(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024085767
(43)【公開日】2024-06-27
(54)【発明の名称】レンズ装置
(51)【国際特許分類】
G02B 7/02 20210101AFI20240620BHJP
【FI】
G02B7/02 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】21
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022200481
(22)【出願日】2022-12-15
(71)【出願人】
【識別番号】306037311
【氏名又は名称】富士フイルム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】根本 聡
(72)【発明者】
【氏名】岡本 正美
【テーマコード(参考)】
2H044
【Fターム(参考)】
2H044AC01
(57)【要約】
【課題】径方向に小型化することができるレンズ装置を提供する。
【解決手段】レンズ装置は、レンズを保持する保持部材と、保持部材を光軸と交差する第1方向に移動させる移動部材と、保持部材を光軸と交差する第2方向に付勢する第1付勢部材と、保持部材を光軸の方向に付勢する第2付勢部材と、を備え、移動部材の移動部は、保持部材に設けられている。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レンズを保持する保持部材と、
前記保持部材を光軸と交差する第1方向に移動させる移動部材と、
前記保持部材を前記光軸と交差する第2方向に付勢する第1付勢部材と、
前記保持部材を少なくとも前記光軸の方向に付勢する第2付勢部材と、
を備え、
前記移動部材の移動部は、前記保持部材に設けられている
レンズ装置。
【請求項2】
前記移動部は、前記保持部材の外形よりも内側に設けられている
請求項1に記載のレンズ装置。
【請求項3】
前記移動部材は、ネジ及びナットを有し、
前記移動部は、前記ナットを含む
請求項1に記載のレンズ装置。
【請求項4】
固定部材をさらに備え、
前記ネジは、前記固定部材に回転可能に固定され、
前記ナットは、前記保持部材に保持されている
請求項3に記載のレンズ装置。
【請求項5】
前記保持部材の位置を前記光軸の方向に規制する規制部材をさらに備える
請求項1に記載のレンズ装置。
【請求項6】
複数の前記規制部材を備え、
複数の前記規制部材は、前記光軸周りの方向に並んで配置されている
請求項5に記載のレンズ装置。
【請求項7】
前記第2付勢部材は、前記規制部材と対応する位置に配置されている
請求項5に記載のレンズ装置。
【請求項8】
固定部材をさらに備え、
前記規制部材は、前記固定部材に対して遊挿されている
請求項5に記載のレンズ装置。
【請求項9】
前記規制部材の遊挿部は、金属部材である
請求項8に記載のレンズ装置。
【請求項10】
前記金属部材は、軸部材である
請求項9に記載のレンズ装置。
【請求項11】
前記移動部材は、第1移動部材と、前記第1移動部材による移動方向とは異なる方向に前記保持部材を移動させる第2移動部材とを有する
請求項1に記載のレンズ装置。
【請求項12】
前記第1付勢部材は、前記光軸の方向から見て前記第1移動部材と前記第2移動部材とが成す180°未満の角度の範囲内に配置されている
請求項11に記載のレンズ装置。
【請求項13】
前記第1付勢部材は、前記光軸の方向から見て前記角度の二等分線上に配置されている
請求項12に記載のレンズ装置。
【請求項14】
前記光軸の方向から見て前記第1移動部材と前記第1付勢部材とが成す角度は、30°~60°である
請求項12に記載のレンズ装置。
【請求項15】
前記角度は、直角である
請求項12に記載のレンズ装置。
【請求項16】
固定部材と、
前記固定部材に対して前記保持部材の位置を前記光軸周りの方向に規制する規制部と、
をさらに備え、
前記規制部は、前記光軸に対する前記第1移動部材と反対側に設けられている
請求項11に記載のレンズ装置。
【請求項17】
前記規制部は、前記光軸の方向から見て前記第1移動部材と前記光軸とを結ぶ線に沿って設けられている
請求項16に記載のレンズ装置。
【請求項18】
固定部材と、
前記固定部材に対して前記保持部材の位置を前記光軸周りの方向に規制する規制部と、
をさらに備える
請求項1に記載のレンズ装置。
【請求項19】
前記規制部は、前記固定部材に形成された係合部と、
前記保持部材に形成され、前記係合部と係合された被係合部と、
を有する
請求項18に記載のレンズ装置。
【請求項20】
前記係合部は、第1凸部を有し、
前記被係合部は、前記第1凸部に当接された第2凸部を有する
請求項19に記載のレンズ装置。
【請求項21】
前記第2凸部は、前記第1凸部が延びる方向と交差する方向に延びている
請求項20に記載のレンズ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の技術は、レンズ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、レンズ鏡筒の開口部の周縁のレンズ受部にレンズをレンズ押さえで光軸方向に押し付けてレンズ鏡筒にレンズを組み付けるとともに、レンズをレンズ鏡筒に螺合した調整ネジによって上記光軸の略垂直方向に付勢してレンズの位置調整を行うレンズ装置が開示されている。レンズは、曲面状の一方の主面がレンズ鏡筒のレンズ受部に押し付けられている。
【0003】
特許文献2には、筒状部材と、筒状部材に内装されている光学要素とを含み、光学要素を筒状部材内において筒軸方向と直交する面上で移動させて光学要素の偏芯調整を行う偏芯調整構造が開示されている。偏芯調整構造は、光学要素の周面の少なくとも1箇所に着脱可能に設けた固定ピンと、筒状部材に設けられて固定ピンの一部が内挿されるピン固定穴を備え、ピン固定穴に固定ピンが接着されている。
【0004】
特許文献3には、第1レンズ群および第2レンズ群と、第1レンズ鏡筒と、第2レンズ鏡筒と、調整機構とを備えるレンズユニットが開示されている。第1レンズ群および第2レンズ群は、それぞれ少なくとも一枚のレンズを含み、同じ光軸上で直列に配置することにより集光機能を有する。第1レンズ鏡筒は、第1レンズ群を保持する。第2レンズ鏡筒は、第2レンズ群を保持し、かつ第1レンズ鏡筒の少なくとも一部を内包する。調整機構は、第1レンズ鏡筒および第2レンズ鏡筒のうち、第2レンズ鏡筒が第1レンズ鏡筒の少なくとも一部を内包している領域に設けられており、第1レンズ鏡筒と第2レンズ鏡筒との、互いの光軸方向の位置関係、互いの光軸の傾き、および互いの偏心の少なくとも1つを調整する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008-292778号公報
【特許文献2】特開2017-116729号公報
【特許文献3】国際公開第2012/004995号パンフレット
【発明の概要】
【0006】
本開示の技術に係る一つの実施形態は、径方向に小型化することができるレンズ装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の技術に係る第1の態様は、レンズを保持する保持部材と、保持部材を光軸と交差する第1方向に移動させる移動部材と、保持部材を光軸と交差する第2方向に付勢する第1付勢部材と、保持部材を少なくとも光軸の方向に付勢する第2付勢部材と、を備え、移動部材の移動部は、保持部材に設けられているレンズ装置である。
【0008】
本開示の技術に係る第2の態様は、第1の態様に係るレンズ装置において、移動部は、保持部材の外形よりも内側に設けられているレンズ装置である。
【0009】
本開示の技術に係る第3の態様は、第1の態様に係るレンズ装置において、移動部材は、ネジ及びナットを有し、移動部は、ナットを含むレンズ装置である。
【0010】
本開示の技術に係る第4の態様は、第3の態様に係るレンズ装置において、固定部材をさらに備え、ネジは、固定部材に回転可能に固定され、ナットは、保持部材に保持されているレンズ装置である。
【0011】
本開示の技術に係る第5の態様は、第1の態様に係るレンズ装置において、保持部材の位置を光軸の方向に規制する規制部材をさらに備えるレンズ装置である。
【0012】
本開示の技術に係る第6の態様は、第5の態様に係るレンズ装置において、複数の規制部材を備え、複数の規制部材は、光軸周りの方向に並んで配置されているレンズ装置である。
【0013】
本開示の技術に係る第7の態様は、第5の態様に係るレンズ装置において、第2付勢部材は、規制部材と対応する位置に配置されているレンズ装置である。
【0014】
本開示の技術に係る第8の態様は、第5の態様に係るレンズ装置において、固定部材をさらに備え、規制部材は、固定部材に対して遊挿されているレンズ装置である。
【0015】
本開示の技術に係る第9の態様は、第8の態様に係るレンズ装置において、規制部材の遊挿部は、金属部材であるレンズ装置である。
【0016】
本開示の技術に係る第10の態様は、第9の態様に係るレンズ装置において、金属部材は、ローラであるレンズ装置である。
【0017】
本開示の技術に係る第11の態様は、第1の態様に係るレンズ装置において、移動部材は、第1移動部材と、第1移動部材による移動方向とは異なる方向に保持部材を移動させる第2移動部材とを有するレンズ装置である。
【0018】
本開示の技術に係る第12の態様は、第11の態様に係るレンズ装置において、第1付勢部材は、光軸の方向から見て第1移動部材と第2移動部材とが成す180°未満の角度の範囲内に配置されているレンズ装置である。
【0019】
本開示の技術に係る第13の態様は、第12の態様に係るレンズ装置において、第1付勢部材は、光軸の方向から見て角度の二等分線上に配置されているレンズ装置である。
【0020】
本開示の技術に係る第14の態様は、第12の態様に係るレンズ装置において、光軸の方向から見て第1移動部材と第1付勢部材とが成す角度は、30°~60°であるレンズ装置である。
【0021】
本開示の技術に係る第15の態様は、第12の態様に係るレンズ装置において、角度は、直角であるレンズ装置である。
【0022】
本開示の技術に係る第16の態様は、第11の態様に係るレンズ装置において、固定部材と、固定部材に対して保持部材の位置を光軸周りの方向に規制する規制部と、をさらに備え、規制部は、光軸に対する第1移動部材と反対側に設けられているレンズ装置である。
【0023】
本開示の技術に係る第17の態様は、第16の態様に係るレンズ装置において、規制部は、光軸の方向から見て第1移動部材と光軸とを結ぶ線に沿って設けられているレンズ装置である。
【0024】
本開示の技術に係る第18の態様は、第1の態様に係るレンズ装置において、固定部材と、固定部材に対して保持部材の位置を光軸周りの方向に規制する規制部と、をさらに備えるレンズ装置である。
【0025】
本開示の技術に係る第19の態様は、第18の態様に係るレンズ装置において、規制部は、固定部材に形成された係合部と、保持部材に形成され、係合部と係合された被係合部と、を有するレンズ装置である。
【0026】
本開示の技術に係る第20の態様は、第19の態様に係るレンズ装置において、係合部は、第1凸部を有し、被係合部は、第1凸部に当接された第2凸部を有するレンズ装置である。
【0027】
本開示の技術に係る第21の態様は、第20の態様に係るレンズ装置において、第2凸部は、第1凸部が延びる方向と交差する方向に延びているレンズ装置である。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】実施形態に係るレンズ装置を備えた撮像装置の一例を示す斜視図である。
【
図2】実施形態に係るレンズ装置の一例を示す断面図である。
【
図12】比較例に係るレンズ装置を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、図面を参照しながら、本開示の一実施形態について説明する。
【0030】
図1には、本実施形態に係るレンズ装置14を備えた撮像装置10が斜視図にて示されている。
図1に示されるように、撮像装置10は、撮像装置本体12と、レンズ装置14とを備える。撮像装置10は、一例として、ミラーレスカメラである。撮像装置10は、ミラーレスカメラ以外の各種カメラでもよい。撮像装置本体12の内部には、イメージセンサ等(図示省略)が設けられている。レンズ装置14は、イメージセンサの受光面に光を結像させるための装置であり、撮像装置本体12の前面に取り付けられている。
【0031】
なお、X軸、Y軸、及びレンズ装置14の光軸OAは、互いに直交する軸である。X軸は、光軸OAの方向から見た場合に撮像装置10のヨー軸と平行な軸であり、Y軸は、光軸OAの方向から見た場合に撮像装置10のピッチ軸と平行な軸である。本明細書において、「直交」とは、完全な直交の他に、本開示の技術が属する技術分野で一般的に許容される誤差であって、本開示の技術の趣旨に反しない程度の誤差を含めた意味合いでの直交を指す。また、「平行」とは、完全な平行の他に、本開示の技術が属する技術分野で一般的に許容される誤差であって、本開示の技術の趣旨に反しない程度の誤差を含めた意味合いでの平行を指す。
【0032】
図2には、レンズ装置14が断面図にて示されており、
図3から
図6には、
図2のF3部、F4部、F5部、及びF6部がそれぞれ拡大図にて示されている。また、
図7には、レンズ装置14を
図2のF7-F7線で切断した断面が示されており、
図8には、
図7のF8部が拡大図にて示されている。また、
図9には、レンズ装置14を
図2のF9-F9線で切断した断面が示されており、
図10には、
図9のF10部が拡大図にて示されている。
【0033】
図2から
図10に示されるように、レンズ装置14は、レンズ16と、保持部材18と、固定部材20と、支持部材22とを備える。
【0034】
レンズ16は、一例として、単焦点レンズ又はズームレンズの中のフォーカスレンズである。レンズ16は、フォーカスレンズ以外のレンズでもよい。レンズ16は、レンズ装置14の光軸OA上に配置されている。
【0035】
保持部材18は、レンズ16を保持する保持枠である。具体的には、保持部材18は、光軸OAの周りに環状に形成されている。保持部材18の中心部には、レンズ16が配置されており、レンズ16は、保持部材18に保持されている。
【0036】
固定部材20は、保持部材18を固定する固定筒である。具体的には、固定部材20は、光軸OAの周りに筒状に形成されている。固定部材20の内側には、保持部材18及び支持部材22が配置されている。支持部材22は、保持部材18に対する結像側に配置されている。保持部材18及び支持部材22は、光軸OAの方向に互いに対向している。
【0037】
また、レンズ装置14は、複数の移動部材24と、複数の規制部材26と、第1付勢部材28と、複数の第2付勢部材30と、規制部32とを備える。
【0038】
移動部材24の数は、一例として、2個である。移動部材24の数は、1個でもよく、3個以上でもよい。以下、一例として、複数の移動部材24の数が2個である場合を前提にして説明する。
【0039】
2個の移動部材24のうちの移動部材24Aは、光軸OAの方向から見た場合にY軸上に配置されており、2個の移動部材24のうちの移動部材24Bは、光軸OAの方向から見た場合にX軸上に配置されている。光軸OAの方向から見て移動部材24Aと移動部材24Bとが成す角度αは、直角である。本明細書において、「直角」とは、完全な直角の他に、本開示の技術が属する技術分野で一般的に許容される誤差であって、本開示の技術の趣旨に反しない程度の誤差を含めた意味合いでの直角を指す。
【0040】
移動部材24Aと移動部材24Bとが成す角度α(すなわち、180°未満の角度)は、例えば、移動部材24Aの軸方向と、移動部材24Bの軸方向とが成す角度によって規定される。移動部材24Aの軸方向は、一例として、Y軸の方向であり、移動部材24Bの軸方向は、一例として、X軸の方向である。移動部材24Aは、本開示の技術に係る「第1移動部材」の一例であり、移動部材24Bは、本開示の技術に係る「第2移動部材」の一例である。
【0041】
各移動部材24は、固定部材20に対して保持部材18を光軸OAと交差する方向に移動させる部材である。具体的には、各移動部材24は、ネジ34及びナット36を有する。固定部材20には、固定部材20の径方向に貫通する孔38が形成されている。ネジ34の軸部34Aは、固定部材20の外側から孔38に挿入されており、ネジ34の頭部34Bは、孔38の開口周縁部に係止される。保持部材18には、孔38と対応する位置に孔40が形成されており、孔38に挿入されたネジ34の軸部34Aは、孔40にも挿入されている。
【0042】
ナット36は、孔40と同軸上に配置されており、保持部材18に保持されている。ナット36には、ネジ34の軸部34Aが螺合されている。ネジ34は、頭部34Bが孔38の開口周縁部に係止され、軸部34Aがナット36に螺合されることにより、固定部材20に回転可能に固定される。
【0043】
各ナット36は、保持部材18に保持されることにより、保持部材18に設けられている。具体的には、各ナット36は、保持部材18の外形18A(すなわち、外縁)よりも内側に設けられている。各ナット36は、本開示の技術に係る「移動部」の一例である。
【0044】
なお、ナット36の代わりに、孔40にネジ孔が形成されてもよい。この場合、ネジ孔は、本開示の技術に係る「移動部」の一例である。
【0045】
移動部材24Aは、保持部材18をY軸の方向に移動させる部材(すなわち、Y軸の方向における保持部材18の位置を調整する調整部材)である。具体的には、移動部材24Aのネジ34がナット36に対して締まる方向に回転すると、ナット36と共に保持部材18が固定部材20に対して移動部材24Aの側に移動する。一方、移動部材24Aのネジ34がナット36に対して緩まる方向に回転すると、ナット36と共に保持部材18が固定部材20に対して移動部材24Aとは反対側に移動する。Y軸の方向は、本開示の技術に係る「第1方向」の一例である。
【0046】
同様に、移動部材24Bは、保持部材18をX軸の方向に移動させる部材(すなわち、X軸の方向における保持部材18の位置を調整する調整部材)である。具体的には、移動部材24Bのネジ34がナット36に対して締まる方向に回転すると、ナット36と共に保持部材18が固定部材20に対して移動部材24Bの側に移動する。一方、移動部材24Bのネジ34がナット36に対して緩まる方向に回転すると、ナット36と共に保持部材18が固定部材20に対して移動部材24Bとは反対側に移動する。X軸の方向は、本開示の技術に係る「第1方向」の一例である。
【0047】
このように、移動部材24Aによる保持部材18の移動方向は、移動部材24Bによる保持部材18の移動方向とは異なる方向に設定されている。一例として、移動部材24Aによる保持部材18の移動方向と、移動部材24Bによる保持部材18の移動方向とは、互いに直交する方向に設定されている。移動部材24Aによる保持部材18の移動方向が、移動部材24Bによる保持部材18の移動方向とは異なる方向に設定されることにより、保持部材18の移動方向が一方向である構成に比して、保持部材18の位置を調整する場合の自由度を向上させることができる。
【0048】
なお、移動部材24Aによる保持部材18の移動方向と、移動部材24Bによる保持部材18の移動方向とは、互いに直交する方向に設定されているが、直交以外に互いに交差する方向に設定されていてもよい。また、移動部材24Aによる保持部材18の移動方向は、光軸OAと直交する方向に設定されているが、直交以外に光軸OAと交差する方向に設定されていてもよい。同様に、移動部材24Bによる保持部材18の移動方向は、光軸OAと直交する方向に設定されているが、直交以外に光軸OAと交差する方向に設定されていてもよい。
【0049】
規制部材26の数は、一例として、3個である。規制部材26の数は、1個でもよく、2個でもよく、4個以上でもよい。以下、一例として、規制部材26の数が3個である場合を前提にして説明する。
【0050】
3個の規制部材26は、光軸OA周りの方向に等間隔に並んで配置されている。本明細書において、「等間隔」とは、完全な等間隔の他に、本開示の技術が属する技術分野で一般的に許容される誤差であって、本開示の技術の趣旨に反しない程度の誤差を含めた意味合いでの等間隔を指す。
【0051】
3個の規制部材26のうちの規制部材26Aは、光軸OAの方向から見て移動部材24Aと移動部材24Bとが成す角度αの範囲内に配置されている。規制部材26Aは、移動部材24A及び移動部材24Bのうちの移動部材24Aの側に配置されている。また、規制部材26Aは、光軸OAの方向から見て後述する第1付勢部材28と移動部材24Aとの間に配置されている。
【0052】
3個の規制部材26のうちの規制部材26Bは、光軸OAの方向から見て移動部材24Bと後述する規制部32とが成す角度β(すなわち、180°未満の角度)の範囲内に配置されている。規制部材26Bは、移動部材24B及び規制部32のうちの規制部32の側に配置されている。3個の規制部材26のうちの規制部材26Cは、第1付勢部材28及び移動部材24Bに対する光軸OAとは反対側に配置されている。
【0053】
各規制部材26は、固定部材20に対して保持部材18の位置を光軸OAの方向に規制する部材である。具体的には、各規制部材26は、ネジ42及びローラ44を有する。固定部材20には、固定部材20の径方向に貫通する孔46が形成されており、保持部材18には、孔46と対応する位置にネジ孔48が形成されている。ネジ42は、固定部材20の外側から孔46に挿入されており、ネジ42の軸部42Aは、ネジ孔48に螺入されている。ネジ42は、軸部42Aがネジ孔48に螺入されることにより保持部材18に保持されている。
【0054】
規制部材26は、固定部材20に対して遊挿されている。具体的には、規制部材26のうちのローラ44は、固定部材20に形成された孔46に遊挿されている。すなわち、ローラ44の外径は、孔46の内径よりも小さい寸法に設定されており、ローラ44の外周面と孔46の内周面との間には、隙間が設けられている。ローラ44は、一例として、金属部材である。ローラ44は、本開示の技術に係る「遊挿部」、「金属部材」、及び「軸部材」の一例である。回転可能なローラ44に代えて、回転しない軸部材が用いられてもよい。
【0055】
後述する複数の第2付勢部材30によって保持部材18が光軸OAの方向に付勢された状態では、保持部材18が付勢された側において、ローラ44の外周面が孔46の内周面に当接し、これにより、保持部材18の位置が光軸OAの方向に規制される。
【0056】
第1付勢部材28の数は、一例として、1個である。第1付勢部材28の数は、2個以上でもよい。以下、一例として、第1付勢部材28の数が1個である場合を前提にして説明する。
【0057】
第1付勢部材28は、光軸OAの方向から見て移動部材24Aと移動部材24Bとが成す角度αの範囲内に配置されている。第1付勢部材28は、光軸OAの方向から見て移動部材24Aと移動部材24Bとが成す角度αの二等分線L上に配置されている。本明細書において、「二等分」とは、完全な二等分の他に、本開示の技術が属する技術分野で一般的に許容される誤差であって、本開示の技術の趣旨に反しない程度の誤差を含めた意味合いでの二等分を指す。
【0058】
なお、第1付勢部材28は、角度αの二等分線Lから外れた位置に配置されてもよい。例えば、第1付勢部材28は、光軸OAの方向から見て移動部材24Aと第1付勢部材28とが成す角度が30°~60°である位置に配置されてもよい。
【0059】
第1付勢部材28は、固定部材20に対して保持部材18を光軸OAと交差する方向に付勢する部材である。具体的には、第1付勢部材28は、一例として、コイルばねである。第1付勢部材28は、コイルばね以外の各種ばねでもよいし、ばね以外の弾性部材でもよい。
【0060】
第1付勢部材28は、光軸OAと交差する方向を軸方向として配置されている。固定部材20には、保持部材18の側に開口する凹部50が形成されており、保持部材18には、固定部材20の側に開口する凹部52が形成されている。凹部50は、凹部52と対応する位置に形成されている。凹部50の底部は、蓋材51によって形成されている。第1付勢部材28は、凹部50の底部と凹部52の底部との間に圧縮状態で収容されている。保持部材18は、第1付勢部材28によって光軸OAの側に付勢されている。
【0061】
第1付勢部材28によって保持部材18が付勢されることにより、各移動部材24による保持部材18の移動方向のガタツキが抑制される。第1付勢部材28による付勢方向は、一例として、光軸OAと直交する方向に設定されている。第1付勢部材28による付勢方向は、本開示の技術に係る「第2方向」の一例である。
【0062】
なお、第1付勢部材28による付勢方向は、光軸OAと直交する方向に設定されているが、直交以外に光軸OAと交差する方向に設定されていてもよい。
【0063】
第2付勢部材30の数は、一例として、3個である。第2付勢部材30の数は、1個でもよく、2個でもよく、4個以上でもよい。以下、一例として、第2付勢部材30の数が3個である場合を前提にして説明する。
【0064】
各第2付勢部材30は、各規制部材26と対応する位置に配置されている。具体的には、3個の第2付勢部材30のうちの第2付勢部材30Aは、規制部材26Aと対応する位置に配置されており、3個の第2付勢部材30のうちの第2付勢部材30Bは、規制部材26Bと対応する位置に配置されており、3個の第2付勢部材30のうちの第2付勢部材30Cは、規制部材26Cと対応する位置に配置されている。
【0065】
各第2付勢部材30は、規制部材26に対する光軸OAの側に配置されている。また、各第2付勢部材30は、規制部材26の中心軸線上に配置されている。
【0066】
各第2付勢部材30は、支持部材22に対して保持部材18を光軸OAの方向に付勢する部材である。具体的には、第2付勢部材30は、一例として、コイルばねである。第2付勢部材30は、コイルばね以外の各種ばねでもよいし、ばね以外の弾性部材でもよい。また、各第2付勢部材30は、支持部材22に対して保持部材18を少なくとも光軸OAの方向に付勢することができれば、どのような構成でもよい。また、各第2付勢部材30は、光軸OAの方向を軸方向とする向きで配置される以外に、保持部材18に対して少なくとも光軸OAの方向に付勢力の分力が作用する向きで配置されてもよい。
【0067】
各第2付勢部材30は、光軸OAの方向における支持部材22と保持部材18との間に圧縮状態で収容されている。保持部材18は、第2付勢部材30によって光軸OAの方向(具体的には、物体側)に付勢されている。ローラ44が孔46に遊挿されることにより、保持部材18に光軸OAの方向へのガタツキが生じるが、各第2付勢部材30によって保持部材18が付勢されることにより、光軸OAの方向における保持部材18のガタツキが抑制される。
【0068】
ここで、上述の通り、各第2付勢部材30は、各規制部材26と対応する位置に配置されている。したがって、例えば、各第2付勢部材30が各規制部材26と対応せずに配置されている場合に比して、光軸OAの方向における保持部材18のガタツキを効果的に抑制することができる。
【0069】
なお、保持部材18に対する支持部材22とは反対側に配置された部材(図示省略)と保持部材18との間に各第2付勢部材30が圧縮状態で収容されることにより、保持部材18が光軸OAの方向(具体的には、結像側)に付勢されていてもよい。
【0070】
規制部32は、光軸OAに対する移動部材24Aと反対側に設けられている。具体的には、規制部32は、光軸OAの方向から見て移動部材24Aの中心と光軸OAとを結ぶ線に沿って(すなわち、移動部材24Aの中心と光軸OAとを結ぶ線の延長線上であって、Y軸上)設けられている。規制部32は、固定部材20に対して保持部材18の位置を光軸OA周りの方向に規制する構造部分である。具体的には、規制部32は、固定部材20に形成された係合部54と、保持部材18に形成された被係合部56とを有する。
【0071】
係合部54は、固定部材20から保持部材18の側に突出する凸部であり、被係合部56は、固定部材20の側に開口する凹部である。係合部54は、被係合部56に挿入されており、被係合部56と係合されている。係合部54が被係合部56と係合されることにより、固定部材20に対して保持部材18の位置が光軸OA周りの方向に規制されている。なお、係合部54が凹部で被係合部56が凸部でもよい。
【0072】
図11には、規制部32が斜視図にて示されている。
図11に示されるように、係合部54は、一対の第1凸部58を有し、被係合部56は、一対の第2凸部60を有する。一対の第1凸部58は、凸部によって形成された係合部54の両側の側面に形成されている。一対の第1凸部58のうちの第1凸部58Aは、X軸の方向の一方側に突出しており、一対の第1凸部58のうちの第1凸部58Bは、X軸の方向の他方側に突出している。第1凸部58A及び第1凸部58Bは、X軸の方向に対称な形状を有している。
【0073】
一対の第2凸部60は、凹部によって形成された被係合部56の両側の側面に形成されている。一対の第2凸部60のうちの第2凸部60Aは、第1凸部58Aと対向しており、第1凸部58Aの側に突出している。一対の第2凸部60のうちの第2凸部60Bは、第1凸部58Bと対向しており、第1凸部58Bの側に突出している。第2凸部60A及び第2凸部60Bは、X軸の方向に対称な形状を有している。
【0074】
第1凸部58A及び第2凸部60Aは、いずれも突条に形成されている。第1凸部58A及び第2凸部60Aは、互いに交差する方向に延びている。具体的には、第1凸部58Aは、光軸OAの方向に延びており、第2凸部60Aは、Y軸の方向に延びている。同様に、第1凸部58B及び第2凸部60Bは、互いに交差する方向に延びている。具体的には、第1凸部58Bは、光軸OAの方向に延びており、第2凸部60Bは、Y軸の方向に延びている。各第1凸部58の突出方向の先端部は、光軸OAの方向から見て断面凸曲面状に形成されている。各第2凸部60の突出方向の先端部は、Y軸の方向から見て断面凸曲面状に形成されている。
【0075】
なお、第1凸部58A及び第2凸部60Aは、互いに直交する方向に延びているが、直交以外に互いに交差する方向に延びていてもよい。同様に、第1凸部58B及び第2凸部60Bは、互いに直交する方向に延びているが、直交以外に互いに交差する方向に延びていてもよい。
【0076】
第1凸部58Aは、第2凸部60Aと当接し、第1凸部58Bは、第2凸部60Bと当接する。第1凸部58Aが第2凸部60Aと当接することにより、光軸OA周りの方向の一方側への保持部材18の位置が規制される。同様に、第1凸部58Bが第2凸部60Bと当接することにより、光軸OA周りの方向の他方側への保持部材18の位置が規制される。
【0077】
上述の通り、第2凸部60は、第1凸部58が延びる方向と直交する方向に延びている。したがって、例えば、寸法誤差等により、第1凸部58に対する第2凸部60の位置が光軸OAの方向及び/又はY軸の方向にずれた場合でも、第1凸部58と第2凸部60との点接触状態を維持することができる。
【0078】
次に、本実施形態に係るレンズ装置14の効果について説明する。
【0079】
先ず、本実施形態に係るレンズ装置14の効果を明らかにするために、比較例について説明する。
図12には、比較例に係るレンズ装置114が断面図にて示されており、
図13には、
図12のF13部が拡大図にて示されている。
【0080】
比較例に係るレンズ装置114は、保持部材118と、固定部材120とを備える。保持部材118は、レンズ(図示省略)を保持しており、固定部材120の内側に設けられている。
【0081】
また、比較例に係るレンズ装置114は、2個の移動部材124と、3個の規制部材126と、1個の付勢部材128と、1個の規制部132とを有する。
【0082】
各移動部材124は、固定部材120に対して保持部材118を光軸OAと直交する方向に移動させる部材である。具体的には、各移動部材124は、ネジ134及びナット136を有する。ナット136は、固定部材120に固定されている。ネジ134は、ナット136に螺入されている。
【0083】
保持部材118には、固定部材120側に開口する凹部137が形成されており、ネジ134の先端部は、凹部137に挿入され、凹部137の底部に当接されている。ネジ134の軸部には、くびれ部139が形成されており、凹部137の開口部には、くびれ部139と係合する係合部141が形成されている。ネジ134が回転すると、ネジ134によって保持部材118が押し引きされることにより保持部材118が固定部材120に対して光軸OAと直交する方向に移動する。
【0084】
各規制部材126は、固定部材120に対して保持部材118の位置を光軸OAの方向に規制する部材である。具体的には、各規制部材126は、ネジ142及びローラ144を有する。固定部材120には、固定部材120の径方向に貫通する孔146が形成されており、保持部材118には、孔146と対応する位置にネジ孔148が形成されている。ネジ142は、固定部材120の外側から孔146に挿入されており、ネジ142の軸部は、ネジ孔148に螺入されている。ネジ142は、軸部がネジ孔148に螺入されることにより保持部材118に固定されている。
【0085】
ローラ144の外径は、光軸OAの方向での孔146の内径よりも小さい寸法に設定されており、ローラ144は、孔146に圧入されている。ローラ144は、樹脂部材である。
【0086】
固定部材120には、保持部材118の側に開口する凹部150が形成されており、保持部材118には、固定部材120の側に開口する凹部152が形成されている。付勢部材128は、凹部150の底部と凹部152の底部との間に圧縮状態で収容されている。保持部材118は、付勢部材128によって光軸OAの側に付勢されている。
【0087】
規制部132は、固定部材120に対して保持部材118の位置を光軸OA周りの方向に規制する構造部分である。具体的には、規制部132は、固定部材120に形成された係合部154と、保持部材118に形成された被係合部156とを有する。
【0088】
係合部154は、固定部材120から保持部材118の側に突出する凸部であり、被係合部156は、固定部材120の側に開口する凹部である。係合部154は、被係合部156に挿入されており、被係合部156と係合されている。係合部154が被係合部156と係合されることにより、固定部材120に対して保持部材118の位置が光軸OA周りの方向に規制されている。
【0089】
しかしながら、比較例に係るレンズ装置114では、以下の課題がある。すなわち、比較例に係るレンズ装置114では、移動部材124のナット136が固定部材120に設けられている。また、保持部材118には、係合部141が形成されており、係合部141は、ネジ134の軸部に形成されたくびれ部139と係合する。したがって、係合部141が形成された分、保持部材118が径方向に大型化し、ひいては、レンズ装置114が径方向に大型化する。
【0090】
また、比較例に係るレンズ装置114では、ローラ144が孔146に圧入されている。したがって、各移動部材124によって保持部材118の位置が調整される場合に、ローラ144の外周面と孔146の内周面との間にスティックスリップ(すなわち、間欠的なスリップ)が生じることにより、スティックスリップが抑制される場合に比して、保持部材118の位置を調整する精度が低下する。
【0091】
これに対して、
図2から
図11に示される本実施形態に係るレンズ装置14では、移動部材24のナット36が保持部材18に設けられている。したがって、比較例に係るレンズ装置114のように、保持部材118に係合部141が形成された構成に比して、係合部141を廃止できる分、保持部材18を径方向に小型化することができ、ひいては、レンズ装置14を径方向に小型化することができる。
【0092】
また、ナット36は、保持部材18の外形18Aよりも内側に設けられている。したがって、例えば、ナット36が保持部材18の外径よりも外側に設けられている構成に比して、保持部材18を径方向に小型化することができる。
【0093】
また、規制部材26のローラ44は、固定部材20に形成された孔46に遊挿されている。したがって、比較例に係るレンズ装置114のように、ローラ144が孔146に圧入されている構成に比して、ローラ44の外周面と孔46の内周面との間に生じるスティックスリップを抑制することができるので、保持部材18の位置を調整する精度を向上させることができる。
【0094】
また、ローラ44は、金属部材である。したがって、例えば、ローラ44が樹脂部材である場合に比して、ローラ44を薄肉にすることができるので、ローラ44を小型化することができ、ひいては、レンズ装置14を小型化することができる。
【0095】
また、本実施形態に係るレンズ装置14は、以下の特有な効果を奏する。
【0096】
すなわち、本実施形態に係るレンズ装置14において、第1付勢部材28は、光軸OAの方向から見て移動部材24Aと移動部材24Bとが成す角度αの範囲内に配置されている。したがって、1個の第1付勢部材28によって、移動部材24Aによる移動方向と移動部材24Bによる移動方向に保持部材18を付勢することができる。これにより、例えば、別々の第1付勢部材28によって、移動部材24Aによる移動方向と移動部材24Bによる移動方向とに保持部材18を付勢する構成に比して、レンズ装置14を小型化することができる。
【0097】
また、規制部32は、光軸OAの方向から見て移動部材24Aの中心と光軸OAとを結ぶ線に沿って設けられている。したがって、1個の第1付勢部材28によって、規制部32のうちの係合部54を被係合部56に対してX軸の方向にも付勢することができる。これにより、例えば、第1付勢部材28とは別に、係合部54を被係合部56に対してX軸の方向に付勢するための付勢部材を必要とする構成に比して、レンズ装置14を小型化することができる。
【0098】
また、第1付勢部材28は、光軸OAの方向から見て角度αの二等分線L上に配置されている。したがって、例えば、第1付勢部材28が光軸OAの方向から見て角度αの二等分線Lから外れた位置に配置されている場合に比して、1個の第1付勢部材28によって、移動部材24Aによる移動方向と移動部材24Bによる移動方向とに保持部材18をバランス良く付勢することができる。
【0099】
また、角度αは、直角である。したがって、移動部材24Aによる保持部材18の移動方向と移動部材24Bによる保持部材18の移動方向とをそれぞれ独立して規定することができる。これにより、角度αが直角以外の角度である場合、すなわち、移動部材24Aによる保持部材18の移動方向と移動部材24Bによる保持部材18の移動方向とが独立せずに関連する場合に比して、保持部材18の位置をX軸の方向及びY軸の方向に容易に調整することができる。
【0100】
以上、本願の開示する技術の一実施形態について説明したが、本願の開示する技術は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
【符号の説明】
【0101】
10 撮像装置
12 撮像装置本体
14 レンズ装置
16 レンズ
18 保持部材
18A 外形
20 固定部材
22 支持部材
24 移動部材
26 規制部材
28 第1付勢部材
30 第2付勢部材
32 規制部
34 ネジ
34A 軸部
34B 頭部
36 ナット
38 孔
40 孔
42 ネジ
42A 軸部
44 ローラ
46 孔
48 ネジ孔
50 凹部
51 蓋材
52 凹部
54 係合部
56 被係合部
58 第1凸部
60 第2凸部
114 レンズ装置
118 保持部材
120 固定部材
124 移動部材
126 規制部材
128 付勢部材
132 規制部
134 ネジ
136 ナット
137 凹部
139 くびれ部
141 係合部
142 ネジ
144 ローラ
146 孔
148 ネジ孔
150 凹部
152 凹部
154 係合部
156 被係合部