IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 日立化成株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-半導体装置、半導体ユニット 図1
  • 特開-半導体装置、半導体ユニット 図2
  • 特開-半導体装置、半導体ユニット 図3
  • 特開-半導体装置、半導体ユニット 図4
  • 特開-半導体装置、半導体ユニット 図5
  • 特開-半導体装置、半導体ユニット 図6
  • 特開-半導体装置、半導体ユニット 図7
  • 特開-半導体装置、半導体ユニット 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024086133
(43)【公開日】2024-06-27
(54)【発明の名称】半導体装置、半導体ユニット
(51)【国際特許分類】
   H01L 23/473 20060101AFI20240620BHJP
   H01L 25/07 20060101ALI20240620BHJP
【FI】
H01L23/46 Z
H01L25/04 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022201107
(22)【出願日】2022-12-16
(71)【出願人】
【識別番号】000004455
【氏名又は名称】株式会社レゾナック
(74)【代理人】
【識別番号】100104880
【弁理士】
【氏名又は名称】古部 次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100125346
【弁理士】
【氏名又は名称】尾形 文雄
(74)【代理人】
【識別番号】100173598
【弁理士】
【氏名又は名称】高梨 桜子
(72)【発明者】
【氏名】田村 忍
(72)【発明者】
【氏名】植松 大地
【テーマコード(参考)】
5F136
【Fターム(参考)】
5F136BA04
5F136BA14
5F136CB06
5F136CB07
5F136DA27
5F136FA02
5F136FA03
5F136GA02
5F136GA04
5F136GA11
5F136GA13
5F136GA17
(57)【要約】
【課題】低廉に半導体素子間の温度差を小さくできる半導体装置等を提供する。
【解決手段】半導体装置1は、入口ジョイント70により内部に流入された冷却液を出口ジョイント80から外部に流出させる冷却装置20と、冷却装置20に接合されて入口ジョイント70側から出口ジョイント80側へ直線状に並べられた複数の半導体素子10と、を備え、複数の半導体素子10の内の入口ジョイント70側に配置された2つの半導体素子10間の距離L1は、複数の半導体素子10の内の出口ジョイント80側に配置された2つの半導体素子10間の距離L2よりも小さい。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流入口により内部に流入された冷却液を流出口から外部に流出させる冷却装置と、
前記冷却装置に接合されて前記流入口側から前記流出口側へ直線状に並べられた複数の半導体素子と、
を備え、
前記複数の半導体素子の内の前記流入口側に配置された2つの半導体素子間の距離は、当該複数の半導体素子の内の前記流出口側に配置された2つの半導体素子間の距離よりも小さい、
半導体装置。
【請求項2】
前記複数の半導体素子の内の2つの半導体素子間の距離は、前記流入口側から前記流出口側にかけて徐々に大きくなっている、
請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記冷却装置は、ヒートシンクと、少なくとも当該ヒートシンクに設けられたフィンを収容する板状のハウジングとを備え、
前記ハウジングの両面それぞれには3個以上の半導体素子が接触している、
請求項1に記載の半導体装置。
【請求項4】
請求項1~3いずれか1項に記載の半導体装置を、前記冷却装置と前記半導体素子との積層方向に複数有する、
半導体ユニット。
【請求項5】
流入口により内部に流入された冷却液を流出口から外部に流出させる冷却装置と、
前記冷却装置に接合するように前記流入口側から前記流出口側へ直線状に並べられた複数の半導体素子と、
を備え、
前記冷却装置は、ヒートシンクと、当該ヒートシンクを収容する板状のハウジングとを備え、
前記ハウジングの一方の面側に前記流入口から見て1番目に配置された半導体素子が当該流入口に1番目に近く、当該ハウジングの他方の面側に当該流入口から見て1番目に配置された半導体素子が当該流入口に2番目に近く、当該一方の面側に当該流入口から見て2番目に配置された半導体素子が当該流入口に3番目に近い、
半導体装置。
【請求項6】
前記他方の面側に前記流入口から見て2番目に配置された半導体素子が当該流入口に4番目に近く、前記一方の面側に当該流入口から見て3番目に配置された半導体素子が当該流入口に5番目に近く、当該他方の面側に当該流入口から見て3番目に配置された半導体素子が当該流入口に6番目に近い、
請求項5に記載の半導体装置。
【請求項7】
請求項5又は6に記載の半導体装置を、前記冷却装置と前記半導体素子との積層方向に複数有する、
半導体ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置及び半導体ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、冷却媒体の流れ方向に配置された半導体チップ間の温度差を小さくする装置が提案されている。
例えば、特許文献1に記載された装置においては、金属ベースの半導体チップの搭載面とは反対側の面に形成される放熱フィンは、その密度が冷却媒体の流れ方向に高くなるように長さの異なる複数の板状フィンを配置することで構成される。これにより、半導体チップの発熱量および放熱フィンの冷却効率が同じである場合、冷却媒体および半導体チップがその流れ方向に従って昇温する傾向を有するが、冷却媒体の流れ方向に従って冷却効率を高くすることでその傾向を抑制することができ、その結果、冷却媒体の流れ方向に配置された半導体チップの温度を均一に近づけることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010-153785号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された装置においては、上流側と下流側とでフィンの構成を異ならせる必要があることから、低廉に製造するという点において改善の余地がある。
本発明は、低廉に半導体素子間の温度差を小さくできる半導体装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
かかる目的のもと完成させた本発明は、流入口により内部に流入された冷却液を流出口から外部に流出させる冷却装置と、前記冷却装置に接合されて前記流入口側から前記流出口側へ直線状に並べられた複数の半導体素子と、を備え、前記複数の半導体素子の内の前記流入口側に配置された2つの半導体素子間の距離は、当該複数の半導体素子の内の前記流出口側に配置された2つの半導体素子間の距離よりも小さい、半導体装置である。
ここで、前記複数の半導体素子の内の2つの半導体素子間の距離は、前記流入口側から前記流出口側にかけて徐々に大きくなっていても良い。
また、前記冷却装置は、ヒートシンクと、少なくとも当該ヒートシンクに設けられたフィンを収容する板状のハウジングとを備え、前記ハウジングの両面それぞれには3個以上の半導体素子が接触していても良い。
また、他の観点から捉えると、かかる目的のもと完成させた本発明は、上述した半導体装置を、前記冷却装置と前記半導体素子との積層方向に複数有する、半導体ユニットである。
また、他の観点から捉えると、かかる目的のもと完成させた本発明は、流入口により内部に流入された冷却液を流出口から外部に流出させる冷却装置と、前記冷却装置に接合するように前記流入口側から前記流出口側へ直線状に並べられた複数の半導体素子と、を備え、前記冷却装置は、ヒートシンクと、当該ヒートシンクを収容する板状のハウジングとを備え、前記ハウジングの一方の面側に前記流入口から見て1番目に配置された半導体素子が当該流入口に1番目に近く、当該ハウジングの他方の面側に当該流入口から見て1番目に配置された半導体素子が当該流入口に2番目に近く、当該一方の面側に当該流入口から見て2番目に配置された半導体素子が当該流入口に3番目に近い、半導体装置である。
ここで、前記他方の面側に前記流入口から見て2番目に配置された半導体素子が当該流入口に4番目に近く、前記一方の面側に当該流入口から見て3番目に配置された半導体素子が当該流入口に5番目に近く、当該他方の面側に当該流入口から見て3番目に配置された半導体素子が当該流入口に6番目に近くても良い。
また、他の観点から捉えると、かかる目的のもと完成させた本発明は、上述した半導体装置を、前記冷却装置と前記半導体素子との積層方向に複数有する、半導体ユニットである。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、低廉に半導体素子間の温度差を小さくできる半導体装置等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第1実施形態に係る半導体装置の外観の一例を示す図である。
図2】第1実施形態に係る冷却装置を構成する部品を分解した図の一例である。
図3】半導体装置を短手方向に見た図の一例である。
図4】変形例に係る冷却装置を構成する部品を分解した図の一例である。
図5】第2実施形態に係る半導体装置を短手方向に見た図の一例である。
図6】変形例に係る冷却装置を構成する部品を分解した図の一例である。
図7】第3実施形態に係る半導体装置の断面の一例を示す図である。
図8】第4実施形態に係る半導体ユニットを短手方向に見た図の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照して、実施の形態について詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係る半導体装置1の外観の一例を示す図である。
図2は、第1実施形態に係る冷却装置20を構成する部品を分解した図の一例である。
第1実施形態に係る半導体装置1は、複数(第1実施形態においては3個)の半導体素子10と、半導体素子10から発せられた熱を冷却する冷却装置20と、を備えている。半導体装置1においては、半導体素子10と冷却装置20とが積層されている。以下、半導体素子10と冷却装置20との積層方向を、単に「積層方向」と称する場合がある。また、積層方向の半導体素子10側(図1では上側)を「第1側」、積層方向の冷却装置20側(図1では下側)を「第2側」と称する場合がある。
【0009】
(冷却装置20)
冷却装置20は、フィン32を有するヒートシンク30と、ヒートシンク30のフィン32を収容するケース40と、ケース40の開口部を覆うカバー50とを備えている。ケース40とカバー50とが、フィン32を収容するとともに、冷却液が流通する空間を形成するハウジング60として機能する。ハウジング60は、直方体状である。以下では、ハウジング60における、積層方向に直交する矩形状の長手方向を「長手方向」、矩形状の短手方向を「短手方向」と称する場合がある。ハウジング60は、長手方向及び短手方向の大きさよりも積層方向の大きさが小さい板状である。
【0010】
また、冷却装置20は、ハウジング60の外部から内部に冷却液を流入させる流入口の一例としての入口ジョイント70と、ハウジング60の内部から外部に冷却液を流出させる流出口の一例としての出口ジョイント80と、を備えている。入口ジョイント70は、ハウジング60における長手方向の一方の端部に配置され、出口ジョイント80は、長手方向の他方の端部に配置されている。以下、長手方向の入口ジョイント70が配置された側(図1では左側)を「第3側」、長手方向の出口ジョイント80が配置された側(図1では右側)を「第4側」と称する場合がある。
【0011】
((ヒートシンク30))
ヒートシンク30は、板状の基部31と、基部31から板面に直交する方向(積層方向)に突出した複数のフィン32とを有している。
基部31は、短手方向の中央部が両端部よりも第1側に突出している。
フィン32は、図2に示すように、平板状であることを例示することができる。平板状である場合には、長手方向に平行であっても良いし、長手方向に傾斜した部位を有する波状であっても良い。あるいは、フィン32は、基部31からの突出方向が積層方向となる柱状であっても良い。そして、フィン32を、突出方向に直交する面にて切断した形状は、正方形、長方形、ひし形等の四角形、円、又は、楕円であることを例示することができる。
【0012】
以上のように構成されたヒートシンク30は、押出、鍛造、切削等にて成形されることを例示することができる。また、ヒートシンク30は、銅又はアルミニウム材の少なくともいずれかにて成形されている。また、ヒートシンク30は、ろう付け又はレーザ溶接にてケース40に接合されている。
【0013】
((ケース40))
ケース40は、凹状であり、平板状の底部41と、底部41の外周部から底部41と直交する方向に伸びた側部42と、側部42の先端部から底部41と平行な方向に外側に突出したフランジ43とを有している。底部41と側部42とで凹部が形成され、この凹部の周囲に、フランジ43が形成されている。
【0014】
底部41は、外周に設けられた外周部44と、中央部に形成された貫通孔45における長手方向の両端部それぞれに設けられた、外周部44よりもカバー50とは反対側に突出した突出部46とを有する。
また、底部41には、長手方向の第3側に円形の貫通孔47が形成され、長手方向の第4側に円形の貫通孔48が形成されている。貫通孔47と貫通孔48とは同じ形状であることを例示することができる。
なお、ケース40はアルミニウム材であることを例示することができる。
【0015】
((カバー50))
カバー50は、板状の部材であり、外形はケース40のフランジ43の外周部と略同一である。カバー50は、ろう付け又はレーザ溶接にてケース40に接合されている。
【0016】
((入口ジョイント70、出口ジョイント80))
入口ジョイント70、出口ジョイント80は、それぞれ、円筒状であり中心線方向が積層方向となるように配置される。入口ジョイント70、出口ジョイント80は、ろう付け又はレーザ溶接にてケース40に接合されている。
【0017】
(冷却装置20の作用)
以上のように製造された冷却装置20においては、入口ジョイント70からハウジング60内に流入した冷却液が、ヒートシンク30の複数のフィン32間や、フィン32とケース40の側部42との間に形成された流路を通って長手方向に進み、出口ジョイント80から、ハウジング60外に流出する。このようにして、冷却液が、ハウジング60の内部を流通する間に、冷却装置20に積層された半導体素子10が冷却される。なお、冷却装置20においては、入口ジョイント70から出口ジョイント80へ冷却液が流れることから、長手方向が冷却液の流通方向となる。
【0018】
(半導体素子10)
半導体素子10は、例えば、1つのIGBTチップと1つのFWD(Free Wheeling Diode)チップとが銅板にはんだ付けされるとともに樹脂にてモールドされた物であることを例示することができる。また、IGBTチップとFWDチップとは冷却装置20の短手方向に並べられており、長手方向の位置は重複していることを例示することができる。かかる場合、半導体素子10は、長手方向においては、IGBTチップとFWDチップが配置された一部の領域だけが発熱する。
【0019】
半導体素子10は、冷却装置20のヒートシンク30の基部31における第1側の面に積層され、熱伝導グリスを介して基部31に接合されている。半導体素子10とヒートシンク30との間に熱伝導グリスが介在することで、半導体素子10からヒートシンク30への熱伝導の促進が図られている。また、半導体素子10は、樹脂絶縁シートの熱硬化により接合されていても良い。
【0020】
図3は、半導体装置1を短手方向に見た図の一例である。図3は、半導体装置1を、例えば図1のIII方向に見た図の一例である。
第1実施形態においては3個の半導体素子10が、長手方向に直線状に並べられている。以下、3個の半導体素子10の内の入口ジョイント70に最も近く配置された半導体素子10を「第1半導体素子11」と称し、3個の半導体素子10の内の出口ジョイント80に最も近く配置された半導体素子10を「第3半導体素子13」と称し、第1半導体素子11と第3半導体素子13との間に配置された半導体素子10を「第2半導体素子12」と称する場合がある。
【0021】
そして、第1実施形態においては、入口ジョイント70側に配置された2つの半導体素子10である第1半導体素子11と第2半導体素子12との間の距離L1は、出口ジョイント80側に配置された2つの半導体素子10である第2半導体素子12と第3半導体素子13との間の距離L2よりも小さい。言い換えれば、複数の半導体素子10の内の2つの半導体素子10間の距離は、入口ジョイント70から出口ジョイント80にかけて徐々に大きくなっている。なお、2つの半導体素子10間の距離は、半導体素子10における長手方向の幅の中心間の距離を図示しているが、半導体素子10が有する1つのIGBTチップ間の距離でもある。
【0022】
距離L1が距離L2よりも小さいことにより、ヒートシンク30に設けられた長手方向に延びるフィン32における、第3半導体素子13の熱を放熱するのに有効な面積(以下、「有効放熱面積」と称する場合がある。)S3は、第2半導体素子12の有効放熱面積S2よりも大きく、第2半導体素子12の有効放熱面積S2は、第1半導体素子11の有効放熱面積S1よりも大きくなる。この第1半導体素子11、第2半導体素子12及び第3半導体素子13の配置により以下の効果を奏する。
【0023】
冷却装置20においては、冷却液が流入する入口ジョイント70付近の冷却液の温度が最も低く、半導体素子10を冷却した後に流出する出口ジョイント80付近の冷却液の温度が最も高い。そのため、冷却液の流れ方向に沿って複数の半導体素子10が配置された半導体装置1において、複数の半導体素子10が同じ間隔で配置されていると、半導体素子10付近の冷却液の温度が下流側に行くに従って高くなるので、半導体素子10の温度も下流側に行くほど高くなってしまう。そして、複数の半導体素子10間に温度差があると、それぞれの半導体素子10の出力電流は、温度が最も高い半導体素子10の出力電流に影響され、その他の半導体素子10は、温度的により多くの電流を流せるにも拘わらず、最大温度の半導体素子10の出力電流に制限されてしまう。
【0024】
第1実施形態に係る半導体装置1においては、有効放熱面積S1<有効放熱面積S2<有効放熱面積S3であるので、有効放熱面積S1は、複数の半導体素子10が同じ間隔となる配置(以下、「比較配置」と称する場合がある。)における最も入口ジョイント70側に配置された半導体素子10の有効放熱面積よりも小さくなる。そのため、第1半導体素子11を冷却する効率が低いので第1半導体素子11の温度は低くなり難い。また、有効放熱面積S3は、比較配置における最も出口ジョイント80側に配置された半導体素子10の有効放熱面積よりも大きくなる。そのため、第3半導体素子13を冷却する効率が高いので第3半導体素子13の温度は低くなる。その結果、冷却液の温度が下流側に行くに従って高くなるが、第1半導体素子11、第2半導体素子12及び第3半導体素子13の温度差は、比較配置における半導体素子10間の温度差よりも小さくなる。そして、第1実施形態に係る半導体装置1においては、複数の半導体素子10を配置する位置を変えるだけで半導体素子10間の温度差を小さくすることを実現している。そのため、半導体装置1によれば、例えば、冷却液の流通方向の位置に応じて流路面積を変えたりフィンの形状を変えたりする場合と比べて、低廉に半導体素子10間の温度差を小さくすることができる。
【0025】
(冷却装置20の変形例)
半導体素子10を冷却する冷却装置20の構造は限定されない。
図4は、変形例に係る冷却装置820を構成する部品を分解した図の一例である。
変形例に係る冷却装置820は、板状の基部831と、基部831から板面に直交する方向に突出した複数のフィン832とを有するヒートシンク830が、ケース840とカバー850とから構成されるハウジング860内に収容されている。このように構成された冷却装置820にて、複数の半導体素子10を、ハウジング860のケース840又はカバー850に接合して、入口ジョイント70側から出口ジョイント80側へ直線状に並べて冷却しても良い。かかる場合においても、入口ジョイント70側に配置された2つの半導体素子10間の距離を、出口ジョイント80側に配置された2つの半導体素子10間の距離よりも短くなるように複数の半導体素子10を配置することで、低廉に半導体素子10間の温度差を小さくすることができる。
【0026】
<第2実施形態>
図5は、第2実施形態に係る半導体装置2を短手方向に見た図の一例である。
第2実施形態に係る半導体装置2は、第1実施形態に係る半導体装置1に対して、半導体素子10が、冷却装置20に相当する冷却装置220の第1側と第2側の両側に接合されている点が異なる。以下、第1実施形態と異なる点について説明する。第1実施形態と第2実施形態とで、同じものについては同じ符号を用い、その詳細な説明は省略する。
【0027】
第2実施形態に係る冷却装置220は、第1側に配置された第1ケース240と、第2側に配置された第2ケース250とを有する。第1ケース240は第1実施形態に係るケース40と同じ形状であり、第2ケース250は第1実施形態に係るケース40に対して、貫通孔47(図2参照)及び貫通孔48(図2参照)が形成されていない点が異なる。そして、第1ケース240、第2ケース250それぞれにヒートシンク30が接合され、これらヒートシンク30のフィン32の先端同士、及び、第1ケース240のフランジ43と第2ケース250のフランジ43が向かい合わせとなるように配置されている。つまり、第1ケース240と第2ケース250とが、第1側に配置されたヒートシンク30のフィン32と第2側に配置されたヒートシンク30のフィン32とを収容するとともに、冷却液が流通する空間を形成するハウジング260として機能する。なお、第1ケース240と第2ケース250とは、第1ケース240のフランジ43と第2ケース250のフランジ43とが、レーザ溶接又はろう付け等により接合されることで、密閉されていることを例示することができる。
【0028】
以上のように構成された冷却装置220の第1側と第2側の両側それぞれにて複数の半導体素子10を冷却する場合においても、入口ジョイント70側に配置された2つの半導体素子10間の距離を、出口ジョイント80側に配置された2つの半導体素子10間の距離よりも短くなるように複数の半導体素子10を配置することで、低廉に半導体素子10間の温度差を小さくすることができる。
【0029】
(冷却装置220の変形例)
半導体素子10を両側で冷却する冷却装置220の構造は特に限定されない。
図6は、変形例に係る冷却装置920を構成する部品を分解した図の一例である。
変形例に係る冷却装置920は、板状の基部931と、基部931から板面に直交する方向に突出した複数のフィン932とを有するヒートシンク930が、第1ケース940と第2ケース950とから構成されるハウジング960内に収容されている。このように構成された冷却装置920にて複数の半導体素子10を冷却する場合においても、入口ジョイント70側に配置された2つの半導体素子10間の距離を、出口ジョイント80側に配置された2つの半導体素子10間の距離よりも短くなるように複数の半導体素子10を配置することで、低廉に半導体素子10間の温度差を小さくすることができる。
【0030】
<第3実施形態>
図7は、第3実施形態に係る半導体装置3の断面の一例を示す図である。
第3実施形態に係る半導体装置3は、第2実施形態に係る半導体装置2に対して、半導体素子10を接合する位置が異なる。以下、第2実施形態と異なる点について説明する。第2実施形態と第3実施形態とで、同じものについては同じ符号を用い、その詳細な説明は省略する。
【0031】
半導体装置3のハウジング260の第1側に配置された第1半導体素子11、第2半導体素子12及び第3半導体素子13は、半導体装置2と同様に配置されている。以下、冷却装置220の第2側に配置された3個の半導体素子10の配置について説明する。以下、ハウジング260の第2側に配置された3個の半導体素子10の内の入口ジョイント70に最も近く配置された半導体素子10を「第4半導体素子14」と称し、3個の半導体素子10の内の出口ジョイント80に最も近く配置された半導体素子10を「第6半導体素子16」と称し、第4半導体素子14と第6半導体素子16との間に配置された半導体素子10を「第5半導体素子15」と称する場合がある。
【0032】
そして、第3実施形態に係る半導体装置3においては、入口ジョイント70から見て、ハウジング260の一方の面側の一例としての第1側に配置された半導体素子10と、ハウジング260の他方の面側の一例としての第2側に配置された半導体素子10とが交互となるように配置されている。より具体的には、ハウジング260の第1側の面に入口ジョイント70から見て1番目に配置された半導体素子10である第1半導体素子11が入口ジョイント70に1番目に近く、ハウジング260の第2側の面に入口ジョイント70から見て1番目に配置された半導体素子10である第4半導体素子14が入口ジョイント70に2番目に近い。また、ハウジング260の第1側の面に入口ジョイント70から見て2番目に配置された半導体素子10である第2半導体素子12が入口ジョイント70に3番目に近く、ハウジング260の第2側の面に入口ジョイント70から見て2番目に配置された半導体素子10である第5半導体素子15が入口ジョイント70に4番目に近い。また、ハウジング260の第1側の面に入口ジョイント70から見て3番目に配置された半導体素子10である第3半導体素子13が入口ジョイント70に5番目に近く、ハウジング260の第2側の面に入口ジョイント70から見て3番目に配置された半導体素子10である第6半導体素子16が入口ジョイント70に6番目に近い。なお、ハウジング260の第2側の面に配置された、第4半導体素子14、第5半導体素子15及び第6半導体素子16は、同じ間隔で配置されていても良い。
【0033】
このように、第1半導体素子11~第6半導体素子16を配置することで、入口ジョイント70に近い半導体素子10ほど有効放熱面積を小さくすることができるので、第1半導体素子11の温度は低くなり難い。また、入口ジョイント70から遠い半導体素子10ほど有効放熱面積を大きくすることができる。その結果、第1半導体素子11~第6半導体素子16の温度差を小さくすることができる。このように、半導体装置3によれば、複数の半導体素子10を配置する位置を変えるだけで半導体素子10間の温度差を小さくすることを実現できるので、低廉に半導体素子10間の温度差を小さくすることができる。
【0034】
<第4実施形態>
図8は、第4実施形態に係る半導体ユニット4を短手方向に見た図の一例である。
第4実施形態に係る半導体ユニット4は、第2実施形態に係る半導体装置2に相当する半導体装置を積層方向に複数有する。以下、第2実施形態と異なる点について説明する。第2実施形態と第4実施形態とで、同じものについては同じ符号を用い、その詳細な説明は省略する。
【0035】
図8には、半導体ユニット4が、第2実施形態に係る半導体装置2に相当する半導体装置を3つ有する構成を示している。以下、最も第1側に配置された半導体装置を第1半導体装置21、最も第2側に配置された半導体装置を第3半導体装置23、第1半導体装置21と第3半導体装置23との間に配置された半導体装置を第2半導体装置22と称する場合がある。以下に、第1半導体装置21、第2半導体装置22、第3半導体装置23それぞれが、第2実施形態に係る半導体装置2と異なる点について説明し、同じものについては同じ符号を用い、その詳細な説明は省略する。
【0036】
第1半導体装置21は、半導体装置2に対して、第2ケース250に相当する第2ケース450に、第1ケース240の貫通孔47、貫通孔48それぞれに相当する貫通孔(不図示)が第3側と第4側の端部それぞれに形成されている点が異なる。そして、第1半導体装置21は、第2ケース450の第2側の面における貫通孔に対応する位置それぞれに第2半導体装置22との連結に用いられる連結部材90を有する。このように、第1半導体装置21は、第1ケース240と第2ケース450とで構成されるハウジング460と、2つのヒートシンク30と、入口ジョイント70と、出口ジョイント80と、2つの連結部材90と、を備える。
【0037】
連結部材90は、積層方向を中心線方向とする円筒状であり、内径が第2ケース450に形成された貫通孔の径と同じである。なお、連結部材90の外形は、積層方向を中心線方向とする六角柱状等の多角柱状であっても良い。第2ケース250と連結部材90とは、レーザ溶接又はろう付けにて接合されていることを例示することができる。
【0038】
第2半導体装置22は、第1半導体装置21に対して、入口ジョイント70、出口ジョイント80の代わりに、連結部材90が設けられている点が異なる。つまり、第2半導体装置22は、ハウジング460の第1側と第2側のそれぞれに2つの連結部材90が設けられている。そして、第2半導体装置22におけるハウジング460の第1側に設けられた2つの連結部材90それぞれが第1半導体装置21におけるハウジング460の第2側に設けられた2つの連結部材90それぞれと接合されている。
【0039】
第3半導体装置23は、半導体装置2に対して、入口ジョイント70、出口ジョイント80の代わりに、連結部材90が設けられている点が異なる。そして、第3半導体装置23におけるハウジング260の第1側に設けられた2つの連結部材90それぞれが第2半導体装置22におけるハウジング460の第2側に設けられた2つの連結部材90それぞれと接合されている。
なお、連結部材90同士の接合は、レーザ溶接又はろう付けにて行われていることを例示することができる。
【0040】
以上のように構成された半導体ユニット4においては、第1半導体装置21の入口ジョイント70に流入した冷却液が、ハウジング460内に流入する。そして、ハウジング460内に流入した冷却液の一部は、ハウジング460内を長手方向に進み、出口ジョイント80から流出する。また、第1半導体装置21のハウジング460内に流入した冷却液の一部は、ハウジング460の第2側に設けられた連結部材90を通って、第2半導体装置22のハウジング460内に流入する。
【0041】
第2半導体装置22のハウジング460内に流入した冷却液の一部は、ハウジング460内を長手方向に進み、ハウジング460の第1側に設けられた連結部材90を通って流出し、第1半導体装置21のハウジング460内に流入する。また、第2半導体装置22のハウジング460内に流入した冷却液の一部は、ハウジング460の第2側に設けられた連結部材90を通って、第3半導体装置23のハウジング260内に流入する。
【0042】
第3半導体装置23のハウジング260内に流入した冷却液は、ハウジング260内を長手方向に進み、ハウジング260の第1側に設けられた連結部材90を通って流出し、第2半導体装置22のハウジング460内に流入する。
【0043】
このようにして、冷却液が、第1半導体装置21のハウジング460内を流通する間に、ハウジング460の両側に設けられた半導体素子10を冷却する。また、冷却液が、第2半導体装置22のハウジング460内を流通する間に、ハウジング460の両側に設けられた半導体素子10を冷却する。また、冷却液が、第3半導体装置23のハウジング260内を流通する間に、ハウジング260の両側に設けられた半導体素子10を冷却する。
【0044】
以上のように構成されたハウジング260,460の第1側と第2側の両側それぞれにて複数の半導体素子10を冷却する場合においても、入口ジョイント70側に配置された2つの半導体素子10間の距離を、出口ジョイント80側に配置された2つの半導体素子10間の距離よりも短くなるように複数の半導体素子10を配置することで、低廉に半導体素子10間の温度差を小さくすることができる。
【0045】
なお、ハウジング260,460の第1側と第2側の両側それぞれに配置する複数の半導体素子10は、第3実施形態に係る半導体装置3と同様に、入口ジョイント70から見て、ハウジング260,460の第1側に配置された半導体素子10と、ハウジング260,460の第2側に配置された半導体素子10とが交互となるように配置されていても良い。
【0046】
また、第1実施形態に係る半導体装置1~第3実施形態に係る半導体装置3、第4実施形態に係る半導体ユニット4に適用する半導体素子10は、1つのIGBTチップを有するが、特にかかる態様に限定されない。例えば、複数のIGBTチップを有する半導体モジュール(例えばカード型パワーモジュール)であっても良い。これにより、低廉に半導体モジュール10間の温度差を小さくすることができる。ただし、半導体モジュールが長手方向に複数のIGBTチップを有する場合には、1つの半導体モジュールが有する複数のIGBTチップ間には温度差が生じてしまうことから、複数の半導体モジュールが有する全てのIGBTチップ間の温度差が小さくならないおそれがある。これに対して、1つのIGBTチップを有する半導体素子10を適用することで、全てのIGBTチップ間の温度差を確度高く小さくすることができる。
【符号の説明】
【0047】
1…半導体装置、10…半導体素子、11…第1半導体素子、12…第2半導体素子、13…第3半導体素子、14…第4半導体素子、15…第5半導体素子、16…第6半導体素子、20…冷却装置、30…ヒートシンク、31…基部、32…フィン、60,260,460…ハウジング、70…入口ジョイント、80…出口ジョイント
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2023-11-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流入口により内部に流入された冷却液を流出口から外部に流出させる冷却装置と、
前記冷却装置に接合されて前記流入口側から前記流出口側へ直線状に並べられた複数の半導体素子と、
を備え、
前記複数の半導体素子の内の前記流入口側に配置された2つの半導体素子間の距離は、当該複数の半導体素子の内の前記流出口側に配置された2つの半導体素子間の距離よりも小さい、
半導体装置。
【請求項2】
前記複数の半導体素子の内の2つの半導体素子間の距離は、前記流入口側から前記流出口側にかけて徐々に大きくなっている、
請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記冷却装置は、ヒートシンクと、少なくとも当該ヒートシンクに設けられたフィンを収容する板状のハウジングとを備え、
前記ハウジングの両面それぞれには3個以上の半導体素子が接触している、
請求項1に記載の半導体装置。
【請求項4】
請求項1~3いずれか1項に記載の半導体装置を、前記冷却装置と前記半導体素子との積層方向に複数有する、
半導体ユニット。
【請求項5】
流入口により内部に流入された冷却液を流出口から外部に流出させる冷却装置と、
前記冷却装置に接合するように前記流入口側から前記流出口側へ直線状に並べられた複数の半導体素子と、
を備え、
前記冷却装置は、ヒートシンクと、当該ヒートシンクを収容する板状のハウジングとを備え、
前記ハウジングの一方の面側に前記流入口から1番目に配置された半導体素子が当該流入口に1番目に近く、当該ハウジングの他方の面側に当該流入口から1番目に配置された半導体素子が当該流入口に2番目に近く、当該一方の面側に当該流入口から2番目に配置された半導体素子が当該流入口に3番目に近い、
半導体装置。
【請求項6】
前記他方の面側に前記流入口から2番目に配置された半導体素子が当該流入口に4番目に近く、前記一方の面側に当該流入口から3番目に配置された半導体素子が当該流入口に5番目に近く、当該他方の面側に当該流入口から3番目に配置された半導体素子が当該流入口に6番目に近い、
請求項5に記載の半導体装置。
【請求項7】
請求項5又は6に記載の半導体装置を、前記冷却装置と前記半導体素子との積層方向に複数有する、
半導体ユニット。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
図1】第1実施形態に係る半導体装置の外観の一例を示す図である。
図2】第1実施形態に係る冷却装置を構成する部品を分解した図の一例である。
図3】半導体装置を短手方向に見た図の一例である。
図4】変形例に係る冷却装置を構成する部品を分解した図の一例である。
図5】第2実施形態に係る半導体装置を短手方向に見た図の一例である。
図6】変形例に係る冷却装置を構成する部品を分解した図の一例である。
図7】第3実施形態に係る半導体装置を短手方向に見た図の一例である。
図8】第4実施形態に係る半導体ユニットを短手方向に見た図の一例である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0030】
<第3実施形態>
図7は、第3実施形態に係る半導体装置3を短手方向に見た図の一例である。
第3実施形態に係る半導体装置3は、第2実施形態に係る半導体装置2に対して、半導体素子10を接合する位置が異なる。以下、第2実施形態と異なる点について説明する。第2実施形態と第3実施形態とで、同じものについては同じ符号を用い、その詳細な説明は省略する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0032】
そして、第3実施形態に係る半導体装置3においては、ハウジング260の一方の面側の一例としての第1側に配置された半導体素子10と、ハウジング260の他方の面側の一例としての第2側に配置された半導体素子10とが、長手方向において、入口ジョイント70が配置された位置から交互となるように配置されている。より具体的には、ハウジング260の第1側に配置された3つの半導体素子10と、ハウジング260の第2側に配置された3つ半導体素子10とが、入口ジョイント70が配置された位置から長手方向に以下の順で配置されている。すなわち、ハウジング260の第1側の面に入口ジョイント70の位置ら1番目に配置された半導体素子10である第1半導体素子11が入口ジョイント70の位置に1番目に近く、ハウジング260の第2側の面に入口ジョイント70の位置ら1番目に配置された半導体素子10である第4半導体素子14が入口ジョイント70の位置に2番目に近い。また、ハウジング260の第1側の面に入口ジョイント70の位置ら2番目に配置された半導体素子10である第2半導体素子12が入口ジョイント70の位置に3番目に近く、ハウジング260の第2側の面に入口ジョイント70の位置ら2番目に配置された半導体素子10である第5半導体素子15が入口ジョイント70の位置に4番目に近い。また、ハウジング260の第1側の面に入口ジョイント70の位置ら3番目に配置された半導体素子10である第3半導体素子13が入口ジョイント70の位置に5番目に近く、ハウジング260の第2側の面に入口ジョイント70の位置ら3番目に配置された半導体素子10である第6半導体素子16が入口ジョイント70の位置に6番目に近い。なお、ハウジング260の第2側の面に配置された、第4半導体素子14、第5半導体素子15及び第6半導体素子16は、同じ間隔で配置されていても良い。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0045】
なお、ハウジング260,460の第1側と第2側の両側それぞれに配置する複数の半導体素子10は、第3実施形態に係る半導体装置3と同様に、ハウジング260,460の第1側に配置された半導体素子10と、ハウジング260,460の第2側に配置された半導体素子10とが、長手方向において、入口ジョイント70が配置された位置から交互となるように配置されていても良い。