(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024094000
(43)【公開日】2024-07-09
(54)【発明の名称】放射線照射装置
(51)【国際特許分類】
A61B 6/00 20240101AFI20240702BHJP
H05G 1/30 20060101ALI20240702BHJP
A61B 6/40 20240101ALI20240702BHJP
【FI】
A61B6/00 321
H05G1/30 D
A61B6/00 300B
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022210692
(22)【出願日】2022-12-27
(71)【出願人】
【識別番号】306037311
【氏名又は名称】富士フイルム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】扇 一行
(72)【発明者】
【氏名】小林 丈恭
(72)【発明者】
【氏名】西納 直行
【テーマコード(参考)】
4C092
4C093
【Fターム(参考)】
4C092AA01
4C092AB11
4C092AC01
4C092BE05
4C092CC19
4C093AA01
4C093CA16
4C093EA02
4C093EA12
4C093EA17
4C093FA04
4C093FA15
4C093FA42
4C093FB12
4C093FH06
(57)【要約】
【課題】遠隔操作部の複数の面を露出させた状態で収容する場合と比べて、遠隔操作部を安定した状態で収容することが可能な放射線照射装置を提供する。
【解決手段】放射線を照射する照射窓が設けられた装置本体と、装置本体を遠隔操作可能な遠隔操作部であって、外周面が複数の面で構成される遠隔操作部と、装置本体に設けられ、装置本体の外周面である本体外周面に遠隔操作部を埋め込む形態で収容する収容部であって、遠隔操作部の外周面のうち一の面を除く他の全面と対向する凹型の内壁面を有する収容部と、を備えている放射線照射装置。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
放射線を照射する照射窓が設けられた装置本体と、
前記装置本体を遠隔操作可能な遠隔操作部であって、外周面が複数の面で構成される遠隔操作部と、
前記装置本体に設けられ、前記装置本体の外周面である本体外周面に前記遠隔操作部を埋め込む形態で収容する収容部であって、前記遠隔操作部の前記外周面のうち一の面を除く他の全面と対向する凹型の内壁面を有する収容部と、を備えている
放射線照射装置。
【請求項2】
前記一の面には、操作指示を入力するための操作キーが設けられている
請求項1に記載の放射線照射装置。
【請求項3】
前記一の面には、操作指示を入力するための操作キーが設けられておらず、
前記操作キーは、前記一の面以外の面に設けられている
請求項1に記載の放射線照射装置。
【請求項4】
前記遠隔操作部が前記収容部に収容されている状態において、前記一の面の少なくとも外縁部は、前記本体外周面と高さが同じである
請求項1に記載の放射線照射装置。
【請求項5】
前記収容部の内周縁の少なくとも一部には、指掛かけ用の凹みが設けられている
請求項1に記載の放射線照射装置。
【請求項6】
前記収容部は、前記一の面を除く他の全面の全域を前記内壁面によって覆う状態で前記遠隔操作部を収容する
請求項1に記載の放射線照射装置。
【請求項7】
前記装置本体は、前記遠隔操作部が前記収容部に収容された収容状態に保持する保持機構を備える
請求項1に記載の放射線照射装置。
【請求項8】
前記保持機構は、前記遠隔操作部を前記収容部の奥に向けて押し込む押し込み操作、又は前記収容部の外部に配置される操作キーの操作によって、前記遠隔操作部を保持する保持力が解除される
請求項7に記載の放射線照射装置。
【請求項9】
前記本体外周面のうち、前記照射窓が設けられた面を前面とした場合において、前記収容部は、前記本体外周面のうち、前記前面以外の面に設けられている
請求項1に記載の放射線照射装置。
【請求項10】
前記収容部は、前記前面と反対側の背面に設けられている
請求項9に記載の放射線照射装置。
【請求項11】
前記本体外周面のうち、前記照射窓が設けられた面を前面とした場合において、前記収容部は、前記本体外周面のうち、前記前面に設けられている
請求項1に記載の放射線照射装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、放射線照射装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、放射線を発生する放射線発生部と、放射線発生部からの放射線の出射を制御するスイッチ部とを備えた放射線照射装置が記載されている。放射線発生部とスイッチ部とは別々の筐体から構成されるものであり、放射線発生部とスイッチ部とがそれぞれの筐体の一部の面を介して着脱可能に構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開WO2018/159011号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
放射線照射装置において、装置本体を遠隔操作するための遠隔操作部が、装置本体とは別体に設けられている場合がある。特許文献1では、放射線発生部と、スイッチ部(遠隔操作部に相当)とが別々の筐体で、それぞれの筐体の一部の面を介して着脱可能とされている。例えば、スイッチ部は、放射線発生部に対して放射線を照射させるための入力を受け付ける。また、スイッチ部は、放射線照射装置の運搬の際、放射線発生部と一体となって運搬される。
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、スイッチ部が放射線照射部に取り付けられた状態において、スイッチ部の備える複数の面が放射線照射部の筐体によって覆われることなく、露出している。このため、スイッチ部の固定方法によっては、スイッチ部が簡単に外れてしまうなど、スイッチ部の放射線照射部への取り付けが不安定となる場合があった。
【0006】
本開示の技術は、遠隔操作部の複数の面を露出させた状態で収容する場合と比べて、遠隔操作部を安定した状態で収容することが可能な放射線照射装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の技術に係る第1の態様は、放射線を照射する照射窓が設けられた装置本体と、装置本体を遠隔操作可能な遠隔操作部であって、外周面が複数の面で構成される遠隔操作部と、装置本体に設けられ、装置本体の外周面である本体外周面に遠隔操作部を埋め込む形態で収容する収容部であって、遠隔操作部の外周面のうち一の面を除く他の全面と対向する凹型の内壁面を有する収容部と、を備えている放射線照射装置である。
【0008】
本開示の技術に係る第2の態様は、一の面には、操作指示を入力するための操作キーが設けられている第1の態様に係る放射線照射装置である。
【0009】
本開示の技術に係る第3の態様は、一の面には、操作指示を入力するための操作キーが設けられておらず、操作キーは、一の面以外の面に設けられている第1の態様に係る放射線照射装置である。
【0010】
本開示の技術に係る第4の態様は、遠隔操作部が収容部に収容されている状態において、一の面の少なくとも外縁部は、本体外周面と高さが同じである第1の態様に係る放射線照射装置である。
【0011】
本開示の技術に係る第5の態様は、収容部の内周縁の少なくとも一部には、指掛かけ用の凹みが設けられている第1の態様に係る放射線照射装置である。
【0012】
本開示の技術に係る第6の態様は、収容部は、一の面を除く他の全面の全域を内壁面によって覆う状態で遠隔操作部を収容する、第1の態様に係る放射線照射装置である。
【0013】
本開示の技術に係る第7の態様は、装置本体は、遠隔操作部が収容部に収容された収容状態に保持する保持機構を備える第1の態様に係る放射線照射装置である。
【0014】
本開示の技術に係る第8の態様は、保持機構は、遠隔操作部を収容部の奥に向けて押し込む押し込み操作、又は収容部の外部に配置される操作キーの操作によって、遠隔操作部を保持する保持力が解除される第7の態様に係る放射線照射装置である。
【0015】
本開示の技術に係る第9の態様は、本体外周面のうち、照射窓が設けられた面を前面とした場合において、収容部は、本体外周面のうち、前面以外の面に設けられている第1の態様に係る放射線照射装置である。
【0016】
本開示の技術に係る第10の態様は、収容部は、前面と反対側の背面に設けられている第9の態様に係る放射線照射装置である。
【0017】
本開示の技術に係る第11の態様は、本体外周面のうち、照射窓が設けられた面を前面とした場合において、収容部は、本体外周面のうち、前面に設けられている第1の態様に係る放射線照射装置である。
【発明の効果】
【0018】
本開示の技術は、遠隔操作部の複数の面を露出させた状態で収容する場合と比べて、遠隔操作部を安定した状態で収容することが可能な放射線照射装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】放射線照射装置の使用態様の一例を示す斜視図である。
【
図2】放射線照射装置の構成の一例を示す外観斜視図である。
【
図3】放射線照射装置の構成の一例を示す外観斜視図である。
【
図4】放射線照射装置の構成の一例を示す部分拡大図である。
【
図5】放射線照射装置の構成の一例を示す部分拡大図である。
【
図6】放射線照射装置の構成の一例を示す部分拡大図である。
【
図7】放射線照射装置の構成の一例を示す外観斜視図である。
【
図8】放射線照射装置の構成の一例を示す部分拡大図である。
【
図9】放射線照射装置の構成の一例を示す外観斜視図である。
【
図10】放射線照射装置の構成の一例を示す部分拡大図である。
【
図11】放射線照射装置の構成の一例を示す外観斜視図である。
【
図12】放射線照射装置の構成の一例を示す部分拡大図である。
【
図13】放射線照射装置の構成の一例を示す外観斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照して本開示の実施形態を詳細に説明する。
【0021】
なお、以下の説明では、説明の便宜上、放射線照射装置10の高さ方向、幅方向及び前後方向(奥行方向ともいう)をX、Y及びZの3つの矢印で示す。まず、高さ方向を矢印Zで示し、矢印Zが指し示す矢印Z方向を放射線照射装置10の上方向とし、その逆方向を下方向とする。高さ方向は鉛直方向である。幅方向を、矢印Zと直交する矢印Xで示し、矢印Xが指し示す方向を放射線照射装置10の右方向とし、その逆方向を左方向とする。前後方向を、矢印Z及び矢印Xと直交する方向を矢印Yで示し、矢印Yが指し示す方向を放射線照射装置10の前方向とし、その逆を後方向とする。すなわち、放射線照射装置10において放射線の照射方向が前方向であり、被検者Aが立つ側(
図1参照)が前方向である。また、以下において、上側、下側、左側、右側、前側、及び後側といった側を用いた表現も方向を用いた表現と意味は同じである。
【0022】
また、本実施形態において、「鉛直方向」とは、完全な鉛直方向のほかに、本開示の技術が属する技術分野で一般的に許容される誤差であって、本開示の技術の趣旨に反しない程度の誤差を含めた意味合いでの鉛直方向を指す。また、「水平方向」についても同様であり、完全な水平方向の他に、本開示の技術が属する技術分野で一般的に許容される誤差であって、本開示の技術の趣旨に反しない程度の誤差を含めた意味合いでの水平方向を指す。
【0023】
また、本実施形態において、「同じ」とは、完全に同じであることの他に、本開示の技術が属する技術分野で一般的に許容される誤差であって、本開示の技術の趣旨に反しない程度の誤差を含めた意味合いでの同じであることを指す。
【0024】
一例として
図1に示すように、放射線照射装置10は、装置本体11と、遠隔操作部12とを備えている。装置本体11は、被検者Aに対して放射線Rを照射可能な装置である。装置本体11は、内部に放射線の発生源である放射線管15を備えており、放射線管15において発生させた放射線(例えば、X線又はγ線)を照射野限定器(
図3参照)及び照射窓(
図3参照)等を介して、被検者Aに向けて照射する。放射線照射装置10は、本開示の技術に係る「放射線照射装置」の一例であり、装置本体11は、本開示の技術に係る「装置本体」の一例であり、遠隔操作部12は、本開示の技術に係る「遠隔操作部」の一例である。
【0025】
放射線照射装置10は、持ち運び可能な大きさ及び重量となっている。すなわち、放射線照射装置10は、可搬型の放射線照射装置である。放射線照射装置10は、例えば、医療施設において、簡易的な放射線検査で使用されてもよいし、在宅診療の際の放射線検査に用いられてもよい。また、放射線照射装置10は、屋外で用いられてもよい。例えば、放射線照射装置10は、被災地又は医療過疎地域における出張診療に用いられてもよい。
【0026】
装置本体11は、例えば、三脚14を介して被検者Aに対して予め定められた位置(高さ、及び距離)に設定されている。装置本体11の下面には、三脚14と装置本体11とを固定する固定部17が設けられている。固定部17は、例えば、ねじ穴である。固定部17は、放射線Rの線束の中心軸RAと直交する直線であって放射線管15の焦点Fを通る直線L上に位置している。放射線管15は、例えば、陰極から放出された電子をターゲットに衝突させることにより放射線Rを発生する。焦点Fは、ターゲット上において電子が衝突する位置である。放射線Rの線束は、焦点Fを基点として錐形に広がる。中心軸RAは、こうした線束の中心軸である。固定部17は、直線Lと装置本体11の下面との交差する位置に設けられている。放射線照射装置10において、放射線管15の焦点Fが位置する部分が重心に近い。直線L上に固定部17を設けることで、三脚14上の放射線照射装置10を安定させやすい。
【0027】
遠隔操作部12は、装置本体11を遠隔操作可能な装置である。遠隔操作部12は、装置本体11に対して着脱自在である。遠隔操作部12は、例えば、装置本体11と通信を行うことで、装置本体11を遠隔操作する。遠隔操作部12による遠隔操作には、例えば、装置本体11に対して、放射線Rを被検者Aヘ向けて照射させる操作が含まれる。遠隔操作部12と装置本体11との間の無線通信規格は、例えば、Bluetooth(登録商標)である。もちろん、赤外線通信を用いてもよい。
【0028】
放射線照射装置10の操作者であるユーザBは、遠隔操作部12を装置本体11から取り出した後、予め定められた距離、装置本体11から離れた状態で、遠隔操作部12を操作する。これにより、装置本体11の放射線管15から放射線Rが被検者Aに照射される。被検者Aを透過した放射線Rは、検出器16によって検出される。
【0029】
また、ユーザBは、放射線照射装置10を用いた撮影の終了後、遠隔操作部12を装置本体11に収容する。遠隔操作部12が装置本体11に収容された状態で、放射線照射装置10は、ユーザBによって持ち運ばれたり、放射線照射装置10の収納ケースに収納されたりする。
【0030】
一例として
図2に示すように、装置本体11は、左右方向に長手方向を有する略直方体形状を有している。装置本体11の前面11Aには、放射線Rを照射方向に向かって突出する筒状部18が設けられている。筒状部18の内部には、後述する照射野限定器(コリメータとも呼ばれる)及び照射窓が取り付けられている。また、筒状部18の先端には、スキンガード20が取り付けられている。スキンガード20は、装置本体11と被検者Aとの間に必要な間隔を確保するためのもので、被検者Aに対して装置本体11が過度に接近した状態で放射線Rが照射されることを抑制する。
【0031】
装置本体11の背面11Bには、収容部24が設けられている。収容部24は、装置本体11の背面11Bに遠隔操作部12を埋め込む形態で収容する。具体的には、収容部24は、凹型の内壁面34を有している。遠隔操作部12が収容部24に収容された状態において、内壁面34は、遠隔操作部12の裏面12B以外の全ての面と対向する。このように、収容部24は、遠隔操作部12を収容する。収容部24は、本開示の技術に係る「収容部」の一例であり、内壁面34は、本開示の技術に係る「内壁面」の一例である。裏面12Bは、本開示の技術に係る「一の面」の一例であり、背面11Bは、本開示の技術に係る「本体外周面」の一例である。
【0032】
また、装置本体11の背面11Bには、ディスプレイ22が設けられている。ディスプレイ22には、撮影に関する種々の情報(例えば、撮影条件)が表示される。また、装置本体11の左側面には、把持部材11Cが取り付けられている。ユーザBは、把持部材11Cを介して放射線照射装置10を把持する。
【0033】
遠隔操作部12は、装置本体11に収容された状態において、上下方向に長手方向を有する略直方体形状を有している。遠隔操作部12は、操作面12A及び裏面12Bを有している。操作面12Aには、照射ボタン13Aと撮影ボタン13Bとが設けられている。照射ボタン13A及び撮影ボタン13Bは、本開示の技術に係る「操作キー」の一例である。
【0034】
照射ボタン13Aは、放射線Rの照射を指示するための操作ボタンである。照射ボタン13AがユーザBによって押下されることで、遠隔操作部12から装置本体11に対して放射線Rを照射させる信号が出力される。また、放射線照射装置10には、光学カメラ(図示せず)が内蔵されている。撮影ボタン13Bは、光学カメラによる撮影を指示するための操作ボタンである。撮影ボタン13BがユーザBによって押下されることで、遠隔操作部12から装置本体11に対して後述する光学カメラに撮像をさせる信号が出力される。裏面12Bは、操作面12Aの反対側の面であり、裏面12Bには、照射ボタン13A及び撮影ボタン13Bを含む操作キーは設けられていない。
【0035】
なお、ここでは、照射ボタン13A及び撮影ボタン13Bは、ボタンである例を挙げて説明したが、これはあくまでも一例にすぎない。照射ボタン13A及び撮影ボタン13Bは、カーソル、スライドスイッチの他、タッチパッドであってもよい。
【0036】
一例として
図3に示すように、装置本体11の前面11Aから突出した筒状部18は、照射野限定器26と、照射窓28とを有している。照射野限定器26は、放射線Rの照射範囲を予め定められた範囲に規定する照射野限定器である。また、照射窓28は、放射線Rに対して透明な部材で構成され、外部と筒状部18内とを区画する窓部材である。放射線管15から出射された放射線Rは、照射野限定器26によって照射範囲が規定され、さらに照射窓から被検者Aに向かって照射される。照射窓28は、本開示の技術に係る「照射窓」の一例である。また、筒状部18内には、光学カメラ(図示せず)が設けられている。光学カメラは、例えば、CCD(charge coupled device)イメージセンサ及びCMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)イメージセンサなどのイメージセンサを有する撮像装置である。符号30は、光学カメラのレンズの一部である撮影窓である。撮影窓30を通じて被検者Aの像光が光学カメラ内のイメージセンサに入射する。光学カメラは、例えば、被検者Aを撮像する。撮像した被検者Aの光学像は、放射線Rの照射位置の位置合わせを行うために用いられる。
【0037】
一例として
図4に示すように、遠隔操作部12が装置本体11に埋め込まれる形態で収容部24に収容される。収容状態において、遠隔操作部12の操作面12Aと反対側の面である裏面12Bのみが外部に露出した状態となっている。換言すれば、収容部24の内壁面34は、遠隔操作部12の外周面のうち裏面12Bを除く他の全面と対向した状態となっている。
【0038】
このため、遠隔操作部12と装置本体11とがより一体化した外観となり、遠隔操作部12を収容した状態での放射線照射装置10の外観性が向上する場合もある。
【0039】
放射線照射装置10は、遠隔操作部12を収容状態に保持する保持機構32を備えている。保持機構32は、本開示の技術に係る「保持機構」の一例である。保持機構32は、マグネット32Aと着磁部材32Bとを備えている。マグネット32Aは、遠隔操作部12の下部に設けられている。また、着磁部材32Bは、収容部24において、下面34Bに設けられている。すなわち、遠隔操作部12が収容された状態において、マグネット32Aと着磁部材32Bとは、互いに対向する位置に設けられている。遠隔操作部12が収容部24に収容されると、マグネット32Aと着磁部材32Bとの間の磁気的な吸着力によって、遠隔操作部12が収容状態に保持される。
【0040】
なお、ここでは、遠隔操作部12の下部に設けられたマグネット32Aと、収容部24の下面に設けられた着磁部材32Bとの吸着による保持の例を挙げたが、これはあくまでも一例にすぎない。マグネット32Aと着磁部材32Bとは、他の位置に設けられてもよいし、複数個所に設けられてもよい。
【0041】
マグネット32Aと着磁部材32Bとから成る保持機構32の例を挙げたが、本開示の技術はこれに限定されない。保持機構32は、収容状態に保持する保持力を発生する機構であればよく、機械的な係合によって保持力を発生するスナップフィットを用いてもよく、また、収容部24を覆う蓋が含まれてもよい。
【0042】
遠隔操作部12が収容された状態において、遠隔操作部12の裏面12Bの外縁部の高さは、装置本体11の背面11Bの高さhと同じに設定されている。すなわち、裏面12Bと背面11Bとが、いわゆる面一の状態となっている。ここで、高さhは、収容部24の凹型形状において、収容部24の底面34Eから、収容部24が形成される装置本体11の外周面までの距離である。本例では、収容部24は、装置本体11の外周面のうち、背面11Bに形成されているため、底面34Eからの背面11Bまでの距離である。また、ここで、高さが同じとは、裏面12Bの外縁部が、装置本体11の背面11Bから突出もせず、また、沈み込んでもいない状態をいう。
【0043】
なお、遠隔操作部12の裏面12Bの外縁部以外の領域(例えば、中央部分)は、背面11Bの高さと同じでなくてもよい。例えば、裏面12Bの外縁部以外の領域が、外縁部よりも凹んでいたり、外縁部よりも突出したりしていてもよい。
【0044】
一例として
図5に示すように、収容部24は、裏面12Bを除く他の全面の全域を内壁面34によって覆う状態で遠隔操作部12を収容する。内壁面34は、例えば、上面34A、下面34B、右側面34C、左側面34D、及び底面34Eを含んでいる。また、遠隔操作部12は、裏面12Bを除く他の全面として、操作面12A、上面12C、下面12D、右側面12E、及び左側面12Fを備えている。
【0045】
図5中のA-A線断面図に示すように、遠隔操作部12が収容された状態において、収容部24の上面34Aは、遠隔操作部12の上面12Cと対向している。また、収容部24の下面34Bは、遠隔操作部12の下面12Dと対向している。また、収容部24の底面34Eは、遠隔操作部12の操作面12Aと対向している。
【0046】
また、
図5中のB-B線断面図に示すように、遠隔操作部12が収容された状態において、収容部24の右側面34Cは、遠隔操作部12の右側面12Eと対向している。また、収容部24の左側面34Dは、遠隔操作部12の左側面12Fと対向している。このように、収容部24は、裏面12Bを除く他の全面の全域を内壁面34によって覆う状態で遠隔操作部12を収容する。
【0047】
以上説明したように、本実施形態に係る放射線照射装置10は、装置本体11の背面11Bに遠隔操作部12を埋め込む形態で収容する収容部24であって、遠隔操作部12の裏面12Bを除く他の全面と対向する凹型の内壁面34を有する収容部24を備えている。これにより、遠隔操作部12の複数の面を露出させた状態で収容する場合と比べて、遠隔操作部12を安定した状態で収容することができる。
【0048】
例えば、遠隔操作部12が装置本体11に対して一つの面(すなわち、取付面)のみを介して取り付けられる場合、遠隔操作部12の取付面以外の面は、外部に露出される。このため、遠隔操作部12が外部と接触しやすくなり、さらに取付面以外では、装置本体11から支持されてないので、遠隔操作部12が装置本体11から脱落しやすくなる。一方、本構成では、遠隔操作部12が装置本体11に埋め込まれる形態で収容され、遠隔操作部12の裏面12Bを除く他の全面と対向する凹型の内壁面34を有する収容部24に収容される。これにより、従来と比較して、遠隔操作部12の収容状態において、遠隔操作部12の外周面のうち外部に露呈される面が少なくなるため、遠隔操作部12を安定した状態で収容することができる。
【0049】
また、本実施形態に係る放射線照射装置10では、操作面12Aには、照射ボタン13A及び撮影ボタン13Bが設けられ、操作面12Aと反対側の面である裏面12Bには、操作ボタンが設けられていない。収容状態において、裏面12Bを除く全面が、収容部24の内壁面34と対向する。換言すれば、裏面12Bが、外部に露出している。これにより、遠隔操作部12の収容状態において、ユーザによる遠隔操作部12の誤操作を防止することが可能となる。
【0050】
また、本実施形態に係る放射線照射装置10では、操作面12Aの外縁部は、装置本体11の背面11Bと高さが同じとなっている。これにより、収容状態において、遠隔操作部12と装置本体11とが従来と比較してより一体化した外観となり、遠隔操作部12を収容した状態での放射線照射装置10の外観性が向上する。
【0051】
また、本実施形態に係る放射線照射装置10では、収容状態において、遠隔操作部12は、裏面12B以外の全面の全域が内壁面34によって覆われる。これにより、遠隔操作部12が収容された状態の外観性、及び遠隔操作部12の脱落防止の点で有利な場合がある。
【0052】
また、本実施形態に係る放射線照射装置10では、遠隔操作部12が収容部24に収容された収容状態を保持する保持機構32が設けられている。収容状態が保持機構32により保持されるので、遠隔操作部12が収容部24から脱落するおそれが低減され、遠隔操作部12を安定した状態で収容することができる。
【0053】
また、本実施形態に係る放射線照射装置10では、収容部24が、装置本体11の放射線Rの照射窓28が設けられた前面11A以外の面に設けられている。これにより、遠隔操作部12を着脱する場合に、放射線Rの誤曝射が抑制される。
【0054】
例えば、遠隔操作部12を取り外す場合には、ユーザは、収容部24が設けられた装置本体11の外周面と対面する姿勢で装置本体11を持ち、その状態で遠隔操作部12を取り外す行為を行う。そのため、照射窓28が設けられている前面11Aに収容部24が設けられている場合、照射窓28もユーザと対面する状態になるため、誤操作等による誤曝射の懸念がある。照射窓28と別の面に収容部24を設けておけば、そうした懸念が抑制される。
【0055】
また、本実施形態に係る放射線照射装置10では、照射窓28が設けられる前面11Aと反対側の背面11Bに収容部24が設けられている。これにより、遠隔操作部12を着脱する場合に、放射線Rの誤曝射がより抑制される。
【0056】
(第1変形例)
上記実施形態では、収容状態において、遠隔操作部12は、裏面12B以外の全面の全域が内壁面34によって覆われる形態例を挙げて説明したが、本開示の技術はこれに限定されない。本第1変形例では、収容状態において、遠隔操作部12は、裏面12B以外の全面の一部が内壁面34によって覆われる。
【0057】
一例として
図6に示すように、遠隔操作部12の収容状態において、背面11Bから突出した状態で収容部24に収容されている。収容部24の上面34Aは、遠隔操作部12の上面12Cの一部と対向している。収容部24の下面34Bは、遠隔操作部12の下面12Dの一部と対向している。
【0058】
さらに、収容部24の右側面34Cは、遠隔操作部12の右側面12Eの一部に対向している、収容部24の左側面34Dは、遠隔操作部12の左側面12Fの一部と対向している。このように、収容状態において、遠隔操作部12は、裏面12B以外の全面の一部が内壁面34によって覆われる。
【0059】
以上説明したように、本1変形例に係る放射線照射装置10では、収容状態において、遠隔操作部12は、裏面12B以外の全面の一部が内壁面34によって覆われる。換言すれば、収容状態において、遠隔操作部12は、装置本体11の背面11Bから突出した状態で収容される。これにより、ユーザが遠隔操作部12を装置本体11から取り出しやすくなる。
【0060】
(第2変形例)
上記実施形態では、遠隔操作部12の収容状態において、遠隔操作部12の裏面12Bが外部に露出される形態例を挙げて説明したが、本開示の技術はこれに限定されない。本第2変形例では、遠隔操作部12の収容状態において、遠隔操作部12の操作面12Aが外部に露出される。
【0061】
一例として
図7に示すように、遠隔操作部12が装置本体11に埋め込まれる形態で収容部24に収容される。収容状態において、遠隔操作部12の操作面12Aのみが外部に露出した状態となっている。換言すれば、収容部24の内壁面34は、遠隔操作部12の外周面のうち操作面12Aを除く他の全面と対向した状態となっている。操作面12Aには、照射ボタン13A及び撮影ボタン13Bが設けられている。操作面12Aは、本開示の技術に係る「一の面」の一例であり、照射ボタン13A及び撮影ボタン13Bは、本開示の技術に係る「操作キー」の一例である。
【0062】
以上説明したように、本第2変形例に係る放射線照射装置10では、操作面12Aには、照射ボタン13A及び撮影ボタン13Bが設けられている。収容状態において、操作面12Aを除く全面が、収容部24の内壁面34と対向する。換言すれば、操作面12Aは、外部に露出している。これにより、遠隔操作部12の収容状態において、ユーザBが操作面12Aを介して操作を行うことが可能となる。
【0063】
(第3変形例)
本第3変形例では、収容部24の内周縁24Aの一部に指かけ用の凹み36が設けられている。一例として
図8に示すように、収容部24において、遠隔操作部12の上面12Cと対向する面である上面34Aに凹み36が設けられている。凹み36は、背面11Bから収容部24へかけて形成された凹型形状の領域である。内周縁24Aは、本開示の技術に係る「内周縁」の一例であり、凹み36は、本開示の技術に係る「凹み」の一例である。
【0064】
ユーザは、指Cを凹み36に挿入し、遠隔操作部12の上面12Cに指Cをかけることができる。これにより、指Cで遠隔操作部12を装置本体11の外部へ引き倒すことができるので、遠隔操作部12を収容部24から取り出すことが容易になる。
【0065】
なお、ここでは、凹み36が収容部24の上面34Aに設けられている形態例を挙げて説明したが、これはあくまでも一例にすぎない。凹み36の形状、大きさ、及び配置は、特に限定されず、遠隔操作部12を取り出しやすくなる形状、大きさ、及び配置であればよい。
【0066】
以上説明したように、本第3変形例に係る放射線照射装置10では、収容部24の内周縁24Aには凹み36が設けられているので、ユーザが指Cを入れることにより、遠隔操作部12を装置本体11に着脱させることが容易になる。
【0067】
(第4変形例)
上記実施形態では、収容部24が背面11Bに設けられている形態例を挙げて説明したが、本開示の技術はこれに限定されない。本第4変形例では、収容部24が装置本体11の上面11Dに設けられている。
【0068】
一例として
図9に示すように、装置本体11の上面11Dに収容部24の開口が設けられている。収容部24は、装置本体11の上下方向に沿って深さを有する凹型の形状を有している。遠隔操作部12は、上面11Dの開口から収容部24に挿入される。この場合、遠隔操作部12は、遠隔操作部12の長手方向に沿って収容部24に挿入される。これにより、遠隔操作部12が、装置本体11に埋め込まれる形態で収容部24に収容される。遠隔操作部12は、収容部24内において保持機構32(
図4参照)によって収容状態に保持される。
【0069】
また、装置本体11は、遠隔操作部12の収容部24内における保持を解除するため解除スイッチ38を備えている。解除スイッチ38は、収容部24の外部に設けられている。
図9に示す例では、解除スイッチ38は、装置本体11の背面11Bに設けられている。解除スイッチ38は、本開示の技術に係る「操作キー」の一例である。
【0070】
一例として
図10に示すように、ユーザの指Cを介して解除スイッチ38が押下されると、保持機構32による収容部24内の遠隔操作部12の保持力が解除される。例えば、保持機構32において、マグネットを用いた保持が行われている場合(
図4参照)、解除スイッチ38の操作に応じて、マグネットと着磁部材と間の距離が広がることで、保持力が解除される。保持機構32による保持力が解除されることで、遠隔操作部12を収容部24から取り出すことが可能となる。
【0071】
なお、ここでは、解除スイッチ38により保持機構32の保持力が解除される形態例を挙げて説明したが、本開示の技術はこれに限定されない。例えば、遠隔操作部12が、収容部24の奥(
図10に示す例では、下方)に向けて押し込まれる操作によって、保持機構32の保持力が解除されてもよい。
【0072】
以上説明したように、本第4変形例に係る放射線照射装置10では、遠隔操作部12の収容状態が解除スイッチ38に対する操作により解除されるので、遠隔操作部12を装置本体11から取り外すことが容易になる。例えば、
図10に示すように、遠隔操作部12が収容部24に完全に埋め込まれる形態で収容される場合に有効である。
【0073】
なお、本第4変形例において、遠隔操作部12の上面12Cに照射ボタン13A等の操作ボタンを設けてもよい。これにより、遠隔操作部12が収容部24に収容された状態において、遠隔操作部12を操作することが実現される。
【0074】
また、本第4変形例において、遠隔操作部12の形状が略直方体形状である形態例を挙げて説明したが、本開示の技術は、これに限定されない。一例として
図11に示すように、遠隔操作部12は、円柱形状であってもよい。円柱状の遠隔操作部12は、装置本体11の上面11Dに設けられた開口から収容部24に収容される。収容部24は、遠隔操作部12の形状に対応した円柱状の凹型を成している。
【0075】
なお、上記実施形態では、装置本体11の背面11B又は上面11Dに収容部24が設けられている形態例を挙げて説明したが、本開示の技術はこれに限定されない。一例として
図12に示すように、収容部24は、装置本体11の前面11Aに設けられてもよい。遠隔操作部12は、前面11Aに設けられた収容部24に収容される。収容部24が、装置本体11の前面11Aに設けられていることで、遠隔操作部12の収容状況をユーザが把握することが容易になる。また、収容部24が、装置本体11の右側面又は左側面に設けられてもよい。また、収容部24は、複数設けられてもよい。
【0076】
また、上記実施形態では、遠隔操作部12が直方体形状を有している形態例を挙げて説明したが、本開示の技術はこれに限定されない。遠隔操作部12は、部分的に曲面によって構成されていてもよい。
【0077】
一例として
図13に示すように、遠隔操作部12は、側面に指掛かり部12Gを備えている。指掛かり部12Gは、操作面12Aの法線方向から遠隔操作部12を見たときに、波形状となっている曲面である。指掛かり部12Gは、ユーザの指(図示省略)が引っかかることで、遠隔操作部12を握りやすくなり、遠隔操作部12が誤って落下することが抑制される。この場合において、装置本体11の収容部24は、遠隔操作部12の指掛かり部12Gの曲面に合わせた凹型の形状を有している。
【0078】
以上に示した記載内容及び図示内容は、本開示の技術に係る部分についての詳細な説明であり、本開示の技術の一例に過ぎない。例えば、上記の構成、機能、作用、及び効果に関する説明は、本開示の技術に係る部分の構成、機能、作用、及び効果の一例に関する説明である。よって、本開示の技術の主旨を逸脱しない範囲内において、以上に示した記載内容及び図示内容に対して、不要な部分を削除したり、新たな要素を追加したり、置き換えたりしてもよいことは言うまでもない。また、錯綜を回避し、本開示の技術に係る部分の理解を容易にするために、以上に示した記載内容及び図示内容では、本開示の技術の実施を可能にする上で特に説明を要しない技術常識等に関する説明は省略されている。
【0079】
本明細書に記載された全ての文献、特許出願及び技術規格は、個々の文献、特許出願及び技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。
【0080】
上記実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
【0081】
<付記1>
放射線を照射する照射窓が設けられた装置本体と、
上記装置本体を遠隔操作可能な遠隔操作部であって、外周面が複数の面で構成される遠隔操作部と、
上記装置本体に設けられ、上記装置本体の外周面である本体外周面に上記遠隔操作部を埋め込む形態で収容する収容部であって、上記遠隔操作部の上記外周面のうち一の面を除く他の全面と対向する凹型の内壁面を有する収容部と、を備えている
放射線照射装置。
<付記2>
上記一の面には、操作指示を入力するための操作キーが設けられている
付記1に記載の放射線照射装置。
<付記3>
上記一の面には、操作指示を入力するための操作キーが設けられておらず、
上記操作キーは、上記一の面以外の面に設けられている
付記1に記載の放射線照射装置。
<付記4>
上記遠隔操作部が上記収容部に収容されている状態において、上記一の面の少なくとも外縁部は、上記本体外周面と高さが同じである、
付記1から付記3のうちの何れか一つに記載の放射線照射装置。
<付記5>
上記収容部の内周縁の少なくとも一部には、指掛かけ用の凹みが設けられている
付記1から付記4のうちの何れか一つに記載の放射線照射装置。
<付記6>
上記収容部は、上記一の面を除く他の全面の全域を上記内壁面によって覆う状態で上記遠隔操作部を収容する、
付記1から付記3のうちの何れか一つに記載の放射線照射装置。
<付記7>
上記装置本体は、上記遠隔操作部が上記収容部に収容された収容状態に保持する保持機構を備える
付記1から付記6のうちの何れか一つに記載の放射線照射装置。
<付記8>
上記保持機構は、上記遠隔操作部を上記収容部の奥に向けて押し込む押し込み操作、又は上記収容部の外部に配置される操作キーの操作によって、上記遠隔操作部を保持する保持力が解除される
付記7に記載の放射線照射装置。
<付記9>
上記本体外周面のうち、上記照射窓が設けられた面を前面とした場合において、上記収容部は、上記本体外周面のうち、上記前面以外の面に設けられている
付記1から付記8のうちの何れか一つに記載の放射線照射装置。
<付記10>
上記収容部は、上記前面と反対側の背面に設けられている
付記9に記載の放射線照射装置。
<付記11>
上記本体外周面のうち、上記照射窓が設けられた面を前面とした場合において、上記収容部は、上記本体外周面のうち、上記前面に設けられている
付記1から付記8のうちの何れか一つに記載の放射線照射装置。
【符号の説明】
【0082】
10 放射線照射装置
11 装置本体
11A 前面
11B 背面
11C 把持部材
11D 上面
12 遠隔操作部
12A 操作面
12B 裏面
12C 上面
12D 下面
12E 右側面
12F 左側面
12G 指掛かり部
13A 照射ボタン
13B 撮影ボタン
14 三脚
15 放射線管
16 検出器
17 固定部
18 筒状部
20 スキンガード
22 ディスプレイ
24 収容部
24A 内周縁
26 照射野限定器
28 照射窓
30 撮影窓
32 保持機構
32A マグネット
32B 着磁部材
34 内壁面
34A 上面
34B 下面
34C 右側面
34D 左側面
34E 底面
38 解除スイッチ
A 被検者
B ユーザ
C 指
F 焦点
R 放射線
RA 中心軸
X,Y,Z 矢印
【手続補正書】
【提出日】2023-12-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0030】
一例として
図2に示すように、装置本体11は、左右方向に長手方向を有する略直方体形状を有している。装置本体11の前面11Aには、放射線R
の照射方向に向かって突出する筒状部18が設けられている。筒状部18の内部には、後述する照射野限定器(コリメータとも呼ばれる)及び照射窓が取り付けられている。また、筒状部18の先端には、スキンガード20が取り付けられている。スキンガード20は、装置本体11と被検者Aとの間に必要な間隔を確保するためのもので、被検者Aに対して装置本体11が過度に接近した状態で放射線Rが照射されることを抑制する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0059】
以上説明したように、本第1変形例に係る放射線照射装置10では、収容状態において、遠隔操作部12は、裏面12B以外の全面の一部が内壁面34によって覆われる。換言すれば、収容状態において、遠隔操作部12は、装置本体11の背面11Bから突出した状態で収容される。これにより、ユーザが遠隔操作部12を装置本体11から取り出しやすくなる。