IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社リコーの特許一覧

特許7010155粉体残量検出装置、画像形成装置および粉体残量検出方法
<>
  • 特許-粉体残量検出装置、画像形成装置および粉体残量検出方法 図1
  • 特許-粉体残量検出装置、画像形成装置および粉体残量検出方法 図2
  • 特許-粉体残量検出装置、画像形成装置および粉体残量検出方法 図3
  • 特許-粉体残量検出装置、画像形成装置および粉体残量検出方法 図4
  • 特許-粉体残量検出装置、画像形成装置および粉体残量検出方法 図5
  • 特許-粉体残量検出装置、画像形成装置および粉体残量検出方法 図6
  • 特許-粉体残量検出装置、画像形成装置および粉体残量検出方法 図7
  • 特許-粉体残量検出装置、画像形成装置および粉体残量検出方法 図8
  • 特許-粉体残量検出装置、画像形成装置および粉体残量検出方法 図9
  • 特許-粉体残量検出装置、画像形成装置および粉体残量検出方法 図10
  • 特許-粉体残量検出装置、画像形成装置および粉体残量検出方法 図11
  • 特許-粉体残量検出装置、画像形成装置および粉体残量検出方法 図12
  • 特許-粉体残量検出装置、画像形成装置および粉体残量検出方法 図13
  • 特許-粉体残量検出装置、画像形成装置および粉体残量検出方法 図14
  • 特許-粉体残量検出装置、画像形成装置および粉体残量検出方法 図15
  • 特許-粉体残量検出装置、画像形成装置および粉体残量検出方法 図16
  • 特許-粉体残量検出装置、画像形成装置および粉体残量検出方法 図17
  • 特許-粉体残量検出装置、画像形成装置および粉体残量検出方法 図18
  • 特許-粉体残量検出装置、画像形成装置および粉体残量検出方法 図19
  • 特許-粉体残量検出装置、画像形成装置および粉体残量検出方法 図20
  • 特許-粉体残量検出装置、画像形成装置および粉体残量検出方法 図21
  • 特許-粉体残量検出装置、画像形成装置および粉体残量検出方法 図22
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-17
(45)【発行日】2022-01-26
(54)【発明の名称】粉体残量検出装置、画像形成装置および粉体残量検出方法
(51)【国際特許分類】
   G03G 15/08 20060101AFI20220119BHJP
【FI】
G03G15/08 343
G03G15/08 322A
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2018118061
(22)【出願日】2018-06-21
(65)【公開番号】P2019219571
(43)【公開日】2019-12-26
【審査請求日】2021-02-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】家入 雄二
(72)【発明者】
【氏名】安達 洋司
(72)【発明者】
【氏名】本多 浩気
(72)【発明者】
【氏名】原 徹也
(72)【発明者】
【氏名】久保 達哉
【審査官】小池 俊次
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-286793(JP,A)
【文献】特開2012-255918(JP,A)
【文献】特開2016-142881(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2003/0219263(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03G 15/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
荷重検出器により検出された粉体ボトルの重量を検出荷重として取得する取得部と、
前記取得部により取得された前記検出荷重の変動に基づいて、前記粉体ボトルの回転角度を推定する推定部と、
前記検出荷重の変動の状態に基づいて、前記推定部により推定された前記回転角度における前記検出荷重を補正して粉体残量を導出する導出部と、
を備えた粉体残量検出装置。
【請求項2】
前記検出荷重の変動から、少なくとも前記粉体ボトルの1回転分の前記検出荷重の変動プロファイルを特定する特定部を、さらに備え、
前記導出部は、前記変動プロファイルに基づいて、前記推定部により推定された前記回転角度における前記検出荷重を補正する請求項1に記載の粉体残量検出装置。
【請求項3】
前記変動プロファイルから、前記粉体ボトルの回転角度に応じた偏心補正値を算出する補正値算出部を、さらに備え、
前記導出部は、前記推定部により推定された前記回転角度に応じた前記偏心補正値で、該回転角度における前記検出荷重を補正する請求項2に記載の粉体残量検出装置。
【請求項4】
前記推定部は、前記取得部から取得される前記検出荷重の変動と、前記変動プロファイルとを用いて、前記粉体ボトルの回転角度を推定する請求項2または3に記載の粉体残量検出装置。
【請求項5】
前記補正値算出部は、前記粉体ボトルの粉体残量に基づいて、前記偏心補正値を更新する請求項3に記載の粉体残量検出装置。
【請求項6】
前記補正値算出部は、前記粉体ボトルの粉体残量に応じた前記検出荷重の変動の変動幅に基づいて補正係数を求め、前記偏心補正値の初期値に前記補正係数を乗じて、該偏心補正値を更新する請求項5に記載の粉体残量検出装置。
【請求項7】
前記粉体ボトルの1回転分の前記検出荷重の平均値を算出する平均算出部を、さらに備え、
前記補正値算出部は、前記平均値に基づく粉体残量に応じた前記補正係数を用いて前記偏心補正値を更新する請求項6に記載の粉体残量検出装置。
【請求項8】
前記特定部は、前記変動プロファイルの特定後、所定のタイミングで改めて前記検出荷重の変動から変動プロファイルを特定し、
前記補正値算出部は、前記特定部により改めて特定された変動プロファイルから前記偏心補正値を更新する請求項3に記載の粉体残量検出装置。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか一項に記載の粉体残量検出装置と、
画像形成出力される描画情報に基づいて、前記粉体ボトルから供給される粉体を含む現像剤によって現像を行い画像形成を行う画像形成部と、
を備えた画像形成装置。
【請求項10】
荷重検出器により検出された粉体ボトルの重量を検出荷重として取得する取得ステップと、
取得した前記検出荷重の変動に基づいて、前記粉体ボトルの回転角度を推定する推定ステップと、
前記検出荷重の変動の状態に基づいて、推定した前記回転角度における前記検出荷重を補正して粉体残量を導出する導出ステップと、
を有する粉体残量検出方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粉体残量検出装置、画像形成装置および粉体残量検出方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真方式の画像形成装置に用いられるトナーは消耗品のため、適宜、トナーの補給を行う必要がある。例えば、着脱可能な回転式のトナーボトルを画像形成装置本体にセットし、トナーボトルに挿し込まれた搬送ノズルによって、現像器へトナーの補給を行う画像形成装置が知られている。このような画像形成装置では、ひずみセンサ等の荷重検出センサによってトナーボトルの重量を測定することにより、トナーボトル内のトナー残量を検出する。
【0003】
上述のような、着脱可能な回転式のトナーボトルを備える画像形成装置として、トナーボトルの装着の有無を検出するために、トナーボトルの凹凸を検出する専用のセンサを用いているものがある(例えば、特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述のような、着脱可能な回転式のトナーボトルを備える画像形成装置では、トナーボトル(粉体ボトル)に偏心が存在する場合、トナーボトルの回転を停止させた角度によって、荷重検出センサの検出値が変わってしまい、トナー残量の検出精度が悪くなるという問題があった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、粉体ボトルに偏心があっても粉体残量を精度よく検出することができる粉体残量検出装置、画像形成装置および粉体残量検出方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、荷重検出器により検出された粉体ボトルの重量を検出荷重として取得する取得部と、前記取得部により取得された前記検出荷重の変動に基づいて、前記粉体ボトルの回転角度を推定する推定部と、前記検出荷重の変動の状態に基づいて、前記推定部により推定された前記回転角度における前記検出荷重を補正して粉体残量を導出する導出部と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、粉体ボトルに偏心があっても粉体残量を精度よく検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。
図2図2は、実施形態に係る画像形成装置の外観斜視図である。
図3図3は、実施形態に係るトナーボトルの構成の一例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係るトナーボトルをトナー供給部に装着した状態の一例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係るトナーボトルを支持するボトル支持体の構造の一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る画像形成装置の機能ブロックの構成の一例を示す図である。
図8図8は、実施形態に係る画像形成装置の主制御部およびエンジン制御部の機能ブロックの構成の一例を示す図である。
図9図9は、実施形態に係るトナーボトルのトナーの供給動作を説明する図である。
図10図10は、トナーボトルの偏心によるひずみセンサの検出荷重への影響の一例を示すグラフである。
図11図11は、トナーボトルに偏心がない場合の回転動作を説明する図である。
図12図12は、トナーボトルに偏心がない場合の検出荷重のグラフを示す図である。
図13図13は、トナーボトルに偏心がある場合の回転動作の一例を示す図である。
図14図14は、トナーボトルに偏心がある場合の検出荷重のグラフの一例を示す図である。
図15図15は、検出荷重の変動プロファイルを特定する動作を説明する図である。
図16図16は、トナーボトルの回転角度と偏心補正値との対応関係を示すテーブルの一例を示す図である。
図17図17は、トナーボトルに偏心がある場合の検出荷重のグラフから回転角度を推定する動作を説明する図である。
図18図18は、トナー残量(新品)の場合における荷重変動について説明する図である。
図19図19は、トナー残量(66%)の場合における荷重変動について説明する図である。
図20図20は、トナー残量(16%)の場合における荷重変動について説明する図である。
図21図21は、実施形態に係る画像形成装置におけるトナー残量の導出処理の一例を示すフローチャートである。
図22図22は、実施形態に係る画像形成装置における偏心補正値の更新処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、図面を参照しながら、本発明に係る粉体残量検出装置、画像形成装置および粉体残量検出方法の実施形態を詳細に説明する。また、以下の実施形態によって本発明が限定されるものではなく、以下の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想到できるもの、実質的に同一のもの、およびいわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、以下の実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換、変更および組み合わせを行うことができる。
【0010】
(画像形成装置の全体構造)
図1は、実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。図2は、実施形態に係る画像形成装置の外観斜視図である。図1および図2を参照しながら、本実施形態に係る画像形成装置1の全体構造について説明する。なお、本実施形態に係る画像形成装置1は、複合機(MFP:Multifunction Peripheral)であるものとして説明する。ここで、複合機とは、印刷機能、複写機能、スキャナ機能およびファックス機能のうちの少なくとも2つの機能を有する装置である。また、画像形成装置1は、電子写真方式で画像形成を実行するモノクロ機を例に挙げて説明を行うが、本発明は、C(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の各色のトナーを用いてカラー印刷を行う画像形成装置についても同様に適用することができる。
【0011】
図1および図2に示すように、画像形成装置1は、スキャナユニット102と、ディスプレイパネル104と、給紙テーブル105と、プリントエンジン106と、を備える。
【0012】
スキャナユニット102は、コンタクトガラスに載置された原稿の画像を読み取ることによって画像データを取得する装置である。スキャナユニット102のコンタクトガラスへは、例えば、後述するADF(Auto Document Feeder:自動原稿送り装置)101から原稿が給紙される。
【0013】
ディスプレイパネル104は、画像形成装置1の状態を視覚的に表示する表示部であると共に、タッチパネルとしてユーザが画像形成装置1を直接操作し、または、画像形成装置1に対して情報を入力する際の入力部でもある。
【0014】
給紙テーブル105は、紙またはOHP(Overhead Projector)シート等の印刷媒体Pを収納し、プリントエンジン106へ印刷媒体Pを供給する装置である。給紙テーブル105に収納された印刷媒体Pは、呼出ローラ62によって給紙された後、プリントエンジン106へ搬送される。
【0015】
プリントエンジン106は、給紙テーブル105から供給される印刷媒体Pへ画像形成を行う画像形成部である。プリントエンジン106は、感光体10と、書込み装置47と、帯電装置11と、現像装置12と、転写装置13と、クリーニング装置14と、定着装置22と、を含む。
【0016】
感光体10は、書込み装置47からのレーザ光の照射を受けることによって静電潜像が形成されるドラム状の部材である。
【0017】
書込み装置47は、感光体10にレーザー光を照射して、感光体10の表面に静電潜像を形成する装置である。
【0018】
帯電装置11は、回転駆動する感光体10の表面を一様に帯電させる装置である。
【0019】
現像装置12は、感光体10の表面にトナーを付着させ、感光体10の表面に形成された静電潜像を可視像化してトナー像を形成する装置である。現像装置12は、感光体10の表面にトナーを付着させる現像ローラ81と、トナーを含む現像剤の層の厚みを制御するドクターブレード6と、現像剤を撹拌して搬送するスクリュー82、83と、を含む。
【0020】
転写装置13は、転写位置Bで感光体10の周面に押し当てられている転写ベルト17を備えている。
【0021】
クリーニング装置14は、感光体10上のトナーおよび残留電荷を除去する装置である。クリーニング装置14は、感光体10上の余分なトナーを除去して清掃するクリーニングブレード8と、感光体10の残留電荷を除去する除電ランプ9と、を含む。
【0022】
定着装置22は、加熱ローラ30と加圧ローラ32とを有し、トナー像が担持された印
刷媒体Pに熱および圧力を加え、印刷媒体Pにトナー像を定着する装置である。
【0023】
給紙テーブル105から給紙され、レジストローラ21を通過した印刷媒体Pは、転写位置Bへ送り込まれる。転写位置Bへ送り込まれた印刷媒体Pは、転写装置13によって感光体10上に形成されたトナー像が転写されて担持される。トナー像を転写した後の感光体10は、クリーニング装置14によって残留したトナーおよび残留電荷が除去される。トナー像が転写された印刷媒体Pは、定着装置22によってトナー像が定着され、排紙ローラ35により排紙トレイ107上に排出されてスタックされる。
【0024】
なお、印刷媒体Pの両面に画像を形成する場合には、印刷媒体Pは、一方の面にトナー像が転写され、定着された後、排出分岐爪34によって反転路43に搬送される。その後、印刷媒体Pは、搬送ローラ66の逆回転によって、再搬送路44を介して、レジストローラ21に搬送される。そして、印刷媒体Pのトナー像が担持されていない他方の面にも、上述した動作によってトナー像が転写される。
【0025】
また、画像形成装置1において、感光体10、帯電装置11、現像装置12およびクリーニング装置14は、図1に示すように、プロセスカートリッジ80として一体に構成されている。プロセスカートリッジ80は、図2に示すように、画像形成装置1の前後方向に設置されたレール91に沿って、画像形成装置1の手前側にスライドさせることによって、開口部80aから取り外すことができる。
【0026】
また、画像形成装置1は、図1に示すように、プロセスカートリッジ80に供給するためのトナーが充填されたトナーボトル201(粉体ボトル)を含む。電子写真方式の本実施形態に係る画像形成装置1で用いられるトナーは消耗品であるため、適宜トナーを補給する必要があるので、トナーボトル201の交換が可能である必要がある。トナーボトル201は、図2に示すように、開口部20aから引き出すことによって画像形成装置1から取り外すことができ、トナーが充填された交換用のトナーボトルを開口部20aから挿入することによって交換することができる。
【0027】
(トナーボトルの構成)
図3は、実施形態に係るトナーボトルの構成の一例を示す図である。図4は、実施形態に係るトナーボトルをトナー供給部に装着した状態の一例を示す図である。図5は、実施形態に係るトナーボトルを支持するボトル支持体の構造の一例を示す図である。図3図5を参照しながら、本実施形態に係る画像形成装置1へ設置されるトナーボトル201の構成およびその設置態様について説明する。
【0028】
図3に示すように、トナーボトル201は、溝211と、供給口212と、を有する。
【0029】
溝211は、トナーボトル201の外周面の長手方向において螺旋状に設けられている。溝211は、トナーが充填されるトナーボトル201の内部に向かって形成されているので、トナーボトル201の内壁面では溝211に沿って凸形状物が形成されている。
【0030】
供給口212は、トナーボトル201に充填されたトナーを、現像装置12へ供給する部位である。
【0031】
また、図4に示すように、トナーボトル201は、図2に示した開口部20aから挿入されると、画像形成装置1の内部に設置されているトナー供給部202に装着される。また、図4に示すように、トナーボトル201の長手方向の一端側の外周に、ギア203が形成されている。トナーボトル201がトナー供給部202に装着されると、トナー供給部202に設けられた駆動モータ231によって回転駆動する駆動ギア232が、トナーボトル201のギア203と嵌合する。この状態で、駆動モータ231の回転により駆動ギア232が回転駆動され、それに合わせてギア203も回転駆動され、トナーボトル201が長手方向の軸を中心として回転する。
【0032】
トナーボトル201が回転することによって、トナーボトル201内部のトナーは、溝211の形成による内壁面の凸形状物によって撹拌されながら、当該凸形状物に沿ってトナーボトル201の内部を移動する。上述のように、溝211の形成による内壁面の凸形状物は、螺旋状に形成されているので、トナーもトナーボトル201の内側を螺旋状に移動することになる。したがって、駆動モータ231の回転方向によって、トナーは、トナーボトル201の内部を、供給口212へ向かって移動したり、供給口212から離れるように移動したりする。
【0033】
トナーボトル201内を供給口212へ向かって移動したトナーは、供給口212の内部を挿通して設けられた搬送ノズル222内の搬送スクリュー225によって、現像装置12へ送られる。以上のような動作によって、トナーボトル201に充填されたトナーが現像装置12へ供給される。
【0034】
また、図4に示すように、ひずみセンサ204(荷重検出器の一例)は、トナーボトル201の長手方向の他端側、すなわち、供給口212と対向する端部に、トナーボトル201を支持する態様で設けられている。具体的には、図5に示すように、トナーボトル201の長手方向の他端側が、ボトル支持体241によって支持されており、ひずみセンサ204は、当該ボトル支持体241を下部側で支持する態様で設置されている。したがって、ひずみセンサ204の出力値である荷重の値(以下、検出荷重と称する場合がある)に基づいて、トナーボトル201の重量を計測し、計測したトナーボトル201の重量に基づいて、トナーボトル201内に存在するトナーの残量(トナー残量)を検出する。このように、トナーボトル201は、長手方向の一端側がトナー供給部202が装着されると共に、他端側がボトル支持体241により支持されつつ、当該ボトル支持体241の下部がひずみセンサ204によって支持される構成となっている。これに対して、他端側が支持されていない場合は、トナーボトル201の回転中に他端側が自由に動いてしまう虞があるところ、上述の構成によって、他端側が自由に動いてしまうことを抑制することができる。また、ひずみセンサ204は、例えば、ダイアフラム上にピエゾ抵抗がブリッジ回路を形成して配置されており、ダイアフラムの変形によってピエゾ抵抗に応力を与えることで抵抗値が変化し、その抵抗値変化によるブリッジ回路の中点電位変動を捉えることで荷重の検出を行う。本実施形態における具体的なトナー残量の検出方法は、後述する。
【0035】
(画像形成装置のハードウェア構成)
図6は、実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図6を参照しながら、本実施形態に係る画像形成装置1のハードウェア構成について説明する。
【0036】
図6に示すように、画像形成装置1は、CPU(Central Proseccing Unit)301と、RAM(Random Access Memory)302と、ROM(Read Only Memory)303と、補助記憶装置304と、ネットワークI/F305と、入出力I/F306と、LCD(Liquid Crystal Display)307と、操作部308と、を有する。これらのうち、CPU301、RAM302、ROM303、補助記憶装置304、ネットワークI/F305、および入出力I/F306は、バス309を介して相互に通信可能に接続されている。
【0037】
CPU301は、画像形成装置1の動作を統括的に制御する演算装置である。RAM302は、CPU301の演算処理時のワークエリア(作業領域)として使用される揮発性の記憶媒体である。ROM303は、ファームウェア等のプログラムを記憶する不揮発性の記憶媒体である。
【0038】
補助記憶装置304は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、またはフラッシュメモリ等の記憶装置であり、OS(Operating System)、各種プログラム、および画像データ等を記憶する。
【0039】
ネットワークI/F305は、外部のネットワーク(LAN(Locak Area Network)またはインターネット等)と接続するためのインターフェースである。ネットワークI/F305は、例えば、Ethernet(登録商標)に対応し、TCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)の通信規格に対応している。入出力I/F306は、入出力機器と接続するためのインターフェースである。図6に示すように、入出力I/F306には、LCD307および操作部308が接続されている。
【0040】
LCD307は、各種の情報(例えば、受け付けた操作に応じた情報、画像形成装置1の動作状況を示す情報、設定状態等を示す情報等)を表示する液晶表示装置である。操作部308は、ユーザの操作入力を受け付ける入力装置である。本実施形態では、LCD307および操作部308は、タッチパネルであるディスプレイパネル104を実現する。LCD307は、タッチパネルの表示機能を実現し、操作部308は、タッチパネルの入力機能を実現する。なお、操作部308は、ディスプレイパネル104の入力機能のみならず、ハードウェアキー等を含むものとしてもよい。
【0041】
なお、図6に示した画像形成装置1のハードウェア構成は一例を示すものであり、図6に示した構成要素を全て含む必要はなく、または、その他の構成要素を含むものとしてもよい。
【0042】
(画像形成装置の機能ブロック構成)
図7は、実施形態に係る画像形成装置の機能ブロックの構成の一例を示す図である。図8は、実施形態に係る画像形成装置の主制御部およびエンジン制御部の機能ブロックの構成の一例を示す図である。図7および図8を参照しながら、本実施形態に係る画像形成装置1の機能ブロックの構成について説明する。
【0043】
図7に示すように、画像形成装置1は、コントローラ100と、ADF101と、スキャナユニット102と、ディスプレイパネル104と、給紙テーブル105と、プリントエンジン106と、排紙トレイ107と、ネットワークI/F108と、駆動モータ231と、を有する。このうち、ネットワークI/F108は、図6に示したネットワークI/F305に対応する。
【0044】
コントローラ100は、画像形成装置1全体を制御し、具体的には、ADF101、スキャナユニット102、ディスプレイパネル104、給紙テーブル105、プリントエンジン106、およびネットワークI/F108等の動作を制御するユニットである。コントローラ100は、主制御部110と、エンジン制御部120と、画像処理部130と、操作表示制御部140と、入出力制御部150と、を含み、CPU301によるプログラムの実行、および、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェア回路によって実現される。なお、図7においては、電気信号および情報の流れを実線で示しており、用紙の流れを破線で示している。
【0045】
主制御部110は、コントローラ100に含まれる各部を制御する役割を担い、コントローラ100の各部に命令を与える機能部である。
【0046】
エンジン制御部120は、ADF101、スキャナユニット102、給紙テーブル105、プリントエンジン106および駆動モータ231等のアクチュエータの動作を制御する機能部である。
【0047】
画像処理部130は、主制御部110の制御に従って、印刷出力すべき画像データに対する各種画像処理を実行して描画情報を生成する機能部である。ここで、描画情報とは、画像形成部であるプリントエンジン106の画像形成動作において形成すべき画像を描画するための情報である。
【0048】
操作表示制御部140は、ディスプレイパネル104に情報表示を行い、または、ディスプレイパネル104を介して操作入力された情報を主制御部110に通知する機能部である。
【0049】
入出力制御部150は、ネットワークI/F108を介して、主制御部110と、外部のネットワークとのデータ通信を制御する機能部である。
【0050】
画像形成装置1がプリンタとして動作する場合、まず、入出力制御部150がネットワークI/F108を介して印刷ジョブを受信する。入出力制御部150は、受信した印刷ジョブを、主制御部110に転送する。主制御部110は、印刷ジョブを受信すると、画像処理部130を制御して、印刷ジョブに含まれる文書情報または画像データに基づいて描画情報(描画データ)を生成させる。
【0051】
画像処理部130によって描画情報が生成されると、エンジン制御部120は、プリントエンジン106を制御し、生成された描画情報に基づき、給紙テーブル105から搬送される用紙に対して画像形成を実行させる。プリントエンジン106によって画像形成が行われた用紙は、排紙トレイ107に排紙される。
【0052】
また、画像形成装置1がスキャナとして動作する場合、ユーザによるディスプレイパネル104の操作、または、ネットワークI/F108を介して外部端末から入力されるスキャン実行指示に従って、操作表示制御部140または入出力制御部150が、主制御部110にスキャン実行信号を転送する。主制御部110は、受信したスキャン実行信号に従って、エンジン制御部120を制御する。
【0053】
エンジン制御部120は、ADF101を駆動し、ADF101にセットされたスキャン対象の原稿をスキャナユニット102に搬送する。また、エンジン制御部120は、スキャナユニット102を駆動し、ADF101から搬送される原稿を撮像する。また、ADF101に原稿がセットされておらず、スキャナユニット102に直接原稿がセットされている場合、スキャナユニット102は、エンジン制御部120の制御に従い、セットされた原稿を撮像する。
【0054】
撮像動作においては、スキャナユニット102に含まれるCIS(Contact I
mage Sensor)またはCCD(Charge-Coupled Device)等の撮像素子が、原稿を光学的に走査し、光学情報に基づいて生成された撮像情報が生成される。エンジン制御部120は、スキャナユニット102が生成した撮像情報を画像処理部130に転送する。画像処理部130は、主制御部110の制御に従い、エンジン制御部120から受信した撮像情報に対して各種画像処理を行い、画像データを生成する。
【0055】
画像処理部130が生成した画像データは、主制御部110が取得し、主制御部110が、補助記憶装置304等に記憶させる。画像処理部130によって生成された画像データは、ユーザの指示に応じて、そのまま補助記憶装置304等に記憶されたり、または、入出力制御部150およびネットワークI/F108を介して外部装置へ送信される。
【0056】
また、画像形成装置1が複写機として動作する場合、エンジン制御部120がスキャナユニット102から受信した撮像情報、または画像処理部130が生成した画像データに基づいて、画像処理部130が描画情報を生成する。その描画情報に基づいてプリンタ動作の場合と同様に、エンジン制御部120がプリントエンジン106を駆動する。なお、描画情報および撮像情報の情報形式が同一である場合は、撮像情報をそのまま描画情報として用いることも可能である。
【0057】
次に、図8を参照しながら、トナーボトル201内に存在するトナー残量(粉体残量)を導出するための機能ブロックの構成を説明する。図8に示すように、主制御部110は、回転制御部111と、荷重取得部112(取得部)と、プロファイル特定部113(特定部)と、補正値算出部114と、角度推定部115(推定部)と、平均荷重算出部116(平均算出部)と、トナー残量導出部117(導出部)と、を含む。エンジン制御部120は、ボトル駆動部121を含む。
【0058】
回転制御部111は、ボトル駆動部121に駆動モータ231を駆動させるための駆動指令を送信する機能部である。
【0059】
荷重取得部112は、ひずみセンサ204により検出されたトナーボトル201の重量に基づく荷重を、検出荷重として取得する機能部である。具体的には、荷重取得部112は、トナーボトル201を支持するボトル支持体241の位置が、トナーボトル201の重量に応じて上下方向に、すなわち、図4に示すV方向に変化することによってひずみセンサ204が出力する荷重を、検出荷重として取得する。
【0060】
プロファイル特定部113は、駆動モータ231の回転に伴うトナーボトル201の回転時に、ひずみセンサ204によって検出される荷重の変動状態から、周期的に繰り返される荷重変動を分析して、少なくとも1周期分(1回転分)にあたる荷重変動の情報を変動プロファイルとして特定(学習)する機能部である。プロファイル特定部113は、特定した変動プロファイルの情報を、例えば、補助記憶装置304に記憶させておく。なお、プロファイル特定部113の動作の詳細は、後述する。
【0061】
補正値算出部114は、プロファイル特定部113により特定された変動プロファイルから、トナーボトル201の各回転角度において荷重取得部112により取得された検出荷重に対する補正値を偏心補正値として算出する機能部である。補正値算出部114は、算出した偏心補正値を、例えば、補助記憶装置304に記憶させておく。なお、補正値算出部114の動作の詳細は、後述する。
【0062】
角度推定部115は、駆動モータ231の回転に伴うトナーボトル201の回転時に、ひずみセンサ204によって検出される荷重の周期的な変動から0°の位置を特定し、その0°の位置を基準にして、現在のトナーボトル201の回転角度を推定する機能部である。具体的には、角度推定部115は、トナーボトル201の回転における0°の位置を特定し、当該位置から駆動モータ231を駆動させた量に基づいて現在のトナーボトル201の回転角度を推定する。この場合、角度推定部115は、駆動モータ231を駆動させた量を、回転制御部111から取得するものとすればよい。また、駆動させた量は、駆動モータ231がクローズドループ制御により駆動される場合にはエンコーダ等の出力値から決定でき、駆動モータ231がステッピングモータであってオープンループ制御により駆動される場合には出力したステップ数から決定でき、駆動モータ231がDCモータである場合には駆動時間から決定できる。
【0063】
平均荷重算出部116は、補正値算出部114により算出された偏心補正値を更新する等のために、荷重取得部112により取得された1周期分(1回転分)の荷重の平均値を算出する機能部である。
【0064】
トナー残量導出部117は、角度推定部115により推定されたトナーボトル201の現在の回転角度と、当該回転角度で荷重取得部112により取得された検出荷重と、当該回転角度に対応する補正値算出部114により算出された偏心補正値と、に基づいて、トナーボトル201内に存在するトナー残量を導出する機能部である。なお、トナー残量導出部117の動作の詳細は、後述する。
【0065】
ボトル駆動部121は、駆動モータ231を回転駆動することによってトナーボトル201を回転させる機能部である。
【0066】
上述の回転制御部111、荷重取得部112、プロファイル特定部113、補正値算出部114、角度推定部115、平均荷重算出部116、トナー残量導出部117およびボトル駆動部121は、例えば、CPU301によるプログラムの実行によって実現される。なお、回転制御部111、荷重取得部112、プロファイル特定部113、補正値算出部114、角度推定部115、平均荷重算出部116、トナー残量導出部117およびボトル駆動部121の一部または全部は、FPGA(Field-Programmable Gate Array)またはASIC等のハードウェア回路によって実現されてもよい。
【0067】
なお、回転制御部111、荷重取得部112、プロファイル特定部113、補正値算出部114、角度推定部115、平均荷重算出部116、トナー残量導出部117およびボトル駆動部121は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、図8で独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、図8の1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
【0068】
(トナーボトルに偏心が存在する場合の影響)
図9は、実施形態に係るトナーボトルのトナーの供給動作を説明する図である。図10は、トナーボトルの偏心によるひずみセンサの検出荷重への影響の一例を示すグラフである。
【0069】
図9に示すように、駆動モータ231の回転によりトナーボトル201が回転することによって、トナーボトル201内部のトナーは、トナーボトル201内を供給口212へ向かって移動し、供給口212の内部を挿通して設けられた搬送ノズル222内の搬送スクリュー225によって、現像装置12へ供給される。このとき、トナーボトル201の回転動作において偏心が発生する場合がある。ここで、トナーボトル201の偏心とは、例えば、トナーボトル201のトナー供給部202への装着状態、駆動ギア232およびギア203等の機構状態、または、片持ち構造でトナーボトル201を回転させる仕組みの影響により、トナーボトル201の断面の中心(重心)ではなく、ずれた位置を回転中心として回転する場合をいう。トナーボトル201に偏心が存在する場合、ひずみセンサ204の検出位置に対して、トナーボトル201の重心の位置が回転角度によって変化するため、ひずみセンサ204により検出される荷重の値が変動して不正確になる。
【0070】
トナーボトル201に偏心が存在する場合の、ひずみセンサ204により検出された荷重の変動の状態の一例を、図10に示す。図10では、トナーボトル201内のトナー残量が、10[g]、100[g]、200[g]、300[g]の場合の荷重の変動状態を示している。図10に示す例では、回転角度が180°の位置で停止して荷重を測定した場合に、最も小さく(軽く)、0°の位置で停止して荷重を測定した場合に最も大きく(重く)なっている。また、図10に示すグラフの縦軸の荷重は、トナーだけでなく、トナーボトル201自体の重量を含んだ荷重となっているので、トナーだけの重量(トナー残量)を求めるためには、検出荷重からトナーボトル201の重量を減じる必要がある。また、図10に示すように、トナー残量が多くなるほど、荷重の変動幅が大きくなっている。
【0071】
図11は、トナーボトルに偏心がない場合の回転動作を説明する図である。図12は、トナーボトルに偏心がない場合の検出荷重のグラフを示す図である。図11および図12を参照しながら、トナーボトル201に偏心がない場合について説明する。
【0072】
図11(a)は、トナーボトル201の断面の中心(重心)が、回転中心と一致してる場合の動作を示す。この場合、図11(b)に示すように、トナーボトル201の長手方向の回転軸は、上述のトナーボトル201の断面の中心(重心)を通る。この状態でトナーボトル201が回転した場合、ひずみセンサ204により検出される荷重は、図12に示すように、どの回転角度でも一定値となる。
【0073】
図13は、トナーボトルに偏心がある場合の回転動作の一例を示す図である。図14は、トナーボトルに偏心がある場合の検出荷重のグラフの一例を示す図である。図13および図14を参照しながら、トナーボトル201に偏心が存在する場合について説明する。
【0074】
図13に示すように、トナーボトル201に偏心が存在する場合、トナーボトル201の断面の中心(重心)ではなく、そこからずれた位置を回転中心として回転する。その結果、図14に示すように、ひずみセンサ204による検出される荷重は、一定とはならずに上下に変動する。したがって、トナーボトル201の回転角度によって検出荷重がそれぞれ異なる値を示すので偏心の影響(すなわち、正確なトナー残量からのずれに寄与する影響)が変わることになる。
【0075】
以上のことから、トナーボトル201に偏心が存在する場合において正確なトナー残量を求めるためには、ひずみセンサ204の検出荷重から、偏心の影響を排除する必要がある。ただし、図10および図14に示したように、ひずみセンサ204により検出される荷重は、トナーボトル201の回転角度によって変動するため、偏心の影響を排除する場合、どの回転角度でトナーボトル201が停止して荷重を検出したかが把握できないと、偏心の影響を精度よく排除することができない。本実施形態では、検出荷重の変動状態からトナーボトル201の回転角度を推定し、当該回転角度で検出された荷重を適切に補正することによって、トナー残量を導出する。以下、トナー残量を導出するための動作の詳細を説明する。
【0076】
(変動プロファイルの特定および偏心補正値の算出)
図15は、検出荷重の変動プロファイルを特定する動作を説明する図である。図16は、トナーボトルの回転角度と偏心補正値との対応関係を示すテーブルの一例を示す図である。図15および図16を参照しながら、本実施形態に係る画像形成装置1における変動プロファイルの特定および偏心補正値の算出動作について説明する。
【0077】
プロファイル特定部113は、トナーボトル201が回転した場合において、荷重取得部112により取得される検出荷重の変動を、所定の時間だけ記録する。次に、プロファイル特定部113は、図15に示すように、記録した検出荷重の変動を分析して、少なくとも1周期(1回転分)にあたる荷重変動の情報を変動プロファイルとして特定する。具体的には、プロファイル特定部113による変動プロファイルの特定にあたって、回転制御部111は、所定角度だけトナーボトル201を回転させてから停止させ、その位置で荷重取得部112により取得された検出荷重を記録する、という動作を繰り返す。これによって、トナーボトル201の回転中のノイズの要因を極力排除しながら精度よく検出された荷重を取得することができる。なお、トナーボトル201の回転におけるノイズが無視できる程度である場合、回転制御部111によるトナーボトル201の回転動作を続けながら、荷重取得部112により検出荷重が取得される動作としてもよい。
【0078】
補正値算出部114は、プロファイル特定部113により特定された変動プロファイルにおいて、1周期の起点となる位置(例えば、図15に示す変動プロファイルの波形のピーク位置)を0°として決定する。そして、補正値算出部114は、変動プロファイルが少なくとも1周期分、すなわち1回転分(0°~360°(0°))の検出荷重のデータなので、変動プロファイルから取得できる所定角度ごとの検出荷重と、基準荷重とに基づいて、対応する回転角度に応じた偏心補正値を算出する。ここで、基準荷重としては、例えば、平均荷重算出部116によって変動プロファイルから算出される1周期分の検出荷重の平均値とすればよい。以上のような補正値算出部114によって算出された偏心補正値の例を、図16に示す。図16に示すテーブルは、トナーボトル201の回転角度を30°ごとに区切って、各回転角度について偏心補正値が関連付けられている。補正値算出部114は、算出した偏心補正値と、回転角度とを関連付けた情報を、補助記憶装置304に記憶させる。なお、偏心補正値と、回転角度とを関連付けた情報は、図16に示すようにテーブル形式の情報であることに限定されるものではなく、双方を関連付ける情報であれば、どのような形式であってもよい。
【0079】
以上のような、トナーボトル201の回転角度と偏心補正値とを関連付ける情報を求めたことにより、トナーボトル201の現在の回転角度を求めることができれば、その位置に対応する偏心補正値を用いて検出角度を補正し、精度の高いトナー残量を導出することが可能になる。次に、トナーボトル201の現在の回転角度を推定する動作について説明する。
【0080】
(トナーボトルの回転角度の推定およびトナー残量の導出)
図17は、トナーボトルに偏心がある場合の検出荷重のグラフから回転角度を推定する動作を説明する図である。図17を参照しながら、トナーボトル201に偏心が存在する場合の検出荷重の変動を示すグラフからトナーボトル201の回転角度を推定する動作、および推定された回転角度に基づいてトナー残量を導出する動作について説明する。
【0081】
角度推定部115は、トナーボトル201の回転に伴って、荷重取得部112により取得される検出荷重の周期的な変動から、0°の位置を特定する。具体的には、角度推定部115は、プロファイル特定部113により特定された変動プロファイルにおいて決定された0°の位置に対応する位置を、荷重取得部112により取得される検出荷重の周期的な変動から特定し、特定した位置を0°として決定する。例えば、プロファイル特定部113により特定された変動プロファイルにおいて決定された0°の位置が、変動プロファイルの波形のピーク位置である場合、角度推定部115は、図17に示すように、荷重取得部112により取得される検出荷重の変動波形のピーク位置を検出して、当該ピーク位置の回転角度を0°とする。
【0082】
次に、角度推定部115は、特定した0°の位置を基準にして、当該位置から駆動モータ231を駆動させた量に基づいて現在のトナーボトル201の回転角度を推定する。ここで、駆動モータ231を駆動させた量については、上述した通りである。
【0083】
トナー残量導出部117は、角度推定部115により推定されたトナーボトル201の現在の回転角度において、荷重取得部112により取得された検出荷重を、当該回転角度に対応する補正値算出部114により算出された偏心補正値を用いて補正する。例えば、上述の図16に示すような偏心補正値が補正値算出部114により算出されている場合、トナー残量導出部117は、角度推定部115により推定されたトナーボトル201の現在の回転角度が240°である場合、当該回転角度に対応する偏心補正値である「-0.10」を、当該回転角度で荷重取得部112により取得された検出荷重に加算することによって補正する。補正された検出荷重は、トナーボトル201自体の重量を含んでいるので、トナー残量導出部117は、補正した検出荷重から、トナーボトル201自体の重量を除くように換算することによって、トナーボトル201内に存在するトナー残量を導出する。なお、トナー残量導出部117がトナー残量を導出する場合、ノイズの影響を抑制するため、トナーボトル201は回転停止していることが望ましい。
【0084】
ここで、例えば、トナー残量を求める場合、その都度、トナーボトル201を一回転させて得られる検出荷重を平均すれば、偏心の影響を低減したトナー残量を得ることもできる。ただし、この場合、トナーボトル201を回転させるので、無駄なトナーが供給されることになり、検出荷重の平均を求めるためだけにトナーボトル201を回転させるものとすると、トナーを過剰に供給してしまうことになる。また、ユーザが印刷をできないデッドタイムを発生させてしまうことにもなる。一方、本実施形態では、上述のように、予め学習しておいた検出荷重の変動プロファイルを使用して偏心補正値を算出しておくことにより、トナーボトル201の回転位置を推定し、任意の回転位置に停止した状態での検出荷重を補正することによってトナー残量を導出することができる。これによって、過剰なトナーを供給することなく、トナーボトル201を停止させた状態でトナー残量を求めることができる。
【0085】
また、検出荷重の変動の状態は、トナーボトル201の形状、および上述の図10のようにトナー残量によって変化するため、トナーボトル201毎に特性が変わる。したがって、新しいトナーボトル201に交換した後に、プロファイル特定部113による変動プロファイルの学習を行い、その後、当該変動プロファイルに基づく偏心補正値を用いることによって、変動プロファイルの学習処理の回数を最小限にすることができる。
【0086】
なお、トナー残量導出部117により導出されたトナー残量は、例えば、LCD307等にトナー残量の不足等の旨、またはトナー残量自体を表示させるものとしてもよい。
【0087】
(トナー残量に基づく偏心の影響の変化について)
図18は、トナー残量(新品)の場合における荷重変動について説明する図である。図19は、トナー残量(66%)の場合における荷重変動について説明する図である。図20は、トナー残量(16%)の場合における荷重変動について説明する図である。図18図20を参照しながら、トナー残量に基づく偏心の影響の変化について説明し、当該変化に応じて偏心補正係数を更新する動作について説明する。
【0088】
上述の図10に示したように、トナー残量に応じて偏心の影響が変化する。具体的な偏心の影響の変化を、図10に対応するものとして、以下の(表1)に示す。
【表1】
【0089】
上記の(表1)において、(max-min)は、検出荷重の最大値と最小値との差(荷重変動の変動幅)を示し、(max-min)/averageは、1回転分の検出荷重の平均値に対する荷重変動の変動幅の比率(以下、単に変動幅の比率と称する場合がある)を示す。例えば、(表1)に示すように、トナー残量が少なくなると、荷重変動の変動幅も小さくなるが、変動幅の比率は、トナー残量が少なくなるほど高くなる。
【0090】
このような、トナー残量に応じた偏心の影響の変化を、図18図20に示す。図18は、トナーボトル201が新品(トナー残量が300[g])の場合における検出荷重の変動を示す。この場合、(表1)に示すように、荷重変動の変動幅は、0.4[N]であり、変動幅の比率は、12%となっている。図19は、トナー残量が新品時の66%、すなわち、200[g]である場合における検出荷重の変動を示す。この場合、(表1)に示すように、荷重変動の変動幅は、0.36[N]であり、変動幅の比率は、16.4%となっている。そして、図20は、トナー残量が新品時の16%、すなわち、50[g]である場合における検出荷重の変動を示す。この場合、(表1)に示すように、荷重変動の変動幅は、0.1[N]であり、変動幅の比率は、70.2%となっている。したがって、トナー残量が300[g]から50[g]となった場合は、トナー残量としては1/6となっても、変動幅については1/2となっている。
【0091】
以上のようなトナー残量に応じた偏心の影響の変化についての法則性から、偏心補正値を何らかのトナー残量の関数にして算出して更新、すなわち、偏心補正値をトナー残量に基づいて更新することによって、トナー残量ごとに適した偏心補正値を求め、より精度よくトナー残量を導出することが可能となる。具体的には、トナー残量に応じた荷重変動の変動幅の変化に着目し、偏心補正係数を更新するための補正係数として、トナーボトル201の新品時からの荷重変動の変動幅の変化率(以下、単に変動幅の変化率と称する場合がある)を考える。例えば、上述の(表1)に示すように、トナーボトル201の新品時、すなわち、トナー残量が300[g]のときは、荷重変動の変動幅は、0.4[N]であるのに対し、トナー残量が200[g]となった場合には、荷重変動幅の変動幅は、0.36[N]となり、変動幅の変化率としては、0.36/0.4=0.9となる。この変動幅変化率0.9を、トナー残量が200[g]である場合の補正係数とする。同様に、トナー残量が100[g]となった場合には、荷重変動の変動幅は、0.34[N]となり、変動幅の変化率としては、0.34/0.4=0.85となる。この変動幅変化率0.85を、トナー残量が100[g]である場合の補正係数とする。さらに、トナー残量が50[g]となった場合には、荷重変動の変動幅は、0.2[N]となり、変動幅の変化率としては、0.2/0.4=0.5となる。この変動幅変化率0.5を、トナー残量が50[g]である場合の補正係数とする。このように求められた補正係数を用いて、補正値算出部114は、偏心補正値の初期値に当該補正値を乗じて偏心補正値を更新する。
【0092】
偏心補正値の更新の具体的な方法およびタイミングとしては、例えば、以下の2つがある。1つ目としては、まず、例えば上述の(表1)に示すようなトナー残量と補正係数との対応情報を予め求めておく方法がある。そして、平均荷重算出部116により算出されたトナーボトル201の1回転分の検出荷重の平均値から求まるトナー残量が、上述の対応情報に規定されたいずれかのトナー残量に達した場合、補正値算出部114は、対応情報に基づいて、当該トナー残量に対応する補正係数を偏心補正値の初期値に乗じて更新する。なお、補正値算出部114は、トナー残量導出部117により導出されたトナー残量が、上述の対応情報に規定されたいずれかのトナー残量に達した場合、対応情報に基づいて、当該トナー残量に対応する補正係数を偏心補正値の初期値に乗じて更新するものとしてもよい。
【0093】
2つ目のとしては、まず、トナーボトル201の交換後に、プロファイル特定部113により特定された変動プロファイルから求まる荷重変動の変動幅を記録しておく。そして、補正値算出部114は、所定のタイミングで、トナーボトル201の直近の1回転分の検出荷重における荷重変動の変動幅に基づいて、補正係数を算出する。そして、補正値算出部114は、算出した補正係数を偏心補正値の初期値に乗じて更新する。ここで、所定のタイミングとは、例えば、所定時間ごとであってもよく、トナー残量が所定量変化するごとであってもよい。なお、ここでのトナー残量は、平均荷重算出部116により算出されたトナーボトル201の1回転分の検出荷重の平均値から求まるトナー残量であってもよく、トナー残量導出部117により導出されたトナー残量であってもよい。
【0094】
以上のような方法により、偏心補正値を更新する場合、改めて、変動プロファイルを特定して偏心補正値を算出するのではなく、補正係数を用いて偏心補正値を更新することによって、演算処理が簡素となり、ソフトウェア処理の負荷を軽減することができる。ただし、もちろん、上述のと同様に所定のタイミングで、改めて変動プロファイルを特定して、現在の変動プロファイルを更新し、当該変動プロファイルから偏心補正値を算出して更新する方法でもよい。これによって、トナー残業が減ってきた場合、実測値に即した制度のより偏心補正値を求めることができる。
【0095】
(トナー残量の導出処理の流れ)
図21は、実施形態に係る画像形成装置におけるトナー残量の導出処理の一例を示すフローチャートである。図21を参照しながら、本実施形態に係る画像形成装置1におけるトナー残量の導出処理の流れを説明する。
【0096】
<ステップS11>
ユーザは、使用しているトナーボトル201のトナー残量がなくなった場合、開口部20aから当該トナーボトル201を抜き出し、新規にトナーが充填されたトナーボトル201を挿入してセットする。そして、ステップS12へ移行する。
【0097】
<ステップS12>
プロファイル特定部113は、回転制御部111によりトナーボトル201が回転している場合において、荷重取得部112により取得される検出荷重の変動を、所定の時間だけ記録する。そして、プロファイル特定部113は、記録した検出荷重の変動を分析して、少なくとも1周期(1回転分)にあたる荷重変動の情報を変動プロファイルとして特定(学習)する。プロファイル特定部113は、特定した変動プロファイルの情報を、例えば、補助記憶装置304に記憶させておく。そして、ステップS13へ移行する。
【0098】
<ステップS13>
次に、補正値算出部114は、プロファイル特定部113により特定された変動プロファイルにおいて、1周期の起点となる位置(例えば、変動プロファイルの波形のピーク位置)を0°として決定する。そして、補正値算出部114は、変動プロファイルが少なくとも1周期分、すなわち1回転分(0°~360°(0°))の検出荷重のデータなので、変動プロファイルから取得できる所定角度ごとの検出荷重と、基準荷重とに基づいて、対応する回転角度に応じた偏心補正値を算出する。補正値算出部114は、算出した偏心補正値と、回転角度とを関連付けた情報を、補助記憶装置304に記憶させる。そして、ステップS14へ移行する。
【0099】
<ステップS14>
角度推定部115は、トナーボトル201の回転に伴って、荷重取得部112により取得される検出荷重の周期的な変動から、0°の位置を特定する動作を継続的に行う。そして、トナー残量を導出すべき所定のタイミングとなった場合(ステップS14:Yes)、ステップS15へ移行する。
【0100】
<ステップS15>
そして、所定のタイミングとなった場合に、角度推定部115は、特定した0°の位置を基準にして、当該位置から駆動モータ231を駆動させた量に基づいて現在のトナーボトル201の回転角度を推定する。なお、角度推定部115による回転角度の推定は、トナーボトル201の回転動作が行われる度に実行されるものとしてもよい。そして、ステップS16へ移行する。
【0101】
<ステップS16>
そして、トナー残量導出部117は、角度推定部115により推定されたトナーボトル201の現在の回転角度において、荷重取得部112により取得された検出荷重を、当該回転角度に対応する補正値算出部114により算出された偏心補正値を用いて補正する。補正された検出荷重は、トナーボトル201自体の重量を含んでいるので、トナー残量導出部117は、補正した検出荷重から、トナーボトル201自体の重量を除くように換算することによって、トナーボトル201内に存在するトナー残量を導出する。
【0102】
以上のステップS11~S16の処理によって、画像形成装置1におけるトナー残量の導出が行われる。
【0103】
(偏心補正値の更新処理の流れ)
図22は、実施形態に係る画像形成装置における偏心補正値の更新処理の一例を示すフローチャートである。図22を参照しながら、本実施形態に係る画像形成装置1における偏心補正値の更新処理の流れを説明する。なお、ここでは、上述の偏心補正値の更新の具体的な方法のうち、1つ目の方法(トナー残量と補正係数との対応情報を予め求めておく方法)に基づく処理の流れについて説明する。したがって、例えば上述の(表1)に示すようなトナー残量と補正係数との対応情報を予め求めてあるものとする。
【0104】
<ステップS31>
平均荷重算出部116は、トナーボトル201の直近の1回転分の検出荷重の平均値(平均荷重)を算出して、当該平均値から求まるトナー残量を算出する。そして、ステップS31へ移行する。
【0105】
<ステップS32>
平均荷重算出部116により算出されたトナー残量が、上述の対応情報に規定されたいずれかのトナー残量に達した場合、補正値算出部114は、対応情報に基づいて、当該トナー残量に対応する補正係数を特定する。そして、ステップS33へ移行する。
【0106】
<ステップS33>
補正値算出部114は、特定した補正係数を偏心補正値の初期値に乗じて更新する。
【0107】
以上のステップS31~S33の処理によって、画像形成装置1における偏心補正値の更新が行われる。
【0108】
以上のように、本実施形態に係る画像形成装置1では、偏心が存在するトナーボトル201を用いる場合において、プロファイル特定部113は、駆動モータ231の回転に伴うトナーボトル201の回転時に、周期的に繰り返される検出荷重の荷重変動を分析して、1周期分(1回転分)にあたる荷重変動の情報を変動プロファイルとして特定(学習)する。そして、補正値算出部114は、変動プロファイルから、対応する回転角度に応じた偏心補正値を算出する。次に、角度推定部115は、トナーボトル201の回転に伴って、荷重取得部112により取得される検出荷重の周期的な変動から、0°の位置を特定し、特定した0°の位置を基準にして、当該位置から駆動モータ231を駆動させた量に基づいて現在のトナーボトル201の回転角度を推定する。そして、トナー残量導出部117は、推定された回転角度において、荷重取得部112により取得された検出荷重を、当該回転角度に対応する補正値算出部114により算出された偏心補正値を用いて補正し、トナー残量を導出する。このように、偏心が存在するトナーボトル201の回転に基づく変動プロファイルによって、トナーボトル201の回転角度が推定でき、その回転角度に応じた偏心補正値で、検出荷重を補正することによって、トナー残量を精度よく検出(導出)することが可能となる。また、荷重取得部112により取得される検出荷重の変動プロファイルから回転角度を推定できるので、回転角度を検出するような別のセンサを新たに設ける必要がない。
【0109】
なお、上述の実施形態において、画像形成装置1の各機能部の少なくともいずれかがプログラムの実行によって実現される場合、そのプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。また、上述の実施形態において、画像形成装置1で実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、フレキシブルディスク(FD)、CD-R(Compact Disk-Recordable)、またはDVD(Digital Versatile Disc)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。また、上述の実施形態において、画像形成装置1で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上述の実施形態において、画像形成装置1で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。また、上述の実施形態において、画像形成装置1実行されるプログラムは、上述した各機能部のうち少なくともいずれかを含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU301が上述の記憶装置(例えば、補助記憶装置304等)からプログラムを読み出して実行することにより、上述の各機能部が主記憶装置(例えば、RAM302)上にロードされて生成されるようになっている。
【符号の説明】
【0110】
1 画像形成装置
6 ドクターブレード
8 クリーニングブレード
9 除電ランプ
10 感光体
11 帯電装置
12 現像装置
13 転写装置
14 クリーニング装置
17 転写ベルト
20a 開口部
21 レジストローラ
22 定着装置
30 加熱ローラ
32 加圧ローラ
34 排出分岐爪
35 排紙ローラ
43 反転路
44 再搬送路
47 書込み装置
62 呼出ローラ
66 搬送ローラ
80 プロセスカートリッジ
80a 開口部
81 現像ローラ
82、83 スクリュー
91 レール
100 コントローラ
101 ADF
102 スキャナユニット
104 ディスプレイパネル
105 給紙テーブル
106 プリントエンジン
107 排紙トレイ
108 ネットワークI/F
110 主制御部
111 回転制御部
112 荷重取得部
113 プロファイル特定部
114 補正値算出部
115 角度推定部
116 平均荷重算出部
117 トナー残量導出部
120 エンジン制御部
121 ボトル駆動部
130 画像処理部
140 操作表示制御部
150 入出力制御部
201 トナーボトル
202 トナー供給部
203 ギア
204 ひずみセンサ
211 溝
212 供給口
222 搬送ノズル
225 搬送スクリュー
231 駆動モータ
232 駆動ギア
241 ボトル支持体
301 CPU
302 RAM
303 ROM
304 補助記憶装置
305 ネットワークI/F
306 入出力I/F
307 LCD
308 操作部
309 バス
【先行技術文献】
【特許文献】
【0111】
【文献】特開2016-128880号公報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22