(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025009820
(43)【公開日】2025-01-20
(54)【発明の名称】バッテリーモジュール
(51)【国際特許分類】
H01M 50/204 20210101AFI20250109BHJP
H01M 50/342 20210101ALI20250109BHJP
H01M 50/271 20210101ALI20250109BHJP
H01M 50/291 20210101ALI20250109BHJP
【FI】
H01M50/204 401F
H01M50/342 101
H01M50/271 Z
H01M50/204 401H
H01M50/291
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024064691
(22)【出願日】2024-04-12
(31)【優先権主張番号】10-2023-0084878
(32)【優先日】2023-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】590002817
【氏名又は名称】三星エスディアイ株式会社
【氏名又は名称原語表記】SAMSUNG SDI Co., LTD.
【住所又は居所原語表記】150-20 Gongse-ro,Giheung-gu,Yongin-si, Gyeonggi-do, 446-902 Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】趙 萬植
【テーマコード(参考)】
5H012
5H040
【Fターム(参考)】
5H012BB02
5H040AA37
5H040AT01
5H040AT02
5H040AT04
5H040NN03
(57)【要約】
【課題】本発明は、一部のバッテリーセルで発生した高温、ガス、火花のような異常現象が、周囲の他のバッテリーセルに拡散することを抑制するバッテリーモジュールを提供することにその目的がある。
【解決手段】本開示は、バッテリーモジュールに関するものであり、第1方向に配列される複数のバッテリーセル;および絶縁性素材で形成され、複数のバッテリーセルの第1面を覆う中央部を含み、中央部に第2方向に延びた少なくとも一つの切り取り線が形成された絶縁シート;を含むバッテリーモジュールを提供する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1方向に配列される複数のバッテリーセル;および
絶縁性素材で形成され、前記複数のバッテリーセルの第1面を覆う中央部を含み、前記中央部に第2方向に延びた少なくとも一つの切り取り線が形成された絶縁シート;を含むことを特徴とする、バッテリーモジュール。
【請求項2】
前記切り取り線は、前記中央部を厚さ方向に貫通し、前記第2方向に延びる直線に沿って相互離隔されるように配列される複数の貫通孔を含むことを特徴とする、請求項1に記載のバッテリーモジュール。
【請求項3】
前記切り取り線は、複数の前記バッテリーセル中で隣り合う一対のバッテリーセル間の境界線と重なるように位置することを特徴とする、請求項1に記載のバッテリーモジュール。
【請求項4】
前記バッテリーセルの前記第1面に前記バッテリーセルの端子が形成され、
前記中央部に前記端子が露出されるように前記中央部を厚さ方向に貫通する端子孔が形成されることを特徴とする、請求項1に記載のバッテリーモジュール。
【請求項5】
前記バッテリーセルの前記第1面に前記バッテリーセルの内部で生成されるガスが放出されるベントが形成され、
前記中央部に前記ベントが露出されるように前記中央部を厚さ方向に貫通するベント孔が形成されることを特徴とする、請求項1に記載のバッテリーモジュール。
【請求項6】
前記中央部を覆い、前記中央部が第1側に持ち上がらないように覆うホルダー;をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のバッテリーモジュール。
【請求項7】
前記ホルダーの前記第2方向の両側端部が前記中央部に密着することを特徴とする、請求項6に記載のバッテリーモジュール。
【請求項8】
前記絶縁シートは、
絶縁性素材で形成され、複数の前記バッテリーセルの前記第2方向の一対の第2面を覆うように前記中央部の前記第2方向の両側端部に繋がり、下に延びた一対の側壁部;をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のバッテリーモジュール。
【請求項9】
一対の前記側壁部は、前記バッテリーセルの前記一対の第2面に固定されることを特徴とする、請求項8に記載のバッテリーモジュール。
【請求項10】
一対の前記側壁部に、それぞれ、前記側壁部を厚さ方向に貫通し、第3方向に延びた少なくとも一つの分離スリットが形成されることを特徴とする、請求項8に記載のバッテリーモジュール。
【請求項11】
前記分離スリットは、複数の前記バッテリーセル中で隣り合う一対のバッテリーセル間の境界線と重なるように位置することを特徴とする、請求項10に記載のバッテリーモジュール。
【請求項12】
前記中央部の前記両側端部において、前記切り取り線と前記分離スリットが繋がることを特徴とする、請求項11に記載のバッテリーモジュール。
【請求項13】
前記分離スリットは、前記側壁部の下端に開放されることを特徴とする、請求項11に記載のバッテリーモジュール。
【請求項14】
前記分離スリットは、前記中央部の前記両側端部から前記側壁部の下端まで延びることを特徴とする、請求項11に記載のバッテリーモジュール。
【請求項15】
一対の前記側壁部を覆うように、一対の前記側壁部と向かい合うように配置される一対のサイドプレート;および
前記中央部を覆い、前記第2方向の両側端部が一対の前記サイドプレートに結合されるホルダー;をさらに含むことを特徴とする、請求項8に記載のバッテリーモジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バッテリーモジュールに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、ノート型パソコン、ビデオカメラ、携帯電話等のような携帯用電子製品の需要が急激に増大し、ロボット、電気自動車等の常用化が本格化されていることにより、反復的な充放電が可能な高性能二次電池に対する研究が活発に進められている。
【0003】
二次電池は、携帯型電子機器のような小型装置だけでなく、電気自動車や電力貯蔵装置(Energy Storage System;ESS)のような中大型装置にも駆動用やエネルギー貯蔵用として広く利用されている。特に、中大型装置の場合、バッテリーの出力および/または容量を向上させるために、多数のバッテリーセルが相互電気的に連結された形態で一つのバッテリーモジュールを構成する。
【0004】
バッテリーモジュールの充電および放電時、またはバッテリーモジュールに加えられる外部の衝撃によって、バッテリーモジュールの一部のバッテリーセルの温度が急激に上昇し、膨らみ、火花が発生し得る。多数のバッテリーセルが稠密に集積された構造によって、一部のバッテリーセルで発生した高温、ガス、火花は、周囲の他のバッテリーセルに急激に拡散し、容易に大きな火災に発展し得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、一部のバッテリーセルで発生した高温、ガス、火花のような異常現象が、周囲の他のバッテリーセルに拡散することを抑制するバッテリーモジュールを提供することにその目的がある。
【0006】
但し、本発明が解決しようとする技術的課題は、上述の課題に制限されるのではなく、言及しなかった別の課題は、下記の発明の説明から当業者が明確に理解することができる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記の技術的課題を解決するための本発明の一実施例にかかるバッテリーモジュールは:第1方向に配列される複数のバッテリーセル;および絶縁性素材で形成され、前記複数のバッテリーセルの第1面を覆う中央部を含み、前記中央部に第2方向に延びた少なくとも一つの切り取り線が形成された絶縁シート;を含む。
【0008】
前記切り取り線は、前記中央部を厚さ方向に貫通し、前記第2方向に延びる直線に沿って相互離隔されるように配列される複数の貫通孔を含むことができる。
【0009】
前記切り取り線は、複数の前記バッテリーセル中で隣り合う一対のバッテリーセル間の境界線と重なるように位置することができる。
【0010】
前記バッテリーセルの前記第1面に前記バッテリーセルの端子が形成され、前記中央部に前記端子が露出されるように前記中央部を厚さ方向に貫通する端子孔が形成され得る。
【0011】
前記バッテリーセルの前記第1面に前記バッテリーセルの内部で生成されるガスが放出されるベントが形成され、前記中央部に前記ベントが露出されるように前記中央部を厚さ方向に貫通するベント孔が形成され得る。
【0012】
前記バッテリーモジュールは、前記中央部を覆い、前記中央部が第1側に持ち上がらないように覆うホルダー;をさらに含み得る。
【0013】
前記ホルダーの前記第2方向の両側端部が前記中央部に密着し得る。
【0014】
前記絶縁シートは、絶縁性素材で形成され、複数の前記バッテリーセルの前記第2方向の両側面を覆うように前記中央部の前記第2方向の両側端部に繋がり、下に延びた一対の側壁部;をさらに含み得る。
【0015】
一対の前記側壁部は、前記バッテリーセルの前記両側面に固定され得る。
【0016】
一対の前記側壁部に、それぞれ、前記側壁部を厚さ方向に貫通し、第3方向に延びた少なくとも一つの分離スリットが形成され得る。
【0017】
前記分離スリットは、複数の前記バッテリーセル中で隣り合う一対のバッテリーセル間の境界線と重なるように位置し得る。
【0018】
前記中央部の前記両側端部において、前記切り取り線と前記分離スリットが繋がり得る。
【0019】
前記分離スリットは、前記側壁部の下端に開放され得る。
【0020】
前記分離スリットは、前記中央部の前記両側端部から前記側壁部の下端まで延び得る。
【0021】
前記バッテリーモジュールは、一対の前記側壁部を覆うように、一対の前記側壁部と向かい合うように配置される一対のサイドプレート;および前記中央部を覆い、前記第2方向の両側端部が一対の前記サイドプレートに結合されるホルダー;をさらに含むことができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明の実施例によると、バッテリーモジュールに含まれた複数のバッテリーセル中の一部のバッテリーセルにおいて、高温発熱、ガスの発生、体積膨張、火花の発生のような異常現象が発生しても、絶縁シートによって周囲の他のバッテリーセルへの異常現象の拡散が抑制される。よって、火災や爆発の伝播および拡散が遅延して人命や財産の損失を減らすことができる。
【0023】
本発明の実施例によると、バッテリーモジュールに含まれる複数のバッテリーセル中の一部のバッテリーセルにおいて異常現象が発生すると、絶縁シート部分中の異常現象が発生したバッテリーセルを覆っている部分だけを切り取り線に沿って他の部分から分離し、異常現象が発生していない他のバッテリーセルを覆っている絶縁シート部分は、バッテリーセルを覆っている状態に維持され得る。よって、周囲の他のバッテリーセルへの異常現象の拡散がより効果的に抑制できる。
【0024】
絶縁シートが側壁部を含む本発明の実施例にかかるバッテリーモジュールによると、バッテリーセルの側面を通じた熱および火花の拡散が側壁部によって抑制されるため、火災や爆発の伝播および拡散をより遅延させることができる。
【0025】
但し、本発明を通じて得られる効果は、上述の効果に制限されるのではなく、言及していないまた別の技術的な効果は、下記の発明の説明から当業者が明確に理解できると考える。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】本発明の第1実施例にかかるバッテリーモジュールの斜視図である。
【
図2】本発明の第1実施例にかかるバッテリーモジュールの分解斜視図である。
【
図3】
図1をIII-IIIに沿って切開して示した断面図である。
【
図4】
図3のIV部分を拡大して示した図面である。
【
図6】
図2の複数のバッテリーモジュールを示した斜視図である。
【
図7】
図2の絶縁シートを示した斜視図であり、一部分が切り取り線に沿って分離されて持ち上げられたことを示した図面である。
【
図8】は、本発明の第2実施例にかかるバッテリーモジュールの斜視図であり、ホルダーがフロントフレーム、リアフレーム、および一対のサイドプレートから離隔されるように上側に分解されたことを示した斜視図である。
【
図9】は、本発明の第2実施例にかかるバッテリーモジュールの分解斜視図である。
【
図10】
図8をX-Xに沿って切開して示した断面図であり、ホルダーがフロントフレーム、リアフレーム、および一対のサイドプレートに結合されたことを示した断面図である。
【
図13】
図9の絶縁シートを示した斜視図であり、一部分が切り取り線に沿って分離されて持ち上げられたことを示した図面である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施例を詳しく説明する。これに先立ち、本明細書および請求の範囲に使用される用語や単語は、通常的あるいは辞典的な意味に限定して解釈してはならなく、発明者はその自分の発明を最善の方法で説明するために用語の概念を適切に定義できるという原則に立脚して本発明の技術的思想に符合する意味と概念で解釈しなければならない。よって、本明細書に記載の実施例と図面に示した構成は、本発明の最も好ましい一部の実施例に過ぎないだけで、本発明の技術的思想を全て代弁するものではないため、本出願時点においてこれらを代替できる多様な均等物と変形例があり得ることを理解しなければならない。また、本明細書において使用される場合、「含む(comprise,include)」および/または「含む(comprising,including)」は、言及した形状、数字、段階、動作、部材、要素および/またはこれらグループの存在を特定するものであり、一つ以上の他の形状、数字、動作、部材、要素および/またはグループの存在または付加を排除するものではない。また、本発明の実施例を記述するとき、「~し得る」、「~になり得る」は、「本発明の一つ以上の実施例」を含み得る。
【0028】
また、発明の理解を助けるために、添付の図面は実際の縮尺通りに示したものではなく、一部の構成要素の寸法が誇張して示されている場合もある。また、相互別の実施例において、同じ構成要素については同じ参照番号を付与し得る。
【0029】
2個の比較対象が「同一」だという言及は、「実質的に同一」であることを意味する。よって、実質的に同一は、当業界で低いレベルと見なされる偏差、例えば5%以内の偏差を有する場合を含み得る。また、所定領域において、あるパラメータが均一だというのは、平均的観点において均一だということを意味し得る。
【0030】
たとえ第1、第2等が多様な構成要素を述べるために使用されても、これら構成要素はこれら用語によって制限されるものではないことは当然である。これら用語は単に一つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用するものであり、特に反対の記載がない限り、第1構成要素は第2構成要素でもあり得ることは当然である。
【0031】
明細書全体において、特に反対の記載がない限り、各構成要素は単数にも複数にもなり得る。
【0032】
構成要素の「上部(または下部)」、或いは構成要素の「上(または下)」に任意の構成が配置されるというのは、任意の構成が前記構成要素の上面(または下面)に接して配置されるだけでなく、前記構成要素と前記構成要素上に(または下に)配置された任意の構成間に別の構成が介在し得ることを意味し得る。
【0033】
また、ある構成要素が別の構成要素に「連結」、「結合」または「接続」されると記載している場合、前記構成要素は、互いに直接的に連結されたり、或いは接続され得るが、各構成要素間に別の構成要素が「介在」したり、各構成要素が別の構成要素を通じて「連結」、「結合」、または「接続」される場合もあり得ることを理解しなければならない。また、ある部分が別の部分と電気的に連結されているとするとき、これは直接的に連結されている場合だけでなく、その中間に別の素子を介して連結されている場合も含む。
【0034】
明細書全体において「Aおよび/またはB」とするとき、これは特別な反対の記載がない限り、A、BまたはAおよびBを意味する。つまり、「および/または」は、列挙された複数の項目の全ての組合せまたは任意の組合せを含む。「C~D」とするとき、これは特別な反対の記載がない限り、C以上且つD以下であることを意味する。
【0035】
バッテリーパックは、少なくとも一つ以上のバッテリーモジュール、少なくとも一つ以上の前記バッテリーモジュールを収容する収容空間が形成されたパックハウジングを含む。
【0036】
前記バッテリーモジュールは、複数のバッテリーセルおよびモジュールハウジングを備えることができる。前記バッテリーセルは、積層された形態で前記モジュールハウジング内部に収容され得る。前記バッテリーセルは、陽極リードおよび陰極リードが備えられ得る。前記バッテリーセルは、バッテリーの形態によって、円形タイプ、角型タイプ、パウチタイプのバッテリーセルを使用することができる。
【0037】
前記バッテリーパックは、前記バッテリーモジュールの代わりに、積層された一つのセルスタックが一つのモジュールを構成することができる。前記のセルスタックは、パックハウジングの収容空間に収容されたり、フレーム、隔壁等で区画された収容空間に収容され得る。
【0038】
前記バッテリーセルは、充/放電する間、多量の熱を発生させる。発生した熱は、バッテリーセルに蓄積されてバッテリーセルの劣化を促進させる。よって、バッテリーパックはバッテリーセルの劣化を抑制するために冷却部材をさらに含む。冷却部材は、バッテリーセルが備えられる収容空間の下部に備えられるが、これに限定されるのではなく、バッテリーパックによって上部や側面に備えられてもよい。
【0039】
前記バッテリーセルは、それぞれ熱暴走または熱イベントとしても知られている非正常的な作動条件で発生したバッテリーセル内部の排気ガスが、バッテリーセル外部に排出され得る。前記バッテリーパックまたは前記バッテリーモジュールは、前記排気ガスが前記バッテリーパックまたはモジュールを損傷させることを抑制するために、排気ガス排出のための排気口等を備えることができる。
【0040】
バッテリーパックは、バッテリーおよびバッテリーを管理するためのバッテリー管理装置(BMS:Battery Management System)を含むことができる。前記バッテリー管理装置は、検出装置、バランシング装置および制御装置を含むことができる。バッテリーモジュールは、互いに直列または並列に連結される複数のセルを含むことができる。バッテリーモジュールは、互いに直列または並列連結で連結され得る。
【0041】
前記検出装置は、バッテリーの状態(電圧、電流、温度等)を感知して、バッテリーの状態を表す状態情報を検出することができる。検出装置は、バッテリーを構成する各セルまたは各バッテリーモジュールの電圧を検出することができる。検出装置は、バッテリーモジュールまたはバッテリーパックを構成する各バッテリーモジュールを流れる電流を検出することもできる。検出装置は、バッテリーの少なくとも一つの地点におけるセルおよびまたはモジュールおよびまたは周辺温度を検出することもできる。
【0042】
バランシング装置は、バッテリーを構成するバッテリーモジュールおよびまたはセルのバランシング動作を行うことができる。制御装置は、検出装置からバッテリーモジュールの状態情報(電圧、電流、温度等)を受信することができる。制御装置は、検出装置から受信された状態情報に基づいてバッテリーモジュールの状態(電圧、電流、温度、充電状態(State Of Charge,SOC)、寿命(State Of Health,SOH)等)をモニタリングおよび計算することができる。また、制御装置は、状態のモニタリング結果に基づいて、制御機能(例えば、温度制御、バランシング制御、充放電制御等)、保護機能(例えば、過放電、過充電、過電流防止、短絡、消火機能等)等を行うこともできる。また、制御装置は、バッテリーパックの外部装置(例えば、上位制御機または車両または充電機またはPCS等)との有線または無線通信機能を行うこともできる。
【0043】
制御装置は、バッテリーの充放電動作および保護動作を制御することもできる。そのために、制御装置は、充放電制御部、バランシング制御部および保護部を含むことができる。
【0044】
前記バッテリー管理システムは、バッテリー状態をモニタリングし、診断および制御、通信、保護機能を行うシステムであり、充放電状態の計算も行い、バッテリーの寿命または健康状態(SOH)の計算も行い、必要に応じてバッテリー電力の遮断(リレー制御)も行い、熱管理(冷却、加熱等)の制御も行い、高電圧インターロック機能も行い、絶縁および短絡状態を検出したり計算を行うこともできる。
【0045】
リレーは、コイルの磁気力によってオンオフになる機械的コンタクタであったり、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effecttransistor)のような半導体スイッチになり得る。
【0046】
前記リレー制御は、車両およびバッテリーシステムに問題が発生した場合、バッテリーからの電力供給を遮断する機能により、陽極端子および陰極端子にそれぞれ、或いは一つ以上のリレーおよびフリーチャージリレーで構成され得る。
【0047】
前記フリーチャージ制御は、バッテリー負荷接続時にインバータ入力側の高電圧キャパシタに突入電流(Inrush current)発生の危険があるため、突入電流引き込み防止のために車両起動時のメインリレー接続前にフリーチャージリレー動作をさせてフリーチャージ用抵抗に連結する機能を備えることができる。
【0048】
前記の高電圧インターロックは、全体の自動車システムに高電圧部品が全て連結されているかを確認するために小さい信号を用いて感知する回路であり、全ループ(Loop)上に一箇所でも開放が生じると、リレーを強制的に開放させる機能を備えることができる。
【0049】
図1は、本発明の第1実施例にかかるバッテリーモジュールの斜視図で、
図2は、本発明の第1実施例にかかるバッテリーモジュールの分解斜視図で、
図3は、
図1をIII-IIIに沿って切開して示した断面図で、
図4は、
図3のIV部分を拡大して示した図面で、
図5は、
図3のV部分を拡大して示した図面で、
図6は、
図2の複数のバッテリーモジュールを示した斜視図で、
図7は、
図2の絶縁シートを示した斜視図であり、一部分が切り取り線に沿って分離されて持ち上げられたことを示した図面である。
【0050】
図1~
図7を参照すると、本発明の第1実施例にかかるバッテリーモジュール100Aは、複数のバッテリーセル101および絶縁シート160Aを含む。バッテリーセル101は、バッテリーモジュール100Aで電力を貯蔵および供給する単位構造体として機能する。
【0051】
図面に示してはいないが、バッテリーセル101はセパレーター(未図示)を介して、その両側に陽極板(未図示)と陰極板(未図示)が配置される電極組立体(未図示)を内部に備えて、予め設定した量の電力を充電および放電させることのできる角型二次電池として例示することができる。
【0052】
バッテリーセル101は、セル本体102、一対の端子107、およびベント106を含むことができる。セル本体102は、第1方向の厚さが第3方向の高さ、および第2方向の幅よりも小さい直六面体の形状になり得る。複数のバッテリーセル101は、厚さ方向と平行に、つまり、第1方向に一列に配列され得る。
【0053】
図示した本発明の実施例において、第1方向は前後方向の場合を例に挙げて説明し、第2方向は左右方向を例に挙げて説明し、第3方向は上下方向を例に挙げて説明する。しかし、本発明はこれに限定されるのではなく、多様な変形実施が可能である。
【0054】
一対の端子107の一つは陽極端子で、もう一つは陰極端子になり得る。一対の端子107は、セル本体102の第1面103から突出され得る。図示した本発明の実施例において、第1面はセル本体102の上面を例に挙げて説明する。しかし、本発明はこれに限定されるのではなく、多様な変形実施が可能である。
【0055】
一対の端子107は、互いに離隔され、第1方向および第3方向と直交する第2方向の両側端部に一つずつ配置され得る。
【0056】
ベント106は、セル本体102の第1面103の一対の端子107の間に設けられ得る。バッテリーセル101の内部、つまり、セル本体102の内部で生成されるガスがベント106を通じて外部に放出され得る。図面に示してはいないが、バッテリーセル101は、セル本体102内部に収容された電極組立体と電解質のような物質が流出しないように第1面103を閉鎖するキャッププレートをさらに含むことができる。
【0057】
絶縁シート160Aは、絶縁性素材で形成された板状の部材である。絶縁シート160Aは、第1方向に配列された複数のバッテリーセル101の第1面103を覆う中央部162を含む。中央部162には、第2方向に延びた複数の切り取り線170が形成され得る。
【0058】
複数の切り取り線170は、それぞれ複数のバッテリーセル101中において隣り合う一対のバッテリーセル101間の境界線112と重なるように位置することができる。隣り合う一対のバッテリーセル101間の境界線は、複数のバッテリーセル101の上側から見える第1面境界線112、複数のバッテリーセル101の横から見える第2面境界線113、および複数のバッテリーセル101の下から見える第3面境界線(未図示)に区分され得る。
【0059】
図示した本発明の実施例において、第2面はセル本体102の左側面または右側面を例に挙げて説明し、第3面はセル本体102の下面を例に挙げて説明する。しかし、本発明はこれに限定されるのではなく、多様な変形実施が可能である。
【0060】
具体的には、第1面境界線112、第2面境界線113、および第3面境界線中において、中央部162に形成された切り取り線170は、第1面境界線112と上下に重なるように位置することができる。中央部162に形成された切り取り線170の個数は、第1方向に配列された複数のバッテリーセル101の個数よりも一つ少ない個数になり得る。
【0061】
それぞれの切り取り線170は、中央部162を厚さ方向に貫通し、第1方向および第3方向に直交する第2方向に延びる直線に沿って互いに離隔するように配列される複数の貫通孔172を含むことができる。第2方向の貫通孔172の長さは、隣り合う一対の貫通孔172間の間隔よりも長くなり得る。
【0062】
絶縁シート160Aには複数の端子孔165と複数のベント孔167が形成され得る。複数の端子孔165は、複数のバッテリーセル101の複数の端子107が露出するように第3方向に複数の端子107と一対一で整列するように中央部162を厚さ方向に貫通して形成され得る。
【0063】
複数のベント孔167は、複数のバッテリーセル101の複数のベント106が露出するように第3方向に複数のベント106と一対一で整列するように中央部162を厚さ方向に貫通して形成され得る。
【0064】
バッテリーモジュール100Aは、フロントフレーム120、リアフレーム125、一対のサイドプレート130、ボトムプレート137、およびホルダー140をさらに含むことができる。フロントフレーム120は、第1方向に配列された複数のバッテリーセル101中の最も前方に位置するバッテリーセル101の前面を覆うように複数のバッテリーセル101の前方に配置され得る。
【0065】
リアフレーム125は、第1方向に配列された複数のバッテリーセル101中の最も後方に位置するバッテリーセル101の背面を覆うように複数のバッテリーセル101の後方に配置され得る。
【0066】
一対のサイドプレート130は、複数のバッテリーセル101の第2方向の両第2面104を覆い、両第2面104と向かい合うように配置され得る。一対のサイドプレート130の前端部132は、フロントフレーム120の第2方向の両側面122に、例えば、溶接、接着剤塗布のような方法により接合することができる。
【0067】
一対のサイドプレート130の後端部133は、リアフレーム125の第2方向の両側面127に、例えば、溶接、接着剤塗布のような方法により接合することができる。
【0068】
ボトムプレート137は、複数のバッテリーセル101の第3面を覆い、第3面を支持することができる。一対のサイドプレート130の下端部134は、ボトムプレート137の第2方向の両側端部に、例えば、溶接、接着剤塗布のような方法により接合することができる。
【0069】
バッテリーモジュール100Aに含まれた複数のバッテリーセル101は、フロントフレーム120、リアフレーム125、ボトムプレート137、および一対のサイドプレート130によって限定される内部空間に収容され得る。
【0070】
ホルダー140は、絶縁シート160Aの中央部162を覆うように絶縁シート160Aの上に位置し得る。ホルダー140は、複数のバッテリーセル101の異常現象により中央部162が持ち上げられる方向に加圧される場合、中央部162が第1側に持ち上がらないように押さえることができる。
【0071】
ホルダー140は、ホルダーフレーム141およびトッププレート150を含むことができる。図面に示した実施例において、第1側は、上側を例に挙げて説明する。しかし、本発明はこれに限定されるのではなく、多様な変形実施が可能である。
【0072】
ホルダーフレーム141は、窓枠のように長方形の経路に沿って延びることができる。ホルダーフレーム141は、下板部142、上板部143、および連結壁部145を含むことができる。下板部142と上板部143は、第1方向に延びることができる。上板部143は、下板部142と離隔されるように下板部142の上側に配置され得る。連結壁部145は、下板部142と上板部143の内側端部を連結し、第1方向に延びることができる。
【0073】
下板部142、上板部143、および連結壁部145によって、ホルダー140には、第2方向両側に開放され第1方向に延びる長溝146が形成され得る。トッププレート150は、端子107と絶縁シート160Aが露出されないように覆うことができる。トッププレート150の外周部151が上板部143に、例えば、接着剤塗布のような方法で接合されて、ホルダーフレーム141にトッププレート150が結合され得る。
【0074】
ホルダーフレーム141の前端部はフロントフレーム結合具147を備え、ホルダーフレーム141の後端部はリアフレーム結合具148を備えることができる。フロントフレーム結合具147はフロントフレーム120に結合され、リアフレーム結合具148はリアフレーム125に結合され得る。これにより、ホルダー140の前端部と後端部がフロントフレーム120とリアフレーム125に固定結合され得る。
【0075】
一対のサイドプレート130は、それぞれバッテリーセル101の内側に曲がって延びた折り曲がり上端部135を含むことができる。折り曲がり上端部135は、ホルダーフレーム141の長溝146に挿入され、下板部142の上面に密着し得る。これにより、ホルダー140の第2方向両側が一対のサイドプレート130から離脱しないように結合され得る。
【0076】
ホルダー140の第2方向の両側端部は、中央部162に密着し得る。具体的には、下板部142の下面は、絶縁シート160Aの中央部162の第2方向両側に密着し得る。中央部162の第2方向両側端部を除いた中央部162の他の部分は、ホルダー140と離隔し得る。
【0077】
以上で説明したバッテリーモジュール100Aによると、バッテリーモジュール100Aに含まれた複数のバッテリーセル101中の一部のバッテリーセル101において高温発熱、ガスの発生、体積膨張、火花の発生のような異常現象が発生しても、絶縁シート160Aによってバッテリーセル101の第1面103が覆われているため、周囲の他のバッテリーセル101に異常現象が拡散することを抑制できる。
【0078】
中央部162の第2方向の両側端部に密着するホルダーフレーム141を含むホルダー140が、中央部162が持ち上がらないように押さえているため、バッテリーモジュール100Aにおいて火災や爆発の伝播および拡散が遅延して人命や財産の損害を減らすことができる。
【0079】
バッテリーモジュール100Aに含まれた複数のバッテリーセル101中の一部のバッテリーセル101において異常現象が発生すると、絶縁シート160Aの部分中で異常現象が発生したバッテリーセル101を覆っている中央部162の一部分163だけを切り取り線170に沿って絶縁シート160Aの他の部分から分離し、異常現象が発生しなかった他のバッテリーセル101を覆っている絶縁シート160Aの部分は、バッテリーセル101を覆っている状態を維持することができる。よって、周囲の他のバッテリーセル101への異常現象の拡散をより効果的に抑制することができる。
【0080】
図8は、本発明の第2実施例にかかるバッテリーモジュールの斜視図であり、ホルダーがフロントフレーム、リアフレーム、および一対のサイドプレートから離隔するように上側に分解されたことを示した斜視図で、
図9は、本発明の第2実施例にかかるバッテリーモジュールの分解斜視図で、
図10は、
図8をX-Xに沿って切開して示した断面図であって、ホルダーがフロントフレーム、リアフレーム、および一対のサイドプレートに結合されたことを示した断面図で、
図11は、
図10のXI部分を拡大して示した図面で、
図12は、
図10のXII部分を拡大して示した図面で、
図13は、
図9の絶縁シートを示した斜視図であって、一部分が切り取り線に沿って分離されて持ち上がっていることを示した図面である。
【0081】
図8~
図13を参照すると、本発明の第2実施例にかかるバッテリーモジュール100Bは、複数のバッテリーセル101および絶縁シート160Bを含む。複数のバッテリーセル101は、
図1~
図8に示した本発明の第1実施例にかかるバッテリーモジュール100Aに含まれたバッテリーセル101と同一であり、本発明の第1実施例に含まれたバッテリーセル101と同じ参照符号を表示した。よって、重複する構成に対する説明は省略する。
【0082】
絶縁シート160Bは、絶縁性素材で形成された板状の部材である。絶縁シート160Bは、中央部162および一対の側壁部180を含み得る。
【0083】
中央部162は、絶縁性素材で形成され得る。中央部162は、第1方向に配列された複数のバッテリーセル101の第1面103を覆う。中央部162には、第2方向に延びた複数の切り取り線170が形成され得る。
【0084】
複数の切り取り線170は、それぞれ複数のバッテリーセル101中で隣り合う一対のバッテリーセル101間の境界線112、具体的に第1面境界線112と重なるように位置し得る。中央部162に形成された切り取り線170の個数は、第1方向に配列された複数のバッテリーセル101の個数より一つ少ない個数になり得る。
【0085】
それぞれの切り取り線170は、中央部162を厚さ方向に貫通し、第1方向および第3方向に直交する第2方向に延びる直線に沿って互いに離隔されるように配列される複数の貫通孔172を含み得る。第2方向の貫通孔172の長さは、隣り合う一対の貫通孔172間の間隔よりも長くなり得る。
【0086】
絶縁シート160Bには、複数の端子孔165と複数のベント孔167が形成され得る。複数の端子孔165は、複数のバッテリーセル101の複数の端子107が露出されるように、第3方向に複数の端子107と一対一で整列するように中央部162を厚さ方向に貫通して形成され得る。
【0087】
複数のベント孔167は、複数のバッテリーセル101の複数のベント106が露出されるように、第3方向に複数のベント106と一対一で整列するように中央部162を厚さ方向に貫通して形成され得る。
【0088】
一対の側壁部180は、第1方向に配列された複数のバッテリーセル101の第2方向の一対の第2面104を覆うように中央部162の両側端部に繋がって、下に延び得る。一対の側壁部180は、中央部162の素材と同じ絶縁性素材で形成することができる。中央部162と一対の側壁部180は、一体で成形されたり加工形成することができる。
【0089】
一対の側壁部180には、それぞれ、側壁部180を厚さ方向に貫通し、第1方向および第2方向に直交する第3方向に延びた複数の分離スリット183が形成され得る。
【0090】
複数の分離スリット183は、複数のバッテリーセル101中で隣り合う一対のバッテリーセル101間の境界線113、具体的には、第2面境界線113と第2方向に重なるように位置し得る。
【0091】
中央部162の第2方向両側端部において、切り取り線170と分離スリット183は繋がり得る。分離スリット183は、側壁部180の下端に開放され得る。それぞれの側壁部180に形成された分離スリット183の個数は、第1方向に配列された複数のバッテリーセル101の個数よりも一つ少ない個数になり得る。
【0092】
このような構成でそれぞれの側壁部180は、複数のバッテリーセル101の個数と同じ個数の側壁部片181に分離され得る。一つの側壁部180に属する複数の側壁部片181は、第1方向に配列され得る。
【0093】
一対の側壁部180は、複数のバッテリーセル101の第2方向の一対の第2面104に固定され得る。具体的には、複数のバッテリーセル101の一対の第2面104の下端部105(
図9参照)と複数の側壁部片181の内側面が、例えば、接着剤塗布のような方法によって接合され得る。
【0094】
バッテリーモジュール100Bは、フロントフレーム120、リアフレーム125、一対のサイドプレート130、ボトムプレート137、およびホルダー140をさらに含むことができる。フロントフレーム120、リアフレーム125、一対のサイドプレート130、ボトムプレート137、およびホルダー140は、
図1~
図8に示した本発明の第1実施例にかかるバッテリーモジュール100Aに含まれ、同じ参照符号で表示した構成と同じである。よって、重複する構成に対する説明は省略する。
【0095】
但し、一対のサイドプレート130は、複数のバッテリーセル101の第2方向の一対の第2面104と直接向かい合わなく、一対の側壁部180を覆うように、一対の側壁部180と向かい合うように配置され得る。
【0096】
本発明の第2実施例にかかるバッテリーモジュール100Bによると、複数のバッテリーセル101の一対の第2面104を通じた熱および火花の拡散が側壁部180によって抑制されるため、本発明の第1実施例にかかるバッテリーモジュール100Aの場合よりも異常現象の拡散がさらに抑制され、火災や爆発の伝播および拡散がより遅延し得る。
【0097】
絶縁シート160Bの側壁部180が複数のバッテリーセル101の一対の第2面104に固定された場合、複数のバッテリーセル101中の一部に異常現象が発生した時、本発明の第1実施例に含まれる絶縁シート160Aよりも絶縁シート160Bの方が強い力でバッテリーセル101に固定されるため、バッテリーセル101から上に持ち上げられる現象が大きく抑制できる。よって、バッテリーモジュール100Bにおいて火災や爆発の伝播および拡散がより遅延し得る。
【0098】
それにもかかわらず、バッテリーモジュール100Bに含まれた複数のバッテリーセル101中の一部のバッテリーセル101において異常現象が発生した場合、絶縁シート160Bの部分中で異常現象が発生したバッテリーセル101を覆っている絶縁シートの一部分161だけを切り取り線170に沿って絶縁シート160Bの他の部分から分離し、異常現象が発生していない他のバッテリーセル101を覆っている絶縁シート160Bの部分はバッテリーセル101を覆っている状態に維持することができる。
【0099】
切り取り線170に沿って分離された絶縁シート160Bの一部分161は、中央部162の一部分163と、一部分163の両端部に繋がる一対の側壁部片181を含み得る。よって、周囲の他のバッテリーセル101に異常現象が拡散することをより効果的に抑制することができる。
【0100】
以上で、本発明は限定された実施例と図面によって説明したが、本発明はこれによって限定されるのではなく、本発明の属する技術分野で通常の知識を有する者によって本発明の技術思想と下記の特許請求の範囲の均等範囲内で多様な修正および変形が可能であることは当然である。
【符号の説明】
【0101】
100A バッテリーモジュール
100B バッテリーモジュール
101 バッテリーセル
102 セル本体
103 第1面
104 第2面
105 下端部
106 ベント
107 端子
112 境界線、第1面境界線
113 境界線、第2面境界線
120 フロントフレーム
122 両側面
125 リアフレーム
127 両側面
130 サイドプレート
132 前端部
133 後端部
134 下端部
135 上端部
137 ボトムプレート
140 ホルダー
141 ホルダーフレーム
142 下板部
143 上板部
145 連結壁部
146 長溝
147 フロントフレーム結合具
148 リアフレーム結合具
150 トッププレート
151 外周部
160A 絶縁シート
160B 絶縁シート
161 一部分
162 中央部
163 一部分
165 端子孔
167 ベント孔
170 線
172 貫通孔
180 側壁部
181 側壁部片
183 分離スリット