、時刻t2で本動画記録の開始を受け付けると、本動画記録を開始して、本動画記録が終了するまで本動画データを記憶デバイス102に記録する。その後、撮像装置100は、時刻t3で本動画記録の終了を受け付けると、本動画記録を終了し、かつ、メモ記録Bを開始して、メモ記録Bが終了するまでメモ記録BのメモデータBを記憶デバイス102に記録する。その後、撮像装置100は、時刻t4でメモ記録Bの終了を受け付けると、メモ記録Bを終了する。
【0023】
このように、撮像装置100は、時刻t2および時刻t3において、1回の記録受付でメモ記録および本動画記録の両方を制御することができる。したがって、ユーザは、メモ記録および本動画記録を別々に受付操作する必要がなく、利便性の向上を図ることができる。
【0024】
特に、メモ記録と同時に制御されるのは、静止画の記録ではなく本動画記録である。静止画の場合、ユーザは、主要被写体の構図、周辺被写体のボケ具合、露出等を調整し、一瞬のタイミングで主要被写体を撮影するため、メモ記録Aの終了タイミング(時刻t2)やメモ記録Bの開始タイミング(時刻t3)が必ずしも撮影タイミングに一致するとは限らない。したがって、メモデータを優先してメモ記録と同時に静止画撮影を受け付けると、ユーザが意図しない静止画が撮影されることになる。
【0025】
これに対し、動画は一瞬のタイミングではなく時間長を持ち、また、撮影後に不要な箇所を削除するなどの編集が可能であるため、静止画のように厳密な撮影タイミングは不要である。たとえば、ユーザは、メモ記録Aがこれ以上する必要がないと判断したタイミングで、メモ記録Aの終了と本動画記録の開始とを同時に操作しても、メモデータAは、途中で途切れるといったこともなく本動画記録が開始される。
【0026】
このように、静止画記録ではなく本動画記録をメモ記録と同時に制御することにより、撮像装置100は、本動画記録の前におけるユーザ(撮影者)や被写体、撮影場所に関する情報(たとえば、撮影前にユーザや被写体が注意すべき点や撮影場所の状況など)をメモデータAとして、本動画記録の記録中または記録後におけるユーザや被写体、撮影場所に関する情報(たとえば、ユーザや被写体の撮影中における振る舞いの改善点や反省点、撮影後の撮影場所の状況など)をメモデータBとして、保存することができる。
【0027】
なお、表示デバイス111の表示画面200において、メモ記録中を示す表示情報と本動画記録中を示す表示情報とを異なる内容または異なる位置に表示してもよい。
図2では、メモ記録中の場合は「●MEMO REC」と表示され、本動画記録中は「●REC」と表示される。これにより、現在の記録がメモ記録なのか本動画記録なのかを確認することができる。なお、メモ記録中および本動画記録中で同じ文字列であるが色を異ならせて表示してもよい。
【0028】
図3は、メモ記録および本動画の受付例1を示す説明図である。受付例1は、受付201~204がメモボタンの押下である場合の例である。(a)は、メモ記録A、Bの受付例を示すタイミングチャートであり、(b)は、メモ記録Aのみの受付例を示すタイミングチャートであり、(c)は、メモ記録Bのみの受付例を示すタイミングチャートである。(a)~(c)において、OFF→ON→OFFのパルスは記録の開始または終了の受付を示す。
【0029】
メモボタンは、たとえば、操作デバイス108により構成される。メモボタンが押下されると、撮像装置100は記録の開始または終了を受け付けるため、その後ユーザがメモボタンを押下し続けてもまたはユーザが押下をやめてメモボタンが離上しても、離上状態からの再押下がないと、撮像装置100は記録の終了または開始を受け付けない。
【0030】
(a)において、時刻t1でメモボタンが押下されるとメモ記録Aが開始する。その後、時刻t2でメモボタンが再押下されるとメモ記録Aが終了し、かつ、本動画記録が開始する。その後、時刻t3でメモボタンが再押下されると本動画記録が終了し、メモ記録Bが開始する。その後、時刻t4でメモボタンが再押下されるとメモ記録Bが終了する。
【0031】
(b)において、時刻t1でメモボタンが押下されるとメモ記録Aが開始する。その後、時刻t2でメモボタンが再押下されるとメモ記録Aが終了し、かつ、本動画記録が開始する。その後、時刻t3でメモボタンが再押下されると本動画記録が終了する。
【0032】
(c)において、時刻t2でメモボタンが押下されると、本動画記録が開始する。その後、時刻t3でメモボタンが再押下されると本動画記録が終了し、メモ記録Bが開始する。その後、時刻t4でメモボタンが再押下されるとメモ記録Bが終了する。
【0033】
図4は、メモ記録および本動画の受付例2を示す説明図である。受付例2は、受付201~204がメモボタンの押下または離上である場合の例である。(d)は、メモ記録A、Bの受付例を示すタイミングチャートであり、(e)は、メモ記録Aのみの受付例を示すタイミングチャートであり、(f)は、メモ記録Bのみの受付例を示すタイミングチャートである。(d)~(f)において、OFF→ONの立ち上がりは、メモ記録の開始の受付を示し、ON→OFFの立さ下がりは、記録の終了の受付を示し、OFF→ON→OFFのパルスは本動画記録の開始または終了の受付を示す。
【0034】
(d)において、メモボタンが押下されると、撮像装置100はメモ記録の開始を受け付け、メモボタンが離上されるまで、撮像装置100はメモ記録の実行を継続する。具体的には、たとえば、時刻t1でメモボタンが押下されるとメモ記録Aが開始する。その後押下が継続され、時刻t2でメモボタンが離上されるとメモ記録Aが終了し、かつ、本動画記録が開始する。その後押下が継続され、時刻t3でメモボタンが再押下されると本動画記録が終了し、メモ記録Bが開始する。その後、時刻t4でメモボタンが再離上されるとメモ記録Bが終了する。
【0035】
(e)において、時刻t3以外でメモボタンが押下されると、撮像装置100はメモ記録の開始を受け付け、メモボタンが離上されるまで、撮像装置100はメモ記録の実行を継続する。具体的には、たとえば、時刻t1でメモボタンが押下されるとメモ記録Aが開始する。その後押下が継続され、時刻t2でメモボタンが離上されるとメモ記録Aが終了し、かつ、本動画記録が開始する。その後、時刻t3でメモボタンが再押下されると本動画記録が終了する。
【0036】
(f)において、時刻t2以外でメモボタンが押下されると、撮像装置100はメモ記録の開始を受け付け、メモボタンが離上されるまで、撮像装置100はメモ記録の実行を継続する。具体的には、たとえば、時刻t2でメモボタンが押下されると、本動画記録が開始する。その後、時刻t3でメモボタンが再押下されると本動画記録が終了し、メモ記録Bが開始する。その後押下が継続され、時刻t4でメモボタンが離上されるとメモ記録Bが終了する。
【0037】
実施例1では、(a)、(d)の時刻t2および時刻t3、(b)、(e)の時刻t2、および(c)、(f)の時刻t3において、1回の操作でメモ記録および本動画記録の受付制御ができればよいため、メモボタンが録画開始および録画終了を受け付ける録画ボタンであってもよく、録画ボタン以外の他のボタンでもよい。たとえば、ユーザが撮像装置100を保持した状態でメモボタンおよび録画ボタンを同時押し可能な位置に配置されていれば、撮像装置100は、押下により、録画開始および録画終了を受け付ける録画ボタンとは別にメモボタンを有する構成としてもよい。
【0038】
また、事前に、撮像装置100は、ユーザ操作により、メモ記録A、Bの少なくとも一方を実行するメモ記録モードに設定しておき、メモ記録モード時に録画ボタンをメモボタンとして機能させてもよい。また、操作ボタンは、タッチパネル上のボタン、つまり、グラフィックユーザインタフェースでもよい。また、操作ボタンに限らず、音声認識により記録の開始または終了を受け付けてもよい。
【0039】
たとえば、撮像装置100は記録開始を示すテキストデータ(たとえば、「スタート」)を記憶デバイス102に記憶しておき、記録開始を示す音声(たとえば、「スタート」)がマイク109に入力されると音声認識によりテキストデータ「スタート」に変換される。撮像装置100は、記憶デバイス102の記録開始を示すテキストデータと音声認識結果のテキストデータとが一致すれば、記録開始を受け付ける。記録終了についても同様である。
【0040】
<撮像装置100の機能的構成例>
図5は、撮像装置100の機能的構成例を示すブロック図である。撮像装置100は、記録部501と、受付部502と、制御部503と、設定部504と、記録媒体505と、を有する。
【0041】
記録部501は、マイク109から入力された音声を音声データに変換し、記録媒体505に記録する。また、記録部501は、撮像部120からの画像データに基づいて動画フレームを生成し、記録媒体505に記録する。
【0042】
具体的には、たとえば、記録部501は、音声データのみのメモ記録開始の制御信号を制御部503から受け付けると、メモデータを記録媒体505に記録し、メモ記録終了の制御信号を制御部503から受け付けると、メモデータの記録を終了する。これにより、メモ記録開始からメモ記録終了までの音声を記録したメモデータである音声ファイルが記録媒体505に生成される。
【0043】
また、記録部501は、音声データおよび動画データを含むメモデータのメモ記録開始の制御信号を制御部503から受け付けると、メモデータを記録媒体505に記録し、記録終了の制御信号を制御部503から受け付けると、メモデータの記録を終了する。これにより、記録開始から記録終了までの音声および動画を記録したメモデータである動画ファイルが記録媒体505に生成される。
【0044】
同様に、記録部501は、音声データおよび動画データを含む本動画データの記録開始の制御信号を制御部503から受け付けると、本動画データを記録媒体505に記録し、記録終了の制御信号を制御部503から受け付けると、本動画データの記録を終了する。これにより、記録開始から記録終了までの音声および動画を記録した本動画データである動画ファイルが記録媒体505に生成される。
【0045】
記録部501は、メモデータAと、メモデータBと、本動画データと、を別々のファイルで記録媒体505に保存する。
【0046】
記録部501は、具体的には、たとえば、
図1に示した記憶デバイス102に記憶されたプログラムをプロセッサ101に実行させることにより、または、LSI107により実現される。
【0047】
受付部502は、操作デバイス108またはマイク109から、記録の開始または終了を受け付ける。具体的には、たとえば、受付部502は、操作部520を有する。操作部520は、データの記録に関する入力を受け付ける。記録に関する入力とは、たとえば、データの記録の開始入力またはデータの記録の終了入力である。
【0048】
操作部520は、第1操作部521と、第2操作部522と、により構成される。第1操作部521は、メモ記録に関する入力を受け付ける。メモ記録に関する入力とは、たとえば、メモ記録の開始入力またはメモ記録の終了入力である。第2操作部522は、本動画記録に関する入力を受け付ける。本動画記録に関する入力とは、たとえば、本動画記録の開始入力または本動画記録の終了入力である。
【0049】
受付部502は、具体的には、たとえば、
図1に示した記憶デバイス102に記憶されたプログラムをプロセッサ101に実行させることにより、または、LSI107により実現される。
【0050】
制御部503は、メモ記録と本動画記録とのうちいずれか一方の記録中に受付部502において入力が受け付けられると、一方の記録を終了して、他方の記録を開始するように記録部501を制御する。これにより、一方の記録に関するデータについては、記録媒体505への記録が終了し、他方の記録に関するデータについては、記録媒体505へ記録される。このようにして、メモデータA、Bおよび本動画データが記録される。
【0051】
具体的には、たとえば、
図3の(a)および
図4の(d)の場合、制御部503は、受付部502からメモ記録Aの開始を受け付けると、メモ記録Aの開始の制御信号を記録部501に出力し、受付部502からメモ記録Aの終了を受け付けると、メモ記録Aの終了および本動画記録の開始の制御信号を記録部501に出力する。
【0052】
また、制御部503は、受付部502から本動画記録の終了を受け付けると、本動画記録の終了およびメモ記録Bの開始の制御信号を記録部501に出力する。
【0053】
また、制御部503は、受付部502からメモ記録Bの終了を受け付けると、メモ記録Bの終了の制御信号を記録部501に出力する。
【0054】
図3の(b)および
図4の(e)の場合、具体的には、たとえば、制御部503は、受付部502からメモ記録Aの開始を受け付けると、メモ記録Aの開始の制御信号を記録部501に出力し、受付部502からメモ記録Aの終了を受け付けると、メモ記録Aの終了および本動画記録の開始の制御信号を記録部501に出力する。
【0055】
また、制御部503は、受付部502から本動画記録の終了を受け付けると、本動画記録の終了の制御信号を記録部501に出力する。
【0056】
図3の(c)および
図4の(f)の場合、具体的には、たとえば、制御部503は、受付部502から本動画記録の開始を受け付けると、本動画記録の開始の制御信号を記録部501に出力し、受付部502から本動画記録の終了を受け付けると、本動画記録の終了およびメモ記録Bの開始の制御信号を記録部501に出力する。
【0057】
また、制御部503は、受付部502からメモ記録Bの終了を受け付けると、メモ記録Bの終了の制御信号を記録部501に出力する。
【0058】
また、制御部503は、記録部501を制御して、メモデータAと、メモデータBと、本動画データと、を1つのファイルに結合して記録媒体505に保存してもよい。
【0059】
たとえば、
図3の(a)および
図4の(d)の場合、メモデータAと本動画データとメモデータBとが1つのファイルに結合される。具体的には、たとえば、制御部503は、記録部501を制御して、メモデータA、本動画データ、メモデータBの各々を1つのチャプターとして、メモデータAと本動画データとの連結箇所(境界)の再生位置と、本動画データとメモデータBとの連結箇所(境界)の再生位置と、にチャプターの区切り位置を設定する。
【0060】
図3の(b)および
図4の(e)の場合も同様に、メモデータAと本動画データが1つのファイルに結合される。具体的には、たとえば、制御部503は、記録部501を制御して、メモデータA、本動画データの各々を1つのチャプターとして、メモデータAと本動画データとの連結箇所(境界)の再生位置にチャプターの区切り位置を設定する。
【0061】
また、
図3の(c)および
図4の(f)の場合も同様に、本動画データとメモデータBとが1つのファイルに結合される。具体的には、たとえば、制御部503は、記録部501を制御して、本動画データ、メモデータBの各々を1つのチャプターとして、本動画データとメモデータBとの連結箇所(境界)の再生位置と、にチャプターの区切り位置を設定する。これにより、ユーザは、結合ファイルの再生位置を区切り位置にスキップする操作を行うことができる。
【0062】
また、制御部503は、記録部501を制御して、最先に記録されたデータの記録開始からの時刻(再生位置)を、後続の記録されたデータの再生開始からの時刻(再生位置)として、後続の記録されたデータに付与してもよい。
【0063】
たとえば、
図3の(a)および
図4の(d)において、メモデータAと、メモデータBと、本動画データとが別々のファイルである場合、制御部503は、記録部501を制御して、メモデータA、本動画データ、メモデータBの各々に、メモデータAの記録開始からの時刻(再生位置)を付与する。
【0064】
具体的には、たとえば、制御部503は、記録部501を制御して、本動画データについては、メモデータAの再生時間を、本動画データに埋め込む。これにより、本動画データの再生時に、本動画データ自身の再生位置にメモデータAの再生時間が加算され、メモデータAの記録開始からの時刻(再生位置)となる。したがって、本動画データ自身の再生位置と、当該再生位置でのメモデータAの記録開始からの時刻(再生位置)と、が表示可能になる。
【0065】
また、制御部503は、記録部501を制御して、メモデータBについては、メモデータAおよび本動画データの総再生時間を、メモデータBに埋め込む。これにより、メモデータBの再生時に、メモデータB自身の再生位置にメモデータAおよび本動画データの総再生時間が加算され、メモデータAの記録開始からの時刻(再生位置)となる。したがって、メモデータB自身の再生位置と、当該再生位置でのメモデータAの記録開始からの時刻(再生位置)と、が表示可能になる。
【0066】
図3の(b)および
図4の(e)の場合も同様に、制御部503は、記録部501を制御して、本動画データに、メモデータAの記録開始からの時刻(再生位置)を付与する。
【0067】
具体的には、たとえば、制御部503は、記録部501を制御して、本動画データについては、メモデータAの再生時間を、本動画データに埋め込む。これにより、本動画データの再生時に、本動画データ自身の再生位置にメモデータAの再生時間が加算され、メモデータAの記録開始からの時刻(再生位置)となる。したがって、本動画データ自身の再生位置と、当該再生位置でのメモデータAの記録開始からの時刻(再生位置)と、が表示可能になる。
【0068】
また、
図3の(c)および
図4の(f)の場合も同様に、制御部503は、記録部501を制御して、メモデータBに、メモデータAの記録開始からの時刻(再生位置)を付与する。
【0069】
具体的には、たとえば、制御部503は、記録部501を制御して、メモデータBについては、本動画データの再生時間を、メモデータBに埋め込む。これにより、メモデータBの再生時に、メモデータB自身の再生位置に本動画データの再生時間が加算され、本動画データの記録開始からの時刻(再生位置)となる。したがって、メモデータB自身の再生位置と、当該再生位置での本動画データの記録開始からの時刻(再生位置)と、が表示可能になる。
【0070】
また、制御部503は、メモ記録と本動画記録とのうちいずれか一方の記録によって記録された一方のデータと、他方の記録によって記録された他方のデータと、を、異なるビットレートで記録媒体505に記録するように記録部501を制御してもよい。
【0071】
具体的には、たとえば、制御部503は、記録部501を制御して、本動画データのビットレートよりもメモデータA、Bのビットレートを低下させると、メモデータA、Bのデータ量の低減化を図ることができ、メモデータA、Bのビットレートよりも本動画データのビットレートを低下させると、本動画データのデータ量の低減化を図ることができる。
【0072】
また、制御部503は、メモデータが動画データを含む場合、メモ記録と本動画記録とのうちいずれか一方の記録によって記録された一方のデータと、他方の記録によって記録された他方のデータと、を、異なる解像度で記録媒体505に記録するように記録部501を制御してもよい。
【0073】
具体的には、たとえば、制御部503は、記録部501を制御して、本動画データの解像度よりもメモデータA、Bの解像度を低下させると、メモデータA、Bのデータ量の低減化を図ることができ、メモデータA、Bの解像度よりも本動画データの解像度を低下させると、本動画データのデータ量の低減化を図ることができる。
【0074】
なお、制御部503は、具体的には、たとえば、
図1に示した記憶デバイス102に記憶されたプログラムをプロセッサ101に実行させることにより、または、LSI107により実現される。
【0075】
設定部504は、メモ記録を、本動画記録の開始前に開始するか、本動画記録の終了時に開始するか、または、本動画記録の開始前および終了時に開始するか、を選択可能に設定する。
【0076】
図6は、設定画面の一例を示す説明図である。撮像装置100は、背面に表示デバイス111を有する。表示デバイス111は、タッチパネルとしても機能する。表示デバイス111は、設定画面600を表示する。設定画面600は、第1設定ボタン601と、第2設定ボタンと、第3設定ボタン603と、を有する。
【0077】
第1設定ボタン601は、メモ記録を本動画記録の開始前および本動画記録の終了時に開始するためのユーザインタフェースである。第2設定ボタン602は、メモ記録を本動画記録の開始前に開始するためのユーザインタフェースである。第3設定ボタン603は、メモ記録を本動画記録の終了時に開始するためのユーザインタフェースである。
【0078】
第1設定ボタン601が押下されると、
図3の(a)および
図4の(d)に示したように、操作デバイス108から、メモ記録A、本動画記録およびメモ記録Bの受付が可能になる(以下、第1設定)。第2設定ボタン602が押下されると、
図3の(b)および
図4の(e)に示したように、操作デバイス108からメモ記録Aおよび本動画記録の受付が可能になる(以下、第2設定)。
図6では、第2設定ボタン602が押下された状態を示している。第3設定ボタン603が押下されると、
図3の(c)および
図4の(f)に示したように、操作デバイス108から本動画記録およびメモ記録Bの受付が可能になる(以下、第3設定)。
【0079】
なお、図示はしないが、設定部504は、メモ記録A、Bの各々について、メモ記録を、音声データのみにするか、音声データおよび動画データにするか、を選択可能に設定することもできる。
【0080】
なお、設定部504は、具体的には、たとえば、
図1に示した記憶デバイス102に記憶されたプログラムをプロセッサ101に実行させることにより、または、LSI107により実現される。
【0081】
図5に戻り、記録媒体505は、メモデータおよび本動画データを記録する。記録媒体505は、記憶デバイス102により実現される。記録媒体505は、撮像装置100に対し着脱自在に構成されてもよい。
【0082】
<記録処理手順例>
図7は、撮像装置100によるメモ記録および本動画記録の処理手順例を示すフローチャート1である。
図7は、
図3の(a)および
図4の(d)に示したように、第1設定における実行される処理手順例を示す。
【0083】
撮像装置100は、メモ記録Aの開始を待ち受ける(ステップS701:No)。メモ記録Aの開始を受け付けた場合(ステップS701:Yes)、撮像装置100は、メモ記録Aを開始する(ステップS702)。つぎに、撮像装置100は、本動画記録の開始を待ち受ける(ステップS703:No)。本動画記録の開始を受け付けた場合(ステップS703:Yes)、撮像装置100は、メモ記録Aを終了し、かつ、本動画記録を開始する(ステップS704)。
【0084】
つぎに、撮像装置100は、本動画記録の終了を待ち受ける(ステップS705:No)。本動画記録の終了を受け付けた場合(ステップS705:Yes)、撮像装置100は、本動画記録を終了し、かつ、メモ記録Bを開始する(ステップS706)。
【0085】
つぎに、撮像装置100は、メモ記録Bの終了を待ち受ける(ステップS707:No)。メモ記録Bの終了を受け付けた場合(ステップS707:Yes)、撮像装置100は、メモ記録Bを終了する(ステップS708)。
【0086】
図8は、撮像装置100によるメモ記録および本動画記録の処理手順例を示すフローチャート2である。
図8は、
図3の(b)および
図4の(e)に示したように、第2設定における処理手順例を示す。
図7と同一処理には同一ステップ番号を付す。
【0087】
図8において、撮像装置100は、ステップS701~705を実行する。本動画記録の終了を受け付けた場合(ステップS705:Yes)、撮像装置100は、本動画記録を終了する(ステップS806)。
【0088】
図9は、撮像装置100によるメモ記録および本動画記録の処理手順例を示すフローチャート3である。
図9は、
図3の(c)および
図4の(f)に示したように、第3設定における処理手順例を示す。
図7と同一処理には同一ステップ番号を付す。
【0089】
撮像装置100は、本動画記録の開始を待ち受ける(ステップS901:No)。本動画記録の開始を受け付けた場合(ステップS901:Yes)、撮像装置100は、本動画記録を開始する(ステップS903)。
【0090】
つぎに、撮像装置100は、メモ記録Bの開始を待ち受ける(ステップS903:No)。メモ記録Bの開始を受け付けた場合(ステップS903:Yes)、撮像装置100は、ステップS706~S708を実行する。
【0091】
このように、実施例1にかかる撮像装置100は、本動画撮影前にメモ記録Aを実行し、その後、特定の操作を行うと、メモ記録Aが終了し、かつ、本動画記録が開始する。これにより、メモ記録Aの終了と本動画記録の開始とを1つの操作で実現することができる。すなわち、メモ記録Aの終了の操作と本動画記録の開始の操作とを別々に行う必要がない。したがって、ユーザは、1つの操作でメモ記録Aから本動画記録に切り替えられることができ、メモ記録Aの終了から本動画記録の開始までの間のタイムラグの短縮化を図ることができる。
【0092】
同様に、メモ記録B前に本動画記録を実行し、その後、特定の操作を行うと、本動画記録が終了し、かつ、メモ記録Bが開始する。これにより、本動画記録の終了とメモ記録Bの開始とを1つの操作で実現することができる。すなわち、本動画記録の終了の操作とメモ記録Bの開始の操作とを別々に行う必要がない。したがって、ユーザは、1つの操作で本動画記録からメモ記録Bに切り替えられることができ、本動画記録の終了からメモ記録Bの開始までのタイムラグの短縮化を図ることができる。
【0093】
特に、メモデータが音声データのみの場合、メモ記録終了の処理が動画データを含む場合に比べて短い。したがって、メモ記録Aの終了から、本動画記録開始までのタイムラグの短縮化を図ることができる。
【0094】
また、メモデータを視聴することにより、ユーザは、本動画データを再生して視聴しなくとも、この本動画データがどのような内容であるかなどが簡単に把握することができる。
第1撮像装置1001と第2撮像装置1002とは通信可能に接続される。また、第1撮像装置1001と第1モニタ1010とは通信可能に接続される。また、第2撮像装置1002と第2モニタ1020とは通信可能に接続される。
第1撮像装置1001は、第1撮影者P1に操作される。第1撮像装置1001は、役者AC1、AC2を撮像して、本動画記録を実行する。第1撮像装置1001は、本動画データを第1モニタ1010に送信する。
第2撮像装置1002は、第1撮影者P1に遠隔操作、または、第2撮影者P2に直接操作される。本例では、メモ記録の開始や終了の入力操作については第1撮影者P1が第1撮像装置1001から遠隔操作する。第2撮影者P2は、第2撮像装置1002の向きを操作したり、画角を決めたりする。第2撮像装置1002は、監督Dを撮像して、メモ記録を実行する。第2撮像装置1002は、メモデータを第2モニタ1020に送信する。
具体的には、たとえば、第2撮像装置1002は、監督Dの指示の発話、監督Dの身振り手振りや顔の表情などの映像をメモデータAとして記録し、第2モニタ1020にメモデータAとして送信する。これにより、第2モニタ1020は、受信したメモデータAを視聴可能に出力する。役者AC1、AC2は、本動画の撮影前に、第2モニタ1020で監督DのメモデータAの内容を視聴して、演技の事前確認が可能である。
本動画記録の開始入力を受け付けると(ステップS1103:Yes)、第1撮像装置1001は、メモ記録Aの終了の制御信号を第2撮像装置1002に送信するとともに(ステップS1104)、本動画記録の開始の制御信号を制御部503から記録部501に出力して本動画記録を開始し、本動画データを第1モニタ1010に送信する(ステップS1105)。これにより、役者AC1、AC2による演技が撮像される。
具体的には、たとえば、第2撮像装置1002は、監督Dの発話、監督Dの身振り手振りや顔の表情などの映像をメモデータBとして記録し、第2モニタ1020にメモデータBとして送信する。これにより、第2モニタ1020は、受信したメモデータBを視聴可能に出力する。役者AC1、AC2は、本動画の撮影後に、第2モニタ1020で監督DのメモデータBの内容を視聴して、演技の事後確認が可能である。
このあと、第2撮像装置1002は、メモデータA、Bを第1撮像装置1001に送信する(ステップS1209)。これにより、第2撮像装置1002は、処理を終了する。
このように、実施例2にかかるカメラシステム1000によれば、メモデータの記録場所と本動画撮影場所とが異なる場合でも、第1撮像装置1001から第2撮像装置1002への遠隔操作により、メモ記録Aの終了と本動画記録の開始とを1つの操作で実現することができる。すなわち、メモ記録Aの終了の操作と本動画記録の開始の操作とを別々に行う必要がない。したがって、第1撮影者P1は、1つの操作でメモ記録Aから本動画記録に切り替えられることができ、メモ記録Aの終了から本動画記録の開始までの間のタイムラグの短縮化を図ることができる。
同様に、メモ記録B前に本動画記録を実行し、その後、特定の操作を行うと、本動画記録が終了し、かつ、メモ記録Bが開始する。これにより、本動画記録の終了とメモ記録Bの開始とを1つの操作で実現することができる。すなわち、本動画記録の終了の操作とメモ記録Bの開始の操作とを別々に行う必要がない。したがって、第1撮影者P1は、1つの操作で本動画記録からメモ記録Bに切り替えられることができ、本動画記録の終了からメモ記録Bの開始までのタイムラグの短縮化を図ることができる。
特に、メモデータが音声データのみの場合、メモ記録終了の処理が動画データを含む場合に比べて短い。したがって、メモ記録Aの終了から、本動画記録開始までのタイムラグの短縮化を図ることができる。
また、役者AC1、AC2はメモデータAを視聴することにより、本撮影前に演技の事前確認が容易になり、メモデータBを視聴することにより、演技の事後確認を本撮影後にスムーズに行うことができる。