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特開2025-154921画像表示装置、画像表示方法、及び画像表示プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025154921
(43)【公開日】2025-10-10
(54)【発明の名称】画像表示装置、画像表示方法、及び画像表示プログラム
(51)【国際特許分類】
   A61B 6/46 20240101AFI20251002BHJP
【FI】
A61B6/46 536P
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024058208
(22)【出願日】2024-03-29
(71)【出願人】
【識別番号】306037311
【氏名又は名称】富士フイルム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】古川 航暉
【テーマコード(参考)】
4C093
【Fターム(参考)】
4C093AA22
4C093AA26
4C093FG11
4C093FG20
(57)【要約】
【課題】ユーザビリティを向上させることができる画像表示装置、画像表示方法、及び画像表示プログラムを得る。
【解決手段】画像表示装置10は、少なくとも1つのプロセッサを備え、プロセッサは、画面における画像の表示位置の指定を受け付け、画面において画像を表示させるための表示枠の数及び形状の少なくとも一方を定めたレイアウトの候補であって、画面における位置ごとに対応付けられた複数のレイアウトの候補のうち、表示位置に対応するレイアウトを選択し、選択したレイアウトにおける、表示位置に対応する表示枠に、画像を配置する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのプロセッサを備え、
前記プロセッサは、
画面における画像の表示位置の指定を受け付け、
前記画面において前記画像を表示させるための表示枠の数及び形状の少なくとも一方を定めたレイアウトの候補であって、前記画面における位置ごとに対応付けられた複数のレイアウトの候補のうち、前記表示位置に対応する前記レイアウトを選択し、
選択した前記レイアウトにおける、前記表示位置に対応する前記表示枠に、前記画像を配置する
画像表示装置。
【請求項2】
前記複数のレイアウトの候補は、それぞれ、前記画面に含まれる互いに異なる判定領域ごとに対応付けられており、
前記プロセッサは、
前記表示位置が前記判定領域の何れかに含まれる場合、前記表示位置を含む前記判定領域に対応する前記レイアウトを選択し、
前記表示位置が前記判定領域の何れにも含まれない場合、選択済みの前記レイアウトを選択したままとする
請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
前記判定領域は、前記複数のレイアウトの候補に含まれる全ての前記表示枠よりも小さい
請求項2に記載の画像表示装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、
複数の画像のうちの1つの代表画像について前記表示位置の指定を受け付け、
前記複数のレイアウトの候補のうち、前記表示位置に対応する前記レイアウトを選択し、
選択した前記レイアウトにおける、前記表示位置に対応する前記表示枠に、前記代表画像を配置し、
選択した前記レイアウトにおける、前記表示位置に対応する前記表示枠以外の前記表示枠に、前記代表画像以外の前記複数の画像をそれぞれ配置する
請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、
前記レイアウトに含まれる複数の前記表示枠について予め定められた順序に従って、前記代表画像が配置される前記表示枠を起点として、前記代表画像以外の前記複数の画像をそれぞれ前記表示枠に配置する
請求項4に記載の画像表示装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、
前記複数の画像の数に基づいて、選択可能な前記複数のレイアウトの候補を制限する
請求項4に記載の画像表示装置。
【請求項7】
前記プロセッサは、
前記表示枠と、前記画面に表示させる少なくとも1つの画像を選択するための画像一覧とを同一の画面に表示する
請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項8】
前記プロセッサは、
前記表示枠に並べて、前記画像一覧を表示する
請求項7に記載の画像表示装置。
【請求項9】
前記プロセッサは、
前記表示位置の指定を受け付ける場合に、前記レイアウトの候補を示すガイド情報を前記画面に表示する
請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項10】
前記プロセッサは、
前記表示位置の仮の指定と、前記表示位置の確定の指定とをそれぞれ受け付け、
前記表示位置の仮の指定を受け付けた場合、仮の指定を受け付けた前記表示位置に対応する前記レイアウトの候補を示す前記ガイド情報を前記画面に表示し、
前記表示位置の確定の指定を受け付けた場合、確定の指定を受け付けた前記表示位置に対応する前記レイアウトを選択する
請求項9に記載の画像表示装置。
【請求項11】
前記プロセッサは、
前記表示位置の仮の指定を受け付けた場合、前記ガイド情報として、仮の指定を受け付けた前記表示位置に対応する前記レイアウトの候補における、前記表示位置に対応する前記表示枠の大きさ及び形状を示す図形を表示する
請求項10に記載の画像表示装置。
【請求項12】
前記プロセッサは、
前記ガイド情報として、前記複数のレイアウトの候補のそれぞれにおける前記表示枠の数及び形状を表すアイコンを表示する
請求項9に記載の画像表示装置。
【請求項13】
前記画像は、医用画像である
請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項14】
画面における画像の表示位置の指定を受け付け、
前記画面において前記画像を表示させるための表示枠の数及び形状の少なくとも一方を定めたレイアウトの候補であって、前記画面における位置ごとに対応付けられた複数のレイアウトの候補のうち、前記表示位置に対応する前記レイアウトを選択し、
選択した前記レイアウトにおける、前記表示位置に対応する前記表示枠に、前記画像を配置する
処理をコンピュータが実行する画像表示方法。
【請求項15】
画面における画像の表示位置の指定を受け付け、
前記画面において前記画像を表示させるための表示枠の数及び形状の少なくとも一方を定めたレイアウトの候補であって、前記画面における位置ごとに対応付けられた複数のレイアウトの候補のうち、前記表示位置に対応する前記レイアウトを選択し、
選択した前記レイアウトにおける、前記表示位置に対応する前記表示枠に、前記画像を配置する
処理をコンピュータが実行するための画像表示プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、画像表示装置、画像表示方法、及び画像表示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、X線撮影装置、CT(Computed Tomography)装置及びMRI(Magnetic Resonance Imaging)装置等の様々な画像撮影装置(所謂モダリティ)を利用した医用画像診断が行われている。医用画像診断においては、同一の被検体について複数の医用画像が取得される場合がある。例えば、CT装置によれば、1つの検査において複数の断層画像が取得される。また例えば、詳細な診断のために、撮影条件又はモダリティを変えて、同一の被検体が複数回撮影されることがある。また例えば、経過観察のために、撮影時期を変えて、同一の被検体が複数回撮影されることがある。
【0003】
このような複数の医用画像については、比較しながら読影する比較読影が行われる場合がある。比較読影を支援するための技術として、複数の医用画像を液晶ディスプレイ等の表示装置に表示させる場合のレイアウト方法に関する技術が知られている。
【0004】
例えば、特許文献1には、複数の表示枠に複数の検査画像をレイアウトする際に、表示枠の数を、選択された検査画像と同じ数に変更することが開示されている。また例えば、特許文献2には、複数分割表示が可能な画像表示装置において、ユーザによる接触操作と現在の表示画面数に応じて、予め対応付けられた画面切替処理を決定することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2020-171546号公報
【特許文献2】特開2019-003337号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来のレイアウト方法では、レイアウトの設定、表示させる画像の選択、及び画像の表示位置の指定等のユーザによる各種操作について、ユーザビリティが十分ではない場合があった。
【0007】
本開示は、ユーザビリティを向上させることができる画像表示装置、画像表示方法、及び画像表示プログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の第1の態様は、画像表示装置であって、少なくとも1つのプロセッサを備え、プロセッサは、画面における画像の表示位置の指定を受け付け、画面において画像を表示させるための表示枠の数及び形状の少なくとも一方を定めたレイアウトの候補であって、画面における位置ごとに対応付けられた複数のレイアウトの候補のうち、表示位置に対応するレイアウトを選択し、選択したレイアウトにおける、表示位置に対応する表示枠に、画像を配置する。
【0009】
上記態様において、複数のレイアウトの候補は、それぞれ、画面に含まれる互いに異なる判定領域ごとに対応付けられており、プロセッサは、表示位置が判定領域の何れかに含まれる場合、表示位置を含む判定領域に対応するレイアウトを選択し、表示位置が判定領域の何れにも含まれない場合、選択済みのレイアウトを選択したままとしてもよい。
【0010】
上記態様において、判定領域は、複数のレイアウトの候補に含まれる全ての表示枠よりも小さくてもよい。
【0011】
上記態様において、プロセッサは、複数の画像のうちの1つの代表画像について表示位置の指定を受け付け、複数のレイアウトの候補のうち、表示位置に対応するレイアウトを選択し、選択したレイアウトにおける、表示位置に対応する表示枠に、代表画像を配置し、選択したレイアウトにおける、表示位置に対応する表示枠以外の表示枠に、代表画像以外の複数の画像をそれぞれ配置してもよい。
【0012】
上記態様において、プロセッサは、レイアウトに含まれる複数の表示枠について予め定められた順序に従って、代表画像が配置される表示枠を起点として、代表画像以外の複数の画像をそれぞれ表示枠に配置してもよい。
【0013】
上記態様において、プロセッサは、複数の画像の数に基づいて、選択可能な複数のレイアウトの候補を制限してもよい。
【0014】
上記態様において、プロセッサは、表示枠と、画面に表示させる少なくとも1つの画像を選択するための画像一覧とを同一の画面に表示してもよい。
【0015】
上記態様において、プロセッサは、表示枠に並べて、画像一覧を表示してもよい。
【0016】
上記態様において、プロセッサは、表示位置の指定を受け付ける場合に、レイアウトの候補を示すガイド情報を画面に表示してもよい。
【0017】
上記態様において、プロセッサは、表示位置の仮の指定と、表示位置の確定の指定とをそれぞれ受け付け、表示位置の仮の指定を受け付けた場合、仮の指定を受け付けた表示位置に対応するレイアウトの候補を示すガイド情報を画面に表示し、表示位置の確定の指定を受け付けた場合、確定の指定を受け付けた表示位置に対応するレイアウトを選択してもよい。
【0018】
上記態様において、プロセッサは、表示位置の仮の指定を受け付けた場合、ガイド情報として、仮の指定を受け付けた表示位置に対応するレイアウトの候補における、表示位置に対応する表示枠の大きさ及び形状を示す図形を表示してもよい。
【0019】
上記態様において、プロセッサは、ガイド情報として、複数のレイアウトの候補のそれぞれにおける表示枠の数及び形状を表すアイコンを表示してもよい。
【0020】
上記態様において、画像は、医用画像であってもよい。
【0021】
本開示の第2の態様は、画像表示方法であって、画面における画像の表示位置の指定を受け付け、画面において画像を表示させるための表示枠の数及び形状の少なくとも一方を定めたレイアウトの候補であって、画面における位置ごとに対応付けられた複数のレイアウトの候補のうち、表示位置に対応するレイアウトを選択し、選択したレイアウトにおける、表示位置に対応する表示枠に、画像を配置する処理をコンピュータが実行するものである。
【0022】
本開示の第3の態様は、画像表示プログラムであって、画面における画像の表示位置の指定を受け付け、画面において画像を表示させるための表示枠の数及び形状の少なくとも一方を定めたレイアウトの候補であって、画面における位置ごとに対応付けられた複数のレイアウトの候補のうち、表示位置に対応するレイアウトを選択し、選択したレイアウトにおける、表示位置に対応する表示枠に、画像を配置する処理をコンピュータが実行するためのものである。
【発明の効果】
【0023】
上記態様によれば、本開示の画像表示装置、画像表示方法、及び画像表示プログラムは、ユーザビリティを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】画像表示システムの概略構成図である。
図2】画像表示装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3】画像表示装置の機能的な構成の一例を示すブロック図である。
図4】画面における位置、レイアウト、及び表示枠順序の対応関係の一例を示す図である。
図5】第1実施形態における画面の一例を示す図である。
図6】第1実施形態における画面の一例を示す図である。
図7】第1実施形態における画面の一例を示す図である。
図8】第1実施形態における画面の一例を示す図である。
図9】第1実施形態における画面の一例を示す図である。
図10】画像表示処理の一例を示すフローチャートである。
図11】第2実施形態における画面の一例を示す図である。
図12】第2実施形態における画面の一例を示す図である。
図13】第2実施形態における画面の一例を示す図である。
図14】第2実施形態における画面の一例を示す図である。
図15】第2実施形態における画面の一例を示す図である。
図16】第2実施形態における画面の一例を示す図である。
図17】画面の一例を示す図である。
図18】画面の一例を示す図である。
図19】画面の一例を示す図である。
図20】画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
[第1実施形態]
以下、開示の技術の実施形態の一例を、図面を参照しつつ説明する。なお、各図面において同一又は等価な構成要素及び部分には同一の参照符号を付与し、重複する説明は省略する。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
【0026】
まず、図1を参照して、本実施形態に係る画像表示システム1の構成の一例について説明する。図1に示すように、画像表示システム1は、画像表示装置10と、撮影装置3と、画像サーバ5と、画像DB(DataBase)6と、を含む。画像表示装置10、撮影装置3、及び画像サーバ5は、有線又は無線のネットワーク9により互いに通信可能な状態で接続されている。ネットワーク9は、例えば、LAN(Local Area Network)及びWAN(Wide Area Network)等のネットワークである。
【0027】
撮影装置3は、被検体の診断対象となる部位を撮影することにより、診断対象部位を表す医用画像を生成する装置(モダリティ)である。撮影装置3の一例としては、単純X線撮影装置、CT(Computed Tomography)装置、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置、PET(Positron Emission Tomography)装置、超音波診断装置、内視鏡及び眼底カメラ等が挙げられる。撮影装置3により生成された医用画像は、画像サーバ5に送信される。
【0028】
画像サーバ5は、汎用のコンピュータにデータベース管理システムの機能を提供するソフトウェアプログラムがインストールされたものである。画像サーバ5は、画像DB6が構成されるストレージと接続される。画像サーバ5は、撮影装置3からの医用画像の登録要求を受信すると、その医用画像に関するデータをデータベース用のフォーマットに整えて画像DB6に登録する。また、画像サーバ5は、画像表示装置10からの閲覧要求を受信すると、画像DB6を用いて医用画像を検索し、検索結果に基づき医用画像を画像表示装置10に送信する。
【0029】
画像DB6が構成されるストレージは、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)及びフラッシュメモリ等の記憶媒体によって実現される。画像DB6には、撮影装置3において取得された医用画像を示す各種の情報(例えば、医用画像に関するメタデータを含む)が対応付けられて登録される。なお、画像サーバ5と画像DB6が構成されるストレージとの接続形態は特に限定されず、データバスによって接続される形態でもよいし、NAS(Network Attached Storage)及びSAN(Storage Area Network)等のネットワークを介して接続される形態でもよい。
【0030】
メタデータには、例えば、医用画像を識別するための画像ID(identification)、医用画像に含まれる断層画像ごとに割り振られる断層ID、被検体を識別するための被検体ID、及び検査を識別するための検査ID等の識別情報が含まれてもよい。また例えば、メタデータには、被検体の名前、生年月日、年齢及び性別等の被検体に関する情報が含まれていてもよい。
【0031】
また例えば、メタデータには、医用画像の撮影に関する撮影方法、撮影条件、撮影目的及び撮影日時等の撮影に関する情報が含まれていてもよい。「撮影方法」及び「撮影条件」とは、例えば、撮影装置3の種類、製造会社、撮影部位、撮影プロトコル、撮影シーケンス、撮像手法、造影剤の使用有無及び断層撮影におけるスライス厚等である。メタデータは、例えば、放射線情報システム(RIS:Radiology Information System)、及び病院情報システム(HIS:Hospital Information System)等の公知の外部の情報システムから取得されたものであってもよい。
【0032】
なお、画像表示システム1に含まれる各装置は、それぞれ同一の施設(例えば病院)に配置されていてもよいし、異なる施設に配置されていてもよい。また、画像表示システム1に含まれる各装置の台数は特に限定されず、各装置は、それぞれ同様の機能を有する複数台の装置で構成されていてもよい。
【0033】
ところで、医用画像診断においては、同一の被検体について複数の医用画像が取得される場合がある。例えば、CT装置によれば、1つの検査において複数の断層画像が取得される。また例えば、詳細な診断のために、撮影条件又はモダリティを変えて、同一の被検体が複数回撮影されることがある。また例えば、経過観察のために、撮影時期を変えて、同一の被検体が複数回撮影されることがある。
【0034】
このような複数の医用画像については、比較しながら読影する比較読影が行われる場合がある。具体的には、複数の医用画像を液晶ディスプレイ等の表示装置に表示させる場合に、複数の医用画像を1つの画面に表示させることによって、比較読影を支援することが行われる。この場合のレイアウトの設定、表示させる画像の選択、及び画像の表示位置の指定等のユーザによる各種操作の操作性は、比較読影の効率にも影響を与えるので、良好なものとすることが望まれている。
【0035】
そこで、本実施形態に係る画像表示装置10は、操作性の良いユーザインタフェースを提供することによって、画像を表示させるための操作について、ユーザビリティを向上させる。以下、本実施形態に係る画像表示装置10の構成の一例について説明する。
【0036】
まず、図2を参照して、画像表示装置10のハードウェア構成の一例を説明する。画像表示装置10は、CPU(Central Processing Unit)21、不揮発性の記憶部22、及び一時記憶領域としてのメモリ23を含む。また、画像表示装置10は、ディスプレイ24、入力部25、及びネットワークI/F(Interface)26を含む。CPU21、記憶部22、メモリ23、ディスプレイ24、入力部25及びネットワークI/F26は、システムバス及びコントロールバス等のバス28を介して相互に各種情報の授受が可能に接続されている。
【0037】
記憶部22は、例えば、HDD、SSD及びフラッシュメモリ等の記憶媒体によって実現される。記憶部22には、画像表示装置10における画像表示プログラム27が記憶される。CPU21は、記憶部22から画像表示プログラム27を読み出してからメモリ23に展開し、展開した画像表示プログラム27を実行する。CPU21が本開示のプロセッサの一例である。
【0038】
ディスプレイ24は、例えば液晶ディスプレイであり、各種の情報を表示する。入力部25は、マウス等のポインティングデバイス、及びキーボード等を含み、自装置に対して各種の入力を行うために使用される。なお、ディスプレイ24をタッチパネルによって構成し、入力部25と兼用してもよい。
【0039】
ネットワークI/F26は、ネットワーク9を介して、撮影装置3及び画像サーバ5等の外部装置と通信するためのインタフェースである。当該通信には、例えば、イーサネット(登録商標)若しくはFDDI(Fiber Distributed Data Interface)等の有線通信の規格、又は、4G、5G、若しくはWi-Fi(登録商標)等の無線通信の規格が用いられる。画像表示装置10としては、例えば、パーソナルコンピュータ、サーバコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末及びウェアラブル端末等を適宜適用できる。
【0040】
次に、図3を参照して、画像表示装置10の機能的な構成の一例について説明する。画像表示装置10は、取得部30、受付部32、及び表示制御部34を含む。CPU21が画像表示プログラム27を実行することにより、CPU21が取得部30、受付部32、及び表示制御部34の各機能部として機能する。
【0041】
取得部30は、撮影装置3及び/又は画像サーバ5から複数の医用画像を取得する。具体的には、取得部30は、読影対象の1の被検体に関する複数の医用画像を取得する。例えば、取得部30は、読影対象の被検体を示すメタデータが付与された医用画像についての閲覧要求を画像サーバ5に対して送信してもよい。医用画像が本開示の画像の一例である。
【0042】
複数の医用画像は、例えば、CT装置及びMRI装置等の断層撮影装置が出力する複数の断層画像の集合(所謂ボリュームデータ)であってもよい。以下、1回の撮影で取得されるボリュームデータを「シリーズ」と呼ぶ。取得部30は、1つのシリーズを取得してもよいし、複数のシリーズを取得してもよい。すなわち、複数の医用画像は、例えば、1回の胸部CT撮影によって取得された1つのシリーズに含まれる複数の断層画像であってもよい。また例えば、2回の胸部CT撮影によって取得された2つのシリーズのそれぞれに含まれる複数の断層画像であってもよい。また例えば、胸部CT撮影及び頭部MRI撮影によって取得された2つのシリーズのそれぞれに含まれる複数の断層画像であってもよい。
【0043】
また例えば、複数の医用画像は、撮影条件又はモダリティを変えて、複数回に亘って撮影された医用画像であってもよい。また例えば、経過観察のために、撮影時期を変えて、複数回に亘って撮影された医用画像であってもよい。また例えば、1つの検査において撮影された動画像を構成する複数のフレーム画像であってもよい。
【0044】
図4図9を参照して、受付部32及び表示制御部34の機能について説明する。図5に示す画面D10は、表示制御部34によってディスプレイ24に表示される初期画面である。図5図9に示す画面D11~D14は、各種操作によって、画面D10から遷移した画面である。画面D10~D14は、医用画像の表示画面、及び各種操作を受け付けるための操作画面として機能するGUI(Graphical User Interface)の一例である。以下、画面D10~D14を区別しない場合は、単に画面Dと称する。なお、図6図9では、図5と同一の構成要素については、参照符号の記載を一部省略している。
【0045】
取得部30によって複数の医用画像が取得された後、表示制御部34は、画面D10を初期画面としてディスプレイ24に表示させる制御を行う。画面Dは、画像表示領域40と、画像一覧表示領域44と、メニュー表示領域46と、情報表示領域48と、を含む。
【0046】
画像表示領域40は、複数の医用画像を表示可能な領域である。一例として、図5では、画像表示領域40は、2行2列(2×2)の合計4つの表示枠41A~41Dがグリッド状に配列されたレイアウトとなっている。表示枠とは、画面Dにおいて医用画像を表示させるための枠であり、1つの表示枠に1つの医用画像が配置される。例えば、表示枠41A~41Dのそれぞれに医用画像を配置すれば、4つの医用画像を画面Dに表示できる。
【0047】
また、画像表示領域40は、画面Dにおける表示枠の数及び形状の少なくとも一方を定めたレイアウトを変更可能に構成される。すなわち、画像表示領域40には、切り替えることのできるレイアウトの候補が複数存在する。具体的には、画像表示領域40は、4つの表示枠41A~41Dを最小の構成として、隣接する表示枠を結合したレイアウトに変更することができる。
【0048】
例えば、左上の表示枠41Aと右上の表示枠41Bとを結合し、かつ、左下の表示枠41Cと右下の表示枠41Dとを結合した場合、合計2つの表示枠が上下に配列された、2行1列(2×1)状のレイアウトとなる。また例えば、左上の表示枠41Aと左下の表示枠41Cとを結合し、かつ、右上の表示枠41Bと右下の表示枠41Dとを結合した場合、合計2つの表示枠が左右に配列された、1行2列(1×2)状のレイアウトとなる。また例えば、全ての表示枠41A~41Dを結合した場合、1つの表示枠のみで構成された、1行1列(1×1)状のレイアウトとなる。
【0049】
また、画像表示領域40では、画面Dにおける位置ごとに異なるレイアウトが対応付けられている。具体的には、画像表示領域40には、複数の判定領域42A~42Iが互いに重複しないように設けられ、そのそれぞれに異なるレイアウトが割り当てられている。換言すれば、画面Dにおいて変更可能な複数のレイアウトの候補は、それぞれ、画面Dに含まれる互いに異なる判定領域42A~42Iごとに対応付けられている。以下、判定領域42A~42Iを区別しない場合は、単に判定領域42と称する。
【0050】
一例として、図4に、画面Dにおける位置、レイアウト、及び表示枠順序の対応関係を示す。「レイアウト」欄は、画像表示領域40における表示枠の配列として、行数×列数を示す。「表示枠順序」欄は、レイアウトに含まれる各表示枠に対する、医用画像の配置順序を示す。複数の医用画像を表示する場合は、この順序に従って、複数の医用画像がそれぞれの表示枠に配置される。
【0051】
判定領域42が含まれる表示枠は、表示枠順序が1となっており、医用画像が必ず配置される。すなわち、判定領域42は、自身の位置が医用画像の最初の表示位置を示す。ユーザは、画面D上で1つの判定領域42を指定することによって、レイアウトの変更操作と、所望の表示位置への医用画像の配置操作とを同時に行うことができる。
【0052】
図5の例では、9つの判定領域42A~42Iのそれぞれに重畳させて、アイコン50A~50Iを図示している。アイコン50A~50Iは、各判定領域42A~42Iに割り当てられた、複数のレイアウトの候補のそれぞれにおける表示枠の数及び形状を表す。また、アイコン50A~50Iは、表示枠順序が1の表示枠の位置を表すものであってもよい。また、アイコン50A~50Iの位置及び大きさは、判定領域42A~42Iの位置及び大きさと同じであってもよい。
【0053】
例えば、アイコン50Aは、4つの矩形が2×2状に配列されていることによって、判定領域42Aに対応付けられた2×2のレイアウトを表す。さらに、アイコン50Aは、左上の矩形のみが他の3つの矩形と色が異なっていることによって、判定領域42Aに対応付けられたレイアウトにおいて、左上の表示枠の順序が1であることを表す。
【0054】
また例えば、アイコン50Bは、2つの矩形が2×1状に配列されていることによって、判定領域42Bに対応付けられた2×1のレイアウトを表す。また例えば、アイコン50Eは、1つの矩形で構成されていることによって、判定領域42Eに対応付けられた1×1のレイアウトを表す。
【0055】
画像一覧表示領域44は、複数の医用画像がサムネイル表示される領域である。具体的には、表示制御部34が、取得部30によって取得された複数の医用画像を縮小したサムネイル画像を作成し、画像一覧表示領域44に表示させる。図5の例では、肺野条件の胸部CT撮影、縦郭条件の胸部CT撮影、及び腹部CT撮影のシリーズごとに、それぞれ1つのサムネイル画像52At、52Bt、及び52Ctが表示されている。
【0056】
なお、シリーズに含まれる複数の医用画像のうち、どの医用画像をサムネイル表示するかは、任意に設定可能である。例えば、最も頭側の断層画像、最も足側の断層画像、中央の断層画像、及び病変等の関心領域が含まれる断層画像等としてよい。また、医用画像及び/又はシリーズの数が多い場合には、スクロールバー等の操作によって、画像一覧表示領域44に表示させるサムネイル画像を変更可能としてもよい。
【0057】
メニュー表示領域46は、医用画像の読影に関する各種処理の実行を指示するためのメニューボタン54が表示される領域である。複数のメニューボタン54には、それぞれ異なる機能が割り当てられている。各メニューボタン54が選択された場合、選択されたメニューボタン54に対応付けられた機能を実現するような処理が実行される。例えば、「画像一覧」のメニューボタン54が選択されると、画像一覧の開閉処理が行われる。なお、画像一覧が閉じられた場合は、画像一覧表示領域44の分だけ、画像表示領域40を拡大してもよい。
【0058】
情報表示領域48には、医用画像に関する各種情報が表示される。各種情報とは、例えば、被検体の名前、生年月日、年齢及び性別等の被検体に関する情報でもよい。また例えば、撮影方法、撮影条件、撮影目的及び撮影日時等の撮影に関する情報でもよい。これらの各種情報は、例えば、医用画像に対応付けられたメタデータに基づき取得できる。
【0059】
受付部32は、入力部25を介して、画面D(画像表示領域40)に表示させる医用画像の選択を受け付ける。例えば、受付部32は、画像一覧表示領域44に表示されたサムネイル画像のうち、少なくとも1つの選択を受け付ける。この場合、受付部32は、選択されたサムネイル画像の作成元の医用画像が選択されたとみなす。
【0060】
また、受付部32は、入力部25を介して、画面Dにおける医用画像の表示位置の指定を受け付ける。例えば、受付部32は、表示位置として判定領域42を受け付けてもよいし、画像表示領域40内かつ判定領域42外の位置を受け付けてもよい。
【0061】
表示制御部34は、画面Dにおける位置ごとに対応付けられた複数のレイアウトの候補のうち、受付部32が指定を受け付けた表示位置に対応するレイアウトを選択する。そして、表示制御部34は、選択したレイアウトにおける、表示位置に対応する表示枠に、医用画像を配置する。表示位置に対応する表示枠は、すなわち、表示枠順序が1の表示枠である。
【0062】
例えば、図6の画面D11では、サムネイル画像52At、52Bt、及び52Ctのうち、サムネイル画像52Atが選択され、かつ、その表示位置として判定領域42Cが指定されている。受付部32は、これらの操作に応じて、画像表示領域40に表示させる医用画像としてサムネイル画像52Atの作成元の医用画像52Aが選択されたと判定する。また、受付部32は、医用画像52Aの表示位置として判定領域42Cが指定されたと判定する。
【0063】
なお、これらの操作方法は特に限定されない。例えば、図6に破線の矢印で示すように、ポインタ60によって、サムネイル画像52Atが判定領域Cにドラッグアンドドロップされることによって、医用画像の選択、及び表示位置の指定がされてもよい。また例えば、サムネイル画像52Atをクリック(タップ)した後、判定領域Cをクリック(タップ)する方法としてもよい。
【0064】
図7の画面D12に示すように、表示制御部34は、指定された判定領域42Cに対応付けられたレイアウトとして、2×2のレイアウトを選択する。また、表示制御部34は、判定領域42Cに対応付けられた表示枠順序に従って、右上の表示枠41Bに、医用画像52Aを配置する(図4参照)。
【0065】
また例えば、判定領域42Cに代えて、画像表示領域40における下段左に配置された判定領域42Gが指定されたとする。この場合、表示制御部34は、指定された判定領域42Gに対応付けられたレイアウトとして、2×2のレイアウトを選択する。また、表示制御部34は、判定領域42Gに対応付けられた表示枠順序に従って、左下の表示枠41Cに、医用画像52Aを配置する。
【0066】
また例えば、判定領域42Cに代えて、画像表示領域40における上段中央に配置された判定領域42Bが指定されたとする。この場合、表示制御部34は、指定された判定領域42Bに対応付けられたレイアウトとして、2×1のレイアウトを選択する。また、表示制御部34は、判定領域42Bに対応付けられた表示枠順序に従って、上側の表示枠、すなわち表示枠41Aと表示枠41Bを結合した表示枠に、医用画像52Aを配置する。
【0067】
また例えば、判定領域42Cに代えて、画像表示領域40における中段中央に配置された判定領域42Eが指定されたとする。この場合、表示制御部34は、指定された判定領域42Eに対応付けられたレイアウトとして、1×1のレイアウトを選択する。また、表示制御部34は、判定領域42Eに対応付けられた表示枠順序に従って、中央の表示枠、すなわち表示枠41A~41Dを結合した表示枠に、医用画像52Aを配置する。
【0068】
このように、画面Dにおける位置ごとに異なる複数のレイアウトの候補が予め対応付けられていることによって、レイアウトの変更と、所望の表示位置への画像の配置とを同時に行うことができる。したがって、直感的で効率的な操作が可能となり、ユーザビリティを向上させることができる。また、画面D(ビューワ)への画像の配置の操作性を向上させることにより、比較読影に要する時間の短縮化に寄与できる。
【0069】
また、本実施形態に係る画像表示装置10では、複数の医用画像をまとめて配置することを可能としてもよい。具体的には、受付部32は、画面D(画像表示領域40)に表示させる複数の医用画像の選択を受け付けてもよい。この場合、受付部32は、選択された複数の医用画像のうちの1つの代表画像について、表示位置の指定を受け付ける。代表画像は、例えば、判定領域42にドラッグアンドドロップされたサムネイル画像の作成元の医用画像としてもよいし、特定の操作(例えばダブルクリック)が行われたサムネイル画像の作成元の医用画像としてもよい。
【0070】
表示制御部34は、複数のレイアウトの候補のうち、代表画像について指定された表示位置に対応するレイアウトを選択する。また、表示制御部34は、選択したレイアウトにおける、表示位置に対応する表示枠に、代表画像を配置する。すなわち、表示枠順序が1の表示枠に、代表画像が配置される。
【0071】
そして、表示制御部34は、選択したレイアウトにおける、表示位置に対応する表示枠以外の表示枠に、代表画像以外の複数の医用画像をそれぞれ配置する。具体的には、表示制御部34は、選択したレイアウトに含まれる複数の表示枠について予め定められた順序に従って、代表画像が配置される表示枠を起点として、代表画像以外の複数の医用画像をそれぞれ表示枠に配置する。複数の表示枠について予め定められた順序は、例えば、図4における表示枠順序である。
【0072】
例えば、図8の画面D13では、サムネイル画像52At、52Bt、及び52Ctのうち、サムネイル画像52At及び52Ctが選択されている。また、代表画像として、サムネイル画像52Atの作成元の医用画像52Aが選択され、かつ、その表示位置として判定領域42Cが指定されている。
【0073】
受付部32は、これらの操作に応じて、画像表示領域40に表示させる医用画像としてサムネイル画像52At及び52Ctの作成元の医用画像52A及び52Cが選択されたと判定する。また、受付部32は、代表画像である医用画像52Aの表示位置として判定領域42Cが指定されたと判定する。
【0074】
図9の画面D14に示すように、表示制御部34は、代表画像である医用画像52Aについて指定された判定領域42Cに対応付けられたレイアウトとして、2×2のレイアウトを選択する。また、表示制御部34は、判定領域42Cに対応付けられた表示枠順序に従って、右上の表示枠41Bに、代表画像である医用画像52Aを配置する。そして、表示制御部34は、判定領域42Cに対応付けられた表示枠順序で2番目となっている左下の表示枠41Cに、医用画像52Cを配置する。
【0075】
また例えば、判定領域42Cに代えて、画像表示領域40における下段左に配置された判定領域42Gが指定されたとする。この場合、表示制御部34は、指定された判定領域42Gに対応付けられたレイアウトとして、2×2のレイアウトを選択する。また、表示制御部34は、判定領域42Gに対応付けられた表示枠順序に従って、左下の表示枠41Cに、代表画像である医用画像52Aを配置し、表示枠順序で2番目となっている右下の表示枠41Dに、医用画像52Cを配置する。
【0076】
また例えば、判定領域42Cに代えて、画像表示領域40における上段中央に配置された判定領域42Bが指定されたとする。この場合、表示制御部34は、指定された判定領域42Bに対応付けられたレイアウトとして、2×1のレイアウトを選択する。また、表示制御部34は、判定領域42Bに対応付けられた表示枠順序に従って、上側の表示枠に、代表画像である医用画像52Aを配置し、表示枠順序で2番目となっている下側の表示枠に、医用画像52Cを配置する。
【0077】
また例えば、判定領域42Cに代えて、画像表示領域40における中段中央に配置された判定領域42Eが指定されたとする。この場合、判定領域42Eには1×1のレイアウトが対応付けられているが、これでは選択された医用画像の数に対して表示枠の数が不足する。そこで、表示制御部34は、判定領域42Eに対応付けられたレイアウトとして、1×1のレイアウトを選択し、中央の表示枠に代表画像である医用画像52Aを配置し、医用画像52Cの配置は中止してもよい。
【0078】
このように、画面Dにおける位置ごとに異なる複数のレイアウトの候補が予め対応付けられていることによって、複数の画像をまとめて配置する場合でも、レイアウトの変更と、所望の表示位置への画像の配置とを同時に行うことができる。したがって、効率的な操作が可能となり、ユーザビリティを向上させることができる。
【0079】
画面Dにおいては、レイアウトの変更を行うための判定領域42を、複数のレイアウトの候補に含まれる全ての表示枠よりも小さくすることが望ましい。このようにした場合は、レイアウトの変更を伴わずに、医用画像の配置又は差替えの操作のみを行うことが容易となる。したがって例えば、まずはレイアウトを選択しながら一部の医用画像のみを配置し、後から空いている表示枠に医用画像を追加で配置するといった、より柔軟な操作が可能となる。
【0080】
具体的には、表示制御部34は、受付部32が受け付けた表示位置が判定領域42の何れにも含まれない場合は、選択済みのレイアウトを選択したままとしてもよい。例えば、図9の画面D14において、サムネイル画像52Btが選択され、画像表示領域40にドラッグアンドドロップされたとする。ドロップされた位置(指定された表示位置)が何れの判定領域42にも含まれない場合、表示制御部34は、サムネイル画像52Btの作成元の医用画像52Bを、指定された表示位置に対応する表示枠に配置する。
【0081】
なお、例えば画面D14の表示枠41A及び41Dのように、指定された表示位置に対応する表示枠に医用画像が未配置の場合は、表示制御部34は、医用画像52Bを追加で配置する。一方、例えば画面D14の表示枠41B及び41Cのように、指定された表示位置に対応する表示枠に医用画像が配置済みの場合は、表示制御部34は、医用画像52Bと配置済みの医用画像52A又は52Cとの差し替えを行う。図4の表における下から2段目は、以上の処理を意味する。
【0082】
一方、表示制御部34は、受付部32が受け付けた表示位置が判定領域42の何れかに含まれる場合は、上述したように、表示位置を含む判定領域42に対応するレイアウトを選択する。このとき、選択されたレイアウトが、既に選択済みのレイアウトと変わらない場合は、既に配置済みの医用画像をそのままとしてもよい。また、選択されたレイアウトが、既に選択済みのレイアウトと異なる場合は、既に配置済みの医用画像の配置は取り消してもよい。
【0083】
なお、受付部32は、表示位置として画像表示領域40外の位置が指定された場合、当該指定は無視して画像表示領域40内の位置が再指定されるまで待機するか、又は、医用画像の選択をキャンセルしてもよい。図4の表における最下段の「変更なし」は、これを意味する。画像表示領域40外の位置とは、例えば、画像一覧表示領域44、メニュー表示領域46、及び情報表示領域48等である。
【0084】
また、表示制御部34は、表示位置の指定を受け付ける場合に、レイアウトの候補を示すガイド情報を画面Dに表示してもよい。例えば、複数のレイアウトの候補のそれぞれにおける表示枠の数及び形状を表すアイコン50A~50Iは、本開示のガイド情報の一例である。
【0085】
また、表示制御部34は、ユーザが画面Dにおける医用画像の表示位置を指定しようとしているタイミングにおいてのみ、ガイド情報を提示してもよい。画像表示装置10によれば、画面Dにおける位置、レイアウト、及び表示枠順序の対応関係は直感的で覚えやすいため、操作に慣れたユーザにとっては、ガイド情報の常時表示は煩わしく感じる場合があるためである。
【0086】
具体的には、受付部32が、表示位置の仮の指定と、表示位置の確定の指定とをそれぞれ受け付けてもよい。仮の指定及び確定の指定は、それぞれ異なる特定の操作によって実現されてもよい。例えば、受付部32は、サムネイル画像が画像表示領域40にドラッグアンドドロップされる過程で、判定領域42上でポインタ60がホバーされている場合に、仮の指定を受け付けたと判定してもよい。また例えば、受付部32は、サムネイル画像が判定領域42上でドロップされた場合に、確定の指定を受け付けたと判定してもよい。
【0087】
表示制御部34は、受付部32が表示位置の仮の指定を受け付けた場合、仮の指定を受け付けた表示位置に対応するレイアウトの候補を示すガイド情報を画面Dに表示してもよい。例えば、表示制御部34は、ガイド情報として、仮の指定を受け付けた表示位置に対応するレイアウトの候補における、表示位置に対応する表示枠の大きさ及び形状を示す図形を表示してもよい。すなわち、この図形は、医用画像が配置される表示枠の大きさ及び形状を示す。
【0088】
図6の画面D11は、ポインタ60が判定領域42C上でホバーされており、判定領域42Cが仮の表示位置として指定されている状態を示す。表示制御部34は、この操作に応じて、仮の指定を受け付けた判定領域42Cに対応するレイアウトの候補における、医用画像が配置される(すなわち表示枠順序が1の)表示枠41Bの大きさ及び形状を示すガイド枠41BGを表示してもよい。
【0089】
また例えば、画面Dに表示させる医用画像が複数選択されている場合、そのそれぞれが配置される表示枠の大きさ及び形状を示す複数の図形を表示してもよい。図8の画面D13は、ポインタ60が判定領域42C上でホバーされており、判定領域42Cが、代表画像についての仮の表示位置として指定されている状態を示す。上述したように、この状態で表示位置が確定されれば、右上の表示枠41Bに代表画像である医用画像52Aが配置され、左下の表示枠41Cに医用画像52Cが配置される。表示制御部34は、この操作に応じて、表示枠41B及び41Cのそれぞれの大きさ及び形状を示すガイド枠41BG及び41CGを表示してもよい。
【0090】
表示制御部34は、受付部32が表示位置の確定の指定を受け付けた場合、確定の指定を受け付けた表示位置に対応するレイアウトを選択する。この場合の処理は、上述した通りである。
【0091】
ガイド情報を表示することによって、画面Dにおける位置(判定領域42)、レイアウト、及び表示枠順序の対応関係が可視化されるので、直感的な操作が可能となり、ユーザビリティを向上させることができる。
【0092】
なお、上述したガイド情報は一例であり、これに限らない。例えば、アイコン50A~50Iについても、表示位置の仮の指定を受け付けた場合にのみ画面Dに表示するようにしてもよい。また例えば、ガイド情報は、アイコン50A~50I及びガイド枠のうち何れか一方であってもよい。また例えば、ガイド情報の表示と非表示とを任意に切替可能としてもよい。
【0093】
次に、図10を参照して、画像表示装置10の作用を説明する。画像表示装置10において、CPU21が画像表示プログラム27を実行することによって、図10に示す画像表示処理が実行される。本処理は、例えば、ユーザにより入力部25を介して実行開始の指示があった場合に実行される。
【0094】
ステップS10で、取得部30は、複数の画像を取得する。ステップS12で、表示制御部34は、ディスプレイ24に画像一覧を表示させる制御を行う。具体的には、表示制御部34は、ステップS10で取得された複数の画像を縮小したサムネイル画像を作成し、サムネイル画像を含んで構成される画像一覧を画面Dに表示させる。
【0095】
ステップS14で、受付部32は、画面Dにおける画像の表示位置の指定を受け付ける。具体的には、受付部32は、ステップS12で表示された画像一覧のうち少なくとも1つのサムネイル画像の作成元の医用画像について、表示位置の指定を受け付ける。
【0096】
ステップS16で、表示制御部34は、画面Dにおける位置ごとに対応付けられた複数のレイアウトの候補のうち、ステップS14で指定された表示位置に対応するレイアウトを選択する。ステップS18で、表示制御部34は、ステップS16で選択したレイアウトに画面Dを変更し、かつ、ステップS14で指定された表示位置に対応する表示枠に画像を配置する。ステップS18が完了すると、本処理を終了する。
【0097】
以上説明したように、本実施形態に係る画像表示装置10は、少なくとも1つのプロセッサを備え、プロセッサは、画面Dにおける画像の表示位置の指定を受け付け、画面Dにおいて画像を表示させるための表示枠の数及び形状の少なくとも一方を定めたレイアウトの候補であって、画面Dにおける位置ごとに対応付けられた複数のレイアウトの候補のうち、表示位置に対応するレイアウトを選択し、選択したレイアウトにおける、表示位置に対応する表示枠に、画像Dを配置する。
【0098】
すなわち、画像表示装置10によれば、画面Dにおける位置ごとに異なる複数のレイアウトの候補が予め対応付けられていることによって、レイアウトの変更と、所望の表示位置への画像の配置とを同時に行うことができる。したがって、直感的で効率的な操作が可能となり、ユーザビリティを向上させることができる。また、画面D(ビューワ)への画像の配置の操作性を向上させることにより、比較読影に要する時間の短縮化に寄与できる。
【0099】
[第2実施形態]
複数の医用画像をまとめて配置する場合、医用画像の数に応じて選択可能なレイアウトは制限される場合がある。例えば、図4に示す各レイアウトを選択可能であるとした場合、画面Dにおける表示枠の数は、1つ、2つ、又は4つである。しかし、配置を所望する医用画像の数が3つである場合、表示枠の数が1つ又は2つのレイアウトは選択できない。
【0100】
そこで、本実施形態に係る画像表示装置10は、配置する画像の数に基づいて、選択可能なレイアウトの候補を制限する機能を有する。以下、本実施形態に係る画像表示装置10について説明するが、第1実施形態と同様の説明は省略する。
【0101】
図11図16を参照して、本実施形態に係る表示制御部34の機能について説明する。図11図16に示す画面D20~D25は、表示制御部34によってディスプレイ24に表示される画面であり、図4の画面D10から遷移した画面である。以下、画面D20~D25を区別しない場合は、単に画面Dと称する。なお、図11図16では、図5と同一の構成要素については、参照符号の記載を一部省略している。
【0102】
第1実施形態と同様に、受付部32は、画面D(画像表示領域40)に表示させる複数の医用画像の選択を受け付ける。表示制御部34は、受付部32が選択を受け付けた複数の医用画像の数に基づいて、選択可能な複数のレイアウトの候補を制限する。具体的には、表示制御部34は、複数のレイアウトの候補のうち、選択を受け付けた医用画像の全てを配置可能なレイアウトを選択可能な候補として抽出し、それ以外を候補から除外する。
【0103】
そして、表示制御部34は、抽出した選択可能なレイアウトの候補に対応する判定領域42のみを画面Dに含めるようにする。この場合に、表示制御部34は、抽出した選択可能なレイアウトの候補に対応する判定領域42を拡大してもよい。
【0104】
受付部32は、選択された複数の医用画像のうちの1つの代表画像について、表示位置の指定を受け付ける。表示制御部34は、抽出したレイアウトの候補のうち、代表画像について指定された表示位置に対応するレイアウトを選択する。また、表示制御部34は、選択したレイアウトにおける、表示位置に対応する表示枠に、代表画像を配置する。そして、表示制御部34は、選択したレイアウトにおける、表示位置に対応する表示枠以外の表示枠に、代表画像以外の複数の医用画像をそれぞれ配置する。
【0105】
例えば、図11の画面D20では、画像一覧表示領域44に表示されているサムネイル画像52At、52Bt、及び52Ctの3つ全てが選択されている。表示制御部34は、この操作に応じて、選択可能な複数のレイアウトの候補(図4参照)のうち、4つの表示枠を含むレイアウトの候補に対応する判定領域42A、42C、42G、及び42Iを抽出する。
【0106】
なお、図11の例では、表示制御部34は、判定領域42A、42C、42G、及び42Iのそれぞれに重畳させて、アイコン50A、50C、50G、及び50Iを表示している。図5の画面D10における判定領域42A、42C、42G、及び42Iと比較して、画面D20における判定領域42A、42C、42G、及び42Iは拡大されている。
【0107】
図12の画面D21では、代表画像として、サムネイル画像52Atの作成元の医用画像52Aが選択され、かつ、その表示位置として判定領域42Cが指定されている。受付部32は、これらの操作に応じて、画像表示領域40に表示させる医用画像としてサムネイル画像52At、52Bt、及び52Ctの作成元の医用画像52A、52B、及び52Cが選択されたと判定する。また、受付部32は、代表画像である医用画像52Aの表示位置として判定領域42Cが指定されたと判定する。
【0108】
図13の画面D22に示すように、表示制御部34は、代表画像である医用画像52Aについて指定された判定領域42Cに対応付けられたレイアウトとして、2×2のレイアウトを選択する。また、表示制御部34は、判定領域42Cに対応付けられた表示枠順序に従って、右上の表示枠41Bに、代表画像である医用画像52Aを配置する。そして、表示制御部34は、判定領域42Cに対応付けられた表示枠順序で2番目となっている左下の表示枠41Cに、医用画像52Bを配置する。さらに、表示制御部34は、判定領域42Cに対応付けられた表示枠順序で3番目となっている右下の表示枠41Dに、医用画像52Cを配置する。
【0109】
また例えば、図14の画面D23では、画像一覧表示領域44に表示されているサムネイル画像52At及び52Ctの2つが選択されている。表示制御部34は、この操作に応じて、選択可能な複数のレイアウトの候補(図4参照)のうち、2つの表示枠を含むレイアウトの候補に対応する判定領域42B、42D、42F、及び42Hを抽出する。
【0110】
なお、図14の例では、表示制御部34は、判定領域42B、42D、42F、及び42Hのそれぞれに重畳させて、アイコン50B、50D、50F、及び50Hを表示している。図5の画面D10における判定領域42B、42D、42F、及び42Hと比較して、画面D20における判定領域42B、42D、42F、及び42Hは拡大されている。
【0111】
図15の画面D24では、代表画像として、サムネイル画像52Atの作成元の医用画像52Aが選択され、かつ、その表示位置として判定領域42Bが指定されている。受付部32は、これらの操作に応じて、画像表示領域40に表示させる医用画像としてサムネイル画像52At及び52Ctの作成元の医用画像52A及び52Cが選択されたと判定する。また、受付部32は、代表画像である医用画像52Aの表示位置として判定領域42Bが指定されたと判定する。
【0112】
図16の画面D25に示すように、表示制御部34は、代表画像である医用画像52Aについて指定された判定領域42Bに対応付けられたレイアウトとして、2×1のレイアウトを選択する。また、表示制御部34は、判定領域42Bに対応付けられた表示枠順序に従って、上側の表示枠41Uに、代表画像である医用画像52Aを配置する。そして、表示制御部34は、判定領域42Bに対応付けられた表示枠順序で2番目となっている下側の表示枠41Vに、医用画像52Cを配置する。
【0113】
なお、図15の例では、ポインタ60が判定領域42B上でホバーされており、判定領域42Bが、代表画像についての仮の表示位置として指定されている状態を示す。上述したように、この状態で表示位置が確定されれば、上側の表示枠41Uに代表画像である医用画像52Aが配置され、下側の表示枠41Vに医用画像52Cが配置される。表示制御部34は、この操作に応じて、表示枠41U及び41Vのそれぞれの大きさ及び形状を示すガイド枠41UG及び41VGを表示している。
【0114】
本実施形態に係る画像表示装置10によれば、配置する複数の画像の数に基づいて、選択可能なレイアウトの候補を制限することができる。したがって、レイアウトの候補の選択肢を不要に増やすことを抑制できるので、ユーザビリティを向上できる。また、画面Dにおいて、選択可能なレイアウトの候補に対応する判定領域42を大きく取ることができるので、操作性を向上させることができる。
【0115】
なお、上記各実施形態においては、医用画像を適用した例について説明したが、これに限らない。本開示の画像としては、医用以外の任意の画像を適用できる。
【0116】
また、上記各実施形態においては、グリッド状のレイアウトを用いて説明したが、これに限らず、レイアウトは任意の形状とすることができる。また、図5等においては、視認性を高めるために、最小の表示枠41A~41Dの枠線を表示させた例について説明したが、これに限らず、当該枠線は非表示としてもよい。
【0117】
また、図5等においては、表示枠(画像表示領域40)に並べて、画像一覧(画像一覧表示領域44)を表示する例について説明したが、これに限らない。表示制御部34は、表示枠と、画面Dに表示させる少なくとも1つの画像を選択するための画像一覧とを同一の画面Dに表示するようにすればよい。このような画面構成とすることによって、直感的で素早い操作が可能となり、ユーザビリティを向上させることができる。
【0118】
一例として、図17図19を参照して、表示枠を画像一覧には並べずに同一の画面Dに表示させる例について説明する。なお、図17図19では、図5と同一の構成要素については、参照符号の記載を一部省略している。
【0119】
図17に示す画面D30は、画面D10における画像一覧表示領域44が省略されたものである。すなわち、画面D30は、画像表示領域40と、メニュー表示領域46と、情報表示領域48と、を含む。画面D30において、「画像一覧」のメニューボタン54が選択されると、ボトムシート式の画像一覧表示領域45が展開される。
【0120】
図18の画面D31は、画面D30において、ボトムシート式の画像一覧表示領域45が展開された状態を示す。画面D31の画像一覧表示領域45では、サムネイル画像52At、52Bt、及び52Ctのうち、サムネイル画像52At及び52Ctが選択されている。また、代表画像として、サムネイル画像52Atの作成元の医用画像52Aが選択されている。
【0121】
代表画像が画像表示領域40にドラッグされると、画像一覧表示領域45は折り畳まれ、画像表示領域40の全域が表示される。したがって、ユーザは、画像一覧表示領域45において選択した代表画像の表示位置(判定領域42)を指定する操作を、1回のドラッグアンドドロップにより実現できる。図19の画面D32は、画面D31における画像一覧表示領域45が折り畳まれた後、代表画像の表示位置として判定領域42Gが指定された状態を示す。
【0122】
なお、図19の例では、ポインタ60が判定領域42G上でホバーされており、判定領域42Gが、代表画像についての仮の表示位置として指定されている状態を示す。この状態で表示位置が確定されれば、左下の表示枠41Cに代表画像である医用画像52Aが配置され、右下の表示枠41Dに医用画像52Cが配置される。表示制御部34は、この操作に応じて、表示枠41C及び41Dのそれぞれの大きさ及び形状を示すガイド枠41CG及び41DGを表示している。
【0123】
また、図5等における画像一覧は、サムネイル画像が横方向に一列で並べられた例について説明したが、これに限らない。例えば、図20の画面D40に示すように、画像一覧表示領域44を、複数のサムネイル画像の列からなる構成としてもよい。また例えば、画像一覧表示領域44を、サムネイル画像を縦方向に並べたものとしてもよい。
【0124】
画像一覧をどのような構成とするかは、例えば、画像一覧における画像数、表示枠の大きさ及び数、並びに、ディスプレイ24の大きさ等に応じて任意に設定できる。
【0125】
また、上記実施形態において、例えば、取得部30、受付部32、及び表示制御部34といった各種の処理を実行する処理部(processing unit)のハードウェア的な構造としては、次に示す各種のプロセッサ(processor)を用いることができる。上記各種のプロセッサには、前述したように、ソフトウェア(プログラム)を実行して各種の処理部として機能する汎用的なプロセッサであるCPUに加えて、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるプログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device:PLD)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が含まれる。
【0126】
1つの処理部は、これらの各種のプロセッサのうちの1つで構成されてもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGAの組み合わせや、CPUとFPGAとの組み合わせ)で構成されてもよい。また、複数の処理部を1つのプロセッサで構成してもよい。
【0127】
複数の処理部を1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、クライアント及びサーバ等のコンピュータに代表されるように、1つ以上のCPUとソフトウェアの組み合わせで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが複数の処理部として機能する形態がある。第2に、システムオンチップ(System on Chip:SoC)等に代表されるように、複数の処理部を含むシステム全体の機能を1つのIC(Integrated Circuit)チップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、各種の処理部は、ハードウェア的な構造として、上記各種のプロセッサの1つ以上を用いて構成される。
【0128】
さらに、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造としては、より具体的には、半導体素子などの回路素子を組み合わせた電気回路(circuitry)を用いることができる。
【0129】
また、上記実施形態では、画像表示プログラム27が記憶部22に予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、これに限定されない。プログラムは、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、及びUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の記録媒体に記録された形態で提供されてもよい。また、プログラムは、ネットワークを介して外部装置からダウンロードされる形態としてもよい。さらに、本開示の技術は、プログラムに加えて、プログラムを非一時的に記憶する記憶媒体にもおよぶ。
【0130】
本開示の技術は、上記実施形態例及び実施例を適宜組み合わせることも可能である。以上に示した記載内容及び図示内容は、本開示の技術に係る部分についての詳細な説明であり、本開示の技術の一例に過ぎない。例えば、上記の構成、機能、作用及び効果に関する説明は、本開示の技術に係る部分の構成、機能、作用及び効果の一例に関する説明である。よって、本開示の技術の主旨を逸脱しない範囲内において、以上に示した記載内容及び図示内容に対して、不要な部分を削除したり、新たな要素を追加したり、置き換えたりしてもよいことはいうまでもない。
【0131】
上記実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
[付記1]
少なくとも1つのプロセッサを備え、
前記プロセッサは、
画面における画像の表示位置の指定を受け付け、
前記画面において前記画像を表示させるための表示枠の数及び形状の少なくとも一方を定めたレイアウトの候補であって、前記画面における位置ごとに対応付けられた複数のレイアウトの候補のうち、前記表示位置に対応する前記レイアウトを選択し、
選択した前記レイアウトにおける、前記表示位置に対応する前記表示枠に、前記画像を配置する
画像表示装置。
[付記2]
前記複数のレイアウトの候補は、それぞれ、前記画面に含まれる互いに異なる判定領域ごとに対応付けられており、
前記プロセッサは、
前記表示位置が前記判定領域の何れかに含まれる場合、前記表示位置を含む前記判定領域に対応する前記レイアウトを選択し、
前記表示位置が前記判定領域の何れにも含まれない場合、選択済みの前記レイアウトを選択したままとする
付記1に記載の画像表示装置。
[付記3]
前記判定領域は、前記複数のレイアウトの候補に含まれる全ての前記表示枠よりも小さい
付記2に記載の画像表示装置。
[付記4]
前記プロセッサは、
複数の画像のうちの1つの代表画像について前記表示位置の指定を受け付け、
前記複数のレイアウトの候補のうち、前記表示位置に対応する前記レイアウトを選択し、
選択した前記レイアウトにおける、前記表示位置に対応する前記表示枠に、前記代表画像を配置し、
選択した前記レイアウトにおける、前記表示位置に対応する前記表示枠以外の前記表示枠に、前記代表画像以外の前記複数の画像をそれぞれ配置する
付記1から付記3の何れか1つに記載の画像表示装置。
[付記5]
前記プロセッサは、
前記レイアウトに含まれる複数の前記表示枠について予め定められた順序に従って、前記代表画像が配置される前記表示枠を起点として、前記代表画像以外の前記複数の画像をそれぞれ前記表示枠に配置する
付記4に記載の画像表示装置。
[付記6]
前記プロセッサは、
前記複数の画像の数に基づいて、選択可能な前記複数のレイアウトの候補を制限する
付記4又は付記5に記載の画像表示装置。
[付記7]
前記プロセッサは、
前記表示枠と、前記画面に表示させる少なくとも1つの画像を選択するための画像一覧とを同一の画面に表示する
付記1から付記6の何れか1つに記載の画像表示装置。
[付記8]
前記プロセッサは、
前記表示枠に並べて、前記画像一覧を表示する
付記7に記載の画像表示装置。
[付記9]
前記プロセッサは、
前記表示位置の指定を受け付ける場合に、前記レイアウトの候補を示すガイド情報を前記画面に表示する
付記1から付記8の何れか1つに記載の画像表示装置。
[付記10]
前記プロセッサは、
前記表示位置の仮の指定と、前記表示位置の確定の指定とをそれぞれ受け付け、
前記表示位置の仮の指定を受け付けた場合、仮の指定を受け付けた前記表示位置に対応する前記レイアウトの候補を示す前記ガイド情報を前記画面に表示し、
前記表示位置の確定の指定を受け付けた場合、確定の指定を受け付けた前記表示位置に対応する前記レイアウトを選択する
付記9に記載の画像表示装置。
[付記11]
前記プロセッサは、
前記表示位置の仮の指定を受け付けた場合、前記ガイド情報として、仮の指定を受け付けた前記表示位置に対応する前記レイアウトの候補における、前記表示位置に対応する前記表示枠の大きさ及び形状を示す図形を表示する
付記10に記載の画像表示装置。
[付記12]
前記プロセッサは、
前記ガイド情報として、前記複数のレイアウトの候補のそれぞれにおける前記表示枠の数及び形状を表すアイコンを表示する
付記9から付記11の何れか1つに記載の画像表示装置。
[付記13]
前記画像は、医用画像である
付記1から付記12の何れか1つに記載の画像表示装置。
[付記14]
画面における画像の表示位置の指定を受け付け、
前記画面において前記画像を表示させるための表示枠の数及び形状の少なくとも一方を定めたレイアウトの候補であって、前記画面における位置ごとに対応付けられた複数のレイアウトの候補のうち、前記表示位置に対応する前記レイアウトを選択し、
選択した前記レイアウトにおける、前記表示位置に対応する前記表示枠に、前記画像を配置する
処理をコンピュータが実行する画像表示方法。
[付記15]
画面における画像の表示位置の指定を受け付け、
前記画面において前記画像を表示させるための表示枠の数及び形状の少なくとも一方を定めたレイアウトの候補であって、前記画面における位置ごとに対応付けられた複数のレイアウトの候補のうち、前記表示位置に対応する前記レイアウトを選択し、
選択した前記レイアウトにおける、前記表示位置に対応する前記表示枠に、前記画像を配置する
処理をコンピュータが実行するための画像表示プログラム。
【符号の説明】
【0132】
1 画像表示システム
3 撮影装置
5 画像サーバ
6 画像DB
9 ネットワーク
10 画像表示装置
21 CPU
22 記憶部
23 メモリ
24 ディスプレイ
25 入力部
26 ネットワークI/F
27 画像表示プログラム
28 バス
30 取得部
32 受付部
34 表示制御部
40 画像表示領域
41A~41D、41L、41R、41U、41V 表示枠
41BG、41CG、41DG、41UG、41VG ガイド枠
42A~42I 判定領域
44、45 画像一覧表示領域
46 メニュー表示領域
48 情報表示領域
50A~50I アイコン
52A~52C 医用画像
52At、52Bt、52Ct サムネイル画像
54 メニューボタン
60 ポインタ
D10~D14、D20~D25、D30~D32、D40 画面
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