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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024098938
(43)【公開日】2024-07-24
(54)【発明の名称】画像に含まれた欠陥を補正する装置
(51)【国際特許分類】
   G06T 5/70 20240101AFI20240717BHJP
【FI】
G06T5/00 705
【審査請求】未請求
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023022161
(22)【出願日】2023-02-16
(31)【優先権主張番号】10-2023-0004026
(32)【優先日】2023-01-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】310024033
【氏名又は名称】エスケーハイニックス株式会社
【氏名又は名称原語表記】SK hynix Inc.
【住所又は居所原語表記】2091, Gyeongchung-daero,Bubal-eub,Icheon-si,Gyeonggi-do,Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000796
【氏名又は名称】弁理士法人三枝国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キム ジン ス
(72)【発明者】
【氏名】キム テ ヒョン
(72)【発明者】
【氏名】ペ ジョン ヒョン
(72)【発明者】
【氏名】アン サン ウ
【テーマコード(参考)】
5B057
【Fターム(参考)】
5B057CE02
5B057CE04
5B057CE06
(57)【要約】
【課題】画像に含まれた欠陥を画像処理によって補正する。
【解決手段】画像プロセッサ100は、2×2に配列された第1画素データ、第2画素データ、第3画素データ、及び第4画素データを含む画像データを取得する取得部110と、互いに対角線方向に位置する第1画素データ及び第4画素データの平均値に基づいて第1ガイド画像を取得するガイド画像生成部120と、第1ガイド画像に含まれた高周波成分及び画像データを用いて生成された結果画像を出力する画像演算部130と、を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
2×2に配列された第1画素データ、第2画素データ、第3画素データ、及び第4画素データを含む画像データを取得する取得部と、
互いに対角線方向に位置する上記第1画素データ及び上記第4画素データの平均値に基づいて第1ガイド画像を取得するガイド画像生成部と、
上記第1ガイド画像に含まれた高周波成分及び上記画像データを用いて生成された結果画像を出力する画像演算部と、を含むことを特徴とする画像プロセッサ。
【請求項2】
上記ガイド画像生成部は、
互いに対角線方向に位置する上記第2画素データ及び上記第3画素データの平均値に基づいて第2ガイド画像を取得することを特徴とする請求項1に記載の画像プロセッサ。
【請求項3】
上記画像演算部は、
上記第1ガイド画像に含まれた第1高周波成分または上記第2ガイド画像に含まれた第2高周波成分のうち少なくとも1つを用いて上記結果画像を生成することを特徴とする請求項2に記載の画像プロセッサ。
【請求項4】
上記画像演算部は、
上記第1ガイド画像に関する第1重み、及び上記第2ガイド画像に関する第2重みに応じて上記結果画像を生成することを特徴とする請求項3に記載の画像プロセッサ。
【請求項5】
上記画像演算部は、
上記第1ガイド画像及び上記第2ガイド画像のうち上記画像データとより類似するガイド画像に関する重みをより高く設定することを特徴とする請求項4に記載の画像プロセッサ。
【請求項6】
上記ガイド画像生成部は、
上記画像データに基づいて上記第1画素データ及び上記第4画素データの平均値を含む第1平均値セットを取得し、
上記第1平均値セットのフィッティングカーブを用いて上記第1平均値セットより解像度の増加した上記第1ガイド画像を取得することを特徴とする請求項1に記載の画像プロセッサ。
【請求項7】
上記画像演算部は、
上記第1ガイド画像からローパスフィルタが適用された上記第1ガイド画像を減算して、上記第1ガイド画像に含まれた上記高周波成分を取得することを特徴とする請求項1に記載の画像プロセッサ。
【請求項8】
上記画像演算部は、
上記画像データにローパスフィルタを適用してぼけた画像データを取得し、
上記第1ガイド画像に含まれた上記高周波成分を上記ぼけた画像データに追加して上記結果画像を生成することを特徴とする請求項1に記載の画像プロセッサ。
【請求項9】
上記結果画像は、
上記画像データより上記画像データの少なくとも一部領域に含まれた位相差による欠陥の減少した画像であることを特徴とする請求項1に記載の画像プロセッサ。
【請求項10】
2×2に配列された第1画素データ、第2画素データ、第3画素データ、及び第4画素データを含む画像データを取得する段階と、
互いに対角線方向に位置する上記第1画素データ及び上記第4画素データの平均値に基づいて第1ガイド画像を取得する段階と、
上記第1ガイド画像に含まれた高周波成分及び上記画像データを用いて結果画像を生成する段階と、を含むことを特徴とする画像処理方法。
【請求項11】
互いに対角線方向に位置する上記第2画素データ及び上記第3画素データの平均値に基づいて第2ガイド画像を取得する段階をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の画像処理方法。
【請求項12】
上記結果画像を生成する段階は、
上記第1ガイド画像に含まれた第1高周波成分または上記第2ガイド画像に含まれた第2高周波成分のうち少なくとも1つを用いて上記結果画像を生成する段階を含むことを特徴とする請求項11に記載の画像処理方法。
【請求項13】
上記結果画像を生成する段階は、
上記第1ガイド画像に関する第1重み、及び上記第2ガイド画像に関する第2重みに応じて上記結果画像を生成する段階を含むことを特徴とする請求項12に記載の画像処理方法。
【請求項14】
上記結果画像を生成する段階は、
上記第1ガイド画像及び上記第2ガイド画像のうち上記画像データとより類似するガイド画像に関する重みをより高く設定する段階を含むことを特徴とする請求項13に記載の画像処理方法。
【請求項15】
上記第1ガイド画像を取得する段階は、
上記画像データに基づいて上記第1画素データ及び上記第4画素データの平均値を含む第1平均値セットを取得する段階と、
上記第1平均値セットのフィッティングカーブを用いて上記第1平均値セットより解像度の増加した上記第1ガイド画像を取得する段階と、を含むことを特徴とする請求項10に記載の画像処理方法。
【請求項16】
上記結果画像を生成する段階は、
上記第1ガイド画像からローパスフィルタが適用された上記第1ガイド画像を減算して、上記第1ガイド画像に含まれた上記高周波成分を取得する段階を含むことを特徴とする請求項10に記載の画像処理方法。
【請求項17】
上記結果画像を生成する段階は、
上記画像データにローパスフィルタを適用してぼけた画像データを取得する段階と、
上記第1ガイド画像に含まれた上記高周波成分を上記ぼけた画像データに追加して上記結果画像を生成する段階と、を含むことを特徴とする請求項10に記載の画像処理方法。
【請求項18】
上記結果画像は、
上記画像データの少なくとも一部領域に含まれた位相差による欠陥の減少した画像であることを特徴とする請求項10に記載の画像処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は画像に含まれた欠陥を画像処理によって補正する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、高画素画像センサに対する要求に応じて画素のサイズが小型化することで、1つのマイクロレンズの下に2つ以上のフォトダイオード(photo diode、以下、PD)が配置される形態の画像センサが開発されている。例えば、画像センサは各画素ごとに1つのマイクロレンズを含むように構成されることができるだけでなく、2×2に配列された4つの画素が1つのマイクロレンズを共有するように構成されることができる。4つの画素が1つのマイクロレンズを共有する形態の画像センサはA4C(all 4-coupled)センサということができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
2つ以上の画素が1つのマイクロレンズを共有する形態の画像センサを介して撮影された画像は位相差による欠陥を含む。例えば、A4Cセンサを介して撮影された画像は焦点の設定されていない領域で生じた位相差による欠陥を含む。
【0004】
A4Cセンサで1つのマイクロレンズを通過した光は2つ以上(例えば、4つ)の画素に分かれて入射する。従って、A4Cセンサを含む装置は、撮影する場面のうち焦点の合う第1被写体から入射した光は位相差が生じないが、焦点の合わない第2被写体から入射した光は位相差が生じた画像を取得する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の実施例による画像プロセッサは、2×2に配列された第1画素データ、第2画素データ、第3画素データ、及び第4画素データを含む画像データを取得する取得部と、互いに対角線方向に位置する上記第1画素データ及び上記第4画素データの平均値に基づいて第1ガイド画像を取得するガイド画像生成部と、上記第1ガイド画像に含まれた高周波成分及び上記画像データを用いて生成された結果画像を出力する画像演算部と、を含んでもよい。
【0006】
本開示の実施例による画像処理方法は、2×2に配列された第1画素データ、第2画素データ、第3画素データ、及び第4画素データを含む画像データを取得する段階と、互いに対角線方向に位置する上記第1画素データ及び上記第4画素データの平均値に基づいて第1ガイド画像を取得する段階と、上記第1ガイド画像に含まれた高周波成分及び上記画像データを用いて結果画像を生成する段階と、を含んでもよい。
【発明の効果】
【0007】
本開示によると、A4Cセンサを含む装置は撮影された画像に含まれた欠陥(例えば、位相差による欠陥)を画像処理によって減少させることができる。また、装置は位相差による欠陥は減少させながらも撮影された画像に含まれたディテールは最大限に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施例による画像プロセッサの構成を概略的に説明するための図である。
図2】本発明の実施例による画像プロセッサ及び画像センサの構成を概略的に説明するための図である。
図3】本発明の実施例によって画像プロセッサがG(green)補間を行う方法の例示を説明するための図である。
図4】本発明の実施例によって画像プロセッサが画像データに基づいてガイド画像を取得する方法を説明するための図である。
図5】本発明の実施例によって画像プロセッサがガイド画像を取得する具体的な方法を説明するための図である。
図6】本発明の実施例によって画像プロセッサがガイド画像を用いて画像データより欠陥の減少した結果画像を取得する方法を説明するための図である。
図7】本発明の実施例によって位相差による欠陥の減少した結果画像の例示を説明するための図である。
図8】本発明の実施例によって欠陥の減少した結果画像を取得する方法の流れを説明するための図である。
図9】本発明の実施例によって欠陥の減少した結果画像を取得する具体的な方法の流れを説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書または出願に開示されている本発明の概念による実施例の特定の構造的または機能的説明は本発明の概念による実施例を説明する目的でのみ例示されており、本発明の概念による実施例は様々な形態で実施することができ、本明細書または出願に説明された実施例に限定されると解釈すべきではない。
【0010】
以下において、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が本発明の技術的思想を容易に実施できる程度に詳細に説明するために、本発明の実施例を添付の図面を参照して説明する。
【0011】
図1は本発明の実施例による画像プロセッサの構成を概略的に説明するための図である。
【0012】
図1を参照すると、画像プロセッサ100は、取得部110、ガイド画像生成部120、及び画像演算部130を含んでもよい。
【0013】
取得部110は2×2に配列された第1画素データ、第2画素データ、第3画素データ、及び第4画素データを含む画像データを取得することができる。画像データについては図2を参照して後述する。
【0014】
ガイド画像生成部120は、互いに対角線方向に位置する第1画素データ及び第4画素データの平均値に基づいて第1ガイド画像を取得することができる。ガイド画像生成部120は互いに対角線方向に位置する第2画素データ及び第3画素データの平均値に基づいて第2ガイド画像を取得することができる。ガイド画像については図4及び図5を参照して後述する。
【0015】
画像演算部130は第1ガイド画像に含まれた高周波成分を用いて画像データより欠陥の減少した画像を生成することができる。画像演算部130は上記生成された欠陥の減少した画像を出力することができる。欠陥の減少した画像生成については図6を参照して後述する。本開示において、欠陥の減少した画像は結果画像ということができる。
【0016】
画像演算部130は第1ガイド画像に含まれた第1高周波成分または第2ガイド画像に含まれた第2高周波成分のうち少なくとも1つを用いて上記欠陥の減少した画像を生成することができる。例えば、画像演算部130は第1ガイド画像に関する第1重み、及び第2ガイド画像に関する第2重みに応じて上記欠陥の減少した画像を生成することができる。重みについては図6を参照して後述する。
【0017】
図2は本発明の実施例による画像プロセッサ及び画像センサの構成を概略的に説明するための図である。図2では、図1で説明した構成及びその他の追加構成についてより詳細に説明する。
【0018】
図2を参照すると、画像プロセッサ100は、受信部112、G補間部114、ガイド画像生成部120、画像演算部130、及びR/B補間部140を含んでもよい。図2に示す受信部112及びG補間部114は図1の取得部110に含まれてもよい。また、画像プロセッサ100は受信部112を介して画像センサ200からRAWデータを受信することができる。画像プロセッサ100は欠陥の減少したRGB画像を外部モジュール300に出力することができる。
【0019】
画像センサ200は画素アレイ210を介してRAWデータを取得することができる。画素アレイ210は2つ以上の画素が1つのマイクロレンズを共有するように構成されてもよい。例えば、画素アレイ210は2×2に配列された第1画素211、第2画素212、第3画素213、及び第4画素214を含んでもよい。第1画素211、第2画素212、第3画素213、及び第4画素214は同じ色(例えば、G(green))に対応するカラーフィルタを含んでもよい。また、第1画素211、第2画素212、第3画素213、及び第4画素214は1つのマイクロレンズを共有することができる。本開示では、1つのマイクロレンズを共有する2つ以上の画素(例えば、第1画素211、第2画素212、第3画素213、及び第4画素214)は1つの単位画素(unit pixel)に含まれるということができる。
【0020】
2つ以上の画素が1つのマイクロレンズを共有する形態の画像センサ200を介して撮影されたRAWデータは位相差による欠陥を含むことができる。例えば、画像センサ200を介して取得したRAWデータは焦点の設定されていない領域で生じた位相差による欠陥を含むことができる。画像センサ200に入射した光のうち1つのマイクロレンズを通過した光は、4つの画素(例えば、第1画素211、第2画素212、第3画素213、及び第4画素214)に分かれて入射することができる。従って、画像センサ200は、撮影される場面のうち焦点の合う第1被写体から入射した光は位相差が生じないが、焦点の合わない第2被写体から入射した光は位相差が生じたRAWデータを取得することができる。
【0021】
画像センサ200はRAWデータを出力することができる。RAWデータは画素アレイ210を介して取得した画素値を含むことができる。RAWデータは2つ以上の色に対応する画素値を含むことができる。例えば、RAWデータはG色に対応する画素値、R色に対応する画素値、及びB色に対応する画素値を含むことができる。
【0022】
画像プロセッサ100は受信部112を介して画像センサ200からRAWデータを受信することができる。受信部112はRAWデータをG補間部114に提供することができる。
【0023】
G補間部114はRAWデータに対してG補間(green interpolation)を行うことができる。例えば、G補間部114はRAWデータに含まれた画素値のうちR色及びB色に対応する画素値をG色に対応するように補間(interpolation)することができる。G補間部114で行われる補間については図3を参照して後述する。
【0024】
G補間部114はG色に補間された画像データを取得することができる。本開示では、画像データはRAWデータに基づいてG補間が行われたデータを示すことができる。従って、画像データに含まれた画素データ(例えば、第1画素データ、第2画素データ、第3画素データ、第4画素データ)はG色に対応することができる。また、G補間部114は位相差による欠陥を含むRAWデータに基づいて画像データを取得するため、画像データも位相差による欠陥を含むことができる。
【0025】
ガイド画像生成部120は画像データに基づいて第1ガイド画像及び/または第2ガイド画像を取得することができる。ガイド画像については図4及び図5を参照して後述する。
【0026】
画像演算部130はガイド画像に基づいて画像データより欠陥の減少した画像を取得することができる。画像演算部130は欠陥の減少した画像をR/B補間部140に提供することができる。上記欠陥の減少した画像とは、RAWデータまたは画像データの少なくとも一部領域に含まれた位相差による欠陥の減少した画像であることができる。本開示では、欠陥の減少した画像を結果画像ということができる。即ち、本開示における結果画像は、図2の欠陥の減少した画像に対応することができる。欠陥の減少した画像については図6を参照して後述する。
【0027】
R/B補間部140は欠陥の減少した画像に対してR補間及びB補間を行うことができる。ガイド画像生成部120及び画像演算部130はG色に補間された画像データに基づいて欠陥の減少した画像を生成するため、欠陥の減少した画像はG色に対応することができる。従って、R/B補間部140は欠陥の減少した画像に含まれた画素値の一部に対してR補間またはB補間を行うことができる。例えば、R/B補間部140は欠陥の減少した画像に含まれた画素値のうちG補間が行われる前にR色(またはB色)に対応していた画素値をR色(またはB色)に対応するように補間することができる。
【0028】
R/B補間部140はG補間部114でR(またはB)色をG色に変換することによる前後比率を用いてG色の画素値をR(またはB)色に再変換することができる。例えば、R/B補間部140は欠陥の減少した画像に含まれたG色の画素値にR/G比率(またはB/G比率)を乗じてR(またはB)色に変換することができる。
【0029】
画像プロセッサ100はR/B補間部140を介して欠陥の減少したRGB画像を取得することができる。画像プロセッサ100は欠陥の減少したRGB画像を外部モジュール300に出力することができる。例えば、外部モジュール300はAP(application processor)、メモリ、またはディスプレイであってもよい。その他にも、外部モジュール300は、画像プロセッサ100が欠陥の減少したRGB画像を出力することができる様々な部品または装置であってもよい。
【0030】
図3は本発明の実施例によって画像プロセッサがG(green)補間を行う方法の例示を説明するための図である。図3で説明するG補間は図2のG補間部114が行うものと理解することができる。
【0031】
G補間部114はRAWデータ310に含まれた画素値のうちR色またはB色に対応する画素値をG色に補間することができる。例えば、G補間部114はRAWデータ310に含まれた画素値のうちR色に対応する第1画素値R1、第2画素値R2、第3画素値R3、及び第4画素値R4をG色に変換してG色に対応する第1画素データG’1、第2画素データG’2、第3画素データG’3、第4画素データG’4を取得することができる。
【0032】
G補間部114はローカル領域の色比率(color ratio)を用いてG補間を行うことができる。例えば、G補間部114は、数式1を用いてR色に対応する第1画素値R1をG色に対応する第1画素データG’1に変換することができる。
【0033】
【数1】
【0034】
数式1を参照すると、G補間部114は補間対象である第1画素値R1の周囲に位置する画素値に基づいてG色とR色との比率を計算し、上記計算した比率に第1画素値R1を乗じてG色の第1画素データG’1を取得することができる。
【0035】
または、G補間部114はローカル領域の色比率の他に様々な方法を用いてG補間を行うこともできる。例えば、G補間部114は線形補間(linear interpolation)や多項式カーブフィッティング(polynomial curve fitting)などを用いてRAWデータ310に対してG補間を行うことができる。
【0036】
参照番号320は、RAWデータ310に含まれた画素値のうちR色に対応する画素値R1、R2、R3、R4に対してG補間が行われた様子を示す。G補間部114は、RAWデータ310に含まれた画素値のうちR色に対応する画素値R1、R2、R3、R4だけでなく、B色に対応する画素値に対してもG補間を行うことができる。G補間部114は、RAWデータ310に含まれたR色及び/またはB色に対応する画素値をG色に変換して画像データ(不図示)を取得することができる。
【0037】
また、本開示では、画像プロセッサ100がRAWデータ310をG色に補間することを前提に説明しているが、これは一例に過ぎず、本開示の権利範囲は制限しない。例えば、画像プロセッサ100は、RAWデータをG色に補間する代わりに、R色、B色、またはその他の色に補間して画像データを取得する場合も本開示を適用することができる。
【0038】
図4は本発明の実施例によって画像プロセッサが画像データに基づいてガイド画像を取得する方法を説明するための図である。
【0039】
図4を参照すると、画像データ400は2×2に配列された第1画素データ401、第2画素データ402、第3画素データ403、及び第4画素データ404を含んでもよい。画像データ400はRAWデータ310に基づいてG補間されたデータを示すことができる。第1画素データ401、第2画素データ402、第3画素データ403、及び第4画素データ404はRAWデータ310に含まれたG色に対応する画素値であるか、またはRAWデータ310に含まれたR(またはB)色に対応する画素値がG色に補間された値であってもよい。または、第1画素データ401、第2画素データ402、第3画素データ403、及び第4画素データ404は1つのマイクロレンズを共有する1つの単位画素を介して取得した画素データであってもよい。
【0040】
ガイド画像生成部120は互いに対角線方向に位置する第1画素データ401及び第4画素データ404の平均値411に基づいて第1ガイド画像415を取得することができる。例えば、ガイド画像生成部120は、画像データ400に基づいて第1画素データ401及び第4画素データ404の平均値411を含む第1平均値セット410を取得することができる。ガイド画像生成部120は、第1平均値セット410を用いて第1平均値セット410より解像度の増加した第1ガイド画像415を取得することができる。ガイド画像生成部120が第1平均値セット410を用いて第1ガイド画像415を取得する方法については、図5を参照して後述する。
【0041】
ガイド画像生成部120は互いに対角線方向に位置する第2画素データ402及び第3画素データ403の平均値421に基づいて第2ガイド画像425を取得することができる。例えば、ガイド画像生成部120は、画像データ400に基づいて第2画素データ402及び第3画素データ403の平均値421を含む第2平均値セット420を取得することができる。ガイド画像生成部120は、第2平均値セット420を用いて第2平均値セット420より解像度の増加した第2ガイド画像425を取得することができる。
【0042】
図4を参照すると、ガイド画像生成部120は単位画素内で互いに対角線方向に位置する画素から取得した画素データを平均演算することができる。ガイド画像生成部120は、1つのマイクロレンズを通過して4つの画素に入射した光のうち、対角線方向に位置する2つの画素に入射した光を用いてガイド画像(例えば、第1ガイド画像415、第2ガイド画像425)を取得することができる。
【0043】
ガイド画像生成部120は、単位画素内で互いに対角線方向に位置する画素データ(例えば、第1画素データ401と第4画素データ404、または第2画素データ402と第3画素データ403)を平均演算することにより、画像データ400に含まれた位相差による欠陥を減少させることができる。ガイド画像生成部120が画像データ400に基づいて第1平均値セット410(または第2平均値セット420)を取得することにより、画像データ400に含まれた位相差による欠陥が除去されることができる。画像データ400に含まれた欠陥は、1つのマイクロレンズを通過した光が2×2に配列された4つの画素に分けられることにより、行方向及び列方向に生じる位相差によるものであることができる。しかし、ガイド画像生成部120が画像データ400に含まれた対角線方向の画素データを平均演算すると、行方向の位相差と列方向の位相差が相殺されるため、画像データ400に含まれた位相差による欠陥が除去されることができる。
【0044】
画像プロセッサ100は、ガイド画像生成部120で取得したガイド画像(例えば、第1ガイド画像415、第2ガイド画像425)に含まれた高周波成分を用いて、画像データ400より欠陥の減少した画像を生成することができる。ただし、画像プロセッサ100がガイド画像に含まれた高周波成分を用いて欠陥の減少した画像を生成するためには、画像データ400とガイド画像(例えば、第1ガイド画像415、第2ガイド画像425)の解像度が一致しなければならない。
【0045】
ただし、平均演算によって取得した平均値セット(例えば、第1平均値セット410、第2平均値セット420)は画像データ400に対して解像度が1/4であることができる。例えば、平均値セットの横長及び縦長は、画像データ400の横長及び縦長に対してそれぞれ1/2であることができる。従って、ガイド画像生成部120は、平均値セット(例えば、第1平均値セット410、第2平均値セット420)をリサイズして画像データ400のサイズに対応するガイド画像(例えば、第1ガイド画像415、第2ガイド画像425)を取得することができる。図5では、ガイド画像生成部120が平均値セット(例えば、第1平均値セット410、第2平均値セット420)をリサイズしてガイド画像(例えば、第1ガイド画像415、第2ガイド画像425)を取得する方法の例示を説明する。
【0046】
図5は本発明の実施例によって画像プロセッサがガイド画像を取得する具体的な方法を説明するための図である。
【0047】
図5を参照すると、ガイド画像生成部120は第1平均値セット410をリサイズして第1ガイド画像415を取得することができる。例えば、ガイド画像生成部120は、第1平均値セット410を用いて第1平均値セット410より解像度の増加した第1ガイド画像415を取得することができる。第1ガイド画像415の解像度は画像データ400の解像度に対応することができる。図5では、ガイド画像生成部120が第1平均値セット410に基づいて第1ガイド画像415を取得することについて説明するが、図5で説明する内容はガイド画像生成部120が第2平均値セット420に基づいて第2ガイド画像425を取得する場合も適用することができる。
【0048】
図5を参照すると、第1平均値セット410は平均値(例えば、AVG00、AVG01、AVG02など)を含んでもよい。第1平均値セット410に含まれた平均値は、画像データ400に含まれた画素データのうち1つの単位画素に含まれ、互いに対角線方向(例えば、左上端及び右下端)に位置する画素データ(例えば、第1画素データ401と第4画素データ404)の平均値であってもよい。また、第1平均値セット410に含まれた平均値はAVGABということができ、AVGABはA+1番目の行、B+1番目の列に位置する平均値を示すことができる。
【0049】
ガイド画像生成部120は、第1平均値セット410のフィッティングカーブを用いて第1平均値セット410より解像度の増加した第1ガイド画像415を取得することができる。
【0050】
例えば、1番目の行を中心に説明すると、AVG00の座標は(-4、0)、AVG01の座標は(-2、0)、AVG02の座標は(0、0)、AVG03の座標は(2、0)、及びAVG04の座標は(4、0)であることができる。数式2は上記5つの座標に該当する値(AVG00、AVG01、AVG02、AVG03、AVG04)を通るフィッティングカーブに該当することができる。
【0051】
【数2】
【0052】
数式2において、xは座標、yは座標に該当する値(平均値)に対応することができる。ガイド画像生成部120は数式2のcoef0、coef1、coef2、coef3、及びcoef4を取得するために、数式2に1番目の行の平均値を代入することができる。数式3は、数式2のxに座標-4、-2、0、2、及び4を代入し、数式2のyに各座標に該当する平均値AVG00、AVG01、AVG02、AVG03、及びAVG04を代入した数式を示す。
【0053】
【数3】
【0054】
数式3を行列(matrix)形態で示すと、数式4の通りである。
【0055】
【数4】
【0056】
数式4に含まれた座標に関する行列の逆行列(inverse matrix)を両辺に乗じると、数式5の通りである。
【0057】
【数5】
【0058】
ガイド画像生成部120は数式5を用いてcoef0、coef1、coef2、coef3、及びcoef4を取得することができる。ガイド画像生成部120は、取得したcoef0、coef1、coef2、coef3、及びcoef4に基づいて1番目の行に含まれた平均値(AVG00、AVG01、AVG02、AVG03、AVG04)を通るフィッティングカーブ(数式2)を取得することができる。
【0059】
ガイド画像生成部120は上記数式2に対応するフィッティングカーブを用いて(-5、0)、(-3、0)、(-1、0)、(1、0)、(3、0)、及び(5、0)座標に該当するy値を計算することができる。例えば、ガイド画像生成部120はフィッティングカーブに対応する数式2にx=1を代入することにより、(1、0)座標に該当するy値(例えば、第1ガイド画像415に含まれる画素値)を取得することができる。
【0060】
図5に関して第1平均値セット410の1番目の行に基づいて説明したが、ガイド画像生成部120は第1平均値セット410に含まれた他の平均値に対しても図5で説明した方法を適用することができる。
【0061】
ガイド画像生成部120は、第1平均値セット410のフィッティングカーブ(例えば、数式2)を用いて第1平均値セット410より解像度が4倍向上した第1ガイド画像415を取得することができる。例えば、ガイド画像生成部120は、第1平均値セット410に対して横長が2倍、縦長が2倍増加した第1ガイド画像415を取得することができる。第1ガイド画像415は画像データ400と一致する解像度を有することができる。
【0062】
図6は本発明の実施例によって画像プロセッサがガイド画像を用いて画像データより欠陥の減少した結果画像を取得する方法を説明するための図である。
【0063】
画像演算部130は、ガイド画像に含まれた高周波成分を用いて画像データ400より欠陥の減少した画像630を生成することができる。例えば、画像演算部130は、第1ガイド画像415に含まれた第1高周波成分615を画像データ400に追加して画像データ400より欠陥の減少した画像630を取得することができる。他の例を挙げると、画像演算部130は、第1ガイド画像415に含まれた第1高周波成分615または第2ガイド画像425に含まれた第2高周波成分625のうち少なくとも1つを画像データ400に追加して欠陥の減少した画像630を生成することができる。本開示における欠陥の減少した画像630は、結果画像ということができる。
【0064】
図6を参照すると、画像演算部130は、画像データ400にローパスフィルタ(low pass filter)を適用してぼけた画像データ600を取得することができる。例えば、画像演算部130は画像データ400にカーネル(kernel)を用いて平均値フィルタリング(mean filtering)を行うことができる。
【0065】
図2で説明したように、画像データ400は位相差による欠陥を含むことができる。そのため、画像演算部130は画像データ400にローパスフィルタを適用することにより、画像データ400の全体的な形態は保持しながらも位相差による欠陥は減少したぼけた画像データ600を取得することができる。ただし、画像演算部130は、画像データ400から欠陥は最大限減少させながら画像データ400に含まれた高周波成分は最大限に保持するために、ぼけた画像データ600に高周波成分(例えば、第1高周波成分615及び/または第2高周波成分625)を追加して欠陥の減少した画像630を生成することができる。
【0066】
画像演算部130はガイド画像(例えば、415、425)にローパスフィルタ(例えば、平均値フィルタ)を適用することにより、ぼけたガイド画像(例えば、610、620)を取得し、ガイド画像(例えば、415、425)からぼけたガイド画像(例えば、610、620)を減算することによってガイド画像(例えば、415、425)に含まれた高周波成分(例えば、615、625)を取得することができる。例えば、画像演算部130は、第1ガイド画像415からローパスフィルタが適用された第1ガイド画像610を減算して第1ガイド画像に含まれた第1高周波成分615を取得することができる。また、画像演算部130は、第2ガイド画像425からローパスフィルタが適用された第2ガイド画像620を減算して第2ガイド画像に含まれた第2高周波成分625を取得することができる。
【0067】
第1ガイド画像415と第2ガイド画像425は、互いに異なる対角線方向に画素データを平均演算して生成されたため、互いに異なる方向のテクスチャをより多く含むことができる。例えば、第1ガイド画像415は、画像データ400に含まれたテクスチャのうち左上端から右下端に向かう方向、即ち「\」方向のテクスチャを第2ガイド画像425より多く保存することができる。また、第2ガイド画像425は、画像データ400に含まれたテクスチャのうち右上端から左下端に向かう方向、即ち「/」方向のテクスチャを第1ガイド画像415より多く保存することができる。従って、画像演算部130は、第1ガイド画像415の第1高周波成分615と第2ガイド画像425の第2高周波成分625を一緒に用いるか、または選択的に用いることで、より良い品質の欠陥の減少した画像630を取得することができる。
【0068】
画像演算部130は、第1ガイド画像415に関する第1重みa1、及び第2ガイド画像425に関する第2重みa2に応じて欠陥の減少した画像630を生成することができる。例えば、画像演算部130は、第1高周波成分615に第1重みa1を乗じた値及び第2高周波成分625に第2重みa2を乗じた値をぼけた画像データ600に追加して欠陥の減少した画像630を生成することができる。
【0069】
画像演算部130は様々な方式で第1重みa1と第2重みa2を決めてもよい。画像演算部130は、第1ガイド画像415及び第2ガイド画像425のうち画像データ400とより類似するガイド画像に関する重みをより高く設定することができる。
【0070】
例えば、画像演算部130は、第1ガイド画像415と画像データ400の類似度に基づいて第1重みa1を決め、第2ガイド画像425と画像データ400の類似度に基づいて第2重みa2を決めてもよい。数式6はガイド画像(例えば、415、425)と画像データ400の類似度に基づいて決まった重み(例えば、a1、a2)を表す。
【0071】
【数6】
【0072】
他の例を挙げると、画像演算部130は、第1ガイド画像415と第2ガイド画像425のうち画像データ400とより類似するガイド画像(例えば、415、425)の高周波成分(例えば、615、625)をより多く画像データ400に追加できるように、重み(例えば、a1、a2)を適応的(adaptive)に決めてもよい。数式7は適応的に決まった重み(例えば、a1、a2)を表す。
【0073】
【数7】
【0074】
さらに他の例を挙げると、画像演算部130は、第1ガイド画像415と第2ガイド画像425のうち画像データ400とより類似するガイド画像(例えば、415、425)の高周波成分(例えば、615、625)のみを選択的に画像データ400に追加できるように、重み(例えば、a1、a2)を決めてもよい。数式8は選択的に決まった重み(例えば、a1、a2)を表す。
【0075】
【数8】
【0076】
数式6~数式8において、Intpは画像データ400、Guideは第1ガイド画像415、Guideは第2ガイド画像425を表すことができる。また、数式6~数式8で説明した方式の他にも、画像演算部130は様々な方式で第1重みa1と第2重みa2を決めることができる。
【0077】
画像演算部130は、図6に関して説明した方式で欠陥の減少した画像630を取得することができる。本開示では、欠陥の減少した画像630は画像データ400の少なくとも一部領域に含まれた位相差による欠陥の減少した画像であることができる。また、画像演算部130は、ぼけた画像データ600に第1高周波成分615または第2高周波成分625の少なくとも1つを追加することにより、画像データ400より位相差による欠陥は減少しながら画像データ400に含まれた高周波成分が保持(例えば、鮮明度や鮮鋭度が保持)された欠陥の減少した画像630を取得することができる。
【0078】
図7は本発明の実施例によって位相差による欠陥の減少した結果画像の例示を説明するための図である。
【0079】
図2を参照すると、画像プロセッサ100は画像センサ200からRAWデータを受信することができ、本開示による画像処理を介して欠陥の減少したRGB画像を生成し出力することができる。図7の参照番号710は上記RAWデータに対応する画像の例示であり、参照番号720は上記欠陥の減少したRGB画像の例示である。参照番号710と参照番号720を比較すると、参照番号710は焦点の合わない領域に位相差による欠陥を含むことができ、参照番号720は焦点の合わない領域であっても位相差による欠陥を含まないことができる。画像プロセッサ100は、図1図6で説明した方式を用いて参照番号710より位相差による欠陥の減少した参照番号720の画像を取得することができる。
【0080】
図8は本発明の実施例によって欠陥の減少した結果画像を取得する方法の流れを説明するための図である。図8で説明する段階は、図1または図2の画像プロセッサ100、または画像プロセッサ100に含まれた構成(例えば、110、120、130)によって行われると理解することができる。
【0081】
段階S801では、画像プロセッサ100(例えば、取得部110)は、2×2に配列された第1画素データ401、第2画素データ402、第3画素データ403、及び第4画素データ404を含む画像データ400を取得することができる。
【0082】
段階S803では、画像プロセッサ100(例えば、ガイド画像生成部120)は、互いに対角線方向に位置する第1画素データ401及び第4画素データ404の平均値411に基づいて第1ガイド画像415を取得することができる。
【0083】
段階S805では、画像プロセッサ100(例えば、画像演算部130)は、第1ガイド画像415に含まれた高周波成分(例えば、第1高周波成分615)及び画像データ400を用いて、結果画像(例えば、画像データ400より欠陥の減少した画像630)を生成することができる。
【0084】
図9は本発明の実施例によって欠陥の減少した結果画像を取得する具体的な方法の流れを説明するための図である。図9で説明する段階は、図1または図2の画像プロセッサ100、または画像プロセッサ100に含まれた構成(例えば、110、120、130)によって行われると理解することができる。
【0085】
段階S901では、画像プロセッサ100(例えば、受信部112)は画像センサ200からRAWデータを受信することができる。
【0086】
段階S903では、画像プロセッサ100(例えば、G補間部114)はG補間により画像データ400を取得することができる。
【0087】
段階S905では、画像プロセッサ100(例えば、画像演算部130)は、画像データ400にローパスフィルタを適用してぼけた画像データ600を取得することができる。段階S905は、段階S907及びS909とは独立して行われてもよく、段階が行われる前後関係は限定されない。
【0088】
段階S907では、画像プロセッサ100(例えば、ガイド画像生成部120)は、画像データ400に含まれた画素データ(例えば、第1画素データ401と第4画素データ404、または第2画素データ402と第3画素データ403)の平均値に基づいて第1ガイド画像415及び/または第2ガイド画像425を取得することができる。
【0089】
段階S909では、画像プロセッサ100(例えば、画像演算部130)は、第1ガイド画像415に含まれた第1高周波成分615を取得するか、及び/または第2ガイド画像425に含まれた第2高周波成分625を取得することができる。
【0090】
段階S911では、画像プロセッサ100(例えば、画像演算部130)は、ぼけた画像データ600に第1高周波成分615及び/または第2高周波成分625を追加することができる。
【0091】
段階S913では、画像プロセッサ100(例えば、画像演算部130)は、結果画像(例えば、欠陥の減少した画像630)を生成することができる。
【0092】
段階S915では、画像プロセッサ100(例えば、R/B補間部140)は、R、B補間により欠陥の減少したRGB画像(例えば720)を生成することができる。
【符号の説明】
【0093】
100 画像プロセッサ
110 取得部
120 ガイド画像生成部
130 画像演算部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9