(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025005515
(43)【公開日】2025-01-17
(54)【発明の名称】基板処理装置、基板処理方法、半導体装置の製造方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
H01L 21/265 20060101AFI20250109BHJP
H01L 21/268 20060101ALI20250109BHJP
H01L 21/31 20060101ALI20250109BHJP
【FI】
H01L21/265 602C
H01L21/268 Z
H01L21/31 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023105706
(22)【出願日】2023-06-28
(71)【出願人】
【識別番号】318009126
【氏名又は名称】株式会社KOKUSAI ELECTRIC
(74)【代理人】
【識別番号】110000350
【氏名又は名称】ポレール弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】鍋田 和弥
(72)【発明者】
【氏名】道田 典明
【テーマコード(参考)】
5F045
【Fターム(参考)】
5F045EK18
5F045HA16
(57)【要約】
【課題】熱拡散を抑制することが可能な技術を提供する。
【解決手段】ドーパントが添加された第1膜と、前記第1膜とは異なる第2膜とが形成された基板を処理する処理室と、前記基板に電磁波を供給する電磁波供給部と、前記電磁波により前記ドーパントを加熱中に、前記第2膜が加熱される前に前記電磁波の供給を停止させるように前記電磁波供給部を制御することが可能なよう構成される制御部と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドーパントが添加された第1膜と、前記第1膜とは異なる第2膜とが形成された基板を処理する処理室と、
前記基板に電磁波を供給する電磁波供給部と、
前記電磁波により前記ドーパントを加熱中に、前記第2膜が加熱される前に前記電磁波の供給を停止させるように前記電磁波供給部を制御することが可能なよう構成される制御部と、
を備える基板処理装置。
【請求項2】
前記電磁波は、第1所定時間をONとし、第2所定時間をOFFとするパルス状である請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項3】
前記第2所定時間は、前記第1所定時間より長い請求項2に記載の基板処理装置。
【請求項4】
前記第1所定時間と前記第2所定時間を可変可能な請求項2に記載の基板処理装置。
【請求項5】
前記第1所定時間は、0.6μ秒以下にならないように設定される請求項2に記載の基板処理装置。
【請求項6】
前記ドーパントは、双極子を有する請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項7】
前記ドーパントは、少なくともボロンまたはリンである請求項6に記載の基板処理装置。
【請求項8】
前記第1膜には、少なくとも前記ボロンまたは前記リンがイオン注入されている請求項7に記載の基板処理装置。
【請求項9】
前記第1膜には、少なくともシリコン膜が形成されている請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項10】
前記第2膜には、少なくとも酸化膜が形成されている請求項9に記載の基板処理装置。
【請求項11】
前記第1膜は、前記第2膜の上に形成される請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項12】
前記電磁波は、マイクロ波である請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項13】
前記基板を複数枚保持することが可能な基板保持部を有する請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項14】
前記電磁波供給部は、前記処理室の側面に設けられる請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項15】
前記電磁波供給部の対向する位置に前記基板を搬出入する搬出入口が設けられる請求項14に記載の基板処理装置。
【請求項16】
ドーパントが添加された第1膜と、前記第1膜とは異なる第2膜とが形成された基板に電磁波を供給する工程と、
前記電磁波により前記ドーパントを加熱中に、前記第2膜が加熱される前に前記電磁波の供給を停止させる工程と、
を備える基板処理方法。
【請求項17】
請求項16の基板処理方法を用いた半導体装置の製造方法。
【請求項18】
ドーパントが添加された第1膜と、前記第1膜とは異なる第2膜とが形成された基板に電磁波を供給する手順と、
前記電磁波により前記ドーパントを加熱中に、前記第2膜が加熱される前に前記電磁波の供給を停止させる手順と、
をコンピュータにより基板処理装置に実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、基板処理装置、基板処理方法、半導体装置の製造方法およびプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
半導体装置(半導体デバイス)の製造工程の一工程として、例えば、加熱装置を用いて処理室内の基板を加熱し、基板の表面に成膜された薄膜中の組成や結晶構造を変化させたり、成膜された薄膜内の結晶欠陥等を修復したりするアニール処理に代表される改質処理がある。改質処理方法として例えば特許文献1に見るような電磁波を用いた熱処理方法が検討されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の電磁波を用いた処理では、熱処理により処理対象膜から処理対象膜以外の膜に熱拡散する場合がある。
【0005】
本開示は、熱拡散を抑制することが可能な技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様によれば、
ドーパントが添加された第1膜と、前記第1膜とは異なる第2膜とが形成された基板を処理する処理室と、
前記基板に電磁波を供給する電磁波供給部と、
前記電磁波により前記ドーパントを加熱中に、前記第2膜が加熱される前に前記電磁波の供給を停止させるように前記電磁波供給部を制御することが可能なよう構成される制御部と、
を備える技術が提供される。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、熱拡散を抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は本開示の一実施形態である基板処理装置の処理炉部分を縦断面図で示した概略構成図である。
【
図2】
図2は本開示の一実施形態である基板処理装置の概略構成を処理炉の位置で示した縦断面図である。
【
図3】
図3は本開示の一実施形態である基板処理装置の断面構成を示した横断面図である。
【
図4】
図4は本開示の一実施形態である基板処理装置のコントローラの概略構成図である。
【
図5】
図5は本開示の実施形態で好適に用いられる、マイクロ波電源がパルス制御された波形の一例を示す図である。
【
図6】
図6は本開示の実施形態で好適に用いられる、マイクロ波電源の設定の一例を示す図である。
【
図7】
図7は本開示の一実施形態である基板処理のフローの一例を示す図である。
【
図8】
図8は本開示の実施形態で好適に用いられる、基板上の膜の構成を示す断面図である。
【
図9】
図9は
図8に示す処理対象膜における反応モデルを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の一態様について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明において用いられる図面は、いずれも模式的なものであり、図面に示される、各要素の寸法の関係、各要素の比率等は、現実のものとは必ずしも一致していない。また、複数の図面の相互間においても、各要素の寸法の関係、各要素の比率等は必ずしも一致していない。また、複数の図面の相互間において、実質的に同一の要素には同一の符号を付し、各要素が最初に登場した図面において当該要素の説明が行われ、以降の図面では特に必要がない限りその説明が省略される。明細書中に特段の断りが無い限り、各要素は一つに限定されず、複数存在してもよい。
【0010】
(1)基板処理装置の構成
本実施形態における基板処理装置は、1枚または複数枚の基板としてのウエハに各種の熱処理を施す枚葉式熱処理装置として構成されており、後述する電磁波を用いたアニール処理(改質処理)を行う装置として説明を行う。本実施形態における基板処理装置では、ウエハを処理室内部に収容した収納容器(キャリア)としてFOUP(Front Opening Unified Pod:以下、ポッドと称する)が使用される。ポッドは、ウエハを種々の基板処理装置間を搬送する為の搬送容器としても用いられる。
【0011】
図1、
図2および
図3に示すように、基板処理装置100は、ウエハ200を搬送する搬送室203を内部に有する搬送筐体202と、搬送筐体202の側壁に設けられ、ウエハ200を処理する処理室201-1、201-2をそれぞれ内部に有する後述する処理容器としてのケース102-1、102-2を備えている。また、処理室201-1、201-2の間には、冷却室204を形成する冷却ケース109が設けられている。
【0012】
搬送筐体202の前側である
図2の向かって右側(
図3の向かって下側)には、ポッド110の蓋を開閉し、ウエハ200を搬送室203に搬入・搬出するための、ポッド開閉機構としてのロードポートユニット(LP)106が配置されている。ロードポートユニット106は、筐体106aと、ステージ106bと、オープナ106cとを備える。ステージ106bは、ポッド110を載置し、搬送室203の筐体前方に形成された基板搬入搬出口134にポッド110を近接させるように構成され、オープナ106cによってポッド110に設けられている図示しない蓋を開閉させる。また、ロードポートユニット106は、ポッド110内部をN
2ガス等のパージガスでパージする可能な機能を有していてもよい。また、搬送筐体202は、搬送室203内をN
2などのパージガスを循環させるための後述するパージガス循環構造を有している。
【0013】
搬送筐体202の後側である
図2の向かって左側(
図3の向かって上側)には、処理室201-1、201-2を開閉するゲートバルブ(GV)205-1、205-2がそれぞれ配置されている。搬送室203には、ウエハ200を移載する基板移載機構である基板移載ロボット、基板搬送部としての移載機125が設置されている。移載機125は、ウエハ200を載置する載置部としてのツィーザ(アーム)125a-1、125a―2と、ツィーザ125a-1、125a―2のそれぞれを水平方向に回転または直動可能な移載装置125bと、移載装置125bを昇降させる移載装置エレベータ125cとで構成されている。ツィーザ125a-1、125a-2、移載装置125bおよび移載装置エレベータ125cの連続動作により、後述する基板保持具(基板保持部)217、冷却室204やポッド110にウエハ200を装填(チャージング)または脱装(ディスチャージング)することを可能な構成としている。以降、ケース102-1、102-2、処理室201-1、201-2、ツィーザ125a-1および125a-2のそれぞれは、特に区別して説明する必要が無い場合には、単にケース102、処理室201、ツィーザ125aとして記載する。
【0014】
ツィーザ125a-1は、通常のアルミ材質であって、低温および常温のウエハの搬送に用いられる。ツィーザ125a-2は、耐熱性が高く、熱伝導率の悪いアルミナや石英部材等の材質であって、高温および常温のウエハの搬送に用いられる。つまり、ツィーザ125a-1は低温用の基板搬送部であり、ツィーザ125a-2は高温用の基板搬送部である。高温用のツィーザ125a-2は、例えば、100℃以上、より好ましくは、200℃以上の耐熱性を有する様に構成するのが良い。低温用ツィーザ125a-1には、マッピングセンサを設置することが出来る。低温用ツィーザ125a-1にマッピングセンサを設けることにより、ロードポートユニット106内のウエハ200の枚数の確認、処理室201内のウエハ200の枚数の確認、冷却室204内のウエハ200の枚数の確認を行うことが可能になる。
【0015】
本実施形態の基板処理装置において、ツィーザ125a-1を低温用ツィーザとし、ツィーザ125a-2は高温用ツィーザとして説明を行うが、これに限定されない。ツィーザ125a-1を耐熱性が高く、熱伝導率の悪いアルミナや石英部材等の材質で構成し、高温および常温のウエハの搬送に用い、ツィーザ125a-2を、通常のアルミ材質で構成し、低温および常温のウエハの搬送に用いても良い。また、ツィーザ125a-1、125a-2の両方を、耐熱性が高く、熱伝導率の悪いアルミナや石英部材等の材質で構成しても良い。
【0016】
(処理炉)
図2の破線で囲まれた領域Aには、
図1に示すような基板処理構造を有する処理炉(処理室201)が構成される。
図3に示すように、本実施形態においては処理炉が複数設けられているが、処理炉の構成は同一である為、一つの構成を説明するに留め、他方の処理炉構成の説明は省略する。
【0017】
図1に示すように、処理炉は、金属などの電磁波を反射する材料で構成されるキャビティ(処理容器)としてのケース102を有している。また、金属材料で構成されたキャップフランジ(閉塞板)104が、図示を省略したシール部材としてのOリングを介してケース102の上端を閉塞するように構成する。主にケース102とキャップフランジ104の内側空間をウエハ200を処理する処理室201として構成している。ケース102の内部に電磁波を透過させる石英製の図示しない反応管を設置してもよく、反応管内部が処理室となるように処理容器を構成してもよい。また、キャップフランジ104を設けずに、天井が閉塞したケース102を用いて処理室201を構成するようにしてもよい。
【0018】
処理室201内には載置台210が設けられており、載置台210の上面には、ウエハ200を保持する基板保持具(基板保持部)としてのボート217が載置されている。ボート217には、処理対象であるウエハ200と、ウエハ200を挟み込むようにウエハ200の垂直方向上下に載置されたサセプタ103a、103bが所定の間隔で保持されている。このサセプタ103a、103bは、例えば、シリコンプレート(Si板)や炭化シリコンプレート(SiC板)などの材料としてウエハ200の上下に配置することにより、ウエハ200のエッジに対する電界強度が集中することを抑制する。すなわち、サセプタは、ウエハのエッジに対する電磁波の吸収を抑制するものである。また、サセプタ103a、103bの上面及び下面に、断熱板としての石英プレート101a、101bが所定の間隔で保持されるようにしても良い。本実施形態において、石英プレート101aと101bのそれぞれ、サセプタ103aと103bのそれぞれは同一の部品で構成さており、以後、特に区別して説明する必要が無い場合には、石英プレート101、サセプタ103と称して説明する。ボート217は複数のウエハ200を保持することが可能である。これにより、処理能力が向上する。
【0019】
処理容器としてのケース102は、例えば横断面が円形であり、平らな密閉容器として構成されている。また、下部容器としての搬送筐体202は、例えばアルミニウム(Al)やステンレス(SUS)などの金属材料、または、石英などにより構成されている。なお、ケース102に囲まれた空間を処理空間としての処理室(又は反応エリア)201と称し、搬送筐体202に囲まれた空間を搬送空間としての搬送室(又は搬送エリア)203と称する場合もある。なお、処理室201と搬送室203は、本実施形態のように水平方向に隣接させて構成することに限らず、垂直方向に隣接させ、所定の構造を有する基板保持具を昇降させる構成としてもよい。
【0020】
図1、
図2および
図3に示すように、搬送筐体202の側面には、ゲートバルブ205に隣接した基板搬入搬出口206が設けられており、ウエハ200は基板搬入搬出口206を介して処理室201と搬送室203との間を移動する。ゲートバルブ205または基板搬入搬出口206の周辺には、後述する電磁波の漏洩対策として、使用される電磁波の1/4波長の長さを有するチョーク構造が設けられている。
【0021】
ケース102の側面には、後に詳述する加熱装置としての電磁波供給部が設置されており、電磁波供給部から供給されたマイクロ波等の電磁波が処理室201に導入されてウエハ200等を加熱し、ウエハ200を処理する。電磁波供給部は基板搬入搬出口206の対向する位置に設けられる。
【0022】
載置台210は回転軸としてのシャフト255によって支持される。シャフト255は、処理室201の底部を貫通しており、更には処理室201の外部で回転動作を行う駆動機構267に接続されている。駆動機構267を作動させてシャフト255及び載置台210を回転させることにより、ボート217上に載置されるウエハ200を回転させることが可能となっている。なお、シャフト255下端部の周囲はベローズ212により覆れており、処理室201および搬送エリア203内は気密に保持されている。
【0023】
ここで、載置台210は基板搬入搬出口206の高さに応じて、駆動機構267によって、ウエハ200の搬送時にはウエハ200がウエハ搬送位置となるよう上昇または下降し、ウエハ200の処理時にはウエハ200が処理室201内の処理位置(ウエハ処理位置)まで上昇または下降するよう構成されていてもよい。
【0024】
処理室201の下方であって、載置台210の外周側には、処理室201の雰囲気を排気する排気部が設けられている。
図1に示すように、排気部には排気口221が設けられている。排気口221には排気管231が接続されており、排気管231には、処理室201内の圧力に応じて弁開度を制御するAPCバルブなどの圧力調整器244、真空ポンプ246が順に直列に接続されている。
【0025】
ここで、圧力調整器244は、処理室201内の圧力情報、後述する圧力センサ245からのフィードバック信号を受信して排気量を調整することができるものであればAPCバルブに限らず、通常の開閉バルブと圧力調整弁を併用するように構成されていてもよい。
【0026】
主に、排気口221、排気管231、圧力調整器244により排気部(排気系または排気ラインとも称する)が構成される。なお、載置台210を囲むように排気口を設け、ウエハ200の全周からガスを排気可能に構成してもよい。また、真空ポンプ246を排気部の構成に含めてもよい。
【0027】
キャップフランジ104には、不活性ガス、原料ガス、反応ガスなどの各種基板処理のための処理ガスを処理室201内に供給するためのガス供給管232が設けられている。このガス供給管232には、上流から順に、流量制御器(流量制御部)であるマスフローコントローラ(MFC)241、および、開閉弁であるバルブ243が設けられている。ガス供給管232の上流側には、例えば不活性ガスである窒素(N2)ガス源が接続され、MFC241、バルブ243を介して処理室201内へ供給される。主に、ガス供給管232、MFC241、バルブ243により、ガス供給系が構成される。ガス源をガス供給系に含めてもよい。基板処理の際に複数種類のガスを使用する場合には、ガス供給管232のバルブ243よりも下流側に、上流側から順に流量制御器であるMFCおよび開閉弁であるバルブが設けられたガス供給管が接続された構成を用いることで複数種類のガスを供給することができる。ガス種毎にMFC、バルブが設けられたガス供給管を設置してもよい。
【0028】
主に、ガス供給管232、MFC241、バルブ243によりガス供給系(ガス供給部)が構成される。ガス供給系に不活性ガスを流す場合には、不活性ガス供給系とも称する。
【0029】
キャップフランジ104には、非接触式の温度測定装置として温度センサ263が設置されている。温度センサ263により検出された温度情報に基づき後述するマイクロ波発振器655の出力を調整することで、基板を加熱し、基板温度が所望の温度分布となる。温度センサ263は、例えばIR(Infrared Radiation)センサなどの放射温度計で構成されている。温度センサ263は、石英プレート101aの表面温度、または、ウエハ200の表面温度を測定するように設置される。上述した発熱体としてのサセプタが設けられている場合にはサセプタの表面温度を測定するように構成してもよい。なお、本実施形態においてウエハ200の温度(ウエハ温度)と記載した場合は、後述する温度変換データによって変換されたウエハ温度、すなわち、推測されたウエハ温度のことを意味する場合と、温度センサ263によって直接ウエハ200の温度を測定して取得した温度を意味する場合と、それらの両方を意味する場合を指すものとして説明する。
【0030】
温度センサ263によって石英プレート101またはサセプタ103と、ウエハ200のそれぞれに対し、温度変化の推移を予め取得しておくことで石英プレート101またはサセプタ103と、ウエハ200の温度の相関関係を示した温度変換データを記憶装置121cまたは外部記憶装置123に記憶させてもよい。このように予め温度変換データを作成することによって、ウエハ200の温度は、石英プレート101の温度のみを測定することで、ウエハ200の温度を推測可能とし、推測されたウエハ200の温度を基に、マイクロ波発振器655の出力、すなわち加熱装置の制御を行うことが可能となる。
【0031】
なお、基板の温度を測定する手段として、上述した放射温度計に限らず、熱電対を用いて温度測定を行ってもよいし、熱電対と非接触式温度計を併用して温度測定を行ってもよい。ただし、熱電対を用いて温度測定を行った場合、熱電対をウエハ200の近傍に配置して温度測定を行う必要がある。すなわち、処理室201内に熱電対を配置する必要があるため、後述するマイクロ波発振器から供給されたマイクロ波によって熱電対自体が加熱されてしまうので正確に測温することができない。したがって、非接触式温度計を温度センサ263として用いることが好ましい。
【0032】
また、温度センサ263は、キャップフランジ104に設けることに限らず、載置台210に設けるようにしてもよい。また、温度センサ263は、キャップフランジ104や載置台210に直接設置するだけでなく、キャップフランジ104や載置台210に設けられた測定窓からの放射光を鏡等で反射させて間接的に測定するように構成されてもよい。さらに、温度センサ263は1つ設置することに限らず、複数設置するようにしてもよい。
【0033】
ケース102の側壁には電磁波導入ポート(マイクロ波導入ポート)653-1、653-2が設置されている。電磁波導入ポート653-1、653-2のそれぞれには処理室201内に電磁波(マイクロ波)を供給するための導波管654-1、654-2のそれぞれの一端が接続されている。導波管654-1、654-2それぞれの他端には処理室201内に電磁波を供給して加熱する加熱源としてのマイクロ波発振器(電磁波源、電磁波発振器)655-1、655-2が接続されている。マイクロ波発振器655-1、655-2はマイクロ波などの電磁波を導波管654-1、654-2にそれぞれ供給する。また、マイクロ波発振器655-1、655-2は、マグネトロンやクライストロンなどが用いられる。以降、電磁波導入ポート653-1、653-2、導波管654-1、654-2、マイクロ波発振器655-1、655-2は、特にそれぞれを区別して説明する必要のない場合には、電磁波導入ポート653、導波管654、マイクロ波発振器655と記載して説明する。
【0034】
マイクロ波発振器655によって生じる電磁波の周波数は、好ましくは13.56MHz以上24.125GHz以下の周波数範囲となるように制御される。さらに好適には、2.45GHzまたは5.8GHzの周波数となるように制御されることが好ましい。ここで、マイクロ波発振器655-1、655-2のそれぞれの周波数は同一の周波数としてもよいし、異なる周波数で設置されてもよい。
【0035】
また、本実施形態において、マイクロ波発振器655は、ケース102の側面に2つ配置されるように記載されているが、これに限らず、1つ以上設けられていればよく、また、ケース102の対向する側面等の異なる側面に設けられるように配置してもよい。主に、マイクロ波発振器655―1、655-2、導波管654-1、654-2および電磁波導入ポート653-1、653-2によって加熱装置としての電磁波供給部(電磁波供給装置、マイクロ波供給部、マイクロ波供給装置とも称する)が構成される。
【0036】
マイクロ波発振器655-1、655-2のそれぞれには後述するコントローラ121が接続されている。コントローラ121には処理室201内に収容される石英プレート101aまたは101b、若しくはウエハ200の温度を測定する温度センサ263が接続されている。温度センサ263は、上述した方法によって石英プレート101、またはウエハ200の温度を測定してコントローラ121に送信し、コントローラ121によってマイクロ波発振器655-1、655-2の出力を制御し、ウエハ200の加熱を制御する。なお、加熱装置による加熱制御の方法としては、マイクロ波発振器655へ入力する電圧を制御することでウエハ200の加熱を制御する方法と、マイクロ波発振器655の電源をONとする時間とOFFとする時間の比率を変更することでウエハ200の加熱を制御する方法などを用いることができる。
【0037】
ここで、マイクロ波発振器655-1、655-2は、コントローラ121から送信される同一の制御信号によって制御される。しかし、これに限らず、マイクロ波発振器655-1、655-2それぞれにコントローラ121から個別の制御信号を送信することでマイクロ波発振器655-1、655-2が個々に制御されるように構成してもよい。
【0038】
(制御装置)
図4に示すように、制御部(制御装置、制御手段)であるコントローラ121は、CPU(Central Processing Unit)121a、RAM(Random Access Memory)121b、記憶装置121c、I/Oポート121dを備えたコンピュータとして構成されている。RAM121b、記憶装置121c、I/Oポート121dは、内部バス121eを介して、CPU121aとデータ交換可能なように構成されている。コントローラ121には、例えばタッチパネル等として構成された入出力装置122が接続されている。
【0039】
記憶装置121cは、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)等で構成されている。記憶装置121c内には、基板処理装置の動作を制御する制御プログラムや、アニール(改質)処理の手順や条件等が記載されたプロセスレシピ等が、読み出し可能に格納されている。プロセスレシピは、後述する基板処理工程における各手順をコントローラ121に実行させ、所定の結果を得ることが出来るように組み合わされたものであり、プログラムとして機能する。以下、このプロセスレシピや制御プログラム等を総称して、単に、プログラムともいう。また、プロセスレシピを、単にレシピともいう。
【0040】
本明細書においてプログラムという言葉を用いた場合は、レシピ単体のみを含む場合、
制御プログラム単体のみを含む場合、または、それらの両方を含む場合がある。RAM1
21bは、CPU121aによって読み出されたプログラムやデータ等が一時的に保持さ
れるメモリ領域(ワークエリア)として構成されている。
【0041】
I/Oポート121dは、上述の移載機125、MFC241、バルブ243、圧力センサ245、APCバルブ244、真空ポンプ246、温度センサ263、駆動機構267、マイクロ波発振器655等に接続されている。
【0042】
CPU121aは、記憶装置121cから制御プログラムを読み出して実行すると共に、入出力装置122からの操作コマンドの入力等に応じて記憶装置121cからレシピ読み出すように構成されている。CPU121aは、読み出したレシピの内容に沿うように、移載機による基板の移載動作、MFC241による各種ガスの流量調整動作、バルブ243の開閉動作、圧力センサ245に基づくAPCバルブ244による圧力調整動作、真空ポンプ246の起動および停止、温度センサ263に基づくマイクロ波発振器655の出力調整動作、マイクロ波発振器655から出力されるマイクロ波のON/OFF動作、駆動機構267による載置台210(またはボート217)の回転および回転速度調節動作、または、昇降動作等を制御するように構成されている。
【0043】
コントローラ121は、外部記憶装置(例えば、ハードディスク等の磁気ディスク、CD等の光ディスク、MO等の光磁気ディスク、USBメモリ等の半導体メモリ)123に格納された上述のプログラムを、コンピュータにインストールすることにより構成することができる。記憶装置121cや外部記憶装置123は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体として構成されている。以下、これらを総称して、単に、記録媒体ともいう。本明細書において記録媒体という言葉を用いた場合は、記憶装置121c単体のみを含む場合、外部記憶装置123単体のみを含む場合、または、それらの両方を含む場合がある。なお、コンピュータへのプログラムの提供は、外部記憶装置123を用いず、インターネットや専用回線等の通信手段を用いて行ってもよい。
【0044】
図5に示すように、マイクロ波発振器655は、第1所定時間(T1)がONとなり、第2所定時間(T2)がOFFとなるパルス状に電磁波を供給する。ここで、第1所定時間と第2所定時間を可変可能である。例えば、パルス周波数は1~100kHzまで設定可能である。言い換えると、パルス周期(T=T1+T2)は10マイクロ秒~1秒まで設定可能である。また、例えば、デューティ比(D=T1/T)は10~90%設定可能である。この設定により、電源周波数(例えば、2.45GHz)分だけ電磁波が出力され、時間当たりの出力電力量はデューティ比の数値により減少する。
【0045】
マイクロ波発振器655から出力される電磁波のパルス周波数およびデューティ比は、入出力装置122から設定可能である。この設定においては、
図6に示すように、オペレータは、まず、パラメータ設定を確認し、次に、パルス値(パルス周波数)およびデューティ比を入力し、最後に、電源出力を確認する。
【0046】
(2)基板処理工程
上述の基板処理装置100の処理炉を用いて、半導体装置(デバイス)の製造工程の一工程として、例えば、ウエハ200上に形成された熱処理(改質処理)の対象となる処理対象膜FL1の改質(結晶化)方法の一例について、
図7に示した処理フローに沿って説明する。
【0047】
ウエハ200上には、
図8に示すように、第2膜としての酸化膜FL2、第1膜としての処理対象膜FL1が形成されている。処理対象膜FL1は、例えば、ドーパント(不純物)が添加された非晶質シリコン(Si)膜である。ドーパントは、例えば、リン(P)、ボロン(B)である。Pが添加(ドープ)されたシリコン膜をP-doped-Si膜という。酸化膜FL2は、例えば、シリコン酸化膜(SiO膜)である。
【0048】
なお、SiO膜は、反応室内を酸素雰囲気にしてシリコン基板の表面に酸素(O)を拡散させて形成される膜である。また、P-doped-Si膜は、P(リン)をイオン注入した膜である。これらSiO膜、P-doped-Si膜は、上述の基板処理装置100とは、別の基板処理装置で、例えば、バッチ式の基板処理装置やイオン注入装置によりウエハ200に成膜される。
【0049】
以下の説明において、基板処理装置100を構成する各部の動作はコントローラ121により制御される。また、上述した処理炉構造と同様に本実施形態における基板処理工程においても、処理内容、すなわちレシピについては複数設けられた処理炉において同一レシピを使用する為、一方の処理炉を使用した基板処理工程について説明するに留め、他方の処理炉を用いた基板処理工程の説明は省略する。
【0050】
本明細書において用いる「ウエハ」という用語は、ウエハそのものを意味する場合や、ウエハとその表面上に形成された所定の層や膜との積層体を意味する場合がある。本明細書において用いる「ウエハの表面」という言葉は、ウエハそのものの表面を意味する場合や、ウエハ上に形成された所定の層等の表面を意味する場合がある。本明細書において「ウエハ上に所定の層を形成する」と記載した場合は、ウエハそのものの表面上に所定の層を直接形成することを意味する場合や、ウエハ上に形成されている層等の上に所定の層を形成することを意味する場合がある。本明細書において「基板」という言葉を用いた場合も、「ウエハ」という言葉を用いた場合と同義である。
【0051】
まず、基板取出し工程(S801)の後、基板搬入工程(S802)が実施され、ウエハ200はゲートバルブ205の開閉動作によって所定の処理室201に搬入(ボートローディング)される。つまり、低温用のツィーザ125a-1、高温用のツィーザ125a-2に載置された2枚のウエハを、処理室201に搬入する。
【0052】
(炉内圧力・温度調整工程(S803))
処理室201へウエハ200の搬入が完了したら、所定の圧力(例えば10~102000Pa)となるよう処理室201内の雰囲気を制御する。具体的には、真空ポンプ246により排気しつつ、圧力センサ245により検出された圧力情報に基づいて圧力調整器244の弁開度をフィードバック制御し、処理室201内を所定の圧力とする。
【0053】
なお、本明細書における「10~102000Pa」のような数値範囲の表記は、下限値および上限値がその範囲に含まれることを意味する。よって、例えば、「10~102000Pa」とは「10Pa以上102000Pa以下」を意味する。他の数値範囲についても同様である。
【0054】
(不活性ガス供給工程(S804))
炉内圧力・温度調整工程S803によって処理室201内の圧力と温度を所定の値に制御すると、駆動機構267は、シャフト255を回転させ、載置台210上のボート217を介してウエハ200を回転させる。このとき、窒素ガス等の不活性ガスがガス供給管232を介して供給される(S804)。さらにこのとき、処理室201内の圧力は10~102000Paの範囲となる所定の値であって、例えば101300~101650Paとなるように調整される。なお、シャフトは基板搬入工程S402時、すなわち、ウエハ200を処理室201内に搬入完了後に回転させてもよい。
【0055】
不活性ガスとしては、窒素(N2)ガスの他、例えば、アルゴン(Ar)ガス、ヘリウム(He)ガス、ネオン(Ne)ガス、キセノン(Xe)ガス等の希ガスを用いることができる。
【0056】
(予備加熱工程(S805))
続いて、処理室201内を所定の圧力になると、マイクロ波発振器655は上述した各部を介して処理室201内にマイクロ波が供給する。マイクロ波出力は、後述する改質工程におけるマイクロ波の出力よりも小さく、マイクロ波供給のON時間と、ON時間よりも短いOFF時間とを所定回数または所定時間繰り返して、ウエハ200を加熱する予備加熱処理を行う。これにより、ウエハの温度上昇を緩やかにすることで、ウエハの反りや割れを防止できる。
【0057】
(改質工程(S806))
処理室201内を所定の圧力となるように維持しながら、マイクロ波発振器655は上述した各部を介して処理室201内にマイクロ波を供給してウエハ200を処理する(改質処理を行う)。マイクロ波は、熱伝導する前にマイクロ波の供給をOFF、昇温および加熱(熱平衡)を保つためにマイクロ波の供給をON、を繰り返すマイクロ波パルス照射が行われる。言い換えると、温度上昇速度を抑制させ、内部熱伝導(選択加熱と内部加熱)までの熱平衡を保ちながら加熱を行う。マイクロ波の連続照射時間が長いとジュール加熱(熱伝導)による加熱が支配的なるが、マイクロ波パルス照射によって内部熱伝導までに抑えられる。マイクロ波の供給のON時間とOFF時間を可変可能であるので、短い周期でON/OFFを繰り返することが可能である。これにより、熱平衡状態を保つので加熱選択性の維持が期待できる。熱拡散を抑制するため、好ましくは、ON時間は、1マイクロ秒オーダーにする。コントローラ121は、マイクロ波パルス照射により、処理対象膜FL1のドーパントを加熱するためにマイクロ波パルス照射をONし、酸化膜FL2が加熱される前に、すなわち、酸化膜FL2が加熱されないように、マイクロ波照射をOFFするように、マイクロ波発振器655を制御することが可能なように構成されている。
【0058】
例えば、マイクロ波電源の周波数は2.45GHzである。例えば、マイクロ波供給のON時間と、ON時間よりも長いOFF時間とを所定回数または所定時間繰り返して、ウエハ200を加熱する。ここで、好適には、ON時間は、0.6マイクロ秒超、10マイクロ秒未満とする。ON時間が0.6マイクロ秒以下であると加熱が不足してドーパントが活性化されない。ON時間が10マイクロ秒以上であると熱伝導により加熱が支配的になる。
【0059】
イオン注入によってドーパントが添加された処理対象膜FL1としてP-doped-Si膜を例にその反応モデルについて
図9を用いて説明する。P-doped-Si膜においては、未結合部(破線円で囲まれたVの周りのSiおよびドーパントとしてのPは未結合である)だけでなく、同時に双極子DPもできている。マイクロ波(Microwave)を供給すると、P-doped-Si膜中に双極子DPがあるためマイクロ波加熱でPの活性化が可能であり、マイクロ波のエネルギーによって双極子DPが徐々に減少すると共に未結合部分が徐々に補完される。Pの活性化により双極子DPが失われるため、同じエネルギーでは加熱ができなくなる。言い換えると、自己制限がかかるため、加熱が不足しているところのみ活性化が継続される。よって、マイクロ波加熱によりPのみが活性化され、熱伝導による不純物拡散が抑制される。言い換えると、熱拡散が抑制され、酸化膜FL2を加熱せずに処理対象膜FL1だけ加熱できる。
【0060】
(基板搬出工程(S807))
処理室201内の圧力を大気圧復帰させた後、ゲートバルブ205を開放し処理室201と搬送室203とを空間的に連通させる。その後、ボート217に載置されている加熱(処理)後の1枚のウエハ200を移載機125の高温用のツィーザ125a-2によって、搬送室203に搬出する(S807)。
【0061】
(基板冷却工程(S808))
高温用のツィーザ125a-2によって搬出された加熱(処理)後の1枚のウエハ200は、移載装置125bおよび移載装置エレベータ125cの連続動作により、冷却室204まで移動され、高温用のツィーザ125a-2によって、冷却室108内に、2枚のウエハ200が載置され、所定時間載置されることで冷却される(S808)。
【0062】
(基板収容工程(S809))
基板冷却工程S808によって冷却された2枚のウエハ200を、冷却室108から取り出し、所定のポッドに搬送する。
【0063】
上述では、半導体装置の製造工程の一工程について記したが、これに限らず、液晶パネルの製造工程のパターニング処理、太陽電池の製造工程のパターニング処理や、パワーデバイスの製造工程のパターニング処理などの、基板を処理する技術にも適用可能である。
【0064】
なお、本開示は、以上に説明した実施形態に限定されるものではなく、さらに、様々な変形例が含まれる。例えば、前記した実施形態は、本開示を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
【0065】
更に、上述した各構成、機能、制御部であるコントローラ等は、それらの一部又は全部を実現するプログラムを作成する例を中心に説明したが、それらの一部又は全部を例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現しても良いことは言うまでもない。すなわち、処理部の全部または一部の機能は、プログラムに代え、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路などにより実現してもよい。
【0066】
上述の態様では、一度に1枚または数枚の基板を処理する枚葉式の基板処理装置を用いて膜を形成する例について説明した。本開示は上述の態様に限定されず、例えば、一度に複数枚の基板を処理するバッチ式の基板処理装置を用いて膜を形成する場合にも、好適に適用することができる。また、上述の態様では、コールドウォール型の処理炉を有する基板処理装置を用いて膜を形成する例について説明した。本開示は上述の態様に限定されず、ホットウォール型の処理炉を有する基板処理装置を用いて膜を形成する場合にも、好適に適用することができる。
【0067】
これらの基板処理装置を用いる場合においても、上述の態様と同様な処理手順、処理条件にて各処理を行うことができ、上述の態様と同様の効果が得られる。
【符号の説明】
【0068】
100 基板処理装置
121 コントローラ(制御部)
201 処理室
655-1、655-2 マイクロ波発振器(電磁波発振器)