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特開2024-93280食鳥脱骨機用洗浄システムの洗浄方法及び食鳥脱骨機用洗浄システム
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  • 特開-食鳥脱骨機用洗浄システムの洗浄方法及び食鳥脱骨機用洗浄システム 図1
  • 特開-食鳥脱骨機用洗浄システムの洗浄方法及び食鳥脱骨機用洗浄システム 図2
  • 特開-食鳥脱骨機用洗浄システムの洗浄方法及び食鳥脱骨機用洗浄システム 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024093280
(43)【公開日】2024-07-09
(54)【発明の名称】食鳥脱骨機用洗浄システムの洗浄方法及び食鳥脱骨機用洗浄システム
(51)【国際特許分類】
   A22C 21/00 20060101AFI20240702BHJP
【FI】
A22C21/00 A
A22C21/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022209558
(22)【出願日】2022-12-27
(71)【出願人】
【識別番号】000148357
【氏名又は名称】株式会社前川製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100165179
【弁理士】
【氏名又は名称】田▲崎▼ 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100211122
【弁理士】
【氏名又は名称】白石 卓也
(72)【発明者】
【氏名】村上 誠
(72)【発明者】
【氏名】倉谷 雄一
(72)【発明者】
【氏名】豊田 直紀
【テーマコード(参考)】
4B011
【Fターム(参考)】
4B011FA01
4B011FA04
4B011FA05
4B011FA06
(57)【要約】
【課題】生産稼働後の食鳥脱骨機における洗浄作業の負担を軽減できる食鳥脱骨機用洗浄システムの洗浄方法及び食鳥脱骨機用洗浄システムを提供する。
【解決手段】自動脱骨装置2と、自動脱骨装置2を自動で洗浄する洗浄装置4と、を備えた食鳥脱骨機用洗浄システム1の洗浄方法において、自動脱骨装置2の生産稼働後に、自動脱骨装置2が洗浄可能状態であるか否かを判断する脱骨機監視工程と、洗浄装置4が始動状態であるか否かを判断する洗浄装置監視工程と、脱骨機監視工程により生産稼働後の自動脱骨装置2が洗浄可能であると判断され、かつ洗浄装置監視工程により洗浄装置4が始動状態であると判断されたとき、洗浄装置4によって自動脱骨装置2の洗浄を行う第1洗浄工程と、第1洗浄工程の後に一定の時間間隔をあけて、洗浄装置4によって自動脱骨装置2の洗浄を行う第2洗浄工程と、を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
骨付きの食鳥肉を自動で脱骨する食鳥脱骨機と、
前記食鳥脱骨機を自動で洗浄する洗浄装置と、
を備えた食鳥脱骨機用洗浄システムの洗浄方法において、
前記食鳥脱骨機の生産稼働後に、前記食鳥脱骨機が洗浄可能状態であるか否かを判断する脱骨機監視工程と、
前記洗浄装置が始動状態であるか否かを判断する洗浄装置監視工程と、
前記脱骨機監視工程により生産稼働後の前記食鳥脱骨機が洗浄可能であると判断され、かつ前記洗浄装置監視工程により前記洗浄装置が始動状態であると判断されたとき、前記洗浄装置によって前記食鳥脱骨機の洗浄を行う第1洗浄工程と、
前記第1洗浄工程の後に一定の時間間隔をあけて、前記洗浄装置によって前記食鳥脱骨機の洗浄を行う第2洗浄工程と、
を有する、
ことを特徴とする食鳥脱骨機用洗浄システムの洗浄方法。
【請求項2】
前記食鳥脱骨機を複数備え、
複数の前記食鳥脱骨機のうち、前記脱骨機監視工程により洗浄可能であると判断された前記食鳥脱骨機を選択して前記第1洗浄工程を行う、
ことを特徴とする請求項1に記載の食鳥脱骨機用洗浄システムの洗浄方法。
【請求項3】
前記脱骨機監視工程により洗浄可能であると判断された前記食鳥脱骨機が複数存在する場合、各前記食鳥脱骨機に順番に前記第1洗浄工程、及び前記第2洗浄工程を行う、
ことを特徴とする請求項2に記載の食鳥脱骨機用洗浄システムの洗浄方法。
【請求項4】
前記第1洗浄工程及び前記第2洗浄工程は、高温洗浄を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の食鳥脱骨機用洗浄システムの洗浄方法。
【請求項5】
前記第2洗浄工程は、泡洗浄を含む、
ことを特徴とする請求項4に記載の食鳥脱骨機用洗浄システムの洗浄方法。
【請求項6】
複数の前記食鳥脱骨機にそれぞれ前記食鳥肉を搬送する搬送装置と、
前記洗浄装置の駆動制御を行う制御部と、
を備え、
前記搬送装置は、各前記食鳥脱骨機における前記脱骨機監視工程の判断結果を集約し、
前記制御部は、前記搬送装置に集約された前記脱骨機監視工程の判断結果に基づいて前記洗浄装置の駆動制御を行う、
ことを特徴とする請求項2に記載の食鳥脱骨機用洗浄システムの洗浄方法。
【請求項7】
前記食鳥脱骨機の洗浄可能状態は、前記食鳥脱骨機が運転している状態、又は前記食鳥脱骨機が運転を開始できる準備状態である、
ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の食鳥脱骨機用洗浄システムの洗浄方法。
【請求項8】
骨付きの食鳥肉を自動で脱骨する食鳥脱骨機と、
前記食鳥脱骨機を自動で洗浄する洗浄装置と、
前記洗浄装置の駆動制御を行う制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記食鳥脱骨機が洗浄可能状態であり、かつ前記洗浄装置が始動状態であるときに、前記洗浄装置によって食鳥脱骨機の洗浄を行う、
ことを特徴とする食鳥脱骨機用洗浄システム。
【請求項9】
前記制御部は、前記洗浄装置によって食鳥脱骨機の洗浄が行われた後、さらに一定の時間間隔をあけて再度前記洗浄装置によって食鳥脱骨機の洗浄を行う、
ことを特徴とする請求項8に記載の食鳥脱骨機用洗浄システム。
【請求項10】
複数の前記食鳥脱骨機を備え、
前記制御部は、複数の前記食鳥脱骨機のうちの洗浄可能状態である前記食鳥脱骨機を選択して前記洗浄装置によって前記食鳥脱骨機の洗浄を行う、
ことを特徴とする請求項8に記載の食鳥脱骨機用洗浄システム。
【請求項11】
前記制御部は、洗浄可能状態である前記食鳥脱骨機が複数存在する場合、前記洗浄装置によって各前記食鳥脱骨機の洗浄を順番に行う、
ことを特徴とする請求項10に記載の食鳥脱骨機用洗浄システム。
【請求項12】
複数の前記食鳥脱骨機にそれぞれ前記食鳥肉を搬送する搬送装置を備え、
前記搬送装置には、各前記食鳥脱骨機が洗浄可能状態であるか否かの情報が集約されており、
前記制御部は、前記搬送装置に集約された情報に基づいて前記洗浄装置の駆動制御を行う、
ことを特徴とする請求項10に記載の食鳥脱骨機用洗浄システム。
【請求項13】
前記食鳥脱骨機の洗浄可能状態は、前記食鳥脱骨機が運転している状態、又は前記食鳥脱骨機が運転を開始できる準備状態である、
ことを特徴とする請求項8から請求項12のいずれか一項に記載の食鳥脱骨機用洗浄システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食鳥脱骨機用洗浄システムの洗浄方法及び食鳥脱骨機用洗浄システムに関する。
【背景技術】
【0002】
食鳥脱骨機として、例えば食鳥屠体の大腿骨から切断された骨付きの食鳥腿肉(以下、単に食鳥腿肉と称する)を、自動で脱骨する装置が知られている。このものは、装置に食鳥腿肉をセットした後、複数の作業ステーションと称する工程を段階的に実施する。複数の作業ステーションとしては、順に食鳥腿肉への筋入れ、食鳥腿肉の足首周りの肉部を切断、脛骨の膝関節近傍まで肉部を引き剥がし、関節筋、膝軟骨を切断する作業がある。また、この後のステーションとして、大腿骨から肉部を引き剥がして脱骨し、残った骨を排出する作業がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第5331244号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のような食鳥脱骨機は、食品を扱うことから生産稼働後の洗浄作業が欠かせない。しかしながら食鳥脱骨機は複数の作業ステーションを有する分、様々な箇所に肉片が付着してしまう。このため、食鳥脱骨機の洗浄作業が煩わしいという課題があった。
【0005】
そこで、本発明は、生産稼働後の食鳥脱骨機における洗浄作業の負担を軽減できる食鳥脱骨機用洗浄システムの洗浄方法及び食鳥脱骨機用洗浄システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、本発明に係る食鳥脱骨機用洗浄システムの洗浄方法は、骨付きの食鳥肉を自動で脱骨する食鳥脱骨機と、前記食鳥脱骨機を自動で洗浄する洗浄装置と、を備えた食鳥脱骨機用洗浄システムの洗浄方法において、前記食鳥脱骨機の生産稼働後に、前記食鳥脱骨機が洗浄可能状態であるか否かを判断する脱骨機監視工程と、前記洗浄装置が始動状態であるか否かを判断する洗浄装置監視工程と、前記脱骨機監視工程により生産稼働後の前記食鳥脱骨機が洗浄可能であると判断され、かつ前記洗浄装置監視工程により前記洗浄装置が始動状態であると判断されたとき、前記洗浄装置によって前記食鳥脱骨機の洗浄を行う第1洗浄工程と、前記第1洗浄工程の後に一定の時間間隔をあけて、前記洗浄装置によって前記食鳥脱骨機の洗浄を行う第2洗浄工程と、を有する。
【0007】
このような方法とすることで、生産稼働後の食鳥脱骨機を適正に洗浄できる。第1洗浄工程と第2洗浄工程との2回に分けることで、肉片等をより確実に除去できる。第1洗浄工程と第2洗浄工程との間に一定の時間間隔をあけることにより、例えば、第1洗浄工程と第2洗浄工程との間に作業員による洗浄工程を行うことも可能になる。このような場合、さらに食鳥脱骨機の洗浄効果を高めることができる。よって、生産稼働後における食鳥脱骨機の洗浄作業の負担を軽減できる。
【0008】
上記の方法において、前記食鳥脱骨機を複数備え、複数の前記食鳥脱骨機のうち、前記脱骨機監視工程により洗浄可能であると判断された前記食鳥脱骨機を選択して前記第1洗浄工程を行ってもよい。
【0009】
このような方法とすることで、効率よく各食鳥脱骨機の洗浄を行うことができ、無駄な洗浄作業を回避することが可能になる。
【0010】
上記の方法において、前記脱骨機監視工程により洗浄可能であると判断された前記食鳥脱骨機が複数存在する場合、各前記食鳥脱骨機に順番に前記第1洗浄工程、及び前記第2洗浄工程を行ってもよい。
【0011】
このような方法とすることで、一度に複数の食鳥脱骨機を洗浄することを回避できる。この分、洗浄装置にかかる負荷を低減でき、洗浄装置を小型化できる。
【0012】
上記の方法において、前記第1洗浄工程及び前記第2洗浄工程は、高温洗浄を含んでもよい。
【0013】
このような方法とすることで、確実に食鳥脱骨機の洗浄効果を高めることができる。
【0014】
上記の方法において、前記第2洗浄工程は、泡洗浄を含んでもよい。
【0015】
このような方法とすることで、さらに確実に食鳥脱骨機の洗浄効果を高めることができる。
【0016】
上記の方法において、複数の前記食鳥脱骨機にそれぞれ前記食鳥肉を搬送する搬送装置と、前記洗浄装置の駆動制御を行う制御部と、を備え、前記搬送装置は、各前記食鳥脱骨機における前記脱骨機監視工程の判断結果を集約し、前記制御部は、前記搬送装置に集約された前記脱骨機監視工程の判断結果に基づいて前記洗浄装置の駆動制御を行ってもよい。
【0017】
このような方法とすることで、食鳥脱骨機用洗浄システムを駆動するためのプログラムが複雑化してしまうことを防止できる。このため、安価な食鳥脱骨機用洗浄システムを提供することが可能になる。
【0018】
上記の方法において、前記食鳥脱骨機の洗浄可能状態は、前記食鳥脱骨機が運転している状態、又は前記食鳥脱骨機が運転を開始できる準備状態であってもよい。
【0019】
このような方法とすることで、食鳥脱骨機が洗浄可能状態にあるか否かを容易に判断できる。
【0020】
本発明に係る食鳥脱骨機用洗浄システムは、骨付きの食鳥肉を自動で脱骨する食鳥脱骨機と、前記食鳥脱骨機を自動で洗浄する洗浄装置と、前記洗浄装置の駆動制御を行う制御部と、を備え、前記制御部は、前記食鳥脱骨機が洗浄可能状態であり、かつ前記洗浄装置が始動状態であるときに、前記洗浄装置によって食鳥脱骨機の洗浄を行う。
【0021】
このように構成することで、生産稼働後の食鳥脱骨機を適正に洗浄できる。このため、生産稼働後における食鳥脱骨機の洗浄作業の負担を軽減できる。
【0022】
上記の構成において、前記制御部は、前記洗浄装置によって食鳥脱骨機の洗浄が行われた後、さらに一定の時間間隔をあけて再度前記洗浄装置によって食鳥脱骨機の洗浄を行ってもよい。
【0023】
このような構成とすることで、食鳥脱骨機肉片等をより確実に除去できる。2回の洗浄作業の間に一定の時間間隔をあけることにより、例えば、2回の洗浄作業の間に作業員による洗浄を行うことも可能になる。このような場合、さらに食鳥脱骨機の洗浄効果を高めることができる。よって、生産稼働後における食鳥脱骨機の洗浄作業の負担を軽減できる。
【0024】
上記の構成において、複数の前記食鳥脱骨機を備え、前記制御部は、複数の前記食鳥脱骨機のうちの洗浄可能状態である前記食鳥脱骨機を選択して前記洗浄装置によって前記食鳥脱骨機の洗浄を行ってもよい。
【0025】
このような構成とすることで、効率よく各食鳥脱骨機の洗浄を行うことができ、無駄な洗浄作業を回避することが可能になる。
【0026】
上記の構成において、前記制御部は、洗浄可能状態である前記食鳥脱骨機が複数存在する場合、前記洗浄装置によって各前記食鳥脱骨機の洗浄を順番に行ってもよい。
【0027】
このような構成とすることで、一度に複数の食鳥脱骨機を洗浄することを回避できる。この分、洗浄装置にかかる負荷を低減でき、洗浄装置を小型化できる。
【0028】
上記の構成において、複数の前記食鳥脱骨機にそれぞれ前記食鳥肉を搬送する搬送装置を備え、前記搬送装置には、各前記食鳥脱骨機が洗浄可能状態であるか否かの情報が集約されており、前記制御部は、前記搬送装置に集約された情報に基づいて前記洗浄装置の駆動制御を行ってもよい。
【0029】
このような構成とすることで、食鳥脱骨機用洗浄システムを駆動するためのプログラムが複雑化してしまうことを防止できる。このため、安価な食鳥脱骨機用洗浄システムを提供することが可能になる。
【0030】
上記の構成において、前記食鳥脱骨機の洗浄可能状態は、前記食鳥脱骨機が運転している状態、又は前記食鳥脱骨機が運転を開始できる準備状態であってもよい。
【0031】
このような構成とすることで、食鳥脱骨機が洗浄可能状態にあるか否かを容易に判断できる。
【発明の効果】
【0032】
本発明によれば、生産稼働後における食鳥脱骨機の洗浄作業の負担を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
図1】本発明の実施形態における食鳥脱骨機用洗浄システムの概略構成図である。
図2】本発明の実施形態における食鳥脱骨機用洗浄システムの洗浄方法を示すフローチャートである。
図3】本発明の実施形態における食鳥脱骨機用洗浄システムの洗浄方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0034】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0035】
<食鳥脱骨機用洗浄システム>
図1は、食鳥脱骨機用洗浄システム1の概略構成図である。
食鳥脱骨機用洗浄システム1は、複数の自動脱骨装置2と、各自動脱骨装置2に図示しない食鳥腿肉を搬送する搬送装置3と、生産稼働後の各自動脱骨装置2を洗浄するための洗浄装置4と、洗浄装置4の駆動制御を行う洗浄コントローラ5と、を備える。
【0036】
<自動脱骨装置>
自動脱骨装置2は、図示しない食鳥腿肉から自動で骨(脛骨、大腿骨)を脱骨する装置である。自動脱骨装置2は、上下方向からみて円周上に図示しない複数の作業ステーションを有する。各作業ステーションによって食鳥腿肉に段階的に加工が施され、最終的に食鳥腿肉が脱骨される。各自動脱骨装置2は、一列に所定の間隔をあけて並んで配置されている。
【0037】
各自動脱骨装置2は、自身が運転状態であるか否か、及び運転準備状態であるか否かを信号として搬送装置3の後述する搬送制御部8に出力する。運転状態とは、実際に自動脱骨装置2が通常運転している状態をいう。運転状態時に自動脱骨装置2で実際に食鳥腿肉の加工処理が行われているか否かは作業者の目視確認による。運転準備状態とは、自動脱骨装置2の始動スイッチがオンされればそのまま通常運転が行われる状態をいう。
【0038】
自動脱骨装置2が運転状態又は運転準備状態でない場合、例えば以下のような事例が挙げられる。すなわち、
(1)自動脱骨装置2の図示しない非常停止ボタンが押下されている。
(2)自動脱骨装置2に何らかの異常が発生し、通常運転の続行ができない。
(3)自動脱骨装置2の図示しないカバーが開けられている(運転状態又は運転準備状態では、カバーは閉じられている)。
などである。しかしながらこれに限られるものではなく、運転状態又は運転準備状態でない場合を任意に設定することが可能である。
【0039】
<搬送装置>
搬送装置3は、各自動脱骨装置2の前面を通るように敷設されたオーバーヘッドコンベア6と、オーバーヘッドコンベア6の駆動制御を行う搬送コントローラ7と、を備える。オーバーヘッドコンベア6の敷設方向は、各自動脱骨装置2の配列方向に沿っている。オーバーヘッドコンベア6には、複数の図示しないシャックルが設けられている。シャックルは所定の間隔をあけて配置されている。シャックルに、図示しない食鳥腿肉を懸吊することにより、各自動脱骨装置2の前面まで食鳥腿肉が搬送される。各自動脱骨装置2の前面まで食鳥腿肉が搬送されたタイミングで図示しないプッシャーによって所定の自動脱骨装置2に食鳥腿肉が投入される。
【0040】
搬送コントローラ7は、搬送制御部8と、搬送操作パネル7aと、を備える。搬送制御部8に、各自動脱骨装置2からの信号が入力される。搬送制御部8は、各自動脱骨装置2から出力される信号に基づいて、オーバーヘッドコンベア6や図示しないプッシャーの駆動制御を行う。例えば、全ての自動脱骨装置2が運転状態又は運転準備状態でない場合、オーバーヘッドコンベア6の駆動を停止する。また、搬送制御部8は、各自動脱骨装置2から入力された信号を一括して洗浄コントローラ5に出力する。
【0041】
搬送操作パネル7aは、搬送装置3の操作を行うためのものである。搬送操作パネル7aは、例えば搬送装置3を始動、停止するための始動スイッチ7bを有する。
【0042】
<洗浄装置及び洗浄コントローラ>
洗浄装置4は、搬送コントローラ7に設けられた洗浄装置本体9と各自動脱骨装置2に設けられた噴射器10と、洗浄装置本体9と噴射器10とを連結する配管11と、を備える。洗浄装置本体9は、温水や洗浄泡を吐出させ、配管11を介して噴射器10に送出する。配管11は、洗浄装置本体9から延びて各自動脱骨装置2に分岐するように敷設されている。配管11のうち、各自動脱骨装置2に対応して分岐された箇所には、それぞれバルブ12が設けられている。バルブ12は、例えば電磁開閉バルブである。バルブ12を開閉することにより、各自動脱骨装置2に温水や洗浄泡を供給したり遮断したりする。
【0043】
噴射器10は、自動脱骨装置2の各ステーションの下部に行き渡るように敷設される噴射配管13と、噴射配管13に設けられた複数のノズル14と、を備える。ノズル14より温水や洗浄泡が噴射されることにより、自動脱骨装置2の洗浄が行われる。
【0044】
洗浄コントローラ5は、洗浄制御部(請求項における制御部の一例)15と、洗浄操作パネル5aと、を備える。洗浄制御部15に、搬送制御部8からの信号が入力される。洗浄制御部15は、搬送制御部8からの信号に基づいて、各自動脱骨装置2が洗浄可能状態であるか否かの判断を行う。自動脱骨装置2の洗浄可能状態とは、自動脱骨装置2が運転状態、又は運転準備状態であることをいう。洗浄制御部15は、洗浄装置4によって洗浄可能状態であると判断した生産稼働後の自動脱骨装置2に対し、順番に洗浄を行う(詳細は後述する)。
【0045】
洗浄操作パネル5aは、洗浄装置4の操作を行うためのものである。洗浄操作パネル5aは、例えば洗浄装置4を始動、停止するための始動スイッチ5bを有する。
【0046】
<食鳥脱骨機用洗浄システムの洗浄方法>
次に、図1から図3に基づいて、食鳥脱骨機用洗浄システム1の洗浄方法について説明する。
図2図3は、食鳥脱骨機用洗浄システム1の洗浄方法を示すフローチャートである。
上述したように、食鳥脱骨機用洗浄システム1は、自動脱骨装置2の状態を信号として出力する。この信号は、搬送装置3の搬送制御部8を介して洗浄コントローラ5(洗浄制御部15)に入力される。入力された信号に基づいて洗浄コントローラ5が洗浄装置4の駆動制御を行うことにより、各自動脱骨装置2を洗浄する。
【0047】
すなわち、図1から図3に示すように、まず各自動脱骨装置2が、それぞれの運転状態又は運転準備状態を信号として出力する(ステップST101)。この信号は、搬送コントローラ7を介して洗浄コントローラ5に入力される。洗浄コントローラ5は、入力された信号に基づいて、各自動脱骨装置2が運転状態又は運転準備状態であるか否か、すなわち、各自動脱骨装置2が洗浄可能状態であるか否かを監視(判断)する(ステップST201;脱骨機監視工程)。
【0048】
生産稼働後、仮に洗浄装置4によって自動脱骨装置2が洗浄されている場合、自動脱骨装置2を操作し、手動で洗浄モードに切り替える(ステップST102)。
続いて、自動脱骨装置2は、自身が洗浄可能状態であるか否かを判断する(ステップST103;脱骨機監視工程)。
ステップST103による判断が「No」、つまり、自動脱骨装置2が洗浄可能状態ではない(非洗浄モード)自動脱骨装置2がある場合(以下、非洗浄モード装置という)、搬送コントローラ7を介して洗浄コントローラ5に非洗浄モード装置を通知する(ステップST202)。
【0049】
続いて、作業者は、洗浄コントローラ5における洗浄操作パネル5aの始動スイッチ5bをオンとし、洗浄装置4による洗浄が開始(始動)できるか否かの判断を行う(ステップST203)。洗浄コントローラ5では、洗浄操作パネル5aの始動スイッチ5bが操作される間は、洗浄装置4が始動状態であるか否かを判断している(洗浄装置監視工程)。洗浄装置4が始動状態であるか否かの判断は、具体的には洗浄操作パネル5aの始動スイッチ5bがオンか否かを判断している。
【0050】
ステップST203による判断が「No」、つまり、洗浄操作パネル5aの始動スイッチ5bがオンされているにも関わらず洗浄が開始できない場合、作業者によって自動脱骨装置2が洗浄可能状態となるように確認する。そして、自動脱骨装置2を再始動して洗浄可能状態とする(ステップST204)。
ステップST103による判断が「Yes」、つまり、自動脱骨装置2が洗浄可能状態(洗浄モード)である場合、又は作業者によって自動脱骨装置2を洗浄可能状態とした場合、自動脱骨装置2は洗浄モード運転を開始する(ステップST104)。
【0051】
また、ステップST203による判断が「Yes」、つまり、洗浄操作パネル5aの始動スイッチ5bがオンされ、洗浄装置4による洗浄が開始できる場合、洗浄装置4による自動脱骨装置2の洗浄が開始される(ステップST205;第1洗浄工程)。
洗浄装置4による自動脱骨装置2の洗浄が開始されている間、各自動脱骨装置2が、それぞれの運転状態又は運転準備状態を信号として出力する(ステップST105)。この信号は、搬送コントローラ7を介して洗浄コントローラ5に入力される。
【0052】
洗浄コントローラ5は、自動脱骨装置2が洗浄可能状態でない装置については洗浄を行わずにスキップする(ステップST206)。
続いて、洗浄コントローラ5は、自動脱骨装置2が洗浄可能状態である装置に対応する洗浄装置4のバルブ12を順次開ける信号を出力する(ステップST207)。
【0053】
この信号は、搬送コントローラ7を介して洗浄装置4に入力される。そして、対応する自動脱骨装置2のノズル14について、バルブ12を順次開ける(ステップST106)。
このように、洗浄コントローラ5は、複数の自動脱骨装置2のうち、脱骨監視工程によって洗浄可能であると判断された自動脱骨装置2を選択して洗浄を行う。また、洗浄可能であると判断された自動脱骨装置2が複数存在する場合、一度に洗浄を行うのではなく、順番に洗浄を行う。第1洗浄工程における洗浄は、各ノズルから温水を噴射することにより行われる高温洗浄である。温水の温度は、例えば40℃以上である。
【0054】
洗浄コントローラ5の洗浄制御部15は図示しないタイマーを備えており、一定時間が経過すると自動で洗浄装置4を停止させる信号を出力する(ステップST208)。信号は、搬送コントローラ7を介して洗浄装置4に入力される。これにより、各自動脱骨装置2に設けられているそれぞれのノズル14が一括で停止する(ステップST107)。
【0055】
続いて、一旦作業者による洗浄を開始する(ステップST209)。この際、洗浄操作パネル5aを操作して全てのバルブ12を閉じる(ステップST210)。
続いて、作業者(人手)による洗浄を開始する(ステップST108)。作業者による洗浄は、例えば図示しない洗浄ホースを用いて行われる。作業者による洗浄は、自動脱骨装置2の図示しないカバーを開けて行われる。
【0056】
この間、自動脱骨装置2は、図示しないカバーが開いている警報を出力する(ステップST109)。この警報は、信号として搬送コントローラ7を介して洗浄コントローラ5に出力される。洗浄コントローラ5は、入力された信号に基づいて、作業者による洗浄が行われていることを通知する(ステップST211)。この通知方法としては、例えば洗浄操作パネル5aに表示する。しかしながらこれに限られるものではなく、洗浄操作パネル5aで行わなくてもよい。例えば、洗浄装置4にアラームや警告灯を設け、これらアラームや警告灯で上記警報を通知するようにしてもよい。
【0057】
作業者による洗浄が終了した後、自動脱骨装置2を操作して手動で運転を再開する(ステップST110)。
続いて、自動脱骨装置2は、自身が洗浄可能状態であるか否か、及び運転準備状態であるか否かを判断する(ステップST111;脱骨機監視工程)。
ステップST111による判断が「No」、つまり、非洗浄モード装置がある場合、搬送コントローラ7を介して洗浄コントローラ5に非洗浄モード装置を通知する(ステップST212)。
【0058】
続いて、作業者は、洗浄コントローラ5における洗浄操作パネル5aの始動スイッチ5bをオンとし、洗浄装置4による洗浄が再開できるか否かの判断を行う(ステップST213)。
洗浄コントローラ5は、洗浄操作パネル5aの始動スイッチ5bが操作される間は、洗浄装置4が始動状態であるか否か、具体的には、洗浄操作パネル5aの始動スイッチ5bがオンか否かを判断している(洗浄装置監視工程)。
【0059】
ステップST213による判断が「No」、つまり、洗浄操作パネル5aの始動スイッチ5bがオンされているにも関わらず洗浄が再開できない場合、作業者によって自動脱骨装置2が洗浄可能状態となるように確認する。そして、自動脱骨装置2を再始動して洗浄可能状態とする(ステップST214)。
ステップST111による判断が「Yes」、つまり、自動脱骨装置2が洗浄可能状態(洗浄モード)である場合、又は作業者によって自動脱骨装置2を洗浄可能状態とした場合、自動脱骨装置2は洗浄モード運転を再開する(ステップST112)。
【0060】
また、ステップST213による判断が「Yes」、つまり、洗浄操作パネル5aの始動スイッチ5bがオンされ、洗浄装置4による洗浄が開始できる場合、洗浄操作パネル5aの確認ボタンをオンする(ステップST215)。これにより、作業者による洗浄が完全に終了する(ステップST216)。そして、洗浄装置4による自動脱骨装置2の洗浄が再開される(ステップST217;第2洗浄工程)。
【0061】
続いて、洗浄コントローラ5は、自動脱骨装置2が洗浄可能状態である装置に対応する洗浄装置4のバルブ12を順次開ける信号を出力する(ステップST218)。
この信号は、搬送コントローラ7を介して洗浄装置4に入力される。そして、対応する自動脱骨装置2の洗浄装置4について、バルブ12を順次開ける(ステップST113)。
【0062】
このように、洗浄コントローラ5は、第1洗浄工程の後、一定の時間間隔をあけて洗浄装置4による自動脱骨装置2の洗浄をさらに行う。
第2洗浄工程における洗浄は、各ノズルから温水を噴射することにより行われる。また、第2洗浄工程における洗浄では、泡洗浄を含んでもよい。泡洗浄の場合、洗浄装置4で自動発泡され、洗浄泡を配管11介して各噴射器10に供給する。
【0063】
続いて、一定時間が経過すると自動で洗浄装置4を停止させる信号を出力する(ステップST219)。信号は、搬送コントローラ7を介して洗浄装置4に入力される。これにより、各自動脱骨装置2に設けられているそれぞれのノズル14が一括で停止する(ステップST114)。そして、自動脱骨装置2は洗浄モード運転を停止する(ステップST115)。
【0064】
同様に、洗浄装置4による自動脱骨装置2の洗浄が停止される(ステップST220)。この後、洗浄操作パネル5aに洗浄終了が通知される(ステップST221)。この通知は、洗浄操作パネル5aで行わなくてもよい。例えば、洗浄装置4にアラームや警告灯を設け、これらアラームや警告灯で通知するようにしてもよい。
【0065】
洗浄操作パネル5aに洗浄終了が通知された後、洗浄操作パネル5aの確認ボタンをオンする(ステップST222)。これにより、洗浄操作パネル5aの表示がクリアされ(ステップST223)、食鳥脱骨機用洗浄システム1の洗浄が終了する。
【0066】
このように、上述の食鳥脱骨機用洗浄システム1の洗浄方法は、自動脱骨装置2の生産稼働後に、自動脱骨装置が洗浄可能状態であるか否かを判断する脱骨機監視工程と、洗浄装置4が始動状態であるか否かを判断する洗浄装置監視工程と、これら脱骨機監視工程及び洗浄装置監視工程の判断結果に基づいて行われる第1洗浄工程と、第1洗浄工程の後に一定の時間間隔をあけて行われる第2洗浄工程と、を有する。
【0067】
このような方法とすることで、生産稼働後の自動脱骨装置2を適正に洗浄できる。第1洗浄工程と第2洗浄工程との2回に分けることで、肉片等をより確実に除去できる。第1洗浄工程と第2洗浄工程との間に一定の時間間隔をあけることにより、作業者(人手)による洗浄を行うことができる(ステップST108参照)。このため、さらに自動脱骨装置2の洗浄効果を高めることができる。よって、生産稼働後における自動脱骨装置2の洗浄作業の負担を軽減できる。
【0068】
洗浄コントローラ5は、複数の自動脱骨装置2のうち、脱骨監視工程によって洗浄可能であると判断された自動脱骨装置2を選択して洗浄を行う。このため、効率よく各自動脱骨装置2の洗浄を行うことができ、無駄な洗浄作業を回避することが可能になる。
【0069】
洗浄コントローラ5は、複数の自動脱骨装置2のうち、脱骨監視工程によって洗浄可能であると判断された自動脱骨装置2を選択して洗浄を行う。また、洗浄可能であると判断された自動脱骨装置2が複数存在する場合、一度に洗浄を行うのではなく、順番に洗浄を行う。
ここで、一度に複数の自動脱骨装置2を洗浄しようとした場合、その分、高出力な洗浄装置4が必要になる。しかしながら、複数の自動脱骨装置2を順番に洗浄することにより、洗浄装置4にかかる負荷を低減でき、洗浄装置4を小型化できる。
【0070】
第1洗浄工程や第2洗浄工程において、高温洗浄を行うことにより、確実に自動脱骨装置2の洗浄効果を高めることができる。
第2洗浄工程において、さらに泡洗浄を行うことにより、より確実に自動脱骨装置2の洗浄効果を高めることができる。
【0071】
食鳥脱骨機用洗浄システム1による洗浄を行うにあたり、各自動脱骨装置2における脱骨機監視工程の判断結果を、搬送装置3で集約して洗浄コントローラ5に出力している。このため、食鳥脱骨機用洗浄システム1を駆動するためのプログラムが複雑化してしまうことを防止できる。よって、安価な食鳥脱骨機用洗浄システム1を提供することが可能になる。
【0072】
搬送装置3を設けることにより、各自動脱骨装置2への食鳥腿肉の搬送も容易化できる。
自動脱骨装置2が洗浄可能状態であるか否かの判断を行うにあたり、自動脱骨装置2が運転している状態、又は自動脱骨装置2が運転を開始できる準備状態であるか否かで判断している。このため、自動脱骨装置2が洗浄可能状態にあるか否かを容易に判断できる。
【0073】
本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
例えば上述の実施形態では、食鳥脱骨機用洗浄システム1は、食鳥腿肉から自動で骨(脛骨、大腿骨)を脱骨する自動脱骨装置2を洗浄するためのシステムである場合について説明した。しかしながらこれに限られるものではなく、食鳥腿肉以外の部位を脱骨する装置にも食鳥脱骨機用洗浄システム1を適用することが可能である。
【0074】
上述の実施形態では、第1洗浄工程と第2洗浄工程との間に、作業者(人手)による洗浄を行う場合について説明した。しかしながらこれに限られるものではなく、作業者による洗浄を行わなくてもよい。
上述の実施形態では、第2洗浄工程で泡洗浄を行う場合について説明した。しかしながらこれに限られるものではなく、泡洗浄を行わずに高温洗浄のみとしてもよい。
【0075】
上述の実施形態では、食鳥脱骨機用洗浄システム1は、複数の自動脱骨装置2の洗浄を行う場合について説明した。しかしながらこれに限られるものではなく、1つの自動脱骨装置2のみ設けられた場合であっても食鳥脱骨機用洗浄システム1を用いることができる。この場合、搬送装置3を設けなくてもよい。
【0076】
上述の実施形態では、自動脱骨装置2と洗浄コントローラ5との交信を、搬送装置3(搬送コントローラ7)を介して行う場合について説明した。これにより、自動脱骨装置2からの出力信号を搬送装置3で集約し、洗浄コントローラ5に出力する場合について説明した。しかしながらこれに限られるものではなく、各自動脱骨装置2からそれぞれ直接洗浄コントローラ5に信号を出力するようにしてもよい。
【0077】
上述の実施形態では、洗浄装置監視工程において、洗浄装置4が始動状態であるか否かの判断は、具体的には、洗浄操作パネル5aの始動スイッチ5bがオンか否かを判断している場合について説明した。しかしながらこれに限られるものではなく、洗浄装置4が始動状態であるか否かを判断できれば他の手段を用いてもよい。
【符号の説明】
【0078】
1…食鳥脱骨機用洗浄システム
2…自動脱骨装置(食鳥脱骨機)
3…搬送装置
4…洗浄装置
5…洗浄コントローラ
5b…始動スイッチ
15…洗浄制御部(制御部)
図1
図2
図3