(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-24
(45)【発行日】2022-01-18
(54)【発明の名称】光学フィルムラミネーティングシステムおよび装置
(51)【国際特許分類】
G09F 9/00 20060101AFI20220111BHJP
G02F 1/13 20060101ALI20220111BHJP
B32B 37/22 20060101ALI20220111BHJP
【FI】
G09F9/00 342
G09F9/00 313
G02F1/13 101
B32B37/22
(21)【出願番号】P 2020559355
(86)(22)【出願日】2019-02-13
(86)【国際出願番号】 KR2019001764
(87)【国際公開番号】W WO2019160328
(87)【国際公開日】2019-08-22
【審査請求日】2020-07-15
(31)【優先権主張番号】10-2018-0017588
(32)【優先日】2018-02-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】500239823
【氏名又は名称】エルジー・ケム・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100122161
【氏名又は名称】渡部 崇
(72)【発明者】
【氏名】ボム・ソク・イ
(72)【発明者】
【氏名】ユ・ジン・リム
(72)【発明者】
【氏名】チャン・ス・キム
(72)【発明者】
【氏名】ウン・ジン・ジャン
【審査官】小野 博之
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2015-0020234(KR,A)
【文献】特開2005-321582(JP,A)
【文献】特開2016-109748(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 9/00-46
G02F 1/13-1/141
B32B 1/00-43/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
パネルを下側から支持して搬送可能な複数の搬送ローラを含む第1パネル搬送ユニットと、
パネルを上側または下側のいずれか一側で吸着して搬送可能な第2パネル搬送ユニットと、
光学フィルムを前記パネルにラミネーティングするための手段であって、上下に離隔して配置される第1ローラ部および第2ローラ部を含むラミネーティングユニットと、
付着条件によって、パネルに対する光学フィルムのラミネーティングモードを、前記第1ローラ部および第2ローラ部の間に前記パネルおよび前記光学フィルムを共に投入して前記光学フィルムが前記パネルにラミネーティングできるようにする第1モードおよび、前記第2パネル搬送ユニットによって前記パネルを吸着して搬送しかつ、前記第1ローラ部および前記第2ローラ部のいずれか1つの付着ローラ部と前記パネルとの間に光学フィルムを投入して前記光学フィルムが前記パネルにラミネーティングできるようにする第2モード、の少なくとも1つに設定する制御部とを含
み、
前記制御部によって、前記パネルに対する光学フィルムのラミネーティングモードが第2モードに設定された場合、前記付着ローラ部は、前記第2パネル搬送ユニットによって吸着されて搬送されるパネルに前記光学フィルムを加圧してラミネーティングする、光学フィルムラミネーティングシステム。
【請求項2】
前記制御部によって、前記パネルに対する光学フィルムのラミネーティングモードが第2モードに設定された場合、前記第1ローラ部および前記第2ローラ部は、前記パネルを挟んで前記第2パネル搬送ユニットと反対側に配置される、請求項1に記載の光学フィルムラミネーティングシステム。
【請求項3】
前記制御部によって、前記パネルに対する光学フィルムのラミネーティングモードが第2モードに設定された場合、前記第1ローラ部および前記第2ローラ部のうち、前記付着ローラ部でない非付着ローラ部は、前記第2パネル搬送ユニットの搬送軌道と重ならないように配置される、請求項1に記載の光学フィルムラミネーティングシステム。
【請求項4】
前記第1ローラ部および前記第2ローラ部のうち、前記第2パネル搬送ユニットにさらに隣接した位置に位置するローラ部は、支持ローラと、前記支持ローラを挟んで上下に配置される上部ローラおよび下部ローラとを含む、請求項2に記載の光学フィルムラミネーティングシステム。
【請求項5】
前記制御部によって、前記パネルに対する光学フィルムのラミネーティングモードが第1モードに設定された場合、前記第2パネル搬送ユニットは、前記第1ローラ部および前記第2ローラ部の回転が行われる前に、所定期間、前記パネルの一部分を吸着固定する、請求項1~4のいずれか一項に記載の光学フィルムラミネーティングシステム。
【請求項6】
パネルに対してラミネーティングされる光学フィルムの先端部より、前記光学フィルムの搬送方向基準上流側に位置する上流部を吸着支持する光学フィルム支持部をさらに含み、
前記光学フィルム支持部は、パネルに対して光学フィルムがラミネーティングされる間、光学フィルムの上流部を吸着支持したまま、光学フィルムの搬送方向に沿って移動する、請求項1~5のいずれか一項に記載の光学フィルムラミネーティングシステム。
【請求項7】
パネルに対して光学フィルムのラミネーティングを完了した後、前記光学フィルム支持部は、前記光学フィルムの吸着支持を解除した後、前記光学フィルムの搬送方向と反対方向に移動して、ラミネーティングが完了した光学フィルムより後順位の光学フィルムの上流部を吸着支持する、請求項6に記載の光学フィルムラミネーティングシステム。
【請求項8】
前記付着条件は、パネルに対する光学フィルムの付着位置精度であっ
て、前記第2モードによって要求される前記付着位置精度は、前記第1モードによって要求される前記付着位置精度よりも高い、請求項1~7のいずれか一項に記載の光学フィルムラミネーティングシステム。
【請求項9】
パネルを下側から支持して搬送可能な複数の搬送ローラを含む第1パネル搬送ユニットと、
パネルを上側または下側のいずれか一側で吸着して搬送可能な第2パネル搬送ユニットと、
光学フィルムを前記パネルにラミネーティングするための手段であって、上下に離隔して配置される第1ローラ部および第2ローラ部を含むラミネーティングユニットと、
付着条件によって、パネルに対する光学フィルムのラミネーティングモードを、前記第1ローラ部および第2ローラ部の間に前記パネルおよび前記光学フィルムを共に投入して前記光学フィルムが前記パネルにラミネーティングできるようにする第1モードおよび、前記第2パネル搬送ユニットによって前記パネルを吸着して搬送しかつ、前記第1ローラ部および前記第2ローラ部のいずれか1つの付着ローラ部と前記パネルとの間に光学フィルムを投入して前記光学フィルムが前記パネルにラミネーティングできるようにする第2モード、の少なくとも1つに設定する制御部と、
前記制御部によって、前記パネルに対する光学フィルムのラミネーティングモードが第1モードおよび第2モードのいずれか1つから他の1つに切り替えられることにより、前記第1ローラ部および前記第2ローラ部の少なくとも1つの位置を移動させる駆動ユニットとを含
み、
前記制御部によって、前記パネルに対する光学フィルムのラミネーティングモードが第2モードに設定された場合、前記付着ローラ部は、前記第2パネル搬送ユニットによって吸着されて搬送されるパネルに前記光学フィルムを加圧してラミネーティングする、光学フィルムラミネーティング装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディスプレイユニットの製造のためにパネルに光学フィルムをラミネーティングするための光学フィルムラミネーティングシステムおよび装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ディスプレイユニットは、パネルの面上に偏光フィルムおよび/または位相差フィルム、輝度向上フィルム、拡散フィルムなどの機能性光学フィルムが付着することにより製造できる。
【0003】
図1は、従来技術の一例による光学フィルムラミネーティングシステムを概略的に示す側面図である。
【0004】
一般的に、光学フィルムの連続的なラミネーティングのために光学フィルム1とパネル2を一対のローラ3、4の間に投入させて、一対のローラ3、4の回転によってパネル2に光学フィルム1がラミネーティングされる。
【0005】
一方、この方式は、一対のローラ3、4によってパネル2と光学フィルム1が共に搬送されながらそれぞれ蛇行が発生する可能性が高くなり、これは付着精度を低下させる問題を誘発しうる。
【0006】
一方、ディスプレイユニットの仕様によって、要求される付着条件が異なる場合がある。具体的には、ディスプレイユニットの仕様によって、付着精度は異なって要求される。
【0007】
付着精度が相対的に低く要求されるタイプのディスプレイユニットに対しては、
図1に示された光学フィルムラミネーティングシステムを用いても構わないが、付着精度を相対的に高く要求するタイプのディスプレイユニットに対しては、
図1に示された光学フィルムラミネーティングシステムが適合しないことがある。
【0008】
もちろん、付着精度を相対的に高く要求するタイプのディスプレイユニットの製造のための光学フィルムラミネーティングシステムも存在し得る。
【0009】
ただし、複数タイプのディスプレイユニットの需要は、それぞれ要求される物量の程度、要求される時期がそれぞれ異なるはずであるので、それぞれ適した光学フィルムディスプレイユニットを工場内にすべて保有し配置することは、空間および設備を過度に無駄遣いする結果をもたらす。
【0010】
前述した背景技術は、発明者が本発明の実施例の導出のために保有していたり、導出過程で習得した技術情報であって、必ずしも本発明の実施例の出願前に一般公衆に公開された公知の技術であるとは限らない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明の実施形態は、付着条件によって、区分される複数タイプのディスプレイユニットをすべて製造できる単一光学フィルムラミネーティングシステムおよび装置を提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の実施形態に係る光学フィルムラミネーティングシステムは、パネルを下側から支持して搬送可能な複数の搬送ローラを含む第1パネル搬送ユニットと、パネルを上側または下側のいずれか一側で吸着して搬送可能な第2パネル搬送ユニットと、光学フィルムを前記パネルにラミネーティングするための手段であって、上下に離隔して配置される第1ローラ部および第2ローラ部を含むラミネーティングユニットと、付着条件によって、パネルに対する光学フィルムのラミネーティングモードを、前記第1ローラ部および第2ローラ部の間に前記パネルおよび前記光学フィルムを共に投入して前記光学フィルムが前記パネルにラミネーティングできるようにする第1モードおよび、前記第2パネル搬送ユニットによって前記パネルを吸着して搬送しかつ、前記第1ローラ部および前記第2ローラ部のいずれか1つの付着ローラ部と前記パネルとの間に光学フィルムを投入して前記光学フィルムが前記パネルにラミネーティングできるようにする第2モード、の少なくとも1つに設定する制御部とを含むことができる。
【0013】
本実施形態において、前記制御部によって、前記パネルに対する光学フィルムのラミネーティングモードが第2モードに設定された場合、前記第1ローラ部および前記第2ローラ部は、前記パネルを挟んで前記第2パネル搬送ユニットと反対側に配置される。
【0014】
本実施形態において、前記制御部によって、前記パネルに対する光学フィルムのラミネーティングモードが第2モードに設定された場合、前記第1ローラ部および前記第2ローラ部のうち、前記付着ローラ部でない非付着ローラ部は、前記第2パネル搬送ユニットの搬送軌道と重ならないように配置される。
【0015】
本実施形態において、前記第1ローラ部および前記第2ローラ部のうち、前記第2パネル搬送ユニットにさらに隣接した位置に位置するローラ部は、支持ローラと、前記支持ローラを挟んで上下に配置される上部ローラおよび下部ローラとを含むことができる。
【0016】
本実施形態において、前記制御部によって、前記パネルに対する光学フィルムのラミネーティングモードが第1モードに設定された場合、前記第2パネル搬送ユニットは、前記第1ローラ部および前記第2ローラ部の回転が行われる前に、所定期間、前記パネルの一部分を吸着固定することができる。
【0017】
本実施形態において、前記制御部によって、前記パネルに対する光学フィルムのラミネーティングモードが第2モードに設定された場合、前記付着ローラ部は、前記第2パネル搬送ユニットによって吸着されて搬送されるパネルに前記光学フィルムを加圧してラミネーティングすることができる。
【0018】
本実施形態において、パネルに対してラミネーティングされる光学フィルムの先端部より、前記光学フィルムの搬送方向基準上流側に位置する上流部を吸着支持する光学フィルム支持部をさらに含み、前記光学フィルム支持部は、パネルに対して光学フィルムがラミネーティングされる間、光学フィルムの上流部を吸着支持したまま、光学フィルムの搬送方向に沿って移動することができる。
【0019】
本実施形態において、パネルに対して光学フィルムのラミネーティングを完了した後、前記光学フィルム支持部は、前記光学フィルムの吸着支持を解除した後、前記光学フィルムの搬送方向と反対方向に移動して、ラミネーティングが完了した光学フィルムより後順位の光学フィルムの上流部を吸着支持することができる。
【0020】
本実施形態において、前記付着条件は、パネルに対する光学フィルムの付着位置精度であってもよいし、前記第2モードによって要求される前記付着位置精度は、前記第1モードによって要求される前記付着位置精度よりも高くてよい。
【0021】
本発明の実施形態に係る光学フィルムラミネーティング装置は、パネルを下側から支持して搬送可能な複数の搬送ローラを含む第1パネル搬送ユニットと、パネルを上側または下側のいずれか一側で吸着して搬送可能な第2パネル搬送ユニットと、光学フィルムを前記パネルにラミネーティングするための手段であって、上下に離隔して配置される第1ローラ部および第2ローラ部を含むラミネーティングユニットと、付着条件によって、パネルに対する光学フィルムのラミネーティングモードを、前記第1ローラ部および第2ローラ部の間に前記パネルおよび前記光学フィルムを共に投入して前記光学フィルムが前記パネルにラミネーティングできるようにする第1モードおよび、前記第2パネル搬送ユニットによって前記パネルを吸着して搬送しかつ、前記第1ローラ部および前記第2ローラ部のいずれか1つの付着ローラ部と前記パネルとの間に光学フィルムを投入して前記光学フィルムが前記パネルにラミネーティングできるようにする第2モード、の少なくとも1つに設定する制御部と、前記制御部によって、前記パネルに対する光学フィルムのラミネーティングモードが第1モードおよび第2モードのいずれか1つから他の1つに切り替えられることにより、前記第1ローラ部および前記第2ローラ部の少なくとも1つの位置を移動させる駆動ユニットとを含むことができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明の実施形態に係る光学フィルムラミネーティングシステムによれば、付着条件によって区分される複数タイプのディスプレイユニットを単一光学フィルムラミネーティングシステム内ですべて製造できるという利点がある。
【0023】
特に、要求される付着条件によって最適化された光学フィルムのラミネーティング手段は互いに異なり得るが、本発明の実施形態に係る光学フィルムラミネーティングシステムは、その付着条件によって最適化された光学フィルムのラミネーティング手段を簡単に切り替えることができるという利点がある。
【0024】
具体的には、付着精度が相対的に低く要求されるタイプのディスプレイユニットの製造のための光学フィルムのラミネーティングは、工程時間を最小化する工程効率の面から、一対のローラの間にパネルおよび光学フィルムを投入する第1方式が好ましく、付着精度が相対的に高く要求されるタイプのディスプレイユニットの製造のための光学フィルムのラミネーティングは、パネルの蛇行を最小化するためにパネルの固定時間を増加させる第2方式が好ましいが、本発明の実施形態に係る光学フィルムラミネーティングシステムは、第1方式および第2方式の実現がすべて可能であるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】従来技術の一例による光学フィルムラミネーティングシステムを概略的に示す側面図である。
【
図2】本発明の第1実施形態に係る光学フィルムラミネーティングシステムを概略的に示す側面図である。
【
図3】光学フィルムのラミネーティングモードが第1モードに設定されている場合、本発明の第1実施形態に係る光学フィルムラミネーティングシステムの主要部の作動過程を概略的に示す模式図である。
【
図4】光学フィルムのラミネーティングモードが第2モードに設定されている場合、本発明の第1実施形態に係る光学フィルムラミネーティングシステムの主要部の作動過程を概略的に示す模式図である。
【
図5】光学フィルムのラミネーティングモードが第1モードに設定されている場合、本発明の第2実施形態に係る光学フィルムラミネーティングシステムの主要部の作動過程を概略的に示す模式図である。
【
図6】光学フィルムのラミネーティングモードが第2モードに設定されている場合、本発明の第2実施形態に係る光学フィルムラミネーティングシステムの主要部の作動過程を概略的に示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明は、添付した図面とともに詳細に後述する実施例を参照すれば明確になるであろう。しかし、本発明は、以下に開示される実施例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で実現され、単に本実施形態は本発明の開示が完全になるようにし、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は請求項の範疇によってのみ定義される。一方、本明細書で使われた用語は実施例を説明するためのものであり、本発明を制限しようとするものではない。本明細書において、単数形は、文章で特に言及しない限り、複数形も含む。明細書で使われる「含む(comprises)」および/または「含んでいる(comprising)」は、言及された構成要素、段階、動作および/または素子が、1つ以上の他の構成要素、段階、動作および/または素子の存在または追加を排除しない。第1、第2などの用語は、多様な構成要素を説明するのに使われるが、構成要素は用語によって限定されてはならない。用語は、1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ使われる。
【0027】
まず、後述する本発明の実施形態に係る光学フィルムラミネーティングシステムに用いられる光学フィルムラミネーティング装置は、パネルを下側から支持して搬送可能な複数の搬送ローラを含む第1パネル搬送ユニットと、パネルを上側または下側のいずれか一側で吸着して搬送可能な第2パネル搬送ユニットと、光学フィルムを上記パネルにラミネーティングするための手段であって、上下に離隔して配置される第1ローラ部および第2ローラ部を含むラミネーティングユニットと、付着条件によって、パネルに対する光学フィルムのラミネーティングモードを、上記第1ローラ部および第2ローラ部の間に上記パネルおよび上記光学フィルムを共に投入して上記光学フィルムが上記パネルにラミネーティングできるようにする第1モードおよび、上記第2パネル搬送ユニットによって上記パネルを吸着して搬送しかつ、上記第1ローラ部および上記第2ローラ部のいずれか1つの付着ローラ部と上記パネルとの間に光学フィルムを投入して上記光学フィルムが上記パネルにラミネーティングできるようにする第2モード、の少なくとも1つに設定する制御部と、上記制御部によって、上記パネルに対する光学フィルムのラミネーティングモードが第1モードおよび第2モードのいずれか1つから他の1つに切り替えられることにより、上記第1ローラ部および上記第2ローラ部の少なくとも1つの位置を移動させる駆動ユニットとを含むことができる。
【0028】
以下、添付した図面を参照して本発明を詳細に説明する。
【0029】
図2は、本発明の第1実施形態に係る光学フィルムラミネーティングシステムを概略的に示す側面図であり、
図3は、光学フィルムのラミネーティングモードが第1モードに設定されている場合、本発明の第1実施形態に係る光学フィルムラミネーティングシステムの主要部の作動過程を概略的に示す模式図であり、
図4は、光学フィルムのラミネーティングモードが第2モードに設定されている場合、本発明の第1実施形態に係る光学フィルムラミネーティングシステムの主要部の作動過程を概略的に示す模式図である。
【0030】
本発明の第1実施形態に係る光学フィルムラミネーティングシステム1000は、映像をディスプレイ可能なディスプレイユニットを製造するためにパネルに光学フィルムをラミネーティングするシステムに関する。
【0031】
光学フィルムラミネーティングシステム1000に適用可能なパネルは、液晶層を備える液晶型パネル、有機EL層を備えるOLED型パネルなどになってもよいし、偏光フィルム、拡散フィルム、輝度向上フィルム、反射防止フィルムなどといった、光学的機能を必要とする光学フィルムがラミネーティングされる必要があるパネルであれば、そのいかなるパネルもすべて適用可能である。
【0032】
光学フィルムは、複数のフィルムが積層された積層体構造を有することができる。光学フィルムの積層体構造を形成する複数のフィルムの種類およびその積層される層の数量は多様であり得るが、以下、説明の便宜上、光学フィルムFの構造は、偏光フィルムF1と、偏光フィルムの一面側を保護するための保護フィルムF2と、偏光フィルムの連続的供給のために偏光フィルムF1の他面側に粘着されている離型フィルムF3とが積層されている形態を例に挙げる。同時に、光学フィルムFがパネルPにラミネーティングされるためには、離型フィルムF3が剥離されて、その剥離される面側に粘着層が露出した状態である必要があるので、本発明の説明では、具体的な説明を省略しても、パネルPにラミネーティングされる間における光学フィルムFの構造は、離型フィルムF3が剥離された状態であると仮定する。
【0033】
このような光学フィルムラミネーティングシステム1000は、光学フィルム供給ユニット100と、光学フィルム切断ユニット200と、剥離ユニット300と、離型フィルム回収ユニット400と、第1パネル搬送ユニット500と、第2パネル搬送ユニット600と、ラミネーティングユニット700と、光学フィルム支持部800と、制御部(図示せず)とを含むことができる。
【0034】
光学フィルム供給ユニット100は、長手方向に沿って長く形成された光学フィルムFが巻取られた状態で光学フィルムFを解いて供給可能な供給ロール110と、長く解かれる光学フィルムFに張力を付与し支持する複数の支持ロール120とを含むことができる。
【0035】
光学フィルム切断ユニット200は、連続的に供給される光学フィルムFを、パネルPの大きさに対応する複数のシート片に形成するために、光学フィルムFをその長手方向に沿って所定の間隔だけ繰り返し幅方向に沿って切断可能な切断手段を備えることができる。このような切断手段は、円形刃、レーザ装置などが利用可能である。一方、光学フィルムの切断は、パネルにラミネーティングされるまで光学フィルムが連続的に搬送できるように離型フィルムF3は切断せずに残しておく、いわゆる「ハーフカット」方式が利用可能である。同時に、光学フィルム上に欠点が含まれている場合には、その欠点が含まれている不良領域は排除できるように、いわゆる「スキップカット」方式の切断工程も利用可能である。一方、光学フィルムの欠点または切断のための光学フィルムの位置確認のために、撮像装置(cam)が利用可能である。
【0036】
剥離ユニット300は、光学フィルムFをパネルPにラミネーティングするために、光学フィルムF上から離型フィルムF3を剥離することができる。このような剥離ユニット300は、離型フィルムF3を折り返して搬送経路が変更できるようにエッジ部310を含み、ハーフカットされて形成された光学フィルムのシート片から離型フィルムF3を剥離することができる。
【0037】
離型フィルム回収ユニット400は、剥離ユニット300によって剥離された離型フィルムF3を巻取って回収できるように回収ロール410を含むことができる。
【0038】
第1パネル搬送ユニット500は、パネルPに光学フィルムFがラミネーティングされる前および/またはパネルPに光学フィルムFがラミネーティングされた後にパネルPを搬送するための手段であってもよい。このような第1パネル搬送ユニット500は、パネルPの搬送方向に沿って離隔して配置される複数の搬送ローラ510を含むことができる。
【0039】
第2パネル搬送ユニット600は、パネルPに光学フィルムFがラミネーティングされる前、パネルPに光学フィルムFがラミネーティングされる間にパネルPを搬送するための手段であってもよい。第2パネル搬送ユニット600は、パネルPを上側または下側のいずれか一側で吸着して搬送することができる。このような第2パネル搬送ユニット600は、パネルPを上側または下側のいずれか一側で真空などによって吸着支持する吸着プレート610と、吸着プレート610の水平搬送をガイドする水平ガイド部620と、吸着プレート610と水平ガイド部620とを連結する連結部630とを含むことができる。連結部630は、吸着プレート610が上下方向に往復移動できるようにガイドの役割を果たすこともできる。以下、説明の便宜上、第2パネル搬送ユニット600がパネルPを上側で吸着して搬送するものと仮定して説明する。
【0040】
ラミネーティングユニット700は、光学フィルムFをパネルPにラミネーティングするための手段である。このようなラミネーティングユニット700は、上下に離隔して配置される第1ローラ部710および第2ローラ部720を含むことができる。
【0041】
第1実施形態において、第1ローラ部710および第2ローラ部720のうち、第2パネル搬送ユニット600にさらに隣接した位置に位置する第1ローラ部710は、支持ローラ711と、支持ローラ711を挟んで上下に配置される上部ローラ712および下部ローラ713とを含むことができる。ここで、支持ローラ711は、上部ローラ712および下部ローラ713を支持して上部ローラ712および下部ローラ713のたわみ変形を防止することができる。
【0042】
第1ローラ部710および第2ローラ部720のうち、第2パネル搬送ユニット600からさらに離隔した位置に位置する第2ローラ部720は、支持ローラ721と、支持ローラ721の上部または下部に配置され、支持ローラ721によって支持される付着ローラ722とを含むことができる。ここで、支持ローラ721は、付着ローラ722を支持して付着ローラ722のたわみ変形を防止することができる。本実施形態は、第2パネル搬送ユニット600がパネルPの上側に位置し、パネルPの下面に光学フィルムをラミネーティングする形態を例に挙げて説明しているため、パネルPの下面に向かって光学フィルムFを加圧およびラミネーティングするための付着ローラ722は、支持ローラ721の上部に位置しなければならない。
【0043】
光学フィルム支持部800は、パネルPに対して光学フィルムFがラミネーティングされる間、光学フィルムFの蛇行を防止するために、パネルPに対してラミネーティングされる光学フィルムFの先端部より、光学フィルムの搬送方向基準上流側に位置する上流部を吸着支持することができる。
【0044】
光学フィルム支持部800は、パネルPに対して光学フィルムFがラミネーティングされる間、光学フィルムFの上流部を吸着支持したまま、光学フィルムFの搬送方向に沿って移動することができる。((a)ステップ)
【0045】
光学フィルム支持部800は、パネルPに対して光学フィルムFのラミネーティングを完了した後(具体的には、光学フィルムのシート片のラミネーティングを完了した後)、光学フィルムの吸着支持を解除した後、光学フィルムの搬送方向と反対方向に移動して、ラミネーティングが完了した光学フィルム(具体的には、ラミネーティングが完了した光学フィルムのシート片)より後順位の光学フィルムの上流部を吸着支持することができる。((b)ステップ)
【0046】
このように光学フィルム支持部800の駆動は、上記(a)ステップおよび(b)ステップを繰り返す。
【0047】
制御部(図示せず)は、付着条件によって、パネルに対する光学フィルムのラミネーティングモードを、後述する第1モードおよび第2モードの少なくとも1つに設定することができる。制御部は、実施形態およびパネルに対する光学フィルムのラミネーティングモードによって、第1ローラ部710、第2ローラ部720および/または第2パネル搬送ユニット600を制御する回路基板、集積回路チップ、ハードウェアに搭載された一連のコンピュータプログラム、ファームウェア、ソフトウェアなどの多様な形態で実現できる。
【0048】
パネルに対する光学フィルムのラミネーティングモードのうち、第1モードは、上下に離隔して配置される第1ローラ部710と第2ローラ部720との間にパネルおよび光学フィルムFを共に投入して光学フィルムFがパネルPにラミネーティングできるようにするモードであってもよい。
【0049】
パネルに対する光学フィルムのラミネーティングモードのうち、第2モードは、第2パネル搬送ユニット600によってパネルPを吸着して搬送しかつ、第1ローラ部710および第2ローラ部720のいずれか1つの付着ローラ部とパネルPとの間に光学フィルムFを投入して光学フィルムFがパネルPにラミネーティングできるようにするモードであってもよい。
【0050】
制御部によって、上記ラミネーティングモードが第1モードまたは第2モードに設定されると、第1ローラ部710および/または第2ローラ部720は、所定の駆動ユニットによって各モードで要求される位置に移動する。駆動ユニットは、第1ローラ部および/または第2ローラ部と連結された移動部と、移動部の移動方向をガイドするためのガイド部と、電源が供給されると移動部を移動させるために動力を提供するモータとを含むことができ、このような駆動ユニットは、第1ローラ部および/または第2ローラ部の位置を移動させるための構成であれば、その形態および構造は多様に変更可能である。
【0051】
ここで、付着条件は、パネルに対する光学フィルムの付着位置精度であってもよいし、第2モードによって要求される付着位置精度は、第1モードによって要求される付着位置精度よりも高いものであってよい。例えば、第1モードによって要求される付着位置精度は、許容誤差限界300μm水準であり、第2モードによって要求される付着位置精度は、許容誤差限界200μm水準であってもよい。
【0052】
制御部によって、パネルに対する光学フィルムのラミネーティングモードが第1モードに設定された場合、パネルに対する光学フィルムのラミネーティングのために、パネルPおよび光学フィルムFは共に第1ローラ部710と第2ローラ部720との間に投入される。そして、第1ローラ部710の下部ローラ713と第2ローラ部720の付着ローラ722とが互いに隣接して、パネルPと光学フィルムFの一部を加圧したまま回転することにより、パネルPと光学フィルムFは一方向に搬送されながら光学フィルムFがパネルPにラミネーティングする。
【0053】
パネルに対する光学フィルムのラミネーティングモードが第1モードに設定された場合には、ラミネーティングユニット700よりパネルPの搬送方向基準で上流または下流に位置するものの、ラミネーティング対象になるパネルPの領域は第1パネル搬送ユニットによって支持されることが好ましい。
【0054】
一方、パネルに対する光学フィルムのラミネーティングモードが第1モードに設定された場合には、第1ローラ部710および第2ローラ部720の回転が行われる前には、パネルPの一部分が第2パネル搬送ユニット600によって固定されることが好ましい。具体的には、吸着プレート610は、パネルPの先端部P_aを除いた部分を吸着して支持したまま、パネルPの先端部P_aを第1ローラ部710および第2ローラ部720の間にパネルPの位置を整列させて投入させることができる。この後、第1ローラ部710および第2ローラ部720が互いに隣接して、パネルPの先端部P_aと光学フィルムFの先端部を加圧してパネルPの先端部P_aと光学フィルムFの先端部を整列することができる。すなわち、パネルPに対する光学フィルムFのラミネーティングされる直前、具体的には、第1ローラ部710および第2ローラ部720の回転が行われる直前までパネルPと光学フィルムFの位置整列を行って光学フィルムFの付着精度を向上させることができる。
【0055】
制御部によって、パネルに対する光学フィルムのラミネーティングモードが第2モードに設定された場合、パネルPに対して光学フィルムFがラミネーティングされる間、パネルPは第2パネル搬送ユニット600によって吸着されて搬送されるようにしかつ、第1ローラ部710および第2ローラ部720のいずれか1つの付着ローラ部とパネルPとの間に光学フィルムFを投入させることができる。そして、付着ローラ部は、第2パネル搬送ユニット600によって吸着されて搬送されるパネルPに光学フィルムFを加圧してラミネーティングすることができる。
【0056】
具体的には、第1実施形態において、制御部によって、パネルに対する光学フィルムのラミネーティングモードが第2モードに設定されると、第1モード基準でパネルPを挟んで上下に離隔して配置されていた第1ローラ部710および第2ローラ部720は、第2モードでいずれもパネルPの下側に移動することができる。これによって、第1ローラ部710および第2ローラ部720は、パネルPを挟んで第2パネル搬送ユニット600と反対側(
図4の実施形態基準でパネルPの下側)に配置され、第2パネル搬送ユニット600は、ラミネーティングユニット700の干渉なしにパネルPを一方向(
図4基準で左側方向)に搬送可能な状態になり得る。同時に、第1ローラ部710および第2ローラ部720のうち、第2パネル搬送ユニットにさらに隣接した位置に位置する第1ローラ部710が第2モードで付着ローラ部として機能する。
【0057】
この時、パネルPの先端部P_aと光学フィルムFの先端部を整列させた後、第1ローラ部710の上部ローラ712をパネルPの下面に隣接させて、光学フィルムFの先端部をパネルPの下面に加圧させることが好ましい。そして、吸着プレート610を水平ガイド部620の一方向(
図4基準で左側方向)と平行に搬送させ、その搬送速度と同期化して第1ローラ部710の上部ローラ712が回転することにより、光学フィルムFがパネルPにラミネーティングされる。一方、光学フィルムFがパネルPにラミネーティングされる間、パネルPの搬送は水平ガイド部620の一方向に沿って搬送する吸着プレート610によって行われるので、パネルPの蛇行は最小化可能で、光学フィルムの付着精度は第1モードに比べて向上することができる。
【0058】
一パネルPに対して光学フィルムのラミネーティングが完了した後は、第2パネル搬送ユニットによるパネルPの吸着支持は解除し、パネルPの搬送方向基準でラミネーティングユニット700より上流に再移動して、後順位のパネルPに対する吸着支持とともに、パネルPを定められた搬送方向に沿って搬送する工程を行うようになり、上記過程を繰り返す。
【0059】
図5は、光学フィルムのラミネーティングモードが第1モードに設定されている場合、本発明の第2実施形態に係る光学フィルムラミネーティングシステムの主要部の作動過程を概略的に示す模式図であり、
図6は、光学フィルムのラミネーティングモードが第2モードに設定されている場合、本発明の第2実施形態に係る光学フィルムラミネーティングシステムの主要部の作動過程を概略的に示す模式図である。
【0060】
第2実施形態に係る光学フィルムのラミネーティングシステムは、大部分の構成およびその作動形態が第1実施形態に係る光学フィルムのラミネーティングシステムと同一であるので、それに関する説明は省略し、両者間の相違点についてのみ説明する。
【0061】
第1実施形態の場合、第1ローラ部710および第2ローラ部720のうち、第2パネル搬送ユニット600にさらに隣接した位置に位置する第1ローラ部710は、支持ローラ711と、支持ローラ711を挟んで上下に配置される上部ローラ712および下部ローラ713とを含むものと説明した。
【0062】
これに対し、第2実施形態において、第1ローラ部710および第2ローラ部720のうち、第2パネル搬送ユニット600にさらに隣接した位置に位置する第1ローラ部710は、上部ローラ712が省略可能である。一方、第1ローラ部710は、所定の搬送ガイド部と、第1ローラ部710の外観を形成するケーシング710’と、上記搬送ガイド部に沿って搬送可能でかつ、上記ケーシング710’と連結される連結部714とを含むことができる。ここで、搬送ガイド部は、第2パネル搬送ユニット600における水平ガイド部620が代えることができる。
【0063】
一方、第1実施形態の場合、制御部によって、パネルに対する光学フィルムのラミネーティングモードが第2モードに設定されると、第1モード基準でパネルPを挟んで上下に離隔して配置されていた第1ローラ部710および第2ローラ部720は、第2モードでいずれもパネルPの下側に移動するものと説明した。
【0064】
これに対し、第2実施形態の場合には、制御部によって、パネルに対する光学フィルムのラミネーティングモードが第2モードに設定されると、第1ローラ部710および第2ローラ部720のうち、付着ローラ部でない非付着ローラ部は、第2パネル搬送ユニット600の搬送軌道Tと重ならないように配置される。ここで、パネルP基準で第2パネル搬送ユニット600と反対側(
図6基準でパネルPの上側)に位置した第2ローラ部720が第2モードで付着ローラ部として機能し、第1ローラ部710は非付着ローラ部として機能する。第2モードで非付着ローラ部である第1ローラ部710は、水平ガイド部620に沿って連結部714がパネルPの搬送方向(
図6基準で左側方向)と平行に移動して、第2パネル搬送ユニット600の搬送軌道Tと重ならないように配置される。これによって、第2パネル搬送ユニット600は、ラミネーティングユニット700の干渉なしにパネルPを一方向(
図6基準で左側方向)に搬送可能な状態になり得る。
【0065】
そして、パネルPに対して光学フィルムFをラミネーティングするために、パネルPの先端部P_aと光学フィルムFの先端部を整列させた後、第2ローラ部720の付着ローラ722をパネルPの下面に隣接させて、光学フィルムFの先端部をパネルPの下面に加圧させることが好ましい。そして、吸着プレート610を水平ガイド部620の一方向(
図6基準で左側方向)と平行に搬送させ、その搬送速度と同期化して第2ローラ部720の付着ローラ722が回転することにより、光学フィルムFがパネルPにラミネーティングする。第2実施形態においても、第1実施形態と同じく、光学フィルムFがパネルPにラミネーティングされる間、パネルPの搬送は水平ガイド部620の一方向に沿って搬送する吸着プレート610によって行われるので、パネルPの蛇行は最小化可能で、光学フィルムの付着精度は第1モードに比べて向上することができる。
【0066】
本発明の実施形態に係る光学フィルムラミネーティングシステムによれば、付着条件によって区分される複数タイプのディスプレイユニットを単一光学フィルムラミネーティングシステム内ですべて製造できるという利点がある。
【0067】
特に、要求される付着条件によって最適化された光学フィルムのラミネーティング手段は互いに異なり得るが、本発明の実施形態に係る光学フィルムラミネーティングシステムは、その付着条件によって最適化された光学フィルムのラミネーティング手段を簡単に切り替えることができるという利点がある。
【0068】
具体的には、付着精度が相対的に低く要求されるタイプのディスプレイユニットの製造のための光学フィルムのラミネーティングは、工程時間を最小化する工程効率の面から、一対のローラの間にパネルおよび光学フィルムを投入する第1方式が好ましく、付着精度が相対的に高く要求されるタイプのディスプレイユニットの製造のための光学フィルムのラミネーティングは、パネルの蛇行を最小化するためにパネルの固定時間を増加させる第2方式が好ましいが、本発明の実施形態に係る光学フィルムラミネーティングシステムは、第1方式および第2方式の実現がすべて可能であるという利点がある。
【0069】
たとえ本発明が上述した好ましい実施例に関連して説明されたが、発明の要旨と範囲を逸脱することなく多様な修正や変形をすることが可能である。したがって、添付した特許請求の範囲には、本発明の要旨に属する限り、かかる修正や変形を含む。
【符号の説明】
【0070】
1000:光学フィルムラミネーティングシステム
100:光学フィルム供給ユニット
200:光学フィルム切断ユニット
300:剥離ユニット
400:離型フィルム回収ユニット
500:第1パネル搬送ユニット
600:第2パネル搬送ユニット
700:ラミネーティングユニット
710:第1ローラ部
711:支持ローラ
712:上部ローラ
713:下部ローラ
720:第2ローラ部
800:光学フィルム支持部
F:光学フィルム
P:パネル