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特許6990346プリウェットモジュール、およびプリウェット方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-07
(45)【発行日】2022-01-13
(54)【発明の名称】プリウェットモジュール、およびプリウェット方法
(51)【国際特許分類】
   C25D 7/12 20060101AFI20220104BHJP
【FI】
C25D7/12
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2021555540
(86)(22)【出願日】2021-05-31
(86)【国際出願番号】 JP2021020614
【審査請求日】2021-09-14
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000000239
【氏名又は名称】株式会社荏原製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100146710
【弁理士】
【氏名又は名称】鐘ヶ江 幸男
(74)【代理人】
【識別番号】100186613
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邊 誠
(72)【発明者】
【氏名】関 正也
【審査官】馳平 憲一
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-112685(JP,A)
【文献】特開2005-150512(JP,A)
【文献】特開2000-256897(JP,A)
【文献】特開2004-269923(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C25D 7/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
被処理面を上向きにした基板の裏面を保持するように構成されたステージと、
前記ステージを回転させるように構成された回転機構と、
前記基板の被処理面に対向する対向面を有する蓋部材、および前記蓋部材の前記対向面の外縁部に取り付けられた筒状部材、を有するプリウェットチャンバと、
前記プリウェットチャンバを昇降させるように構成された昇降機構と、
前記プリウェットチャンバと前記基板の被処理面との間に形成されたプリウェット空間に脱気液を供給するように構成された脱気液供給部材と、
前記蓋部材の前記対向面に取り付けられたノズルと、
前記ノズルを介して前記基板の被処理面に洗浄液を供給するように構成された洗浄液供給部材と、
前記蓋部材を介して前記プリウェット空間と前記プリウェットチャンバの外部とを連通する開放配管と、
前記開放配管を開閉するように構成された開放弁と、
前記プリウェット空間に貯められた脱気液を排出するための排出配管と、
前記排出配管を開閉するように構成された排出弁と、
前記開放配管と前記排出配管とを接続するバイパス配管と、
前記バイパス配管を開閉するように構成されたバイパス弁と、
を備える、
めっき装置におけるプリウェットモジュール。
【請求項2】
前記洗浄液供給部材は、前記プリウェットチャンバと前記基板の被処理面または前記ステージの基板保持面とが非接触となる洗浄位置に前記昇降機構によって前記プリウェットチャンバが配置された状態で、前記ノズルを介して前記基板の被処理面に洗浄液を供給するように構成され、
前記脱気液供給部材は、前記洗浄位置よりも低い脱気位置に前記昇降機構によって前記プリウェットチャンバが配置された状態で、前記プリウェット空間に脱気液を供給するよ
うに構成される、
請求項1に記載のプリウェットモジュール。
【請求項3】
前記昇降機構は、脱気処理を行うときに、前記筒状部材の下端と、前記基板の被処理面または前記ステージの基板保持面と、の間に隙間が形成された脱気位置に前記プリウェットチャンバを配置するように構成される、
請求項2に記載のプリウェットモジュール。
【請求項4】
前記プリウェットチャンバは、前記筒状部材の下端に取り付けられた弾性部材を含み、
前記昇降機構は、脱気処理を行うときに、前記弾性部材と、前記基板の被処理面または前記ステージの基板保持面と、が接触する脱気位置に前記プリウェットチャンバを配置するように構成される、
請求項2に記載のプリウェットモジュール。
【請求項5】
被処理面を上向きにして基板をステージに設置する設置ステップと、
前記ステージを回転させる回転ステップと、
前記基板の被処理面に対向する対向面を有する蓋部材、および前記蓋部材の前記対向面の外縁部に取り付けられた筒状部材、を有するプリウェットチャンバを洗浄位置に配置する第1の配置ステップと、
前記第1の配置ステップによって前記プリウェットチャンバが前記洗浄位置に配置された状態で、前記蓋部材の前記対向面に取り付けられたノズルを介して前記基板の被処理面に洗浄液を供給する洗浄ステップと、
前記洗浄位置よりも低い脱気位置に前記プリウェットチャンバを配置する第2の配置ステップと、
前記第2の配置ステップによって前記プリウェットチャンバが前記脱気位置に配置された状態で前記プリウェット空間に脱気液を供給する脱気ステップと、
前記脱気ステップにおいて前記プリウェット空間が脱気液で満たされるまで、前記蓋部材を介して前記プリウェット空間と前記プリウェットチャンバの外部とを連通する開放配管に設けられた開放弁を開く開放ステップと、
前記脱気ステップにおいて前記プリウェット空間が脱気液で満たされたら、前記開放弁を閉じる閉止ステップと、
前記脱気ステップにおいて前記プリウェット空間が脱気液で満たされるまで、前記プリウェット空間に貯められた脱気液を排出するための排出配管と前記開放配管とを接続するバイパス配管に設けられたバイパス弁を閉じるバイパス閉止ステップと、
前記脱気ステップにおいて前記プリウェット空間が脱気液で満たされたら、前記バイパス弁を開くバイパスステップと、
を備えるめっき処理におけるプリウェット方法。
【請求項6】
前記第2の配置ステップは、前記筒状部材の下端と、前記基板の被処理面または前記ステージの基板保持面と、の間に隙間が形成された脱気位置に前記プリウェットチャンバを配置するように構成される、
請求項5に記載のプリウェット方法。
【請求項7】
前記プリウェット空間に供給した脱気液を、前記隙間を介して前記プリウェット空間の外部に漏出させる漏出ステップをさらに含む、
請求項6に記載のプリウェット方法。
【請求項8】
前記第2の配置ステップは、前記筒状部材の下端に取り付けられた弾性部材と、前記基板の被処理面または前記ステージの基板保持面と、が接触する脱気位置に前記プリウェットチャンバを配置するように構成される、
請求項5に記載のプリウェット方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、プリウェットモジュール、およびプリウェット方法に関する。
【背景技術】
【0002】
基板(例えば半導体ウェハ)にめっき処理を行うためのめっき装置は、脱気処理などの各種の前処理を基板に対して行うプリウェットモジュールと、前処理が行われた基板にめっき処理を行うめっきモジュールと、を備えている。
【0003】
例えば特許文献1には、基板を保持したホルダをプリウェット槽内に配置し、基板の被処理面が露出する空間を真空引きしながら当該空間にプリウェット液を供給することによって前処理を実行するプリウェットモジュールが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2018-104799号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術には、基板の被処理面の洗浄処理と脱気処理の効率を向上させることについて改善の余地がある。
【0006】
すなわち、従来技術は、基板の被処理面が露出する空間にプリウェット液を満たして脱気処理を行うものであるから、被処理面に形成されたパターン内部の塵などを除去できないおそれがある。また、塵などをパターン外部に除去できたとしても、基板の被処理面が露出する空間は閉空間であるから再び基板の被処理面に付着する場合があり、その結果洗浄が十分に行われないおそれがある。また、従来技術は、基板を垂直に吊り下げた状態で脱気処理を行うようになっている。したがって、基板の被処理面が横方向に向いているので、被処理面に形成されたパターン内部の空気を脱気液に置換する処理が効率よく行われないおそれがある。
【0007】
そこで、本願は、基板の被処理面の洗浄処理と脱気処理の効率を向上させることを1つの目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一実施形態によれば、被処理面を上向きにした基板の裏面を保持するように構成されたステージと、前記ステージを回転させるように構成された回転機構と、前記基板の被処理面に対向する対向面を有する蓋部材、および前記蓋部材の前記対向面の外縁部に取り付けられた筒状部材、を有するプリウェットチャンバと、前記プリウェットチャンバを昇降させるように構成された昇降機構と、前記プリウェットチャンバと前記基板の被処理面との間に形成されたプリウェット空間に脱気液を供給するように構成された脱気液供給部材と、前記蓋部材の前記対向面に取り付けられたノズルと、前記ノズルを介して前記基板の被処理面に洗浄液を供給するように構成された洗浄液供給部材と、を備える、プリウェットモジュールが開示される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、本実施形態のめっき装置の全体構成を示す斜視図である。
図2図2は、本実施形態のめっき装置の全体構成を示す平面図である。
図3図3は、一実施形態のプリウェットモジュールの構成を概略的に示す縦断面図である。
図4図4は、一実施形態のプリウェットモジュールを用いて洗浄処理を行っている状態を概略的に示す縦断面図である。
図5図5は、他の実施形態のプリウェットモジュールの構成を概略的に示す縦断面図である。
図6図6は、一実施形態のプリウェットモジュールを用いたプリウェット方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。以下で説明する図面において、同一または相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
【0011】
<めっき装置の全体構成>
図1は、本実施形態のめっき装置の全体構成を示す斜視図である。図2は、本実施形態のめっき装置の全体構成を示す平面図である。図1、2に示すように、めっき装置1000は、ロードポート100、搬送ロボット110、アライナ120、プリウェットモジュール200、プリソークモジュール300、めっきモジュール400、洗浄モジュール500、スピンリンスドライヤ600、搬送装置700、および、制御モジュール800を備える。
【0012】
ロードポート100は、めっき装置1000に図示していないFOUPなどのカセットに収納された基板を搬入したり、めっき装置1000からカセットに基板を搬出するためのモジュールである。本実施形態では4台のロードポート100が水平方向に並べて配置されているが、ロードポート100の数および配置は任意である。搬送ロボット110は、基板を搬送するためのロボットであり、ロードポート100、アライナ120、および搬送装置700の間で基板を受け渡すように構成される。搬送ロボット110および搬送装置700は、搬送ロボット110と搬送装置700との間で基板を受け渡す際には、図示していない仮置き台を介して基板の受け渡しを行うことができる。
【0013】
アライナ120は、基板のオリエンテーションフラットやノッチなどの位置を所定の方向に合わせるためのモジュールである。本実施形態では2台のアライナ120が水平方向に並べて配置されているが、アライナ120の数および配置は任意である。プリウェットモジュール200は、めっき処理前の基板の被めっき面を純水または脱気水などの処理液で濡らすことで、基板表面に形成されたパターン内部の空気を処理液に置換する。プリウェットモジュール200は、めっき時にパターン内部の処理液をめっき液に置換することでパターン内部にめっき液を供給しやすくするプリウェット処理を施すように構成される。本実施形態では2台のプリウェットモジュール200が上下方向に並べて配置されているが、プリウェットモジュール200の数および配置は任意である。
【0014】
プリソークモジュール300は、例えばめっき処理前の基板の被めっき面に形成したシード層表面等に存在する電気抵抗の大きい酸化膜を硫酸や塩酸などの処理液でエッチング除去してめっき下地表面を洗浄または活性化するプリソーク処理を施すように構成される。本実施形態では2台のプリソークモジュール300が上下方向に並べて配置されているが、プリソークモジュール300の数および配置は任意である。めっきモジュール400は、基板にめっき処理を施す。本実施形態では、上下方向に3台かつ水平方向に4台並べて配置された12台のめっきモジュール400のセットが2つあり、合計24台のめっきモジュール400が設けられているが、めっきモジュール400の数および配置は任意である。
【0015】
洗浄モジュール500は、めっき処理後の基板に残るめっき液等を除去するために基板に洗浄処理を施すように構成される。本実施形態では2台の洗浄モジュール500が上下方向に並べて配置されているが、洗浄モジュール500の数および配置は任意である。スピンリンスドライヤ600は、洗浄処理後の基板を高速回転させて乾燥させるためのモジュールである。本実施形態では2台のスピンリンスドライヤが上下方向に並べて配置されているが、スピンリンスドライヤの数および配置は任意である。搬送装置700は、めっき装置1000内の複数のモジュール間で基板を搬送するための装置である。制御モジュール800は、めっき装置1000の複数のモジュールを制御するように構成され、例えばオペレータとの間の入出力インターフェースを備える一般的なコンピュータまたは専用コンピュータから構成することができる。
【0016】
めっき装置1000による一連のめっき処理の一例を説明する。まず、ロードポート100にカセットに収納された基板が搬入される。続いて、搬送ロボット110は、ロードポート100のカセットから基板を取り出し、アライナ120に基板を搬送する。アライナ120は、基板のオリエンテーションフラットやノッチなどの位置を所定の方向に合わせる。搬送ロボット110は、アライナ120で方向を合わせた基板を搬送装置700へ受け渡す。
【0017】
搬送装置700は、搬送ロボット110から受け取った基板をプリウェットモジュール200へ搬送する。プリウェットモジュール200は、基板にプリウェット処理を施す。搬送装置700は、プリウェット処理が施された基板をプリソークモジュール300へ搬送する。プリソークモジュール300は、基板にプリソーク処理を施す。搬送装置700は、プリソーク処理が施された基板をめっきモジュール400へ搬送する。めっきモジュール400は、基板にめっき処理を施す。
【0018】
搬送装置700は、めっき処理が施された基板を洗浄モジュール500へ搬送する。洗浄モジュール500は、基板に洗浄処理を施す。搬送装置700は、洗浄処理が施された基板をスピンリンスドライヤ600へ搬送する。スピンリンスドライヤ600は、基板に乾燥処理を施す。搬送装置700は、乾燥処理が施された基板を搬送ロボット110へ受け渡す。搬送ロボット110は、搬送装置700から受け取った基板をロードポート100のカセットへ搬送する。最後に、ロードポート100から基板を収納したカセットが搬出される。
【0019】
<プリウェットモジュールの構成>
次に、プリウェットモジュール200の構成を説明する。本実施形態における2台のプリウェットモジュール200は同一の構成であるので、1台のプリウェットモジュール200のみを説明する。
【0020】
図3は、一実施形態のプリウェットモジュールの構成を概略的に示す縦断面図である。図4は、一実施形態のプリウェットモジュールを用いて洗浄処理を行っている状態を概略的に示す縦断面図である。図3に示すように、プリウェットモジュール200は、基板WFを保持するように構成された円板形状のステージ220を備える。ステージ220は、基板WFの被処理面WF-aの裏面を保持するための基板保持面220aを有しており、被処理面WF-aを上向きにした状態で基板WFを保持するように構成されている。ステージ220は、図示していない真空源に接続されており、基板WFの裏面を真空吸着することによって基板WFを保持するように構成される。ステージ220の下面の中央には鉛直方向に伸びるシャフト222が取り付けられている。プリウェットモジュール200は、シャフト222の軸周りにステージ220を回転させるように構成された回転機構224を備える。回転機構224は、洗浄処理および脱気処理を行っているときにステージ220を回転させるように構成される。
【0021】
プリウェットモジュール200は、ステージ220の上部に配置されたプリウェットチャンバ260を備える。プリウェットチャンバ260は、基板WFの被処理面WF-aに対向する対向面262aを有する円板形状の蓋部材262と、蓋部材262の対向面262aの外縁部に取り付けられた筒状部材264と、を有する。プリウェットモジュール200は、筒状部材264の下端に取り付けられた弾性部材265を備える。弾性部材265は、例えばOリングである。
【0022】
プリウェットモジュール200は、プリウェットチャンバ260を昇降させるように構成された昇降機構230を備える。昇降機構230は、プリウェットチャンバ260に取り付けられたブラケット234を、鉛直方向に伸びるシャフト232に沿って昇降させることにより、プリウェットチャンバ260を昇降させるように構成される。昇降機構230は、例えばモータなどの公知の機構によって実現することができる。昇降機構230は、図3に示す脱気位置と、図4に示す洗浄位置と、の間でプリウェットチャンバ260を昇降させるように構成される。図4に示すように、洗浄位置とは、プリウェットチャンバ260(弾性部材265)と基板WFの被処理面WF-aとが非接触となる位置である。一方、図3に示すように、脱気位置とは、洗浄位置よりも低い位置であり、本実施形態では、プリウェットチャンバ260(弾性部材265)と基板WFの被処理面WF-aとが接触する位置である。
【0023】
なお、本実施形態では、筒状部材264の径と基板WFの径がほぼ同じ大きさであり、弾性部材265が基板WFの被処理面WF-aの外縁部に接触する例を示したが、これに限られない。例えば、弾性部材265が基板保持面220aに接触するように、筒状部材264の径が基板WFの径より大きく形成されていてもよい。プリウェットチャンバ260が脱気位置にあるときに、プリウェットチャンバ260と基板WFの被処理面WF-aとの間にはプリウェット空間269が形成される。
【0024】
プリウェットモジュール200は、プリウェット空間269に脱気液(例えば脱気水)を供給するための脱気液供給部材204を備える。プリウェットモジュール200は、筒状部材264を介して脱気液供給部材204とプリウェット空間269とを接続する脱気液配管240と、脱気液配管240を開閉するように構成された脱気液弁242と、を備える。脱気液弁242は、脱気処理が行われていないときには閉じられ、脱気処理が行われるときに開かれるように構成される。脱気液供給部材204は、図3に示すように昇降機構230によってプリウェットチャンバ260が脱気位置に配置された状態で、脱気液配管240を介してプリウェット空間269に脱気液を供給するように構成されている。
【0025】
プリウェットモジュール200は、蓋部材262の対向面262aに取り付けられた複数のノズル268を備える。プリウェットモジュール200は、ノズル268を介して基板WFの被処理面WF-aに洗浄液(例えば純水)を供給するように構成された洗浄液供給部材202を備える。プリウェットモジュール200は、洗浄液供給部材202とノズル268とを接続する洗浄液配管270と、洗浄液配管270を開閉するように構成された洗浄液弁272と、を備える。洗浄液弁272は、洗浄処理が行われていないときには閉じられ、洗浄処理が行われるときに開かれるように構成される。洗浄液供給部材202は、図4に示すように昇降機構230によってプリウェットチャンバ260が洗浄位置に配置された状態で、ノズル268を介して基板WFの被処理面WF-aに洗浄液を供給するように構成される。
【0026】
プリウェットモジュール200は、ステージ220との間で基板WFの受け渡しを行うための基板ステーション250を含む。基板ステーション250は、基板WFの被処理面WF-aの裏面を保持するための第1のアーム部材250-1および第2のアーム部材250-2を備える。第1のアーム部材250-1および第2のアーム部材250-2は、水平方向に並べて離間して配置されている。第1のアーム部材250-1と第2のアーム部材250-2は、図示していない駆動装置によって水平方向および鉛直方向に移動可能になっている。基板ステーション250は、搬送装置700から受け取った基板WFをステージ220に設置するとともに、洗浄処理および脱気処理が終了した基板WFをステージ220から受け取って搬送装置700に渡すように構成される。
【0027】
プリウェットモジュール200は、蓋部材262を介してプリウェット空間269とプリウェットチャンバ260の外部(大気)とを連通する開放配管290と、開放配管290を開閉するように構成された開放弁292と、を備える。開放弁292は、脱気処理においてプリウェット空間269が脱気液で満たされるまで開かれるように構成される。すなわち、脱気処理の際にプリウェット空間269内に空気が存在すると脱気液に空気が溶け込み脱気処理の効率が低下するおそれがある。そこで、脱気処理を行う際にはプリウェット空間269を脱気液で満たすために、閉空間であるプリウェット空間269から空気が抜けるように開放弁292が開かれる。一方、開放弁292は、プリウェット空間269が脱気液で満たされたら閉じるように構成される。これは、プリウェット空間269が脱気液で満たされた後も脱気処理を促進するために脱気液供給部材204から脱気液を供給し続けた場合に、開放弁292が開いたままであると、脱気液が開放配管290を介して流出するからである。
【0028】
また、プリウェットモジュール200は、プリウェット空間269に貯められた脱気液を、筒状部材264を介して排出するための排出配管280と、排出配管280を開閉するように構成された排出弁282と、を備える。排出配管280はバッファタンク286に接続されている。排出弁282は、脱気処理が行われている間には閉じられ、脱気処理が終了したら開かれるように構成される。脱気処理が終了した後、脱気液は排出配管280を介してバッファタンク286に貯留される。
【0029】
プリウェットモジュール200は、開放配管290と排出配管280とを接続するバイパス配管294と、バイパス配管294を開閉するように構成されたバイパス弁296と、を備える。バイパス配管294は、開放配管290の開放弁292よりプリウェット空間269側と、排出配管280の排出弁282よりバッファタンク286側と、を接続するようになっている。バイパス弁296は、脱気処理においてプリウェット空間269が脱気液で満たされるまで閉じられるように構成される。バイパス弁296が開いていると、プリウェット空間269が脱気液で満たされるまでの間、開放配管290、バイパス配管294、および排出配管280を介して空気がバッファタンク286に送られてバッファタンク286内の脱気液に空気が溶け込むからである。一方、バイパス弁296は、プリウェット空間269が脱気液で満たされたら開かれるように構成される。これは、プリウェット空間269が脱気液で満たされた後も脱気処理を促進するために脱気液供給部材204から脱気液を供給し続けた場合に、開放配管290を流れる脱気液をバイパス配管294および排出配管280を介してバッファタンク286に送るためである。
【0030】
本実施形態のプリウェットモジュール200によれば、基板WFの被処理面WF-aを上向きにした状態で脱気処理を行うことができる。したがって、被処理面WF-aのレジストなどのパターン内部の空気が脱気液に対して上昇して溶け込みやすくなり、その結果、パターン内部の空気を効率よく脱気液に置換することができる。また、本実施形態のプリウェットモジュール200によれば、被処理面WF-aと対向して配置されたノズル268から洗浄液を噴射して被処理面WF-aを洗浄するので、被処理面WF-aのパターン内部の塵などを効率よくパターン内部から洗い出すことができる。これに加えて、本実施形態のプリウェットモジュール200によれば、プリウェットチャンバ260が基板WFの被処理面WF-aと接触しない洗浄位置にある状態で、ステージ220を回転させながら洗浄処理が行われるので、パターン内部から洗い出された塵などを、被処理面WF-aに再び付着することなく基板WFの径方向の外側に流出させることができる。以上より、本実施形態のプリウェットモジュール200によれば、洗浄処理と脱気処理の効率を向上させることができる。
【0031】
上記の実施形態では、弾性部材265と基板WFの被処理面WF-aとが接触する脱気位置にプリウェットチャンバ260を配置した状態で脱気処理を行う例を示したが、これに限定されない。図5は、他の実施形態のプリウェットモジュールの構成を概略的に示す縦断面図である。図5に示す実施形態は、筒状部材264の下端に弾性部材265が取り付けられていないこと、およびプリウェットチャンバ260の脱気位置が異なること、を除いて図4に示す実施形態と同様であるので、重複する構成の説明を省略する。
【0032】
本実施形態において脱気位置とは、図5に示すように、筒状部材264の下端と、基板WFの被処理面WF-aと、の間に隙間266が形成される位置である。昇降機構230は、脱気処理を行うときに、筒状部材264の下端と、基板WFの被処理面WF-aと、の間に隙間266が形成された脱気位置にプリウェットチャンバ260を配置するように構成される。隙間266が形成されていることによって、脱気処理を行うときにプリウェット空間269に供給した脱気液は隙間266を介してプリウェット空間269の外部に漏出する。ここで、筒状部材264の下端と、基板WFの被処理面WF-aと、の間の間隔が大きすぎると、脱気処理の際にその間隔から流出する脱気液の量が多くなり、脱気液供給部材204から脱気液を供給し続けてもプリウェット空間269を脱気液で満たすのが難しくなる。したがって、隙間266は、脱気処理を行うときに脱気液供給部材204からプリウェット空間269へ供給する脱気液の量よりも隙間266から漏出する脱気液の量のほうが少なくなるような間隔、例えば数cm以下、好ましくは数mm以下の間隔である。
【0033】
本実施形態によれば、図3に示した実施形態と同様に洗浄処理と脱気処理の効率を向上させることができることに加えて、さらに脱気処理の効率を向上させることができる。すなわち、本実施形態によれば、脱気処理を行っているときに隙間266から脱気液が漏出するので、基板WFの被処理面WF-aの中央から外縁部に向かう脱気液の流れが形成される。したがって、被処理面WF-aのレジストなどのパターン内部の空気が溶け込んだ脱気液を隙間266から漏出させ、脱気液供給部材204から供給された空気を含まない脱気液を被処理面WF-aに順次送ることができる。その結果、パターン内部の空気を効率よく脱気液に置換することができるので、効率よく脱気処理を実行することができる。
【0034】
次に、本実施形態のプリウェット方法について説明する。図6は、一実施形態のプリウェットモジュールを用いたプリウェット方法を示すフローチャートである。図6に示すように、プリウェット方法は、基板ステーション250によって、被処理面WF-aを上向きにして基板WFをステージ220に設置する(設置ステップ101)。続いて、プリウェット方法は、回転機構224によってステージ220を回転させる(回転ステップ102)。回転ステップ102は、後続の洗浄処理および脱気処理が終了するまで継続される。
【0035】
続いて、プリウェット方法は、プリウェットチャンバ260を洗浄位置に配置する(第1の配置ステップ103)。続いて、プリウェット方法は、第1の配置ステップ103によってプリウェットチャンバ260が洗浄位置に配置された状態で、洗浄液弁272を開いて、ノズル268を介して基板WFの被処理面WF-aに洗浄液を供給する(洗浄ステップ104)。続いて、プリウェット方法は、基板WFの洗浄処理が終了したか否かを判定する(ステップ105)。プリウェット方法は、基板WFの洗浄処理が終了するまで洗浄ステップ104を繰り返す。
【0036】
一方、プリウェット方法は、基板WFの洗浄処理が終了したと判定されたら(ステップ105、Yes)、洗浄位置よりも低い脱気位置にプリウェットチャンバ260を配置する(第2の配置ステップ106)。図3に示した実施形態のプリウェットモジュール200であれば、第2の配置ステップ106は、筒状部材264の下端に取り付けられた弾性部材265と、基板WFの被処理面WF-aと、が接触する脱気位置にプリウェットチャンバ260を配置する。一方、図5に示した実施形態のプリウェットモジュール200であれば、第2の配置ステップ106は、筒状部材264の下端と、基板WFの被処理面WF-aと、の間に隙間266が形成された脱気位置にプリウェットチャンバ260を配置する。
【0037】
続いて、プリウェット方法は、開放配管290に設けられた開放弁292が閉じている場合には、開放弁292を開く(開放ステップ107)。続いて、プリウェット方法は、バイパス配管294に設けられたバイパス弁296が開いている場合には、バイパス弁296を閉じる(バイパス閉止ステップ108)。これにより、プリウェット空間269内から空気を大気開放することができるとともに、プリウェット空間269内の空気がバッファタンク286に流れるのを防止することができる。なお、第2の配置ステップ106からバイパス閉止ステップ108は順序が入れ替わってもよいし、同時に実行されてもよい。
【0038】
続いて、プリウェット方法は、第2の配置ステップ106によってプリウェットチャンバ260が脱気位置に配置された状態で、脱気液弁242を開いて、プリウェット空間269に脱気液を供給する(脱気ステップ109)。脱気ステップ109が実行されてプリウェット空間269に脱気液が供給されると、プリウェット方法は、プリウェット空間269に供給された脱気液を、隙間266を介してプリウェット空間269の外部に漏出させる(漏出ステップ110)。漏出ステップ110は、図3に示した実施形態のプリウェットモジュール200を用いたプリウェット方法の場合には実行されない。
【0039】
開放ステップ107によって開かれた開放弁292は、脱気ステップ109においてプリウェット空間269が脱気液で満たされるまで開かれている。また、バイパス閉止ステップ108によって閉じられたバイパス弁296は、脱気ステップ109においてプリウェット空間269が脱気液で満たされるまで閉じられている。すなわち、プリウェット方法は、プリウェット空間269が脱気液で満たされたか否かを判定する(ステップ111)。ステップ111は、例えばプリウェットチャンバ260に設けられた液面レベルセンサを用いて実行される。プリウェット方法は、プリウェット空間269が脱気液で満たされるまでは、脱気ステップ109および漏出ステップ110を繰り返す。
【0040】
一方、プリウェット方法は、プリウェット空間269が脱気液で満たされたと判定した場合には(ステップ111、Yes)、開放弁292が開いているのであれば開放弁292を閉じる(閉止ステップ112)とともに、バイパス弁296が閉じているのであればバイパス弁296を開く(バイパスステップ113)。これにより、プリウェット空間269に供給する脱気液を、バイパス配管294を介してバッファタンク286に流して再利用することができる。
【0041】
続いて、プリウェット方法は、基板WFの脱気処理が終了したか否かを判定する(ステップ114)。プリウェット方法は、基板WFの脱気処理が終了するまで脱気ステップ109に戻って処理を繰り返す。一方、プリウェット方法は、基板WFの脱気処理が終了したと判定されたら(ステップ114、Yes)、排出弁282を開く(ステップ115)。これにより、プリウェット空間269から脱気液を抜くことができる。続いて、プリウェット方法は、基板ステーション250および搬送装置700によって基板WFをプリウェットモジュール200から搬出して(ステップ116)、前処理を終了する。
【0042】
以上、いくつかの本発明の実施形態について説明してきたが、上記した発明の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。また、上述した課題の少なくとも一部を解決できる範囲、または、効果の少なくとも一部を奏する範囲において、特許請求の範囲および明細書に記載された各構成要素の任意の組み合わせ、または、省略が可能である。
【0043】
本願は、一実施形態として、被処理面を上向きにした基板の裏面を保持するように構成されたステージと、前記ステージを回転させるように構成された回転機構と、前記基板の被処理面に対向する対向面を有する蓋部材、および前記蓋部材の前記対向面の外縁部に取り付けられた筒状部材、を有するプリウェットチャンバと、前記プリウェットチャンバを昇降させるように構成された昇降機構と、前記プリウェットチャンバと前記基板の被処理面との間に形成されたプリウェット空間に脱気液を供給するように構成された脱気液供給部材と、前記蓋部材の前記対向面に取り付けられたノズルと、前記ノズルを介して前記基板の被処理面に洗浄液を供給するように構成された洗浄液供給部材と、を備える、プリウェットモジュールを開示する。
【0044】
さらに、本願は、一実施形態として、前記洗浄液供給部材は、前記プリウェットチャンバと前記基板の被処理面または前記ステージの基板保持面とが非接触となる洗浄位置に前記昇降機構によって前記プリウェットチャンバが配置された状態で、前記ノズルを介して前記基板の被処理面に洗浄液を供給するように構成され、前記脱気液供給部材は、前記洗浄位置よりも低い脱気位置に前記昇降機構によって前記プリウェットチャンバが配置された状態で、前記プリウェット空間に脱気液を供給するように構成される、プリウェットモジュールを開示する。
【0045】
さらに、本願は、一実施形態として、前記昇降機構は、脱気処理を行うときに、前記筒状部材の下端と、前記基板の被処理面または前記ステージの基板保持面と、の間に隙間が形成された脱気位置に前記プリウェットチャンバを配置するように構成される、プリウェットモジュールを開示する。
【0046】
さらに、本願は、一実施形態として、前記プリウェットチャンバは、前記筒状部材の下端に取り付けられた弾性部材を含み、前記昇降機構は、脱気処理を行うときに、前記弾性部材と、前記基板の被処理面または前記ステージの基板保持面と、が接触する脱気位置に前記プリウェットチャンバを配置するように構成される、プリウェットモジュールを開示する。
【0047】
さらに、本願は、一実施形態として、前記蓋部材を介して前記プリウェット空間と前記プリウェットチャンバの外部とを連通する開放配管と、前記開放配管を開閉するように構成された開放弁と、をさらに備える、プリウェットモジュールを開示する。
【0048】
さらに、本願は、一実施形態として、前記プリウェット空間に貯められた脱気液を排出するための排出配管と、前記排出配管を開閉するように構成された排出弁と、前記開放配管と前記排出配管とを接続するバイパス配管と、前記バイパス配管を開閉するように構成されたバイパス弁と、をさらに備える、プリウェットモジュールを開示する。
【0049】
さらに、本願は、一実施形態として、被処理面を上向きにして基板をステージに設置する設置ステップと、前記ステージを回転させる回転ステップと、前記基板の被処理面に対向する対向面を有する蓋部材、および前記蓋部材の前記対向面の外縁部に取り付けられた筒状部材、を有するプリウェットチャンバを洗浄位置に配置する第1の配置ステップと、前記第1の配置ステップによって前記プリウェットチャンバが前記洗浄位置に配置された状態で、前記蓋部材の前記対向面に取り付けられたノズルを介して前記基板の被処理面に洗浄液を供給する洗浄ステップと、前記洗浄位置よりも低い脱気位置に前記プリウェットチャンバを配置する第2の配置ステップと、前記第2の配置ステップによって前記プリウェットチャンバが前記脱気位置に配置された状態で前記プリウェット空間に脱気液を供給する脱気ステップと、を備える、プリウェット方法を開示する。
【0050】
さらに、本願は、一実施形態として、前記第2の配置ステップは、前記筒状部材の下端と、前記基板の被処理面または前記ステージの基板保持面と、の間に隙間が形成された脱気位置に前記プリウェットチャンバを配置するように構成される、プリウェット方法を開示する。
【0051】
さらに、本願は、一実施形態として、前記プリウェット空間に供給した脱気液を、前記隙間を介して前記プリウェット空間の外部に漏出させる漏出ステップをさらに含む、プリウェット方法を開示する。
【0052】
さらに、本願は、一実施形態として、前記第2の配置ステップは、前記筒状部材の下端に取り付けられた弾性部材と、前記基板の被処理面または前記ステージの基板保持面と、が接触する脱気位置に前記プリウェットチャンバを配置するように構成される、プリウェット方法を開示する。
【0053】
さらに、本願は、一実施形態として、前記脱気ステップにおいて前記プリウェット空間が脱気液で満たされるまで、前記蓋部材を介して前記プリウェット空間と前記プリウェットチャンバの外部とを連通する開放配管に設けられた開放弁を開く開放ステップと、前記脱気ステップにおいて前記プリウェット空間が脱気液で満たされたら、前記開放弁を閉じる閉止ステップと、をさらに含む、プリウェット方法を開示する。
【0054】
さらに、本願は、一実施形態として、前記脱気ステップにおいて前記プリウェット空間が脱気液で満たされるまで、前記プリウェット空間に貯められた脱気液を排出するための排出配管と前記開放配管とを接続するバイパス配管に設けられたバイパス弁を閉じるバイパス閉止ステップと、前記脱気ステップにおいて前記プリウェット空間が脱気液で満たされたら、前記バイパス弁を開くバイパスステップと、をさらに含む、プリウェット方法を開示する。
【符号の説明】
【0055】
200 プリウェットモジュール
202 洗浄液供給部材
204 脱気液供給部材
220 ステージ
220a 基板保持面
224 回転機構
230 昇降機構
240 脱気液配管
242 脱気液弁
250 基板ステーション
250-1 第1のアーム部材
250-2 第2のアーム部材
260 プリウェットチャンバ
262 蓋部材
262a 対向面
264 筒状部材
265 弾性部材
266 隙間
268 ノズル
269 プリウェット空間
270 洗浄液配管
272 洗浄液弁
280 排出配管
282 排出弁
286 バッファタンク
290 開放配管
292 開放弁
294 バイパス配管
296 バイパス弁
1000 めっき装置
WF 基板
WF-a 被処理面
【要約】
基板の被処理面の洗浄処理と脱気処理の効率を向上させる。
プリウェットモジュール200は、被処理面WF-aを上向きにした基板WFの裏面を保持するように構成されたステージ220と、ステージ220を回転させるように構成された回転機構224と、基板WFの被処理面WF-aに対向する対向面262aを有する蓋部材262、および蓋部材262の対向面262aの外縁部に取り付けられた筒状部材264、を有するプリウェットチャンバ260と、プリウェットチャンバ260を昇降させるように構成された昇降機構230と、プリウェットチャンバ260と基板WFの被処理面WF-aとの間に形成されたプリウェット空間269に脱気液を供給するように構成された脱気液供給部材204と、蓋部材262の対向面262aに取り付けられたノズル268と、ノズル268を介して基板WFの被処理面WF-aに洗浄液を供給するように構成された洗浄液供給部材202と、を備える。
図1
図2
図3
図4
図5
図6