(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-21
(45)【発行日】2022-01-17
(54)【発明の名称】配線基板及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
H05K 3/46 20060101AFI20220107BHJP
H01L 23/12 20060101ALI20220107BHJP
H05K 1/02 20060101ALI20220107BHJP
H05K 1/18 20060101ALI20220107BHJP
【FI】
H05K3/46 Q
H05K3/46 N
H01L23/12 B
H01L23/12 N
H05K1/02 J
H05K1/18 P
(21)【出願番号】P 2018082294
(22)【出願日】2018-04-23
【審査請求日】2020-12-14
(73)【特許権者】
【識別番号】000190688
【氏名又は名称】新光電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】青木 信孝
【審査官】黒田 久美子
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-225604(JP,A)
【文献】特開2014-112626(JP,A)
【文献】特開2015-170669(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 3/46
H01L 23/12
H05K 1/02
H05K 1/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子部品搭載用パッドを露出するキャビティを備えた第1絶縁層と、
前記キャビティ内に露出する前記電子部品搭載用パッドを貫通する開口部と、
前記キャビティ内に露出する電子部品搭載用パッド上に、前記開口部を露出するように搭載された電子部品と、
前記第1絶縁層上に、前記電子部品を被覆して形成された第2絶縁層と、を有し、
前記電子部品の前記第2絶縁層側の最外層には、所定の体積分布を有する凹部が形成されており、
前記開口部の位置及び大きさは、前記所定の体積分布に基づいて決定されており、
前記最外層は、前記凹部の体積が相対的に小さい領域と、前記凹部の体積が相対的に大きい領域と、を含み、
平面視において、前記凹部の体積が相対的に大きい領域よりも前記凹部の体積が相対的に小さい領域に近い位置に前記開口部が形成されており、
前記第2絶縁層が前記凹部、前記電子部品の側面と前記キャビティの内壁面との隙間、及び前記開口部に入り込んでいる配線基板。
【請求項2】
電子部品搭載用パッドを露出するキャビティを備えた第1絶縁層と、
前記キャビティ内に露出する前記電子部品搭載用パッドを貫通する開口部と、
前記キャビティ内に露出する電子部品搭載用パッド上に、前記開口部を露出するように搭載された電子部品と、
前記第1絶縁層上に、前記電子部品を被覆して形成された第2絶縁層と、を有し、
前記電子部品の前記第2絶縁層側の最外層には、所定の体積分布を有する凹部が形成されており、
前記開口部の位置及び大きさは、前記所定の体積分布に基づいて決定されており、
前記キャビティ内に複数の電子部品が搭載され、
複数の前記電子部品は、前記最外層における前記凹部の体積が相対的に小さい電子部品と、前記最外層における前記凹部の体積が相対的に大きい電子部品と、を含み、
平面視において、前記凹部の体積が相対的に大きい電子部品よりも前記凹部の体積が相対的に小さい電子部品に近い位置に前記開口部が形成されており、
前記第2絶縁層が前記凹部、前記電子部品の側面と前記キャビティの内壁面との隙間、及び前記開口部に入り込んでいる配線基板。
【請求項3】
前記最外層は配線層を含み、前記凹部は前記最外層において前記配線層が形成されていない部分である請求項1
又は2に記載の配線基板。
【請求項4】
前記最外層は配線層を被覆する保護層であり、前記凹部は前記保護層に形成され前記配線層を露出する開口部である請求項1
又は2に記載の配線基板。
【請求項5】
前記第1絶縁層の下層に第3絶縁層を有し、
前記電子部品搭載用パッドは前記第3絶縁層上に形成され、
前記第3絶縁層には、前記開口部と連通する溝部が形成されており、
前記第2絶縁層が前記凹部、前記電子部品の側面と前記キャビティの内壁面との隙間、前記開口部、及び前記溝部に入り込んでいる請求項1乃至
4の何れか一項に記載の配線基板。
【請求項6】
前記溝部は前記第3絶縁層を貫通し、
前記溝部の底面は、前記第3絶縁層の下層となる配線層の表面により形成されている請求項
5に記載の配線基板。
【請求項7】
第1絶縁層に電子部品搭載用パッドを露出するキャビティを形成する工程と、
前記キャビティ内に露出する前記電子部品搭載用パッドを貫通する開口部を形成する工程と、
前記キャビティ内に露出する前記電子部品搭載用パッド上に、前記開口部を露出するように電子部品を搭載する工程と、
前記第1絶縁層上に、前記電子部品を被覆する第2絶縁層を形成する工程と、を有し、
前記電子部品の前記第2絶縁層側の最外層には、所定の体積分布を有する凹部が形成されており、
前記開口部の位置及び大きさは、前記所定の体積分布に基づいて決定されており、
前記最外層は、前記凹部の体積が相対的に小さい領域と、前記凹部の体積が相対的に大きい領域と、を含み、
平面視において、前記凹部の体積が相対的に大きい領域よりも前記凹部の体積が相対的に小さい領域に近い位置に前記開口部が形成されており、
前記第2絶縁層を形成する工程では、前記第1絶縁層上に前記第2絶縁層となる樹脂を前記電子部品を被覆するように配置し、前記樹脂を前記凹部、前記電子部品の側面と前記キャビティの内壁面との隙間、及び前記開口部に入り込ませる配線基板の製造方法。
【請求項8】
第1絶縁層に電子部品搭載用パッドを露出するキャビティを形成する工程と、
前記キャビティ内に露出する前記電子部品搭載用パッドを貫通する開口部を形成する工程と、
前記キャビティ内に露出する前記電子部品搭載用パッド上に、前記開口部を露出するように電子部品を搭載する工程と、
前記第1絶縁層上に、前記電子部品を被覆する第2絶縁層を形成する工程と、を有し、
前記電子部品の前記第2絶縁層側の最外層には、所定の体積分布を有する凹部が形成されており、
前記開口部の位置及び大きさは、前記所定の体積分布に基づいて決定されており、
前記キャビティ内に複数の電子部品が搭載され、
複数の前記電子部品は、前記最外層における前記凹部の体積が相対的に小さい電子部品と、前記最外層における前記凹部の体積が相対的に大きい電子部品と、を含み、
平面視において、前記凹部の体積が相対的に大きい電子部品よりも前記凹部の体積が相対的に小さい電子部品に近い位置に前記開口部が形成されており、
前記第2絶縁層を形成する工程では、前記第1絶縁層上に前記第2絶縁層となる樹脂を前記電子部品を被覆するように配置し、前記樹脂を前記凹部、前記電子部品の側面と前記キャビティの内壁面との隙間、及び前記開口部に入り込ませる配線基板の製造方法。
【請求項9】
前記開口部を形成する工程と前記電子部品を搭載する工程との間に、前記第1絶縁層の下層となる第3絶縁層に前記開口部と連通する溝部を形成する工程を有し、
前記第2絶縁層を形成する工程では、前記樹脂を前記凹部、前記電子部品の側面と前記キャビティの内壁面との隙間、前記開口部、及び前記溝部に入り込ませる請求項
7又は8に記載の配線基板の製造方法。
【請求項10】
前記溝部を形成する工程では、前記第3絶縁層を貫通し、前記第3絶縁層の下層となる配線層の表面を露出するように前記溝部を形成する請求項9に記載の配線基板の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配線基板及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、第1絶縁層に設けたキャビティ内に電子部品を搭載した配線基板が知られている。このような配線基板は、例えば、電子部品を被覆するように第1絶縁層上に形成された第2絶縁層と、第2絶縁層の上面に形成された配線パターンとを備えている。配線パターンは、第2絶縁層に形成されたビアホールを介して、電子部品のパッドと電気的に接続されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2016-096292号公報
【文献】特開2016-207958号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、第2絶縁層に被覆される電子部品の表面にはパッドを含む配線層が形成されており、配線層が形成されていない部分は凹部となる。或いは、第2絶縁層に被覆される電子部品の表面には配線層を被覆する保護層が形成されており、保護層に形成された配線層(パッド)を露出する開口部が凹部となる。何れの場合も、電子部品の表面に形成される凹部の体積は場所により異なる。
【0005】
そのため、樹脂により電子部品を被覆する第2絶縁層を形成する際に、ある領域では体積の大きな凹部に多くの樹脂が入り込み、他の領域では体積の小さな凹部に少しの樹脂が入り込む。その結果、電子部品の表面に形成される第2絶縁層の厚さは、凹部の体積分布に依存して不均一になる場合があった。
【0006】
電子部品の表面に形成される第2絶縁層の厚さが不均一になると、第2絶縁層の厚さが厚いほどビアホールが深くなり、かつビアホールの底部の面積(=ビアホールの底部に露出する電子部品のパッドの面積)が小さくなる。その結果、第2絶縁層の厚さが厚いほど、第2絶縁層の上面に形成された配線パターンと電子部品のパッドとのビアホールを介しての接続信頼性が低下する。
【0007】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、電子部品を搭載した配線基板において、電子部品を被覆する絶縁層の上面に形成された配線パターンと電子部品のパッドとのビアホールを介しての接続信頼性を向上することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本配線基板は、電子部品搭載用パッドを露出するキャビティを備えた第1絶縁層と、前記キャビティ内に露出する前記電子部品搭載用パッドを貫通する開口部と、前記キャビティ内に露出する電子部品搭載用パッド上に、前記開口部を露出するように搭載された電子部品と、前記第1絶縁層上に、前記電子部品を被覆して形成された第2絶縁層と、を有し、前記電子部品の前記第2絶縁層側の最外層には、所定の体積分布を有する凹部が形成されており、前記開口部の位置及び大きさは、前記所定の体積分布に基づいて決定されており、前記最外層は、前記凹部の体積が相対的に小さい領域と、前記凹部の体積が相対的に大きい領域と、を含み、平面視において、前記凹部の体積が相対的に大きい領域よりも前記凹部の体積が相対的に小さい領域に近い位置に前記開口部が形成されており、前記第2絶縁層が前記凹部、前記電子部品の側面と前記キャビティの内壁面との隙間、及び前記開口部に入り込んでいることを要件とする。
【発明の効果】
【0009】
開示の技術によれば、電子部品を搭載した配線基板において、電子部品を被覆する絶縁層の上面に形成された配線パターンと電子部品のパッドとのビアホールを介しての接続信頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】第1の実施の形態に係る配線基板を例示する図である。
【
図2】第1の実施の形態に係る配線基板の製造工程を例示する図(その1)である。
【
図3】第1の実施の形態に係る配線基板の製造工程を例示する図(その2)である。
【
図4】第1の実施の形態に係る配線基板の製造工程を例示する図(その3)である。
【
図5】第1の実施の形態に係る配線基板の製造工程を例示する図(その4)である。
【
図6】第1の実施の形態に係る配線基板の製造工程を例示する図(その5)である。
【
図7】第1の実施の形態に係る配線基板の製造工程を例示する図(その6)である。
【
図8】第1の実施の形態に係る配線基板の製造工程を例示する図(その7)である。
【
図9】第1の実施の形態の変形例1に係る配線基板を例示する図である。
【
図10】第1の実施の形態の変形例2に係る配線基板を例示する断面図である。
【
図11】電子部品搭載用パッドに形成する開口部の平面形状のバリエーションを例示する部分平面図である。
【
図12】第1の実施の形態の応用例に係る半導体パッケージを例示する断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。なお、各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
【0012】
[第1の実施の形態に係る配線基板の構造]
まず、第1の実施の形態に係る配線基板の構造について説明する。
図1は、第1の実施の形態に係る配線基板を例示する図であり、
図1(a)は断面図、
図1(b)はキャビティ及び電子部品を示す部分平面図である。なお、
図1(a)のキャビティ及び電子部品近傍の断面は、
図1(b)のA-A線に沿う断面である。又、
図1(b)において、電子部品30よりも上層(絶縁層17、配線層18、ソルダーレジスト層19、及び外部接続端子20)の図示は省略されている。
【0013】
図1を参照するに、配線基板1は、コア層10の両面に配線層及び絶縁層が積層され、コア層10の一方の側に電子部品30が内蔵された配線基板である。
【0014】
具体的には、配線基板1において、コア層10の一方の面10aには、配線層12と、絶縁層13と、配線層14と、絶縁層15と、配線層16と、絶縁層17と、配線層18と、ソルダーレジスト層19とが順次積層されている。又、コア層10の他方の面10bには、配線層22と、絶縁層23と、配線層24と、絶縁層25と、配線層26と、絶縁層27と、配線層28と、ソルダーレジスト層29とが順次積層されている。
【0015】
なお、本実施の形態では、便宜上、配線基板1のソルダーレジスト層19側を上側又は一方の側、ソルダーレジスト層29側を下側又は他方の側とする。又、各部位のソルダーレジスト層19側の面を一方の面又は上面、ソルダーレジスト層29側の面を他方の面又は下面とする。但し、配線基板1は天地逆の状態で用いることができ、又は任意の角度で配置することができる。又、平面視とは対象物をコア層10の一方の面10aの法線方向から視ることを指し、平面形状とは対象物をコア層10の一方の面10aの法線方向から視た形状を指すものとする。
【0016】
コア層10としては、例えば、ガラスクロスにエポキシ系樹脂等の絶縁性樹脂を含浸させた所謂ガラスエポキシ基板等を用いることができる。コア層10として、ガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維等の織布や不織布にエポキシ系樹脂やポリイミド系樹脂等を含浸させた基板等を用いてもよい。コア層10の厚さは、例えば、60~400μm程度とすることができる。コア層10には、コア層10を厚さ方向に貫通する貫通孔10xが設けられている。貫通孔10xの平面形状は例えば円形である。
【0017】
配線層12は、コア層10の一方の面10aに形成されている。又、配線層22は、コア層10の他方の面10bに形成されている。配線層12と配線層22とは、貫通孔10x内に形成された貫通配線11により電気的に接続されている。配線層12及び22は、各々所定の平面形状にパターニングされている。配線層12及び22、並びに貫通配線11の材料としては、例えば、銅(Cu)等を用いることができる。配線層12及び22の厚さは、例えば、10~30μm程度とすることができる。なお、配線層12と配線層22と貫通配線11とは一体に形成されたものであってもよい。
【0018】
絶縁層13は、コア層10の一方の面10aに配線層12を覆うように形成されている。絶縁層13の材料としては、例えば、エポキシ系樹脂やポリイミド系樹脂を主成分とする絶縁性樹脂等を用いることができる。絶縁層13の厚さは、例えば30~40μm程度とすることができる。絶縁層13は、シリカ(SiO2)等のフィラーを含有することができる。絶縁層13におけるフィラーの含有量は、要求される熱膨張係数(CTE)に応じて適宜設定できる。
【0019】
配線層14は、絶縁層13の一方の側に形成されている。配線層14は、絶縁層13を貫通し配線層12の上面を露出するビアホール13x内に充填されたビア配線14a、及び絶縁層13の上面に形成された配線パターン14b、及び絶縁層13の上面に形成された電子部品搭載用パッド14cを含んで構成されている。配線パターン14bは、ビア配線14aを介して、配線層12と電気的に接続されている。ビアホール13xは、絶縁層15側に開口されている開口部の径が配線層12の上面によって形成された開口部の底面の径よりも大きい逆円錐台状の凹部とすることができる。配線層14の材料や配線パターン14b及び電子部品搭載用パッド14cの厚さは、例えば、配線層12と同様とすることができる。
【0020】
絶縁層15は、絶縁層13の上面に配線層14を覆うように形成されている。絶縁層15の材料や厚さは、例えば、絶縁層13と同様とすることができる。絶縁層15は、シリカ(SiO2)等のフィラーを含有することができる。絶縁層15におけるフィラーの含有量は、例えば、絶縁層13と同様とすることができる。
【0021】
絶縁層15には、電子部品搭載用パッド14cの上面を露出するキャビティ15zが形成されている。なお、絶縁層15上のキャビティ15zの形成領域には、配線層16は形成されていない。すなわち、絶縁層15上の配線層16の非形成領域にキャビティ15zが形成されている。キャビティ15zの平面形状は、キャビティ15z内に配置する電子部品30の平面形状に合わせて適宜決定できる。電子部品30の平面形状が矩形状であれば、キャビティ15zの平面形状は電子部品30の外形よりも若干大きな矩形状とすることができる。又、例えば、キャビティ15zの平面形状が矩形状の場合、電子部品搭載用パッド14cの平面形状は、キャビティ15zの外形より若干大きい矩形状とすることができる。なお、電子部品30の外形は、例えば、数mm角から数十mm角程度である。
【0022】
キャビティ15z内に露出する電子部品搭載用パッド14cには、電子部品搭載用パッド14cを貫通し絶縁層13の上面を露出するスリット状の開口部14dが形成されている。すなわち、キャビティ15z内に露出する電子部品搭載用パッド14cには、開口部14dの内壁面と絶縁層13の上面とで形成される凹部が設けられている。
【0023】
図1(b)に示すように、本実施の形態では、一例として開口部14dの平面形状はI字状(幅が略一定の細長状)である。但し、必要に応じて開口部14dの幅を変えてもよく、例えば、開口部14dの平面形状を楔状としてもよい。又、開口部14dは、例えば、平面視において電子部品30の第1辺301(
図1(b)では左辺)に略平行に設けることができるが、必要に応じ第1辺301に対して傾斜させてもよい。
【0024】
又、
図1(b)では開口部14dの長さが電子部品30の第1辺301より長く描かれているが、これには限定されず、開口部14dの長さは電子部品30の第1辺301と等しくてもよいし、電子部品30の第1辺301より短くてもよい。又、開口部14dは、電子部品30の第1辺301の中央に対して上下均等に設ける必要はく、上側又は下側の方が長くてもよい。
【0025】
なお、電子部品搭載用パッド14cに開口部14dを設けることの技術的意義については、別途説明する。
【0026】
キャビティ15z内に露出する電子部品搭載用パッド14cの上面には、本体31及び本体31の上面に形成された配線層32を備えた電子部品30が、開口部14dを露出するように(開口部14dと平面視で重複しないように)搭載されている。配線層32は、パッド32a及び配線パターン32bを含んでいる。電子部品30は、例えば、半導体チップ、コンデンサ、インダクタ、抵抗等である。パッド32a及び配線パターン32bは、例えば、銅等により形成されており、厚さは略一定である。
【0027】
本体31の下面は、接着層34を介して、キャビティ15z内に露出する電子部品搭載用パッド14cの上面に固定されている。電子部品30は、例えば、本体31の上面が絶縁層15の上面より突出するように、キャビティ15z内に搭載することができる。接着層34の材料としては、例えば、エポキシ系樹脂やポリイミド系樹脂を主成分とする絶縁性接着剤等(例えば、ダイアタッチフィルム)を用いることができる。
【0028】
配線層16は、絶縁層15の一方の側に形成されている。配線層16は、絶縁層15を貫通し配線層14の上面を露出するビアホール15x内に充填されたビア配線16a、及び絶縁層15の上面に形成された配線パターン16bを含んで構成されている。配線パターン16bは、ビア配線16aを介して、配線パターン14bと電気的に接続されている。ビアホール15xは、絶縁層17側に開口されている開口部の径が配線層14の上面によって形成された開口部の底面の径よりも大きい逆円錐台状の凹部とすることができる。配線層16の材料や配線パターン16bの厚さは、例えば、配線層12と同様とすることができる。
【0029】
絶縁層17は、電子部品30及び配線層16を被覆して絶縁層15の上面に形成されている。絶縁層17の一部はキャビティ15zと電子部品30との間に形成された隙間及び開口部14d内に入り込んでいる。例えば、絶縁層17の一部はキャビティ15zの側壁と電子部品30の側面との間に形成された隙間を充填し、キャビティ15zの側壁、電子部品30の側面、及び電子部品搭載用パッド14cの上面を被覆している。そして、絶縁層17の一部は、開口部14d内に充填されている。絶縁層17の材料や厚さは、例えば、絶縁層13と同様とすることができる。絶縁層17は、シリカ(SiO2)等のフィラーを含有することができる。絶縁層17におけるフィラーの含有量は、例えば、絶縁層13と同様とすることができる。
【0030】
配線層18は、絶縁層17の一方の側に形成されている。配線層18は、絶縁層17を貫通し配線層16の上面を露出するビアホール17x内又は絶縁層17を貫通しパッド32aの上面を露出するビアホール17y内に充填されたビア配線18a、及び絶縁層17の上面に形成された配線パターン18bを含んで構成されている。配線パターン18bの一部は、絶縁層17を貫通するビア配線18aを介して、配線パターン16bと電気的に接続されている。配線パターン18bの一部は、絶縁層17を貫通するビア配線18aを介して、パッド32aと電気的に接続されている。ビアホール17x及び17yは、ソルダーレジスト層19側に開口されている開口部の径が配線層16の上面やパッド32aの上面によって形成された開口部の底面の径よりも大きい逆円錐台状の凹部とすることができる。配線層18の材料や配線パターン18bの厚さは、例えば、配線層12と同様とすることができる。
【0031】
ソルダーレジスト層19は、配線基板1の一方の側の最外層であり、絶縁層17の上面に、配線層18を覆うように形成されている。ソルダーレジスト層19は、例えば、エポキシ系樹脂やアクリル系樹脂等の感光性樹脂等から形成することができる。ソルダーレジスト層19の厚さは、例えば15~35μm程度とすることができる。
【0032】
ソルダーレジスト層19は、開口部19xを有し、開口部19xの底部には配線層18の上面の一部が露出している。開口部19xの平面形状は、例えば、円形とすることができる。必要に応じ、開口部19x内に露出する配線層18の上面に金属層を形成したり、OSP(Organic Solderability Preservative)処理等の酸化防止処理を施したりしてもよい。金属層の例としては、Au層や、Ni/Au層(Ni層とAu層をこの順番で積層した金属層)、Ni/Pd/Au層(Ni層とPd層とAu層をこの順番で積層した金属層)等を挙げることができる。
【0033】
開口部19xの底部に露出する配線層18の上面には、外部接続端子20が形成されている。外部接続端子20は、例えば、はんだバンプである。はんだバンプの材料としては、例えばPbを含む合金、SnとCuの合金、SnとAgの合金、SnとAgとCuの合金等を用いることができる。外部接続端子20は、半導体チップと電気的に接続するための端子となる。
【0034】
絶縁層23は、コア層10の他方の面10bに配線層22を覆うように形成されている。絶縁層23の材料や厚さは、例えば、絶縁層13と同様とすることができる。絶縁層23は、シリカ(SiO2)等のフィラーを含有することができる。絶縁層23におけるフィラーの含有量は、例えば、絶縁層13と同様とすることができる。
【0035】
配線層24は、絶縁層23の他方の側に形成されている。配線層24は、絶縁層23を貫通し配線層22の下面を露出するビアホール23x内に充填されたビア配線24a、及び絶縁層23の下面に形成された配線パターン24bを含んで構成されている。配線パターン24bは、ビア配線24aを介して、配線層22と電気的に接続されている。ビアホール23xは、絶縁層25側に開口されている開口部の径が配線層22の下面によって形成された開口部の底面の径よりも大きい円錐台状の凹部とすることができる。配線層24の材料や厚さは、例えば、配線層12と同様とすることができる。
【0036】
絶縁層25は、絶縁層23の下面に配線層24を覆うように形成されている。絶縁層25の材料や厚さは、例えば、絶縁層13と同様とすることができる。絶縁層25は、シリカ(SiO2)等のフィラーを含有することができる。絶縁層25におけるフィラーの含有量は、例えば、絶縁層13と同様とすることができる。
【0037】
配線層26は、絶縁層25の他方の側に形成されている。配線層26は、絶縁層25を貫通し配線層24の下面を露出するビアホール25x内に充填されたビア配線26a、及び絶縁層25の下面に形成された配線パターン26bを含んで構成されている。配線パターン26bは、ビア配線26aを介して、配線層24と電気的に接続されている。ビアホール25xは、絶縁層27側に開口されている開口部の径が配線層24の下面によって形成された開口部の底面の径よりも大きい円錐台状の凹部とすることができる。配線層26の材料や厚さは、例えば、配線層12と同様とすることができる。
【0038】
絶縁層27は、絶縁層25の下面に配線層26を覆うように形成されている。絶縁層27の材料や厚さは、例えば、絶縁層13と同様とすることができる。絶縁層27は、シリカ(SiO2)等のフィラーを含有することができる。絶縁層27におけるフィラーの含有量は、例えば、絶縁層13と同様とすることができる。
【0039】
配線層28は、絶縁層27の他方の側に形成されている。配線層28は、絶縁層27を貫通し配線層26の下面を露出するビアホール27x内に充填されたビア配線28a、及び絶縁層27の下面に形成された配線パターン28bを含んで構成されている。配線パターン28bは、ビア配線28aを介して、配線層26と電気的に接続されている。ビアホール27xは、ソルダーレジスト層29側に開口されている開口部の径が配線層26の下面によって形成された開口部の底面の径よりも大きい円錐台状の凹部とすることができる。配線層28の材料や厚さは、例えば、配線層12と同様とすることができる。
【0040】
ソルダーレジスト層29は、配線基板1の他方の側の最外層であり、絶縁層27の下面に、配線層28を覆うように形成されている。ソルダーレジスト層29の材料や厚さは、例えば、ソルダーレジスト層19と同様とすることができる。ソルダーレジスト層29は、開口部29xを有し、開口部29x内には配線層28の下面の一部が露出している。開口部29xの平面形状は、例えば、円形とすることができる。開口部29x内に露出する配線層28は、マザーボード等の実装基板(図示せず)と電気的に接続するためのパッドとして用いることができる。必要に応じ、開口部29x内に露出する配線層28の下面に前述の金属層を形成したり、OSP処理等の酸化防止処理を施したりしてもよい。
【0041】
[第1の実施の形態に係る配線基板の製造方法]
次に、第1の実施の形態に係る配線基板の製造方法について説明する。
図2~
図8は、第1の実施の形態に係る配線基板の製造工程を例示する図である。なお、ここでは、1つの配線基板を作製する工程の例を示すが、配線基板となる複数の部分を作製し、その後個片化して各配線基板とする工程としてもよい。
【0042】
まず、
図2に示す工程では、コア層10に貫通配線11、配線層12及び22を形成する。具体的には、例えば、所謂ガラスエポキシ基板等であるコア層10の一方の面及び他方の面にパターニングされていないプレーン状の銅箔が形成された積層板を準備する。そして、準備した積層板において、必要に応じて各面の銅箔を薄化した後、CO
2レーザ等を用いたレーザ加工法等により、コア層10及び各面の銅箔を貫通する貫通孔10xを形成する。
【0043】
次に、必要に応じてデスミア処理を行い、貫通孔10xの内壁面に付着したコア層10に含まれる樹脂の残渣を除去する。そして、例えば無電解めっき法やスパッタ法等により、各面の銅箔及び貫通孔10xの内壁面を被覆するシード層(銅等)を形成し、シード層を給電層に利用した電解めっき法により、シード層上に電解めっき層(銅等)を形成する。これにより、貫通孔10xがシード層上に形成された電解めっき層で充填され、コア層10の一方の面及び他方の面には、銅箔、シード層、及び電解めっき層が積層された配線層12及び22が形成される。次に、配線層12及び22をサブトラクティブ法等により所定の平面形状にパターニングする。
【0044】
次に、
図3(a)及び
図3(b)に示す工程では、コア層10の一方の面に配線層12を覆うように半硬化状態のフィルム状のエポキシ系樹脂等をラミネートし、硬化させて絶縁層13を形成する。又、コア層10の他方の面に配線層22を覆うように半硬化状態のフィルム状のエポキシ系樹脂等をラミネートし、硬化させて絶縁層23を形成する。或いは、フィルム状のエポキシ系樹脂等のラミネートに代えて、液状又はペースト状のエポキシ系樹脂等を塗布後、硬化させて絶縁層13及び23を形成してもよい。絶縁層13及び23の各々の厚さは、例えば、30~40μm程度とすることができる。絶縁層13及び23の各々は、シリカ(SiO
2)等のフィラーを含有することができる。
【0045】
次に、絶縁層13に、絶縁層13を貫通し配線層12の上面を露出させるビアホール13xを形成する。又、絶縁層23に、絶縁層23を貫通し配線層22の下面を露出させるビアホール23xを形成する。ビアホール13x及び23xは、例えば、CO2レーザ等を用いたレーザ加工法により形成できる。ビアホール13x及び23xを形成後、デスミア処理を行い、ビアホール13x及び23xの底部に各々露出する配線層12及び22の表面に付着した樹脂残渣を除去することが好ましい。
【0046】
次に、絶縁層13の一方の側に配線層14を形成する。配線層14は、ビアホール13x内に充填されたビア配線14a、絶縁層13の上面に形成された配線パターン14b、及び絶縁層13の上面に形成された電子部品搭載用パッド14cを含んで構成される。又、電子部品搭載用パッド14cには、電子部品搭載用パッド14cを貫通し絶縁層13の上面を露出するスリット状の開口部14dが形成される。開口部14dの平面形状等については、前述の通りである。配線層14の材料や配線パターン14b及び電子部品搭載用パッド14cの厚さは、例えば、配線層12と同様とすることができる。配線層14は、ビアホール13xの底部に露出した配線層12と電気的に接続される。
【0047】
又、絶縁層23の他方の側に配線層24を形成する。配線層24は、ビアホール23x内に充填されたビア配線24a、絶縁層23の下面に形成された配線パターン24bを含んで構成される。配線層24の材料や配線パターン24bの厚さは、例えば、配線層12と同様とすることができる。配線層24は、ビアホール23xの底部に露出した配線層22と電気的に接続される。配線層14及び24は、セミアディティブ法やサブトラクティブ法等の各種の配線形成方法を用いて形成できる。
【0048】
例えば、配線層14をセミアディティブ法で形成する場合、絶縁層13にビアホール13xを形成し、次いで、ビアホール13xの内壁を含む絶縁層13の表面及びビアホール13x内に露出する配線層12の表面に銅の無電解めっきによるシード層を形成する。次いで、シード層上に配線層14の配線パターン14b及び電子部品搭載用パッド14cの形状に合わせた開口部を有するめっきレジストパターンを形成し、次いで、シード層から給電する銅の電解めっきにより、めっきレジストパターンの開口部に露出するシード層上に電解めっき層を析出する。次いで、めっきレジストパターンを除去し、次いで、電解めっき層をマスクとしたエッチングを行い、電解めっき層から露出するシード層を除去することで、配線層14を得ることができる。
【0049】
なお、
図3(a)は断面図、
図3(b)は電子部品搭載用パッドを示す部分平面図である。
図3(a)の電子部品搭載用パッド近傍の断面は、
図3(b)のA-A線に沿う断面である。
【0050】
次に、
図4に示す工程では、絶縁層13と同様の形成方法により、絶縁層13の上面に配線層14を覆うように絶縁層15を形成する。絶縁層15の材料や厚さは、例えば、絶縁層13と同様とすることができる。そして、ビアホール13xと同様の形成方法により、ビアホール15xを形成する。そして、配線層14と同様の形成方法により、絶縁層15の一方の側に配線層16を形成する。配線層16は、ビアホール15x内に充填されたビア配線16a、及び絶縁層15の上面に形成された配線パターン16bを含んで構成される。配線層16の材料や配線パターン16bの厚さは、例えば、配線層12と同様とすることができる。配線層16は、ビアホール15xの底部に露出した配線層14と電気的に接続される。
【0051】
又、絶縁層13と同様の形成方法により、絶縁層23の下面に配線層24を覆うように絶縁層25を形成する。絶縁層25の材料や厚さは、例えば、絶縁層13と同様とすることができる。そして、ビアホール13xと同様の形成方法により、ビアホール25xを形成する。そして、配線層14と同様の形成方法により、絶縁層25の他方の側に配線層26を形成する。配線層26は、ビアホール25x内に充填されたビア配線26a、及び絶縁層25の下面に形成された配線パターン26bを含んで構成される。配線層26の材料や配線パターン26bの厚さは、例えば、配線層12と同様とすることができる。配線層26は、ビアホール25xの底部に露出した配線層24と電気的に接続される。
【0052】
次に、
図5(a)及び
図5(b)に示す工程では、絶縁層15に、電子部品搭載用パッド14cの上面及び開口部14dを露出するキャビティ15zを形成する。キャビティ15zの平面形状は、後工程でキャビティ15z内に配置する電子部品30の平面形状に合わせて適宜決定できる。電子部品30の平面形状が矩形状であれば、キャビティ15zの平面形状は電子部品30の外形よりも若干大きな矩形状とすることができる。なお、
図5(a)は断面図、
図5(b)はキャビティを示す部分平面図である。
図5(a)のキャビティ近傍の断面は、
図5(b)のA-A線に沿う断面である。
【0053】
次に、
図6(a)及び
図6(b)に示す工程では、本体31及び配線層32を備えた電子部品30を準備する。そして、電子部品30を、開口部14dを露出するように(開口部14dと平面視で重複しないように)キャビティ15z内に露出する電子部品搭載用パッド14cの上面に配置する。なお、電子部品30の下面に接着層34を予め形成しておく。接着層34は、電子部品30の下面に形成せず、キャビティ15z内に露出する電子部品搭載用パッド14c上に形成してもよい。何れの場合も、電子部品30の下面が、接着層34を介してキャビティ内に露出する電子部品搭載用パッド14cの上面に固定される。
図6(a)及び
図6(b)に示す工程では、接着層34は未硬化であり、電子部品30はキャビティ15z内に仮固定される。なお、
図6(a)は断面図、
図6(b)はキャビティ及び電子部品を示す部分平面図である。
図6(a)のキャビティ近傍の断面は、
図6(b)のA-A線に沿う断面である。
【0054】
次に、
図7(a)に示す工程では、電子部品30及び配線層16を覆うように半硬化状態のフィルム状のエポキシ系樹脂等をラミネートし、絶縁層17を形成する。又、絶縁層25の下面に配線層26を覆うように半硬化状態のフィルム状のエポキシ系樹脂等をラミネートし、絶縁層27を形成する。或いは、フィルム状のエポキシ系樹脂等のラミネートに代えて、液状又はペースト状のエポキシ系樹脂等を塗布し、絶縁層17及び27を形成してもよい。
【0055】
そして、ラミネート又は塗布した絶縁層17及び27を加熱しながら、絶縁層17の上面及び絶縁層27の下面を平行平板でコア層10方向に加圧する。このとき、接着層34も加熱されるため、溶融した絶縁層17、絶縁層27、及び接着層34が略同時に硬化する。絶縁層17は、電子部品30及び配線層16を覆うと共に、電子部品30の側面とキャビティ15zの内壁面との隙間及び開口部14d内に入り込む。絶縁層17及び27の各々の厚さは、例えば、30~40μm程度とすることができる。絶縁層17及び27の各々は、シリカ(SiO2)等のフィラーを含有することができる。
【0056】
次に、
図7(b)に示す工程では、絶縁層17を貫通し配線層16の上面を露出させるビアホール17x、及び絶縁層17を貫通し電子部品30のパッド32aの上面を露出させるビアホール17yを形成する。又、絶縁層27に、絶縁層27を貫通し配線層26の下面を露出させるビアホール27xを形成する。ビアホール17x、17y及び27xは、例えば、CO
2レーザ等を用いたレーザ加工法により形成できる。ビアホール17x、17y及び27xを形成後、デスミア処理を行い、ビアホール17x、17y及び27xの底部に各々露出する配線層16、パッド32a、及び配線層26の表面に付着した樹脂残渣を除去することが好ましい。
【0057】
次に、
図7(c)に示す工程では、配線層14と同様の形成方法により、絶縁層17の一方の側に配線層18を形成する。配線層18は、ビアホール17x内又は17y内に充填されたビア配線18a、絶縁層17の上面に形成された配線パターン18bを含んで構成される。配線層18の材料や配線パターン18bの厚さは、例えば、配線層12と同様とすることができる。配線層18は、ビアホール17xの底部に露出した配線層16、又はビアホール17yの底部に露出したパッド32aと電気的に接続される。
【0058】
又、配線層14と同様の形成方法により、絶縁層27の他方の側に配線層28を形成する。配線層28は、ビアホール27x内に充填されたビア配線28a、及び絶縁層27の下面に形成された配線パターン28bを含んで構成される。配線層28の材料や配線パターン28bの厚さは、例えば、配線層12と同様とすることができる。配線層28は、ビアホール27xの底部に露出した配線層26と電気的に接続される。
【0059】
次に、
図8(a)に示す工程では、絶縁層17の上面に、配線層18を覆うようにソルダーレジスト層19を形成する。又、絶縁層27の下面に、配線層28を覆うようにソルダーレジスト層29を形成する。ソルダーレジスト層19は、例えば、液状又はペースト状の感光性のエポキシ系絶縁性樹脂やアクリル系絶縁性樹脂を、配線層18を被覆するように絶縁層17の上面にスクリーン印刷法、ロールコート法、又は、スピンコート法等で塗布することにより形成できる。或いは、例えば、フィルム状の感光性のエポキシ系絶縁性樹脂やアクリル系絶縁性樹脂を、配線層18を被覆するように絶縁層17の上面にラミネートすることにより形成してもよい。ソルダーレジスト層29の形成方法は、ソルダーレジスト層19と同様である。
【0060】
次に、ソルダーレジスト層19及び29を露光及び現像することで、ソルダーレジスト層19に配線層18の上面の一部を露出する開口部19xを形成する(フォトリソグラフィ法)。又、ソルダーレジスト層29に配線層28の下面の一部を露出する開口部29xを形成する(フォトリソグラフィ法)。なお、開口部19x及び29xは、レーザ加工法やブラスト処理により形成してもよい。その場合には、ソルダーレジスト層19及び29に感光性の材料を用いなくてもよい。開口部19x及び29xの各々の平面形状は、例えば、円形状とすることができる。開口部19x及び29xの各々の直径は、接続対象(半導体チップやマザーボード等)に合わせて任意に設計できる。
【0061】
なお、この工程において、開口部19xの底部に露出する配線層18の上面及び開口部29xの底部に露出する配線層28の下面に、例えば無電解めっき法等により前述の金属層を形成してもよい。又、金属層の形成に代えて、OSP処理等の酸化防止処理を施してもよい。
【0062】
次に、
図8(b)に示す工程では、開口部19xの底部に露出する配線層18の上面に、はんだバンプ等の外部接続端子20を形成する。外部接続端子20は、半導体チップと電気的に接続するための端子となる。
【0063】
ここで、キャビティ15z内に露出する電子部品搭載用パッド14cに開口部14dを設ける構造の効果について説明する。
【0064】
電子部品30は、絶縁層17側の最外層として、配線層32及び配線層32の周辺に形成された凹部を備えている。すなわち、凹部は最外層において配線層32が形成されていない部分である。
【0065】
電子部品30において、配線層32の厚さは略一定であるが配線層32の密度は一定ではなく、領域により密度が異なっている。例えば、
図1(b)に示すように、電子部品30は一例として平面形状が矩形状である。この場合、例えば、平面形状が矩形状の電子部品30の表面の領域を均等に2分割し、それぞれを領域E
1、領域E
2と定義することができる。例えば、
図1(b)に示す電子部品30の領域E
1では配線層32の密度が相対的に高く、領域E
2では配線層32の密度が相対的に低い。
【0066】
言い換えれば、電子部品30の絶縁層17側の最外層に形成された凹部は所定の体積分布を有し、
図1(b)において、領域E
1では凹部の体積が相対的に小さく、領域E
2では凹部の体積が相対的に大きい。なお、
図1(b)では、凹部の底面を梨地模様で示しており、領域E
2における凹部の底面の面積が領域E
1における凹部の底面の面積よりも大きいことが視認できる。配線層32の厚さは略一定であるから、領域E
1では凹部の体積が相対的に小さく、領域E
2では凹部の体積が相対的に大きいことが容易に理解できる。
【0067】
ここで、キャビティ15z内に露出する電子部品搭載用パッド14cに開口部14dが形成されていない場合を考える。
【0068】
この場合、電子部品30を被覆する絶縁層17を形成する際に、凹部の体積が相対的に大きい領域E2では、凹部の体積が相対的に小さい領域E1に比べ、絶縁層17となる溶融した樹脂が凹部内に多く入り込む。そのため、領域E1上に形成される絶縁層17の厚さは、領域E2上に形成される絶縁層17の厚さよりも厚くなり、この状態で樹脂が硬化して絶縁層17となる。
【0069】
この状態で、絶縁層17にビアホール17x及び17yを形成すると、絶縁層17の厚さが厚いほどビアホール17yが深くなり、かつビアホール17yの底部の面積(=ビアホール17yの底部に露出するパッド32aの面積)が小さくなる。その結果、絶縁層17の厚さが厚い領域E1では、配線パターン18bとパッド32aとのビアホール17yを介しての接続信頼性が低下する。
【0070】
これに対して、配線基板1では、キャビティ15z内に露出する電子部品搭載用パッド14cに開口部14dが形成され、開口部14dの位置及び大きさ(体積)は電子部品30の絶縁層17側の最外層に形成された凹部の体積分布に基づいて決定されている。具体的には、平面視において、凹部の体積が相対的に大きい領域E2よりも凹部の体積が相対的に小さい領域E1に近い位置(例えば、電子部品30の第1辺301の近傍)に開口部14dが形成されている。
【0071】
これにより、絶縁層17を形成する工程において、開口部14d内に絶縁層17となる溶融した樹脂が入り込むため、領域E1上に形成される絶縁層17の厚さは、領域E2上に形成される絶縁層17の厚さと略同じになる。言い換えれば、領域E1上に形成される絶縁層17の厚さが、領域E2上に形成される絶縁層17の厚さと略同じになるように、開口部14dの位置及び大きさを設定しておく。
【0072】
これにより、ビアホール17yの深さ及びビアホール17yの底部の面積(=ビアホール17yの底部に露出するパッド32aの面積)も領域E1と領域E2で略均一となる。その結果、ビアホール17yの底部の面積が極端に小さくなることがないため、配線パターン18bとパッド32aとのビアホール17yを介しての接続信頼性を向上できる。
【0073】
なお、キャビティ15z内に露出する電子部品搭載用パッド14cに開口部14dが形成されており、開口部14dが形成されていない場合に比べて電子部品30上の絶縁層17の厚さが均一になる構造であれば、『開口部14dの位置及び大きさは電子部品30の絶縁層17側の最外層に形成された凹部の体積分布に基づいて決定されている』といえる。
【0074】
又、
図1(b)の例では、領域E
1と領域E
2の2つの領域に分けて凹部の体積分布を比較したが、より多くの領域に分けて凹部の体積分布を比較し、比較した結果に基づいて、開口部14dの位置及び大きさを決定してもよい。
【0075】
〈第1の実施の形態の変形例1〉
第1の実施の形態の変形例1では、第1の実施の形態とは形状の異なる電子部品を搭載する例を示す。なお、第1の実施の形態の変形例1において、既に説明した実施の形態と同一構成部品についての説明は省略する場合がある。
【0076】
図9は、第1の実施の形態の変形例1に係る配線基板を例示する図であり、
図9(a)は断面図、
図9(b)はキャビティ及び電子部品を示す部分平面図である。なお、
図9(a)のキャビティ及び電子部品近傍の断面は、
図9(b)のB-B線に沿う断面である。又、
図9(b)において、電子部品30Aよりも上層(絶縁層17、配線層18、ソルダーレジスト層19、及び外部接続端子20)の図示は省略されている。
【0077】
図9を参照するに、配線基板1Aは、電子部品30が電子部品30Aに置換された点が、配線基板1(
図1参照)と相違する。
【0078】
電子部品30Aは、本体31の上面に配線層32を被覆する保護層33が形成されており、保護層33に設けられた開口部33x内に配線層32が選択的に露出している。開口部33x内に露出する配線層32は、パッドとして機能する。
電子部品30Aにおいて、保護層33に形成された配線層32を露出する開口部33xが凹部である。電子部品30Aにおいて、領域E1は凹部の体積が相対的に小さく、領域E2は凹部の体積が相対的に大きい。
【0079】
配線基板1Aでは、キャビティ15z内に露出する電子部品搭載用パッド14cに開口部14dが形成され、開口部14dの位置及び大きさは電子部品30Aの絶縁層17側の最外層に形成された凹部の体積分布に基づいて決定されている。具体的には、平面視において、凹部の体積が相対的に大きい領域E2よりも凹部の体積が相対的に小さい領域E1に近い位置(例えば、電子部品30Aの第1辺301の近傍)に開口部14dが形成されている。
【0080】
これにより、絶縁層17を形成する工程において、開口部14d内に絶縁層17となる溶融した樹脂が入り込むため、領域E1上に形成される絶縁層17の厚さは、領域E2上に形成される絶縁層17の厚さと略同じになる。言い換えれば、領域E1上に形成される絶縁層17の厚さが、領域E2上に形成される絶縁層17の厚さと略同じになるように、開口部14dの位置及び大きさを設定しておく。
【0081】
これにより、ビアホール17yの深さ及びビアホール17yの底部の面積(=ビアホール17yの底部に露出する配線層32の面積)も領域E1と領域E2で略均一となる。その結果、ビアホール17yの底部の面積が極端に小さくなることがないため、配線パターン18bと配線層32とのビアホール17yを介しての接続信頼性を向上できる。
【0082】
又、
図9(b)の例では、領域E
1と領域E
2の2つの領域に分けて凹部の体積分布を比較したが、より多くの領域に分けて凹部の体積分布を比較し、比較した結果に基づいて、開口部14dの位置及び大きさを決定してもよい。
【0083】
〈第1の実施の形態の変形例2〉
第1の実施の形態の変形例2では、電子部品搭載用パッドの開口部に連通する溝部を絶縁層に設ける例を示す。なお、第1の実施の形態の変形例2において、既に説明した実施の形態と同一構成部品についての説明は省略する場合がある。
【0084】
図10(a)は、第1の実施の形態の変形例2に係る配線基板を例示する断面図(その1)である。
図10(a)を参照するに、配線基板1Bは、電子部品搭載用パッド14cの開口部14dに連通する溝部13yを絶縁層13に形成した点が、配線基板1(
図1参照)と相違する。溝部13yは、絶縁層13を貫通していない。溝部13yの平面形状は、開口部14dの平面形状と略同一である。
【0085】
絶縁層17の一部はキャビティ15zと電子部品30との間に形成された隙間、開口部14d、及び溝部13yに入り込んでいる。例えば、絶縁層17の一部はキャビティ15zの側壁と電子部品30の側面との間に形成された隙間を充填し、キャビティ15zの側壁、電子部品30の側面、及び電子部品搭載用パッド14cの上面を被覆している。そして、絶縁層17の一部は、開口部14d内及び溝部13y内に充填されている。
【0086】
図10(b)は、第1の実施の形態の変形例2に係る配線基板を例示する断面図(その2)である。
図10(b)を参照するに、配線基板1Cは、電子部品搭載用パッド14cの開口部14dに連通する溝部13zを絶縁層13に形成した点が、配線基板1(
図1参照)と相違する。溝部13zは、絶縁層13を貫通しており、溝部13zの底面は配線層12の上面により形成されている。溝部13zの平面形状は、開口部14dの平面形状と略同一である。
【0087】
絶縁層17の一部はキャビティ15zと電子部品30との間に形成された隙間、開口部14d、及び溝部13zに入り込んでいる。例えば、絶縁層17の一部はキャビティ15zの側壁と電子部品30の側面との間に形成された隙間を充填し、キャビティ15zの側壁、電子部品30の側面、及び電子部品搭載用パッド14cの上面を被覆している。そして、絶縁層17の一部は、開口部14d内及び溝部13z内に充填されている。
【0088】
図10(a)に示す溝部13y及び
図10(b)に示す溝部13zは、例えば、第1の実施の形態の
図3に示す工程の後に、開口部14d内にレーザ光を照射して絶縁層13を構成する樹脂を部分的に除去することで形成できる。この場合、開口部14d近傍の電子部品搭載用パッド14cがマスクとなるため、容易に開口部14d内にレーザ光を照射することができる。絶縁層13に形成する溝部の深さや、絶縁層13を貫通させるか否かは、照射するレーザ光の強度や照射時間により制御することができる。
【0089】
このように、絶縁層13に開口部14dに連通する溝部13yや13zを設けてもよい。これにより、開口部14dの平面形状を拡大することなく、絶縁層17となる溶融した樹脂が入り込む空間を容易に拡大することができる。
【0090】
〈第1の実施の形態の変形例3〉
第1の実施の形態の変形例3では、電子部品搭載用パッドに形成する開口部の平面形状のバリエーションの例を示す。なお、第1の実施の形態の変形例3において、既に説明した実施の形態と同一構成部品についての説明は省略する場合がある。
【0091】
図11は、電子部品搭載用パッドに形成する開口部の平面形状のバリエーションを例示する部分平面図である。
【0092】
領域E
1上に形成される絶縁層17の厚さを、領域E
2上に形成される絶縁層17の厚さと略同じにするためには、平面視において、凹部の体積が相対的に大きい領域E
2よりも凹部の体積が相対的に小さい領域E
1に近い位置にある電子部品搭載用パッド14cに開口部を形成すればよい。そのため、開口部の平面形状は、
図1(b)に示す開口部14dのようなI字状には限定されず、
図11示す形状等としてもよい。
【0093】
図11(a)に示す開口部14eの平面形状は、電子部品30の第1辺301、第1辺301の一端と連続する第2辺302(
図11(a)では上辺)の一部、及び第1辺301の他端と連続する第3辺303(
図11(a)では下辺)の一部と対向するよう設けられたコの字状である。
【0094】
図11(b)に示す開口部14fの平面形状は、電子部品30の第1辺301、第2辺302、第3辺303、及び第2辺302と第3辺303の一端同士を繋ぐ第4辺304(
図11(b)では右辺)と対向するよう設けられた口の字状である。但し、第1辺301と対向する部分の幅は第4辺304と対向する部分の幅よりも広く、第2辺302と対向する部分の幅及び第3辺303と対向する部分の幅は、第4辺304側から第1辺301側に向かって徐々に広くなっている。
【0095】
図11(c)に示す開口部14gの平面形状は、複数の矩形状の部分が所定の間隔で第1辺301に沿って一列に配列された形状である。
図11(d)に示す開口部14hの平面形状は、複数の円形状の部分が所定の間隔で第1辺301に沿って一列に配列された形状である。但し、開口部14gや14hにおいて、矩形や円形に代えて楕円形や多角形等の任意の形状を所定の間隔で第1辺301に沿って一列に配列してもよい。又、各形状を第1辺301側から第2辺302側や第3辺303側に延在させてもよい。
【0096】
このように、開口部の位置及び大きさが電子部品30の絶縁層17側の最外層に形成された凹部の体積分布に基づいて決定されていれば、開口部の平面形状は限定されず、
図11(a)~
図11(d)に示した平面形状としてもよいし、より複雑な平面形状としてもよい。
【0097】
又、
図11(e)に示すように、キャビティ15z内に複数の電子部品が搭載される場合もある。この場合、例えば、電子部品30Bは最外層における凹部の体積が相対的に小さい電子部品であり、電子部品30Cは最外層における凹部の体積が相対的に大きい電子部品である。そして、平面視において、凹部の体積が相対的に大きい電子部品30Cよりも凹部の体積が相対的に小さい電子部品30Bに近い位置に開口部14dが形成されている。
【0098】
これにより、絶縁層17を形成する工程において、開口部14d内に絶縁層17となる溶融した樹脂が入り込むため、電子部品30B上に形成される絶縁層17の厚さは、電子部品30C上に形成される絶縁層17の厚さと略同じになる。言い換えれば、電子部品30B上に形成される絶縁層17の厚さが、電子部品30C上に形成される絶縁層17の厚さと略同じになるように、開口部14dの位置及び大きさを設定しておく。
【0099】
これにより、ビアホール17yの深さ及びビアホール17yの底部の面積(=ビアホール17yの底部に露出する配線層32の面積)も電子部品30Bと電子部品30Cで略均一となる。その結果、ビアホール17yの底部の面積が極端に小さくなることがないため、配線パターン18bと配線層32とのビアホール17yを介しての接続信頼性を向上できる。
【0100】
なお、
図11(e)の例では、キャビティ15z内に2つの電子部品が搭載される例を示したが、キャビティ15z内に3つ以上の電子部品が搭載されてもよい。又、搭載される電子部品の大きさが異なっていてもよい。又、開口部14dを、
図11(a)に示す開口部14e、
図11(b)に示す開口部14f、
図11(c)に示す開口部14g、
図11(d)に示す開口部14h、或いはその他の平面形状の開口部と置き換えてもよい。
【0101】
〈第1の実施の形態の応用例〉
第1の実施の形態の応用例では、第1の実施の形態に係る配線基板に半導体チップを搭載した半導体パッケージの例を示す。なお、第1の実施の形態の応用例において、既に説明した実施の形態と同一構成部品についての説明は省略する場合がある。
【0102】
図12は、第1の実施の形態の応用例に係る半導体パッケージを例示する断面図である。
図12を参照するに、半導体パッケージ100は、
図1に示す配線基板1と、半導体チップ110と、電極パッド120と、バンプ130と、アンダーフィル樹脂140と、バンプ150とを有する。
【0103】
半導体チップ110は、例えば、シリコン等からなる薄板化された半導体基板(図示せず)上に半導体集積回路(図示せず)等が形成されたものである。半導体基板(図示せず)には、半導体集積回路(図示せず)と電気的に接続された電極パッド120が形成されている。
【0104】
バンプ130は、半導体チップ110の電極パッド120上に形成され、配線基板1の外部接続端子20と電気的に接続されている。アンダーフィル樹脂140は、半導体チップ110と配線基板1の上面との間に充填されている。バンプ150は、ソルダーレジスト層29の開口部29xの底部に露出する配線層28の下面に形成されている。バンプ150は、例えば、マザーボード等に接続される。バンプ130及び150は、例えば、はんだバンプである。はんだバンプの材料としては、例えばPbを含む合金、SnとCuの合金、SnとAgの合金、SnとAgとCuの合金等を用いることができる。
【0105】
このように、第1の実施の形態に係る配線基板に半導体チップを搭載することにより、半導体パッケージを実現できる。なお、配線基板1に代えて、配線基板1A、1B、又は1Cを用いてもよい。
【0106】
以上、好ましい実施の形態について詳説したが、上述した実施の形態に制限されることはなく、特許請求の範囲に記載された範囲を逸脱することなく、上述した実施の形態に種々の変形及び置換を加えることができる。
【0107】
例えば、上記実施の形態では、本発明をビルドアップ工法により製造されたコア層を備える配線基板に適用する例を示したが、本発明をビルドアップ工法により製造されたコアレスの配線基板に適用してもよい。又、本発明は、これらに限定されることなく、様々な配線基板に適用することができる。
【符号の説明】
【0108】
1、1A、1B、1C 配線基板
10 コア層
10a 一方の面
10b 他方の面
10x 貫通孔
11 貫通配線
12、14、16、18、22、24、26、28 配線層
13、15、17、23、25、27 絶縁層
13x、15x、17x、17y、23x、25x、27x ビアホール
13y、13z 溝部
14a、16a、18a、24a、26a、28a ビア配線
14b、16b、18b、24b、26b、28b 配線パターン
14c 電子部品搭載用パッド
14d、14e、14f、14g、14h 開口部
15z キャビティ
19、29 ソルダーレジスト層
19x、29x、33x 開口部
20 外部接続端子
30、30A、30B、30C 電子部品
31 本体
32 配線層
32a パッド
32b 配線パターン
33 保護層
34 接着層
100 半導体パッケージ
110 半導体チップ
120 電極パッド
130、150 バンプ
140 アンダーフィル樹脂
301 第1辺
302 第2辺
303 第3辺
304 第4辺