(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025014056
(43)【公開日】2025-01-28
(54)【発明の名称】三次元メモリのためのコンタクト構造
(51)【国際特許分類】
H10B 43/50 20230101AFI20250121BHJP
H10B 43/27 20230101ALI20250121BHJP
H10D 30/68 20250101ALI20250121BHJP
H10D 30/69 20250101ALI20250121BHJP
H10D 30/01 20250101ALI20250121BHJP
【FI】
H10B43/50
H10B43/27
H01L29/78 371
H10D30/69
H10D30/01 501
【審査請求】有
【請求項の数】26
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024193118
(22)【出願日】2024-11-01
(62)【分割の表示】P 2023008085の分割
【原出願日】2020-03-13
(71)【出願人】
【識別番号】519237948
【氏名又は名称】長江存儲科技有限責任公司
【氏名又は名称原語表記】Yangtze Memory Technologies Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.88 Weilai 3rd Road,East Lake High-tech Development Zone,Wuhan,Hubei,China
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】ジョンワン・スン
(72)【発明者】
【氏名】ジョン・ジャン
(72)【発明者】
【氏名】ウェンシ・ジョウ
(72)【発明者】
【氏名】レイ・リウ
(72)【発明者】
【氏名】ジリアン・シア
(57)【要約】
【課題】階段構造を用いることなく、鉛直に積み重ねられたメモリセルのワード線と制御ゲートとの間の電気的連結を提供し得る3Dメモリのコンタクト構造に対する要求がある。
【解決手段】3Dメモリ構造、および3Dメモリ構造を形成するための方法の実施形態が開示されている。製作方法は、基板に交互の誘電性スタックを配置するステップを含み、交互の誘電性スタックは、互いの上に交互に積み重ねられる第1および第2の誘電層を有する。次に、誘電層対が複数のコンタクト開口のうちの少なくとも1つの内側で露出させられ得るように、複数のコンタクト開口が交互の誘電性スタックに形成され得る。方法は、第2の誘電層を導電層で置き換えることで、交互の導電層および誘電層の膜スタックを形成するステップと、交互の導電層および誘電層の膜スタックにおいて導電層と接触するためにコンタクト構造を形成するステップとをさらに含む。
【選択図】
図20
【特許請求の範囲】
【請求項1】
交互の導電層及び誘電層を含む膜スタックと、
前記膜スタックを通じて延びるメモリストリングであって、前記メモリストリングの各々が、メモリ膜、チャネル層及びコア充填膜を含む、メモリストリングと、
前記膜スタック上に配置されるビット線構造と、
前記膜スタック内に配置されるコンタクト構造であって、前記コンタクト構造が、前記メモリストリングの間に配置され、前記メモリストリングの各々が、前記ビット線構造の1つに接触している、コンタクト構造と、
を備える、三次元(3D)メモリ構造。
【請求項2】
前記コンタクト構造が、前記誘電層及び前記導電層の1つ以上を通じて延び、前記導電層の1つが、前記コンタクト構造の少なくとも1つに接続される、請求項1に記載の3Dメモリ構造。
【請求項3】
前記コンタクト構造が、導電性材料を囲むライナを備える、請求項1に記載の3Dメモリ構造。
【請求項4】
前記ライナが、前記コンタクト構造を前記膜スタックの1つ以上の導電層から分離するように構成される絶縁体を備える、請求項3に記載の3Dメモリ構造。
【請求項5】
前記膜スタックに延びる共通ソースコンタクトをさらに備え、前記共通ソースコンタクトが、基板に接続される、請求項1に記載の3Dメモリ構造。
【請求項6】
前記共通ソースコンタクトが、前記共通ソースコンタクトを前記膜スタックの前記導電層から電気的に分離するように構成される分離ライナを備える、請求項5に記載の3Dメモリ構造。
【請求項7】
基板をさらに備え、前記膜スタックが、前記基板上に配置され、前記基板から離れた前記コンタクト構造の側面が、前記基板から離れた前記膜スタックの側面と同一平面にある、請求項1に記載の3Dメモリ構造。
【請求項8】
前記コンタクト構造が、前記メモリストリングによって囲まれる、請求項1に記載の3Dメモリ構造。
【請求項9】
前記導電性材料が、タングステン(W)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、コバルト(Co)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、窒化チタン(TiN)、窒化タンタル(TaN)、及び/又は、それらの任意の組み合わせを含む、請求項3に記載の3Dメモリ構造。
【請求項10】
互いの上に交互に積層された導電層及び誘電層を含む膜スタックと、
前記膜スタックを通じて垂直に延びる複数のメモリストリングと、
前記膜スタック内に配置される複数のコンタクト構造であって、導電性材料を囲むライナを備えるコンタクト構造と、
を備え、
前記複数のコンタクト構造が、1つ以上の前記誘電層を垂直に延び、前記膜スタックの前記導電層の1つが、前記複数のコンタクト構造の少なくとも1つに接続されており、
前記コンタクト構造が、前記メモリストリングの間に配置される、三次元(3D)メモリ構造。
【請求項11】
前記複数のメモリストリングが、メモリ膜、チャネル層及びコア充填膜を含む、請求項10に記載の3Dメモリ構造。
【請求項12】
前記ライナが、前記複数のコンタクト構造を前記膜スタックの1つ以上の導電層から分離するように構成される絶縁体を備える、請求項10に記載の3Dメモリ構造。
【請求項13】
前記膜スタックを通じて垂直に延びる共通ソースコンタクトをさらに備え、前記共通ソースコンタクトが基板に接続される、請求項10に記載の3Dメモリ構造。
【請求項14】
前記共通ソースコンタクトが、前記共通ソースコンタクトを前記膜スタックの前記導電層から分離するように構成される分離ライナを備える、請求項13に記載の3Dメモリ構造。
【請求項15】
基板をさらに備え、前記膜スタックが前記基板上に配置され、前記基板から離れた前記コンタクト構造の側面が、前記基板から離れた前記膜スタックの側面と同一平面にある、請求項10に記載の3Dメモリ構造。
【請求項16】
前記コンタクト構造が、前記メモリストリングによって囲まれる、請求項10に記載の3Dメモリ構造。
【請求項17】
前記導電性材料が、タングステン(W)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、コバルト(Co)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、窒化チタン(TiN)、窒化タンタル(TaN)、及び/又は、それらの任意の組み合わせを含む、請求項10に記載の3Dメモリ構造。
【請求項18】
互いの上に交互に積層された導電層及び誘電層を含む膜スタックと、
前記膜スタックを通じて垂直に延びる複数のメモリストリングと、
前記膜スタックを通じて垂直に延びる共通ソースコンタクトと、
前記膜スタック内に配置される複数のコンタクト構造と、
を備え、
前記複数のコンタクト構造が、1つ以上の前記誘電層を垂直に延び、前記膜スタックの前記導電層の1つが、前記複数のコンタクト構造の少なくとも1つに接続され、
前記コンタクト構造が、前記メモリストリングの間に配置される、三次元(3D)メモリ構造。
【請求項19】
前記複数のメモリストリングが、メモリ膜、チャネル層及びコア充填膜を含む、請求項18に記載の3Dメモリ構造。
【請求項20】
前記コンタクト構造が、導電性材料を囲むライナを備える、請求項18に記載の3Dメモリ構造。
【請求項21】
前記ライナが、前記複数のコンタクト構造を前記膜スタックの1つ以上の導電層から分離するように構成される絶縁体を備える、請求項20に記載の3Dメモリ構造。
【請求項22】
前記共通ソースコンタクトが、基板に接続される、請求項18に記載の3Dメモリ構造。
【請求項23】
前記共通ソースコンタクトが、前記共通ソースコンタクトを前記膜スタックの前記導電層から分離するように構成される分離ライナを備える、請求項22に記載の3Dメモリ構造。
【請求項24】
基板をさらに備え、前記膜スタックが、前記基板上に配置され、前記基板から離れた前記コンタクト構造の側面が、前記基板から離れた前記膜スタックの側面と同一平面にある、請求項18に記載の3Dメモリ構造。
【請求項25】
前記コンタクト構造が、前記メモリストリングによって囲まれる、請求項18に記載の3Dメモリ構造。
【請求項26】
前記導電性材料が、タングステン(W)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、コバルト(Co)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、窒化チタン(TiN)、窒化タンタル(TaN)、及び/又は、それらの任意の組み合わせを含む、請求項20に記載の3Dメモリ構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して半導体技術の分野に関し、より詳細には、三次元(3D)メモリを形成するための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
製造コストを低減し、記憶密度を増加させるために、メモリデバイスがより小さいダイの大きさへと縮小するにつれて、平面型メモリセルのスケーリングは、プロセス技術の限界および信頼性の問題のため、困難に直面する。三次元(3D)メモリアーキテクチャは、平面型メモリセルにおける密度および性能の限度に対処することができる。
【0003】
3D型NANDメモリでは、階段構造が、鉛直に積み重ねられたメモリセルのワード線と制御ゲートとの間の電気的接触を提供するために、典型的には使用される。しかしながら、記憶容量が3D型NANDメモリにおいて増加し続けるため、鉛直に積み重ねられたメモリセルの数は大きく増加している。したがって、階段構造の横寸法も増加させられ、これは単位面積当たりの有効な記憶容量を低下させる。さらに、より大きな階段構造は、メモリアレイ領域と階段領域との間により大きな機械的応力をもたらし、これは3D型NANDメモリにおいて信頼性の問題を引き起こす可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そのため、階段構造を用いることなく、鉛直に積み重ねられたメモリセルのワード線と制御ゲートとの間の電気的連結を提供し得る3Dメモリのコンタクト構造に対する要求がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
三次元(3D)メモリデバイス、および三次元(3D)メモリデバイスを形成するための方法の実施形態が、本開示に記載されている。
【0006】
本開示の第1の態様は、基板に交互の誘電性スタックを配置するステップであって、交互の誘電性スタックは、互いの上に交互に積み重ねられる第1および第2の誘電層を備える、ステップを含む、三次元(3D)メモリデバイスを形成するための方法を提供する。方法は、誘電層対が複数のコンタクト開口のうちの少なくとも1つの内側で露出させられるように、交互の誘電性スタックに複数のコンタクト開口を形成するステップであって、誘電層対は第1および第2の誘電層の1つの対を備える、ステップも含む。方法は、第2の誘電層を導電層で置き換えることで、交互の導電層および誘電層の膜スタックを形成するステップと、交互の導電層および誘電層の膜スタックにおいて導電層と接触するためにコンタクト構造を形成するステップとをさらに含む。
【0007】
複数のコンタクト開口の形成は、N個の誘電層対をエッチングすることで、交互の誘電性スタックに複数の開口を形成するステップを含む(Nは整数である)。次に、マスクは、複数の開口の第1のグループを保護し、複数の開口の第2のグループを露出させるために形成され、複数の開口の第1のグループは、N個の誘電層対を通じて延びる開口の第1のサブセットである。複数のコンタクト開口の形成は、M個の誘電層対をエッチングすることで、複数の開口の第2のグループに開口の第2のサブセットを形成するステップをさらに含む(Mは整数である)。開口の第2のサブセットは(N+M)個の誘電層対を通じて延びる。マスクを形成するステップ、および、開口のサブセットの各々のためのエッチングのステップを繰り返すことで、複数のコンタクト開口が交互の誘電性スタックに形成され得る。
【0008】
いくつかの実施形態では、開口の第1および第2のサブセットは同じ数の開口を備える。
【0009】
いくつかの実施形態では、M個の誘電層対はN個の誘電層対の2倍の多さである。
【0010】
いくつかの実施形態では、交互の導電層および誘電層の膜スタックの形成は、交互の誘電性スタックにスリット開口を形成するステップを含む。いくつかの実施形態では、膜スタックの形成は、スリット開口に、基板と電気的に連結される共通ソースコンタクトを形成することも含む。
【0011】
いくつかの実施形態では、3Dメモリ構造を形成するための方法は、複数のコンタクト開口の内側に充填材料を配置するステップをさらに含む。
【0012】
いくつかの実施形態では、3Dメモリ構造を形成するための方法は、複数のコンタクト開口の形成の前に、交互の誘電性スタックに複数のメモリストリングを形成するステップも含む。
【0013】
いくつかの実施形態では、3Dメモリ構造を形成するための方法は、複数のコンタクト開口の形成の後に、交互の誘電性スタックに複数のメモリストリングを形成するステップをさらに含む。
【0014】
いくつかの実施形態では、複数のメモリストリングの形成は、交互の誘電性スタックを鉛直に貫通するチャネルホールを形成するステップと、チャネルホールの側壁にメモリ膜、チャネル層、およびコア充填膜を配置するステップとを含む。
【0015】
いくつかの実施形態では、コンタクト構造を形成するステップは、複数のコンタクト開口の側壁にライナを形成するステップと、交互の導電層および誘電層の膜スタックにおいて導電層を露出させるために複数のコンタクト開口の各々の内側にコンタクトホールを形成するステップと、導電層との電気的接触を形成するために、コンタクトホールの内側に導電性材料を配置するステップとを含む。いくつかの実施形態では、コンタクト構造を形成するステップは、化学機械研磨によって同一平面の表面を形成するステップも含む。
【0016】
本開示の第2の態様は、基板に配置される膜スタックであって、互いの上に交互に積み重ねられる導電層および誘電層を有する膜スタックを備える三次元(3D)メモリ構造を提供する。3Dメモリ構造は、膜スタックを鉛直に貫通する複数のメモリストリングであって、メモリ膜、チャネル層、およびコア充填膜を各々が備える複数のメモリストリングも備える。3Dメモリ構造は、膜スタックの内側に配置される複数のコンタクト構造も備え、複数のコンタクト構造は、膜スタックの各々の導電層が複数のコンタクト構造のうちの少なくとも1つに電気的に連結されるように、1つまたは複数の導電層および誘電層を鉛直に貫通する。複数のコンタクト構造は複数のメモリストリングによって包囲される。
【0017】
いくつかの実施形態では、複数のコンタクト構造の各々は、導電性材料を包囲するライナを備える。いくつかの実施形態では、ライナは、複数のコンタクト構造を膜スタックの1つまたは複数の導電層から電気的に分離するように構成される絶縁体を備える。
【0018】
いくつかの実施形態では、請求項13に記載の3Dメモリ構造は、膜スタックを鉛直に貫通し、基板に電気的に連結される共通ソースコンタクトも備える。いくつかの実施形態では、共通ソースコンタクトは、共通ソースコンタクトを膜スタックの導電層から電気的に分離するように構成される分離ライナを備える。
【0019】
いくつかの実施形態では、3Dメモリ構造は、複数のコンタクト構造に隣接して膜スタックを鉛直に貫通し、コア充填膜を各々が備える複数のダミーメモリストリングをさらに備える。
【0020】
いくつかの実施形態では、複数のコンタクト構造は膜スタックと同一平面にある。
【0021】
いくつかの実施形態では、複数のコンタクト構造はメモリアレイにおいてランダムに分配される。
【0022】
本開示の第3の態様は、交互の誘電性スタックを基板に配置するステップであって、交互の誘電性スタックは2n個の誘電層対を備え、nは整数であり、各々の誘電層対は、第1の誘電層と、第1の誘電層と異なる第2の誘電層とを備える、ステップを含む、三次元(3D)メモリ構造を形成するための他の方法を提供する。方法は、(n+1)回の繰り返しパターン形成プロセスを用いて複数のコンタクト開口を形成するステップも含む。i番目のパターン形成プロセスは、上の2i個の誘電層対が複数のコンタクト開口の内側に露出させられるように2(i-1)個の誘電層対をエッチングすることを含み、iは1からnまでの整数である。3Dメモリ構造を形成する方法は、第2の誘電層を導電層で置き換えることで、交互の導電層および誘電層の膜スタックを形成するステップと、交互の導電層および誘電層の膜スタックにおいて導電層に電気的に連結されるコンタクト構造を形成するステップとをさらに含む。
【0023】
いくつかの実施形態では、i番目のパターン形成プロセスは、エッチングの前に、複数のコンタクト開口のサブセットを露出させるためにマスクを形成することをさらに含み、上の2(i-1)個の誘電層対は複数のコンタクト開口のサブセットの内側に露出させられる。
【0024】
いくつかの実施形態では、3Dメモリ構造を形成するための方法は、複数のコンタクト開口の形成の前に、交互の誘電性スタックにハードマスクを配置するステップと、ハードマスクに複数の開口を形成するステップとをさらに含む。
【0025】
本開示の他の態様は、本開示の記載、請求項、および図面を考慮して当業者によって理解され得る。
【0026】
本明細書において組み込まれており、本明細書の一部を形成する添付の図面は、本開示の実施形態を示しており、本記載と共に、本開示の原理を説明するように、および、当業者に本開示を準備させて使用させることができるように、さらに供する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】本開示のいくつかの実施形態による、例示の三次元(3D)メモリダイの概略的な上から見下ろした図である。
【
図2】本開示のいくつかの実施形態による、3Dメモリダイの一領域の概略的な上から見下ろした図である。
【
図3】本開示のいくつかの実施形態による、例示の3Dメモリアレイ構造の一部分の斜視図である。
【
図4】本開示のいくつかの実施形態による、3Dメモリデバイスを形成するための例示の方法の流れ図である。
【
図5】本開示のいくつかの実施形態による、
図4の流れ図に続く様々なプロセスステップにおける例示の3Dメモリデバイスの断面図である。
【
図6】本開示のいくつかの実施形態による、
図4の流れ図に続く様々なプロセスステップにおける例示の3Dメモリデバイスの断面図である。
【
図7】本開示のいくつかの実施形態による、
図4の流れ図に続く様々なプロセスステップにおける例示の3Dメモリデバイスの断面図である。
【
図8】本開示のいくつかの実施形態による、
図4の流れ図に続く様々なプロセスステップにおける例示の3Dメモリデバイスの断面図である。
【
図9】本開示のいくつかの実施形態による、
図4の流れ図に続く様々なプロセスステップにおける例示の3Dメモリデバイスの断面図である。
【
図10】本開示のいくつかの実施形態による、
図4の流れ図に続く様々なプロセスステップにおける例示の3Dメモリデバイスの断面図である。
【
図11】本開示のいくつかの実施形態による、
図4の流れ図に続く様々なプロセスステップにおける例示の3Dメモリデバイスの断面図である。
【
図12】本開示のいくつかの実施形態による、
図4の流れ図に続く様々なプロセスステップにおける例示の3Dメモリデバイスの断面図である。
【
図13】本開示のいくつかの実施形態による、
図4の流れ図に続く様々なプロセスステップにおける例示の3Dメモリデバイスの断面図である。
【
図14A】本開示のいくつかの実施形態による、
図4の流れ図に続く様々なプロセスステップにおける例示の3Dメモリデバイスの断面図である。
【
図14B】本開示のいくつかの実施形態による、様々なプロセスステップにおけるコンタクト開口同士の間の関係を示す図である。
【
図15】本開示のいくつかの実施形態による、
図4の流れ図に続く様々なプロセスステップにおける例示の3Dメモリデバイスの断面図である。
【
図16】本開示のいくつかの実施形態による、
図4の流れ図に続く様々なプロセスステップにおける例示の3Dメモリデバイスの断面図である。
【
図17】本開示のいくつかの実施形態による、
図4の流れ図に続く様々なプロセスステップにおける例示の3Dメモリデバイスの断面図である。
【
図18】本開示のいくつかの実施形態による、
図4の流れ図に続く様々なプロセスステップにおける例示の3Dメモリデバイスの断面図である。
【
図19】本開示のいくつかの実施形態による、
図4の流れ図に続く様々なプロセスステップにおける例示の3Dメモリデバイスの断面図である。
【
図20】本開示のいくつかの実施形態による、
図4の流れ図に続く様々なプロセスステップにおける例示の3Dメモリデバイスの断面図である。
【
図21A】本開示のいくつかの実施形態による、様々なプロセスステップにおける例示の3Dメモリデバイスの斜視図である。
【
図21B】本開示のいくつかの実施形態による、様々なプロセスステップにおける例示の3Dメモリデバイスの斜視図である。
【
図21C】本開示のいくつかの実施形態による、様々なプロセスステップにおける例示の3Dメモリデバイスの斜視図である。
【
図21D】本開示のいくつかの実施形態による、様々なプロセスステップにおける例示の3Dメモリデバイスの斜視図である。
【
図21E】本開示のいくつかの実施形態による、様々なプロセスステップにおける例示の3Dメモリデバイスの斜視図である。
【
図21F】本開示のいくつかの実施形態による、様々なプロセスステップにおける例示の3Dメモリデバイスの斜視図である。
【
図21G】本開示のいくつかの実施形態による、様々なプロセスステップにおける例示の3Dメモリデバイスの斜視図である。
【
図21H】本開示のいくつかの実施形態による、様々なプロセスステップにおける例示の3Dメモリデバイスの斜視図である。
【
図21I】本開示のいくつかの実施形態による、様々なプロセスステップにおける例示の3Dメモリデバイスの斜視図である。
【
図21J】本開示のいくつかの実施形態による、様々なプロセスステップにおける例示の3Dメモリデバイスの斜視図である。
【
図21K】本開示のいくつかの実施形態による、様々なプロセスステップにおける例示の3Dメモリデバイスの斜視図である。
【
図21L】本開示のいくつかの実施形態による、様々なプロセスステップにおける例示の3Dメモリデバイスの斜視図である。
【
図21M】本開示のいくつかの実施形態による、様々なプロセスステップにおける例示の3Dメモリデバイスの斜視図である。
【
図21N】本開示のいくつかの実施形態による、様々なプロセスステップにおける例示の3Dメモリデバイスの斜視図である。
【
図22】本開示のいくつかの実施形態による3Dメモリデバイスを形成するための他の例示の方法の流れ図である。
【
図23】本開示のいくつかの実施形態による、
図22の流れ図に続く様々なプロセスステップにおける例示の3Dメモリデバイスの断面図である。
【
図24】本開示のいくつかの実施形態による、
図22の流れ図に続く様々なプロセスステップにおける例示の3Dメモリデバイスの断面図である。
【
図25】本開示のいくつかの実施形態による、
図22の流れ図に続く様々なプロセスステップにおける例示の3Dメモリデバイスの断面図である。
【
図26】本開示のいくつかの実施形態による、
図22の流れ図に続く様々なプロセスステップにおける例示の3Dメモリデバイスの断面図である。
【
図27】本開示のいくつかの実施形態による、
図22の流れ図に続く様々なプロセスステップにおける例示の3Dメモリデバイスの断面図である。
【
図28】本開示のいくつかの実施形態による、
図22の流れ図に続く様々なプロセスステップにおける例示の3Dメモリデバイスの断面図である。
【
図29】本開示のいくつかの実施形態による、
図22の流れ図に続く様々なプロセスステップにおける例示の3Dメモリデバイスの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明の特徴および利点は、同様の符号が全体を通じて対応する要素を特定している図面と併せて理解されるとき、以下に述べられている詳細な記載からより明らかとなる。図面では、同様の符号は、同様の要素、機能的に同様の要素、および/または構造的に同様の要素を概して指示している。要素が最初に現れる図面は、対応する符号における最も左の数字によって指示されている。
【0029】
本開示の実施形態が添付の図面を参照して説明される。
【0030】
特定の構成および配置が検討されているが、これは例示の目的だけのために行われていることは理解されるべきである。当業者は、他の構成および配置が、本開示の精神および範囲から逸脱することなく使用できることを認識するものである。本開示が様々な他の用途においても採用できることが、当業者には明らかとなる。
【0031】
本明細書において、「一実施形態」、「実施形態」、「例の実施形態」、「いくつかの実施形態」などへの言及は、記載されている実施形態が具体的な特徴、構造、または特性を含み得るが、必ずしもすべての実施形態が具体的な特徴、構造、または特性を含むとは限らない可能性があることを意味していることは、留意されている。さらに、このような文言は必ずしも同じ実施形態に言及しているのではない。さらに、具体的な特徴、構造、または特性が実施形態との関連で記載されている場合、明示的に記載されていようがなかろうが、このような特徴、構造、または特性に他の実施形態との関連で影響を与えることは、当業者の知識の範囲内である。
【0032】
概して、専門用語は、文脈における使用から少なくとも一部で理解され得る。例えば、本明細書で使用されているような「1つまたは複数」という用語は、少なくとも一部で文脈に依存して、単数の意味で任意の特徴、構造、もしくは特性を記載するために使用され得るか、または、複数の意味で特徴、構造、もしくは特性の組み合わせを記載するために使用され得る。同様に、「1つ」または「その」などの用語は、少なくとも一部で文脈に依存して、単数での使用を伝えるため、または、複数での使用を伝えるためと理解できる。また、「~に基づいて」という用語は、因子の排他的な集まりを伝えるように必ずしも意図されていないとして理解でき、代わりに、ここでも少なくとも一部で文脈に依存して、必ずしも明示的に記載されていない追加の因子の存在を許容してもよい。
【0033】
本開示における「~に」、「~の上方に」、および「~にわたって」の意味が、「~に」が何か「に直接的に」だけを意味するのではなく、それらの間に中間の特徴または層を伴って何か「に」あるという意味も含むような最も幅広い様態で解釈されるべきあることは、容易に理解されるべきである。さらに、「~の上方に」または「~にわたって」は、何か「の上方に」または「にわたって」だけを意味するのではなく、それらの間に中間の特徴または層を伴わずに何か「の上方に」または「にわたって」(つまり、何かに直接的に)であるという意味も含む可能性がある。
【0034】
さらに、「~の下に」、「~の下方に」、「下方の」、「~の上方に」、「上方の」などの空間的に相対的な用語は、本明細書において、図に示されているようなある要素または特徴の他の要素または特徴への関係を記載するために、記載の容易性のために使用され得る。空間的に相対的な用語は、図で描写された配向に加えて、使用またはプロセスのステップにおける装置の異なる配向を網羅するように意図されている。装置は他に配向されてもよく(90度または他の配向に回転させられる)、本明細書で使用される空間的に相対的な記載は、それに応じて同様に解釈され得る。
【0035】
本明細書で使用されているように、「基板」という用語は、それに続く材料層が加えられる材料を言っている。基板は「上」の表面および「下」の表面を含む。基板の上面は、典型的には半導体装置が形成される場所であり、そのため、半導体装置は、他に述べられていない場合、基板の上側に形成される。下面は上面の反対であり、そのため基板の下側は基板の上側の反対である。基板自体がパターン形成されてもよい。基板の上に追加される材料は、パターン形成されてもよいし、パターン形成されないままであってもよい。さらに、基板は、シリコン、ゲルマニウム、ガリウムヒ素、リン化インジウムなど、幅広い半導体材料を含み得る。代替で、基板は、ガラス、プラスチック、またはサファイアのウェハなどの非導電性材料から形成されてもよい。
【0036】
本明細書で使用されているように、「層」という用語は、厚さの領域を含む材料部分を言っている。層は上側と下側とを有し、層の下側は比較的基板に近く、上側は比較的基板から遠くである。層は、下もしくは上にある構造の全体にわたって広がることができる、または、下もしくは上にある構造の広がり未満の広がりを有することができる。さらに、層は、連続的な構造の厚さ未満の厚さを有する同質または非同質の連続的な構造の領域であり得る。例えば、層は、連続的な構造の上面と下面との間、またはそれら上面および下面における水平面の任意のセットの間に位置させられ得る。層は、水平に、鉛直に、および/または、先細りの表面に沿って、延びることができる。基板は、層であり得る、1つもしくは複数の層を含み得る、ならびに/または、1つまたは複数の層を上、上方、および/もしくは下方に有し得る。層は複数の層を含んでもよい。例えば、相互連結層は、1つまたは複数の導電層およびコンタクト層(コンタクト、相互連結線、および/または鉛直相互連結アクセス(VIA)が形成される)、ならびに、1つまたは複数の誘電層を含み得る。
【0037】
本開示では、記載の容易性のために、「階層」が、鉛直方向に沿っての実質的に同じ高さの要素に言及するために使用される。例えば、ワード線と下にあるゲート誘電層とは「階層」と称することができ、ワード線と下にある絶縁層とは共に「階層」と称することができ、実質的に同じ高さのワード線は「ワード線の階層」または同様に称することができるといった具合である。
【0038】
本明細書で使用されているように、「名目上の/名目上は」は、製品の設計の局面の間またはプロセスの間に、所望の値より上の値および/または下の値の範囲と一緒に設定される、構成要素またはプロセスステップについての特性またはパラメータの所望の値または目標値を言っている。値の範囲は、製造プロセスにおける若干の変化または公差によるものであり得る。本明細書で使用されているように、「約」という用語は、主題の半導体装置と関連付けられる具体的な技術ノードに基づいて変化する可能性がある所与の量の値を指示している。具体的な技術ノードに基づいて、「約」という用語は、例えば値の10~30%(例えば、値の±10%、±20%、または±30%)内で変化する所与の量の値を指示することができる。
【0039】
本開示において、「水平の/水平に/横の/横に」という用語は、基板の横表面と名目上平行を意味し、「鉛直の」または「鉛直に」という用語は、基板の横表面に対して名目上垂直を意味する。
【0040】
本明細書で使用されているように、「3Dメモリ」という用語は、メモリストリングが基板に対して鉛直方向に延びるように、横に配向された基板において、メモリセルトランジスタの鉛直に配向されたストリング(本明細書では、NANDストリングなど、「メモリストリング」と称される)を伴う三次元(3D)半導体装置を言っている。
【0041】
図1は、本開示のいくつかの実施形態による、例示の三次元(3D)メモリデバイス100の上から見下ろした図である。3Dメモリデバイス100は、メモリチップ(パッケージ)、メモリダイ、またはメモリダイの任意の一部分であり得、複数のメモリブロック103を各々が備え得る1つまたは複数のメモリ平面101を備え得る。同一または同時の工程が各々のメモリ平面101において行われ得る。大きさがメガバイト(MB)であり得るメモリブロック103が、削除工程を実行するための最小の大きさである。
図1に示されているように、例示の3Dメモリデバイス100は4つのメモリ平面101を備え、各々のメモリ平面101は6つのメモリブロック103を備える。各々のメモリブロック103は複数のメモリセルを備えることができ、各々のメモリセルはビット線およびワード線などの相互連結を通じてアドレス指定され得る。ビット線およびワード線は垂直に配置でき(例えば、それぞれ行および列)、金属線の配列を形成する。ビット線の方向およびワード線の方向は、
図1において「BL」および「WL」と記されている。この開示では、メモリブロック103は「メモリアレイ」または「配列」とも称されている。メモリアレイはメモリデバイスにおけるコア領域であり、記憶機能を実施する。
【0042】
3Dメモリデバイス100は、メモリ平面101を包囲する領域である周辺領域105も備える。周辺領域105は、例えばページバッファ、行デコーダ、列デコーダ、およびセンスアンプといった、メモリアレイの機能を支援するための多くのデジタル回路、アナログ回路、および/または混合信号回路を含む。周辺回路は、当業者には明らかであるように、トランジスタ、ダイオード、コンデンサ、抵抗などの能動的および/または受動的な半導体装置を使用する。
【0043】
図1に示されている3Dメモリデバイス100におけるメモリ平面101の配置、および各々のメモリ平面101におけるメモリブロック103の配置が、本開示の範囲を限定することのない例として使用されているだけであることは、留意されている。
【0044】
図2を参照すると、本開示のいくつかの実施形態による、
図1における領域108を拡大した、上から見下ろした図が示されている。3Dメモリデバイス100の領域108は階段領域210とチャネル構造領域211とを含み得る。チャネル構造領域211は、複数の積み重ねられたメモリセルを各々含むメモリストリング212の配列を備え得る。階段領域210は、階段構造と、階段構造に形成されたコンタクト構造214の配列とを備え得る。いくつかの実施形態では、チャネル構造領域211および階段領域210を横切るワード線の方向(WL)に延びる複数のスリット構造216が、メモリブロックを複数のメモリ指部218へと分割でき、WLの方向(つまり、WL方向)は
図1に示されたものと同様である。少なくとも一部のスリット構造216は、チャネル構造領域211におけるメモリストリング212の配列のための共通ソースコンタクトとして機能することができる。上選択ゲート切断部220が、例えば、メモリ指部218の上選択ゲート(TSG: Top Select Gate)を2つの部分へと分割するために、各々のメモリ指部218の中間に配置でき、それによってメモリ指部を2つのメモリスライス224へと分割することができ、同じワード線を共有するメモリスライス224におけるメモリセルは、プログラム可能(読取り/書込み)なメモリページを形成する。3D型NANDメモリの削除工程がメモリブロックのレベルで実行され得るが、読取り動作および書込み動作はメモリページのレベルで実行され得る。メモリページは大きさがキロバイト(KB)であり得る。いくつかの実施形態では、領域108は、製作の間のプロセス変化制御のために、および/または、追加の機械的支持のためにダミーメモリストリング222も備える。
【0045】
図3は、本開示のいくつかの実施形態による、例示の三次元(3D)メモリアレイ構造300の一部分の斜視図を示している。メモリアレイ構造300は、基板330と、基板330にわたる絶縁膜331と、絶縁膜331にわたる下方選択ゲート(LSG: Lower Select Gate)332の階層と、交互の導電層および誘電層の膜スタック335を形成するためにLSG332の上に積み重なる、「ワード線(WL)」とも称される制御ゲート333の複数の階層とを備える。制御ゲートの階層に隣接する誘電層は、明確にするために
図3には示されていない。
【0046】
各々の階層の制御ゲートは、膜スタック335を通じてスリット構造216-1および216-2によって分離されている。メモリアレイ構造300は、制御ゲート333のスタックにわたって上選択ゲート(TSG)334の階層も備えている。TSG334、制御ゲート333、およびLSG332のスタックは、「ゲート電極」とも称される。メモリアレイ構造300は、メモリストリング212と、隣接するLSG332同士の間の基板330の部分におけるドープソース線領域344とをさらに備える。各々のメモリストリング212は、絶縁膜331と、交互の導電層および誘電層の膜スタック335とを通じて延びるチャネルホール336を備える。メモリストリング212は、チャネルホール336の側壁におけるメモリ膜337と、メモリ膜337にわたるチャネル層338と、チャネル層338によって包囲されるコア充填膜339とを同じく備える。メモリセル340が、制御ゲート333とメモリストリング212との交差部に形成できる。メモリアレイ構造300は、TSG334にわたってメモリストリング212と連結される複数のビット線(BL)341をさらに備える。メモリアレイ構造300は、複数のコンタクト構造214を通じてゲート電極と連結される複数の金属相互連結線343も備える。膜スタック335の縁は、ゲート電極の各々の階層への電気的連結を可能にするために、階段の形で構成されている。
【0047】
図3では、図示の目的のために、制御ゲート333-1、333-2、および333-3の3つの階層が、TSG334の1つの階層およびLSG332の1つの階層と共に示されている。この例では、各々のメモリストリング212は、制御ゲート333-1、333-2、および333-3にそれぞれ対応する3つのメモリセル340-1、340-2、および340-3を備え得る。いくつかの実施形態では、制御ゲートの数およびメモリセルの数は、記憶容量を増加させるために、3つより多くてもよい。メモリアレイ構造300は、例えばTSG切断部、共通ソースコンタクト、およびダミーメモリストリングといった他の構造を含んでもよい。これらの構造は、簡潔にするために
図3には示されていない。
【0048】
3Dメモリにおいてより大きな記憶容量を追求するために、鉛直に積み重ねられたメモリセルの数は大きく増加している。結果として、制御ゲートまたはワード線333の数が大きく増加している。各々のワード線333のための電気的接触(例えば、コンタクト構造214)を形成するために、階段領域210は、チャネル構造領域211の両側から横に延ばされている。階段領域210の増加した寸法は、単位面積当たりの有効な記憶容量を低下させ、したがって3Dメモリの1ビット当たりのコストを増加させる。さらに、大きな階段領域210はチャネル構造領域211に機械的応力をもたらす可能性があり、これはメモリセルにおいて信頼性の問題を引き起こす可能性がある。そのため、階段構造に頼ることなく3Dメモリのためのコンタクト構造を形成する要求が存在する。
【0049】
図4は、本開示のいくつかの実施形態による3Dメモリデバイスを形成するための例示の製作プロセス400を示している。
図5~
図13、
図14A~
図14B、
図15~
図20は、製作プロセス400による様々なプロセスステップにおける3Dメモリデバイスの断面図を示している。製作プロセス400に示されたプロセスステップは完全なものではなく、他のプロセスステップが、図示されているプロセスステップのいずれかの前、後、または間に実施され得ることは、理解されるべきである。いくつかの実施形態では、例示の製作プロセス400の一部のプロセスステップが省略されてもよいし、他のプロセスステップが含まれてもよく、それらは、本明細書では簡潔にするために記載されていない。いくつかの実施形態では、製作プロセス400のプロセスステップは、異なる順番で実施されてもよい、および/または、変わってもよい。
【0050】
図4に示されているように、製作プロセス400はプロセスステップS410において始まり、交互の誘電性スタックが基板に配置され得る。プロセスステップS410における3Dメモリデバイスの例は、
図5において3Dメモリ構造500として示されている。
【0051】
いくつかの実施形態では、3Dメモリ構造500の基板は、
図3における基板330と同様であり得る。基板330は、続く構造を形成するためのプラットフォームを提供することができる。いくつかの実施形態では、基板330は、単結晶、多結晶、または単一の結晶の半導体など、任意の適切な半導体材料を有する任意の適切な半導体基板であり得る。例えば、基板330は、シリコン、シリコンゲルマニウム(SiGe)、ゲルマニウム(Ge)、シリコンオンインシュレータ(SOI)、ゲルマニウムオンインシュレータ(GOI)、ガリウムヒ素(GaAs)、窒化ガリウム、炭化ケイ素、III-V族化合物、またはそれらの任意の組み合わせを含み得る。いくつかの実施形態では、基板330は、例えばガラス、プラスチック、または他の半導体基板といった、ハンドルウェハに形成される半導体材料の層を含み得る。
【0052】
基板330の前面330fは、本明細書において基板の「主面」または「上面」とも称される。材料の層が基板330の前面330fに配置され得る。「最上位」または「上方」の層は、基板の前面330fから最も遠い層、またはより遠くに離れた層である。「最下位」または「下方」の層は、基板の前面330fに最も近い層、またはより近い層である。
【0053】
いくつかの実施形態では、交互の誘電性スタック554は、互いの上に交互に積み重ねられた複数の誘電層対556を備え、各々の誘電層対556は、第1の誘電層558と、第1の誘電層558と異なる第2の誘電層560(「犠牲層」とも称される)とを備える。交互の誘電性スタック554は、基板330の前面330fと平行である横方向に延びる。
【0054】
交互の誘電性スタック554では、第1の誘電層558と第2の誘電層560とは、基板330に対して垂直な鉛直方向において交互である。別の言い方をすれば、各々の第2の誘電層560は2つの第1の誘電層558の間に挟み付けられ、各々の第1の誘電層558は2つの第2の誘電層560の間に挟み付けられ得る(最下位の層および最上位の層を除く)。
【0055】
交互の誘電性スタック554の形成は、同じ厚さを各々が有するように、または、異なる厚さを有するように、第1の誘電層558を配置することを含み得る。第1の誘電層558の例の厚さは、10nmから500nmの範囲であり、好ましくは約25nmであり得る。同様に、第2の誘電層560は、同じ厚さを各々有し得る、または、異なる厚さを有し得る。第2の誘電層560の例の厚さは、10nmから500nmの範囲であり、好ましくは約35nmであり得る。
図5における誘電層対556の数は、図示の目的だけのためであり、任意の適切な数の層が交互の誘電性スタック554に含まれ得ることは、理解されるべきである。
【0056】
いくつかの実施形態では、第1の誘電層558は、例えば酸化シリコン、酸窒化シリコン、窒化シリコン、TEOS、または、F-、C-、N-、および/もしくはH-の組み込まれている酸化シリコンといった任意の適切な絶縁材料を含む。第1の誘電層558は、例えば酸化ハフニウム膜、酸化ジルコニウム膜、酸化アルミニウム膜、酸化タンタル膜、または酸化ランタン膜といった高k誘電性材料も含み得る。いくつかの実施形態では、第1の誘電層558は上記の材料の任意の組み合わせであり得る。
【0057】
基板330における第1の誘電層558の形成は、化学気相堆積(CVD)、物理気相堆積(PVD)、プラズマCVD(PECVD)、急速熱化学気相堆積(RTCVD)、低圧化学気相堆積(LPCVD)、スパッタリング、金属有機化学気相堆積(MOCVD)、原子層堆積(ALD)、高密度プラズマCVD(HDP-CVD)、熱酸化、窒化、任意の他の適切な堆積方法、および/またはそれらの組み合わせなど、任意の適切な堆積方法を含み得る。
【0058】
いくつかの実施形態では、第2の誘電層560は、第1の誘電層558と異なる任意の適切な材料を含み、第1の誘電層558に対して選択的に除去できる。例えば、第2の誘電層560は、酸化シリコン、酸窒化シリコン、窒化シリコン、TEOS、多結晶質シリコン、多結晶質ゲルマニウム、多結晶質ゲルマニウムシリコン、およびそれらの任意の組み合わせを含み得る。いくつかの実施形態では、第2の誘電層560は、アモルファスシリコンまたはアモルファスゲルマニウムなどのアモルファス半導体材料も含む。第2の誘電層560は、CVD、PVD、ALD、熱酸化、熱窒化、またはそれらの任意の組み合わせなど、第1の誘電層558と同様の技術を用いて配置され得る。
【0059】
いくつかの実施形態では、第1の誘電層558は酸化シリコンであり得、第2の誘電層560は窒化シリコンであり得る。
【0060】
いくつかの実施形態では、交互の誘電性スタック554は、第1の誘電層558および第2の誘電層560に加えて層を含むことができ、異なる材料から、および/または異なる厚さで作られ得る。
【0061】
交互の誘電性スタック554に加えて、いくつかの実施形態では、周辺装置(図示されていない)が基板330の前面330fにおいて周辺領域105(
図1参照)に形成され得る。いくつかの実施形態では、能動的なデバイス領域(図示されていない)も基板330の前面330fにおいてメモリブロック103(
図1参照)に形成され得る。いくつかの実施形態では、基板330は前面330fに絶縁膜331をさらに含み得る(
図5に示されていない)。絶縁膜331は、交互の誘電性スタック554と同じまたは異なる材料から作られ得る。
【0062】
周辺装置は、例えば金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)、ダイオード、抵抗、コンデンサなどの任意の適切な半導体装置を含み得る。周辺装置は、例えば行デコーダ、列デコーダ、ドライバ、ページバッファ、センスアンプ、タイミング、および制御といった、メモリコアの記憶機能を支援するデジタル回路、アナログ回路、および/または混合信号回路の設計で使用され得る。
【0063】
メモリブロックにおける能動的なデバイス領域は、浅いトレンチアイソレーションなどの分離構造によって包囲される。p型および/またはn型のドーピングされたウェルなどのドーピングされた領域が、メモリブロックにおけるアレイ装置の機能性に応じて、能動的なデバイス領域に形成され得る。
【0064】
図4を参照すると、本開示のいくつかの実施形態によれば、プロセスステップS415において、ハードマスクが交互の誘電性スタックに配置され得る。プロセスステップS415における3Dメモリデバイスの例は、
図6において3Dメモリ構造600として示されている。3Dメモリ構造600は、交互の誘電性スタック554に配置されたハードマスク662を備える。ハードマスク662は、続くエッチングプロセスの間、下にある構造および材料へ保護を提供するために使用される。いくつかの実施形態では、ハードマスク662は、例えば酸化シリコン、酸窒化シリコン、窒化シリコン、TEOS、アモルファスシリコン、多結晶シリコン、高k誘電性材料、またはそれらの任意の組み合わせといった、エッチングプロセスに耐えることができる任意の適切な材料を含む。いくつかの実施形態では、ハードマスク662は非晶質炭素を含み得る。いくつかの実施形態では、非晶質炭素は、非晶質炭素の耐エッチング性を向上させるために、ボロンなどの他の耐エッチング性元素でドーピングされ得る。いくつかの実施形態では、酸化ジルコニウム(ZrO
2)、酸化イットリウム(Y
2O
3)、および酸化アルミニウム(Al
2O
3)などの薄い金属層または酸化金属層が、非晶質炭素層の上に配置され得る。ハードマスク662は、LPCVD、RTCVD、PECVD、ALD、PVD、蒸着、スパッタリング、またはそれらの任意の組み合わせによって配置され得る。
【0065】
図7は、本開示のいくつかの実施形態による3Dメモリ構造700を示している。3Dメモリ構造700は、交互の誘電性スタック554にわたってハードマスク662に配置されるコンタクト定義マスク764を備える。いくつかの実施形態では、コンタクト定義マスク764は、フォトレジスト材料または炭素ベースのポリマ材料を含み得、リソグラフィなどのパターン形成プロセスを用いて形成され得る。コンタクト定義マスク764は、続くプロセスにおいて形成される3Dメモリデバイスの制御ゲートおよび選択ゲートのためのコンタクト構造の場所を定める。いくつかの実施形態では、コンタクト構造は、
図3に示された制御ゲート333、上選択ゲート(TSG)334、および下方選択ゲート(LSG)332のためのコンタクト構造214と同様であり得る。コンタクト構造214は、
図3におけるチャネル構造領域211に隣接する領域(例えば、階段領域210)に配置され得る。いくつかの実施形態では、コンタクト構造214はチャネル構造領域211の内側に配置されてもよく、これは後で詳細に検討される。
【0066】
図4を参照すると、本開示のいくつかの実施形態によれば、プロセスステップS420において、複数のハードマスク開口がハードマスクをパターン形成することで形成できる。プロセスステップS420における例示の3Dメモリデバイスは、
図8において3Dメモリ構造800として示されている。3Dメモリ構造800は、
図7におけるコンタクト定義マスク764を用いてハードマスク662をパターン形成することで形成される複数のハードマスク開口866を備える。ハードマスク開口は、第1の誘電層対(つまり、交互の誘電性スタック554における最上位の誘電層対)の上面866-tを露出させる。
【0067】
いくつかの実施形態では、ハードマスク開口866は、ウェットエッチング、ドライエッチング、および/またはそれらの組み合わせなど、適切なエッチングプロセスを用いることでパターン形成され得る。いくつかの実施形態では、ハードマスク662は、反応性イオンエッチング(RIE)または他のドライエッチングプロセスなどの異方性エッチングを用いてエッチングされ得る。いくつかの実施形態では、ハードマスク662は酸化シリコンである。この例では、酸化シリコンのエッチングは、フッ化炭素(CF4)、六フッ化エタン(C2F6)、CHF3、C3F6、および/または任意の他の適切なガスなどのフッ素ベースのガスを使用するRIEを含み得る。いくつかの実施形態では、酸化シリコン層が、フッ化水素酸、またはフッ化水素酸とエチレングリコールとの混合物など、湿式化学によってエッチングされてもよい。いくつかの実施形態では、時限エッチングの手法が使用できる。いくつかの実施形態では、ハードマスク662は窒化シリコンである。この例では、窒化シリコンのエッチングは、O2、N2、CF4、NF3、Cl2、HBr、BCl3、および/またはそれらの組み合わせを用いるRIEを含み得る。ハードマスク662をパターン形成するための方法およびエッチング液は、本開示の実施形態によって限定されるべきではない。
【0068】
いくつかの実施形態では、ハードマスク開口866を形成した後、
図7におけるコンタクト定義マスク764は、O
2もしくはCF
4のプラズマによるドライエッチング、または、例えば溶剤ベースの化学薬品といったレジスト/ポリマストリッパによるウェットエッチングなどの技術を用いて除去できる。
【0069】
図4を参照すると、本開示のいくつかの実施形態によれば、プロセスステップS425において、第1のコンタクトマスクが交互の誘電性スタックにわたって形成され得る。プロセスステップS425における例示の3Dメモリデバイスは、
図9において3Dメモリ構造900として示されている。
【0070】
いくつかの実施形態では、3Dメモリ構造900は、交互の誘電性スタックの少なくとも一部分にわたって3Dメモリ構造800に配置された第1のコンタクトマスク968を備える。いくつかの実施形態では、第1のコンタクトマスク968はハードマスク開口866の半分を覆い、ハードマスク開口866の他の半分を露出させる。いくつかの実施形態では、第1のコンタクトマスク968は、フォトレジスト材料または炭素ベースのポリマ材料を含み得、リソグラフィなどのパターン形成プロセスを用いて形成され得る。
【0071】
図4を参照すると、本開示のいくつかの実施形態によれば、プロセスステップS430において、コンタクト開口の第1のサブセットが交互の誘電性スタックに形成され得る。プロセスステップS430における例示の3Dメモリデバイスは、
図10において3Dメモリ構造1000として示されている。3Dメモリ構造1000はコンタクト開口の第1のサブセット1070を備える。
【0072】
いくつかの実施形態では、コンタクト開口の第1のサブセット1070は、
図9に示された第1のコンタクトマスク968を用いて1つの誘電層対556をエッチングすることで形成できる。コンタクト開口の第1のサブセット1070は第2の誘電層対の上面1070-tを露出させ、第2の誘電層対は、交互の誘電性スタック554における第1または最上位の誘電層対の下に位置させられている。この開示では、誘電層対は、交互の誘電性スタック554において順に上から下へと数えられる。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の誘電層対556が第1のコンタクトマスク968によってエッチングされ得る。第1の誘電層558のためのエッチングプロセスは第2の誘電層560に対して大きな選択性を有し得る、および/または、第2の誘電層560のためのエッチングプロセスは第1の誘電層558に対して大きな選択性を有し得る。したがって、下にある誘電層対556はエッチング阻止層として機能できる。結果として、複数の誘電層対556が制御可能にエッチングされ得る。
【0073】
いくつかの実施形態では、誘電層対556は、反応性イオンエッチング(RIE)または他のドライエッチングプロセスなどの異方性エッチングを用いることでエッチングされ得る。いくつかの実施形態では、第1の誘電層558は酸化シリコンである。この例では、酸化シリコンのエッチングは、フッ化炭素(CF4)、六フッ化エタン(C2F6)、CHF3、C3F6、および/または任意の他の適切なガスなどのフッ素ベースのガスを使用するRIEを含み得る。いくつかの実施形態では、酸化シリコン層が、フッ化水素酸、またはフッ化水素酸とエチレングリコールとの混合物など、湿式化学によってエッチングされてもよい。いくつかの実施形態では、時限エッチングの手法が使用できる。いくつかの実施形態では、第2の誘電層560は窒化シリコンである。この例では、窒化シリコンのエッチングは、O2、N2、CF4、NF3、Cl2、HBr、BCl3、および/またはそれらの組み合わせを用いるRIEを含み得る。誘電層対556をエッチングするために使用される方法およびエッチング液は、本開示の実施形態によって限定されるべきではない。
【0074】
いくつかの実施形態では、コンタクト開口の第1のサブセット1070を形成した後、第1のコンタクトマスク968は、O2もしくはCF4のプラズマによるドライエッチング、または、例えば溶剤ベースの化学薬品といったレジスト/ポリマストリッパによるウェットエッチングなどの技術を用いて除去できる。
【0075】
いくつかの実施形態では、プロセスステップS430の後、ハードマスク開口866の半分はコンタクト開口の第1のサブセット1070に変換でき、他の半分はハードマスク開口866として残ったままである。したがって、第1の誘電層対の上面866-tおよび第2の誘電層対の上面1070-tは、ハードマスク開口866およびコンタクト開口の第1のサブセット1070の内側でそれぞれ露出させられ得る。
【0076】
いくつかの実施形態では、交互の誘電性スタック554はL個の誘電層対556を備える。いくつかの実施形態では、3Dメモリ構造800(
図8)はN個のハードマスク開口866を備え、ここで数Nは数L以上であり、つまり、N≧Lである。この例では、ハードマスク開口866の半分はコンタクト開口の第1のサブセット1070へと変換され得る。別の言い方をすれば、プロセスステップS430の後、コンタクト開口の第1のサブセット1070の数はN/2とでき、残っているハードマスク開口866の数もN/2とできる。しかしながら、コンタクト開口の第1のサブセット1070は、先に記載されているように限定されることはなく、任意の適切な数のハードマスク開口866を含み得る。
【0077】
図4を参照すると、本開示のいくつかの実施形態によれば、プロセスステップS435において、第2のコンタクトマスクが交互の誘電性スタックにわたって形成され得る。プロセスステップS435における例示の3Dメモリデバイスは、
図11において3Dメモリ構造1100として示されている。
【0078】
いくつかの実施形態では、3Dメモリ構造1100は、交互の誘電性スタック554の少なくとも一部分にわたって3Dメモリ構造1000に配置された第2のコンタクトマスク1172を備える。いくつかの実施形態では、第2のコンタクトマスク1172は、残っているハードマスク開口866の半分を覆い、残っているハードマスク開口866の他の半分を露出させる。いくつかの実施形態では、第2のコンタクトマスク1172はコンタクト開口の第1のサブセット1070の半分も覆い、コンタクト開口の第1のサブセット1070の他の半分も露出させる。いくつかの実施形態では、第2のコンタクトマスク1172は、フォトレジスト材料または炭素ベースのポリマ材料を含み得、リソグラフィなどのパターン形成プロセスを用いて形成され得る。
【0079】
図4を参照すると、本開示のいくつかの実施形態によれば、プロセスステップS440において、コンタクト開口の第2のサブセットおよびコンタクト開口の第3のサブセットが交互の誘電性スタックに形成され得る。プロセスステップS440における例示の3Dメモリデバイスは、
図12において3Dメモリ構造1200として示されている。3Dメモリ構造1200はコンタクト開口の第2のサブセット1274とコンタクト開口の第3のサブセット1275とを備える。
【0080】
いくつかの実施形態では、コンタクト開口の第2のサブセット1274およびコンタクト開口の第3のサブセット1275は、
図11に示された第2のコンタクトマスク1172を用いて2つの誘電層対556をエッチングすることで形成できる。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の誘電層対556が第2のコンタクトマスク1172によってエッチングされ得る。第1の誘電層558および第2の誘電層560のためのエッチングプロセスはコンタクト開口の第1のサブセット1070のために使用されるエッチングプロセスと同様とでき、各々の誘電層対556は、下にある誘電層対556でのエッチング阻止によって制御可能にエッチングされ得る。
【0081】
いくつかの実施形態では、第1のコンタクトマスク968および第2のコンタクトマスク1172は、コンタクト開口の第2のサブセット1274がコンタクト開口の第1のサブセット1070の半分を含み、コンタクト開口の第3のサブセット1275が、プロセスステップS430においてコンタクト開口の第1のサブセット1070に変換されなかった残りのハードマスク開口866の半分を含むように設計され得る。ハードマスク開口866がハードマスク662を通じてエッチングすることで形成され、コンタクト開口の第1のサブセット1070が1つの誘電層対556をエッチングすることで形成される例では、プロセスステップS440において2つの誘電層対556をエッチングすることで、コンタクト開口の第2のサブセット1274が3つの誘電層対を通じて延びることができ、第4の誘電層対の上面1274-tを露出させることができる。その間、コンタクト開口の第3のサブセット1275は、2つの誘電層対を通じて延びることができ、第3の誘電層対の上面1275-tを露出させることができる。したがって、プロセスステップS440の後、コンタクト開口の第1のサブセット1070の半分はコンタクト開口の第2のサブセット1274へと変換され、残っているハードマスク開口866の半分はコンタクト開口の第3のサブセット1275へと変換される。
【0082】
図12に示されているように、3Dメモリ構造1200は、1つの誘電層対556を通じて延び、第2の誘電層対の上面1070-tを露出させるコンタクト開口の第1のサブセット1070の一部も含み得る。3Dメモリ構造1200は、ハードマスク662を通じて延び、第1の誘電層対の上面866-tを露出させるハードマスク開口866の一部も含み得る。
図11に示されているように、これらの開口は、プロセスステップS435において第2のコンタクトマスク1172によって覆われ、プロセスステップS440において誘電層対556のエッチングプロセスの間に保護される。そのため、前述の開口の深さはプロセスステップS440において変更されない。
【0083】
プロセスステップS440の後、第1、第2、第3、および第4の誘電層対の上面は、それぞれハードマスク開口866、コンタクト開口の第1のサブセット1070、コンタクト開口の第3のサブセット1275、およびコンタクト開口の第2のサブセット1274の内側で露出させられ得る。
【0084】
3Dメモリ構造1000がN/2個のコンタクト開口の第1のサブセット1070とN/2個のハードマスク開口866とを備える例では、プロセスステップS430の後、3Dメモリ構造1200は、N/4個のコンタクト開口の第2のサブセット1274とN/4個のコンタクト開口の第3のサブセット1275とを備え得る。一方で、3Dメモリ構造1200に残るN/4個のコンタクト開口の第1のサブセット1070とN/4個のハードマスク開口866とがあり得る。
【0085】
図12におけるコンタクト開口の第1のサブセット1070、コンタクト開口の第2のサブセット1274、コンタクト開口の第3のサブセット1275、およびハードマスク開口866が図示の目的のためだけであることは、留意されている。3Dメモリ構造1200は、コンタクト開口の第1のサブセット1070、コンタクト開口の第2のサブセット1274、コンタクト開口の第3のサブセット1275、およびハードマスク開口866において異なる配置および深さを備えてもよい。
【0086】
図4を参照すると、本開示のいくつかの実施形態によれば、プロセスステップS445において、第3のコンタクトマスクが交互の誘電性スタックにわたって形成される。プロセスステップS445における例示の3Dメモリデバイスは、
図13において3Dメモリ構造1300として示されている。
【0087】
3Dメモリ構造1300は、交互の誘電性スタック554の少なくとも一部分にわたって3Dメモリ構造1200に配置された第3のコンタクトマスク1376を備える。いくつかの実施形態では、第3のコンタクトマスク1376は、残っているハードマスク開口866の半分を覆い、残っているハードマスク開口866の他の半分を露出させる。いくつかの実施形態では、第3のコンタクトマスク1376は残っているコンタクト開口の第1のサブセット1070の半分も覆い、残っているコンタクト開口の第1のサブセット1070の他の半分も露出させる。いくつかの実施形態では、第3のコンタクトマスク1376はコンタクト開口の第2のサブセット1274の半分も覆い、コンタクト開口の第2のサブセット1274の他の半分も露出させる。いくつかの実施形態では、第3のコンタクトマスク1376はコンタクト開口の第3のサブセット1275の半分も覆い、コンタクト開口の第3のサブセット1275の他の半分も露出させる。いくつかの実施形態では、第3のコンタクトマスク1376は、フォトレジスト材料または炭素ベースのポリマ材料を含み得、リソグラフィなどのパターン形成プロセスを用いて形成され得る。
【0088】
図4を参照すると、本開示のいくつかの実施形態によれば、プロセスステップS450において、コンタクト開口の第4のサブセット、第5のサブセット、第6のサブセット、および第7のサブセットが交互の誘電性スタックに形成される。プロセスステップS450における例示の3Dメモリデバイスは、
図14Aにおいて3Dメモリ構造1400として示されている。3Dメモリ構造1400は、本開示のいくつかの実施形態によれば、交互の誘電性スタック554に形成されるコンタクト開口の第4のサブセット1478、コンタクト開口の第5のサブセット1479、コンタクト開口の第6のサブセット1480、およびコンタクト開口の第7のサブセット1481を備える。
【0089】
いくつかの実施形態では、コンタクト開口の第4、第5、第6、および第7のサブセット1478~1481は、
図13に示された第3のコンタクトマスク1376を使用して4つの誘電層対556をエッチングすることで形成できる。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の誘電層対556が第3のコンタクトマスク1376を用いてエッチングされ得る。第1の誘電層558および第2の誘電層560のためのエッチングプロセスはコンタクト開口の第1のサブセット1070、コンタクト開口の第2のサブセット1274、およびコンタクト開口の第3のサブセット1275のために使用されるエッチングプロセスと同様とでき、各々の誘電層対556は、下にある誘電層対556でのエッチング阻止によって制御可能にエッチングされ得る。
【0090】
図14Bは、本開示のいくつかの実施形態による、様々なプロセスステップにおけるコンタクト開口同士の間の関係を示している。各々のコンタクト開口が露出する誘電層対556(上から下へと数えられる)が括弧で示されている。いくつかの実施形態では、第1のコンタクトマスク968、第2のコンタクトマスク1172、および第3のコンタクトマスク1376は、ハードマスク開口866の一部分がプロセスステップS430においてコンタクト開口の第1のサブセット1070へと変換され得るように設計され得る。コンタクト開口の第1のサブセット1070の一部分がプロセスステップS440においてコンタクト開口の第2のサブセット1274へと変換され得、次に、コンタクト開口の第2のサブセット1274の一部分がプロセスステップS450においてコンタクト開口の第4のサブセット1478へと変換され得る。その間、プロセスステップS440における残りのコンタクト開口の第1のサブセット1070の一部分は、プロセスステップS450においてコンタクト開口の第5のサブセット1479へと変換され得る。この例では、プロセスステップS430における残りのハードマスク開口866の一部分がプロセスステップS440においてコンタクト開口の第3のサブセット1275へと変換され得る一方で、コンタクト開口の第3のサブセット1275の一部分がプロセスステップS450においてコンタクト開口の第7のサブセット1481へと変換され得る。プロセスステップS440における残りのハードマスク開口866の一部分は、プロセスステップS450においてコンタクト開口の第6のサブセット1480へと変換され得る。各々のプロセスステップにおいて誘電層対556のエッチングを受けるコンタクト開口の一部分は、任意の適切な数とでき、
図9~
図13および
図14Aに示された半分または50%に限定されることがないことは、留意されている。
【0091】
先に検討されているように、いくつかの実施形態では、プロセスステップS420の後にN個のハードマスク開口866があり、3Dメモリ構造1000は、プロセスステップS420の後にN/2個のコンタクト開口の第1のサブセット1070とN/2個のハードマスク開口866とを有し得る。3Dメモリ構造1200は、プロセスステップS440の後、N/4個のコンタクト開口の第1のサブセット1070と、N/4個のコンタクト開口の第2のサブセット1274と、N/4個のコンタクト開口の第3のサブセット1275と、N/4個のハードマスク開口866とを有し得る。いくつかの実施形態では、3Dメモリ構造1400は、N/8個のコンタクト開口の第1のサブセット1070と、N/8個のコンタクト開口の第2のサブセット1274と、N/8個のコンタクト開口の第3のサブセット1275と、N/8個のコンタクト開口の第4のサブセット1478と、N/8個のコンタクト開口の第5のサブセット1479と、N/8個のコンタクト開口の第6のサブセット1480と、N/8個のコンタクト開口の第7のサブセット1481と、N/8個のハードマスク開口866とを有し得る。
【0092】
先に検討されているように、いくつかの実施形態では、ハードマスク開口866は、プロセスステップS420において、ハードマスク662を通じてエッチングすることで形成され得、コンタクト開口の第1のサブセット1070は、プロセスステップS430において1つの誘電層対556をエッチングすることで形成され得る。続いて、プロセスステップS440において、コンタクト開口の第2のサブセット1274およびコンタクト開口の第3のサブセット1275が2つの誘電層対556をエッチングすることによって形成できる。したがって、ハードマスク開口866は、第1の誘電層対、つまり、最上位の誘電層対を露出させることができる。ハードマスク開口866から変換されたコンタクト開口の第1のサブセット1070は、1つの誘電層対556を通じて延びることができ、第1の誘電層対の下の第2の誘電層対を露出させることができる。コンタクト開口の第1のサブセット1070およびハードマスク開口866からそれぞれ変換されたコンタクト開口の第2のサブセット1274およびコンタクト開口の第3のサブセット1275は、3つおよび2つの誘電層対556をそれぞれ通じて延び得る。別の言い方をすれば、コンタクト開口の第2のサブセット1274およびコンタクト開口の第3のサブセット1275は、第4の誘電層対および第3の誘電層対をそれぞれ露出させることができる。
図14Aおよび
図14Bを参照すると、いくつかの実施形態では、コンタクト開口の第4から第7のサブセット1478~1481が、4つの誘電層対556を通じてエッチングすることで形成できる。結果として、プロセスステップS450の後、コンタクト開口の第2のサブセット1274から変換されたコンタクト開口の第4のサブセット1478は、7つの誘電層対556を通じて延びることができ、第8の誘電層対の上面1478-tを露出させることができる。コンタクト開口の第1のサブセット1070から変換されたコンタクト開口の第5のサブセット1479は、5つの誘電層対556を通じて延びることができ、第6の誘電層対の上面1479-tを露出させることができる。ハードマスク開口866から変換されたコンタクト開口の第6のサブセット1480は、4つの誘電層対556を通じて延びることができ、第5の誘電層対の上面1480-tを露出させることができる。同様に、コンタクト開口の第3のサブセット1070から変換されたコンタクト開口の第7のサブセット1481は、6つの誘電層対556を通じて延びることができ、第7の誘電層対の上面1481-tを露出させることができる。
【0093】
図14Aおよび
図14Bにおけるコンタクト開口の第1から第7のサブセット1070、1274~1275、1478~1481、およびハードマスク開口866の配置が図示の目的のためだけであることは、留意されている。3Dメモリ構造1400は、コンタクト開口の第1から第7のサブセット1070、1274~1275、1478~1481、およびハードマスク開口866において異なる配置および異なる深さ(つまり、エッチングされた誘電層対)を有し得る。別の言い方をすれば、前述のコンタクト開口は、交互の誘電性スタック554においてランダムに分配され得る。
【0094】
製作プロセスは、3Dメモリ構造1400にコンタクトホールの少なくとも一部分を覆う他のコンタクトマスクを形成し、次に1つまたは複数の誘電層対556をエッチングすることで続けられ得る。これらのプロセスステップは、各々の誘電層対556の上面がコンタクト開口のうちの少なくとも1つの内側で露出させられるまで繰り返され得る。いくつかの実施形態では、コンタクト開口の1つまたは複数のサブセットを形成するためのi番目のプロセスステップにおいて、i=1、2、3、…であり、コンタクト開口の現在のサブセットの各々は2つのグループへと分けることができ、一方のグループは、2(i-1)個の誘電層対のエッチングプロセスを受け、コンタクト開口の新たなサブセットを形成することができる。コンタクト開口の現在のサブセットの各々における他方のグループは、マスクによって保護でき、エッチングプロセスに曝すことができる。i番目のプロセスステップの後、第1、第2、・・・、第2iの誘電層対の上面は、コンタクト開口のうちの少なくとも1つの内側で露出させられ得る。
【0095】
いくつかの実施形態では、コンタクト開口の現在のサブセットの各々は、等しい数のコンタクト開口を伴う2つのグループへと分けることができ、一方のグループはコンタクト開口の現在のサブセットと同じままであり、他方のグループはコンタクト開口の新たなサブセットを形成する。例えば、N個のハードマスク開口が、N/2個のハードマスク開口とN/2個のコンタクト開口の第1のサブセットとに分けられ得る。次に、コンタクト開口の第1のサブセットは、N/4個のコンタクト開口の第2のサブセットとN/4個のコンタクト開口の第1のサブセットとに分けられ得るといった具合である。この例では、少なくとも1つのコンタクト開口が、n個のマスクおよびエッチングステップだけを用いることで、全体で2(n-1)個の誘電層対を伴う交互の誘電性スタックの各々の誘電層対のために形成できる。
【0096】
交互の誘電性スタック554にコンタクト開口を形成した後、ハードマスク662は除去できる。
【0097】
図4を参照すると、本開示のいくつかの実施形態によれば、プロセスステップS455において、充填材料がコンタクト開口の内側に配置され得る。プロセスステップS455における例示の3Dメモリデバイスは、
図15において3Dメモリ構造1500として示されている。3Dメモリ構造1500は、3Dメモリ構造1400(
図14Aに示されている)におけるコンタクト開口(符号1070、1274~1275、1478~1481)およびハードマスク開口866の内側に充填材料1586を配置することによって形成されるコンタクト充填部1584を備える。いくつかの実施形態では、コンタクト充填部1584は、充填材料1586の堆積の前に配置されるライナ1587も備える。
【0098】
充填材料1586およびライナ1587は、続くプロセスにおいて第1の誘電層558および/または第2の誘電層560にわたって選択的に除去され得る任意の適切な材料であり得る。いくつかの実施形態では、充填材料1586およびライナ1587は、例えば酸化シリコン、酸窒化シリコン、窒化シリコン、TEOS、非晶質炭素、および/またはそれらの組み合わせといった絶縁体であり得る。いくつかの実施形態では、充填材料1586は窒化シリコンとでき、ライナ1587は酸化シリコンとできる。充填材料1586およびライナ1587は、CVD、PVD、スパッタリング、蒸着、および/またはそれらの任意の組み合わせによって形成できる。
【0099】
いくつかの実施形態では、3Dメモリ構造1500は、同一平面の上面を形成するために、充填材料1586およびライナ1587を配置した後に平坦化され得る。
【0100】
図4を参照すると、本開示のいくつかの実施形態によれば、プロセスステップS460において、複数のメモリストリングが交互の誘電性スタックに形成され得る。プロセスステップS460における例示の3Dメモリデバイスは、
図16において3Dメモリ構造1600として示されている。3Dメモリ構造1600は複数のメモリストリング(例えば、
図2および
図3におけるメモリストリング212)を備える。
【0101】
複数のメモリストリング212を形成するために、複数のチャネルホール(例えば、チャネルホール336)が初めに交互の誘電性スタック554に形成され得、交互の誘電性スタック554全体を貫通して基板330へと延びる。いくつかの実施形態では、チャネルホール336の形成は、フォトリソグラフィおよびエッチングなどのプロセスを含む。いくつかの実施形態では、炭素ベースのポリマ材料によって形成されるキャッピング層1688、またはハードマスクが、エッチングプロセスについてのフォトレジストに加えて使用され得る。キャッピング層1688は、酸化シリコン、窒化シリコン、TEOS、シリコン含有耐反射被覆(SiARC)、アモルファスシリコン、多結晶シリコン、またはそれらの任意の組み合わせを含み得る。チャネルホール336を形成するためのエッチングプロセスには、ドライエッチング、ウェットエッチング、またはそれらの組み合わせがあり得る。いくつかの実施形態では、交互の誘電性スタック554は、反応性イオンエッチング(RIE)などの異方性エッチングを用いてエッチングされ得る。いくつかの実施形態では、フッ化炭素(CF4)、六フッ化エタン(C2F6)、CHF3、C3F6、Cl2、BCl3など、またはそれらの任意の組み合わせなど、フッ素または塩素ベースのガスが使用できる。第1および第2の誘電層558/560をエッチングするための方法およびエッチング液は、本開示の実施形態によって限定されるべきではない。
【0102】
いくつかの実施形態では、3Dメモリ構造1600は、チャネルホール336の内側にエピタキシャル層1690をさらに備える。エピタキシャル層1690は、シリコン、シリコンゲルマニウム、ゲルマニウム、ガリウムヒ素、窒化ガリウム、III-V族化合物、またはそれらの任意の組み合わせなど、任意の適切な半導体材料を含み得る。エピタキシャル層1690は基板330からエピタキシャル成長させられ得る。いくつかの実施形態では、エピタキシャル層1690は、チャネルホール336の内側の基板330の露出させられた表面から選択的に成長させられ得る。いくつかの実施形態では、エピタキシャル層1690は、例えば多結晶シリコンといった多結晶半導体材料であり得る。
【0103】
いくつかの実施形態では、エピタキシャル層1690は、基板330におけるドーピング領域(
図16には示されていない)からエピタキシャル成長させられ得る。ドーピング領域は、例えばボロン、リン、ヒ素、またはそれらの任意の組み合わせといったp型またはn型のドーパントを使用するイオン注入によって形成できる。イオン注入は、交互の誘電性スタック554の堆積の前に実施され得る。いくつかの実施形態では、イオン注入はチャネルホールエッチングの後に実施され得る。
【0104】
チャネルホール336およびエピタキシャル層1690を形成した後、メモリ膜(例えば、
図3におけるメモリ膜337)が、各々のチャネルホール336の側壁と、エピタキシャル層1690の上面とに配置され得る。いくつかの実施形態では、メモリ膜337は、トンネル層、記憶層(「電荷捕獲/保存層」としても知られている)、およびブロック層を含む複合層であり得る。各々のチャネルホール336は円筒形を有し得る。トンネル層、記憶層、およびブロック層は、いくつかの実施形態によれば、チャネルホールの中心から外側に向かう方向に沿って上記の順番で配置される。トンネル層は、酸化シリコン、窒化シリコン、またはそれらの任意の組み合わせを含み得る。ブロック層は、酸化シリコン、窒化シリコン、高誘電率(高k)誘電体、またはそれらの任意の組み合わせを含み得る。記憶層は、窒化シリコン、酸窒化シリコン、シリコン、またはそれらの任意の組み合わせを含み得る。いくつかの実施形態では、メモリ膜337はONO誘電体(例えば、酸化シリコンを含むトンネル層、窒化シリコンを含む記憶層、および、酸化シリコンを含むブロック層)を備える。
【0105】
次に、チャネル層338およびコア充填膜339がチャネルホール336の内側に配置され得る。チャネル層338は、チャネルホール336の内側のメモリ膜337の側壁を覆い、エピタキシャル層1690と連結される。チャネル層338は、シリコンなどの任意の適切な半導体材料であり得る。いくつかの実施形態では、チャネル層338は、アモルファス、ポリシリコン、または単結晶シリコンであり得る。チャネル層338は、限定されることはないが、CVD、PVD、ALD、またはそれらの組み合わせを含む任意の適切な薄膜堆積プロセスによって形成され得る。いくつかの実施形態では、チャネル層338の厚さは約10nmから約30nmの範囲であり得る。いくつかの実施形態では、コア充填膜339は各々のチャネルホール336を満たすように配置され得る。いくつかの実施形態では、コア充填膜339の中間は1つまたは複数の空隙を含み得る。コア充填膜339は、例えば、酸化シリコン、窒化シリコン、酸窒化シリコン、スピンオンガラス、ボロンもしくはリンでドーピングされた酸化シリコン、炭素でドーピングされた酸化物(CDO、SiOC、もしくはSiOC:H)、フッ素でドーピングされた酸化物(SiOF)、またはそれらの任意の組み合わせといった任意の適切な絶縁体であり得る。コア充填膜339は、例えばALD、PVD、CVD、スピンコーティング、スパッタリング、または任意の他の適切な膜堆積技術を用いて堆積させられ得る。コア充填膜339は、繰り返しの堆積およびエッチバックのプロセスを用いることで形成されてもよい。エッチバックプロセスには、限定されることはないが、ウェットエッチング、ドライエッチング、またはそれらの組み合わせがあり得る。
【0106】
いくつかの実施形態では、コア充填膜339、チャネル層338、およびキャッピング層1688は3Dメモリ構造1600において同一平面にあり得る。平坦化プロセスには、化学機械研磨、RIE、ウェットエッチング、またはそれらの組み合わせがある。平坦化プロセスは、チャネルホール336の外部の過剰なコア充填膜339、チャネル層338、およびメモリ膜337を除去する。したがって、チャネル層338とメモリ膜337とは、隣接するチャネルホール336同士の間で連結解除され得る。
【0107】
いくつかの実施形態では、複数のダミーメモリストリング(例えば、
図2におけるダミーメモリストリング222)が、メモリストリング212ならびに/またはコンタクト開口1070、1274~1275、および1478~1481に隣接して交互の誘電性スタック554に形成されてもよい。メモリストリング212がメモリ記憶のために使用され得る一方で、ダミーメモリストリング222は、製造の間、構造上の支持を提供し、プロセスの一様性を向上させるために使用できる。いくつかの実施形態では、ダミーメモリストリング222は、コア充填膜339を含むこともでき、メモリストリング212と同様の技術を用いて形成できる。
【0108】
図17は、本開示のいくつかの実施形態による3Dメモリ構造1700を示している。3Dメモリ構造1700は、交互の誘電性スタック554全体を通じて貫通する複数のスリット開口1792を備える。いくつかの実施形態では、スリット開口1792は、上面330fと平行なx-y平面におけるWL方向に沿って横に延び得る。スリット開口1792は、続く製作プロセスにおいてスリット構造216(
図2および
図3)を形成することができる。
図17におけるスリット開口1792の配置は図示の目的だけのためであり、そのように限定されていない。
【0109】
図4を参照すると、本開示のいくつかの実施形態によれば、プロセスステップS465において、交互の導電層および誘電層の膜スタックが形成され得る。プロセスステップS465における例示の3Dメモリデバイスは、
図18において3Dメモリ構造1800として示されている。3Dメモリ構造1800は、
図3における膜スタック335と同様の、交互の導電層および誘電層の膜スタックを備える。
【0110】
スリット開口1792を形成した後、交互の誘電性スタック554(
図17)における第2の誘電層560は、スリット開口1792から横へ除去され得、横トンネル(
図18には示されていない)を形成する。次に、導電層1894が膜スタック335を形成するためにこれらの横トンネルの内側に配置され得る。
【0111】
第2の誘電層560(
図17)が、エッチングプロセスが第1の誘電層558に最小限の影響しかないように、交互の誘電性スタック554にわたって選択的である例えば等方性のドライエッチングまたはウェットエッチングといった任意の適切なエッチングプロセスによって除去され得る。いくつかの実施形態では、第2の誘電層560は窒化シリコンであり得る。この例では、第2の誘電層560は、CF
4、CHF
3、C
4F
8、C
4F
6、およびCH
2F
2のうちの1つまたは複数のエッチング液を用いるRIEによって除去できる。いくつかの実施形態では、第2の誘電層560は、リン酸などのウェットエッチングを用いて除去できる。第2の誘電層560を除去した後、メモリ膜337の側壁が横トンネルにおいて露出させられ得る。
【0112】
いくつかの実施形態では、導電層1894は、例えばタングステン(W)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、コバルト(Co)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、窒化チタン(TiN)、窒化タンタル(TaN)、および/またはそれらの任意の組み合わせといった、ゲート電極に適している任意の適切な導電性材料を含み得る。導電性材料は、CVD、物理気相堆積(PVD)、プラズマCVD(PECVD)、スパッタリング、熱蒸着、電子ビーム蒸着、金属有機化学気相堆積(MOCVD)、および/またはALDなど、適切な堆積方法を用いて横トンネルを満たすことができる。いくつかの実施形態では、導電層1894は、CVDによって堆積させられるタングステン(W)を含む。
【0113】
いくつかの実施形態では、導電層1894は、多結晶質シリコン、多結晶質ゲルマニウム、多結晶質ゲルマニウムシリコン、任意の他の適切な材料、および/またはそれらの組み合わせなどの多結晶質半導体であってもよい。いくつかの実施形態では、多結晶質材料には、ボロン、リン、またはヒ素などの任意の適切な種類のドーパントが組み込まれ得る。いくつかの実施形態では、導電層1894は非結晶質半導体であってもよい。
【0114】
いくつかの実施形態では、導電層1894は、WSix、CoSix、NiSix、またはAlSixなどを含む金属ケイ化物から作られ得る。金属ケイ化物材料の形成は、先に記載されている同様の技術を用いて金属層および多結晶質半導体を形成することを含み得る。金属ケイ化物の形成は、堆積させられた金属層および多結晶質半導体層に熱アニーリングプロセスを適用することをさらに含んでもよく、それに未反応の金属の除去が後に続く。
【0115】
いくつかの実施形態では、ゲート誘電層が、隣接するワード線(ゲート電極)同士の間の漏れ電流を低減するために、および/または、ゲートとチャネルとの間の漏れ電流を低減するために、導電層1894(
図18には示されていない)の形成の前に横トンネルに配置され得る。ゲート誘電層は、酸化シリコン、窒化シリコン、酸窒化シリコン、および/またはそれらの任意の適切な組み合わせを含み得る。ゲート誘電層は、酸化ハフニウム、酸化ジルコニウム、酸化アルミニウム、酸化タンタル、酸化ランタン、および/またはそれらの任意の組み合わせなどの高k誘電性材料も含み得る。ゲート誘電層は、CVD、PVD、および/またはALDなどの1つまたは複数の適切な堆積プロセスによって配置され得る。
【0116】
導電層1894は、メモリストリング212との交差部においてゲート電極として機能することができる。
図18において、10枚の導電層1894は、例えばTSG334、LSG332、および8個の制御ゲート333といった、各々のメモリストリング212について10個のゲート電極を形成することができる。8個の制御ゲート333に対応して、各々のメモリストリング212は8個のメモリセル340を有し得る。メモリストリングおよびメモリセルの数が
図18では図示の目的のために示されており、より大きな記憶容量のために増加されてもよいことは、留意されている。
【0117】
交互の導電層および誘電層の膜スタック335を形成した後、堆積の間のスリット開口1792の内側の導電性材料が除去され得る。いくつかの実施形態では、メモリブロックを複数のプログラム可能および読取り可能なメモリ指部(
図2A~
図2B参照)へと分離するスリット構造216を形成するために、絶縁材料がスリット開口1792のうちの一部の内側に配置され得る。
【0118】
図19は、本開示のいくつかの実施形態による3Dメモリ構造1900を示している。3Dメモリ構造1900は、
図18における3Dメモリ構造1800でのコンタクト充填部1584の内側の充填材料1586を除去することで形成された複数のコンタクトホール1996を含む。いくつかの実施形態では、コンタクトホール1996は、リソグラフィ、湿式化学エッチング、ドライエッチング、またはそれらの組み合わせによって形成され得る。いくつかの実施形態では、コンタクトホール1996は、キャッピング層1688と、導電層1894および第1の誘電層558の1つまたは複数の対とを通じて延びる。コンタクトホール1996は、膜スタック335における導電層1894を露出させることができる。いくつかの実施形態では、ライナ1587は、各々のコンタクトホール1996の内側の各々の導電層1894の側壁を覆い、各々のコンタクトホール1996の底における導電層1894の上面を露出させる。
【0119】
いくつかの実施形態では、分離ライナ1997がスリット開口1792の側壁に形成でき、スリット開口1792の内側の分離ライナ1997は膜スタック335の各々の導電層1894の側壁を覆う。いくつかの実施形態では、分離ライナ1997はコンタクトホール1996の内側にも形成され得る。分離ライナ1997は、例えば酸化シリコン、窒化シリコン、酸窒化シリコン、またはそれらの任意の組み合わせといった任意の適切な絶縁体であり得る。
【0120】
図4を参照すると、本開示のいくつかの実施形態によれば、プロセスステップS470において、交互の導電層および誘電層の膜スタックにおける導電層と電気的に連結するためにコンタクト構造が形成され得る。プロセスステップS470における例示の3Dメモリデバイスが、
図20において3Dメモリ構造2000として示されている。3Dメモリ構造2000は、
図3におけるコンタクト構造214と同様のコンタクト構造を複数備え、コンタクト構造214は、膜スタック335における導電層1894との電気的連結を提供する。いくつかの実施形態では、各々のコンタクト構造214は、導電性材料を包囲するライナを備える。いくつかの実施形態では、コンタクト構造214の側壁を覆う分離ライナ1997および/またはライナ1587は、膜スタック335の1つまたは複数の導電層1894からコンタクト構造214を電気的に分離することができる。3Dメモリ構造2000は、基板330と電気的に連結された共通ソースコンタクト2098も備え得る。いくつかの実施形態では、分離ライナ1997は、共通ソースコンタクト2098を膜スタック335の導電層1894から電気的に分離することができる。
【0121】
コンタクト構造214および共通ソースコンタクト2098は、コンタクトホール1996およびスリット開口1792の内側に導電性材料を配置することで形成され得る。いくつかの実施形態では、導電性材料は、タングステン(W)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、コバルト(Co)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、窒化チタン(TiN)、窒化タンタル(TaN)、および/またはそれらの任意の組み合わせを含み得る。導電性材料は、CVD、PVD、PECVD、MOCVD、スパッタリング、熱蒸着、電子ビーム蒸着、ALD、および/またはそれらの組み合わせによって配置され得る。いくつかの実施形態では、導電性材料は、CVDによって堆積させられるタングステン(W)であり得る。
【0122】
いくつかの実施形態では、コンタクト構造214および共通ソースコンタクト2098のために使用される導電性材料は、多結晶質シリコン、多結晶質ゲルマニウム、多結晶質ゲルマニウムシリコン、任意の他の適切な材料、および/またはそれらの組み合わせなどの多結晶質半導体であってもよい。いくつかの実施形態では、多結晶質材料には、ボロン、リン、またはヒ素などの任意の適切な種類のドーパントが組み込まれ得る。いくつかの実施形態では、導電性材料は非結晶質半導体であってもよい。
【0123】
いくつかの実施形態では、導電性材料は、WSix、CoSix、NiSix、またはAlSixなどを含む金属ケイ化物から作られ得る。金属ケイ化物材料の形成は、先に記載されている同様の技術を用いて金属層および多結晶質半導体を形成することを含み得る。金属ケイ化物の形成は、堆積させられた金属層および多結晶質半導体層に熱アニーリングプロセスを適用することをさらに含んでもよく、それに未反応の金属の除去が後に続く。
【0124】
いくつかの実施形態では、コンタクトホール1996およびスリット開口1792の外側の過剰な導電性材料が、エッチングプロセスまたは平坦化プロセスを用いることにより、堆積の後に除去され得る。過剰な導電性材料を除去するためのエッチングプロセスには、湿式化学エッチングおよび/またはドライエッチング(例えば、RIE)があり得る。平坦化プロセスは化学機械研磨(CMP)を含み得る。
【0125】
図20におけるコンタクト構造214および
図19におけるコンタクトホール1996は、
図14Aにおけるハードマスク開口866および/またはコンタクト開口1070、1274~1275、1478~1481に対応している。先に検討されているように、いくつかの実施形態では、少なくとも1つのコンタクト開口が、n個のマスクおよびエッチングステップだけを用いることで、全体で2
(n-1)個の誘電層対を伴う交互の誘電性スタックにおける各々の誘電層対のために形成できる。また、本開示によれば、少なくとも1つのコンタクト構造214が、階段構造を用いることなく、膜スタック335における各々の導電層1894のために形成され得る。この例では、コンタクト構造214は、チャネル構造領域211(
図2に示されている)におけるどこかに、つまり、メモリアレイの内側に形成でき、メモリストリング212に隣接して形成され得る、または、メモリストリング212によって包囲され得る。いくつかの実施形態では、コンタクト構造214は、メモリストリング212および/またはダミーメモリストリング222に隣接して、メモリアレイにおいてランダムに分配させられ得る。膜スタック335の導電層1894は、例えば、
図3に示されている制御ゲート(ワード線)333、上選択ゲート334、および下方選択ゲート332といったゲート電極として機能させられ得る。コンタクト構造214をメモリストリング212の近くに移動させることで、それに応じてワード線からメモリセル340のゲート電極への遅れが短縮できる。結果として、3Dメモリデバイスの性能が向上させられ得る。いくつかの実施形態では、ダミーメモリストリング222は、コンタクト構造214および/またはメモリアレイにおけるメモリストリング212に隣接して形成されてもよい。
【0126】
いくつかの実施形態では、
図4において記載された製作プロセス400で使用されるコンタクトマスクは、異なる設計および配置を有することができる。
図21A~
図21Nは、様々なプロセスステップ(例えば、プロセスステップS410~S470)における3Dメモリ構造の斜視図を提供しており、
図5~
図13、
図14A~
図14B、および
図15~
図20における例と比較して、コンタクト開口を形成するための異なる方法を示している。
図21A~
図21Nについての詳細な説明は、示された方法がこれらの図からそれ自体で説明的であり、当業者によって理解できるため、本明細書では省略される。
【0127】
図22は、本開示のいくつかの実施形態による3Dメモリデバイスを形成するための他の例示の製作プロセス2200を示している。
図23~
図29は、製作プロセス2200による様々なプロセスステップにおける3Dメモリデバイスの断面図を示している。製作プロセス2200に示されたプロセスステップは完全なものではなく、他のプロセスステップが、図示されているプロセスステップのいずれかの前、後、または間に実施され得ることは、理解されるべきである。いくつかの実施形態では、例示の製作プロセス2200の一部のプロセスステップが省略されてもよいし、他のプロセスステップが含まれてもよく、それらは、本明細書では簡潔にするために記載されていない。いくつかの実施形態では、製作プロセス2200のプロセスステップは、異なる順番で実施されてもよい、および/または、変わってもよい。
【0128】
【0129】
図22を参照すると、製作プロセス2200はプロセスステップS2210において始まり、交互の誘電性スタックが基板に配置される。プロセスステップS2210における3Dメモリデバイスの例示の3Dメモリ構造500は
図5に示されている。交互の誘電性スタック554は第1の誘電層558と第2の誘電層560とを備え得る。
【0130】
図22を参照すると、プロセスステップS2220において、チャネルホールおよびメモリストリングが交互の誘電性スタックにおいて形成され得る。プロセスステップS2220における例示の3Dメモリ構造2300が
図23に示されており、チャネルホール336およびメモリストリング212は
図16におけるそれぞれのものと同様であり、同様の技術を用いて形成できる。プロセスステップS2220において、
図16におけるダミーメモリストリング222と同様のダミーメモリストリングが、同様の技術を用いて同じく形成できる。
【0131】
図22を参照すると、プロセスステップS2230において、複数のコンタクト開口が、複数のコンタクトマスクを用いることで交互の誘電性スタックに形成され得る。プロセスステップS2230における例示の3Dメモリ構造2400が
図24に示されており、ハードマスク開口866、コンタクト開口の第1のサブセット1070、コンタクト開口の第2および第3のサブセット1274~1275、ならびにコンタクト開口の第4から第7のサブセット1478~1481は、
図14Aにおけるそれぞれのものと同様とでき、
図4、
図6~
図13、および
図14A~
図14Bに記載されているプロセスステップS415~S450における同様のプロセスを用いて形成され得る。
【0132】
図22を参照すると、プロセスステップS2240において、ライナが各々のコンタクト開口の側壁に配置される。プロセスステップS2240における例示の3Dメモリ構造2500が
図25に示されており、ライナ1587は
図15におけるものと同様であり、同様の技術を用いて形成できる。
【0133】
図22を参照すると、プロセスステップS2250において、スリット開口が交互の誘電性スタックにおいて形成され得る。プロセスステップS2250における例示の3Dメモリ構造2600が
図26に示されており、スリット開口1792は
図17におけるものと同様であり、同様の技術を用いて形成できる。
【0134】
図22を参照すると、プロセスステップS2260において、交互の導電層および誘電層の膜スタックが形成され得る。プロセスステップS2260における例示の3Dメモリ構造2700が
図27に示されており、交互の導電層および誘電層の膜スタック335は
図18におけるものと同様であり、同様の技術を用いて形成できる。
【0135】
図28は、本開示のいくつかの実施形態による3Dメモリ構造2800を示している。3Dメモリ構造2800は、スリット開口1792の側壁に形成された分離ライナ1997を備える。分離ライナ1997は
図19におけるものと同様とでき、同様の技術を用いて形成できる。3Dメモリ構造2800は、
図27における複数のコンタクト開口(例えば、ハードマスク開口866、コンタクト開口の第1のサブセット1070、コンタクト開口の第2および第3のサブセット1274~1275、ならびにコンタクト開口の第4から第7のサブセット1478~1481)の内側に形成されるコンタクトホール1996も備え得る。コンタクトホール1996は、導電層1894の上面を露出させ、
図19に示されたものと同様の技術を用いて形成され得る。
【0136】
図22を参照すると、プロセスステップS2270において、交互の導電層および誘電層の膜スタックにおける導電層と電気的に連結するためにコンタクト構造が形成され得る。プロセスステップS2270における例示の3Dメモリ構造2900が
図29に示されており、コンタクト構造214は
図20におけるものと同様であり、同様の技術を用いて形成できる。3Dメモリ構造2900は、
図20におけるものと同様に、共通ソースコンタクト2098も備え得る。
【0137】
製作プロセス400と同様に、製作プロセス2200は、交互の導電層および誘電層の膜スタック335における各々の導電層1894について少なくとも1つのコンタクト構造214を形成することもできる。これらのコンタクト構造214は、チャネル構造領域211(
図2~
図3)の内側に形成でき、メモリストリング212に隣接して配置できる。
【0138】
まとめると、本開示は、3Dメモリデバイスの様々な実施形態と、3Dメモリデバイスを作る方法とを記載している。
【0139】
本開示の第1の態様は、基板に交互の誘電性スタックを配置するステップであって、交互の誘電性スタックは、互いの上に交互に積み重ねられる第1および第2の誘電層を備える、ステップを含む、三次元(3D)メモリデバイスを形成するための方法を提供する。方法は、誘電層対が複数のコンタクト開口のうちの少なくとも1つの内側で露出させられるように、交互の誘電性スタックに複数のコンタクト開口を形成するステップであって、誘電層対は第1および第2の誘電層の1つの対を備える、ステップも含む。方法は、第2の誘電層を導電層で置き換えることで、交互の導電層および誘電層の膜スタックを形成するステップと、交互の導電層および誘電層の膜スタックにおいて導電層と接触するためにコンタクト構造を形成するステップとをさらに含む。
【0140】
複数のコンタクト開口の形成は、N個の誘電層対をエッチングすることで、交互の誘電性スタックに複数の開口を形成するステップを含む(Nは整数である)。次に、マスクは、複数の開口の第1のグループを保護し、複数の開口の第2のグループを露出させるために形成され、複数の開口の第1のグループは、N個の誘電層対を通じて延びる開口の第1のサブセットである。複数のコンタクト開口の形成は、M個の誘電層対をエッチングすることで、複数の開口の第2のグループに開口の第2のサブセットを形成するステップをさらに含む(Mは整数である)。開口の第2のサブセットは(N+M)個の誘電層対を通じて延びる。マスクを形成するステップ、および、開口のサブセットの各々のためのエッチングのステップを繰り返すことで、複数のコンタクト開口が交互の誘電性スタックに形成され得る。
【0141】
本開示の第2の態様は、基板に配置される膜スタックであって、互いの上に交互に積み重ねられる導電層および誘電層を有する膜スタックを備える三次元(3D)メモリ構造を提供する。3Dメモリ構造は、膜スタックを鉛直に貫通する複数のメモリストリングであって、メモリ膜、チャネル層、およびコア充填膜を各々が備える複数のメモリストリングも備える。3Dメモリ構造は、膜スタックの内側に配置される複数のコンタクト構造も備え、複数のコンタクト構造は、膜スタックの各々の導電層が複数のコンタクト構造のうちの少なくとも1つに電気的に連結されるように、1つまたは複数の導電層および誘電層を鉛直に貫通する。複数のコンタクト構造は複数のメモリストリングによって包囲される。
【0142】
本開示の第3の態様は、交互の誘電性スタックを基板に配置するステップであって、交互の誘電性スタックは2n個の誘電層対を備え、nは整数であり、各々の誘電層対は、第1の誘電層と、第1の誘電層と異なる第2の誘電層とを備える、ステップを含む、三次元(3D)メモリ構造を形成するための他の方法を提供する。方法は、(n+1)回の繰り返しパターン形成プロセスを用いて複数のコンタクト開口を形成するステップも含む。i番目のパターン形成プロセスは、上の2i個の誘電層対が複数のコンタクト開口の内側に露出させられるように2(i-1)個の誘電層対をエッチングすることを含み、iは1からnまでの整数である。3Dメモリ構造を形成する方法は、第2の誘電層を導電層で置き換えることで、交互の導電層および誘電層の膜スタックを形成するステップと、交互の導電層および誘電層の膜スタックにおいて導電層に電気的に連結されるコンタクト構造を形成するステップとをさらに含む。
【0143】
特定の実施形態の先の記載は、他の者が、当業者の知識を適用することで、過度の実験なしで、本開示の大まかな概念から逸脱することなく、このような実施形態を様々な用途に向けて容易に変更および/または適合することができるように本開示の概略的な性質を十分に明らかにしている。そのため、このような適合および変更は、本明細書で提起されている本開示および案内に基づいて、開示されている実施形態の均等の意味および範囲の中にあると意図されている。本明細書の用語および表現が本開示および案内に鑑みて当業者によって解釈されるものであるように、本明細書における表現および用語が説明の目的のためであって、限定のものではないことは、理解されるものである。
【0144】
本開示の実施形態は、明示された機能の実施およびそれらの関係を示す機能的な構成要素の助けで先に記載されている。これらの機能的な構成要素の境界は、記載の利便性のために本明細書では任意に定められている。明示された機能およびそれらの関係が適切に実施される限り、代替の境界が定められてもよい。
【0145】
概要および要約は、本開示の1つまたは複数の例示の実施形態を述べることができるが、発明者によって考えられているような本開示のすべての例示の実施形態を述べていない可能性があり、したがって、本開示および添付の特許請求の範囲を何らかの形で限定するようには意図されていない。
【0146】
本開示の広がりおよび範囲は、前述の例示の実施形態のいずれによっても限定されるべきでなく、以下の特許請求の範囲およびその均等に従ってのみ定められるべきである。
【符号の説明】
【0147】
100 三次元(3D)メモリデバイス
101 メモリ平面
103 メモリブロック
105 周辺領域
108 領域
210 階段領域
211 チャネル構造領域
212 メモリストリング
214 コンタクト構造
216、216-1、216-2 スリット構造
218 メモリ指部
220 上選択ゲート切断部
222 ダミーメモリストリング
224 メモリスライス
300 三次元(3D)メモリアレイ構造
330 基板
330f 前面、主面、上面
331 絶縁膜
332 下方選択ゲート
333、333-1、333-2、333-3 制御ゲート、ワード線
334 上選択ゲート
335 膜スタック
336 チャネルホール
337 メモリ膜
338 チャネル層
339 コア充填膜
340、340-1、340-2、340-3 メモリセル
341 ビット線
343 金属相互連結線
344 ドープソース線領域
500、600、700、900、1000、1100、1200、1300、1400、1500、1600、1700、1800、1900、2000、2300、2400、2500、2600、2700、2800、2900 3Dメモリ構造
554 誘電性スタック
556 誘電層対
558 第1の誘電層
560 第2の誘電層、犠牲層
662 ハードマスク
764 コンタクト定義マスク
866 ハードマスク開口
866-t 第1の誘電層対の上面
968 第1のコンタクトマスク
1070 コンタクト開口の第1のサブセット
1070-t 第2の誘電層対の上面
1172 第2のコンタクトマスク
1274 コンタクト開口の第2のサブセット
1274-t 第4の誘電層対の上面
1275 コンタクト開口の第3のサブセット
1275-t 第3の誘電層対の上面
1376 第3のコンタクトマスク
1478 コンタクト開口の第4のサブセット
1478-t 第8の誘電層対の上面
1479 コンタクト開口の第5のサブセット
1479-t 第6の誘電層対の上面
1480 コンタクト開口の第6のサブセット
1480-t 第5の誘電層対の上面
1481 コンタクト開口の第7のサブセット
1481-t 第7の誘電層対の上面
1584 コンタクト充填部
1586 充填材料
1587 ライナ
1688 キャッピング層
1690 エピタキシャル層
1792 スリット開口
1894 導電層
1996 コンタクトホール
1997 分離ライナ
2098 共通ソースコンタクト
BL ビット線の方向
WL ワード線の方向
【外国語明細書】