(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-13
(45)【発行日】2022-01-13
(54)【発明の名称】検査情報表示装置、方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G16H 40/20 20180101AFI20220105BHJP
【FI】
G16H40/20
(21)【出願番号】P 2019555269
(86)(22)【出願日】2018-11-13
(86)【国際出願番号】 JP2018041962
(87)【国際公開番号】W WO2019102903
(87)【国際公開日】2019-05-31
【審査請求日】2020-04-22
(31)【優先権主張番号】P 2017223629
(32)【優先日】2017-11-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】306037311
【氏名又は名称】富士フイルム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】特許業務法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中村 佳児
(72)【発明者】
【氏名】位田 憲昭
【審査官】渡邉 加寿磨
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-136323(JP,A)
【文献】特開2016-99724(JP,A)
【文献】特開2005-301434(JP,A)
【文献】特開2014-153920(JP,A)
【文献】特開2001-345961(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G16H 10/00-80/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者に関するデータを解析した解析結果および前記データに関連する検査情報を表示部に表示する表示制御部と、
前記解析結果を確定するために必要な検査および必要な処置のうちの少なくとも一方を決定する決定部と、
前記必要な検査および前記必要な処置のうちの少なくとも一方を実行するためのリソースの空き情報を取得するリソース情報取得部と
、
前記必要な検査および前記必要な処置のうちの少なくとも一方の緊急度に応じて、前記リソースの予約を行うリソース予約部とを備え、
前記表示制御部は、前記リソースの空き情報をさらに前記表示部に表示する検査情報表示装置。
【請求項2】
操作者の指示を受け付ける入力部をさらに備え、
前記リソース予約部は、前記操作者の入力により前記予約したリソースの予約を解放する請求項
1に記載の検査情報表示装置。
【請求項3】
前記データが医用画像である場合、前記表示制御部は、前記医用画像を前記表示部に表示する請求項1
または2に記載の検査情報表示装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記医用画像の縮小画像を前記表示部に表示する請求項
3に記載の検査情報表示装置。
【請求項5】
コンピュータが、患者に関するデータを解析した解析結果および前記データに関連する検査情報を表示部に表示し、
前記解析結果を確定するために必要な検査および必要な処置のうちの少なくとも一方を決定し、
前記必要な検査および前記必要な処置のうちの少なくとも一方を実行するためのリソースの空き情報を取得し、
前記リソースの空き情報を前記表示部に表示し、
前記必要な検査および前記必要な処置のうちの少なくとも一方の緊急度に応じて、前記リソースの予約を行う検査情報表示方法。
【請求項6】
患者に関するデータを解析した解析結果および前記データに関連する検査情報を表示部に表示する手順と、
前記解析結果を確定するために必要な検査および必要な処置のうちの少なくとも一方を決定する手順と、
前記必要な検査および前記必要な処置のうちの少なくとも一方を実行するためのリソースの空き情報を取得する手順と、
前記リソースの空き情報を前記表示部に表示する手順と
、
前記必要な検査および前記必要な処置のうちの少なくとも一方の緊急度に応じて、前記リソースの予約を行う手順とをコンピュータに実行させる検査情報表示プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医用画像等の患者に関するデータと関連づけられた患者名、性別および年齢等の検査情報を表示する検査情報表示装置、方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、CT(Computed Tomography)装置およびMRI(Magnetic Resonance Imaging)
装置等の医療機器の進歩により、より質の高い高解像度の医用画像を用いての画像診断が可能となってきている。とくに、対象部位を脳とした場合において、CT画像およびMRI画像等を用いた画像診断により、脳梗塞および脳出血等の血管障害を起こしている領域を特定することができるため、特定した結果に基づいて適切な治療が行われるようになってきている。
【0003】
また、ディープラーニング等により学習がなされた判別器を用いたCAD(Computer-Aided Diagnosis)により医用画像を解析して、脳内における出血領域、梗塞領域、および出血体積等、並びに心臓における虚血領域を抽出し、これらを解析結果として取得することも行われている。このように、解析処理により生成される解析結果は、患者名、性別、年齢および医用画像を取得したモダリティ等の検査情報と対応づけられて、データベースに保存されて、診断に供される。この際、医用画像を取得した放射線科等の技師が、医用画像に応じた読影医を決定し、医用画像およびCADによる解析結果が存在することを、決定した読影医に伝えるようにしている。読影医は、自身の読影端末において、配信された医用画像および解析結果を参照して医用画像の読影を行い、読影レポートを作成する。
【0004】
このような医用画像の読影を行う際には、読影を行うべき医用画像の読影リストが読影端末に送られる。読影リストには、上述した検査情報が含まれる。このように、読影リストを読影端末に表示する際に、先に読影を行って欲しい医用画像を読影リストの上位に表示する手法が提案されている(特許文献1参照)。また、患者の重篤度に応じて読影リストをソートし、ソートした結果に基づいて、看護師、インターン、医師、技術者、集中治療専門医、または他の医療専門家等のリソースの割り当てを変更する手法も提案されている(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2007-094513号公報
【文献】特開2009-219867号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一方、読影医に送られた医用画像のみでは、診断名等、読影レポートの作成に必要な情報を確定できない場合がある。また、医用画像を見て、直ちに緊急手術が必要なほど重篤な症状であると読影医が判断する場合がある。このような場合、読影医が診断名等の確定に必要な検査、必要な医用画像の撮影、および治療等の処置を依頼する必要がある。また、緊急的な手術が必要な場合には、手術室、執刀医および看護師の手配を行う必要がある。このような検査および処置の依頼等を行うためには、検査の空き状況、撮影室の空き状況、手術室の空き状況、執刀医のスケジュールおよび看護師のスケジュール等を読影医が確認する必要がある。このため、検査および処置の手配を行う読影医の負担が非常に大きいものとなっている。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、検査情報を見て必要な検査および必要な処置を手配する際の、読影医等の操作者の負担を軽減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明による検査情報表示装置は、患者に関するデータを解析した解析結果およびデータに関連する検査情報を表示部に表示する表示制御部と、
解析結果を確定するために必要な検査および必要な処置のうちの少なくとも一方を決定する決定部と、
必要な検査および必要な処置のうちの少なくとも一方を実行するためのリソースの空き情報を取得するリソース情報取得部とを備え、
表示制御部は、リソースの空き情報をさらに表示部に表示する。
【0009】
「データ」とは、患者に対して行った検査および撮影の結果取得されるデータであり、具体的には、血液検査の結果、心電図および血圧等のバイタルデータ、並びに医用画像等の画像データが挙げられる。
【0010】
「検査情報」とは、データを取得した患者名、性別、年齢、および医用画像を取得したモダリティ等の、データに関連する任意の情報を意味する。
【0011】
「必要な検査」とは、解析結果を確定するための追加の検査の他、追加の医用画像の撮影を含む。
【0012】
「必要な処置」とは、患者に対する治療、投薬および手術等の患者に対して施す任意の処置を意味する。
【0013】
「リソース」とは、処置方法を実行するために必要な設備および人員を意味する。具体的には、検査室、さらなる医用画像の撮影を行うための撮影装置、手術室、執刀医および看護師等、処置に必要な任意の設備および人員が挙げられる。
【0014】
なお、本発明による検査情報表示装置においては、必要な検査および必要な処置のうちの少なくとも一方の緊急度に応じて、リソースの予約を行うリソース予約部をさらに備えるものとしてもよい。
【0015】
「緊急度に応じて、リソースの予約を行う」とは、緊急度があらかじめ定められた基準よりも高い場合に、リソースの予約を行うことを意味する。
【0016】
また、本発明による検査情報表示装置においては、操作者の指示を受け付ける入力部をさらに備え、
リソース予約部は、操作者の入力により予約したリソースの予約を解放するものであってもよい。
【0017】
また、本発明による検査情報表示装置においては、データが医用画像である場合、表示制御部は、医用画像を表示部に表示するものであってもよい。
【0018】
この場合、表示制御部は、医用画像の縮小画像を表示部に表示するものであってもよい。
【0019】
本発明による検査情報表示方法は、患者に関するデータを解析した解析結果およびデータに関連する検査情報を表示部に表示し、
解析結果を確定するために必要な検査および必要な処置のうちの少なくとも一方を決定し、
必要な検査および必要な処置のうちの少なくとも一方を実行するためのリソースの空き情報を取得し、
リソースの空き情報を表示部に表示する。
【0020】
なお、本発明による検査情報表示方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして提供してもよい。
【0021】
本発明による他の検査情報表示装置は、コンピュータに実行させるための命令を記憶するメモリと、
記憶された命令を実行するよう構成されたプロセッサとを備え、プロセッサは、
患者に関するデータを解析した解析結果およびデータに関連する検査情報を表示部に表示し、
解析結果を確定するために必要な検査および必要な処置のうちの少なくとも一方を決定し、
必要な検査および必要な処置のうちの少なくとも一方を実行するためのリソースの空き情報を取得し、
リソースの空き情報を表示部に表示する処理を実行する。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、患者に関するデータを解析した解析結果およびデータに関連する検査情報が表示され、解析結果を確定するために必要な検査および必要な処置のうちの少なくとも一方が決定される。また、必要な検査および必要な処置のうちの少なくとも一方を実行するためのリソースの空き情報が取得され、リソースの空き情報がさらに表示される。このため、操作者は、必要な検査および必要な処置のうちの少なくとも一方を実行するために必要なリソースの空き情報を容易に知ることができる。したがって、リソースを予約する等の操作者の負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本発明の実施形態による検査情報表示装置を適用した医療情報システムの概略構成を示す図
【
図3】本発明の第1の実施形態による検査情報表示装置の概略構成を示す図
【
図5】第1の実施形態における解析結果および検査情報を含む読影リストを示す図
【
図6】第1の実施形態において行われる処理を示すフローチャート
【
図7】本発明の第2の実施形態による検査情報表示装置の概略構成を示す図
【
図9】第2の実施形態における解析結果および検査情報を含む読影リストを示す図
【
図10】第2の実施形態において行われる処理を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は本発明の実施形態による検査情報表示装置を適用した医療情報システムの概略構成を示す図である。
図1に示す医療情報システム1は、公知のオーダリングシステムを用いた診療科の医師からの検査オーダーに基づいて、被写体の検査対象部位の撮影、撮影により取得された医用画像の保管、読影医による医用の読影と読影レポートの作成、および依頼元の診療科の医師による読影レポートの閲覧と読影対象の医用画像の詳細観察とを行うためのシステムである。
図1に示すように、医療情報システム1は、複数のモダリティ(撮影装置)2、読影端末である複数の読影ワークステーション(WS)3、診療科ワークステーション(WS)4、画像サーバ5、画像データベース6、読影レポートサーバ7、読影レポートデータベース8、リソース管理システム10および病院スタッフ(医師、看護師)の携帯端末11が、有線または無線のネットワーク9を介して互いに通信可能な状態で接続されて構成されている。なお、読影WS3に対して、本実施形態の検査情報表示装置が適用されている。
【0025】
各機器は、医療情報システム1の構成要素として機能させるためのアプリケーションプログラムがインストールされたコンピュータである。アプリケーションプログラムは、DVD(Digital Versatile Disc)あるいはCD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)等の記録媒体に記録されて配布され、その記録媒体からコンピュータにインストールされる。または、ネットワークに接続されたサーバコンピュータの記憶装置、もしくはネットワークストレージに、外部からアクセス可能な状態で記憶され、要求に応じてコンピュータにダウンロードされ、インストールされる。
【0026】
モダリティ2は、被写体の診断対象となる部位を撮影することにより、診断対象部位を表す医用画像を生成する装置である。具体的には、CT装置、MRI装置、およびPET(Positron Emission Tomography)装置等である。モダリティ2により生成された医用画像は画像サーバ5に送信され、保存される。
【0027】
読影WS3は、第1の実施形態による検査情報表示装置を内包するものである。読影WS3の構成については後述する。
【0028】
診療科WS4は、診療科の医師が画像の詳細観察、読影レポートの閲覧、および電子カルテの作成等に利用するコンピュータであり、処理装置、高精細ディスプレイ、並びにキーボードおよびマウス等の入力装置により構成される。診療科用WS4では、画像管理サーバ5に対する画像の閲覧要求、画像管理サーバ5から受信した画像の表示、画像中の病変らしき部分の自動検出または強調表示、読影レポートサーバ7に対する読影レポートの閲覧要求、および読影レポートサーバ7から受信した読影レポートの表示等の各処理が、各処理のためのソフトウェアプログラムを実行することにより行われる。
【0029】
画像サーバ5は、汎用の比較的処理能力の高いコンピュータにデータベース管理システム(DataBase Management System: DBMS)の機能を提供するソフトウェアプログラムがインストールされたものである。また、画像サーバ5は画像データベース6が構成される大容量ストレージを備えている。このストレージは、画像サーバ5とデータバスによって接続された大容量のハードディスク装置であってもよいし、ネットワーク9に接続されているNAS(Network Attached Storage)およびSAN(Storage Area Network)に接続されたディスク装置であってもよい。また、画像サーバ5は、モダリティ2からの医用画像の登録要求を受け付けると、その医用画像をデータベース用のフォーマットに整えて画像データベース6に登録する。
【0030】
画像データベース6には、モダリティ2において取得された医用画像の画像データと付帯情報とが登録される。付帯情報には、例えば、個々の医用画像を識別するための画像ID、被写体を識別するための患者ID(identification)、検査を識別するための検査ID、医用画像毎に割り振られるユニークなID(UID:unique identification)、その医用画像が生成された検査日、検査時刻、その医用画像を取得するための検査で使用されたモダリティの種類、患者氏名、年齢、性別等の患者情報、検査部位(撮影部位)、撮影情報(撮影プロトコル、撮影シーケンス、撮像手法、撮影条件、造影剤の使用等)、1回の検査で複数の医用画像を取得したときのシリーズ番号あるいは採取番号等の情報が含まれうる。
【0031】
また、画像サーバ5は、読影WS3からの閲覧要求をネットワーク9経由で受信すると、画像データベース6に登録されている医用画像を検索し、抽出された医用画像を要求元の読影WS3に送信する。
【0032】
読影レポートサーバ7には、汎用のコンピュータにデータベース管理システムの機能を提供するソフトウェアプログラムが組み込まれる。読影レポートサーバ7は、読影WS3からの読影レポートの登録要求を受け付けると、その読影レポートをデータベース用のフォーマットに整えて読影レポートデータベース8に登録する。
【0033】
読影レポートデータベース8には、例えば、読影対象の医用画像を識別する画像ID、読影を行った画像診断医を識別するための読影医ID、病変名、病変の位置情報、所見、所見の確信度等の情報が記録された読影レポートが登録される。
【0034】
ネットワーク9は、病院内の各種機器を接続する有線または無線のローカルエリアネットワークである。読影WS3が他の病院あるいは診療所に設置されている場合には、ネットワーク9は、各病院のローカルエリアネットワーク同士をインターネットまたは専用回線で接続した構成としてもよい。いずれの場合にも、ネットワーク9は光ネットワーク等の医用画像の高速転送が実現可能な構成にすることが好ましい。
【0035】
リソース管理システム10は、病院内における各種処置方法を実行するために必要な設備および人員を管理するためのコンピュータであり、処理装置、ディスプレイ、並びにキーボードおよびマウス等の入力装置により構成される。リソース管理システム10は、
図1に示す第1~第3手術室41~43のスケジュール、第1および第2検査室44,45のスケジュール、第1および第2処置室46,47のスケジュール、複数のモダリティ2のスケジュール、病院内の医師、とくに手術の執刀医のスケジュール、並びに看護士のスケジュール等の病院内における検査および処置を行うためのリソースのスケジュールを管理する。
【0036】
第1~第3手術室41~43のスケジュールの管理は、第1~第3手術室41~43に設置された端末からの入力、手術の対象となる患者の担当医の端末からの入力等に基づいて行われる。検査室は、心電図計測および血液検査等の各種検査を行う検査室である。本実施形態においては2つの検査室を有するものとしているが、3以上の検査室を有するものとしてもよい。第1および第2検査室44,45のスケジュールの管理は、第1および第2検査室44,45に設定された端末からの入力、あるいは手術の対象となる患者の担当医の端末からの入力等に基づいて行われる。処置室は、投薬による治療および手当等を行う部屋である。本実施形態においては2つの処置室を有するものとしているが、3以上の処置室を有するものとしてもよい。第1および第2処置室46,47のスケジュールの管理は、第1および第2処置室46,47に設定された端末からの入力、手術の対象となる患者の担当医の端末からの入力等に基づいて行われる。病院内の医師および看護士のスケジュールの管理は、医師および看護士の端末からの入力に基づいて行われる。モダリティ2のスケジュールの管理は、モダリティ2が設置された撮影室の端末からの入力、あるいは撮影の対象となる患者の担当医の端末からの入力等に基づいて行われる。
【0037】
なお、本実施形態においては、第1および第2検査室44,45、並びにモダリティ2が検査を実行するためのリソースとなる。また、第1~第3手術室41~43、第1および第2処置室46,47、並びに医師および看護師が、処置を実行するためのリソースとなる。
【0038】
リソース管理システム10は、リソース管理データベースにより、リソースの管理を行う。
図2はリソース管理データベースを示す図である。
図3に示すように、リソース管理データベースDB1は、各種リソース、すなわち第1~第3手術室41~43、第1および第2検査室44,45、第1および第2処置室46,47、医師A,B、看護士A,B、並びにモダリティ2としてのCT装置およびMRI装置のスケジュールが管理されている。すなわち、各種リソースについて、日時とその日時におけるリソースが使用されている時間(医師および看護師の場合には、予定がある時間)が示されている。なお、
図2においては11月21日のリソースのスケジュールが示されている。また、
図2においては、リソースが使用されている時間を両矢印にて示している。
【0039】
以下、本実施形態による読影WS3について詳細に説明する。読影WS3は、医用画像の読影医が、医用画像の読影および読影レポートの作成に利用するコンピュータであり、処理装置、高精細ディスプレイ、並びにキーボードおよびマウス等の入力装置により構成される。読影WS3では、画像サーバ5に対する医用画像の閲覧要求、画像サーバ5から受信した医用画像に対する各種画像処理、医用画像の表示、医用画像の解析による医用画像中の構造物および病変らしき部分の自動検出および強調表示、読影レポートの作成の支援、読影レポートサーバ7に対する読影レポートの登録要求と閲覧要求、並びに読影レポートサーバ7から受信した読影レポートの表示等の各処理が、各処理のためのソフトウェアプログラムを実行することにより行われる。なお、これらの処理は、周知のソフトウェアプログラムにより行われるため、ここでは詳細な説明は省略する。また、各種画像処理および医用画像の解析を読影WS3において行わず、別途画像処理サーバおよび解析サーバをネットワーク9に接続しておき、読影WS3からの処理の要求に応じて、画像処理サーバおよび解析サーバが行うようにしてもよい。
【0040】
読影WS3は、第1の実施形態による検査情報表示装置が内包されてなる。このため、読影WS3には、第1の実施形態による検査情報表示プログラムがインストールされてなる。検査情報表示プログラムは、DVDあるいはCD-ROM等の記録媒体に記録されて配布され、その記録媒体から読影WS3にインストールされる。または、ネットワークに接続されたサーバコンピュータの記憶装置、もしくはネットワークストレージに、外部からアクセス可能な状態で記憶され、要求に応じて読影WS3にダウンロードされ、インストールされる。
【0041】
図3は、検査情報表示プログラムをインストールすることにより実現される、本発明の第1の実施形態による検査情報表示装置の概略構成を示す図である。
図3に示すように、検査情報表示装置20は、標準的なコンピュータの構成として、CPU(Central Processing Unit)21、メモリ22およびストレージ23を備えている。また、検査情報表示装置20には、高精細な液晶ディスプレイ等のディスプレイ24、並びにキーボードおよびマウス等の入力部25が接続されている。
【0042】
ストレージ23は、ハードディスクまたはSSD(Solid State Drive)等のストレージデバイスからなる。ストレージ23には、ネットワーク9を経由して画像サーバ5から取得した、医用画像および検査情報表示装置20の処理に必要な情報を含む各種情報が記憶されている。
【0043】
また、メモリ22には、検査情報表示プログラムが記憶されている。検査情報表示プログラムは、CPU21に実行させる処理として、患者に関するデータを解析した解析結果およびデータに関連する検査情報および後述するリソースの空き情報をディスプレイ24に表示する表示制御処理、解析結果を確定するために必要な検査および必要な処置のうちの少なくとも一方を決定する決定処理、並びに必要な検査および必要な処置のうちの少なくとも一方を実行するためのリソースの空き情報を取得するリソース情報取得処理を規定する。なお、これらの処理は、画像サーバ5に読影すべき新たな医用画像が保存されていることの通知を、検査情報表示装置20が受信することにより行われる。
【0044】
そして、CPU21がプログラムに従いこれらの処理を実行することにより、コンピュータは、表示制御部31、決定部32およびリソース情報取得部33として機能する。なお、本実施形態においては、CPU21が検査情報表示プログラムによって、各部の機能を実行するようにしたが、ソフトウェアを実行して各種の処理部として機能する汎用的なプロセッサとしては、CPU21の他、FPGA (Field Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるプログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device:PLD)を用いることができる。また、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等により、各部の処理を実行するようにしてもよい。
【0045】
1つの処理部は、これら各種のプロセッサのうちの1つで構成されてもよいし、同種または異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGA、またはCPUとFPGAの組み合わせ等)で構成されてもよい。また、複数の処理部を1つのプロセッサで構成してもよい。複数の処理部を1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、クライアントやサーバ等のコンピュータに代表されるように、1つ以上のCPUとソフトウェアの組み合わせで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが複数の処理部として機能する形態がある。第2に、システムオンチップ(System On Chip:SoC)などに代表されるように、複数の処理部を含むシステム全体の機能を1つのIC(Integrated Circuit)チップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、各種の処理部は、ハードウェア的な構造として、上記各種のプロセッサを1つ以上を用いて構成される。
【0046】
さらに、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造は、より具体的には、半導体素子等の回路素子を組み合わせた電気回路(circuitry)である。
【0047】
なお、メモリ22には、読影WS3が検査情報表示装置20以外の処理を行うための装置として機能する場合には、その機能を実行するプログラムが記憶される。例えば、医用画像の解析処理を行う場合には解析プログラムが記憶される。
【0048】
表示制御部31は、患者に関するデータを解析した解析結果およびデータに関連する検査情報およびリソースの空き情報を表示する。ここで、本実施形態においては、データは患者をモダリティ2により撮影することにより取得された医用画像であるものとする。解析結果は、読影WS3にインストールされた解析プログラムにより取得される。解析結果は、例えば医用画像が脳のCT画像である場合、脳内において特定された出血領域、梗塞領域および出血体積等である。検査情報は、患者名、性別、年齢および医用画像を取得したモダリティ等の情報を含む。検査情報は画像データベース6から取得される。表示制御部21は、解析結果および検査情報を、読影を行うべき医用画像のリストである読影リストとして表示する。読影リストは後述するリソースの空き情報を含むため、読影リストの表示については後述する。
【0049】
決定部32は、解析結果を確定するために必要な検査および必要な処置のうちの少なくとも一方を決定する。本実施形態においては、必要な検査および必要な処置の双方を決定するものとするが、必要な検査のみまたは必要な処置のみを決定するものであってもよい。このために、本実施形態による検査情報表示装置20は、解析結果と検査および処置とを対応づけたデータベースをストレージ23に保存している。以下、このデータベースを検査処置データベースと称する。
図4は検査処置データベースを示す図である。
図4に示すように、検査処置データベースDB2には、部位、部位に対する症状および症状に対する処置方法が対応づけられている。例えば、部位が脳である場合、症状としては出血および梗塞が対応づけられており、出血には、検査および処置としてCT撮影、MRI撮影、投薬および手術が対応づけられている。
【0050】
決定部32は、検査処置データベースDB2を参照し、解析結果を確定するために必要な検査および必要な処置として、すでに行われている検査および処置以外の検査および処置を決定する。例えば、撮影部位が脳であり、解析結果が出血である場合において、検査情報がCT撮影により取得された医用画像に基づくものである場合、MRI撮影、投薬および手術が、解析結果を確定するために必要な検査および必要な処置に決定される。
【0051】
リソース情報取得部33は、決定部32が決定した、解析結果を確定するために必要な検査および必要な処置を実行するためのリソースの空き情報を取得する。具体的には、リソース管理システム10が管理するリソース管理データベースDB1を参照し、決定された検査および処置を実行するためのリソースのスケジュールを確認し、リソースの空き情報を取得する。例えば、決定された検査がMRI撮影を含む場合、モダリティ2のうちのMRI装置のスケジュールを参照し、MRI撮影を実行可能な日時を空き情報として取得する。また、決定された処置が投薬を含む場合、第1および第2処置室46,47のスケジュールを確認し、投薬を実行可能な日時を空き情報として取得する。また、決定された処置が手術を含む場合、第1~第3手術室41~43、執刀医および看護師のスケジュールを参照し、手術を実行可能な日時を空き情報として取得する。
【0052】
表示制御部31は、上述したように、解析結果および検査情報を含む読影リストを表示する。
図5は解析結果および検査情報を含む読影リストを示す図である。
図5に示すように、読影リストL1には、患者名、性別、年齢および行った検査を表す検査情報、並びに解析結果が示されている。読影医は、入力部25を操作してカーソル50を読影リストL1上の所望とする患者名の欄の上に移動させる。これにより、リソースの空き情報が示されたポップアップ51が表示される。
図5に示すように、ポップアップ51には、解析結果を確定するために必要な検査および必要な処置として、追加検査、投薬および手術が決定されていること、追加検査がMRI撮影であり、13時から実行可能であること、投薬は第1処置室において即時対応可能であること、並びに手術はA医師およびB看護師が対応でき、13時25分から第1手術室において実行可能であることが示されている。
【0053】
また、ポップアップ51には、それぞれの検査および処置に対して予約を実行するための予約ボタン52A,52B,52Cが含まれる。また、ポップアップ51には、医用画像の縮小画像53が含まれる。読影医は、必要な検査および処置について予約ボタンをクリックすることにより、必要な検査および処置の予約を読影WS3から行うことができる。なお、必要な検査および処置の予約とは、検査および処置を実行するリソースに対して予約をする旨の情報を送信することである。この際、読影医は、ポップアップ51に含まれる縮小画像53を参照することにより、医用画像を表示しなくても、ある程度の読影を行うことができる。このため、縮小画像53により読影医に対する検査および処置の予約の支援を行うことができる。ここで、執刀医および看護師に対しては、執刀医および看護師が所有する携帯端末11に予約がなされた旨の情報が送信される。
【0054】
なお、表示制御部31は、リソースの空き情報が取得される前に読影リストL1をディスプレイ24に表示するようにしてもよい。この場合、リソースの空き情報を取得した後に、カーソル50の移動により、必要な検査および処置が示されたポップアップ51が表示されることとなる。
【0055】
次いで、第1の実施形態において行われる処理について説明する。
図6は第1の実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。画像サーバ5に対して新たな医用画像が保存されたことの通知を読影WS3、すなわち検査情報表示装置20が受信することにより処理が開始され、読影WS3にインストールされた解析プログラムにより、画像サーバ5から医用画像が取得され(ステップST1)、医用画像が解析されて解析結果が取得される(ステップST2)。
【0056】
次いで、決定部32が、解析結果を確定するために必要な検査および必要な処置を決定し(ステップST3)、リソース情報取得部33が、決定部32が決定した検査および処置を実行するためのリソースの空き情報を取得する(ステップST4)。そして、表示制御部31が、解析結果および検査情報を含む読影リストL1をディスプレイ24に表示する(ステップST5)。この状態において、カーソル50が読影リストL1上の特定の患者の欄に移動されたか否かの監視が開始され(ステップST6)、ステップST6が肯定されると、表示制御部31は、カーソル50が移動された患者についての、解析結果を確定するために必要な検査および必要な処置を実行するためのリソースの空き情報を示すポップアップ51を表示する(ステップST7)。さらにポップアップ51が表示されると、ポップアップ51に含まれる予約ボタン52A~52Cを用いて、決定部32が決定した検査および処置に対する予約の指示がなされたか否かの監視が開始される(ステップST8)。ステップST8が肯定されると、指示された検査および処置に対する予約がリソースに対して行われ(ステップST9)、処理を終了する。
【0057】
このように、本実施形態によれば、解析結果を確定するために必要な検査および必要な処置のうちの少なくとも一方を決定し、必要な検査および必要な処置を実行するためのリソースの空き情報を取得し、リソースの空き情報を表示するようにした。このため、操作者は、解析結果を確定するために必要な検査および必要な処置を実行するために必要なリソースの空き情報を容易に知ることができる。したがって、リソースを予約する等の操作者の負担を軽減することができる。
【0058】
次いで、本発明の第2の実施形態について説明する。
図7は本発明の第2の実施形態による検査情報表示装置の概略構成を示す図である。なお、
図7において
図3と同一の構成については同一の参照番号を付与し、詳細な説明は省略する。
図7に示すように、第2の実施形態による検査情報表示装置20は、解析結果を確定するために必要な検査および必要な処置の緊急度に応じて、リソースの予約を行うリソース予約部34をさらに備えた点が第1の実施形態と異なる。また、リソース予約部34は、入力部25からの入力に応じて、リソースの予約の解除も行う。
【0059】
なお、緊急度の取得は、読影WS3にインストールされた解析プログラムにより行われる。具体的には、医用画像の解析結果に基づいて、医用画像についての読影の緊急度を取得する。このために、解析プログラムは、各種解析結果と緊急度とを対応づけた緊急度データベースを参照して、緊急度を決定する。なお、緊急度データベースは、ストレージ23に保存されている。
【0060】
図8は緊急度データベースを示す図である。
図8に示すように、緊急度データベースDB3は、出血領域に関する出血部位(例えば脳内における被殻出血、皮質下出血および小脳出血)に対して、出血体積に応じた緊急度が対応づけられている。なお、緊急度は出血量が多いほど、すなわちC,B,Aの順で高いものとなる。緊急度データベースDB3を参照することにより、例えば出血部位が皮質下出血であり、出血体積が50mlの場合、緊急度はAに決定される。
【0061】
なお、解析結果を入力とし、緊急度を決定するための評価値を出力するように学習がなされた判別器により緊急度を決定してもよい。評価値は例えば緊急度を例えば0から1の間の値として表したものとなる。なお、値が大きいほど緊急度は高いものとする。この場合、評価値に応じて緊急度を決定する。例えば、評価値が0以上0.33未満は緊急度C、0.33以上0.66未満は緊急度B、0.66以上1.0以下は緊急度Aとなるように緊急度を決定する。
【0062】
リソース予約部34は、緊急度がAに決定された場合、決定部32が決定した、解析結果を特定するために必要な検査および必要な処置を実行するためのリソースの予約を実行する。すなわち、リソース情報取得部33が取得したリソースの空き情報を参照し、リソースの予約を実行する。なお、緊急度がBまたはCに決定された場合には、リソース予約部34は、解析結果を特定するために必要な検査および必要な処置を実行するためのリソースの予約を実行しない。
【0063】
第2の実施形態においては、表示制御部31は、解析結果および検査情報を含む読影リストに対して緊急度を表示する。
図9は第2の実施形態において表示される解析結果および検査情報を含む読影リストを示す図である。
図9に示すように、読影リストL2には、患者名、性別、年齢および行った検査を表す検査情報、並びに解析結果に加えて、緊急度が示されている。読影医は、入力部25を操作してカーソル50を読影リストL2上の患者名の欄の上に移動させる。これにより、リソースの空き情報が示されたポップアップ51が表示される。
図9に示すように、第2の実施形態におけるポップアップ51には、解析結果を確定するために必要な検査および必要な処置として、追加検査、投薬および手術が決定されていること、追加検査がMRI撮影であり、13時から実行可能であること、投薬は第1処置室において即時対応可能であること、並びに手術はA医師およびB看護師が対応でき、13時25分から第1手術室で実行可能であることが示されている。また、第2の実施形態においては、ポップアップ51には、それぞれの検査および処置に対してリソースが予約済みであることを示す予約済みボタン54A,54B,54Cが含まれる。また、ポップアップ51には、医用画像の縮小画像53が含まれる。
【0064】
第2の実施形態においては、読影医は、解析結果を確定するために必要な検査および必要な処置に対するリソースの予約が不要であると考える場合には、不要な検査および処置について予約済みボタンをクリックすることにより、予約したリソースの予約を解放することができる。なお、不要な検査および処置の予約を解放するとは、予約済みのリソースに対して予約を解除する旨の情報を送信することである。
【0065】
次いで、第2の実施形態において行われる処理について説明する。
図10は第2の実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。画像サーバ5に対して新たな医用画像が保存されたことの通知を読影WS3、すなわち検査情報表示装置20が受信することにより処理が開始され、読影WS3にインストールされた解析プログラムにより、画像サーバ5から医用画像が取得され(ステップST11)、医用画像が解析されて解析結果が取得される(ステップST12)。さらに、解析結果に基づいて、緊急度が決定される(ステップST13)。
【0066】
次いで、決定部32が、解析結果を確定するために必要な検査および必要な処置を決定し(ステップST14)、リソース情報取得部33が、決定部32が決定した検査および処置を実行するためのリソースの空き情報を取得する(ステップST15)。さらに、リソース予約部34が、検査および処置の緊急度に応じてリソースの予約を行う(ステップST16)。そして、表示制御部31が、解析結果および検査情報を含む読影リストL2をディスプレイ24に表示する(ステップST17)。この状態において、カーソル50が読影リストL2上の特定の患者の欄に移動されたか否かの監視が開始され(ステップST18)、ステップST18が肯定されると、表示制御部31は、カーソル50が移動された患者についての、解析結果を確定するために必要な検査および必要な処置を実行するためのリソースの空き情報を示すポップアップ51を表示する(ステップST19)。さらにポップアップ51が表示されると、ポップアップ51に含まれる予約済みボタン54A~54Cを用いて、決定部32が決定した検査および処置に対する予約の解除の指示がなされたか否かの監視が開始される(ステップST20)。ステップST20が肯定されると、指示された検査および処置に対する予約の解除の指示がリソースに対して行われ(ステップST21)、処理を終了する。
【0067】
このように、第2の実施形態においては、解析結果を確定するために必要な検査および必要な処置の緊急度に応じてリソースの予約を行うようにしたため、操作者のリソースを予約する際の負担を軽減することができる。
【0068】
また、操作者の入力により予約したリソースを解放するようにしたため、不要なリソースがいつまでも予約されていることを防止でき、これによりリソースを必要としている人に割り当てることができる。
【0069】
なお、上記第2の実施形態においては、予約済みボタン54A~54Cへの指示により予約を解放しているが、読影医が医用画像を読影した結果、緊急度を変更する場合がある。例えば、緊急度がAであった場合に、緊急度をBまたはCに変更する場合がある。このように、読影医により緊急度がAからBまたはCに変更された場合、リソース予約部34は、予約済みの予約を解放するようにしてもよい。逆に、読影医によりBまたはCの緊急度がAに変更された場合、リソース予約部34が処置方法を実行するためのリソースの予約を行うようにしてもよい。
【0070】
また、上記各実施形態においては、読影リストL1,L2においてカーソル50による指示を行うことにより、リソースの空き情報を示すポップアップ51を表示しているが、読影リストL1,L2上にリソースの空き情報を表示するようにしてもよい。
【0071】
また、上記各実施形態においては、決定部32が、検査処置データベースDB1を参照して解析結果を確定するために必要な検査および必要な処置を決定しているが、入力部25からの操作者の入力により、解析結果を確定するために必要な検査および必要な処置を決定してもよい。
【0072】
必要な検査および必要な処置のうちの少なくとも一方の緊急度に応じてリソースの予約を行うことにより、操作者のリソースを予約する際の負担を軽減することができる。
【0073】
操作者の入力に応じて予約したリソースを解放することにより、不要なリソースがいつまでも予約されていることを防止でき、これによりリソースを必要としている人に割り当てることができる。
【0074】
データが医用画像である場合、医用画像を表示部に表示することにより、操作者は医用画像見て、解析結果の妥当性等を判断することができる。
【符号の説明】
【0075】
1 医療情報システム
2 モダリティ
3 読影ワークステーション
4 診療科ワークステーション
5 画像サーバ
6 画像データベース
7 読影レポートサーバ
8 読影レポートデータベース
9 ネットワーク
10 リソース管理システム
11 携帯端末
21 CPU
22 メモリ
23 ストレージ
24 ディスプレイ
25 入力部
31 表示制御部
32 決定部
33 リソース情報取得部
34 リソース予約部
41~43 手術室
44,45 検査室
46,47 処置室
50 カーソル
51 ポップアップ表示
52A~52C 予約ボタン
53 縮小画像
54A~54C 予約解除ボタン
DB1 リソース管理データベース
DB2 検査処置データベース
DB3 緊急度データベース
L1,L2 読影リスト