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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024095980
(43)【公開日】2024-07-11
(54)【発明の名称】半導体装置及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
   H10B 12/00 20230101AFI20240704BHJP
   H01L 21/28 20060101ALI20240704BHJP
   H01L 29/41 20060101ALI20240704BHJP
【FI】
H10B12/00 621Z
H01L21/28 301S
H01L21/28 301B
H01L29/44 S
H10B12/00 671Z
H10B12/00 681A
H10B12/00 681B
【審査請求】未請求
【請求項の数】32
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023192383
(22)【出願日】2023-11-10
(31)【優先権主張番号】10-2022-0190678
(32)【優先日】2022-12-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】310024033
【氏名又は名称】エスケーハイニックス株式会社
【氏名又は名称原語表記】SK hynix Inc.
【住所又は居所原語表記】2091, Gyeongchung-daero,Bubal-eub,Icheon-si,Gyeonggi-do,Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000796
【氏名又は名称】弁理士法人三枝国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ユン ヘ ウォン
(72)【発明者】
【氏名】キム スン ファン
(72)【発明者】
【氏名】チェ ガン シク
【テーマコード(参考)】
4M104
5F083
【Fターム(参考)】
4M104AA01
4M104AA03
4M104BB01
4M104BB04
4M104BB06
4M104BB14
4M104BB16
4M104BB17
4M104BB18
4M104BB30
4M104BB32
4M104BB33
4M104BB36
4M104CC01
4M104CC05
4M104EE03
4M104EE16
4M104EE17
4M104FF06
4M104FF13
4M104GG16
4M104GG19
5F083EP02
5F083EP22
5F083EP47
5F083EP48
5F083ER22
5F083GA10
5F083HA02
5F083JA03
5F083JA04
5F083JA05
5F083JA12
5F083JA14
5F083JA15
5F083JA35
5F083JA36
5F083JA37
5F083JA38
5F083JA39
5F083JA40
5F083JA43
5F083JA60
5F083KA01
5F083LA12
5F083LA16
5F083MA06
5F083MA16
5F083PR03
5F083PR05
5F083ZA28
(57)【要約】
【課題】高集積化されたメモリセルを備えた半導体装置及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】本技術は、高集積化されたメモリセルを備えた半導体装置及びその製造方法に関するものであって、本技術に係る半導体装置は、垂直導電ラインと、前記垂直導電ラインから水平に配向するものの、第1の水平部及び前記第1の水平部より薄い第2の水平部を備える水平層と、前記水平層の第1の水平部を横断する水平導電ラインと、前記水平層の第2の水平部に接続されたマージドダブルシリンダーを備える第1の電極を備えるデータ格納要素とを備えることができる。
【選択図】図2A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
垂直導電ラインと、
前記垂直導電ラインから水平に配向するものの、第1の水平部及び前記第1の水平部より薄い第2の水平部を備える水平層と、
前記水平層の第1の水平部を横断する水平導電ラインと、
前記水平層の第2の水平部に接続されたマージドダブルシリンダーを備える第1の電極を備えるデータ格納要素と、
を備える半導体装置。
【請求項2】
前記水平層の第2の水平部は、前記第1の水平部より垂直厚みが小さい請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記水平層は、単結晶シリコン、酸化物半導体、ポリシリコン、またはこれらの組み合わせを含む請求項1に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記第1の電極のマージドダブルシリンダーは、
前記水平層の第2の水平部の上部面上に配置された第1のシリンダーと、
前記水平層の第2の水平部の下部面下に配置された第2のシリンダーと、
前記第1のシリンダーと第2のシリンダーとの間に配置された連結部と、
を備える請求項1に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記第1及び第2のシリンダーの水平配向長さは、前記第2のドープド領域の水平配向長さより大きい請求項4に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記第1のシリンダーは、第1の内側面及び最上位レベル外側面を備え、
前記第2のシリンダーは、第2の内側面及び最下位レベル外側面を備える請求項4に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記データ格納要素は、
前記第1の電極上の誘電層と、
前記誘電層上の第2の電極と、
をさらに備える請求項6に記載の半導体装置。
【請求項8】
前記誘電層は、前記連結部の表面、前記第1のシリンダーの第1の内側面及び最上位レベル外側面、前記第2のシリンダーの第2の内側面及び最下位レベル外側面をカバーリングする請求項7に記載の半導体装置。
【請求項9】
前記第2の電極は、
垂直配向された電極ボディ部と、
前記電極ボディ部から水平に延びるものの、前記第1のシリンダーの第1の内側面、前記第2のシリンダーの第2の内側面に配置された複数の内側拡張部と、
前記電極ボディ部から水平に延びるものの、前記第1のシリンダーの最上位レベル外側面上部及び前記第2のシリンダーの最下位レベル外側面下部に配置された複数の外側拡張部と、
を備える請求項7に記載の半導体装置。
【請求項10】
前記内側拡張部の垂直高さは、前記第2のドープド領域の垂直高さより大きい請求項9に記載の半導体装置。
【請求項11】
前記水平層の第2の水平部と前記第1の電極との間に配置された金属シリサイドをさらに含む請求項1に記載の半導体装置。
【請求項12】
前記水平導電ラインと垂直導電ラインとの間に配置された第1のキャッピング層と、
前記水平導電ラインと前記第1の電極との間に配置された第2のキャッピング層と、
をさらに備える請求項1に記載の半導体装置。
【請求項13】
前記第2のキャッピング層は、第1のライナー及び第2のライナーを備えるものの、前記第2のライナーは、前記第1のライナーの内側面を満たす形状を有する請求項12に記載の半導体装置。
【請求項14】
前記水平層は、
前記垂直導電ラインに接続された第1のドープド領域と、
前記第1の電極に接続された第2のドープド領域と、
前記第1のドープド領域と前記第2のドープド領域との間のチャネルと、
を備え、
前記第1のドープド領域及びチャネルは、前記水平層の第1の水平部に配置される請求項1に記載の半導体装置。
【請求項15】
前記第2のドープド領域は、
前記水平層の第1の水平部に配置されたボディ部と、
前記ボディ部から延びて、前記水平層の第2の水平部に配置された突出部と、
を備え、
前記突出部の水平配向長さは、前記ボディ部の水平配向長さよりさらに大きい請求項14に記載の半導体装置。
【請求項16】
半導体基板上部で前記半導体基板の表面に平行に配向し、第1の水平部及び前記第1の水平部から水平に延びるものの、前記第1の水平部より薄い第2の水平部を備える水平層を形成するステップと、
前記水平層の第1の水平部に接続するものの、前記半導体基板から垂直に配向された垂直導電ラインを形成するステップと、
前記水平層の第2の水平部に接続するものの、前記第2の水平部をカバーリングする第1の電極を備えるデータ格納要素を形成するステップと、
を含む半導体装置の製造方法。
【請求項17】
前記データ格納要素を形成するステップは、
前記第1の電極上に誘電層を形成するステップと、
前記誘電層上に第2の電極を形成するステップと、
をさらに含む請求項16に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項18】
前記水平層を形成するステップは、
前記半導体基板上部に第1の絶縁層、第1の犠牲層、半導体層、第2の犠牲層、及び第2の絶縁層の順に積層されたスタックボディを形成するステップと、
前記スタックボディをエッチングしてオープニングを形成するステップと、
前記オープニングから前記第1の犠牲層及び第2の犠牲層をリセスさせて一対の電極レベルリセスを形成するステップと、
前記第2の水平部を形成するために、前記一対の電極レベルリセスにより露出した前記半導体層の一部分をシンニング処理するステップと、
を含む請求項16に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項19】
前記第1の電極を形成するステップは、
前記半導体層の一部分をシンニング処理するステップ後に、
前記一対の電極レベルリセス及び前記第2の水平部の露出した表面をカバーリングする電極物質を形成するステップと、
前記電極物質上に前記一対の電極レベルリセスを満たすエッチストッパを形成するステップと、
前記第1の電極を形成するために、前記エッチストッパをバリアとして前記電極物質をエッチングするステップと、
前記エッチストッパを除去するステップと、
を含み、
前記第1の電極は、前記第2の水平部の露出した表面をカバーリングするマージドダブルシリンダー構造を備える請求項18に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項20】
前記一対の電極レベルリセスを形成するステップは、
前記オープニングから前記第1の犠牲層及び第2の犠牲層をリセスさせて、前記半導体層の一部分を露出させる一対の犠牲層レベルリセスを形成するステップと、
前記一対の犠牲層レベルリセスを満たすキャッピング物質を形成するステップと、
一対の電極レベルリセスを形成するために、前記キャッピング物質をエッチングするステップと、
を含む請求項18に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項21】
前記垂直導電ラインを形成するステップ前に、
前記水平層の第1の部分の上部面及び下部面を各々横断するダブル水平導電ラインを形成するステップをさらに含む請求項16に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項22】
前記第1の電極は、
前記水平層の第2の水平部の上部面上に配置された第1のシリンダーと、
前記水平層の第2の水平部の下部面下に配置された第2のシリンダーと、
前記第1のシリンダーと第2のシリンダーとの間に配置された連結部と、
を備える請求項16に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項23】
前記第1のシリンダーは、第1の内側面及び最上位レベル外側面を備え、
前記第2のシリンダーは、第2の内側面及び最下位レベル外側面を備える請求項22に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項24】
前記第2の電極は、
垂直配向された電極ボディ部と、
前記電極ボディ部から水平に延びるものの、前記第1のシリンダーの第1の内側面、前記第2のシリンダーの第2の内側面に配置された複数の内側拡張部と、
前記電極ボディ部から水平に延びるものの、前記第1のシリンダーの最上位レベル外側面上部及び前記第2のシリンダーの最下位レベル外側面下部に配置された複数の外側拡張部と、
を備える請求項23に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項25】
前記第1の電極を備えるデータ格納要素を形成するステップ前に、
前記水平層の第2の水平部内にドープド領域を形成するステップと、
前記ドープド領域をカバーリングするオミックコンタクトを形成するステップと、
をさらに含む請求項16に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項26】
半導体基板上部に第1の絶縁層、第1の犠牲層、半導体層、第2の犠牲層、及び第2の絶縁層の順に積層されたスタックボディを形成するステップと、
前記スタックボディを貫通して延びるオープニングを形成するステップと、
前記オープニングに隣接する前記半導体層の一部分を露出させる一対の電極レベルリセスを形成するために、前記第1及び第2の犠牲層をリセッシングするステップと、
シンド-半導体層(thinned semiconductor layer)を形成するために、前記半導体層の露出部分をシンニング処理(thinning treatment)するステップと、
前記一対の電極レベルリセス及び前記シンド-半導体層をカバーリングする電極物質を形成するステップと、
データ格納要素の第1の電極を形成するために、前記電極物質をエッチングするステップと、
を含み、
前記第1の電極は、前記シンド-半導体層の上部面、下部面、及び前記上部面と下部面との間の側面をカバーリングするマージドダブルシリンダー構造を備える半導体装置の製造方法。
【請求項27】
前記第1の電極上にデータ格納要素の誘電層を形成するステップと、
前記誘電層上にデータ格納要素の第2の電極を形成するステップと、
をさらに含む請求項26に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項28】
前記第1の電極を形成するステップ前に、
前記シンド半導体層内にドープド領域を形成するステップと、
前記ドープド領域をカバーリングする金属-ベースオミックコンタクトを形成するステップと、
をさらに含む請求項26に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項29】
前記電極物質をエッチングするステップは、
前記電極物質上に前記一対の電極レベルリセスを満たすエッチストッパを形成するステップと、
前記エッチストッパをバリアとして前記電極物質をエッチングするステップと、
を含む請求項26に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項30】
前記第1の電極は、
前記水平層の第2の水平部の上部面上に配置された第1のシリンダーと、
前記水平層の第2の水平部の下部面下に配置された第2のシリンダーと、
前記第1のシリンダーと第2のシリンダーとの間に配置された連結部と、
を備える請求項26に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項31】
前記第1のシリンダーは、第1の内側面及び最上位レベル外側面を備え、
前記第2のシリンダーは、第2の内側面及び最下位レベル外側面を備える請求項30に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項32】
前記第1の電極上に誘電層及び第2の電極を順次形成するステップをさらに含み、
前記第2の電極は、
垂直配向された電極ボディ部と、
前記電極ボディ部から水平に延びるものの、前記第1のシリンダーの第1の内側面、前記第2のシリンダーの第2の内側面に配置された複数の内側拡張部と、
前記電極ボディ部から水平に延びるものの、前記第1のシリンダーの最上位レベル外側面上部及び前記第2のシリンダーの最下位レベル外側面下部に配置された複数の外側拡張部と、
を備える請求項31に記載の半導体装置の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置に関し、より詳細には、3次元メモリセルを備える半導体装置及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、メモリ装置の大容量化と微細化に対応するために、複数のメモリセル(memory cell)が積層された3次元メモリ装置(3D Memory device)を提供するための技術が提案されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の実施形態等は、高集積化されたメモリセルを備えた半導体装置及びその製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の実施形態に係る半導体装置は、垂直導電ラインと、前記垂直導電ラインから水平に配向するものの、第1の水平部及び前記第1の水平部より薄い第2の水平部を備える水平層と、前記水平層の第1の水平部を横断する水平導電ラインと、前記水平層の第2の水平部に接続されたマージドダブルシリンダーを備える第1の電極を備えるデータ格納要素とを備えることができる。
【0005】
本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板上部で前記半導体基板の表面に平行に配向し、第1の水平部及び前記第1の水平部から水平に延びるものの、前記第1の水平部より薄い第2の水平部を備える水平層を形成するステップと、前記水平層の第1の水平部に接続するものの、前記半導体基板から垂直に配向された垂直導電ラインを形成するステップと、前記水平層の第2の水平部に接続するものの、前記第2の水平部をカバーリングする第1の電極を備えるデータ格納要素を形成するステップとを含むことができる。
【0006】
本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板上部に第1の絶縁層、第1の犠牲層、半導体層、第2の犠牲層、及び第2の絶縁層の順に積層されたスタックボディを形成するステップと、前記スタックボディを貫通して延びるオープニングを形成するステップと、前記オープニングに隣接する前記半導体層の一部分を露出させる一対の電極レベルリセスを形成するために、前記第1及び第2の犠牲層をリセッシングするステップと、シンド-半導体層(thinned semiconductor layer)を形成するために、前記半導体層の露出部分をシンニング処理(thinning treatment)するステップと、前記一対の電極レベルリセス及び前記シンド-半導体層をカバーリングする電極物質を形成するステップと、データ格納要素の第1の電極を形成するために、前記電極物質をエッチングするステップとを含み、前記第1の電極は、前記シンド-半導体層の上部面、下部面、及び前記上部面と下部面との間の側面をカバーリングするマージドダブルシリンダー構造を備えることができる。
【発明の効果】
【0007】
本技術は、データ格納要素がデュアルシリンダーを備えるので、データ格納要素の格納容量を増加させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】一実施形態に係る半導体装置の概略的な平面図である。
図2A図1のA-A’に沿った概略的な断面図である。
図2B図2Aの水平層と第1の電極の詳細図である。
図3】実施形態等に係る半導体装置を製造する方法の一例を説明するための図である。
図4】実施形態等に係る半導体装置を製造する方法の一例を説明するための図である。
図5】実施形態等に係る半導体装置を製造する方法の一例を説明するための図である。
図6】実施形態等に係る半導体装置を製造する方法の一例を説明するための図である。
図7】実施形態等に係る半導体装置を製造する方法の一例を説明するための図である。
図8】実施形態等に係る半導体装置を製造する方法の一例を説明するための図である。
図9】実施形態等に係る半導体装置を製造する方法の一例を説明するための図である。
図10】実施形態等に係る半導体装置を製造する方法の一例を説明するための図である。
図11】実施形態等に係る半導体装置を製造する方法の一例を説明するための図である。
図12】実施形態等に係る半導体装置を製造する方法の一例を説明するための図である。
図13】実施形態等に係る半導体装置を製造する方法の一例を説明するための図である。
図14】実施形態等に係る半導体装置を製造する方法の一例を説明するための図である。
図15】実施形態等に係る半導体装置を製造する方法の一例を説明するための図である。
図16】実施形態等に係る半導体装置を製造する方法の一例を説明するための図である。
図17】実施形態等に係る半導体装置を製造する方法の一例を説明するための図である。
図18】実施形態等に係る半導体装置を製造する方法の一例を説明するための図である。
図19】実施形態等に係る半導体装置を製造する方法の一例を説明するための図である。
図20】他の実施形態に係るメモリセルの概略的な断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書において記載する実施形態等は、本発明の理想的な概略図である断面図、平面図、及びブロック図を参考して説明されるであろう。したがって、製造技術及び/又は許容誤差等により例示図の形態が変形され得る。したがって、本発明の実施形態等は、図示された特定形態に制限されるものではなく、製造工程によって生成される形態の変化も含むものである。したがって、図面において例示された領域は、概略的な属性を有し、図面において例示された領域の形状は、素子の領域の特定形態を例示するためのものであり、発明の範疇を制限するためのものではない。
【0010】
後述する実施形態は、メモリセルを垂直に積層してメモリセル密度(memory cell density)を高め、寄生キャパシタンスを減少させることができる。
【0011】
図1は、一実施形態に係る半導体装置の概略的な平面図である。図2Aは、図1のA-A’に沿った概略的な断面図である。図2Bは、図2Aの水平層と第1の電極の詳細図である。
【0012】
図1図2A、及び図2Bに示すように、半導体装置100は、下部構造物LS及びメモリセルアレイMCAを備えることができる。メモリセルアレイMCAは、メモリセルMCの3次元アレイを備えることができる。メモリセルMCの3次元アレイは、メモリセルMCのコラムアレイ(column array)及びメモリセルMCのローアレイ(row array)を備えることができる。メモリセルMCのコラムアレイは、第1の方向D1に沿って複数のメモリセルMCが積層され得るし、メモリセルMCのローアレイは、第3の方向D3に沿って複数のメモリセルMCが水平に配置されることができる。第1の方向D1に沿って積層されたメモリセルMC間にセル絶縁層ILが配置され得る。例えば、図1のメモリセルアレイMCAは、第3の方向D3に沿って水平に配置されたメモリセルMCのローアレイを図示している。
【0013】
個別メモリセルMCは、垂直導電ラインBL、スイッチング要素TR、及びデータ格納要素CAPを備えることができる。スイッチング要素TRは、水平層HL、水平絶縁層GD、及び水平導電ラインDWLを備えることができる。データ格納要素CAPは、キャパシタのようなメモリ要素を備えることができる。垂直導電ラインBLは、ビットラインを備えることができる。水平導電ラインDWLは、ワードラインまたはゲート電極を備えることができ、水平層HLは、活性層を備えることができる。データ格納要素CAPは、第1の電極SN、誘電層DE、及び第2の電極PNを備えることができる。スイッチング要素TRは、トランジスタを備えることができ、この場合、水平導電ラインDWLは、ゲート電極の役割を果たすことができる。スイッチング要素TRは、アクセス要素または選択要素と称することもできる。
【0014】
垂直導電ラインBLは、第1の方向D1に沿って垂直に延びることができる。水平層HLは、第1の方向D1と交差する第2の方向D2に沿って延びることができる。水平導電ラインDWLは、第1の方向D1及び第2の方向D2と交差する第3の方向D3に沿って延びることができる。
【0015】
垂直導電ラインBLは、第1の方向D1に沿って垂直に配向(vertically oriented)されることができる。垂直導電ラインBLは、垂直配向ビットライン(vertically-oriented bit line)、垂直延長ビットライン(vertically-extented bit line)、またはピラー型ビットライン(pillar-shape bit line)と称することができる。垂直導電ラインBLは、導電物質を含むことができる。垂直導電ラインBLは、シリコン-ベース物質(Silicon-base material)、金属-ベース物質(Metal-base material)、またはこれらの組み合わせを含むことができる。垂直導電ラインBLは、ポリシリコン、金属、金属窒化物、金属シリサイド、またはこれらの組み合わせを含むことができる。垂直導電ラインBLは、ポリシリコン、チタニウム窒化物、タングステン、またはこれらの組み合わせを含むことができる。例えば、垂直導電ラインBLは、N型不純物がドーピングされたポリシリコンまたはチタニウム窒化物(TiN)を含むことができる。垂直導電ラインBLは、チタニウム窒化物及びタングステンのスタック(TiN/W)を含むことができる。
【0016】
スイッチング要素TRは、トランジスタを備えることができ、したがって、水平導電ラインDWLは、水平ゲート電極または水平ワードラインと称することができる。水平導電ラインDWLは、ダブル構造(Double structure)であることができる。例えば、水平導電ラインDWLは、水平層HLを挟んで互いに対向する第1及び第2の水平導電ラインWL1、WL2を備えることができる。水平導電ラインDWLにおいて、第1の水平導電ラインWL1と第2の水平導電ラインWL2とは、互いに同じ電位を有することができる。例えば、第1の水平導電ラインWL1と第2の水平導電ラインWL2とが1つの対をなして1つのメモリセルMCに接続(Coupled)されることができる。第1の水平導電ラインWL1と第2の水平導電ラインWL2とには、同じ駆動電圧が印加され得る。水平層HLの上部に第1の水平導電ラインWL1が位置しうるし、水平層HLの下部に第2の水平導電ラインWL2が位置しうる。水平導電ラインDWLは、第1の水平導電ラインWL1と第2の水平導電ラインWL2との対(Pair)を含むことができる。
【0017】
水平導電ラインDWLは、第3の方向D3に沿って延びることができ、水平層HLは、第2の方向D2に沿って延びることができる。水平層HLは、垂直導電ラインBLから水平的に配列されることができる。水平層HLの上部表面及び下部表面上に水平絶縁層GDが形成され得る。
【0018】
水平層HLは、第2の方向D2に沿って延びることができる。水平層HLは、半導体物質を含むことができる。例えば、水平層HLは、ポリシリコン、単結晶シリコン、ゲルマニウム、またはシリコン-ゲルマニウムを含むことができる。他の実施形態において、水平層HLは、酸化物半導体物質を含むことができる。例えば、酸化物半導体物質は、IGZO(Indium Gallium Zinc Oxide)を含むことができる。
【0019】
水平層HLは、チャネル(channel)CH、チャネルCHと垂直導電ラインBLとの間の第1のドープド領域SR、及びチャネルCHとデータ格納要素CAPとの間の第2のドープド領域DRを備えることができる。水平層HLが酸化物半導体物質である場合、チャネルCHは、酸化物半導体物質からなることができ、第1及び第2のドープド領域SR、DRは省略されることができる。水平層HLは、活性層(active layer)またはシン-ボディ(thin-body)と称することもできる。第1のドープド領域SRと第2のドープド領域DRとは、第1、2のソース/ドレイン領域と称することができる。
【0020】
第1のドープド領域SRと第2のドープド領域DRとには、互いに同じ導電型の不純物がドーピングされ得る。第1のドープド領域SRと第2のドープド領域DRとには、N型不純物がドーピングされるか、P型不純物がドーピングされ得る。第1のドープド領域SR及び第2のドープド領域DRは、アセニック(Arsenic、As)、ホスホラス(Phosphorus、P)、ボロン(Boron、B)、インジウム(Indium、In)、及びこれらの組み合わせから選択された少なくともいずれか1つの不純物を含むことができる。第1のドープド領域SRは、垂直導電ラインBLに接続されることができ、第2のドープド領域DRは、データ格納要素CAPの第1の電極SNに接続されることができる。第2のドープド領域DRの一部分は、第1のドープド領域SR及びチャネルCHより薄いことができる。
【0021】
第2のドープド領域DRは、ボディ部(Body portion)DR1及び突出部DR2を備えることができる。第2のドープド領域DRのボディ部DR1は、チャネルCHに直接接触することができ、第2のドープド領域DRの突出部DR2は、ボディ部DR1から水平に延びることができる。第2のドープド領域DRの突出部DR2は、水平層HLの薄くなった部分を称することができる。第2のドープド領域DRの水平配向長さH1は、突出部DR2の水平配向長さH11及びボディ部DR1の水平配向長さH12を備えることができる。第2のドープド領域DRの突出部DR2の水平配向長さH11は、ボディ部DR1の水平配向長さH12よりさらに大きいことができる。ここで、水平配向長さH1、H11、H12は、第2の方向D2に沿った長さを称することができる。
【0022】
第2のドープド領域DRの突出部DR2は、ボディ部DR2より垂直厚みが小さいことができる。水平層HLにおいて第1のドープド領域SR、チャネルCH、及び第2のドープド領域DRのボディ部DR1の垂直厚みV1は互いに同一であることができ、第2のドープド領域DRの突出部DR2の垂直厚みV2は、ボディ部DR2、チャネルCH、及び第1のドープド領域SRの垂直厚みV1より小さいことができる。ここで、垂直厚みV1、V2は、第1の方向D1に沿った厚みまたは高さを称することができる。
【0023】
上述したように、水平層HLは、垂直導電ラインBLから水平に配向するものの、第1の水平部及び前記第1の水平部より薄い第2の水平部を備えることができる。ここで、水平層HLの第1の水平部は、第1のドープド領域SR、チャネルCH、及び第2のドープド領域DRのボディ部DR1を備えることができ、水平層HLの第2の水平部は、第2のドープド領域DRの突出部DR2を備えることができる。
【0024】
水平絶縁層GDは、水平層HLの上部面及び下部面上に各々形成されることができる。水平絶縁層GDは、第1のドープド領域SRの上部面及び下部面上に形成されることができ、水平絶縁層GDは、チャネルCHの上部面一部及び下部面一部上に形成されるように延びることができる。
【0025】
水平絶縁層GDは、ゲート絶縁層を備えることができる。水平絶縁層GDは、シリコン酸化物(silicon oxide)、シリコン窒化物(silicon nitride)、金属酸化物、金属酸化窒化物、金属シリケート、高誘電率物質(high-k material)、強誘電体物質(ferroelectric material)、反強誘電体物質(anti-ferroelectric material)、またはこれらの組み合わせを含むことができる。水平絶縁層GDは、SiO、Si、HfO、Al、ZrO、AlON、HfON、HfSiO、HfSiON、またはこれらの組み合わせを含むことができる。
【0026】
水平導電ラインDWLは、金属(metal)、金属混合物(metal mixture)、金属合金(metal alloy)、または半導体物質を含むことができる。水平導電ラインDWLは、チタニウム窒化物、タングステン、モリブデン、ルテニウム、ポリシリコン、またはこれらの組み合わせを含むことができる。例えば、水平導電ラインDWLは、チタニウム窒化物とタングステンとが順次積層されたTiN/Wスタックを備えることができる。水平導電ラインDWLは、N型仕事関数物質またはP型仕事関数物質を含むことができる。N型仕事関数物質は、4.5eV以下の低仕事関数(Low work function)を有することができ、P型仕事関数物質は、4.5eV以上の高仕事関数(High work function)を有することができる。
【0027】
第1及び第2の水平導電ラインWL1、WL2の各々は、デュアル仕事関数構造であることができる。低仕事関数物質と高仕事関数物質とが水平に配置されるデュアル仕事関数構造であることができる。例えば、第1及び第2の水平導電ラインWL1、WL2の各々は、第2の方向D2に沿って水平に配置されるMP(Metal-Poly Si)構造であることができる。MP構造は、金属-ポリシリコンが水平に配置された構造を称することができる。MP構造においてポリシリコンは、N型ドーパントでドーピングされたドープドポリシリコン(N-type dopant doped polysilicon)であることができる。N型ドーパントは、リンまたはヒ素を含むことができる。MP構造において金属は、チタニウム窒化物、タングステン、またはこれらの組み合わせを含むことができる。ポリシリコンは、低仕事関数物質であり、金属は、高仕事関数物質であることができる。
【0028】
データ格納要素CAPは、スイッチング要素TRから第2の方向D2に沿って水平的に配置されることができる。データ格納要素CAPは、第2の方向D2に沿って水平層HLから水平的に延びた第1の電極SNを備えることができる。データ格納要素CAPは、第1の電極SN上の第2の電極PN及び第1の電極SNと第2の電極PNとの間の誘電層DEをさらに備えることができる。第1の電極SN、誘電層DE、及び第2の電極PNは、第2の方向D2に沿って水平的に配列されることができる。第1の電極SNは、水平的に配向されたシリンダー形状(Cylinder-shape)であることができる。誘電層DEは、第1の電極SNのシリンダー内壁及びシリンダー外壁をコンフォーマルにカバーリングすることができる。第2の電極PNは、誘電層DE上で第1の電極SNのシリンダー内壁(Cylinder inner wall)及びシリンダー外壁(Cylinder outer wall)をカバーリングできる。第1の電極SNは、第2のドープド領域DRに電気的に接続されることができる。
【0029】
第1の電極SNは、3次元構造を有するものの、3次元構造の第1の電極SNは、第2の方向D2に沿って配向された水平的3次元構造であることができる。3次元構造の例として、第1の電極SNは、シリンダー形状(Cylinder shape)であることができる。他の実施形態において、第1の電極SNは、ピラー形状(Pillar shape)またはピリンダー形状(Pylinder shape)を有することができる。ピリンダー形状は、ピラー形状とシリンダー形状とがマージされた(Merged)構造を称することができる。
【0030】
第1の電極SN及び第2の電極PNは、金属、貴金属、金属窒化物、導電性金属酸化物、導電性貴金属酸化物、金属炭化物、金属シリサイド、またはこれらの組み合わせを含むことができる。例えば、第1の電極SN及び第2の電極PNは、チタニウム(Ti)、チタニウム窒化物(TiN)、タンタル(Ta)、タンタル窒化物(TaN)、タングステン(W)、タングステン窒化物(WN)、ルテニウム(Ru)、ルテニウム酸化物(RuO)、イリジウム(Ir)、イリジウム酸化物(IrO)、白金(Pt)、モリブデン(Mo)、モリブデン酸化物(MoO)、チタニウム窒化物/タングステン(TiN/W)スタック、タングステン窒化物/タングステン(WN/W)スタックを備えることができる。第2の電極PNは、金属-ベース物質とシリコン-ベース物質との組み合わせを含むこともできる。例えば、第2の電極PNは、チタニウム窒化物/シリコンゲルマニウム/タングステン窒化物(TiN/SiGe/WN)のスタックであることができる。チタニウム窒化物/シリコンゲルマニウム/タングステン窒化物(TiN/SiGe/WN)スタックにおいて、シリコンゲルマニウムは、第1の電極SNのシリンダー内部を満たすギャップフィル物質であることができ、チタニウム窒化物(TiN)は、データ格納要素CAPの第2の電極PNの役割をすることができ、タングステン窒化物は、低抵抗物質であることができる。
【0031】
誘電層DEは、キャパシタ誘電層またはメモリ層と称することができる。誘電層DEは、シリコン酸化物、シリコン窒化物、高誘電率物質、またはこれらの組み合わせを含むことができる。高誘電率物質は、シリコン酸化物より高い誘電率を有することができる。シリコン酸化物(SiO)は、約3.9の誘電率を有することができ、誘電層DEは、4以上の誘電率を有する高誘電率物質を含むことができる。高誘電率物質は、約20以上の誘電率を有することができる。高誘電率物質は、ハフニウム酸化物(HfO)、ジルコニウム酸化物(ZrO)、アルミニウム酸化物(Al)、ランタン酸化物(La)、チタニウム酸化物(TiO)、タンタル酸化物(Ta)、ニオブ酸化物(Nb)、またはストロンチウムチタニウム酸化物(SrTiO)を含むことができる。他の実施形態において、誘電層DEは、前述された高誘電率物質を2層以上含む複合層からなることもできる。
【0032】
誘電層DEは、ジルコニウム-ベース酸化物(Zr-base oxide)で形成されることができる。誘電層DEは、ジルコニウム酸化物(ZrO)を含むスタック構造であることができる。誘電層DEは、ZA(ZrO/Al)スタックまたはZAZ(ZrO/Al/ZrO)スタックを備えることができる。ZAスタックは、ジルコニウム酸化物(ZrO)上にアルミニウム酸化物(Al)が積層された構造であることができる。ZAZスタックは、ジルコニウム酸化物(ZrO)、アルミニウム酸化物(Al)、及びジルコニウム酸化物(ZrO)が順次積層された構造であることができる。ZAスタック及びZAZスタックは、ジルコニウム酸化物-ベース層(ZrO-base layer)と称されることができる。他の実施形態において、誘電層DEは、ハフニウム-ベース酸化物(Hf-base oxide)で形成されることができる。誘電層DEは、ハフニウム酸化物(HfO)を含むスタック構造であることができる。誘電層DEは、HA(HfO/Al)スタックまたはHAH(HfO/Al/HfO)スタックを備えることができる。HAスタックは、ハフニウム酸化物(HfO)上にアルミニウム酸化物(Al)が積層された構造であることができる。HAHスタックは、ハフニウム酸化物(HfO)、アルミニウム酸化物(Al)、及びハフニウム酸化物(HfO)が順次積層された構造であることができる。HAスタック及びHAHスタックは、ハフニウム酸化物-ベース層(HfO-base layer)と称されることができる。ZAスタック、ZAZスタック、HAスタック、及びHAHスタックにおいてアルミニウム酸化物(Al)は、ジルコニウム酸化物(ZrO)及びハフニウム酸化物(HfO)よりバンドギャップ(Band gap)が大きいことができる。アルミニウム酸化物(Al)は、ジルコニウム酸化物(ZrO)及びハフニウム酸化物(HfO)より誘電率が低いことができる。したがって、誘電層DEは、高誘電率物質及び高誘電率物質よりバンドギャップが大きい高バンドギャップ物質(High band gap material)のスタックを備えることができる。誘電層DEは、アルミニウム酸化物(Al)以外に、他の高バンドギャップ物質としてシリコン酸化物(SiO)を含むこともできる。誘電層DEは、高バンドギャップ物質を含むことにより、漏れ電流が抑制され得る。高バンドギャップ物質は、高誘電率物質より薄いことができる。他の実施形態において、誘電層DEは、高誘電率物質と高バンドギャップ物質とが交互に積層されたラミネート構造(Laminated structure)を備えることができる。例えば、誘電層DEは、ZAZA(ZrO/Al/ZrO/Al)スタック、ZAZAZ(ZrO/Al/ZrO/Al/ZrO)スタック、HAHA(HfO/Al/HfO/Al)スタック、またはHAHAH(HfO/Al/HfO/Al/HfO)スタックを備えることができる。上記のようなラミネート構造において、アルミニウム酸化物(Al)は、ジルコニウム酸化物(ZrO)及びハフニウム酸化物(HfO)より薄いことができる。
【0033】
他の実施形態において、誘電層DEは、ジルコニウム酸化物、ハフニウム酸化物、アルミニウム酸化物を含むスタック構造、ラミネート構造、または相互ミキシング構造を備えることができる。
【0034】
他の実施形態において、第1の電極SNと誘電層DEとの間に漏れ電流改善のための界面制御層がさらに形成されることができる。界面制御層は、チタニウム酸化物(TiO)、タンタル酸化物(Ta)、またはニオブ酸化物(Nb)を含むことができる。界面制御層は、第2の電極PNと誘電層DEとの間にも形成されることができる。
【0035】
データ格納要素CAPは、MIM(Metal-Insulator-Metal)キャパシタを備えることができる。第1の電極SN及び第2の電極PNは、金属-ベース物質(Metal-base material)を含むことができる。
【0036】
データ格納要素CAPは、他のデータ格納物質に代替されることもできる。例えば、データ格納物質は、相変換物質、MTJ(Magnetic Tunnel Junction)、または可変抵抗物質であることができる。
【0037】
垂直導電ラインBLと水平導電ラインDWLとの間に第1のキャッピング層BCが位置しうる。水平導電ラインDWLと第1の電極SNとの間に第2のキャッピング層CCが位置しうる。第1及び第2のキャッピング層BC、CCは、絶縁物質を含むことができる。第1及び第2のキャッピング層BC、CCは、シリコン酸化物、シリコン窒化物、SiCN、SiCO、SiCON、またはこれらの組み合わせを含むことができる。第2のキャッピング層CCは、第1のライナーL1及び第2のライナーL2のスタックを備えることができる。第1のライナーL1は、シリコン酸化物であることができ、第2のライナーL2は、シリコン窒化物であることができる。第2のライナーL2は、第1のライナーL1と第1の電極SNとの間に位置することができる。第1のライナーL1は、第2のライナーL2に接触する内側面を備えることができる。
【0038】
図1図2Bを再度参照してデータ格納要素CAPを詳細に説明すれば、次のとおりである。
【0039】
データ格納要素CAPの第1の電極SNは、ハイブリッドシリンダー構造であることができる。例えば、第1の電極SNは、第1のシリンダーSNU、第2のシリンダーSNL、及び連結部SNMを備えることができる。連結部SNMは、第1のシリンダーSNUと第2のシリンダーSNLとの間に位置することができる。第1のシリンダーSNU、第2のシリンダーSNL、及び連結部SNMは、一体型構造であることができ、これにより、第1の電極SNは、マージドダブルシリンダー(Merged double cylinder)構造であることができる。
【0040】
第1のシリンダーSNUは、第2のドープド領域DRの上部面に接続されることができ、第2のシリンダーSNLは、第2のドープド領域DRの下部面に接続されることができる。第1のシリンダーSNUと第2のシリンダーSNLとの間に第2のドープド領域DRが位置しうる。
【0041】
第1及び第2のシリンダーSNU、SNLの水平配向長さH2と第2のドープド領域DRの突出部DR2の水平配向長さH11とは同一であることができる。他の実施形態において、第1及び第2のシリンダーSNU、SNLの水平配向長さH2は、第2のドープド領域DRの突出部DR2の水平配向長さH11より小さいことができる。他の実施形態において、第1及び第2のシリンダーSNU、SNLの水平配向長さH2は、第2のドープド領域DRの突出部DR2の水平配向長さH11より大きいことができる。ここで、水平配向長さは、第2の方向D2に沿った水平長さを称することができる。
【0042】
第1のシリンダーSNUは、最上位レベル外側面U1及び第1の内側面U2を備えることができ、第2のシリンダーSNLは、最下位レベル外側面L1及び第2の内側面L2を備えることができる。連結部SNMは、第1の内側面U2と第2の内側面L2との間に配置されることができる。最上位レベル外側面U1は、最下位レベル外側面L1より高いレベルに配置されることができ、第1の内側面U2は、第2の内側面L2より高いレベルに配置されることができる。連結部SNM、第1の内側面U2、及び第2の内側面L2は、第2のドープド領域DRの突出部DR2に接触される第1の電極SNの一部分であることができる。最上位レベル外側面U1及び最下位レベル外側面L1は、同じ水平配向長さH2を有することができ、最上位レベル外側面U1及び最下位レベル外側面L1の水平配向長さH2は、第2のドープド領域DRの突出部DR2の水平配向長さH11より大きいことができる。
【0043】
第2の電極PNは、電極ボディPNB及び電極ボディPNBから拡張された拡張部N1、N2、N3を備えることができる。電極ボディPNBは、拡張部N1、N2、N3に共通に接続されることができる。電極ボディPNBと拡張部N1、N2、N3とは、一体型構造であることができる。拡張部N1、N2、N3は、第1の拡張部N1、第2の拡張部N2、及び第3の拡張部N3を備えることができる。第1の拡張部N1は、第1及び第2のシリンダーSNU、SNLの内側上部に配置されることができる。第2の拡張部N2は、第1の電極SNの最上位レベル外側面上部に配置されることができ、第3の拡張部N3は、第1の電極SNの最下位レベル外側面下部に配置されることができる。図1を再度参照すれば、第2の電極PNは、水平レベル拡張部N4をさらに備えることができる。
【0044】
データ格納要素CAPの第2の電極PNは、相互マージされることができる。第3の方向D3に沿って水平に配置されたスイッチング要素TRの水平層HLは、1つの水平導電ラインDWLを共有できる。第3の方向D3に沿って水平に配置されたスイッチング要素TRの水平層HLは、互いに異なる垂直導電ラインBLに接続されることができる。第1の方向D1に沿って積層されたスイッチング要素TRは、1つの垂直導電ラインBLを共有できる。第3の方向D3に沿って水平に配置されたスイッチング要素TRは、1つの水平導電ラインDWLを共有できる。
【0045】
下部構造物LSは、半導体基板または周辺回路部を備えることができる。下部構造物LSは、メモリセルアレイMCAより低いレベルに配置されることができる。これをCOP(Cell over PERI)構造と称することができる。周辺回路部は、メモリセルアレイMCAを駆動させるための少なくとも1つ以上の制御回路を備えることができる。周辺回路部の少なくとも1つ以上の制御回路は、N-チャネルトランジスタ、P-チャネルトランジスタ、CMOS回路、またはこれらの組み合わせを含むことができる。周辺回路部の少なくとも1つ以上の制御回路は、アドレスデコーダ回路、読み出し回路、書き込み回路などを備えることができる。周辺回路部の少なくとも1つ以上の制御回路は、プラナチャネルトランジスタ(Planar channel transistor)、リセスチャネルトランジスタ(Recess channel transistor)、埋め込みゲートトランジスタ(Buried gate transistor)、フィンチャネルトランジスタ(Fin channel transistor、FinFET)などを備えることができる。
【0046】
例えば、周辺回路部は、サブワードラインドライバ及びセンスアンプを備えることができる。水平導電ラインDWLは、サブワードラインドライバに接続されることができる。垂直導電ラインBLは、センスアンプに接続されることができる。
【0047】
他の実施形態において、メモリセルアレイMCAより高いレベルに周辺回路部が位置しうる。これをPOC(PERI over Cell)構造と称することができる。
【0048】
上述したところによれば、本実施形態に係るメモリセルMCは、データ格納要素CAPの第1の電極SNが第1のシリンダーSNU及び第2のシリンダーSNLを備えるハイブリッドシリンダー構造を備えることができる。ハイブリッドシリンダー構造の第1の電極SNを形成するので、シリンダーの長さ増加なしにデータ格納要素CAPの格納容量を増大させることができる。
【0049】
付け加えると、第1のシリンダーSNU及び第2のシリンダーSNLを形成すれば、1つのメモリセルMC当たり2個のシリンダーを形成するダブルシリンダー(Double cylinder)構造になるので、第1の電極SNの表面積を増加させて、データ格納要素CAPの格納容量を増大させることができる。
【0050】
水平層HLの突出された部分、すなわち、第2のドープド領域DRの上部面及び下部面に接触するように第1の電極SNを形成するので、データ格納要素CAPの格納容量をさらに増加させることができる。
【0051】
図3図19は、実施形態等に係る半導体装置を製造する方法の一例を説明するための図面等である。
【0052】
図3に示されたように、下部構造物LS上部にスタックボディSBが形成され得る。スタックボディSBは、第1の絶縁層11、第1の犠牲層12、半導体層13、第2の犠牲層14、及び第2の絶縁層15の順に積層されることができる。第1の絶縁層11及び第2の絶縁層15のセル絶縁層(または、セル分離層)として、絶縁物質、例えば、シリコン酸化物を含むことができる。第1の犠牲層12及び第2の犠牲層14は、絶縁物質、例えば、シリコン窒化物を含むことができる。半導体層13は、ポリシリコン、単結晶シリコン、または酸化物半導体を含むことができる。スタックボディSBは、ONSNO(Oxide-Nitride-Silicon-Nitride-Oxide)スタックを備えることができる。他の実施形態において、ONSNOスタックを形成するために、エピタキシャル成長を利用して複数のSiGe/Siスタックを形成するステップ及び複数のSiGe/SiスタックをONSNOスタックに置換するステップを備えることができる。複数のSiGe/Siスタックは、第1のSiGe/Si/SiGeスタック、単結晶シリコン層、及び第2のSiGe/Si/SiGeスタックを備えることができ、第1及び第2のSiGe/Si/SiGeスタックを各々第1及び第2のON(Oxide-Nitride)スタックに置換し、単結晶シリコン層をシンニング(thinning)処理することができる。置換された第1のONスタックは、第1の絶縁層11及び第1の犠牲層12のスタックを備えることができ、置換された第2のONスタックは、第2の犠牲層14及び第2の絶縁層15のスタックを備えることができ、シンニングされた単結晶シリコン層は、半導体層13を備えることができる。
【0053】
図4に示されたように、スタックボディSBの一部分をエッチングして第1のオープニング16を形成できる。第1のオープニング16は、下部構造物LSの表面から垂直に延びることができる。
【0054】
次に、第1のオープニング16により第1及び第2の犠牲層12、14を選択的に除去することができる。これにより、半導体層13の第1の部分P1の上部面と下部面を露出させる犠牲層レベルリセス12R、14Rが形成され得る。
【0055】
図5に示されたように、犠牲層レベルリセス12R、14Rを満たすキャッピング物質を形成できる。キャッピング物質は、第1のライナー層17と第2のライナー層18とを備えることができる。まず、犠牲層レベルリセス12R、14R上にコンフォーマルに第1のライナー層17を形成でき、次に、第1のライナー層17上に第2のライナー層18を形成できる。第1のライナー層17は、シリコン酸化物を含むことができ、第2のライナー層18は、シリコン窒化物を含むことができる。第2のライナー層18は、第1のライナー層17上で犠牲層レベルリセス12R、14Rを満たすことができる。
【0056】
次に、第2のライナー層18上にギャップフィル犠牲層19を形成できる。ギャップフィル犠牲層19は、シリコン酸化物、シリコン窒化物、非晶質カーボン、金属窒化物、またはこれらの組み合わせを含むことができる。
【0057】
図6に示されたように、スタックボディSBの他の部分を選択的に除去して第2のオープニング20を形成できる。
【0058】
図7に示されたように、第2のオープニング20を介して第1及び第2の犠牲層12、14を選択的に除去することができる。これにより、半導体層13の第2の部分P2の上部面及び下部面を露出させるゲートレベルリセス21Aが形成され得る。
【0059】
ゲートレベルリセス21Aは、ダブル構造であって、ゲートレベルリセス21Aは、半導体層13と第1の絶縁層11との間に位置し、さらに、半導体層13と第2の絶縁層15との間に位置することができる。
【0060】
第1及び第2の犠牲層12、14を除去する間に、第1のライナー層17がエッチング停止層として使用されることができる。
【0061】
図8に示されたように、半導体層13の露出した部分上に水平絶縁層22Aを形成できる。水平絶縁層22Aは、ゲート絶縁層と称することができる。水平絶縁層22Aは、シリコン酸化物(silicon oxide)、シリコン窒化物(silicon nitride)、金属酸化物、金属酸化窒化物、金属シリケート、高誘電率物質(high-k material)、強誘電体物質(ferroelectric material)、反強誘電体物質(anti-ferroelectric material)、またはこれらの組み合わせを含むことができる。水平絶縁層22Aは、SiO、Si、HfO、Al、ZrO、AlON、HfON、HfSiO、HfSiON、またはこれらの組み合わせを含むことができる。
【0062】
本実施形態において、水平絶縁層22Aは、蒸着工程または酸化工程により形成されることができる。本実施形態において、水平絶縁層22Aは、半導体層13の第2の部分P2の表面を酸化させる酸化工程により形成されることができる。
【0063】
次に、水平絶縁層22A上でゲートレベルリセス21Aを満たす水平導電層23を形成できる。水平導電層23は、低仕事関数物質、高仕事関数物質、またはこれらの組み合わせを含むことができる。水平導電層23は、ポリシリコン、金属、金属窒化物、またはこれらの組み合わせを含むことができる。
【0064】
図9に示されたように、ダブル構造の水平導電ライン23A、23Bを形成するために、水平導電層23を選択的にエッチングすることができる。
【0065】
水平導電ライン23A、23Bは、ポリシリコン、金属、金属窒化物、またはこれらの組み合わせを含むことができる。水平導電ライン23A、23Bは、低仕事関数物質、高仕事関数物質、またはこれらの組み合わせを含むことができる。水平導電ライン23A、23Bは、ゲート電極またはワードラインと称することができる。
【0066】
次に、水平導電ライン23A、23Bの側面上に第1のキャッピング層24を形成できる。第1のキャッピング層24を形成するステップは、絶縁物質の蒸着及びエッチングを含むことができる。第1のキャッピング層24は、シリコン酸化物、シリコン窒化物、SiCN、SiCO、SiCON、またはこれらの組み合わせを含むことができる。
【0067】
第1のキャッピング層24を形成した後に、水平絶縁層22Aをエッチングして半導体層13の側面を露出させることができる。水平絶縁層22Aのエッチングにより半導体層13と水平導電ライン23A、23Bとの間にゲート絶縁層22が形成され得る。
【0068】
図10に示されたように、半導体層13の第2の部分P2に接続される垂直導電ライン26を形成できる。垂直導電ライン26は、チタニウム窒化物、タングステン、またはこれらの組み合わせを含むことができる。
【0069】
垂直導電ライン26を形成する前に、半導体層13の第2の部分P2に第1のドープド領域25を形成できる。第1のドープド領域25は、不純物のドーピング工程を利用して形成することができる。他の実施形態において、第1のドープド領域25を形成するステップは、不純物がドーピングされたドープドポリシリコン蒸着ステップ、後続熱処理ステップ、及びドープドポリシリコン除去ステップにより形成されることができる。後続熱処理ステップによりドープドポリシリコンから不純物が拡散されて第1のドープド領域25が形成され得る。第1のドープド領域25は、第1のソース/ドレイン領域と称することができる。
【0070】
図11及び図12に示されたように、第2のキャッピング層27を形成するために、第1及び第2のライナー層17、18を選択的にリセスさせることができる。第2のキャッピング層27は、第1のライナー17A及び第2のライナー18Aを備えることができる。第1のライナー17Aは、第1のライナー層17のリセスにより形成されることができ、第2のライナー18Aは、第2のライナー層18のリセスにより形成されることができる。例えば、第2のライナー層18を水平にリセスさせた後に、第1のライナー層17を水平にリセスさせることができる。
【0071】
第2のライナー18Aは、第1のライナー17Aにより非-カバーリングされる側面を備えることができる。
【0072】
第1及び第2のライナー17A、18Aを形成することにより、半導体層13の第1の部分P1が部分的に露出しうる。第1及び第2のライナー17A、18Aを形成した後に、半導体層13の第1の部分P1を露出させる一対の電極レベルリセス27Rが形成され得る。半導体層13の第1の部分P1は、突出部形状であることができる。
【0073】
図13に示されたように、電極レベルリセス27Rにより露出した半導体層13の第1の部分P1をシンニング処理することができる。これにより、半導体層13は、薄くなった第1の部分P11を備えることができる。以下、半導体層13の薄くなった第1の部分P11を「シンド半導体層(thinned semiconductor layer)P11」と略称する。
【0074】
図14に示されたように、一対の電極レベルリセス27R及びシンド半導体層P11上に犠牲ドープド物質28が形成され得る。犠牲ドープド物質28は、シンド半導体層P11をカバーリングできる。犠牲ドープド物質28は、不純物を含むことができる。例えば、犠牲ドープド物質28は、ドープドポリシリコンを含むことができる。
【0075】
次に、犠牲ドープド物質28から不純物を拡散させて、シンド半導体層P11内に第2のドープド領域29を形成できる。第1のドープド領域25と第2のドープド領域29との間にチャネルCHが画定され得る。半導体層13は、水平層HLになることができ、水平層HLは、第1のドープド領域25、第2のドープド領域29、及び第1のドープド領域25と第2のドープド領域29との間のチャネルCHを備えることができる。
【0076】
第2のドープド領域29は、ボディ部(Body portion)29A及び突出部29Bを備えることができる。第2のドープド領域29のボディ部29Aは、チャネルCH及び第2のキャッピング層27に直接接触することができ、第2のドープド領域29の突出部29Bは、ボディ部29Aから水平に延びることができる。第2のドープド領域29の突出部29Bは、シンド半導体層P11に形成されることができる。
【0077】
図15に示されたように、犠牲ドープド物質28を除去できる。
【0078】
犠牲ドープド物質28を除去した後に、一対のキャッピング層レベルリセス30A、30Bが形成され得る。一対のキャッピング層レベルリセス30A、30Bにより第2のドープド領域29の一部分が露出しうる。キャッピング層レベルリセス30A、30Bは、上位キャッピング層レベルリセス30Aと下位キャッピング層レベルリセス30Bとを備えることができる。上位キャッピング層レベルリセス30Aと下位キャッピング層レベルリセス30Bとの間に第2のドープド領域29が位置しうる。上位キャッピング層レベルリセス30Aは、水平層HLの第2のドープド領域29と第2の絶縁層15との間に配置されることができる。下位キャッピング層レベルリセス30Bは、水平層HLの第2のドープド領域29と第1の絶縁層11との間に配置されることができる。
【0079】
キャッピング層レベルリセス30A、30Bの垂直高さH1は、第2のキャッピング層27の垂直高さH2より大きいことができる。
【0080】
図16に示されたように、一対のキャッピング層レベルリセス30A、30B上に電極物質31Aをコンフォーマルに形成することができる。電極物質31A上に、エッチストッパ32を形成できる。エッチストッパ32は、電極物質31A上で一対のキャッピング層レベルリセス30A、30Bを満たすことができる。エッチストッパ32は、シリコン酸化物を含むことができる。電極物質31Aは、チタニウム窒化物のような金属-ベース物質を含むことができる。
【0081】
電極物質31Aは、非-カッティング部E1及び複数のカッティング予定部E2、E3を備えることができる。非-カッティング部E1は、後続エッチング工程から保護される部分を称することができ、カッティング予定部E2、E3は、後続エッチング工程により除去される部分を称することができる。非-カッティング部は、エッチストッパ32によりフリーカバーリング(Fully covering)されることができ、カッティング予定部E2、E3は、エッチストッパ32により非-カバーリングされることができる。非-カッティング部は、第2のドープド領域29の突出部29Bの一側面をカバーリングできる。
【0082】
図17に示されたように、エッチストッパ32をバリアとして電極物質31Aを選択的にエッチングすることができ、これにより、第1の電極31が形成され得る。第1の電極31は、ハイブリッドシリンダー形状であることができる。ハイブリッドシリンダー形状は、複数のシリンダーがマージされた構造を称することができる。例えば、第1の電極31は、第1のシリンダー31U、第2のシリンダー31L、及び第1のシリンダー31Uと第2のシリンダー31Lとの間の連結部31Mを備えることができる。第1及び第2のシリンダー31U、31Lは、水平層HLの第2のドープド領域29に電気的に接続されることができる。第1のシリンダー31Uと第2のシリンダー31Lとは、連結部31Mを介して相互電気的に接続されることができる。第2のドープド領域29の上部表面上に第1のシリンダー31Uが配置され得るし、第2のドープド領域29の下部面上に第2のシリンダー31Lが配置され得るし、第2のドープド領域29の一側面上に連結部31Mが配置され得る。第2のドープド領域29の突出部29Bの上部表面上に第1のシリンダー31Uが配置され得るし、第2のドープド領域29の突出部29Bの下部面上に第2のシリンダー31Lが配置され得るし、第2のドープド領域29の突出部29Bの一側面上に連結部31Mが配置され得る。連結部31Mは、エッチストッパ32によりカバーリングされることができる。第1のシリンダー31Uの内側面及び第2のシリンダー31Lの内側面は、エッチストッパ32によりカバーリングされることができる。第1のシリンダー31Uの外側面及び第2のシリンダー31Lの外側面は、第2のキャッピング層27に接触することができる。
【0083】
図18に示されたように、エッチストッパ32を除去でき、続けて第1の絶縁層11及び第2の絶縁層15を各々部分的にリセス(図面符号11R、15R参照)させることができる。これにより、第1の絶縁層11の部分リセス11Rにより第1の電極31の最下位レベル外側面31L’が露出しうるし、第2の絶縁層15の部分リセス15Rにより第1の電極31の最上位レベル外側面31U’が露出しうる。エッチストッパ32を除去することにより、第1の電極31の内側面31U’’、31L’’が露出しうる。例えば、第1のシリンダー31Uの内側面31U’’及び第2のシリンダー31Lの内側面31L’’が露出しうる。
【0084】
上述したような一連の工程により、水平層HLの第2のドープド領域29に接続されるハイブリッドシリンダー形状の第1の電極31が形成され得る。第1の電極31は、第1のシリンダー31U、第2のシリンダー31L、及び第1のシリンダー31Uと第2のシリンダー31Lとの間の連結部31Mを備えることができる。第1の電極31は、最下位レベル外側面31L’、最上位レベル外側面31U’、及び内側面31U’’、31L’’をさらに備えることができる。第1の電極31のハイブリッドシリンダー形状は、ダブルシリンダー構造と称することもできる。
【0085】
図19に示されたように、第1の電極31上に誘電層33及び第2の電極34を順次形成できる。第1の電極31、誘電層33、及び第2の電極34は、1つのデータ格納要素CAPを構成できる。
【0086】
第2の電極34は、電極ボディPNB及び電極ボディPNBから拡張された拡張部N1、N2、N3を備えることができる。電極ボディPNBは、拡張部N1、N2、N3に共通に接続されることができる。電極ボディPNBと拡張部N1、N2、N3とは、一体型構造であることができる。拡張部N1、N2、N3は、第1の拡張部N1、第2の拡張部N2、及び第3の拡張部N3を備えることができる。第1の拡張部N1は、第1及び第2のシリンダー31U、31Lの内側上部に配置されることができる。第2の拡張部N2は、第1の電極31の最上位レベル外側面上部に配置されることができ、第3の拡張部N3は、第1の電極31の最下位レベル外側面下部に配置されることができる。
【0087】
図20は、他の実施形態に係るメモリセルの概略的な断面図である。
【0088】
図20のメモリセル200は、図2A及び図2BのメモリセルMCと同一であることができる。オミックコンタクトOMを除いた残りの重複する構成要素についての詳細な説明は、図2A及び図2Bによる説明を参照する。
【0089】
図20に示すように、オミックコンタクトOMは、第1の電極SNと第2のドープド領域DRとの間に配置されることができる。オミックコンタクトOMは、金属ベース物質、例えば、金属シリサイドを含むことができる。第2のドープド領域DRが突出された形状であり、第2のドープド領域DRの突出された長さの分だけオミックコンタクトOMが形成される面積が増加するので、コンタクト抵抗を改善できる。
【0090】
前述した本発明は、前述した実施形態及び添付された図面により限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で様々な置換、変形、及び変更が可能であるということが本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者にとって明らかであろう。
【符号の説明】
【0091】
DWL 水平導電ライン
HL 水平層
GD 水平絶縁層
CH チャネル
SR 第1のドープド領域
DR 第2のドープド領域
BL 垂直導電ライン
TR スイッチング要素
CAP データ格納要素
SN 第1の電極
DE 誘電層
PN 第2の電極
WL1 第1の水平導電ライン
WL2 第2の水平導電ライン
MCA メモリセルアレイ
MC メモリセル
SNU、SNL 第1、2のシリンダー
SNM 連結部
BC 第1のキャッピング層
CC 第2のキャッピング層
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20