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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025043175
(43)【公開日】2025-03-28
(54)【発明の名称】カメラ
(51)【国際特許分類】
   G03B 17/02 20210101AFI20250321BHJP
   H04N 23/50 20230101ALI20250321BHJP
【FI】
G03B17/02
H04N23/50
【審査請求】有
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023150540
(22)【出願日】2023-09-15
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-10-29
(71)【出願人】
【識別番号】306037311
【氏名又は名称】富士フイルム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】今村 響
【テーマコード(参考)】
5C122
【Fターム(参考)】
5C122EA42
5C122FJ03
5C122FL05
5C122GE01
5C122GE11
5C122GG16
(57)【要約】
【課題】カメラを小型化した場合であっても、安定した操作が実現可能なカメラを提供する。
【解決手段】筐体と、筐体に設けられ、かつ撮影レンズに被写体光を入射させる開口部であって、筐体の幅方向の中心と重なる位置に配置された開口部と、筐体において開口部が設けられる側を正面、かつ撮影レンズの光軸方向において正面と対向する側を背面とした場合に、背面に設けられ、開口部を背面に投影した位置と少なくとも一部が重なる位置に配置されたシャッタボタンと、を備えた、カメラ。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
前記筐体に設けられ、かつ撮影レンズに被写体光を入射させる開口部であって、前記筐体の幅方向の中心と重なる位置に配置された開口部と、
前記筐体において前記開口部が設けられる側を正面、かつ前記撮影レンズの光軸方向において前記正面と対向する側を背面とした場合に、前記背面に設けられ、前記開口部を前記背面に投影した位置と少なくとも一部が重なる位置に配置されたシャッタボタンと、を備えた、
カメラ。
【請求項2】
前記開口部は、前記筐体の前記幅方向と直交する高さ方向の中心と重なる位置に配置されている、
請求項1に記載のカメラ。
【請求項3】
前記正面において前記開口部の周囲の少なくとも一部に周辺領域が設けられており、
前記筐体の幅方向における前記周辺領域の寸法は、前記開口部の全幅よりも短い、あるいは、
前記筐体の前記幅方向と直交する高さ方向における前記周辺領域の寸法は、前記開口部の全高よりも短い、
請求項1に記載のカメラ。
【請求項4】
前記開口部の前記幅方向の両側において、前記周辺領域の寸法は、前記開口部の全幅よりも短い、あるいは、
前記開口部の前記高さ方向の両側において、前記周辺領域の寸法は、前記開口部の全高よりも短い、
請求項3に記載のカメラ。
【請求項5】
前記開口部の前記幅方向の両側において、前記周辺領域の寸法は、前記開口部の全幅よりも短く、かつ、
前記開口部の前記高さ方向の両側において、前記周辺領域の寸法は、前記開口部の全高よりも短い、
請求項4に記載のカメラ。
【請求項6】
前記正面において前記開口部の周囲の少なくとも一部に周辺領域が設けられており、前記周辺領域の一部は、光軸と直交する方向において前記シャッタボタンと重なっている
請求項1に記載のカメラ。
【請求項7】
前記筐体の幅方向又は高さ方向における前記開口部の両側に、前記周辺領域が設けられている、
請求項6に記載のカメラ。
【請求項8】
前記筐体の幅方向又は高さ方向における前記開口部の両側に、前記筐体を指で保持可能な周辺領域が設けられている、
請求項1に記載のカメラ。
【請求項9】
前記正面において前記開口部の周縁が突出している
請求項1に記載のカメラ。
【請求項10】
前記筐体において前記正面と前記背面とを接続する面を側面とした場合において、
前記筐体を側面視した場合において、前記開口部の周縁の突出量は、前記筐体の高さ方向における上側よりも下側の方が多い
請求項1に記載のカメラ。
【請求項11】
前記筐体を正面視した場合において、前記開口部の投影面積が、前記筐体の投影面積の20%以上とされている
請求項1に記載のカメラ。
【請求項12】
前記筐体を正面視した場合において、前記筐体の最大幅に対する最大高さの比が1.0~1.2とされている
請求項1に記載のカメラ。
【請求項13】
前記シャッタボタンには、指掛かり部が形成されている
請求項1に記載のカメラ。
【請求項14】
前記指掛かり部は、前記正面側に凹んだ凹部である
請求項13に記載のカメラ。
【請求項15】
前記シャッタボタンは、前記背面側から前記正面側に向かって押下可能とされている
請求項1に記載のカメラ。
【請求項16】
前記筐体が、半径1cm以上10cm以内の球体に収まる
請求項1に記載のカメラ。
【請求項17】
前記筐体が、半径1cm以上3cm以内の球体に収まる
請求項1に記載のカメラ。
【請求項18】
前記筐体には、被写体像を確認するための表示部が設けられていない
請求項1に記載のカメラ。
【請求項19】
前記筐体の前記正面、前記背面、及び前記正面と前記背面とを接続する両側面は、前記開口部と前記シャッタボタンとを除いて、外側に凸となる曲面で構成されている
請求項1に記載のカメラ。
【請求項20】
前記筐体の外周面において、下面の中心を含む少なくとも一部の領域が、平面で構成されている
請求項1に記載のカメラ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の技術は、カメラに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、被写体像を電気信号に変換する撮像素子、被写体像の光束を撮像素子上に結像された画像を表示する、デジタルカメラ背面に設けられた電子ビューファインダおよび撮影を開始するレリーズボタンを備えたデジタルカメラにおいて、レリーズボタンを、電子ビューファインダの画面と略平行な面上、かつ、カメラ背面から見て電子ビューファインダの右側に配置したことを特徴とするデジタルカメラが記載されている。
【0003】
特許文献2には、撮像装置本体と、撮像装置本体に設けられ、撮影用レンズの光軸方向に沿って移動可能とされ、この移動によりシャッタの操作が行われるシャッタ操作部と、を備えた撮像装置が記載されている。
【0004】
特許文献3には、外装を構成する細長形状の筐体と、筐体に組み込まれた撮像素子と、筐体に組み込まれ被写体像を撮像素子に導く撮像光学系と、筐体に設けられ撮像動作を行わせるシャッタボタンとを備える撮像装置であって撮像装置によって撮像を行う撮像者の手によって把持される筐体の部分とシャッタボタンとは筐体の長手方向に変位した箇所に位置し、撮像光学系のうち最も被写体側に位置する対物レンズが、シャッタボタンが設けられた筐体の面と同じ面で、かつ、シャッタボタンの近傍でシャッタボタンを挟んで把持される筐体の部分と反対側の箇所に設けられている、撮像装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003-087629号公報
【特許文献2】特開2005-024999号公報
【特許文献3】特開2009-159606号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来技術に記載のカメラは、指と手のひらを使ってカメラの筐体を握って持つタイプのカメラである。そのため、カメラの筐体を指で掴むことに加えて手のひらで支えた状態で保持できるためカメラの姿勢は安定しており、指でシャッタボタンを押下する動作が、カメラの姿勢に与える影響は小さい。
【0007】
一方で、カメラを小型化していく(例えば、大人の手のひらに収まる程度のサイズにする)場合を考える。この場合、手のひらでカメラの筐体を支えことは難しく、指でつまむように保持することになる。そして、シャッタボタンを押下する操作は、カメラの筐体をつまんだ指のうちのいずれかを動かすことで行うことになる。この結果、カメラを小型化した場合には、シャッタボタンを押下する場合にカメラの姿勢が不安定になることがある。
【0008】
本開示の技術に係る一つの実施形態は、カメラを小型化した場合であっても、安定した操作が実現可能なカメラを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の技術に係る第1の態様は、筐体と、筐体に設けられ、かつ撮影レンズに被写体光を入射させる開口部であって、筐体の幅方向の中心と重なる位置に配置された開口部と、筐体において開口部が設けられる側を正面、かつ撮影レンズの光軸方向において正面と対向する側を背面とした場合に、背面に設けられ、開口部を背面に投影した位置と少なくとも一部が重なる位置に配置されたシャッタボタンと、を備えた、カメラである。
【0010】
本開示の技術に係る第2の態様は、開口部が、筐体の幅方向と直交する高さ方向の中心と重なる位置に配置されている、第1の態様に係るカメラである。
【0011】
本開示の技術に係る第3の態様は、正面において開口部の周囲の少なくとも一部に周辺領域が設けられており、筐体の幅方向における周辺領域の寸法は、開口部の全幅よりも短い、あるいは、筐体の幅方向と直交する高さ方向における周辺領域の寸法は、開口部の全高よりも短い、第1の態様に係るカメラである。
【0012】
本開示の技術に係る第4の態様は、開口部の幅方向の両側において、周辺領域の寸法は、開口部の全幅よりも短い、あるいは、開口部の高さ方向の両側において、周辺領域の寸法は、開口部の全高よりも短い、第3の態様に係るカメラである。
【0013】
本開示の技術に係る第5の態様は、開口部の幅方向の両側において、周辺領域の寸法は、開口部の全幅よりも短く、かつ、開口部の高さ方向の両側において、周辺領域の寸法は、開口部の全高よりも短い、第4の態様に係るカメラである。
【0014】
本開示の技術に係る第6の態様は、正面において開口部の周囲の少なくとも一部に周辺領域が設けられており、周辺領域の一部は、光軸と直交する方向においてシャッタボタンと重なっている第1の態様に係るカメラである。
【0015】
本開示の技術に係る第7の態様は、筐体の幅方向又は高さ方向における開口部の両側に、周辺領域が設けられている、第6の態様に係るカメラである。
【0016】
本開示の技術に係る第8の態様は、筐体の幅方向又は高さ方向における開口部の両側に、筐体を指で保持可能な周辺領域が設けられている、第1の態様に係るカメラである。
【0017】
本開示の技術に係る第9の態様は、正面において開口部の周縁が突出している第1の態様に係るカメラである。
【0018】
本開示の技術に係る第10の態様は、筐体において正面と背面とを接続する面を側面とした場合において、筐体を側面視した場合において、開口部の周縁の突出量は、筐体の高さ方向における上側よりも下側の方が多い第1の態様に係るカメラである。
【0019】
本開示の技術に係る第11の態様は、筐体を正面視した場合において、開口部の投影面積が、筐体の投影面積の20%以上とされている第1の態様に係るカメラである。
【0020】
本開示の技術に係る第12の態様は、筐体を正面視した場合において、筐体の最大幅に対する最大高さの比が1.0~1.2とされている第1の態様に係るカメラである。
【0021】
本開示の技術に係る第13の態様は、シャッタボタンには、指掛かり部が形成されている第1の態様に係るカメラである。
【0022】
本開示の技術に係る第14の態様は、指掛かり部が、正面側に凹んだ凹部である第13の態様に係るカメラである。
【0023】
本開示の技術に係る第15の態様は、シャッタボタンが、背面側から正面側に向かって押下可能とされている第1の態様に係るカメラである。
【0024】
本開示の技術に係る第16の態様は、筐体が、半径1cm以上10cm以内の球体に収まる第1の態様に係るカメラである。
【0025】
本開示の技術に係る第17の態様は、筐体が、半径1cm以上3cm以内の球体に収まる第15の態様に係るカメラである。
【0026】
本開示の技術に係る第18の態様は、筐体には、被写体像を確認するための表示部が設けられていない第1の態様に係るカメラである。
【0027】
本開示の技術に係る第19の態様は、筐体の正面、背面、及び正面と背面とを接続する両側面は、開口部とシャッタボタンとを除いて、外側に凸となる曲面で構成されている第1の態様に係るカメラである。
【0028】
本開示の技術に係る第20の態様は、筐体の外周面において、下面の中心を含む少なくとも一部の領域が、平面で構成されている第1の態様に係るカメラである。
【発明の効果】
【0029】
本開示の技術は、カメラを小型化した場合であっても、安定した操作が実現可能なカメラを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】実施形態に係るカメラの構成の一例を示す正面図である。
図2】実施形態に係るカメラの構成の一例を示す背面図である。
図3】実施形態に係るカメラの構成の一例を示す外観斜視図である。
図4】実施形態に係るカメラの構成の一例を示す側面図である。
図5】実施形態に係るカメラの構成の一例を示す上面図である。
図6】実施形態に係るシャッタボタンと開口部との位置関係の一例を示す概念図である。
図7】実施形態に係る開口部の配置の一例を示す正面図である。
図8】実施形態に係る開口部と周辺領域との大きさの関係の一例を示す正面図である。
図9】実施形態に係る筐体の投影面積と開口部の投影面積の関係を示す概念図である。
図10】実施形態に係るカメラが球体の収まる態様の一例を示す外観斜視図である。
図11】実施形態に係るカメラの使用態様の一例を示す外観斜視図である。
図12】実施形態に係るカメラの使用態様の一例を示す側面図である。
図13】実施形態に係るカメラの使用態様の一例を示す外観斜視図である。
図14】実施形態に係るカメラの使用態様の一例を示す外観斜視図である。
図15】実施形態に係るカメラの構成の一例を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
添付図面に従って、本開示の技術に係るカメラの実施形態の一例について説明する。
【0032】
以下の説明では、説明の便宜上、カメラ10の前後方向(奥行方向ともいう)、幅方向、及び高さ方向をX、Y及びZの3つの矢印で示す。まず、高さ方向を矢印Yで示し、矢印Yが指し示す矢印Y方向をカメラ10の上方向とし、その逆方向を下方向とする。幅方向を、矢印Yと直交する矢印Xで示し、矢印Xが指し示す方向をカメラ10の右方向とし、その逆方向を左方向とする。前後方向を、矢印Y及び矢印Xと直交する方向を矢印Zで示し、矢印Zが指し示す方向をカメラ10の前方向とし、その逆を後方向とする。すなわち、カメラ10において光軸L(図3参照)に沿って被写体に向かう方向が前方向である。また、以下において、上側、下側、左側、右側、前側、及び後側といった側を用いた表現も方向を用いた表現と意味は同じである。
【0033】
より具体的に、カメラ10の幅方向、及び高さ方向について、撮像素子30を基準にして説明する。一例として図1に示すように、筐体12の内部には撮像素子30が設けられている。撮像素子30は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ又はCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサなどのイメージセンサである。撮像素子30は、複数の画素32が二次元に配列された撮像面を備えている。画素32は、フォトダイオードなどの受光素子である。撮像面において、各画素32には、水平方向HZに沿って画素選択線が配線され、垂直方向VTに沿って選択された画素32の信号を読み出すための信号読み出し線が配線される。
【0034】
ここで、撮像素子30における垂直方向VTに沿った方向を、カメラ10における高さ方向(すなわち、図1における矢印Y方向)とし、撮像素子30における水平方向HZに沿った方向を、カメラ10における幅方向(すなわち、図1における矢印X方向)とする。
【0035】
一例として図1に示すように、カメラ10は、被写体を撮像する撮像装置である。カメラ10では、例えば、ユーザによってシャッタボタンが押下操作されることで、被写体が撮像される。カメラ10では、被写体像を含む静止画又は動画を得ることができる。カメラ10は、一般的なデジタルカメラ又はインスタントカメラと比較して小型サイズ(例えば、大人の手のひらに収まるサイズ)であり、ユーザが手軽に扱うことができる。カメラ10は、本開示の技術に係る「カメラ」の一例である。
【0036】
カメラ10は、筐体12を備えている。筐体12は、内部に、撮像素子30の他、カメラ10の撮像機能を実現するための電子部品等を収容している。詳細は後述するが、筐体12は、全体として丸みを帯びたデザインとされている。すなわち、筐体12は、主に曲面で外周面が構成されており、外観して略卵型の形状となっている。筐体12には、開口部16が設けられている。開口部16は、撮影レンズ20に被写体光を入射させる。図1に示す例では、開口部16は、レンズユニット18を外部に露出させている。レンズユニット18は、撮影レンズ20と、撮影レンズ20を保持する保持枠18Aとを含んで構成されている。ここで、レンズユニット18を露出させているとは、直接露出させている態様を含み、被写体の撮像に影響のない範囲でカバー部材などにより覆われている態様をも含む。筐体12は、本開示の技術に係る「筐体」の一例であり、撮影レンズ20は、本開示の技術に係る「撮影レンズ」の一例であり、開口部16は、本開示の技術に係る「開口部」の一例である。
【0037】
また、筐体12において開口部16が設けられている側を筐体12の正面12Aとした場合に、正面12Aには、スピーカ部24と、フラッシュ部26とが設けられている。スピーカ部24において、筐体12の内部に設けられた音源(図示省略)から種々の動作音(例えば、シャッタを切る音を模した電子音)が出力される。図1に示す例では、3つの貫通孔24Aを介して、音声が出力される。また、フラッシュ部26では、筐体12の内部に設けられた光源(図示省略)から被写体に対して発光が行われる。図1に示す例では、光源が、筐体12に設けられたカバー部材26Aによって覆われている。
【0038】
筐体12の上部には、インジケータ14が設けられている。インジケータ14の外装は、半透明な材質で形成されており、インジケータ14の内部に設けられた光源からの光を外部へ出射させる。インジケータ14は、カメラ10の動作状態に応じて発光することが可能である。例えば、インジケータ14は、カメラ10が外部と通信している場合に、予め設定された発光間隔及び発光色で、発光する。図1に示す例では、インジケータ14は、筐体12から上方へ突出した部位である。インジケータ14は、筐体12を正面視した場合に、台形状を有している。
【0039】
また、インジケータ14の上面14Aには、電源ボタン15が設けられている。電源ボタン15は、インジケータ14の上面14Aにおいて、左右方向(図1に示すX方向)に沿って設けられている。電源ボタン15を数回(例えば、3回)押下することで、カメラ10の電源を入れることができる。また、電源ボタン15を数秒間(例えば、3秒間)長押しすることで、カメラ10の電源を切ることができる。
【0040】
また、筐体12の下部には、下面12Eが形成されている。下面12Eの中心を含む少なくとも一部の領域が、平面で構成されている。これにより、カメラ10を机の上等に載置することができる。ここで、平面とは完全な平面を含み、筐体12を載置できる程度の平面度を有する面を含む趣旨である。下面12Eは、本開示の技術に係る「下面」の一例である。
【0041】
一例として図2に示すように、筐体12において正面12Aの反対側を背面12Bとした場合(すなわち、撮影レンズ20の光軸方向において正面12Aに対向する側を背面12Bとした場合)に、背面12Bにはシャッタボタン28が設けられている。シャッタボタン28は、正面12A側に向けて押下可能とされている。上述したように、シャッタボタン28Bがユーザにより押下されることで、カメラ10により被写体が撮像される。シャッタボタン28は、本開示の技術に係る「シャッタボタン」の一例である。
【0042】
また、一般的なデジタルカメラでは、背面(すなわち、被写体とは反対側の面)に、被写体像を確認するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)が搭載されていることが多い。一方、本実施形態では、カメラ10の背面12Bには、被写体像を確認するための表示部が設けられていない。なお、被写体像を確認するための表示部が設けられていないのであって、背面12Bには、その他の用途の表示部(例えば、電池残量を示す表示部)が設けられてもよいことはもちろんである。
【0043】
また、筐体12の背面12Bには、受付部29が設けられている。受付部29は、外部装置との電気的な接続を受け付ける端子であり、受付部29は、例えば、USB(Universal Serial Bus)端子である。受付部29を介して、カメラ10のバッテリが充電されたり、カメラ10と外部装置との有線通信が行われたりする。
【0044】
一例として図3に示すように、筐体12は、全体として球体状の外観を有している。そして、筐体12の上部からインジケータ14が台形状に突出している。筐体12の右側には、正面12Aと背面12Bとを接続する面である右側面12Cが形成されている。右側面12Cは、曲面状に形成されている。
【0045】
また、筐体12の正面12Aは、曲面状を有している。さらに、曲面状の正面12Aにおいて、開口部16の周縁が正面12Aから突出している。換言すれば、開口部16が筐体12の正面12Aから盛り上がっている。図3に示す例では、開口部16は、円形の開口であり、その周縁に沿って、開口部16から正面12Aにかけて斜面が形成されている。
【0046】
一例として図4に示すように、筐体12を側面視した場合(ここでは、右側面視した場合)において、開口部16の周縁が正面12Aから突出する量は、開口部16の下側の方が、開口部16の上側よりも多くなっている。具体的には、開口部16の下側の周縁の突出量t1は、開口部16の上側の周縁の突出量t2よりも長くなっている。すなわち、t1>t2となっている。これにより、開口部16は、筐体12を側面視した場合において、上向いている。そして、開口部16は、撮影レンズ20を含むレンズユニット18を外部へ露出させており、撮影レンズ20も上向くように設定されている。すなわち、筐体12を水平面に載置した場合に、光軸Lの被写体側が、水平方向に対して上側に向かって傾斜するようになっている。これにより、カメラ10を載置した状態で撮像を行う場合に、仰角が付与された状態で撮像を行うことができる。
【0047】
また、背面12Bに設けられたシャッタボタン28には、指掛かり部28Aが形成されている。指掛かり部28Aがあることで、ユーザの指がシャッタボタン28に引っ掛かりやすくなり、シャッタボタン28の位置を把握したり、シャッタボタン28を押下したりすることが容易になる。図4に示す例では、シャッタボタン28には、指掛かり部28Aとして、筐体12の正面12A側に凹んだ凹部28A1が形成されている。この場合、ユーザの指の一部が凹部28A1に収まることで、ユーザの指がシャッタボタン28に引っ掛かる。指掛かり部28Aは、本開示の技術に係る「指掛かり部」の一例であり、凹部28A1は、本開示の技術に係る「凹部」の一例である。
【0048】
なお、凹部28A1はあくまでも一例にすぎず、指掛かり部28Aにより、ユーザの指がシャッタボタン28に引っ掛かればよいことはもちろんである。例えば、指掛かり部28Aは、シャッタボタン28に設けられたリブ又は突起でもよいし、指掛かり部28Aは、シャッタボタン28の表面が、筐体12よりも摩擦係数の大きい材質で形成されることで実現されてもよい。
【0049】
一例として図5に示すように、筐体12を上面視した場合において、筐体12は、丸みを帯びた形状となっている。具体的には、正面12A(開口部16及びその周縁を除く)及び背面12B(シャッタボタン28の指掛かり部28Aを除く)は、外側に凸の曲面形状となっている。また、筐体12の右側において、正面12A及び背面12Bを接続する右側面12Cも、外側に凸の曲面形状となっている。さらに、また、筐体12の左側において、正面12A及び背面12Bを接続する左側面12Dも、外側に凸の曲面形状となっている。
【0050】
次に、筐体12における開口部16及びシャッタボタン28の位置関係について説明する。一例として図6に示すように、筐体12の背面12Bにおいて、シャッタボタン28は、開口部16を背面12Bに投影した位置と少なくとも一部が重なる位置に配置されている。図6に示す例では、開口部16を背面12Bに仮想的に投影した投影領域16Aと、シャッタボタン28とが一部重なっている。ここで、開口部16を仮想的に投影するとは、開口部16の外縁によって規定される領域を、筐体12の前後方向に沿って正面12Aから背面12Bに対して投影することを指す。具体的には、投影領域16Aの上側の部分が、シャッタボタン28の下側の部分と重なっている。換言すれば、開口部16とシャッタボタン28とが、筐体12において高さ方向における比較的近い位置にまとめて配置されている。
【0051】
なお、ここでは、投影領域16Aとシャッタボタン28とが一部重なっている形態例を挙げて説明したが、これはあくまでも一例にすぎない。例えば、投影領域16Aとシャッタボタン28とが全部重なっていてもよく、投影領域16A内にシャッタボタン28が含まれていてもよし、シャッタボタン28に投影領域16Aが含まれていてもよい。また、投影領域16Aとシャッタボタン28との重なり方も特に限定されるものではなく、例えば、投影領域16Aの下側の部分と、シャッタボタン28の上側の部分とが、重なっている態様であってもよい。
【0052】
続いて、筐体12の正面12Aにおける開口部16の配置について説明する。一例として図7に示すように、開口部16は、筐体12の正面12Aにおける幅方向の中心P1と重なる位置に配置されている。換言すれば、筐体12を正面視した場合に、開口部16の範囲内に中心P1が仮想的に含まれる。ここで、幅方向の中心P1は、筐体12の正面12Aにおける最大幅Wの中点である。中心P1は、本開示の技術に係る「筐体の幅方向の中心」の一例である。
【0053】
また、更に、開口部16は、筐体12の正面12Aにおける幅方向及び高さ方向の中心P2と重なる位置に配置される。換言すれば、筐体12を正面視した場合に、開口部16の範囲内に中心P2が仮想的に含まれる。ここで、幅方向及び高さ方向の中心P2は、筐体12の正面12Aにおける最大幅Wの二等分線と筐体12の正面12Aにおける最大高さHの二等分線との交点である。中心P2は、本開示の技術に係る「筐体の高さ方向の中心」の一例である。
【0054】
このように、開口部16が、中心P1と重なる位置に配置されていることで、開口部16が幅方向における中心の近くに配置される。更に、開口部16が、中心P2と重なる位置に配置されていることで、開口部16が幅方向及び高さ方向における中心の近くに配置される。
【0055】
一例として図8に示すように、筐体12の正面12Aにおいて、開口部16の周囲には、周辺領域40が設けられている。周辺領域40は、開口部16の外縁から筐体12の外縁までの領域である。周辺領域40は、本開示の技術に係る「周辺領域」の一例である。周辺領域40には、上側周辺領域42と下側周辺領域44とが含まれている。具体的には、筐体12を正面視した場合に、高さ方向において、開口部16よりも上側には、上側周辺領域42が設けられている。また、筐体12を正面視した場合に、高さ方向において、開口部16よりも下側には、下側周辺領域44が設けられている。そして、上側周辺領域42の寸法h2は、高さ方向における開口部16の全高h1よりも短くなっており、下側周辺領域44の寸法h3は、高さ方向における開口部16の全高h1よりも短くなっている。ここで、開口部16の全高h1とは、高さ方向における開口部16の距離の最大値である。このように、高さ方向における開口部16の両側において、周辺領域40の寸法が、開口部16の全高h1よりも短くなっている。
【0056】
なお、ここでは、高さ方向における開口部16の両側において周辺領域40の寸法が、開口部16の全高h1よりも短くなっている形態例を挙げて説明したが、これはあくまでも一例にすぎない。例えば、上側周辺領域42の寸法h2のみが、開口部16の全高h1よりも短くなっていてもよいし、下側周辺領域44の寸法h3のみが、開口部16の全高h1よりも短くなっていてもよい。
【0057】
また、周辺領域40には、右側周辺領域46と左側周辺領域48とが含まれている。具体的には、筐体12を正面視した場合に、幅方向において、開口部16よりも右側には、右側周辺領域46が設けられている。また、筐体12を正面視した場合に、幅方向において、開口部16よりも左側には、左側周辺領域48が設けられている。そして、右側周辺領域46の寸法w2は、幅方向における開口部16の全幅w1よりも短くなっており、左側周辺領域48の寸法w3は、幅方向における開口部16の全幅w1よりも短くなっている。ここで、開口部16の全幅w1とは、幅方向における開口部16の距離の最大値である。このように、幅方向における開口部16の両側において、周辺領域40の寸法が、開口部16の全幅w1よりも短くなっている。
【0058】
なお、ここでは、幅方向における開口部16の両側において周辺領域40の寸法が、開口部16の全幅w1よりも短くなっている形態例を挙げて説明したが、これはあくまでも一例にすぎない。例えば、右側周辺領域46の寸法w2のみが、開口部16の全幅w1よりも短くなっていてもよいし、左側周辺領域48の寸法w3のみが、開口部16の全幅w1よりも短くなっていてもよい。
【0059】
さらに、ここでは、高さ方向における周辺領域40の寸法が、開口部16の全高h1よりも短くなっており、かつ幅方向における周辺領域40の寸法が、開口部16の全幅w1よりも短くなっている形態例を挙げて説明したが、これはあくまでも一例にすぎない。例えば、高さ方向における周辺領域40の寸法のみが、開口部16の全高h1よりも短くなっていてもよく、また、幅方向における周辺領域40の寸法のみが、開口部16の全幅w1よりも短くなっていてもよい。
【0060】
一例として図9に示すように、筐体12を正面視した場合において、開口部16の投影面積S2(図9に示す斜線ハッチングで示す領域の面積)が、筐体12の投影面積S1(図9に示す点ハッチングで示す領域の面積)の20%以上とされている。すなわち、S2/S1×100≧20(%)とされている。ここで、開口部16の投影面積とは、Z方向に沿った方向を法線方向とする仮想的な平面に開口部16を投影した場合の開口部16の外縁の成す面積である。また、筐体12の投影面積とは、Z方向に沿った方向を法線方向とする仮想的な平面に筐体12を投影した場合の筐体12の外縁の成す面積である。このように、開口部16の大きさが、一般的なデジタルカメラと比較して、筐体12に対して大きな割合を占めている。
【0061】
筐体12を正面視した場合において、筐体12の最大幅Wに対する最大高さHの比が、1.0~1.2とされている。すなわち、筐体12において、H/W=1.0~1.2の関係式を満たす。このように、正面視した場合における筐体12の縦横比が、一般的なデジタルカメラと比較して、横長ではなく縦横比が1に近い設定となっている。
【0062】
一例として図10に示すように、カメラ10の筐体12は、半径rを有する仮想的な球体B内に収まる大きさとなっている。ここで、半径rは、1cm以上10cm以下とされており、さらに、半径rは、1cm以上3cm以下とされている。また、球体Bに収まるとは、球体Bの成す球面に筐体12が接触せずに、筐体12を球体Bの内部に配置可能であることを指す。
【0063】
また、カメラ10の筐体12の体積は、4,190cm以下とされており、また、筐体12の体積は、113cm以下とされており、さらに、筐体12の体積は、4.19cm以下とされている。
【0064】
次に、本実施形態に係るカメラ10の使用態様の一例について説明する。
一例として図11及び図12に示すように、ユーザは、筐体12を前後から指で挟むことでユーザはカメラ10で把持する。具体的には、筐体12の正面12A側から人差し指F1と中指F2とを背面12B側に向けて当接させ、さらに、背面12B側から親指F3を正面12A側に向けて当接させる。図11及び図12に示す例では、上側周辺領域42に人差し指F1を当接させ、さらに下側周辺領域44に中指F2を当接させる。筐体12の正面12Aにおいて、人差し指F1及び中指F2で開口部16を挟む。特に、開口部16を下から支えるようにして、中指F2を下側周辺領域44に当接させる。一方、背面12Bにおいて、ユーザは、親指F3をシャッタボタン28に当接させる。このように、周辺領域40は、筐体12を保持可能な領域として機能する。
【0065】
上述したように、シャッタボタン28は、正面12A側に向けて押下可能とされている。そして、カメラ10による撮像を行う場合、ユーザは、シャッタボタン28を正面12A側に向けて押下操作を行う(図12中の矢印参照)。ここで、筐体12を側面視した場合に、シャッタボタン28は、高さ方向において上側周辺領域42と重なる位置に配置されている。すなわち、筐体12を側面視した場合に、シャッタボタン28に対応する対応領域50と上側周辺領域42とがオーバーラップしている。このように配置することで、シャッタボタン28を押下することで筐体12に背面12B側から作用する力を、上側周辺領域42に当接した人差し指F1で正面12A側から受けることができる。これにより、押下操作に伴って筐体12に作用する力に起因して、筐体12に生じる回転モーメントを低減できる。
【0066】
また、図13に示す例では、右側周辺領域46に中指F2を当接させ、さらに左側周辺領域48に人差し指F1を当接させる。筐体12の正面12Aにおいて、人差し指F1及び中指F2で開口部16を挟む。一方、背面12Bにおいて、ユーザは、親指F3をシャッタボタン28に当接させる。このように、周辺領域40は、ユーザが筐体12を保持可能とする領域として機能する。
【0067】
なお、ここでは、正面12A側から人差し指F1と中指F2とで筐体12を保持する形態例を挙げて説明したが、これはあくまでも一例にすぎない。例えば、正面12A側から中指F2と薬指とで筐体12を保持するようにしてもよい。また、3本の指だけではなく、その他の指も用いられてよいことはもちろんである。
【0068】
換言すれば、本開示の技術では、上側周辺領域42部に人差し指F1、下側周辺領域44に中指F2、及びシャッタボタン28に親指F3を対応させ、もしくは、上側周辺領域42に中指F2、下側周辺領域44に薬指、及びシャッタボタン28に親指F3を対応させたカメラ10の保持方法が提供される。
【0069】
また、図14に示す例では、ユーザは、筐体12を上下から指で挟むことでユーザはカメラ10で把持する。具体的には、筐体12の上面14A側から人差し指F1を当接させ、さらに、筐体12の下面12E側から親指F3を当接させる。一方、背面12Bにおいて、ユーザは、中指F2をシャッタボタン28に当接させる。この場合に、上面14A及び下面12Eが、ユーザが筐体12を保持可能とする領域として機能する。この保持方法は、セルフ撮影の場合に好適である。
【0070】
なお、ここでは、上下方向から人差し指F1と親指F3とで筐体12を保持する形態例を挙げて説明したが、これはあくまでも一例にすぎない。例えば、筐体12の上面14A側から中指F2を当接させ、下面12E側から親指F3を当接させてもよい。また、筐体12を上下逆さにした状態で保持してもよい。
【0071】
換言すれば、本開示の技術では、筐体12の下面12Eに親指F3、筐体12の上面14Aに中指F2もしくは薬指、及びシャッタボタン28に人差し指F1を対応させ、または、筐体12の上面14Aに人差し指F1、下面12Eに親指F3、及びシャッタボタン28に中指F2を対応させたカメラ10の保持方法が提供される。
【0072】
なお、カメラ10の使用態様として片手で操作される形態例を挙げて説明したが、本開示の技術は、これに限定されない。カメラ10がユーザの両手で保持又は操作されてもよいことはもちろんである。
【0073】
以上説明したように、本実施形態に係るカメラ10では、筐体12の幅方向の中心P1と重なる位置に配置された開口部16と、背面12Bに投影された開口部16(すなわち、投影領域16A)と重なる位置に配置されたシャッタボタン28とを備えている。これにより、例えば、筐体12の端部に開口部16及びシャッタボタン28がある場合と比較して、シャッタボタンを押下する操作により筐体12に回転モーメントが生じることを抑制し、カメラ10の安定した操作が実現される。例えば、カメラを手のひらに収まる程度のサイズに小型化した場合であっても、カメラを安定して操作することができる。
【0074】
例えば、一般的なデジタルカメラのような横長(つまり筐体の横幅が、筐体の高さよりも長い)の筐体を考える。この場合に、筐体の幅方向における端部に開口部16があり、更にシャッタボタン28も筐体の幅方向の端部にある場合を考える。この場合、シャッタボタン28を押下すると、筐体の重心に対して押下する際の力によって筐体12に対して回転モーメントが生じる場合がある。このため、撮像時に筐体が傾いたり、動いたりして、撮像により得られる画像にぶれが生じる可能性がある。本構成では、開口部16が筐体12の幅方向の中心P1と重なる位置に配置されている。更に、シャッタボタン28も、背面12Bにおいて、投影領域16Aと重なる位置に配置されている。これにより、撮像時にシャッタボタン28が押下操作されても、筐体12に作用する力に起因した回転モーメントが小さくなるので、カメラ10の安定した操作が実現される。
【0075】
また、本実施形態に係るカメラ10では、開口部16が筐体12の高さ方向の中心P2に重なる位置に配置されている。これにより、筐体12の高さ方向においても筐体12の正面12Aにおける中心と近い位置に開口部16とシャッタボタン28とが配置されるため、より安定した操作が実現される。
【0076】
また、本実施形態に係るカメラ10では、正面12Aにおいて開口部16の周囲に周辺領域40が設けられている。そして、右側周辺領域46の寸法w2及び左側周辺領域48の寸法w3のいずれかは、開口部16の全幅w1よりも短くなっている。または、上側周辺領域42の寸法h2及び下側周辺領域44の寸法h3のいずれかは、開口部16の全高h1よりも短くなっている。
【0077】
このように、周辺領域40の寸法が開口部16の大きさよりも短くなっている。カメラ10で撮影する場合、被写体光を入射させる開口部16を指で覆うことはできないので、ユーザは、開口部16の周囲に設けられた周辺領域40を指で保持することになる。しかし、周辺領域40が狭いとカメラ10を安定して操作することが困難となる。本構成では、上述したように、筐体12の中心と重なる位置に配置された開口部16と、投影領域16Aと重なる位置に配置されたシャッタボタン28とを備えている。これにより、周辺領域40が狭いカメラ10であっても、安定してカメラ10を操作することが実現される。
【0078】
また、本実施形態に係るカメラ10では、右側周辺領域46の寸法w2及び左側周辺領域48の寸法w3の両方とも、開口部16の全幅w1よりも短くなっている。または、上側周辺領域42の寸法h2及び下側周辺領域44の寸法h3の両方とも、開口部16の全高h1よりも短くなっている。このように、周辺領域40が狭い筐体12であっても、本構成では、筐体12の中心と重なる位置に配置された開口部16と、投影領域16Aと重なる位置に配置されたシャッタボタン28とを備えているので、安定してカメラ10を操作することが実現される。また、例えば、正面視した場合に開口部16が筐体12の幅方向又は高さ方向の中央付近に配置されることになるため、カメラ10の意匠性向上に寄与する。
【0079】
また、本実施形態に係るカメラ10では、右側周辺領域46の寸法w2及び左側周辺領域48の寸法w3の両方とも、開口部16の全幅w1よりも短くなっており、かつ、上側周辺領域42の寸法h2及び下側周辺領域44の寸法h3の両方とも、開口部16の全高h1よりも短くなっている。このように、周辺領域40が狭い筐体12であっても、本構成では、筐体12の中心と重なる位置に配置された開口部16と、投影領域16Aと重なる位置に配置されたシャッタボタン28とを備えているので、安定してカメラ10を操作することが実現される。また、例えば、正面視した場合に開口部16が筐体12の幅方向及び高さ方向の中央付近に配置されることになるため、カメラ10の意匠性向上に寄与する。
【0080】
また、本実施形態に係るカメラ10では、正面12Aにおける開口部16の周囲の少なくとも一部に周辺領域40が設けられており、周辺領域40の内の上側周辺領域42が、高さ方向においてシャッタボタン28の対応領域50と重なっている。これにより、背面12B側からシャッタボタン28を押下する場合に、シャッタボタン28を押下する方向と対向する正面12A側から筐体12を保持できるので、安定して操作ができる。換言すれば、シャッタボタン28の押下操作時に筐体12の回転モーメントが抑制され、安定した操作が実現される。
【0081】
また、本実施形態に係るカメラ10では、筐体12の正面12Aにおいて、開口部16の周囲に高さ方向又は幅方向における両側に周辺領域40が設けられている。例えば、開口部16の周囲に上側周辺領域42と下側周辺領域44とが設けられている。上側周辺領域42及び下側周辺領域44は、それぞれ筐体12を人差し指F1と中指F2で保持可能な領域として機能する。また、背面12Bでは、シャッタボタン28に親指F3を置くことで筐体12を保持することが可能となっている。これにより、正面12A側で二点で保持し、背面12B側で一点で保持するので、合計三点で筐体12を保持することができる。この結果、安定してカメラ10を操作することが実現される。
【0082】
また、本実施形態に係るカメラ10では、筐体12の正面12Aにおいて、開口部16の周縁が突出している。開口部16の周縁が正面12Aから突出しているため、開口部16に設けられた撮影レンズ20に指が掛かることを抑制できる。また、正面12Aから突出している個所が開口部16なので、ユーザが開口部16の位置を把握することが容易になる。
【0083】
また、本実施形態に係るカメラ10では、筐体12を側面視した場合において、開口部16の周縁の下側の突出量t2は、上側の突出量t1の方が多くなっている。これにより、開口部16の突出した部分を下側から支えやすくなるので、カメラ10の安定した操作が実現される。
【0084】
また、本実施形態に係るカメラ10では、筐体12を正面視した場合において、開口部16の投影面積S2が、筐体12の投影面積S1の20%以上とされている。このように、筐体12に占める開口部16の面積の割合が多い場合、筐体12の保持に利用可能な領域が少なくなる。このため、正面視した場合に開口部16の面積の割合が多いカメラ10では、ユーザがカメラ10を安定して操作することが困難となる。本構成では、上述したように、筐体12の中心と重なる位置に配置された開口部16と、投影領域16Aと重なる位置に配置されたシャッタボタン28とを備えている。これにより、開口部16の面積の割合が多いカメラ10であっても、安定してカメラ10を操作することが実現される。
【0085】
また、本実施形態に係るカメラ10では、筐体12を正面視した場合において、筐体12の最大幅Wに対する最大高さHの比が1.0~1.2とされている。このようなサイズの筐体12の場合、一般的なデジタルカメラの横長や縦長の筐体と比較して、筐体12の保持に利用可能な領域が少なくなる。このため、筐体12の最大幅Wに対する最大高さHの比が1.0~1.2とされているカメラ10では、ユーザがカメラ10を安定して操作することが困難となる。本構成では、上述したように、筐体12の中心と重なる位置に配置された開口部16と、投影領域16Aと重なる位置に配置されたシャッタボタン28とを備えている。これにより、筐体12の最大幅Wに対する最大高さHの比が1.0~1.2とされているカメラ10であっても、安定してカメラ10を操作することが実現される。
【0086】
また、本実施形態に係るカメラ10では、シャッタボタン28には、ユーザが指を掛けるための指掛かり部28Aが形成されている。これにより、ユーザがシャッタボタン28の位置を把握したり、押下操作したりすることが容易になる。特に、カメラ10がユーザの手の平に収まるサイズである場合、手の平に収まっているので、シャッタボタン28の位置を視覚的に把握するのが困難な場合がある。この場合にも、シャッタボタン28の位置を指で確認できるので、ユーザがシャッタボタン28を操作することが容易になる。
【0087】
また、本実施形態に係るカメラ10では、指掛かり部28Aは、正面12A側へ凹んだ凹部28A1とされている。これにより、シャッタボタン28が筐体12の内側に凹んでいるので指をかけやすくなる。
【0088】
また、本実施形態に係るカメラ10では、シャッタボタン28は、背面12B側から正面12A側へ向かって押下可能とされている。シャッタボタン28を筐体12の正面12Aに向かって押下操作した場合、筐体12に回転モーメントが生じる場合がある。本構成では、上述したように、筐体12の中心と重なる位置に配置された開口部16と、投影領域16Aと重なる位置に配置されたシャッタボタン28とを備えている。これにより、筐体12に回転モーメントが生じることが抑制され、安定した操作が実現される。
【0089】
また、本実施形態に係るカメラ10では、筐体12が半径1cm以上10cm以内の球体Bに収まる。筐体12が半径1cm以上10cm以内の球体Bに収まるサイズの小型のカメラ10では、ユーザが筐体を保持するために利用可能な領域が少なくなる。本構成では、上述したように、筐体12の中心と重なる位置に配置された開口部16と、投影領域16Aと重なる位置に配置されたシャッタボタン28とを備えている。これにより、筐体12が半径1cm以上10cm以内の球体Bに収まるカメラ10であっても、安定してカメラ10を操作することが実現される。
【0090】
また、本実施形態に係るカメラ10では、筐体12が半径1cm以上3cm以内の球体Bに収まる。筐体12が半径1cm以上3cm以内の球体Bに収まるサイズの小型のカメラ10では、ユーザが筐体を保持するために利用可能な領域が少なくなる。本構成では、上述したように、筐体12の中心と重なる位置に配置された開口部16と、投影領域16Aと重なる位置に配置されたシャッタボタン28とを備えている。これにより、筐体12が半径1cm以上3cm以内の球体Bに収まるカメラ10であっても、安定してカメラ10を操作することが実現される。
【0091】
また、本実施形態に係るカメラ10では、被写体像を確認するための表示部が設けられていない。これにより、表示部を設けていない分だけ、カメラ10の小型化が実現される。一方、表示部が設けられていないので被写体像の確認をカメラ単体ではできない。このような場合でも、カメラ10の操作が安定しているので、ブレの少ない撮像画像が得られやすく、念のため繰り返し撮影する等の手間がなくなる。
【0092】
また、本実施形態に係るカメラ10では、筐体12の正面12A、背面12B、及び正面12Aと背面12Bとを接続する右側面12C及び左側面12Dは、開口部16とシャッタボタン28とを覗いて、外側に凸となる曲面で構成される。これにより、ユーザが筐体12を包み込むように保持する場合に、筐体12が平面から構成される場合と比較して、手の平にフィットしやすいので、ユーザが筐体12を保持しやすい。
【0093】
また、本実施形態に係るカメラ10では、筐体12の外周面において、下面12Eが平面で構成されている。これにより、カメラ10を載置することができる。このように、載置できることで、例えば、カメラ10を定点カメラとして利用したり、セルフ撮影をしたりする場合に有用である。
【0094】
なお、上記実施形態では、筐体12を側面視した場合に、シャッタボタン28は、高さ方向において上側周辺領域42と重なる位置に配置されている形態例を挙げて説明したが、本開示の技術は、これに限定されない。例えば、筐体12を側面視した場合に、シャッタボタン28の対応領域50が下側周辺領域44と重なってもよい。また、筐体12を上面視した場合に、シャッタボタン28の対応領域50が、右側周辺領域46又は左側周辺領域48と重なってもよい
【0095】
(変形例)
また、上記実施形態では、筐体12を側面視した場合に、シャッタボタン28は、高さ方向において上側周辺領域42と重なる位置に配置されている形態例を挙げて説明したが、本開示の技術は、これに限定されない。本変形例では、筐体12の高さ方向において、上側周辺領域42及び下側周辺領域44が設けられている。そして、上側周辺領域42及び下側周辺領域44が、シャッタボタン54の対応領域52と重なっている。
【0096】
一例として図15に示すように、開口部16の高さ方向における両側に周辺領域40が設けられている。すなわち、高さ方向において、開口部16の周囲に上側周辺領域42及び下側周辺領域44が設けられている。また、筐体12の背面12Bには、シャッタボタン54が設けられている。そして、筐体12を側面視した場合に、シャッタボタン54は、高さ方向において上側周辺領域42及び下側周辺領域44と重なる位置に配置されている。すなわち、筐体12を側面視した場合に、シャッタボタン54に対応する対応領域52と上側周辺領域42とがオーバーラップしている。また、筐体12を側面視した場合に、シャッタボタン54に対応する対応領域52と下側周辺領域44とがオーバーラップしている。
【0097】
このように配置することで、シャッタボタン54を押下することで筐体12に背面12B側から作用する力を、上側周辺領域42に当接した人差し指F1で正面12A側から受けることができる。さらに、シャッタボタン54を押下することで筐体12に背面12B側から作用する力を、下側周辺領域44に当接した中指F2で正面12A側から受けることができる。これにより、押下操作に伴って筐体12に作用する力に起因して、筐体12に生じる回転モーメントを低減できる。
【0098】
以上説明したように、本変形例に係るカメラ10では、正面12Aにおける開口部16の周囲の上側周辺領域42及び下側周辺領域44が、高さ方向においてシャッタボタン54の対応領域52と重なっている。これにより、背面12B側からシャッタボタン54を押下する場合に、シャッタボタン54を押下する方向と対向する正面12A側から筐体12を保持できるので、安定して操作ができる。換言すれば、シャッタボタン28の押下操作時に筐体12の回転モーメントが抑制され、安定した操作が実現される。
【0099】
また、上記変形例では、筐体12を側面視した場合に、シャッタボタン54が、高さ方向において上側周辺領域42及び下側周辺領域44と重なる位置に配置されている形態例を挙げて説明したが、本開示の技術は、これに限定されない。例えば、筐体12を上面視した場合に、シャッタボタン54が、幅方向において右側周辺領域46及び左側周辺領域48と重なる位置に配置されていてもよい。
【0100】
上記実施形態では、筐体12は、略卵型の丸みを帯びた形状である形態例を挙げて説明したが、本開示の技術は、これに限定されない。筐体12は、球体状、紡錘形状、四角形状でもよい。
【0101】
また、上記実施形態では、筐体12において、開口部16の周囲に上側周辺領域42、下側周辺領域44、右側周辺領域46、及び左側周辺領域48が設けられている形態例を挙げて説明したが、本開示の技術はこれに限定されない。周辺領域40は、上側周辺領域42、下側周辺領域44、右側周辺領域46、及び左側周辺領域48のうちのいずれか1つ、2つ、又は3つであってもよい。
【0102】
また、上記実施形態では、カメラ10において、筐体12の上部にインジケータ14が設けられている形態例を挙げて説明したが、本開示の技術は、これに限定されない。インジケータ14の形状は、特に限定されず、また、インジケータ14は、設けられていなくてもよい。
【0103】
また、上記実施形態では、シャッタボタン28が物理的なボタンである場合を挙げて説明したが、本開示の技術はこれに限定されない。例えば、シャッタボタン28が、タッチパネルディスプレイに表示される態様であってもよい。
【0104】
以上に示した記載内容及び図示内容は、本開示の技術に係る部分についての詳細な説明であり、本開示の技術の一例に過ぎない。例えば、上記の構成、機能、作用、及び効果に関する説明は、本開示の技術に係る部分の構成、機能、作用、及び効果の一例に関する説明である。よって、本開示の技術の主旨を逸脱しない範囲内において、以上に示した記載内容及び図示内容に対して、不要な部分を削除したり、新たな要素を追加したり、置き換えたりしてもよいことは言うまでもない。また、錯綜を回避し、本開示の技術に係る部分の理解を容易にするために、以上に示した記載内容及び図示内容では、本開示の技術の実施を可能にする上で特に説明を要しない技術常識等に関する説明は省略されている。
【0105】
本明細書において、「A及び/又はB」は、「A及びBのうちの少なくとも1つ」と同義である。つまり、「A及び/又はB」は、Aだけであってもよいし、Bだけであってもよいし、A及びBの組み合わせであってもよい、という意味である。また、本明細書において、3つ以上の事柄を「及び/又は」で結び付けて表現する場合も、「A及び/又はB」と同様の考え方が適用される。
【0106】
本明細書に記載された全ての文献、特許出願及び技術規格は、個々の文献、特許出願及び技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。
【0107】
上記実施形態に関し、さらに以下を開示する。
<付記1>
筐体と、
上記筐体に設けられ、かつ撮影レンズに被写体光を入射させる開口部であって、上記筐体の幅方向の中心と重なる位置に配置された開口部と、
上記筐体において上記開口部が設けられる側を正面、かつ上記撮影レンズの光軸方向において上記正面と対向する側を背面とした場合に、上記背面に設けられ、上記開口部を上記背面に投影した位置と少なくとも一部が重なる位置に配置されたシャッタボタンと、を備えた、
カメラ。
<付記2>
上記開口部は、上記筐体の上記幅方向と直交する高さ方向の中心と重なる位置に配置されている、
付記1に記載のカメラ。
<付記3>
上記正面において上記開口部の周囲の少なくとも一部に周辺領域が設けられており、
上記筐体の幅方向における上記周辺領域の寸法は、上記開口部の全幅よりも短い、あるいは、
上記筐体の上記幅方向と直交する高さ方向における上記周辺領域の寸法は、上記開口部の全高よりも短い、
付記1又は付記2に記載のカメラ。
<付記4>
上記開口部の上記幅方向の両側において、上記周辺領域の寸法は、上記開口部の全幅よりも短い、あるいは、
上記開口部の上記高さ方向の両側において、上記周辺領域の寸法は、上記開口部の全高よりも短い、
付記3に記載のカメラ。
<付記5>
上記開口部の上記幅方向の両側において、上記周辺領域の寸法は、上記開口部の全幅よりも短く、かつ、
上記開口部の上記高さ方向の両側において、上記周辺領域の寸法は、上記開口部の全高よりも短い、
付記4に記載のカメラ。
<付記6>
上記正面において上記開口部の周囲の少なくとも一部に周辺領域が設けられており、上記周辺領域の一部は、光軸と直交する方向において上記シャッタボタンと重なっている
付記1から付記5の何れか一つに記載のカメラ。
<付記7>
上記筐体の幅方向又は高さ方向における上記開口部の両側に、上記周辺領域が設けられている、
付記6に記載のカメラ。
<付記8>
上記筐体の幅方向又は高さ方向における上記開口部の両側に、上記筐体を指で保持可能な周辺領域が設けられている、
付記1から付記7の何れか一つに記載のカメラ。
<付記9>
上記正面において上記開口部の周縁が突出している
付記1から付記8の何れか一つに記載のカメラ。
<付記10>
上記筐体において上記正面と上記背面とを接続する面を側面とした場合において、
上記筐体を側面視した場合において、上記開口部の周縁の突出量は、上記筐体の高さ方向における上側よりも下側の方が多い
付記1から付記9の何れか一つに記載のカメラ。
<付記11>
上記筐体を正面視した場合において、上記開口部の投影面積が、上記筐体の投影面積の20%以上とされている
付記1から付記10の何れか一つに記載のカメラ。
<付記12>
上記筐体を正面視した場合において、上記筐体の最大幅に対する最大高さの比が1.0~1.2とされている
付記1から付記11の何れか一つに記載のカメラ。
<付記13>
上記シャッタボタンには、指掛かり部が形成されている
付記1から付記12の何れか一つに記載のカメラ。
<付記14>
上記指掛かり部は、上記正面側に凹んだ凹部である
付記13に記載のカメラ。
<付記15>
上記シャッタボタンは、上記背面側から上記正面側に向かって押下可能とされている
付記1から付記14の何れか一つに記載のカメラ。
<付記16>
上記筐体が、半径1cm以上10cm以内の球体に収まる
付記1から付記15の何れか一つに記載のカメラ。
<付記17>
上記筐体が、半径1cm以上3cm以内の球体に収まる
付記1から付記16の何れか一つに記載のカメラ。
<付記18>
上記筐体には、被写体像を確認するための表示部が設けられていない
付記1から付記17の何れか一つに記載のカメラ。
<付記19>
上記筐体の上記正面、上記背面、及び上記正面と上記背面とを接続する両側面は、上記開口部と上記シャッタボタンとを除いて、外側に凸となる曲面で構成されている
付記1から付記18の何れか一つに記載のカメラ。
<付記20>
上記筐体の外周面において、下面の中心を含む少なくとも一部の領域が、平面で構成されている
付記1から付記19の何れか一つに記載のカメラ。
【符号の説明】
【0108】
10 カメラ
12 筐体
12A 正面
12B 背面
12C 右側面
12D 左側面
12E 下面
14 インジケータ
14A 上面
15 電源ボタン
16 開口部
16A 投影領域
18 レンズユニット
18A 保持枠
20 撮影レンズ
24 スピーカ部
24A 貫通孔
26 フラッシュ部
26A カバー部材
28,54 シャッタボタン
28A 指掛かり部
28A1 凹部
29 受付部
30 撮像素子
32 フォトダイオード
40 周辺領域
42 上側周辺領域
44 下側周辺領域
46 右側周辺領域
48 左側周辺領域
50,52 対応領域
B 球体
F1 人差し指
F2 中指
F3 親指
L 光軸
P1,P2 中心
S1,S2 投影面積
W 最大幅
h1 全高
h2,h3 寸法
r 半径
t1,t2 突出量
w1 全幅
w2,w3 寸法
VT 垂直方向
HZ 水平方向
X,Y,Z 矢印
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
【手続補正書】
【提出日】2024-09-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
前記筐体に設けられ、かつ撮影レンズに被写体光を入射させる開口部であって、前記筐体の幅方向の中心と重なる位置に配置された開口部と、
前記筐体において前記開口部が設けられる側を正面、かつ前記撮影レンズの光軸方向において前記正面と対向する側を背面とした場合に、前記背面に設けられ、前記開口部を前記背面に投影した位置と少なくとも一部が重なる位置に配置されたシャッタボタンと、を備えており、
さらに、前記正面において前記開口部の周囲の少なくとも一部に周辺領域が設けられており、
前記周辺領域は、前記シャッタボタンを前記正面に投影した位置と少なくとも一部が重なっている、
カメラ。
【請求項2】
前記開口部は、前記筐体の前記幅方向と直交する高さ方向の中心と重なる位置に配置されている、
請求項1に記載のカメラ。
【請求項3】
前記正面において前記開口部の周囲の少なくとも一部に周辺領域が設けられており、
前記筐体の幅方向における前記周辺領域の寸法は、前記開口部の全幅よりも短い、あるいは、
前記筐体の前記幅方向と直交する高さ方向における前記周辺領域の寸法は、前記開口部の全高よりも短い、
請求項1に記載のカメラ。
【請求項4】
前記開口部の前記幅方向の両側において、前記周辺領域の寸法は、前記開口部の全幅よりも短い、あるいは、
前記開口部の前記高さ方向の両側において、前記周辺領域の寸法は、前記開口部の全高よりも短い、
請求項3に記載のカメラ。
【請求項5】
前記開口部の前記幅方向の両側において、前記周辺領域の寸法は、前記開口部の全幅よりも短く、かつ、
前記開口部の前記高さ方向の両側において、前記周辺領域の寸法は、前記開口部の全高よりも短い、
請求項4に記載のカメラ。
【請求項6】
前記筐体の幅方向又は高さ方向における前記開口部の両側に、前記周辺領域が設けられている、
請求項1に記載のカメラ。
【請求項7】
前記筐体の幅方向又は高さ方向における前記開口部の両側に、前記筐体を指で保持可能な周辺領域が設けられている、
請求項1に記載のカメラ。
【請求項8】
前記正面において前記開口部の周縁が突出している
請求項1に記載のカメラ。
【請求項9】
前記筐体において前記正面と前記背面とを接続する面を側面とした場合において、
前記筐体を側面視した場合において、前記開口部の周縁の突出量は、前記筐体の高さ方向において、前記開口部の上側よりも下側の方が多い
請求項1に記載のカメラ。
【請求項10】
前記筐体を正面視した場合において、前記開口部の投影面積が、前記筐体の投影面積の20%以上とされている
請求項1に記載のカメラ。
【請求項11】
前記筐体を正面視した場合において、前記筐体の最大幅に対する最大高さの比が1.0~1.2とされている
請求項1に記載のカメラ。
【請求項12】
前記シャッタボタンには、指掛かり部が形成されている
請求項1に記載のカメラ。
【請求項13】
前記指掛かり部は、前記正面側に凹んだ凹部である
請求項12に記載のカメラ。
【請求項14】
前記シャッタボタンは、前記背面側から前記正面側に向かって押下可能とされている
請求項1に記載のカメラ。
【請求項15】
前記筐体が、半径1cm以上10cm以内の球体に収まる
請求項1に記載のカメラ。
【請求項16】
前記筐体が、半径1cm以上3cm以内の球体に収まる
請求項1に記載のカメラ。
【請求項17】
前記筐体には、被写体像を確認するための表示部が設けられていない
請求項1に記載のカメラ。
【請求項18】
前記筐体の前記正面、前記背面、及び前記正面と前記背面とを接続する両側面は、前記開口部と前記シャッタボタンとを除いて、外側に凸となる曲面で構成されている
請求項1に記載のカメラ。
【請求項19】
前記筐体の外周面において、下面の中心を含む少なくとも一部の領域が、平面で構成されている
請求項1に記載のカメラ。