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特許6992014DC-DC電圧コンバータ回路を制御する制御システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-10
(45)【発行日】2022-02-03
(54)【発明の名称】DC-DC電圧コンバータ回路を制御する制御システム
(51)【国際特許分類】
   H02M 3/155 20060101AFI20220127BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20220127BHJP
   B60L 58/20 20190101ALN20220127BHJP
【FI】
H02M3/155 H
H02M3/155 K
H02J7/00 P
B60L58/20
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2018564725
(86)(22)【出願日】2018-05-09
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2019-07-04
(86)【国際出願番号】 KR2018005319
(87)【国際公開番号】W WO2018208081
(87)【国際公開日】2018-11-15
【審査請求日】2018-12-10
【審判番号】
【審判請求日】2021-02-04
(31)【優先権主張番号】62/504,147
(32)【優先日】2017-05-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】15/879,970
(32)【優先日】2018-01-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500239823
【氏名又は名称】エルジー・ケム・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100109841
【弁理士】
【氏名又は名称】堅田 健史
(74)【代理人】
【識別番号】100167933
【弁理士】
【氏名又は名称】松野 知紘
(72)【発明者】
【氏名】レクサ,メディー
(72)【発明者】
【氏名】チャン,チー-カイ
【合議体】
【審判長】篠原 功一
【審判官】山澤 宏
【審判官】山崎 慎一
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-61283(JP,A)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
DC-DC電圧コンバータ回路を制御する制御システムであって、
前記DC-DC電圧コンバータ回路は、高電圧端子、低電圧端子及び入力制御端子を備えてなり、前記高電圧端子は高電圧ソースと電気的に接続し、前記低電圧端子は低電圧ソースと接続したものであり、
前記DC-DC電圧コンバータ回路の前記低電圧端子と接続し、前記入力制御端子と電気的に直接接続し、前記DC-DC電圧コンバータが出力電圧制御モードで動作するとき、前記低電圧ソースから低電圧を受信し、前記低電圧が出力基準電圧未満であれば、前記DC-DC電圧コンバータ回路のスイッチングデューティサイクルを増加させるために、DC-DC電圧コンバータ制御電圧を生成し、生成されたDC-DC電圧コンバータ制御電圧を前記入力制御端子に出力する出力電圧コントローラと、
第1カソード及び第1アノードを備え、前記第1アノードは、前記DC-DC電圧コンバータ回路の前記入力制御端子と電気的に接続した第1ダイオードと、
前記DC-DC電圧コンバータ回路の前記高電圧端子と電気的に接続し、前記第1ダイオードの前記第1カソードと接続して前記入力制御端子と電気的に接続し、前記DC-DC電圧コンバータが入力電圧制御モードで動作するとき、前記高電圧ソースから高電圧を受信し、入力基準電圧をさらに受信し、前記第1ダイオードの前記第1カソードを介して前記入力制御端子と電気的にさらに接続し、前記高電圧が前記入力基準電圧未満であれば、前記DC-DC電圧コンバータ回路のスイッチングデューティサイクルを減少させるために、前記第1ダイオードを用いて前記DC-DC電圧コンバータ回路の前記入力制御端子にて前記出力電圧コントローラによって生成された前記DC-DC電圧コンバータ制御電圧を減少させる入力電圧コントローラと、
前記低電圧端子と電気的に接続し、前記DC-DC電圧コンバータ回路の前記低電圧端子から流れる電流の大きさを示す電流モニタリング電圧を出力する電流センサーと、
第1ダイオードと異なり、前記入力制御端子と電気的に接続した第2ダイオードと、
前記電流センサーと電気的に接続し、前記第2ダイオードと接続して前記入力制御端子と電気的に接続し、前記DC-DC電圧コンバータが出力電流制御モードで動作するとき、前記電流モニタリング電圧を受信し、出力基準電流信号をさらに受信し、前記電流モニタリング電圧が前記出力基準電流信号を超過すれば、前記DC-DC電圧コンバータ回路の前記スイッチングデューティサイクルを減少させるために、前記第2ダイオードを用いて前記出力電圧コントローラによって生成された前記DC-DC電圧コンバータ制御電圧を減少させる出力電流コントローラと、
前記DC-DC電圧コンバータの動作モードを前記出力電圧制御モード、前記入力電圧制御モード及び前記出力電流制御モードで各々動作させ、各々の制御モードごとに前記出力基準電圧、前記入力基準電圧及び前記出力基準電流信号を設定し、前記出力電圧コントローラ、前記入力電圧コントローラ及び前記出力電流コントローラの各々に送信するように構成されたマイクロコントローラと、を備えてなることを特徴とする、制御システム。
【請求項2】
前記出力電圧コントローラは、第1入力ノード、第2入力ノード及び出力ノードを備え、
前記出力電圧コントローラの前記第1入力ノードは、前記DC-DC電圧コンバータ回路の前記低電圧端子と電気的に接続し、前記低電圧ソースから前記低電圧を受信し、
前記出力電圧コントローラの前記第2入力ノードは、前記マイクロコントローラと電気的に接続し、前記出力基準電圧を受信し、
前記出力電圧コントローラの前記出力ノードは、前記DC-DC電圧コンバータ回路の前記入力制御端子と電気的に接続し、
前記出力電圧コントローラは、前記低電圧が前記出力基準電圧未満であれば、前記出力ノードに前記DC-DC電圧コンバータ制御電圧を出力し、
前記入力電圧コントローラは、第1入力ノード、第2入力ノード及び出力ノードを備え、
前記入力電圧コントローラの前記第1入力ノードは、前記DC-DC電圧コンバータ回路の前記高電圧端子と電気的に接続し、前記高電圧ソースから前記高電圧を受信し、
前記入力電圧コントローラの前記第2入力ノードは、前記マイクロコントローラと電気的に接続し、前記入力基準電圧を受信し、
前記入力電圧コントローラの前記出力ノードは、前記第1ダイオードの前記第1カソードと電気的に接続することを特徴とする、請求項1に記載の制御システム。
【請求項3】
前記入力電圧コントローラは、
前記高電圧が前記入力基準電圧以上であれば、前記DC-DC電圧コンバータ回路の前記スイッチングデューティサイクルを減少させないために、前記DC-DC電圧コンバータ回路の前記入力制御端子の前記DC-DC電圧コンバータ制御電圧を減少させないことを特徴とする、請求項2に記載の制御システム。
【請求項4】
前記出力基準電圧は、最大要求出力基準電圧に対応することを特徴とする、請求項2に記載の制御システム。
【請求項5】
前記出力電圧コントローラは、前記低電圧が前記出力基準電圧以上であれば、前記出力ノードに前記DC-DC電圧コンバータ制御電圧を出力しないことを特徴とする、請求項2に記載の制御システム。
【請求項6】
前記出力電圧コントローラは、
非反転入力端子、反転入力端子及び出力端子を備える演算増幅器と、
相互直列に接続し、前記演算増幅器の前記出力端子と接地との間に電気的にさらに接続する抵抗及びキャパシタと、を備えてなり、
前記反転入力端子は、前記低電圧を受信する前記出力電圧コントローラの前記第1入力ノードに対応し、
前記非反転入力端子は、前記出力基準電圧を受信する前記出力電圧コントローラの前記第2入力ノードに対応し、
前記演算増幅器の前記出力端子は、前記出力電圧コントローラの前記出力ノードに対応することを特徴とする、請求項2に記載の制御システム。
【請求項7】
前記入力電圧コントローラは、
非反転入力端子、反転入力端子及び出力端子を備える演算増幅器と、
相互直列に接続し、前記演算増幅器の前記出力端子と前記反転入力端子との間に電気的にさらに接続する抵抗及びキャパシタと、を備えてなり、
前記反転入力端子は、前記第1抵抗と電気的に接続し、
前記非反転入力端子は、前記高電圧を受信する前記入力電圧コントローラの前記第1入力ノードに対応し、
前記演算増幅器の前記出力端子は、前記入力電圧コントローラの前記出力ノードに対応することを特徴とする、請求項2に記載の制御システム。
【請求項8】
前記入力電圧コントローラは、
前記高電圧が前記入力基準電圧未満であれば、前記DC-DC電圧コンバータ回路の前記スイッチングデューティサイクルを減少させるために、前記DC-DC電圧コンバータ回路の前記入力制御端子の前記DC-DC電圧コンバータ制御電圧が減少するように、前記第1ダイオードを介して電流を接地に伝導することを特徴とする、請求項7に記載の制御システム。
【請求項9】
前記第2ダイオードは、第2カソード及び前記DC-DC電圧コンバータ回路の前記入力制御端子と電気的に接続した第2アノードを備えてなり、
前記出力電流コントローラは、前記第2ダイオードの前記第2カソードと電気的に接続することを特徴とする、請求項1に記載の制御システム。
【請求項10】
前記出力電流コントローラは、第1入力ノード、第2入力ノード及び出力ノードを備え、
前記出力電流コントローラの前記第1入力ノードは、前記電流センサーと電気的に接続し、前記電流モニタリング電圧を受信し、
前記出力電流コントローラの前記第2入力ノードは、前記マイクロコントローラと電気的に接続し、前記出力基準電流信号を受信し、
前記出力電流コントローラの前記出力ノードは、前記第2ダイオードの前記第2カソードと電気的に接続することを特徴とする、請求項9に記載の制御システム。
【請求項11】
前記出力電流コントローラは、
前記電流モニタリング電圧が前記出力基準電流信号以下であれば、前記DC-DC電圧コンバータ回路の前記スイッチングデューティサイクルを減少させないために、前記DC-DC電圧コンバータ回路の前記入力制御端子の前記DC-DC電圧コンバータ制御電圧を減少させないことを特徴とする、請求項10に記載の制御システム。
【請求項12】
前記出力電流コントローラは、
非反転入力端子、反転入力端子及び出力端子を備える演算増幅器と、
相互直列に接続し、前記演算増幅器の前記反転入力端子と前記演算増幅器の前記出力端子との間に電気的に接続する抵抗及びキャパシタと、を備えてなり、
前記反転入力端子は、前記電流センサーと電気的にさらに接続した第1抵抗と電気的に接続し、
前記非反転入力端子は、前記出力電流コントローラの前記第2入力ノードに対応し、前記出力基準電流信号を受信し、
前記演算増幅器の前記出力端子は、前記出力電流コントローラの前記出力ノードに対応することを特徴とする、請求項10に記載の制御システム。
【請求項13】
前記出力電流コントローラは、
前記電流モニタリング電圧が前記出力基準電流信号を超過すれば、前記DC-DC電圧コンバータ回路の前記スイッチングデューティサイクルを減少させるために、前記DC-DC電圧コンバータ回路の前記入力制御端子の前記DC-DC電圧コンバータ制御電圧が減少するように、前記第2ダイオードを介して電流を伝導することを特徴とする、請求項12に記載の制御システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、DC-DC電圧コンバータ回路を制御する制御システムに関する。
【0002】
本出願は、2017年5月10日出願の米国仮出願第62/504,147号及び2018年1月25日出願の米国正規出願第15/879,970号に基づく優先権を主張し、該当出願の明細書及び図面に開示された内容は、すべて本出願に援用される。
【背景技術】
【0003】
DC-DC電圧コンバータは、電力を受けてレベルを有する電力を生成して出力する装置であって、通常、少なくとも一つのスイッチを含む。この際、前記DC-DC電圧コンバータは、外部の指令に対応してスイッチのデューティサイクルを変更することで、入力される電力と出力される電力の電圧及び電流を制御する。このようなDC-DC電圧コンバータは、指令によって設定された最大入力電圧、最大出力電圧及び最大出力電流各々に入力電力と出力電力が超過しないようにスイッチを制御する。しかし、一つの制御モードによってスイッチを制御する場合、入力電力と出力電力が、最大入力電圧、最大出力電圧及び最大出力電流を超過し、DC-DC電圧コンバータの内部回路及び電気負荷の破損するという問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の発明者は、最大要求出力電圧レベルよりも低い出力電圧を維持し、最大要求出力電流レベルよりも低い出力電流を維持し、最大要求入力電圧レベルよりも低い入力電圧を維持するDC-DC電圧コンバータ回路を制御する制御システムの必要性を認識した。
【0005】
これによって、本発明は、出力電圧コントローラを用いて、要求される電圧レベル範囲内で出力電圧を維持し、出力電流コントローラを用いて、要求される電流レベル範囲に出力電流を維持し、入力電圧コントローラを用いて、要求される電圧レベル範囲の入力電圧を維持するDC-DC電圧コンバータ回路を制御する制御システムを提供することを目的とする。
【0006】
本発明の他の目的及び長所は、下記する説明によって理解でき、本発明の実施例によってより明らかに分かるであろう。また、本発明の目的及び長所は、特許請求の範囲に示される手段及びその組合せによって実現することができる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を達成するための本発明の多様な実施例は以下のようである。
【0008】
本発明の一実施例によるDC-DC電圧コンバータ回路を制御する制御システムが提供される。
【0009】
前記DC-DC電圧コンバータ回路は、高電圧端子、低電圧端子及び入力制御端子を備える。前記高電圧端子は、高電圧ソースと電気的に接続する。前記低電圧端子は、低電圧ソースと接続する。
【0010】
前記制御システムは、前記DC-DC電圧コンバータ回路の前記低電圧端子及び前記入力制御端子と電気的に接続する出力電圧コントローラを含む。前記出力電圧コントローラは、前記DC-DC電圧コンバータ回路の前記低電圧端子及び前記入力制御端子と電気的に接続する。前記出力電圧コントローラは、前記低電圧ソースから低電圧を受信する。前記出力電圧コントローラは、前記低電圧が出力基準電圧未満であれば、前記DC-DC電圧コンバータ回路のスイッチングデューティサイクルを増加させるために、DC-DC電圧コンバータ制御電圧を入力制御端子に出力する。
【0011】
前記制御システムは、第1カソード及び第1アノードを備える第1ダイオードをさらに含む。前記第1アノードは、前記DC-DC電圧コンバータ回路の前記入力制御端子と電気的に接続する。
【0012】
前記制御システムは、前記DC-DC電圧コンバータ回路の前記高電圧端子と電気的に接続し、前記高電圧ソースから高電圧を受信する入力電圧コントローラをさらに含む。前記入力電圧コントローラは、入力基準電圧をさらに受信する。前記入力電圧コントローラは、前記第1ダイオードの前記第1カソードと電気的にさらに接続する。前記入力電圧コントローラは、前記高電圧が前記入力基準電圧未満であれば、前記DC-DC電圧コンバータ回路のスイッチングデューティサイクルを減少させるために、前記DC-DC電圧コンバータ回路の前記入力制御端子にて前記DC-DC電圧コンバータ制御電圧を減少させる。
【0013】
前記出力電圧コントローラは、第1入力ノード、第2入力ノード及び出力ノードを備える。前記出力電圧コントローラの前記第1入力ノードは、前記DC-DC電圧コンバータ回路の前記低電圧端子と電気的に接続し、前記低電圧ソースから前記低電圧を受信する。前記出力電圧コントローラの前記第2入力ノードは、マイクロコントローラと電気的に接続し、前記出力基準電圧を受信する。前記出力電圧コントローラの前記出力ノードは、前記DC-DC電圧コンバータ回路の前記入力制御端子と電気的に接続する。前記出力電圧コントローラは、前記低電圧が前記出力基準電圧未満であれば、前記出力ノードに前記DC-DC電圧コンバータ制御電圧を出力する。
【0014】
前記入力電圧コントローラは、第1入力ノード、第2入力ノード及び出力ノードを備える。前記入力電圧コントローラの前記第1入力ノードは、前記DC-DC電圧コンバータ回路の前記高電圧端子と電気的に接続し、前記高電圧ソースから前記高電圧を受信する。前記入力電圧コントローラの前記第2入力ノードは、マイクロコントローラと電気的に接続し、前記入力基準電圧を受信する。前記入力電圧コントローラの前記出力ノードは、前記第1ダイオードの前記第1カソードと電気的に接続する。
【0015】
前記入力電圧コントローラーは、前記高電圧が前記入力基準電圧以上であれば、前記DC-DC電圧コンバータ回路の前記スイッチングデューティサイクルを減少させないために、前記DC-DC電圧コンバータ回路の前記入力制御端子の前記DC-DC電圧コンバータ制御電圧を減少させない。
【0016】
前記出力基準電圧は、最大要求出力基準電圧に対応する。
【0017】
前記出力電圧コントローラーは、前記低電圧が前記出力基準電圧以上であれば、前記出力ノードに前記DC-DC電圧コンバータ制御電圧を出力しない。
【0018】
前記出力電圧コントローラーは、非反転入力端子、反転入力端子及び出力端子を備える演算増幅器と、相互直列に接続し、前記演算増幅器の前記出力端子と接地との間に電気的にさらに接続する抵抗及びキャパシタと、を含む。
【0019】
前記反転入力端子は、前記低電圧を受信する前記出力電圧コントローラーの前記第1入力ノードに対応する。前記反転入力端子は、前記出力基準電圧を受信する前記出力電圧コントローラーの前記第2入力ノードに対応する。前記演算増幅器の前記出力端子は、前記出力電圧コントローラーの前記出力ノードに対応する。
【0020】
前記入力電圧コントローラーは、非反転入力端子、反転入力端子及び出力端子を備える演算増幅器と、相互直列に接続し、前記演算増幅器の前記出力端子と接地との間に電気的にさらに接続する抵抗及びキャパシタと、を含む。
【0021】
前記反転入力端子は、前記高電圧を受信する第1抵抗と電気的に接続する。前記非反転入力端子は、前記入力基準電圧を受信する前記入力電圧コントローラーの前記第2入力ノードに対応する。前記演算増幅器の前記出力端子は、前記入力電圧コントローラーの前記出力ノードに対応する。
【0022】
前記入力電圧コントローラーは、前記高電圧が前記入力基準電圧未満であれば、前記DC-DC電圧コンバータ回路の前記スイッチングデューティサイクルを減少させるために、前記DC-DC電圧コンバータ回路の前記入力制御端子の前記DC-DC電圧コンバータ制御電圧が減少するように、前記第1ダイオードを介して電流を接地に伝導する。
【0023】
前記制御システムは、前記DC-DC電圧コンバータ回路の前記低電圧端子と電気的に接続し、前記DC-DC電圧コンバータ回路の前記低電圧端子から流れる電流の大きさを示す電流モニタリング電圧を出力する電流センサーと、第2カソード及び前記DC-DC電圧コンバータ回路の前記入力制御端子と電気的に接続した第2アノードを備える第2ダイオードと、前記電流センサーと電気的に接続し、前記電流モニタリング電圧を受信する出力電流コントローラーと、をさらに含む。
【0024】
前記出力電流コントローラーは、出力基準電流信号をさらに受信し、前記第2ダイオードの前記第2カソードと電気的に接続し、前記電流モニタリング電圧が前記出力基準電流信号を超過すれば、前記DC-DC電圧コンバータ回路の前記スイッチングデューティサイクルを減少させるために、前記DC-DC電圧コンバータ回路の前記入力制御端子にて前記DC-DC電圧コンバータ制御電圧を減少させる。
【0025】
前記出力電流コントローラーは、第1入力ノード、第2入力ノード及び出力ノードを備える。前記出力電流コントローラーの前記第1入力ノードは、前記電流センサーと電気的に接続し、前記電流モニタリング電圧を受信する。前記出力電流コントローラーの前記第2入力ノードは、マイクロコントローラーと電気的に接続し、前記出力基準電流信号を受信する。前記出力電流コントローラーの前記出力ノードは、前記第2ダイオードの前記第2カソードと電気的に接続する。
【0026】
前記出力電流コントローラーは、前記電流モニタリング電圧が前記出力基準電流信号以下であれば、前記DC-DC電圧コンバータ回路の前記スイッチングデューティサイクルを減少させないために、前記DC-DC電圧コンバータ回路の前記入力制御端子の前記DC-DC電圧コンバータ制御電圧を減少させない。
【0027】
前記出力電流コントローラーは、非反転入力端子、反転入力端子及び出力端子を備える演算増幅器と、相互直列に接続し、前記演算増幅器の前記反転入力端子と前記演算増幅器の前記出力端子との間に電気的に接続する抵抗及びキャパシタと、を含む。
【0028】
前記反転入力端子は、前記電流センサーと電気的にさらに接続した第1抵抗と電気的に接続する。前記非反転入力端子は、前記出力電流コントローラーの前記第2入力ノードに対応し、前記出力基準電流信号を受信する。前記演算増幅器の前記出力端子は、前記出力電流コントローラーの前記出力ノードに対応する。
【0029】
前記出力電流コントローラーは、前記電流モニタリング電圧が前記出力基準電流信号を超過すれば、前記DC-DC電圧コンバータ回路の前記スイッチングデューティサイクルを減少させるために、前記DC-DC電圧コンバータ回路の前記入力制御端子の前記DC-DC電圧コンバータ制御電圧が減少するように、前記第2ダイオードを介して電流を伝導する。
【発明の効果】
【0030】
本発明の実施例のうちで少なくとも一つによれば、DC-DC電圧コンバータを制御する制御システムは、出力電圧コントローラを用いて、要求される電圧レベル範囲内で出力電圧を維持し、出力電流コントローラを用いて、要求される電流レベル範囲に出力電流を維持し、入力電圧コントローラを用いて、要求される電圧レベル範囲の入力電圧を維持することができる。
【0031】
なお、本発明の効果は前述の効果に制限されず、言及していないさらに他の効果は、請求範囲の記載から当業者にとって明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0032】
本明細書に添付される次の図面は、本発明の望ましい実施例を例示するものであり、発明の詳細な説明とともに本発明の技術的な思想をさらに理解させる役割をするため、本発明は図面に記載された事項だけに限定されて解釈されてはならない。
図1】本発明の一実施例によるDC-DC電圧コンバータを制御する制御システムを含む自動車の回路図である。
図2図1のDC-DC電圧コンバータ回路の一部の回路図である。
図3図1の制御システムの一部である出力電圧コントローラ、出力電流コントローラ、入力電圧コントローラを示した回路図である。
図4】入力電圧制御モードで、図3の制御システムによって用いられる出力基準電圧LV_REF_BUCK、出力電流信号I_REF_BUCK及び入力基準電圧HV_REF_BUCKを示したグラフである。
図5】入力電圧制御モードで、図3の制御システムによって用いられる高電圧HV_SENSE、電流モニタリング電圧I_SENSE及び低電圧LV_SENSEを示したグラフである。
図6】入力電圧制御モードで、図3の制御システムによって用いられる図3の出力電流コントローラの出力電圧C、図3の入力電圧コントローラの出力電圧B及びDC-DC電圧コンバータ制御電圧CTRLを示したグラフである。
図7】出力電流制御モードで、図3の制御システムによって用いられる出力基準電圧LV_REF_BUCK、出力電流信号I_REF_BUCK及び入力基準電圧HV_REF_BUCKを示したグラフである。
図8】出力電流制御モードで、図3の制御システムによって用いられる高電圧HV_SENSE、電流モニタリング電圧I_SENSE及び低電圧LV_SENSEを示したグラフである。
図9】出力電流制御モードで、図3の制御システムによって用いられる図3の出力電流コントローラの出力電圧C、図3の入力電圧コントローラの出力電圧B及びDC-DC電圧コンバータ制御電圧CTRLを示したグラフである。
図10】出力電圧制御モードで、図3の制御システムによって用いられる出力基準電圧LV_REF_BUCK、出力電流信号I_REF_BUCK及び入力基準電圧HV_REF_BUCKを示したグラフである。
図11】出力電圧制御モードで、図3の制御システムによって用いられる高電圧HV_SENSE、電流モニタリング電圧I_SENSE及び低電圧LV_SENSEを示したグラフである。
図12】出力電圧制御モードで、図3の制御システムによって用いられる図3の出力電流コントローラの出力電圧C、図3の入力電圧コントローラの出力電圧B及びDC-DC電圧コンバータ制御電圧CTRLを示したグラフである。
図13】他の実施例によるDC-DC電圧コンバータ回路の制御方法を示したフローチャートである。
図14】他の実施例によるDC-DC電圧コンバータ回路の制御方法を示したフローチャートである。
図15】他の実施例によるDC-DC電圧コンバータ回路の制御方法を示したフローチャートである。
図16】他の実施例によるDC-DC電圧コンバータ回路の制御方法を示したフローチャートである。
図17】他の実施例によるDC-DC電圧コンバータ回路の制御方法を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、添付された図面を参照して本発明の望ましい実施例を詳しく説明する。これに先立ち、本明細書及び請求範囲に使われた用語や単語は通常的や辞書的な意味に限定して解釈されてはならず、発明者自らは発明を最善の方法で説明するために用語の概念を適切に定義できるという原則に則して本発明の技術的な思想に応ずる意味及び概念で解釈されねばならない。
【0034】
したがって、本明細書に記載された実施例及び図面に示された構成は、本発明のもっとも望ましい一実施例に過ぎず、本発明の技術的な思想のすべてを代弁するものではないため、本出願の時点においてこれらに代替できる多様な均等物及び変形例があり得ることを理解せねばならない。
【0035】
また、本発明の説明に際し、関連する公知の機能または構成についての具体的な説明が、本発明の要旨を不要にぼやかすと判断される場合、その説明を略する。
【0036】
明細書の全体にかけて、ある部分が、ある構成要素を「含む」とするとき、これは特に反する記載がない限り、他の構成要素を除くことではなく、他の構成要素をさらに含み得ることを意味する。また、明細書に記載の「制御ユニット」のような用語は、少なくとも一つの機能や動作を処理する単位を示し、これはハードウェアやソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアとの結合せにより具現され得る。
【0037】
さらに、本明細書全体にかけて、ある部分が他の部分と「接続(連結)」しているとするとき、これは、「直接的に接続(連結)」されている場合のみならず、その中間に他の素子を介して「間接的に接続(連結)」されている場合をも含む。
【0038】
図1を参照すれば、自動車10が提供される。自動車10は、バッテリー40、接触器42、キャパシタ44、45、能動整流器46、モータージェネレータユニット60、DC-DC電圧コンバータ62、バッテリー70、抵抗72、74、電気負荷76、通信バス78、自動車コントローラ80、電気ライン90、92、94、96、98、100、102を含む。
【0039】
DC-DC電圧コンバータ62の長所は、最大要求出力電圧レベルよりも低い出力電圧を維持するために出力電圧コントローラ482を用い、最大要求出力電流レベルよりも低い出力電流を維持するために出力電流コントローラ484を用い、最大要求入力電圧レベルよりも低い入力電圧を維持するために入力電圧コントローラ488を用いる制御システム214を備えることである。
【0040】
理解を助けるために、本明細書において使用される用語について説明する。
【0041】
ノード、電気ノードまたは電気端子は、本明細書で相互交換的に用いられ得、電気回路の一領域または位置であり得る。
【0042】
信号は、電圧または電流である。
【0043】
低電圧ソースは、高電圧ソースによって出力される電圧レベル未満の電圧レベルを出力する電圧ソースである。例えば、一実施例で、バッテリー70は、12Vdcを出力し、バッテリー70に並列接続した抵抗ネットワークは、12Vdcに比例する電圧を出力し、低電圧ソースとして看做される。
【0044】
高電圧ソースは、低電圧ソースによって出力される電圧レベルを超過する電圧レベルを出力する電圧ソースである。例えば、一実施例で、48Vdcを出力するバッテリー40は、高電圧ソースである。
【0045】
バック動作モードは、DC-DC電圧コンバータ62がバッテリー70に電圧を印加するDC-DC電圧コンバータ62の動作モードである。一実施例で、DC-DC電圧コンバータ62がバック動作モードであれば、接触器42は閉鎖動作状態であり、高電圧FETスイッチ200は閉鎖動作状態であり、ハイサイドFET IC380及びローサイドFET IC382内のFETスイッチは、要請によってスイッチされ、低電圧FETスイッチ210、212は、閉鎖動作状態である。
【0046】
出力電圧制御モードは、出力電圧コントローラ482がDC-DC電圧コンバータ回路204の出力電圧を最大要求出力電圧レベル未満に維持するバック動作モードの間におけるDC-DC電圧コンバータ62の動作モードである。
【0047】
出力電流制御モードは、出力電流コントローラ484がDC-DC電圧コンバータ回路204の出力電流を最大要求出力電流レベル未満に維持するバック動作モードにおけるDC-DC電圧コンバータ62の動作モードである。
【0048】
入力電圧制御モードは、入力電圧コントローラ488がDC-DC電圧コンバータ回路204の入力電圧を最大要求入力電圧レベル未満に維持するバック動作モードにおけるDC-DC電圧コンバータ62の動作モードである。
【0049】
FETは電界効果トランジスタであり、ICは集積回路である。
【0050】
自動車10について説明する。
【0051】
バッテリー40は、正極端子150及び負極端子152を含む。一実施例で、バッテリー40は、正極端子150と負極端子152との間で48Vdcを生成する。正極端子150は、接触器42の第1側面上の第1電気ノード164に電気的に接続する。負極端子152は、接地に電気的に接続する。
【0052】
接触器42は、接触器コイル160、接点162、第1電気ノード164及び第2電気ノード166を含む。第1電気ノード164は、バッテリー40の正極端子150に電気的に接続する。第2電気ノード166は、能動整流器46及び高電圧FETスイッチ200に共に電気的に接続する。マイクロコントローラ496が、電圧ドライバー492、494の各々によって受信される第1制御信号及び第2制御信号を生成すれば、接触器コイル160が通電して接点162が閉鎖動作状態に変更される。逆に、マイクロコントローラ496が、電圧ドライバー802、804の各々によって受信される第3制御信号及び第4制御信号を生成すれば、接触器コイル160が非通電して接点162が開放動作状態に変更される。一実施例で、第3制御信号及び第4制御信号は、各々接地電圧レベルであり得る。
【0053】
能動整流器46は、モータージェネレーターユニット60、バッテリー40及びDC-DC電圧コンバータ62からの電気エネルギーの貯蔵及び放出に用いられる。能動整流器46は、電気ライン94を介して接触器42の電気ノード166に電気的に接続する。能動整流器46は、電気ライン98、100、102を用いてモータージェネレーターユニット60に電気的にさらに接続する。キャパシタ44は、電気ライン94、96の間に電気的に接続する。
【0054】
モータージェネレーターユニット60は、電気ライン98、100、102を介して能動整流器46によって受信されるAC電圧を生成するように提供される。能動整流器46は、モータージェネレーターユニット60から受信されるAC電圧に対応して電気ライン94、96の間にDC電圧を出力する。
【0055】
DC-DC電圧コンバータ62は、高電圧FETスイッチ200、DC-DC電圧コンバータ回路204、インダクター206、キャパシタ208、低電圧FETスイッチ210、212、制御システム214及び電気ライン220、222、224、226、227、228、230を含む。
【0056】
高電圧FETスイッチ200は、接触器42のノード166とDC-DC電圧コンバータ回路204の高電圧端子390との間に電気的に接続する。マイクロコントローラ496が高電圧FETスイッチ200によって受信される第1制御信号を生成すれば、高電圧FETスイッチ200は、閉鎖動作状態に変更され、ノード166とDC-DC電圧コンバータ回路204の高電圧端子390を電気的に接続させる。その後、能動整流器46(または接触器40)が閉鎖動作状態であるときにおけるバッテリー40から電気ノード390に電圧が印加される。逆に、マイクロコントローラ496が高電圧FETスイッチ200によって受信される第1制御信号(例えば、電池電圧レベル)を生成すれば、高電圧FETスイッチ200は、開放動作状態に変更される。一実施例で、高電圧FETスイッチ200に印加される第2制御信号は、接地電圧レベルであり得る。
【0057】
図1及び図2を参照すれば、DC-DC電圧コンバータ制御回路204は、バック動作モードの間、高電圧端子390に受信されるDC電圧を他のDC電圧に変圧して低電圧端子392に出力することができる。逆に、DC-DC電圧コンバータ制御回路204は、ブスト動作モードの間に低電圧端子392に受信されるDC電圧を他のDC電圧に変圧して高電圧端子390に出力することができる。DC-DC電圧コンバータ制御回路204は、ハイサイドFETIC380、ローサイドFETIC382、バックモードIC384、高電圧端子390、低電圧端子392、入力制御端子394、接地端子396、接地端子398、ノード400、402、404及び抵抗406を含む。
【0058】
ハイサイドFET IC380は、バックモードIC384からFETスイッチ430、432、434によって受信される制御電圧によって動作状態(例えば、閉鎖動作状態または開放動作状態)が制御されるFETスイッチ430、432、434を内部に含む。一実施例で、FETスイッチ430、432、434は、第1端部にて高電圧端子390に電気的に接続する。
FETスイッチ430は、高電圧端子390とノード400との間に電気的に接続し、かつローサイドFET IC382のFETスイッチ460と直列に接続する。
【0059】
FETスイッチ432は、高電圧端子390とノード402との間に電気的に接続し、かつローサイドFET IC382のFETスイッチ462と直列に接続する。
【0060】
FETスイッチ434は、高電圧端子390とノード404との間に電気的に接続し、かつローサイドFET IC382のFETスイッチ464と直列に接続する。
【0061】
ローサイドFET IC382は、バックモードIC384からFETスイッチ460、462、464によって受信される制御電圧によって動作状態(例えば、閉鎖動作状態または開放動作状態)が制御されるFETスイッチ460、462、464を内部に含む。一実施例で、FETスイッチ460、462、464は、FETスイッチ430、432、434各々に直列に接続する。FETスイッチ460、462、464は、接地に電気的にさらに接続した抵抗406に電気的にさらに接続する。
【0062】
バックモード IC384は、DC-DCコンバータ回路204のバックモードの間、ハイサイドFET IC380のFETスイッチ430、432、34及びローサイドFET IC382のFETスイッチ460、462、464の動作を制御するための制御信号を生成する。特に、FETスイッチ430、432、434及びFETスイッチ460、462、464に印加される制御信号のデューティサイクルは、入力制御端子394に受信されたDC-DC電圧コンバータ制御電圧CTRLの電圧レベルに比例する。例えば、DC-DC電圧コンバータ制御電圧CTRLの電圧レベルが増加すれば、FETスイッチに印加される制御信号のデューティサイクルも比例して増加する。逆に、DC-DC電圧コンバータ制御電圧CTRLの電圧レベルが減少すれば、FETスイッチに印加される制御信号のデューティサイクルも比例して減少する。
【0063】
図1を参照すれば、インダクター206は、電気ノード222、224を介してDC-DC電圧コンバータ回路204の低電圧端子392と電流センサー480との間に電気的に接続する。キャパシタ208は、電気ライン226とDC-DC電圧コンバータ回路204の接地端子398との間に電気的に接続する。
【0064】
低電圧FETスイッチ210は、電気ライン226、227を介して電流センサー480と低電圧FETスイッチ212との間に電気的に接続する。低電圧FETスイッチ212は、低電圧FETスイッチ210と電気ノード94との間に電気的に接続する。マイクロコントローラ496が低電圧FETスイッチ210、212によって受信される第1制御信号及び第2制御信号を生成すれば、低電圧FETスイッチ210、212の各々は、閉鎖動作状態に変更され、インダクター206をバッテリー70及び電気負荷76に電気的に接続させる。逆に、マイクロコントローラ496が低電圧FETスイッチ210、212によって受信される第3制御信号及び第4制御信号(例えば、第3接地電圧レベル、第4接地電圧レベル)を生成すれば、低電圧FETスイッチ210、212の各々は開放動作状態に変更され、インダクター206をバッテリー70及び電気負荷76から電気的に分離する。
【0065】
DC-DC電圧コンバータ回路204を制御する制御システム214を説明する前、理解を助けるために自動車10の幾つかの付加的な構造について説明する。
【0066】
バッテリー70は、正極端子660及び負極端子662を含む。一実施例で、バッテリー70は、正極端子660と負極端子662との間で12Vdcを生成する。正極端子660は、電気ノード94に電気的に接続する。負極端子662は、電気ノード96と接地端子398に電気的に接続する。
【0067】
抵抗72、74は、相互直列に接続し、バッテリー70と電気負荷76に並列に接続する。特に、抵抗72は、電気ノード94と電気ノード95との間に電気的に接続する。また、抵抗74は、電気ノード95と電気ノード96との間に電気的に接続する。電気ノード95の電圧LV_SENSEは、バッテリー70と電気負荷76に印加された電圧に比例し、電気ライン500を介して出力電圧コントローラ482によって受信される。
【0068】
電気負荷76は、電気ノード94と電気ノード96との間に電気的に接続する。一実施例で、電気負荷76は、電気モーターに電気的に接続したインバーターを含む。
【0069】
図1及び図3を参照してDC-DC電圧コンバータ回路204を制御する制御システム214を説明する。制御システム214は、電流センサー480、出力電圧コントローラ482、出力電流コントローラ484、ダイオード486、入力電圧コントローラ488、ダイオード490、電圧ドライバー492、494、マイクロコントローラ496及び電気ライン500、502、504、506、508、510、512、514、516、518、520、522、524を含む。
【0070】
電流センサー480は、DC-DC電圧コンバータ回路204の低電圧端子392からインダクター206を通して流れる電流の量または大きさに比例する電圧レベルを有する電流モニタリング電圧I_SENSEを生成するように提供される。特に、電流センサー480は、電気ライン222、224及びインダクター206を介してDC-DC電圧コンバータ回路204の低電圧端子392と電気的に接続する。
【0071】
出力電圧コントローラ482は、バッテリー70の劣化または電気負荷76の劣化を防止するために、DC-DC電圧コンバータ回路204からの出力電圧を最大要求出力電圧レベル未満に維持するように提供される。特に、出力電圧コントローラ482は、DC-DC電圧コンバータ制御電圧CTRLを調整し、低電圧LV_SENSEが出力基準電圧LV_REF_BUCKを超過することを防止するために、バックモードIC384がDC-DC電圧コンバータ制御電圧CTRLを用いてハイサイドFET IC380及びローサイドFET IC382内のFETスイッチのデューティサイクルを比例的に調整する。
【0072】
出力電圧コントローラ482は、演算増幅器550、抵抗552及びキャパシタ554、556を含む。演算増幅器550は、非反転入力端子、反転入力端子及び出力端子を含む。
【0073】
演算増幅器550の反転入力端子は、電源ライン500を介して低電圧LV_SENSEを受信する出力電圧コントローラ482の第1入力ノードに対応する。特に、演算増幅器550の反転入力端子は、抵抗72、スイッチ210、212、電流センサー480及びインダクター206を介してDC-DC電圧コンバータ回路の低電圧端子392に電気的に接続し、電気ライン500を介して低電圧ソース(例えば、バッテリー70に並列に接続した抵抗72、74)から低電圧LV_SENSEを受信する。
【0074】
演算増幅器550の非反転入力端子は、電気ライン502を介してマイクロコントローラ496から出力基準電圧LV_REF_BUCKを受信する出力電圧コントローラ482の第2入力ノードに対応する。演算増幅器550の非反転入力端子は、電気ライン502を介してマイクロコントローラ520に電気的に接続する。
【0075】
演算増幅器550の出力端子は、出力電圧コントローラ482の出力ノードに対応し、電気ライン504を介してDC-DC電圧コンバータ回路204の入力制御端子394に電気的に接続する。
【0076】
抵抗552とキャパシタ556とは相互直列に接続し、電気ライン504と電気接地との間に電気的に接続する。抵抗552及びキャパシタ556は、演算増幅器550の出力端子と電気接地との間に電気的にさらに接続する。キャパシタ554は、抵抗552とキャパシタ556との直列結合に並列に接続する。
【0077】
動作の間、演算増幅器550は、低電圧LV_SENSEが出力基準電圧LV_REF_BUCK未満であれば、DC-DC電圧コンバータ回路204内のFETスイッチのスイッチングデューティサイクルを増加させるために、出力端子にDC-DC電圧コンバータ制御電圧CTRLを出力する。DC-DC電圧コンバータ回路204内のFETスイッチのスイッチングデューティサイクルが増加することで、低電圧LV_SENSEが出力基準電圧LV_REF_BUCKに向けて増加するということを留意しなければならない。
【0078】
出力電流コントローラ484は、バッテリー70の劣化または電気負荷76の劣化を防止するために、DC-DC電圧コンバータ回路204からの出力電流を最大要求出力電流レベル未満に維持するように提供される。特に、出力電流コントローラ484は、DC-DC電圧コンバータ制御電圧CTRLを減少させることができ、電流モニタリング電圧I_SENSEが出力基準電流信号I_REF_BUCKを超過すれば、DC-DC電圧コンバータ制御電圧CTRLは、バックモードIC384がハイサイドFET IC380及びローサイドFET IC382内のFETスイッチのデューティサイクルを比例的に減少させるように誘導する。
【0079】
出力電流コントローラ484は、演算増幅器600、抵抗602、604及びキャパシタ606を含む。演算増幅器600は、非反転入力端子、反転入力端子及び出力端子を含む。
【0080】
演算増幅器600の反転入力端子は、電気ライン508を介して電流センサー480から電流モニタリング電圧I_SENSEを受信する出力電流コントローラ484の入力ノードに対応する。
【0081】
演算増幅器600の反転入力端子は、電気ライン508を介して電流センサー480から電流モニタリング電圧I_SENSEを受信する出力電流コントローラ484の入力ノードに対応する。
【0082】
演算増幅器600の非反転入力端子は、電気ライン510を介してマイクロコントローラ496から出力基準電流信号I_REF_BUCKを受信する出力電流コントローラ484の入力ノードに対応する。
【0083】
演算増幅器600の出力端子は、出力電流コントローラ484の出力ノードに対応し、ダイオード486のカソードに電気的に接続し、信号「C」を出力する。ダイオード486のアノードは、DC-DC電圧コンバータ回路204の入力制御端子394に電気的に接続する。
【0084】
抵抗602は、電気ライン508と演算増幅器600の反転端子との間に電気的に接続する。抵抗604とキャパシタ606とは相互直列に接続し、演算増幅器600の反転端子と演算増幅器600の出力端子との間に電気的に接続する。
【0085】
動作の間、出力電流制御モードで、出力電流コントローラ484は、電流モニタリング電圧I_SENSEが出力基準電流信号I_REF_BUCKを超過すれば、出力電圧コントローラ482によって生成されたDC-DC電圧コンバータ制御電圧CTRLをDC-DC電圧コンバータ回路204の入力制御端子394にて減少させ、インダクター206を通してDC-DC電圧コンバータ回路204から流れる電流を減少させるDC-DC電圧コンバータ回路204内のFETのスイッチングデューティサイクルを減少させるために、ダイオード486を介してDC-DC電圧コンバータ回路204の入力制御端子394へ電流を伝導する。
【0086】
入力電圧コントローラ488は、DC-DC電圧コンバータ回路204に印加される入力電圧レベルを最大要求入力電圧レベル未満に維持するために提供される。特に、入力電圧コントローラ488は、DC-DC電圧コンバータ制御電圧CTRLを減少させることができ、高電圧HV_SENSEが入力基準電圧HV_REF_BUCK未満であれば、DC-DC電圧コンバータ制御電圧CTRLは、バックモードIC384がハイサイドFET IC380内のFETスイッチ及びローサイドFET IC382内のFETスイッチのデューティサイクルを比例的に減少させるように誘導する。その結果、DC-DC電圧コンバータ制御電圧CTRLが減少し、高電圧HV_SENSEが入力基準電圧HV_REF_BUCKに向けて増加できる。
【0087】
入力電圧コントローラ488は、演算増幅器640、抵抗642、644及びキャパシタ646を含む。演算増幅器640は、非反転入力端子、反転入力端子及び出力端子を含む。
【0088】
演算増幅器640の反転入力端子は、電気ライン512を介してマイクロコントローラ496から入力基準電圧HV_REF_BUCKを受信する入力電圧コントローラ488の入力ノードに対応する。
【0089】
演算増幅器640の非反転入力端子は、電気ライン524によって高電圧ソース(例えば、能動整流器またはバッテリー40)から高電圧HV_SENSEを受信する入力電圧コントローラ488の入力ノードに対応する。
【0090】
演算増幅器640の出力端子は、入力電圧コントローラ488の出力ノードに対応し、ダイオード490のカソードに電気的に結合し、信号「B」を出力する。ダイオード490のアノードは、DC-DC電圧コンバータ回路204の入力制御端子394に電気的に接続する。
【0091】
抵抗642は、電気ライン512と演算増幅器640の反転端子との間に電気的に結合する。抵抗644とキャパシタ646とは、相互直列に接続し、演算増幅器640の反転端子と演算増幅器640の出力端子との間に電気的に接続する。
【0092】
動作の間、入力電圧制御モードで、入力電圧コントローラ488は、高電圧HV_SENSEが入力基準電圧HV_REF_BUCK未満であれば、DC-DC電圧コンバータ回路204の入力制御端子394にて出力電圧コントローラ482によって生成されたDC-DC電圧コンバータ制御電圧CTRLを減少させる。その結果、高電圧HV_SENSEが入力基準電圧HV_REF_BUCKに向けて増加できる。
【0093】
図1を参照すれば、電圧ドライバー492は、マイクロコントローラ496と接触器コイル160の第1端部との間に電気的に接続する。電圧ドライバー494は、マイクロコントローラ496と接触器コイル160の第2端部との間に電気的に接続する。マイクロコントローラ496が電圧ドライバー492、494によって受信される第1制御信号及び第2制御信号を生成すれば、接触器コイル160が通電されて接点162が閉鎖動作状態に変更される。逆に、マイクロコントローラ496が電圧ドライバー802、804の各々によって受信される第3制御信号及び第4制御信号を生成すれば、接触器コイル160が非通電されて接点162が開放動作状態に変更される。
【0094】
マイクロコントローラ496は、出力電圧コントローラ482、出力電流コントローラ484、入力電圧コントローラ488、通信バス78、電圧ドライバー492、494、高電圧スイッチ200及び低電圧スイッチ210、212と動作可能に接続する。マイクロコントローラ496は、マイクロプロセッサー670及びメモリー装置672を含む。メモリー装置672は、マイクロコントローラ496と関わる動作段階を具現するために、マイクロプロセッサー670によって用いられるデータ及びソフトウェアプログラムを保存する。マイクロコントローラ496は、通信バス78を介して自動車コントローラ80と通信可能に結合する。特に、自動車コントローラ80は、HV_REF_BUCK、I_REF_BUCK及びLV_REF_BUCKの電圧レベルを示し、DC-DC電圧コンバータ62が動作される制御モードを示すメッセージをマイクロコントローラ496に送信し得る。
【0095】
図4図6を参照すれば、グラフ700、710、720は、バックモード動作の間、DC-DC電圧コンバータ62が入力電圧制御モードで動作するときの例示的な信号を示す。特に、グラフ700は、LV_REF_BUCK、I_REF_BUCK及びHV_REF_BUCKのような例示的な信号を示す。グラフ710は、HV_SENSE、I_SENSE及びLV_SENSEのような例示的な信号を示す。また、グラフ720は、C、B及びCTRLのような例示的な信号を示す。
【0096】
図7図9を参照すれば、グラフ730、740、750は、バックモード動作の間、DC-DC電圧コンバータ62が出力電流制御モードで動作するときの例示的な信号を示す。特に、グラフ730は、LV_REF_BUCK、I_REF_BUCK及びHV_REF_BUCKのような例示的な信号を示す。グラフ740は、HV_SENSE、I_SENSE及びLV_SENSEのような例示的な信号を示す。また、グラフ750は、C、B及びCTRLのような例示的な信号を示す。
【0097】
図10図12を参照すれば、グラフ760、770、780は、バックモード動作の間、DC-DC電圧コンバータ62が出力電圧制御モードで動作するときの例示的な信号を示す。特に、グラフ760は、LV_REF_BUCK、I_REF_BUCK及びHV_REF_BUCKのような例示的な信号を示す。グラフ770は、HV_SENSE、I_SENSE及びLV_SENSEのような例示的な信号を示す。また、グラフ780は、C、B及びCTRLのような例示的な信号を示す。
【0098】
図1及び図13図17を参照して、DC-DC電圧コンバータ回路204を制御する方法のフローチャートを説明する。
【0099】
段階830で、マイクロコントローラ496は、DC-DC電圧コンバータ62をバック動作モードで動作させる命令メッセージを自動車コントローラ80から受信する。段階830の後、段階832に進む。
【0100】
段階832で、マイクロコントローラ496は、DC-DC電圧コンバータ62を出力電圧制御モードで動作させるか否かを決定する。段階832の値が「はい」であれば、前記方法は段階834に進み、そうでなければ、前記方法は段階858に進む。
【0101】
段階834で、マイクロコントローラ496は、出力基準電圧LV_REF_BUCKを、命令された電圧レベルと同一に設定する。段階834の後、前記方法は段階836に進む。
【0102】
段階836で、マイクロコントローラ496は、入力基準電圧HV_REF_BUCKを最小要求電圧レベルと同一に設定する。段階836の後、前記方法は段階838に進む。
【0103】
段階838で、マイクロコントローラ496は、出力基準電流信号I_REF_BUCKを最大要求信号レベルと同一に設定する。段階838の後、前記方法は段階840に進む。
【0104】
段階840で、出力電圧コントローラ482は、低電圧ソースから低電圧LV_SENSEを受信し、マイクロコントローラ496から出力基準電圧LV_REF_BUCKを受信する。段階840の後、前記方法は段階842に進む。
【0105】
段階842で、出力電圧コントローラ482は、低電圧LV_SENSEが出力基準電圧LV_REF_BUCK未満であるか否かを決定する。段階842の値が「はい」であれば、前記方法は段階844に進む。そうでなければ、前記方法は段階832に戻る。
【0106】
段階844で、出力電圧コントローラ482は、DC-DC電圧コンバータ回路204内のスイッチングデューティサイクルを増加させるために、DC-DC電圧コンバータ制御電圧CTRLをDC-DC電圧コンバータ回路204の入力制御端子394に出力する。段階844の後、前記方法は段階850に進む。
【0107】
段階850で、入力電圧コントローラ488は、高電圧ソースから高電圧HV_SENSEを受信し、マイクロコントローラ496から入力基準電圧HV_REF_BUCKを受信する。段階850の後、前記方法は、段階852に進む。
【0108】
段階852で、入力電圧コントローラ488は、高電圧HV_SENSEが入力基準電圧HV_REF_BUCK未満であるか否かを決定する。段階852の値が「はい」であれば、前記方法は段階854に進む。そうでなければ、前記方法は段階856に進む。
【0109】
段階854で、入力電圧コントローラ488は、DC-DC電圧コンバータ回路204内のスイッチングデューティサイクルを減少させるために、DC-DC電圧コンバータ回路204の入力制御端子394にてDC-DC電圧コンバータ制御電圧CTRLを減少させる。段階854の後、前記方法は、段階832に戻る。
【0110】
再度、段階852を参照すれば、段階852の値が「いいえ」であれば、前記方法は段階856に進む。段階856で、入力電圧コントローラ488は、DC-DC電圧コンバータ回路204の入力制御端子394にてDC-DC電圧コンバータ制御電圧CTRLを減少させない。段階856の後、前記方法は段階832に戻る。
【0111】
再度、段階832を参照すれば、段階832の値が「いいえ」であれば、前記方法は段階858に進む。
【0112】
段階858で、マイクロコントローラ496は、DC-DC電圧コンバータ62を出力電流制御モードで動作させるか否かを決定する。段階858の値が「はい」であれば、前記方法は段階860に進む。そうでなければ、前記方法は段階890に進む。
【0113】
段階860で、マイクロコントローラ496は、出力基準電圧LV_REF_BUCKを最大要求電圧レベルと同一に設定する。段階860の後、前記方法は段階862に進む。
【0114】
段階862で、マイクロコントローラ496は、入力基準電圧HV_REF_BUCKを最小要求電圧レベルと同一に設定する。段階862の後、前記方法は段階870に進む。
【0115】
段階870で、マイクロコントローラ496は、出力基準電流信号I_REF_BUCKを、命令された信号レベルと同一に設定する。段階870の後、前記方法は段階872に進む。
【0116】
段階872で、出力電圧コントローラ482は、DC-DC電圧コンバータ制御電圧CTRLをDC-DC電圧変コンバータ回路204の入力制御端子394に出力する。段階872の後、前記方法は段階874に進む。
【0117】
段階874で、電流センサー480は、DC-DC電圧コンバータ回路204の低電圧端子392から流れる電流の大きさを示す電流モニタリング電圧I_SENSEを出力する。段階874の後、前記方法は段階876に進む。
【0118】
段階876で、出力電流コントローラ484は、電流センサー480からの電流モニタリング電圧I_SENSEを受信し、マイクロコントローラ496からの出力基準電流信号I_REF_BUCKを受信する。段階876の後、前記方法は段階878に進む。
【0119】
段階878で、出力電流コントローラ484は、電流モニタリング電圧I_SENSEが出力基準電流信号I_REF_BUCKを超過するか否かを決定する。段階878の値が「はい」であれば、前記方法は段階880に進む。そうでなければ、前記方法は段階882に進む。
【0120】
段階880で、出力電流コントローラ484は、DC-DC電圧コンバータ回路204内のスイッチングデューティサイクルを減少させるために、DC-DC電圧コンバータ回路204の入力制御端子394にてDC-DC電圧コンバータ制御電圧CTRLを減少させる。段階880の後、前記方法は段階832に戻る。
【0121】
また、878段階を参照すると、段階878の値が「いいえ」であれば、前記方法は段階882に進む。段階882で、出力電流コントローラ484は、DC-DC電圧コンバータ制御電圧CTRLを減少させない。段階882の後、前記方法は、段階832に戻る。
【0122】
また、858段階を参照すると、段階858の値が「いいえ」であれば、前記方法は段階890に進む。段階890で、マイクロコントローラ496は、DC-DC電圧コンバータ62を入力電圧制御モードで動作させるか否かを決定する。段階890の値が「はい」であれば、前記方法は、段階892に進む。そうでなければ、前記方法は段階832に戻る。
【0123】
段階892で、マイクロコントローラ496は、出力基準電圧LV_REF_BUCKを最大要求電圧レベルと同一に設定する。段階892の後、前記方法は段階894に進む。
【0124】
段階894で、マイクロコントローラ496は、入力基準電圧HV_REF_BUCKを、命令された電圧レベルと同一に設定する。段階894の後、前記方法は段階896に進む。
【0125】
段階896で、マイクロコントローラ496は、出力基準電流信号I_REF_BUCKを最大要求信号レベルと同一に設定する。段階896の後、前記方法は段階898に進む。
【0126】
段階898で、出力電圧コントローラ482は、DC-DC電圧コンバータ制御電圧CTRLをDC-DC電圧コンバータ回路204の入力制御端子394に出力する。段階898の後、前記方法は段階900に進む。
【0127】
段階900で、入力電圧コントローラ488は、高電圧ソースから高電圧HV_SENSEを受信し、マイクロコントローラ496から入力基準電圧HV_REF_BUCKを受信する。段階900の後、前記方法は段階902に進む。
【0128】
段階902で、入力電圧コントローラ488は、高電圧HV_SENSEが入力基準電圧HV_REF_BUCK未満であるか否かを決定する。段階902の値が「はい」であれば、前記方法は段階904に進む。そうでなければ、前記方法は段階910に進む。
【0129】
段階904で、入力電圧コントローラ488は、DC-DC電圧コンバータ回路204のスイッチングデューティサイクルを減少させるために、DC-DC電圧コンバータ回路204の入力制御端子394にてDC-DC電圧コンバータ制御電圧CTRLを減少させる。段階904の後、前記方法は段階832に戻る。
【0130】
また、902段階を参照すると、段階902の値が「いいえ」であれば、前記方法は段階910に進む。段階910で、入力電圧コントローラ488はDC-DC電圧コンバータ制御電圧CTRLを減少させない。段階910の後、前記方法は段階832に戻る。
【0131】
前記DC-DC電圧コンバータ回路を制御する制御システムは、他の制御システムよりも実質的な長所を提供する。特に、制御システムは、出力電圧コントローラを用いて要求される電圧レベル範囲内で出力電圧を維持し、出力電流コントローラを用いて要求される電流レベル範囲に出力電流を維持し、入力電圧コントローラを用いて要求される電圧レベル範囲の入力電圧を維持する。
【0132】
本発明を制限された実施例によって詳細に説明したが、本発明はかかる開示の実施例に限定されない。本発明は、今まで説明されていない本発明の思想と範囲に適するあらゆる変形、変化、代替またはこれに相応する変更を含んで変形され得る。加えて、本発明の多様な実施例が説明されたが、本発明の様態は上述の実施例の一部のみを含み得る。したがって、本発明は、前述の説明によって制限されない。
【0133】
以上で説明した本発明の実施例は、必ずしも装置及び方法を通じて具現されることではなく、本発明の実施例の構成に対応する機能を実現するプログラムまたはそのプログラムが記録された記録媒体を通じて具現され得、このような具現は、本発明が属する技術分野における専門家であれば、前述した実施例の記載から容易に具現できるはずである。
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