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特開2025-21101情報提示装置、情報提示方法及びプログラム
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  • 特開-情報提示装置、情報提示方法及びプログラム 図1
  • 特開-情報提示装置、情報提示方法及びプログラム 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025021101
(43)【公開日】2025-02-13
(54)【発明の名称】情報提示装置、情報提示方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/015 20230101AFI20250205BHJP
   G06Q 30/06 20230101ALI20250205BHJP
【FI】
G06Q30/015
G06Q30/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023124825
(22)【出願日】2023-07-31
(71)【出願人】
【識別番号】000227009
【氏名又は名称】日清オイリオグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002583
【氏名又は名称】弁理士法人平田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】守屋 ゆみ子
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 洋介
(72)【発明者】
【氏名】大芝 純輝
(72)【発明者】
【氏名】横堀 友希
(72)【発明者】
【氏名】関本 智志
(72)【発明者】
【氏名】細木 聡
(72)【発明者】
【氏名】笠井 通雄
(72)【発明者】
【氏名】山口 貴宏
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB08
5L030BB24
5L049BB08
5L049BB24
(57)【要約】
【課題】総菜等の販売商品について、販売商品を利用した料理や販売商品のトレーサビリティ情報を容易に提示することができる情報提示装置、情報提示方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】総菜商品M又は総菜商品Mの識別コードを撮像する撮像部41と、撮像部41による撮像画像に基づいて、総菜商品Mを特定する商品特定部42と、商品特定部42によって特定された総菜商品Mを利用した料理、又は、商品特定部42によって特定された総菜商品Mのトレーサビリティ情報を顧客に提示する情報提示部44と、を備えた。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
食品の販売商品又は前記販売商品の識別コードを撮像する撮像部と、
前記撮像部による撮像画像に基づいて、前記販売商品を特定する商品特定部と、
前記商品特定部によって特定された前記販売商品を利用した料理、及び/又は、前記商品特定部によって特定された前記販売商品のトレーサビリティ情報を提示する情報提示部と、を備えたことを特徴とする情報提示装置。
【請求項2】
前記情報提示部は、前記販売商品を利用した前記料理について、材料の販売商品の販売情報、材料の家庭内在庫情報及び顧客嗜好情報のいずれか1つ以上に基づく優先度が高い料理を優先的に提示することを特徴とする請求項1に記載の情報提示装置。
【請求項3】
前記情報提示部は、前記商品特定部によって特定された前記販売商品を利用した料理のリストを提示すると共に、提示された前記リストから料理が選択されたとき、選択された前記料理の材料の販売商品を提示することを特徴とする請求項1に記載の情報提示装置。
【請求項4】
前記情報提示部は、選択された前記料理の材料の販売商品について、販売情報及び/又は顧客嗜好情報に基づく優先度が高い販売商品を優先的に提示することを特徴とする請求項3に記載の情報提示装置。
【請求項5】
前記トレーサビリティ情報は、原材料の品種、原材料の収穫地、原材料の収穫日時、生産者、加工地、加工日時、加工者、流通者、製造からの経過時間、賞味期限及び消費期限のいずれか1つ以上であることを特徴とする請求項1に記載の情報提示装置。
【請求項6】
食品の販売商品又は前記販売商品の識別コードを撮像する撮像工程と、
前記撮像工程による撮像画像に基づいて、前記販売商品を特定する商品特定工程と、
前記商品特定工程によって特定された前記販売商品を利用した料理、及び/又は、前記商品特定工程によって特定された前記販売商品のトレーサビリティ情報を提示する情報提示工程と、を実行することを特徴とする情報提示方法。
【請求項7】
コンピュータに、
食品の販売商品又は前記販売商品の識別コードを撮像する撮像工程と、
前記撮像工程による撮像画像に基づいて、前記販売商品を特定する商品特定工程と、
前記商品特定工程によって特定された前記販売商品を利用した料理、及び/又は、前記商品特定工程によって特定された前記販売商品のトレーサビリティ情報を提示する情報提示工程と、を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報提示装置、情報提示方法及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、販売商品の情報を提示する情報提示方法として、販売商品のラベルを作成し、ラベルを販売商品の容器に添付して、顧客に情報を提示するものが知られている(特許文献1参照)。この情報提示方法では、総菜などの汎用容器を用いる販売商品であっても、ラベルを印刷し添付することで、当該販売商品の情報を容易に顧客に提示することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-221903号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、総菜等の販売商品では、顧客の購買意欲を促進する目的で、当該販売商品を利用した料理や当該販売商品の原材料等の情報を顧客に提示したいという要請がある。しかし、従来の情報提示方法では、ラベルのサイズや汎用容器におけるラベル貼付可能位置の大きさの問題で、販売商品を利用した料理や販売商品の原材料等まで表示するスペースがなく、これらの情報を顧客に提示することができないという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、総菜等の販売商品について、販売商品を利用した料理や販売商品のトレーサビリティ情報を容易に提示することができる情報提示装置、情報提示方法及びプログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記目的を達成するため、食品の販売商品又は前記販売商品の識別コードを撮像する撮像部と、前記撮像部による撮像画像に基づいて、前記販売商品を特定する商品特定部と、前記商品特定部によって特定された前記販売商品を利用した料理、及び/又は、前記商品特定部によって特定された前記販売商品のトレーサビリティ情報を提示する情報提示部と、を備えたことを特徴とする情報提示装置を提供する。
【0007】
また、本発明は、上記目的を達成するため、食品の販売商品又は前記販売商品の識別コードを撮像する撮像工程と、前記撮像工程による撮像画像に基づいて、前記販売商品を特定する商品特定工程と、前記商品特定工程によって特定された前記販売商品を利用した料理、及び/又は、前記商品特定工程によって特定された前記販売商品のトレーサビリティ情報を提示する情報提示工程と、を実行することを特徴とする情報提示方法を提供する。
【0008】
また、本発明は、上記目的を達成するため、コンピュータに、食品の販売商品又は前記販売商品の識別コードを撮像する撮像工程と、前記撮像工程による撮像画像に基づいて、前記販売商品を特定する商品特定工程と、前記商品特定工程によって特定された前記販売商品を利用した料理、及び/又は、前記商品特定工程によって特定された前記販売商品のトレーサビリティ情報を提示する情報提示工程と、を実行させるためのプログラムを提供する。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る情報提示装置、情報提示方法及びプログラムは、総菜等の販売商品について、販売商品を利用した料理や販売商品のトレーサビリティ情報を容易に提示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の一実施形態に係る情報提示システムの構成例を示した構成図である。
図2】(a)は、料理表示画面を示した図であり、(b)は、材料表示画面を示した図である。
図3】情報提示動作を示したフローチャートである。
図4】第2実施形態における情報提示システムの構成例を示した構成図である。
図5】第2実施形態における情報提示動作を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(第1実施形態)
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る情報提示装置、情報提示方法及びプログラムを適用した情報提示システムについて説明する。この情報提示システムは、総菜の販売商品(以下、総菜商品と呼称)に関連する情報を顧客に提示するシステムである。特に、本情報提示システムは、携帯端末で総菜商品を撮像し、撮像した総菜商品を材料として利用した料理(いわゆるリメイクレシピやアレンジレシピ)を顧客に提示する構成を採用したものである。なお、総菜商品は、食品の販売商品の一例である。
【0012】
(情報提示システムの構成)
図1に示すように、情報提示システム1は、総菜商品Mを撮像するカメラ付きの携帯端末11と、ネットワーク12を介して携帯端末11と接続する商品管理サーバ13と、を備えている。携帯端末11は、情報提示装置及びコンピュータの一例である。なお、携帯端末11は、顧客が所持しているものを用いる構成を想定しているが、顧客が利用可能な状態で店舗内に配置したものを用いる構成であってもよい。
【0013】
商品管理サーバ13は、総菜商品Mに関する各種情報を記憶し、携帯端末11からの要求に従って、当該各種情報を携帯端末11に提供する情報処理装置である。具体的には、商品管理サーバ13は、総菜商品画像データベース20と、料理情報データベース21と、材料商品情報データベース22と、を有する。
【0014】
総菜商品画像データベース20は、店舗で販売している複数の総菜の画像及び識別コード画像を記憶したデータベースである。具体的には、総菜商品画像データベース20は、店舗で販売している複数の総菜について、総菜名と、画像及び識別コード画像とを関連付けて記憶する。識別コード画像は、識別コードの画像である。識別コードは、総菜商品Mの総菜名(総菜の種類)を識別するためのコードであり、例えばバーコードや2次元コード、文字コード等である。総菜商品画像データベース20に記憶された各総菜の画像及び識別コード画像は、撮像画像による総菜商品Mの特定に用いられる。詳細は後述するが、本実施形態では、総菜商品Mの総菜名を特定し、特定した総菜名の総菜を利用した料理を提示することで、総菜商品Mを利用した料理を提示する構成を採用している。商品管理サーバ13は、携帯端末11から、店舗で販売している複数の総菜の総菜名及び画像又は識別コード画像の要求を受け付けると、当該要求に従って、総菜商品画像データベース20から各総菜の総菜名及び画像又は識別コード画像を抽出し、抽出した各総菜の総菜名及び画像又は識別コード画像を携帯端末11に送信する。
【0015】
料理情報データベース21は、店舗で販売している複数の総菜について、当該各総菜を材料として利用した料理(いわゆるリメイクレシピやアレンジレシピ)の情報を記憶したデータベースである。すなわち、料理情報データベース21では、店舗で販売している複数の総菜の総菜名それぞれについて、1以上の料理が関連付けられていると共に、関連付けられた料理の情報を記憶する。また、料理情報データベース21では、料理の情報として、料理の料理名及び/又は画像と、料理の材料の材料名と、を記憶する。また、料理の情報として、さらに料理の材料の使用量や調理手順等を含んでもよい。ここにいう「材料」は、調味料を含んでいる。また、ここにいう「総菜を材料として利用した料理」は、総菜に調味料を付与して味を変えるだけのものも含んでいる。商品管理サーバ13は、携帯端末11から携帯端末11指定の総菜を利用した料理の情報の要求を受け付けると、当該要求に従って、料理情報データベース21から当該総菜を利用した料理の情報を抽出し、抽出した料理の情報を携帯端末11に送信する。
【0016】
材料商品情報データベース22は、料理に利用される複数種の材料それぞれについて、1以上の販売商品の商品名及び/又は画像並びに販売情報を記憶したデータベースである。すなわち、材料商品情報データベース22では、複数種の材料それぞれについて、各材料の材料名に1以上の販売商品が関連付けられていると共に、関連付けられた1以上の販売商品の商品名及び/又は画像並びに販売情報を記憶する。販売情報は、特売情報及び/又はクーポン情報を含んでいる。特売情報は、販売商品が特売商品である否かを示す情報であり、クーポン情報は、販売商品がクーポンを発行するクーポン対象商品であるか否かを示す情報である。商品管理サーバ13は、携帯端末11から、携帯端末11指定の材料の販売商品の情報(商品名、画像、販売情報)の要求を受け付けると、当該要求に従って、材料商品情報データベース22から材料の販売商品の情報を抽出し、抽出した販売商品の情報を携帯端末11に送信する。
【0017】
携帯端末11は、スマートフォンやタブレット型端末等で構成された携帯型の情報処理装置であり、カメラ部31、通信部32、表示操作部33及び制御部34を有している。カメラ部31は、CCDカメラやCMOSカメラ等で構成され、画像を撮像する。通信部32は、無線通信により、ネットワーク12を介して商品管理サーバ13と通信する。表示操作部33は、タッチパネル等で構成されており、各種情報を表示する表示部として機能すると共に、各種操作を行うための操作部として機能する。
【0018】
制御部34は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等で構成されており、カメラ部31、通信部32及び表示操作部33を制御する。また、制御部34は、所定のアプリケーションプログラムを実行することで、撮像部41、商品特定部42、情報取得部43及び情報提示部44として機能する。
【0019】
撮像部41は、カメラ部31を制御して総菜商品M又は総菜商品Mの識別コード(バーコードや2次元コード、文字コード等)を撮像する。撮像部41による総菜商品M又は識別コードの撮像は、顧客がカメラ部31を総菜商品M又は識別コードに向け、顧客からの撮像指示を受けて行われる。なお、識別コードは、例えば、総菜商品Mに付記されたもの、又は総菜商品Mの販売棚やパンフレットに付記されたものが撮像対象となる。
【0020】
商品特定部42は、撮像部41による撮像画像に基づいて、総菜商品Mの総菜名(総菜の種類)を特定する。すなわち、商品特定部42は、撮像部41によって総菜商品Mが撮像された場合、撮像画像に基づいて、撮像された総菜商品Mの総菜名を特定し、撮像部41によって総菜商品Mの識別コードが撮像された場合、撮像画像に基づいて、撮像された識別コードの総菜商品Mの総菜名を特定する。これらの総菜商品Mの特定は、商品管理サーバ13の総菜商品画像データベース20に記憶された総菜商品Mの画像及び識別コード画像を用いて行われる。
【0021】
つまり、商品特定部42は、撮像部41によって総菜商品Mが撮像された場合、通信部32を制御して、店舗に販売されている複数の総菜の総菜名及び画像を商品管理サーバ13に要求すると共に、総菜商品画像データベース20から抽出された複数の総菜の総菜名及び画像を商品管理サーバ13から受け付ける。そして、受け付けた各総菜の画像と撮像画像を比較することで、撮像画像に写った総菜商品Mの総菜名を特定する。また、商品特定部42は、撮像部41によって識別コードが撮像された場合、通信部32を制御して、店舗に販売されている複数の総菜の総菜名及び識別コード画像を商品管理サーバ13に要求すると共に、総菜商品画像データベース20から抽出された複数の総菜の総菜名及び識別コード画像を商品管理サーバ13から受け付ける。そして、受け付けた各総菜の識別コード画像と撮像画像を比較して、撮像画像に写った識別コードの総菜商品Mの総菜名を特定する。なお、総菜商品Mの特定は、識別コード画像との比較に代え、撮像画像を画像解析して総菜商品Mに付記されている総菜名を読み出すことで、総菜商品Mの総菜名を特定する構成であってもよい。
【0022】
なお、上記総菜名の特定において総菜名の候補が複数あった場合には、顧客に選ばせる構成であってもよい。すなわち、商品特定部42は、表示操作部33を制御して、総菜名の候補を表示する総菜名選択画面を表示し、顧客による選択を受け付けて総菜商品Mの総菜名を特定する構成であってもよい。
【0023】
情報取得部43は、通信部32を制御して、商品管理サーバ13から、商品特定部42で特定した総菜商品Mに関連する情報を取得する。本実施形態では、情報取得部43は、商品特定部42で特定した総菜商品Mの総菜名を指定して、指定の総菜名の総菜を材料として利用した料理の情報(料理の料理名及び/又は画像とその料理の材料)を商品管理サーバ13に要求し、料理情報データベース21から抽出された当該総菜を利用した料理の情報を商品管理サーバ13から受信して取得する。また、情報取得部43は、取得した各料理の各材料を指定して、指定の各材料の販売商品の情報(商品名、画像及び販売情報)を商品管理サーバ13に要求し、材料商品情報データベース22から抽出された当該各材料の情報を商品管理サーバ13から受信して取得する。
【0024】
情報提示部44は、表示操作部33を制御し、情報取得部43で取得した情報に基づいて、特定した総菜商品Mを利用した料理を提示する料理表示画面G1(図2(a)参照)を表示する。料理表示画面G1では、商品管理サーバ13から取得した料理の料理名及び/又は画像をリスト化して、商品特定部42で特定した総菜商品Mを利用した料理のリストを表示する。すなわち、本実施形態では、商品特定部42で特定した総菜商品Mの総菜名の総菜を利用した料理のリストを、当該総菜商品Mを利用した料理のリストとして表示する。これにより、総菜商品Mを利用した複数の料理を顧客に提示する。なお、図2(a)に示すように、料理のリストにおいて、料理の料理名のみを表示する構成であってもよいし、料理の料理名及び画像を表示する構成であってもよい。また、料理の画像のみを表示する構成であってもよい。
【0025】
なお、総菜商品Mを利用した料理のリストの表示では、情報取得部43で取得した各材料の販売商品の販売情報に基づき、材料の販売商品の販売情報に基づく優先度が高い料理を優先的に表示(提示)する。例えば、総菜商品Mを利用する複数の料理について、材料の販売商品に特売商品やクーポン対象商品が多い料理の優先度を高く設定し、当該優先度が高い順に上から並べてリスト表示する。
【0026】
また、情報提示部44は、料理表示画面G1のリストから料理が選択されたとき、情報取得部43で取得した情報に基づいて、選択された料理の材料の販売商品を提示する材料表示画面G2(図2(b)参照)を表示する。材料表示画面G2では、選択された料理の各材料について、当該各材料の材料名と、当該各材料の販売商品の商品名及び/又は画像と、を関連付けてリスト化し、材料及び販売商品のリストを表示する。これにより、選択された料理の各材料の販売商品を提示する。すなわち、図2(b)に示すように、販売商品のリストにおいて、販売商品の商品名のみを表示する構成であってもよいし、販売商品の商品名及び画像を表示する構成であってもよい。また、販売商品の画像のみを表示する構成であってもよい。なお、同図に示すように、材料表示画面G2では、商品特定部42で特定された総菜商品M以外の材料を表示することが好ましい。
【0027】
また、材料及び販売商品のリストの表示では、選択された料理の材料の販売商品について、販売情報に基づく優先度が高い販売商品を優先的に表示(提示)する。例えば、材料に対応する複数の販売商品について、特売商品やクーポン対象商品の優先度を高く設定し、優先度が最も高い販売商品の商品名のみを材料名に関連付けて表示する。なお、本実施形態では、1つの材料に対し、販売商品を1つのみ表示する構成であるが、1つの材料に対し、複数の販売商品を表示する構成であってもよい。また、材料表示画面G2のリストから材料を選択可能とし、材料表示画面G2のリストから材料が選択されたとき、選択された材料に対応する販売商品のリストを表示する構成であってもよい。かかる場合、当該販売商品のリストから1の販売商品を選択することで、材料表示画面G2で表示される販売商品を選択されたものに変更できる構成であってもよい。
【0028】
また、材料表示画面G2では、各販売商品について、当該各販売商品が、特売商品であるか否かを示す情報、及びクーポン対象商品であるか否かを示す情報を提示することが好ましい。例えば、図2(b)に示すように、販売商品が特売商品である場合、当該販売商品の商品名の隣に、特売商品であることを示すアイコンを表示し、販売商品がクーポン対象商品である場合、当該販売商品の商品名の隣に、クーポン対象商品であることを示すアイコンを表示する。これにより、どの材料の販売商品が特売商品やクーポン対象商品であるかを容易に確認することができる。なお、同図では省略するが、商品名の隣に、販売商品の販売場所や価格等を表示する構成であってもよい。
【0029】
(情報提示動作の説明)
次に図3を参照して、携帯端末11による情報提示動作について説明する。この情報提示動作は、総菜商品M又は総菜商品Mの識別コードを撮像し、当該総菜商品Mを利用した料理やその材料の販売商品を顧客に提示する動作である。また、情報提示動作は、情報提示方法の一例である。
【0030】
図3に示すように、情報提示動作では、まず、撮像部41によって、総菜商品M又は総菜商品Mの識別コードを撮像する(S1)(撮像工程)。総菜商品M又は識別コードの撮像は、顧客がカメラ部31を総菜商品M又は識別コードに向けた状態で顧客からの撮像指示を受けて行われる。
【0031】
総菜商品Mを撮像したら、商品特定部42によって、総菜商品Mの総菜名を特定する(S2)(商品特定工程)。すなわち、S1で得られた撮像画像に基づいて、撮像画像に写っている総菜商品M又は、撮像画像に写っている識別コードの総菜商品Mの総菜名を特定する。
【0032】
総菜商品Mの総菜名を特定したら、情報取得部43によって、商品管理サーバ13から、特定した総菜商品Mを利用した料理の情報(料理名及び/又は画像と材料)を取得する(S3)。すなわち、S2で特定した総菜商品Mの総菜名について、当該総菜名の総菜を材料として利用した料理の料理名及び/又は画像とその料理の材料を商品管理サーバ13に要求し、商品管理サーバ13から送信された料理の料理名及び/又は画像と材料を受信し取得する。
【0033】
その後、情報取得部43によって、商品管理サーバ13から、S3で取得した各料理の各材料について、当該各材料の販売商品の情報(商品名及び/又は画像と販売情報)を取得する(S4)。すなわち、S3で取得した各材料の販売商品の商品名及び/又は画像、及び販売情報(特売情報及びクーポン情報)を商品管理サーバ13に要求し、商品管理サーバ13から送信された販売商品の商品名及び/又は画像と販売情報を受信し取得する。
【0034】
商品管理サーバ13から情報を取得したら、情報提示部44によって、取得した情報に基づき、料理表示画面G1を表示する(S5)(情報提示工程)。すなわち、商品管理サーバ13から取得した料理の料理名及び/又は画像をリスト化して、S2で特定した総菜商品Mを利用した料理のリストを表示する。
【0035】
料理表示画面G1を表示したら、顧客による料理の選択を受け付ける(S6)。料理の選択を受け付けたら、選択された料理の材料を提示する材料表示画面G2を表示する(S6)。すなわち、選択された料理の各材料について、当該各材料の材料名と、当該各材料の販売商品の商品名及び/又は画像と、を関連付けてリスト化し、材料及び販売商品のリストを表示する。これにより、本情報提示動作を終了する。
【0036】
(第1実施形態の作用及び効果)
以上、上記第1実施形態の構成によれば、総菜商品M又は総菜商品Mの識別コードを撮像すると、当該総菜商品Mを利用した料理を提示する構成であるため、店舗に販売されている総菜商品Mについて、総菜商品Mを利用した料理を顧客に容易に提示することができる。これにより、顧客の購買意欲を向上させることができる。
【0037】
また、料理の提示までの過程で、顧客がどの総菜商品Mを撮像したか、という情報を商品管理サーバ13に送信する構成であるため、店舗側で、顧客の嗜好を把握することができる。
【0038】
また、総菜商品Mを利用した複数の料理のうち、材料の販売情報に基づく優先度の高い料理を優先的に表示するため、顧客による料理の選択をサポートすることができる。
【0039】
また、総菜商品Mを利用した料理のリストを表示し、リストから選択された料理の材料の販売商品を表示する構成であるため、総菜商品Mそのものだけでなく、他の材料の販売商品の購買意欲も向上させることができる。
【0040】
また、料理の材料の販売商品について、販売情報に基づく優先度の高い販売商品を優先的に提示する構成であるため、顧客の購買意欲をより向上させることができる。
【0041】
(第1実施形態の変形例)
以上、本発明の第1実施形態を説明したが、上記した実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することが可能である。
【0042】
例えば、上記第1実施形態においては、総菜商品画像データベース20と、材料商品情報データベース22を別々に有する構成であったが、両データベースは、統合された一つのデータベースとする構成でもよい。すなわち、材料商品情報データベース22が、販売商品の情報として、総菜商品Mの情報を記憶する構成であってもよい。その場合、総菜名を材料名又は商品名として記憶する。
【0043】
また、上記第1実施形態においては、料理情報データベース21が、料理の材料の材料名を記憶する構成であったが、これに限るものではない。また、上記第1実施形態においては、情報提示システム1が、材料商品情報データベース22を有する構成であったが、これを含まないものであってもよい。
【0044】
また、上記第1実施形態においては、情報提示部44が、料理表示画面G1において、材料の販売情報に基づく優先度の高い料理を優先的に表示(提示)する構成であったが、顧客嗜好情報に基づく優先度が高い料理を優先的に表示(提示)する構成であってもよい。例えば、顧客嗜好情報として、料理表示画面G1での料理の選択履歴を記憶しておき、過去に選択された料理を優先的に表示する構成であってもよい。
【0045】
また、上記第1実施形態においては、情報提示部44が、料理表示画面G1において、材料の販売情報に基づく優先度の高い料理を優先的に表示(提示)する構成であったが、家庭内在庫情報に基づく優先度が高い料理を優先的に表示(提示)する構成であってもよい。例えば、家庭内在庫情報として、冷蔵庫等に残っている材料を記憶しておき、冷蔵庫等に残っている材料が多い料理を優先的に表示する構成であってもよい。
【0046】
また、情報提示部44が、料理表示画面G1において、材料の販売情報、顧客嗜好情報及び/又は家庭内在庫情報に基づく優先度が高い料理を優先的に表示する構成であれば、材料の販売情報、顧客嗜好情報及び家庭内在庫情報の2つ又は全部に基づく優先度が高い料理を優先的に表示する構成であってもよい。
【0047】
また、上記第1実施形態においては、総菜商品Mを特定、料理の優先度の設定や料理のリストの作成、料理表示画面G1の生成を、携帯端末11で行う構成であったが、総菜商品Mを特定、料理の優先度の設定や料理のリストの作成、料理表示画面G1の生成を商品管理サーバ13側で行う構成であってもよい。すなわち、情報提示部44の一部の機能を、商品管理サーバ13側で実行する構成であってもよい。
【0048】
また、上記第1実施形態においては、販売情報として、特売情報及びクーポン情報を用い、特売情報及びクーポン情報に基づいて、表示における料理や販売商品の優先度を設定する構成であったが、販売情報として、店舗側の販売優先度を用い、店舗側の販売優先度に基づいて、表示における料理や販売商品の優先度を設定する構成であってもよい。
【0049】
また、上記第1実施形態においては、情報提示部44が、材料表示画面G2において、販売情報に基づく優先度の高い販売商品を優先的に表示(提示)する構成であったが、顧客嗜好情報に基づく優先度の高い販売商品を優先的に表示(提示)する構成であってもよい。例えば、顧客の販売商品の購入履歴を記憶しておき、過去に買ったことのある販売商品を優先的に提示する構成であってもよい。
【0050】
また、上記第1実施形態においては、情報提示部44が、材料表示画面G2において、販売商品の商品名と共に、当該販売商品が特売商品であるか否かの情報や、当該販売商品がクーポン対象商品であるか否かの情報を表示する構成であったが、これに加え、当該販売商品の販売場所の情報を表示する構成であってもよい。また、材料表示画面G2において、料理の各材料について、家庭内在庫の有無(冷蔵庫等に当該材料が残っているか否か)を表示する構成であってもよい。例えば、料理の各材料について、家庭内在庫が有る場合には、販売商品の表示に代えて、家庭内在庫が有る旨を表示する。
【0051】
また、上記第1実施形態においては、料理表示画面G1で料理が選択されると、選択された料理の材料表示画面G2を表示する構成であったが、これに代えて、選択された料理の各材料について、当該各材料の販売商品のクーポンを発行する構成であってもよい。
【0052】
また、上記第1実施形態においては、顧客がどの総菜商品Mを撮像したかという情報を、商品管理サーバ13に送信する構成であったが、これに加え、料理表示画面G1における料理の選択結果を、商品管理サーバ13に送信する構成であってもよい。かかる構成によれば、店舗側で、顧客の嗜好情報をより把握することができる。
【0053】
また、上記第1実施形態においては、商品特定部42が、総菜商品Mの総菜名(総菜の種類)を特定し、情報取得部43が、特定した総菜名の総菜を利用した料理の情報を取得する構成であったが、商品特定部42が、総菜商品Mの識別コードに対応した商品コード(商品を識別するための文字列等)を特定し、情報取得部43が、特定した商品コードの総菜商品Mを利用した料理の情報を取得する構成であってもよい。この場合、商品画像又は識別コード画像から、総菜商品画像データベース20を参照して、商品コードを特定する方法に加え、識別コード画像を画像処理して、商品コードを読み出す構成であってもよい。
【0054】
また、上記第1実施形態においては、総菜商品Mの情報提示に本発明を適用する構成であったが、食品の販売商品の情報提示に本発明を適用する構成であれば、これに限るものではない。例えば、肉や魚、野菜、調味料等の販売商品の情報提示に本発明を適用してもよい。
【0055】
また、上記第1実施形態においては、決まった店舗における販売商品の情報提示を行う構成であったが、店舗を設定可能とし、設定された店舗における販売商品の情報提示を構成であってもよい。かかる場合、例えば、GPS受信情報等によって、携帯端末11の位置情報を取得し、この携帯端末11の位置情報に基づいて、店舗を自動設定する構成であってもよい。
【0056】
また、上記第1実施形態においては、携帯端末11が、撮像部41、商品特定部42、情報取得部43及び情報提示部44を有する構成であったが、商品管理サーバ13や他の情報処理装置が、これら各部の一部又は全部を有する構成であってもよい。かかる場合、商品管理サーバ13や他の情報処理装置と携帯端末11とを含むシステムが、情報提供装置の一例と言える。
【0057】
(第2実施形態)
次に図4及び図5を参照して、本発明の第2実施形態に係る情報提示システム1Aについて、第1実施形態とは異なる部分のみ説明する。第2実施形態の情報提示システム1Aは、総菜商品Mのトレーサビリティ情報を顧客に提示する構成を採用したものである。また、第1実施形態では、総菜商品Mの総菜名(総菜の種類)を特定する構成であったが、第2実施形態では、総菜商品Mの識別コードに対応した商品コードを特定し、特定した商品コードの総菜商品Mの情報を提示する構成を有している。なお、複数の販売単位及び/又は製造単位の総菜商品Mを同時期に販売する場合は、識別コード及び商品コードは、総菜商品Mの総菜名の他、販売単位及び/又は製造単位を特定するための情報も含むことが好ましい。例えば、販売単位や製造単位は、時間毎、場所毎、ロット毎であることが好ましい。
【0058】
(第2実施形態の情報提示システム)
図4に示すように、第2実施形態の情報提示システム1Aでは、商品管理サーバ13が、総菜商品画像データベース20と、トレーサビリティ情報データベース23と、を有する。第2実施形態の総菜商品画像データベース20は、店舗で販売している総菜商品Mの画像及び識別コード画像を記憶するデータベースである。具体的には、総菜商品画像データベース20は、店舗で販売している複数の総菜商品Mについて、商品コードと、画像及び識別コード画像とを関連付けて記憶する。商品管理サーバ13は、携帯端末11から、店舗で販売している複数の総菜商品Mの商品コード及び画像又は識別コード画像の要求を受け付けると、当該要求に従って、総菜商品画像データベース20から各総菜商品Mの商品コード及び画像又は識別コード画像を抽出し、抽出した各総菜商品Mの総菜名及び画像又は識別コード画像を携帯端末11に送信する。
【0059】
トレーサビリティ情報データベース23は、店舗で販売されている複数の総菜商品Mのトレーサビリティ情報として、当該各総菜商品Mにおける、原材料の品種、原材料の収穫地、原材料の収穫日時、原材料の生産者、原材料の加工地、原材料の加工日時、原材料の加工者、総菜商品Mの製造地、総菜商品Mの製造時日時、総菜商品Mの製造者、流通者、製造からの経過時間、賞味期限及び消費期限から選ばれる1つ以上を記憶する。具体的には、トレーサビリティ情報データベース23は、店舗で販売されている各総菜商品Mの商品コードに関連付けて、当該各総菜商品Mのトレーサビリティ情報を記憶する。商品管理サーバ13は、携帯端末11から、携帯端末11指定の総菜商品Mのトレーサビリティ情報の要求を受け付けると、当該要求に従って、トレーサビリティ情報データベース23から当該総菜商品Mのトレーサビリティ情報を抽出し、抽出したトレーサビリティ情報を携帯端末11に送信する。
【0060】
一方、携帯端末11では、商品特定部42は、撮像部41による撮像画像に基づいて、総菜商品Mの商品コードを特定する。すなわち、商品特定部42は、撮像部41によって総菜商品Mが撮像された場合、通信部32を制御して、店舗に販売されている複数の総菜商品Mの商品コード及び画像を商品管理サーバ13に要求すると共に、総菜商品画像データベース20から抽出された複数の総菜商品Mの商品コード及び画像を商品管理サーバ13から受け付ける。そして、受け付けた各総菜商品Mの画像と撮像画像を比較することで、撮像画像に写った総菜商品Mの商品コードを特定する。また、撮像部41によって識別コードが撮像された場合、通信部32を制御して、店舗に販売されている複数の総菜商品Mの商品コード及び識別コード画像を商品管理サーバ13に要求すると共に、総菜商品画像データベース20から抽出された複数の総菜商品Mの商品コード及び識別コード画像を商品管理サーバ13から受け付ける。そして、受け付けた各総菜商品Mの識別コード画像と撮像画像を比較して、撮像画像に写った識別コードの総菜商品Mの商品コードを特定する。
【0061】
また、情報取得部43は、通信部32を制御して、商品管理サーバ13から、商品特定部42で特定した総菜商品Mのトレーサビリティ情報を取得する。すなわち、情報取得部43は、商品特定部42で特定した総菜商品Mの商品コードを指定して、指定の商品コードの総菜商品Mのトレーサビリティ情報を商品管理サーバ13に要求し、トレーサビリティ情報データベース23から抽出された当該総菜商品Mのトレーサビリティ情報を商品管理サーバ13から受信して取得する。
【0062】
また、情報提示部44は、表示操作部33を制御し、情報取得部43で取得した情報に基づいて、特定した総菜商品M(特定した商品コードの総菜商品M)のトレーサビリティ情報(原材料の品種、原材料の収穫地、原材料の収穫日時、原材料の生産者、原材料の加工地、原材料の加工日時、原材料の加工者、総菜商品Mの製造地、総菜商品Mの製造時日時、総菜商品Mの製造者、流通者、製造からの経過時間、賞味期限及び消費期限から選ばれる1つ以上)を提示するトレーサビリティ情報表示画面を表示する。これにより、商品特定部42で特定した総菜商品Mのトレーサビリティ情報を顧客に提示する。
【0063】
(第2実施形態の情報提示動作の説明)
次に図5を参照して、携帯端末11による情報提示動作について説明する。この情報提示動作は、総菜商品M又は総菜商品Mの識別コードを撮像し、当該総菜商品Mのトレーサビリティ情報を顧客に提示する動作である。また、情報提示動作は、情報提示方法の一例である。
【0064】
図5に示すように、情報提示動作では、まず、撮像部41によって、総菜商品M又は総菜商品Mの識別コードを撮像する(S11)(撮像工程)。総菜商品M又は識別コードの撮像は、顧客がカメラ部31を総菜商品M又は識別コードに向けた状態で顧客からの撮像指示を受けて行われる。
【0065】
総菜商品M又は総菜商品Mの識別コードを撮像したら、商品特定部42によって、撮像された総菜商品Mの商品コードを特定する(S12)(商品特定工程)。
【0066】
総菜商品Mの商品コードを特定したら、情報取得部43によって、商品管理サーバ13から、特定した総菜商品Mのトレーサビリティ情報を取得する(S13)。すなわち、S12で特定した商品コードの総菜商品Mについて、原材料の品種、原材料の収穫地、原材料の収穫日時、原材料の生産者、原材料の加工地、原材料の加工日時、原材料の加工者、総菜商品Mの製造地、総菜商品Mの製造時日時、総菜商品Mの製造者、流通者、製造からの経過時間、賞味期限及び消費期限から選ばれる1つ以上を商品管理サーバ13に要求し、商品管理サーバ13から送信されたこれらの情報を受信し取得する。
【0067】
商品管理サーバ13から総菜商品Mのトレーサビリティ情報を取得したら、情報提示部44によって、取得したトレーサビリティ情報に基づき、トレーサビリティ情報表示画面を表示する(S14)(情報提示工程)。すなわち、S12で特定した総菜商品Mのトレーサビリティ情報を表示する。これにより、本情報提示動作を終了する。
【0068】
(第2実施形態の作用及び効果)
以上、上記第2実施形態の構成によれば、総菜商品M又は総菜商品Mの識別コードを撮像すると、当該総菜商品Mのトレーサビリティ情報を提示する構成であるため、店舗に販売されている総菜商品Mのトレーサビリティ情報を顧客に容易に提示することができる。これにより、顧客の購買意欲を向上させることができる。
【0069】
また、料理の提示までの過程で、顧客がどの総菜商品Mを撮像したか、という情報を商品管理サーバ13に送信する構成であるため、店舗側で、顧客の嗜好を把握することができる。
【0070】
なお、上記第1実施形態では、情報提示部44が、商品特定部42によって特定された総菜商品Mを利用した料理を提示し、上記第2実施形態では、情報提示部44が、商品特定部42によって特定された総菜商品Mのトレーサビリティ情報を提示する構成であったが、情報提示部44が、商品特定部42によって特定された総菜商品Mを利用した料理、及び、商品特定部42によって特定された総菜商品Mのトレーサビリティ情報の両方を提示する構成であってもよい。
【符号の説明】
【0071】
1、1A:情報提示システム、 11:携帯端末、 41:撮像部、 42:商品特定部、 44:情報提示部、 M:総菜商品
図1
図2
図3
図4
図5