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特開2025-154760情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025154760
(43)【公開日】2025-10-10
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   A61B 6/03 20060101AFI20251002BHJP
   G06T 1/00 20060101ALI20251002BHJP
   G06T 5/50 20060101ALI20251002BHJP
   A61B 6/46 20240101ALI20251002BHJP
【FI】
A61B6/03 560G
A61B6/03 573
A61B6/03 560J
G06T1/00 290B
G06T5/50
A61B6/46 506B
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024057939
(22)【出願日】2024-03-29
(71)【出願人】
【識別番号】306037311
【氏名又は名称】富士フイルム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】國分 博人
【テーマコード(参考)】
4C093
5B057
【Fターム(参考)】
4C093AA22
4C093DA02
4C093EA07
4C093FF16
4C093FF19
4C093FF35
4C093FF42
4C093FF47
5B057AA09
5B057BA03
5B057BA24
5B057CA08
5B057CA13
5B057CB08
5B057CB13
5B057CE08
5B057DA07
5B057DA16
5B057DB02
5B057DB03
5B057DB09
5B057DC02
5B057DC08
(57)【要約】
【課題】同一の被写体について複数種類の画像を取得する場合に生じるストレージの空き容量不足、及び診断の長時間化を解消することを可能とする情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】本開示の情報処理装置は、プロセッサを備える情報処理装置であって、プロセッサは、被写体の3次元的な形態を表す第1画像と、被写体の特徴量の3次元的な分布を表す第2画像とを読み込むこと、第1画像から診断対象を抽出すること、第1画像に基づいて診断対象を2次元状に展開することにより第1展開画像を作成すること、第2画像に基づいて診断対象に含まれる特徴量の分布を第1展開画像に投影することにより投影画像を作成すること、投影画像を表示装置に表示させること、を実行する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備える情報処理装置であって、
前記プロセッサは、
被写体の3次元的な形態を表す第1画像と、前記被写体の特徴量の3次元的な分布を表す第2画像とを読み込むこと、
前記第1画像から診断対象を抽出すること、
前記第1画像に基づいて前記診断対象を2次元状に展開することにより第1展開画像を作成すること、
前記第2画像に基づいて前記診断対象に含まれる前記特徴量の分布を前記第1展開画像に投影することにより投影画像を作成すること、
前記投影画像を表示装置に表示させること、
を実行する情報処理装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、
前記第2画像に基づいて前記診断対象が2次元状に展開された第2展開画像を作成し、
前記第1展開画像と前記第2展開画像とを合成することにより前記投影画像を作成する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、
管腔臓器を前記診断対象として抽出し、
前記第1画像に基づいて前記管腔臓器の管芯線を中心として前記診断対象を展開することにより前記第1展開画像を作成し、
前記第2画像に基づいて前記管芯線を中心として前記診断対象を展開することにより前記第2展開画像を作成する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、
前記第1画像の前記診断対象に含まれる画素値を、前記管芯線を中心とした第1投影面に投影した後、前記第1投影面を展開することにより前記第1展開画像を作成し、
前記第2画像の前記診断対象に含まれる画素値を、前記管芯線を中心とした第2投影面に用いて投影した後、前記第2投影面を展開することにより前記第2展開画像を作成する
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、
前記第1画像の前記診断対象に含まれる画素値を、最小値投影法、最大値投影法、又は平均値投影法を用いて前記第1投影面に投影し、
前記第2画像の前記診断対象に含まれる画素値を、最小値投影法、最大値投影法、又は平均値投影法を用いて前記第2投影面に投影する、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記第2画像は、前記被写体について弁別された物質を示す物質弁別画像である
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記特徴量は、前記物質弁別画像の画素値である
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記プロセッサは、
前記第1展開画像に投影された前記特徴量の分布を、前記特徴量の大きさに応じて色又は濃度を変更する
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記プロセッサは、
前記特徴量の大きさが特定範囲内にある領域を特定する
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記物質は、脂肪、カルシウム、造影剤、又は鉄分である
請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記プロセッサは、
前記領域内の前記物質の質量、体積、又はリスクパラメータを算出し、算出値を前記表示装置に表示させる
請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記特徴量は、前記第1展開画像に投影する経路上における前記物質の質量、体積、又はリスクパラメータである
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記プロセッサは、
前記第1展開画像に投影された前記特徴量の総量又は総合リスクを算出し、算出値を前記表示装置に表示させる
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記プロセッサは、
前記投影画像上で指定された位置に対応する断面画像、又は、前記位置に対応する角度から前記診断対象を見た立体画像を、前記投影画像と並べて前記表示装置に表示させ、
前記投影画像を、前記位置を指定するためのガイドとして使用可能とする
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項15】
被写体の3次元的な形態を表す第1画像と、前記被写体の特徴量の3次元的な分布を表す第2画像とを読み込むこと、
前記第1画像から診断対象を抽出すること、
前記第1画像に基づいて前記診断対象を2次元状に展開することにより第1展開画像を作成すること、
前記第2画像に基づいて前記診断対象に含まれる前記特徴量の分布を前記第1展開画像に投影することにより投影画像を作成すること、
前記投影画像を表示装置に表示させること、
を含む処理をプロセッサが実行する情報処理方法。
【請求項16】
被写体の3次元的な形態を表す第1画像と、前記被写体の特徴量の3次元的な分布を表す第2画像とを読み込むこと、
前記第1画像から診断対象を抽出すること、
前記第1画像に基づいて前記診断対象を2次元状に展開することにより第1展開画像を作成すること、
前記第2画像に基づいて前記診断対象に含まれる前記特徴量の分布を前記第1展開画像に投影することにより投影画像を作成すること、
前記投影画像を表示装置に表示させること、
を含む処理をプロセッサに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
光子計数型のX線CT(Computed Tomography)装置等の放射線画像撮影装置において、物質ごとに放射線の吸収特性が異なることを利用して、複数のエネルギー帯に対応するデータを用いて被写体に含まれる物質を弁別する物質弁別技術が知られている。このような物質弁別技術を用いると、通常のCT画像に加えて、被写体に含まれる特定の物質が弁別された物質弁別画像を取得することができる(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2024-032518号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のように、同一の被写体について複数種類の画像を取得すると画像を保存するためのストレージの空き容量不足が生じやすくなる。また、表示装置に複数種類の画像を並べて表示させたうえで診断が行われるため、診断に長い時間が要される。
【0005】
そこで、本開示に係る技術は、同一の被写体について複数種類の画像を取得する場合に生じるストレージの空き容量不足、及び診断の長時間化を解消することを可能とする情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の技術に係る情報処理装置は、プロセッサを備える情報処理装置であって、プロセッサは、被写体の3次元的な形態を表す第1画像と、被写体の特徴量の3次元的な分布を表す第2画像とを読み込むこと、第1画像から診断対象を抽出すること、第1画像に基づいて診断対象を2次元状に展開することにより第1展開画像を作成すること、第2画像に基づいて診断対象に含まれる特徴量の分布を第1展開画像に投影することにより投影画像を作成すること、投影画像を表示装置に表示させること、を実行する。
【0007】
プロセッサは、第2画像に基づいて診断対象が2次元状に展開された第2展開画像を作成し、第1展開画像と第2展開画像とを合成することにより投影画像を作成することが好ましい。
【0008】
プロセッサは、管腔臓器を診断対象として抽出し、第1画像に基づいて管腔臓器の管芯線を中心として診断対象を展開することにより第1展開画像を作成し、第2画像に基づいて管芯線を中心として診断対象を展開することにより第2展開画像を作成することが好ましい。
【0009】
プロセッサは、第1画像の診断対象に含まれる画素値を、管芯線を中心とした第1投影面に投影した後、第1投影面を展開することにより第1展開画像を作成し、第2画像の診断対象に含まれる画素値を、管芯線を中心とした第2投影面に用いて投影した後、第2投影面を展開することにより第2展開画像を作成することが好ましい。
【0010】
プロセッサは、第1画像の診断対象に含まれる画素値を、最小値投影法、最大値投影法、又は平均値投影法を用いて第1投影面に投影し、第2画像の診断対象に含まれる画素値を、最小値投影法、最大値投影法、又は平均値投影法を用いて第2投影面に投影することが好ましい。
【0011】
第2画像は、被写体について弁別された物質を示す物質弁別画像であることが好ましい。
【0012】
特徴量は、物質弁別画像の画素値であることが好ましい。
【0013】
プロセッサは、第1展開画像に投影された特徴量の分布を、特徴量の大きさに応じて色又は濃度を変更することが好ましい。
【0014】
プロセッサは、特徴量の大きさが特定範囲内にある領域を特定することが好ましい。
【0015】
物質は、脂肪、カルシウム、造影剤、又は鉄分であることが好ましい。
【0016】
プロセッサは、上記領域内の物質の質量、体積、又はリスクパラメータを算出し、算出値を表示装置に表示させることが好ましい。
【0017】
特徴量は、第1展開画像に投影する経路上における物質の質量、体積、又はリスクパラメータであってもよい。
【0018】
プロセッサは、第1展開画像に投影された特徴量の総量又は総合リスクを算出し、算出値を表示装置に表示させてもよい。
【0019】
プロセッサは、投影画像上で指定された位置に対応する断面画像、又は、位置に対応する角度から診断対象を見た立体画像を、投影画像と並べて表示装置に表示させ、投影画像を、位置を指定するためのガイドとして使用可能としてもよい。
【0020】
本開示の技術に係る情報処理方法は、被写体の3次元的な形態を表す第1画像と、被写体の特徴量の3次元的な分布を表す第2画像とを読み込むこと、第1画像から診断対象を抽出すること、第1画像に基づいて診断対象を2次元状に展開することにより第1展開画像を作成すること、第2画像に基づいて診断対象に含まれる特徴量の分布を第1展開画像に投影することにより投影画像を作成すること、投影画像を表示装置に表示させること、を含む処理をプロセッサが実行する情報処理方法である。
【0021】
本開示の技術に係るプログラムは、被写体の3次元的な形態を表す第1画像と、被写体の特徴量の3次元的な分布を表す第2画像とを読み込むこと、第1画像から診断対象を抽出すること、第1画像に基づいて診断対象を2次元状に展開することにより第1展開画像を作成すること、第2画像に基づいて診断対象に含まれる特徴量の分布を第1展開画像に投影することにより投影画像を作成すること、投影画像を表示装置に表示させること、を含む処理をプロセッサに実行させるプログラムである。
【発明の効果】
【0022】
本開示の技術によれば、同一の被写体について複数種類の画像を取得する場合に生じるストレージの空き容量不足、及び診断の長時間化を解消することを可能とする情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】診断支援システムの概要を示す図である。
図2】情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3】プロセッサの機能的な構成を示す図である。
図4】プロセッサの機能をより詳細に示す図である。
図5】第1画像から抽出される診断対象の一例を示す図である。
図6】第1展開画像の作成処理を説明する図である。
図7】第1展開画像の一例を概略的に示す図である。
図8】第2展開画像の一例を概略的に示す図である。
図9】投影画像の一例を概略的に示す図である。
図10】解析情報の一例を示す図である。
図11】投影画像及び解析情報の表示例を示す図である。
図12】プロセッサによる処理の流れを示す図である。
図13】変形例に係るプロセッサの機能的な構成を示す図である。
図14】断面画像及び立体画像を例示する図である。
図15】変形例に係るプロセッサによる処理の流れを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、図面を参照して本開示の実施形態について説明する。
【0025】
[第1実施形態]
図1は、本開示の診断支援システム100の概要を示す。図1に示すように、診断支援システム100は、医用画像撮影装置1と、画像保管サーバ2と、情報処理装置3とを有する。医用画像撮影装置1と、画像保管サーバ2と、情報処理装置3とは、ネットワーク4を経由して互いに通信可能な状態で接続されている。情報処理装置3は、本開示の技術に係る「情報処理装置」の一例である。
【0026】
なお、本開示の技術に係る情報処理装置は、医用画像撮影装置1に接続された医用画像撮影装置1を制御するためのコンソールに含まれるコンピュータであってもよいし、画像保管サーバ2とともにPACS(Picture Archiving and Communication System)を構成するコンピュータであってもよい。本実施形態では、情報処理装置3をPACSに含まれるコンピュータとして説明する。
【0027】
医用画像撮影装置1は、光子計数型のX線CT装置、又はデュアルエネルギー方式のX線CT装置であり、同一の被写体について「CT画像」と「物質弁別画像」とが取得可能である。CT画像は、再構成により得られる複数の断層像を積み重ねた立体画像(いわゆるボリューム画像)である。
【0028】
物質弁別画像は、物質ごとに放射線の吸収特性が異なることを利用して、複数のエネルギー帯に対応するデータを用いて被写体に含まれる物質を弁別する物質弁別技術により得られる立体画像である。物質弁別画像は、被写体に含まれる特定の物質が弁別された画像である。例えば、物質弁別画像は、物質固有のK吸収端を利用して、当該物質が同定された画像である。物質弁別画像の生成方法は、特開2024-032518号公報等で公知である。弁別される物質は、脂肪(例えばプラーク)、カルシウム、造影剤(例えばヨード)、又は鉄分である。本実施形態では、物質弁別画像は、物質として「脂肪」が弁別された画像である。
【0029】
CT画像は、X線の強度に基づく画像であるので、被写体の3次元的な形態を表す画像である。形態とは、被写体に含まれる組織、臓器等の構造の形状をいう。CT画像は、本開示の技術に係る「第1画像」の一例である。以下、CT画像を「第1画像P1」という。
【0030】
物質弁別画像は、弁別された物質の特徴量の3次元的な分布を表す画像である。本実施形態では、特徴量は、物質弁別画像の画素値(すなわちCT値)である。画素値の単位はHUである。例えば、プラークの性状は、画素値に基づいて判定され、画素値が30HU以下の物質は「ソフトプラーク」と判定される。物質弁別画像は、本開示の技術に係る「第2画像」の一例である。以下、物質弁別画像を「第2画像P2」という。
【0031】
医用画像撮影装置1により生成された第1画像P1及び第2画像P2は、画像保管サーバ2に送信されて保管される。
【0032】
画像保管サーバ2は、各種データを保存して管理するコンピュータであり、大容量外部記憶装置及びデータベース管理用ソフトウェアを有する。画像保管サーバ2は、有線あるいは無線のネットワーク4を介して他の装置と通信する。具体的には、画像保管サーバ2は、医用画像撮影装置1により生成された第1画像P1及び第2画像P2を含む各種データをネットワーク4経由で取得し、大容量外部記憶装置等の記憶媒体に保存して管理する。なお、画像データの格納形式、及びネットワーク4を経由した各装置間の通信は、例えば、DICOM(Digital Imaging and Communication in Medicine)等のプロトコルに基づいている。
【0033】
次いで、情報処理装置3の構成について説明する。図2は、情報処理装置3のハードウェア構成の一例を示す。情報処理装置3は、ワークステーション、サーバコンピュータ、パーソナルコンピュータ等のコンピュータであり、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ30と、不揮発性のストレージ31と、一時記憶領域としてのメモリ32とを備える。メモリ32は、プロセッサ30に内蔵又は外付けされている。
【0034】
また、情報処理装置3は、液晶ディスプレイ等の表示装置33と、キーボード、マウス等の入力装置34と、ネットワークインターフェース等のインターフェース35とを備える。プロセッサ30、ストレージ31、メモリ32、表示装置33、入力装置34、及びインターフェース35は、バス36に接続されている。
【0035】
ストレージ31は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等によって実現される。記憶媒体としてのストレージ31には、プログラム31Aが記憶されている。プロセッサ30は、ストレージ31からプログラム31Aをメモリ32に読み出し、読み出したプログラム31Aに基づいて処理を実行する。
【0036】
図3は、プロセッサ30の機能的な構成を示す。図4は、プロセッサ30の機能をより詳細に示す。図3に示すように、プロセッサ30は、プログラム31Aを実行することにより、画像読み込み部301、診断対象抽出部302、投影画像生成部303、情報解析部304、及び表示制御部305として機能する。また、図4に示すように、投影画像生成部303は、第1展開画像作成部303A、第2展開画像作成部303B、及び画像合成部303Cにより構成されている。
【0037】
画像読み込み部301は、医用画像撮影装置1により生成された第1画像P1及び第2画像P2を画像保管サーバ2から読み込む。
【0038】
診断対象抽出部302は、第1画像P1から診断対象を抽出する。例えば、診断対象は、操作者が入力装置34を操作することにより指定した臓器である。本実施形態では、図5に示すように、診断対象50は、冠動脈等の管腔臓器である。例えば、診断対象抽出部302は、第1画像P1に対して公知の3次元画像セグメンテーション処理を行うことにより、診断対象50を抽出する。診断対象抽出部302が抽出した診断対象50の位置、形状等の情報(以下、診断対象情報51という。)は、投影画像生成部303に供給される。
【0039】
投影画像生成部303は、第1画像P1に基づいて診断対象50を2次元状に展開することにより第1展開画像P1Eを作成し、第2画像P2に基づいて診断対象50に含まれる特徴量の分布を第1展開画像P1Eに投影することにより投影画像P3を作成する。
【0040】
具体的には、図6に示すように、第1展開画像作成部303Aは、診断対象情報51に基づいて診断対象50の管芯線52を導出し、第1画像P1に基づいて管芯線52を中心として診断対象50を展開することにより第1展開画像P1Eを作成する。
【0041】
より具体的には、第1展開画像作成部303Aは、第1画像P1の診断対象50に含まれる画素値を、管芯線52を中心とした投影面53に投影した後、投影面53を展開することにより第1展開画像P1Eを作成する。このとき、第1展開画像作成部303Aは、診断対象50に含まれる画素値を、最小値投影法、最大値投影法、又は平均値投影法を用いて投影面53に投影する。最小値投影法とは、投影経路上の画素値の最小値を投影する方法をいう。最大値投影法とは、投影経路上の画素値の最大値を投影する方法をいう。平均値投影法とは、投影経路上の画素値の平均値を投影する方法をいう。投影経路は、管芯線52を中心とした径方向(図6中のR方向)である。なお、第1展開画像作成部303Aが投影する投影面53は、本開示の技術に係る「第1投影面」に対応する。
【0042】
本実施形態では、診断対象50である管腔臓器の壁が鮮明に描画されるように、第1展開画像作成部303Aは、最大値投影法を用いて投影することが好ましい。これは、管腔臓器の壁は、X線吸収率が高く、画素値が大きいことによる。なお、第1展開画像作成部303Aは、診断対象50を含むように、マージンを設けて設定された管芯線52を中心とした円筒領域54内の画素値を投影面53に投影してもよい。
【0043】
図7に示すように、第1展開画像P1Eは、管芯線52を中心とした角度方向(図6中のθ方向)と診断対象50の走行方向(図6中のZ方向)とを座標として投影値(最小値、最大値、又は平均値)を表した2次元画像である。
【0044】
第2展開画像作成部303Bは、第2画像P2に基づいて管芯線52を中心として診断対象50を展開することにより第2展開画像P2Eを作成する。第2展開画像作成部303Bによる処理は、第2画像P2を用いること以外、第1展開画像作成部303Aによる処理と同様である。
【0045】
第2展開画像作成部303Bは、第2画像P2の診断対象50に含まれる画素値を、管芯線52を中心とした投影面53に投影した後、投影面53を展開することにより第2展開画像P2Eを作成する。このとき、第2展開画像作成部303Bは、診断対象50に含まれる画素値を、最小値投影法、最大値投影法、又は平均値投影法を用いて投影面53に投影する。なお、第2展開画像作成部303Bが投影する投影面53は、本開示の技術に係る「第2投影面」に対応する。
【0046】
本実施形態では、診断対象50内の異常部位であるソフトプラークが鮮明に描画されるように、第2展開画像作成部303Bは、平均値投影法を用いて投影することが好ましい。これは、ソフトプラークは、X線吸収率が低いので、最大値投影法を用いるとソフトプラーク以外の部位が描画される可能性が高くなるためである。なお、第2展開画像作成部303Bは、第1展開画像作成部303Aと同様に、管芯線52を中心とした円筒領域54内の画素値を投影面53に投影してもよい。
【0047】
図8に示すように、第2展開画像P2Eは、第1展開画像P1Eと同様に、管芯線52を中心とした角度方向(θ方向)と診断対象50の走行方向(Z方向)とを座標として投影値(最小値、最大値、又は平均値)を表した2次元画像である。第2展開画像P2E中の投影値は、上述の特徴量を表している。本実施形態では、第2展開画像P2E中の投影値に基づいてプラークの性状を判別することができる。例えば、投影値が30HU未満の部分は「ソフトプラーク」に対応し、投影値が30HU以上150HU未満の部分は「線維性プラーク」に対応し、投影値が150HU以上の部分は「石灰化プラーク」に対応する。
【0048】
画像合成部303Cは、第1展開画像P1Eと第2展開画像P2Eとを合成することにより投影画像P3を作成する。具体的には、図9に示すように、画像合成部303Cは、第1展開画像P1Eと第2展開画像P2Eとを座標が一致するように重ね合わせることにより投影画像P3を作成する。投影画像P3は、図7に示す第1展開画像P1Eに、図8に示す特徴量の分布が投影された画像である。
【0049】
情報解析部304は、投影画像P3に付加して表示する解析情報304Aを導出する。本実施形態では、情報解析部304は、特徴量の大きさが特定範囲内にある領域を特定する。例えば、図10に示すように、情報解析部304は、第2画像P2に基づき、特徴量としての投影値がソフトプラークに対応する30HU未満の範囲内にある領域Aを特定する。領域Aは、冠状動脈の破綻(いわゆるラプチャー)が起こるリスクが高い領域である。
【0050】
また、情報解析部304は、特定した領域内の画素値の平均値、物質の質量、体積、リスクパラメータなどを算出する。リスクパラメータは、例えば、第2画像P2の画素値に基づいて算出されるカルシウムスコアであり、管腔臓器の壁の石灰化の程度を表す。このカルシウムスコアは、アガストンスコアとも呼ばれる。本実施形態では、図10に示すように、情報解析部304は、領域A内の画素値の平均値とソフトプラークの体積とを算出する。本実施形態では、領域Aの位置及び大きさ、領域A内の画素値の平均値、及びソフトプラークの体積が、解析情報304Aに含まれる。
【0051】
表示制御部305は、投影画像P3を表示装置33に表示させる。また、図11に示すように、表示制御部305は、投影画像P3内の特徴量の分布を、特徴量の大きさに応じて色又は濃度を変更する。本実施形態では、特徴量としての投影値の大きさに応じて濃度を変更している。また、表示された特徴量の濃度に基づいて特徴量の大きさを把握することができるように、表示制御部305は、特徴量と濃度との関係を表すチャート60を表示装置33に表示させている。
【0052】
また、表示制御部305は、投影画像P3に加えて、解析情報304Aを表示装置33に表示させる。本実施形態では、図11に示すように、表示制御部305は、投影画像P3に領域Aを表す枠と、領域A内の画素値の平均値とソフトプラークの体積とを表示装置33に表示させている。
【0053】
次に、プロセッサ30による処理の流れについて説明する。図12は、プロセッサ30による処理の流れの一例を示す。
【0054】
まず、画像読み込み部301は、画像保管サーバ2から第1画像P1及び第2画像P2を読み込む(ステップS10)。次に、診断対象抽出部302は、第1画像P1から診断対象50を抽出する(ステップS11)。次に、第1展開画像作成部303Aは、第1画像P1及び診断対象情報51に基づいて第1展開画像P1Eを作成する(ステップS12)。次に、第2展開画像作成部303Bは、第2画像P2及び診断対象情報51に基づいて第2展開画像P2Eを作成する(ステップS13)。なお、ステップS12とステップS13とは並行して行われてもよい。
【0055】
次に、画像合成部303Cは、第1展開画像P1Eと第2展開画像P2Eとを合成することにより投影画像P3を作成する(ステップS14)。次に、情報解析部304は、解析情報304Aを導出する(ステップS15)。なお、ステップS14とステップS15とは並行して行われてもよい。
【0056】
この後、表示制御部305は、投影画像P3と解析情報304Aとを表示装置33に表示させる(ステップS16)。
【0057】
以上のように、本実施形態では、第1画像P1及び第2画像P2をそれぞれ表示装置33に表示させるのではなく、第1画像P1に基づいて作成された第1展開画像P1Eに、第2画像P2に基づく特徴量の分布が投影された投影画像P3を表示装置33に表示させる。このため、データ量が大きい第1画像P1及び第2画像P2を保管しておく必要がないので、ストレージの空き容量不足を解消することができる。
【0058】
また、本実施形態では、操作者は、1つの投影画像P3により診断を行うことができるので、診断の長時間化を解消することができる。また、本実施形態では、投影画像P3内の特徴量の分布を、特徴量の大きさに応じて色又は濃度を変更しているので、操作者は、ソフトプラーク等の異常部位が存在する領域を視覚的に認識することができる。また、本実施形態では、解析情報304Aを表示しているので、操作者は、冠状動脈の破綻等のリスクが高い領域、当該領域内のリスク情報等を容易に把握することができる。
【0059】
なお、上記実施形態では、第2画像P2の画素値を特徴量としているが、特徴量はこれに限定されない。例えば、投影経路上における物質の質量、体積、又はリスクパラメータ(例えばカルシウムスコア)の算出値を特徴量としてもよい。
【0060】
また、上記実施形態では、情報解析部304は、解析情報304Aとして、特定した領域内の画素値の平均値、物質の質量、体積、リスクパラメータなどを算出しているが、投影画像P3全体における特徴量の総量又は総合リスクを算出してもよい。この場合、表示制御部305は、特徴量の総量又は総合リスクの算出値を投影画像P3に付加して表示装置33に表示させる。例えば、特徴量の総量は、投影画像P3全体における投影値の積算値であり、総合リスクは、投影画像P3全体におけるカルシウムスコアの積算値である。
【0061】
また、上記実施形態では、投影画像P3を表示装置33に表示させているが、さらに投影画像P3上で指定された位置Bに対応する断面画像P4又は立体画像P5を表示装置33に表示させてもよい。具体的には、投影画像P3上で指定された位置Bに対応する断面画像P4、又は、位置Bに対応する角度から診断対象50を見た立体画像P5を、投影画像P3と並べて表示装置33に表示させる。また、表示装置33に表示された投影画像P3を、入力装置34を用いて位置Bを指定するためのガイドとして使用可能とする。
【0062】
以下、投影画像P3をガイドとして使用可能とした上記実施形態の変形例について説明する。図13は、変形例に係るプロセッサ30の機能的な構成を示す。本変形例では、プロセッサ30は、画像読み込み部301、診断対象抽出部302、投影画像生成部303、情報解析部304、表示制御部305、断面画像作成部306、及び立体画像作成部307として機能する。断面画像作成部306及び立体画像作成部307以外の機能は、上記実施形態と同様である。
【0063】
図14に示すように、本変形例では、操作者は、入力装置34を用いて、表示装置33に表示された投影画像P3上の任意の位置Bを指定することができる。例えば、操作者は、表示装置33に表示されるポインタをマウスで操作し、ポインタを所望の位置に設定してマウスをクリックすることで、位置Bを指定する。
【0064】
断面画像作成部306は、第1画像P1に基づいて指定位置Bに対応する断面画像P4を作成する。本変形例では、断面画像作成部306は、断面画像P4として、アキシャル画像P4AとCPR(Curved Planar Reconstrucrion)画像P4Bとを作成する。アキシャル画像P4Aは、指定位置Bに対応する走行方向の位置Zbで管芯線52に直交する方向に診断対象50を切断した断面画像である。CPR画像P4Bは、管芯線52に沿った断面を表し、指定位置Bに対応する角度θbを視点方向とするとした断面画像である。
【0065】
立体画像作成部307は、第1画像P1に基づいて指定位置Bに対応する角度から診断対象50を見た立体画像P5を作成する。立体画像P5は、いわゆるボリュームレンダリング画像である。指定位置Bに対応する角度とは、立体画像P5において指定位置Bに対応する部位を視認することが可能な角度である。
【0066】
図15は、変形例に係るプロセッサ30による処理の流れを示す。ステップS10~S16は、上記実施形態と同様である。本変形例では、ステップS16の後、操作者が投影画像P3上における任意の位置Bを指定する(ステップS17)。例えば、操作者は、ソフトプラークが存在する位置を指定する。次に、断面画像作成部306は、指定位置Bに対応するアキシャル画像P4A及びCPR画像P4Bを作成する(ステップS18)。次に、立体画像作成部307は、指定位置Bに対応する角度から診断対象50を見た立体画像P5を作成する(ステップS19)。なお、ステップS18とステップS19とは並行して行われてもよい。
【0067】
この後、表示制御部305は、アキシャル画像P4A、CPR画像P4B、及び立体画像P5を表示装置33に表示させる(ステップS20)。例えば、表示制御部305は、アキシャル画像P4A、CPR画像P4B、及び立体画像P5を、投影画像P3に隣接するように、投影画像P3と並べて表示させる。
【0068】
以上のように、投影画像P3を、位置Bを指定するためのガイドとして使用可能とすることにより、操作者は、関心部位を効率よく診断することができる。
【0069】
また、上記実施形態及び変形例において、例えば、画像読み込み部301、診断対象抽出部302、投影画像生成部303、情報解析部304、表示制御部305、断面画像作成部306、及び立体画像作成部307といった各種の処理を実行する処理部(Processing Unit)のハードウェア的な構造としては、次に示す各種のプロセッサ(Processor)を用いることができる。上記各種のプロセッサには、上述したように、ソフトウェア(プログラム)を実行して各種の処理部として機能する汎用的なプロセッサであるCPUに加えて、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるPLD(Programmable Logic Device)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が含まれる。
【0070】
1つの処理部は、これらの各種のプロセッサのうちの1つで構成されてもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGAの組み合わせ又はCPUとFPGAとの組み合わせ)で構成されてもよい。また、複数の処理部を1つのプロセッサで構成してもよい。
【0071】
複数の処理部を1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、クライアント及びサーバ等のコンピュータに代表されるように、1つ以上のCPUとソフトウェアとの組み合わせで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが複数の処理部として機能する形態がある。第2に、SoC(System On a Chip)等に代表されるように、複数の処理部を含むシステム全体の機能を1つのIC(Integrated Circuit)チップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、各種の処理部は、ハードウェア的な構造として、上記各種のプロセッサの1つ以上を用いて構成される。
【0072】
さらに、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造としては、より具体的には、半導体素子等の回路素子を組み合わせた電気回路(Circuitry)を用いることができる。
【0073】
以上の記載から、下記の付記項に記載の技術を把握することができる。
[付記項1]
プロセッサを備える情報処理装置であって、
前記プロセッサは、
被写体の3次元的な形態を表す第1画像と、前記被写体の特徴量の3次元的な分布を表す第2画像とを読み込むこと、
前記第1画像から診断対象を抽出すること、
前記第1画像に基づいて前記診断対象を2次元状に展開することにより第1展開画像を作成すること、
前記第2画像に基づいて前記診断対象に含まれる前記特徴量の分布を前記第1展開画像に投影することにより投影画像を作成すること、
前記投影画像を表示装置に表示させること、
を実行する情報処理装置。
[付記項2]
前記プロセッサは、
前記第2画像に基づいて前記診断対象が2次元状に展開された第2展開画像を作成し、
前記第1展開画像と前記第2展開画像とを合成することにより前記投影画像を作成する
付記項1に記載の情報処理装置。
[付記項3]
前記プロセッサは、
管腔臓器を前記診断対象として抽出し、
前記第1画像に基づいて前記管腔臓器の管芯線を中心として前記診断対象を展開することにより前記第1展開画像を作成し、
前記第2画像に基づいて前記管芯線を中心として前記診断対象を展開することにより前記第2展開画像を作成する、
付記項2に記載の情報処理装置。
[付記項4]
前記プロセッサは、
前記第1画像の前記診断対象に含まれる画素値を、前記管芯線を中心とした第1投影面に投影した後、前記第1投影面を展開することにより前記第1展開画像を作成し、
前記第2画像の前記診断対象に含まれる画素値を、前記管芯線を中心とした第2投影面に用いて投影した後、前記第2投影面を展開することにより前記第2展開画像を作成する
付記項3に記載の情報処理装置。
[付記項5]
前記プロセッサは、
前記第1画像の前記診断対象に含まれる画素値を、最小値投影法、最大値投影法、又は平均値投影法を用いて前記第1投影面に投影し、
前記第2画像の前記診断対象に含まれる画素値を、最小値投影法、最大値投影法、又は平均値投影法を用いて前記第2投影面に投影する、
付記項4に記載の情報処理装置。
[付記項6]
前記第2画像は、前記被写体について弁別された物質を示す物質弁別画像である
付記項4又は付記項5に記載の情報処理装置。
[付記項7]
前記特徴量は、前記物質弁別画像の画素値である
付記項6に記載の情報処理装置。
[付記項8]
前記プロセッサは、
前記第1展開画像に投影された前記特徴量の分布を、前記特徴量の大きさに応じて色又は濃度を変更する
付記項6又は付記項7に記載の情報処理装置。
[付記項9]
前記プロセッサは、
前記特徴量の大きさが特定範囲内にある領域を特定する
付記項6から付記項8のうちいずれか1項に記載の情報処理装置。
[付記項10]
前記物質は、脂肪、カルシウム、造影剤、又は鉄分である
付記項9に記載の情報処理装置。
[付記項11]
前記プロセッサは、
前記領域内の前記物質の質量、体積、又はリスクパラメータを算出し、算出値を前記表示装置に表示させる
付記項9又は付記項10に記載の情報処理装置。
[付記項12]
前記特徴量は、前記第1展開画像に投影する経路上における前記物質の質量、体積、又はリスクパラメータである
付記項6に記載の情報処理装置。
[付記項13]
前記プロセッサは、
前記第1展開画像に投影された前記特徴量の総量又は総合リスクを算出し、算出値を前記表示装置に表示させる
付記項6に記載の情報処理装置。
[付記項14]
前記プロセッサは、
前記投影画像上で指定された位置に対応する断面画像、又は、前記位置に対応する角度から前記診断対象を見た立体画像を、前記投影画像と並べて前記表示装置に表示させ、
前記投影画像を、前記位置を指定するためのガイドとして使用可能とする
付記項1から付記項13のうちいずれか1項に記載の情報処理装置。
【符号の説明】
【0074】
1 医用画像撮影装置
2 画像保管サーバ
3 情報処理装置
4 ネットワーク
30 プロセッサ
31 ストレージ
31A プログラム
32 メモリ
33 表示装置
34 入力装置
35 インターフェース
36 バス
50 診断対象
51 診断対象情報
52 管芯線
53 投影面
54 円筒領域
60 チャート
100 診断支援システム
301 画像読み込み部
302 診断対象抽出部
303 投影画像生成部
303A 第1展開画像作成部
303B 第2展開画像作成部
303C 画像合成部
304 情報解析部
304A 解析情報
305 表示制御部
306 断面画像作成部
307 立体画像作成部
A 領域
B 位置
P1 第1画像
P1E 第1展開画像
P2 第2画像
P2E 第2展開画像
P3 投影画像
P4 断面画像
P4A アキシャル画像
P4B CPR画像
P5 立体画像
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15