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▶ 台湾積體電路製造股▲ふん▼有限公司の特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024009755
(43)【公開日】2024-01-23
(54)【発明の名称】高速読み出しイメージセンサ
(51)【国際特許分類】
   H01L 27/146 20060101AFI20240116BHJP
   H01L 21/3205 20060101ALI20240116BHJP
【FI】
H01L27/146 D
H01L27/146 F
H01L21/88 J
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023081937
(22)【出願日】2023-05-18
(31)【優先権主張番号】63/359,981
(32)【優先日】2022-07-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/431,059
(32)【優先日】2022-12-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】18/149,746
(32)【優先日】2023-01-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】500262038
【氏名又は名称】台湾積體電路製造股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Taiwan Semiconductor Manufacturing Company,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.8, Li-Hsin Rd.6, Hsinchu Science Park, Hsinchu, TAIWAN
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100164448
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 雄輔
(72)【発明者】
【氏名】鍾 積賢
(72)【発明者】
【氏名】王 子睿
(72)【発明者】
【氏名】王 銓中
(72)【発明者】
【氏名】楊 敦年
(72)【発明者】
【氏名】葉 尚府
(72)【発明者】
【氏名】許 慈軒
【テーマコード(参考)】
4M118
5F033
【Fターム(参考)】
4M118AA10
4M118AB01
4M118BA19
4M118CA03
4M118CA22
4M118DD04
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4M118EA18
4M118FA27
4M118FA33
4M118GA02
4M118HA25
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4M118HA33
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5F033HH13
5F033HH19
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5F033XX27
(57)【要約】      (修正有)
【課題】高速読み出しイメージセンサを提供する。
【解決手段】イメージセンサは、第1チップ102及び第3チップ106に接合された第2チップ104を含む。第2チップは、半導体基板117及び第1、第3トランジスタセル118a、118cを含み、第3トランジスタセルは、第1トランジスタセルから横方向に間隔を空けて配置される。第1貫通基板ビア(TSV)136a及び第3TSV136cは、それぞれ半導体基板を通って垂直に延伸する。第1、第3トランジスタセルは、それぞれ第1、第3TSVに電気的に結合される。第3チップは、第1、第3TSVに電気的に結合された第1読み出し回路142aを含む。第1読み出し回路は、第1、第3TSVの間に横方向に配置され、第1トランジスタセルから第1光検出器セル108aの光検出器に蓄積された電荷の数に対応する第1信号を受信する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1チップと、
第2チップと、
を含み、
前記第1チップが、
第1側および前記第1側の反対側にある第2側を有する第1半導体基板と、
トランジスタセルアレイ内に配置され、前記第1半導体基板の前記第1側に沿って配置された第1の複数のトランジスタを含み、第1光検出器セルを操作するように構成された第1トランジスタセル、および前記トランジスタセルアレイ内に配置され、前記第1半導体基板の前記第1側に沿って配置された第2の複数のトランジスタを含み、第2光検出器セルを操作するように構成され、前記第1トランジスタセルから横方向に間隔を空けて配置された第2トランジスタセルと、
前記第1半導体基板を通って垂直に延伸し、前記第1光検出器セルの光検出器に蓄積された電荷の数に対応する第1信号を提供するように構成された前記第1トランジスタセルが電気的に結合された第1貫通基板ビア(TSV)と、
前記第1半導体基板を通って垂直に延伸し、前記第2光検出器セルの光検出器に蓄積された電荷の数に対応する第2信号を提供するように構成された前記第2トランジスタセルが電気的に結合された第2TSVと、
を含み、
前記第2チップが、
前記第2チップが前記第1チップに接合された第2半導体基板と、
前記第1半導体基板と前記第2半導体基板の間に垂直に配置され、前記第1半導体基板の前記第1側が前記第1半導体基板の前記第2側と前記第2半導体基板の間に垂直に配置された第1層間絶縁膜(ILD)構造と、
前記第1TSVおよび前記第2TSVに電気的に結合され、少なくとも部分的に、前記第1TSVと前記第2TSVの間に横方向に配置された第1読み出し回路と、
を含むイメージセンサ。
【請求項2】
前記第1読み出し回路が、前記第2チップ内にある第1部分、および前記第2チップに接合された第3チップ内にある第2部分を含む請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項3】
前記第1読み出し回路が、前記第2半導体基板上に配置された1つまたはそれ以上の第1読み出しデバイスを含む増幅器回路を含む請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項4】
前記1つまたはそれ以上の第1読み出しデバイスが、前記第1TSVと前記第2TSVの間に横方向に配置された請求項3に記載のイメージセンサ。
【請求項5】
前記第1トランジスタセルが、第1選択トランジスタを含み、
前記第1選択トランジスタのソース/ドレイン領域が、前記第1TSVに電気的に結合され、
前記第2トランジスタセルが、第2選択トランジスタを含み、
前記第2選択トランジスタのソース/ドレイン領域が、前記第2TSVに電気的に結合された請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項6】
前記第1TSVが、前記第1トランジスタセルおよび前記第2トランジスタセルから少なくとも約0.1μmの間隔を空けて横方向に配置され、
前記第2TSVが、前記第1トランジスタセルおよび前記第2トランジスタセルから少なくとも約0.1μmの間隔を空けて横方向に配置された請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項7】
第3チップをさらに含み、前記第3チップが、
前記第3チップが第1チップに接合された第3半導体基板を含み、前記第1光検出器セルの前記光検出器および前記第2光検出器セルの前記光検出器が、いずれも前記第3半導体基板内に配置され、前記第1チップが、前記第2チップと第3チップの間に垂直に配置された請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項8】
前記トランジスタセルアレイが、複数のトランジスタセルを含み、
前記トランジスタセルアレイが、複数の行および複数の列を含み、
前記第1トランジスタセルが、前記複数のトランジスタセルのうちの1つのトランジスタセルであり、
前記第2トランジスタセルが、前記複数のトランジスタセルのうちの別のトランジスタセルであり、
前記第1トランジスタセルおよび前記第2トランジスタセルが、いずれも前記複数の列のうちの第1列に配置された請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項9】
前記第1トランジスタセルが、前記第2トランジスタセルに隣接する請求項8に記載のイメージセンサ。
【請求項10】
前記第1トランジスタセルが、前記複数のトランジスタセルのうち前記第1列に配置された任意の他のトランジスタセルよりも前記第2トランジスタセルから遠くに間隔を空けて配置された請求項8に記載のイメージセンサ。
【請求項11】
前記第1読み出し回路が、前記第1トランジスタセルから第1距離だけ横方向に間隔を空けて配置され、
前記第1読み出し回路が、前記第2トランジスタセルから第2距離だけ横方向に間隔を空けて配置され、
前記第1距離が、前記第2距離とほぼ同じである請求項8に記載のイメージセンサ。
【請求項12】
前記第2チップが、前記第2TSVに電気的に結合された第2読み出し回路を含み、
前記第2読み出し回路が、前記第2信号を受信するように構成され、
前記第2読み出し回路が、前記第1読み出し回路から横方向に間隔を空けて配置された請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項13】
前記トランジスタセルアレイが、複数のトランジスタセルを含み、
前記トランジスタセルアレイが、複数の行および複数の列を含み、
前記第1トランジスタセルが、前記複数のトランジスタセルのうちの1つのトランジスタセルであり、
前記第2トランジスタセルが、前記複数のトランジスタセルのうちの別のトランジスタセルであり、
前記複数のトランジスタセルが、第3トランジスタセルを含み、
前記複数のトランジスタセルが、第4トランジスタセルを含み、
前記第1トランジスタセル、前記第2トランジスタセル、前記第3トランジスタセル、および前記第4トランジスタセルのそれぞれが、前記複数の列のうちの第1列に配置され、
前記第3トランジスタセルが、前記複数のトランジスタセルのうち前記第1列に配置された任意の他のトランジスタセルよりも前記第4トランジスタセルから遠くに間隔を空けて配置され、
前記第1読み出し回路および前記第2読み出し回路が、いずれも前記第3トランジスタセルと前記第4トランジスタセルの間に横方向に配置された請求項12に記載のイメージセンサ。
【請求項14】
トランジスタセルアレイの行および列内に配置された複数のトランジスタセルを含み、前記複数のトランジスタセルがそれぞれ光検出器セルを操作するように構成された複数のトランジスタを含む第1チップと、
複数の読み出し回路を含む第2チップと、
前記第1チップを通って延伸する複数の貫通基板ビア(TSV)と、
を含み、
前記複数のTSVが、
前記トランジスタセルアレイの第1行内に配置され、前記第1行内にある第1グループの前記複数のトランジスタセルを前記複数の読み出し回路のうちの1つまたはそれ以上の第1読み出し回路に電気的に結合するように構成された第1グループの複数のTSVと、
前記トランジスタセルアレイの第2行内に配置され、前記第2行内にある第2グループの前記複数のトランジスタセルを前記複数の読み出し回路のうちの1つまたはそれ以上の第2読み出し回路に電気的に結合するように構成された第2グループの複数のTSVと、
を含むイメージセンサ。
【請求項15】
前記複数のトランジスタセルが、
第1半導体基板内に配置された第1分離構造を含む第1トランジスタセルと、
前記第1半導体基板内に配置された第2分離構造を含む第2トランジスタセルと、
を含み、
前記第1分離構造の側壁が、前記第2分離構造の側壁と向かい合い、
前記第1分離構造の前記側壁および前記第2分離構造の前記側壁が、少なくとも部分的に、前記第1のチップの第1領域の周囲を定義し、前記複数の読み出し回路のうちの少なくとも1つが、前記第1チップの前記第1領域の前記周囲内に配置された請求項14に記載のイメージセンサ。
【請求項16】
前記複数のトランジスタセルのそれぞれが、前記複数のTSVのうちの個別のTSVを介して、前記複数の読み出し回路のうちの個別の読み出し回路に結合された請求項14に記載のイメージセンサ。
【請求項17】
前記第2チップ内にある前記複数の読み出し回路の数が、前記複数のTSVの数と等しい請求項16に記載のイメージセンサ。
【請求項18】
第3チップをさらに含み、
前記第3チップが、
前記第3チップが前記第1チップに接合された第3半導体基板を含み、前記第1光検出器セルのうちの光検出器が、前記第3半導体基板内に配置され、前記第1チップが、前記第2チップと前記第3チップの間に垂直に配置された請求項16に記載のイメージセンサ。
【請求項19】
第1チップを形成することと、
前記第1チップに第2チップを接合することと、
を含み、
前記1チップを形成することをさらに、
第1半導体基板上に配置された第1のトランジスタセルと、
前記第1半導体基板上に配置され、前記第1トランジスタセルから横方向に間隔を空けて配置された第2トランジスタセルと、
前記第1半導体構造の第1側に沿って配置された第1層間絶縁膜(ILD)構造と、
前記第1トランジスタセルおよび前記第2トランジスタセルがいずれも電気的に結合された導電性ワイヤと、
を含むワークピースを受け取ることと、
前記第1半導体基板内および前記第1ILD構造内に、前記第1トランジスタセルと前記第2トランジスタセルの間に横方向に配置された前記導電性ワイヤの一部を露出する開口を形成することと、
前記開口内に、前記導電性ワイヤに電気的に結合されて形成された貫通基板ビア(TSV)を形成することと、
を含み、
その中に、前記第2チップが、第2半導体基板および第2ILD構造を含み、
前記第2チップが、増幅回路を含む読み出し回路を含み、
前記第2チップが、前記増幅回路に電気的に結合された第1接合パッドを含み、
前記第2チップが、前記第1半導体基板が前記第2ILD構造と前記第1ILD構造の間に垂直に配置されるように前記第1チップに接合され、
前記第2チップが、前記TSVが前記第1接合パッドに電気的に結合されるように前記第1チップに接合されたイメージセンサの形成方法。
【請求項20】
前記第1チップを形成することが、前記第1半導体基板の第2側に沿って誘電体構造を形成することを含み、前記第1半導体基板の前記第2側が、前記第1半導体基板の前記第1側の反対側にあり、
前記第1チップを形成することが、さらに、前記誘電体構造内に第2接合パッドを形成することを含み、
前記第2チップが、前記第1接合パッドが前記第2接合パッドに接合されるように前記第1チップに接合された請求項19に記載の方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高速読み出しイメージセンサに関する。
【背景技術】
【0002】
現代の多くの電子機器(例えば、スマートフォン、デジタルカメラ、バイオメディカルイメージング装置、自動車イメージング装置等)は、イメージセンサを含む。イメージセンサは、入射放射線を吸収し、入射放射線に対応する電気信号を出力するように構成された1つまたはそれ以上の光検出器(例えば、フォトダイオード、フォトトランジスタ、フォトレジスタ等)を含む。イメージセンサの種類には、電荷結合素子(charge-coupled device, CCD)イメージセンサおよび相補型金属酸化膜半導体(complementary metal-oxide-semiconductor, CMOS)イメージセンサが含まれる。CCDイメージセンサに比べて、CMOSイメージセンサは、低消費電力、小型サイズ、高速データ処理、直接データ出力、および低製造コストといった利点を有する。CMOSイメージセンサの種類には、前面照射型(front-side illuminated, FSI)イメージセンサと裏面照射型(backside illuminated, BSI)イメージセンサが含まれる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
多くの携帯用電子機器(例 カメラ、携帯電話等)は、画像を取り込むためのイメージセンサを含む。そのようなイメージセンサの一例として、第1チップ、第2チップ、および第3チップを含む相補型金属酸化膜半導体(CMOS)イメージセンサ(CIS)がある。第1チップは、複数の光検出器セルを含む。複数の光検出器セルのうちの
光検出器セルは、行と列からなる第1アレイ(例えば、1×1アレイ、2×2アレイ、16×16アレイ等)に配置される。各光検出器セルは、第1半導体基板(例えば、第1チップの半導体基板)内に配置された1つまたはそれ以上の光検出器と、第1半導体基板の上(on/over)に配置された1つまたはそれ以上の転送ゲートとを含む。
【0004】
第2チップの複数のトランジスタセルが導電性ワイヤに電気的に結合され、且つ複数の貫通基板ビア(through-substrate via, TSV)が第2チップの周辺領域に配置されるため、導電性ワイヤは、比較的長い(例えば、第2チップ全体で比較的長い横方向の距離を延伸する)。さらに具体的に説明すると、複数のトランジスタセルは、通常、多数のトランジスタセルを含むため、それにより、複数のトランジスタセルは、第2チップの大きな面積を占有する。さらに、複数のTSVのそれぞれが(第2チップの)導電性ワイヤのうちの1つと複数の読み出し回路のうちの1つの間に電気的な接続を提供するため、導電性ワイヤが比較的長くなり、複数のトランジスタセルが複数のTSVに電気的に結合されることが保証される。導電性ワイヤが比較的長く、且つ複数のTSVのそれぞれが(第2チップの)導電性ワイヤのうちの1つと複数の読み出し回路のうちの1つの間に電気的な接続を提供するため、従来のイメージセンサは、比較的高いRC(resistance and capacitance)遅延を有し、それにより、従来のイメージセンサの読み出し速度を遅くする可能性がある(例えば、出力信号のセトリング時間(settling time)が長い、チップ速度が低下する等)。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、第1チップおよび第2チップを含むイメージセンサを提供する。第1チップは、第1半導体基板と、トランジスタセルアレイ内に配置された第1トランジスタセルおよび第2トランジスタセルと、第1半導体基板を通って垂直に延伸する第1TSVと、第1半導体基板を通って垂直に延伸する第2TSVとを含む。第2チップは、第2半導体基板と、第2半導体基板と第1半導体基板の間に垂直に配置された第1層間絶縁膜(interlayer dielectric, ILD)構造と、第1TSVおよび第2TSVに電気的に結合された第1読み出し回路とを含む。第1半導体基板は、第1側および第2側を有する。第1半導体基板の第2側は、第1半導体基板の第1側の反対側にある。第1トランジスタセルは、第1半導体基板の第1側に沿って配置された第1の複数のトランジスタを含む。第1トランジスタセルは、第1光検出器セルを操作するように構成される。第2トランジスタセルは、第1半導体基板の第1側に沿って配置された第2の複数のトランジスタを含む。第2トランジスタセルは、第2光検出器セルを操作するように構成される。第2トランジスタセルは、第2トランジスタセルから横方向に間隔を空けて配置される。第1トランジスタセルは、第1TSVに電気的に結合される。第1トランジスタセルは、第1光検出器セルの光検出器に蓄積された電荷の数に対応する第1信号を第1TSVに提供するように構成される。第2トランジスタセルは、第2TSVに電気的に結合される。第2トランジスタセルは、第2光検出器セルの光検出器に蓄積された電荷の数に対応する第2信号を第2TSVに提供するように構成される。第2チップは、第1チップに接合される。第1半導体基板の第1側は、第1半導体基板の第2側と第2半導体基板の間に垂直に配置される。第1読み出し回路は、少なくとも部分的に、第1TSVと第2TSVの間に横方向に配置される。
【0006】
本発明は、また、第1チップ、第2チップ、および第1チップを通って延伸する複数の貫通基板ビア(TSV)を含むイメージセンサを提供する。第1チップは、トランジスタセルアレイの行と列内に配置された複数のトランジスタセルを含み、複数のトランジスタセルは、それぞれ光検出器セルを操作するように構成された複数のトランジスタを含む。第2チップは、複数の読み出し回路を含む。複数のTSVは、第1グループの複数のTSVのおよび第2グループの複数のTSVを含む。第1グループの複数のTSVは、トランジスタセルアレイの第1行内に配置され、第1行内にある第1グループの複数のトランジスタセルを複数の読み出し回路のうちの1つまたはそれ以上の第1読み出し回路に電気的に結合するように構成される。第2グループの複数のTSVは、トランジスタセルアレイの第2行内に配置され、第2行内の第2グループの複数のトランジスタセルを複数の読み出し回路のうちの1つまたはそれ以上の第2読み出し回路に電気的に結合するように構成される。
【0007】
本発明は、さらに、イメージセンサの形成方法を提供する。この方法は、第1チップを形成することを含み、第1チップを形成することは、第1半導体基板上に配置された第1トランジスタセルと、第1半導体基板上に配置され、第1トランジスタセルから横方向に間隔を空けて配置された第2トランジスタセルと、第1半導体基板の第1側に沿って配置された第1層間絶縁膜(ILD)構造と、第1ILD構造内に配置され、第1トランジスタセルおよび第2トランジスタセルがいずれも電気的に結合された導電性ワイヤと、を含むワークピースを受け取ることと、第1半導体基板内および第1ILD構造内に、第1トランジスタセルと第2トランジスタセルの間に横方向に配置された導電性ワイヤの一部を露出する開口を形成することと、開口内に、導電性ワイヤに電気的に接続されて形成された貫通基板ビア(TSV)を形成することとを含む。また、この方法は、第2チップを第1チップに接合することを含み、第2チップは、第2半導体基板および第2ILD構造を含み、第2チップは、増幅回路を含む読み出し回路を含み、第2チップは、増幅回路に電気的に結合された第1接合パッドを含み、第2チップは、第1半導体基板が第2ILD構造と第1ILD構造の間に垂直に配置されるように第1チップに接合され、第2チップは、TSVが第1接合パッドに電気的に結合されるように第1チップに接合される。
【発明の効果】
【0008】
本発明の様々な実施形態は、高速読み出しイメージセンサに関するものである。高速読み出しイメージセンサは、第1チップと、第1チップに接合された第2チップとを含む。第1チップは、第1半導体基板を含む。第1チップは、また、トランジスタセルアレイ内に配置された第1トランジスタセルおよび第2トランジスタセルを含む。第1トランジスタセルは、第1半導体基板上に配置された第1の複数のトランジスタを含む。第1トランジスタセルは、第1光検出器セルを操作するように構成される。第2トランジスタセルは、第1半導体基板上に配置された第2の複数のトランジスタを含む。第2トランジスタセルは、第2光検出器セルを操作するように構成される。いくつかの実施形態において、高速読み出しイメージセンサの第3のチップは、第1光検出器セルおよび第2光検出器セルを含む。
【0009】
第2チップの読み出し回路が少なくとも部分的に第1TSVと第2TSVの間に横方向に配置されるため、第1トランジスタセルおよび第2トランジスタセルを読み出し回路に電気的に結合する導電路の全体的な長さを比較的短くすることができる(例えば、導電路の全長を従来のイメージセンサの対応する導電路の全長よりも短く(例えば、50%未満に)することができる)。第1トランジスタセルおよび第2トランジスタセルを読み出し回路に電気的に結合する導電路の全体的な長さが比較的短いため、高速読み出しイメージセンサは、比較的低いRC遅延を有し、それにより、高速読み出しイメージセンサの読み出し速度を向上させることができる(例えば、出力信号のセトリング時間が速い、チップ速度が上がる等)。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の態様は、添付の図面とともに読む場合に、以下の詳細な説明から最も良く理解される。言及すべきこととして、本産業の標準技法に従って、様々な特徴は、縮尺通りではない。実際に、様々な特徴の寸法は、説明をわかりやすくするため、任意に増減させてもよい。
【0011】
図1A】高速読み出しイメージセンサのいくつかの実施形態の図を示したものである。
図1B】高速読み出しイメージセンサのいくつかの実施形態の図を示したものである。
図2】高速読み出しイメージセンサのいくつかの実施形態のレイアウト図を示したものである。
図3】高速読み出しイメージセンサのいくつかの実施形態の断面図を示したものである。
図4】高速読み出しイメージセンサのいくつかの実施形態のレイアウト図を示したものである。
図5】高速読み出しイメージセンサのいくつかの別の実施形態のレイアウト図を示したものである。
図6】高速読み出しイメージセンサのいくつかの実施形態の第3チップのいくつかの実施形態の概略図を示したものである。
図7】高速読み出しイメージセンサのいくつかの別の実施形態のレイアウト図を示したものである。
図8図7の高速読み出しイメージセンサのいくつかの実施形態の第3チップのいくつかの実施形態の概略図を示したものである。
図9】高速読み出しイメージセンサのいくつかの別の実施形態のレイアウト図を示したものである。
図10A】高速読み出しイメージセンサの形成方法のいくつかの実施形態の一連の図を示したものである。
図10B】高速読み出しイメージセンサの形成方法のいくつかの実施形態の一連の図を示したものである。
図11A】高速読み出しイメージセンサの形成方法のいくつかの実施形態の一連の図を示したものである。
図11B】高速読み出しイメージセンサの形成方法のいくつかの実施形態の一連の図を示したものである。
図12A】高速読み出しイメージセンサの形成方法のいくつかの実施形態の一連の図を示したものである。
図12B】高速読み出しイメージセンサの形成方法のいくつかの実施形態の一連の図を示したものである。
図13A】高速読み出しイメージセンサの形成方法のいくつかの実施形態の一連の図を示したものである。
図13B】高速読み出しイメージセンサの形成方法のいくつかの実施形態の一連の図を示したものである。
図14A】高速読み出しイメージセンサの形成方法のいくつかの実施形態の一連の図を示したものである。
図14B】高速読み出しイメージセンサの形成方法のいくつかの実施形態の一連の図を示したものである。
図15】高速読み出しイメージセンサの形成方法のいくつかの実施形態のフローチャートを示したものである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明は、本発明の異なる特徴を実施するための多くの異なる実施形態または実例を提供する。本発明を簡易化するために、構成要素および配置の具体例を以下に記載する。これらはもちろん単なる例であり、限定することを意図しない。例えば、以下の説明において、第2の特徴の上に(over/on)第1の特徴を形成することは、第1および第2の特徴が直接接触するように形成される実施形態を含んでもよく、また、第1と第2の特徴が直接接触せずに、第1の特徴と第2の特徴との間に追加の特徴が形成される実施形態を含んでもよい。さらに、本発明は、様々な例において参照番号および/または文字を繰り返すことがある。この繰り返しは、単純さと明瞭さの目的のためであって、それ自体は、議論された様々な実施形態間および/または構成間の関係を指示するものではない。
【0013】
さらに、「下に」、「下方に」、「下位に」、「上方に」、「上位に」などの空間的に相対的な用語は、図に示されるような1つの要素または特徴の別の要素または特徴に対する関係を記載するために、説明を容易にするためにここでは使用され得る。空間的に相対的な用語は、図に示されている方向に加えて、使用中または動作中の装置の異なる向きを包含することを意図している。装置は、他の方向を向いて(90度または他の方向に回転されて)いてもよく、本明細書で使用される空間的に相対的な記述は、それに応じて同様に解釈され得る。
【0014】
多くの携帯用電子機器(例えば、カメラ、携帯電話等)は、画像を取り込むためのイメージセンサを含む。そのようなイメージセンサの一例として、第1チップ、第2チップ、および第3チップを含む相補型金属酸化膜半導体(CMOS)イメージセンサ(CIS)がある。第1チップは、複数の光検出器セルを含む。複数の光検出器セルのうちの光検出器セルは、行と列からなる第1アレイ(例えば、1×1アレイ、2×2アレイ、16×16アレイ等)に配置される。各光検出器セルは、第1半導体基板(例えば、第1チップの半導体基板)内に配置された1つまたはそれ以上の光検出器と、第1半導体基板の上(on/over)に配置された1つまたはそれ以上の転送ゲートとを含む。
【0015】
例えば、複数の光検出器セルは、第1光検出器セルおよび第2光検出器セルを含むことができる。第1光検出器セルは、1つまたはそれ以上の第1光検出器(例えば、1つの光検出器、2つの光検出器、16個の光検出器等)、および1つまたはそれ以上の第1転送ゲートを含むことができる。第2光検出器セルは、1つまたはそれ以上の第2光検出器および1つまたはそれ以上の第2転送ゲートを含むことができる。
【0016】
第2チップは、複数のトランジスタセルを含む。複数のトランジスタセルのうちのトランジスタセルは、行と列からなる第2アレイ(例えば、1×1アレイ、2×2アレイ、16×16アレイ等)に配置される。複数のトランジスタセルのそれぞれは、第2半導体基板(例えば、第2チップの半導体基板)の上(on/over)に配置され、且つ1つまたはそれ以上の対応する光検出器セルを操作するように構成された複数のトランジスタを含む。
【0017】
例えば、複数のトランジスタセルは、第1トランジスタセルおよび第2トランジスタセルを含むことができる。第1トランジスタセルは、第2半導体基板の上(on/over)に配置され、且つ第1光検出器セルを操作するように構成された第1の複数のトランジスタを含むことができる。第2トランジスタセルは、第2半導体基板の上(on/over)に配置され、且つ第2光検出器セルを操作するように構成された第2の複数のトランジスタを含むことができる。
【0018】
第3チップは、複数の読み出し回路を含む。複数の読み出し回路のそれぞれは、第3半導体基板(例えば、第3チップの半導体基板)の上(on/over)に配置された1つまたはそれ以上の読み出しデバイス(例えば、トランジスタ)を含む。複数の読み出し回路は、複数のトランジスタセルのうちのグループのトランジスタセルに電気的に結合され、複数の読み出し回路は、それらの対応するグループのトランジスタセルから、複数の光検出器に蓄積された電荷に対応する電気信号を受信するように構成される。
【0019】
例えば、複数の読み出し回路は、第1読み出し回路および第2読み出し回路を含むことができる。第1読み出し回路は、第3半導体基板内に配置された1つまたはそれ以上の第1読み出しデバイスを含むことができる。第1読み出し回路は、複数のトランジスタセルのうちの第1グループのトランジスタセルに電気的に結合される。第1読み出し回路は、第1グループのトランジスタセルから、第1グループのトランジスタセルが操作する光検出器に蓄積された電荷に対応する電気信号を受信するように構成される。いくつかの実施形態において、第1グループのトランジスタセルは、第2アレイの第1列に配置された各個々のトランジスタセルを含む。
【0020】
第2読み出し回路は、第3半導体基板内に配置された1つまたはそれ以上の第2読み出しデバイスを含むことができる。第2読み出し回路は、複数のトランジスタセルのうちの第2グループのトランジスタセルに電気的に結合される。第2読み出し回路は、第2グループのトランジスタセルから、第2グループのトランジスタセルの複数のトランジスタが操作する光検出器に蓄積された電荷に対応する電気信号を受信するように構成される。いくつかの実施形態において、第2グループのトランジスタセルは、第2アレイの第2列に配置された各個々のトランジスタセルを含む。
【0021】
さらに、第2チップは、層間絶縁膜(interlayer dielectric, ILD)構造を含む。複数のトランジスタセルは、ILD構造内に配置された導電性ワイヤに電気的に結合される。さらに具体的に説明すると、いくつかの実施形態において、グループのトランジスタセルのうちの所定の1つの各トランジスタセルは、導電性ワイヤのうちの対応する1つに電気的に結合される。導電性ワイヤは、通常、第2チップの第1側から第2チップの第2側に向かって互いに平行に伸びる。
【0022】
さらに、第2チップは、第2半導体基板を通って垂直に延伸する複数の貫通基板ビア(TSV)を含むことができる。複数のTSVは、第2半導体基板を通って垂直に延伸する。各導電性ワイヤは、通常、複数のTSVのうちの単一のTSVに電気的に結合され、複数のTSVのそれぞれは、(第2チップの)導電性ワイヤのうちの1つと複数の読み出し回路のうちの1つの間に電気的な接続を提供する。さらに、複数のTSVは、通常、第2半導体基板の最も外側の側壁に沿って延伸する第2チップの周辺領域に配置される。
【0023】
例えば、第1導電性ワイヤおよび第2導電性ワイヤは、ILD構造内に配置されてもよい。第1グループのトランジスタセルの各トランジスタセルは、第1導電性ワイヤに電気的に結合される。第2グループのトランジスタセルの各トランジスタセルは、第2導電性ワイヤに電気的に結合される。複数のTSVは、第2半導体基板を通って垂直に延伸する第1TSVおよび第2TSVを含む。第1TSVは、第1導電性ワイヤに電気的に結合され、第1TSVは、第1導電性ワイヤを第1読み出し回路に電気的に結合する。第2TSVは、第2導電性ワイヤに電気的に結合され、第2TSVは、第2導電性ワイヤを第2読み出し回路に電気的に結合する。第1TSVおよび第2TSVは、互いに横方向に間隔を空けて配置される。第1TSVおよび第2TSVは、いずれも第2チップの周辺領域に配置される。
【0024】
複数のトランジスタセルが導電性ワイヤに電気的に結合され、且つ複数のTSVが第2チップの周辺領域に配置されるため、導電性ワイヤは、比較的長い(例えば、第2チップ全体で比較的長い横方向の距離を延伸する)。具体的に説明すると、複数のトランジスタセルは、通常、多数のトランジスタセルを含むため、それにより、複数のトランジスタセルは、第2チップの大きな面積を占有する。さらに、複数のTSVのそれぞれが(第2チップの)導電性ワイヤのうちの1つと複数の読み出し回路のうちの1つの間に電気的な接続を提供するため、導電性ワイヤが比較的長くなり、複数のトランジスタセルが複数のTSVに電気的に結合されることが保証される。導電性ワイヤが比較的長く、且つ複数のTSVのそれぞれが(第2チップの)導電性ワイヤのうちの1つと複数の読み出し回路のうちの1つの間に電気的な接続を提供するため、従来のイメージセンサは、比較的高いRC遅延を有し、それにより、従来のイメージセンサの読み出し速度を遅くする可能性がある(例えば、出力信号のセトリング時間が長い、チップ速度が低下する等)。
【0025】
別のより具体的な例として、いくつかの実施形態において、複数のトランジスタセルは、第1トランジスタセル、第2トランジスタセル、第3トランジスタセル、および第4トランジスタセルを含むことができる。第1トランジスタセルおよび第2トランジスタセルは、第2アレイの第1列に配置されてもよく、第3トランジスタセルおよび第4トランジスタセルは、第2アレイの第2列に配置されてもよい。第1トランジスタセルおよび第3トランジスタセルは、第2アレイの第1行に配置されてもよく、第2トランジスタセルおよび第4トランジスタセルは、第2アレイの第2行に配置されてもよい。第2アレイの第1行は、第2アレイの第1側の最も外側の行であってもよく、第2アレイの第2行は、第2アレイの第1側に対向する第2アレイの第2側の最も外側の行であってもよい(第2アレイの第1行は、第2アレイの他の行よりも第2アレイの第2行から遠くに間隔を空けて配置される)。第1TSVおよび第2TSVは、第2アレイの外側に、および第2アレイの同じ側に(例えば、第2アレイの外側の周辺領域に、および第2アレイの第1側に沿って)配置されてもよい。第1導電性ワイヤは、第1トランジスタセル、第2トランジスタセル、および第1TSVに電気的に結合されてもよく、第2導電性ワイヤは、第3トランジスタセル、第4トランジスタセル、および第2TSVに電気的に結合されてもよい。第1TSVは、第1導電性ワイヤを第1読み出し回路に電気的に結合することができ、第2TSVは、第2導電性ワイヤを第1読み出し回路に電気的に結合することができる。
【0026】
第1トランジスタセル、第2トランジスタセル、および第1TSVが第1導電性ワイヤに電気的に結合され、且つこれらの構造間に比較的大きな間隔がある(例えば、第1トランジスタセルが第2トランジスタセルから比較的遠くに間隔を空けて配置され、第1TSVが第2アレイの第1側に沿った周辺領域に配置される)ため、第1導電性ワイヤは、比較的長い。同様の理由で、第2導電性ワイヤも比較的長い。第1および第2導電性ワイヤが比較的長く、且つ第1TSVが第1導電性ワイヤと第1読み出し回路(のみ)の間に電気的な接続を提供し、第2TSVが第2導電性ワイヤと第2読み出し回路(のみ)の間に電気的な接続を提供するため、従来のイメージセンサは、比較的高いRC遅延を有し、それにより、従来のイメージセンサ読み出し速度を遅くする可能性がある。
【0027】
本発明の様々な実施形態は、高速読み出しイメージセンサに関するものである。高速読み出しイメージセンサは、第1チップと、第1チップに接合された第2チップとを含む。第1チップは、第1半導体基板を含む。第1チップは、また、トランジスタセルアレイ内に配置された第1トランジスタセルおよび第2トランジスタセルを含む。第1トランジスタセルは、第1半導体基板上に配置された第1の複数のトランジスタを含む。第1トランジスタセルは、第1光検出器セルを操作するように構成される。第2トランジスタセルは、第1半導体基板上に配置された第2の複数のトランジスタを含む。第2トランジスタセルは、第2光検出器セルを操作するように構成される。いくつかの実施形態において、高速読み出しイメージセンサの第3チップは、第1光検出器セルおよび第2光検出器セルを含む。
【0028】
第1チップは、また、第1半導体基板を通って垂直に延伸する第1貫通基板ビア(TSV)を含む。第1トランジスタセルは、第1TSVに電気的に結合される。第1トランジスタセルは、第1光検出器セルの光検出器に蓄積された電荷の数に対応する第1信号を第1TSVに提供するように構成される。
【0029】
第1チップは、また、第1半導体基板を通って垂直に延伸する第2TSVを含む。第2トランジスタセルは、第2TSVに電気的に結合される。第2トランジスタセルは、第2光検出器セルの光検出器に蓄積された電荷の数に対応する第2信号を第2TSVに提供するように構成される。
【0030】
第2チップは、第2半導体基板を含む。第2チップは、また、第2半導体基板と第1半導体基板の間に垂直に配置された層間絶縁膜(ILD)構造を含む。第2チップは、また、第1TSVおよび第2TSVに電気的に結合された読み出し回路を含む。読み出し回路は、第1の信号および第2信号を受信するように構成される。読み出し回路は、少なくとも部分的に、第1TSVと第2TSVの間に横方向に配置される。
【0031】
読み出し回路が少なくとも部分的に第1TSVと第2TSVの間に横方向に配置されるため、第1トランジスタセルおよび第2トランジスタセルを読み出し回路に電気的に結合する導電路の全体的な長さを比較的短くすることができる(例えば、導電路の全長を従来のイメージセンサの対応する導電路の全長よりも短く(例えば、50%未満に)することができる)。第1トランジスタセルおよび第2トランジスタセルを読み出し回路に電気的に結合する導電路の全体的な長さが比較的短いため、高速読み出しイメージセンサは、比較的低いRC遅延を有し、それにより、高速読み出しイメージセンサの読み出し速度を向上させることができる(例えば、出力信号のセトリング時間が速い、チップ速度が上がる等)。
【0032】
図1A図1Bは、高速読み出しイメージセンサのいくつかの実施形態の様々な図100a~100bを示したものである。図1Aは、高速読み出しイメージセンサのいくつかの実施形態の概略図100aを示したものである。図1Bは、高速読み出しイメージセンサのいくつかの実施形態のレイアウト図100bを示したものである。
【0033】
図1A図1Bの様々な図100a~100bに示すように、高速読み出しイメージセンサは、第1チップ102、第2チップ104、および第3チップ106を含む。第1チップ102は、第2チップ104に接合され、第2チップ104は、第3チップ106に接合される。いくつかの実施形態において、第2チップ104は、第1チップ102と第3チップ106の間に垂直に配置される(例えば、これらの間に挟まれる)。
【0034】
第1チップ102は、第1半導体基板107を含む。第1半導体基板107は、任意の種類の半導体本体(例えば、単結晶シリコン/CMOSバルク、ゲルマニウム(Ge)、III-V族半導体材料、シリコンゲルマニウム(SiGe)、シリコン・オン・インシュレータ(silicon on insulator, SOI)等)を含むことができる。第1チップ102は、第1半導体基板107上に配置された複数の光検出器セル108を含む。図面を明確にするため、複数の光検出器セル108のうちのいくつかのみを標記する。複数の光検出器セル108は、横方向に間隔を空けて配置される。いくつかの実施形態において、複数の光検出器セル108のうちの光検出器セルは、第1アレイに配置される。第1アレイは、第1の複数の行110および第1の複数の列112を含む。複数の光検出器セル108のうちの各光検出器セルは、1つまたはそれ以上の光検出器114および1つまたはそれ以上の転送ゲート116を含む。
【0035】
第2チップ104は、第2半導体基板117を含む。第2半導体基板117は、任意の種類の半導体本体(例えば、単結晶シリコン/CMOSバルク、ゲルマニウム(Ge)、III-V族半導体材料、シリコンゲルマニウム(SiGe)、シリコン・オン・インシュレータ(SOI)等)を含むことができる。第2チップ104は、第2半導体基板117上に配置された複数のトランジスタセル118を含む。複数のトランジスタセル118は、横方向に間隔を空けて配置される。いくつかの実施形態において、複数のトランジスタセル118のうちのトランジスタセルは、第2アレイに配置される。第2アレイは、第2の複数の行120および第2の複数の列122を含む。複数のトランジスタセル118のうちの各トランジスタセルは、複数のトランジスタ124を含む。
【0036】
複数のトランジスタセルは、それぞれ複数の光検出器セルに電気的に結合される。例えば、複数の光検出器セルは、第1光検出器セル108a、第2光検出器セル108b等を含むことができる。複数のトランジスタセル118は、第1トランジスタセル118a、第2トランジスタセル118b等を含むことができる。第1トランジスタセル118aは、第1光検出器セル108aに電気的に結合され、第2トランジスタセル118bは、第2光検出器セル108bに電気的に結合され、以下同様である。
【0037】
いくつかの実施形態において、複数のトランジスタセル118は、それぞれ複数の光検出器セル108のフローティング拡散ノードに電気的に結合される。さらなる実施形態において、1つまたはそれ以上の光検出器114は、入射放射線(例えば、光)を吸収し、入射放射線に対応する電気信号を生成するように構成される。さらに別の実施形態において、1つまたはそれ以上の転送ゲート116は、蓄積された電荷を対応する光検出器から対応するフローティング拡散ノードに転送するように構成される。例えば、第1光検出器セル108aの1つまたはそれ以上の転送ゲート116のうちの最初の1つは、第1光検出器セル108aの1つまたはそれ以上の光検出器114のうちの最初の1つに蓄積された電荷を、第1光検出器セル108aのフローティング拡散ノード126に転送するように構成される。
【0038】
複数のトランジスタセル118は、それぞれ複数の光検出器セル108を操作(アクセス、選択、リセット等)するように構成される。例えば、第1トランジスタセル118aは、第1光検出器セル108aを操作するように構成され、第2トランジスタセル118bは、第2光検出器セル108bを操作するように構成され、以下同様である。複数のトランジスタセル118は、それらが操作するよう構成された複数の光検出器セル108に対応する。例えば、第1トランジスタセル118aは、第1光検出器セル108aに対応し、第2トランジスタセル118bは、第2光検出器セル108bに対応し、以下同様である。
【0039】
いくつかの実施形態において、複数のトランジスタは、第1トランジスタ124a、第2トランジスタ124b、および第3トランジスタ124cを含む。いくつかの実施形態において、第1トランジスタ124aは、リセットトランジスタである。いくつかの実施形態において、第2トランジスタ124bは、ソースフォロワートランジスタである。いくつかの実施形態において、第3トランジスタ124cは、選択トランジスタ(例えば、行選択トランジスタ)である。
【0040】
いくつかの実施形態において、第1トランジスタ124aの第1ソース/ドレインノード128は、第2トランジスタ124bのゲート130に電気的に結合される。さらなる実施形態において、第1ソース/ドレインノード128およびゲート130は、それらの対応する光検出器セルのフローティング拡散ノード126に電気的に結合される。例えば、第1トランジスタセル118aの第1トランジスタ124aの第1ソース/ドレインノード128および第1トランジスタセル118aの第2トランジスタ124bのゲート130は、いずれも第1光検出器セル108aのフローティング拡散ノード126に電気的に結合される。いくつかの実施形態において、第2トランジスタ124bの第1ソース/ドレインノード132は、第3トランジスタ124cの第1ソース/ドレインノード134に電気的に結合される。
【0041】
第2チップ104は、複数の貫通基板ビア(TSV)136を含む。図面を明確にするため、複数のTSV136のうちのいくつかのみを標記する。複数のTSV136は、第2半導体基板117を通って垂直に延伸する。複数のTSV136は、それぞれ複数のトランジスタセル118に電気的に結合される。例えば、複数のTSV136は、第1TSV136a、第2TSV136b等を含む。第1TSV136aは、第1トランジスタセル118aに電気的に結合され、第2TSV136bは、第2トランジスタセル118bに電気的に結合され、以下同様である。いくつかの実施形態において、複数のTSV136は、それらの対応するトランジスタセルの第3のトランジスタ124cの第2ソース/ドレインノード138に電気的に結合される。例えば、第1TSV136aは、第1トランジスタセル118aの第3のトランジスタ124cの第2ソース/ドレインノード138に電気的に結合され、第2TSV136bは、第2トランジスタセル118bの第3のトランジスタ124cの第2ソース/ドレインノード138に電気的に結合され、以下同様である。いくつかの実施形態において、複数のTSV136は、例えば、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、金(Au)、銀(Ag)、プラチナ(Pt)、ポリシリコン、その他の導電性材料、またはこれらの組み合わせであり、または含む。
【0042】
複数のトランジスタセル118は、それらの対応する光検出器セルの1つまたはそれ以上の光検出器に蓄積された電荷の数に対応する信号を複数のTSV136に提供するように構成される。例えば、第1トランジスタセル118aは、第1光検出器セル108aの1つまたはそれ以上の光検出器114に蓄積された電荷に対応する1つまたはそれ以上の第1信号を第1TSV136aに提供するように構成され、第2トランジスタセル118bは、第2光検出器セル108bの1つまたはそれ以上の光検出器114に蓄積された電荷に対応する1つまたはそれ以上の第2信号を第2TSV136bに提供するように構成され、以下同様である。
【0043】
いくつかの実施形態において、第1TSV136aおよび第2TSV136bは、第1TSV136aおよび第2TSV136bと同じ列に配置された複数のTSV136のうちの任意の別のTSVより遠くに間隔を空けて配置される。別の実施形態において、第1TSV136aは、第2TSV136bに隣接してもよい。さらなる実施形態において、複数のTSV136は、第2半導体基板117の各辺縁(例えば、最も外側の側壁)から少なくとも約500マイクロメートル(μm)の間隔を空けて横方向に配置されてもよい。さらに別の実施形態において、複数のTSV136は、第2半導体基板117の各辺縁(例えば、最も外側の側壁)から少なくとも約2000μmの間隔を空けて横方向に配置されてもよい。
【0044】
第3チップ106は、第3半導体基板140を含む。第3半導体基板140は、任意の種類の半導体本体(例えば、単結晶シリコン/CMOSバルク、ゲルマニウム(Ge)、III-V族半導体材料、シリコンゲルマニウム(SiGe)、シリコン・オン・インシュレータ(SOI)等)を含むことができる。第3チップ106は、第1の複数の読み出し回路142を含む。いくつかの実施形態において、第1の複数の読み出し回路142のそれぞれは、増幅回路144を含むことができる。さらなる実施形態において、第1の複数の読み出し回路142のそれぞれは、アナログ-デジタル変換器(analog-to-digital converter, ADC)146を含むことができる。いくつかの実施形態において、増幅回路144は、ADC146に電気的に結合される。
【0045】
第3チップ106は、また、第1の複数の導電性接合構造143を含む。第1の複数の導電性接合構造143は、それぞれ複数のTSV136に電気的に結合される。例えば、第1導電性接合構造143aは、第1TSV136aに電気的に結合され、第2導電性接合構造143bは、第2TSV136bに電気的に結合され、以下同様である。図面を明確にするため、第1の複数の導電性接合構造143のうちのいくつかのみを標記する。いくつかの実施形態において、第1の複数の導電性接合構造143は、例えば、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、タングステン(W)、金(Au)、その他の導電性材料、またはこれらの組み合わせであってもよく、または含んでもよい。
【0046】
いくつかの実施形態において、第1の複数の導電性接合構造143は、第3アレイに配置される。第3アレイは、第3の複数の行150および第3の複数の列148を含む。図面を明確にするため、複数のTSV136を第3チップ106上に想像線(phantom)で(破線により)示している。理解すべきこととして、複数のTSV136は、図1Bのレイアウト図100bに示すように、アレイ(例えば、第4の複数の行および第4の複数の列を含む第4アレイ)に配置されてもよい。
【0047】
第1の複数の導電性接合構造143は、第1の複数の読み出し回路142に電気的に結合される。さらに具体的に説明すると、いくつかの実施形態において、第1の複数の導電性接合構造143のうち第3の複数の列148のうちの所定の列の導電性接合構造は、第1の複数の読み出し回路142のうちの対応する1つに電気的に結合される。例えば、いくつかの実施形態において、第3の複数の列148のうちの第1列148aに配置された第1の複数の導電性接合構造143のそれぞれは、第1の複数の読み出し回路142のうちの第1読み出し回路142aに電気的に結合され、第3の複数の列148のうちの第2列148bに配置された第1の複数の導電性接合構造143のそれぞれは、第1の複数の読み出し回路142のうちの第2読み出し回路142bに電気的に結合され、以下同様である。理解すべきこととして、図中に示した省略記号(...)は、第1チップ102、第2チップ104、および/または第3チップ106が図示よりも大きく、図面に示した特徴の追加の繰り返し(例えば、追加のTSV、追加の光検出器セル、追加のトランジスタセル等)を含む可能性があることを示している。
【0048】
いくつかの実施形態において、第1の複数の導電性接合構造143のうち第3の複数の列148のうちの所定の列の導電性接合構造は、第3チップ106の対応する導電性特徴(例えば、導電性ワイヤ)を介して電気的に結合される。例えば、いくつかの実施形態において、第1列148aに配置された第1の複数の導電性接合構造143のそれぞれは、第3チップ106の第1導電性特徴(例えば、第3チップの内部接続構造の第1導電性ワイヤ)を介して電気的に結合され、第2列148bに配置された第1の複数の導電性接合構造143のそれぞれは、第3チップ106の第2導電性特徴(例えば、第3チップの内部接続構造の第2導電性ワイヤ)を介して電気的に結合され、以下同様である。理解すべきこととして、第1の複数の導電性接合構造143のうちのいくつかの間に延伸する実線は、これらの導電性接合構造が電気的に結合されていることを示す。また、理解すべきこととして、第1の複数の導電性接合構造143のいくつかから第1の複数の読み出し回路142に延伸する破線は、これらの導電性接合構造が第1の複数の読み出し回路142に電気的に結合されていることを示す。また、理解すべきこととして、第1の複数の導電性接合構造143のうちのいくつかから第1の複数の読み出し回路142に延伸する破線は、これらの導電性接合構造が、これらの導電性接合構造と第1の複数の読み出し回路142の間に横方向に配置された追加の導電性接合構造(図示していないが、理解すべきこととして、省略記号によりこれらが存在している可能性がある)に電気的に結合されてもよいことを示す。
【0049】
第1の複数の導電性接合構造143が複数のTSV136に電気的に結合され、且つ第1の複数の読み出し回路142に電気的に結合されるため、複数のトランジスタセル118は、また、(それらの対応する光検出器セルの1つまたはそれ以上の光検出器に蓄積された電荷の数に対応する)信号を第1の複数の読み出し回路142に提供するように構成される。さらに具体的に説明すると、いくつかの実施形態において、複数のトランジスタセル118のうち第2の複数の列122のうちの所定の列のトランジスタセルは、対応する読み出し回路に信号を提供するように構成される。例えば、第1トランジスタセル118aは、第1光検出器セル108aの1つまたはそれ以上の光検出器114に蓄積された電荷に対応する1つまたはそれ以上の第1信号を(第1TSV136aを介して)第1読み出し回路142aに提供するように構成され、第2トランジスタセル118bは、第2光検出器セル108bの1つまたはそれ以上の光検出器114に蓄積された電荷に対応する1つまたはそれ以上の第3信号を(第2TSV136bを介して)第1読み出し回路142aに提供するように構成され、以下同様である。
【0050】
また、図1Bのレイアウト図100bに示すように、第1の複数の読み出し回路142は、少なくとも部分的に、第1TSV136aと第2TSV136bの間に横方向に配置される。第1の複数の読み出し回路142が少なくとも部分的に第1TSV136aと第2TSV136bの間に横方向に配置されるため、複数のトランジスタセル118を第1の複数の読み出し回路142のうちの対応する1つに電気的に結合する導電路の全体的な長さを比較的短くすることができる(例えば、導電路の全長を従来のイメージセンサの対応する導電路の全長よりも短く(例えば、50%未満に)することができる)。導電路の全体的な長さが比較的短く、且つ第1の複数の読み出し回路142が複数のトランジスタセル118から(光検出器に蓄積された電荷に対応する)信号を受信するように構成されるため、高速読み出しイメージセンサは、比較的低いRC遅延を有し、それにより、高速読み出しイメージセンサの読み出し速度を向上させることができる(例えば、出力信号のセトリング時間が速い、チップ速度が向上する等)。
【0051】
例えば、第1TSV136aにより、および第1読み出し回路142aが第1TSV136aと第2TSV136bの間に横方向に配置されることにより、第1トランジスタセル118aと第1読み出し回路142aの間には、比較的小さな第1導電路が存在する。さらに、第2TSV136bにより、および第1読み出し回路142aが第1TSV136aと第2TSV136bの間に横方向に配置されることにより、第2トランジスタセル118bと第1読み出し回路142aの間には、比較的小さな第2導電路が存在する。したがって、従来のイメージセンサ(例えば、トランジスタセルの列ごとに1つのTSVしか含まないもの)と比較して、第1読み出し回路142aは、(第1トランジスタセル118aを介して提供される)1つまたはそれ以上の第1信号、および(第2トランジスタセル118bを介して)提供される1つまたはそれ以上の第2信号をより迅速に受信することができるため、それにより、比較的低いRC遅延を有する。
【0052】
図2は、高速読み出しイメージセンサのいくつかの実施形態のレイアウト図200を示したものである。レイアウト図200は、互いに横方向に間隔を空けて配置された第1チップ102、第2チップ104、および第3チップ106を示しているが、理解すべきこととして、これは、図面を明確にするためであり、第1チップ102、第2チップ104、および第3チップ106は、垂直に積み重ねられ、1つに接合されてもよい。
【0053】
図2のレイアウト図200に示すように、第1チップ102は、第1光検出器セル108aを含む。第1光検出器セル108aは、1つまたはそれ以上の光検出器202を含む。いくつかの実施形態において、図2のレイアウト図200に示すように、1つまたはそれ以上の光検出器202は、4つの個々の光検出器を含む。1つまたはそれ以上の光検出器202は、入射放射線(例えば、光)を吸収し、入射放射線に対応する電気信号を生成するように構成される。理解すべきこととして、1つまたはそれ以上の光検出器202は、任意の個数の個々の光検出器(例えば、1つの光検出器、2つの光検出器、16個の光検出器等)を含むことができる。また、理解すべきこととして、いくつかの実施形態において、1つまたはそれ以上の光検出器202は、1つまたはそれ以上の光検出器114と実質的に同じであってもよく(例えば、類似する構造的特徴を含む(または実質的に類似するレイアウトを有する))、その逆であってもよい。
【0054】
第1光検出器セル108aは、1つまたはそれ以上の転送ゲート204およびフローティング拡散ノード206を含む。いくつかの実施形態において、1つまたはそれ以上の転送ゲート204は、1つまたはそれ以上の光検出器202が含む個々の光検出器と同じ数の個々の転送ゲートを含む。例えば、図2のレイアウト図200に示すように、1つまたはそれ以上の転送ゲート204は、4つの個々の転送ゲートを含むことができる。理解すべきこととして、1つまたはそれ以上の転送ゲート204は、任意の数の個々の転送ゲート(例えば、1つの転送ゲート、2つの転送ゲート、16個の転送ゲート等)を含むことができる。また、理解すべきこととして、いくつかの実施形態において、1つまたはそれ以上の転送ゲート204は、1つまたはそれ以上の転送ゲート116と実質的に同じであってもよく(例えば、類似する構造的特徴を含む(および/または実質的に類似するレイアウトを有する))、その逆であってもよい。
【0055】
1つまたはそれ以上の転送ゲート204は、蓄積された電荷を1つまたはそれ以上の光検出器202のうちの対応する1つからフローティング拡散ノード206に転送するように構成される。例えば、1つまたはそれ以上の転送ゲート204のうちの第1の個々の転送ゲートは、蓄積された電荷を1つまたはそれ以上の光検出器202のうちの第1の個々の光検出器からフローティング拡散ノード206に転送するように構成され、1つまたはそれ以上の転送ゲート204のうちの第2の個々の転送ゲートは、蓄積された電荷を1つまたはそれ以上の光検出器202のうちの第2の個々の光検出器からフローティング拡散ノード206に転送するように構成され、以下同様である。
【0056】
第1チップ102は、また、複数の光検出器セル108のうちの第3光検出器セル108cを含むことができる。いくつかの実施形態において、第1光検出器セル108aは、第3光検出器セル108cに隣接する。別の実施形態において、1つまたはそれ以上の他の光検出器セルは、第1光検出器セル108aと第3光検出器セル108cの間に横方向に配置される。さらなる実施形態において、第1光検出器セル108aおよび第3光検出器セル108cは、第1の複数の列112のうちの第1列112aに配置される。さらに別の実施形態において、第1光検出器セル108aは、第1列112aに配置された任意の他の光検出器セルよりも第3光検出器セル108cから遠くに間隔を空けて配置されてもよい。
【0057】
第3光検出器セル108cは、1つまたはそれ以上の光検出器208を含む。いくつかの実施形態において、図2のレイアウト図200に示すように、1つまたはそれ以上の光検出器208は、4つの個々の光検出器を含む。1つまたはそれ以上の光検出器208は、入射放射線(例えば、光)を吸収し、入射放射線に対応する電気信号を生成するように構成される。理解すべきこととして、1つまたはそれ以上の光検出器208は、任意の数の個々の光検出器(例えば、1つの光検出器、2つの光検出器、16個の光検出器等)を含むことができる。また、理解すべきこととして、いくつかの実施形態において、1つまたはそれ以上の光検出器208は、1つまたはそれ以上の光検出器114と実質的に同じであってもよく(例えば、類似する構造的特徴を含む(および/または実質的に類似するレイアウトを有する))、その逆であってもよい。
【0058】
第3光検出器セル108cは、1つまたはそれ以上の転送ゲート210およびフローティング拡散ノード212を含む。いくつかの実施形態において、1つまたはそれ以上の転送ゲート210は、1つまたはそれ以上の光検出器208が含む個々の光検出器と同じ数の個々の転送ゲートを含む。例えば、図2のレイアウト図200に示すように、1つまたはそれ以上の転送ゲート210は、4つの個々の転送ゲートを含むことができる。理解すべきこととして、1つまたはそれ以上の転送ゲート210は、任意の数の個々の転送ゲート(例えば、1つの転送ゲート、2つの転送ゲート、16個の転送ゲート等)を含むことができる。また、理解すべきこととして、いくつかの実施形態において、1つまたはそれ以上の転送ゲート210は、1つまたはそれ以上の転送ゲート116と実質的に同じであってもよく(例えば、類似する構造的特徴を含む(および/または実質的に類似するレイアウトを有する))、その逆であってもよい。
【0059】
1つまたはそれ以上の転送ゲート210は、蓄積された電荷を1つまたはそれ以上の光検出器208のうちの対応する1つからフローティング拡散ノード212に転送するように構成される。例えば、1つまたはそれ以上の転送ゲート210のうちの第1の個々の転送ゲートは、蓄積された電荷を1つまたはそれ以上の光検出器208のうちの第1の個々の光検出器からフローティング拡散ノード212に転送するように構成され、1つまたはそれ以上の転送ゲート210のうちの第2の個々の転送ゲートは、蓄積された電荷を1つまたはそれ以上の光検出器208のうちの第2の個々の光検出器からフローティング拡散ノード212に転送するように構成され、以下同様である。
【0060】
いくつかの実施形態において、第3の光検出器セル108cは、図2のレイアウト図200に示すように、第1光検出器セル108aと実質的に同じ特徴(例えば、光検出器、転送ゲート、浮遊拡散ノード等の構造的特徴)を含み、および/または実質的に同じレイアウトを有する。さらなる実施形態において、複数の光検出器セル108のうちの各光検出器セルは、実質的に同じ特徴を有し、および/または実質的に同じレイアウトを有する。
【0061】
第2チップ104は、第1トランジスタセル118aを含む。いくつかの実施形態において、第1トランジスタセル118aは、第1の複数のトランジスタ214を含む。第1の複数のトランジスタ214は、第1トランジスタ214a、第2トランジスタ214b、および第3トランジスタ214cを含む。いくつかの実施形態において、第1トランジスタ214aは、リセットトランジスタである。いくつかの実施形態において、第2トランジスタ214bは、ソースフォロワートランジスタである。いくつかの実施形態において、第3トランジスタ214cは、選択トランジスタ(例えば、行選択トランジスタ)である。
【0062】
第1トランジスタ214a、第2トランジスタ214b、および第3トランジスタ214cは、それぞれゲート誘電体構造(図示せず)を覆うゲート電極構造216を含む。ゲート誘電体構造は、第2半導体基板117を覆う。いくつかの実施形態において、ゲート電極構造216は、例えば、ポリシリコン、金属(例えば、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、コバルト(Co)等)、その他の導電性材料、またはこれらの組み合わせであり、または含む。さらなる実施形態において、ゲート誘電体構造は、例えば、酸化物(例えば、二酸化ケイ素(SiO2))、高k誘電体材料(例えば、ハフニウム酸化物(HfO)、タンタル酸化物(TaO)、ハフニウムシリコン酸化物(HfSiO)、ハフニウムタンタル酸化物(HfTaO)、アルミニウム酸化物(AlO)、ジルコニウム酸化物(ZrO)、比誘電率が約3.9より大きい他の誘電体材料)、その他の誘電体材料、またはこれらの組み合わせであり、または含む。
【0063】
第1トランジスタ214a、第2トランジスタ214b、および第3トランジスタ214cは、それぞれ対応するゲート電極構造の対向する側に配置されたソース/ドレイン領域218を含む。例えば、第1トランジスタ214aは、第1トランジスタ214aのゲート電極構造の対向する側に配置されたソース/ドレイン領域218を含み、第2トランジスタ214bは、第2トランジスタ214bのゲート電極構造の対向する側に配置されたソース/ドレイン領域218を含み、以下同様である。ソース/ドレイン領域218は、第2半導体基板117内に配置される。理解すべきこととして、ソース/ドレイン領域218は、文脈に応じて、個別に、または集合的にソースまたはドレインを指すことができる。また、理解すべきこととして、1つまたはそれ以上のソース/ドレイン領域218は、共有されたソース/ドレイン領域218であってもよい。理解すべきこととして、いくつかの実施形態において、第1の複数のトランジスタ214は、複数のトランジスタ124と実質的に同じであってもよく(例えば、類似する構造的特徴を含む(および/または実質的に類似するレイアウトを有する))、その逆であってもよい。
【0064】
いくつかの実施形態において、第1トランジスタセル118aは、第1分離構造220を含む。第1分離構造220は、第2半導体基板117内に配置される。第1分離構造220は、第1の複数のトランジスタ214を横方向に取り囲む。いくつかの実施形態において、第1分離構造220は、例えば、シャロートレンチアイソレーション(shallow trench isolation, STI)構造、ディープトレンチアイソレーション(deep trench isolation, DTI)構造等であってもよい。また、図2のレイアウト図200に示すように、第1TSV136aは、第3トランジスタ214cのソース/ドレイン領域218のうちの1つ(図2のレイアウト図200において破線で示されている)に電気的に結合される。
【0065】
第2チップ104は、複数のトランジスタセル118のうちの第3トランジスタセル118cを含んでもよい。いくつかの実施形態において、第1トランジスタセル118aは、第3トランジスタセル118cに隣接する。別の実施形態において、1つまたはそれ以上の別のトランジスタセルが第1トランジスタセル118aと第3トランジスタセル118cの間に横方向に配置される。さらなる実施形態において、第1トランジスタセル118aおよび第3トランジスタセル118cは、第2の複数の列122のうちの第1列122aに配置される。さらに別の実施形態において、第1トランジスタセル118aは、第1列122aに配置された任意の他のトランジスタセルよりも第3トランジスタセル118cから遠くに間隔を空けて配置されてもよい。
【0066】
第3トランジスタセル118cは、第2の複数のトランジスタ222を含む。第2の複数のトランジスタ222は、第1トランジスタ222a、第2トランジスタ222b、および第3トランジスタ222cを含む。いくつかの実施形態において、第1トランジスタ222aは、リセットトランジスタである。いくつかの実施形態において、第2トランジスタ222bは、ソースフォロワートランジスタである。いくつかの実施形態において、第3トランジスタ222cは、選択トランジスタ(例えば、行選択トランジスタ)である。
【0067】
第1トランジスタ222a、第2トランジスタ222b、および第3トランジスタ222cは、それぞれゲート誘電体構造(表示せず)を覆うゲート電極構造224を含む。ゲート誘電体構造は、第2半導体基板117を覆う。いくつかの実施形態において、ゲート電極構造224は、例えば、ポリシリコン、金属(例えば、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、コバルト(Co)等)、その他の導電性材料、またはこれらの組み合わせであり、または含む。さらなる実施形態において、ゲート誘電体構造は、例えば、酸化物(例えば、二酸化ケイ素(SiO2))、高k誘電体材料(例えば、ハフニウム酸化物(HfO)、タンタル酸化物(TaO)、ハフニウムシリコン酸化物(HfSiO)、ハフニウムタンタル酸化物(HfTaO)、アルミニウム酸化物(AlO)、ジルコニウム酸化物(ZrO)、比誘電率が約3.9より大きい他の誘電体材料)、その他の誘電体材料、またはこれらの組み合わせであり、または含む。
【0068】
第1トランジスタ222a、第2トランジスタ222b、および第3トランジスタ222cは、それぞれ対応するゲート電極構造の対向する側に配置されたソース/ドレイン領域226を含む。例えば、第1トランジスタ222aは、第1トランジスタ222aのゲート電極構造の対向する側に配置されたソース/ドレイン領域226を含み、第2トランジスタ222bは、第2トランジスタ222bのゲート電極構造の対向する側に配置されたソース/ドレイン領域226を含み、以下同様である。ソース/ドレイン領域226は、第2半導体基板117内に配置される。理解すべきこととして、ソース/ドレイン領域226は、文脈に応じて、個別に、または集合的にソースまたはドレインを指すことができる。また、理解すべきこととして、ソース/ドレイン領域226のうちの1つまたはそれ以上は、共有されたソース/ドレイン領域であってもよい。理解すべきこととして、いくつかの実施形態において、第2の複数のトランジスタ222は、複数のトランジスタ124と実質的に同じであってもよく(例えば、類似する構造的特徴を含む(および/または実質的に類似するレイアウト)を有する)、その逆であってもよい。
【0069】
いくつかの実施形態において、第3トランジスタセル118cは、第2分離構造228を含む。第2分離構造228は、第2半導体基板117内に配置される。第2分離構造228は、第2の複数のトランジスタ222を横方向に取り囲む。いくつかの実施形態において、第2分離構造228は、例えば、シャロートレンチアイソレーション(STI)構造、ディープトレンチアイソレーション(DTI)構造等であってもよい。また、図2のレイアウト図200に示すように、複数のTSV136のうちの第3TSV136cは、第3トランジスタ222cのソース/ドレイン領域226のうちの1つ(図2のレイアウト図200において破線で示されている)に電気的に結合される。
【0070】
いくつかの実施形態において、第3トランジスタセル118cは、第1トランジスタセル118aと実質的に同じ特徴(例えば、第1トランジスタ、第2トランジスタ、第3トランジスタ、分離構造等の構造的特徴)を含み、および/または実質的に同じレイアウトを有する。さらなる実施形態において、図2のレイアウト図200に示すように、複数のトランジスタセル118のうちの各トランジスタセルは、実質的に同じ特徴を含み、および/または実質的に同じレイアウトを有する。
【0071】
また、図2のレイアウト図200に示すように、第3チップ106は、第1読み出し回路142aを含む。第1TSV136aは、第1導電性接合構造143aに電気的に結合される。第3TSV136cは、第1の複数の導電性接合構造143のうちの第3導電性接合構造143cに電気的に結合される。第1導電性接合構造143aおよび第3の導電性接合構造143cは、第1列148aに配置される。第3導電性接合構造143cおよび第1導電性接合構造143aは、第1読み出し回路142a(図2のレイアウト図200において実線で示されている)に電気的に結合される。
【0072】
いくつかの実施形態において、第1読み出し回路142aは、増幅回路232およびアナログ-デジタル変換器(ADC)234を含む。増幅回路232は、第3半導体基板140上に配置された1つまたはそれ以上の読み出しデバイス236(例えば、トランジスタ)を含む。ADC234は、第3半導体基板140上に配置された1つまたはそれ以上の読み出しデバイス238(例えば、トランジスタ)を含む。いくつかの実施形態において、第1の複数の読み出し回路142のうちの各読み出し回路は、実質的に同じ特徴(例えば、増幅回路、ADC、1つまたはそれ以上の読み出しデバイス等の構造的特徴等)を含み、および/または実質的に同じレイアウトを有する。いくつかの実施形態において、増幅回路232は、増幅回路144と実質的に同じ特徴(例えば、構造的特徴)を含み、またはその逆である。いくつかの実施形態において、ADC234は、ADC146と実質的に同じ特徴(例えば、構造的特徴)を含み、またはその逆である。
【0073】
また、図2のレイアウト図200に示すように、第2チップ104の第1領域230は、第1トランジスタセル118aと第3トランジスタセル118cの間に横方向に配置される。いくつかの実施形態において、第2チップ104の第1領域230は、また、第1TSV136aと第3TSV136cの間に横方向に配置される。いくつかの実施形態において、第2チップ104の第1領域230は、第1トランジスタセル118aを第3トランジスタセル118cから横方向に分離する。いくつかの実施形態において、第1読み出し回路142aは、第2チップ104の第1領域230の周囲内に配置される(明確にするため、第3チップ106上に想像線で示されている)。さらなる実施形態において、1つまたはそれ以上の読み出しデバイス236および/または1つまたはそれ以上の読み出しデバイス238は、第2チップ104の第1領域230の周囲内に配置される。理解すべきこととして、第1の複数の読み出し回路142のうちの他の読み出し回路のそれぞれ(およびそれらの対応する1つまたはそれ以上の読み出しデバイス)は、第2チップ104の第1領域230と実質的に類似する第2チップ104の領域(例えば、2つの対応するトランジスタセルの間に横方向に配置された第2チップの領域)に配置されてもよい。
【0074】
図3は、高速読み出しイメージセンサのいくつかの実施形態の断面図300を示したものである。
【0075】
図3の断面図300に示すように、第1半導体基板107は、前面107f、および前面107fの反対側にある裏面107bを有する。いくつかの実施形態において、第1半導体基板107の前面107fは、第1半導体基板107の第1表面(例えば、前側面)によって定義され、第1半導体基板107の裏面107bは、第1半導体基板107の第1表面の反対側にある第2表面(例えば、裏側面)によって定義される。
【0076】
いくつかの実施形態において、高速読み出しイメージセンサは、第1半導体基板107の裏面107b(例えば、裏面照射型イメージセンサ)を通過する入射放射線(例えば、光子)を記録するように構成される。別の実施形態において、イメージセンサは、第1半導体基板107の前面107f(例えば、前面照射型イメージセンサ)を通過する入射放射線(例えば、光子)を記録するように構成される。第1半導体基板107は、第1ドーピング型(例えば、p型/n型)を有してもよく、または固有のものとしてもよい。別の実施形態において、第1半導体基板107は、第1ドーピング型とは反対の第2ドーピング型(例えば、n型/p型)を有してもよい。
【0077】
1つまたはそれ以上の光検出器202は、第1半導体基板107内に配置される。いくつかの実施形態において、1つまたはそれ以上の光検出器208も第1半導体基板107内に配置される(例えば、図2を参照)。いくつかの実施形態において、1つまたはそれ以上の光検出器202(および1つまたはそれ以上の光検出器208)は、それぞれ第2ドーピング型を有する第1半導体基板107の部分を含む。別の実施形態において、1つまたはそれ以上の光検出器202(および1つまたはそれ以上の光検出器208)は、それぞれ第1ドーピング型を有する第1半導体基板107の部分を含む。いくつかの実施形態において、1つまたはそれ以上の光検出器202(および1つまたはそれ以上の光検出器208)に隣接する第1半導体基板107の部分は、第1ドーピング型を有し、または固有のものとしてもよい。
【0078】
フローティング拡散ノード206(およびフローティング拡散ノード212)は、第1半導体基板107内に配置される。いくつかの実施形態において、フローティング拡散ノード206(およびフローティング拡散ノード212)は、第1半導体基板107の第2ドーピング型を有する領域である。いくつかの実施形態において、1つまたはそれ以上の転送ゲート204(および1つまたはそれ以上の転送ゲート210)は、第1半導体基板107の前面107fに沿って配置される。
【0079】
1つまたはそれ以上の転送ゲート204のそれぞれ(および1つまたはそれ以上の転送ゲート210のそれぞれ)は、ゲート誘電体構造302およびゲート電極構造304を含む。いくつかの実施形態において、ゲート電極構造304は、例えば、ポリシリコン、金属(例えば、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、コバルト(Co)等)、その他の導電性材料、またはこれらの組み合わせであり、または含む。さらなる実施形態において、ゲート誘電体構造302は、例えば、酸化物(例えば、二酸化ケイ素(SiO2))、高k誘電体材料(例えば、ハフニウム酸化物(HfO)、タンタル酸化物(TaO)、ハフニウムシリコン酸化物(HfSiO)、ハフニウムタンタル酸化物(HfTaO)、アルミニウム酸化物(AlO)、ジルコニウム酸化物(ZrO)等、比誘電率が約3.9より大きい他の誘電体材料)、その他の誘電体材料、またはこれらの組み合わせであり、または含む。いくつかの実施形態において、側壁スペーサ306は、第1半導体基板107の前面107fに沿って配置され、1つまたはそれ以上の転送ゲート204(および1つまたはそれ以上の転送ゲート210)を横方向に取り囲む。いくつかの実施形態において、側壁スペーサ306は、例えば、酸化物(例えば、SiO2)、窒化物(例えば、窒化ケイ素(SiN)、酸窒化物(例えば、酸窒化ケイ素(SiOXNY))、その他の誘電体、またはこれらの組み合わせ(例えば、酸化物-窒化物-酸化物(oxide-nitride-oxide, ONO)側壁スペーサ)であってもよく、または含んでもよい。
【0080】
第1チップ102は、第1層間絶縁膜(ILD)構造308を含む。第1ILD構造308は、第1半導体基板107と第2チップ104の間に垂直に配置される。いくつかの実施形態において、第1ILD構造308は、1つまたはそれ以上の積層されたILD層を含み、それぞれ低k誘電体(例えば、比誘電率が約3.9未満の誘電体材料)、酸化物(例えば、SiO2)等を含むことができる。
【0081】
第1内部接続構造310(例えば、銅内部接続)は、第1ILD構造308内に配置される。第1内部接続構造310は、第1半導体基板107と第2チップ104の間に垂直に配置される。第1内部接続構造310は、第1の複数の導電性コンタクト310a(例えば、金属コンタクト)、第1の複数の導電性ワイヤ310b(例えば、金属ワイヤ)、第1の複数の導電性ビア310c(例えば、金属ビア)、および第2の複数の導電性接合構造310d(例えば、金属接合パッド)を含む。いくつかの実施形態において、第1内部接続構造310は、例えば、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、タングステン(W)、金(Au)、その他の導電性材料、またはこれらの組み合わせであってもよく、または含んでもよい。
【0082】
また、図3の断面図300も示すように、第2半導体基板117は、前面117f、および前面117fの反対側にある裏面117bを有する。いくつかの実施形態において、第2半導体基板117の前面117fは、第2半導体基板117の第1表面(例えば、前側面)によって定義され、第2半導体基板117の裏面117bは、第2半導体基板117の第1表面の反対側にある第2表面(例えば、裏側面)によって定義される。いくつかの実施形態において、第1半導体基板107の前面107fは、第1半導体基板107の裏面107bと第2半導体基板117の間に垂直に配置される。
【0083】
第2半導体基板117は、第1のドーピング型を有してもよく、または固有のものとしてもよい。別の実施形態において、第2半導体基板117は、第2ドーピング型を有してもよい。いくつかの実施形態において、第2半導体基板117は、第1の半導体基板107と同じドーピング型を有してもよい。別の実施形態において、第2半導体基板117は、第1の半導体基板107とは反対のドーピング型を有してもよい。
【0084】
第1の複数のトランジスタの214(および第2の複数のトランジスタ222)は、第2半導体基板117の前面117fに沿って配置される。ソース/ドレイン領域218(およびソース/ドレイン領域226)は、第2半導体基板117内に配置される。いくつかの実施形態において、ソース/ドレイン領域218(およびソース/ドレイン領域226)は、それぞれ第2ドーピング型を有する第2半導体基板117の部分を含む。別の実施形態において、ソース/ドレイン領域218(およびソース/ドレイン領域226)は、それぞれ第1ドーピング型を有する第1半導体基板107の部分を含む。いくつかの実施形態において、ソース/ドレイン領域218(およびソース/ドレイン領域226)に隣接する第2半導体基板117の部分は、第1ドーピング型(例えば、p型/n型)を有し、または固有のものとしてもよい。第1分離構造220(および第2分離構造228)は、第2半導体基板117内に配置される。
【0085】
いくつかの実施形態において、第1の複数のトランジスタ214のそれぞれ(および第2の複数のトランジスタ222のそれぞれ)は、ゲート誘電体構造312を覆うゲート電極構造216を含む。いくつかの実施形態において、ゲート誘電体構造312は、例えば、酸化物(例えば、二酸化ケイ素(SiO2))、高k誘電体材料(例えば、ハフニウム酸化物(HfO)、タンタル酸化物(TaO)、ハフニウムシリコン酸化物(HfSiO)、ハフニウムタンタル酸化物(HfTaO)、アルミニウム酸化物(AlO)、ジルコニウム酸化物(ZrO)等、比誘電率が約3.9より大きい他の誘電体材料)、その他の誘電体材料、またはこれらの組み合わせであり、または含む。さらなる実施形態において、側壁スペーサ314は、第2半導体基板117の前面117fに沿って配置され、第1の複数のトランジスタ214(および第2の複数のトランジスタ222)を横方向に取り囲む。いくつかの実施形態において、側壁スペーサ314は、例えば、酸化物(例えば、SiO2)、窒化物(例えば、SiN)、酸窒化物(例えば、SiOXNY)、その他の誘電体材料、またはこれらの組み合わせ(例えば、酸化物-窒化物-酸化物(ONO)側壁スペーサ)であってもよく、または含んでもよい。
【0086】
第2チップ104は、第2ILD構造316を含む。第2ILD構造316は、第1ILD構造308と第2半導体基板117の間に垂直に配置される。いくつかの実施形態において、第2ILD構造316は、1つまたはそれ以上の積層されたILD層を含み、それぞれ低k誘電体(例えば、比誘電率が約3.9未満の誘電体材料)、酸化物(例えば、SiO2)等を含むことができる。
【0087】
第2内部接続構造318(例えば、銅内部接続)は、第2ILD構造316内に配置される。第2内部接続構造318は、第2半導体基板117と第1のILD構造308の間に垂直に配置される。第2内部接続構造318は、第2の複数の導電性コンタクト318a(例えば、金属コンタクト)、第2の複数の導電性ワイヤ318b(例えば、金属ワイヤ)、第2の複数の導電性ビア318c(例えば、金属ビア)、および第3の複数の導電性接合構造318d(例えば、金属接合パッド)を含む。いくつかの実施形態において、第2内部接続構造318は、例えば、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、タングステン(W)、金(Au)、その他の導電性材料、またはこれらの組み合わせであってもよく、または含んでもよい。
【0088】
第2チップ104は、第1チップ102に接合される。いくつかの実施形態において、第1ILD構造308は、第2ILD構造316に接合される。さらなる実施形態において、第1ILD構造308と第2ILD構造316の界面には、誘電体-誘電体の接合が存在する。
【0089】
第2内部接続構造318は、第1内部接続構造310に電気的に結合される。いくつかの実施形態において、第2内部接続構造318は、第2の複数の導電性接合構造310dおよび第3の複数の導電性接合構造318dを介して、第1内部接続構造310に電気的に結合される。いくつかの実施形態において、第2の複数の導電性接合構造310dは、第3の複数の導電性接合構造318dに接合される。さらなる実施形態において、第2の複数の導電性接合構造310dが第3の複数の導電性接合構造318dと係合する界面には、金属-金属の接合が存在する。
【0090】
複数のTSV136は、第2半導体基板117内に配置される。複数のTSV136は、第2半導体基板117を通って裏面117bから前面117fまで垂直に延伸する。いくつかの実施形態において、複数のTSV136は、第2半導体基板117および第2ILD構造316内に配置される。さらなる実施形態において、複数のTSV136は、第2内部接続構造318に電気的に結合される。さらなる実施形態において、複数のTSV136は、第2の複数の導電性ワイヤ318bのうちの1つまたはそれ以上に電気的に結合される。いくつかの実施形態において、複数のTSV136は、裏面貫通基板ビア(back-side through-substrate via, BTSV)と称してもよい。
【0091】
いくつかの実施形態において、第2チップ104は、第2半導体基板117の裏面117bに沿って配置された誘電体構造320を含む。いくつかの実施形態において、誘電体構造320は、1つまたはそれ以上の積層された誘電体層を含み、それぞれ低k誘電体(例えば、比誘電率が約3.9未満の誘電体材料)、酸化物(例えば、SiO2)等を含むことができる。
【0092】
第4の複数の導電性接合構造は、誘電体構造320内に配置される。いくつかの実施形態において、第3の複数の導電性ビア322(例えば、金属ビア)は、誘電体構造320内に配置される。いくつかの実施形態において、第3の複数の導電性ビア322は、例えば、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、タングステン(W)、金(Au)、その他の導電性材料、またはこれらの組み合わせであってもよく、または含んでもよい。いくつかの実施形態において、第4の複数の導電性接合構造323は、例えば、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、タングステン(W)、金(Au)、その他の導電性材料、またはこれらの組み合わせであってもよく、または含んでもよい。
【0093】
いくつかの実施形態において、第3複数の導電性ビア322は、それぞれ複数のTSV136に電気的に結合される。さらなる実施形態において、第3の複数の導電性ビア322は、それぞれ第4の複数の導電性接合構造323に電気的に結合される。さらに別の実施形態において、第3の複数の導電性ビア322は、それぞれ複数のTSV136を第4の複数の導電性接合構造323に電気的に結合される。
【0094】
また、図3の断面図300に示すように、第3半導体基板140は、前面140f、および前面140fの反対側にある裏面140bを有する。いくつかの実施形態において、第3半導体基板140の前面140fは、第3半導体基板140の第1表面(例えば、前側面)によって定義され、第3半導体基板140の裏面140bは、第3半導体基板140の第2表面(例えば、裏側面)によって定義される。いくつかの実施形態において、第3半導体基板140の前面140fは、第3半導体基板140の裏面140bと第2半導体基板117の間に垂直に配置される。
【0095】
第3半導体基板140は、第1ドーピング型を有してもよく、または固有のものとしてもよい。別の実施形態において、第3半導体基板140は、第2ドーピング型を有してもよい。いくつかの実施形態において、第3半導体基板140は、第2半導体基板117と同じドーピング型を有してもよい。別の実施形態において、第3半導体基板140は、第2半導体基板117とは反対のドーピング型を有してもよい。
【0096】
1つまたはそれ以上の読み出しデバイス236および1つまたはそれ以上の読み出しデバイス238は、第3半導体基板140上に配置される。いくつかの実施形態において、1つまたはそれ以上の読み出しデバイス236および1つまたはそれ以上の読み出しデバイス238は、第3半導体基板140の前面140fに沿って配置される。
【0097】
いくつかの実施形態において、1つまたはそれ以上の読み出しデバイス236および1つまたはそれ以上の読み出しデバイス238は、それぞれゲート誘電体構造324およびゲート電極構造326を含む。いくつかの実施形態において、ゲート電極構造326は、例えば、ポリシリコン、金属(例えば、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、コバルト(Co)等)、その他の導電性材料、またはこれらの組み合わせであり、または含む。さらなる実施形態において、ゲート誘電体構造324は、例えば、酸化物(例えば、二酸化ケイ素(SiO2))、高k誘電体材料(例えば、ハフニウム酸化物(HfO)、タンタル酸化物(TaO)、ハフニウムシリコン酸化物(HfSiO)、ハフニウムタンタル酸化物(HfTaO)、アルミニウム酸化物(AlO)、ジルコニウム酸化物(ZrO)等、比誘電率が約3.9より大きい他の誘電体材料)、その他の誘電体材料、またはこれらの組み合わせであり、または含む。いくつかの実施形態において、側壁スペーサ328は、第3半導体基板140の前面140fに沿って配置され、1つまたはそれ以上の読み出しデバイス236のゲート電極構造および1つまたはそれ以上の読み出しデバイス238のゲート電極構造を横方向に取り囲む。いくつかの実施形態において、側壁スペーサ328は、例えば、酸化物(例えば、SiO2)、窒化物(例えば、SiN)、酸窒化物(例えば、SiOXNY)、その他の誘電体、またはこれらの組み合わせ(例えば、酸化物-窒化物-酸化物(ONO)側壁スペーサ)であり、または含む。
【0098】
いくつかの実施形態において、第3分離構造330は、第3半導体基板140内に配置される。第3分離構造330は、1つまたはそれ以上の読み出しデバイス236および1つまたはそれ以上の読み出しデバイス238を横方向に取り囲むことができる。いくつかの実施形態において、第3分離構造330は、例えば、シャロートレンチアイソレーション(STI)構造、ディープトレンチアイソレーション(DTI)構造等であってもよい。
【0099】
いくつかの実施形態において、第1の複数のドープされたウェル332は、第3半導体基板140内に配置される。第1の複数のドープされたウェル332は、第1ドーピング型を有する第3半導体基板140の領域である。いくつかの実施形態において、第2の複数のドープされたウェル334は、第3半導体基板140内に配置される。第2の複数のドープされたウェル334は、第2ドーピング型を有する第3半導体基板140の領域である。
【0100】
第3チップ106は、第3ILD構造336を含む。第3ILD構造336は、第2半導体基板117と第3半導体基板140の間に垂直に配置される。いくつかの実施形態において、第3ILD構造336は、誘電体構造320と第3半導体基板140の間に垂直に配置される。いくつかの実施形態において、第3ILD構造336は、1つまたはそれ以上の積層されたILD層を含み、それぞれ低k誘電体(例えば、比誘電率が約3.9未満の誘電体材料)、酸化物(例えば、SiO2)等を含ことができる。
【0101】
第3内部接続構造338(例えば、銅の内部接続)は、第3ILD構造336内に配置される。第3内部接続構造338は、第2半導体基板117と第3半導体基板140の間に垂直に配置される。いくつかの実施形態において、第3内部接続構造338は、誘電体構造320と第3半導体基板140の間に垂直に配置される。第3内部接続構造338は、第3の複数の導電性接点338a(例えば、金属コンタクト)、第3の複数の導電性ワイヤ338b(例えば、金属ワイヤ)、第4の複数の導電性ビア338c(例えば、金属ビア)、および第1の複数の導電性接合構造143(例えば、金属接合パッド)を含む。いくつかの実施形態において、第3内部接続構造338は、例えば、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、タングステン(W)、金(Au)、その他の導電性材料、またはこれらの組み合わせであってもよく、または含んでもよい。
【0102】
第3チップ106は、第2チップ104に接合される。いくつかの実施形態において、誘電体構造320は、第3ILD構造336に接合される。さらなる実施形態において、誘電体構造320と第3ILD構造336の界面には、誘電体-誘電体の接合が存在する。
【0103】
第3内部接続構造338は、第2内部接続構造318に電気的に結合される。いくつかの実施形態において、第3内部接続構造338は、複数のTSV136、第4の複数の導電性接合構造323、および第3の複数の導電性ビア322を介して第2内部接続構造318に電気的に結合される。いくつかの実施形態において、第4の複数の導電性接合構造323は、第1の複数の導電性接合構造143に接合される。さらなる実施形態において、第4の複数の導電性接合構造323が第1の複数の導電性接合構造143に係合する界面には、金属-金属の接合が存在する。
【0104】
図4は、高速読み出しイメージセンサのいくつかの実施形態のレイアウト図400を示したものである。
【0105】
図4のレイアウト図400に示すように、第1光検出器セル108aは、複数の光検出器セルユニット402を含むことができる。複数の光検出器セルユニット402は、それぞれ光検出器(例えば、1つまたはそれ以上の光検出器202のうちの1つ)および転送ゲート(例えば、1つまたはそれ以上の転送ゲート204のうちの1つ)を含む。いくつかの実施形態において、複数の光検出器セルユニット402は、蓄積された電荷をそれらの光検出器(それらの対応する転送ゲートを介して)からフローティング拡散ノード(例えば、フローティング拡散ノード206)に転送するように構成される。いくつかの実施形態において、第1光検出器セル108aのフローティング拡散ノードは、第1トランジスタセル118a(および第1の複数のトランジスタ214)に(例えば、第1内部接続構造310および第2内部接続構造318を介して)電気的に結合される。さらなる実施形態において、複数の光検出器セルユニット402は、行と列からなるアレイに配置される。
【0106】
理解すべきこととして、複数の光検出器セルのそれぞれは、対応する複数の光検出器セルユニット(例えば、複数の光検出器セルユニット402)を含むことができる。いくつかの実施形態において、複数の光検出器セル108のそれぞれは、同じ数の光検出器セルユニット(例えば、1つの光検出器セルユニット、2つの光検出器セルユニット、16個の光検出器セルユニット等)を含む。いくつかの実施形態において、複数の光検出器セル108は、複数のトランジスタセル118が含む個々のトランジスタセルと同じ数の個々の光検出器セルを含む。言い換えると、複数の光検出器セル108と複数のトランジスタセル118の間には、1対1の対応関係があってもよい。
【0107】
図5は、高速読み出しイメージセンサのいくつかの別の実施形態のレイアウト図500を示したものである。図面を明確にするため、レイアウト図500は、第1読み出し回路142aの周囲を第2チップ104上に想像線で(破線により)示している。
【0108】
図5のレイアウト図500に示すように、第1TSV136aは、第1トランジスタセル118aから第1距離502だけ横方向に間隔を空けて配置される。第1距離502は、0.1マイクロメートル(μm)より大きいか、それに等しい。いくつかの実施形態において、第1距離502が0.1μm未満の場合、複数のTSV136を形成するプロセスで第1トランジスタセル118aに損傷を与える(例えば、第1トランジスタセル118aの一部を意図せずエッチングする)ことにより、高速読み出しイメージセンサの収率に悪影響を与える可能性がある。第1TSV136aは、第3トランジスタセル118cから第1距離502だけ横方向に間隔を空けて配置されてもよい。
【0109】
第3TSV136cは、第3トランジスタセル118cから第2距離504だけ横方向に間隔を空けて配置される。第2距離504は、0.1μmより大きいか、それに等しい。いくつかの実施形態において、第2距離504が0.1μm未満の場合、複数のTSV136を形成するプロセスで第3トランジスタセル118cに損傷を与える(例えば、第3トランジスタセル118cの一部を意図せずエッチングする)ことにより、高速読み出しイメージセンサの収率に悪影響を与える可能性がある。第3TSV136cは、第1トランジスタセル118aから第2距離504だけ横方向に間隔を空けて配置されてもよい。
【0110】
いくつかの実施形態において、第1距離502は、第2距離504と実質的に同じであってもよい(例えば、実質的に同じ距離は、製造工程によりわずかな変動を含む)。別の実施形態において、第1距離502は、第2距離504と異なってもよい。さらなる実施形態において、複数のTSV136のそれぞれは、それらの対応するトランジスタセルから少なくとも0.1μmの間隔を空けて横方向に配置される。
【0111】
図5のレイアウト図500に示すように、第1分離構造220は、側壁506を含む。第2分離構造228は、側壁508を含む。第1分離構造220の側壁506は、第2分離構造228の側壁508と向かい合う。いくつかの実施形態において、第1分離構造220の側壁506は、第2チップ104の第1領域230の周囲を部分的に定義する。さらなる実施形態において、第2分離構造228の側壁508は、第2チップ104の第1領域230の周囲を部分的に定義する。例えば、第1分離構造220の側壁506は、第2チップ104の第1領域230の周囲の第1辺縁/側を定義し、第2分離構造228の側壁508は、第2チップ104の第1領域230の周囲の第2辺縁/側を定義することができる。
【0112】
第1読み出し回路142aは、第1トランジスタセル118aから第3距離510だけ横方向に間隔を空けて配置される。第1読み出し回路142aは、第3トランジスタセル118cから第4距離512だけ横方向に間隔を空けて配置される。いくつかの実施形態において、第3距離510は、第4の距離512とは異なる。別の実施形態において、第3距離510は、第4距離512と実質的に同じである。いくつかの実施形態において、第3距離510が第4の距離512と実質的に同じであるため、複数のトランジスタセル118のうち第1列122aに配置されたトランジスタセルを第1読み出し回路142aに電気的に結合する導電路をさらに縮小することができる。例えば、いくつかの実施形態において、第1トランジスタセル118aは、複数のトランジスタセル118のうち第1列122aに配置された任意の他のトランジスタセルよりも第3トランジスタセル118cから遠くに間隔を空けて配置されてもよい。したがって、第3距離510が第4の距離512と実質的に同じ場合、第1読み出し回路142aは、第1アレイの中心線に沿って配置されるため、それにより、(第1列122aの)トランジスタセルを第1読み出し回路142aに電気的に結合する導電路をさらに縮小することができる。
【0113】
図6は、高速読み出しイメージセンサのいくつかの実施形態の第3チップ106の概略図600を示したものである。
【0114】
図6の概略図600に示すように、いくつかの実施形態において、第1の複数の導電性接合構造143のうち第1列148aに配置された各導電性接合構造は、第1読み出し回路142aに電気的に結合される(実線で示す)。さらなる実施形態において、第1の複数の導電性接合構造143のうち第2列148bに配置された各導電性接合構造は、第2読み出し回路142bに電気的に結合される(実線で示す)。さらなる実施形態において、第1の複数の読み出し回路142のそれぞれは、増幅回路144およびADC146を含むことができる。理解すべきこととして、第3チップ106は、概略図600に示した回路と実質的に同じ追加の回路(例えば、他の列に配置された他の導電性接合パッドに電気的に結合された他の読み出し回路等)を含むことができる。いくつかの実施形態において、高速読み出しイメージセンサが図6の概略図600に示した回路を含む場合、第1の複数の読み出し回路142を列レベルの読み出し回路と称してもよい(例えば、第1の複数の読み出し回路142は、光検出器セルの列から信号を受信する(および読み出す)ように構成されるため)。
【0115】
図7は、高速読み出しイメージセンサのいくつかの別の実施形態のレイアウト図700を示したものである。
【0116】
図7のレイアウト図700に示すように、いくつかの実施形態において、第1の複数の導電性接合構造143は、それぞれ第1の複数の読み出し回路142に電気的に結合される。例えば、第1導電性接合構造143aは、第1読み出し回路142aに電気的に結合され、第2導電性接合構造143bは、第2読み出し回路142bに電気的に結合され、以下同様である。理解すべきこととして、図7のレイアウト図700に示した省略記号(...)は、第1チップ102、第2チップ104、および/または第3チップ106が図示よりも大きく、レイアウト図700に示した特徴の追加の繰り返し(例えば、追加のTSV、追加の光検出器セル、追加のトランジスタセル等)を含む可能性があることを示している。
【0117】
また、図7のレイアウト図700に示すように、第1複数の導電性接合構造143のうちの第4導電性接合構造143dは、第1の複数の読み出し回路142のうちの第4読み出し回路142dに電気的に結合される。第4導電性接合構造143dは、複数のTSV136のうちの第4TSV136dに電気的に結合される。複数のTSV136のうちの第4TSV136dは、複数のトランジスタセル118のうちの第4トランジスタセル118dに電気的に結合される。
【0118】
第1の複数の導電性接合構造143のうちの第5導電性接合構造143eは、第1の複数の読み出し回路142のうちの第5読み出し回路142eに電気的に結合される。第5導電性接合構造143eは、複数のTSV136のうちの第5TSV136eに電気的に結合される。複数のTSV136のうちの第5TSV136eは、複数のトランジスタセル118のうちの第5トランジスタセル118eに電気的に結合される。いくつかの実施形態において、第1トランジスタセル118a、第2トランジスタセル118b、第4のトランジスタセル118d、および第5のトランジスタセル118eのそれぞれは、第1列122aに配置される。さらなる実施形態において、第4読み出し回路142dおよび第5読み出し回路142eは、いずれも第1トランジスタセル118aと第2トランジスタセル118bの間に横方向に配置される。
【0119】
図8は、図7の高速読み出しイメージセンサのいくつかの実施形態の第3チップ106の概略図800を示したものである。
【0120】
図8の概略図800に示すように、いくつかの実施形態において、第1の複数の導電性接合構造143は、それぞれ第1の複数の読み出し回路142に電気的に結合される(実線で示す)。さらなる実施形態において、第1の複数の読み出し回路142のそれぞれは、増幅回路144およびADC146を含むことができる。理解すべきこととして、第3チップ106は、図8の概略図800に示した回路と実質的に同じ追加の回路(例えば、他の導電性接合パッドにそれぞれ電気的に結合された他の読み出し回路)を含むことができる。いくつかの実施形態において、高速読み出しイメージセンサが図8の回路図800に示した回路を含む場合、第1の複数の読み出し回路142をピクセルレベルの読み出し回路と称してもよい(例えば、第1の複数の読み出し回路142のそれぞれが複数の光検出セル108のうちの1つから信号を受信する(および読み出す)ように構成されているため)。いくつかの実施形態において、第1の複数の導電性接合構造143がそれぞれ複数の第1読み出し回路142に電気的に結合されるため、高速読み出しイメージセンサは、さらに小さなRC遅延を有することができる(例えば、第1の複数の読み出し回路142がピクセルレベルで信号を処理するため)。
【0121】
図9は、高速読み出しイメージセンサのいくつかの別の実施形態のレイアウト図900を示したものである。
【0122】
図9のレイアウト図900に示すように、いくつかの実施形態において、第2チップ104は、第1の複数の読み出し回路142を含むことができる。いくつかの実施形態において、1つまたはそれ以上の読み出しデバイス(例えば、1つまたはそれ以上の読み出しデバイス236を参照)は、第2半導体基板117上に(例えば、第2半導体基板117の前面117fに沿って)配置される。第1の複数の読み出し回路142は、それぞれ複数の転送トランジスタセル118に電気的に結合される。いくつかの実施形態において、第1の複数の読み出し回路142は、第2内部接続構造318の導電特性(例えば、第2の複数の導電性コンタクト318a、第2の複数の導電性ワイヤ318b、第2の複数の導電性ビア318c等)を介して、それぞれ複数の転送トランジスタセル118に電気的に結合される。いくつかの実施形態において、第2内部接続構造318は、TSVの列に配置されたTSV(実線で示す)を一緒に電気的に結合してもよい。
【0123】
図9のレイアウト図900に示すように、いくつかの実施形態において、第3チップ106は、第2の複数の読み出し回路902を含む。いくつかの実施形態において、第2の複数の読み出し回路902のそれぞれは、1つまたはそれ以上の画像処理回路(例えば、アンチエイリアシング(anti-aliasing)回路、スムージング(smoothing)回路、ローパスフィルタ、ハイパスフィルタ、圧縮回路、その他の画像処理回路、またはこれらの組み合わせ)を含む。さらなる実施形態において、第2の複数の読み出し回路902のそれぞれは、実質的に同じ特徴を含む、および/または実質的に同じレイアウトを有する。
【0124】
第1の複数の導電性接合構造は、第2の複数の読み出し回路に電気的に結合される。さらに具体的に説明すると、いくつかの実施形態において、第1の複数の導電性接合構造143のうち第3の複数の列のうちの所定の列の導電性接合構造は、第2の複数の読み出し回路902のうちの対応する1つに電気的に結合される。例えば、いくつかの実施形態において、第1列148aに配置された第1の複数の導電性接合構造143のそれぞれは、第2の複数の読み出し回路902のうちの第1読み出し回路902aに電気的に結合され、第2列148bに配置された第1の複数の導電性接合構造143のそれぞれは、第2の複数の読み出し回路902のうちの第2読み出し回路902bに電気的に結合され、以下同様である。理解すべきこととして、図9のレイアウト図900に示した省略記号(...)は、第2チップ104、および/または第3チップ106が図示よりも大きく、図9のレイアウト図900に示した特徴の追加の繰り返し(例えば、追加のTSV、追加の光検出器セル、追加のトランジスタセル、追加の読み出し回路等)を含む可能性があることを示している。
【0125】
いくつかの実施形態において、第1の複数の読み出し回路142は、複数のトランジスタセル118から第1電気信号を受信し、第1電気信号に基づく第2電気信号を複数のTSV136に出力するように構成される。例えば、いくつかの実施形態において、第1読み出し回路142aは、第1トランジスタセル118aから第1電気信号を受信し、第1電気信号に基づく第2電気信号を第1TSV136aに出力するように構成され、第2読み出し回路142bは、第2トランジスタセル118bから第3電気信号を受信し、第3電気信号に基づく第4電気信号を第2TSV136bに出力するように構成され、以下同様である。さらなる実施形態において、第1電気信号は、複数の光検出器セル108のうちの1つまたはそれ以上の光検出器に蓄積された電荷の数に対応する。
【0126】
いくつかの実施形態において、第1の複数の読み出し回路142のうちの読み出し回路が、第1の複数の導電性接合構造143のうちの1つを介して第2の複数の読み出し回路902のうちの読み出し回路に電気的に結合されている場合、第1の複数の読み出し回路142のうちのこのような読み出し回路は、第2の複数の読み出し回路902のうちのこのような読み出し回路に対応する。例えば、いくつかの実施形態において、前記第1の複数の導電性接合構造143のうち第1列148aに配置された各導電性接合構造は、第1読み出し回路902aに電気的に結合されるため、前記第1の複数の導電性接合構造143のうち第1列148aに配置された導電性接合構造に電気的に結合された第1の複数の読み出し回路142のそれぞれは、第1読み出し回路902aに対応する。さらなる実施形態において、第2の複数の読み出し回路902は、第1の複数の読み出し回路142のそれらの対応する読み出し回路から第2電気信号を受信し、第3電気信号(例えば、画像処理された信号)を出力するように構成される。例えば、いくつかの実施形態において、第1読み出し回路902aは、第1読み出し回路142aから第2電気信号を受信し、第2電気信号に基づく第5電気信号を出力するように構成され、第1読み出し回路902aは、第2読み出し回路142bから第4電気信号を受信し、第4電気信号に基づく第6電気信号を出力するように構成され、以下同様である。
【0127】
また、図9のレイアウト図900に示すように、第2チップ104の第2領域904は、第1トランジスタセル118aと第5トランジスタセル118eの間に横方向に配置される。また、理解すべきこととして、いくつかの実施形態において、第2チップ104の第2領域904は、第2チップ104の第1領域230と実質的に同じであってもよい(例えば、類似する構造的特徴を含む(および/または実質的に類似するレイアウトを有する))。いくつかの実施形態において、第1読み出し回路142aは、第2チップ104の第2領域904の周囲内に配置される。さらなる実施形態において、第1TSV136aは、第2チップ104の第2領域904の周囲内に配置されてもよい。
【0128】
第2チップ104の第3領域906は、第5トランジスタセル118eと第4トランジスタセル118dの間に横方向に配置される。いくつかの実施形態において、第2チップ104の第3領域906は、また、第1TSV136aと第4TSV136dの間に横方向に配置される。また、理解すべきこととして、いくつかの実施形態において、第2チップ104の第3領域906は、第2チップ104の第1領域230と実質的に同じであってもよい(例えば、類似する構造的特徴を含む(および/または実質的に類似するレイアウトを有する))。いくつかの実施形態において、第5読み出し回路142eは、第2チップ104の第3領域906の周囲内に配置される。さらなる実施形態において、第5TSV136eは、第2チップ104の第3領域906の周囲内に配置されてもよい。いくつかの実施形態において、第2チップが第1の複数の読み出し回路142を含むため、第3チップ106は、追加の画像処理回路(例えば、第2の複数の読み出し回路902を参照)を含むことができ、それにより、高速読み出しイメージセンサを使用できるアプリケーションを増やすことができる。
【0129】
いくつかの実施形態(図示せず)において、第1の複数の読み出し回路142は、第2チップ104内に配置された部分および第3チップ106内に配置された部分を有することができる。例えば、第1の複数の読み出し回路142のうちの第1読み出し回路は、第2チップ104内の部分および第3チップ106内の部分を有することができ、第1の複数の読み出し回路142のうちの第2読み出し回路は、第2チップ104内の部分および第3チップ106内の部分を有することができる等である。第1の複数の読み出し回路142を第2チップ104と第3チップ106の間で分割することにより、第1の複数の読み出し回路142によって占有される第3チップ106の面積を減らすことができ、それにより、第3チップ内でより大きな面積を画像信号処理機能に使用することができる。いくつかの実施形態において、第3チップ106は、第2チップ104よりも小さい処理ノードで形成されるため、第1の複数の読み出し回路142を第2チップ104と第3チップ106の間で分割することにより、集積チップ構造のコスト効果を全体的に高めることができる。図10A図10Bから図14A図14Bは、高速読み出しイメージセンサの形成方法のいくつかの実施形態の一連の様々な図を示したものである。接尾辞が「A」である図(例えば、図10A)は、高速読み出しイメージセンサの形成方法のいくつかの実施形態の一連の断面図1000a~1400aを示したものである。接尾辞が「B」である図(例えば、図10B)は、図10A図14Aの対応する図の一連のレイアウト図1000b~1400bを示したものである(例えば、図10Bは、図10Aに示した構造のいくつかの実施形態のレイアウト図を示したものである)。
【0130】
図10A図10Bの様々な図1000a~1000bに示すように、ワークピース1002を受け取る。ワークピース1002は、第2半導体基板117を含む。第2半導体基板117は、前面117fおよび裏面117bを含む。複数のトランジスタセル118は、第2半導体基板117上に配置される。いくつかの実施形態において、複数のトランジスタセル118は、横方向に間隔を空けて配置される。
【0131】
第2ILD構造316は、第2半導体基板117の前面117fに沿って配置される。第2内部接続構造318は、第2ILD構造316内に配置される。第2内部接続構造318は、第2の複数の導電性コンタクト318a(例えば、金属コンタクト)、第2の複数の導電性ワイヤ318b(例えば、金属ワイヤ)、第2の複数の導電性ビア318c(例えば、金属ビア)、および第3の複数の導電性接合構造318d(例えば、金属接合パッド)を含む。
【0132】
いくつかの実施形態において、第2の複数の導電性ワイヤ318bは、第1の導電性ワイヤ318b1を含む。さらなる実施形態において、第1導電性ワイヤ318b1は、複数のトランジスタセル118のうち第2の複数の列122のうちの所定の列のトランジスタセルに電気的に結合される。例えば、第1トランジスタセル118a、第2トランジスタセル118b、および第3トランジスタセル118cは、それぞれ第2の複数の列122のうちの第1列122aに配置され、第1導電性ワイヤ318b1は、第1トランジスタセル118a、第2トランジスタセル118b、および第3トランジスタセル118cのそれぞれに電気的に結合される。さらなる実施形態において、第1導電性ワイヤ318b1は、複数のトランジスタセル118のうちの第1列122aに配置された各トランジスタセルの第3トランジスタ(例えば、第3トランジスタ214c、第3トランジスタ222c、第3トランジスタ124c等)のソース/ドレイン領域に電気的に結合される。さらに別の実施形態において、第1の導電性ワイヤ318b1は、第2内部接続構造318の任意の他の金属層よりも第2半導体基板117に近接して配置された第2内部接続構造318の金属層(例えば、金属1)内に配置されてもよい。
【0133】
いくつかの実施形態において、ワークピース1002は、また、第1チップ102を含む。別の実施形態において、ワークピース1002は、第1チップ102を含まなくてもよい(例えば、第1チップ102は、後の製造段階で第2チップ104に接合される)。第1チップ102は、第1半導体基板107を含む。第1半導体基板107は、前面107fおよび裏面107bを有する。複数の光検出器セル108は、第1半導体基板107内/上に配置される。
【0134】
第1ILD構造308は、第1半導体基板107の前面107fに沿って配置される。第1ILD構造308は、第2ILD構造316と第1半導体基板107の前面107fの間に配置される。第1内部接続構造310は、第1ILD構造308内に配置される。第1内部接続構造310は、第1の複数の導電性コンタクト310a(例えば、金属コンタクト)、第1の複数の導電性ワイヤ310b(例えば、金属ワイヤ)、第1の複数の導電性ビア310c(例えば、金属ビア)、および第2の複数の導電性接合構造310d(例えば、金属接合パッド)を含む。いくつかの実施形態において、ワークピース1002は、周知のCMOSプロセスによって形成される。さらに、理解すべきこととして、ワークピース1002の特徴(例えば、構造的特徴)は、上述した対応する特徴と実質的に同じであってもよく、および/または実質的に同じレイアウトを有してもよい。
【0135】
図11A図11Bの様々な図1100a~1100bに示すように、複数の貫通基板ビア(TSV)開口1102を第2半導体基板1102内に形成する。いくつかの実施形態において、複数のTSV開口1102は、第2ILD構造316内にも形成される。複数のTSV開口1102は、第2半導体基板117を通って垂直に延伸して形成される。いくつかの実施形態において、複数のTSV開口1102は、第2ILD構造316に垂直に延伸して形成される。
【0136】
いくつかの実施形態において、複数のTSV開口1102は、それぞれ第1導電性ワイヤ318b1の一部を露出する。例えば、複数のTSV開口1102は、第1TSV開口1102a、第2TSV開口1102b、第3TSV開口1102c等を含む。第1TSV開口1102aは、第1導電性ワイヤ318b1の第1部分を露出し、第2TSV開口1102bは、第1導電性ワイヤ318b1の第2部分を露出し、第3TSV開口1102cは、第1導電性ワイヤ318b1の第3部分を露出し、以降同様である。いくつかの実施形態において、第3TSV開口1102cは、第1トランジスタセル118aと第2トランジスタセル118bの間に横方向に形成される。
【0137】
いくつかの実施形態において、複数のTSV開口1102を形成するプロセスは、第2半導体基板117の裏面117bに沿って/の上にパターン化されたマスキング層(図示せず)(例えば、ポジ型/ネガ型フォトレジスト、ハードマスク等)を形成することを含む。パターン化されたマスキング層は、第2半導体基板117の裏面117bの上に(on/over)マスキング層(図示せず)を形成し(例えば、スピンオンプロセスを介して)、マスキング層をパターンに露光し(例えば、フォトリソグラフィ、極端紫外線リソグラフィ(extreme ultraviolet lithography)等のリソグラフィプロセスを介して)、マスキング層を現像してパターン化されたマスクング層を形成することによって、形成することができる。その後、パターン化されたマスキング層が設置された状態で、第2半導体基板117および第2ILD構造316に対してエッチングプロセスを実行し、パターン化されたマスキング層に従って第2半導体基板117および第2ILD構造316を選択的にエッチングする。エッチングプロセスにより、第2半導体基板117のマスクされていない部分および第2ILD構造316のマスクされていない部分が除去され、それにより、複数のTSV開口1102が形成される。いくつかの実施形態において、エッチングプロセスは、例えば、ウェットエッチングプロセス、ドライエッチングプロセス、反応性イオンエッチング(reactive ion etching, RIE)プロセス、その他のエッチングプロセス、またはこれらの組み合わせであってもよく、または含んでもよい。さらなる実施形態において、エッチングプロセスは、第1導電性ワイヤ318b1で停止する(例えば、第1導電性ワイヤ318b1は、エッチングプロセス中にエッチストップ層として機能する)。
【0138】
理解すべきこととして、図11A図11Bの様々な図1100a~1100bは、単に複数のTSV開口1102のうちのいくつかのTSV開口の形成を示したものである。したがって、理解すべきこととして、複数のTSV開口1102のうちの他のTSV開口が第2半導体基板117(および第2ILD構造316)内に形成されてもよい。さらに、理解すべきこととして、複数のTSV開口1102のうちの他のTSV開口は、第2の複数の導電性ワイヤ318bの他の導電性ワイヤの部分を露出するように形成されてもよい。例えば、第1グループのTSV開口(その一部を図11A図11Bの様々な図1100a~1100bに示す)は、第1導電性ワイヤ318b1の一部を露出するように形成され、第2グループのTSV開口(図示せず)は、第2の複数の導電性ワイヤ318bのうちの第2導電性ワイヤ(図示せず)を露出するように形成され、第3グループのTSV開口(図示せず)は、第2の複数の導電性ワイヤ318bのうちの第3導電性ワイヤ(図示せず)を露出するように形成され、以下同様である。
【0139】
図12A図12Bの様々な図1200a~1200bに示すように、複数のTSV136をそれぞれ複数のTSV開口1102(例えば、図11A図11Bを参照)内に形成する。いくつかの実施形態において、複数のTSV136は、第2の複数の導電性ワイヤ318bのうちの対応する導電性ワイヤに電気的に結合されて形成される(例えば、第1グループのTSVは、第1導電性ワイヤ318b1に電気的に結合されて形成され、第2グループのTSVは、第2の複数の導電性ワイヤ318bのうちの第2導電性ワイヤに電気的に結合されて形成され、以下同様である)。
【0140】
いくつかの実施形態において、複数のTSV136は、第1TSV136a、第2TSV136b、および第3TSV136cを含む。さらなる実施形態において、第1TSV136aは、第1TSV開口1102a内に形成され、第2TSV136bは、第2TSV開口1102b内に形成され、第3TSV136cは、第3TSV開口1102c内に形成される。さらに別の実施形態において、第1TSV136a、第2TSV136b、および第3TSV136cのそれぞれは、第1導電性ワイヤ318b1に電気的に結合されて形成される。
【0141】
また、図12A図12Bの様々な図1200a~1200bに示すように、複数の誘電体ライナー構造1202をそれぞれ複数のTSV開口1102内に形成してもよい。別の実施形態において、複数の誘電体ライナー構造1202を省略してもよい。複数の誘電体ライナー構造1202は、それぞれ複数のTSV開口1102の側壁に沿って形成される。いくつかの実施形態において、複数の誘電体ライナー構造1202は、第2半導体基板117の側壁に沿って形成される。さらなる実施形態において、複数の誘電体ライナー構造1202は、第2ILD構造316の側壁に沿って形成されてもよい。いくつかの実施形態において、複数の誘電体ライナー構造1202は、例えば、酸化物(例えば、SiO2)、窒化物(例えば、SiN)、酸窒化物(例えば、SiON)、炭化物(例えば、シリコンカーバイド(SiC))、その他の誘電体材料、またはこれらの組み合わせであってもよく、または含んでもよい。いくつかの実施形態において、複数の誘電体ライナー構造1202を形成するプロセスは、誘電体ライナー構造1202を複数のTSV開口1102の側壁に沿って堆積または成長させることを含む。誘電体ライナー構造1202は、例えば、化学気相堆積(chemical vapor deposition, CVD)、物理気相堆積(physical vapor deposition, PVD)、原子層堆積(atomic layer deposition, ALD)、熱酸化、その他の堆積プロセス、またはこれらの組み合わせによって、堆積または成長させることができる。
【0142】
いくつかの実施形態において、複数のTSV136を形成するプロセスは、導電性材料を複数のTSV開口1102内に堆積することにより、複数のTSV136を複数のTSV開口1102内に形成することを含む。いくつかの実施形態において、導電性材料は、例えば、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、金(Au)、銀(Ag)、プラチナ(Pt)、ポリシリコン、その他の導電性材料、またはこれらの組み合わせであり、または含む。導電性材料は、例えば、CVD、PVD、ALD、スパッタリング、電気化学めっき、無電解めっき、その他の堆積プロセス、またはこれらの組み合わせによって堆積することができる。いくつかの実施形態において、導電性材料に対して平坦化プロセス(例えば、化学機械研磨(chemical-mechanical polishing, CMP))を実行して、TSV136の表面を第2半導体基板117の裏面117bと平坦化する。
【0143】
図13A図13Bの様々な図1300a~1300bに示すように、誘電体構造320を第2半導体基板117の裏面117bに沿って形成する。いくつかの実施形態において、誘電体構造320は、第2半導体基板117の裏面117b上、複数のTSV136上、および/または複数の誘電体ライナー構造1202上に形成される。
【0144】
また、図13A図13Bの様々な図1300a~1300bに示すように、第3の複数の導電性ビア322を誘電体構造320内に形成する。第3導電性ビア322は、それぞれ複数のTSV136に電気的に結合されて形成される。例えば、第3の複数の導電性ビア322のうちの第1導電性ビア322aは、第1TSV136aに電気的に結合されて形成され、第3の複数の導電性ビア322のうちの第2導電性ビア(図示せず)は、第2TSV136bに電気的に結合されて形成され、第3の複数の導電性ビア322のうちの第3導電性ビア(図示せず)は、第3TSV136cに電気的に結合されて形成され、以下同様である。
【0145】
また、図13A図13Bの様々な図1300a~1300bに示すように、第4の複数の導電性接合構造323を誘電体構造320内に形成する。第4の複数の導電性接合構造323は、それぞれ第3の複数の導電性ビア322に電気的に結合されて形成される。例えば、第4の複数の導電性接合構造323のうちの第1導電性接合構造323aは、第3の複数の導電性ビア322のうちの第3導電性ビア322aに電気的に結合されて形成され、第4の複数の導電性接合構造323のうちの第2導電性接合構造323bは、第3の複数の導電性ビア322のうちの第2導電性ビアに電気的に結合されて形成され、第4の複数の導電性接合構造323のうちの第3導電性接合構造323cは、第3の複数の導電性ビア322のうちの第3導電性ビアに電気的に結合されて形成され、以下同様である。
【0146】
いくつかの実施形態において、誘電体構造320、第3の複数の導電性ビア322、および第4の複数の導電性接合構造323を形成するプロセスは、第2半導体基板117の裏面117b上、複数のTSV136上、および複数の誘電体ライナー構造1202上に第1誘電体層を形成することを含む。第1誘電体層は、例えば、低k誘電体(例えば、比誘電率が約3.9未満の誘電体材料)、酸化物(例えば、SiO2)等であってもよく、または含んでもよい。第1誘電体層は、CVD、PVD、ALD、スピンオンプロセス、その他の堆積プロセス、またはこれらの組み合わせによって形成することができる。
【0147】
その後、パターン化されたマスキング層(例えば、陽性/陰性フォトレジスト、ハードマスク等)を第1誘電体層上に形成する。パターン化されたマスキング層が設置された状態で、第1誘電体層に対してエッチングプロセス(例えば、ウェットエッチングプロセス、ドライエッチングプロセス、RIEプロセス等)を実行し、パターン化されたマスキング層に従って第1誘電体層内に第1複数の開口(図示せず)を形成する。その後、パターン化されたマスキング層を除去する(例えば、プラズマアッシング(plasma ashing)プロセスを介して)。それから、第1誘電体層上、および第1複数の開口内に金属材料を堆積する。金属材料は、例えば、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、タングステン(W)、金(Au)、その他の導電性材料、またはこれらの組み合わせであってもよく、または含んでもよい。金属材料は、例えば、CVD、PVD、ALD、スパッタリング、電気化学めっき、無電解めっき、その他の堆積プロセス、またはこれらの組み合わせによって堆積することができる。その後、金属材料に対して平坦化プロセス(例えば、CMP)を実行して、金属材料の一部を除去し、それにより、第3の複数の導電性ビア322として第1の複数の開口内に金属材料の残りの部分を残す。
【0148】
その後、第1誘電体層上および第3導電性ビア322上に第2誘電体層を形成する。第2誘電体層は、例えば、低k誘電体(例えば、比誘電率が約3.9未満の誘電体材料)、酸化物(例えば、SiO2)等であってもよく、または含んでもよい。第2誘電体層は、例えば、CVD、PVD、ALD、スピンオンプロセス、その他の堆積プロセス、またはこれらの組み合わせによって形成することができる。
【0149】
その後、パターン化されたマスキング層(例えば、ポジ型/ネガ型フォトレジスト、ハードマスク等)を第2誘電体層上に形成する。パターン化されたマスキング層が設置された状態で、第2誘電体層に対してエッチングプロセス(例えば、ウェットエッチングプロセス、ドライエッチングプロセス、RIEプロセス等)を実行し、それにより、パターン化されたマスキング層に従って第2誘電体層内に第2の複数の開口(図示せず)を形成する。その後、パターン化されたマスキング層を剥離する(例えば、プラズマアッシングプロセスを介して)。それから、第2誘電体層上および第2開口内に金属材料を堆積する。金属材料は、例えば、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、タングステン(W)、金(Au)、その他の導電性材料、またはこれらの組み合わせであってもよく、または含んでもよい。金属材料は、例えば、CVD、PVD、ALD、スパッタリング、電気化学めっき、無電解めっき、その他の堆積プロセス、またはこれらの組み合わせによって堆積することができる。その後、金属材料に対して平坦化プロセス(例えば、CMP)を実行して、金属材料の一部を除去し、それにより、第4の複数の導電性接合構造323として第2の複数の開口内に金属材料の残りの部分を残す。いくつかの実施形態において、第4の複数の導電性接合構造323を形成することで、第1誘電体層および第2誘電体層を含む誘電体構造320の形成が完了する。さらなる実施形態において、第4の複数の導電性接合構造323および誘電体構造320を形成することで、第2チップ104の形成が完了する。
【0150】
図14A図14Bの様々な図1400a~1400bに示すように、第2チップ104に第3チップ106を接合する。第3チップ106は、第3半導体基板140を含む。第3半導体基板140は、前面140fおよび裏面140bを有する。いくつかの実施形態において、第3チップ106は、第1の複数の読み出し回路142を含む。別の実施形態において、第3チップ106は、第2の複数の読み出し回路902を含む。さらなる実施形態において、第1の複数の読み出し回路142のそれぞれは、増幅回路および/またはADCを含んでもよい(例えば、図1を参照)。第3チップ106は、また、第3半導体基板140の前面140fに沿って配置された第3ILD構造336を含む。第3内部接続構造338は、第3ILD構造336内に配置される。第3内部接続構造338は、第3の複数の導電性コンタクト338a、第3の複数の導電性ワイヤ338b、第4の複数の導電性ビア338c、および第1の複数の導電性接合構造143を含む。
【0151】
いくつかの実施形態において、第3チップ106を第2チップ104に接合するプロセスは、第1の複数の導電性接合構造143を第4の複数の導電性接合構造323にそれぞれ接合することを含む。例えば、第1の導電性接合構造143aは、第1の導電性接合構造323aに接合され、第2導電性接合構造143bは、第2導電性接合構造323bに接合され、第3導電性接合構造143cは、第3導電性接合構造323cに接合され、以下同様である。さらなる実施形態において、第3チップ106を第2チップ104に接合するプロセスは、第3ILD構造336を誘電体構造320に接合することを含むことができる。
【0152】
いくつかの実施形態において、第3チップ106は、第2半導体基板117が第3ILD構造336と第2ILD構造316の間に垂直に配置されるように第2チップ104に接合される。いくつかの実施形態において、第3チップ106は、第1の複数の導電性接合構造143がそれぞれ第4の複数の導電性接合構造323に電気的に結合されるように第2チップ104に接合される。さらに別の実施形態において、第3チップ106は、例えば、誘電体-誘電体および金属-金属の接合プロセス(例えば、1つまたはそれ以上の誘電体-誘電体界面および1つまたはそれ以上の金属-金属界面を形成する接合プロセス)、共晶接合(eutectic bonding)プロセス、またはその他の接合プロセスによって、第2チップ104に接合することができる。
【0153】
明確にするため、理解すべきこととして、図示した構造を説明するために使用される空間的相対語(例えば、上、下、上部、下部等)は、通常、各図面に示されたこれらの構造の向きに基づいている。例えば、図14に示した構造を説明する場合、第3チップ106が第2チップ104を覆うと言うことができる。一方、図3に示した構造を説明する場合、第2チップ104が第3チップ106を覆うと言うことができる。
【0154】
図15は、高速読み出しイメージセンサの形成方法のいくつかの実施形態のフローチャート1500を示したものである。図15のフローチャート1500では、一連の動作または事象として図示および説明しているが、理解すべきこととして、そのような動作または事象が説明されている順番は、限定的な意味で解釈されるべきではない。例えば、いくつかの動作は、異なる順序で発生してもよく、および/またはここで図示および/または説明されていない他の動作または事象と同時に発生してもよい。さらに、ここで説明した1つまたはそれ以上の態様または実施形態を実施するために図示した全ての動作が必要であるとは限らず、ここで示した動作のうちの1つまたはそれ以上を1つまたはそれ以上の個別の動作行為および/または段階で実行してもよい。
【0155】
動作1502において、第1チップを形成する。図10A図10Bから図13A図13Bは、動作1502に対応するいくつかの実施形態の様々な図を示したものである。いくつかの実施形態において、動作1502は、動作1504および動作1506を含む。
【0156】
動作1504において、ワークピースを受け取る。ワークピースは、第1半導体基板上に配置された複数のトランジスタセルを含む。図10A図10Bは、動作1504に対応するいくつかの実施形態の様々な図1000a~1000bを示したものである。
【0157】
動作1506において、第1半導体基板内に複数の貫通基板ビア(TSV)を形成する。複数のTSVは、それぞれ複数のトランジスタセルに電気的に結合されて形成される。図11A図11Bから図12A図12Bは、動作1506に対応するいくつかの実施形態の様々な図を示したものである。
【0158】
動作1508において、第2チップを第1チップに接合する。第2チップは、第2半導体基板上に配置された1つまたはそれ以上の読み出し回路を含む。第2チップは、複数のトランジスタセルが複数のTSVを介して1つまたはそれ以上の読み出し回路に電気的に結合されるように第1チップに接合される。図14A図14Bは、動作1508に対応するいくつかの実施形態の様々な図1400a~1400bを示したものである。
【0159】
いくつかの実施形態において、本発明は、イメージセンサを提供される。イメージセンサは、第1チップを含む。第1チップは、第1半導体基板を含み、第1半導体基板は、第1側および第2側を有し、第1半導体基板の第2側は、第1半導体基板の第1側の反対側にある。第1チップは、トランジスタセルアレイ内に配置された第1トランジスタセルおよび第2トランジスタセルを含み、第1トランジスタセルは、第1半導体基板の第1側に沿って配置された第1の複数のトランジスタを含み、第1トランジスタセルは、第1光検出器セルを操作するように構成され、第2トランジスタセルは、第1半導体基板の第1側に沿って配置された第2の複数のトランジスタを含み、第2トランジスタセルは、第2光検出器セルを操作するように構成され、第2トランジスタセルは、第1トランジスタセルから横方向に間隔を空けて配置される。第1チップは、第1半導体基板を通って垂直に延伸する第1貫通基板ビア(TSV)を含み、第1トランジスタセルは、第1TSVに電気的に結合され、第1トランジスタセルは、第1光検出器セルの光検出器に蓄積された電荷の数に対応する第1信号を第1TSVに提供するように構成される。第1チップは、第1半導体基板を通って垂直に延伸する第2TSVを含み、第2トランジスタセルは、第2TSVに電気的に結合され、第2トランジスタセルは、第2光検出器セルの光検出器に蓄積された電荷の数に対応する第2信号を第2TSVに提供するように構成される。イメージセンサは、第2チップを含む。第2チップは、第2半導体基板を含み、第2チップは、第1チップに接合される。第2チップは、第2半導体基板と第1半導体基板の間に垂直に配置された第1層間絶縁膜(ILD)構造を含み、第1半導体基板の第1側は、第2半導体基板の第2側と第2半導体基板の間に垂直に配置される。第2チップは、第1TSVおよび第2TSVに電気的に結合された第1読み出し回路を含み、第1読み出し回路は、少なくとも部分的に、第1TSVと第2TSVの間に横方向に配置される。
【0160】
いくつかの実施形態において、第1読み出し回路は、第2チップ内にある第1部分、および第2チップに接合された第3チップ内にある第2部分を含む。
【0161】
いくつかの実施形態において、第1読み出し回路は、第2半導体基板上に配置された1つまたはそれ以上の第1読み出しデバイスを含む増幅回路を含む。
【0162】
さらなる実施形態において、1つまたはそれ以上の第1読み出しデバイスは、第1TSVと第2TSVの間に横方向に配置される。
【0163】
いくつかの実施形態において、第1トランジスタセルは、第1選択トランジスタを含み、第1選択トランジスタのソース/ドレイン領域は、第1TSVに電気的に結合され、第2トランジスタセルは、第2選択トランジスタを含み、第2選択トランジスタのソース/ドレイン領域は、第2TSVに電気的に結合される。
【0164】
いくつかの実施形態において、第1TSVは、第1トランジスタセルおよび第2トランジスタセルから少なくとも約0.1μmの間隔を空けて横方向に配置され、第2TSVは、第1トランジスタセルおよび第2トランジスタセルから少なくとも約0.1μmの間隔を空けて横方向に配置される。
【0165】
いくつかの実施形態において、イメージセンサは、さらに、第3チップを含む。第3チップは、第3半導体基板を含み、第3チップは、第1チップに接合され、第1光検出器セルの光検出器および第2光検出器セルの光検出器は、いずれも第3半導体基板内に配置され、第1チップは、第2チップと第3チップの間に垂直に配置される。
【0166】
いくつかの実施形態において、トランジスタセルアレイは、複数のトランジスタセルを含み、トランジスタセルアレイは、複数の行および複数の列を含み、第1トランジスタセルは、複数のトランジスタセルのうちの1つのトランジスタセルであり、第2トランジスタセルは、複数のトランジスタセルのうちの別のトランジスタセルであり、第1トランジスタセルおよび第2トランジスタセルは、いずれも複数の列のうちの第1列に配置される。
【0167】
さらなる実施形態において、第1トランジスタセルは、第2トランジスタセルに隣接する。
【0168】
さらなる実施形態において、第1トランジスタセルは、複数のトランジスタセルのうちの第1列に配置された任意の他のトランジスタセルよりも第2トランジスタセルから遠くに間隔を空けて配置される。
【0169】
さらなる実施形態において、第1読み出し回路は、第1トランジスタセルから第1距離だけ横方向に間隔を空けて配置され、第1読み出し回路は、第2トランジスタセルから第2距離だけ横方向に間隔を空けて配置され、第1距離は、第2距離とほぼ同じである。
【0170】
いくつかの実施形態において、第2チップは、第2TSVに電気的に結合された第2読み出し回路を含み、第2読み出し回路は、第2信号を受信するように構成され、第2読み出し回路は、第1読み出し回路から横方向に離れて配置される。
【0171】
さらなる実施形態において、トランジスタセルアレイは、複数のトランジスタセルを含み、トランジスタセルアレイは、複数の行および複数の列を含み、第1トランジスタセルは、複数のトランジスタセルのうちの1つのトランジスタセルあり、第2トランジスタセルは、複数のトランジスタセルのうちの別のトランジスタセルであり、複数のトランジスタセルは、第3トランジスタセルを含み、複数のトランジスタセルは、第4トランジスタセルを含み、第1トランジスタセル、第2トランジスタセル、第3トランジスタセル、および第4トランジスタセルのそれぞれは、複数の列のうちの第1列に配置され、第3トランジスタセルは、複数のトランジスタセルのうちの第1列に配置された任意の他のトランジスタセルよりも第4トランジスタセルから遠くに間隔を空けて配置され、第1読み出し回路および第2読み出し回路の両方は、第3トランジスタセルと第4トランジスタセルの間に横方向に配置される。
【0172】
いくつかの実施形態において、本発明は、イメージセンサを提供する。イメージセンサは、第1チップを含む。第1チップは、第1半導体基板を含む。第1チップは、トランジスタセルアレイ内に配置された第1トランジスタセルおよび第2トランジスタセルを含み、第1トランジスタセルは、第1半導体基板上に配置された第1の複数のトランジスタを含み、第1トランジスタセルは、第1光検出器セルを操作するように構成され、第2トランジスタセルは、第1半導体基板上に配置された第2の複数のトランジスタを含み、第2トランジスタセルは、第2光検出器セルを操作するように構成され、第1チップの第1領域は、第2トランジスタセルを第1トランジスタセルから横方向に分離する。第1チップは、第1トランジスタセルに電気的に結合された第1読み出し回路を含み、第1トランジスタセルは、第1光検出器セルの光検出器に蓄積された電荷の数に対応する第1信号を第1読み出し回路に提供するように構成され、第1読み出し回路は、第1チップの第1領域の周囲内に配置される。第1チップは、第1半導体基板の一側に沿って配置された第1層間絶縁膜(ILD)構造を含む。第1チップは、第1半導体基板内に、および少なくとも部分的に、第1ILD構造内に配置された第1貫通基板ビア(TSV)を含み、第1TSVは、第1半導体基板を通って垂直に延伸し、第1TSVは、第1読み出し回路に電気的に結合され、第1読み出し回路は、第1信号に基づく第2信号を第1TSVに提供するように構成される。イメージセンサは、第2チップを含む。第2チップは、第2半導体基板を含み、第2チップは、第1チップに接合される。第2チップは、第2ILD構造を含み、第2半導体基板は、第1ILD構造と第2ILD構造の間に垂直に配置される。第2チップは、第1TSVに電気的に結合された第2読み出し回路を含み、第2読み出し回路は、第2信号を受信して、第2信号に基づく第3信号を出力するように構成される。
【0173】
いくつかの実施形態において、第1トランジスタセルは、第1半導体基板内に配置された第1分離構造を含み、第2トランジスタセルは、第1半導体基板内に配置された第2分離構造を含み、第1分離構造の側壁は、第2分離構造の側壁と向かい合い、第1分離構造の側壁および第2分離構造の側壁は、少なくとも部分的に、第1チップの第1領域の周囲を定義する。
【0174】
いくつかの実施形態において、第1チップは、第2トランジスタセルに電気的に結合された第3読み出し回路を含み、第2トランジスタセルは、第2光検出器セルの光検出器に蓄積された電荷の数に対応する第4信号を第3読み出し回路に提供するように構成され、第3読み出し回路は、第1チップの第2領域の周囲内に配置され、第2トランジスタセルは、第1チップの第2領域を第1チップの第1領域から横方向に分離し、第1チップは、第1半導体基板内、および少なくとも部分的に、第1ILD構造内に配置された第2TSVを含み、第2TSVは、第1半導体基板を通って垂直に延伸し、第2TSVは、第1チップの第2領域の周囲内に配置され、第2TSVは、第3読み出し回路に電気的に結合され、第2読み出し回路は、第2TSVに電気的に結合され、第3読み出し回路は、第4信号に基づく第5信号を第2TSVに提供するように構成され、第2読み出し回路は、第5信号を受信して、第5信号に基づく第6信号を出力するように構成される。
【0175】
いくつかの実施形態において、第2チップは、第2ILD構造内に配置された導電性ワイヤを含み、導電性ワイヤの第1部分は、第1TSVと第2読み出し回路の間に配置され、第1TSVは、導電性ワイヤの第1部分を介して第2読み出し回路に電気的に結合され、導電性ワイヤの第2部分は、第2TSVと第2読み出し回路の間に配置され、第2TSVは、導電性ワイヤの第2部分を介して第2読み出し回路に電気的に結合される。
【0176】
いくつかの実施形態において、イメージセンサは、さらに、第3チップを含む。第3チップは、第3半導体基板を含み、第3チップは、第1のチップに接合され、第1光検出器セルの光検出器は、第3半導体基板内に配置され、第1のチップは、第2チップと第3チップの間に垂直に配置される。
【0177】
いくつかの実施形態において、本発明は、イメージセンサを提供する。イメージセンサは、トランジスタセルアレイの行および列内に配置され、それぞれ光検出器セルを操作するように構成された複数のトランジスタを含む複数のトランジスタセルを有する第1チップと、複数の読み出し回路を有する第2チップと、第1チップを通って延伸する複数の貫通基板ビア(TSV)とを含み、複数のTSVは、トランジスタセルアレイの第1行内に配置され、且つ第1行内の第1グループの複数のトランジスタセルを複数の読み出し回路のうちの1つまたはそれ以上の第1読み出し回路に電気的に結合するように構成された第1グループの複数のTSVと、トランジスタセルアレイの第2行内に配置され、且つ第2行内の第2グループの複数のトランジスタセルを複数の読み出し回路のうちの1つまたはそれ以上の第2読み出し回路に電気的に結合するように構成された第2グループの複数のTSVとを含む。
【0178】
いくつかの実施形態において、複数のトランジスタセルは、第1半導体基板内に配置された第1分離構造を有する第1トランジスタセルと、第1半導体基板内に配置された第2分離構造を有する第2トランジスタセルとを含み、第1分離構造の側壁は、第2分離構造の側壁と向かい合い、第1分離構造の側壁および第2分離構造の側壁は、少なくとも部分的に、第1チップの第1領域の周囲を定義し、複数の読み出し回路のうちの少なくとも1つは、第1チップの第1領域の周囲内に配置される。
【0179】
いくつかの実施形態において、複数のトランジスタセルのそれぞれは、複数のTSVのうちの個別のTSVを介して、複数の読み出し回路のうちの個別の読み出し回路に結合される。
【0180】
いくつかの実施形態において、第2チップ内の複数の読み出し回路の数は、TSVの複数の数と等しい。
【0181】
いくつかの実施形態において、イメージセンサは、さらに、第3半導体基板を有する第3チップを含み、第3チップは、第1チップに接合され、第1光検出器セルの光検出器は、第3半導体基板内に配置され、第1チップは、第2チップと第3チップの間に垂直に配置される。
【0182】
いくつかの実施形態において、本発明は、イメージセンサの形成方法を提供する。この方法は、第1チップを形成することを含む。第1チップを形成することは、ワークピースを受け取ることを含む。ワークピースは、第1半導体基板上に配置された第1トランジスタセルと、第1半導体基板上に配置され、第1トランジスタセルから横方向に間隔を空けて配置された第2トランジスタセルと、第1半導体基板の第1側に沿って配置された第1層間絶縁膜(ILD)構造と、第1ILD構造内に配置され、第1トランジスタセルおよび第2トランジスタセルがいずれも電気的に結合された導電性ワイヤとを含む。第1半導体基板内、および第1ILD構造内に開口を形成し、開口は、第1トランジスタセルと第2トランジスタセルの間に横方向に配置された導電性ワイヤの一部を露出する。開口内に貫通基板ビア(TSV)を形成し、TSVは、導電性ワイヤに電気的に結合される。第2チップを第1チップに接合する。第2チップは、第2半導体基板および第2ILD構造を含む。第2チップは、増幅回路を含む読み出し回路を含む。第2チップは、増幅回路に電気的に結合された第1接合パッドを含む。第2チップは、第1半導体基板が第2ILD構造と第1ILD構造の間に垂直に配置されるように第1チップに接合される。第2チップは、TSVが第1接合パッドに電気的に結合されるように第1チップに接合される。
【0183】
いくつかの実施形態において、第1チップを形成することは、さらに、第1半導体基板の第2側に沿って誘電体構造を形成することを含み、第1半導体基板の第2側は、第1半導体基板の第1側の反対側にある。第1チップを形成することは、さらに、誘電体構造内に第2接合パッドを形成することを含む。第2チップは、第1接合パッドが第2接合パッドに接合されるように第1チップに接合される。
【0184】
当業者が本発明の態様をよりよく理解することができるように、上記の内容は、いくつかの実施形態の特徴を概説したものである。当業者は、本明細書に導入された実施形態の同じ目的を実行し、および/または同じ利点を達成するための他のプロセスおよび構造を設計または修正するための基礎として、本発明を容易に使用できることを理解されたい。当業者は、また、そのような同等の構成が本発明の精神および範囲から逸脱しないこと、およびそれらが本発明の精神および範囲から逸脱することなく本明細書中の様々な変更、置換、および改変をなし得ることを理解すべきである。
【産業上の利用可能性】
【0185】
本発明のイメージセンサおよびイメージセンサの形成方法は、画像感知において高速性を必要とするアプリケーションにおいて使用することができる。
【符号の説明】
【0186】
100a 図/概略図
100b、1000b、1400b 図/レイアウト図
102 第1チップ
104 第2チップ
106 第3チップ
107 第1半導体基板
107b、117b、140b 裏面
107f、117f、140f 前面
108 光検出器セル
108a 第1光検出器セル
108b 第2光検出器セル
108c 第3光検出器セル
110 第1の複数の行
112 第1の複数の列
112a、122a、148a 第1列
114、202、208 光検出器
116、204、210 転送ゲート
117 第2半導体基板
118 トランジスタセル
118a 第1トランジスタセル
118b 第2トランジスタセル
118c 第3トランジスタセル
118d 第4トランジスタセル
118e 第5トランジスタセル
120 第2の複数の行
122 第2の複数の列
124 トランジスタ
124a、214a、222a 第1トランジスタ
124b、214b、222b 第2トランジスタ
124c、214c、222c 第3トランジスタ
126、206、212 フローティング拡散ノード
128、132、134 第1ソース/ドレインノード
130 ゲート
136 貫通基板ビア(TSV)
136a 第1TSV
136b 第2TSV
136c 第3TSV
136d 第4TSV
136e 第5TSV
138 第2ソース/ドレインノード
140 第3半導体基板
142 第1の複数の読み出し回路
142a、902a 第1読み出し回路
142b、902b 第2読み出し回路
142d 第4読み出し回路
142e 第5読み出し回路
143 第1の複数の導電性接合構造
143a、323a 第1導電性接合構造
143b、323b 第2導電性接合構造
143c、323c 第3導電性接合構造
143d 第4導電性接合構造
143e 第5導電性接合構造
144、232 増幅回路
146、234 アナログ-デジタル変換器(ADC)
148 第3の複数の列
148b 第2列
150 第3の複数の行
200、500 レイアウト図
214 第1の複数のトランジスタ
216、224、304、326 ゲート電極構造
218、226 ソース/ドレイン領域
220 第1分離構造
222 第2の複数のトランジスタ
228 第2分離構造
230 第1領域
236、238 読み出しデバイス
300 断面図
302、312、324 ゲート誘電体構造
306、314、328 側壁スペーサ
308 第1層間絶縁膜(ILD)構造
310 第1内部接続構造
310a 第1の複数の導電性コンタクト
310b 第1の複数の導電性ワイヤ
310c 第1の複数の導電性ビア
310d 第2の複数の導電性接合構造
316 第2ILD構造
318 第2内部接続構造
318a 第2の複数の導電性コンタクト
318b 第2の複数の導電性ワイヤ
318b1 第1導電性ワイヤ
318c 第2の複数の導電性ビア
318d 第3の複数の導電性接合構造
320 誘電体構造
322 第3の複数の導電性ビア
322a 第1導電性ビア
323 第4の複数の導電性接合構造
330 第3分離構造
332 第1の複数のドープされたウェル
334 第2の複数のドープされたウェル
336 第3ILD構造
338 第3内部接続構造
338a 第3の複数の導電性コンタクト
338b 第3の複数の導電性ワイヤ
338c 第4の複数の導電性ビア
400、700、900 レイアウト図
402 光検出器セルユニット
502 第1距離
504 第2距離
506、508 側壁
510 第3距離
512 第4距離
600、800 回路図
902 第2の複数の読み出し回路
904 第2領域
906 第3領域
1000a、1400a 図/断面図
1002 ワークピース
1100a、1100b、1200a、1200b、1300a、1300b 図
1102 貫通基板ビア(TSV)開口
1102a 第1TSV開口
1102b 第2TSV開口
1102c 第3TSV開口
1202 誘電体ライナー構造
1500 フローチャート
1502、1504、1506、1508 動作
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10A
図10B
図11A
図11B
図12A
図12B
図13A
図13B
図14A
図14B
図15
【手続補正書】
【提出日】2023-05-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1チップと、
第2チップと、
を含み、
前記第1チップが、
第1側および前記第1側の反対側にある第2側を有する第1半導体基板と、
トランジスタセルアレイ内に配置され、前記第1半導体基板の前記第1側に沿って配置された第1の複数のトランジスタを含み、第1光検出器セルを操作するように構成された第1トランジスタセル、および前記トランジスタセルアレイ内に配置され、前記第1半導体基板の前記第1側に沿って配置された第2の複数のトランジスタを含み、第2光検出器セルを操作するように構成され、前記第1トランジスタセルから横方向に間隔を空けて配置された第2トランジスタセルと、
前記第1半導体基板を通って垂直に延伸し、前記第1光検出器セルの光検出器に蓄積された電荷の数に対応する第1信号を提供するように構成された前記第1トランジスタセルが電気的に結合された第1貫通基板ビア(TSV)と、
前記第1半導体基板を通って垂直に延伸し、前記第2光検出器セルの光検出器に蓄積された電荷の数に対応する第2信号を提供するように構成された前記第2トランジスタセルが電気的に結合された第2TSVと、
を含み、
前記第2チップが、
前記第2チップが前記第1チップに接合された第2半導体基板と、
前記第1半導体基板と前記第2半導体基板の間に垂直に配置され、前記第1半導体基板の前記第1側が前記第1半導体基板の前記第2側と前記第2半導体基板の間に垂直に配置された第1層間絶縁膜(ILD)構造と、
前記第1TSVおよび前記第2TSVに電気的に結合され、少なくとも部分的に、前記第1TSVと前記第2TSVの間に横方向に配置された第1読み出し回路と、
を含むイメージセンサ。
【請求項2】
前記第1読み出し回路が、前記第2チップ内にある第1部分、および前記第2チップに接合された第3チップ内にある第2部分を含む請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項3】
前記第1読み出し回路が、前記第2半導体基板上に配置された1つまたはそれ以上の第1読み出しデバイスを含む増幅器回路を含む請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項4】
前記第1トランジスタセルが、第1選択トランジスタを含み、
前記第1選択トランジスタのソース/ドレイン領域が、前記第1TSVに電気的に結合され、
前記第2トランジスタセルが、第2選択トランジスタを含み、
前記第2選択トランジスタのソース/ドレイン領域が、前記第2TSVに電気的に結合された請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項5】
第3チップをさらに含み、前記第3チップが、
前記第3チップが第1チップに接合された第3半導体基板を含み、前記第1光検出器セルの前記光検出器および前記第2光検出器セルの前記光検出器が、いずれも前記第3半導体基板内に配置され、前記第1チップが、前記第2チップと第3チップの間に垂直に配置された請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項6】
前記第2チップが、前記第2TSVに電気的に結合された第2読み出し回路を含み、
前記第2読み出し回路が、前記第2信号を受信するように構成され、
前記第2読み出し回路が、前記第1読み出し回路から横方向に間隔を空けて配置された請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項7】
前記トランジスタセルアレイが、複数のトランジスタセルを含み、
前記トランジスタセルアレイが、複数の行および複数の列を含み、
前記第1トランジスタセルが、前記複数のトランジスタセルのうちの1つのトランジスタセルであり、
前記第2トランジスタセルが、前記複数のトランジスタセルのうちの別のトランジスタセルであり、
前記複数のトランジスタセルが、第3トランジスタセルを含み、
前記複数のトランジスタセルが、第4トランジスタセルを含み、
前記第1トランジスタセル、前記第2トランジスタセル、前記第3トランジスタセル、および前記第4トランジスタセルのそれぞれが、前記複数の列のうちの第1列に配置され、
前記第3トランジスタセルが、前記複数のトランジスタセルのうち前記第1列に配置された任意の他のトランジスタセルよりも前記第4トランジスタセルから遠くに間隔を空けて配置され、
前記第1読み出し回路および前記第2読み出し回路が、いずれも前記第3トランジスタセルと前記第4トランジスタセルの間に横方向に配置された請求項に記載のイメージセンサ。
【請求項8】
トランジスタセルアレイの行および列内に配置された複数のトランジスタセルを含み、前記複数のトランジスタセルがそれぞれ光検出器セルを操作するように構成された複数のトランジスタを含む第1チップと、
複数の読み出し回路を含む第2チップと、
前記第1チップを通って延伸する複数の貫通基板ビア(TSV)と、
を含み、
前記複数のTSVが、
前記トランジスタセルアレイの第1行内に配置され、前記第1行内にある第1グループの前記複数のトランジスタセルを前記複数の読み出し回路のうちの1つまたはそれ以上の第1読み出し回路に電気的に結合するように構成された第1グループの複数のTSVと、
前記トランジスタセルアレイの第2行内に配置され、前記第2行内にある第2グループの前記複数のトランジスタセルを前記複数の読み出し回路のうちの1つまたはそれ以上の第2読み出し回路に電気的に結合するように構成された第2グループの複数のTSVと、
を含むイメージセンサ。
【請求項9】
前記複数のトランジスタセルが、
第1半導体基板内に配置された第1分離構造を含む第1トランジスタセルと、
前記第1半導体基板内に配置された第2分離構造を含む第2トランジスタセルと、
を含み、
前記第1分離構造の側壁が、前記第2分離構造の側壁と向かい合い、
前記第1分離構造の前記側壁および前記第2分離構造の前記側壁が、少なくとも部分的に、前記第1のチップの第1領域の周囲を定義し、前記複数の読み出し回路のうちの少なくとも1つが、前記第1チップの前記第1領域の前記周囲内に配置された請求項に記載のイメージセンサ。
【請求項10】
第1チップを形成することと、
前記第1チップに第2チップを接合することと、
を含み、
前記1チップを形成することをさらに、
第1半導体基板上に配置された第1のトランジスタセルと、
前記第1半導体基板上に配置され、前記第1トランジスタセルから横方向に間隔を空けて配置された第2トランジスタセルと、
前記第1半導体構造の第1側に沿って配置された第1層間絶縁膜(ILD)構造と、
前記第1トランジスタセルおよび前記第2トランジスタセルがいずれも電気的に結合された導電性ワイヤと、
を含むワークピースを受け取ることと、
前記第1半導体基板内および前記第1ILD構造内に、前記第1トランジスタセルと前記第2トランジスタセルの間に横方向に配置された前記導電性ワイヤの一部を露出する開口を形成することと、
前記開口内に、前記導電性ワイヤに電気的に結合されて形成された貫通基板ビア(TSV)を形成することと、
を含み、
その中に、前記第2チップが、第2半導体基板および第2ILD構造を含み、
前記第2チップが、増幅回路を含む読み出し回路を含み、
前記第2チップが、前記増幅回路に電気的に結合された第1接合パッドを含み、
前記第2チップが、前記第1半導体基板が前記第2ILD構造と前記第1ILD構造の間に垂直に配置されるように前記第1チップに接合され、
前記第2チップが、前記TSVが前記第1接合パッドに電気的に結合されるように前記第1チップに接合されたイメージセンサの形成方法。
【外国語明細書】