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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024088546
(43)【公開日】2024-07-02
(54)【発明の名称】生理用吸収性物品
(51)【国際特許分類】
   A61F 13/47 20060101AFI20240625BHJP
   A61F 13/532 20060101ALI20240625BHJP
   A61F 13/533 20060101ALI20240625BHJP
【FI】
A61F13/47 300
A61F13/532 200
A61F13/533 100
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022203786
(22)【出願日】2022-12-20
(71)【出願人】
【識別番号】000115108
【氏名又は名称】ユニ・チャーム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000176
【氏名又は名称】弁理士法人一色国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】石川 青
(72)【発明者】
【氏名】黒田 賢一郎
(72)【発明者】
【氏名】宇田 匡志
【テーマコード(参考)】
3B200
【Fターム(参考)】
3B200BA09
3B200BA13
3B200BB03
3B200BB04
3B200BB05
3B200BB11
3B200BB17
3B200CA11
3B200CA15
3B200DA12
3B200DA13
3B200DB05
3B200DB11
3B200DC04
3B200EA02
(57)【要約】
【課題】着用者の身体にフィットするように生理用吸収性物品を変形させやすくして、着用状態における違和感を軽減させる生理用吸収性物品を提供する。
【解決手段】吸収性コア(11)は低坪量部(11g)を備え、吸収性コア(11)の長手方向において、一方側低坪量部(11gx)の幅方向の他方側の端から他方側低坪量部(11gy)の一方側の端まで、低坪量部(11g)が存在しない連続領域が存在し、長手方向に沿った圧搾部(EL)は、一方側圧搾部(ELx)と他方側圧搾部(ELy)を備え、長手方向における所定の位置において、厚さ方向に見て、一方側圧搾部(ELx)は一方側低坪量部(11gx)と重なり、低坪量部(11g)の幅方向の長さは、圧搾部(EL)の幅方向の長さより長く、一方側低坪量部(11gx)の幅方向における中央の位置と、一方側圧搾部(ELx)の底部の幅方向における中央の位置が、幅方向において異なる生理用吸収性物品(1)である。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向と幅方向と厚さ方向とを有し、
液体吸収性繊維を有する吸収性コアと、
前記吸収性コアより肌側に位置する肌側シート部と、
前記吸収性コアより非肌側に位置する非肌側シート部と、
を有する生理用吸収性物品であって、
前記吸収性コアは、周囲より前記液体吸収性繊維の坪量が低い低坪量部を備え、
前記吸収性コアの前記長手方向において、前記幅方向における一方側に位置する前記低坪量部である一方側低坪量部の前記幅方向の他方側の端から、前記幅方向における前記他方側に位置する前記低坪量部である他方側低坪量部の前記一方側の端まで、前記低坪量部が存在しない連続領域が存在し、
前記肌側シート部と前記非肌側シート部が前記厚さ方向に圧搾された、前記長手方向に沿った圧搾部を有し、
前記圧搾部は、前記一方側に設けられた一方側圧搾部と、前記他方側に設けられた他方側圧搾部を備え、
前記長手方向における所定の位置において、
前記厚さ方向に見て、前記一方側圧搾部は前記一方側低坪量部と重なり、
前記低坪量部の前記幅方向の長さは、前記圧搾部の前記幅方向の長さより長く、
前記一方側低坪量部の前記幅方向における中央の位置と、前記一方側圧搾部の底部の前記幅方向における中央の位置が、前記幅方向において異なる
ことを特徴とする生理用吸収性物品。
【請求項2】
請求項1に記載の生理用吸収性物品であって、
前記低坪量部の坪量が零の部分を有することを特徴とする生理用吸収性物品。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の生理用吸収性物品であって、
前記所定の位置において、前記一方側圧搾部の底部が、前記一方側低坪量部の前記幅方向の中央と前記幅方向において重なる部分を有することを特徴とする生理用吸収性物品。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の生理用吸収性物品であって、
前記所定の位置において、前記厚さ方向に見て、前記一方側圧搾部の前記幅方向における中央が、前記一方側低坪量部の前記幅方向における中央より前記他方側に位置することを特徴とする生理用吸収性物品。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の生理用吸収性物品であって、
前記所定の位置において、前記一方側圧搾部の底部の前記幅方向における中央の位置が、前記一方側低坪量部の前記幅方向における中央の位置より前記一方側に位置することを特徴とする生理用吸収性物品。
【請求項6】
請求項1又は2に記載の生理用吸収性物品であって、
前記所定の位置において、
前記一方側低坪量部の前記一方側の端における前記生理用吸収性物品の肌側面から、前記一方側圧搾部の底部の前記一方側の端における前記生理用吸収性物品の肌側面までの前記厚さ方向の長さが、
前記一方側低坪量部の前記一方側の端から、前記一方側圧搾部の底部の前記一方側の端までの前記幅方向の長さ以上である、
又は、
前記所定の位置において、
前記一方側低坪量部の前記他方側の端における前記生理用吸収性物品の肌側面から、前記一方側圧搾部の底部の前記他方側の端における前記生理用吸収性物品の肌側面までの前記厚さ方向の長さが、
前記一方側低坪量部の前記他方側の端から、前記一方側圧搾部の底部の前記他方側の端までの前記幅方向の長さ以上であることを特徴とする生理用吸収性物品。
【請求項7】
請求項6に記載の生理用吸収性物品であって、
前記所定の位置において、
前記一方側低坪量部の前記一方側の端における前記生理用吸収性物品の肌側面から、前記一方側圧搾部の底部の前記一方側の端における前記生理用吸収性物品の肌側面までの前記厚さ方向の長さが、
前記一方側低坪量部の前記一方側の端から、前記一方側圧搾部の底部の前記一方側の端までの前記幅方向の長さと、前記一方側圧搾部の底部の前記幅方向の長さとの和以上である、
又は、
前記所定の位置において、
前記一方側低坪量部の前記他方側の端における前記生理用吸収性物品の肌側面から、前記一方側圧搾部の底部の前記他方側の端における前記生理用吸収性物品の肌側面までの前記厚さ方向の長さが、
前記一方側低坪量部の前記他方側の端から、前記一方側圧搾部の底部の前記他方側の端までの前記幅方向の長さと、前記一方側圧搾部の底部の前記幅方向の長さとの和以上であることを特徴とする生理用吸収性物品。
【請求項8】
請求項1又は2に記載の生理用吸収性物品であって、
前記所定の位置において、
前記一方側低坪量部の前記一方側の端における前記生理用吸収性物品の肌側面から、前記一方側圧搾部の底部の前記一方側の端における前記生理用吸収性物品の肌側面までの前記厚さ方向の長さが、
前記一方側低坪量部の前記一方側の端から、前記一方側圧搾部の底部の前記一方側の端までの前記幅方向の長さ以下である、
又は、
前記所定の位置において、
前記一方側低坪量部の前記他方側の端における前記生理用吸収性物品の肌側面から、前記一方側圧搾部の底部の前記他方側の端における前記生理用吸収性物品の肌側面までの前記厚さ方向の長さが、
前記一方側低坪量部の前記他方側の端から、前記一方側圧搾部の底部の前記他方側の端までの前記幅方向の長さ以下であることを特徴とする生理用吸収性物品。
【請求項9】
請求項1又は2に記載の生理用吸収性物品であって、
前記一方側圧搾部は、第1圧搾部と第2圧搾部を備え、
前記厚さ方向に見て、
前記第1圧搾部と前記第2圧搾部は、前記一方側低坪量部と重なる部分を有し、
前記一方側低坪量部の内側において、前記第1圧搾部と前記第2圧搾部が前記長手方向に離間していることを特徴とする生理用吸収性物品。
【請求項10】
請求項9に記載の生理用吸収性物品であって、
前記一方側低坪量部が、第1低坪量部と第2低坪量部を備え、
前記第1低坪量部と前記第2低坪量部とが前記長手方向に離間していることを特徴とする生理用吸収性物品。
【請求項11】
請求項1又は2に記載の生理用吸収性物品であって、
前記一方側圧搾部の前記長手方向の一方の端が、前記一方側低坪量部の前記長手方向の一方の端よりも他方に位置することを特徴とする生理用吸収性物品。
【請求項12】
請求項1又は2に記載の生理用吸収性物品であって、
前記一方側圧搾部の底部の前記厚さ方向における中央が、前記生理用吸収性物品の前記厚さ方向における中央より肌側に設けられていることを特徴とする生理用吸収性物品。
【請求項13】
請求項1又は2に記載の生理用吸収性物品であって、
前記一方側圧搾部の底部の前記厚さ方向における中央が、前記生理用吸収性物品の前記厚さ方向における中央より非肌側に設けられていることを特徴とする生理用吸収性物品。
【請求項14】
請求項1又は2に記載の生理用吸収性物品であって、
前記厚さ方向に見て、前記一方側低坪量部の内側に位置する前記一方側圧搾部は、第1部分と、前記第1部分より前記幅方向の長さが長い第2部分を有することを特徴とする生理用吸収性物品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生理用吸収性物品に関する。
【背景技術】
【0002】
経血などの排泄物を吸収する吸収性物品として生理用ナプキン等が知られている。例えば、特許文献1には、排泄液を吸収しつつ、適度な柔軟性とフィット性を有する吸収性物品とするために、吸収体に高坪量部、低坪量部及び圧搾溝を設けることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開第2012-245130号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の吸収性物品に設けられた高坪量部、低坪量部及び圧搾溝は、それぞれが吸収性物品の変形を促しやすいが、それぞれが変形の起点となることで、必ずしも着用者の身体の形状や身体の動きに応じた変形にならなかったり、着用者の意図に反した吸収性物品の変形が生じたりして、着用者に違和感を与えてしまう恐れがあった。
【0005】
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、着用者の身体にフィットするように生理用吸収性物品を変形させやすくして、着用状態における違和感を軽減させる生理用吸収性物品を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するための主たる発明は、長手方向と幅方向と厚さ方向とを有し、液体吸収性繊維を有する吸収性コアと、前記吸収性コアより肌側に位置する肌側シート部と、前記吸収性コアより非肌側に位置する非肌側シート部と、を有する生理用吸収性物品であって、前記吸収性コアは、周囲より前記液体吸収性繊維の坪量が低い低坪量部を備え、前記吸収性コアの前記長手方向において、前記幅方向における一方側に位置する前記低坪量部である一方側低坪量部の前記幅方向の他方側の端から、前記幅方向における前記他方側に位置する前記低坪量部である他方側低坪量部の前記一方側の端まで、前記低坪量部が存在しない連続領域が存在し、前記肌側シート部と前記非肌側シート部が前記厚さ方向に圧搾された、前記長手方向に沿った圧搾部を有し、前記圧搾部は、前記一方側に設けられた一方側圧搾部と、前記他方側に設けられた他方側圧搾部を備え、前記長手方向における所定の位置において、前記厚さ方向に見て、前記一方側圧搾部は前記一方側低坪量部と重なり、前記低坪量部の前記幅方向の長さは、前記圧搾部の前記幅方向の長さより長く、前記一方側低坪量部の前記幅方向における中央の位置と、前記一方側圧搾部の底部の前記幅方向における中央の位置が、前記幅方向において異なることを特徴とする生理用吸収性物品である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、身体にフィットするように生理用吸収性物品を変形させやすくなり、生理用吸収性物品の着用状態における違和感を軽減させやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】ナプキン1を肌側から見た平面図である。
図2】ナプキン1を非肌側から見た平面図である。
図3図1中のA―A矢視概略断面図である。
図4図4Aは、吸収性コア11の平面図である。図4Bは、図4A中のJ―J矢視概略断面図である。
図5図4A中のK―K矢視概略断面図である。
図6図3中の吸収体10の拡大図である。
図7図3中の部分Zaの拡大図である。
図8図3中の部分Zbの拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
態様1は、長手方向と幅方向と厚さ方向とを有し、液体吸収性繊維を有する吸収性コアと、前記吸収性コアより肌側に位置する肌側シート部と、前記吸収性コアより非肌側に位置する非肌側シート部と、を有する生理用吸収性物品であって、前記吸収性コアは、周囲より前記液体吸収性繊維の坪量が低い低坪量部を備え、前記吸収性コアの前記長手方向において、前記幅方向における一方側に位置する前記低坪量部である一方側低坪量部の前記幅方向の他方側の端から、前記幅方向における前記他方側に位置する前記低坪量部である他方側低坪量部の前記一方側の端まで、前記低坪量部が存在しない連続領域が存在し、前記肌側シート部と前記非肌側シート部が前記厚さ方向に圧搾された、前記長手方向に沿った圧搾部を有し、前記圧搾部は、前記一方側に設けられた一方側圧搾部と、前記他方側に設けられた他方側圧搾部を備え、前記長手方向における所定の位置において、前記厚さ方向に見て、前記一方側圧搾部は前記一方側低坪量部と重なり、前記低坪量部の前記幅方向の長さは、前記圧搾部の前記幅方向の長さより長く、前記一方側低坪量部の前記幅方向における中央の位置と、前記一方側圧搾部の底部の前記幅方向における中央の位置が、前記幅方向において異なることを特徴とする生理用吸収性物品である。
【0010】
態様1によれば、生理用吸収性物品のうち、肌側シート部と非肌側シート部を圧搾した圧搾部は変形の起点となりやすく、特に、圧搾部の底部を起点として吸収性物品の変形を誘導させやすい。そのため、生理用吸収性物品において、一方側低坪量部の内側に設けられた一方側圧搾部の底部の幅方向における中央の位置と一方側低坪量部の幅方向における中央の位置が異なることで、一方側圧搾部の底部を起点として、一方側圧搾部の底部の幅方向の両側に位置する生理用吸収性物品の変形を誘導させやすくなり、着用状態において、着用者の身体の形状や動きによって力が加えられた場合に、身体にフィットするように生理用吸収性物品を変形させやすくなり、着用状態における違和感を軽減させやすくなる。
【0011】
態様2は、前記低坪量部の坪量が零の部分を有する態様1に記載の生理用吸収性物品である。
【0012】
態様2によれば、生理用吸収性物品の柔軟性を向上させ、且つ、接合部における接合をより強固にすることができるため、生理用吸収性物品の変形を誘導させやすくしつつ、生理用吸収性物品のヨレを軽減させることができるため着用時における違和感を軽減させやすくなる。
【0013】
態様3は、前記所定の位置において、前記一方側圧搾部の底部が、前記一方側低坪量部の前記幅方向の中央と前記幅方向において重なる部分を有する態様1又は2に記載の生理用吸収性物品である。
【0014】
態様3によれば、一方側低坪量部が押し潰されてしまう恐れを軽減させて、一方側低坪量部の形状を維持しつつ、生理用吸収性物品の幅方向における一方側について、一方側圧搾部によって変形を誘導させやすくなる。
【0015】
態様4は、前記所定の位置において、前記厚さ方向に見て、前記一方側圧搾部の前記幅方向における中央が、前記一方側低坪量部の前記幅方向における中央より前記他方側に位置する態様1から3のいずれかに記載の生理用吸収性物品である。
【0016】
態様4によれば、一方側圧搾部を起点として生理用吸収性物品を変形させやすくさせつつ、圧搾部は、液体吸収性繊維の繊維密度が高い部分であるため、毛細管現象により、厚さ方向に見たときに一方側圧搾部の幅方向における中央を一方側低坪量部の幅方向における中央より他方側に設けた場合よりも、着用状態において、生理用吸収性物品の幅方向における中央部で吸収した排泄物が一方側圧搾部に早く到達しやすくなり、一方側圧搾部に沿って長手方向に排泄物を拡散させやすくなる。
【0017】
態様5は、前記所定の位置において、前記一方側圧搾部の底部の前記幅方向における中央の位置が、前記一方側低坪量部の前記幅方向における中央の位置より前記一方側に位置する態様1から4のいずれかに記載の生理用吸収性物品である。
【0018】
態様5によれば、一方側圧搾部を起点として生理用吸収性物品を変形させやすくさせつつ、厚さ方向に見たときに一方側圧搾部の底部の幅方向における中央の位置を一方側低坪量部の幅方向における中央の位置より一方側に設けた場合よりも、一方側圧搾部を着用者の一方側の脚から遠ざけることができるため、圧搾部の剛性によって着用者に違和感を与える恐れを軽減させることができる。
【0019】
態様6は、前記所定の位置において、前記一方側低坪量部の前記一方側の端における前記生理用吸収性物品の肌側面から、前記一方側圧搾部の底部の前記一方側の端における前記生理用吸収性物品の肌側面までの前記厚さ方向の長さが、前記一方側低坪量部の前記一方側の端から、前記一方側圧搾部の底部の前記一方側の端までの前記幅方向の長さ以上である、又は、前記所定の位置において、前記一方側低坪量部の前記他方側の端における前記生理用吸収性物品の肌側面から、前記一方側圧搾部の底部の前記他方側の端における前記生理用吸収性物品の肌側面までの前記厚さ方向の長さが、前記一方側低坪量部の前記他方側の端から、前記一方側圧搾部の底部の前記他方側の端までの前記幅方向の長さ以上である態様1から5のいずれかに記載の生理用吸収性物品である。
【0020】
態様6によれば、着用状態において、一方側圧搾部を起点として、一方側低坪量部の一方側の端部又は他方側の端部が一方側圧搾部側に向かって変形した場合に、一方側圧搾部の底部の肌側面の少なくとも一部を覆いやすくなるため、一方側圧搾部の剛性による着用者の不快感を軽減させることができる。
【0021】
態様7は、前記所定の位置において、前記一方側低坪量部の前記一方側の端における前記生理用吸収性物品の肌側面から、前記一方側圧搾部の底部の前記一方側の端における前記生理用吸収性物品の肌側面までの前記厚さ方向の長さが、前記一方側低坪量部の前記一方側の端から、前記一方側圧搾部の底部の前記一方側の端までの前記幅方向の長さと、前記一方側圧搾部の底部の前記幅方向の長さとの和以上である、又は、前記所定の位置において、前記一方側低坪量部の前記他方側の端における前記生理用吸収性物品の肌側面から、前記一方側圧搾部の底部の前記他方側の端における前記生理用吸収性物品の肌側面までの前記厚さ方向の長さが、前記一方側低坪量部の前記他方側の端から、前記一方側圧搾部の底部の前記他方側の端までの前記幅方向の長さと、前記一方側圧搾部の底部の前記幅方向の長さとの和以上である態様6に記載の生理用吸収性物品である。
【0022】
態様7によれば、着用状態において、一方側圧搾部を起点として、一方側低坪量部の一方側の端部又は他方側の端部が一方側圧搾部に向かって変形した場合に、一方側圧搾部の底部の肌側面を覆いやすくなるため、一方側圧搾部の剛性による着用者の不快感を軽減させることができる。
【0023】
態様8は、前記所定の位置において、前記一方側低坪量部の前記一方側の端における前記生理用吸収性物品の肌側面から、前記一方側圧搾部の底部の前記一方側の端における前記生理用吸収性物品の肌側面までの前記厚さ方向の長さが、前記一方側低坪量部の前記一方側の端から、前記一方側圧搾部の底部の前記一方側の端までの前記幅方向の長さ以下である、又は、前記所定の位置において、前記一方側低坪量部の前記他方側の端における前記生理用吸収性物品の肌側面から、前記一方側圧搾部の底部の前記他方側の端における前記生理用吸収性物品の肌側面までの前記厚さ方向の長さが、前記一方側低坪量部の前記他方側の端から、前記一方側圧搾部の底部の前記他方側の端までの前記幅方向の長さ以下である態様1から5のいずれかに記載の生理用吸収性物品である。
【0024】
態様8によれば、着用状態において、一方側圧搾部を起点として、一方側低坪量部の一方側の端部又は他方側の端部が一方側圧搾部に向かうように変形した場合でも、一方側圧搾部の底部の肌側面の少なくとも一部が肌側に露出した状態となるため、生理用吸収性物品の肌側から吸収する排泄物を一方側圧搾部に沿って長手方向に拡散させやすくなる。また、一方側圧搾部の底部は液体吸収性繊維の密度が特に高い部分であるため、毛細管現象によって、一方側圧搾部に排泄物が到達しやすくなるため、さらに排泄物を長手方向に拡散させやすくなる。
【0025】
態様9は、前記一方側圧搾部は、第1圧搾部と第2圧搾部を備え、前記厚さ方向に見て、前記第1圧搾部と前記第2圧搾部は、前記一方側低坪量部と重なる部分を有し、前記一方側低坪量部の内側において、前記第1圧搾部と前記第2圧搾部が前記長手方向に離間している態様1から8のいずれかに記載の生理用吸収性物品である。
【0026】
態様9によれば、第1圧搾部と第2圧搾部とが離間した部分で生理用吸収性物品を曲げやすくなるため、着用者の身体の形状や動きに応じて生理用吸収性物品を変形させやすくなり、フィット性を向上させることができる。
【0027】
態様10は、前記一方側低坪量部が、第1低坪量部と第2低坪量部を備え、前記第1低坪量部と前記第2低坪量部とが前記長手方向に離間している態様9に記載の生理用吸収性物品である。
【0028】
態様10によれば、低坪量部の輪郭は生理用吸収性物品の変形起点となりやすいことから、第1低坪量部と第2低坪量部の長手方向における各端で変形させやすくなり、着用者の身体の形状や動きに応じて生理用吸収性物品を変形させやすくなり、フィット性を向上させることができる。
【0029】
態様11は、前記一方側圧搾部の前記長手方向の一方の端が、前記一方側低坪量部の前記長手方向の一方の端よりも他方に位置する態様1から10のいずれかに記載の生理用吸収性物品である。
【0030】
態様11によれば、一方側圧搾部の長手方向の一方の端を一方側低坪量部の長手方向の一方の端よりも一方に設けた場合よりも、生理用吸収性物品の一方側圧搾部より長手方向の一方側の剛性を低くすることができるため、生理用吸収性物品の一方側圧搾部より長手方向の一方側を着用者の身体の形状や動きに応じて生理用吸収性物品を変形させやすくなり、着用時の違和感を軽減させやすくなる。
【0031】
態様12は、前記一方側圧搾部の底部の前記厚さ方向における中央が、前記生理用吸収性物品の前記厚さ方向における中央より肌側に設けられている態様1から11のいずれかに記載の生理用吸収性物品である。
【0032】
態様12によれば、一方側圧搾部の底部は、特に液体吸収性繊維の密度が高いことから、毛細管現象により排泄物を吸収しやすくなるため、生理用吸収性物品の肌側から吸収した排泄物を一方側圧搾部で吸収し、一方側圧搾部に沿って長手方向に拡散させやすくなる。
【0033】
態様13は、前記一方側圧搾部の底部の前記厚さ方向における中央が、前記生理用吸収性物品の前記厚さ方向における中央より非肌側に設けられている態様1から11のいずれかに記載の生理用吸収性物品である。
【0034】
態様13によれば、一方側圧搾部の底部は、特に剛性が高くなりやすい部分であるため、一方側圧搾部の底部の厚さ方向における中央を生理用吸収性物品の厚さ方向における中央より非肌側に設けることで、一方側圧搾部の底部の厚さ方向における中央を生理用吸収性物品の厚さ方向における中央より肌側に設けた場合よりも、一方側圧搾部の底部の剛性による違和感を着用者に与える恐れを軽減させることができる。
【0035】
態様14は、前記厚さ方向に見て、前記一方側低坪量部の内側に位置する前記一方側圧搾部は、第1部分と、前記第1部分より前記幅方向の長さが長い第2部分を有する態様1から13のいずれかに記載の生理用吸収性物品である。
【0036】
態様14によれば、装着時に様々な方向から生理用吸収性物品に対して力が加えられた場合でも、厚さ方向に見て、一方側低坪量部の内側に位置する一方側圧搾部が、幅方向の長さが異なる第1部分と第2部分とを有することで、変形起点となる位置を変化させやすくなり、着用状態において、着用者の身体にフィットさせやすくなる。
【0037】
===本実施形態===
以下、本実施形態に係る生理用吸収性物品の一例として、生理用ナプキンを例に挙げて説明する。ただし、生理用吸収性物品は生理用ナプキンに限定されず、ショーツ型ナプキン等であってもよい。
【0038】
<<<本実施形態のナプキン1の構成>>>
図1は、ナプキン1を肌側から見た平面図である。図2は、ナプキン1を非肌側から見た平面図である。図3は、図1中のA―A矢視概略断面図である。ナプキン1は、長手方向と幅方向と厚さ方向を有する。長手方向において、着用者の下腹部に当接する側を前側とし、着用者の臀部に当接する側を後側とする。厚さ方向において着用者の肌に当接する側が肌側であり、その反対側が非肌側である。図1等に示す中心線C-Cは、幅方向におけるナプキン1の中心を示し、中心線CLは、長手方向におけるナプキン1の中心を示す。図3は、ナプキン1の断面図を模式的に示しており、必ずしも寸法は正確ではない。
【0039】
ナプキン1は、吸収体10、トップシート21、一対のサイドシート23、バックシート31を有する。吸収体10より肌側で、トップシートより非肌側に、シート状のセカンドシート22を有してもよい。厚さ方向に互いに隣接する各資材はホットメルト等の接着剤で接合されている。
【0040】
ナプキン1は、長手方向の中央部に、幅方向の両外側に延出した一対のウイング部1Wを有する。ウイング部1Wは、主にサイドシート23とバックシート31によって形成されている。
【0041】
トップシート21は、吸収体10より肌側に位置する液透過性のシートである。トップシート21は、後述の肌側シート部12a(コアラップシート12)より肌側に位置する表面シートである。トップシート21としては、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等の合成繊維からなる不織布(例えばエアスルー不織布やスパンボンド不織布等)や、貫通孔を有する合成樹脂フィルム、綿からなる不織布シート等の柔軟なシートを例示することができる。本実施形態のトップシート21は、ポリエチレンテレフタレート(PET)及びポリエチレン(PE)等で形成されたエアスルー不織布の液透過性のシートで形成されている。
【0042】
一対のサイドシート23は、トップシート21及びセカンドシート22より非肌側で、吸収体10より肌側に設けられており、トップシート21等の幅方向の両側部からそれぞれ外側に延出したシートである。サイドシート23としては、トップシート21と同じ柔軟な液透過性の不織布や、疎水性の不織布等を例示することができる。また、トップシート21、セカンドシート22、及び吸収体10より幅方向の外側で、サイドシート23とバックシート31との厚さ方向の間には、サイドシート23の強度を補強するための補強シート24が設けられている。補強シート24としては、例えば、バックシート31等と同様のシート部材を用いることができる。
【0043】
バックシート31は、吸収体10より非肌側に位置するシートである。バックシート31としては、ポリエチレン(PE)の樹脂フィルム等の液不透過性のシートを例示することができる。バックシート31の形状は、ナプキン1の外形とほぼ同一である。
【0044】
バックシート31の非肌側面に複数の本体粘着部32を備える。本実施形態の本体粘着部32は、長手方向に沿った複数の帯状のホットメルト接着剤が塗布された領域である。ナプキン1の着用時には、本体粘着部32を下着(着衣)の股下部(クロッチ部)の内側に貼付することで、着用者の身体に対してナプキン1の位置がずれないようにすることができる。
【0045】
また、ウイング部1Wにおいて、バックシート31の非肌面側に、ウイング粘着部33を備える。本実施形態のウイング粘着部33は、矩形形状のホットメルト接着剤が塗布された領域である。ナプキン1の着用時には、ウイング部1Wを下着の非肌側面に折り返し、ウイング粘着部33を下着の股下部における非肌側面に貼付することで、ナプキン1を下着に固定することができる。
【0046】
長手方向においてウイング粘着部33と重なる位置(図1参照)は、股下領域CAである。股下領域CAは、着用状態において長手方向における着用者の股下と当接する領域であり、着用者の排泄物が排出される排血口と当接する領域である。なお、ナプキン1がウイング部1Wを有さない場合には、吸収性コア11(後述)の坪量が最も高い領域(後述の中高部11d)と長手方向において重なる領域を着用状態における股下領域CAとすることができる。
【0047】
吸収体10は、吸収性コア11と、コアラップシート12を有する。吸収性コア11としては、パルプ繊維、セルロース系吸収性繊維、ポリオレフィン、ポリエステル、アクリル、アクリレート等からなる合成繊維などの液体吸収性繊維を所定の形状に成形したものに高吸収性ポリマー(SAP)を加えたもの等を例示できる。図4Aは、吸収性コア11の平面図である。図4Bは、図4A中のJ―J矢視概略断面図である。図5は、図4A中のK―K矢視概略断面図である。なお、図4A図4B及び図5において、圧搾部EL等の圧搾部による凹凸を省略して示している。
【0048】
吸収性コア11は、液体吸収性繊維の坪量が異なる領域を有する。吸収性コア11は、一対の開口部11hを有する。開口部11hは、吸収性コア11が厚さ方向に貫通した部分で、液体吸収性繊維の坪量が零(0)の部分である。吸収性コア11は、開口部11hの輪郭に外側から隣接する隣接部11nを有する。また、隣接部11nに外側から隣接し、隣接部11nより液体吸収性繊維の坪量が高い高坪量部11fを有する。開口部11h及び隣接部11nは、高坪量部11f(周囲)より液体吸収性繊維の坪量が低い低坪量部11gである。吸収性コア11は、幅方向における一方側に位置する低坪量部11gである一方側低坪量部11gxと、幅方向における他方側に位置する低坪量部11gである他方側低坪量部11gyを有する。高坪量部11fは、長手方向におけるウイング粘着部33と重なる位置で、且つ、幅方向における一対の開口部11hとの間に、周囲よりも厚みがある(厚さ方向の長さが長い)中高部11dを有する。高坪量部11fにおいて、中高部11dは、周囲よりも液体吸収性繊維の坪量がさらに高い部分である。本実施形態の中高部11dは、厚さ方向において非肌側に突出した部分であり、平面視で略楕円形状の領域である。中高部11dを吸収性コア11の幅方向における中央部で、且つ平面視で股下領域CAと重なる位置に設けることで、着用状態において着用者の排泄口から排出された排泄物を吸収性コア11内で保持しやすくなる。なお、吸収性コア11の中高部11dを、厚さ方向の肌側に突出させてもよい。中高部11dを肌側に突出させることで、着用状態において、着用者の排泄口に当接させやすくなり、ナプキン1を着用者の身体にフィットさせやすくしつつ、排泄物を素早く吸収させやすくなる。
【0049】
一対の開口部11hは、幅方向に離間しており、長手方向に沿った形状である。本実施形態では、一対の開口部11hは、それぞれ長手方向に複数設けられており、吸収性コア11の幅方向の長さを3等分したうちの両外側にそれぞれ設けられている。吸収性コア11において、幅方向の一方側(幅方向の中央C-Cより一方側)に位置する開口部11hは一方側開口部11hxであり、幅方向の他方側(幅方向の中央C-Cより他方側)に位置する開口部11hは他方側開口部11hyである。なお、吸収性コア11を構成する液体吸収性繊維や高吸収性ポリマー(SAP)は、柔らかい素材であったり、流動的であったりすることから、開口部11hは、吸収性コア11が完全に貫通しており、液体吸収性繊維が全く設けられていない部分であるだけでなく、開口部11hには、多少の液体吸収性繊維や高吸収性ポリマー(SAP)等が含まれていてもよい。
【0050】
本実施形態の一対の開口部11hとして、それぞれ、長手方向の前側から順に第1開口部11ha、第2開口部11hb、第3開口部11hcが設けられている。具体的には、長手方向においてウイング粘着部33より前側に設けられた一対の第1開口部11ha、長手方向において少なくとも一部がウイング粘着部33と重なる位置に設けられた一対の第2開口部11hb、長手方向においてウイング粘着部33より後側に設けられた一対の第3開口部11hcが設けられている。第1開口部11ha、第2開口部11hb、第3開口部11hcは、それぞれ、長手方向に沿った、幅方向の長さより長手方向の長さが長い開口である。第1開口部11haは、幅方向の一方側に位置する一方側第1開口部11hxaと、他方側に位置する他方側第1開口部11hyaを有する。第2開口部11hbは、幅方向の一方側に位置する一方側第2開口部11hxbと、他方側に位置する他方側第2開口部11hybを有する。第3開口部11hcは、幅方向の一方側に位置する一方側第3開口部11hxcと、他方側に位置する他方側第3開口部11hycを有する。
【0051】
各開口部11hの外側に、隣接部11nが設けられている。具体的には、第1開口部11ha、第2開口部11hb、第3開口部11hcは、それぞれ、各開口部11ha、11hb、11hcの輪郭に外側から隣接する第1隣接部11na、第2隣接部11nb、第3隣接部11ncが設けられている。第1隣接部11na、第2隣接部11nb、第3隣接部11ncは、それぞれ、第1開口部11ha、第2開口部11hb、第3開口部11hcの輪郭の全域を囲むように設けられている。それぞれ、第1開口部11ha、第2開口部11hb、第3開口部11hcが、長手方向に沿った形状であることから、第1開口部11ha、第2開口部11hb、第3開口部11hcに外側から隣接する第1隣接部11na、第2隣接部11nb、第3隣接部11ncも、それぞれ、長手方向に沿った形状である。第1隣接部11naは、幅方向の一方側に位置する一方側第1隣接部11nxaと、他方側に位置する他方側第1隣接部11nyaを有する。第2隣接部11nbは、幅方向の一方側に位置する一方側第2隣接部11nxbと、他方側に位置する他方側第2隣接部11nybを有する。第3隣接部11ncは、幅方向の一方側に位置する一方側第3隣接部11nxcと、他方側に位置する他方側第3隣接部11nycを有する。
【0052】
本実施形態の吸収性コア11は、一対の低坪量部11gとして、それぞれ長手方向の前側から順に、第1低坪量部11ga、第2低坪量部11gb、第3低坪量部11gcが設けられている。一対の低坪量部11gは、周囲より液体吸収性繊維の坪量が低い部分である。具体的には、第1低坪量部11gaは、一方側第1開口部11hxaと一方側第1隣接部nxaからなる一方側第1低坪量部11gxaと、他方側第1開口部11hyaと他方側第1隣接部nyaからなる他方側第1低坪量部11gyaで構成されている。第2低坪量部11gbは、一方側第2開口部11hxbと一方側第2隣接部11nxbからなる一方側第2低坪量部11gxbと、他方側第2開口部11hybと他方側第2隣接部11nybからなる他方側第2低坪量部11gybで構成されている。第3低坪量部11gcは、一方側第3開口部11hxcと一方側第3隣接部11nxcからなる一方側第3低坪量部11gxcと、他方側第3開口部11hycと他方側第3隣接部11nycからなる他方側第3低坪量部11gycで構成されている。
【0053】
吸収性コア11は、長手方向において、一方側低坪量部11gxの幅方向の他方側の端から、他方側低坪量部11gyの一方側の端まで、低坪量部11gが存在しない連続領域が存在する。例えば、長手方向における股下領域CAにおいて、一方側第2低坪量部11gxbの幅方向の他方側の端から他方側第2低坪量部11gybの幅方向の一方側の端までには、低坪量部11gが設けられていないため、長手方向における股下領域CAには、連続領域が設けられている。
【0054】
コアラップシート12は、吸収性コア11の保型性を向上させる液透過性のシート部材であり、例えば、ティッシュ等を例示できる。コアラップシート12は、液透過性のシート部材であり、例えば、ティッシュ等を例示できる。本実施形態では、コアラップシート12の両側端部を吸収性コア11の非肌側に折り返すことで、吸収性コア11の肌側面及び非肌側面をコアラップシート12で覆っているが、これに限られない。例えば、コアラップシート12を2枚のシート部材として、吸収性コア11の肌側と非肌側にそれぞれ配置する構成であってもよい。
【0055】
図6に示すように、コアラップシート12は、吸収性コア11より肌側に位置する肌側シート部12aと、吸収性コア11より非肌側に位置する非肌側シート部12bを有する。図6は、図3中の吸収体10の拡大図である。
【0056】
コアラップシート12は、肌側シート部12aの非肌側面に所定の塗布パターンでホットメルト接着剤等の接着剤を塗布し、非肌側シート部12bの肌側面に所定の塗布パターンで接着剤を塗布して、吸収性コア11に固定させている。塗布された接着剤によって、厚さ方向に見て各開口部11hと重なる位置において、肌側シート部12aと非肌側シート部12bとが接合され、接合部12sを形成する。領域Sにおける接着剤の塗布パターンとしては、スパイラルパターン、オメガ(Ω)パターン、波状パターン、線状(ストライプ)パターン等とすることができる。
【0057】
図1等に示すように、ナプキン1は、線状圧搾部ELを有する。線状圧搾部ELは、トップシート21、セカンドシート22、吸収体10の少なくとも一部を厚さ方向に圧搾した部分である。線状圧搾部ELを備えることで、各部材の厚さ方向の接合を強固にし、繊維の密度を高くして、液体の吸液性を向上させることができる。線状圧搾部ELは、平面視で長手方向に沿った線状の圧搾部であり、幅方向に所定の間隔を空けた状態で一対設けられている。また、厚さ方向において、低坪量部11gと重なる位置における線状圧搾部(圧搾部)ELは、少なくとも肌側シート部12aと非肌側シート部12bとを厚さ方向に圧搾している。低坪量部11gのうち、各開口部11hと重なる位置における線状圧搾部ELは、肌側シート部12aと非肌側シート部12bとを接合した接合部12sを厚さ方向に押圧することによって、接合を強固にしている。線状圧搾部ELは、幅方向の一方側に設けられた一方側圧搾部ELxと、幅方向の他方側に設けられた他方側圧搾部ELyを備える。
【0058】
一方側圧搾部ELxは、厚さ方向に圧搾したことによって設けられた底部exbを有する。底部exbは、一方側圧搾部ELxの一部であり、一方側圧搾部ELx内において繊維の密度が高い部分であり、少なくとも肌側シート部12aと非肌側シート部12b等の厚さ方向に重ね合わされた部材を直接的に、又は間接的に接合した部分である。他方側圧搾部ELyは、厚さ方向に圧搾したことによって設けられた底部eybを有する。底部eybは、他方側圧搾部ELyの一部であり、他方側圧搾部ELyにおいて繊維の密度が高い部分であり、少なくとも肌側シート部12aと非肌側シート部12b等の厚さ方向に重ね合わされた部材を直接的に、又は間接的に接合した部分である。本実施形態のナプキン1の一方側圧搾部ELxの底部(exb)は、ナプキン1を厚さ方向に見て一方側低坪量部11gxと重なる位置(例えば、長手方向におけるA-A位置)では、直接的に、肌側シート部12aと非肌側シート部12bとが接合された部分である。同様に、他方側圧搾部ELxの底部(eyb)は、ナプキン1を厚さ方向に見て他方側低坪量部11gyと重なる位置(例えば、長手方向におけるA-A位置)では、直接的に、肌側シート部12aと非肌側シート部12bとが接合された部分である。ただし、一方側圧搾部ELxの底部(exb)及び他方側圧搾部ELxの底部(eyb)は、それぞれ肌側シート部12aと非肌側シート部12bとの間に吸収性コア11の液体吸収性繊維や高吸収性ポリマー(SAP)を介在して、肌側シート部12aと非肌側シート部12bとが間接的に接合された部分であってもよい。
【0059】
幅方向における中央部、且つ、長手方向における股下領域CAと重なる位置に、複数の円形圧搾部eeを備える。円形圧搾部eeは、平面視で円形状の圧搾部であり、トップシート21、セカンドシート22、吸収体10の少なくとも一部を厚さ方向に圧搾した部分である。
【0060】
線状圧搾部EL及び円形圧搾部eeは、厚さ方向に重ねられた部材を押しつぶされた部分であるため、各圧搾部における各部材の繊維密度は、圧搾部が設けられていない部分の繊維密度よりも高い。線状圧搾部EL及び円形圧搾部eeは、例えば、複数の凸部を有する凸ローラーと、表面が平らなアンビルローラーとの間のロール間隙に製造過程のナプキン1を通して、圧搾することで形成される。
【0061】
<<<ナプキン1の変形について>>>
従来、生理用ナプキン等の生理用吸収性物品において、吸収性コアの液体吸収性繊維の坪量を低くする部分を設けることで、生理用吸収性物品の柔軟性を向上させつつ、吸収性コアの液体吸収性繊維の坪量を変化させたり、圧搾溝を設けたりすることで、変形を促して、着用時の違和感を軽減させることが知られている。しかし、吸収性コアの液体吸収性繊維の坪量の変化と圧搾溝とを設けることによって、それぞれが変形の起点となり、必ずしも着用者の身体の動きに沿った変形とならない恐れがあった。例えば、吸収性コアが、圧搾部、及び周囲よりも液体吸収性繊維の坪量が低い低坪量部を有する場合に、厚さ方向に見て、圧搾部の幅方向の中央と低坪量部の幅方向の中央とを同じ位置に設けると、圧搾部を起点とする吸収性コアの変形を生じにくくさせてしまったり、圧搾部の幅方向の両側に位置する高坪量部がそれぞれ圧搾部側に倒れるように変形して、圧搾部の幅方向の両側の高坪量部同士が衝突し、吸収性コアの変形を阻害したり、衝突した高坪量部が着用者の肌に違和感を与えてしまう恐れがある。
【0062】
これに対し、ナプキン1は、吸収性コア11は、周囲より液体吸収性繊維の坪量が低い低坪量部11gを備え、長手方向において、一方側低坪量部11gxの幅方向の他方側の端から他方側低坪量部11gyの幅方向の一方側の端まで、低坪量部11gが存在しない連続領域を有している。連続領域を有することで、連続領域が設けられていない場合よりも、排泄物の吸収能力が低下する恐れを軽減させることができる。ナプキン1は、少なくとも肌側シート部12aと非肌側シート部12bとを厚さ方向に圧搾した、長手方向に沿った線状圧搾部ELを有しており、線状圧搾部ELは、一方側圧搾部ELxと他方側圧搾部ELyを備える。そして、ナプキン1の長手方向における所定の位置において、ナプキン1を厚さ方向に見て、一方側圧搾部ELxが一方側低坪量部11gxと重なり、低坪量部11gの幅方向の長さが、線状圧搾部ELの幅方向の長さより長く、一方側低坪量部11gxの幅方向における中央の位置と、一方側圧搾部ELxの底部の幅方向における中央の位置が幅方向において異なる。
【0063】
例えば、ナプキン1における長手方向の股下領域CAにおける図1のA-A位置を、長手方向における所定の位置とした場合について説明する。図7は、図3中の部分Zaの拡大図である。図8は、図3中の部分Zbの拡大図である。図1等の左側を幅方向における一方側とし、右側を幅方向における他方側とする。ナプキン1を厚さ方向に見たとき、図1に示すように、一方側圧搾部ELxが、一方側第2低坪量部11gxbと重なる。そして、図7及び図8に示すように、一方側第2低坪量部11gxbの幅方向の長さdgxが、一方側圧搾部ELxの幅方向の長さより長い。また、他方側第2低坪量部11gybの幅方向の長さdgyが、他方側圧搾部ELyの幅方向の長さより長い。さらに、一方側第2低坪量部11gxbの幅方向における中央gxcの位置と、一方側圧搾部ELxの底部exbの幅方向における中央excの位置が幅方向において異なっている。ナプキン1の長手方向におけるA-A位置では、一方側第2低坪量部11gxbの幅方向の中央gxcの位置が、一方側圧搾部ELxの底部exbの幅方向の中央excの位置より幅方向の一方側に設けられている。つまり、長手方向におけるA-A位置において、一方側圧搾部ELxの底部exbの幅方向の一方側の端x3から、一方側圧搾部ELxに幅方向の一方側に隣接する高坪量部11fの他方側の端(一方側低坪量部11gxの一方側の端x1)までの幅方向の長さdwが、一方側圧搾部ELxの底部exbの幅方向の他方側の端x4から、一方側圧搾部ELxに幅方向の他方側に隣接する高坪量部11fの一方側の端(一方側低坪量部11gxの他方側の端x2)までの長さdyより長い(dw>dx)。
【0064】
一方側圧搾部ELx及び他方側圧搾部ELyは、剛性が高いことから、ナプキン1の変形の起点となりやすい部分であり、一方側低坪量部11gx及び他方側低坪量部11gyは、周囲よりも繊維の坪量が低いことから、高坪量部11fよりも変形を生じやすい部分である。そのため、ナプキン1の長手方向におけるA-A位置において、ナプキン1を厚さ方向に見たとき、一方側圧搾部ELxが一方側第2低坪量部11gxbと重なり、一方側第2低坪量部11gxbの幅方向の長さdgxを、一方側圧搾部ELxの幅方向の長さより長くすることで、ナプキン1の幅方向における一方側の変形を誘導しやすくなる。同様に、ナプキン1を厚さ方向に見たとき、他方側圧搾部ELyが他方側第2低坪量部11gybと重なり、他方側第2低坪量部11gybの幅方向の長さdgyを、他方側圧搾部ELyの幅方向の長さより長くすることで、ナプキン1の幅方向における他方側の変形を生じやすくなる。
【0065】
また、一方側圧搾部ELxのうち、底部exbが特に変形の起点となりやすい部分である。具体的には、底部exbの幅方向における端を起点として変形を生じやすい。ナプキン1の長手方向におけるA-A位置においては、ナプキン1の幅方向の一方側の外側から内側に向かって力を加えられると、底部exbの幅方向の一方側の端x3から一方側圧搾部ELxに幅方向の一方側に隣接する高坪量部11fの他方側の端(低坪量部11gxbの一方側の端x2)x1までの幅方向の長さdwが、底部exbの幅方向の他方側の端x4から一方側圧搾部ELxに幅方向の他方側に隣接する高坪量部11fの一方側の端(低坪量部11gxbの他方側の端x2)までの長さdyより長い(dw>dx)ことから、底部exbの幅方向の他方側の端x4を起点に生じる変形よりも、底部exbの幅方向の一方側の端x3を起点に変形が生じやすくなり、ナプキン1の幅方向における底部exbより一方側の部分が、幅方向の中央に向かって折れ曲がるように(図8における矢印Rの方向)変形を生じやすくなる。
【0066】
このように、ナプキン1のうち、線状圧搾部ELは、少なくとも肌側シート部12aと非肌側シート部12bとを厚さ方向に圧搾した部分であるため、変形の起点となりやすい。特に、線状圧搾部ELの底部の幅方向における一方側の端と他方側の端を起点として、ナプキン1の変形を誘導させやすい。そのため、ナプキン1において、一方側低坪量部11gx(11gxb)の内側に設けられた一方側圧搾部ELxの底部の幅方向における中央(exc)の位置と、一方側低坪量部11gx(11gxb)の幅方向における中央(gxc)の位置が異なることで、一方側圧搾部ELxの底部を起点として、ナプキン1の一方側圧搾部ELxの底部の幅方向の両側の部分の変形を誘導させやすくなる。なお、変形の方向や変形の度合いは、一方側圧搾部ELxの底部の幅方向における中央(exc)の位置と一方側低坪量部11gx(11gxb)の幅方向における中央(gxc)の位置によって調整可能である。この変形の誘導によって、着用状態において、着用者の身体の形状や動きによってナプキン1に力が加えられた場合に、一方側圧搾部ELを起点として、一方側圧搾部ELxより幅方向の一方側に位置するナプキン1の部分を一方側圧搾部ELx側に倒れるように、又は、一方側圧搾部ELxより幅方向の他方側に位置するナプキン1の部分を一方側圧搾部ELx側に倒れるように変形させやすくなり、身体にフィットするようにナプキン1を変形させやすくなる。また、一方側圧搾部ELxの幅方向の一方側の端から幅方向の一方側に隣接する高坪量部11fの他方側の端(一方側低坪量部11gxの一方側の端)までの幅方向の長さと、一方側圧搾部ELxの中央excから幅方向の他方側に隣接する高坪量部11fの一方側の端(一方側低坪量部11gxの他方側の端)までの幅方向の長さとを異なる長さにすることができるため、着用状態において、吸収性コア11の変形によって、一方側圧搾部ELxの底部の幅方向の両側に位置するナプキン1の部分同士が衝突する恐れを軽減させることができる。この衝突によって、ナプキン1の身体にフィットさせるための変形を阻害したり、部分的にナプキン1の剛性が高い部分が生じたりする恐れがあるが、それらの恐れを軽減させることができる。これらのことから、着用状態における違和感を軽減させ、着用状態における快適性を向上させやすくなる。
【0067】
一方側圧搾部ELx及び他方側圧搾部ELyは、それぞれ肌側シート部12aや非肌側シート部12b等を厚さ方向に押し固めた部分である。ナプキン1では、厚さ方向に見て開口部11hと重なる位置に設けられた線状圧搾部ELは、トップシート21、セカンドシート22、肌側シート部12a、非肌側シート部12bとを厚さ方向に圧搾しており、厚さ方向に見て開口部11hと重ならない位置に設けられた線状圧搾部ELは、トップシート21、セカンドシート22、肌側シート部12a、吸収性コア11、非肌側シート部12b厚さ方向に圧搾している。本実施形態では、肌側シート部12aの非肌側面と非肌側シート部12bの肌側面には、ホットメルト接着剤等の接着剤が塗布されており、接合部12sは、接着剤と圧搾によって接合されている。なお、接合部12sの幅方向の長さが、一方側圧搾部ELx及び他方側圧搾部ELyの各幅方向の長さより長くてもよい。つまり、必ずしも接合部12sと一方側圧搾部ELx及び他方側圧搾部ELyとが同じ範囲でなくてもよい。
【0068】
吸収性コア11について、本実施形態のナプキン1のように、低坪量部11gにおいて、液体吸収性繊維の坪量が零(ゼロ)の部分(開口部11h)を有することが好ましい。吸収性コア11が液体吸収性繊維の坪量が零の部分を有することで、ナプキン1(吸収性コア11)の柔軟性を向上させることができる。また、低坪量部11gの内側に液体吸収性繊維の坪量が零の部分において、肌側シート部12aと非肌側シート部12bとを当接させることができるため、肌側シート部12aと非肌側シート部12bとの接合をより強固にすることができ、着用状態において、接合された肌側シート部12aと非肌側シート部12bによって、吸収性コア11の形が崩れる恐れを軽減させることができる。また、吸収性コア11が排泄物を吸収すると、吸収性コア11が肌側シート部12a及び非肌側シート部12bと離れて変形する恐れがあるが、肌側シート部12aと非肌側シート部12bとが接合した接合部12sによって、吸収性コア11を肌側シート部12a及び非肌側シート部12bと一体的に変形させやすくなり、着用者に与える違和感を軽減させることができる。
【0069】
なお、ナプキン1における接合部12sは、肌側シート部12aの非肌側面又は非肌側シート部12bの肌側面の少なくとも一方に塗布されたホットメルト接着剤等の接着剤による接合のみであってもよく、肌側シート部12aと非肌側シート部12bとを線状圧搾部ELによる厚さ方向への圧搾により押し固められて接合された接合であってもよく、接着剤及び圧搾の両方による接合であってもよい。
【0070】
また、ナプキン1の長手方向における所定の位置において、一方側圧搾部ELxの底部が、一方側低坪量部11gxの中央と幅方向において重なる部分を有することが好ましい。例えば、ナプキン1の長手方向におけるA-A位置において、図3図7及び図8に示すように、一方側圧搾部ELxの底部exbは、一方側第2低坪量部11gxbの中央gxcと幅方向において重なる。これによって、着用状態において、幅方向の外側からナプキン1に対して力が加えられた場合でも、一方側低坪量部11gx(一方側第2低坪量部11gxb)が押し潰されてしまう恐れを軽減させて、一方側低坪量部11gx(11gxb)の形状を維持しつつ、ナプキン1の幅方向における一方側について、一方側圧搾部ELxの底部を起点としてナプキン1の変形を誘導させやすくなる。
【0071】
さらに、ナプキン1の長手方向における所定の位置において、ナプキン1を厚さ方向に見て、一方側圧搾部ELxの幅方向における中央excを、一方側低坪量部11gxの幅方向における中央より他方側に位置することが好ましい。例えば、ナプキン1の長手方向におけるA-A位置において、図3図7及び図8に示すように、一方側圧搾部ELxの幅方向における中央excが、一方側第2低坪量部11gxbの幅方向における中央gxcより他方側に位置する。本実施形態のナプキン1は、一方側圧搾部ELxの幅方向における中央は、一方側圧搾部ELxの底部exbの幅方向における中央excと同じ位置であるが、これに限られない。一方側圧搾部ELxの幅方向における中央と、一方側圧搾部ELxの底部exbの幅方向における中央excが異なる位置であってもよい。一方側圧搾部ELxを備えることで、一方側圧搾部ELxを起点としてナプキン1の変形を誘導しやすくなる。また、線状圧搾部ELは液体吸収性繊維の繊維密度が高い部分であるため、毛細管現象により、一方側圧搾部ELxの幅方向における中央excを一方側低坪量部11gxの幅方向における中央より他方側に設けた場合よりも、着用状態において、ナプキン1の幅方向における中央部で吸収した排泄物が一方側圧搾部ELxに早く到達しやすくなるため、一方側圧搾部ELxに沿って長手方向に排泄物を拡散させやすくなる。
【0072】
なお、ナプキン1の長手方向における所定の位置(A-A位置)において、一方側圧搾部ELxの底部exbの幅方向における中央excの位置を、一方側低坪量部11gxの幅方向における中央gxcの位置より一方側に設けてもよい。この場合においても、一方側圧搾部ELxを備えることで、一方側圧搾部ELxの底部exbを起点としてナプキン1の変形を誘導しやすくなる。また、一方側圧搾部ELxは、ナプキン1において、比較的剛性が高い部分であることから、一方側圧搾部ELxの底部exbの幅方向における中央excの位置を一方側低坪量部11gxの幅方向における中央gxcの位置より一方側に設けた場合よりも、着用状態において、一方側圧搾部ELxを着用者の一方側の脚から遠ざけることができるため、一方側圧搾部ELxの底部exbの剛性によって、着用者に違和感を与える恐れを軽減させることができる。
【0073】
また、ナプキン1の長手方向における所定の位置において、一方側低坪量部11gxの幅方向の一方側の端におけるナプキン1の肌側面(トップシート21の肌側面)から、一方側圧搾部ELxの底部の幅方向の一方側の端におけるナプキン1の肌側面までの厚さ方向の長さが、一方側低坪量部11gxの幅方向の一方側の端から、一方側圧搾部ELxの底部の幅方向の一方側の端までの幅方向の長さ以上であることが好ましい。例えば、ナプキン1の長手方向におけるA-A位置において、図3及び図8に示すように、一方側第2低坪量部11gxbの幅方向の一方側の端x1におけるナプキン1の肌側面から、一方側圧搾部ELxの底部exbの幅方向の一方側の端x3におけるナプキン1の肌側面までの厚さ方向の長さLexが、一方側第2低坪量部11gxbの幅方向の一方側の端x1から、一方側圧搾部ELxの底部exbの幅方向の一方側の端x3までの幅方向の長さdw以上である(Lex≧dw)。これによって、一方側圧搾部ELxの底部(exb)を起点として、一方側低坪量部11gx(11gxb)の幅方向の一方側の端部が一方側圧搾部ELxに向かうように変形した場合に、ナプキン1の一方側圧搾部ELxの底部(exb)より一方側の部分が一方側圧搾部ELxの底部(exb)を覆い被さるように変形して、一方側圧搾部ELxの底部(exb)の肌側面の少なくとも一部を覆いやすくなる。そのため、着用状態において、着用者に与える一方側圧搾部ELxの底部(exb)の剛性による不快感を軽減させることができる。
【0074】
さらに、ナプキン1の長手方向における所定の位置において、一方側低坪量部11gxの幅方向の一方側の端におけるナプキン1の肌側面から、一方側圧搾部ELxの底部の幅方向の一方側の端におけるナプキン1の肌側面までの厚さ方向の長さが、一方側低坪量部11gxの幅方向の一方側の端から、一方側圧搾部ELxの底部の幅方向の一方側の端までの幅方向の長さと、一方側圧搾部ELxの底部の幅方向の長さdexとの和以上であることがより好ましい。例えば、ナプキン1の長手方向におけるA-A位置において、図3及び図8に示すように、一方側第2低坪量部11gxbの幅方向の一方側の端x1におけるナプキン1の肌側面から、一方側圧搾部ELxの底部exbの幅方向の一方側の端x3におけるナプキン1の肌側面までの厚さ方向の長さLexが、一方側第2低坪量部11gxbの幅方向の一方側の端x1から、一方側圧搾部ELxの底部exbの幅方向の一方側の端x3までの幅方向の長さdwと一方側圧搾部ELxの底部exbの幅方向の長さdexとの和以上であることがより好ましい(Lex≧dw+dex)。これによって、一方側圧搾部ELxの底部(exb)を起点として、一方側低坪量部11gx(11gxb)の幅方向の一方側の端部が一方側圧搾部ELxに向かうように変形した場合に、ナプキン1の一方側圧搾部ELxの底部(exb)より幅方向の一方側の部分が一方側圧搾部ELxの底部(exb)を覆い被さるように変形して、一方側圧搾部ELxの底部(exb)の肌側面を覆いやすくなる。そのため、着用状態において、着用者に与える一方側圧搾部ELxの底部(exb)の剛性による不快感をより軽減させることができる。
【0075】
同様に、ナプキン1の長手方向における所定の位置において、一方側低坪量部11gxの幅方向の他方側の端におけるナプキン1の肌側面から、一方側圧搾部ELxの底部の幅方向の他方側の端におけるナプキン1の肌画面までの厚さ方向の長さを、一方側低坪量部11gxの幅方向の他方側の端から、一方側圧搾部ELxの底部の幅方向の他方側の端までの幅方向の長さ以上としてもよい。具体的には、例えば、ナプキン1の長手方向におけるA-A位置において、図3及び図8に示すように、一方側第2低坪量部11gxbの幅方向の他方側の端x2におけるナプキン1の肌側面から、一方側圧搾部ELxの底部exbの幅方向の他方側の端x4におけるナプキン1の肌側面までの厚さ方向の長さLexが、一方側第2低坪量部11gxbの幅方向の他方側の端x2から、一方側圧搾部ELxの底部exbの幅方向の他方側の端x4までの幅方向の長さdy以上であってもよい(Lex≧dy)。ナプキン1では、一方側第2低坪量部11gxbの他方側の端x2におけるナプキン1の肌側面から、一方側圧搾部ELxの底部(exb)の他方側の端x4におけるナプキン1の肌側面までの厚さ方向の長さが、一方側第2低坪量部11gxbの一方側の端x1におけるナプキン1の肌側面から、一方側圧搾部ELxの底部(exb)の一方側の端x3におけるナプキン1の肌側面までの厚さ方向の長さLexと略同じである。この場合においても、一方側圧搾部ELxの底部(exb)を起点として、一方側低坪量部11gx(11gxb)の幅方向の他方側の端部が一方側圧搾部ELxに向かうように(一方側低坪量部11gxの内側に向かって)変形した場合に、ナプキン1の一方側圧搾部ELxの底部(exb)より幅方向の一方側の部分が一方側圧搾部ELxの底部(exb)を覆い被さるように変形して、一方側圧搾部ELxの底部(exb)の肌側面の少なくとも一部を覆いやすくなる。そのため、着用状態において、着用者に与える一方側圧搾部ELxの底部(exb)の剛性による不快感を軽減させることができる。
【0076】
さらに、ナプキン1の長手方向における所定の位置において、一方側低坪量部11gxの幅方向の他方側の端におけるナプキン1の肌側面から、一方側圧搾部ELxの底部の幅方向の他方側の端におけるナプキン1の肌画面までの厚さ方向の長さが、一方側低坪量部11gxの幅方向の他方側の端から、一方側圧搾部ELxの底部の幅方向の他方側の端までの幅方向の長さと、一方側圧搾部ELxの底部の幅方向の長さとの和以上としてもよい。具体的には、例えば、ナプキン1の長手方向におけるA-A位置において、図3に示すように、一方側第2低坪量部11gxbの幅方向の他方側の端x2におけるナプキン1の肌側面から、一方側圧搾部ELxの底部exbの幅方向の他方側の端x4におけるナプキン1の肌側面までの厚さ方向の長さLexが、一方側第2低坪量部11gxbの幅方向の他方側の端x2から、一方側圧搾部ELxの底部exbの幅方向の他方側の端x4までの幅方向の長さdyと一方側圧搾部ELxの底部exbの幅方向の長さdexとの和以上であることがより好ましい(Lex≧dy+dex)。これによって、一方側圧搾部ELxの底部(exb)を起点として、一方側低坪量部11gx(11gxb)の幅方向の他方側の端部が一方側圧搾部ELxに向かって変形した場合に、ナプキン1の一方側圧搾部ELxの底部(exb)より幅方向の一方側の部分が一方側圧搾部ELxの底部(exb)を覆い被さるように変形して、一方側圧搾部ELxの底部(exb)の肌側面の少なくとも一部を覆いやすくなる。そのため、着用状態において、着用者に与える一方側圧搾部ELxの底部(exb)の剛性による不快感をより軽減させることができる。
【0077】
なお、ナプキン1の長手方向における所定の位置において、一方側低坪量部11gxの幅方向の一方側の端におけるナプキン1の肌側面(トップシート21の肌側面)から、一方側圧搾部ELxの底部の幅方向の一方側の端におけるナプキン1の肌側面までの厚さ方向の長さが、一方側低坪量部11gxの幅方向の一方側の端x1から、一方側圧搾部ELxの底部の幅方向の一方側の端までの幅方向の長さ以下であってもよい。例えば、ナプキン1の長手方向におけるA-A位置において、一方側第2低坪量部11gxbの幅方向の一方側の端x1におけるナプキン1の肌側面から、一方側圧搾部ELxの底部exbの幅方向の一方側の端x3におけるナプキン1の肌側面までの厚さ方向の長さLexが、一方側第2低坪量部11gxbの幅方向の一方側の端x1から、一方側圧搾部ELxの底部exbの幅方向の一方側の端x3までの幅方向の長さdw以下としてもよい(Lex≦dw)(図3参照)。これによって、着用状態において、ナプキン1に外部から力が加えられて、一方側圧搾部ELxの底部(exb)を起点として、一方側低坪量部11gx(一方側第2低坪量部11gxb)の幅方向の一方側の端部が、一方側圧搾部ELxに向かうように(一方側低坪量部11gxの内側に向かって)変形した場合でも、ナプキン1を肌側から見たときに、一方側圧搾部ELxの底部(exb)の肌側面の少なくとも一部が肌側に露出した状態となる。ナプキン1は、肌側面から排泄物を吸収し、一方側圧搾部ELxは、長手方向に沿った圧搾部である。そのため、ナプキン1の肌側面で吸収した排泄物を肌側に露出した一方側圧搾部ELxに沿って長手方向に拡散させやすくなる。また、一方側圧搾部ELxは、繊維の密度が高められた部分であるため、毛細管現象によって、ナプキン1の肌側面から吸収した排泄物が一方側圧搾部ELxに到達しやすくなるため、さらに、排泄物を長手方向に拡散させやすくなる。
【0078】
同様に、ナプキン1の長手方向における所定の位置において、一方側低坪量部11gxの幅方向の他方側の端におけるナプキン1の肌側面から、一方側圧搾部ELxの底部の幅方向の他方側の端におけるナプキン1の肌画面までの厚さ方向の長さを、一方側低坪量部11gxの幅方向の他方側の端から、一方側圧搾部ELxの底部の幅方向の他方側の端までの幅方向の長さ以下としてもよい。具体的には、例えば、ナプキン1の長手方向におけるA-A位置において、一方側第2低坪量部11gxbの幅方向の他方側の端x2におけるナプキン1の肌側面から、一方側圧搾部ELxの底部exbの幅方向の他方側の端x4におけるナプキン1の肌側面までの厚さ方向の長さLexが、一方側第2低坪量部11gxbの幅方向の他方側の端x2から、一方側圧搾部ELxの底部exbの幅方向の他方側の端x4までの幅方向の長さdy以下であってもよい(Lex≧dy)(図3参照)。これによって、着用状態において、ナプキン1に外部から力が加えられて、一方側圧搾部ELxの底部(exb)を起点として、一方側低坪量部11gx(一方側第2低坪量部11gxb)の幅方向の他方側の端部が、一方側圧搾部ELxに向かうように(一方側低坪量部11gxの内側に向かって)変形した場合でも、ナプキン1を肌側から見たときに、一方側圧搾部ELxの底部(exb)の肌側面の少なくとも一部が肌側に露出した状態となる。そのため、ナプキン1の肌側面で吸収した排泄物を肌側に露出した一方側圧搾部ELxに沿って長手方向に拡散させやすくなる。また、毛細管現象によって、ナプキン1の肌側面から吸収した排泄物が一方側圧搾部ELxに到達しやすくなるため、さらに、排泄物を長手方向に拡散させやすくなる。
【0079】
また、一方側圧搾部ELxの長手方向の一方の端が、一方側低坪量部gxの長手方向の一方の端よりも他方側に位置することが好ましい。本実施形態のナプキン1では、図1に示すように、一方側圧搾部ELxの前側の端が、一方側低坪量部gxの一方側第1低坪量部11gxaの前側の端よりも後側に位置している。さらに、一方側圧搾部ELxの後側の端が、一方側低坪量部gxの一方側第3低坪量部11gxcの後側の端よりも前側に位置している。このように、一方側圧搾部ELxの長手方向の一方の端を、一方側低坪量部gxの長手方向の一方の端よりも他方側に設けることで、一方側圧搾部ELxの長手方向の一方の端を、一方側低坪量部gxの長手方向の一方の端よりも一方側に設けた場合よりも、ナプキン1の一方側圧搾部ELxより長手方向における一方側の剛性を低くすることができる。そのため、ナプキン1における一方側圧搾部ELxより長手方向の一方側の部分を着用者の身体の形状や動きに応じて変形させやすくなり、着用状態における着用者に与える違和感を軽減させやすくなる。
【0080】
図8に示すように、一方側圧搾部ELxの底部exbの厚さ方向の長さLetとしたとき、一方側圧搾部ELxの底部exbの厚さ方向における中央tcが、ナプキン1の厚さ方向における中央より非肌側に設けられていることが好ましい。一方側圧搾部ELxの底部exbの厚さ方向の長さLetは、一方側圧搾部ELxが設けられた部材の厚みであり、ナプキン1の長手方向におけるA-A位置では、幅方向において、一方側圧搾部ELxは一方側開口部11hxと重なることから、トップシート21とセカンドシート22と肌側シート部12aと非肌側シート部12bの厚みである。ナプキン1を厚さ方向に見て、一方側圧搾部ELxが隣接部11nx及び高坪量部11fと重なる場合には、一方側圧搾部ELxの底部exbの厚さ方向の長さLetは、トップシート21とセカンドシート22と肌側シート部12aと吸収性コア11と非肌側シート部12bの厚みである。ナプキン1の厚さ方向における中央は、ナプキン1の厚みの中央であり、具体的には、ナプキン1におけるトップシート21の最も肌側に位置する肌側面から、本体粘着部32又はウイング粘着部33の非肌側面までの厚さ方向の長さの中央である。線状圧搾部ELは、ナプキン1において、剛性が高くなりやすい部分であり、線状圧搾部ELの底部は、特に剛性が高くなりやすい部分である。そのため、一方側圧搾部ELxの底部の厚さ方向における中央tcをナプキン1の厚さ方向における中央より非肌側に設けることで、一方側圧搾部ELxの底部の厚さ方向における中央tcをナプキン1の厚さ方向における中央より肌側に設けた場合よりも、着用状態において、一方側圧搾部ELxの底部を着用者の肌から遠ざけることができるため、一方側圧搾部ELxの底部の剛性による違和感を着用者に与える恐れを軽減させることができる。
【0081】
なお、一方側圧搾部ELxの底部exbの厚さ方向における中央tcを、ナプキン1の厚さ方向における中央より肌側に設けてもよい。線状圧搾部ELは、ナプキン1において、液体吸収性繊維の密度が高い部分であり、特に、線状圧搾部ELの底部は液体吸収性繊維の密度が高い部分であるため、毛細管現象によって、排泄物を吸収しやすい部分である。そのため、一方側圧搾部ELxの底部の厚さ方向における中央tcをナプキン1の厚さ方向における中央より肌側に設けることで、一方側圧搾部ELxの底部の厚さ方向における中央tcをナプキン1の厚さ方向における中央より非肌側に設けた場合よりも、着用状態において、ナプキン1の肌側面から吸収した排泄物が、一方側圧搾部ELxに到達しやすくなり、一方側圧搾部ELxに沿って長手方向に排泄物を拡散させやすくなる。
【0082】
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。
【0083】
上述の実施形態では、ナプキン1が、幅方向の両側に、それぞれ、長手方向に連続する一方側圧搾部ELxと他方側圧搾部ELyを備えたが、これに限られない。一方側圧搾部ELxが、第1圧搾部(不図示)と第2圧搾部(不図示)を備え、厚さ方向に見て、第1圧搾部と第2圧搾部が、それぞれ一方側低坪量部11gxと重なる部分を有し、一方側低坪量部11gxの内側において、第1圧搾部と第2圧搾部が、長手方向に離間している構成であってもよい。例えば、上述の実施形態のナプキン1では、図1に示すように、一方側第2低坪量部11gxbの内側において、1つの一方側圧搾部ELxが長手方向に連続する構成であったが、一方側第2低坪量部11gxbの内側において、一方側圧搾部ELxとして、長手方向に離間した第1圧搾部と第2圧搾部を備えるものであってもよい。これによって、第1圧搾部と第2圧搾部とが離間された部分は、ナプキン1を折り曲げやすい部分となるため、着用状態において、着用者の身体の形状や動きに応じてナプキン1を変形させやすくなり、着用状態におけるフィット性や快適性を向上させることができる。
【0084】
さらに、一方側低坪量部11gxの内側において、一方側圧搾部ELxが、長手方向に離間した第1圧搾部と第2圧搾部を備える場合において、ナプキン1のように、一方側低坪量部11gxが、一方側第1低坪量部11gxaと一方側第2低坪量部gxbを備える構成で、一方側第1低坪量部11gxaと一方側第2低坪量部gxbとが長手方向に離間していてもよい。例えば、厚さ方向に見て、第1圧搾部が一方側第1低坪量部11gxaと重なる部分を有し、第2圧搾部が一方側第2低坪量部gxbと重なる部分を有してもよい。又は、厚さ方向に見て、第1圧搾部が一方側第1低坪量部11gxa及び一方側第2低坪量部gxbと重なる部分を有し、第2圧搾部が一方側第2低坪量部gxbと重なる部分を有してもよい。吸収性コア11における低坪量部11gの輪郭は、吸収性コア11(ナプキン1)の変形の起点となりやすい部分である。そのため、一方側第1低坪量部11gxaと一方側第2低坪量部gxbを備えることで、一方側第1低坪量部11gxaの長手方向における端及び一方側第2低坪量部gxbの長手方向における端が変形の起点となりやすくなるため、着用者の身体の形状や動きに応じてナプキン1を変形させやすくなり、着用状態におけるフィット性や快適性を向上させることができる。
【0085】
また、上述の実施形態のナプキン1では、図1に示すように、厚さ方向に見て、一方側低坪量部11gx(11gxa、11gxb、11gxc)の内側に位置する一方側圧搾部ELxの幅方向の長さを略同じ長さとしたが、これに限られない。厚さ方向に見て、一方側低坪量部11gxの内側に位置する一方側圧搾部ELxが、第1部分と、第1部分より幅方向の長さが長い第2部分を有していてもよい。例えば、厚さ方向に見て、一方側第2低坪量部11gxbの内側において、一方側圧搾部ELxが、幅方向の長さが異なる第1部分と第2部分を有していてもよい。これによって、ナプキン1の着用状態において、様々な方向からナプキン1に対して力が加えられた場合でも、厚さ方向に見て、一方側低坪量部11gxの内側に位置する一方側圧搾部Elxが、幅方向の長さが異なる第1部分と第2部分とを有することで、変形起点となる位置を柔軟に設定することができるため、ナプキン1の変形を生じやすくさせて、着用者の身体の形状や動きに応じてナプキン1を変形させやすくなり、着用状態におけるフィット性や快適性を向上させることができる。
【0086】
上述の実施形態では、一対の低坪量部11g、一対の開口部11h及び線状圧搾部ELを、それぞれ、幅方向の中央C-Cに対して対称な形状及び配置としたが、これに限られない。一対の低坪量部11g、一対の開口部11h線状圧搾部ELを、それぞれ、幅方向の中央C-Cに対して非対称な形状及び配置としてもよい。
【符号の説明】
【0087】
1 ナプキン(生理用吸収性物品)、
1W ウイング部、
10 吸収体、
11 吸収性コア、
11h 開口部(低坪量部)、
11hx 一方側開口部、11hy 他方側開口部、
11ha 第1開口部(前側開口部)、
11hxa 一方側第1開口部、11hya 他方側第1開口部、
11hb 第2開口部(開口部)、
11hxb 一方側第2開口部、11hyb 他方側第2開口部、
11hc 第3開口部(後側開口部)、
11hxc 一方側第3開口部、11hyc 他方側第3開口部、
11d 中高部、
11f 高坪量部、
11g 低坪量部、
11gx 一方側低坪量部、11gy 他方側低坪量部、
11gxa 一方側第1低坪量部、
11gxb 一方側第2低坪量部、
11gxc 一方側第3低坪量部、
11gya 他方側第1低坪量部、
11gyb 他方側第2低坪量部、
11gyc 他方側第3低坪量部、
11n 隣接部(低坪量部)、
11na 第1隣接部、
11nxa 一方側第1隣接部、11nya 他方側第1隣接部、
11nb 第2隣接部、
11nxb 一方側第2隣接部、11nyb 他方側第2隣接部、
11nc 第3隣接部、
11nxc 一方側第3隣接部、11nyc 他方側第3隣接部、
12 コアラップシート、
12a 肌側シート部、12b 非肌側シート部、
12s 接合部、
21 トップシート(表面シート)、
22 セカンドシート、
23 サイドシート、
24 補強シート、
31 バックシート、
32 本体粘着部、
33 ウイング粘着部、
CA 股下領域、
ee 円形圧搾部、
EL 線状圧搾部(圧搾部)、
ELx 一方側圧搾部、ELy 他方側圧搾部
exb 底部、eyb 底部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8