IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 三星エスディアイ株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-エネルギー貯蔵装置 図1
  • 特開-エネルギー貯蔵装置 図2
  • 特開-エネルギー貯蔵装置 図3
  • 特開-エネルギー貯蔵装置 図4
  • 特開-エネルギー貯蔵装置 図5
  • 特開-エネルギー貯蔵装置 図6
  • 特開-エネルギー貯蔵装置 図7
  • 特開-エネルギー貯蔵装置 図8
  • 特開-エネルギー貯蔵装置 図9
  • 特開-エネルギー貯蔵装置 図10
  • 特開-エネルギー貯蔵装置 図11
  • 特開-エネルギー貯蔵装置 図12
  • 特開-エネルギー貯蔵装置 図13
  • 特開-エネルギー貯蔵装置 図14
  • 特開-エネルギー貯蔵装置 図15
  • 特開-エネルギー貯蔵装置 図16
  • 特開-エネルギー貯蔵装置 図17
  • 特開-エネルギー貯蔵装置 図18
  • 特開-エネルギー貯蔵装置 図19
  • 特開-エネルギー貯蔵装置 図20
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025009799
(43)【公開日】2025-01-20
(54)【発明の名称】エネルギー貯蔵装置
(51)【国際特許分類】
   H01M 50/244 20210101AFI20250109BHJP
   H01M 50/251 20210101ALI20250109BHJP
【FI】
H01M50/244 A
H01M50/251
【審査請求】有
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024049752
(22)【出願日】2024-03-26
(31)【優先権主張番号】10-2023-0084880
(32)【優先日】2023-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】590002817
【氏名又は名称】三星エスディアイ株式会社
【氏名又は名称原語表記】SAMSUNG SDI Co., LTD.
【住所又は居所原語表記】150-20 Gongse-ro,Giheung-gu,Yongin-si, Gyeonggi-do, 446-902 Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】李 度衡
【テーマコード(参考)】
5H040
【Fターム(参考)】
5H040AA08
5H040AS01
5H040AT02
5H040AY03
5H040AY10
5H040CC12
(57)【要約】
【課題】バッテリーモジュールの落下を防止できるエネルギー貯蔵装置を提供する。
【解決手段】ラックフレーム;前記ラックフレームに設置されるトレー;前記トレー上に配置され、第1方向に移動することによって前記ラックフレームに挿入されるバッテリーモジュール;前記バッテリーモジュールと向かい合うように配置され、前記バッテリーモジュールの移動を案内するガイドレール;及び前記バッテリーモジュールと前記ガイドレールとの間に備えられ、前記バッテリーモジュールが前記第1方向と反対の第2方向に移動することを選択的に制限するストッパー;を含んでエネルギー貯蔵装置を構成する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラックフレーム;
前記ラックフレームに設置されるトレー;
前記トレー上に配置され、第1方向に移動することによって前記ラックフレームに挿入されるバッテリーモジュール;
前記バッテリーモジュールと向かい合うように配置され、前記バッテリーモジュールの移動を案内するガイドレール;及び
前記バッテリーモジュールと前記ガイドレールとの間に備えられ、前記バッテリーモジュールが前記第1方向と反対の第2方向に移動することを選択的に制限するストッパー;を含むことを特徴とするエネルギー貯蔵装置。
【請求項2】
前記ストッパーは、複数個で備えられ、複数個の前記ストッパーは、前記第1方向に沿って相互離隔するように配置されることを特徴とする、請求項1に記載のエネルギー貯蔵装置。
【請求項3】
前記ガイドレールは、
前記バッテリーモジュールと向かい合うように配置されるレール本体;及び
前記レール本体を貫通して形成され、第1端部、及び前記第1端部から前記第1方向に沿って離隔する第2端部を備えるレールホール;を含むことを特徴とする、請求項1に記載のエネルギー貯蔵装置。
【請求項4】
前記レールホールの長さは、前記バッテリーモジュールの長さより短いことを特徴とする、請求項3に記載のエネルギー貯蔵装置。
【請求項5】
前記ストッパーは、
前記バッテリーモジュールに移動可能に連結されるストッパー本体;及び
前記ストッパー本体に固定され、前記ストッパー本体の移動方向に沿って前記レールホールに挿入されたり、前記レールホールから離脱するフック;を含むことを特徴とする、請求項3に記載のエネルギー貯蔵装置。
【請求項6】
前記ストッパー本体は、弾性変形可能に備えられることを特徴とする、請求項5に記載のエネルギー貯蔵装置。
【請求項7】
前記ストッパー本体は、前記バッテリーモジュールに前記第1方向と交差する方向に往復移動可能に連結されることを特徴とする、請求項5に記載のエネルギー貯蔵装置。
【請求項8】
前記ストッパー本体は、
前記バッテリーモジュールに連結される固定端部;及び
前記固定端部から延長され、前記バッテリーモジュールと離隔する移動端部;を含み、
前記移動端部は、前記固定端部を中心に回転可能であることを特徴とする、請求項7に記載のエネルギー貯蔵装置。
【請求項9】
前記移動端部は、前記固定端部から前記第2方向に沿って延長されることを特徴とする、請求項8に記載のエネルギー貯蔵装置。
【請求項10】
前記フックは、
前記第1端部と向かい合うように配置される係止面;及び
前記係止面から前記第1方向に沿って延長され、前記係止面に対して傾斜するように配置されるガイド面;を含むことを特徴とする、請求項5に記載のエネルギー貯蔵装置。
【請求項11】
前記係止面は、前記バッテリーモジュールが前記第2方向に移動することによって前記第1端部と接触することを特徴とする、請求項10に記載のエネルギー貯蔵装置。
【請求項12】
前記係止面は、前記第1方向に対して垂直に配置されることを特徴とする、請求項10に記載のエネルギー貯蔵装置。
【請求項13】
前記ガイド面は、端部に向かうほど前記ストッパー本体との距離が減少することを特徴とする、請求項10に記載のエネルギー貯蔵装置。
【請求項14】
前記トレーと前記バッテリーモジュールとの間に備えられ、前記バッテリーモジュールの位置を整列させる整列部材;をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のエネルギー貯蔵装置。
【請求項15】
前記整列部材は、
前記トレー及び前記バッテリーモジュールのうちいずれか一つを貫通して形成される整列ホール;及び
前記トレー及び前記バッテリーモジュールのうち残りの一つから突出し、前記バッテリーモジュールの移動に連動しながら前記整列ホールに挿入されたり、前記整列ホールから離脱する整列突起;を含むことを特徴とする、請求項14に記載のエネルギー貯蔵装置。
【請求項16】
前記整列ホールは、前記第1方向に沿って順次羅列される第1整列ホール、第2整列ホール及び第3整列ホール;を含み、
前記整列突起は、前記第1方向に沿って順次羅列される第1整列突起、第2整列突起及び第3整列突起;を含むことを特徴とする、請求項15に記載のエネルギー貯蔵装置。
【請求項17】
前記第2整列ホールは、前記第1整列ホールと前記第1方向に対して交差する方向に交互に配置され、
前記第3整列ホールは、前記第1整列ホールと前記第1方向に対して並んだ方向に向かい合うように配置されることを特徴とする、請求項16に記載のエネルギー貯蔵装置。
【請求項18】
前記第1整列突起、前記第2整列突起及び前記第3整列突起の縁部は、傾斜するように形成されることを特徴とする、請求項16に記載のエネルギー貯蔵装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エネルギー貯蔵装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、エネルギー貯蔵装置(ESS、Energy Storage System)は、余剰電気を貯蔵したり、新再生エネルギーを活用して生産された電気を貯蔵できる装置である。エネルギー貯蔵装置は、複数のバッテリーモジュールをラックに設置し、複数のラックをコンテナに収容して構成され得る。バッテリーモジュールは、電気的に相互連結された複数の二次電池を多様な構造で集合して構成され得る。
【0003】
バッテリーモジュールは、前後方向にスライド移動しながらラックに挿入されたり、ラックから離脱し得る。しかし、このような過程でバッテリーモジュールが離脱方向に過度に移動する場合、バッテリーモジュールの落下によって部品が破損したり、安全事故が発生するおそれがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、バッテリーモジュールの落下を防止できるエネルギー貯蔵装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係るエネルギー貯蔵装置は、ラックフレーム;前記ラックフレームに設置されるトレー;前記トレー上に配置され、第1方向に移動することによって前記ラックフレームに挿入されるバッテリーモジュール;前記バッテリーモジュールと向かい合うように配置され、前記バッテリーモジュールの移動を案内するガイドレール;及び前記バッテリーモジュールと前記ガイドレールとの間に備えられ、前記バッテリーモジュールが前記第1方向と反対の第2方向に移動することを選択的に制限するストッパー;を含む。
【0006】
前記ストッパーは、複数個で備えられ、複数個の前記ストッパーは、前記第1方向に沿って相互離隔するように配置されてもよい。
【0007】
前記ガイドレールは、前記バッテリーモジュールと向かい合うように配置されるレール本体;及び前記レール本体を貫通して形成され、第1端部、及び前記第1端部から前記第1方向に沿って離隔する第2端部を備えるレールホール;を含むことができる。
【0008】
前記レールホールの長さは、前記バッテリーモジュールの長さより短くてもよい。
【0009】
前記ストッパーは、前記バッテリーモジュールに移動可能に連結されるストッパー本体;及び前記ストッパー本体に固定され、前記ストッパー本体の移動方向に沿って前記レールホールに挿入されたり、前記レールホールから離脱するフック;を含むことができる。
【0010】
前記ストッパー本体は、弾性変形可能に備えられてもよい。
【0011】
前記ストッパー本体は、前記バッテリーモジュールに前記第1方向と交差する方向に往復移動可能に連結されてもよい。
【0012】
前記ストッパー本体は、前記バッテリーモジュールに連結される固定端部;及び前記固定端部から延長され、前記バッテリーモジュールと離隔する移動端部;を含み、前記移動端部は、前記固定端部を中心に回転可能であってもよい。
【0013】
前記移動端部は、前記固定端部から前記第2方向に沿って延長されてもよい。
【0014】
前記フックは、前記第1端部と向かい合うように配置される係止面;及び前記係止面から前記第1方向に沿って延長され、前記係止面に対して傾斜するように配置されるガイド面;を含むことができる。
【0015】
前記係止面は、前記バッテリーモジュールが前記第2方向に移動することによって前記第1端部と接触し得る。
【0016】
前記係止面は、前記第1方向に対して垂直に配置されてもよい。
【0017】
前記ガイド面は、端部に向かうほど前記ストッパー本体との距離が減少し得る。
【0018】
前記トレーと前記バッテリーモジュールとの間に備えられ、前記バッテリーモジュールの位置を整列させる整列部材;をさらに含むことができる。
【0019】
前記整列部材は、前記トレー及び前記バッテリーモジュールのうちいずれか一つを貫通して形成される整列ホール;及び前記トレー及び前記バッテリーモジュールのうち残りの一つから突出し、前記バッテリーモジュールの移動に連動しながら前記整列ホールに挿入されたり、前記整列ホールから離脱する整列突起;を含むことができる。
【0020】
前記整列ホールは、前記第1方向に沿って順次羅列される第1整列ホール、第2整列ホール及び第3整列ホール;を含み、前記整列突起は、前記第1方向に沿って順次羅列される第1整列突起、第2整列突起及び第3整列突起;を含むことができる。
【0021】
前記第2整列ホールは、前記第1整列ホールと前記第1方向に対して交差する方向に交互に配置され、前記第3整列ホールは、前記第1整列ホールと前記第1方向に対して並んだ方向に向かい合うように配置されてもよい。
【0022】
前記第1整列突起、前記第2整列突起及び前記第3整列突起の縁部は、傾斜するように形成されてもよい。
【発明の効果】
【0023】
本発明に係るエネルギー貯蔵装置は、ストッパーによってバッテリーモジュールがラックフレームから離脱する過程でバッテリーモジュールが設定距離以上移動することを制限することによってバッテリーモジュールの落下を防止し、落下による装備の破損及び安全事故を予防することができる。
【0024】
本発明に係るエネルギー貯蔵装置は、複数個のストッパーがバッテリーモジュールの長さ方向に離隔されることによってバッテリーモジュールの離脱程度を多段で調節できるので、バッテリーモジュールの脱去作業の安定性をより向上させることができる。
【0025】
本発明に係るエネルギー貯蔵装置は、ストッパー本体の移動によってバッテリーモジュールの移動を選択的に制限できることによって、脱去作業の便宜性をより向上させることができる。
【0026】
本発明に係るエネルギー貯蔵装置は、係止面に対して傾斜するように配置されたガイド面によってバッテリーモジュールをラックフレームに円滑に挿入することができる。
【0027】
本発明に係るエネルギー貯蔵装置は、ガイドレール及び整列部材によってバッテリーモジュールが正しい移動方向に沿って移動し、正位置に位置するように誘導することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】本発明の一実施例に係るエネルギー貯蔵装置の構成を概略的に示す斜視図である。
図2】本発明の一実施例に係るエネルギー貯蔵装置の構成を概略的に示す平面図である。
図3】本発明の一実施例に係るエネルギー貯蔵装置の構成を概略的に示す側面図である。
図4】本発明の一実施例に係るガイドレールの構成を概略的に示す斜視図である。
図5】本発明の一実施例に係るストッパーの設置状態を概略的に示す斜視図である。
図6】本発明の一実施例に係るストッパーの構成を概略的に示す拡大図である。
図7】本発明の一実施例に係るストッパーの構成を概略的に示す側面図である。
図8】本発明の一実施例に係るストッパーの構成を概略的に示す平面図である。
図9】本発明の一実施例に係る整列部材の構成を概略的に示す断面図である。
図10】本発明の一実施例に係る整列ホールの構成を概略的に示す平面図である。
図11】本発明の一実施例に係る整列突起の構成を概略的に示す斜視図である。
図12】本発明の一実施例に係るエネルギー貯蔵装置において、バッテリーモジュールがラックフレームに挿入される過程を概略的に示す図である。
図13】本発明の一実施例に係るエネルギー貯蔵装置において、バッテリーモジュールがラックフレームに挿入される過程を概略的に示す図である。
図14】本発明の一実施例に係るエネルギー貯蔵装置において、バッテリーモジュールがラックフレームに挿入される過程を概略的に示す図である。
図15】本発明の一実施例に係るエネルギー貯蔵装置において、バッテリーモジュールがラックフレームに挿入される過程を概略的に示す図である。
図16】本発明の一実施例に係るエネルギー貯蔵装置において、バッテリーモジュールがラックフレームに挿入される過程を概略的に示す図である。
図17】本発明の一実施例に係るエネルギー貯蔵装置において、バッテリーモジュールがラックフレームから離脱する過程を概略的に示す図である。
図18】本発明の一実施例に係るエネルギー貯蔵装置において、バッテリーモジュールがラックフレームから離脱する過程を概略的に示す図である。
図19】本発明の一実施例に係るエネルギー貯蔵装置において、バッテリーモジュールがラックフレームから離脱する過程を概略的に示す図である。
図20】本発明の一実施例に係るエネルギー貯蔵装置において、バッテリーモジュールがラックフレームから離脱する過程を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、添付の各図面を参照して、本発明に係るエネルギー貯蔵装置の実施例を説明する。
【0030】
この過程で図面に示した各線の太さや構成要素の大きさなどは、説明の明瞭性と便宜上、誇張して図示する場合がある。また、後述する各用語は、本発明での機能を考慮して定義された用語であって、これは、ユーザー及び運用者の意図又は慣例によって変わり得る。そのため、これらの各用語に対しては、本明細書全般にわたった内容に基づいて定義しなければならない。
【0031】
また、本明細書において、一つの部分が他の部分と「連結(又は接続)」されているとしたとき、これは、「直接連結(又は接続)」されている場合のみならず、その中間に他の部材を挟んで「間接的に連結(又は接続)」されている場合も含む。本明細書において、一つの部分が一つの構成要素を「含む(又は備える)」としたとき、これは、特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除外するのではなく、他の構成要素をさらに「含む(又は備える)」ことができることを意味する。
【0032】
また、本明細書全体にわたって同一の参照符号は、同一の構成要素を称することができる。同一の参照符号又は類似する各参照符号は、特定の図面で言及又は説明していなくても、それらの各符号は、他の図面に基づいて説明され得る。また、特定の図面に参照符号が表示されていない部分があったとしても、その部分は、他の各図面に基づいて説明され得る。また、本出願の各図面に含まれた細部の各構成要素の個数、形状、大きさ及び大きさの相対的な差などは、理解の便宜のために設定されたものであって、各実施例を制限するものではなく、多様な形態で具現され得る。
【0033】
図1は、本発明の一実施例に係るエネルギー貯蔵装置の構成を概略的に示す斜視図で、図2は、本発明の一実施例に係るエネルギー貯蔵装置の構成を概略的に示す平面図で、図3は、本発明の一実施例に係るエネルギー貯蔵装置の構成を概略的に示す側面図である。
【0034】
図1乃至図3を参照すると、本実施例に係るエネルギー貯蔵装置は、ラックフレーム100、トレー200、バッテリーモジュール300、ガイドレール400、及びストッパー500を含む。
【0035】
ラックフレーム100は、内部にバッテリーモジュール300が収容され得る空間を設ける。本実施例に係るラックフレーム100は、内部が空洞になっているボックス又は骨組みの形態を有することができる。ラックフレーム100は、建物の室内に配置されてもよく、コンテナ、キャビネットなどの内部に配置されることも可能である。ラックフレーム100は、バッテリーモジュール300から加えられる荷重による破損が防止され得るようにスチールなどの高い剛性の材質で形成されてもよい。ラックフレーム100の形状は、図1に示した直方体の形状以外にも、多面体、円筒などの多様な形状に設計変更が可能である。
【0036】
ラックフレーム100は、第1面101と、第1面101の反対側に位置した第2面102とを含むことができる。第1面101と第2面102は、図1を基準にしてX軸と並んだ方向に沿って互いに平行に向かい合うように配置されてもよい。第1面101は、開放されるように形成され、ラックフレーム100の内部空間と外部空間とを連通させることができる。
【0037】
以下で叙述する第1方向Aは、ラックフレーム100の第1面101から第2面102に向かう間に、図1を基準にしてX軸と並んだ方向であってもよい。また、第2方向Bは、第1方向Aの反対方向、すなわち、ラックフレーム100の第2面102から第1面101に向かう方向のうち、X軸と並んだ方向であってもよい。
【0038】
トレー200は、ラックフレーム100の内部に設置され、ラックフレーム100の内部空間を区画する。本実施例に係るトレー200は、略平板の形態を有するように形成されてもよい。トレー200は、溶接などによってラックフレーム100に一体に固定されたり、ボルティング、嵌合などによってラックフレーム100に着脱可能に組み立てられてもよい。トレー200は、ラックフレーム100の底面に対して水平に配置されてもよい。トレー200は、複数個で備えられてもよい。複数個のトレー200は、ラックフレーム100の内部で上下、すなわち、図1を基準にしてZ軸方向に沿って積層されてもよい。後述するトレー200の個数、隣り合う各トレー200の間の間隔、およびバッテリーモジュール300の高さは、多様に設計変更が可能である。トレー200は、バッテリーモジュール300から加えられる荷重による破損が防止され得るようにスチールなどの高い剛性の材質で形成されてもよい。
【0039】
バッテリーモジュール300は、充電及び放電動作によって電力を貯蔵したり、貯蔵された電力を外部の電子機器(図示せず)に供給する。バッテリーモジュール300は、略ボックスの形態を有するモジュールケースと、モジュールケースの内部に配置される複数個のバッテリーセルと、冷却水が流動しながらバッテリーセルを冷却させる冷却プレートとを含むことができる。バッテリーセルは、パウチ型二次電池、角形二次電池又は円筒形二次電池であってもよい。
【0040】
バッテリーモジュール300は、長さ方向が第1方向Aと並んで配置されてもよい。バッテリーモジュール300は、ラックフレーム100の外側で第1面101と向かい合うように配置された状態で、第1方向Aに移動することによって第1面101を介してラックフレーム100の内部に挿入され得る。その一方で、バッテリーモジュール300は、ラックフレーム100の内部に挿入された状態で、第2方向Bに移動することによって第1面101を介してラックフレーム100の外部に離脱し得る。
【0041】
バッテリーモジュール300は、ラックフレーム100の内部でトレー200上に配置されてもよい。より具体的には、バッテリーモジュール300は、下面がトレー200の上面に接触してもよい。
【0042】
バッテリーモジュール300は、複数個で備えられてもよい。複数個のバッテリーモジュール300は、ラックフレーム100の内部で第1方向Aと垂直な方向、すなわち、図1を基準にしてY軸及びZ軸方向に沿って複数個の列に配置されてもよい。Z軸方向に沿って配置された複数個のバッテリーモジュール300は、それぞれのトレー200上に配置されてもよい。
【0043】
ガイドレール400は、バッテリーモジュール300と向かい合うように配置され、バッテリーモジュール300の移動を案内する。すなわち、ガイドレール400は、バッテリーモジュール300がラックフレーム100の内部に挿入されたり、ラックフレーム100の内部から離脱する過程でラックフレーム100の移動方向が第1方向A又は第2方向Bを維持するように誘導する構成として機能することができる。
【0044】
図4は、本発明の一実施例に係るガイドレールの構成を概略的に示す斜視図である。
【0045】
図1乃至図4を参照すると、本実施例に係るガイドレール400は、レール本体410、及びレールホール420を含むことができる。
【0046】
レール本体410は、ラックフレーム100の内部でバッテリーモジュール300と向かい合うように配置される。本実施例に係るレール本体410は、略板の形態を有するように形成され、バッテリーモジュール300の側面と平行に向かい合うように配置されてもよい。レール本体410は、長さ方向が第1方向Aと並んで配置されてもよい。レール本体410は、トレー200に固定されてもよく、ラックフレーム100に固定されることも可能である。レール本体410は、バッテリーモジュール300の側面に直接接触してもよく、バッテリーモジュール300の側面から所定間隔だけ離隔することも可能である。レール本体410は、複数個で備えられてもよい。複数個のレール本体410のうちいずれか一対のレール本体410は、それぞれのバッテリーモジュール300の両側面と個別的に向かい合うように配置されてもよい。
【0047】
レールホール420は、レール本体410を貫通して形成されてもよい。より具体的には、レールホール420は、バッテリーモジュール300の側面に対して垂直な方向(図1を基準にしてY軸と並んだ方向)に沿ってレール本体410を貫通し得る。レールホール420の長さは、バッテリーモジュール300及びレール本体410の長さより短くてもよい。
【0048】
レールホール420は、第1端部421と、第1端部421から第1方向Aに沿って離隔する第2端部422とを含むことができる。第1端部421と第2端部422は、それぞれレールホール420の両端部に配置されたレールホール420とレール本体410との境界面であってもよい。第1端部421は、ラックフレーム100の第1面101に向かうように配置され、第2端部422は、ラックフレーム100の第2面102に向かうように配置されてもよい。
【0049】
ストッパー500は、バッテリーモジュール300とガイドレール400との間に備えられ、バッテリーモジュール300が第2方向Bに移動することを選択的に制限する。すなわち、ストッパー500は、バッテリーモジュール300がラックフレーム100から離脱する場合、バッテリーモジュール300が第2方向Bに移動することを制限又は許容する構成として機能することができる。これによって、ストッパー500は、バッテリーモジュール300がラックフレーム100から離脱する過程でバッテリーモジュール300が第2方向Bに急激に移動することを防止することによって、バッテリーモジュール300の落下を防止することができる。
【0050】
ストッパー500は、複数個で備えられてもよい。複数個のストッパー500は、第1方向Aに沿って相互離隔するように配置されてもよい。これによって、複数個のストッパー500は、バッテリーモジュール300が第2方向Bに移動することを多段で制限することによって、バッテリーモジュール300の脱去作業の安定性をより向上させることができる。複数個のストッパー500は、Y軸方向に対して垂直なバッテリーモジュール300の両側面に対称に配置されてもよい。
【0051】
図5は、本発明の一実施例に係るストッパーの設置状態を概略的に示す斜視図で、図6は、本発明の一実施例に係るストッパーの構成を概略的に示す拡大図で、図7は、本発明の一実施例に係るストッパーの構成を概略的に示す側面図で、図8は、本発明の一実施例に係るストッパーの構成を概略的に示す平面図である。
【0052】
図5乃至図8を参照すると、本実施例に係るストッパー500は、ストッパー本体510、及びフック520を含むことができる。
【0053】
ストッパー本体510は、バッテリーモジュール300に移動可能に連結され、後述するフック520を支持する。ストッパー本体510は、外部から印加される外力によって移動し、ガイドレール400に対するフック520の相対位置を調節する構成として機能することができる。
【0054】
本実施例に係るストッパー本体510は、略平板の形態を有するように形成されてもよい。ストッパー本体510は、別途の外力が加えられない初期位置で内側面及び外側面がそれぞれバッテリーモジュール300の側面及びレール本体410と平行に向かい合うように配置されてもよい。ストッパー本体510は、バッテリーモジュール300に第1方向Aと交差する方向に往復移動可能に連結されてもよい。より具体的には、図6に示したように、ストッパー本体510は、バッテリーモジュール300の側面に固定される固定端部511と、固定端部511から延長される移動端部512とを含むことができる。移動端部512は、固定端部511から第2方向Bに沿って延長され、バッテリーモジュール300の側面と離隔するように配置されてもよい。移動端部512は、固定端部511を中心に時計方向又は反時計方向に回転し得る。例えば、レール本体410と向かい合うストッパー本体510の外側面にバッテリーモジュール300の側面に向かう加圧力が加えられる場合、移動端部512は、固定端部511を中心にバッテリーモジュール300の側面に向かって回転し得る。
【0055】
ストッパー本体510は、弾性変形可能に備えられてもよい。これによって、ストッパー本体510は、外部から印加される外力が除去される場合、それ自体の弾性復元力によって初期位置に復帰し得る。例えば、ストッパー本体510は、十分な剛性を有し、弾性変形可能なプラスチック材質で形成されてもよい。
【0056】
フック520は、ストッパー本体510に固定され、ストッパー本体510の移動方向に沿ってレールホール420に挿入されたり、レールホール420から離脱する。フック520は、ストッパー本体510が初期位置に位置した状態でレール本体410と向かい合うことによって、レールホール420に挿入された状態に維持され得る。フック520は、レールホール420に挿入された状態でバッテリーモジュール300と共に第1方向A又は第2方向Bに移動してもよい。フック520の上下幅は、レールホール420の上下幅より小さく形成されてもよい。これによって、フック520は、レールホール420の内部で円滑に移動し得る。
【0057】
フック520は、レールホール420の内部で第2方向Bに設定距離以上移動することによって、レール本体410との干渉によってバッテリーモジュール300の第2方向Bへの移動を制限することができる。この状態で、フック520は、ストッパー本体510の移動によってレールホール420から離脱する場合にのみ、バッテリーモジュール300が第2方向Bに移動することを許容することができる。
【0058】
一方、フック520は、レールホール420への挿入有無とは関係なく、バッテリーモジュール300が第1方向Aに移動することを常時許容することができる。すなわち、フック520は、バッテリーモジュール300がラックフレーム100から離脱する場合にのみ、バッテリーモジュール300の移動を選択的に制限することができる。
【0059】
本実施例に係るフック520は、係止面521、及びガイド面522を含むことができる。
【0060】
係止面521は、フック520の一側に配置され、フック520がレールホール420に挿入された場合、レールホール420の第1端部421と向かい合うように配置されてもよい。係止面521は、第1方向A及び第2方向Bに対して垂直な平面の形態を有することができる。係止面521は、フック520がレールホール420に挿入された状態でバッテリーモジュール300が第2方向Bに設定距離以上移動することによってレールホール420の第1端部421と接触し、バッテリーモジュール300が第2方向Bに移動することを制限することができる。
【0061】
ガイド面522は、フック520の他側に配置され、係止面521から第1方向Aに沿って延長されてもよい。ガイド面522は、係止面521に対して傾斜するように配置されてもよい。例えば、ガイド面522は、端部、すなわち、第1方向Aに向かうほどストッパー本体510との距離が漸進的に減少する傾斜面の形態を有することができる。これによって、ガイド面522は、バッテリーモジュール300がラックフレーム100に挿入される場合、レール本体410と接触し、ストッパー本体510の移動端部512をバッテリーモジュール300の側面に向かう方向に回転させることができる。
【0062】
本実施例に係るエネルギー貯蔵装置は、整列部材600をさらに含むことができる。
【0063】
整列部材600は、トレー200とバッテリーモジュール300との間に備えられ、バッテリーモジュール300の位置を整列させる。すなわち、整列部材600は、バッテリーモジュール300がラックフレーム100に挿入された場合、バッテリーモジュール300をトレー200上の正位置に位置させる構成として機能することができる。また、整列部材600は、バッテリーモジュール300がラックフレーム100に挿入されたり、ラックフレーム100から離脱する過程でバッテリーモジュール300の第1方向A又は第2方向Bへの急激な移動を制限する構成として機能することができる。これによって、整列部材600は、ストッパー500に過度な荷重が付加されることを防止することができる。
【0064】
図9は、本発明の一実施例に係る整列部材の構成を概略的に示す断面図である。
【0065】
図9を参照すると、本実施例に係る整列部材600は、整列ホール610、及び整列突起620を含むことができる。
【0066】
整列ホール610は、トレー200及びバッテリーモジュール300のうちいずれか一つを貫通して形成される。以下では、整列ホール610がトレー200に形成されたことを例に挙げて説明する。しかし、整列ホール610は、これに限定されるものではなく、バッテリーモジュール300に形成されることも可能である。
【0067】
図10は、本発明の一実施例に係る整列ホールの構成を概略的に示す平面図である。
【0068】
図9及び図10を参照すると、本実施例に係る整列ホール610は、第1整列ホール611、第2整列ホール612、及び第3整列ホール613を含むことができる。
【0069】
第1整列ホール611、第2整列ホール612、及び第3整列ホール613は、トレー200を上下方向、すなわち、Z軸と並んだ方向に垂直に貫通するホールの形態を有することができる。第1整列ホール611、第2整列ホール612、及び第3整列ホール613の断面形状は、図10に示した円形以外にも、多角形、楕円形などの多様な形状に設計変更が可能である。
【0070】
第1整列ホール611、第2整列ホール612、及び第3整列ホール613は、第1方向Aに沿って順次羅列されてもよい。すなわち、第1整列ホール611、第2整列ホール612、及び第3整列ホール613は、第1面101と向かい合うトレー200の一端部から第2面102と向かい合うトレー200の他端部に向かって順次配置されてもよい。
【0071】
第1整列ホール611と第3整列ホール613は、第1方向Aに対して並んだ方向に向かい合うように配置されてもよい。すなわち、第1整列ホール611と第3整列ホール613は、それらの中心軸が第1方向Aと並んだいずれか一つの直線の互いに異なる地点と交差し得る。
【0072】
第1整列ホール611と第2整列ホール612は、第1方向Aに対して交差する方向に交互に配置されてもよい。すなわち、第1整列ホール611と第2整列ホール612は、それらの中心軸が第1方向Aに並んでおり、Y軸方向に離隔した互いに異なる直線とそれぞれ交差し得る。
【0073】
第1整列ホール611、第2整列ホール612、及び第3整列ホール613は、複数個で備えられてもよい。例えば、図10に示したように、第1整列ホール611、第2整列ホール612、及び第3整列ホール613は、それぞれ一対で備えられてもよい。一対の第1整列ホール611、第2整列ホール612、及び第3整列ホール613は、第1方向Aに対して交差する方向に沿って2列に配置されてもよい。
【0074】
整列突起620は、トレー200及びバッテリーモジュール300のうち残りの一つから突出する。以下では、整列突起620がバッテリーモジュール300から突出したことを例に挙げて説明する。しかし、整列突起620は、これに限定されるものではなく、トレー200から突出することも可能である。整列突起620は、バッテリーモジュール300の移動に連動しながら整列ホール610に挿入されたり、整列ホール610から離脱してもよい。
【0075】
図11は、本発明の一実施例に係る整列突起の構成を概略的に示す斜視図である。
【0076】
図9及び図11を参照すると、本実施例に係る整列突起620は、第1整列突起621、第2整列突起622、及び第3整列突起623を含むことができる。
【0077】
第1整列突起621、第2整列突起622、及び第3整列突起623は、バッテリーモジュール300の下面から下方に垂直に突出してもよい。第1整列突起621、第2整列突起622、及び第3整列突起623の断面形状は、図10に示した円形以外にも、整列ホール610に挿入可能な形状の範囲内で多様に設計変更が可能である。
【0078】
第1整列突起621、第2整列突起622、及び第3整列突起623は、第1方向Aに沿って順次羅列されてもよい。すなわち、第1整列突起621、第2整列突起622、及び第3整列突起623は、バッテリーモジュール300がラックフレーム100に完全に挿入された場合、第1面101と向かい合うように配置されるバッテリーモジュール300の前面から後面に向かって順次配置されてもよい。
【0079】
第1整列突起621と第3整列突起623は、第1方向Aに対して並んだ方向に向かい合うように配置されてもよい。すなわち、第1整列突起621と第3整列突起623は、中心軸が第1方向Aと並んだいずれか一つの直線の互いに異なる地点と交差し得る。
【0080】
第1整列突起621と第2整列突起622は、第1方向Aに対して交差する方向に交互に配置されてもよい。すなわち、第1整列突起621と第2整列突起622は、中心軸が第1方向Aに並んでおり、Y軸方向に離隔した互いに異なる直線とそれぞれ交差し得る。
【0081】
第1整列突起621、第2整列突起622、及び第3整列突起623は、複数個で備えられてもよい。例えば、図11に示したように、第1整列突起621、第2整列突起622、及び第3整列突起623は、それぞれ一対で備えられてもよい。一対の第1整列突起621、第2整列突起622、及び第3整列突起623は、第1方向Aに対して交差する方向に沿って2列に配置されてもよい。第1整列突起621、第2整列突起622、及び第3整列突起623の個数及び間隔は、第1整列ホール611、第2整列ホール612、及び第3整列ホール613の個数及び間隔に対応するように形成されてもよい。
【0082】
第1整列突起621、第2整列突起622、及び第3整列突起623の縁部は、傾斜するように形成されてもよい。これによって、第1整列突起621、第2整列突起622、及び第3整列突起623は、バッテリーモジュール300の移動時、第1整列ホール611、第2整列ホール612、及び第3整列ホール613から円滑に離脱し得る。
【0083】
より具体的には、第1整列突起621の一側には第1傾斜面621aが形成され、第2整列突起622の一側には第2傾斜面622aが形成され、第3整列突起623の両側には第3傾斜面623a及び第4傾斜面623bがそれぞれ形成されてもよい。
【0084】
第1傾斜面621a、第2傾斜面622a、第3傾斜面623a及び第4傾斜面623bは、それぞれバッテリーモジュール300の下面に向かうほど第1整列突起621、第2整列突起622、及び第3整列突起623の中心軸から遠ざかるように形成されてもよい。第1傾斜面621a、第2傾斜面622a、第3傾斜面623a及び第4傾斜面623bは、バッテリーモジュール300の下面と接触してもよい。
【0085】
第1傾斜面621a、第2傾斜面622a、及び第3傾斜面623aは、第2方向Bに向かうように配置され、第4傾斜面623bは、第1方向Aに向かうように配置されてもよい。一方、整列突起620がトレー200から突出する場合、第1傾斜面621a、第2傾斜面622a、及び第3傾斜面623aは、第1方向Aに向かうように配置され、第4傾斜面623bは、第2方向Bに向かうように配置されてもよい。
【0086】
以下では、本発明の一実施例に係るエネルギー貯蔵装置の動作を説明する。
【0087】
図12乃至図16は、本発明の一実施例に係るエネルギー貯蔵装置において、バッテリーモジュールがラックフレームに挿入される過程を概略的に示す図である。
【0088】
図12乃至図14を参照すると、バッテリーモジュール300は、ラックフレーム100の外側に配置された状態で、第1方向Aに移動することによって第1面101を介してラックフレーム100の内部に挿入される。
【0089】
ラックフレーム100が第1方向Aに設定距離以上移動することによって、ガイド面522がレール本体410と接触する。
【0090】
ガイド面522が第1方向Aに対して傾斜するように配置されることによって、ガイド面522とレール本体410との接触によって発生した反力の一部は、バッテリーモジュール300の側面に向かう加圧力に変換される。
【0091】
ガイド面522によって変換された加圧力により、ストッパー本体510の移動端部512は、バッテリーモジュール300の側面に向かって回転し、フック520は、レール本体410との接触状態を維持しながら第1方向Aに移動する。
【0092】
その後、フック520がレールホール420と向かい合うように配置されることによって、ストッパー本体510は弾性復元力によって初期位置に復元され、フック520はレールホール420の内部に挿入される。
【0093】
フック520は、レールホール420の内部に挿入された状態でバッテリーモジュール300と共に第1方向Aに移動する。
【0094】
上記のような動作は、バッテリーモジュール300がラックフレーム100に完全に挿入される時点まで、バッテリーモジュール300の長さ方向に沿って相互離隔するように配置された複数個のストッパー500に対して順次繰り返し行われてもよい。
【0095】
図15及び図16を参照すると、バッテリーモジュール300がラックフレーム100の外側からラックフレーム100の内部に挿入されることによって、第3整列突起623は第1整列ホール611の内部に挿入される。
【0096】
その後、バッテリーモジュール300が第1方向Aに継続して移動することによって、第3整列突起623は、第4傾斜面623bによって第1整列ホール611から離脱し、トレー200との接触状態を維持しながらバッテリーモジュール300と共に第1方向Aに移動する。
【0097】
この過程で、第1整列ホール611と第2整列ホール612が第1方向Aに対して交差する方向に交互に配置されることによって、第3整列突起623は、第2整列ホール612に挿入されず、第3整列ホール613に向かって連続的に移動し得る。
【0098】
その後、第3整列突起623は第3整列ホール613に挿入され、これと同時に、第2整列突起622及び第1整列突起621は、それぞれ第1整列ホール611及び第2整列ホール612に挿入される。
【0099】
第1傾斜面621a及び第2傾斜面622aが第2方向Bに向かうように配置されることによって、第2整列突起622及び第1整列突起621は、周面がそれぞれ第1整列ホール611及び第2整列ホール612の縁面に係合され、バッテリーモジュール300の第1方向Aへの移動は中止される。
【0100】
図17乃至図20は、本発明の一実施例に係るエネルギー貯蔵装置において、バッテリーモジュールがラックフレームから離脱する過程を概略的に示す図である。
【0101】
図16乃至図19を参照すると、図16の状態でバッテリーモジュール300が第2方向Bに移動することによって、レールホール420に挿入されたフック520は第1端部421に向かって移動する。
【0102】
バッテリーモジュール300が第2方向Bに設定距離以上移動することによって、フック520の係止面521は第1端部421と接触し、バッテリーモジュール300の第2方向Bへの移動が中止される。これによって、バッテリーモジュール300は、ラックフレーム100の第1面101から設定距離だけ突出した状態に維持され得る。
【0103】
その後、バッテリーモジュール300を第2方向Bに継続して移動させようとする場合、作業者は、ストッパー本体510の外側面をバッテリーモジュール300の側面に向かって加圧する。
【0104】
ストッパー本体510の移動端部512は、このような加圧力によってバッテリーモジュール300の側面に向かって移動し、フック520はレールホール420から離脱する。
【0105】
これによって、フック520は、レール本体410と衝突せず、バッテリーモジュール300は、継続して第2方向Bに移動し得る。
【0106】
ストッパー本体510がラックフレーム100の外側に離脱した後、作業者がストッパー本体510に加える加圧力を解除することによって、ストッパー本体510は、それ自体の弾性復元力によって初期位置に復元され得る。
【0107】
上記のような動作は、バッテリーモジュール300がラックフレーム100に完全に挿入される時点まで、バッテリーモジュール300の長さ方向に沿って相互離隔するように配置された複数個のストッパー500に対して順次繰り返し行われてもよい。
【0108】
図16及び図20を参照すると、図16の状態でバッテリーモジュール300が第2方向Bに移動することによって、第1整列突起621、第2整列突起622及び第3整列突起623は、第1傾斜面621a、第2傾斜面622a及び第3傾斜面623aによって第1整列ホール611、第2整列ホール612及び第3整列ホール613から離脱する。
【0109】
その後、バッテリーモジュール300が第2方向Bに継続して移動することによって、第1整列突起621及び第2整列突起622はトレー200から順次離脱し、第3整列突起623は第1整列ホール611に挿入される。これによって、第3整列突起623は、ストッパー500と別途に、バッテリーモジュール300がラックフレーム100から落下することを最終的に防止することができる。
【0110】
その後、第3整列突起623は、第3傾斜面623aによって第1整列ホール611から離脱し、バッテリーモジュール300はラックフレーム100から完全に離脱する。
【0111】
本発明は、図面に示した実施例を参考にして説明したが、これは、例示的なものに過ぎなく、当該技術の属する分野で通常の知識を有する者であれば、これから多様な変形及び均等な他の実施例が可能であることを理解するだろう。
【0112】
したがって、本発明の技術的保護範囲は、下記の特許請求の範囲によって定めるべきであろう。
【符号の説明】
【0113】
100 ラックフレーム
101 第1面
102 第2面
200 トレー
300 バッテリーモジュール
400 ガイドレール
410 レール本体
420 レールホール
421 第1端部
422 第2端部
500 ストッパー
510 ストッパー本体
511 固定端部
512 移動端部
520 フック
521 係止面
522 ガイド面
600 整列部材
610 整列ホール
611 第1整列ホール
612 第2整列ホール
613 第3整列ホール
620 整列突起
621 第1整列突起
621a 第1傾斜面
622 第2整列突起
622a 第2傾斜面
623 第3整列突起
623a 第3傾斜面
623b 第4傾斜面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20