(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024098586
(43)【公開日】2024-07-24
(54)【発明の名称】プラズマ処理装置及び制御方法
(51)【国際特許分類】
H05H 1/46 20060101AFI20240717BHJP
【FI】
H05H1/46 R
H05H1/46 L
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023002158
(22)【出願日】2023-01-11
(71)【出願人】
【識別番号】000219967
【氏名又は名称】東京エレクトロン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100122507
【弁理士】
【氏名又は名称】柏岡 潤二
(72)【発明者】
【氏名】樋口 龍太
【テーマコード(参考)】
2G084
【Fターム(参考)】
2G084CC02
2G084CC04
2G084CC05
2G084CC06
2G084CC09
2G084CC12
2G084CC13
2G084CC15
2G084CC17
2G084CC33
2G084DD03
2G084DD37
2G084DD38
2G084DD53
2G084DD55
2G084DD57
2G084EE02
2G084HH05
2G084HH08
2G084HH21
2G084HH22
2G084HH24
2G084HH25
2G084HH28
2G084HH29
2G084HH43
(57)【要約】
【課題】ソース高周波電力のロードパワーレベルを変化させる技術を提供する。
【解決手段】開示されるプラズマ処理装置は、チャンバ、基板支持部、高周波電源、調整器、及び制御部を備える。基板支持部は、チャンバ内に設けられている。高周波電源は、チャンバ内でガスからプラズマを生成するためにソース高周波電力を供給するように構成されている。調整器は、ソース高周波電力の反射係数を変化させる制御パラメータの値を調整して該反射係数を変化させるように構成されている。制御部は、ソース高周波電力のロードパワーレベルを変化させるために、調整器を制御して反射係数を変化させるように構成されている。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャンバと、
前記チャンバ内に設けられた基板支持部と、
前記チャンバ内でガスからプラズマを生成するためにソース高周波電力を供給するように構成された高周波電源と、
前記ソース高周波電力の反射係数を変化させる制御パラメータの値を調整して該反射係数を変化させるように構成された調整器と、
前記ソース高周波電力のロードパワーレベルを変化させるために、前記調整器を制御して前記反射係数を変化させるように構成された制御部と、
を備えるプラズマ処理装置。
【請求項2】
前記高周波電源は、前記調整器を含み、
前記制御パラメータは、前記ソース高周波電力の周波数である、
請求項1に記載のプラズマ処理装置。
【請求項3】
前記高周波電源は、
その周波数が可変である高周波信号を発生するように構成された信号発生器と、
前記高周波信号を増幅して前記ソース高周波電力を生成するように構成された増幅器と、
を含み、
前記信号発生器が、前記調整器を構成する、請求項2に記載のプラズマ処理装置。
【請求項4】
前記高周波電源と前記チャンバとの間で接続された整合器を更に備え、
前記整合器は、前記調整器であり、
前記制御パラメータは、前記整合器の中の整合回路に含まれるコンデンサの静電容量又は複数のコンデンサの並列接続回路の合成静電容量である、
請求項1に記載のプラズマ処理装置。
【請求項5】
前記チャンバに電気的に接続された別の電源を更に備え、
前記別の電源は、前記調整器であり、
前記制御パラメータは、前記別の電源が前記チャンバに印加する電圧のレベルである、
請求項1に記載のプラズマ処理装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記ロードパワーレベルをパルス状に変化させるように構成されている、請求項1~5の何れか一項に記載のプラズマ処理装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記ソース高周波電力の反射係数の値と前記制御パラメータの値との間の関係を表す事前に準備されたテーブル又は関数を用いて、指定された反射係数の値に対応する前記制御パラメータの値を特定し、前記制御パラメータが特定した該値を有するように、前記調整器を制御するように構成されている、請求項1~5の何れか一項に記載のプラズマ処理装置。
【請求項8】
前記ソース高周波電力の反射係数を測定するように構成されたセンサを更に備え、
前記制御部は、前記調整器における前記制御パラメータの前記値と前記センサによって測定された前記反射係数を用いて、前記テーブル又は前記関数を更新するように構成されている、請求項7に記載のプラズマ処理装置。
【請求項9】
誘導結合型のプラズマ処理装置である、請求項1~5の何れか一項に記載のプラズマ処理装置。
【請求項10】
(a)プラズマ処理装置のチャンバ内でガスからプラズマを生成するために高周波電源からソース高周波電力を供給する工程であり、該プラズマ処理装置は、前記チャンバ内に設けられた基板支持部と、前記ソース高周波電力の反射係数を変化させる制御パラメータの値を調整して該反射係数を変化させるように構成された調整器と、を含む、該工程と、
(b)前記ソース高周波電力のロードパワーレベルを変化させる工程と、
を含み、
前記(b)において、前記ソース高周波電力のロードパワーレベルを変化させるために、前記反射係数を変化させるように前記調整器において前記制御パラメータの値が調整される、
制御方法。
【請求項11】
前記高周波電源は、前記調整器を含み、
前記制御パラメータは前記ソース高周波電力の周波数である、
請求項10に記載の制御方法。
【請求項12】
前記(b)において、前記ロードパワーレベルをパルス状に変化させるように前記調整器において前記制御パラメータの値が調整される、請求項10又は11に記載の制御方法。
【請求項13】
前記(b)において、前記ソース高周波電力の反射係数の値と前記制御パラメータの値との間の関係を表す事前に準備されたテーブル又は関数を用いて、指定された反射係数の値に対応する前記制御パラメータの値が特定され、前記制御パラメータの前記値が特定した該値を有するように前記調整器において調整される、請求項10又は11に記載の制御方法。
【請求項14】
前記調整器における前記制御パラメータの前記値とセンサによって測定された前記反射係数を用いて、前記テーブル又は前記関数を更新する工程を更に含む、請求項13に記載の制御方法。
【請求項15】
前記プラズマ処理装置は、誘導結合型のプラズマ処理装置である、請求項10又は11に記載の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の例示的実施形態は、プラズマ処理装置及び制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
プラズマ処理装置が基板に対するプラズマ処理において用いられている。プラズマ処理装置は、チャンバ、基板支持部、及び高周波電源を備える。基板支持部は、チャンバ内に設けられている。高周波電源は、チャンバ内でガスからプラズマを生成するためにソース高周波電力を供給する。下記の特許文献1は、パルス化されたソース高周波電力を用いるプラズマ処理装置を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、ソース高周波電力のロードパワーレベルを変化させる技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一つの例示的実施形態において、プラズマ処理装置が提供される。プラズマ処理装置は、チャンバ、基板支持部、高周波電源、調整器、及び制御部を備える。基板支持部は、チャンバ内に設けられている。高周波電源は、チャンバ内でガスからプラズマを生成するためにソース高周波電力を供給するように構成されている。調整器は、ソース高周波電力の反射係数を変化させる制御パラメータの値を調整して該反射係数を変化させるように構成されている。制御部は、ソース高周波電力のロードパワーレベルを変化させるために、調整器を制御して反射係数を変化させるように構成されている。
【発明の効果】
【0006】
一つの例示的実施形態によれば、ソース高周波電力のロードパワーレベルを変化させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】プラズマ処理システムの構成例を説明するための図である。
【
図2】誘導結合型のプラズマ処理装置の構成例を説明するための図である。
【
図3】一つの例示的実施形態に係るプラズマ処理装置を概略的に示す図である。
【
図4】
図4の(a)及び
図4の(b)の各々は、整合回路の例を示す図である。
【
図5】一つの例示的実施形態に係るプラズマ処理装置に関連する一例のタイミングチャートである。
【
図6】一つの例示的実施形態に係る制御方法の流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して種々の例示的実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を附すこととする。
【0009】
図1は、プラズマ処理システムの構成例を説明するための図である。一実施形態において、プラズマ処理システムは、プラズマ処理装置1及び制御部2を含む。プラズマ処理システムは、基板処理システムの一例であり、プラズマ処理装置1は、基板処理装置の一例である。プラズマ処理装置1は、プラズマ処理チャンバ10、基板支持部11及びプラズマ生成部12を含む。プラズマ処理チャンバ10は、プラズマ処理空間を有する。また、プラズマ処理チャンバ10は、少なくとも1つの処理ガスをプラズマ処理空間に供給するための少なくとも1つのガス供給口と、プラズマ処理空間からガスを排出するための少なくとも1つのガス排出口とを有する。ガス供給口は、後述するガス供給部20に接続され、ガス排出口は、後述する排気システム40に接続される。基板支持部11は、プラズマ処理空間内に配置され、基板を支持するための基板支持面を有する。
【0010】
プラズマ生成部12は、プラズマ処理空間内に供給された少なくとも1つの処理ガスからプラズマを生成するように構成される。プラズマ処理空間において形成されるプラズマは、容量結合プラズマ(CCP;CapacitivelyCoupled Plasma)、誘導結合プラズマ(ICP;Inductively Coupled Plasma)、ECRプラズマ(Electron-Cyclotron-resonance plasma)、ヘリコン波励起プラズマ(HWP:HeliconWave Plasma)、又は、表面波プラズマ(SWP:Surface Wave Plasma)等であってもよい。また、AC(Alternating Current)プラズマ生成部及びDC(DirectCurrent)プラズマ生成部を含む、種々のタイプのプラズマ生成部が用いられてもよい。一実施形態において、ACプラズマ生成部で用いられるAC信号(AC電力)は、100kHz~10GHzの範囲内の周波数を有する。従って、AC信号は、RF(RadioFrequency)信号及びマイクロ波信号を含む。一実施形態において、RF信号は、 100kHz~150MHzの範囲内の周波数を有する。
【0011】
制御部2は、本開示において述べられる種々の工程をプラズマ処理装置1に実行させるコンピュータ実行可能な命令を処理する。制御部2は、ここで述べられる種々の工程を実行するようにプラズマ処理装置1の各要素を制御するように構成され得る。一実施形態において、制御部2の一部又は全てがプラズマ処理装置1に含まれてもよい。制御部2は、処理部2a1、記憶部2a2及び通信インターフェース2a3を含んでもよい。制御部2は、例えばコンピュータ2aにより実現される。処理部2a1は、記憶部2a2からプログラムを読み出し、読み出されたプログラムを実行することにより種々の制御動作を行うように構成され得る。このプログラムは、予め記憶部2a2に格納されていてもよく、必要なときに、媒体を介して取得されてもよい。取得されたプログラムは、記憶部2a2に格納され、処理部2a1によって記憶部2a2から読み出されて実行される。媒体は、コンピュータ2aに読み取り可能な種々の記憶媒体であってもよく、通信インターフェース2a3に接続されている通信回線であってもよい。処理部2a1は、CPU(Central Processing Unit)であってもよい。記憶部2a2は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、又はこれらの組み合わせを含んでもよい。通信インターフェース2a3は、LAN(Local Area Network)等の通信回線を介してプラズマ処理装置1との間で通信してもよい。
【0012】
以下に、プラズマ処理装置1の一例としての誘導結合型のプラズマ処理装置の構成例について説明する。
図2は、誘導結合型のプラズマ処理装置の構成例を説明するための図である。
【0013】
誘導結合型のプラズマ処理装置1は、プラズマ処理チャンバ10、ガス供給部20、電源30及び排気システム40を含む。プラズマ処理チャンバ10は、誘電体窓101を含む。また、プラズマ処理装置1は、基板支持部11、ガス導入部及びアンテナ14を含む。基板支持部11は、プラズマ処理チャンバ10内に配置される。アンテナ14は、プラズマ処理チャンバ10上又はその上方(すなわち誘電体窓101上又はその上方)に配置される。プラズマ処理チャンバ10は、誘電体窓101、プラズマ処理チャンバ10の側壁102及び基板支持部11により規定されたプラズマ処理空間10sを有する。プラズマ処理チャンバ10は接地される。
【0014】
基板支持部11は、本体部111及びリングアセンブリ112を含む。本体部111は、基板Wを支持するための中央領域111aと、リングアセンブリ112を支持するための環状領域111bとを有する。ウェハは基板Wの一例である。本体部111の環状領域111bは、平面視で本体部111の中央領域111aを囲んでいる。基板Wは、本体部111の中央領域111a上に配置され、リングアセンブリ112は、本体部111の中央領域111a上の基板Wを囲むように本体部111の環状領域111b上に配置される。従って、中央領域111aは、基板Wを支持するための基板支持面とも呼ばれ、環状領域111bは、リングアセンブリ112を支持するためのリング支持面とも呼ばれる。
【0015】
一実施形態において、本体部111は、基台1110及び静電チャック1111を含む。基台1110は、導電性部材を含む。基台1110の導電性部材はバイアス電極として機能し得る。静電チャック1111は、基台1110の上に配置される。静電チャック1111は、セラミック部材1111aとセラミック部材1111a内に配置される静電電極1111bとを含む。セラミック部材1111aは、中央領域111aを有する。一実施形態において、セラミック部材1111aは、環状領域111bも有する。なお、環状静電チャックや環状絶縁部材のような、静電チャック1111を囲む他の部材が環状領域111bを有してもよい。この場合、リングアセンブリ112は、環状静電チャック又は環状絶縁部材の上に配置されてもよく、静電チャック1111と環状絶縁部材の両方の上に配置されてもよい。また、後述するRF電源31及び/又はDC電源32に結合される少なくとも1つのRF/DC電極がセラミック部材1111a内に配置されてもよい。この場合、少なくとも1つのRF/DC電極がバイアス電極として機能する。なお、基台1110の導電性部材と少なくとも1つのRF/DC電極とが複数のバイアス電極として機能してもよい。また、静電電極1111bがバイアス電極として機能してもよい。従って、基板支持部11は、少なくとも1つのバイアス電極を含む。
【0016】
リングアセンブリ112は、1又は複数の環状部材を含む。一実施形態において、1又は複数の環状部材は、1又は複数のエッジリングと少なくとも1つのカバーリングとを含む。エッジリングは、導電性材料又は絶縁材料で形成され、カバーリングは、絶縁材料で形成される。
【0017】
また、基板支持部11は、静電チャック1111、リングアセンブリ112及び基板のうち少なくとも1つをターゲット温度に調節するように構成される温調モジュールを含んでもよい。温調モジュールは、ヒータ、伝熱媒体、流路1110a、又はこれらの組み合わせを含んでもよい。流路1110aには、ブラインやガスのような伝熱流体が流れる。一実施形態において、流路1110aが基台1110内に形成され、1又は複数のヒータが静電チャック1111のセラミック部材1111a内に配置される。また、基板支持部11は、基板Wの裏面と中央領域111aとの間の間隙に伝熱ガスを供給するように構成された伝熱ガス供給部を含んでもよい。
【0018】
ガス導入部は、ガス供給部20からの少なくとも1つの処理ガスをプラズマ処理空間10s内に導入するように構成される。一実施形態において、ガス導入部は、中央ガス注入部(CGI:CenterGas Injector)13を含む。中央ガス注入部13は、基板支持部11の上方に配置され、誘電体窓101に形成された中央開口部に取り付けられる。中央ガス注入部13は、少なくとも1つのガス供給口13a、少なくとも1つのガス流路13b、及び少なくとも1つのガス導入口13cを有する。ガス供給口13aに供給された処理ガスは、ガス流路13bを通過してガス導入口13cからプラズマ処理空間10s内に導入される。なお、ガス導入部は、中央ガス注入部13に加えて又はその代わりに、側壁102に形成された1又は複数の開口部に取り付けられる1又は複数のサイドガス注入部(SGI:Side Gas Injector)を含んでもよい。
【0019】
ガス供給部20は、少なくとも1つのガスソース21及び少なくとも1つの流量制御器22を含んでもよい。一実施形態において、ガス供給部20は、少なくとも1つの処理ガスを、それぞれに対応のガスソース21からそれぞれに対応の流量制御器22を介してガス導入部に供給するように構成される。各流量制御器22は、例えばマスフローコントローラ又は圧力制御式の流量制御器を含んでもよい。さらに、ガス供給部20は、少なくとも1つの処理ガスの流量を変調又はパルス化する少なくとも1つの流量変調デバイスを含んでもよい。
【0020】
電源30は、少なくとも1つのインピーダンス整合回路を介してプラズマ処理チャンバ10に結合されるRF電源31を含む。RF電源31は、少なくとも1つのRF信号(RF電力)を少なくとも1つのバイアス電極及びアンテナ14に供給するように構成される。これにより、プラズマ処理空間10sに供給された少なくとも1つの処理ガスからプラズマが形成される。従って、RF電源31は、プラズマ生成部12の少なくとも一部として機能し得る。また、バイアスRF信号を少なくとも1つのバイアス電極に供給することにより、基板Wにバイアス電位が発生し、形成されたプラズマ中のイオンを基板Wに引き込むことができる。
【0021】
一実施形態において、RF電源31は、第1のRF生成部31a及び第2のRF生成部31bを含む。第1のRF生成部31aは、少なくとも1つのインピーダンス整合回路を介してアンテナ14に結合され、プラズマ生成用のソースRF信号(ソースRF電力)を生成するように構成される。一実施形態において、ソースRF信号は、10MHz~150MHzの範囲内の周波数を有する。一実施形態において、第1のRF生成部31aは、異なる周波数を有する複数のソースRF信号を生成するように構成されてもよい。生成された1又は複数のソースRF信号は、アンテナ14に供給される。
【0022】
第2のRF生成部31bは、少なくとも1つのインピーダンス整合回路を介して少なくとも1つのバイアス電極に結合され、バイアスRF信号(バイアスRF電力)を生成するように構成される。バイアスRF信号の周波数は、ソースRF信号の周波数と同じであっても異なっていてもよい。一実施形態において、バイアスRF信号は、ソースRF信号の周波数よりも低い周波数を有する。一実施形態において、バイアスRF信号は、100kHz~60MHzの範囲内の周波数を有する。一実施形態において、第2のRF生成部31bは、異なる周波数を有する複数のバイアスRF信号を生成するように構成されてもよい。生成された1又は複数のバイアスRF信号は、少なくとも1つのバイアス電極に供給される。また、種々の実施形態において、ソースRF信号及びバイアスRF信号のうち少なくとも1つがパルス化されてもよい。
【0023】
また、電源30は、プラズマ処理チャンバ10に結合されるDC電源32を含んでもよい。DC電源32は、バイアスDC生成部32aを含む。一実施形態において、バイアスDC生成部32aは、少なくとも1つのバイアス電極に接続され、バイアスDC信号を生成するように構成される。生成されたバイアスDC信号は、少なくとも1つのバイアス電極に印加される。
【0024】
種々の実施形態において、バイアスDC信号は、パルス化されてもよい。この場合、電圧パルスのシーケンスが少なくとも1つのバイアス電極に印加される。電圧パルスは、矩形、台形、三角形又はこれらの組み合わせのパルス波形を有してもよい。一実施形態において、DC信号から電圧パルスのシーケンスを生成するための波形生成部がバイアスDC生成部32aと少なくとも1つのバイアス電極との間に接続される。従って、バイアスDC生成部32a及び波形生成部は、電圧パルス生成部を構成する。電圧パルスは、正の極性を有してもよく、負の極性を有してもよい。また、電圧パルスのシーケンスは、1周期内に1又は複数の正極性電圧パルスと1又は複数の負極性電圧パルスとを含んでもよい。なお、バイアスDC生成部32aは、RF電源31に加えて設けられてもよく、第2のRF生成部31bに代えて設けられてもよい。
【0025】
アンテナ14は、1又は複数のコイルを含む。一実施形態において、アンテナ14は、同軸上に配置された外側コイル及び内側コイルを含んでもよい。この場合、RF電源31は、外側コイル及び内側コイルの双方に接続されてもよく、外側コイル及び内側コイルのうちいずれか一方に接続されてもよい。前者の場合、同一のRF生成部が外側コイル及び内側コイルの双方に接続されてもよく、別個のRF生成部が外側コイル及び内側コイルに別々に接続されてもよい。
【0026】
排気システム40は、例えばプラズマ処理チャンバ10の底部に設けられたガス排出口10eに接続され得る。排気システム40は、圧力調整弁及び真空ポンプを含んでもよい。圧力調整弁によって、プラズマ処理空間10s内の圧力が調整される。真空ポンプは、ターボ分子ポンプ、ドライポンプ又はこれらの組み合わせを含んでもよい。
【0027】
以下、
図3を参照する。
図3は、一つの例示的実施形態に係るプラズマ処理装置を概略的に示す図である。
図3に示すように、プラズマ処理装置1は、高周波電源、即ち第1のRF生成部31aを備えている。第1のRF生成部31aは、チャンバ10内でガスからプラズマを生成するためにソース高周波電力、即ちソースRF信号を供給するように構成されている。第1のRF生成部31aは、ソースRF信号の周波数を変更することが可能であってもよい。ソースRF信号の周波数は、制御部2から第1のRF生成部31aに指定される。
【0028】
一実施形態において、第1のRF生成部31aは、信号発生器311及び増幅器312を含んでいてもよい。信号発生器311は、高周波信号を発生するように構成されている。信号発生器311は、デジタル信号発生器(DDS)又は数値制御発振器(NCO)であってもよい。信号発生器311は、高周波信号の周波数を変更することが可能であってもよい。信号発生器は、制御部2から指定された周波数を有する高周波信号を発生する。
【0029】
増幅器312は、信号発生器311におって発生された高周波信号を増幅することにより、ソースRF信号(ソース高周波電力)を発生するように構成されている。増幅器312の増幅率は、制御部2によって指定されてもよい。
【0030】
第1のRF生成部31aは、整合器34を介してチャンバ10(又はアンテナ14)に電気的に結合されている。整合器34は、整合回路(インピーダンス整合回路)を有する。
【0031】
図4の(a)及び
図4の(b)の各々は、整合回路の例を示す図である。
図4の(a)に示すように、整合器34の整合回路は、インダクタ34i及びコンデンサ34cを含んでいてもよい。インダクタ34iは、第1のRF生成部31aの出力とチャンバ10(又はアンテナ14)との間で接続されている。コンデンサ34cは、可変コンデンサである。コンデンサ34cの一端は、インダクタ34iと第1のRF生成部31aの出力との間で接続された電気的パス上のノードに接続されている。コンデンサ34cの他端は、グランドに接続されている。
【0032】
図4の(b)に示すように、整合器34の整合回路は、インダクタ34i及びコンデンサユニット34uを含んでいてもよい。インダクタ34iは、第1のRF生成部31aの出力とチャンバ10(又はアンテナ14)との間で接続されている。コンデンサユニット34uの一端は、インダクタ34iと第1のRF生成部31aの出力との間で接続された電気的パス上のノードに接続されている。コンデンサユニット34uの他端は、グランドに接続されている。コンデンサユニット34uは、その一端と他端との間に、複数のコンデンサ34fcの並列接続回路を有している。具体的には、各々が直列接続されたスイッチング素子34sw(例えばpinダイオード)とコンデンサ34fcを含む複数の直列接続回路34scが、コンデンサユニット34uの一端と他端との間で接続されている。コンデンサユニット34uは、複数の直列接続回路34scの各々のスイッチング素子34swに対する制御により、その合成静電容量を変更することが可能である。なお、複数のコンデンサ34fcの各々は、固定容量コンデンサであってもよい。
【0033】
図3に示すように、一実施形態において、プラズマ処理装置1は、方向性結合器313を更に備えていてもよい。方向性結合器313は、ソースRF信号の進行波のパワーレベルと反射波のパワーレベルを測定し、これらのパワーレベルからソースRF信号の反射係数を特定するように構成されている。方向性結合器313は、ソースRF信号をチャンバ10(又はアンテナ14)に供給するための電気的パス上に配置されている。
図3に示すように、方向性結合器313は、第1のRF生成部31aの一部であってもよい。方向性結合器313は、増幅器312の出力とチャンバ10(又はアンテナ14)との間で接続されていてもよい。
【0034】
一実施形態において、プラズマ処理装置1は、VIセンサ36を更に備えていてもよい。VIセンサ36は、第1のRF生成部31aとチャンバ10(又はアンテナ14)との間の電気的パスにおけるソースRF信号の電圧レベル及び電流レベルを測定する。VIセンサ36は、測定した電圧レベル及び電流レベルからソースRF信号の反射係数を特定するように構成されている。
【0035】
プラズマ処理装置1は、ソース高周波電力の反射係数を変化させる制御パラメータの値を調整して該反射係数を変化させるように構成された調整器を備えている。制御部2は、ソースRF信号(ソース高周波電力)のロードパワーレベルを変化させるために、調整器を制御して反射係数を変化させるように構成されている。なお、ロードパワーレベルは、ソースRF信号の進行波のパワーレベルとソースRF信号の反射波のパワーレベルとの間の差である。制御部2は、レシピデータにおいて指定されている反射係数又はレシピデータにおいて指定されているロードパワーレベルから特定される反射係数に対応する制御パラメータの値を特定して、当該制御パラメータの値を調整器に指定するように構成されている。
【0036】
図5は、一つの例示的実施形態に係るプラズマ処理装置に関連する一例のタイミングチャートである。
図5に示すように、反射係数が変更されると、第1のRF生成部31aの負荷からのソースRF信号の反射波のパワーレベルが変化して、ソースRF信号のロードパワーレベルが変化する。制御部2は、二つ以上の期間それぞれにけるロードパワーレベルを互いに異なるロードパワーレベルに設定するように、調整器を制御する。一実施形態では、制御部2は、
図5に示すように、ロードパワーレベルをパルス状に変化させるように構成されていてもよい。なお、ロードパワーレベルが0に設定されるときには、反射係数は1に設定されてもよく、或いは、第1のRF生成部31aからのソースRF信号の出力が停止されてもよい。
【0037】
一実施形態において、第1のRF生成部31aが、調整器を含む。この実施形態において、制御パラメータは、ソースRF信号(ソース高周波電力)の周波数である。一実施形態では、信号発生器311が調整器であってもよい。ソースRF信号の周波数は、制御部2から第1のRF生成部31a又は信号発生器311に指定される。ソースRF信号の周波数が変更されると、第1のRF生成部31aの負荷からのソースRF信号の反射波のパワーレベルが変化して、ソースRF信号のロードパワーレベルが変化する。
【0038】
別の実施形態において、整合器34が調整器であってもよい。この実施形態において、制御パラメータは、整合器34の中の整合回路に含まれるコンデンサ34cの静電容量又はコンデンサユニット34uの合成静電容量であってもよい。コンデンサ34cの静電容量又はコンデンサユニット34uの合成静電容量は、制御部2によって制御される。コンデンサ34cの静電容量又はコンデンサユニット34uの合成静電容量が変更されると、反射係数が変化する。反射係数の変化により、第1のRF生成部31aの負荷からのソースRF信号の反射波のパワーレベルが変化して、ソースRF信号のロードパワーレベルが変化する。
【0039】
更に別の実施形態において、プラズマ処理装置1は電源38を更に備えていてもよく、当該電源38が調整器であってもよい。電源38は、可変直流電源であり得る。電源38は、チャンバ10の側壁に電圧を印加する。この実施形態において、制御パラメータは、電源38がチャンバ10の側壁に印加する電圧のレベルである。電源38がチャンバ10の側壁に印加する電圧のレベルは、制御部2によって制御される。電源38がチャンバ10の側壁に印加する電圧のレベルが変更されると、反射係数が変化する。反射係数の変化により、第1のRF生成部31aの負荷からのソースRF信号の反射波のパワーレベルが変化して、ソースRF信号のロードパワーレベルが変化する。
【0040】
一実施形態において、制御部2は、事前に準備されたテーブル又は関数を用いて、指定された反射係数の値に対応する制御パラメータの値を特定し、制御パラメータが特定した値を有するように、調整器を制御してもよい。なお、このテーブル又は関数は、ソースRF信号の反射係数の値と制御パラメータの値との間の関係を表す。
【0041】
一実施形態において、制御部2は、調整器における制御パラメータの値と当該値を有する制御パラメータを用いたときにセンサによって測定される反射係数を含む更新データセットを用いて、上記のテーブル又は関数を更新するように構成されていてもよい。このために用いられるセンサは、方向性結合器313であってもよく、或いは、VIセンサ36であってもよい。なお、関数は、更新データセットを含む複数のデータセットにフィッティングする曲線を求めることにより更新される。複数のデータセットの各々は、反射係数の値と当該反射係数の値に対応する制御パラメータの値とを含む。
【0042】
以上説明したプラズマ処理装置1によれば、反射係数を変化させることにより、ロードパワーレベルを変化させることができる。したがって、高周波電源、即ち第1のRF生成部31aにおけるソースRF信号の出力パワーレベルの調整によることなく、ロードパワーレベルを変化させることが可能である。
【0043】
以下、
図6を参照する。
図6は、一つの例示的実施形態に係る制御方法の流れ図である。
図6に示す制御方法(以下、「方法MT」という)は、プラズマ処理装置1に適用され得る。方法MTの各工程においては、プラズマ処理装置1の各部は、制御部2によって制御され得る。
【0044】
方法MTは、工程STpを含んでいてもよい。工程STpでは、チャンバ10内に基板Wが準備される。基板Wは、基板支持部11上に載置される。
【0045】
方法MTは、工程STa及び工程STbを含んでいる。工程STaでは、ソース高周波電力、即ちソースRF信号が、チャンバ10内でガスからプラズマを生成するために第1のRF生成部31aからチャンバ10(又はアンテナ14)に供給される。工程STaが行われているときには、ガスがガス供給部20からチャンバ10内に供給される。また、チャンバ10内の圧力が、指定された圧力に排気システム40によって調整される。
【0046】
工程STbは、工程STaが行われているときに、行われる。工程STbでは、ソース高周波電力、即ちソースRF信号のロードパワーレベルが変更される。ソースRF信号のロードパワーレベルは、パルス状に変化されてもよい。
【0047】
工程STbでは、ソースRF信号のロードパワーレベルを変化させるために、ソースRF信号の反射係数を変化させるよう上述の調整器の制御パラメータの値が調整される。一実施形態においては、上述したように、第1のRF生成部31aが調整器を含んでいてもよく、制御パラメータはソースRF信号の周波数であってもよい。上述したように、信号発生器311が調整器であってもよい。
【0048】
別の実施形態においては、整合器34が調整器であってもよく、制御パラメータは、整合器34の中の整合回路に含まれるコンデンサ34cの静電容量又はコンデンサユニット34uの合成静電容量であってもよい。更に別の実施形態においては、電源38が調整器であってもよく、制御パラメータは、電源38がチャンバ10の側壁に印加する電圧のレベルであってもよい。
【0049】
一実施形態の工程STbでは、事前に準備されたテーブル又は関数を用いて、指定された反射係数の値に対応する制御パラメータの値が特定され、制御パラメータが特定した値を有するように、調整器において調整されてもよい。
【0050】
一実施形態において、方法MTは、上記のテーブル又は関数を更新する工程を更に含んでいてもよい。テーブル又は関数は、調整器における制御パラメータの値と当該値を有する制御パラメータを用いたときにセンサによって測定される反射係数を含む更新データセットを用いて、更新される。上述したように、このために用いられるセンサは、方向性結合器313であってもよく、或いは、VIセンサ36であってもよい。なお、関数は、更新データセットを含む複数のデータセットにフィッティングする曲線を求めることにより更新される。複数のデータセットの各々は、反射係数の値と当該反射係数の値に対応する制御パラメータの値とを含む。
【0051】
以上、種々の例示的実施形態について説明してきたが、上述した例示的実施形態に限定されることなく、様々な追加、省略、置換、及び変更がなされてもよい。また、異なる実施形態における要素を組み合わせて他の実施形態を形成することが可能である。
【0052】
別の実施形態において、プラズマ処理装置は、容量結合型のプラズマ処理装置であってもよい。この場合に、第1のRF生成部31aは、平行平板電極を構成する上部電極と下部電極のうち一方にソースRF信号を供給する。また、この場合に、電源38は、チャンバ10の側壁に電圧を印加してもよく、或いは、上部電極に電圧を印加してもよい。
【0053】
ここで、本開示に含まれる種々の例示的実施形態を、以下の[E1]~[E12]に記載する。
【0054】
[E1]
チャンバと、
前記チャンバ内に設けられた基板支持部と、
前記チャンバ内でガスからプラズマを生成するためにソース高周波電力を供給するように構成された高周波電源と、
前記ソース高周波電力の反射係数を変化させる制御パラメータの値を調整して該反射係数を変化させるように構成された調整器と、
前記ソース高周波電力のロードパワーレベルを変化させるために、前記調整器を制御して前記反射係数を変化させるように構成された制御部と、
を備えるプラズマ処理装置。
【0055】
[E2]
前記高周波電源は、前記調整器を含み、
前記制御パラメータは、前記ソース高周波電力の周波数である、
E1に記載のプラズマ処理装置。
【0056】
[E3]
前記高周波電源は、
その周波数が可変である高周波信号を発生するように構成された信号発生器と、
前記高周波信号を増幅して前記ソース高周波電力を生成するように構成された増幅器と、
を含み、
前記信号発生器が、前記調整器を構成する、E2に記載のプラズマ処理装置。
【0057】
[E4]
前記高周波電源と前記チャンバとの間で接続された整合器を更に備え、
前記整合器は、前記調整器であり、
前記制御パラメータは、前記整合器の中の整合回路に含まれるコンデンサの静電容量又は複数のコンデンサの並列接続回路の合成静電容量である、
E1に記載のプラズマ処理装置。
【0058】
[E5]
前記チャンバに電気的に接続された別の電源を更に備え、
前記別の電源は、前記調整器であり、
前記制御パラメータは、前記別の電源が前記チャンバに印加する電圧のレベルである、
E1に記載のプラズマ処理装置。
【0059】
[E6]
前記制御部は、前記ロードパワーレベルをパルス状に変化させるように構成されている、E1~E5の何れか一項に記載のプラズマ処理装置。
【0060】
[E7]
前記制御部は、前記ソース高周波電力の反射係数の値と前記制御パラメータの値との間の関係を表す事前に準備されたテーブル又は関数を用いて、指定された反射係数の値に対応する前記制御パラメータの値を特定し、前記制御パラメータが特定した該値を有するように、前記調整器を制御するように構成されている、E1~E6の何れか一項に記載のプラズマ処理装置。
【0061】
[E8]
前記ソース高周波電力の反射係数を測定するように構成されたセンサを更に備え、
前記制御部は、前記調整器における前記制御パラメータの前記値と前記センサによって測定された前記反射係数を用いて、前記テーブル又は前記関数を更新するように構成されている、E7に記載のプラズマ処理装置。
【0062】
[E9]
誘導結合型のプラズマ処理装置である、E1~E8の何れか一項に記載のプラズマ処理装置。
【0063】
[E10]
(a)プラズマ処理装置のチャンバ内でガスからプラズマを生成するために高周波電源からソース高周波電力を供給する工程であり、該プラズマ処理装置は、前記チャンバ内に設けられた基板支持部と、前記ソース高周波電力の反射係数を変化させる制御パラメータの値を調整して該反射係数を変化させるように構成された調整器と、を含む、該工程と、
(b)前記ソース高周波電力のロードパワーレベルを変化させる工程と、
を含み、
前記(b)において、前記ソース高周波電力のロードパワーレベルを変化させるために、前記反射係数を変化させるように前記調整器において前記制御パラメータの値が調整される、
制御方法。
【0064】
[E11]
前記高周波電源は、前記調整器を含み、
前記制御パラメータは前記ソース高周波電力の周波数である、
E10に記載の制御方法。
【0065】
[E12]
前記(b)において、前記ロードパワーレベルをパルス状に変化させるように前記調整器において前記制御パラメータの値が調整される、E10又はE11に記載の制御方法。
【0066】
[E13]
前記(b)において、前記ソース高周波電力の反射係数の値と前記制御パラメータの値との間の関係を表す事前に準備されたテーブル又は関数を用いて、指定された反射係数の値に対応する前記制御パラメータの値が特定され、前記制御パラメータの前記値が特定した該値を有するように前記調整器において調整される、E10~E12の何れか一項に記載の制御方法。
【0067】
[E14]
前記調整器における前記制御パラメータの前記値とセンサによって測定された前記反射係数を用いて、前記テーブル又は前記関数を更新する工程を更に含む、E13に記載の制御方法。
【0068】
[E15]
前記プラズマ処理装置は、誘導結合型のプラズマ処理装置である、E10~E14の何れか一項に記載のプラズマ制御方法。
【0069】
以上の説明から、本開示の種々の実施形態は、説明の目的で本明細書で説明されており、本開示の範囲及び主旨から逸脱することなく種々の変更をなし得ることが、理解されるであろう。したがって、本明細書に開示した種々の実施形態は限定することを意図しておらず、真の範囲と主旨は、添付の特許請求の範囲によって示される。
【符号の説明】
【0070】
1…プラズマ処理装置、10…チャンバ、31a…第1のRF生成部、2…制御部。