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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024089658
(43)【公開日】2024-07-03
(54)【発明の名称】救援端子
(51)【国際特許分類】
H01R 11/11 20060101AFI20240626BHJP
H02G 3/16 20060101ALI20240626BHJP
B60R 16/02 20060101ALI20240626BHJP
H02J 7/00 20060101ALI20240626BHJP
H01R 11/22 20060101ALN20240626BHJP
【ＦＩ】
H01R11/11 D
H02G3/16
B60R16/02 610Z
H02J7/00 301B
H01R11/22 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】21
【出願形態】ＯＬ
(21)【出願番号】P 2023214736
(22)【出願日】2023-12-20
(31)【優先権主張番号】P 2022204455
(32)【優先日】2022-12-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000005290
【氏名又は名称】古河電気工業株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】391045897
【氏名又は名称】古河ＡＳ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121603
【弁理士】
【氏名又は名称】永田 元昭
(74)【代理人】
【識別番号】100141656
【弁理士】
【氏名又は名称】大田 英司
(74)【代理人】
【識別番号】100182888
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 弘
(74)【代理人】
【識別番号】100196357
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 吉章
(74)【代理人】
【識別番号】100067747
【弁理士】
【氏名又は名称】永田 良昭
(72)【発明者】
【氏名】広瀬 総史
(72)【発明者】
【氏名】白鳥 友嗣
(72)【発明者】
【氏名】岩松 祐也
【テーマコード（参考）】
5G361
5G503
【Ｆターム（参考）】
5G361BA02
5G361BA06
5G361BB01
5G361BC01
5G361BC02
5G503AA01
5G503AA04
5G503BA01
5G503BB01
5G503FA03
(57)【要約】
【課題】クランプで挟持して安定して通電することができ、耐久性が高い救援端子を提供することを目的とする。
【解決手段】電気接続箱１００においてベース体１０２のベース部１０３から突出するように設けられ、ブースターケーブル２００のクランプ２０１におけるクランプ挟持部２０２で挟持する救援端子１は、電気回路と接続され、クランプ挟持部２０２で先端側の被挟持部分２０が挟持される金属製板材１０で構成され、少なくとも被挟持部分２０は、所要の挟持力でクランプ挟持部２０２が挟持する所定の厚みを有する。
【選択図】図１
【解決手段】電気接続箱１００においてベース体１０２のベース部１０３から突出するように設けられ、ブースターケーブル２００のクランプ２０１におけるクランプ挟持部２０２で挟持する救援端子１は、電気回路と接続され、クランプ挟持部２０２で先端側の被挟持部分２０が挟持される金属製板材１０で構成され、少なくとも被挟持部分２０は、所要の挟持力でクランプ挟持部２０２が挟持する所定の厚みを有する。
【選択図】図１
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気接続箱においてベース体のベース部から突出するように設けられ、ブースターケーブルのクランプにおけるクランプ挟持部で挟持する救援端子であって、
電気回路と接続され、前記クランプ挟持部で先端側の被挟持部分が挟持される金属製板材で構成され、
少なくとも前記被挟持部分は、所要の挟持力で前記クランプ挟持部が挟持する所定の厚みを有する
救援端子。
電気回路と接続され、前記クランプ挟持部で先端側の被挟持部分が挟持される金属製板材で構成され、
少なくとも前記被挟持部分は、所要の挟持力で前記クランプ挟持部が挟持する所定の厚みを有する
救援端子。
【請求項2】
前記金属製板材の主面において、前記金属製板材が突出する突出方向に直交する方向を幅方向とし、
前記被挟持部分は、前記金属製板材における前記幅方向の両端縁に沿って板厚方向に曲げられた曲げ被挟持部分を有する
請求項１に記載の救援端子。
前記被挟持部分は、前記金属製板材における前記幅方向の両端縁に沿って板厚方向に曲げられた曲げ被挟持部分を有する
請求項１に記載の救援端子。
【請求項3】
前記曲げ被挟持部分に、挟持する前記クランプ挟持部を係止する係止部が設けられた
請求項２に記載の救援端子。
請求項２に記載の救援端子。
【請求項4】
前記金属製板材の先端に、板厚方向における前記曲げ被挟持部分と反対側に曲げた先端曲げ部が設けられた
請求項３に記載の救援端子。
請求項３に記載の救援端子。
【請求項5】
前記金属製板材における少なくとも前記被挟持部分に対して、別の第２金属製板材が積層され、前記所定の厚みを形成した
請求項１に記載の救援端子。
請求項１に記載の救援端子。
【請求項6】
積層された前記金属製板材から前記第２金属製板材に向かって板厚方向に凹凸嵌合された
請求項５に記載の救援端子。
請求項５に記載の救援端子。
【請求項7】
前記第２金属製板材は、前記金属製板材より板厚が厚い金属製厚板材である
請求項６に記載の救援端子。
請求項６に記載の救援端子。
【請求項8】
前記金属製厚板材において、前記金属製板材が突出する突出方向の基端側に、
電気回路に接続された電源入力端子を固定する固定ボルトが締結する締結孔が設けられた
請求項７に記載の救援端子。
電気回路に接続された電源入力端子を固定する固定ボルトが締結する締結孔が設けられた
請求項７に記載の救援端子。
【請求項9】
電気回路に接続された電源入力端子を固定する締結体が前記被挟持部分に設けられ、前記被挟持部分に設けられた前記締結体で前記所定の厚みを有する
請求項１に記載の救援端子。
請求項１に記載の救援端子。
【請求項10】
前記金属製板材の一部を前記所定の厚みに対応する板厚方向の所定間隔を隔てて配置して前記被挟持部分を構成した
請求項１に記載の救援端子。
請求項１に記載の救援端子。
【請求項11】
前記被挟持部分において、前記所定間隔を隔てて配置した前記金属製板材の一部同士の間隔を保持する間隔保持部が設けられた
請求項１０に記載の救援端子。
請求項１０に記載の救援端子。
【請求項12】
前記間隔保持部は、所定間隔を隔てて配置した前記金属製板材の一部のうち少なくとも一方に設けられ、他方に向かって凸状となる凸状間隔保持部である
請求項１１に記載の救援端子。
請求項１１に記載の救援端子。
【請求項13】
前記凸状間隔保持部は、前記金属製板材の板厚方向に突出するビードである
請求項１２に記載の救援端子。
請求項１２に記載の救援端子。
【請求項14】
前記間隔保持部は、所定間隔を隔てて配置した前記金属製板材の一部のうち少なくとも一方に設けられ、他方に向かう凸状片である
請求項１１に記載の救援端子。
請求項１１に記載の救援端子。
【請求項15】
所定間隔を隔てて配置した前記金属製板材の少なくとも一方の先端に、他方から離間する側に曲げられた先端曲げ部が設けられた
請求項１０に記載の救援端子。
請求項１０に記載の救援端子。
【請求項16】
前記先端曲げ部における幅方向の中央に、対向方向に向かって凹状となる凹部が設けられた
請求項１５に記載の救援端子。
請求項１５に記載の救援端子。
【請求項17】
前記被挟持部分は、前記金属製板材における突出方向に沿って形成された突出方向ビードである
請求項１に記載の救援端子。
請求項１に記載の救援端子。
【請求項18】
電気接続箱においてベース体のベース部から突出するように設けられ、ブースターケーブルのクランプにおけるクランプ挟持部で挟持する救援端子であって、
電気回路と接続され、板厚方向に積層された２枚の金属製板材が備えられるとともに、先端側を前記クランプ挟持部で挟持される被挟持部分とし、
２枚の前記金属製板材のうち一方の前記金属製板材の先端部に、２枚の前記金属製板材のうち他方の前記金属製板材に対して反対側に突出する突出部を設け、
前記被挟持部分は、２枚の前記金属製板材と前記突出部とで、所要の挟持力で前記クランプ挟持部が挟持する所定の厚みを有する
救援端子。
電気回路と接続され、板厚方向に積層された２枚の金属製板材が備えられるとともに、先端側を前記クランプ挟持部で挟持される被挟持部分とし、
２枚の前記金属製板材のうち一方の前記金属製板材の先端部に、２枚の前記金属製板材のうち他方の前記金属製板材に対して反対側に突出する突出部を設け、
前記被挟持部分は、２枚の前記金属製板材と前記突出部とで、所要の挟持力で前記クランプ挟持部が挟持する所定の厚みを有する
救援端子。
【請求項19】
前記突出部は、
２枚の前記金属製板材のうち一方の前記金属製板材の先端を、２枚の前記金属製板材のうち他方の前記金属製板材に対して反対側に曲げた先端曲げ部で形成された
請求項１８に記載の救援端子。
２枚の前記金属製板材のうち一方の前記金属製板材の先端を、２枚の前記金属製板材のうち他方の前記金属製板材に対して反対側に曲げた先端曲げ部で形成された
請求項１８に記載の救援端子。
【請求項20】
２枚の前記金属製板材のうち前記先端曲げ部が設けられた一方の前記金属製板材を第１金属製板材とするとともに、他方の前記金属製板材を第２金属製板材とし、前記第１金属製板材は、基部側の第１基台部、及び前記第１基台部から突出する幅狭の第１端子本体部が備えられ、
前記第２金属製板材は、前記第１金属製板材の前記第１端子本体部と同じ幅の第２端子本体部、及び前記第２端子本体部と同じ幅の第２基台部で略帯状に形成された
請求項１９に記載の救援端子。
前記第２金属製板材は、前記第１金属製板材の前記第１端子本体部と同じ幅の第２端子本体部、及び前記第２端子本体部と同じ幅の第２基台部で略帯状に形成された
請求項１９に記載の救援端子。
【請求項21】
前記先端曲げ部は、前記クランプ挟持部の幅に対応する幅で形成されるとともに、
前記端子本体部の幅より幅狭で形成された
請求項２０に記載の救援端子。
前記端子本体部の幅より幅狭で形成された
請求項２０に記載の救援端子。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば、ハイブリッド車などの車両のバッテリ上がり時にブースターケーブルを接続して受給電するための救援端子に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車等にはたくさんの電装機器が装備されており、電源としてバッテリを搭載している。そのような電源であるバッテリが過放電となり、いわゆるバッテリ上がりになるとエンジンの始動やその他の電装機器を稼働できなくなる。
【0003】
そのため、バッテリ上がり時には、エンジンルーム内に配置されたバッテリのバッテリポストをブースターケーブルの先端に設けたクランプで挟持し、電源供給して対応することとなる。
なお、ハイブリッド車等においては、バッテリポストにブースターケーブルのクランプを直接装着することができない車両後部などにバッテリを搭載していることがあった。
なお、ハイブリッド車等においては、バッテリポストにブースターケーブルのクランプを直接装着することができない車両後部などにバッテリを搭載していることがあった。
【0004】
そのため、特許文献１には、エンジンルーム内に配設される電気接続箱において、バッテリと接続され、ブースターケーブルのクランプで挟持する救援端子（ブースターケーブル接続用導体）を備えたものが開示されている。
【0005】
上述の救援端子を備えた電気接続箱は、樹脂製であるケース本体に一体形成されたバスバー保持部とバッテリと接続されたバスバーとを積層して構成した救援端子（ブースターケーブル接続用導体）を備えており、車両後部などにバッテリが搭載されている場合であっても、バッテリと接続された救援端子をブースターケーブルのクランプで挟持してバッテリに対して受給電することができる。
【0006】
しかしながら、特許文献１に開示された救援端子は、上述したように、ケース本体に一体形成されたバスバー保持部とバスバーとを積層して構成しており、積層するバスバー保持部とバスバーとをクランプで挟持して通電することとなる。
【0007】
大電流を通電することがあるハイブリッド車などの場合、救援端子を挟持するクランプと、救援端子のバスバーとの接触箇所に大電流が通電されるため加熱され、樹脂製であるケース本体に一体形成されたバスバー保持部が熱や経年によって劣化するおそれがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開２００２－３３０５２７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、クランプで挟持して安定して通電することができ、耐久性が高い救援端子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この発明は、電気接続箱においてベース体のベース部から突出するように設けられ、ブースターケーブルのクランプにおけるクランプ挟持部で挟持する救援端子であって、電気回路と接続され、前記クランプ挟持部で先端側の被挟持部分が挟持される金属製板材で構成され、少なくとも前記被挟持部分は、所要の挟持力で前記クランプ挟持部が挟持する所定の厚みを有することを特徴とする。
【0011】
上述の電気接続箱においてベース体のベース部から突出するように設けられた救援端子は、電気接続箱の内部において、他の部分より突出する態様、他の部分より突出しなくても救援端子の周りに凹部を設けて突出する態様、電気接続箱の外部において突出する態様、電気接続箱の外部において突出しなくても、外部に露出するように内部において突出する態様などを含むものとする。
【0012】
上述の所定の厚みを有するとは、前記金属製板材の前記被挟持部分だけであってもよいし、前記金属製板材全体であってもよい。なお、所定の厚みとは、前記クランプのバネによる付勢力が作用した状態で、前記クランプ挟持部で金属製板材の被挟持部を挟持し、前記クランプが安定するのに要する厚みであり、金属製板材の厚みより厚く、前記クランプ挟持部で金属製板材の被挟持部を挟持できる厚みである。
なお、所要の挟持力とは、作業者が意図せず接触するなどの不用意な力がかかっても外れることなく安定して導通可能な力である。
なお、所要の挟持力とは、作業者が意図せず接触するなどの不用意な力がかかっても外れることなく安定して導通可能な力である。
【0013】
この発明により、本発明の救援端子は、耐久性が高く、クランプで挟持して安定して通電することができる。
詳述すると、前記金属製板材を挟持する前記クランプ挟持部は、通常状態ではバネによって閉じており、バネの付勢力に抗して前記クランプ挟持部を開いて前記金属製板材を挟持する。したがって、前記金属製板材を挟持する挟持力は前記クランプのバネの付勢力となるが、前記クランプ挟持部を開いた方がバネによる付勢力は増大し、前記金属製板材を挟持する挟持力も増大する。そのため、前記クランプ挟持部で挟持される前記被挟持部分の厚みを前記所定の厚みとすることで、樹脂製のバスバー保持部を有する場合に比べて耐久性を向上できるとともに、前記クランプ挟持部は所要の挟持力で前記金属製板材の前記被挟持部分を挟持することができる。したがって、クランプで挟持して安定して通電することができる。
詳述すると、前記金属製板材を挟持する前記クランプ挟持部は、通常状態ではバネによって閉じており、バネの付勢力に抗して前記クランプ挟持部を開いて前記金属製板材を挟持する。したがって、前記金属製板材を挟持する挟持力は前記クランプのバネの付勢力となるが、前記クランプ挟持部を開いた方がバネによる付勢力は増大し、前記金属製板材を挟持する挟持力も増大する。そのため、前記クランプ挟持部で挟持される前記被挟持部分の厚みを前記所定の厚みとすることで、樹脂製のバスバー保持部を有する場合に比べて耐久性を向上できるとともに、前記クランプ挟持部は所要の挟持力で前記金属製板材の前記被挟持部分を挟持することができる。したがって、クランプで挟持して安定して通電することができる。
【0014】
また、前記金属製板材を前記クランプ挟持部で挟持するため、ケース本体に一体形成された樹脂製の保持部と前記金属製板材と前記クランプ挟持部で挟持する場合に比べて、前記クランプ挟持部と前記金属製板材との接触面積が増大し、導通性が向上する。そのため、前記クランプ挟持部で挟持され、大電流が通電することによる救援端子の発熱量を低減することができる。
【0015】
この発明の態様として、前記金属製板材の主面において、前記金属製板材が突出する突出方向に直交する方向を幅方向とし、前記被挟持部分は、前記金属製板材における前記幅方向の両端縁に沿って板厚方向に曲げられた曲げ被挟持部分を有してもよい。
【0016】
この発明により、前記所定の厚みより薄い前記金属製板材であっても、前記金属製板材における前記幅方向の両端縁に沿って板厚方向に曲げることで、前記所定の厚みとなる曲げ被挟持部分を形成することができる。したがって、全体を前記所定の厚みで形成した前記金属製板材に比べて軽量化することができる。
【0017】
またこの発明の態様として、前記曲げ被挟持部分に、挟持する前記クランプ挟持部を係止する係止部が設けられてもよい。
この発明により、所要の挟持力で前記クランプ挟持部は安定して挟持することができる。
この発明により、所要の挟持力で前記クランプ挟持部は安定して挟持することができる。
【0018】
詳述すると、前記曲げ被挟持部分は、前記クランプ挟持部の幅方向の一部にだけ形成されるため、前記曲げ被挟持部分と前記クランプ挟持部の接触面積が小さくなり、挟持状態が不安定になりやすいが、前記曲げ被挟持部分に設けた係止部に前記クランプ挟持部を係止することで安定した挟持状態で挟持することができる。上述のクランプ挟持部の幅とは、枢動して開閉するクランプの枢動軸に沿った方向である。
【0019】
さらに、救援端子においてクランプ挟持部で挟持する被挟持部分を係止部により明示できるため、作業者がクランプ挟持部によって挟持する被挟持部分を間違えることなく確実に挟持でき、金属製板材で構成する救援端子に対してクランプで安定して挟持することができる。
【0020】
またこの発明の態様として、前記金属製板材の先端に、板厚方向における前記曲げ被挟持部分と反対側に曲げた先端曲げ部が設けられてもよい。
この発明により、前記クランプ挟持部による被挟持部分の厚さをさらに増大でき、前記クランプ挟持部の挟持力が増大し、さらに安定した挟持状態で挟持することができる。
この発明により、前記クランプ挟持部による被挟持部分の厚さをさらに増大でき、前記クランプ挟持部の挟持力が増大し、さらに安定した挟持状態で挟持することができる。
【0021】
詳述すると、前記クランプ挟持部は、バネの付勢力に抗して大きく開いて、前記曲げ被挟持部分と、前記曲げ被挟持部分とは反対側に曲げた先端曲げ部とを挟持するため、前記クランプ挟持部による被挟持部分の厚さをさらに増大でき、前記クランプ挟持部の挟持力が増大し、前記クランプはさらに安定した挟持状態で挟持することができる。
【0022】
またこの発明の態様として、前記金属製板材における少なくとも前記被挟持部分に対して、別の第２金属製板材が積層され、前記所定の厚みを形成してもよい。
この発明により、クランプで挟持して安定して通電することができる。
この発明により、クランプで挟持して安定して通電することができる。
【0023】
詳述すると、前記金属製板材と前記第２金属製板材とが積層するため、前記クランプ挟持部で挟持される前記被挟持部分の厚みを前記所定の厚みとすることができ、前記クランプ挟持部は所要の挟持力で前記金属製板材の前記被挟持部分を挟持することができる。
【0024】
またこの発明の態様として、積層された前記金属製板材から前記第２金属製板材に向かって板厚方向に凹凸嵌合されてもよい。
上述の凹凸嵌合部は、ひとつであっても、複数設けられてもよい。凹凸嵌合部が複数設けられる場合、すべての凹凸嵌合部が同方向に凹凸嵌合してもよいし、いくつかの凹凸嵌合部が他の凹凸嵌合部と逆方向に凹凸嵌合してもよい。
上述の凹凸嵌合部は、ひとつであっても、複数設けられてもよい。凹凸嵌合部が複数設けられる場合、すべての凹凸嵌合部が同方向に凹凸嵌合してもよいし、いくつかの凹凸嵌合部が他の凹凸嵌合部と逆方向に凹凸嵌合してもよい。
【0025】
また、前記凹凸嵌合部は、積層された前記金属製板材のうち一方側の前記金属製板材の主面において凸状となり、他方側の前記金属製板材の主面において凹状になる態様であってもよいし、一方側の前記金属製板材の主面において凹状となり、かつ他方側の前記金属製板材の主面において凸状になる態様であってもよい。なお、凹状には、凹みだけでなく、開口や切欠きも含まれる。
【0026】
この発明により、積層された複数の前記金属製板材が前記凹凸嵌合部で一体化されているため、一枚の前記金属製板材で構成した場合に比べて板厚が増大し、剛性の高い前記救援端子を構成することができる。
また、凹凸嵌合部を前記クランプ挟持部で挟持することで、前記クランプ挟持部は凹凸嵌合部に係止し、安定した挟持状態とすることができる。
また、凹凸嵌合部を前記クランプ挟持部で挟持することで、前記クランプ挟持部は凹凸嵌合部に係止し、安定した挟持状態とすることができる。
【0027】
またこの発明の態様として、前記第２金属製板材は、前記金属製板材より板厚が厚い金属製厚板材であってもよい。
この発明により、同じ厚みの前記金属製板材を積層した場合に比べてさらに剛性の高い前記救援端子を構成することができる。
この発明により、同じ厚みの前記金属製板材を積層した場合に比べてさらに剛性の高い前記救援端子を構成することができる。
【0028】
また、金属製板材より板厚が厚い金属製厚板材は導電性が高いため、安定した電力供給ができるとともに、金属製厚板材の板厚を通電する電流に応じて調整することができ、金属製厚板材の発熱量を調整することができる。
【0029】
またこの発明の態様として、前記金属製厚板材において、前記金属製板材が突出する突出方向の基端側に、電気回路に接続された電源入力端子を固定する固定ボルトが締結する締結孔が設けられてもよい。
この発明により、前記基準板材と積層される前記金属製厚板材が自動車用丸形板端子（ＬＡ端子）などの前記電気回路に接続された電源入力端子を固定する固定ボルトを螺合接続するナットとして機能でき、電源入力端子を安定して前記救援端子に接続することができる。
この発明により、前記基準板材と積層される前記金属製厚板材が自動車用丸形板端子（ＬＡ端子）などの前記電気回路に接続された電源入力端子を固定する固定ボルトを螺合接続するナットとして機能でき、電源入力端子を安定して前記救援端子に接続することができる。
【0030】
またこの発明の態様として、電気回路に接続された電源入力端子を固定する締結体が前記被挟持部分に設けられ、前記被挟持部分に設けられた前記締結体で前記所定の厚みを有してもよい。
なお、締結体は、前記金属製板材に対して電源入力端子を固定する固定ボルトとナット、前記金属製板材に植設されたスタッドボルトに螺合するナット、前記金属製板材に設けられたナットに対して螺合する固定ボルトなどが含まれる。
なお、締結体は、前記金属製板材に対して電源入力端子を固定する固定ボルトとナット、前記金属製板材に植設されたスタッドボルトに螺合するナット、前記金属製板材に設けられたナットに対して螺合する固定ボルトなどが含まれる。
【0031】
この発明により、前記金属製板材を前記所定の厚みで形成しなくても、前記締結体によって前記所定の厚みを確保できるため、前記クランプは所要の挟持力で前記被挟持部分を挟持することができる。
【0032】
またこの発明の態様として、前記金属製板材の一部を前記所定の厚みに対応する板厚方向の所定間隔を隔てて配置して前記被挟持部分を構成してもよい。
上述の前記金属製板材の一部を前記所定の厚みに対応する板厚方向の所定間隔を隔てて配置した前記被挟持部分は、２枚の前記金属製板材を、所定間隔を隔てて配置してもよいし、一枚の前記金属製板材を分岐させるとともに、所定間隔を隔てて配置してもよい。
この発明により、所定間隔を隔てて配置した前記金属製板材の一部により、あたかも所定の厚みの前記被挟持部分を構成し、所要の挟持力で挟持することができる。
上述の前記金属製板材の一部を前記所定の厚みに対応する板厚方向の所定間隔を隔てて配置した前記被挟持部分は、２枚の前記金属製板材を、所定間隔を隔てて配置してもよいし、一枚の前記金属製板材を分岐させるとともに、所定間隔を隔てて配置してもよい。
この発明により、所定間隔を隔てて配置した前記金属製板材の一部により、あたかも所定の厚みの前記被挟持部分を構成し、所要の挟持力で挟持することができる。
【0033】
またこの発明の態様として、前記被挟持部分において、前記所定間隔を隔てて配置した前記金属製板材の一部同士の間隔を保持する間隔保持部が設けられてもよい。
この発明により、所定間隔を隔てて配置した前記金属製板材の一部で構成した前記被挟持部分を前記クランプ挟持部で挟持すると、前記クランプ挟持部の挟持力で近接しようとするが、前記金属製板材の一部同士の間隔を間隔保持部により所定間隔に保持することができる。したがって、前記クランプは所要の挟持力で前記被挟持部分を挟持することができる。
この発明により、所定間隔を隔てて配置した前記金属製板材の一部で構成した前記被挟持部分を前記クランプ挟持部で挟持すると、前記クランプ挟持部の挟持力で近接しようとするが、前記金属製板材の一部同士の間隔を間隔保持部により所定間隔に保持することができる。したがって、前記クランプは所要の挟持力で前記被挟持部分を挟持することができる。
【0034】
またこの発明の態様として、前記間隔保持部は、所定間隔を隔てて配置した前記金属製板材の一部のうち少なくとも一方に設けられ、他方に向かって凸状となる凸状間隔保持部であってもよい。
この発明により、所定間隔を隔てて配置した前記金属製板材の一部で構成した前記被挟持部分を前記クランプ挟持部で挟持すると、一方の前記金属製板材の一部に設けた凸状間隔保持部が、他方の前記金属製板材の一部あるいは、前記金属製板材の一部に設けた凸状間隔保持部と当接して間隔を保持することができる。したがって、前記クランプは所要の挟持力で前記被挟持部分を挟持することができる。
この発明により、所定間隔を隔てて配置した前記金属製板材の一部で構成した前記被挟持部分を前記クランプ挟持部で挟持すると、一方の前記金属製板材の一部に設けた凸状間隔保持部が、他方の前記金属製板材の一部あるいは、前記金属製板材の一部に設けた凸状間隔保持部と当接して間隔を保持することができる。したがって、前記クランプは所要の挟持力で前記被挟持部分を挟持することができる。
【0035】
またこの発明の態様として、前記凸状間隔保持部は、前記金属製板材の板厚方向に突出するビードであってもよい。
前記ビードは前記金属製板材を板厚方向に曲げたり押し出したりして形成してもよいし、金属製板材に対して肉盛りして形成してもよい。
前記ビードは前記金属製板材を板厚方向に曲げたり押し出したりして形成してもよいし、金属製板材に対して肉盛りして形成してもよい。
【0036】
この発明により、ビード形状によって他方に向かう突出量を調整でき、他方に向かって突出するビードが他方に当接することで、所定間隔を保持することができる。したがって、前記クランプは所要の挟持力で前記被挟持部分を挟持することができる。
【0037】
またこの発明の態様として、前記間隔保持部は、所定間隔を隔てて配置した前記金属製板材の一部のうち少なくとも一方に設けられ、他方に向かう凸状片であってもよい。
この発明により、凸状片の形状によって他方に向かう突出量を調整でき、他方に向かって突出する簡易な構造の凸状片が他方に当接することで、所定間隔を保持することができる。したがって、前記クランプは所要の挟持力で前記被挟持部分を挟持することができる。
この発明により、凸状片の形状によって他方に向かう突出量を調整でき、他方に向かって突出する簡易な構造の凸状片が他方に当接することで、所定間隔を保持することができる。したがって、前記クランプは所要の挟持力で前記被挟持部分を挟持することができる。
【0038】
またこの発明の態様として、所定間隔を隔てて配置した前記金属製板材の少なくとも一方の先端に、他方から離間する側に曲げられた先端曲げ部が設けられてもよい。
この発明により、前記クランプ挟持部の挟持力が増大し、さらに安定した挟持状態で挟持することができる。
この発明により、前記クランプ挟持部の挟持力が増大し、さらに安定した挟持状態で挟持することができる。
【0039】
詳述すると、所定間隔を隔てて配置した前記金属製板材の一部同士で構成する前記被挟持部分を挟持する前記クランプ挟持部は、先端曲げ部も一緒に挟持するため、バネの付勢力に抗して大きく開いて、前記クランプ挟持部の挟持力が増大し、前記クランプはさらに安定した挟持状態で挟持することができる。
【0040】
またこの発明の態様として、前記先端曲げ部における幅方向の中央に、対向方向に向かって凹状となる凹部が設けられてもよい。
この発明により、電気接続箱のベース体に装着する際に、周辺部品が前記先端曲げ部に設けた凹部を通過でき、周辺部品と干渉することを防止できる。
この発明により、電気接続箱のベース体に装着する際に、周辺部品が前記先端曲げ部に設けた凹部を通過でき、周辺部品と干渉することを防止できる。
【0041】
またこの発明の態様として、前記被挟持部分は、前記金属製板材における突出方向に沿って形成された突出方向ビードであってもよい。
前記金属製板材における突出方向に沿って形成された突出方向ビードは、前記金属製板材における突出方向の全範囲に形成されてもよいし、前記金属製板材において前記クランプ挟持部に挟持される被挟持部分にのみ形成されてもよい。また、前記突出方向ビードは前記金属製板材を板厚方向に曲げたり押し出したりして形成してもよいし、金属製板材に対して肉盛りして形成してもよい。
前記金属製板材における突出方向に沿って形成された突出方向ビードは、前記金属製板材における突出方向の全範囲に形成されてもよいし、前記金属製板材において前記クランプ挟持部に挟持される被挟持部分にのみ形成されてもよい。また、前記突出方向ビードは前記金属製板材を板厚方向に曲げたり押し出したりして形成してもよいし、金属製板材に対して肉盛りして形成してもよい。
【0042】
この発明により、前記所定の厚みより薄い前記金属製板材であっても突出方向に沿う突出方向ビードによって前記所定の厚みを確保することができる。
また、前記クランプ挟持部による前記金属製板材における突出方向の挟持位置がずれても前記所定の厚みを確保することができる。
また、前記クランプ挟持部による前記金属製板材における突出方向の挟持位置がずれても前記所定の厚みを確保することができる。
【0043】
またこの発明は、電気接続箱においてベース体のベース部から突出するように設けられ、ブースターケーブルのクランプにおけるクランプ挟持部で挟持する救援端子であって、電気回路と接続され、板厚方向に積層された２枚の金属製板材が備えられるとともに、先端側を前記クランプ挟持部で挟持される被挟持部分とし、２枚の前記金属製板材のうち一方の前記金属製板材の先端部に、２枚の前記金属製板材のうち他方の前記金属製板材に対して反対側に突出する突出部を設け、前記被挟持部分は、２枚の前記金属製板材と前記突出部とで、所要の挟持力で前記クランプ挟持部が挟持する所定の厚みを有することを特徴とする。
【0044】
この発明により、本発明の救援端子は、耐久性が高く、クランプで挟持して安定して通電することができる。
詳述すると、前記クランプ挟持部で挟持される前記被挟持部分の厚みを、２枚の前記金属製板材と、２枚の前記金属製板材のうち一方の前記金属製板材の先端部に設けた突出部とで前記所定の厚みとすることで、樹脂製のバスバー保持部を有する場合に比べて耐久性を向上できるとともに、前記クランプ挟持部は所要の挟持力で前記金属製板材の前記被挟持部分を挟持することができる。したがって、クランプで挟持して安定して通電することができる。
詳述すると、前記クランプ挟持部で挟持される前記被挟持部分の厚みを、２枚の前記金属製板材と、２枚の前記金属製板材のうち一方の前記金属製板材の先端部に設けた突出部とで前記所定の厚みとすることで、樹脂製のバスバー保持部を有する場合に比べて耐久性を向上できるとともに、前記クランプ挟持部は所要の挟持力で前記金属製板材の前記被挟持部分を挟持することができる。したがって、クランプで挟持して安定して通電することができる。
【0045】
また、前記金属製板材を前記クランプ挟持部で挟持するため、ケース本体に一体形成された樹脂製の保持部と前記金属製板材と前記クランプ挟持部で挟持する場合に比べて、前記クランプ挟持部と前記金属製板材との接触面積が増大し、導通性が向上する。そのため、前記クランプ挟持部で挟持され、大電流が通電することによる救援端子の発熱量を低減することができる。
【0046】
またこの発明の態様として、前記突出部は、２枚の前記金属製板材のうち一方の前記金属製板材の先端を、２枚の前記金属製板材のうち他方の前記金属製板材に対して反対側に曲げた先端曲げ部で形成されてもよい。
この発明により、前記クランプ挟持部による被挟持部分の厚さを増大して、安定した挟持状態で挟持するため先端曲げ部を容易に構成することができる。
この発明により、前記クランプ挟持部による被挟持部分の厚さを増大して、安定した挟持状態で挟持するため先端曲げ部を容易に構成することができる。
【0047】
またこの発明の態様として、２枚の前記金属製板材のうち前記先端曲げ部が設けられた一方の前記金属製板材を第１金属製板材とするとともに、他方の前記金属製板材を第２金属製板材とし、前記第１金属製板材は、基部側の第１基台部、及び前記第１基台部から突出する幅狭の第１端子本体部が備えられ、前記第２金属製板材は、前記第１金属製板材の前記第１端子本体部と同じ幅の第２端子本体部、及び前記第２端子本体部と同じ幅の第２基台部で略帯状に形成されてもよい。
【0048】
この発明により、幅広の第１基台部及び幅狭の第１端子本体部で構成する第１金属製板材と、同幅の第２端子本体部及び第２基台部で帯状に形成された第２金属製板材とを積層して、所要の挟持力で前記クランプ挟持部が挟持する所定の厚みの前記被挟持部分を有する救援端子を構成することができる。
【0049】
またこの発明の態様として、前記先端曲げ部は、前記クランプ挟持部の幅に対応する幅で形成されるとともに、前記第１端子本体部の幅より幅狭で形成されてもよい。
この発明により、前記第１端子本体部より幅方向に突出することのない前記先端曲げ部を形成することができる。
この発明により、前記第１端子本体部より幅方向に突出することのない前記先端曲げ部を形成することができる。
【発明の効果】
【0050】
この発明によれば、クランプで挟持して安定して通電することができ、耐久性が高い救援端子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】開放状態の電気接続箱の斜視図。
【図2】開放状態の電気接続箱の説明図。
【図3】救援端子の説明図。
【図4】救援端子の分解説明図。
【図5】クランプ挟持状態の救援端子の説明図。
【図6】第２実施形態の救援端子の説明図。
【図7】第２実施形態のクランプ挟持状態の救援端子の説明図。
【図8】第３実施形態の救援端子の説明図。
【図9】第３実施形態のクランプ挟持状態の救援端子の説明図。
【図10】第４実施形態の救援端子の説明図。
【図11】第４実施形態のクランプ挟持状態の救援端子の説明図。
【図12】第５実施形態の救援端子の説明図。
【図13】第５実施形態のクランプ挟持状態の救援端子の説明図。
【図14】第６実施形態の救援端子の説明図。
【図15】第６実施形態のクランプ挟持状態の救援端子の説明図。
【図16】第７実施形態の救援端子の説明図。
【図17】第７実施形態のクランプ挟持状態の救援端子の説明図。
【図18】第８実施形態の救援端子の説明図。
【図19】第８実施形態のクランプ挟持状態の救援端子の説明図。
【図20】第９実施形態の救援端子の説明図。
【図21】第９実施形態のクランプ挟持状態の救援端子の説明図。
【図22】第１０実施形態の救援端子の説明図。
【図23】第１０実施形態のクランプ挟持状態の救援端子の説明図。
【図24】第１１実施形態の救援端子の説明図。
【図25】第１１実施形態のクランプ挟持状態の救援端子の説明図。
【図26】第１２実施形態の救援端子の説明図。
【図27】第１２実施形態のクランプ挟持状態の救援端子の説明図。
【図28】第１３実施形態の救援端子の説明図。
【図29】第１３実施形態のクランプ挟持状態の救援端子の説明図。
【図30】第１４実施形態の救援端子の説明図。
【図31】第１４実施形態の救援端子の分解説明図。
【図32】第１４実施形態のクランプ挟持状態の救援端子の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0052】
この発明の一実施形態を以下において図１乃至図５とともに詳述する。
なお、図１は開放状態の電気接続箱１００の斜視図を示し、図２は開放状態の電気接続箱１００の説明図を示し、図３は救援端子１の説明図を示し、図４は救援端子１の分解説明図を示し、図５はクランプ挟持状態の救援端子１の説明図を示している。
なお、図１は開放状態の電気接続箱１００の斜視図を示し、図２は開放状態の電気接続箱１００の説明図を示し、図３は救援端子１の説明図を示し、図４は救援端子１の分解説明図を示し、図５はクランプ挟持状態の救援端子１の説明図を示している。
【0053】
詳述すると、図１はカバー１０１を開放した状態の電気接続箱１００の斜視図を示し、図２は開放状態の電気接続箱１００の説明図を示している。詳しくは、図２（ａ）は端子カバー１１１を閉じた状態の斜視図を示し、図２（ｂ）は救援端子１にクランプ２０１を装着した状態の斜視図を示している。なお、図２ではカバー１０１の図示を省略している。
【0054】
また、図３（ａ）は救援端子１の正面、左側面及び平面を示す図であり、図３（ｂ）は救援端子１の背面、左側面及び平面を示す図である。
なお、図３において、救援端子１と一体成型される電源分岐部１４０を破線で示している。また、本明細書における以降の図面において電源分岐部１４０の図示を省略している。
なお、図３において、救援端子１と一体成型される電源分岐部１４０を破線で示している。また、本明細書における以降の図面において電源分岐部１４０の図示を省略している。
【0055】
図４（ａ）は電源入力端子１５０、固定ボルト１６１及びナット１６２を分解した状態の救援端子１の正面、左側面及び平面を示す図であり、図４（ｂ）は同状態の救援端子１の背面、左側面及び平面を示す図である。図５（ａ）はクランプ挟持部２０２で挟持された状態の救援端子１の図５（ｂ）のＡ－Ａ矢視断面図を示し、図５（ｂ）は同状態の救援端子１の正面図を示している。
【0056】
なお、図３において、救援端子１を構成する金属製板材１０が電気接続箱１００のベース体１０２のベース部１０３から突出する方向を突出方向Ｈ、金属製板材１０の幅方向を幅方向Ｗとし、金属製板材１０の厚み方向を板厚方向Ｄとしている。なお、突出方向Ｈは、電気接続箱１００における上下方向と略一致する方向である。また、板厚方向Ｄにおいて手前側を正面側Ｄｆとし、奥側を背面側Ｄｂとしている。
【0057】
救援端子１は、エンジンルームなどの外部からアクセス可能な箇所に配置された電気接続箱１００においてベース体１０２のベース部１０３から突出するように設けられ、ブースターケーブル２００のクランプ２０１におけるクランプ挟持部２０２で挟持するものである。
【0058】
また、救援端子１は、電気回路と接続される自動車用丸形板端子（ＬＡ端子）などの電源入力端子１５０が接続される金属製板材１０で構成され、少なくとも被挟持部分２０は、所要の挟持力でクランプ挟持部２０２が挟持する所定の厚みを有している。
【0059】
なお、被挟持部分２０の所定の厚みとはクランプ２０１の巻きバネ２０５による付勢力が作用した状態で、クランプ挟持部２０２で金属製板材１０の被挟持部分２０を挟持し、クランプ２０１が安定するのに要する厚みである。
【0060】
また、所要の挟持力とは、クランプ挟持部２０２で被挟持部分２０を挟持した状態において、作業者が意図せず接触するなどの不用意な力がかかっても外れることなく安定して導通可能な挟持状態を維持できる力である。
【0061】
以下において、救援端子１及び電気接続箱１００について詳細に説明する。
救援端子１は、バッテリが過放電となり、いわゆるバッテリ上がり時にブースターケーブル２００の先端に設けたクランプ２０１で挟持し、電源供給するための端子であり、電気接続箱１００に設けられている。
救援端子１は、バッテリが過放電となり、いわゆるバッテリ上がり時にブースターケーブル２００の先端に設けたクランプ２０１で挟持し、電源供給するための端子であり、電気接続箱１００に設けられている。
【0062】
なお、ブースターケーブル２００の先端に設けられたクランプ２０１は、図５（ａ）に示すように、二つの挟持片２０３を枢動支点２０４で枢動可能に連結され、内部に備えた巻きバネ２０５によって挟持片２０３の先端側のクランプ挟持部２０２に閉じる方向の付勢力が作用するように構成している。なお、挟持片２０３は、内側が開放された角形Ｕ字状断面で形成され、その先端のクランプ挟持部２０２は、内側に向かって尖っており、例えばのこぎり歯状である。
【0063】
電気接続箱１００は、利用者や整備士が容易に操作可能なエンジンルーム内に配置され、上面が開放されたベース体１０２と、ベース体１０２の開口を塞ぐカバー１０１とで構成された箱体であり、図示省略するハーネスが接続されている。なお、電気接続箱１００は、ベース体１０２の側方に備えた固定部１０４で車体に固定されている。
【0064】
ベース体１０２の内部には、ヒューズ１０５やリレー１０６などの各種電子部品が装着されるベース部１０３が設けられ、ベース部１０３に救援端子１が設けられている。
詳しくは、救援端子１は、ベース体１０２の開放された上方に向かって突出するように、後述する端子カバー１１１が係合する端子ホルダ１１０に沿って配置されている。なお、上方に向かって突出する救援端子１の方向を突出方向Ｈとしている。
詳しくは、救援端子１は、ベース体１０２の開放された上方に向かって突出するように、後述する端子カバー１１１が係合する端子ホルダ１１０に沿って配置されている。なお、上方に向かって突出する救援端子１の方向を突出方向Ｈとしている。
【0065】
端子ホルダ１１０には、開閉自在な端子カバー１１１が設けられ、図２（ａ）に図示するように、通常時において端子カバー１１１は端子ホルダ１１０に係合して閉じられている。このように端子カバー１１１が閉じられた状態では、端子ホルダ１１０に保持された救援端子１は露出しないように構成されている。
【0066】
なお、後述するように、端子カバー１１１が開放された状態では、端子ホルダ１１０に保持された救援端子１において、クランプ２０１の先端のクランプ挟持部２０２で挟持する被挟持部分２０が露出することとなる。
【0067】
このように構成された電気接続箱１００におけるベース部１０３において突出するように構成された救援端子１を用いてバッテリ上がり時に受給電するためには、図１に示すように、カバー１０１を外すとともに、端子カバー１１１を開放して、端子ホルダ１１０に保持された救援端子１を露出させる。
【0068】
そして、図２（ｂ）に示すように、ブースターケーブル２００の先端に設けたクランプ２０１のクランプ挟持部２０２で救援端子１の被挟持部分２０を挟持する。これにより、ブースターケーブル２００の両端に備えたクランプ挟持部２０２で挟持するバッテリや救援端子と電気的に接続され、電源入力端子１５０を介して接続されるバッテリへの給電や、バッテリから他車への給電が可能になる。
【0069】
このように、端子ホルダ１１０に保持された救援端子１について、図３乃至図５に基づいて説明する。
救援端子１は、例えば、正面視において略逆Ｔ字状に形成された適宜の厚みの金属製板材１０で構成されている。本実施形態では、金属製板材１０は、約１ｍｍ厚の銅合金製の板材である。なお、金属製板材１０は、正面視略Ｌ字状であってもよいし、略Ｌ字状の金属製板材１０と略逆Ｌ字状の金属製板材１０を重ねて正面視略逆Ｔ字状に形成してもよい。
救援端子１は、例えば、正面視において略逆Ｔ字状に形成された適宜の厚みの金属製板材１０で構成されている。本実施形態では、金属製板材１０は、約１ｍｍ厚の銅合金製の板材である。なお、金属製板材１０は、正面視略Ｌ字状であってもよいし、略Ｌ字状の金属製板材１０と略逆Ｌ字状の金属製板材１０を重ねて正面視略逆Ｔ字状に形成してもよい。
【0070】
より具体的には、金属製板材１０は、突出方向Ｈに延びる端子本体部１１と、端子本体部１１の基端側において幅方向Ｗに延びる基台部１２とで略逆Ｔ字状に形成している。
図示省略するが、基台部１２の先には、図３において破線で電源分岐部１４０が一体成型されているが、電源分岐部１４０が無くてもよい。
図示省略するが、基台部１２の先には、図３において破線で電源分岐部１４０が一体成型されているが、電源分岐部１４０が無くてもよい。
【0071】
そして、端子本体部１１は、幅方向Ｗの長さがクランプ２０１のクランプ挟持部２０２の幅に対応する幅で形成され、突出方向Ｈに長い帯状であり、基台部１２における突出方向Ｈの中央付近には、締結体１６０によって電源入力端子１５０が取り付けられている。
【0072】
詳しくは、基台部１２における突出方向Ｈの中央付近に、図４に示すようにボルト孔１３が設けられている。図示省略するバッテリに接続された電源入力端子１５０を、基台部１２のボルト孔１３に対して取り付ける締結体１６０は、ボルト孔１３を貫通する固定ボルト１６１と、固定ボルト１６１と螺合するナット１６２とがある。
なお、電源入力端子１５０及び締結体１６０は、基台部１２における突出方向Ｈの中央付近に限定されず、突出方向Ｈにおいても幅方向Ｗにおいても適宜の箇所に配置してもよい。
なお、電源入力端子１５０及び締結体１６０は、基台部１２における突出方向Ｈの中央付近に限定されず、突出方向Ｈにおいても幅方向Ｗにおいても適宜の箇所に配置してもよい。
【0073】
このように構成された締結体１６０を用いて電源入力端子１５０を救援端子１に取り付けるには、ボルト孔１３に対して電源入力端子１５０を配置し、固定ボルト１６１の軸部をボルト孔１３及び電源入力端子１５０に挿通し、その反対側でナット１６２と固定ボルト１６１とを螺合することで、電源入力端子１５０を救援端子１に取付け、固定することができる。
【0074】
このように、基端部に電源入力端子１５０が取り付けられる端子本体部１１の突出方向Ｈの先端には、背面側Ｄｂに折り曲げられた先端折曲部１４を備えている。
また、端子本体部１１における幅方向Ｗの両側には、正面側Ｄｆに折り曲げられた側方折曲片１５を備え、側方折曲片１５における係止凹部１６を設けている。
また、端子本体部１１における幅方向Ｗの両側には、正面側Ｄｆに折り曲げられた側方折曲片１５を備え、側方折曲片１５における係止凹部１６を設けている。
【0075】
具体的には、端子本体部１１において、突出方向Ｈにおいて基台部１２と先端折曲部１４と間の部分、より詳しくは端子本体部１１における先端側の１／３～１／２程度の長さの部分を正面側Ｄｆに折り曲げて側方折曲片１５を形成している。
【0076】
そして、端子本体部１１の幅方向Ｗの両側辺に沿って突出方向Ｈに延びる側方折曲片１５は突出方向Ｈ及び板厚方向Ｄに沿う平面体であり、側方折曲片１５の正面側Ｄｆにおいて突出方向Ｈの１／３程度の高さに、係止凹部１６を設けている。
【0077】
なお、端子本体部１１に対して先端折曲部１４が背面側Ｄｂに突出する長さと、側方折曲片１５が正面側Ｄｆに突出する長さとは同程度の長さであり、救援端子１を形成する金属製板材１０の厚みの５倍程度の長さであり、所定の厚みであるおよそ５ｍｍ程度で形成している。
また、側方折曲片１５の正面側Ｄｆに端縁から端子本体部１１に向かって凹状となる係止凹部１６は、側方折曲片１５の板厚方向Ｄの長さに対して１／４程度の深さで形成した凹状である。
また、側方折曲片１５の正面側Ｄｆに端縁から端子本体部１１に向かって凹状となる係止凹部１６は、側方折曲片１５の板厚方向Ｄの長さに対して１／４程度の深さで形成した凹状である。
【0078】
このように構成された救援端子１の端子本体部１１における突出方向Ｈの側を、クランプ２０１のクランプ挟持部２０２によって挟持される被挟持部分２０としている。
したがって、被挟持部分２０は、端子本体部１１の一部と、端子本体部１１より背面側Ｄｂに突出する先端折曲部１４と、端子本体部１１より正面側Ｄｆに突出する側方折曲片１５とを有することとなる。
したがって、被挟持部分２０は、端子本体部１１の一部と、端子本体部１１より背面側Ｄｂに突出する先端折曲部１４と、端子本体部１１より正面側Ｄｆに突出する側方折曲片１５とを有することとなる。
【0079】
このように構成された救援端子１は、図１に示すように、電気接続箱１００におけるベース部１０３に対して、基台部１２及び端子本体部１１における基端側の電源入力端子１５０が取り付けられた部分がベース体１０２の内部に配置され、被挟持部分２０はベース部１０３を貫通し、ベース部１０３より突出方向Ｈに突出する態様で取り付けられる。
【0080】
そして、上述するように、端子ホルダ１１０に沿って配置された救援端子１は、端子カバー１１１を開放すると、図１に示すように、端子本体部１１の被挟持部分２０が露出することとなり、クランプ２０１のクランプ挟持部２０２で挟持することができる。このとき、クランプ挟持部２０２は、図５（ａ）に示すように、先端折曲部１４及び側方折曲片１５を挟み込み、係止凹部１６に食い込むように挟持することとなる。
【0081】
上述したように、電気接続箱１００においてベース体１０２のベース部１０３から突出するように設けられ、ブースターケーブル２００のクランプ２０１におけるクランプ挟持部２０２で挟持する救援端子１は、電気回路と接続され、クランプ挟持部２０２で先端側の被挟持部分２０が挟持される金属製板材１０で構成され、少なくとも被挟持部分２０は、所要の挟持力でクランプ挟持部２０２が挟持する所定の厚み、つまり、クランプ挟持部２０２による挟持状態が安定する挟持力を作用させてクランプ挟持部２０２が挟持する厚みを有するため、本発明の救援端子１は、耐久性が高く、クランプ２０１で挟持して安定して通電することができるという主たる効果を奏することができる。
【0082】
詳述すると、金属製板材１０を挟持するクランプ挟持部２０２は、通常状態では巻きバネ２０５によって閉じており、巻きバネ２０５の付勢力に抗してクランプ挟持部２０２を開いて金属製板材１０を挟持する。したがって、金属製板材１０を挟持する挟持力はクランプ２０１の巻きバネ２０５の付勢力となるが、クランプ挟持部２０２を開いた方が巻きバネ２０５による付勢力は増大し、金属製板材１０を挟持する挟持力も増大する。そのため、クランプ挟持部２０２で挟持される被挟持部分２０の厚みを所定の厚みとすることで、樹脂製のバスバー保持部を有する場合に比べて耐久性を向上できるとともに、クランプ挟持部２０２は所要の挟持力で金属製板材１０の被挟持部分２０を挟持することができる。したがって、クランプ２０１で挟持して安定して通電することができる。
【0083】
本明細書において、ハイブリッド車のバッテリ上がり時にクランプ２０１のクランプ挟持部２０２で挟持して受給電するために要する所要の挟持力は約０．５ｋｇｆ以上であり、より好ましくは約１．０ｋｇｆ以上である。また、所要の挟持力で挟持するために要する被挟持部分２０の所定の厚みは約５ｍｍ以上であり、より好ましくは、所定の厚みは約５ｍｍ以上２０ｍｍ以下である。なお、所定の厚みが約５ｍｍより薄い場合、上述の所要の挟持力である０．５ｋｇｆ以上を確保することが難しく、所定の厚みが２０ｍｍより厚いと、上述のより好ましい所要の挟持力である１．０ｋｇｆ以上を確保できるが、クランプ挟持部２０２で救援端子１を挟持するためのクランプ２０１の操作性が低下するおそれがある。
【0084】
また、金属製板材１０をクランプ挟持部２０２で挟持するため、ベース体１０２に一体形成された樹脂製の保持部と金属製板材１０とをクランプ挟持部２０２で挟持する場合に比べて、クランプ挟持部２０２と金属製板材１０との接触面積が増大し、導通性が向上する。そのため、クランプ挟持部２０２で挟持され、大電流が通電することによる救援端子１の発熱量を低減することができる。
【0085】
また、金属製板材１０で構成された救援端子１において、挟持するクランプ挟持部２０２を係止する側方折曲片１５の係止凹部１６が、金属製板材１０の主面に対して突出するように設けられているため、金属製板材１０に対してクランプ２０１の挟持状態を安定させることができる。そのため、クランプ２０１で挟持する救援端子１を介し、安定して通電することができる。
【0086】
さらに、救援端子１においてクランプ挟持部２０２で挟持する被挟持部分２０を係止凹部１６により明示できるため、作業者がクランプ挟持部２０２によって挟持する被挟持部分２０を間違えることなく確実に挟持でき、金属製板材１０に対してクランプ２０１を安定して挟持することができる。
【0087】
さらにまた、救援端子１は、電気回路と接続される金属製板材１０で構成しているため、樹脂製部材と金属製板材とで構成する救援端子１に比べ、耐久性は向上するものの、板厚方向Ｄの強度が低くなり、クランプ２０１による挟持状態が不安定になるおそれがある。これに対し、金属製板材１０における突出方向Ｈを補強する側方折曲片１５により、金属製板材１０の板厚方向Ｄの強度を確保することができる。したがって、樹脂製部材を備えない金属製板材１０で構成した救援端子１であっても板厚方向Ｄの強度を有し、クランプ２０１による挟持状態が安定し、安定して通電することができる。
【0088】
また、金属製板材１０の主面において、金属製板材１０が突出する突出方向Ｈに直交する方向を幅方向Ｗとし、被挟持部分２０は、金属製板材１０における幅方向Ｗの両端縁に沿って板厚方向Ｄに曲げられた側方折曲片１５を有するため、所定の厚みより薄い金属製板材１０であっても、金属製板材１０における幅方向Ｗの両端縁に沿って板厚方向Ｄに曲げることで、金属製板材１０のみかけの厚さが所定の厚みとなる側方折曲片１５を形成することができる。したがって、全体を所定の厚みで形成した金属製板材１０に比べて軽量化することができる。
【0089】
また、側方折曲片１５に、挟持するクランプ挟持部２０２を係止する係止凹部１６が設けられているため、所要の挟持力でクランプ挟持部２０２は安定して挟持することができる。
詳述すると、側方折曲片１５は、クランプ挟持部２０２の幅方向Ｗの一部にだけ形成されるため、側方折曲片１５とクランプ挟持部２０２の接触面積が小さくなり、挟持状態が不安定になりやすいが、側方折曲片１５に設けた係止凹部１６にクランプ挟持部２０２を係止することで安定した挟持状態で挟持することができる。
詳述すると、側方折曲片１５は、クランプ挟持部２０２の幅方向Ｗの一部にだけ形成されるため、側方折曲片１５とクランプ挟持部２０２の接触面積が小さくなり、挟持状態が不安定になりやすいが、側方折曲片１５に設けた係止凹部１６にクランプ挟持部２０２を係止することで安定した挟持状態で挟持することができる。
【0090】
また、金属製板材１０の先端に、板厚方向Ｄにおける側方折曲片１５と反対側に曲げた先端折曲部１４が設けられているため、クランプ挟持部２０２で挟持する被挟持部分２０のみかけの厚さがさらに増大することで、クランプ挟持部２０２の挟持力が増大し、さらに安定した挟持状態で挟持することができる。
【0091】
詳述すると、クランプ挟持部２０２は、巻きバネ２０５の付勢力に抗して大きく開いて、側方折曲片１５と、側方折曲片１５とは反対側に曲げた先端折曲部１４とを挟持するため、クランプ挟持部２０２の挟持力が増大し、クランプ２０１はさらに安定した挟持状態で挟持することができる。
【0092】
また、係止凹部１６は、角形Ｕ字状断面で形成されたクランプ挟持部２０２における幅方向Ｗの両端部に対応する位置に設けられているため、係止凹部１６を確実にクランプ挟持部２０２で挟持することができる。また、金属製板材１０においてクランプ挟持部２０２における幅方向Ｗの両端部に対応する位置に係止凹部１６が設けられているため、幅方向Ｗの全体に係止凹部を設ける場合に比べて効率よく容易に加工することができる。
【0093】
また、係止凹部１６は、主面から正面側Ｄｆに突出する側方折曲片１５の正面側Ｄｆの端縁に対して凹状であるため、凹状の係止凹部１６に対してクランプ挟持部２０２の先端が咬みこんで係止することで、金属製板材１０に対するクランプ挟持部２０２による挟持状態が不用意に解消されることがなく、安定した挟持状態とすることができる。
【0094】
（第２実施形態）
続いて、第２実施形態の救援端子１ａについて以下において図６及び図７とともに詳述する。
なお、以下の説明において、上述の構成と同様の構成については、同様符号を付してその説明を省略する。
続いて、第２実施形態の救援端子１ａについて以下において図６及び図７とともに詳述する。
なお、以下の説明において、上述の構成と同様の構成については、同様符号を付してその説明を省略する。
【0095】
また、図６及び図７は第２実施形態の救援端子１ａの説明図を示している。詳しくは、図６（ａ）は救援端子１ａの正面、左側面及び平面を示す図であり、図６（ｂ）は救援端子１ａの背面、左側面及び平面を示す図であり、図７（ａ）はクランプ挟持部２０２で挟持された状態の救援端子１ａの図７（ｂ）のＡ－Ａ矢視断面図を示し、図７（ｂ）は同状態の救援端子１ａの正面図を示している。
【0096】
図６及び図７に示す第２実施形態の救援端子１ａは、上述の救援端子１と異なり、２枚の金属製板材を積層して構成している。
具体的には、救援端子１ａは、端子本体部１１と基台部１２で構成する略逆Ｔ字状に形成された金属製板材１０ａと、別体構成された第２金属製板材３０ａとを、板厚方向Ｄに積層して構成している。
金属製板材１０ａは、約１ｍｍ厚の銅合金製の板材である。
具体的には、救援端子１ａは、端子本体部１１と基台部１２で構成する略逆Ｔ字状に形成された金属製板材１０ａと、別体構成された第２金属製板材３０ａとを、板厚方向Ｄに積層して構成している。
金属製板材１０ａは、約１ｍｍ厚の銅合金製の板材である。
【0097】
第２金属製板材３０ａは、金属製板材１０ａにおける端子本体部１１と同じ幅で形成された帯状であり、端子本体部１１及び基台部１２との突出方向Ｈの長さと同じ長さで形成され、金属製板材１０ａにおけるボルト孔と対応する箇所にボルト孔（図示省略）を設けている。
【0098】
第２金属製板材３０ａは、金属製板材１０ａより分厚い金属製厚板材で形成されている。具体的には、本実施形態では、約１ｍｍ厚の銅合金製の板材である金属製板材１０ａに対して、第２金属製板材３０ａは、およそ３ｍｍ厚の銅合金製の板材である。これにより、救援端子１ａの被挟持部分２０ａは、後述するビード１６ａを含めて所定の厚みであるおよそ５ｍｍ程度となる。
【0099】
金属製板材１０ａは、先端折曲部１４と、係止凹部１６を有する側方折曲片１５とを設けた金属製板材１０と異なり、先端折曲部１４や側方折曲片１５を備えていないものの、端子本体部１１の突出方向Ｈの先端側の被挟持部分２０ａにビード１６ａを設けている。
【0100】
ビード１６ａは、金属製板材１０ａで構成した端子本体部１１における突出方向Ｈの先端側の被挟持部分２０ａにおいて、板厚方向Ｄに半円状に押し出して幅方向Ｗに延びるように形成しており、端子本体部１１の主面に対して正面側Ｄｆに突出するビードである。なお、ビード１６ａは、金属製板材１０ａの板厚の２～４倍程度の突出量で形成している。
第２金属製板材３０ａと積層された金属製板材１０ａに設けたビード１６ａを有する被挟持部分２０ａは、ビード１６ａを含めて所定の厚みに形成されている。
第２金属製板材３０ａと積層された金属製板材１０ａに設けたビード１６ａを有する被挟持部分２０ａは、ビード１６ａを含めて所定の厚みに形成されている。
【0101】
このように構成された救援端子１ａは、上述の救援端子１と同様に、電気接続箱１００におけるベース部１０３に対して、基台部１２及び端子本体部１１における基端側の電源入力端子１５０が取り付けられた部分がベース体１０２の内部に配置され、被挟持部分２０ａはベース部１０３を貫通し、ベース部１０３より突出方向Ｈに突出する態様で取り付けられる。
【0102】
そして、上述するように、端子ホルダ１１０に沿って配置された救援端子１ａは、端子カバー１１１を開放することで被挟持部分２０ａが露出することとなり、クランプ２０１のクランプ挟持部２０２で救援端子１ａの被挟持部分２０ａを挟持することができる。このとき、クランプ挟持部２０２は、図７（ａ）に示すように、ビード１６ａを挟み込むように挟持することとなる。
【0103】
上述したように、クランプ挟持部２０２で挟持する先端側の被挟持部分２０ａは、所要の挟持力でクランプ挟持部２０２が挟持する所定の厚みを有するため、上述の救援端子１ａは、第１実施形態の救援端子１の主たる効果と同じ主たる効果を奏することができる。
【0104】
詳述すると、クランプ挟持部２０２で挟持される被挟持部分２０ａの厚みを所定の厚みとすることで、樹脂製のバスバー保持部を有する場合に比べて耐久性を向上できるとともに、クランプ挟持部２０２は所要の挟持力で金属製板材１０ａの被挟持部分２０ａを挟持することができる。したがって、クランプ２０１で挟持して安定して通電することができる。
【0105】
また、金属製板材１０ａで構成された救援端子１ａにおいて、挟持するクランプ挟持部２０２を係止するビード１６ａが、金属製板材１０ａの主面から突出するように設けられているため、金属製板材１０ａに対してクランプ２０１の挟持状態を安定させることができる。そのため、クランプ２０１で挟持する救援端子１ａを介し、安定して通電することができる。
【0106】
さらに、救援端子１ａにおいてクランプ挟持部２０２で挟持する被挟持部分２０ａをビード１６ａにより明示できるため、作業者がクランプ挟持部２０２によって挟持する被挟持部分２０ａを間違えることなく確実に挟持でき、金属製板材１０ａに対してクランプ２０１を安定して挟持することができる。
【0107】
また、救援端子１ａは、電気回路と接続される金属製板材１０ａにおける突出方向Ｈを補強する第２金属製板材３０ａにより、金属製板材１０ａの板厚方向Ｄの強度を確保することができる。したがって、樹脂製部材を備えない金属製板材１０ａで構成した救援端子１ａであっても板厚方向Ｄの強度を有し、クランプ２０１による挟持状態が安定し、安定して通電することができる。
【0108】
また、金属製板材１０ａにおける少なくとも被挟持部分２０ａに対して、別の第２金属製板材３０ａが積層され、ビード１６ａを含めて、所定の厚みを形成しているため、クランプ２０１で挟持して安定して通電することができる。
詳述すると、ビード１６ａを有する金属製板材１０ａと第２金属製板材３０ａとが積層するため、クランプ挟持部２０２で挟持される被挟持部分２０ａの厚みを所定の厚みとすることができ、クランプ挟持部２０２は所要の挟持力で金属製板材１０ａの被挟持部分２０ａを挟持することができる。
詳述すると、ビード１６ａを有する金属製板材１０ａと第２金属製板材３０ａとが積層するため、クランプ挟持部２０２で挟持される被挟持部分２０ａの厚みを所定の厚みとすることができ、クランプ挟持部２０２は所要の挟持力で金属製板材１０ａの被挟持部分２０ａを挟持することができる。
【0109】
また、第２金属製板材３０ａは、金属製板材１０ａより板厚が厚い金属製厚板材であるため、同じ厚みの金属製板材１０ａを積層した場合に比べてさらに剛性の高い救援端子１ａを構成することができる。
【0110】
また、金属製板材１０ａより板厚が厚い第２金属製板材３０ａは導電性が高いため、安定した電力供給ができるとともに、第２金属製板材３０ａの板厚を通電する電流に応じて調整することができ、第２金属製板材３０ａの発熱量を調整することができる。
【0111】
また、ビード１６ａは、クランプ挟持部２０２の幅に対応する幅で形成されているため、クランプ挟持部２０２の幅に対応する幅で形成されたビード１６ａに対してクランプ挟持部２０２を確実に係止させて、クランプ２０１の挟持状態をより安定させることができる。
【0112】
また、ビード１６ａは、主面に対して凸状となるため、凸状のビード１６ａがクランプ挟持部２０２の歯の部分に咬みこんで係止することで、金属製板材１０ａに対するクランプ挟持部２０２による挟持状態が不用意に解消されることがなく、安定した挟持状態とすることができる。
【0113】
また、金属製板材１０ａ，３０ａが板厚方向Ｄに積層され、積層状態における金属製板材１０ａの主面にビード１６ａが設けられているため、金属製板材１０ａ，３０ａが積層された厚みと同じ板厚の金属製板材に加工してビード１６ａを設ける場合に比べて、積層する金属製板材１０ａに対してビード１６ａを設ける加工を容易に行って、精度の高いビード１６ａを形成することができる。
【0114】
また、第２金属製板材３０ａは、金属製板材１０ａより板厚が厚い金属製厚板材であるため、同じ厚みの金属製板材１０ａを積層した場合に比べてさらに剛性の高い救援端子１ａを構成することができる。
また、ビード１６ａを金属製板材１０ａに形成する場合、第２金属製板材３０ａより加工性が高いため、容易な加工によって、精度の高いビード１６ａを形成することができる。
また、ビード１６ａを金属製板材１０ａに形成する場合、第２金属製板材３０ａより加工性が高いため、容易な加工によって、精度の高いビード１６ａを形成することができる。
【0115】
また、金属製板材１０ａに対して積層される第２金属製板材３０ａが金属製厚板材であるため、一枚の金属製板材１０ａに比べて、補強部として機能する第２金属製板材３０ａを積層することで板厚方向Ｄの強度を向上することができる。また、金属製板材１０ａに第２金属製板材３０ａが積層されるため、安定して電力供給することができる。
【0116】
なお、ビード１６ａは、背面側Ｄｂに突出するように第２金属製板材３０ａに設けてもよいし、金属製板材１０ａと第２金属製板材３０ａのそれぞれにビード１６ａを設けてもよい。なお、金属製板材１０ａと第２金属製板材３０ａのそれぞれにビード１６ａを設ける場合、第２金属製板材３０ａは金属製板材１０ａと同じ厚さであってもよい。金属製板材１０ａと第２金属製板材３０ａのそれぞれにビード１６ａを設ける場合、金属製板材１０ａに設けたビード１６ａと第２金属製板材３０ａに設けたビード１６ａとは突出方向Ｈにおいて同じ位置に設けてもよいし、突出方向Ｈにおいて異なる位置に設けてもよい。
また、第２金属製板材３０ａを金属製板材１０ａの正面側Ｄｆに配置して積層してもよい。
また、第２金属製板材３０ａを金属製板材１０ａの正面側Ｄｆに配置して積層してもよい。
【0117】
（第３実施形態）
続いて、第３実施形態の救援端子１ｂについて以下において図８及び図９とともに詳述する。
図８及び図９は第３実施形態の救援端子１ｂの説明図を示している。詳しくは、図８（ａ）は救援端子１ｂの正面、左側面及び平面を示す図であり、図８（ｂ）は救援端子１ｂの背面、左側面及び平面を示す図であり、図９（ａ）はクランプ挟持部２０２で挟持された状態の救援端子１ｂの図９（ｂ）のＡ－Ａ矢視断面図を示し、図９（ｂ）は同状態の救援端子１ｂの正面図を示している。
続いて、第３実施形態の救援端子１ｂについて以下において図８及び図９とともに詳述する。
図８及び図９は第３実施形態の救援端子１ｂの説明図を示している。詳しくは、図８（ａ）は救援端子１ｂの正面、左側面及び平面を示す図であり、図８（ｂ）は救援端子１ｂの背面、左側面及び平面を示す図であり、図９（ａ）はクランプ挟持部２０２で挟持された状態の救援端子１ｂの図９（ｂ）のＡ－Ａ矢視断面図を示し、図９（ｂ）は同状態の救援端子１ｂの正面図を示している。
【0118】
図８及び図９に示す第３実施形態の救援端子１ｂは、上述の救援端子１ａと同様に、２枚の金属製板材を積層して構成している。
具体的には、救援端子１ｂは、救援端子１ａと同様に、端子本体部１１と基台部１２で構成する略逆Ｔ字状に形成された金属製板材１０ｂと、別体構成された第２金属製板材３０ｂとを、板厚方向Ｄに積層して構成している。
金属製板材１０ｂは、約１ｍｍ厚の銅合金製の板材である。
具体的には、救援端子１ｂは、救援端子１ａと同様に、端子本体部１１と基台部１２で構成する略逆Ｔ字状に形成された金属製板材１０ｂと、別体構成された第２金属製板材３０ｂとを、板厚方向Ｄに積層して構成している。
金属製板材１０ｂは、約１ｍｍ厚の銅合金製の板材である。
【0119】
なお、第２金属製板材３０ｂは、救援端子１ａの第２金属製板材３０ａと同じ構成であるため、説明を省略する。
金属製板材１０ｂは、幅方向Ｗの両縁に沿って正面側Ｄｆに向かって突出する折返し片１６ｂを被挟持部分２０ｂに設けている。
金属製板材１０ｂは、幅方向Ｗの両縁に沿って正面側Ｄｆに向かって突出する折返し片１６ｂを被挟持部分２０ｂに設けている。
【0120】
第２金属製板材３０ｂと積層された金属製板材１０ｂに設けた折返し片１６ｂを有する被挟持部分２０ｂは、折返し片１６ｂを含めて所定の厚みに形成されている。
折返し片１６ｂは、金属製板材１０ｂにおける端子本体部１１の幅方向Ｗの両縁の一部を切り欠くとともに、正面側Ｄｆに向かって折り返して形成している。なお、折返し片１６ｂは、金属製板材１０ｂの板厚の２～４倍程度の突出量で形成している。
折返し片１６ｂは、金属製板材１０ｂにおける端子本体部１１の幅方向Ｗの両縁の一部を切り欠くとともに、正面側Ｄｆに向かって折り返して形成している。なお、折返し片１６ｂは、金属製板材１０ｂの板厚の２～４倍程度の突出量で形成している。
【0121】
このように構成された救援端子１ｂは、上述の救援端子１などと同様に、電気接続箱１００におけるベース部１０３に対して、基台部１２及び端子本体部１１における基端側の電源入力端子１５０が取り付けられた部分がベース体１０２の内部に配置され、被挟持部分２０ｂはベース部１０３を貫通し、ベース部１０３より突出方向Ｈに突出する態様で取り付けられる。
【0122】
そして、上述するように、端子ホルダ１１０に沿って配置された救援端子１ａは、端子カバー１１１を開放することで被挟持部分２０ｂが露出することとなり、クランプ２０１のクランプ挟持部２０２で救援端子１ａの被挟持部分２０ｂを挟持することができる。このとき、クランプ挟持部２０２は、図９（ａ）に示すように、折返し片１６ｂを挟み込むように挟持することとなる。
【0123】
上述したように、クランプ挟持部２０２で挟持される金属製板材１０ｂの先端側の被挟持部分２０ｂが、所要の挟持力でクランプ挟持部２０２が挟持する所定の厚みを有するため、上述の救援端子１ｂは、第１実施形態の救援端子１の主たる効果と同じ主たる効果を奏することができる。
【0124】
詳述すると、クランプ挟持部２０２で挟持される被挟持部分２０ｂの厚みを所定の厚みとすることで、樹脂製のバスバー保持部を有する場合に比べて耐久性を向上できるとともに、クランプ挟持部２０２は所要の挟持力で金属製板材１０ｂの被挟持部分２０ｂを挟持することができる。したがって、クランプ２０１で挟持して安定して通電することができる。
【0125】
また、金属製板材１０ｂで構成された救援端子１ｂにおいて、挟持するクランプ挟持部２０２を係止する折返し片１６ｂが、金属製板材１０ｂの主面から突出するように設けられているため、金属製板材１０ｂに対してクランプ２０１の挟持状態を安定させることができる。そのため、クランプ２０１で挟持する救援端子１ｂを介し、安定して通電することができる。
【0126】
さらに、救援端子１ｂにおいてクランプ挟持部２０２で挟持する被挟持部分２０ｂを折返し片１６ｂにより明示できるため、作業者がクランプ挟持部２０２によって挟持する被挟持部分２０ｂを間違えることなく確実に挟持でき、金属製板材１０ｂに対してクランプ２０１を安定して挟持することができる。
【0127】
また、救援端子１ｂは、電気回路と接続される金属製板材１０ｂにおける突出方向Ｈを補強する第２金属製板材３０ｂにより、金属製板材１０ｂの板厚方向Ｄの強度を確保することができる。したがって、樹脂製部材を備えない金属製板材１０ｂで構成した救援端子１ｂであっても板厚方向Ｄの強度を有し、クランプ２０１による挟持状態が安定し、安定して通電することができる。
【0128】
また、金属製板材１０ｂにおいて折返し片１６ｂを有する被挟持部分２０ｂに対して、別の第２金属製板材３０ｂが積層され、所定の厚みを形成しているため、クランプ２０１で挟持して安定して通電することができる。
【0129】
詳述すると、折返し片１６ｂを有する金属製板材１０ｂと第２金属製板材３０ｂとが積層するため、クランプ挟持部２０２で挟持される被挟持部分２０ｂの厚みを所定の厚みとすることができ、クランプ挟持部２０２は所要の挟持力で金属製板材１０ｂの被挟持部分２０ｂを挟持することができる。
【0130】
また、第２金属製板材３０ｂは、金属製板材１０ｂより板厚が厚い金属製厚板材であるため、同じ厚みの金属製板材１０ｂを積層した場合に比べてさらに剛性の高い救援端子１ｂを構成することができる。
【0131】
また、金属製板材１０ｂより板厚が厚い第２金属製板材３０ｂは導電性が高いため、安定した電力供給ができるとともに、第２金属製板材３０ｂの板厚を通電する電流に応じて調整することができ、第２金属製板材３０ｂの発熱量を調整することができる。
【0132】
また、折返し片１６ｂは、角形Ｕ字状断面で形成されたクランプ挟持部２０２における幅方向Ｗの両端部に対応する位置に設けられているため、折返し片１６ｂを確実にクランプ挟持部２０２で挟持することができる。また、金属製板材１０ｂにおいてクランプ挟持部２０２における幅方向Ｗの両端部に対応する位置に折返し片１６ｂが設けられているため、効率よく容易に加工することができる。
【0133】
また、折返し片１６ｂは、主面に対して正面側Ｄｆに向かう凸状であるため、凸状の折返し片１６ｂがクランプ挟持部２０２の歯の部分に咬みこんで係止することで、金属製板材１０ｂに対するクランプ挟持部２０２による挟持状態が不用意に解消されることがなく、安定した挟持状態とすることができる。
【0134】
また、金属製板材１０ｂ，３０ｂが板厚方向Ｄに積層され、積層状態における金属製板材１０ｂの主面に折返し片１６ｂが設けられているため、金属製板材１０ｂ，３０ｂが積層された厚みと同じ板厚の金属製板材１０ｂに加工して折返し片１６ｂを設ける場合に比べて、積層する金属製板材１０ｂのいずれかに対して折返し片１６ｂを設ける加工を容易に行って、精度の高い折返し片１６ｂを形成することができる。
【0135】
また、積層された複数の金属製板材のひとつが金属製板材１０ｂであるとともに、他の金属製板材が第２金属製板材３０ｂであり、金属製板材１０ｂに折返し片１６ｂが設けられているため、積層された金属製板材を板厚方向Ｄに貫通しない折返し片１６ｂを容易に形成することができる。
【0136】
また、第２金属製板材３０ｂは、金属製板材１０ｂより板厚が厚い金属製厚板材であるため、同じ厚みの金属製板材１０ｂを積層した場合に比べてさらに剛性の高い救援端子１ｂを構成することができる。
また、折返し片１６ｂを金属製板材１０ｂに形成する場合、第２金属製板材３０ｂより加工性が高いため、容易な加工によって、精度の高い折返し片１６ｂを形成することができる。
また、折返し片１６ｂを金属製板材１０ｂに形成する場合、第２金属製板材３０ｂより加工性が高いため、容易な加工によって、精度の高い折返し片１６ｂを形成することができる。
【0137】
また、金属製板材１０ｂに対して、別の第２金属製板材３０ｂが積層され、積層された第２金属製板材３０ｂが金属製厚板材であるため、一枚の金属製板材１０ｂに比べて、補強部として機能する第２金属製板材３０ｂを積層することで板厚方向Ｄの強度を向上することができる。また、金属製板材１０ｂに第２金属製板材３０ｂが積層されるため、安定して電力供給することができる。
【0138】
なお、折返し片１６ｂは、背面側Ｄｂに突出するように第２金属製板材３０ｂに設けてもよいし、金属製板材１０ｂと第２金属製板材３０ｂのそれぞれに折返し片１６ｂを設けてもよい。なお、金属製板材１０ｂと第２金属製板材３０ｂのそれぞれに折返し片１６ｂを設ける場合、第２金属製板材３０ｂは金属製板材１０ｂと同じ厚さであってもよい。また、金属製板材１０ｂと第２金属製板材３０ｂのそれぞれに折返し片１６ｂを設ける場合、金属製板材１０ｂに設けた折返し片１６ｂと第２金属製板材３０ｂに設けた折返し片１６ｂとは突出方向Ｈにおいて同じ位置に設けてもよいし、突出方向Ｈにおいて異なる位置に設けてもよい。
また、第２金属製板材３０ｂを金属製板材１０ｂの正面側Ｄｆに配置して積層してもよい。
また、第２金属製板材３０ｂを金属製板材１０ｂの正面側Ｄｆに配置して積層してもよい。
【0139】
（第４実施形態）
続いて、第４実施形態の救援端子１ｃについて以下において図１０及び図１１とともに詳述する。
図１０及び図１１は第４実施形態の救援端子１ｃの説明図を示している。詳しくは、図１０（ａ）は救援端子１ｃの正面、左側面及び平面を示す図であり、図１０（ｂ）は救援端子１ｃの背面、左側面及び平面を示す図であり、図１１（ａ）はクランプ挟持部２０２で挟持された状態の救援端子１ｃの図１１（ｂ）のＡ－Ａ矢視断面図を示し、図１１（ｂ）は同状態の救援端子１ｃの正面図を示している。
続いて、第４実施形態の救援端子１ｃについて以下において図１０及び図１１とともに詳述する。
図１０及び図１１は第４実施形態の救援端子１ｃの説明図を示している。詳しくは、図１０（ａ）は救援端子１ｃの正面、左側面及び平面を示す図であり、図１０（ｂ）は救援端子１ｃの背面、左側面及び平面を示す図であり、図１１（ａ）はクランプ挟持部２０２で挟持された状態の救援端子１ｃの図１１（ｂ）のＡ－Ａ矢視断面図を示し、図１１（ｂ）は同状態の救援端子１ｃの正面図を示している。
【0140】
図１０及び図１１に示す第４実施形態の救援端子１ｃは、上述の救援端子１ａと同様に、金属製板材１０ｃのみで構成しているものの、救援端子１の金属製板材１０と異なり、金属製板材１０ｃは、所定の厚みであるおよそ５ｍｍ厚の金属製厚板材で構成している。そのため、被挟持部分２０ｃは、所定の厚みで形成されることとなる。
【0141】
金属製板材１０ｃは、端子本体部１１の背面側Ｄｂにおける突出方向Ｈの上方に、主面に対して凹状となる係合凹部１６ｃを設けている。
具体的には、係合凹部１６ｃは、端子本体部１１の背面側Ｄｂの主面において、幅方向Ｗに沿うように設けている。係合凹部１６ｃは、金属製厚板材で構成した金属製板材１０ｃの端子本体部１１において、板厚に対して１／３程度の深さの角形溝形状である。なお、係合凹部１６ｃにおける突出方向Ｈに沿う溝幅は、金属製厚板材の板厚よりわずかに大きな長さ（幅）で形成している。
具体的には、係合凹部１６ｃは、端子本体部１１の背面側Ｄｂの主面において、幅方向Ｗに沿うように設けている。係合凹部１６ｃは、金属製厚板材で構成した金属製板材１０ｃの端子本体部１１において、板厚に対して１／３程度の深さの角形溝形状である。なお、係合凹部１６ｃにおける突出方向Ｈに沿う溝幅は、金属製厚板材の板厚よりわずかに大きな長さ（幅）で形成している。
【0142】
このように構成された救援端子１ｃは、上述の救援端子１などと同様に、電気接続箱１００におけるベース部１０３に対して、基台部１２及び端子本体部１１における基端側の電源入力端子１５０が取り付けられた部分がベース体１０２の内部に配置され、被挟持部分２０ｃはベース部１０３を貫通し、ベース部１０３より突出方向Ｈに突出する態様で取り付けられる。
【0143】
そして、上述するように、端子ホルダ１１０に沿って配置された救援端子１ｃは、端子カバー１１１を開放することで被挟持部分２０ｃが露出することとなり、クランプ２０１のクランプ挟持部２０２で救援端子１ｃの被挟持部分２０ｃを挟持することができる。このとき、クランプ挟持部２０２は、図１１（ａ）に示すように、係合凹部１６ｃにはまり込むように挟持することとなる。
【0144】
上述したように、クランプ挟持部２０２で挟持される被挟持部分２０ｃは、所要の挟持力でクランプ挟持部２０２が挟持する所定の厚みを有するため、上述の救援端子１ｃは、第１実施形態の救援端子１の主たる効果と同じ主たる効果を奏することができる。
【0145】
詳述すると、クランプ挟持部２０２で挟持される被挟持部分２０ｃの厚みを所定の厚みとすることで、樹脂製のバスバー保持部を有する場合に比べて耐久性を向上できるとともに、クランプ挟持部２０２は所要の挟持力で金属製板材１０ｃの被挟持部分２０ｃを挟持することができる。したがって、クランプ２０１で挟持して安定して通電することができる。
【0146】
また、金属製板材１０ｃで構成された救援端子１ｃにおいて、挟持するクランプ挟持部２０２を係止する係合凹部１６ｃが、金属製板材１０ｃの主面に対して凹状となるように設けられているため、金属製板材１０ｃに対してクランプ２０１の挟持状態を安定させることができる。そのため、クランプ２０１で挟持する救援端子１ｃを介し、安定して通電することができる。
【0147】
なお、係合凹部１６ｃは、端子本体部１１における正面側Ｄｆの主面に設けてもよいし、金属製板材１０ｃの端子本体部１１の背面側Ｄｂの主面と正面側Ｄｆの主面とのそれぞれに係合凹部１６ｃに設けてもよい。金属製板材１０ｃの端子本体部１１の背面側Ｄｂの主面と正面側Ｄｆの主面とのそれぞれに係合凹部１６ｃに設ける場合、端子本体部１１の背面側Ｄｂの主面に設けた係合凹部１６ｃと正面側Ｄｆの主面に設けた係合凹部１６ｃとは突出方向Ｈにおいて同じ位置に設けてもよいし、突出方向Ｈにおいて異なる位置に設けてもよい。
【0148】
（第５実施形態）
続いて、第５実施形態の救援端子１ｄについて以下において図１２及び図１３とともに詳述する。
図１２及び図１３は第５実施形態の救援端子１ｄの説明図を示している。詳しくは、図１２（ａ）は救援端子１ｄの正面、左側面及び平面を示す図であり、図１２（ｂ）は救援端子１ｄの背面、左側面及び平面を示す図であり、図１３（ａ）はクランプ挟持部２０２で挟持された状態の救援端子１ｄの図１３（ｂ）のＡ－Ａ矢視断面図を示し、図１３（ｂ）は同状態の救援端子１ｄの正面図を示している。
続いて、第５実施形態の救援端子１ｄについて以下において図１２及び図１３とともに詳述する。
図１２及び図１３は第５実施形態の救援端子１ｄの説明図を示している。詳しくは、図１２（ａ）は救援端子１ｄの正面、左側面及び平面を示す図であり、図１２（ｂ）は救援端子１ｄの背面、左側面及び平面を示す図であり、図１３（ａ）はクランプ挟持部２０２で挟持された状態の救援端子１ｄの図１３（ｂ）のＡ－Ａ矢視断面図を示し、図１３（ｂ）は同状態の救援端子１ｄの正面図を示している。
【0149】
図１２及び図１３に示す第５実施形態の救援端子１ｄは、上述の救援端子１ｃと同様に、１枚の金属製厚板材である金属製板材１０ｄで構成している。
金属製板材１０ｄは、上述の救援端子１ｃの金属製板材１０ｃと同じおよそ５ｍｍ厚の金属製厚板材で構成している。そのため、被挟持部分２０ｄは、所定の厚みで形成されることとなる。
金属製板材１０ｄは、上述の救援端子１ｃの金属製板材１０ｃと同じおよそ５ｍｍ厚の金属製厚板材で構成している。そのため、被挟持部分２０ｄは、所定の厚みで形成されることとなる。
【0150】
金属製板材１０ｄは、端子本体部１１の背面側Ｄｂにおける突出方向Ｈの上方に、主面に対して凹状となる係合凹部１６ｄを幅方向Ｗの両縁から幅方向Ｗの内側に向かうように設けている。
具体的には、係合凹部１６ｄは、端子本体部１１の背面側Ｄｂの主面において、クランプ挟持部２０２を形成する板厚より幅広である係合凹部１６ｄを両縁から幅方向Ｗの内側に向かうようにそれぞれ設けている。本実施形態において、係合凹部１６ｄは端子本体部１１の幅方向Ｗの長さに対して１／４程度の長さに形成している。
具体的には、係合凹部１６ｄは、端子本体部１１の背面側Ｄｂの主面において、クランプ挟持部２０２を形成する板厚より幅広である係合凹部１６ｄを両縁から幅方向Ｗの内側に向かうようにそれぞれ設けている。本実施形態において、係合凹部１６ｄは端子本体部１１の幅方向Ｗの長さに対して１／４程度の長さに形成している。
【0151】
係合凹部１６ｄは、幅方向Ｗの外側から幅方向Ｗの中央に向かって溝深さが徐々に浅くなる角形溝形状であり、幅方向Ｗの外側の最深部では、金属製厚板材で構成した金属製板材１０ｄの端子本体部１１において、板厚に対して１／３程度の深さに形成している。なお、係合凹部１６ｄにおける突出方向Ｈに沿う溝幅は、金属製厚板材の板厚よりわずかに大きな長さ（幅）で形成している。
【0152】
このように構成された救援端子１ｄは、上述の救援端子１などと同様に、電気接続箱１００におけるベース部１０３に対して、基台部１２及び端子本体部１１における基端側の電源入力端子１５０が取り付けられた部分がベース体１０２の内部に配置され、被挟持部分２０ｄはベース部１０３を貫通し、ベース部１０３より突出方向Ｈに突出する態様で取り付けられる。
【0153】
そして、上述するように、端子ホルダ１１０に沿って配置された救援端子１ｄは、端子カバー１１１を開放することで被挟持部分２０ｄが露出することとなり、クランプ２０１のクランプ挟持部２０２で救援端子１ｄの被挟持部分２０ｄを挟持することができる。このとき、クランプ挟持部２０２の一部が、図１３（ｂ）に示すように、係合凹部１６ｄにはまり込むようにクランプ挟持部２０２で挟持することとなる。
【0154】
上述したように、被挟持部分２０ｄは、所要の挟持力でクランプ挟持部２０２が挟持する所定の厚みを有するため、上述の救援端子１ｄは、第１実施形態の救援端子１の主たる効果と同じ主たる効果を奏することができる。
【0155】
詳述すると、クランプ挟持部２０２で挟持される被挟持部分２０ｄの厚みを所定の厚みとすることで、樹脂製のバスバー保持部を有する場合に比べて耐久性を向上できるとともに、クランプ挟持部２０２は所要の挟持力で金属製板材１０ｄの被挟持部分２０ｄを挟持することができる。したがって、クランプ２０１で挟持して安定して通電することができる。
【0156】
また、金属製板材１０ｄで構成された救援端子１ｄにおいて、挟持するクランプ挟持部２０２を係止する係合凹部１６ｄが、金属製板材１０ｄの主面に対して凹状となるように設けられているため、金属製板材１０ｄに対してクランプ２０１の挟持状態を安定させることができる。そのため、クランプ２０１で挟持する救援端子１ｄを介し、安定して通電することができる。
【0157】
さらに、救援端子１ｄにおいてクランプ挟持部２０２で挟持する被挟持部分２０ｄを係合凹部１６ｄにより明示できるため、作業者がクランプ挟持部２０２によって挟持する被挟持部分２０ｄを間違えることなく確実に挟持でき、金属製板材１０ｄに対してクランプ２０１を安定して挟持することができる。
【0158】
なお、係合凹部１６ｄは、端子本体部１１における正面側Ｄｆの主面に設けてもよいし、金属製板材１０ｄの端子本体部１１の背面側Ｄｂの主面と正面側Ｄｆの主面とのそれぞれに係合凹部１６ｄを設けてもよい。金属製板材１０ｄの端子本体部１１の背面側Ｄｂの主面と正面側Ｄｆの主面とのそれぞれに係合凹部１６ｄを設ける場合、端子本体部１１の背面側Ｄｂの主面に設けた係合凹部１６ｄと正面側Ｄｆの主面に設けた係合凹部１６ｄとは突出方向Ｈにおいて同じ位置に設けてもよいし、突出方向Ｈにおいて異なる位置に設けてもよい。
【0159】
（第６実施形態）
続いて、第６実施形態の救援端子１ｅについて以下において図１４及び図１５とともに詳述する。
図１４及び図１５は第６実施形態の救援端子１ｅの説明図を示している。詳しくは、図１４（ａ）は救援端子１ｅの正面、左側面及び平面を示す図であり、図１４（ｂ）は救援端子１ｅの背面、左側面及び平面を示す図であり、図１５（ａ）はクランプ挟持部２０２で挟持された状態の救援端子１ｅの図１５（ｂ）のＡ－Ａ矢視断面図を示し、図１５（ｂ）は同状態の救援端子１ｅの正面図を示している。
続いて、第６実施形態の救援端子１ｅについて以下において図１４及び図１５とともに詳述する。
図１４及び図１５は第６実施形態の救援端子１ｅの説明図を示している。詳しくは、図１４（ａ）は救援端子１ｅの正面、左側面及び平面を示す図であり、図１４（ｂ）は救援端子１ｅの背面、左側面及び平面を示す図であり、図１５（ａ）はクランプ挟持部２０２で挟持された状態の救援端子１ｅの図１５（ｂ）のＡ－Ａ矢視断面図を示し、図１５（ｂ）は同状態の救援端子１ｅの正面図を示している。
【0160】
図１４及び図１５に示す第６実施形態の救援端子１ｅは、上述の救援端子１ａ，１ｂと同様に、２枚の金属製板材を積層して構成している。
具体的には、救援端子１ｅは、救援端子１ａと同様に、端子本体部１１と基台部１２で構成する略逆Ｔ字状に形成された金属製板材１０ｅと、別体構成された第２金属製板材３０ｅとを、板厚方向Ｄに積層して構成している。
金属製板材１０ｅは、約１ｍｍ厚の銅合金製の板材である。
具体的には、救援端子１ｅは、救援端子１ａと同様に、端子本体部１１と基台部１２で構成する略逆Ｔ字状に形成された金属製板材１０ｅと、別体構成された第２金属製板材３０ｅとを、板厚方向Ｄに積層して構成している。
金属製板材１０ｅは、約１ｍｍ厚の銅合金製の板材である。
【0161】
第２金属製板材３０ｅは、金属製板材１０ｅにおける端子本体部１１と同じ幅で形成された帯状であり、端子本体部１１及び基台部１２との突出方向Ｈの長さと同じ長さで形成され、金属製板材１０ａにおけるボルト孔と対応する箇所にボルト孔を設けている。
第２金属製板材３０ｅは、金属製厚板材で構成した第２金属製板材３０と異なり、金属製板材１０ｅと同等の厚みに形成されている。
第２金属製板材３０ｅは、金属製厚板材で構成した第２金属製板材３０と異なり、金属製板材１０ｅと同等の厚みに形成されている。
【0162】
このように構成した第２金属製板材３０ｅは、金属製板材１０ｅの正面側Ｄｆにおいて、端子本体部１１と板厚方向Ｄに積層するように配置している。
そして、金属製板材１０ｅの端子本体部１１と、正面側Ｄｆに配置した第２金属製板材３０ｅとを凹凸嵌合する凹凸嵌合部１６ｅによって一体化している。
そして、金属製板材１０ｅの端子本体部１１と、正面側Ｄｆに配置した第２金属製板材３０ｅとを凹凸嵌合する凹凸嵌合部１６ｅによって一体化している。
【0163】
詳述すると、積層された金属製板材１０ｅと第２金属製板材３０ｅとを、第２金属製板材３０ｅから金属製板材１０ｅに向かって板厚方向Ｄに凹凸嵌合して凹凸嵌合部１６ｅを形成している。
そのため、第２金属製板材３０ｅにおいて凹凸嵌合部１６ｅは主面に対して凹状となり、金属製板材１０ｅの背面側Ｄｂの主面に対して凸状となる。
そのため、第２金属製板材３０ｅにおいて凹凸嵌合部１６ｅは主面に対して凹状となり、金属製板材１０ｅの背面側Ｄｂの主面に対して凸状となる。
【0164】
なお、凹凸嵌合部１６ｅは金属製板材１０ｅの背面側Ｄｂの主面から背面側Ｄｂに向かって、金属製板材１０ｅの板厚と同程度の高さ突出しているため、被挟持部分２０ｅにおいて第２金属製板材３０ｅの正面側Ｄｆの主面と凹凸嵌合部１６ｅの背面側Ｄｂの頂部との厚みが所定の厚みとなる。
【0165】
このように、金属製板材１０ｅの背面側Ｄｂの主面に対して凸状となる凹凸嵌合部１６ｅは、金属製板材１０ｅの端子本体部１１に対して、幅方向Ｗに所定間隔を隔てて２つ配置されている。
なお、凹凸嵌合部１６ｅ同士の間隔は、クランプ２０１のクランプ挟持部２０２の幅に対応する間隔である。
なお、凹凸嵌合部１６ｅ同士の間隔は、クランプ２０１のクランプ挟持部２０２の幅に対応する間隔である。
【0166】
このように構成された救援端子１ｅは、上述の救援端子１などと同様に、電気接続箱１００におけるベース部１０３に対して、基台部１２及び端子本体部１１における基端側の電源入力端子１５０が取り付けられた部分がベース体１０２の内部に配置され、被挟持部分２０ｅはベース部１０３を貫通し、ベース部１０３より突出方向Ｈに突出する態様で取り付けられる。
【0167】
そして、上述するように、端子ホルダ１１０に沿って配置された救援端子１ｅは、端子カバー１１１を開放することで被挟持部分２０ｅが露出することとなり、クランプ２０１のクランプ挟持部２０２で救援端子１ｅの被挟持部分２０ｅを挟持することができる。このとき、クランプ挟持部２０２は、図１５（ａ）に示すように、凹凸嵌合部１６ｅを挟み込むように挟持することとなる。
【0168】
上述したように、クランプ挟持部２０２で挟持される被挟持部分２０ｅは、所要の挟持力でクランプ挟持部２０２が挟持する所定の厚みを有するため、上述の救援端子１ｅは、第１実施形態の救援端子１の主たる効果と同じ主たる効果を奏することができる。
【0169】
詳述すると、クランプ挟持部２０２で挟持される被挟持部分２０ｅの厚みを凹凸嵌合部１６ｅによって所定の厚みとすることで、樹脂製のバスバー保持部を有する場合に比べて耐久性を向上できるとともに、クランプ挟持部２０２は所要の挟持力で金属製板材１０ｅの被挟持部分２０ｅを挟持することができる。したがって、クランプ２０１で挟持して安定して通電することができる。
【0170】
また、金属製板材１０ｅで構成された救援端子１ｅにおいて、挟持するクランプ挟持部２０２を係止する凹凸嵌合部１６ｅが、金属製板材１０ｅの主面から突出するように設けられているため、金属製板材１０ｅに対してクランプ２０１の挟持状態を安定させることができる。そのため、クランプ２０１で挟持する救援端子１ｅを介し、安定して通電することができる。
【0171】
さらに、救援端子１ｅにおいてクランプ挟持部２０２で挟持する被挟持部分２０ｅを凹凸嵌合部１６ｅにより明示できるため、作業者がクランプ挟持部２０２によって挟持する被挟持部分２０ｅを間違えることなく確実に挟持でき、金属製板材１０ｅに対してクランプ２０１を安定して挟持することができる。
【0172】
また、救援端子１ｅは、電気回路と接続される金属製板材１０ｅにおける突出方向Ｈを補強する第２金属製板材３０ｅにより、金属製板材１０ｅの板厚方向Ｄの強度を確保することができる。したがって、樹脂製部材を備えない金属製板材１０ｅで構成した救援端子１ｅであっても板厚方向Ｄの強度を有し、クランプ２０１による挟持状態が安定し、安定して通電することができる。
【0173】
また、金属製板材１０ｅにおける少なくとも被挟持部分２０ｅに対して、別の第２金属製板材３０ｅが積層されるとともに、凹凸嵌合部１６ｅで一体化され、凹凸嵌合部１６ｅの部分の板厚方向Ｄの厚みが所定の厚みとなるため、クランプ２０１で挟持して安定して通電することができる。
【0174】
詳述すると、金属製板材１０ｅと第２金属製板材３０ｅとが積層するため、クランプ挟持部２０２で挟持される被挟持部分２０ｅの厚みを凹凸嵌合部１６ｅによって所定の厚みとすることができ、クランプ挟持部２０２は所要の挟持力で金属製板材１０ｅの被挟持部分２０ｅを挟持することができる。
【0175】
また、積層された金属製板材１０ｅ，３０ｅは、金属製板材１０ｅから第２金属製板材３０ｅに向かって板厚方向Ｄに凹凸嵌合する凹凸嵌合部１６ｅで一体化されているため、一枚の金属製板材１０ｅで構成した場合に比べて板厚が増大し、剛性の高い救援端子１ｅを構成することができる。
また、凹凸嵌合部１６ｅをクランプ挟持部２０２で挟持することで、クランプ挟持部２０２は凹凸嵌合部１６ｅに係止し、安定した挟持状態とすることができる。
また、凹凸嵌合部１６ｅをクランプ挟持部２０２で挟持することで、クランプ挟持部２０２は凹凸嵌合部１６ｅに係止し、安定した挟持状態とすることができる。
【0176】
また、凹凸嵌合部１６ｅは、角形Ｕ字状断面で形成されたクランプ挟持部２０２における幅方向Ｗの両端部に対応する位置に設けられているため、凹凸嵌合部１６ｅを確実にクランプ挟持部２０２で挟持することができる。また、金属製板材１０ｅにおいてクランプ挟持部２０２における幅方向Ｗの両端部に対応する位置に凹凸嵌合部１６ｅが設けられているため、幅方向Ｗの全体に凹凸嵌合部１６ｅを設ける場合に比べて効率よく容易に加工することができる。
【0177】
また、凹凸嵌合部１６ｅは、金属製板材１０ｅの背面側Ｄｂの主面に対して凸状となるため、凸状の凹凸嵌合部１６ｅがクランプ挟持部２０２の歯の部分に咬みこんで係止することで、金属製板材１０ｅに対するクランプ挟持部２０２による挟持状態が不用意に解消されることがなく、安定した挟持状態とすることができる。
【0178】
また、複数の金属製板材が板厚方向Ｄに積層され、凹凸嵌合部１６ｅは、積層された第２金属製板材３０ｅから金属製板材１０ｅに向かって板厚方向Ｄに凹凸嵌合するため、積層された金属製板材１０ｅと第２金属製板材３０ｅとが凹凸嵌合部１６ｅで一体化され、一枚の金属製板材１０ｅで構成した場合に比べて板厚が増大し、剛性の高い救援端子１ｅを構成することができる。
【0179】
また、積層した金属製板材１０ｅを凹凸嵌合させて一体化する凹凸嵌合部１６ｅが係止部として機能するため、別途係止部を設けることなく、積層して一体化した金属製板材１０ｅ，３０ｅに対して、クランプ２０１の挟持状態を安定させることができる。
【0180】
なお、凹凸嵌合部１６ｅは、上述したように、幅方向Ｗに所定間隔を隔てて配置されたふたつの凹凸嵌合部１６ｅが端子本体部１１の背面側Ｄｂに突出するように凹凸嵌合したが、正面側Ｄｆに突出するように凹凸嵌合部１６ｅを凹凸嵌合してもよいし、２つの凹凸嵌合部１６ｅの一方が背面側Ｄｂに突出し、他方が正面側Ｄｆに突出するよう凹凸嵌合してもよい。さらには、幅方向Ｗに所定間隔を隔てて配置されたふたつの凹凸嵌合部１６ｅを突出方向Ｈに所定間隔を隔てて複数配置してもよい。
また、第２金属製板材３０ｅを金属製板材１０ｅの背面側Ｄｂに積層して一体化してもよい。
また、第２金属製板材３０ｅを金属製板材１０ｅの背面側Ｄｂに積層して一体化してもよい。
【0181】
（第７実施形態）
続いて、第７実施形態の救援端子１ｆについて以下において図１６及び図１７とともに詳述する。
図１６及び図１７は第７実施形態の救援端子１ｆの説明図を示している。詳しくは、図１６（ａ）は救援端子１ｆの正面、左側面及び平面を示す図であり、図１６（ｂ）は救援端子１ｆの背面、左側面及び平面を示す図であり、図１７（ａ）はクランプ挟持部２０２で挟持された状態の救援端子１ｆの図１７（ｂ）のＡ－Ａ矢視断面図を示し、図１７（ｂ）は同状態の救援端子１ｆの正面図を示している。
続いて、第７実施形態の救援端子１ｆについて以下において図１６及び図１７とともに詳述する。
図１６及び図１７は第７実施形態の救援端子１ｆの説明図を示している。詳しくは、図１６（ａ）は救援端子１ｆの正面、左側面及び平面を示す図であり、図１６（ｂ）は救援端子１ｆの背面、左側面及び平面を示す図であり、図１７（ａ）はクランプ挟持部２０２で挟持された状態の救援端子１ｆの図１７（ｂ）のＡ－Ａ矢視断面図を示し、図１７（ｂ）は同状態の救援端子１ｆの正面図を示している。
【0182】
図１６及び図１７に示す第７実施形態の救援端子１ｆは、上述の救援端子１ｅと同様に、２枚の金属製板材を積層して構成している。
具体的には、救援端子１ｆは、端子本体部１１と基台部１２で構成する略逆Ｔ字状に形成された金属製板材１０ｆと、別体構成された第２金属製板材３０ｆとを、板厚方向Ｄに積層して構成している。
具体的には、救援端子１ｆは、端子本体部１１と基台部１２で構成する略逆Ｔ字状に形成された金属製板材１０ｆと、別体構成された第２金属製板材３０ｆとを、板厚方向Ｄに積層して構成している。
【0183】
金属製板材１０ｆは、上述の金属製板材１０ｅと同じ構成であるため、説明を省略するが、金属製板材１０ｆは、約１ｍｍ厚の銅合金製の板材である。
第２金属製板材３０ｆは、金属製板材１０ｆにおける端子本体部１１と基台部１２とを合わせた突出方向Ｈの長さに形成しているが、第２金属製板材３０ｆは、突出方向Ｈにおける端子本体部１１の先端側の一部と積層される長さに形成し、凹凸嵌合部１６ｆで一体化されている。
第２金属製板材３０ｆは、金属製板材１０ｆにおける端子本体部１１の１／３程度の長さで形成し、金属製板材１０ｆと同等の厚みに形成されている。
第２金属製板材３０ｆは、金属製板材１０ｆにおける端子本体部１１と基台部１２とを合わせた突出方向Ｈの長さに形成しているが、第２金属製板材３０ｆは、突出方向Ｈにおける端子本体部１１の先端側の一部と積層される長さに形成し、凹凸嵌合部１６ｆで一体化されている。
第２金属製板材３０ｆは、金属製板材１０ｆにおける端子本体部１１の１／３程度の長さで形成し、金属製板材１０ｆと同等の厚みに形成されている。
【0184】
このように構成した第２金属製板材３０ｆは、金属製板材１０ｆの正面側Ｄｆにおいて、端子本体部１１の先端側の一部に対して板厚方向Ｄに積層するように配置している。
そして、金属製板材１０ｆの端子本体部１１の先端側の一部と、正面側Ｄｆに配置した第２金属製板材３０ｆとを凹凸嵌合する凹凸嵌合部１６ｆによって一体化している。
そして、金属製板材１０ｆの端子本体部１１の先端側の一部と、正面側Ｄｆに配置した第２金属製板材３０ｆとを凹凸嵌合する凹凸嵌合部１６ｆによって一体化している。
【0185】
なお、金属製板材１０ｆの背面側Ｄｂの主面に対して凸状となる凹凸嵌合部１６ｆは、金属製板材１０ｆの端子本体部１１に対して、クランプ２０１のクランプ挟持部２０２の幅に対応する、幅方向Ｗに所定間隔を隔てて２つ配置されている。
【0186】
なお、凹凸嵌合部１６ｆは金属製板材１０ｆの背面側Ｄｂの主面から背面側Ｄｂに向かって、金属製板材１０ｆの板厚と同程度の高さ突出しているため、被挟持部分２０ｆにおいて第２金属製板材３０ｆの正面側Ｄｆの主面と凹凸嵌合部１６ｆの背面側Ｄｂの頂部との厚みが所定の厚みとなる。
【0187】
このように構成された救援端子１ｆは、上述の救援端子１などと同様に、電気接続箱１００におけるベース部１０３に対して、基台部１２及び端子本体部１１における基端側の電源入力端子１５０が取り付けられた部分がベース体１０２の内部に配置され、被挟持部分２０ｆはベース部１０３を貫通し、ベース部１０３より突出方向Ｈに突出する態様で取り付けられる。
【0188】
そして、上述するように、端子ホルダ１１０に沿って配置された救援端子１ｆは、端子カバー１１１を開放することで被挟持部分２０ｆが露出することとなり、クランプ２０１のクランプ挟持部２０２で救援端子１ｆの被挟持部分２０ｆを挟持することができる。このとき、クランプ挟持部２０２は、図１７（ａ）に示すように、凹凸嵌合部１６ｆを挟み込むとともに、端子本体部１１の１／３程度の長さで形成した第２金属製板材３０ｆの基端側の端部にクランプ挟持部２０２を係止するように、挟持することとなる。
【0189】
上述したように、クランプ挟持部２０２で挟持される被挟持部分２０ｆは、所要の挟持力でクランプ挟持部２０２が挟持する所定の厚みを有するため、上述の救援端子１ｆは、第１実施形態の救援端子１の主たる効果と同じ主たる効果を奏することができる。
【0190】
詳述すると、クランプ挟持部２０２で挟持される被挟持部分２０ｆの厚みを凹凸嵌合部１６ｆによって所定の厚みとすることで、樹脂製のバスバー保持部を有する場合に比べて耐久性を向上できるとともに、クランプ挟持部２０２は所要の挟持力で金属製板材１０ｆ，第２金属製板材３０ｆの被挟持部分２０ｆを挟持することができる。したがって、クランプ２０１で挟持して安定して通電することができる。
【0191】
また、金属製板材１０ｆ，第２金属製板材３０ｆで構成された救援端子１ｆにおいて、挟持するクランプ挟持部２０２を係止する凹凸嵌合部１６ｆが金属製板材１０ｆの主面から突出するように設けられ、凹凸嵌合部１６ｆを挟み込むとともに、端子本体部１１の１／３程度の長さで形成した第２金属製板材３０ｆの基端側の端部にクランプ挟持部２０２を係止するように挟持するため、金属製板材１０ｆ，第２金属製板材３０ｆに対してクランプ２０１の挟持状態を安定させることができる。そのため、クランプ２０１で挟持する救援端子１ｆを介し、安定して通電することができる。
【0192】
さらに、救援端子１ｆにおいてクランプ挟持部２０２で挟持する被挟持部分２０ｆを凹凸嵌合部１６ｆにより明示できるため、作業者がクランプ挟持部２０２によって挟持する被挟持部分２０ｆを間違えることなく確実に挟持でき、金属製板材１０ｆ，第２金属製板材３０ｆに対してクランプ２０１を安定して挟持することができる。
【0193】
また、金属製板材１０ｆにおける少なくとも被挟持部分２０ｆに対して、別の第２金属製板材３０ｆが積層され、金属製板材１０ｆと第２金属製板材３０ｆとを一体化する凹凸嵌合部１６ｆにより所定の厚みを形成しているため、クランプ２０１で挟持して安定して通電することができる。
【0194】
詳述すると、金属製板材１０ｆと第２金属製板材３０ｆとが積層するため、クランプ挟持部２０２で挟持される被挟持部分２０ｆの厚みを凹凸嵌合部１６ｆによって所定の厚みとすることができ、クランプ挟持部２０２は所要の挟持力で金属製板材１０ｆ，第２金属製板材３０ｆの被挟持部分２０ｆを挟持することができる。
【0195】
また、凹凸嵌合部１６ｆは、角形Ｕ字状断面で形成されたクランプ挟持部２０２における幅方向Ｗの両端部に対応する位置に設けられているため、凹凸嵌合部１６ｆを確実にクランプ挟持部２０２で挟持することができる。また、金属製板材１０ｆ，第２金属製板材３０ｆにおいてクランプ挟持部２０２における幅方向Ｗの両端部に対応する位置に凹凸嵌合部１６ｆが設けられているため、幅方向Ｗの全体に凹凸嵌合部１６ｆを設ける場合に比べて効率よく容易に加工することができる。
【0196】
また、凹凸嵌合部１６ｆは、金属製板材１０ｆの主面に対して凸状であるため、凸状の凹凸嵌合部１６ｆがクランプ挟持部２０２の歯の部分に咬みこんで係止することで、金属製板材１０ｆ，第２金属製板材３０ｆに対するクランプ挟持部２０２による挟持状態が不用意に解消されることがなく、安定した挟持状態とすることができる。
【0197】
また、複数の金属製板材が板厚方向Ｄに積層され、凹凸嵌合部１６ｆは、積層された第２金属製板材３０ｆから金属製板材１０ｆに向かって板厚方向Ｄに凹凸嵌合するため、積層された複数の金属製板材１０ｆ，第２金属製板材３０ｆが凹凸嵌合部１６ｆで一体化され、一枚の金属製板材で構成した場合に比べて板厚が増大し、剛性の高い救援端子１ｆを構成することができる。
【0198】
また、積層した金属製板材１０ｆ，第２金属製板材３０ｆを凹凸嵌合させて一体化する凹凸嵌合部１６ｆが係止部として機能するため、別途係止部を設けることなく、積層して一体化した金属製板材１０ｆ，第２金属製板材３０ｆに対して、クランプ２０１の挟持状態を安定させることができる。
【0199】
また、積層された複数の金属製板材のひとつが金属製板材１０ｆであるとともに、他の金属製板材が第２金属製板材３０ｆであり、第２金属製板材３０ｆは金属製板材１０ｆより短く、金属製板材１０ｆにおいてクランプ挟持部２０２が挟持する被挟持部分２０ｆに第２金属製板材３０ｆが積層されているため、金属製板材１０ｆの全体に対して第２金属製板材３０ｆが積層される場合に比べて、クランプ挟持部２０２が安定して挟持できる救援端子１ｆを軽量化することができる。また、金属製板材１０ｆより短い第２金属製板材３０ｆによる段差部も凹凸嵌合部１６ｆとして機能することができる。
【0200】
なお、凹凸嵌合部１６ｆは、上述したように、幅方向Ｗに所定間隔を隔てて配置されたふたつの凹凸嵌合部１６ｆが端子本体部１１の背面側Ｄｂに突出するように凹凸嵌合したが、正面側Ｄｆに突出するように凹凸嵌合部１６ｆを凹凸嵌合してもよいし、２つの凹凸嵌合部１６ｆの一方が背面側Ｄｂに突出し、他方が正面側Ｄｆに突出するよう凹凸嵌合してもよい。さらには、幅方向Ｗに所定間隔を隔てて配置されたふたつの凹凸嵌合部１６ｆを突出方向Ｈに所定間隔を隔てて複数配置してもよい。
また、第２金属製板材３０ｆを金属製板材１０ｆの背面側Ｄｂに積層して一体化してもよい。
また、第２金属製板材３０ｆを金属製板材１０ｆの背面側Ｄｂに積層して一体化してもよい。
【0201】
（第８実施形態）
続いて、第８実施形態の救援端子１ｇについて以下において図１８及び図１９とともに詳述する。
図１８及び図１９は第８実施形態の救援端子１ｇの説明図を示している。詳しくは、図１８（ａ）は救援端子１ｇの正面、左側面及び平面を示す図であり、図１８（ｂ）は救援端子１ｇの背面、左側面及び平面を示す図であり、図１９（ａ）はクランプ挟持部２０２で挟持された状態の救援端子１ｇの図１９（ｂ）のＡ－Ａ矢視断面図を示し、図１９（ｂ）は同状態の救援端子１ｇの正面図を示している。
続いて、第８実施形態の救援端子１ｇについて以下において図１８及び図１９とともに詳述する。
図１８及び図１９は第８実施形態の救援端子１ｇの説明図を示している。詳しくは、図１８（ａ）は救援端子１ｇの正面、左側面及び平面を示す図であり、図１８（ｂ）は救援端子１ｇの背面、左側面及び平面を示す図であり、図１９（ａ）はクランプ挟持部２０２で挟持された状態の救援端子１ｇの図１９（ｂ）のＡ－Ａ矢視断面図を示し、図１９（ｂ）は同状態の救援端子１ｇの正面図を示している。
【0202】
図１８及び図１９に示す第８実施形態の救援端子１ｇは、上述の金属製板材１０ｇと厚板ナット４０ｇとを有している。
具体的には、救援端子１ｇは、端子本体部１１と基台部１２で構成する略逆Ｔ字状に形成された金属製板材１０ｇと、ナット部１６２ｇを有する厚板ナット４０ｇとを備えている。
具体的には、救援端子１ｇは、端子本体部１１と基台部１２で構成する略逆Ｔ字状に形成された金属製板材１０ｇと、ナット部１６２ｇを有する厚板ナット４０ｇとを備えている。
【0203】
金属製板材１０ｇは、突出方向Ｈに延びる端子本体部１１と、端子本体部１１の基端側において幅方向Ｗに延びる基台部１２とで略逆Ｔ字状に形成し、基台部１２における突出方向Ｈの中央付近にボルト孔が設けられている。本実施形態では、金属製板材１０ｇは、およそ１ｍｍ厚の銅合金製の板材である。
【0204】
金属製板材１０ｇは、端子本体部１１の突出方向Ｈの先端側の被挟持部分２０ｇにビード１６ｇを設けている。
ビード１６ｇは、金属製板材１０ｇで構成した端子本体部１１における突出方向Ｈの先端側の被挟持部分２０ｇにおいて、板厚方向Ｄに半円状に押し出して幅方向Ｗに延びるように形成しており、端子本体部１１の主面に対して正面側Ｄｆに突出するビードである。なお、ビード１６ｇは、後述する厚板ナット４０ｇの板厚程度の突出量で形成している。
ビード１６ｇは、金属製板材１０ｇで構成した端子本体部１１における突出方向Ｈの先端側の被挟持部分２０ｇにおいて、板厚方向Ｄに半円状に押し出して幅方向Ｗに延びるように形成しており、端子本体部１１の主面に対して正面側Ｄｆに突出するビードである。なお、ビード１６ｇは、後述する厚板ナット４０ｇの板厚程度の突出量で形成している。
【0205】
厚板ナット４０ｇは、金属製板材１０ｇにおける端子本体部１１と同じ幅で形成された帯状であり、端子本体部１１及び基台部１２との突出方向Ｈの長さと同じ長さで形成され、金属製板材１０ｇにおけるボルト孔と対応する箇所にナット部１６２ｇを設けている。ナット部１６２ｇは、厚板ナット４０ｇの正面側Ｄｆの主面より突出するように設けられるとともに、正面視中央に電源入力端子１５０を固定する固定ボルト１６１が螺合する螺合孔を設けている。
【0206】
厚板ナット４０ｇは、金属製板材１０ｇより分厚い金属製厚板材で形成されている。具体的には、本実施形態では、およそ１ｍｍ厚の銅合金製の板材である金属製板材１０ｇに対して、厚板ナット４０ｇは、およそ３ｍｍ厚の炭素鋼合金製の板材である。
厚板ナット４０ｇと積層された金属製板材１０ｇに設けたビード１６ｇを有する被挟持部分２０ｇは、ビード１６ｇを含めて所定の厚みに形成されている。
厚板ナット４０ｇと積層された金属製板材１０ｇに設けたビード１６ｇを有する被挟持部分２０ｇは、ビード１６ｇを含めて所定の厚みに形成されている。
【0207】
このように構成された救援端子１ｇは、金属製板材１０ｇの正面側Ｄｆに厚板ナット４０ｇを配置する。このとき基台部１２のボルト孔に厚板ナット４０ｇのナット部１６２ｇとが連通するように厚板ナット４０ｇを配置する。そして、ボルト孔に対して電源入力端子１５０を配置し、固定ボルト１６１の軸部をボルト孔及び電源入力端子１５０に挿通し、その反対側でナット部１６２ｇを固定ボルト１６１と螺合することで、電源入力端子１５０を救援端子１に取付け、固定することができる。
【0208】
そして、上述の構成である救援端子１ｇは、上述の救援端子１などと同様に、電気接続箱１００におけるベース部１０３に対して、基台部１２及び端子本体部１１における基端側の電源入力端子１５０が取り付けられた部分がベース体１０２の内部に配置され、被挟持部分２０ｇはベース部１０３を貫通し、ベース部１０３より突出方向Ｈに突出する態様で取り付けられる。
【0209】
そして、上述するように、端子ホルダ１１０で保持された救援端子１ｇは、端子カバー１１１を開放することで被挟持部分２０ｇが露出することとなり、クランプ２０１のクランプ挟持部２０２で救援端子１ｇの被挟持部分２０ｇを挟持することができる。このとき、クランプ挟持部２０２は、図１９（ａ）に示すように、金属製板材１０ｇの端子本体部１１と厚板ナット４０ｇとをともに挟み込むように挟持することとなる。
【0210】
上述したように、クランプ挟持部２０２で挟持される被挟持部分２０ｇは、所要の挟持力でクランプ挟持部２０２が挟持する所定の厚みを有するため、上述の救援端子１ｇは、第１実施形態の救援端子１の主たる効果と同じ主たる効果を奏することができる。
【0211】
詳述すると、クランプ挟持部２０２で挟持される被挟持部分２０ｇの厚みを所定の厚みとすることで、樹脂製のバスバー保持部を有する場合に比べて耐久性を向上できるとともに、クランプ挟持部２０２は所要の挟持力で金属製板材１０ｇの被挟持部分２０ｇを挟持することができる。したがって、クランプ２０１で挟持して安定して通電することができる。
【0212】
また、金属製板材１０ｇで構成された救援端子１ｇにおいて、挟持するクランプ挟持部２０２を係止するビード１６ｇが、金属製板材１０ｇの主面から突出するように設けられているため、金属製板材１０ｇに対してクランプ２０１の挟持状態を安定させることができる。そのため、クランプ２０１で挟持する救援端子１ｇを介し、安定して通電することができる。
【0213】
さらに、救援端子１ｇにおいてクランプ挟持部２０２で挟持する被挟持部分２０ｇをビード１６ｇにより明示できるため、作業者がクランプ挟持部２０２によって挟持する被挟持部分２０ｇを間違えることなく確実に挟持でき、金属製板材１０ｇに対してクランプ２０１を安定して挟持することができる。
【0214】
なお、救援端子１ｇにおいて、金属製板材１０ｇに対してクランプ２０１の挟持状態を安定させるように、ビード１６ｇを設けたが、ビード１６ｇの代わりに、先端折曲部１４や折返し片１６ｂあるいは後述する縦ビード１６ｉや格子ビード１６ｊを金属製板材１０ｇに設け、金属製板材１０ｇに対してクランプ２０１の挟持状態を安定させるように構成してもよい。
【0215】
また、救援端子１ｇは、電気回路と接続される金属製板材１０ｇにおける突出方向Ｈを補強する厚板ナット４０ｇにより、金属製板材１０ｇの板厚方向Ｄの強度を確保することができる。したがって、樹脂製部材を備えない金属製板材１０ｇで構成した救援端子１ｇであっても板厚方向Ｄの強度を有し、クランプ２０１による挟持状態が安定し、安定して通電することができる。
【0216】
また、金属製板材１０ｇにおいてビード１６ｇを有する被挟持部分２０ｇに対して、別の厚板ナット４０ｇが積層され、所定の厚みを形成しているため、クランプ２０１で挟持して安定して通電することができる。
【0217】
詳述すると、ビード１６ｇを有する金属製板材１０ｇと厚板ナット４０ｇとが積層するため、クランプ挟持部２０２で挟持される被挟持部分２０ｇの厚みを所定の厚みとすることができ、クランプ挟持部２０２は所要の挟持力で金属製板材１０ｇの被挟持部分２０ｇを挟持することができる。
【0218】
また、厚板ナット４０ｇは、金属製板材１０ｇより板厚が厚いため、同じ厚みの金属製板材１０ｇを積層した場合に比べてさらに剛性の高い救援端子１ｇを構成することができる。
また、金属製板材１０ｇより板厚が厚い厚板ナット４０ｇは金属製板材１０ｇの熱を吸熱し、全体の発熱量を調整することができる。
また、金属製板材１０ｇより板厚が厚い厚板ナット４０ｇは金属製板材１０ｇの熱を吸熱し、全体の発熱量を調整することができる。
【0219】
また、厚板ナット４０ｇにおいて、金属製板材１０ｇが突出する突出方向Ｈの基端側に、電気回路に接続された電源入力端子１５０を固定する固定ボルト１６１が締結するナット部１６２ｇが設けられているため、金属製板材１０ｇと積層される厚板ナット４０ｇが電気回路に接続された電源入力端子１５０を固定する固定ボルト１６１を螺合接続するナットとして機能でき、電源入力端子１５０を安定して救援端子１ｇに接続することができる。
【0220】
また、金属製板材１０ｇに対して、別の厚板ナット４０ｇが積層され、積層された厚板ナット４０ｇがナット部１６２ｇを有する金属製厚板材であるため、一枚の金属製板材１０ｇに比べて、補強部として機能する厚板ナット４０ｇを積層することで板厚方向Ｄの強度を向上することができる。また、金属製板材１０ｇに厚板ナット４０ｇが積層されるため、安定して電力供給することができる。
【0221】
（第９実施形態）
続いて、第９実施形態の救援端子１ｈについて以下において図２０及び図２１とともに詳述する。
図２０及び図２１は第９実施形態の救援端子１ｈの説明図を示している。詳しくは、図２０（ａ）は救援端子１ｈの正面、左側面及び平面を示す図であり、図２０（ｂ）は救援端子１ｈの背面、左側面及び平面を示す図であり、図２１（ａ）はクランプ挟持部２０２で挟持された状態の救援端子１ｈの図２１（ｂ）のＡ－Ａ矢視断面図を示し、図２１（ｂ）は同状態の救援端子１ｈの正面図を示している。
続いて、第９実施形態の救援端子１ｈについて以下において図２０及び図２１とともに詳述する。
図２０及び図２１は第９実施形態の救援端子１ｈの説明図を示している。詳しくは、図２０（ａ）は救援端子１ｈの正面、左側面及び平面を示す図であり、図２０（ｂ）は救援端子１ｈの背面、左側面及び平面を示す図であり、図２１（ａ）はクランプ挟持部２０２で挟持された状態の救援端子１ｈの図２１（ｂ）のＡ－Ａ矢視断面図を示し、図２１（ｂ）は同状態の救援端子１ｈの正面図を示している。
【0222】
図２０及び図２１に示す第９実施形態の救援端子１ｈは、２枚の金属製板材を積層して構成している。
具体的には、救援端子１ｈは、端子本体部１１と基台部１２で構成する略逆Ｔ字状に形成された金属製板材１０ｈと、別体構成された第２金属製板材３０ｈとを、板厚方向Ｄに積層して構成している。
具体的には、救援端子１ｈは、端子本体部１１と基台部１２で構成する略逆Ｔ字状に形成された金属製板材１０ｈと、別体構成された第２金属製板材３０ｈとを、板厚方向Ｄに積層して構成している。
【0223】
金属製板材１０ｈは、端子本体部１１の先端側の被挟持部分２０ｈにボルト孔が設けられている以外は金属製板材１０ｇと同じ構成であり、金属製板材１０ｈは、およそ１ｍｍ厚の銅合金製の板材である。
【0224】
第２金属製板材３０ｈは、金属製板材１０ｈと同様に先端側の被挟持部分２０ｈにボルト孔が設けられている以外は第２金属製板材３０ａと同じ構成であり、金属製厚板材で構成されている。
【0225】
このように構成された救援端子１ｈは、金属製板材１０ｈの正面側Ｄｆに固定ボルト１６１を配置する。このとき端子本体部１１の先端側の被挟持部分２０ｈに設けたボルト孔と第２金属製板材３０ｈのボルト孔とが連通するように固定ボルト１６１を配置する。そして、ボルト孔に対して電源入力端子１５０を配置し、固定ボルト１６１の軸部をボルト孔及び電源入力端子１５０に挿通し、その反対側でナット１６２を固定ボルト１６１と螺合することで、電源入力端子１５０を救援端子１ｈに取付け、固定することができる。
【0226】
このように構成された救援端子１ｈは、上述の救援端子１などと同様に、電気接続箱１００におけるベース部１０３に対して、基台部１２及び端子本体部１１における基端側の電源入力端子１５０が取り付けられた部分がベース体１０２の内部に配置され、被挟持部分２０ｈはベース部１０３を貫通し、ベース部１０３より突出方向Ｈに突出する態様で取り付けられる。
【0227】
そして、上述するように、端子ホルダ１１０に沿って配置された救援端子１ｈは、端子カバー１１１を開放することで被挟持部分２０ｈが露出することとなり、クランプ２０１のクランプ挟持部２０２で救援端子１ｈの被挟持部分２０ｈを挟持することができる。このとき、クランプ挟持部２０２は、図２１（ａ）に示すように、締結体１６０を挟み込むように挟持することとなる。
【0228】
上述したように、クランプ挟持部２０２で挟持される被挟持部分２０ｈは、所要の挟持力でクランプ挟持部２０２が挟持する所定の厚みを有するため、上述の救援端子１ｈは、第１実施形態の救援端子１の主たる効果と同じ主たる効果を奏することができる。
【0229】
詳述すると、クランプ挟持部２０２で挟持される被挟持部分２０ｈの厚みを所定の厚みとすることで、樹脂製のバスバー保持部を有する場合に比べて耐久性を向上できるとともに、クランプ挟持部２０２は所要の挟持力で金属製板材１０ｈの被挟持部分２０ｈを挟持することができる。したがって、クランプ２０１で挟持して安定して通電することができる。
【0230】
また、金属製板材１０ｈで構成された救援端子１ｈにおいて、挟持するクランプ挟持部２０２を係止する締結体１６０が、金属製板材１０ｈの被挟持部分２０ｈに設けられているため、金属製板材１０ｈに対して被挟持部分２０ｈを挟持するクランプ２０１の挟持状態を安定させることができる。そのため、クランプ２０１で挟持する救援端子１ｈを介し、安定して通電することができる。
【0231】
さらに、救援端子１ｈにおいてクランプ挟持部２０２で挟持する被挟持部分２０ｈを締結体１６０により明示できるため、作業者がクランプ挟持部２０２によって挟持する被挟持部分２０ｈを間違えることなく確実に挟持でき、金属製板材１０ｈに対してクランプ２０１を安定して挟持することができる。
【0232】
また、金属製板材１０ｈにおける少なくとも被挟持部分２０ｈに対して、別の第２金属製板材３０ｈが積層されているため、クランプ２０１で挟持して安定して通電することができる。
詳述すると、金属製板材１０ｈと第２金属製板材３０ｈとが積層し、クランプ挟持部２０２で挟持される被挟持部分２０ｈに締結体１６０を配置して所定の厚みとすることができ、クランプ挟持部２０２は所要の挟持力で金属製板材１０ｈの被挟持部分２０ｈを挟持することができる。
詳述すると、金属製板材１０ｈと第２金属製板材３０ｈとが積層し、クランプ挟持部２０２で挟持される被挟持部分２０ｈに締結体１６０を配置して所定の厚みとすることができ、クランプ挟持部２０２は所要の挟持力で金属製板材１０ｈの被挟持部分２０ｈを挟持することができる。
【0233】
また、電気回路に接続された電源入力端子１５０を固定する締結体１６０が被挟持部分２０ｈに設けられ、被挟持部分２０ｈに設けられた締結体１６０で所定の厚みを有するため、金属製板材１０ｈを所定の厚みで形成しなくても、締結体１６０によって所定の厚みを確保できるため、クランプ２０１は所要の挟持力で被挟持部分２０ｈを挟持することができる。
なお、第２金属製板材３０ｈを金属製板材１０ｈの正面側Ｄｆに配置して積層してもよい。
なお、第２金属製板材３０ｈを金属製板材１０ｈの正面側Ｄｆに配置して積層してもよい。
【0234】
（第１０実施形態）
続いて、第１０実施形態の救援端子１ｉについて以下において図２２及び図２３とともに詳述する。
図２２及び図２３は第１０実施形態の救援端子１ｉの説明図を示している。詳しくは、図２２（ａ）は救援端子１ｉの正面、左側面及び平面を示す図であり、図２２（ｂ）は救援端子１ｉの背面、左側面及び平面を示す図であり、図２３（ａ）はクランプ挟持部２０２で挟持された状態の救援端子１ｉの図２３（ｂ）のＡ－Ａ矢視断面図を示し、図２３（ｂ）は同状態の救援端子１ｉの正面図を示している。
続いて、第１０実施形態の救援端子１ｉについて以下において図２２及び図２３とともに詳述する。
図２２及び図２３は第１０実施形態の救援端子１ｉの説明図を示している。詳しくは、図２２（ａ）は救援端子１ｉの正面、左側面及び平面を示す図であり、図２２（ｂ）は救援端子１ｉの背面、左側面及び平面を示す図であり、図２３（ａ）はクランプ挟持部２０２で挟持された状態の救援端子１ｉの図２３（ｂ）のＡ－Ａ矢視断面図を示し、図２３（ｂ）は同状態の救援端子１ｉの正面図を示している。
【0235】
図２２及び図２３に示す第１０実施形態の救援端子１ｉは、端子本体部１１と基台部１２で構成する略逆Ｔ字状に形成された金属製板材１０ｉで構成している。
金属製板材１０ｉは、約１ｍｍ厚の銅合金製の板材である。金属製板材１０ｉは、突出方向Ｈの先端側の被挟持部分２０ｉにビード１６ａを設けた金属製板材１０ａと異なり、先端側の被挟持部分２０ｉに、突出方向Ｈに沿う縦ビード１６ｉを、幅方向Ｗに所定間隔を隔てて２本配置している。
金属製板材１０ｉは、約１ｍｍ厚の銅合金製の板材である。金属製板材１０ｉは、突出方向Ｈの先端側の被挟持部分２０ｉにビード１６ａを設けた金属製板材１０ａと異なり、先端側の被挟持部分２０ｉに、突出方向Ｈに沿う縦ビード１６ｉを、幅方向Ｗに所定間隔を隔てて２本配置している。
【0236】
縦ビード１６ｉは、金属製板材１０ｉで構成した端子本体部１１における突出方向Ｈの先端側の被挟持部分２０ｉにおいて、板厚方向Ｄに半円状に押し出して突出方向Ｈに延びるように形成しており、端子本体部１１の主面に対して背面側Ｄｂに突出するビードである。なお、縦ビード１６ｉは、金属製板材１０ｉの板厚の２～４倍程度の突出量で形成している。
【0237】
このように構成された救援端子１ｉは、上述の救援端子１などと同様に、電気接続箱１００におけるベース部１０３に対して、基台部１２及び端子本体部１１における基端側の電源入力端子１５０が取り付けられた部分がベース体１０２の内部に配置され、被挟持部分２０ｉはベース部１０３を貫通し、ベース部１０３より突出方向Ｈに突出する態様で取り付けられる。
【0238】
そして、上述するように、端子ホルダ１１０に沿って配置された救援端子１ｉは、端子カバー１１１を開放することで被挟持部分２０ｉが露出することとなり、クランプ２０１のクランプ挟持部２０２で救援端子１ｉの被挟持部分２０ｉを挟持することができる。このとき、クランプ挟持部２０２は、図２３（ａ）に示すように、縦ビード１６ｉの下方を挟み込むように挟持することとなる。
【0239】
上述したように、クランプ挟持部２０２で挟持される、縦ビード１６ｉを有する被挟持部分２０ｉは、所要の挟持力でクランプ挟持部２０２が挟持する所定の厚みを有するため、述の救援端子１ｉは、第１実施形態の救援端子１の主たる効果と同じ主たる効果を奏することができる。
【0240】
詳述すると、クランプ挟持部２０２で挟持される被挟持部分２０ｉの厚みを所定の厚みとすることで、樹脂製のバスバー保持部を有する場合に比べて耐久性を向上できるとともに、クランプ挟持部２０２は所要の挟持力で金属製板材１０ｉの被挟持部分２０ｉを挟持することができる。したがって、クランプ２０１で挟持して安定して通電することができる。
【0241】
また、金属製板材１０ｉで構成された救援端子１ｉにおいて、挟持するクランプ挟持部２０２を係止する縦ビード１６ｉが、金属製板材１０ｉの主面から突出するように設けられているため、金属製板材１０ｉに対してクランプ２０１の挟持状態を安定させることができる。そのため、クランプ２０１で挟持する救援端子１ｉを介し、安定して通電することができる。
【0242】
さらに、救援端子１ｉにおいてクランプ挟持部２０２で挟持する被挟持部分２０ｉを縦ビード１６ｉにより明示できるため、作業者がクランプ挟持部２０２によって挟持する被挟持部分２０ｉを間違えることなく確実に挟持でき、金属製板材１０ｉに対してクランプ２０１を安定して挟持することができる。
【0243】
また、救援端子１ｉは、電気回路と接続される金属製板材１０ｉにおける突出方向Ｈを補強する縦ビード１６ｉにより、金属製板材１０ｉの板厚方向Ｄの強度を確保することができる。したがって、樹脂製部材を備えない金属製板材１０ｉで構成した救援端子１ｉであっても板厚方向Ｄの強度を有し、クランプ２０１による挟持状態が安定し、安定して通電することができる。
【0244】
また、被挟持部分２０ｉは、突出方向Ｈに沿って形成された縦ビード１６ｉを有するため、所定の厚みより薄い金属製板材１０ｉであっても突出方向Ｈに沿う縦ビード１６ｉによって所定の厚みを確保することができる。
また、クランプ挟持部２０２による金属製板材１０ｉにおける突出方向Ｈの挟持位置がずれても所定の厚みを確保することができる。
また、クランプ挟持部２０２による金属製板材１０ｉにおける突出方向Ｈの挟持位置がずれても所定の厚みを確保することができる。
【0245】
また、縦ビード１６ｉは、突出方向Ｈに沿って形成されているため、金属製板材１０ｉの突出方向Ｈに沿った、つまり板厚方向Ｄの剛性を向上できるとともに、クランプ挟持部２０２の先端に突出方向Ｈに沿って形成された縦ビード１６ｉが咬みこんで係止でき、安定した挟持状態とすることができる。
【0246】
また、電気接続箱１００において、救援端子１ｉはベース部１０３の一部を貫通して配置される際に縦ビード１６ｉを通過させるための孔が必要となるが、幅方向Ｗに延びる凹凸状の縦ビード１６ｉを通過させる孔より、突出方向Ｈに延びる凹凸状の縦ビード１６ｉがベース部１０３を通過するための孔を小さくでき、ベース部１０３に対して救援端子１ｉを安定して装着することができる。
【0247】
なお、縦ビード１６ｉは、正面側Ｄｆに突出するように形成してもよいし、２本の縦ビード１６ｉのうち１本を背面側Ｄｂに突出するように形成し、もう一本の縦ビード１６ｉを正面側Ｄｆに突出するように形成してもよい。
【0248】
（第１１実施形態）
続いて、第１１実施形態の救援端子１ｊについて以下において図２４及び図２５とともに詳述する。
図２４及び図２５は第１１実施形態の救援端子１ｊの説明図を示している。詳しくは、図２４（ａ）は救援端子１ｊの正面、左側面及び平面を示す図であり、図２４（ｂ）は救援端子１ｊの背面、左側面及び平面を示す図であり、図２５（ａ）はクランプ挟持部２０２で挟持された状態の救援端子１ｊの図２５（ｂ）のＡ－Ａ矢視断面図を示し、図２５（ｂ）は同状態の救援端子１ｊの正面図を示している。
続いて、第１１実施形態の救援端子１ｊについて以下において図２４及び図２５とともに詳述する。
図２４及び図２５は第１１実施形態の救援端子１ｊの説明図を示している。詳しくは、図２４（ａ）は救援端子１ｊの正面、左側面及び平面を示す図であり、図２４（ｂ）は救援端子１ｊの背面、左側面及び平面を示す図であり、図２５（ａ）はクランプ挟持部２０２で挟持された状態の救援端子１ｊの図２５（ｂ）のＡ－Ａ矢視断面図を示し、図２５（ｂ）は同状態の救援端子１ｊの正面図を示している。
【0249】
図２４及び図２５に示す第１１実施形態の救援端子１ｊは、端子本体部１１と基台部１２で構成する略逆Ｔ字状に形成された金属製板材１０ｊで構成している。
金属製板材１０ｊは、約１ｍｍ厚の銅合金製の板材である。
金属製板材１０ｊは、約１ｍｍ厚の銅合金製の板材である。
【0250】
金属製板材１０ｊは、突出方向Ｈの先端側の被挟持部分２０ｊに突出方向Ｈに沿う縦ビード１６ｉを幅方向Ｗに所定間隔を隔てて２本配置した金属製板材１０ｉと異なり、先端側の被挟持部分２０ｊに、突出方向Ｈに沿う２本の縦ビード１６ｊａと、幅方向Ｗの横ビード１６ｊｂとで構成する格子ビード１６ｊを備えている。
【0251】
格子ビード１６ｊを構成する縦ビード１６ｊａと横ビード１６ｊｂは、金属製板材１０ｊで構成した端子本体部１１における突出方向Ｈの先端側の被挟持部分２０ｊにおいて、板厚方向Ｄに半円状に押し出して形成しており、端子本体部１１の主面に対して背面側Ｄｂに突出するビードである。
【0252】
格子ビード１６ｊを構成する縦ビード１６ｊａは、突出方向Ｈに沿って延びるように形成され、幅方向Ｗに所定間隔を隔てて２本配置されている。格子ビード１６ｊを構成する横ビード１６ｊｂは、幅方向Ｗに沿って延びるように形成され、幅方向Ｗに所定間隔を隔てて配置した縦ビード１６ｊａと交差している。
なお、縦ビード１６ｊａ及び横ビード１６ｊｂは、金属製板材１０ｊの板厚の２～４倍程度の突出量で形成している。
なお、縦ビード１６ｊａ及び横ビード１６ｊｂは、金属製板材１０ｊの板厚の２～４倍程度の突出量で形成している。
【0253】
このように構成された救援端子１ｊは、上述の救援端子１などと同様に、電気接続箱１００におけるベース部１０３に対して、基台部１２及び端子本体部１１における基端側の電源入力端子１５０が取り付けられた部分がベース体１０２の内部に配置され、被挟持部分２０ｊはベース部１０３を貫通し、ベース部１０３より突出方向Ｈに突出する態様で取り付けられる。
【0254】
そして、上述するように、端子ホルダ１１０に沿って配置された救援端子１ｊは、端子カバー１１１を開放することで被挟持部分２０ｊが露出することとなり、クランプ２０１のクランプ挟持部２０２で救援端子１ｊの被挟持部分２０ｊを挟持することができる。このとき、クランプ挟持部２０２は、図２５（ａ）に示すように、格子ビード１６ｊを構成する縦ビード１６ｊａや横ビード１６ｊｂの下方を挟み込むように挟持することとなる。
【0255】
上述したように、クランプ挟持部２０２で挟持される、格子ビード１６ｊを有する被挟持部分２０ｊは、所要の挟持力でクランプ挟持部２０２が挟持する所定の厚みを有するため、上述の救援端子１ｊは、第１実施形態の救援端子１の主たる効果と同じ主たる効果を奏することができる。
【0256】
詳述すると、クランプ挟持部２０２で挟持される被挟持部分２０ｊの厚みを、格子ビード１６ｊを形成して所定の厚みとすることで、樹脂製のバスバー保持部を有する場合に比べて耐久性を向上できるとともに、クランプ挟持部２０２は所要の挟持力で金属製板材１０ｊの被挟持部分２０ｊを挟持することができる。したがって、クランプ２０１で挟持して安定して通電することができる。
【0257】
また、金属製板材１０ｊで構成された救援端子１ｊにおいて、挟持するクランプ挟持部２０２を係止する格子ビード１６ｊが、金属製板材１０ｊの主面から突出するように設けられているため、金属製板材１０ｊに対してクランプ２０１の挟持状態を安定させることができる。そのため、クランプ２０１で挟持する救援端子１ｊを介し、安定して通電することができる。
【0258】
さらに、救援端子１ｊにおいてクランプ挟持部２０２で挟持する被挟持部分２０ｊを格子ビード１６ｊにより明示できるため、作業者がクランプ挟持部２０２によって挟持する被挟持部分２０ｊを間違えることなく確実に挟持でき、金属製板材１０ｊに対してクランプ２０１を安定して挟持することができる。
【0259】
また、救援端子１ｊは、電気回路と接続される金属製板材１０ｊにおける突出方向Ｈを補強する縦ビード１６ｊａにより、金属製板材１０ｊの板厚方向Ｄの強度を確保することができる。したがって、樹脂製部材を備えない金属製板材１０ｊで構成した救援端子１ｊであっても板厚方向Ｄの強度を有し、クランプ２０１による挟持状態が安定し、安定して通電することができる。
【0260】
また、被挟持部分２０ｊは、突出方向Ｈに沿って形成された格子ビード１６ｊであるため、所定の厚みより薄い金属製板材１０ｊであっても突出方向Ｈに沿う縦ビード１６ｊａによって所定の厚みを確保することができる。
また、クランプ挟持部２０２による金属製板材１０ｊにおける突出方向Ｈの挟持位置がずれても所定の厚みを確保することができる。
また、クランプ挟持部２０２による金属製板材１０ｊにおける突出方向Ｈの挟持位置がずれても所定の厚みを確保することができる。
【0261】
また、格子ビード１６ｊのうち縦ビード１６ｊａは、突出方向Ｈに沿って形成されているため、金属製板材１０ｊの突出方向Ｈに沿った、つまり板厚方向Ｄの剛性を向上できるとともに、クランプ挟持部２０２の先端に突出方向Ｈに沿って形成された格子ビード１６ｊが咬みこんで係止でき、安定した挟持状態とすることができる。
【0262】
なお、格子ビード１６ｊは、正面側Ｄｆに突出するように形成してもよいし、２本の縦ビード１６ｊａのうち１本を背面側Ｄｂに突出するように形成し、もう一本の縦ビード１６ｊａを正面側Ｄｆに突出するように形成してもよい。
また、格子ビード１６ｊを構成する縦ビード１６ｊａと横ビード１６ｊｂとのうち一方を背面側Ｄｂに突出するように形成し、他方を正面側Ｄｆに突出するように形成してもよい。
また、格子ビード１６ｊを構成する縦ビード１６ｊａと横ビード１６ｊｂとのうち一方を背面側Ｄｂに突出するように形成し、他方を正面側Ｄｆに突出するように形成してもよい。
【0263】
（第１２実施形態）
続いて、第１２実施形態の救援端子１ｋについて以下において図２６及び図２７とともに詳述する。
図２６及び図２７は第１２実施形態の救援端子１ｋの説明図を示している。詳しくは、図２６（ａ）は救援端子１ｋの正面、左側面及び平面を示す図であり、図２６（ｂ）は救援端子１ｋの背面、左側面及び平面を示す図であり、図２７（ａ）はクランプ挟持部２０２で挟持された状態の救援端子１ｋの図２７（ｂ）のＡ－Ａ矢視断面図を示し、図２７（ｂ）は同状態の救援端子１ｋの正面図を示している。
続いて、第１２実施形態の救援端子１ｋについて以下において図２６及び図２７とともに詳述する。
図２６及び図２７は第１２実施形態の救援端子１ｋの説明図を示している。詳しくは、図２６（ａ）は救援端子１ｋの正面、左側面及び平面を示す図であり、図２６（ｂ）は救援端子１ｋの背面、左側面及び平面を示す図であり、図２７（ａ）はクランプ挟持部２０２で挟持された状態の救援端子１ｋの図２７（ｂ）のＡ－Ａ矢視断面図を示し、図２７（ｂ）は同状態の救援端子１ｋの正面図を示している。
【0264】
図２６及び図２７に示す第１２実施形態の救援端子１ｋは、上述の救援端子１ａ，１ｂと同様に、２枚の金属製板材を積層して構成している。
具体的には、救援端子１ｋは、端子本体部１１と基台部１２で構成する略逆Ｔ字状に形成された金属製板材１０ｋと、別体構成された第２金属製板材３０ｋとを、板厚方向Ｄに積層して構成している。
金属製板材１０ｋは、約１ｍｍ厚の銅合金製の板材である。
具体的には、救援端子１ｋは、端子本体部１１と基台部１２で構成する略逆Ｔ字状に形成された金属製板材１０ｋと、別体構成された第２金属製板材３０ｋとを、板厚方向Ｄに積層して構成している。
金属製板材１０ｋは、約１ｍｍ厚の銅合金製の板材である。
【0265】
金属製板材１０ｋは、端子本体部１１の突出方向Ｈの先端側に、幅方向Ｗに沿うとともに、正面側Ｄｆに向かって突出するビード１６ｋａを設けるとともに、その先端を背面側Ｄｂに折り曲げた先端折曲部１７ｋａを設けている。
【0266】
金属製板材１０ｋの端子本体部１１に設けたビード１６ｋａは、金属製板材１０ｋで構成した端子本体部１１における突出方向Ｈの先端側の被挟持部分２０ｋにおいて、板厚方向Ｄに半円状に押し出して幅方向Ｗに延びるように形成しており、端子本体部１１の主面に対して正面側Ｄｆに突出するビードである。なお、ビード１６ｋａは、金属製板材１０ｋの板厚の２～４倍程度の突出量で形成している。
【0267】
先端折曲部１７ｋａは、端子本体部１１の先端を、背面側Ｄｂに向けて折り曲げて形成し、その幅方向Ｗの中央を正面側Ｄｆに向かって凹状となる中央凹部１８を形成している。
なお、先端折曲部１７ｋａは、電源入力端子１５０を固定する締結体１６０のナット１６２の高さと同程度の長さで形成している。中央凹部１８は、先端折曲部１７ｋａの幅方向Ｗの長さの１／２程度の幅で形成している。
なお、先端折曲部１７ｋａは、電源入力端子１５０を固定する締結体１６０のナット１６２の高さと同程度の長さで形成している。中央凹部１８は、先端折曲部１７ｋａの幅方向Ｗの長さの１／２程度の幅で形成している。
【0268】
第２金属製板材３０ｋは、金属製板材１０ｋにおける端子本体部１１と同じ幅で形成された帯状であり、端子本体部１１及び基台部１２との突出方向Ｈの長さと同じ長さで形成され、金属製板材１０ｋと同様に、約１ｍｍ厚の銅合金製の板材である。
【0269】
第２金属製板材３０ｋは、先端側を正面側Ｄｆに折り曲げて側面視鉤状となる厚み拡大部５０ｋを設けている。
厚み拡大部５０ｋは、第２金属製板材３０ｋの先端側の１／３程度を一旦正面側Ｄｆに折り曲げ、再度突出方向Ｈに向かって折り曲げて側面視鉤状となるように形成している。なお、厚み拡大部５０ｋは電源入力端子１５０を固定する締結体１６０の固定ボルト１６１のボルト頭部の高さと同程度の長さで形成している。
厚み拡大部５０ｋは、第２金属製板材３０ｋの先端側の１／３程度を一旦正面側Ｄｆに折り曲げ、再度突出方向Ｈに向かって折り曲げて側面視鉤状となるように形成している。なお、厚み拡大部５０ｋは電源入力端子１５０を固定する締結体１６０の固定ボルト１６１のボルト頭部の高さと同程度の長さで形成している。
【0270】
また、厚み拡大部５０ｋの先端には、正面側Ｄｆに折り曲げた先端折曲部１７ｋｂを設けるとともに、金属製板材１０ｋのビード１６ｋａに対応する位置に背面側Ｄｂに向かって突出する凹状ビード１６ｋｂを設けている。
【0271】
第２金属製板材３０ｋの厚み拡大部５０ｋに設けた凹状ビード１６ｋｂは、所定の厚みの第２金属製板材３０ｋにおいて、板厚方向Ｄに半円状に押し出して幅方向Ｗに延びるように形成しており、第２金属製板材３０ｋの主面に対して背面側Ｄｂに突出するビードである。なお、凹状ビード１６ｋｂは、金属製板材１０ｋの板厚の２～４倍程度の突出量で形成している。
【0272】
先端折曲部１７ｋｂは、第２金属製板材３０ｋにおける厚み拡大部５０ｋの先端を、正面側Ｄｆに向けて折り曲げ、電源入力端子１５０を固定する締結体１６０のナット１６２の高さと同程度の長さで形成している。
【0273】
このように構成した第２金属製板材３０ｋは、金属製板材１０ｋの正面側Ｄｆにおいて、端子本体部１１と板厚方向Ｄに積層するように配置して救援端子１ｋを構成し、金属製板材１０ｋの端子本体部１１の先端側と第２金属製板材３０ｋの厚み拡大部５０ｋとで被挟持部分２０ｋを構成している。
【0274】
そして、金属製板材１０ｋの端子本体部１１に設けたビード１６ｋａと第２金属製板材３０ｋの厚み拡大部５０ｋに設けた凹状ビード１６ｋｂとは、通常状態において、板厚方向Ｄに所定間隔を隔てて対向するように配置されている。つまり、凹状ビード１６ｋ（１６ｋａ，１６ｋｂ）は互いに近接する側に突出する態様である。
【0275】
このように構成された救援端子１ｋは、上述の救援端子１などと同様に、電気接続箱１００におけるベース部１０３に対して、基台部１２及び端子本体部１１における基端側の電源入力端子１５０が取り付けられた部分がベース体１０２の内部に配置され、被挟持部分２０ｋはベース部１０３を貫通し、ベース部１０３より突出方向Ｈに突出する態様で取り付けられる。
【0276】
そして、上述するように、端子ホルダ１１０に沿って配置された救援端子１ｋは、端子カバー１１１を開放することで被挟持部分２０ｋが露出することとなり、クランプ２０１のクランプ挟持部２０２で救援端子１ｋの被挟持部分２０ｋを挟持することができる。このとき、クランプ挟持部２０２は、図２７（ａ）に示すように、金属製板材１０ｋの先端側と厚み拡大部５０ｋとで構成する被挟持部分２０ｋを挟み込むように挟持することとなる。
【0277】
クランプ挟持部２０２で救援端子１ｋの被挟持部分２０ｋを挟持すると、金属製板材１０ｋの端子本体部１１と厚み拡大部５０ｋとは、クランプ挟持部２０２の付勢力によって板厚方向Ｄに近接するが、凹状ビード１６ｋ（１６ｋａ，１６ｋｂ）同士が当接することとなる。
【0278】
上述したように、救援端子１ｋは、電気回路と接続され、クランプ挟持部２０２で先端側の被挟持部分２０ｋが挟持される金属製板材１０ｋ，第２金属製板材３０ｋで構成され、少なくとも被挟持部分２０ｋは、所要の挟持力でクランプ挟持部２０２が挟持する所定の厚みを有するため、上述の救援端子１ｋは、第１実施形態の救援端子１の主たる効果と同じ主たる効果を奏することができる。
【0279】
詳述すると、クランプ挟持部２０２で挟持される被挟持部分２０ｋの厚みを所定の厚みとすることで、樹脂製のバスバー保持部を有する場合に比べて耐久性を向上できるとともに、クランプ挟持部２０２は所要の挟持力で金属製板材１０ｋ，第２金属製板材３０ｋの被挟持部分２０ｋを挟持することができる。したがって、クランプ２０１で挟持して安定して通電することができる。
【0280】
また、金属製板材１０ｋ，第２金属製板材３０ｋで構成された救援端子１ｋにおいて、挟持するクランプ挟持部２０２を係止する先端折曲部１７ｋが、金属製板材１０ｋ，第２金属製板材３０ｋの主面から突出するように設けられているため、金属製板材１０ｋ，第２金属製板材３０ｋに対してクランプ２０１の挟持状態を安定させることができる。そのため、クランプ２０１で挟持する救援端子１ｋを介し、安定して通電することができる。
【0281】
さらに、救援端子１ｋにおいてクランプ挟持部２０２で挟持する被挟持部分２０ｋを先端折曲部１７ｋにより明示できるため、作業者がクランプ挟持部２０２によって挟持する被挟持部分２０ｋを間違えることなく確実に挟持でき、金属製板材１０ｋ，第２金属製板材３０ｋに対してクランプ２０１を安定して挟持することができる。
【0282】
また、金属製板材１０ｋの先端側と第２金属製板材３０ｋの厚み拡大部５０ｋを所定の厚みに対応する板厚方向Ｄの所定間隔を隔てて配置して被挟持部分２０ｋを構成するため、所定間隔を隔てて配置した第２金属製板材３０ｋの厚み拡大部５０ｋにより、あたかも所定の厚みの被挟持部分２０ｋを構成し、所要の挟持力で挟持することができる。
【0283】
また、被挟持部分２０ｋにおいて、所定間隔を隔てて配置した金属製板材１０ｋの先端側と第２金属製板材３０ｋの厚み拡大部５０ｋの間隔を保持する凹状ビード１６ｋが設けられているため、所定間隔を隔てて配置した金属製板材１０ｋの先端側と第２金属製板材３０ｋの厚み拡大部５０ｋで構成した被挟持部分２０ｋをクランプ挟持部２０２で挟持すると、クランプ挟持部２０２の挟持力で近接しようとするが、被挟持部分２０ｋの間隔を凹状ビード１６ｋにより所定間隔に保持することができる。したがって、クランプ２０１は所要の挟持力で被挟持部分２０ｋを挟持することができる。
【0284】
また、凹状ビード１６ｋは、所定間隔を隔てて配置した金属製板材１０ｋの先端側と第２金属製板材３０ｋの厚み拡大部５０ｋの両方に設けられ、他方に向かう凸状であるため、所定間隔を隔てて配置した金属製板材１０ｋの先端側と第２金属製板材３０ｋの厚み拡大部５０ｋで構成した被挟持部分２０ｋをクランプ挟持部２０２で挟持すると、金属製板材１０ｋの先端側に設けた凹状ビード１６ｋが、他方の第２金属製板材３０ｋの厚み拡大部５０ｋに設けた凹状ビード１６ｋと当接して間隔を保持することができる。したがって、クランプ２０１は所要の挟持力で被挟持部分２０ｋを挟持することができる。
【0285】
また、凹状ビード１６ｋは、金属製板材１０ｋ，第２金属製板材３０ｋにおいて互いに対向する方向に突出するため、ビード形状によって他方に向かう突出量を調整でき、他方に向かって突出する凹状ビード１６ｋが他方に当接することで、所定間隔を保持することができる。したがって、クランプ２０１は所要の挟持力で被挟持部分２０ｋを挟持することができる。
【0286】
また、所定間隔を隔てて配置した金属製板材１０ｋ，第２金属製板材３０ｋの厚み拡大部５０ｋ先端に、他方から離間する側に曲げられた先端折曲部１７ｋが設けられているため、クランプ挟持部２０２で挟持する被挟持部分２０ｋのみかけの厚さがさらに増大することで、クランプ挟持部２０２の挟持力が増大し、さらに安定した挟持状態で挟持することができる。
【0287】
詳述すると、所定間隔を隔てて配置した金属製板材１０ｋの先端側と第２金属製板材３０ｋの厚み拡大部５０ｋで構成する被挟持部分２０ｋを挟持するクランプ挟持部２０２は、先端折曲部１７ｋも一緒に挟持するため、巻きバネ２０５の付勢力に抗して大きく開いて、クランプ挟持部２０２の挟持力が増大し、クランプ２０１はさらに安定した挟持状態で挟持することができる。
【0288】
また、先端折曲部１７ｋにおける幅方向Ｗの中央に、対向方向に向かって凹状となる中央凹部１８が設けられているため、電気接続箱１００のベース体１０２に装着する際に、周辺部品が先端折曲部１７ｋに設けた中央凹部１８を通過でき、周辺部品と干渉することを防止できる。
【0289】
なお、凹状ビード１６ｋ及び先端折曲部１７ｋは、上述したように、金属製板材１０ｋの端子本体部１１と第２金属製板材３０ｋの厚み拡大部５０ｋのそれぞれに設けたが、一方にのみ設けてもよい。
また、第２金属製板材３０ｋを金属製板材１０ｋの背面側Ｄｂに積層して一体化してもよい。
また、第２金属製板材３０ｋを金属製板材１０ｋの背面側Ｄｂに積層して一体化してもよい。
【0290】
（第１３実施形態）
続いて、第１３実施形態の救援端子１ｍについて以下において図２８及び図２９とともに詳述する。
図２８及び図２９は第１３実施形態の救援端子１ｍの説明図を示している。詳しくは、図２８（ａ）は救援端子１ｍの正面、左側面及び平面を示す図であり、図２８（ｂ）は救援端子１ｍの背面、左側面及び平面を示す図であり、図２９（ａ）はクランプ挟持部２０２で挟持された状態の救援端子１ｍの図２９（ｂ）のＡ－Ａ矢視断面図を示し、図２９（ｂ）は同状態の救援端子１ｍの正面図を示している。
続いて、第１３実施形態の救援端子１ｍについて以下において図２８及び図２９とともに詳述する。
図２８及び図２９は第１３実施形態の救援端子１ｍの説明図を示している。詳しくは、図２８（ａ）は救援端子１ｍの正面、左側面及び平面を示す図であり、図２８（ｂ）は救援端子１ｍの背面、左側面及び平面を示す図であり、図２９（ａ）はクランプ挟持部２０２で挟持された状態の救援端子１ｍの図２９（ｂ）のＡ－Ａ矢視断面図を示し、図２９（ｂ）は同状態の救援端子１ｍの正面図を示している。
【0291】
図２８及び図２９に示す第１３実施形態の救援端子１ｍは、上述の救援端子１ｍと同様に、２枚の金属製板材を積層して構成している。
具体的には、救援端子１ｍは、端子本体部１１と基台部１２で構成する略逆Ｔ字状に形成された金属製板材１０ｍと、別体構成された第２金属製板材３０ｍとを、板厚方向Ｄに積層して構成している。
金属製板材１０ｍは、約１ｍｍ厚の銅合金製の板材である。
具体的には、救援端子１ｍは、端子本体部１１と基台部１２で構成する略逆Ｔ字状に形成された金属製板材１０ｍと、別体構成された第２金属製板材３０ｍとを、板厚方向Ｄに積層して構成している。
金属製板材１０ｍは、約１ｍｍ厚の銅合金製の板材である。
【0292】
金属製板材１０ｍは、凹状ビード１６ｋを設けた金属製板材１０ｋと異なり、幅方向Ｗの両縁を切り欠き、正面側Ｄｆに向けて折り曲げて形成した折り曲げ切片１６ｍを設けるとともに、その先端を背面側Ｄｂに折り曲げ、幅方向Ｗの中央に中央凹部１８を有する先端折曲部１７ｍａを設けている。
【0293】
金属製板材１０ｍの端子本体部１１に設けた折り曲げ切片１６ｍは、金属製板材１０ｍで構成した端子本体部１１における突出方向Ｈの先端側の被挟持部分２０ｍの幅方向Ｗの両側の縁部より、正面側Ｄｆに突出するように折り曲げ形成されている。なお、折り曲げ切片１６ｍは、金属製板材１０ｍの板厚の２～４倍程度の突出量で形成している。
【0294】
第２金属製板材３０ｍは、第２金属製板材３０ｋにおける凹状ビード１６ｋｂを備えていないこと以外は同じ構成であり、金属製板材１０ｍと同様に、約１ｍｍ厚の銅合金製の板材である。
このように構成した第２金属製板材３０ｍは、金属製板材１０ｍの正面側Ｄｆにおいて、端子本体部１１と板厚方向Ｄに積層するように配置して救援端子１ｍを構成し、金属製板材１０ｍの端子本体部１１の先端側と第２金属製板材３０ｍの厚み拡大部５０ｍとで被挟持部分２０ｍを構成している。
このように構成した第２金属製板材３０ｍは、金属製板材１０ｍの正面側Ｄｆにおいて、端子本体部１１と板厚方向Ｄに積層するように配置して救援端子１ｍを構成し、金属製板材１０ｍの端子本体部１１の先端側と第２金属製板材３０ｍの厚み拡大部５０ｍとで被挟持部分２０ｍを構成している。
【0295】
このように構成された救援端子１ｍは、上述の救援端子１などと同様に、電気接続箱１００におけるベース部１０３に対して、基台部１２及び端子本体部１１における基端側の電源入力端子１５０が取り付けられた部分がベース体１０２の内部に配置され、被挟持部分２０ｍはベース部１０３を貫通し、ベース部１０３より突出方向Ｈに突出する態様で取り付けられる。
【0296】
そして、上述するように、端子ホルダ１１０に沿って配置された救援端子１ｍは、端子カバー１１１を開放することで被挟持部分２０ｍが露出することとなり、クランプ２０１のクランプ挟持部２０２で救援端子１ｍの被挟持部分２０ｍを挟持することができる。このとき、クランプ挟持部２０２は、図２９（ａ）に示すように、金属製板材１０ｍの先端側と厚み拡大部５０ｍとで構成する被挟持部分２０ｍを挟み込むように挟持することとなる。
【0297】
クランプ挟持部２０２で救援端子１ｍの被挟持部分２０ｍを挟持すると、金属製板材１０ｍの端子本体部１１と厚み拡大部５０ｍとは、クランプ挟持部２０２の付勢力によって板厚方向Ｄに近接するが、金属製板材１０ｍの端子本体部１１に設けた折り曲げ切片１６ｍが厚み拡大部５０ｍに当接することとなる。
【0298】
上述したように、被挟持部分２０ｍは、所要の挟持力でクランプ挟持部２０２が挟持する所定の厚みを有するため、上述の救援端子１ｍは、第１実施形態の救援端子１の主たる効果と同じ主たる効果を奏することができる。
【0299】
詳述すると、クランプ挟持部２０２で挟持される被挟持部分２０ｍの厚みを所定の厚みとすることで、樹脂製のバスバー保持部を有する場合に比べて耐久性を向上できるとともに、クランプ挟持部２０２は所要の挟持力で金属製板材１０ｍの先端側と，第２金属製板材３０ｍの厚み拡大部５０ｍで構成した被挟持部分２０ｍを挟持することができる。したがって、クランプ２０１で挟持して安定して通電することができる。
【0300】
また、金属製板材１０ｍ，第２金属製板材３０ｍで構成された救援端子１ｍにおいて、挟持するクランプ挟持部２０２を係止する先端折曲部１７ｍが、金属製板材１０ｍ，第２金属製板材３０ｍの主面から突出するように設けられているため、金属製板材１０ｍ，第２金属製板材３０ｍに対してクランプ２０１の挟持状態を安定させることができる。そのため、クランプ２０１で挟持する救援端子１ｍを介し、安定して通電することができる。
【0301】
さらに、救援端子１ｍにおいてクランプ挟持部２０２で挟持する被挟持部分２０ｍを先端折曲部１７ｍにより明示できるため、作業者がクランプ挟持部２０２によって挟持する被挟持部分２０ｍを間違えることなく確実に挟持でき、金属製板材１０ｍ，第２金属製板材３０ｍに対してクランプ２０１を安定して挟持することができる。
【0302】
また、金属製板材１０ｍの先端側と，第２金属製板材３０ｍの厚み拡大部５０ｍとを所定の厚みに対応する板厚方向Ｄの所定間隔を隔てて配置して被挟持部分２０ｍを構成するため、所定間隔を隔てて配置した金属製板材１０ｍの先端側と，第２金属製板材３０ｍの厚み拡大部５０ｍにより、所定の厚みの被挟持部分２０ｍを構成し、所要の挟持力で挟持することができる。
【0303】
また、被挟持部分２０ｍにおいて、所定間隔を隔てて配置した金属製板材１０ｍの先端側と，第２金属製板材３０ｍの厚み拡大部５０ｍ同士の間隔を保持する折り曲げ切片１６ｍが設けられているため、所定間隔を隔てて配置した金属製板材１０ｍの先端側と，第２金属製板材３０ｍの厚み拡大部５０ｍで構成した被挟持部分２０ｍをクランプ挟持部２０２で挟持すると、クランプ挟持部２０２の挟持力で近接しようとするが、金属製板材１０ｍの先端側と厚み拡大部５０ｍとの間隔を折り曲げ切片１６ｍにより所定間隔に保持することができる。したがって、クランプ２０１は所要の挟持力で被挟持部分２０ｍを挟持することができる。
【0304】
また、折り曲げ切片１６ｍは、所定間隔を隔てて配置した金属製板材１０ｍの先端側に設けられ、厚み拡大部５０ｍに向かう凸状であるため、所定間隔を隔てて配置した金属製板材１０ｍの先端側と，第２金属製板材３０ｍの厚み拡大部５０ｍで構成した被挟持部分２０ｍをクランプ挟持部２０２で挟持すると、金属製板材１０ｍの先端側に設けた折り曲げ切片１６ｍが、第２金属製板材３０ｍの厚み拡大部５０ｍと当接して間隔を保持することができる。したがって、クランプ２０１は所要の挟持力で被挟持部分２０ｍを挟持することができる。
【0305】
また、折り曲げ切片１６ｍは、所定間隔を隔てて配置した金属製板材１０ｍの先端側に設けられ、他方に向かう折り曲げ切片であるため、折り曲げ切片１６ｍの形状によって他方に向かう突出量を調整でき、他方に向かって突出する簡易な構造の折り曲げ切片１６ｍが他方に当接することで、所定間隔を保持することができる。したがって、クランプ２０１は所要の挟持力で被挟持部分２０ｍを挟持することができる。
【0306】
また、所定間隔を隔てて配置した金属製板材１０ｍ，第２金属製板材３０ｍの先端に、他方から離間する側に曲げられた先端折曲部１７ｍが設けられているため、クランプ挟持部２０２で挟持する被挟持部分２０ｍのみかけの厚さがさらに増大することで、クランプ挟持部２０２の挟持力が増大し、さらに安定した挟持状態で挟持することができる。
【0307】
詳述すると、所定間隔を隔てて配置した金属製板材１０ｍの先端側と，第２金属製板材３０ｍの厚み拡大部５０ｍ同士で構成する被挟持部分２０ｍを挟持するクランプ挟持部２０２は、先端折曲部１７ｍも一緒に挟持するため、巻きバネ２０５の付勢力に抗して大きく開いて、クランプ挟持部２０２の挟持力が増大し、クランプ２０１はさらに安定した挟持状態で挟持することができる。
【0308】
また、先端折曲部１７ｍにおける幅方向Ｗの中央に、対向方向に向かって凹状となる中央凹部１８が設けられているため、電気接続箱１００のベース体１０２に装着する際に、周辺部品が先端折曲部１７ｍに設けた中央凹部１８を通過でき、周辺部品と干渉することを防止できる。
【0309】
なお、折り曲げ切片１６ｍは、上述したように、金属製板材１０ｍの端子本体部１１に設けたが、第２金属製板材３０ｍの厚み拡大部５０ｍに背面側Ｄｂに向かうように設けてもよいし、金属製板材１０ｍの端子本体部１１と第２金属製板材３０ｍの厚み拡大部５０ｍとの両方に設け、突出方向Ｈの位置を変えて配置してもよい。
また、第２金属製板材３０ｍを金属製板材１０ｍの背面側Ｄｂに積層して一体化してもよい。
また、第２金属製板材３０ｍを金属製板材１０ｍの背面側Ｄｂに積層して一体化してもよい。
【0310】
（第１４実施形態）
続いて、第１４実施形態の救援端子１ｎについて以下において図３０乃至図３２とともに詳述する。
なお、図３０は第１４実施形態の救援端子１ｎの説明図を示し、図３１は第１４実施形態の救援端子１ｎの分解説明図を示し、図３２は第１４実施形態の救援端子１ｎの説明図を示している。
続いて、第１４実施形態の救援端子１ｎについて以下において図３０乃至図３２とともに詳述する。
なお、図３０は第１４実施形態の救援端子１ｎの説明図を示し、図３１は第１４実施形態の救援端子１ｎの分解説明図を示し、図３２は第１４実施形態の救援端子１ｎの説明図を示している。
【0311】
詳しくは、図３０（ａ）は救援端子１ｎの正面、左側面及び平面を示す図であり、図３０（ｂ）は救援端子１ｎの背面、左側面及び平面を示す図である。なお、図３０において、第１金属製板材１０ｎの第１基台部１２ｎと一体成型される電源分岐部１４０及び第２金属製板材３０ｎの第２基台部３２ｎと一体成型される電源分岐部３４０を破線で示している。
【0312】
また、図３１（ａ）は電源入力端子１５０、固定ボルト１６１及びナット１６２を分解した状態の救援端子１ｎの正面、左側面及び平面を示す図であり、図３１（ｂ）は同状態の救援端子１ｎの背面、左側面及び平面を示す図である。
図３２（ａ）はクランプ挟持部２０２で挟持された状態の救援端子１ｎの図３２（ｂ）のＡ－Ａ矢視断面図を示し、図３２（ｂ）は同状態の救援端子１ｎの正面図を示している。
図３２（ａ）はクランプ挟持部２０２で挟持された状態の救援端子１ｎの図３２（ｂ）のＡ－Ａ矢視断面図を示し、図３２（ｂ）は同状態の救援端子１ｎの正面図を示している。
【0313】
図３０乃至図３２に示す第１４実施形態の救援端子１ｎは、上述の救援端子１ａと同様に、２枚の金属製板材１０ｎ，３０ｎを積層して構成している。
具体的には、救援端子１ｎは、救援端子１ａと同様に、第１端子本体部１１ｎと第１基台部１２ｎで構成する略逆Ｔ字状に形成された金属製板材１０ｎと、別体構成された第２金属製板材３０ｎとを、板厚方向Ｄに積層して構成している。
具体的には、救援端子１ｎは、救援端子１ａと同様に、第１端子本体部１１ｎと第１基台部１２ｎで構成する略逆Ｔ字状に形成された金属製板材１０ｎと、別体構成された第２金属製板材３０ｎとを、板厚方向Ｄに積層して構成している。
【0314】
より具体的には、金属製板材１０ｎは、突出方向Ｈに延びる第１端子本体部１１ｎと、第１端子本体部１１ｎの基端側において幅方向Ｗに延びる第１基台部１２ｎとで略逆Ｔ字状に形成している。
図示省略するが、第１基台部１２ｎの先には、図３０において破線で電源分岐部１４０が一体成型されているが、電源分岐部１４０が無くてもよい。
図示省略するが、第１基台部１２ｎの先には、図３０において破線で電源分岐部１４０が一体成型されているが、電源分岐部１４０が無くてもよい。
【0315】
そして、第１端子本体部１１ｎは、幅方向Ｗの長さがクランプ２０１のクランプ挟持部２０２の幅に対応する幅よりひと回り幅広に形成され、突出方向Ｈに長い帯状であり、第１基台部１２ｎには、締結体１６０によって電源入力端子１５０が取り付けられている。
【0316】
詳しくは、第１端子本体部１１ｎと第１基台部１２ｎの間には、図３１に示すようにボルト孔１３ｎが設けられている。図示省略するバッテリに接続された電源入力端子１５０を、ボルト孔１３ｎ，３３ｎに対して取り付ける締結体１６０は、ボルト孔１３ｎを貫通する固定ボルト１６１と、固定ボルト１６１と螺合するナット１６２とがある。
なお、電源入力端子１５０及び締結体１６０は、第１基台部１２ｎに限定されず、突出方向Ｈにおいても幅方向Ｗにおいても適宜の箇所に配置してもよい。
なお、電源入力端子１５０及び締結体１６０は、第１基台部１２ｎに限定されず、突出方向Ｈにおいても幅方向Ｗにおいても適宜の箇所に配置してもよい。
【0317】
このように構成された締結体１６０を用いて電源入力端子１５０を救援端子１ｎに取り付けるには、ボルト孔１３ｎ，３３ｎに対して電源入力端子１５０を配置し、固定ボルト１６１の軸部をボルト孔１３ｎ，３３ｎ及び電源入力端子１５０に挿通し、その反対側でナット１６２と固定ボルト１６１とを螺合することで、電源入力端子１５０を救援端子１ｎに取付け、固定することができる。
【0318】
このように、第１端子本体部１１ｎの突出方向Ｈの先端には、金属製板材１０において突出方向Ｈの先端に設けた先端折曲部１４と反対側である正面側Ｄｆに折り曲げられた先端折曲部１４ｎを備えている。
【0319】
なお、第１端子本体部１１ｎに対して先端折曲部１４ｎが正面側Ｄｆに突出する長さは、救援端子１ｎを形成する金属製板材１０ｎの厚みの５倍程度の長さであり、所定の厚みであるおよそ５ｍｍ程度で形成している。
また、先端折曲部１４ｎは第１端子本体部１１ｎより幅狭で、クランプ挟持部２０２の幅に対応する幅で形成されている。
また、先端折曲部１４ｎは第１端子本体部１１ｎより幅狭で、クランプ挟持部２０２の幅に対応する幅で形成されている。
【0320】
このように構成した第１金属製板材１０ｎと積層する第２金属製板材３０ｎは、金属製板材１０ｎにおける第１端子本体部１１ｎと同じ幅で形成された帯状であり、第１端子本体部１１ｎ及び第１基台部１２ｎとの突出方向Ｈの長さと同じ長さで形成され、金属製板材１０ｎにおけるボルト孔１３ｎと対応する箇所にボルト孔３３ｎを設けている。
【0321】
なお、第２金属製板材３０ｎにおいて、第１金属製板材１０ｎの第１端子本体部１１ｎに対応する部分を第２端子本体部３１ｎとし、第１金属製板材１０ｎの第１基台部１２ｎに対応する部分を第２基台部３２ｎとしている。
図示省略するが、第２基台部３２ｎの先には、図３０において破線で電源分岐部３４０が一体成型されているが、電源分岐部３４０が無くてもよい。
図示省略するが、第２基台部３２ｎの先には、図３０において破線で電源分岐部３４０が一体成型されているが、電源分岐部３４０が無くてもよい。
【0322】
第２金属製板材３０ｎは、金属製板材１０ｎと同等の厚みの金属製厚板材で形成されている。具体的には、本実施形態では、約１ｍｍ厚の銅合金製の板材である金属製板材１０ｎに対して、第２金属製板材３０ｎもおよそ１ｍｍ厚の銅合金製の板材である。
【0323】
このように構成された救援端子１ｎの第１端子本体部１１ｎ及び第２端子本体部３１ｎにおける突出方向Ｈの側を、クランプ２０１のクランプ挟持部２０２によって挟持される被挟持部分２０ｎとしている。
したがって、被挟持部分２０ｎは、端子本体部１１ｎ，３１ｎの一部と、第１端子本体部１１ｎより正面側Ｄｆに突出する先端折曲部１４ｎとを有することとなる。
したがって、被挟持部分２０ｎは、端子本体部１１ｎ，３１ｎの一部と、第１端子本体部１１ｎより正面側Ｄｆに突出する先端折曲部１４ｎとを有することとなる。
【0324】
このように構成された救援端子１ｎは、電気接続箱１００におけるベース部１０３に対して、基台部１２ｎ，３２ｎがベース体１０２の内部に配置され、被挟持部分２０ｎはベース部１０３を貫通し、ベース部１０３より突出方向Ｈに突出する態様で取り付けられる。
【0325】
そして、上述するように、端子ホルダ１１０に沿って配置された救援端子１ｎは、端子カバー１１１を開放すると、端子本体部１１ｎ，３１ｎの被挟持部分２０ｎが露出することとなり、クランプ２０１のクランプ挟持部２０２で挟持することができる。このとき、クランプ挟持部２０２は、図３２（ａ）に示すように、端子本体部１１ｎ，３１ｎの一部及び先端折曲部１４ｎを挟み込んで挟持することとなる。
【0326】
上述したように、クランプ挟持部２０２で挟持される金属製板材１０ｎ，３０ｎの突出方向Ｈの側の被挟持部分２０ｎが、所要の挟持力でクランプ挟持部２０２が挟持する所定の厚みを有するため、上述の救援端子１ｎは、第１実施形態の救援端子１の主たる効果と同じ主たる効果を奏することができる。
【0327】
詳述すると、電気接続箱１００においてベース体１０２のベース部１０３から突出するように設けられ、ブースターケーブル２００のクランプ２０１におけるクランプ挟持部２０２で挟持する救援端子１ｎは、電気回路と接続され、板厚方向Ｄに積層された２枚の金属製板材１０ｎ，３０ｎが備えられるとともに、突出方向Ｈの端部をクランプ挟持部２０２で挟持される被挟持部分２０ｎとし、２枚の金属製板材１０ｎ，３０ｎのうち第１金属製板材１０ｎの先端部に、第２金属製板材３０ｎに対して反対側となる正面側Ｄｆに突出する先端折曲部１４ｎを設け、被挟持部分２０ｎは、２枚の金属製板材１０ｎ，３０ｎと先端折曲部１４ｎとで、所要の挟持力でクランプ挟持部２０２が挟持する所定の厚みを有するため、救援端子１ｎは、耐久性が高く、クランプ２０１で挟持して安定して通電することができる。
【0328】
より詳しくは、クランプ挟持部２０２で挟持される被挟持部分２０ｎの厚みを、２枚の金属製板材１０ｎ，３０ｎと、２枚の金属製板材１０ｎ，３０ｎのうち第１金属製板材１０ｎの先端部に設けた先端折曲部１４ｎとで所定の厚み、つまりクランプ挟持部２０２による挟持状態が安定する挟持力を作用させてクランプ挟持部２０２が挟持する厚みとすることで、樹脂製のバスバー保持部を有する場合に比べて耐久性を向上できるとともに、クランプ挟持部２０２は所要の挟持力で２枚の金属製板材１０ｎ，３０ｎの被挟持部分２０ｎを挟持することができる。したがって、クランプ２０１で挟持して安定して通電することができる。
【0329】
また、２枚の金属製板材１０ｎ，３０ｎをクランプ挟持部２０２で挟持するため、ベース体１０２に一体形成された樹脂製の保持部と金属製板材をクランプ挟持部２０２で挟持する場合に比べて、クランプ挟持部２０２と２枚の金属製板材１０ｎ，３０ｎとの接触面積が増大し、導通性が向上する。そのため、クランプ挟持部２０２で挟持され、大電流が通電することによる救援端子１ｎの発熱量を低減することができる。
【0330】
また、先端折曲部１４ｎは、２枚の金属製板材１０ｎ，３０ｎのうち第１金属製板材１０ｎの先端を、２枚の金属製板材１０ｎ，３０ｎのうち第２金属製板材３０ｎに対して反対側である正面側Ｄｆに曲げて形成されているため、クランプ挟持部２０２によって挟持される被挟持部分２０ｎの厚さを増大して、安定した挟持状態で挟持するための先端折曲部１４ｎを容易に構成することができる。
【0331】
また、２枚の金属製板材１０ｎ，３０ｎのうち先端折曲部１４ｎは第１金属製板材１０ｎに設けられ、他方が第２金属製板材３０ｎであり、第１金属製板材１０ｎは、基部側の第１基台部１２ｎ、及び第１基台部１２ｎから突出する幅狭の第１端子本体部１１ｎが備えられ、第２金属製板材３０ｎは、第１端子本体部１１ｎと同じ幅の第２端子本体部３１ｎ、及び第２端子本体部３１ｎと同じ幅の第２基台部３２ｎで略帯状に形成されている。
【0332】
そのため、幅広の第１基台部１２ｎ及び幅狭の第１端子本体部１１ｎで構成する第１金属製板材１０ｎと、同幅の第２端子本体部３１ｎ及び第２基台部３２ｎで帯状に形成された第２金属製板材３０ｎとを積層して、所要の挟持力でクランプ挟持部２０２が挟持する所定の厚みの被挟持部分２０ｎを有する救援端子１ｎを構成することができる。
【0333】
また、先端折曲部１４ｎは、クランプ挟持部２０２の幅に対応する幅で形成されるとともに、第１端子本体部１１ｎの幅より幅狭で形成されているため、第１端子本体部１１ｎより幅方向Ｗに突出することのない先端折曲部１４ｎを形成することができる。
【0334】
この発明の構成と、実施形態との対応において、この発明の電気接続箱は電気接続箱１００に対応し、
以下同様に、
ベース体はベース体１０２に対応し、
ベース部はベース部１０３に対応し、
ブースターケーブルはブースターケーブル２００に対応し、
クランプはクランプ２０１に対応し、
クランプ挟持部はクランプ挟持部２０２に対応し、
救援端子は救援端子１，１ａ～１ｎに対応し、
被挟持部分は被挟持部分２０，２０ａ～２０ｎに対応し、
金属製板材は金属製板材１０，１０ａ～１０ｎに対応し、
突出方向は突出方向Ｈに対応し、
幅方向は幅方向Ｗに対応し、
曲げ被挟持部分は側方折曲片１５に対応し、
係止部は凹状ビード１６ｋ，ビード１６ｇに対応し、
先端曲げ部は先端折曲部１４，１４ｎ，先端折曲部１７ｋに対応し、
金属製厚板材は第２金属製板材３０，厚板ナット４０ｇに対応し、
第２金属製板材は第２金属製板材３０，３０ｅ，３０ｆ，３０ｈ，３０ｎ，厚板ナット４０ｇに対応し、
ビードは凹状ビード１６ｋに対応し、
凹部は中央凹部１８に対応し、
間隔保持部は凹状ビード１６ｋ，折り曲げ切片１６ｍに対応し、
金属製板材の一部は第２金属製板材３０ｋ，３０ｍの先端側に対応し、
固定ボルトは固定ボルト１６１に対応し、
締結孔はナット部１６２ｇに対応し、
締結体は締結体１６０に対応し、
電源入力端子は電源入力端子１５０に対応し、
凸状間隔保持部は凹状ビード１６ｋ，折り曲げ切片１６ｍに対応し、
凸状片は折り曲げ切片１６ｍに対応し、
突出方向ビードは縦ビード１６ｉ，格子ビード１６ｊに対応するも、この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、請求項に示される技術思想に基づいて応用することができ、多くの実施の形態を得ることができる。
以下同様に、
ベース体はベース体１０２に対応し、
ベース部はベース部１０３に対応し、
ブースターケーブルはブースターケーブル２００に対応し、
クランプはクランプ２０１に対応し、
クランプ挟持部はクランプ挟持部２０２に対応し、
救援端子は救援端子１，１ａ～１ｎに対応し、
被挟持部分は被挟持部分２０，２０ａ～２０ｎに対応し、
金属製板材は金属製板材１０，１０ａ～１０ｎに対応し、
突出方向は突出方向Ｈに対応し、
幅方向は幅方向Ｗに対応し、
曲げ被挟持部分は側方折曲片１５に対応し、
係止部は凹状ビード１６ｋ，ビード１６ｇに対応し、
先端曲げ部は先端折曲部１４，１４ｎ，先端折曲部１７ｋに対応し、
金属製厚板材は第２金属製板材３０，厚板ナット４０ｇに対応し、
第２金属製板材は第２金属製板材３０，３０ｅ，３０ｆ，３０ｈ，３０ｎ，厚板ナット４０ｇに対応し、
ビードは凹状ビード１６ｋに対応し、
凹部は中央凹部１８に対応し、
間隔保持部は凹状ビード１６ｋ，折り曲げ切片１６ｍに対応し、
金属製板材の一部は第２金属製板材３０ｋ，３０ｍの先端側に対応し、
固定ボルトは固定ボルト１６１に対応し、
締結孔はナット部１６２ｇに対応し、
締結体は締結体１６０に対応し、
電源入力端子は電源入力端子１５０に対応し、
凸状間隔保持部は凹状ビード１６ｋ，折り曲げ切片１６ｍに対応し、
凸状片は折り曲げ切片１６ｍに対応し、
突出方向ビードは縦ビード１６ｉ，格子ビード１６ｊに対応するも、この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、請求項に示される技術思想に基づいて応用することができ、多くの実施の形態を得ることができる。
【0335】
例えば、上述の電気接続箱１００においてベース体１０２のベース部１０３から突出するように設けられた救援端子１は、電気接続箱１００の内部において、他の部分より突出する態様であったが、他の部分より突出しなくても救援端子１の周りに凹部を設けて突出する態様、電気接続箱１００の外部において突出する態様、電気接続箱１００の外部において突出しなくても、電気接続箱１００の外部に露出するように内部において突出する態様であってもよい。
【0336】
上述の凹凸嵌合部１６ｅ，１６ｆは、幅方向Ｗに所定間隔を隔てて２つ設けたが、ひとつであっても３つ以上であってもよい。凹凸嵌合部１６ｅ，１６ｆが複数設けられる場合、すべての凹凸嵌合部１６ｅ，１６ｆが同方向に凹凸嵌合してもよいし、いくつかの凹凸嵌合部１６ｅ，１６ｆが他の凹凸嵌合部１６ｅ，１６ｆと逆方向に凹凸嵌合してもよい。
【0337】
上述の救援端子１ｋ，１ｍは、金属製板材１０ｋと、第２金属製板材３０ｋ，３０ｍとを積層し、第２金属製板材３０ｋ，３０ｍを折り曲げて厚み拡大部５０ｋ，５０ｍを形成したが、金属製板材１０ｋの一部を分岐させるとともに折り曲げて、所定間隔を隔てて配置して厚み拡大部５０ｋ，５０ｍを形成してもよい。
【0338】
上記締結体１６０は、固定ボルト１６１と、ナット１６２やナット部１６２ｇとで構成したが、金属製板材１０に設けられたスタッドボルトに対してナット１６２を螺合させるように構成してもよい。
【0339】
なお、上述の救援端子１，１ａ～１ｎでは、被挟持部分２０，２０ａ～２０ｎを挟持するクランプ挟持部２０２を係止する係止凹部１６などの係止部を被挟持部分２０，２０ａ～２０ｎに備えたが、クランプ挟持部２０２が所定の挟持力（本明細書において約０．５ｋｇｆ以上、より好ましくは約１．０ｋｇｆ以上）で挟持できるように被挟持部分２０，２０ａ～２０ｎについて所定の厚み（本明細書において約５ｍｍ以上２０ｍｍ以下）で形成していれば、係止部を備えなくてもよい。
【符号の説明】
【0340】
１，１ａ～１ｎ…救援端子
１０，１０ａ～１０ｎ…金属製板材
１４，１４ｎ…先端折曲部
１５…側方折曲片
１６…係止凹部
１６ｉ…縦ビード
１６ｊ…格子ビード
１６ｋ…凹状ビード
１６ｍ…折り曲げ切片
１７ｋ，１７ｍ…先端折曲部
１８…中央凹部
２０，２０ａ～２０ｎ…被挟持部分
３０，３０ｅ，３０ｆ，３０ｈ，３０ｋ，３０ｍ，３０ｎ…第２金属製板材
４０ｇ…厚板ナット
１００…電気接続箱
１０２…ベース体
１０３…ベース部
１５０…電源入力端子
１６０…締結体
１６１…固定ボルト
１６２ｇ…ナット部
２００…ブースターケーブル
２０１…クランプ
２０２…クランプ挟持部
Ｈ…突出方向
Ｗ…幅方向
１０，１０ａ～１０ｎ…金属製板材
１４，１４ｎ…先端折曲部
１５…側方折曲片
１６…係止凹部
１６ｉ…縦ビード
１６ｊ…格子ビード
１６ｋ…凹状ビード
１６ｍ…折り曲げ切片
１７ｋ，１７ｍ…先端折曲部
１８…中央凹部
２０，２０ａ～２０ｎ…被挟持部分
３０，３０ｅ，３０ｆ，３０ｈ，３０ｋ，３０ｍ，３０ｎ…第２金属製板材
４０ｇ…厚板ナット
１００…電気接続箱
１０２…ベース体
１０３…ベース部
１５０…電源入力端子
１６０…締結体
１６１…固定ボルト
１６２ｇ…ナット部
２００…ブースターケーブル
２０１…クランプ
２０２…クランプ挟持部
Ｈ…突出方向
Ｗ…幅方向
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】