IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ エスケーハイニックス株式会社の特許一覧

特開2025-3276積層構造を有する半導体装置及びその製造方法
<>
  • 特開-積層構造を有する半導体装置及びその製造方法 図1
  • 特開-積層構造を有する半導体装置及びその製造方法 図2
  • 特開-積層構造を有する半導体装置及びその製造方法 図3
  • 特開-積層構造を有する半導体装置及びその製造方法 図4
  • 特開-積層構造を有する半導体装置及びその製造方法 図5
  • 特開-積層構造を有する半導体装置及びその製造方法 図6
  • 特開-積層構造を有する半導体装置及びその製造方法 図7
  • 特開-積層構造を有する半導体装置及びその製造方法 図8
  • 特開-積層構造を有する半導体装置及びその製造方法 図9
  • 特開-積層構造を有する半導体装置及びその製造方法 図10
  • 特開-積層構造を有する半導体装置及びその製造方法 図11
  • 特開-積層構造を有する半導体装置及びその製造方法 図12
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025003276
(43)【公開日】2025-01-09
(54)【発明の名称】積層構造を有する半導体装置及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
   H10F 39/12 20250101AFI20241226BHJP
   H10F 39/18 20250101ALI20241226BHJP
【FI】
H01L27/146 D
H01L27/146 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024006539
(22)【出願日】2024-01-19
(31)【優先権主張番号】10-2023-0080647
(32)【優先日】2023-06-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】310024033
【氏名又は名称】エスケーハイニックス株式会社
【氏名又は名称原語表記】SK hynix Inc.
【住所又は居所原語表記】2091, Gyeongchung-daero,Bubal-eub,Icheon-si,Gyeonggi-do,Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000796
【氏名又は名称】弁理士法人三枝国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】パク ウォンゼ
【テーマコード(参考)】
4M118
【Fターム(参考)】
4M118AA10
4M118AB01
4M118CA02
4M118CA05
4M118CA40
4M118CB20
4M118HA25
(57)【要約】
【課題】多様な機能を遂行しながらチップサイズを減らす。
【解決手段】一実施形態によるイメージセンシング装置は、入射光を変換してピクセル信号を生成するユニットピクセルが形成された第1基板112及びユニットピクセルと連結された第1導電ラインを含む第1配線層120を含む第1積層構造体100;ユニットピクセルを動作させてピクセル信号をリードアウトする第1回路素子が形成された第2基板212、第1回路素子と連結された第2導電ライン及び電極パッドを含む第2配線層220、及び第2基板212を貫通する第1貫通電極240を含む第2積層構造体200;第2積層構造体200から提供を受けた信号を処理する第2回路素子が形成された第3基板312及び第2回路素子と連結された第3導電ラインを含む第3配線層320を含む第3積層構造体300;及び電極パッドPADの上部面を外部に露出させるパッドオープン領域POを含むことができる。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
入射光を変換してピクセル信号を生成するユニットピクセルが形成された第1基板及び前記ユニットピクセルと連結された第1導電ラインを含む第1配線層を含む第1積層構造体;
前記ユニットピクセルを動作させて前記ピクセル信号をリードアウトする第1回路素子が形成された第2基板、前記第1回路素子と連結された第2導電ライン及び電極パッドを含む第2配線層、及び前記第2基板を貫通する第1貫通電極を含む第2積層構造体;
前記第2積層構造体から提供を受けた信号を処理する第2回路素子が形成された第3基板及び前記第2回路素子と連結された第3導電ラインを含む第3配線層を含む第3積層構造体;及び
前記電極パッドの上部面を外部に露出させるパッドオープン領域を含み、
前記第1積層構造体と前記第2積層構造体は、前記第1配線層と前記第2配線層がボンディングされるように積層され、
前記第3積層構造体は、前記第3配線層が前記第2配線層と反対側に位置するように前記第2積層構造と積層され、
前記第1貫通電極の第1面は前記電極パッドの下部面と接し、前記第1面と反対となる第2面は前記第3配線層とボンディングされる、半導体装置。
【請求項2】
前記第2積層構造体は、
前記第2基板で前記第2配線層と接する面と反対となる面に接するように位置するボンディング絶縁層を含むことを特徴とする、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記第1貫通電極は、
前記第2面が前記ボンディング絶縁層の底面と同じレベルに位置するように前記第2基板及び前記ボンディング絶縁層を貫通することを特徴とする、請求項2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記第1貫通電極は、
前記第2基板を貫通する第1領域;
前記ボンディング絶縁層を貫通する第2領域;及び
前記第1領域から前記電極パッドまで延長される第3領域を含み、
前記第1領域と前記第3領域は互いに異なる幅を有することを特徴とする、請求項3に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記第1領域及び前記第2領域は、同一の幅を有することを特徴とする、請求項4に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記パッドオープン領域は、
前記第1基板と前記第1配線層を貫通し、前記第2配線層が部分的に食刻されたことを特徴とする、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記第2導電ラインは、
最上層の導電ラインと前記最上層の導電ラインの下に位置する導電ラインが互いに異なる物質を含むことを特徴とする、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項8】
前記電極パッドは、
前記最上層の導電ラインと同じ物質を含むことを特徴とする、請求項7に記載の半導体装置。
【請求項9】
前記第1配線層は、前記第1導電ラインのうち最上層の導電ラインと連結される第1ボンディングパッドを含み、
前記第2配線層は、前記第2導電ラインのうち最上層の導電ラインと連結される第2ボンディングパッドを含み、
前記第1ボンディングパッドと前記第2ボンディングパッドはダイレクトボンディングされることを特徴とする、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項10】
前記第3配線層は、
前記第1貫通電極の第2面とダイレクトボンディングされる第3ボンディングパッドを含むことを特徴とする、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項11】
前記第2基板を貫通して前記第2導電ラインと前記第3導電ラインを電気的に連結する第2貫通電極をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項12】
前記第1配線層は、
前記パッドオープン領域を取り囲むシールリング構造をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項13】
第1前面及び前記第1前面と反対となる第1後面を含む第1基板;
第2前面及び前記第2前面と反対となる第2後面を含む第2基板;
第3前面及び前記第3前面と反対となる第3後面を含む第3基板;
前記第1前面の上に位置し、第1導電ラインを含む第1配線層;
前記第2前面と前記第1配線層の間に位置し、電極パッド及び第2導電ラインを含む第2配線層;
前記第2後面と前記第3前面の間に位置し、第3導電ラインを含む第3配線層;
前記第2基板を貫通し、前記電極パッドと前記第3導電ラインを連結する第1貫通電極;及び
前記第2基板を貫通し、前記第2導電ラインと前記第3導電ラインを連結する第2貫通電極を含む、半導体装置。
【請求項14】
第1ボンディングパッドを含む第1配線層が第1基板の第1前面の上に形成された第1積層構造体、第2ボンディングパッドと電極パッドを含む第2配線層が第2基板の第2前面の上に形成された第2積層構造体、及び第3ボンディングパッドを含む第3配線層が第3基板の第3前面の上に形成された第3積層構造体を形成する段階;
前記第1ボンディングパッドと前記第2ボンディングパッドがダイレクトボンディングされるように前記第1積層構造体と前記第2積層構造体を積層する段階;
前記第2基板及び前記第2配線層を食刻して前記第2基板を貫通しながら前記電極パッドと接する貫通電極を形成する段階;及び
前記貫通電極と前記第3ボンディングパッドがダイレクトボンディングされるように前記第3積層構造体を前記第2積層構造体に積層する段階を含む、半導体装置の製造方法。
【請求項15】
前記貫通電極を形成する段階は、
前記第2基板を食刻して第1幅を有する第1貫通ホールを形成する段階;
前記電極パッドが露出するように前記第2配線層を食刻して前記第1幅より小さい第2幅を有する第2貫通ホールを形成する段階;及び
前記第1貫通ホール及び前記第2貫通ホールが埋め込まれるように導電物質を形成する段階を含むことを特徴とする、請求項14に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項16】
第1積層構造体と前記第2積層構造体を積層した後、前記貫通電極を形成する以前に、
前記第2基板を食刻して前記第2基板の厚さを既設定された厚さに減少させる段階をさらに含むことを特徴とする、請求項14に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項17】
前記第2基板の厚さを減少させた後、
前記第2基板で前記第2配線層が形成された面と反対となる面の上にボンディング絶縁層を形成する段階をさらに含むことを特徴とする、請求項16に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項18】
前記貫通電極を形成する段階は、
前記ボンディング絶縁層及び前記第2基板を順次食刻して第1幅を有する第1貫通ホールを形成する段階;
前記電極パッドが露出するように前記第2配線層を食刻して前記第1幅より小さい第2幅を有する第2貫通ホールを形成する段階;及び
前記第1貫通ホール及び前記第2貫通ホールが埋め込まれるように導電物質を形成する段階を含むことを特徴とする、請求項17に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項19】
前記第3積層構造体を前記第2積層構造体に積層した後、
前記第1基板を食刻して前記第1基板の厚さを既設定された厚さに減少させる段階;
前記第1基板内に光電変換素子及び前記光電変換素子を分離するためのピクセル分離構造を形成する段階;及び
前記第2基板の上にカラーフィルター及びマイクロレンズを形成する段階をさらに含むことを特徴とする、請求項14に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項20】
前記第1基板、前記第1配線層及び前記第2配線層を食刻して前記電極パッドを露出させるパッドオープン領域を形成する段階をさらに含むことを特徴とする、請求項14に記載の半導体装置の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、積層構造を有する半導体装置及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体装置のうちイメージセンサー(image sensor)は、光学映像を電気信号に変換させる素子である。近年、コンピューター産業と通信産業の発達に伴い、デジタルカメラ、カムコーダ、PCS(Personal Communication System)、ビデオゲーム機器、警備用カメラ、医療用マイクロカメラ、ロボットなど、多様な分野において集積度及び性能が向上したイメージセンサーの需要が増大している。
【0003】
イメージセンサーの解像度が高くなって高速動作が求められるに伴い、下部素子上に上部素子を積層し、貫通電極構造体を利用して下部素子と上部素子の電気回路を電気的に連結した積層型イメージセンシング装置が開発されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施形態は、多様な機能を遂行しながらチップサイズを減らすことができる半導体装置の提供を図る。
【0005】
本発明の技術的課題は、以上で言及した技術的課題に制限されず、言及されていないまた他の技術的課題は、下記の記載から当業者に明確に理解され得るであろう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態による半導体装置は、入射光を変換してピクセル信号を生成するユニットピクセルが形成された第1基板及び前記ユニットピクセルと連結された第1導電ラインを含む第1配線層を含む第1積層構造体;前記ユニットピクセルを動作させて前記ピクセル信号をリードアウトする第1回路素子が形成された第2基板、前記第1回路素子と連結された第2導電ライン及び電極パッドを含む第2配線層、及び前記第2基板を貫通する第1貫通電極を含む第2積層構造体;前記第2積層構造体から提供を受けた信号を処理する第2回路素子が形成された第3基板及び前記第2回路素子と連結された第3導電ラインを含む第3配線層を含む第3積層構造体;及び前記電極パッドの上部面を外部に露出させるパッドオープン領域を含み、前記第1積層構造体と前記第2積層構造体は、前記第1配線層と前記第2配線層がボンディングされるように積層され、前記第3積層構造体は、前記第3配線層が前記第2配線層と反対側に位置するように前記第2積層構造と積層され、前記第1貫通電極の第1面は前記電極パッドの下部面と接し、前記第1面と反対となる第2面は前記第3配線層とボンディングされてよい。
【0007】
本発明の他の実施形態による半導体装置は、第1前面及び前記第1前面と反対となる第1後面を含む第1基板;第2前面及び前記第2前面と反対となる第2後面を含む第2基板;第3前面及び前記第3前面と反対となる第3後面を含む第3基板;前記第1前面の上に位置し、第1導電ラインを含む第1配線層;前記第2前面と前記第1配線層の間に位置し、電極パッド及び第2導電ラインを含む第2配線層;前記第2後面と前記第3前面の間に位置し、第3導電ラインを含む第3配線層;前記第2基板を貫通し、前記電極パッドと前記第3導電ラインを連結する第1貫通電極;及び前記第2基板を貫通し、前記第2導電ラインと前記第3導電ラインを連結する第2貫通電極を含むことができる。
【0008】
本発明の一実施形態による半導体装置の製造方法は、第1ボンディングパッドを含む第1配線層が第1基板の第1前面の上に形成された第1積層構造体、第2ボンディングパッドと電極パッドを含む第2配線層が第2基板の第2前面の上に形成された第2積層構造体、及び第3ボンディングパッドを含む第3配線層が第3基板の第3前面の上に形成された第3積層構造体を形成する段階;前記第1ボンディングパッドと前記第2ボンディングパッドがダイレクトボンディングされるように前記第1積層構造体と前記第2積層構造体を積層する段階;前記第2基板及び前記第2配線層を食刻して前記第2基板を貫通しながら前記電極パッドと接する貫通電極を形成する段階;及び前記貫通電極と前記第3ボンディングパッドがダイレクトボンディングされるように前記第3積層構造体を前記第2積層構造体に積層する段階を含むことができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の実施形態による半導体装置は、互いに異なる機能を遂行する基板層が積層されることにより多様な機能を遂行するとともにチップサイズを減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の一実施形態によるイメージセンシング装置の構成を概略的に図示したブロック図である。
図2】本発明の一実施形態によるイメージセンシング装置の構造を概略的に図示した斜視図である。
図3図2のイメージセンシング装置の平面配置構造を例示的に示す平面図である。
図4図3においてX-X’切取線に沿って切断された断面の姿を例示的に示す断面図である。
図5図4の構造を形成する過程を説明するための図面である。
図6図4の構造を形成する過程を説明するための図面である。
図7図4の構造を形成する過程を説明するための図面である。
図8図4の構造を形成する過程を説明するための図面である。
図9図4の構造を形成する過程を説明するための図面である。
図10図4の構造を形成する過程を説明するための図面である。
図11図4の構造を形成する過程を説明するための図面である。
図12図4の構造を形成する過程を説明するための図面である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の一部の実施形態を例示的な図を介して詳細に説明する。各図の構成要素に参照符号を付加するに当たって、同一の構成要素に対しては、たとえ別の図上に表示されるとしても、できる限り同一の符号を有するようにしていることに留意しなければならない。また、本発明の実施形態を説明するにおいて、関連した公知の構成又は機能に対する具体的な説明が、本発明の実施形態に対する理解を妨害すると判断される場合は、その詳細な説明を省略する。
【0012】
図1は、本発明の一実施形態によるイメージセンシング装置の構成を概略的に図示したブロック図である。
【0013】
図1を参照すると、イメージセンシング装置は、ピクセルアレイ(pixel array)10、ロードライバー(row driver)20、相関二重サンプラ(correlated double sampler、CDS)30、アナログ-デジタルコンバータ(analog digital converter、ADC)40、出力バッファ(output buffer)50、カラムドライバー(column driver)60、タイミングコントローラ(timing controller)70及びメモリ(memory)装置80を含むことができる。ここで、イメージセンシング装置の各構成は例示的なものに過ぎず、必要に応じて少なくとも一部の構成が追加されるか省略されてよい。
【0014】
ピクセルアレイ10は、複数のロー(rows)及び複数のカラム(columns)に配列された複数のユニットピクセルを含むことができる。一実施形態において、複数のユニットピクセルは、複数のロー及び複数のカラムを含む2次元ピクセルアレイに配列されてよい。他の実施形態において、複数のユニットピクセルは、3次元ピクセルアレイに配列されてよい。複数のユニットピクセルは、ユニットピクセル単位で又はピクセルグループ単位で光信号を変換して電気的信号を生成することができる。ピクセルグループ内のユニットピクセルは、一部の内部構成(例えば、フローティングディフュージョン領域、ピクセルトランジスタ)を共有することができる。複数のユニットピクセルは、入射光を変換して撮影客体に対応されるイメージを生成するための電気的信号(ピクセル信号)を生成することができる。
【0015】
ピクセルアレイ10は、ロー選択信号、リセット信号及び伝送信号のような駆動信号をロードライバー20から提供を受けることができる。ユニットピクセルは、駆動信号が受信されると活性化され、ロー選択信号、リセット信号及び伝送信号に対応される動作を行うことができる。
【0016】
ロードライバー20は、タイミングコントローラ70のような制御回路から提供される制御信号に基づいてユニットピクセルを動作させることができる。ロードライバー20は、ピクセルアレイ10の少なくとも1つのローラインに連結された少なくとも1つのユニットピクセルを選択することができる。ロードライバー20は、複数のローラインのうち少なくとも1つのローラインを選択するためのロー選択信号を生成することができる。ロードライバー20は、選択されたローラインのユニットピクセルに対するリセット信号と伝送信号を順次イネーブルさせることができる。選択されたローラインのユニットピクセルから生成されたピクセル信号は、相関二重サンプラ30に出力されてよい。
【0017】
相関二重サンプラ30は、相関二重サンプリング(CDS:correlated double sampling)方式を用いてユニットピクセルの望まないオフセット(offset)値を除去することができる。例えば、相関二重サンプラ30は、入射光によって生成された光電荷がセンシングノード(フローティングディフュージョンノード)に蓄積される前後に得られたユニットピクセルの出力電圧を比べ、ユニットピクセルの望まないオフセット値を除去することができる。これを介し、ノイズ成分なしで入射光によってだけ生成されたピクセル信号を得ることができる。相関二重サンプラ30は、タイミングコントローラ70から提供されたクロック信号に基づき、基準信号の電圧レベルと複数のカラムラインを介してピクセルアレイ10から受信されるピクセル信号の電圧レベルを順次サンプリング及びホールディングすることができる。相関二重サンプラ30は、基準信号とピクセル信号を相関二重サンプリング(CDS)信号としてアナログ-デジタルコンバータ40に出力することができる。
【0018】
アナログ-デジタルコンバータ40は、相関二重サンプラ30から受信されるCDS信号をデジタル信号に変換することができる。アナログ-デジタルコンバータ40は、ランプ-比較タイプアナログ-デジタルコンバータを含むことができる。アナログ-デジタルコンバータ40は、タイミングコントローラ70から提供されるランプ信号と相関二重サンプラ30から提供されるCDS信号とを互いに比べて比較信号を生成することができる。アナログ-デジタルコンバータ40は、タイミングコントローラ70から提供されるランプ信号に基づいて比較信号のレベル転移(transition)時間をカウントし、カウント値を出力バッファ50に出力することができる。
【0019】
出力バッファ50は、アナログ-デジタルコンバータ40から提供されるそれぞれのカラム単位のデータをタイミングコントローラ70の制御により一時保存することができる。出力バッファ50は、イメージセンシング装置と連結された他の装置との間の伝送(または処理)速度の差を補償するインターフェースとして動作することができる。
【0020】
カラムドライバー60は、タイミングコントローラ70の制御により出力バッファ50のカラムを選択し、選択された出力バッファ50のカラムに一時保存されたデータを順次出力することができる。カラムドライバー60は、タイミングコントローラ70からアドレス信号が受信されると、該アドレス信号に基づいてカラム選択信号を生成し出力バッファ50のカラムを選択することにより、選択された出力バッファ50のカラムからの映像データが出力信号として出力されるように制御することができる。
【0021】
タイミングコントローラ70は、ロードライバー20、アナログ-デジタルコンバータ40、出力バッファ50及びカラムドライバー60の動作を制御するための信号を生成することができる。タイミングコントローラ70は、イメージセンシング装置の各構成の動作に要求されるクロック信号、タイミングコントロールのための制御信号、及びロー又はカラムを選択するためのアドレス信号をロードライバー20、カラムドライバー60、アナログ-デジタルコンバータ40及び出力バッファ50に提供することができる。実施形態により、タイミングコントローラ70は、ロジック制御回路(Logic control circuit)、位相固定ループ(Phase Lock Loop、PLL)回路、タイミングコントロール回路(timing control circuit)及び通信インターフェース回路(communication interface circuit)などを含むことができる。
【0022】
メモリ装置80は、出力バッファ50から出力されるピクセル信号を保存するためのメモリ回路を含むことができる。
【0023】
図2は、本発明の一実施形態によるイメージセンシング装置の構造を概略的に図示した斜視図であり、図3は、図2のイメージセンシング装置の平面配置構造を例示的に示す平面図である。
【0024】
図2及び図3を参照すると、本実施形態のイメージセンシング装置は、第1積層構造体100、第2積層構造体200及び第3積層構造体300が積層された構造を含むことができる。
【0025】
第1積層構造体100は、第2積層構造体200と接しながら互いに電気的に連結されるように第2積層構造体200の上に形成されてよい。第1積層構造体100は、図1におけるピクセルアレイ10が形成されるピクセル領域(PA)及びピクセル領域(PA)の外側に位置して第2積層構造体200に形成された電極パッド(PAD)を露出させるパッドオープン領域(PO)を含むことができる。ピクセル領域(PA)は、第1積層構造体100の中央部に位置することができる。ピクセル領域(PA)は、複数のロー(rows)及び複数のカラム(columns)で配列された複数のユニットピクセル(PX)を含むことができる。
【0026】
第1積層構造体100は、第1前面(front surface)及び第1前面と反対となる第1後面(back surface)を含む第1基板、第1基板の第1前面の下に位置する第1配線層及び第1基板の第1後面の上に位置する受光層を含むことができる。第1基板は、ピクセル(PX)に対応されるように位置する光電変換素子を含むことができる。第1基板の第1後面には、ピクセルトランジスタ及びフローティングディフュージョン領域が形成されてよい。第1配線層は、第1積層構造体100と第2積層構造体200を互いに電気的に連結させるための導電ラインを含むことができる。第1配線層は、絶縁層内にメタルラインが形成された構造を含むことができる。第1配線層のメタルラインは、ハイブリッドボンディング(hybrid bonding)方式で第2積層構造体200のメタルラインと電気的に連結されてよい。受光層は、カラーフィルター、オーバーコーティング層及びマイクロレンズを含むことができる。
【0027】
第2積層構造体200は、第1積層構造体100のユニットピクセル(PX)を駆動させてユニットピクセル(PX)で生成された電気的信号(ピクセル信号)をリードアウトするための駆動回路(drive circuit)を含むことができる。例えば、第2積層構造体200は、図1におけるロードライバー20、相関二重サンプラ30、アナログ-デジタルコンバータ40、出力バッファ50、カラムドライバー60及びタイミングコントローラ70が形成されるロジック領域(LA)を含むことができる。ロジック領域(LA)は、第2積層構造体200の中央部に位置することができる。
【0028】
第2積層構造体200は、第2前面及び第2前面と反対となる第2後面を含む第2基板、及び第1積層構造体100の第1配線層と接するように第2基板の第2前面の上に位置する第2配線層を含むことができる。第2基板の第2前面には、ロジック回路を構成する電子素子(例えば、ロジックトランジスタ)が形成されてよい。第2配線層は、第1配線層の導電ラインと第2基板のロジック回路を電気的に連結する導電ラインを含むことができる。第2配線層は、絶縁層内にメタルラインが形成された構造を含むことができる。第2配線層のメタルラインは、ハイブリッドボンディング方式で第1積層構造体100のメタルラインと電気的に連結されてよい。
【0029】
第2積層構造体200は、外部機器との連結のための電極パッド(PAD)を含むことができる。電極パッド(PAD)は、第2配線層に形成されるメタルラインのうちの一部であってよい。例えば、電極パッド(PAD)は、第2配線層に形成されるメタルラインのうち最上層に位置するメタルラインの一部がパッド形態で形成されたものであってよい。電極パッド(PAD)は、第1積層構造体100のパッドオープン領域(PO)を介して外部に露出され、ワイヤボンディングボールとダイレクトボンディング(direct bonding)方式で直接連結されてよい。第2積層構造体200は、第2基板を貫通する貫通電極を含むことができる。貫通電極は、第2配線層の電極パッド(PAD)とメタルラインを第3積層構造体300のメタルラインと電気的に連結させることができる。
【0030】
第3積層構造体300は、第2積層構造体200と接しながら互いに電気的に連結されるように第2積層構造体200の下に形成されてよい。第3積層構造体300は、第2積層構造体200から提供を受けた信号を処理するためのロジック回路を含むことができる。例えば、第3積層構造体300は、図1におけるメモリ装置80を含むことができる。また、第3積層構造体300は、第2積層構造体200から提供を受けた信号を既設定されたロジックにより処理するためのプロセッサ(例えば、アプリケーションプロセッサ)を含むことができる。以下では、第3積層構造体300がメモリ装置80を含む場合に対して例示的に説明する。
【0031】
第3積層構造体300は、第3前面及び第3前面と反対となる第3後面を含む第3基板、及び第3基板の第3前面の上に位置する第3配線層を含むことができる。第3基板の第3前面には、メモリ回路を構成する電子素子(例えば、メモリセル及びロジック回路を構成するメモリトランジスタ)が形成されてよい。第3配線層は、第2積層構造体200の貫通電極と第3基板のメモリ回路を電気的に連結する導電ラインを含むことができる。第3配線層は、絶縁層内にメタルラインが形成された構造を含むことができる。第3配線層のメタルラインは、ハイブリッドボンディング方式で第2積層構造体200の貫通電極と電気的に連結されてよい。
【0032】
図4は、図3においてX-X’切取線に沿って切断された断面の姿を例示的に示す断面図である。
【0033】
図4を参照すると、第1積層構造体100は、第1基板層110、第1配線層120及び受光層130を含むことができる。
【0034】
第1基板層110は、第1基板112、光電変換素子114、ピクセル分離構造116及びピクセルトランジスタ118を含むことができる。
【0035】
第1基板112は、第1前面及び第1前面の反対側にある第1後面を含むことができる。第1後面は光が入射される受光面であって、第1後面の上には受光層130が形成されてよい。第1前面は、ピクセルトランジスタ118が形成される面であって、第1前面の下には第1配線層120が形成されてよい。第1基板112は、半導体基板を含むことができる。例えば、第1基板112は、バルクシリコン又はSOI(silicon-on-insulator)基板であってよい。または、第1基板112は、ベース基板上にエピ層が形成されたものであってよい。
【0036】
光電変換素子114は、受光層130を介して入射された光を変換して光電荷を生成することができる。光電変換素子114は、ピクセル領域(PA)でユニットピクセル(PX)に対応されるように第1基板112内に形成されてよい。光電変換素子114は、入射光の量に比例して光電荷を生成することができる。光電変換素子114は、フォトダイオード(photo diode)、フォトトランジスタ(photo transistor)、フォトゲート(photo gate)、ピンドフォトダイオード(pinned photo diode)、有機フォトダイオード(organic photo diode)、量子ドット(quantum dot)、及びこれらの組み合わせを含むことができるが、これらに制限されるものではない。
【0037】
ピクセル分離構造116は、第1基板112内で光電変換素子114を分離させることができる。ピクセル分離構造116は、トレンチアイソレーション構造を含むことができる。
【0038】
ピクセルトランジスタ118は、第1基板112の第1前面に形成されてよく、第1配線層120の第1メタルライン124と電気的に連結されて第2積層構造体200のロジック回路の制御により動作することができる。ピクセルトランジスタ118は、光電変換素子114で生成された光電荷に対応されるピクセル信号を生成して第1配線層120の第1メタルライン124を介して出力することができる。ピクセル信号は、第1配線層120の第1メタルライン124と第1ボンディングパッド126及び第2配線層220の第2メタルライン224、225と第2ボンディングパッド226を介してロジックトランジスタ214に伝達されてよい。ピクセルトランジスタ118は、伝送トランジスタ、リセットトランジスタ、ソースフォロワートランジスタ及び選択トランジスタを含むことができる。
【0039】
第1配線層120は、第2積層構造体200の第2配線層220と接するように第1基板112の第1前面の下に形成されてよい。第1配線層120は、第1層間絶縁層122、第1層間絶縁層122内に形成される第1メタルライン124、第1ボンディングパッド126及びシールリング(seal ring)構造128を含むことができる。
【0040】
第1層間絶縁層122は、ピクセルトランジスタ118、第1メタルライン124、第1ボンディングパッド126及びシールリング構造128の間に形成された絶縁物質を含むことができる。第1層間絶縁層122は、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸化窒化物のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0041】
第1メタルライン124は、第1層間絶縁層122内に形成されてよく、ピクセルトランジスタ118と第1ボンディングパッド126を電気的に連結させることができる。また、第1メタルライン124は、ピクセル領域(PA)内でピクセルトランジスタ118を電気的に連結させることができる。第1メタルライン124は、銅(Cu)を含むことができ、多層構造で形成されてよい。本実施形態において、第1メタルライン124は、水平方向に延長されるメタルライン及び互いに異なるレイヤーに位置するメタルラインの間を垂直方向に連結するビア(via)(図示せず)を含むことができる。
【0042】
第1ボンディングパッド126は、第1メタルライン124と第2積層構造体200の配線層220を電気的に連結させることができる。第1ボンディングパッド126の上部面は第1メタルライン124と連結されてよく、第1ボンディングパッド126の底面は、第1層間絶縁層122の底面と同じレベルに形成されてよい。第1ボンディングパッド126の底面は、第2積層構造体200の第2配線層220に形成された第2ボンディングパッド226の上部面とボンディングされてよい。本実施形態において、第1積層構造体100と第2積層構造体200は、接合面(bonding interface)でボンディングパッド126、226が互いにダイレクトボンディングされ、層間絶縁層122、222が互いにダイレクトボンディングされるハイブリッドボンディング方式でボンディングされてよい。第1ボンディングパッド126は、銅(Cu)を含むことができる。
【0043】
シールリング(seal ring)構造128は、パッドオープン領域(PO)を取り囲むように形成され、第1層間絶縁層122を介してピクセル領域(PA)側に湿気が浸透されるか割れが伝播されることを防止することができる。シールリング(seal ring)構造128は、多層構造のメタルライン及びメタルラインの間に位置するビアを含むことができる。
【0044】
受光層130は、第1基板112の第1後面の上に形成されたカラーフィルター132及びマイクロレンズ134を含むことができる。
【0045】
カラーフィルター132は、ユニットピクセル(PX)に対応されるように配列されてよく、入射光から可視光をフィルタリングすることができる。カラーフィルター132は、ベイヤーパターンに配列された赤色フィルター(R)、緑色フィルター(G)及び青色フィルター(B)を含むことができる。
【0046】
マイクロレンズ134は、カラーフィルター132の上に形成されてよい。マイクロレンズ134は、所定の曲率半径を有する凸状に形成されることにより、入射光を対応されるユニットピクセル(PX)の光電変換素子114に集光させることができる。
【0047】
第2積層構造体200は、第2基板層210、第2配線層220、ボンディング絶縁層230及び貫通電極240を含むことができる。
【0048】
第2基板層210は、第2基板212及びロジックトランジスタ214を含むことができる。
【0049】
第2基板212は、第2前面及び第2前面の反対側にある第2後面を含むことができる。第2基板212の第2前面は第2配線層220と接する面であって、ロジックトランジスタ214が形成されてよい。第2基板212は、第1基板112と同じ物質で形成されてよい。
【0050】
ロジックトランジスタ214は、第2メタルライン224と連結されるように第2基板212の第2前面に形成されてよい。ロジックトランジスタ214は、ユニットピクセル(PX)の動作を制御するための制御信号を生成し、ユニットピクセル(PX)から出力されたピクセル信号を処理することができる。例えば、ロジックトランジスタ214は、図1におけるロードライバー20、相関二重サンプラ30、アナログ-デジタルコンバータ40、出力バッファ50、カラムドライバー60及びタイミングコントローラ70をなすトランジスタを含むことができる。ロジックトランジスタ214は、第2基板212でロジック領域(LA)内に形成されてよい。
【0051】
第2配線層220は、第2基板212の第2前面の上に形成されてよく、第1積層構造体100の第1配線層120と接するように形成されてよい。第2配線層220は、第2層間絶縁層222、第2メタルライン224、225及び第2ボンディングパッド226を含むことができる。
【0052】
第2層間絶縁層222は、ロジックトランジスタ214、第2メタルライン224、225及び第2ボンディングパッド226の間に形成された絶縁物質を含むことができる。第2層間絶縁層222は、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸化窒化物のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0053】
第2メタルライン224、225は、第2層間絶縁層222内に形成されてよく、ロジックトランジスタ214と第2ボンディングパッド226を電気的に連結させることができる。また、第2メタルライン224、225は、ロジック領域(LA)内でロジックトランジスタ214を電気的に連結させることができる。第2メタルライン224、225は、多層構造で形成されてよい。第2メタルライン224、225で最上層に位置する第2メタルライン225はアルミニウムを含むことができ、他の第2メタルライン224は銅を含むことができる。
【0054】
第2メタルライン225は、第2ボンディングパッド226と連結されてよく、電極パッド(PAD)は、ワイヤボンディングボールとダイレクトボンディング方式でボンディングされてよい。図4においては、説明の便宜のため、電極パッド(PAD)が第2メタルライン225と区分されて表示されたが、電極パッド(PAD)は第2メタルライン225の一部であってよい。例えば、電極パッド(PAD)は、第2メタルライン225と同じレイヤーに位置してよく、第2メタルライン225が形成される際にともに形成されてよい。
【0055】
第2メタルライン224と電極パッド(PAD)は、貫通電極240を介して第3積層構造体300と連結されてよい。本実施形態において、第2メタルライン224、225は、水平方向に延長されるメタルライン及び互いに異なるレイヤーに位置するメタルラインの間を垂直方向に連結するビア(図示せず)を含むことができる。
【0056】
第2ボンディングパッド226は、第1積層構造体100の第1配線層120と第2メタルライン224、225を電気的に連結させることができる。第2ボンディングパッド226の底面は、第2メタルライン225と連結されてよく、第2ボンディングパッド226の上部面は、第1ボンディングパッド126の底面とボンディングされてよい。第2ボンディングパッド226の上部面は、第2層間絶縁層222の上部面と同じレベルに形成されてよい。第2ボンディングパッド226は、銅(Cu)を含むことができる。
【0057】
ボンディング絶縁層230は、第2基板212の第2後面と接するように第2後面の下に形成されてよい。ボンディング絶縁層230は、第2積層構造体200と第3積層構造体300のハイブリッドボンディングのために形成される絶縁層であって、ボンディング絶縁層230の底面は、貫通電極240の底面と同じレベルになるように形成されてよい。ボンディング絶縁層230は、第2基板212の第2後面の方に突出された貫通電極240の間に形成され、貫通電極240の間を絶縁させることもできる。
【0058】
貫通電極240は、第2基板212及びボンディング絶縁層230を貫通して第2積層構造体200の第2配線層220と第3積層構造体300の第3配線層320を電気的に連結させることができる。例えば、貫通電極240は、第2配線層220の第2メタルライン224及び電極パッド(PAD)を第3配線層320の第3ボンディングパッド326と電気的に連結させることができる。貫通電極240の底面は、ボンディング絶縁層230の底面と同じレベルに形成されてよい。本実施形態において、第2積層構造体200と第3積層構造体300は、接合面(bonding interface)で貫通電極240と第3ボンディングパッド326が互いにダイレクトボンディングされ、絶縁層230、322が互いにダイレクトボンディングされるハイブリッドボンディング方式でボンディングされてよい。貫通電極240は、銅(Cu)を含むことができる。
【0059】
第3積層構造体300は、第3基板層310及び第3配線層320を含むことができる。
【0060】
第3基板層310は、第3基板312及びメモリトランジスタ314を含むことができる。
【0061】
第3基板312は、第3前面及び第3前面の反対側にある第3後面を含むことができる。第3基板312の第3前面は、第3配線層320と接する面であって、メモリトランジスタ314が形成されてよい。第3基板312は、第2基板212と同じ物質で形成されてよい。
【0062】
メモリトランジスタ314は、第3メタルライン324と連結されるように第3基板312の第3前面に形成されてよい。メモリトランジスタ314は、第2積層構造体200のロジック回路で処理された信号(データ)及び電極パッド(PAD)を介して入力されたデータを、第3メタルライン324によって提供を受けて保存するメモリ回路をなすことができる。
【0063】
第3配線層320は、第2積層構造体200のボンディング絶縁層230と接するように第3基板312の第3前面の上に形成されてよい。第3配線層320は、第3層間絶縁層322、第3メタルライン324及び第3ボンディングパッド326を含むことができる。
【0064】
第3層間絶縁層322は、メモリトランジスタ314、第3メタルライン324及び第3ボンディングパッド326の間に形成された絶縁物質を含むことができる。
【0065】
第3メタルライン324は、第3層間絶縁層322内に形成されてよく、メモリトランジスタ314と第3ボンディングパッド326を電気的に連結させることができる。また、第3メタルライン324は、メモリトランジスタ314を電気的に連結させることができる。第3メタルライン324は、銅(Cu)を含むことができ、多層構造で形成されてよい。本実施形態において、第3メタルライン324は、水平方向に延長されるメタルライン及び互いに異なるレイヤーに位置するメタルラインの間を垂直方向に連結するビア(図示せず)を含むことができる。
【0066】
第3ボンディングパッド326は、第2積層構造体200の貫通電極240と第3メタルライン324を電気的に連結させることができる。第3ボンディングパッド326の底面は、第3メタルライン324と連結されてよく、第3ボンディングパッド326の上部面は、第3層間絶縁層322の上部面と同じレベルに形成されて貫通電極240の底面とボンディングされてよい。本実施形態において、第2積層構造体200と第3積層構造体300は、接合面(bonding interface)で貫通電極240と第3ボンディングパッド326が互いにダイレクトボンディングされ、絶縁層230、322が互いにダイレクトボンディングされるハイブリッドボンディング方式でボンディングされてよい。第3ボンディングパッド326は、銅(Cu)を含むことができる。
【0067】
図5から図12は、図4の構造を形成する過程を説明するための図面である。
【0068】
図5を参照すると、第1積層構造体100’と第2積層構造体200’が別途の工程を介してそれぞれ形成されてよい。
【0069】
第1積層構造体100’の場合、第1基板112’の第1前面にピクセルトランジスタ118が形成され、第1基板112’の第1前面の上に第1配線層120が形成されてよい。
【0070】
第1配線層120は、第1層間絶縁層122内に第1メタルライン124が多層構造で形成され、互いに異なるレイヤーに位置する第1メタルライン124がビアを介して互いに連結される構造に形成されてよい。例えば、第1層間絶縁層122は、複数の絶縁層が順次積層された形態に形成されてよく、各絶縁層が形成された後で当該絶縁層を貫通するビアが形成され、当該絶縁層上にビアと連結されるようにメタルラインがパターニングされてよい。第1メタルライン124は、銅を含むことができる。
【0071】
第1層間絶縁層122内でパッドオープン領域が形成される領域(パッドオープン予定領域)と隣接した領域には、メタルラインとビアが互いに連結されて隔壁構造をなすシールリング構造128が形成されてよい。シールリング構造128は、第1メタルライン124とは電気的に分離されてよく、平面的にパッドオープン予定領域を取り囲むように形成されてよい。
【0072】
ピクセルトランジスタ118及び第1配線層120は、従来のような方法で形成されてよい。
【0073】
第1メタルライン124が形成された後で最上層のメタルラインと連結される第1ボンディングパッド126が形成されてよい。第1ボンディングパッド126の上部面は、第1層間絶縁層122の上部面と同じレベルになるように形成されてよい。例えば、CMP(Chemical Mechanical Polishing)工程のような平坦化工程を介して第1配線層120の上部面を平坦化することにより、第1ボンディングパッド126と第1層間絶縁層122は、上部面が同じレベルになるように形成されてよい。第1ボンディングパッド126は、第1メタルライン124と同じ物質で形成されてよい。
【0074】
第2積層構造体200’の場合、第2基板212’の第2前面にロジックトランジスタ214が形成され、第2基板212’の第2前面の上に第2配線層220が形成されてよい。
【0075】
第2配線層220は、第2層間絶縁層222内に第2メタルライン224、225が多層構造で形成され、互いに異なるレイヤーに位置する第2メタルライン224、225がビアを介して互いに連結される構造に形成されてよい。例えば、第2層間絶縁層222は、複数の絶縁層が順次積層された形態に形成されてよく、各絶縁層が形成された後で当該絶縁層を貫通するビアが形成され、当該絶縁層上にビアと連結されるようにメタルラインがパターニングされてよい。
【0076】
第2メタルライン224、225において、最上層の第2メタルライン225は、その下にある他の第2メタルライン224と互いに異なる物質で形成されてよい。例えば、第2メタルライン224は銅を含むことができ、最上層の第2メタルライン225はアルミニウムを含むことができる。
【0077】
電極パッド(PAD)は、第2メタルライン225と同じ物質を含むことができ、第2メタルライン225と同じレイヤーに位置することができる。例えば、電極パッド(PAD)は、第2メタルライン225が形成される際に広い平板状にともに形成されてよい。
【0078】
第2メタルライン225及び電極パッド(PAD)が形成された後、第2メタルライン225と連結される第2ボンディングパッド226が形成されてよい。第2ボンディングパッド226の上部面は、第2層間絶縁層222の上部面と同じレベルになるように形成されてよい。
【0079】
次に、図6を参照すると、第1ボンディングパッド126と第2ボンディングパッド226がボンディングされるよう、ハイブリッドボンディング方式を用いて第1積層構造体100’と第2積層構造体200’がボンディングされてよい。
【0080】
次に、第2基板212’の第2後面を全体的に食刻して基板の厚さを薄くすることにより第2基板212が形成されてよい。例えば、ウェットシンニング(wet thinning)工程を用いて第2基板212’の第2後面を研磨することにより基板の厚さを薄くすることができる。このとき、基板の厚さは、予め設計された厚さだけ減少され得る。
【0081】
次いで、第2基板212の第2後面の上にボンディング絶縁層230が形成されてよい。
【0082】
次に、図7を参照すると、電極パッド(PAD)と第2メタルライン224を露出させる貫通ホール232、234が形成されてよい。
【0083】
例えば、パッド領域では、電極パッド(PAD)が露出するようにボンディング絶縁層230及び第2基板212が貫通されるに伴い、第2層間絶縁層222の一部が食刻された貫通ホール232が形成されてよい。また、ロジック回路が形成される領域では、第2メタルライン224のうち最上層のメタルラインが露出するようにボンディング絶縁層230及び第2基板212が貫通されるに伴い、第2層間絶縁層222の一部が食刻された貫通ホール234が形成されてよい。
【0084】
貫通ホール232、234において、ボンディング絶縁層230及び第2基板212が貫通された領域と第2層間絶縁層222が食刻された領域は、互いに段差が生ずるように貫通ホールの幅が互いに異なるように形成されてよい。例えば、先ず、第2層間絶縁層222が露出するようにボンディング絶縁層230と第2基板212が順次食刻され第1貫通ホールが形成されてよい。次いで、第2メタルライン224と電極パッド(PAD)が露出するように第2層間絶縁層222が食刻され、第1貫通ホールより小さな幅を有する第2貫通ホールが形成されてよい。
【0085】
次に、図8を参照すると、貫通ホール232、234が埋め込まれるように導電物質(例えば、銅)が形成されることにより、第2メタルライン224又は電極パッド(PAD)と連結される貫通電極240が形成されてよい。
【0086】
次に、図9を参照すると、第1積層構造体100’及び第2積層構造体200と別途の工程を介して第3積層構造体300が形成されてよい。例えば、第3基板312の第3前面にメモリトランジスタ314が形成され、第3基板312の第3前面の上に第3配線層320が形成されることにより第3積層構造体300が形成されてよい。
【0087】
第3配線層320は、第3層間絶縁層322内に第3メタルライン324が多層構造で形成され、互いに異なるレイヤーに位置する第3メタルライン324がビアを介して互いに連結される構造に形成されてよい。例えば、第3層間絶縁層322は、複数の絶縁層が順次積層された形態に形成されてよく、各絶縁層が形成された後で当該絶縁層を貫通するビアが形成され、当該絶縁層上にビアと連結されるようにメタルラインがパターニングされてよい。第3メタルライン324は、銅を含むことができる。
【0088】
第3メタルライン324が形成された後、最上層のメタルラインと連結される第3ボンディングパッド326が形成されてよい。第3ボンディングパッド326の上部面は、第3層間絶縁層322の上部面と同じレベルになるように形成されてよい。
【0089】
本実施形態においては、第1積層構造体100’及び第2積層構造体200が形成された後で第3積層構造体300が形成されたように説明されたが、積層構造体100’、200、300はそれぞれ別個の工程で形成されるので、形成される順序は関係がない。
【0090】
次に、図10を参照すると、第3ボンディングパッド326と貫通電極240がボンディングされるよう、ハイブリッドボンディング方式を用いて第3積層構造体300が第2積層構造体200にボンディングされてよい。
【0091】
次に、図11を参照すると、第1基板112’の第1後面を全体的に食刻して基板の厚さを薄くすることにより第1基板112が形成されてよい。例えば、ウェットシンニング(wet thinning)工程を用いて第1基板112’の第1後面を研磨することにより基板の厚さを薄くすることができる。このとき、基板の厚さは、予め設計された厚さだけ減少され得る。
【0092】
次いで、第1基板112に光電変換素子114及びピクセル分離構造116が形成されてよい。
【0093】
次に、第1基板112の第1後面の上に受光層130が形成されてよい。例えば、第1基板112の第1後面の上にカラーフィルター層132が形成され、カラーフィルター層132の上にマイクロレンズ134が形成されてよい。
【0094】
次に、図12を参照すると、電極パッド(PAD)が露出するようにパッドオープン予定領域の第1基板112、第1層間絶縁層122及び第2層間絶縁層222が食刻されることにより、パッドオープン領域(PO)が形成されてよい。
【0095】
その後、ワイヤボンディング工程を介して電極パッド(PAD)とダイレクトボンディングされるよう、電極パッド(PAD)上にワイヤボンディングボールが形成されてよい。
【0096】
前述した実施形態においては、本発明の積層構造がイメージセンシング装置に用いられる場合を例示的に説明したが、本発明は、これに限定されず、多様な機能の半導体装置に適用されてよい。
【0097】
例えば、第1積層構造体100の第1基板112にはメモリ素子のセルアレイが形成され、第2積層構造体200の第2基板212にはセルアレイにデータを保存するか、セルアレイに保存されたデータをリードアウトするための回路素子が形成されてよい。また、第3積層構造体300の第3基板312には、セルアレイに保存されたデータを用いて多様なサービスを提供するアプリケーション回路が形成されてよい。
【0098】
以上の説明は、本発明の技術思想を例示的に説明したことに過ぎないものであって、本発明の属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で多様な修正及び変形が可能なはずである。
【0099】
したがって、本発明に開示されている実施形態は、本発明の技術思想を限定するためではなく説明するためのものであり、このような実施形態によって本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。本発明の保護範囲は、下記の特許請求の範囲により解釈されなければならず、それと同等な範囲内にある全ての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0100】
10: ピクセルアレイ
20: ロードライバー
30: 相関二重サンプラ
40: アナログ-デジタルコンバータ
50: 出力バッファ
60: カラムドライバー
70: タイミングコントローラ
80: メモリ装置
100: 第1積層構造体
200: 第2積層構造体
300: 第3積層構造体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12