(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025005879
(43)【公開日】2025-01-17
(54)【発明の名称】食用油供給装置および食用油供給方法
(51)【国際特許分類】
B67C 3/28 20060101AFI20250109BHJP
G01F 1/00 20220101ALN20250109BHJP
【FI】
B67C3/28
G01F1/00 X
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023106293
(22)【出願日】2023-06-28
(71)【出願人】
【識別番号】302042678
【氏名又は名称】株式会社J-オイルミルズ
(74)【代理人】
【識別番号】110000442
【氏名又は名称】弁理士法人武和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】石川 千弘
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 篤史
(72)【発明者】
【氏名】源田 結香
【テーマコード(参考)】
2F030
3E079
【Fターム(参考)】
2F030CF08
3E079AA07
3E079AB01
3E079CC01
3E079DD02
3E079DD43
(57)【要約】
【課題】購入者が要求する量の食用油を精度良くかつ新鮮な状態で供給することが可能な食用油供給装置および食用油供給方法を提供する。
【解決手段】購入者が要求する量の食用油をボトルX内に自動で供給するオイルサーバー1,1A,1Bであって、油流出口13からボトルX内に流出される食用油の流量を制御する油用流量制御弁15と、ボトルXが載置台12に載置されていることを検出するボトルセンサ2,2Aと、購入者が要求する油量を入力するためのタッチパネル3と、油用流量制御弁15を制御するコントローラ4,4A,4Bと、を備え、コントローラ4,4A,4Bは、ボトルセンサ2,2Aから出力された載置検出信号およびタッチパネル3から出力された要求油量をそれぞれ取得し、取得した要求油量にしたがった油量制御信号を生成し、生成した油量制御信号を油用流量制御弁15に対して出力する。
【選択図】
図1B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
購入者が要求する量の食用油を容器内に自動で供給する食用油供給装置であって、
前記食用油を貯留する油タンクと、
前記容器が載置される載置台と、
前記載置台に載置された前記容器内に前記食用油を流出する油流出口と、
前記油タンクと前記油流出口とを接続して、前記油タンク内の前記食用油を前記油流出口へ導く油導出管と、
前記油導出管に設けられて、前記油流出口から流出される前記食用油の流量を制御する油用流量制御弁と、
前記容器が前記載置台に載置されていることを検出する容器センサと、
前記購入者が要求する前記食用油の量である要求油量を入力するための入力端末と、
前記油用流量制御弁を制御するコントローラと、を備え、
前記コントローラは、
前記容器センサから出力された載置検出信号および前記入力端末から出力された前記要求油量をそれぞれ取得し、
取得した前記要求油量にしたがった油量制御信号を生成し、
生成した前記油量制御信号を前記油用流量制御弁に対して出力する
ことを特徴とする食用油供給装置。
【請求項2】
請求項1に記載の食用油供給装置であって、
前記容器内に充填される窒素を貯留する窒素タンクと、
前記容器内に前記窒素を充填する窒素充填口と、
前記窒素タンクと前記窒素充填口とを接続して、前記窒素タンク内の前記窒素を前記窒素充填口へと導く窒素導出管と、
前記窒素導出管に設けられて、前記窒素充填口から噴射される前記窒素の流量を制御する窒素用流量制御弁と、をさらに備え、
前記コントローラは、
取得した前記要求油量に基づいて、前記容器内に充填される前記窒素の流量である窒素充填量を算出し、
算出した前記窒素充填量にしたがった窒素充填量制御信号を生成し、
前記油量制御信号を前記油用流量制御弁に対して出力した後、生成した前記窒素充填量制御信号を前記窒素用流量制御弁に対して出力する
ことを特徴とする食用油供給装置。
【請求項3】
請求項2に記載の食用油供給装置であって、
前記容器センサは、
前記載置台に載置された前記容器の容量を検出し、
前記コントローラは、
前記容器センサで検出された前記容器の容量および前記入力端末から出力された前記要求油量をそれぞれ取得し、
取得した前記容器の容量から前記要求油量を減算して前記窒素充填量を算出する
ことを特徴とする食用油供給装置。
【請求項4】
請求項1または2に記載の食用油供給装置であって、
前記容器の開口を閉塞する蓋を収容する蓋収容室と、
前記蓋収容室に収容されている前記蓋を前記容器の前記開口に取り付ける取付装置と、をさらに備え、
前記コントローラは、
前記油量制御信号を前記油用流量制御弁に対して出力した後、前記容器の前記開口への前記蓋の取り付けに係る指令信号を前記取付装置に対して出力する
ことを特徴とする食用油供給装置。
【請求項5】
購入者が要求する量の食用油を容器内に自動で供給する食用油供給方法であって、
前記食用油を貯留する油タンクと、
前記容器が載置される載置台と、
前記載置台に載置された前記容器内に前記食用油を流出する油流出口と、
前記油タンクと前記油流出口とを接続して、前記油タンク内の前記食用油を前記油流出口へ導く油導出管と、
前記油導出管に設けられて、前記油流出口から流出される前記食用油の流量を制御する油用流量制御弁と、
前記容器が前記載置台に載置されていることを検出する容器センサと、
前記購入者が要求する前記食用油の量である要求油量を入力するための入力端末と、
前記油用流量制御弁を制御するコントローラと、
を備えた食用油供給装置を用い、
前記コントローラが、前記容器センサから出力された載置検出信号および前記入力端末から出力された前記要求油量をそれぞれ取得するデータ取得ステップと、
前記コントローラが、前記データ取得ステップにて取得された前記要求油量にしたがった油量制御信号を生成する制御信号生成ステップと、
前記コントローラが、前記制御信号生成ステップにて生成された前記油量制御信号を前記油用流量制御弁に対して出力する信号出力ステップと、を含む
ことを特徴とする食用油供給方法。
【請求項6】
請求項5に記載の食用油供給方法であって、
前記コントローラが、前記データ取得ステップにて取得された前記要求油量に基づいて、前記容器内に充填される窒素の流量である窒素充填量を算出する窒素充填量算出ステップをさらに含み、
前記食用油供給装置は、
前記容器内に充填される前記窒素を貯留する窒素タンクと、
前記容器内に前記窒素を充填する窒素充填口と、
前記窒素タンクと前記窒素充填口とを接続して、前記窒素タンク内の前記窒素を前記窒素充填口へと導く窒素導出管と、
前記窒素導出管に設けられて、前記窒素充填口から噴射される前記窒素の流量を制御する窒素用流量制御弁と、をさらに備え、
前記制御信号生成ステップでは、
前記コントローラは、前記窒素充填量算出ステップにて算出された前記窒素充填量にしたがった窒素充填量制御信号をさらに生成し、
前記信号出力ステップでは、
前記コントローラは、前記制御信号生成ステップにて生成された前記油量制御信号を前記油用流量制御弁に対して出力した後、前記制御信号生成ステップにて生成された前記窒素充填量制御信号を前記窒素用流量制御弁に対してさらに出力する
ことを特徴とする食用油供給方法。
【請求項7】
請求項6に記載の食用油供給方法であって、
前記容器センサは、
前記載置台に載置された前記容器の容量を検出し、
前記データ取得ステップでは、
前記コントローラは、前記容器センサで検出された前記容器の容量および前記入力端末から出力された前記要求油量をそれぞれ取得し、
前記窒素充填量算出ステップでは、
前記コントローラは、前記データ取得ステップにて取得された前記容器の容量から前記要求油量を減算して前記窒素充填量を算出する
ことを特徴とする食用油供給方法。
【請求項8】
請求項5または6に記載の食用油供給方法であって、
前記食用油供給装置は、
前記容器の開口を閉塞する蓋を収容する蓋収容室と、
前記蓋収容室に収容されている前記蓋を前記容器の前記開口に取り付ける取付装置と、をさらに備え、
前記信号出力ステップでは、
前記コントローラは、前記油量制御信号を前記油用流量制御弁に対して出力した後、前記容器の前記開口への前記蓋の取り付けに係る指令信号を前記取付装置に対してさらに出力する
ことを特徴とする食用油供給方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器内に食用油を自動で供給する食用油供給装置および食用油供給方法に関する。
【背景技術】
【0002】
菜種油やごま油、オリーブオイルといった食用油は、一般に、スーパーマーケットなどの食料品を取り扱う小売店において、メーカー側が決めた規定の容量のボトルに個別に詰められた状態で販売されている。そのため、ボトルの容量が大きい場合には、購入者は、食用油を使い切ることができずに捨ててしまうことがある。
【0003】
近年、持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals、持続可能な開発のための2030アジェンダ、平成27(2015)年9月25日国連サミット採択、以下「SDGs」という)の推進に向けた取り組みが行われている。それに伴い、持続可能な生産消費形態の確保などのため、廃棄物の発生防止、廃棄物の削減、ならびに製品の再生利用および再利用によって廃棄物の発生を大幅に削減することなどを目指し、購入者が要求する量の食用油を小分けにして販売する小売店が登場している。
【0004】
このような小売店では、小分け販売する食用油を大容量の保存容器(オイルサーバ)に保存している。保存容器の一例として、特許文献1には、オリーブオイルなどの食用油が貯留された有底の筒状容器本体と、筒状容器本体の上部開口部を閉じて密閉する蓋体と、筒状容器本体の下部に設けられた食用油の流出口と、を備え、筒状容器本体の内部への空気の流入を遮断させるためのエア遮断機構が筒状容器本体または蓋体に設けられたものが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の保存容器から食用油を小分け販売する場合、店舗の販売員もしくは購入者自身が流出口を開いて筒状容器本体内の食用油を小分け用のボトルへ注ぐことになることから、購入者が要求する量の食用油を正確に注ぐことは難しい。そのため、小分け用のボトル内に注がれた食用油は、購入者が要求する量よりも多いまたは少ない可能性がある。また、食用油は、小分け用のボトル内に注がれた時点から酸化が始まるため、小分け用ボトル内の食用油を新鮮な状態に維持することは難しい。
【0007】
そこで、本発明の目的は、購入者が要求する量の食用油を精度良くかつ新鮮な状態で供給することが可能な食用油供給装置および食用油供給方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
[1]上記の目的を達成するために、本発明は、購入者が要求する量の食用油を容器内に自動で供給する食用油供給装置であって、前記食用油を貯留する油タンクと、前記容器が載置される載置台と、前記載置台に載置された前記容器内に前記食用油を流出する油流出口と、前記油タンクと前記油流出口とを接続して、前記油タンク内の前記食用油を前記油流出口へ導く油導出管と、前記油導出管に設けられて、前記油流出口から流出される前記食用油の流量を制御する油用流量制御弁と、前記容器が前記載置台に載置されていることを検出する容器センサと、前記購入者が要求する前記食用油の量である要求油量を入力するための入力端末と、前記油用流量制御弁を制御するコントローラと、を備え、前記コントローラは、前記容器センサから出力された載置検出信号および前記入力端末から出力された前記要求油量をそれぞれ取得し、取得した前記要求油量にしたがった油量制御信号を生成し、生成した前記油量制御信号を前記油用流量制御弁に対して出力することを特徴とする。
【0009】
[2]好ましくは、前記[1]に記載の食用油供給装置であって、前記容器内に充填される窒素を貯留する窒素タンクと、前記容器内に前記窒素を充填する窒素充填口と、前記窒素タンクと前記窒素充填口とを接続して、前記窒素タンク内の前記窒素を前記窒素充填口へと導く窒素導出管と、前記窒素導出管に設けられて、前記窒素充填口から噴射される前記窒素の流量を制御する窒素用流量制御弁と、をさらに備え、前記コントローラは、取得した前記要求油量に基づいて、前記容器内に充填される前記窒素の流量である窒素充填量を算出し、算出した前記窒素充填量にしたがった窒素充填量制御信号を生成し、前記油量制御信号を前記油用流量制御弁に対して出力した後、生成した前記窒素充填量制御信号を前記窒素用流量制御弁に対して出力することを特徴とする。
【0010】
[3]好ましくは、前記[2]に記載の食用油供給装置であって、前記容器センサは、前記載置台に載置された前記容器の容量を検出し、前記コントローラは、前記容器センサで検出された前記容器の容量および前記入力端末から出力された前記要求油量をそれぞれ取得し、取得した前記容器の容量から前記要求油量を減算して前記窒素充填量を算出することを特徴とする。
【0011】
[4]好ましくは、前記[1]または[2]に記載の食用油供給装置であって、前記容器の開口を閉塞する蓋を収容する蓋収容室と、前記蓋収容室に収容されている前記蓋を前記容器の前記開口に取り付ける取付装置と、をさらに備え、前記コントローラは、前記油量制御信号を前記油用流量制御弁に対して出力した後、前記容器の前記開口への前記蓋の取り付けに係る指令信号を前記取付装置に対して出力することを特徴とする。
【0012】
[5]また、本発明は、購入者が要求する量の食用油を容器内に自動で供給する食用油供給方法であって、前記食用油を貯留する油タンクと、前記容器が載置される載置台と、前記載置台に載置された前記容器内に前記食用油を流出する油流出口と、前記油タンクと前記油流出口とを接続して、前記油タンク内の前記食用油を前記油流出口へ導く油導出管と、前記油導出管に設けられて、前記油流出口から流出される前記食用油の流量を制御する油用流量制御弁と、前記容器が前記載置台に載置されていることを検出する容器センサと、前記購入者が要求する前記食用油の量である要求油量を入力するための入力端末と、前記油用流量制御弁を制御するコントローラと、を備えた食用油供給装置を用い、前記コントローラが、前記容器センサから出力された載置検出信号および前記入力端末から出力された前記要求油量をそれぞれ取得するデータ取得ステップと、前記コントローラが、前記データ取得ステップにて取得された前記要求油量にしたがった油量制御信号を生成する制御信号生成ステップと、前記コントローラが、前記制御信号生成ステップにて生成された前記油量制御信号を前記油用流量制御弁に対して出力する信号出力ステップと、を含むことを特徴とする。
【0013】
[6]好ましくは、前記[5]に記載の食用油供給方法であって、前記コントローラが、前記データ取得ステップにて取得された前記要求油量に基づいて、前記容器内に充填される窒素の流量である窒素充填量を算出する窒素充填量算出ステップをさらに含み、前記食用油供給装置は、前記容器内に充填される前記窒素を貯留する窒素タンクと、前記容器内に前記窒素を充填する窒素充填口と、前記窒素タンクと前記窒素充填口とを接続して、前記窒素タンク内の前記窒素を前記窒素充填口へと導く窒素導出管と、前記窒素導出管に設けられて、前記窒素充填口から噴射される前記窒素の流量を制御する窒素用流量制御弁と、をさらに備え、前記制御信号生成ステップでは、前記コントローラは、前記窒素充填量算出ステップにて算出された前記窒素充填量にしたがった窒素充填量制御信号をさらに生成し、前記信号出力ステップでは、前記コントローラは、前記制御信号生成ステップにて生成された前記油量制御信号を前記油用流量制御弁に対して出力した後、前記制御信号生成ステップにて生成された前記窒素充填量制御信号を前記窒素用流量制御弁に対してさらに出力することを特徴とする。
【0014】
[7]好ましくは、前記[6]に記載の食用油供給方法であって、前記容器センサは、前記載置台に載置された前記容器の容量を検出し、前記データ取得ステップでは、前記コントローラは、前記容器センサで検出された前記容器の容量および前記入力端末から出力された前記要求油量をそれぞれ取得し、前記窒素充填量算出ステップでは、前記コントローラは、前記データ取得ステップにて取得された前記容器の容量から前記要求油量を減算して前記窒素充填量を算出することを特徴とする。
【0015】
[8]好ましくは、前記[5]または[6]に記載の食用油供給方法であって、前記食用油供給装置は、前記容器の開口を閉塞する蓋を収容する蓋収容室と、前記蓋収容室に収容されている前記蓋を前記容器の前記開口に取り付ける取付装置と、をさらに備え、前記信号出力ステップでは、前記コントローラは、前記油量制御信号を前記油用流量制御弁に対して出力した後、前記容器の前記開口への前記蓋の取り付けに係る指令信号を前記取付装置に対してさらに出力することを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、購入者が要求する量の食用油を精度良くかつ新鮮な状態で供給することができる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1A】本発明の第1実施形態に係るオイルサーバーの一構成例を示す外観図である。
【
図1B】オイルサーバーのシステム構成の一例を示す図である。
【
図2】コントローラのハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図3】コントローラが有する機能を示す機能ブロック図である。
【
図4】コントローラで実行される処理の流れを示すフローチャートである。
【
図5】本発明の第2実施形態に係るオイルサーバーのシステム構成の一例を示す図である。
【
図6】第2実施形態に係るコントローラが有する機能を示す機能ブロック図である。
【
図7】第2実施形態に係るコントローラで実行される処理の流れを示すフローチャートである。
【
図8】第3実施形態に係るコントローラが有する機能を示す機能ブロック図である。
【
図9】第3実施形態に係るコントローラで実行される処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の各実施形態では、購入者が要求する量の食用油を容器内に自動で供給する食用油供給装置の一態様として、例えば、スーパーマーケットなどの小売店の各店舗内に設置され、顧客が要求する量の食用油を空のボトルに充填して顧客に提供するオイルサーバーについて説明する。
【0019】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態に係るオイルサーバー1について、
図1Aおよび
図1Bならびに
図2~4を参照して説明する。
【0020】
(オイルサーバー1の全体構成)
まず、第1実施形態に係るオイルサーバー1の全体構成について、
図1Aおよび
図1Bを参照して説明する。
【0021】
図1Aは、本発明の第1実施形態に係るオイルサーバー1の一構成例を示す外観図である。
図1Bは、オイルサーバー1のシステム構成の一例を示す図である。
【0022】
オイルサーバー1は、食用油を貯留する油タンク11と、ボトルXが載置される載置台12と、載置台12上に載置されたボトルX内に食用油を流出する油流出口13と、油タンク11内の食用油を油流出口13へ導く油導出管14と、油流出口13から流出される食用油の流量を制御する油用流量制御弁15と、ボトルXが載置台12に載置されていることを検出するボトルセンサ2(容器センサ)と、顧客が要求する食用油の量である要求油量を入力するための入力端末としてのタッチパネル3と、油用流量制御弁15を制御するコントローラ4と、これらを内部に収容する直方体状の筐体101と、を備えている。
【0023】
筐体101内では、食用油が常に新鮮な状態でボトルX内に供給されるよう、温度および湿度の管理が徹底されている。また、食用油は空気に触れると酸化が始まるため、筐体101内の各所において、できる限り食用油が空気に触れないような対策が講じられている。
【0024】
図1Aに示すように、筐体101には、正面部に開口102Aを有する供給エリア102が形成されている。この供給エリア102では、底部に載置台12が、天井部に油流出口13が、それぞれ配置されている。また、供給エリア102の開口102Aには、取っ手103Aを備えた透明な扉103が取り付けられている。これにより、外部の埃や塵などが供給エリア102内に侵入するのを防ぐことができる。さらに、扉103が透明であるため、購入者は、扉103を開かずとも供給エリア102にボトルXが存在しているか否かを確認することが可能となっている。
【0025】
オイルサーバー1により供給される食用油は、例えば菜種油やごま油、オリーブオイルなど、一般家庭で使用され得る食用油である。油タンク11内には、所定の一種類の食用油が貯留されていてもよいし、数種類の食用油が互いに混ざり合わない状態で貯留されていてもよい。なお、後者の場合には、顧客は、タッチパネル3を用いて、数種類の食用油の中から希望する種類の食用油を自由に選択することが可能である。
【0026】
図1Bに示すように、コントローラ4と油用流量制御弁15、ボトルセンサ2、およびタッチパネル3のそれぞれとは、例えばインターネット回線などの通信ネットワークを介して、直接的にまたは間接的に通信可能に接続されている。
【0027】
ボトルセンサ2は、載置台12に取り付けられ、例えば載置台12にかかる荷重を測定することにより、ボトルXが載置台12上に載置されているか否かを判定する。ボトルセンサ2は、ボトルXが載置台12に載置されていることを検出すると、コントローラ4に対して載置検出信号を出力する。
【0028】
タッチパネル3は、
図1Aに示すように、筐体101の正面部に設けられ、オイルサーバー1の操作に係る情報やオイルサーバー1の動作状況に係る情報をディスプレイに表示する。顧客は、タッチパネル3のディスプレイをタッチして、購入を希望する具体的な食用油の量、すなわち要求油量を入力する。タッチパネル3は、要求油量が入力されると、そのデータをコントローラ4に対して出力する。
【0029】
コントローラ4は、ボトルセンサ2によりボトルXが載置台12上に載置されたことが検出され、かつ、タッチパネル3に要求油量が入力されると、タッチパネル3に入力された要求油量にしたがった油量制御信号を生成し、油用流量制御弁15に対して出力する。
【0030】
図1Bに示すように、油導出管14は、油タンク11と油流出口13とを接続する配管である。油用流量制御弁15は、油導出管14上に設けられ、コントローラ4から出力された油量制御信号に基づいて弁開度が調整される。油タンク11から油導出管14を介して油流出口13に導かれる食用油は、油用流量制御弁15の弁開度に応じて、その流量が制御される。
【0031】
食用油を購入する場合、顧客は、まず、オイルサーバー1の載置台12に空の状態のボトルXを置く。続いて、顧客は、タッチパネル3を操作して要求油量を入力する。オイルサーバー1は、コントローラ4から出力された油量制御信号に基づいて、要求油量の食用油を油流出口13からボトルX内へと注ぐ。そして、オイルサーバー1は、ボトルX内への食用油の供給が完了すると、例えば音声やアラームなどを用いて、ボトルX内へ食用油の供給が完了したことを顧客に知らせる。
【0032】
(コントローラ4の機能を実現するハードウェア構成)
次に、コントローラ4の機能を実現するハードウェア構成について、
図2を参照して説明する。
【0033】
図2は、コントローラ4のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0034】
コントローラ4の機能を実現するコンピュータは、ハードウェア構成として、CPU(Central Processing Unit)40Aと、RAM(Random Access Memory)40Bと、ROM(Read Only Memory)40Cと、HDD(Hard Disk Drive)40Dと、I/F(Interface)40Eと、を備える。これらの各構成は、共通バス40Fを介してそれぞれ接続されている。
【0035】
CPU40Aは、演算手段であり、コントローラ4の全体の動作を制御する。
【0036】
RAM40Bは、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、例えばCPU40Aが管理情報を処理する際の作業領域として用いられる。
【0037】
ROM40Cは、読み出し専用の不揮発性の記憶媒体であり、ファームウェアなどのプログラムが格納されている。
【0038】
HDD40Dは、情報の読み書きが可能であって記憶容量が大きい不揮発性の記憶媒体であり、OS(Operating System)や後述する各種の情報処理を実行するための制御プログラムおよびアプリケーションプログラムなどが格納される。
【0039】
なお、HDD40Dは、不揮発性の記憶媒体として情報の格納および管理の機能を実現するものであれば、デバイスの種類は問わず、例えばSSD(Solid State Drive)などで代用することも可能である。
【0040】
I/F40Eは、通信ネットワークとの接続インターフェースであって、ボトルセンサ2、タッチパネル3、および油用流量制御弁がそれぞれ接続されている。
【0041】
このようなハードウェア構成を備えるコントローラ4は、ROM40Cに格納された制御プログラムや、HDD40Dなどの記憶媒体からRAM40Bにロードされた制御プログラムおよびアプリケーションプログラムを、CPU40Aが備える演算機能によって処理機能を実現する情報処理装置である。
【0042】
これら情報処理の実行によって、コントローラ4における種々の機能モジュールを含むソフトウェア制御部が構成される。このようにして構成されたソフトウェア制御部と、上記の構成を含むハードウェア資源との組み合わせによって、コントローラ4の機能を実現する機能ブロックが構成される。
【0043】
(コントローラ4の機能構成)
次に、コントローラ4が有する機能構成について、
図3を参照して説明する。
【0044】
図3は、コントローラ4が有する機能を示す機能ブロック図である。
【0045】
コントローラ4は、データ取得部41と、制御信号生成部42と、信号出力部43と、を含む。
【0046】
データ取得部41は、ボトルセンサ2から出力された載置検出信号と、タッチパネル
3から出力された要求油量と、を取得する。
【0047】
制御信号生成部42は、データ取得部41にて取得された要求油量にしたがった油量制御信号を生成する。
【0048】
信号出力部43は、制御信号生成部42にて生成された油量制御信号を油用流量制御弁15に対して出力する。
【0049】
(コントローラ4内で実行される処理)
次に、コントローラ4内で実行される処理の流れについて、
図4を参照して説明する。
【0050】
図4は、コントローラ4で実行される処理の流れを示すフローチャートである。
【0051】
コントローラ4では、まず、データ取得部41がボトルセンサ2から出力された載置検出信号を取得すると(ステップS401/YES;データ取得ステップ)、続いて、データ取得部41は、タッチパネル3から出力された要求油量Vdを取得する(ステップS402;データ取得ステップ)。
【0052】
次に、制御信号生成部42は、ステップS402において取得された要求油量Vdにしたがった油量制御信号を生成する(ステップS403;制御信号生成ステップ)。
【0053】
そして、信号出力部43は、ステップS403において生成された油量制御信号を油用流量制御弁15に対して出力し(ステップS404;信号出力ステップ)、コントローラ4における処理が終了する。
【0054】
なお、コントローラ4は、ステップS401においてデータ取得部41がボトルセンサ2から出力された載置検出信号を取得していない場合、すなわちボトルXが載置台12に載置されておらずボトルセンサ2がボトルXを検出していない場合には(ステップS401/NO)、データ取得部41がボトルセンサ2から出力された載置検出信号を取得するまで次のステップに進まない。
【0055】
このように、食用油を販売する店舗側は、ボトルXに充填される食用油の量がコントローラ4によって制御されるオイルサーバー1を用いることにより、オイルサーバー1を用いずに店舗の販売員もしくは購入者が食用油をボトルXに注ぐ場合と比べて、購入者が要求する量の食用油を精度良く提供することができる。さらに、店舗側は、オイルサーバー1を用いることにより、食用油を常に新鮮な状態でボトルXに供給することが可能となる。
【0056】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係るオイルサーバー1Aについて、
図5~7を参照して説明する。なお、以下において、第1実施形態に係るオイルサーバー1について説明したものと共通する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。このことは、第3実施形態についても同様とする。
【0057】
図5は、第2実施形態に係るオイルサーバー1Aのシステム構成の一例を示す図である。
【0058】
本実施形態に係るオイルサーバー1Aは、ボトルX内に充填される窒素を貯留する窒素タンク16と、ボトルX内に窒素を充填する窒素充填口17と、窒素タンク16内の窒素を窒素充填口17へと導く窒素導出管18と、窒素充填口17から噴射される窒素の流量を制御する窒素用流量制御弁19と、をさらに備えている。
【0059】
本実施形態では、オイルサーバー1Aは、食用油が供給されたボトルXに対して、さらに窒素を充填することにより、ボトルX内の食用油の酸化を防いで新鮮な状態を保っている。したがって、コントローラ4Aは、油用流量制御弁15を制御すると共に、窒素用流量制御弁19を制御する。
【0060】
コントローラ4Aは、タッチパネル3に要求油量が入力されると、その要求油量に基づいて、ボトルX内に充填される窒素の流量である窒素充填量を算出する。そして、コントローラ4Aは、要求油量にしたがった油量制御信号を油用流量制御弁15に対して出力するだけでなく、算出した窒素充填量にしたがった窒素充填量制御信号を生成して窒素用流量制御弁19に対して出力する。
【0061】
図5に示すように、窒素導出管18は、窒素タンク16と窒素充填口17とを接続する配管である。窒素用流量制御弁19は、窒素導出管18上に設けられ、コントローラ4から出力された窒素充填量制御信号に基づいて弁開度が調整される。窒素タンク16から窒素導出管18を介して窒素充填口17に導かれる窒素は、窒素用流量制御弁19の弁開度に応じて、その流量が制御される。
【0062】
本実施形態では、オイルサーバー1Aは、コントローラ4Aから出力された油量制御信号に基づいて要求油量の食用油を油流出口13からボトルX内へと注いだ後、コントローラ4Aから出力された窒素充填量制御信号に基づいて窒素を窒素充填口17からボトルX内へと噴射する。そして、オイルサーバー1Aは、ボトルX内への窒素の充填が完了すると、例えば音声やアラームなどを用いて、ボトルX内へ食用油の供給が完了したことを顧客に知らせる。
【0063】
次に、コントローラ4Aが有する機能構成について、
図6を参照して説明する。
【0064】
図6は、第2実施形態に係るコントローラ4Aが有する機能を示す機能ブロック図である。
【0065】
本実施形態に係るコントローラ4Aは、データ取得部41Aと、制御信号生成部42Aと、信号出力部43Aと、に加えて、窒素充填量算出部44を含む。
【0066】
データ取得部41Aは、ボトルセンサ2Aから、載置検出信号を取得すると共に、ボトルXの本体容量Vc(以下、単に「ボトル容量Vc」とする)を取得する。この「ボトルXの本体容量Vc」とは、載置台12上に載置された空の状態のボトルXの容量である。
【0067】
窒素充填量算出部44は、データ取得部41にて取得されたボトル容量Vcおよび要求油量に基づいて、ボトルX内に充填される窒素充填量Vfを算出する。より具体的には、窒素充填量算出部44は、ボトルXの本体容量Vcから要求油量Vdを減算して窒素充填量Vfを算出する(Vf=Vc-Vd)。
【0068】
制御信号生成部42Aは、データ取得部41にて取得された要求油量にしたがった油量制御信号を生成すると共に、窒素充填量算出部44にて算出された窒素充填量Vfにしたがった窒素充填量制御信号を生成する。
【0069】
信号出力部43Aは、制御信号生成部42Aにて生成された油量制御信号を油用流量制御弁15に対して出力し、その後、制御信号生成部42Aにて生成された窒素充填量制御信号を窒素用流量制御弁19に対して出力する。
【0070】
次に、コントローラ4A内で実行される処理の流れについて、
図7を参照して説明する。
【0071】
図7は、第2実施形態に係るコントローラ4Aで実行される処理の流れを示すフローチャートである。
【0072】
本実施形態に係るコントローラ4Aでは、ステップS401において載置検出信号が取得されてボトルXが載置台12上に載置されたと判定されると(ステップS401/YES)、続いて、データ取得部41Aは、タッチパネル3から出力された要求油量Vdおよびボトルセンサ2Aから出力されたボトル容量Vcをそれぞれ取得する(ステップS402A;データ取得ステップ)。
【0073】
続いて、コントローラ4Aでは、ステップS403に進む処理と並行して、窒素充填量算出部44が、ステップS402Aにおいて取得されたボトル容量Vcから要求油量Vdを減算して窒素充填量Vfを算出する(ステップS411;窒素充填量算出ステップ)。
【0074】
次に、制御信号生成部42Aは、ステップS411において算出された窒素充填量Vfにしたがった窒素充填量制御信号を生成する(ステップS412;制御信号生成ステップ)。
【0075】
そして、信号出力部43Aは、ステップS404において油量制御信号を油用流量制御弁15に対して出力した後、ステップS412において生成された窒素充填量制御信号を窒素用流量制御弁19に対して出力し(ステップS413;信号出力ステップ)、コントローラ4Aにおける処理が終了する。
【0076】
このように、本実施形態に係るオイルサーバー1Aでは、ボトルXに対し、要求油量の食用油が供給された後に窒素が充填されるため、ボトルX内に供給された食用油を新鮮な状態で保存しておくことが可能となる。
【0077】
さらに、本実施形態では、オイルサーバー1Aは、ボトル容量Vcから要求油量Vdを差し引いた分の窒素を充填することから、ボトルX内の空気が追い出されて窒素で満たされる。これにより、ボトルX内に供給された食用油は、空気に触れないため、より新鮮な状態を保つことができる。
【0078】
なお、オイルサーバー1Aは、必ずしもボトル容量Vcから要求油量Vdを差し引いた分の窒素を充填する必要はなく、少なくとも食用油を供給した後に窒素が充填されれば、窒素が充填されていない場合と比べて、ボトルX内に供給された食用油を新鮮な状態で保存しておくことが可能となる。
【0079】
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係るオイルサーバー1Bについて、
図8および
図9を参照して説明する。
【0080】
図8は、第3実施形態に係るオイルサーバー1Bのシステム構成の一例を示す図である。
【0081】
本実施形態に係るオイルサーバー1Bは、ボトルXの開口を閉塞する蓋(キャップ)を収容する蓋収容室51と、蓋収容室51に収容されている蓋をボトルXの開口に取り付ける取付装置52と、をさらに備えている。
【0082】
本実施形態では、オイルサーバー1Bは、その装置内でボトルXの開口に蓋を取付けて閉塞することにより、ボトルX内に供給された食用油の酸化を防ぐと共に、ボトルX内への異物(例えば埃など)の混入を防いでいる。
【0083】
したがって、コントローラ4Bは、油用流量制御弁15および窒素用流量制御弁19に加えて、取付装置52を制御する。なお、取付装置52によるボトルXの開口への蓋の取り付け方法については、既知の技術を用いた取り付け方法によるものとする。
【0084】
オイルサーバー1Bは、コントローラ4Bから出力された窒素充填量制御信号に基づいて窒素を窒素充填口17からボトルX内へと噴射して充填させた後、取付装置52を用いてボトルXの開口に蓋を取り付ける。そして、オイルサーバー1Bは、ボトルXの開口への蓋の取り付けが完了すると、例えば音声やアラームなどを用いて、ボトルX内へ食用油の供給が完了したことを顧客に知らせる。
【0085】
次に、コントローラ4B内で実行される処理の流れについて、
図9を参照して説明する。
【0086】
図9は、第3実施形態に係るコントローラ4Bで実行される処理の流れを示すフローチャートである。
【0087】
本実施形態に係るコントローラ4Bは、ステップS413までの処理は第2実施形態に係るコントローラ4Aと同様であるが、ステップS413において窒素充填量制御信号が窒素用流量制御弁19に対して出力された後、ボトルXの開口への蓋の取り付けに係る指令信号を取付装置52に対して出力してから(ステップS414)、処理を終了する。
【0088】
なお、
図9に示すフローチャートでは、ボトルXの開口への蓋の取り付けに係る構成を第2実施形態に組み合わせた場合について説明しているが、これに限られず、第1実施形態に組み合わせてもよい。
【0089】
このように、本実施形態に係るオイルサーバー1Bでは、取付装置52によりボトルXの開口への蓋の取り付けが行われることから、ボトルX内に供給した食用油をより新鮮な状態で顧客に提供することが可能となる。
【0090】
以上、本発明の実施形態について説明した。なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、本実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、本実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。またさらに、本実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
【0091】
例えば、上記実施形態では、食用油が供給される容器の一態様としてボトルXを例に挙げたが、必ずしもボトルXである必要はなく、食用油を貯留することが可能な容器であればその形態については特に制限はない。
【0092】
また、上記実施形態では、食用油供給装置の一態様としてスーパーマーケットなどの各店舗内に設置されるオイルサーバー1,1A,1Bについて説明したが、これに限られず、衛生管理が適切になされた環境下であれば店舗内に設置される装置に限定されなくともよい。
【0093】
また、上記実施形態では、入力端末の一態様としてタッチ操作可能なタッチパネル3を例に挙げたが、必ずしもタッチ操作可能な端末である必要はなく、要求油量を入力することが可能な端末であればその形態については特に制限はない。
【符号の説明】
【0094】
1,1A,1B:オイルサーバー(食用油供給装置)
2,2A:ボトルセンサ(容器センサ)
3:タッチパネル(入力端末)
4,4A,4B:コントローラ
11:油タンク
12:載置台
13:油流出口
14:油導出管
15:油用流量制御弁
16:窒素タンク
17:窒素充填口
18:窒素導出管
19:窒素用流量制御弁
51:蓋収容室
52:取付装置
X:ボトル(容器)