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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024090979
(43)【公開日】2024-07-04
(54)【発明の名称】発光装置及び発光モジュール
(51)【国際特許分類】
   H01L 33/56 20100101AFI20240627BHJP
   H01L 33/48 20100101ALI20240627BHJP
【FI】
H01L33/56
H01L33/48
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022207212
(22)【出願日】2022-12-23
(71)【出願人】
【識別番号】000226057
【氏名又は名称】日亜化学工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100138863
【弁理士】
【氏名又は名称】言上 惠一
(74)【代理人】
【識別番号】100221501
【弁理士】
【氏名又は名称】式見 真行
(72)【発明者】
【氏名】井村 俊文
(72)【発明者】
【氏名】若藤 晃由
(72)【発明者】
【氏名】東 伸悟
(72)【発明者】
【氏名】岡田 卓也
【テーマコード(参考)】
5F142
【Fターム(参考)】
5F142AA02
5F142CB23
5F142CE06
5F142CE16
5F142CE32
5F142CG04
5F142CG05
5F142CG14
5F142CG32
5F142DA12
5F142DB02
5F142DB18
5F142FA18
5F142FA42
5F142FA46
5F142FA48
(57)【要約】
【課題】高輝度の発光装置の提供。
【解決手段】発光装置10aは、基板2と半導体層3とを備える発光素子11と、発光素子11の上方及び側方に配置される第1透光性部材13と、発光素子11の側面と第1透光性部材13との間に配置される第2透光性部材17と、第1透光性部材13の上面に配置される光調整部材18と、を備え、第1透光性部材13は第1樹脂を含み、第2透光性部材17は第2樹脂を含み、第2樹脂の屈折率は、基板2の屈折率より小さく、第1樹脂の屈折率より大きい。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と半導体層とを備える発光素子と、
前記発光素子の上方及び側方に配置される第1透光性部材と、
前記発光素子の側面と第1透光性部材との間に配置される第2透光性部材と、
前記第1透光性部材の上面に配置される光調整部材と、を備え、
前記第1透光性部材は第1樹脂を含み、
前記第2透光性部材は第2樹脂を含み、
前記第2樹脂の屈折率は、前記基板の屈折率より小さく、前記第1樹脂の屈折率より大きい、発光装置。
【請求項2】
前記第2樹脂の屈折率は、1.51以上1.70以下である、請求項1に記載の発光装置。
【請求項3】
前記第2透光性部材は、さらにガラスフィラーを含む、請求項1に記載の発光装置。
【請求項4】
前記第2樹脂と前記ガラスフィラーとの屈折率の差は、0.1以内である、請求項3に記載の発光装置。
【請求項5】
前記第2樹脂は、シリコーン樹脂を含む、請求項1に記載の発光装置。
【請求項6】
前記第2透光性部材の幅は、1μm以上100μm以下である、請求項1に記載の発光装置。
【請求項7】
前記第2透光性部材は、前記基板の側面全体を覆う、請求項1に記載の発光装置。
【請求項8】
前記第2透光性部材は、前記発光素子の側面全体を覆う、請求項1に記載の発光装置。
【請求項9】
前記基板は、サファイアである、請求項1に記載の発光装置。
【請求項10】
前記第1樹脂の屈折率は、1.35以上1.55以下である、請求項1に記載の発光装置。
【請求項11】
前記第1樹脂は、シリコーン樹脂又はエポキシ樹脂を含む、請求項1に記載の発光装置。
【請求項12】
前記発光素子の下方に、さらに被覆部材が配置される、請求項1に記載の発光装置。
【請求項13】
前記被覆部材は、さらに前記第2透光性部材の下面及び前記第1透光性部材の下面に連続して配置され、
前記第1透光性部材の下面に配置される前記被覆部材の厚みは、前記発光素子の下面に配置される前記被覆部材の厚みよりも小さい、請求項12に記載の発光装置。
【請求項14】
前記被覆部材は、前記透光性部材の下に配置される第3樹脂を含む第1被覆層と、前記第1被覆層の下に配置される第4樹脂を含む第2被覆層と、を含み、
前記第3樹脂の屈折率は、前記第4樹脂の屈折率より小さい、請求項12に記載の発光装置。
【請求項15】
請求項1から14のいずれか1項に記載の発光装置と、
前記発光装置の側方に配置される第1透光部と、
前記発光装置及び前記第1透光部の上方に配置される第2透光部と、
前記発光装置、前記第1透光部及び前記第2透光部の上方に配置されるモジュール光調整部材と、を備える発光モジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、発光装置及び発光モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
発光ダイオード等の発光素子と、発光素子を被覆する蛍光体層とを備えた発光装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016-119454号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
高輝度の発光装置が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様によれば、発光装置は、基板と半導体層とを備える発光素子と、前記発光素子の上方及び側方に配置される第1透光性部材と、前記発光素子の側面と第1透光性部材との間に配置される第2透光性部材と、前記第1透光性部材の上面に配置される光調整部材と、を備え、前記第1透光性部材は第1樹脂を含み、前記第2透光性部材は第2樹脂を含み、前記第2樹脂の屈折率は、前記基板の屈折率より小さく、前記第1樹脂の屈折率より大きい。
【0006】
本開示の一態様によれば、発光モジュールは、前記本開示の発光装置と、前記発光装置の側方に配置される第1透光部と、前記発光装置及び前記第1透光部の上方に配置される第2透光部と、前記発光装置、前記第1透光部及び前記第2透光部の上方に配置されるモジュール光調整部材と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
以上により、高輝度の発光装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施形態1に係る発光装置の模式平面図である。
図2図1のII-II線における模式断面図である。
図3】本実施形態1の変形例1に係る発光装置の模式断面図である。
図4】本実施形態1の変形例2に係る発光装置の模式断面図である。
図5】本実施形態1の変形例3に係る発光装置の模式断面図である。
図6】本実施形態1の変形例4に係る発光装置の模式断面図である。
図7A】本実施形態1に係る第2透光性部材の形成方法を示す模式断面図である。
図7B】本実施形態1に係る第2透光性部材の形成方法を示す模式断面図である。
図7C】本実施形態1に係る第2透光性部材の形成方法を示す模式断面図である。
図8A】本実施形態1に係る発光装置の製造方法を示す模式断面図である。
図8B】本実施形態1に係る発光装置の製造方法を示す模式断面図である。
図8C】本実施形態1に係る発光装置の製造方法を示す模式断面図である。
図8D】本実施形態1に係る発光装置の製造方法を示す模式断面図である。
図8E】本実施形態1に係る発光装置の製造方法を示す模式断面図である。
図8F】本実施形態1に係る発光装置の製造方法を示す模式断面図である。
図8G】本実施形態1に係る発光装置の製造方法を示す模式断面図である。
図8H】本実施形態1に係る発光装置の製造方法を示す模式断面図である。
図8I】本実施形態1に係る発光装置の製造方法を示す模式断面図である。
図8J】本実施形態1に係る発光装置の製造方法を示す模式断面図である。
図9A】本実施形態1の変形例2に係る発光装置の製造方法を示す模式断面図である。
図9B】本実施形態1の変形例2に係る発光装置の製造方法を示す模式断面図である。
図9C】本実施形態1の変形例2に係る発光装置の製造方法を示す模式断面図である。
図10】本実施形態2に係る発光モジュール及び面状光源の模式平面図である。
図11図10のXI-XI線における模式断面図である。
図12】本実施形態2に係るモジュール光調整部材の模式断面図である。
【0009】
以下、図面を参照し、実施形態について説明する。各図面は、実施形態を模式的に示したものであるため、各部材のスケール、間隔若しくは位置関係などが誇張、又は部材の一部の図示を省略する場合がある。本明細書では、Z軸の矢印方向を上方とし、Z軸の矢印方向と反対側の方向を下方とする。また、断面図として、切断面のみを示す端面図を示す場合がある。
【0010】
以下の説明において、実質的に同じ機能を有する構成要素は共通の参照符号で示し、説明を省略することがある。また、特定の方向又は位置を示す用語(例えば、「上」、「下」及びそれらの用語を含む別の用語)を用いる場合がある。しかしながら、それらの用語は、参照した図面における相対的な方向又は位置を分かり易さのために用いているに過ぎない。参照した図面における「上」、「下」等の用語による相対的な方向又は位置の関係が同一であれば、本開示以外の図面、実際の製品等において、参照した図面と同一の配置でなくてもよい。本明細書において「平行」とは、2つの直線、辺、面等が延長しても交わらない場合だけでなく、2つの直線、辺、面等がなす角度が10°以内の範囲で交わる場合も含む。本明細書において「上」と表現する位置関係は、接している場合と、接していないが上方に位置している場合も含む。
【0011】
(発光装置)
(実施形態1)
実施形態1の発光装置10aを、図1及び図2を参照して説明する。図1は、発光装置10aの平面図を表す。図2は、発光装置10aの断面図を表す。
【0012】
発光装置10aは、基板2と半導体層3とを備える発光素子11と、発光素子11の上方及び側方に配置される第1透光性部材13と、発光素子11の側面4と第1透光性部材13との間に配置される第2透光性部材17と、第1透光性部材13の上面に配置される光調整部材18と、を備える。第1透光性部材13は第1樹脂を含む。第2透光性部材17は第2樹脂を含む。第2樹脂の屈折率は、基板2の屈折率より小さく、第1樹脂の屈折率より大きい。これにより高輝度の発光装置を提供することができる。詳細については後述するが、基板2の平面に対して水平な方向においては、発光素子11で発光された光は、基板2、第2透光性部材17、第1透光性部材13の順に光が透過し、この順に徐々に屈折率が小さくなっているため、水平方向に光を透過し易くなる。一方、基板2の平面に対して垂直な方向においては、発光素子11で発光された光は、基板2、第1透光性部材13、光調整部材18の順に光が透過する。そして、基板2と第1透光性部材13との屈折率差が大きいため、基板2、第1透光性部材13との界面で反射が生じ、垂直方向への光は水平方向に出射されやすくなる。結果として垂直方向への光量が減り、水平方向への光量が増えることで発光装置からの輝度を高くすることができる。また、水平方向における輝度むらを低減することができる。
【0013】
(発光素子11)
発光素子11は、基板2と半導体層3とを備える。基板2は、例えば、サファイア又は窒化ガリウム等であり、好ましくはサファイアであり得る。発光素子11の発光ピーク波長が460nmである場合に、460nm付近におけるサファイアの屈折率は約1.78、窒化ガリウムの屈折率は約2.47である。半導体層3は、例えば、基板2上に配置されるn型半導体層と、p型半導体層と、n型半導体層とp型半導体層に挟まれた発光層とを含む。また、発光素子11は、n型半導体層と電気的に接続されたn側電極と、p型半導体層と電気的に接続されたp側電極とを含む。n側電極、及び、p側電極は、発光素子11の下面の一部を構成する。さらに、発光装置10aは、正負の一対の電極12を含む。正負の一対の電極12は、発光装置10aの下面の一部を構成する。一対の電極12のうちの一方はp側電極と電気的に接続され、他方はn側電極と電気的に接続されている。尚、発光装置10aは電極12を含んでいなくてもよい。発光装置10aが正負の一対の電極12を含んでいない場合には、発光素子11のn側電極とp側電極が、発光装置10aの下面の一部を構成する。また、発光装置10aは基板を備えていなくてもよい。このようにすることで、Z方向において発光装置10aを小型化しやすくなる。
【0014】
発光層の構造としては、ダブルヘテロ構造、単一量子井戸構造(SQW)のように単一の活性層を持つ構造でもよいし、多重量子井戸構造(MQW)のようにひとまとまりの活性層群を持つ構造でもよい。発光層は、可視光又は紫外光を発光可能である。発光層は、可視光として、青色から赤色までを発光可能である。このような発光層を含む半導体層としては、例えばInAlGa1-x-yN(0≦x、0≦y、x+y≦1)を含むことができる。半導体層は、上述した発光が可能な発光層を少なくとも1つ含むことができる。例えば、半導体層は、n型半導体層とp型半導体層との間に1つ以上の発光層を含む構造であってもよいし、n型半導体層と発光層とp型半導体層とを順に含む構造が複数回繰り返された構造であってもよい。半導体層が複数の発光層を含む場合、発光ピーク波長が異なる発光層を含んでいてもよいし、発光ピーク波長が同じ発光層を含んでいてもよい。なお、発光ピーク波長が同じとは、例えば、数nm程度のばらつきがあってもよい。このような発光層の組み合わせとしては適宜選択することができ、例えば半導体層が2つの発光層を含む場合、青色光と青色光、緑色光と緑色光、赤色光と赤色光、紫外光と紫外光、青色光と緑色光、青色光と赤色光、又は緑色光と赤色光などの組み合わせで発光層を選択することができる。また、発光層は、発光ピーク波長が異なる複数の活性層を含んでいてもよいし、発光ピーク波長が同じ複数の活性層を含んでいてもよい。
【0015】
発光装置10aは、発光素子11を1つ含んでいる。なお、発光装置10aは、複数の発光素子11を含んでいてもよい。発光装置10aが含む複数の発光素子の発光ピーク波長は、同じでも異なっていてもよい。例えば発光装置10aが2つの発光素子を含む場合、青色光と緑色光、青色光と赤色光、紫外光と青光、紫外光と緑色光、紫外光と赤色光、又は緑色光と赤色光などの組み合わせで発光素子の発光ピーク波長を選択することができる。例えば発光装置10aが3つの発光素子を含む場合、青色光と緑色光と赤色光、紫外光と緑色光と赤色光、紫外光と青色光と緑色光、紫外光と青色光と赤色光、紫外光と緑色光と赤色光などの組み合わせで発光素子の発光ピーク波長を選択することができる。
【0016】
(第1透光性部材13)
発光装置10aは、さらに第1透光性部材13を含む。第1透光性部材13は、発光素子11の上方及び側方に配置される。第1透光性部材13によって発光素子11を保護することができる。
【0017】
第1透光性部材13は、第1樹脂を含むことができる。
【0018】
第1樹脂の屈折率は、好ましくは1.35以上1.55以下、例えば、1.35以上1.50以下であり得る。第1樹脂の屈折率を上記の範囲とすることにより、発光装置10aの輝度が向上し得る。
【0019】
本明細書において、屈折率は、JIS K0062に基づいて測定される。具体的には、屈折率は、アッベ屈折計、プルフリッヒ屈折計、ディジタル屈折計などの装置を用いて測定できる。試料は液状樹脂を用いて、常温(25℃±5℃)で測定を行う。光源としては、ナトリウムスペクトルのD線を用いる。
【0020】
第1樹脂としては、例えば、シリコーン樹脂又はエポキシ樹脂が挙げられる。第1樹脂は、好ましくはシリコーン樹脂であり得る。第1樹脂としてシリコーン樹脂又はエポキシ樹脂を用いることにより、発光装置10aの輝度が向上し得る。第1樹脂としてフェニルシリコーン樹脂、ジメチルシリコーン樹脂等を使用することができる。
【0021】
例えば、第1透光性部材13は、発光素子11が発する光に対する透光性を有する。第1透光性部材13は、蛍光体を更に含んでいてもよい。また、蛍光体としては、イットリウム・アルミニウム・ガーネット系蛍光体(例えば、(Y,Gd)(Al,Ga)12:Ce)、ルテチウム・アルミニウム・ガーネット系蛍光体(例えば、Lu(Al,Ga)12:Ce)、テルビウム・アルミニウム・ガーネット系蛍光体(例えば、Tb(Al,Ga)12:Ce)、CCA系蛍光体(例えば、Ca10(POCl:Eu)、SAE系蛍光体(例えば、SrAl1425:Eu)、クロロシリケート系蛍光体(例えば、CaMgSi16Cl:Eu)、シリケート系蛍光体(例えば、(Ba,Sr,Ca,Mg)SiO:Eu)、βサイアロン系蛍光体(例えば、(Si,Al)(O,N):Eu)若しくはαサイアロン系蛍光体(例えば、Ca(Si,Al)12(O,N)16:Eu)等の酸窒化物系蛍光体、LSN系蛍光体(例えば、(La,Y)Si11:Ce)、BSESN系蛍光体(例えば、(Ba,Sr)Si:Eu)、SLA系蛍光体(例えば、SrLiAl:Eu)、CASN系蛍光体(例えば、CaAlSiN:Eu)若しくはSCASN系蛍光体(例えば、(Sr,Ca)AlSiN:Eu)等の窒化物系蛍光体、KSF系蛍光体(例えば、KSiF:Mn)、KSAF系蛍光体(例えば、K(Si1-xAl)F6-x:Mn ここで、xは、0<x<1を満たす。)若しくはMGF系蛍光体(例えば、3.5MgO・0.5MgF・GeO:Mn)等のフッ化物系蛍光体、ペロブスカイト構造を有する量子ドット(例えば、(Cs,FA,MA)(Pb,Sn)(F,Cl,Br,I) ここで、FAとMAは、それぞれホルムアミジニウムとメチルアンモニウムを表す。)、II-VI族量子ドット(例えば、CdSe)、III-V族量子ドット(例えば、InP)、又はカルコパイライト構造を有する量子ドット(例えば、(Ag,Cu)(In,Ga)(S,Se))等を用いることができる。第1透光性部材13に添加する蛍光体としては、1種類の蛍光体を用いてもよく、複数種類の蛍光体を用いてもよい。
【0022】
(第2透光性部材17)
発光装置10aは第2透光性部材17を含む。第2透光性部材17は、発光素子11の側面4と第1透光性部材13との間に配置される。
【0023】
第2透光性部材17は、第2樹脂を含むことができる。
【0024】
第2樹脂の屈折率は、好ましくは1.51以上1.70以下、例えば、1.55以上1.70以下であり得る。第2樹脂の屈折率は、基板2の屈折率より小さく、第1樹脂の屈折率より大きい。第1樹脂の屈折率の範囲(1.35以上1.55以下)と、第2樹脂の屈折率の範囲(1.51以上1.70以下)とは、1.51以上1.55以下で重複するが、一方の樹脂の屈折率が重複範囲である場合には、他方の樹脂の屈折率は、「第2樹脂の屈折率は第1樹脂の屈折率より大きい」の条件を満たす範囲で設定される。第2樹脂の屈折率を上記の範囲とすることにより、発光装置10aの輝度が向上し得る。
【0025】
第2樹脂としては、例えば、シリコーン樹脂又はエポキシ樹脂が挙げられる。第2樹脂は、好ましくはシリコーン樹脂であり得る。第2樹脂として上記の樹脂を用いることにより、発光装置10aの輝度が向上し得る。
【0026】
第2透光性部材17は、フィラーを含むことができる。フィラーとしては、例えば、酸化チタン、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化イットリウム、フッ化カルシウム、フッ化マグネシウム、五酸化ニオブ、チタン酸バリウム、五酸化タンタル、硫酸バリウム、又は、ガラス等の粒子を用いることができる。フィラーは、好ましくはガラスフィラーであり得る。
【0027】
第2樹脂とフィラーとの屈折率の差は、好ましくは0.1以内、より好ましくは0.05以内であり得る。第2樹脂とフィラーとの屈折率の差を小さくすることにより、第2樹脂とフィラーとの界面で反射される光が少なくなり、第2透光性部材17の透明性が高くなる。
【0028】
第2透光性部材17の幅は、好ましくは1μm以上100μm以下、より好ましくは10μm以上80μm以下、又は30μm以上70μm以下であり得る。ここに、「第2透光性部材の幅」とは、第2透光性部材17の外側面から、発光素子11の側面に接する面までの最短距離を意味する。図2では、発光素子11の側面4に接する部分から、第1透光性部材13と接する部分までの、X軸方向における距離(w)をいう。第2透光性部材17の幅を上記の範囲とすることにより、発光装置10aの輝度が向上し得る。
【0029】
第2透光性部材17は、基板2の側面全体を覆う。第2透光性部材17が基板2の側面全体を覆うことにより、発光装置10aの輝度が向上し得る。第2透光性部材17は、基板2の側面に加え、半導体層3の側面全体も覆う。即ち、第2透光性部材17は、発光素子11の側面全体を覆う。第2透光性部材17が発光素子11の側面全体を覆うことにより、発光装置10aの輝度がより向上し得る。
【0030】
第2透光性部材17は、発光素子11の上面を覆っていてもよい。発光素子11の上面は、第2透光性部材17により、全部を覆われていてもよく、一部を覆われていてもよい。
【0031】
図示する例において、平面視における第2透光性部材17の外縁形状は、四角形であるが、これに限定されない。例えば、平面視における第2透光性部材17の外縁形状は、例えば、円形、三角形、四角形、六角形又は八角形等の形状とすることができる。平面視における第2透光性部材17の外縁形状は、発光素子11の外縁形状と相似の形状であってもよく、異なる形状であってもよい。例えば、発光素子11の外縁形状が四角形である場合、第2透光性部材17の外縁形状は四角形であってもよく、他の形状、例えば円形、六角形、八角形であってもよい。また、発光素子11の角部と、第2透光性部材17の角部は、対応する箇所に存在しなくてもよい。例えば、発光素子11の角部は、第2透光性部材17の一辺の中心に対応する位置に存在してもよい。換言すれば、発光素子11及び第2透光性部材17のいずれもが四角形の外縁形状を有する場合、第2透光性部材17の四角形は、発光素子11の四角形に対して45°回転したものであってもよい。
【0032】
(光調整部材18)
発光装置10aは光調整部材18を含む。光調整部材18は、発光装置10aの上面の少なくとも一部を構成する。光調整部材18は、発光素子11の上側に配置される。平面視において光調整部材18と発光素子11とが重なり、その重なる部分において光調整部材18が発光素子11の上方に位置する。光調整部材18は、第1透光性部材13の上方に配置され、第1透光性部材13の上面から出射する光の量や出射方向を調整する。光調整部材18は、発光素子11が発する光に対する反射性及び透光性を有する。第1透光性部材13の上面から出射した光の一部は光調整部材18により反射し、他の一部は光調整部材18を透過する。発光素子11のピーク波長に対する光調整部材18の透過率は、例えば、1%以上30%以下が好ましく、1%以上15%以下であることがより好ましい。発光装置10aが光調整部材18を含むことにより、発光装置10aの直上領域が明るくなりすぎることを低減することができる。
【0033】
光調整部材18は、例えば、光散乱粒子を含む樹脂部材によって構成することができる。光調整部材18の樹脂部材としては、例えば、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、環状ポリオレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂若しくはポリエステル樹脂等の熱可塑性樹脂、又は、エポキシ樹脂若しくはシリコーン樹脂等の熱硬化性樹脂を用いることができる。光調整部材18の光散乱粒子としては、例えば、酸化チタン、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化イットリウム、フッ化カルシウム、フッ化マグネシウム、五酸化ニオブ、チタン酸バリウム、五酸化タンタル、硫酸バリウム、又は、ガラス等の粒子を用いることができる。
【0034】
(被覆部材14)
発光装置10aは、さらに被覆部材14を含むことができる。被覆部材14は、発光素子11の下面に配置される。被覆部材14は、発光装置10aの電極12の下面が被覆部材14から露出するように配置される。被覆部材14は、発光素子11の側面を覆う第2透光性部材17の下面、及び第2透光性部材17の側面を覆う第1透光性部材13の下面にも配置され得る。
【0035】
被覆部材14は、発光素子11が発する光に対する反射性を有する。被覆部材14は、例えば、光散乱粒子を含む樹脂部材によって構成することができる。被覆部材14の樹脂部材としては、例えば、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、環状ポリオレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂若しくはポリエステル樹脂等の熱可塑性樹脂、又は、エポキシ樹脂若しくはシリコーン樹脂等の熱硬化性樹脂を用いることができる。被覆部材14の光散乱粒子としては、例えば、酸化チタン、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化イットリウム、フッ化カルシウム、フッ化マグネシウム、五酸化ニオブ、チタン酸バリウム、五酸化タンタル、硫酸バリウム、又は、ガラス等の粒子を用いることができる。
【0036】
平面視における発光装置10aの形状は特に限定されない。平面視における発光装置10aの形状は、例えば、円形、三角形、四角形、六角形又は八角形等の形状とすることができる。
【0037】
(変形例1)
変形例1の発光装置10bを、図3を参照して説明する。図3は、発光装置10bの断面図を表す。
【0038】
発光装置10bは、第1透光性部材13の下面に配置される被覆部材14の厚みが、発光素子11の下面に配置される被覆部材14の厚みよりも小さい点で、実施形態1の発光装置10aと異なる。
【0039】
発光装置10bにおいて、被覆部材14は、第2透光性部材17の下面及び第1透光性部材13の下面に連続して配置され、発光装置10bの側面における被覆部材14の厚み(t)は、発光素子11の側面の下方における被覆部材14の厚み(t)よりも小さい。被覆部材14の厚みは、第1透光性部材13の下面に配置される被覆部材14の全体において、発光素子11の下面に配置される被覆部材14の厚みよりも小さいことが好ましい。被覆部材14の厚さ方向における断面(Z軸に平行な断面)の形状は、発光素子11の側面の下方部分から、発光装置10bの側面部分に向かって先細りの形状を有することが好ましい。tをtよりも小さくすることにより、発光装置10bの側面における第1透光性部材13の面積が大きくなり、発光装置10bの輝度が高くなり得る。
【0040】
被覆部材14は、発光素子11の側面の下方部分から発光装置10bの側面に向かって薄くなっているが、これに限定されない。例えば、第2透光性部材17の下面に配置される被覆部材14の厚みは、発光素子11の側面の下方における被覆部材14の厚みと同じであって、第2透光性部材17の側面の下方部分から発光装置10bの側面に向かって薄くなっていてもよい。
【0041】
(変形例2)
変形例2の発光装置10cを、図4を参照して説明する。図4は、発光装置10cの断面図を表す。
【0042】
発光装置10cは、光調整部材18が、第1光調整層15aと、第2光調整層15bと、を含む点で、実施形態1の発光装置10aと異なる。
【0043】
第1光調整層15aは、第3樹脂を含み、第1透光性部材13の上に配置される。第1光調整層15aは、好ましくは第1透光性部材13上に接するように配置される。発光素子11が発する光の少なくとも一部は、第1透光性部材13と第1光調整層15aの界面で反射される。これにより、発光装置10cの輝度が向上する。
【0044】
第3樹脂の屈折率は、好ましくは1.35以上1.45以下、例えば、1.36以上1.44以下、1.38以上1.43以下であり得る。第3樹脂の屈折率を上記の範囲とすることにより、発光装置10cの輝度が向上し得る。
【0045】
第3樹脂としては、例えば、シリコーン樹脂が挙げられる。シリコーン樹脂としては、例えば、アルキルシリコーン樹脂、フェニルシリコーン樹脂、フルオロシリコーン樹脂が挙げられる。シリコーン樹脂は、好ましくはアルキルシリコーン樹脂、より好ましくはジメチルシリコーン樹脂であり得る。第3樹脂として上記の樹脂を用いることにより、発光装置10cの輝度が向上し得る。
【0046】
第1光調整層15aは、フィラーを含むことができる。フィラーとしては、例えば、酸化チタン、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化イットリウム、フッ化カルシウム、フッ化マグネシウム、五酸化ニオブ、チタン酸バリウム、五酸化タンタル、硫酸バリウム、又は、ガラス等の粒子を用いることができる。フィラーは、好ましくは酸化チタン(TiO)であり得る。第1光調整層15aにフィラーを含ませることにより、発光素子11が発する光に対する第1光調整層15aの反射性を高めることができる。
【0047】
第1光調整層15aのデュロメーター硬さは、好ましくはA50以上D90以下、より好ましくはA60以上D90以下、又はA70以上D90以下であり得る。第1光調整層15aのデュロメーター硬さを上記の範囲とすることにより、発光装置10cの製造における取り扱いが容易になる。
【0048】
本明細書において、上記デュロメーター硬さは、いわゆる押込み硬さであり、所定の形状の押針を試料の表面に押し当てて、所定のスプリングの力により変形を与え、試料の反発力とスプリング力が均衡した時の押込み量を硬さの値で表される。上記デュロメーター硬さは、水平に置いた試料の表面に対して、しっかり保持したデュロメーターの加圧面を真上から一定速度で垂直に押し付け、密着後規定時間後に示す値を読みとることにより測定される。試料は試験面及び裏面が平行で平滑なものを用いる。デュロメーター硬さは、JIS K 7215の方法により測定されるタイプD硬度、及びJIS K 6253の方法により測定されるタイプA硬度であり得る。
【0049】
第1光調整層15aの厚みは、好ましくは10μm以上50μm以下、より好ましくは15μm以上35μm以下であり得る。第1光調整層15aの厚みを10μm以上とすることにより、例えばフィラーを含む場合、発光素子11が発する光をより多く反射することができる。第1光調整層15aの厚みを50μm以下とすることにより、発光装置10cの低背化、即ちZ軸方向において小型化が容易になる。
【0050】
第2光調整層15bは、第4樹脂を含み、第1光調整層15aの上に配置される。発光素子11から出射された光の少なくとも一部は、第1光調整層15aと第2光調整層15bの界面で反射される。これにより、発光装置10cの輝度が向上する。
【0051】
第4樹脂の屈折率は、好ましくは1.47以上1.70以下、例えば、1.47以上1.60以下、1.50以上1.57以下であり得る。第4樹脂の屈折率を上記の範囲とすることにより、発光装置10cの輝度が向上し得る。
【0052】
第4樹脂は、ある程度の硬度を有し、樹脂シートに対する密着性が高い樹脂が好ましい。第4樹脂としては、例えば、シリコーン樹脂が挙げられる。シリコーン樹脂としては、例えば、アリールシリコーン樹脂、アルキルシリコーン樹脂が挙げられる。シリコーン樹脂は、好ましくはアリールシリコーン樹脂、より好ましくはフェニルシリコーン樹脂であり得る。
【0053】
第2光調整層15bは、フィラーを含むことができる。フィラーとしては、第1光調整層15aに関するフィラーと同様のものを用いることができる。第2光調整層15bにフィラーを含ませることにより、発光素子11が発する光に対する、第2光調整層15bの反射性を高めることができる。
【0054】
第2光調整層15bのデュロメーター硬さは、好ましくはA60以上D95以下、より好ましくはA80以上D90以下であり得る。第2光調整層15bのデュロメーター硬さを上記の範囲とすることにより、発光装置10cの製造における取り扱い、特に研削、ダイシングが容易になる。
【0055】
第2光調整層15bの厚みは、好ましくは1μm以上30μm以下、より好ましくは5μm以上25μm以下であり得る。第2光調整層15bの厚みを1μm以上とすることにより、第2光調整層15bの強度の確保が容易になり、また、第2光調整層15bの特性、例えば樹脂への密着性が発揮されやすくなる。第2光調整層15bの厚みを30μm以下とすることにより、発光装置10cの低背化が容易になる。
【0056】
第1光調整層15aの第3樹脂の屈折率は、第2光調整層15bの第4樹脂の屈折率より小さい。一の態様において、第1光調整層15aの第3樹脂の屈折率は1.35以上1.45以下であり、第2光調整層15bの第4樹脂の屈折率は1.47以上1.70以下であり、かつ、第3樹脂の屈折率は、第4樹脂の屈折率より小さい。第3樹脂及び第4樹脂の屈折率を上記の範囲とすることにより、発光装置10cの輝度が向上し得る。
【0057】
一の態様において、第1光調整層15aの第3樹脂の屈折率は1.35以上1.45以下であり、第2光調整層15bの第4樹脂の屈折率は1.47以上1.70以下であり、第1透光性部材13の樹脂の屈折率は1.35以上1.80以下であり、かつ、第3樹脂の屈折率は、第4樹脂の屈折率及び第1透光性部材13の樹脂の屈折率より小さい。第3樹脂、第4樹脂及び第3樹脂の屈折率を上記の範囲とすることにより、発光装置10cの輝度が向上し得る。
【0058】
第2光調整層15bの厚み1に対する第1光調整層15aの厚みの比は、好ましくは1以上10以下、より好ましくは2以上8以下である。第2光調整層15bの厚み1に対する第1光調整層15aの厚みの比を上記の範囲とすることにより、発光装置10cの輝度を高めつつ、発光装置10cの低背化が容易になる。
【0059】
第1光調整層15aのデュロメーター硬さは、A50以上D90以下であり、第2光調整層15bのデュロメーター硬さは、A60以上D95以下であり、かつ、第2光調整層15bの方が第1光調整層15aよりも硬い。第1光調整層15aと第2光調整層15bのデュロメーター硬さを上記の範囲とすることにより、発光装置10cの製造における研削、ダイシングが容易になる。
【0060】
一の態様において、第1光調整層15aの第3樹脂はジメチルシリコーン樹脂を含み、第2光調整層15bの第4樹脂はフェニルシリコーン樹脂を含む。第3樹脂がジメチルシリコーン樹脂を含むことにより、発光素子11が発する光に対する反射性を高めることができ、第4樹脂がフェニルシリコーン樹脂を含むことにより、発光装置10cの製造における、研削、ダイシングが容易になる。さらに、第4樹脂がフェニルシリコーン樹脂を含むことにより、樹脂への密着性が高くなり、発光装置10cの製造における工程流動での取り扱いが容易になる。
【0061】
一の態様において、第1光調整層15aの第3樹脂がジメチルシリコーン樹脂を含み、第2光調整層15bの第4樹脂がフェニルシリコーン樹脂を含むことに加え、第1透光性部材13の樹脂はフェニルシリコーン樹脂を含む。第1透光性部材13の樹脂がフェニルシリコーン樹脂を含むことにより、発光素子11が発する光に対する反射性をさらに高めることができる。
【0062】
(変形例3)
変形例3の発光装置10dを、図5を参照して説明する。図5は、発光装置10dの断面図を表す。
【0063】
発光装置10dは、被覆部材14が、第1被覆層14aと、第2被覆層14bと、を含む点で、実施形態1の発光装置10aと異なる。
【0064】
第1被覆層14aは、第3樹脂を含み、第1透光性部材13及び第2透光性部材17の下に配置される。第1被覆層14aは、好ましくは第1透光性部材13及び第2透光性部材17の下面に接するように配置される。第1被覆層14aは、発光素子11の下に配置される。第1被覆層14aは、好ましくは発光素子11の下面に接するように配置される。発光素子11が発する光の少なくとも一部は、第1透光性部材13と第1被覆層14aの界面、及び第2透光性部材17と第1被覆層14aの界面で反射される。これにより、発光装置10dの輝度が向上する。
【0065】
第1被覆層14aに含まれる第3樹脂としては、第1光調整層15aに関する第3樹脂と同様の樹脂を用いることができる。
【0066】
第1被覆層14aは、フィラーを含むことができる。フィラーとしては、第1光調整層15aに関するフィラーと同様のフィラーを用いることができる。
【0067】
第1被覆層14aのデュロメーター硬さは、好ましくはA50以上D90以下、より好ましくはA60以上D90以下であり得る。第1被覆層14aのデュロメーター硬さを上記の範囲とすることにより、発光装置10dの製造における取り扱いが容易になる。
【0068】
第1被覆層14aの厚みは、好ましくは10μm以上50μm以下、より好ましくは15μm以上30μm以下であり得る。第1被覆層14aの厚みを10μm以上とすることにより、例えばフィラーを含む場合、発光素子11が発する光をより多く反射することができる。第1被覆層14aの厚みを50μm以下とすることにより、発光装置10dの低背化が容易になる。
【0069】
第2被覆層14bは、第4樹脂を含み、第1被覆層14aの下に配置される。発光素子11が発する光の少なくとも一部は、第1被覆層14aと第2被覆層14bの界面で反射される。これにより、発光装置10dの輝度が向上する。
【0070】
第2被覆層14bに含まれる第4樹脂としては、第2光調整層15bに関する第4樹脂と同様の樹脂を用いることができる。
【0071】
第2被覆層14bは、フィラーを含むことができる。フィラーとしては、第1光調整層15aに関するフィラーと同様のフィラーを用いることができる。第2被覆層14bにフィラーを含ませることにより、発光素子11が発する光に対する、第2被覆層14bの反射性を高めることができる。
【0072】
第2被覆層14bのデュロメーター硬さは、好ましくはA60以上D95以下、より好ましくはA70以上D95以下又はA80以上D95以下であり得る。第2被覆層14bのデュロメーター硬さを上記の範囲とすることにより、発光装置10dの製造における取り扱い、特に研削、ダイシングが容易になる。
【0073】
第2被覆層14bの厚みは、好ましくは1μm以上30μm以下、より好ましくは5μm以上25μm以下であり得る。第2被覆層14bの厚みを1μm以上とすることにより、第2被覆層14bの強度の確保が容易になり、また、第2被覆層14bの特性、例えば樹脂への密着性が発揮されやすくなる。第2被覆層14bの厚みを30μm以下とすることにより、発光装置10dの低背化が容易になる。
【0074】
第1被覆層14aの第3樹脂の屈折率は、第2被覆層14bの第4樹脂の屈折率より小さい。一の態様において、第1被覆層14aの第3樹脂の屈折率は1.35以上1.45以下であり、第2被覆層14bの第4樹脂の屈折率は1.47以上1.70以下であり、かつ、第3樹脂の屈折率は、第4樹脂の屈折率より小さい。第3樹脂及び第4樹脂の屈折率を上記の範囲とすることにより、発光装置10dの輝度が向上し得る。
【0075】
一の態様において、第1被覆層14aの第3樹脂の屈折率は1.35以上1.45以下であり、第2被覆層14bの第4樹脂の屈折率は1.47以上1.70以下であり、第1透光性部材13の樹脂の屈折率は1.35以上1.80以下であり、かつ、第3樹脂の屈折率は、第4樹脂の屈折率及び第1透光性部材13の樹脂の屈折率より小さい。第3樹脂、第4樹脂及び第1透光性部材13の樹脂の屈折率を上記の範囲とすることにより、発光装置10dの輝度が向上し得る。
【0076】
第2被覆層14bの厚み1に対する第1被覆層14aの厚みの比は、好ましくは1以上10以下、より好ましくは2以上8以下である。第2被覆層14bの厚み1に対する第1被覆層14aの厚みの比を上記の範囲とすることにより、発光装置10dの輝度を高めつつ、発光装置10dの低背化が容易になる。
【0077】
第1被覆層14aのデュロメーター硬さは、A50以上D90以下であり、第2被覆層14bのデュロメーター硬さは、A60以上D95以下であり、かつ、第2被覆層14bの方が第1被覆層14aよりも硬い。第2被覆層14bを第1被覆層14aよりも硬くすることにより、発光装置10dの製造における研削、ダイシングが容易になる。また、第1被覆層14aの反りを抑制することができる。
【0078】
一の態様において、第1被覆層14aの第3樹脂はジメチルシリコーン樹脂を含み、第2被覆層14bの第4樹脂はフェニルシリコーン樹脂を含む。第3樹脂がジメチルシリコーン樹脂を含むことにより、発光素子11が発する光に対する反射性を高めることができ、第4樹脂がフェニルシリコーン樹脂を含むことにより、発光装置10dの製造における、研削、ダイシングが容易になる。さらに、第4樹脂がフェニルシリコーン樹脂を含むことにより、樹脂への密着性が高くなり、発光装置10dの製造における工程流動での取り扱いが容易になる。
【0079】
一の態様において、第1被覆層14aの第3樹脂がジメチルシリコーン樹脂を含み、第2被覆層14bの第4樹脂がフェニルシリコーン樹脂を含むことに加え、第1透光性部材13の樹脂はフェニルシリコーン樹脂を含む。第1透光性部材13の樹脂がフェニルシリコーン樹脂を含むことにより、発光素子11が発する光に対する反射性をさらに高めることができる。
【0080】
(変形例4)
変形例4の発光装置10eを、図6を参照して説明する。図6は、発光装置10eの断面図を表す。
【0081】
発光装置10eは、光調整部材18が、第1光調整層15aと、第2光調整層15bと、を含み、被覆部材14が、第1被覆層14aと、第2被覆層14bと、を含む点で、実施形態1の発光装置10aと異なる。
【0082】
第1光調整層15aは、第1透光性部材13の上に配置され、第2光調整層15bは、第1光調整層15aの上に配置される。第1被覆層14aは、第1透光性部材13及び第2透光性部材17の下に配置され、第2被覆層14bは、第1被覆層14aの下に配置される。第1被覆層14aは、発光素子11の下に配置される。
【0083】
第1光調整層15a、及び第2光調整層15bは、変形例2の第1光調整層15a、及び第2光調整層15bと同様であり、第1被覆層14a、及び第2被覆層14bは、変形例3の第1被覆層14a、及び第2被覆層14bと同様である。
【0084】
(製造方法)
次に、図7Aから図7C及び図8Aから図8Jを参照して、発光装置10aの製造方法の一例について説明する。
【0085】
まず、発光素子11の側面4が第2透光性部材17で覆われた部材を製造する。
図7Aに示すように、支持体901上に、Aステージ状態の第2透光性樹脂層171を配置する。例えば、予め準備したAステージ状態の樹脂シートを支持体901上に貼り付けることにより、Aステージ状態の第2透光性樹脂層171を配置する。樹脂シートの貼り付けは、例えば、真空ラミネータを使用することができる。具体的には、所定の真空度に減圧して、ダイアフラムで押しつけて加圧する。本工程におけるAステージ状態の第2透光性樹脂層171の配置は、樹脂シートの貼り付けに限定されるものではなく、例えば、未硬化の状態にある樹脂を支持体901の上に塗布することにより、Aステージ状態の第2透光性樹脂層171を配置してもよい。第2透光性樹脂層171を配置する方法としては、例えば、ロールコーティング、スプレー、又は圧縮成形等を使用することができる。
【0086】
ここで、Aステージ状態とは、未硬化の状態をいう。未硬化の状態とは、硬化反応が進行する前の状態、即ち、硬化反応を進行させるための操作を行う前の状態をいう。硬化反応を進行させるための操作とは、加熱、光照射等が挙げられる。尚、硬化反応を進行させるための操作前に、硬化反応はわずかに進行し得るが、未硬化状態は、かかる状態も包含する。さらに、Aステージ状態は液体状ではなく、流動性を備えない状態である。例えば、シクロヘキサン等の溶剤を含む液体状の樹脂材料を支持体上に塗布し、その後、溶剤のほとんどを揮発させることで、支持体上において流動しない状態としたものをAステージ状態とする。
【0087】
図7Bに示すように、発光素子11を第2透光性部材17中に埋設する。
まず、第2透光性樹脂層171のAステージ状態を維持したまま、第2透光性樹脂層171の上面と発光素子11の電極12が配置されている面の反対の面とを対向させて発光素子11を第2透光性樹脂層171の上面に配置する。発光素子11は、第1透光性部材13の厚さを考慮して所定の間隔で、例えば、行列状に配置する。次いで、発光素子11を第2透光性樹脂層171中に、発光素子11の電極12が配置されている面が露出するように埋設する。発光素子11の埋設は、例えば、真空ラミネータを用いて行うことができる。次いで、第2透光性樹脂層171を硬化させ、第2透光性部材17を形成する。硬化方法は、例えば熱処理、紫外線照射等を用いることができる。
【0088】
図7Cに示すように、隣接する発光素子11間で切断し、素子を個片化する。切断は、各種ダイサー、レーザー切断機等を用いることができる。個片化後、支持体901を除去して、側面が第2透光性部材17で覆われた発光素子11が得られる。
【0089】
次に、発光装置10aを製造する。
【0090】
図8Aに示すように、支持体902上に、光調整部材18形成用のAステージ状態の樹脂層181を配置する。Aステージ状態の樹脂層181を支持体902上に配置する方法は、上記Aステージ状態の第2透光性樹脂層171を支持体901上に配置する方法と同様であり得る。
【0091】
図8Bに示すように、樹脂層181上に、第1透光性部材13形成用のAステージ状態の樹脂層131を配置する。Aステージ状態の樹脂層131を配置する方法は、上記Aステージ状態の第2透光性樹脂層171を支持体901上に配置する方法と同様であり得る。
【0092】
図8Cに示すように、側面が第2透光性部材17で覆われた発光素子11を樹脂層131中に埋設する。
まず、樹脂層131のAステージ状態を維持したまま、樹脂層131の上面と、発光素子11の上面とを対向させて、側面が第2透光性部材17で覆われた発光素子11を樹脂層131の上面に配置する。側面が第2透光性部材17で覆われた発光素子11は、第2透光性部材17の側面を覆う第1透光性部材13の厚さを考慮して所定の間隔で、例えば、行列状に配置する。次いで、側面が第2透光性部材17で覆われた発光素子11を樹脂層131中に、発光素子11の電極12が配置されている面が露出するように埋設する。側面が第2透光性部材17で覆われた発光素子11の埋設は、例えば、真空ラミネータを用いて行うことができる。次いで、樹脂層181、及び樹脂層131を硬化させ、それぞれ、光調整部材18、及び第1透光性部材13を形成する。硬化方法は、例えば熱処理、紫外線照射等を用いることができる。
【0093】
図8Dに示すように、第1透光性部材13及び発光素子11上に、被覆部材形成用のAステージ状態の樹脂層141を配置する。樹脂層141の配置は、例えばロールコーティング、スプレー、又は圧縮成形等を用いて行うことができる。
【0094】
図8Eに示すように、樹脂層141を硬化させ、被覆部材14を形成する。硬化方法は、例えば熱処理、紫外線照射等を用いることができる。被覆部材14は、電極12の全体を覆うように配置した後、被覆部材14の上面から研削することにより、被覆部材14から電極12の表面を露出させることができる。
【0095】
図8Fに示すように、被覆部材14及び電極12上に、支持体、典型的には樹脂基材に紫外線硬化型の接着剤層を設けたUVシート903を貼り合わせる。次いで、図8Gに示すように、支持体902を除去し、UVシート903に紫外線を照射して密着性を低下させる。次いで、図8Hに示すように、光調整部材18上に、支持体、典型手には樹脂基材に紫外線硬化型の接着剤層を設けたUVシート904を貼り合わせる。次いで、図8Iに示すように、UVシート903を除去する。
【0096】
図8Jに示すように、隣接する発光素子11間で切断し、個片化して、発光装置10aを得る。切断は、各種ダイサー、レーザー切断機等を用いることができる。UVシート904は、紫外線を照射して密着性を低下させ、発光装置10aから剥離することができ
【0097】
次に、図9Aから図9Cを参照して、発光装置10cの製造方法の一例について説明する。
【0098】
図9Aと同様にして、支持体902上に、Aステージ状態の第4樹脂層151bを配置し、第4樹脂層151b上に、Aステージ状態の第3樹脂層151aを配置する。例えば、予め準備したAステージ状態の樹脂シートを支持体902上に貼り付けることにより、Aステージ状態の樹脂層を配置する。また、例えば、未硬化の状態にある樹脂を支持体902の上に塗布することにより、Aステージ状態の樹脂層を配置してもよい。樹脂層を配置する方法としては、例えば、ロールコーティング、スプレー、又は圧縮成形等を使用することができる。
【0099】
図9Bに示すように、支持体902上に、Aステージ状態の樹脂層131を配置する。樹脂層131の配置は、第3樹脂層151a及び第4樹脂層151bと同様に行うことができる。
【0100】
図9Cに示すように、側面が第2透光性部材17で覆われた発光素子11を樹脂層131中に埋設する。
まず、樹脂層131のAステージ状態を維持したまま、樹脂層131の上面と、発光素子11の上面とを対向させて、側面が第2透光性部材17で覆われた発光素子11を樹脂層131の上面に配置する。次いで、側面が第2透光性部材17で覆われた発光素子11を樹脂層131中に、発光素子11の電極12が配置されている面が露出するように埋設する。次いで、第3樹脂層151a、第4樹脂層151b、及び樹脂層131を硬化させ、それぞれ、第1光調整層15a、第2光調整層15b、及び第1透光性部材13を形成する。硬化方法は、例えば熱処理、紫外線照射等を用いることができる。
【0101】
次いで、図8Dから図8Jと同様にして、発光装置10cを得る。
【0102】
(実施形態2)
実施形態2の発光モジュール100及び面状光源300を図10から図12を参照して説明する。図10は、面状光源300の発光面を見た平面視を表す。面状光源300の発光面に対して平行であり、且つ互いに直交する2方向を第1方向と、第2方向とする。第1方向及び第2方向と直交する方向を、第3方向とする。図10において、第1方向とはX方向であり、第2方向とはY方向であり、第3方向とはZ方向である。本明細書において、第1方向(X方向)及び第2方向(Y方向)と平行な平面をXY平面と称することがある。また、XY平面において第1方向(X方向)から0°以上360°より小さい角度で傾く方向を横方向と称し、第3方向(Z方向)を上下方向と称することがある。
【0103】
面状光源300は、発光モジュール100と、支持部材200と、を備える。発光モジュール100は、支持部材200上に配置される。発光モジュール100は、発光装置10と、モジュール透光性部材20(以下、単に透光性部材20ともいう)と、モジュール光調整部材30(以下、単に光調整部材30ともいう)と、を備える。透光性部材20は、第1透光部21と、第2透光部22と、を有する。第1透光部21は、発光装置10の側方に配置される。第2透光部22は、発光装置10の上方に配置される。第2透光部22は、第1透光部21の上方に配置される。光調整部材30は、発光装置10の上方に配置される。光調整部材30は、第1透光部21の上方に配置される。光調整部材30は、第2透光部22の上方に配置される。光調整部材30は、貫通孔30Aを有する。光調整部材30の貫通孔30Aは、平面視において発光装置10から離れて位置する。透光性部材20は、凹部20Aを有する。透光性部材20の凹部20Aは、貫通孔30Aと繋がる。透光性部材20の凹部20Aの少なくとも一部は、光調整部材30の下面よりも下方に位置する。
【0104】
光調整部材30が発光装置10の上方に配置されることにより、発光装置10の直上領域が明るくなりすぎることを低減することができる。これにより、発光モジュール100の輝度むらが低減される。
【0105】
以下、発光モジュール100及び面状光源300を構成する各要素について詳説する。
【0106】
(発光装置10)
図10に示すように、発光モジュール100は、第1光源10A、第2光源10B、第3光源10C及び第4光源10Dを含む複数の発光装置10を備えている。尚、発光モジュール100が備える発光装置10の数は、1つでもよい。
【0107】
発光装置10は、上記した本開示の発光装置を用いることができる。
【0108】
(透光性部材20)
透光性部材20は、発光装置10が発する光に対する透光性を有する部材である。透光性部材20は、第1透光部21と、第2透光部22と、を有する。本実施形態では、第1透光部21と第2透光部22は、別体である。第1透光部21と第2透光部22は、同じ材料で一体に形成されていてもよい。発光装置10のピーク波長に対する第1透光部21及び第2透光部22のそれぞれの透過率は、例えば、60%以上が好ましく、80%以上がより好ましい。
【0109】
図11に示すように、第1透光部21は、発光装置10の側方に配置される。第1透光部21は、発光装置10の側面と接する。このようにすることで、発光装置10からの光が第1透光部21に入射しやすくなる。また、第1透光部21は後述する導光部材40と接していることが好ましい。このようにすることで、発光装置10からの光が導光部材40に入射しやすくなる。第1透光部21は、発光装置10の上面の少なくとも一部を露出させるように配置されていることが好ましい。このようにすることで、第1透光部21が発光装置10の上面の全てを覆う場合よりも第3方向(Z方向)において発光モジュール100を小型化しやすくなる。第1透光部21は、発光装置10の上面の全てを露出させるように配置されていてもよい。また、第1透光部21は、発光装置10の上面の全てを覆っていてもよい。第1透光部21が発光装置10の上面の全てを覆うことによって、発光装置10の直上領域における輝度の調整が容易になる。例えば、発光装置10の上面を覆う部分の第1透光部21の厚さを変更することにより発光装置10の直上領域における輝度を調整できる。これにより、輝度の調整が容易になるので、発光モジュール100の輝度むらを低減させやすくなる。第1透光部21が発光装置10の上面を覆う場合には、第2透光部22は、第1透光部21を介して発光装置10の上面を覆う。
【0110】
第1透光部21は、第3方向(Z方向)において、単層で構成されてもよいし、複数の層の積層体で構成されてもよい。また、第1透光部21は蛍光体や光散乱粒子を含んでいてもよい。第1透光部21が積層体である場合には、各層が蛍光体及び/又は光散乱粒子を含んでいてもよく、含んでいなくてもよい。例えば、第1透光部21が、蛍光体を含む層と、蛍光体を含まない層とで構成されていてもよい。第1透光部21の材料として、例えば、被覆部材14の樹脂部材と同様の材料を用いることができる。
【0111】
第2透光部22は、発光装置10の上方に配置される。第2透光部22は、第1透光部21の上方に配置される。第2透光部22は、発光装置10の上面及び/又は第1透光部21の上面と接していることが好ましい。このようにすることで、第3方向(Z方向)において発光モジュール100を小型化しやすくなる。
【0112】
第2透光部22の材料としては、例えば、被覆部材14の樹脂部材と同様の材料を用いることができる。また、第2透光部22としては、シート状の光学用透明粘着剤(OCA)を用いてもよい。第2透光部22は蛍光体や光散乱粒子を含んでいてもよい。
【0113】
(光調整部材30)
光調整部材30は、発光装置10が発する光に対する反射性及び透光性を有する。発光装置10から出射した光の一部は光調整部材30により反射し、他の一部は光調整部材30を透過する。発光装置10のピーク波長に対する光調整部材30の透過率は、発光装置10のピーク波長に対する第1透光部21及び第2透光部22のそれぞれの透過率よりも低い。例えば、発光装置10のピーク波長に対する光調整部材15の透過率は、例えば、1%以上30%以下が好ましく、1%以上15%以下であることがより好ましい。光調整部材30は、単層で構成されてもよいし、複数の層の積層体で構成されてもよい。
【0114】
光調整部材30は、発光装置10の上方に配置される。平面視において光調整部材30と発光装置10とが重なり、その重なる部分において光調整部材30が発光装置10の上方に位置する。光調整部材30が、発光装置10の上方に位置することにより、発光装置10の直上領域が明るくなりすぎることを低減することができる。
【0115】
光調整部材30は、第1透光部21の上方に配置される。平面視において光調整部材30と第1透光部21とが重なり、その重なる部分において光調整部材30が第1透光部21の上方に位置する。光調整部材30が、第1透光部21の上方に位置することにより、第1透光部21の直上領域が明るくなりすぎることを低減することができる。
【0116】
光調整部材30は、第2透光部22の上方に配置される。平面視において光調整部材30と第2透光部22とが重なり、その重なる部分において光調整部材30が第2透光部22の上方に位置する。光調整部材30が、第2透光部22の上方に位置することにより、第2透光部22の直上領域が明るくなりすぎることを低減することができる。
【0117】
光調整部材30は、光調整貫通孔30Aを有する。光調整部材30が、光調整貫通孔30Aを有することにより、光調整部材30の直上領域における輝度の調整が容易になる。例えば、光調整貫通孔30Aの大きさや位置を変更することにより、光調整部材30によって遮られる発光装置10からの光を調整できる。これにより、光調整部材30の直上領域における輝度の調整が容易になるので、発光モジュール100の輝度むらを低減させやすくなる。平面視において、光調整貫通孔30Aは光調整部材30の外縁から離れて位置する。
【0118】
図12に示すように、光調整部材30は、樹脂部材31A(以下、光調整樹脂部材という)と、光調整樹脂部材31Aに含まれる反射体31B(以下、光調整反射体という)によって構成することができる。光調整樹脂部材31Aの材料としては、被覆部材14の樹脂部材と同様の材料を用いることができる。光調整反射体31Bの材料としては、被覆部材14の光散乱粒子と同様の材料を用いることができる。光調整反射体31Bとして空気等の気体を用いてもよい。
【0119】
光調整反射体31Bの屈折率は、光調整樹脂部材31Aの屈折率よりも低いことが好ましい。このようにすることで、光調整樹脂部材31Aに入射した発光装置10からの光の一部が、光調整樹脂部材31Aと光調整反射体31Bとの界面において全反射しやすくなる。これにより、発光装置10の上方へ光が抜ける低減できるので、発光装置10の直上領域が明るくなりすぎることを低減できる。本明細書において、光調整反射体31Bの屈折率とは発光装置10のピーク波長における屈折率とする。
【0120】
光調整反射体31Bの屈折率が光調整樹脂部材31Aの屈折率よりも低い場合には、光調整樹脂部材31Aの屈折率は、第1透光部21の母材の屈折率よりも高いことが好ましい。このようにすることで、光調整樹脂部材31Aと光調整反射体31Bの屈折率差を大きくしやすくなる。これにより、光調整樹脂部材31Aから光調整反射体31Bに進む光の一部が、光調整樹脂部材31Aと光調整反射体31Bとの界面において全反射しやすくなる。これにより、発光装置10の上方へ光が抜ける低減できるので、発光装置10の直上領域が明るくなりすぎることを低減できる。
【0121】
図12に示すように、光調整反射体31Bは、断面視において、横方向における最大長さL3が、上下方向における最大長さL4よりも長いことが好ましい。このようにすることで、光調整反射体31Bが球状の場合よりも発光装置10と対向する光調整反射体31Bの面を平らな面に近づけやすくなる。これにより、発光装置10から出射された光が、平面視において発光装置10の周囲に位置する光調整部材30の一部によって反射された場合に、発光装置10から離れる方向に反射されやすくなる。つまり、発光装置10から出射された光が、光調整部材30の一部によって反射されて発光装置10に戻ってくることを低減することができる。これにより、発光装置10から出射された光が発光装置10に吸収されることを低減できるので、発光モジュール100の光取り出し効率が向上する。例えば、発光装置10の第1透光性部材13が蛍光体を含んでいる場合には、発光装置10から出射された光が光調整部材30によって反射して発光装置10に戻ってくることを低減することができることにより、発光装置10からの光の波長が第1透光性部材13に含まれる蛍光体によって変換されすぎることを低減することができる。横方向における光調整反射体31Bの最大長さL3は、特に限定されない。例えば、横方向における光調整反射体31Bの最大長さL3は、上下方向(Z方向)における光調整反射体31Bの最大長さL4の2倍以上である。
【0122】
(導光部材40)
図10図11に示すように、発光モジュール100は導光部材40を備えている。導光部材40は、発光装置10が発する光に対する透光性を有する部材である。発光装置10のピーク波長に対する導光部材40の透過率は、例えば、60%以上が好ましく、80%以上がより好ましい。図11に示すように、導光部材40は、発光モジュール100の発光面となる第1面401と、第1面401の反対側に位置する第2面402と、を有する。導光部材40は、第1面401から第2面402まで貫通する収容部403を有する。導光部材40の収容部403に発光装置10が配置される。本実施形態における収容部403は、平面視において円形状である。収容部403は、平面視において楕円、又は、三角形、四角形、六角形若しくは八角形等の多角形状であってもよい。尚、発光モジュール100は、導光部材40を備えていなくてもよい。
【0123】
発光モジュール100が備える導光部材40の数は、1つでもよく、複数でもよい。本実施形態では、発光モジュール100は、第1導光部40A、第2導光部40B、第3導光部40C及び第4導光部40Dを含む複数の導光部材40を備えている。
【0124】
導光部材40は区画溝41によって区画されている。区画溝41で区画された1つの領域を発光領域300Aとする。本実施形態では、区画溝41によって区画された第1導光部40A、第2導光部40B、第3導光部40C及び第4導光部40Dが、それぞれ異なる発光領域300Aである。1つの発光領域300Aは、ローカルディミングの駆動単位とすることができる。面状光源300を構成する発光領域300Aの数は特に限定されない。例えば、面状光源300が1つの発光領域300Aを備えていてもよく、面状光源300が複数の発光領域300Aを備えていてもよい。また、複数の面状光源300を並べることで、より面積の大きい面状光源装置としてもよい。区画溝41内に発光装置10が発する光に対する反射性を有する部材が配置されていてもよい。これにより、発光状態の発光領域と非発光状態の発光領域とのコントラスト比を向上させることができる。尚、発光モジュールは、区画溝41内に発光装置10が発する光に対する反射性を有する部材が配置されていなくてもよい。
【0125】
本実施形態では、導光部材40は、第2方向(Y方向)に延びる第1区画溝41Aと、第1方向(X方向)に延びる第2区画溝41Bと、で構成される格子状の区画溝41を備える。第1導光部40Aと第2導光部40Bの間には第2方向(Y方向)に延びる第1区画溝41Aがある。第1導光部40Aと第3導光部40Cの間には第1方向(X方向)に延びる第2区画溝41Bがある。区画溝41は、導光部材40の第1面401から第2面402まで貫通することが好ましい。このようにすることで、導光部材40を複数に分離することができるので、例えば、導光部材40と支持部材200の熱膨張係数の違いから生じる支持部材200の反りを低減することができる。これにより、後述する導電部材80に亀裂が生じることを低減できる。また、区画溝41は、導光部材40の第1面401側のみ開口する凹部であってもよい、又は導光部材40の第2面402側のみ開口する凹部であってもよい。区画溝41が凹部の場合には、区画溝41は導光部材40により形成された底面を備えている。
【0126】
図11に示すように、導光部材40は、導光部材40の第1面401側に開口する孔部42A(以下、第1導光孔部という)を有していていることが好ましい。平面視において、第1導光孔部42Aは、収容部403と区画溝41との間に位置する。平面視において、第1導光孔部42Aは、光調整部材30と重ならない。本実施形態において、第1導光孔部42Aは第1面401側にのみ開口する凹部である。尚、第1導光孔部42Aは導光部材40の第1面401から第2面402まで貫通していてもよく、導光部材40の第2面402側のみ開口する凹部であってもよい。導光部材40が第1導光孔部42Aを含むことにより、導光部材40の表面積を大きくすることができる。このようにすることで、導光部材40の表面から導光部材40の外部に取り出される光の量を増やすことができる。これにより、発光モジュール100の輝度の調整が容易になるので、発光モジュール100の輝度むらを低減させやすくなる。第3方向(Z方向)における凹部の深さは、例えば、導光部材40の厚さの0.1倍以上である。
【0127】
導光部材40の材料としては、例えば、アクリル、ポリカーボネート、環状ポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート若しくはポリエステル等の熱可塑性樹脂、エポキシ若しくはシリコーン等の熱硬化性樹脂、又は、ガラスなどを用いることができる。
【0128】
導光部材40の厚さは、例えば、150μm以上800μm以下が好ましい。本明細書において、各部材の厚さとは第3方向(Z方向)上に位置する各部材の上面から各部材の下面までの最大値とする。導光部材40は、第3方向に単層で構成されてもよいし、複数の層の積層体で構成されてもよい。導光部材40が積層体で構成される場合、各層の間に透光性の接着剤を配置してもよい。積層体の各層は、異なる種類の主材を用いてもよい。
【0129】
(支持部材200)
支持部材200は、発光モジュール100が配置される部材である。支持部材200は、発光装置10及び導光部材40を支持する。導光部材40は、第2面402を支持部材200の上面に対向させて、支持部材200上に配置される。
【0130】
支持部材200は、配線基板50を有する。配線基板50は、絶縁基材51と、絶縁基材51の少なくとも一方の面に配置された少なくとも1層の配線層52とを有する。絶縁基材51は、リジッド基板であってもよく、フレキシブル基板であってもよい。面状光源の薄型化のため、絶縁基材51はフレキシブル基板であることが好ましい。絶縁基材51は、第3方向(Z方向)において単層で構成されてもよいし、複数の層の積層体で構成されてもよい。例えば、絶縁基材51は、単層のフレキシブル基板で構成されていてもよく、複数のリジッド基板の積層体で構成されていてもよい。絶縁基材51の材料として、例えば、ポリイミドなどの樹脂を用いることができる。配線層52は、金属膜であり、例えば銅膜である。
【0131】
支持部材200は、配線基板50上に配置された第1接着層61と、第1接着層61上に配置された反射部材70と、反射部材70上に配置された第2接着層62と、をさらに有する。
【0132】
第1接着層61は、配線基板50と反射部材70との間に配置され、配線基板50と反射部材70を接着している。第1接着層61は、例えば、光散乱粒子を含む樹脂部材によって構成することができる。第1接着層61の樹脂部材として、例えば、被覆部材14の樹脂部材と同様の材料を用いることができる。第1接着層61の光散乱粒子として、例えば、被覆部材14の光散乱粒子と同様の材料を用いることができる。第1接着層61として、シート状の光学用透明粘着剤を用いてもよい。
【0133】
第1接着層61の樹脂部材の屈折率は、反射部材70の樹脂部材の屈折率よりも低いことが好ましい。このようにすることで、反射部材70から第1接着層61に進む光の一部が、反射部材70と第1接着層61との界面において全反射しやすくなる。これにより、発光モジュール100の下方へ抜ける光を低減できるので、発光モジュール100の光取り出し効率が向上する。
【0134】
反射部材70は、導光部材40の第2面402の下方、発光装置10の下方、透光性部材20の下方、及び区画溝41の下方に配置されている。反射部材70は、発光装置10が発する光に対する反射性を有する。反射部材70は、樹脂部材と、樹脂部材中に含まれる反射体によって構成することができる。反射部材70の樹脂部材として、例えば、被覆部材14の樹脂部材と同様の材料を用いることができる。反射部材70の反射体の材料としては、被覆部材14の光散乱粒子と同様の材料を用いることができる。反射部材70の反射体として空気等の気体を用いてもよい。
【0135】
反射部材70の反射体の屈折率は、反射部材70の樹脂部材の屈折率よりも低いことが好ましい。このようにすることで、反射部材70に入射した発光装置10からの光の一部が、反射部材70の樹脂部材と反射部材70の反射体との界面において全反射しやすくなる。これにより、反射部材70から下方へ光が抜ける低減できるので、発光モジュール100の光取り出し効率が向上する。
【0136】
反射部材70の反射体の屈折率が反射部材70の樹脂部材の屈折率よりも低い場合には、反射部材70の樹脂部材の屈折率は第1透光部21の母材の屈折率よりも高いことが好ましい。このようにすることで、反射部材70の樹脂部材と反射部材70の反射体の屈折率差を大きくしやすくなる。これにより、反射部材70に入射した発光装置10からの光の一部が、反射部材70の樹脂部材と反射部材70の反射体との界面において全反射しやすくなる。
【0137】
第2接着層62は、反射部材70と導光部材40の第2面402との間に配置され、反射部材70と導光部材40を接着している。発光装置10は、導光部材40の収容部403内において第2接着層62上に配置される。第2接着層62は、例えば、光散乱粒子を含む樹脂部材によって構成することができる。第2接着層62の樹脂部材として、例えば、被覆部材14の樹脂部材と同様の材料を用いることができる。第2接着層62の光散乱粒子として、例えば、被覆部材14の光散乱粒子と同様の材料を用いることができる。第2接着層62として、シート状の光学用透明粘着剤を用いてもよい。
【0138】
第2接着層62の樹脂部材の屈折率は、導光部材40の母材の屈折率よりも低いことが好ましい。このようにすることで、導光部材40から第2接着層62に進む光の一部が、導光部材40と第2接着層62との界面において全反射しやすくなる。これにより、発光モジュール100の下方へ抜ける光を低減できるので、発光モジュール100の光取り出し効率が向上する。第2接着層62の樹脂部材の屈折率は、第1透光部21の母材の屈折率よりも低いことが好ましい。このようにすることで、第1透光部21から第2接着層62に進む光の一部が、第1透光部21と第2接着層62との界面において全反射しやすくなる。これにより、発光モジュール100の下方へ抜ける光を低減できるので、発光モジュール100の光取り出し効率が向上する。
【0139】
支持部材200は、導電部材80をさらに有する。導電部材80は、例えば、樹脂と、樹脂中に含まれる金属粒子とを含む。導電部材80の樹脂として、例えば、エポキシ樹脂又はフェノール樹脂を用いることができる。金属粒子として、例えば、銅又は銀の粒子を用いることができる。
【0140】
導電部材80は、接続部81と配線部82とを有する。接続部81は、第2接着層62、反射部材70、第1接着層61、及び絶縁基材51を第3方向(Z方向)において貫通している。配線部82は、配線基板50における配線層52が配置された面に配置され、接続部81と接続している。接続部81と配線部82は、同じ材料で一体に形成することができる。配線部82の一部は、配線層52と接続している。
【0141】
発光装置10の正負の一対の電極12に対応して、一対の導電部材80が互いに離れて配置されている。一方の導電部材80の接続部81は、発光装置10の下方において正側の電極12と接続され、他方の導電部材80の接続部81は、発光装置10の下方において負側の電極12と接続されている。発光装置10の電極12は、導電部材80及び配線層52と電気的に接続されている。
【0142】
支持部材200は、絶縁層90をさらに有する。絶縁層90は、配線基板50の下面に配置され、配線層52を覆っている。絶縁層90の材料として、例えば、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂又はアクリル樹脂を用いることができる。
【0143】
本開示は、以下の態様を含む。
[項1] 基板と半導体層とを備える発光素子と、
前記発光素子の上方及び側方に配置される第1透光性部材と、
前記発光素子の側面と第1透光性部材との間に配置される第2透光性部材と、
前記第1透光性部材の上面に配置される光調整部材と、を備え、
前記第1透光性部材は第1樹脂を含み、
前記第2透光性部材は第2樹脂を含み、
前記第2樹脂の屈折率は、前記基板の屈折率より小さく、前記第1樹脂の屈折率より大きい、発光装置。
[項2] 前記第2樹脂の屈折率は、1.51以上1.70以下である、項1に記載の発光装置。
[項3] 前記第2透光性部材は、さらにガラスフィラーを含む、項1又は項2に記載の発光装置。
[項4] 前記第2樹脂と前記ガラスフィラーとの屈折率の差は、0.1以内である、項3に記載の発光装置。
[項5] 前記第2樹脂は、シリコーン樹脂を含む、項1から項4のいずれか1項に記載の発光装置。
[項6] 前記第2透光性部材の幅は、1μm以上100μm以下である、項1から項5のいずれか1項に記載の発光装置。
[項7] 前記第2透光性部材は、前記基板の側面全体を覆う、項1から項6のいずれか1項に記載の発光装置。
[項8] 前記第2透光性部材は、前記発光素子の側面全体を覆う、項1から項7のいずれか1項に記載の発光装置。
[項9] 前記基板は、サファイアである、項1から項8のいずれか1項に記載の発光装置。
[項10] 前記第1樹脂の屈折率は、1.35以上1.55以下である、項1から項9のいずれか1項に記載の発光装置。
[項11] 前記第1樹脂は、シリコーン樹脂又はエポキシ樹脂を含む、項1から項10のいずれか1項に記載の発光装置。
[項12] 前記発光素子の下方に、さらに被覆部材が配置される、項1から項11のいずれか1項に記載の発光装置。
[項13] 前記被覆部材は、さらに前記第2透光性部材の下面及び前記第1透光性部材の下面に連続して配置され、
前記第1透光性部材の下面に配置される前記被覆部材の厚みは、前記発光素子の下面に配置される前記被覆部材の厚みよりも小さい、項12に記載の発光装置。
[項14] 前記被覆部材は、前記透光性部材の下に配置される第3樹脂を含む第1被覆層と、前記第1被覆層の下に配置される第4樹脂を含む第2被覆層と、を含み、
前記第3樹脂の屈折率は、前記第4樹脂の屈折率より小さい、項12又は項13に記載の発光装置。
[項15] 項1から14のいずれか1項に記載の発光装置と、
前記発光装置の側方に配置される第1透光部と、
前記発光装置及び前記第1透光部の上方に配置される第2透光部と、
前記発光装置、前記第1透光部及び前記第2透光部の上方に配置されるモジュール光調整部材と、を備える発光モジュール。
【符号の説明】
【0144】
10,10a,10b,10c,10d,10e…発光装置、
11…発光素子、12…電極、13…第1透光性部材、
14…被覆部材、14a…第1被覆層、14b…第2被覆層、
15…光調整部材、15a…第1光調整層、15b…第2光調整層、
17…第2透光性部材、18…光調整部材、20…モジュール透光性部材、
20A…透光凹部、21…第1透光部、22…第2透光部、
30…モジュール光調整部材、30A…光調整貫通孔、
31A…光調整樹脂部材、31B…光調整反射体、
40…導光部材、
40A…第1導光部、40B…第2導光部、40C…第3導光部、40D…第4導光部、
41…区画溝、41A…第1区画溝、41B…第2区画溝、42A…第1導光孔部、
50…配線基板、51…絶縁基材、52…配線層、61…第1接着層、
62…第2接着層、70…反射部材、80…導電部材、81…接続部、82…配線部、
90…絶縁層、100…発光モジュール、131…樹脂層、141…樹脂層、
151a…第3樹脂層、151b…第4樹脂層、171…第2透光性樹脂層、
181…樹脂層、200…支持部材、300…面状光源、300A…発光領域、
401…第1面、402…第2面、403…収容部、
901…支持体、902…支持体、903…UVシート、904…UVシート
図1
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