IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社リコーの特許一覧

特許7013894電子機器、画像処理装置、情報処理システム、制御方法、およびプログラム
<>
  • 特許-電子機器、画像処理装置、情報処理システム、制御方法、およびプログラム 図1
  • 特許-電子機器、画像処理装置、情報処理システム、制御方法、およびプログラム 図2
  • 特許-電子機器、画像処理装置、情報処理システム、制御方法、およびプログラム 図3
  • 特許-電子機器、画像処理装置、情報処理システム、制御方法、およびプログラム 図4
  • 特許-電子機器、画像処理装置、情報処理システム、制御方法、およびプログラム 図5
  • 特許-電子機器、画像処理装置、情報処理システム、制御方法、およびプログラム 図6
  • 特許-電子機器、画像処理装置、情報処理システム、制御方法、およびプログラム 図7
  • 特許-電子機器、画像処理装置、情報処理システム、制御方法、およびプログラム 図8
  • 特許-電子機器、画像処理装置、情報処理システム、制御方法、およびプログラム 図9
  • 特許-電子機器、画像処理装置、情報処理システム、制御方法、およびプログラム 図10
  • 特許-電子機器、画像処理装置、情報処理システム、制御方法、およびプログラム 図11
  • 特許-電子機器、画像処理装置、情報処理システム、制御方法、およびプログラム 図12
  • 特許-電子機器、画像処理装置、情報処理システム、制御方法、およびプログラム 図13
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-24
(45)【発行日】2022-02-01
(54)【発明の名称】電子機器、画像処理装置、情報処理システム、制御方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 9/445 20180101AFI20220125BHJP
   G06F 3/04817 20220101ALI20220125BHJP
【FI】
G06F9/445
G06F3/0481 170
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2018014181
(22)【出願日】2018-01-30
(65)【公開番号】P2019133359
(43)【公開日】2019-08-08
【審査請求日】2020-10-23
(73)【特許権者】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】小野 善太郎
(72)【発明者】
【氏名】納谷 航
【審査官】今城 朋彬
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-031096(JP,A)
【文献】特開2011-181099(JP,A)
【文献】特開2015-207273(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0027726(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0296025(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 9/445
G06F 3/0481
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作装置と、前記操作装置によって操作可能な操作対象装置とを備えた電子機器であって、
前記操作装置は、
表示部と、
前記操作対象装置に対して所定の機能を提供する機能提供装置に接続するための接続アプリケーションと、
前記接続アプリケーションを起動する、前記表示部に表示させるためのオブジェクトであって、前記接続アプリケーションの接続先の機能提供装置を識別可能なオブジェクトを、前記表示部における複数の機能を選択可能な選択画面に表示させるオブジェクト表示制御部と
を備え
前記操作装置は、
前記機能提供装置が利用可能状態であるか否かを判定する利用可否判定部をさらに備え、
前記オブジェクト表示制御部は、
前記利用可否判定部によって利用可能状態であると判定された前記機能提供装置について、当該機能提供装置に対応する前記接続アプリケーションの前記オブジェクトを前記選択画面に表示させる
ことを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記接続アプリケーションは、
前記機能提供装置に接続した場合に、前記機能提供装置を操作し、前記機能提供装置により提供される前記所定の機能に関する設定を行うための設定画面を前記表示部に表示させる
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記オブジェクト表示制御部は
前記利用可否判定部によって利用可能状態でないと判定された前記機能提供装置について、当該機能提供装置に対応する前記接続アプリケーションの前記オブジェクトを前記選択画面に表示させない
ことを特徴とする請求項1または2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記操作装置は、
前記機能提供装置から起動通知を受信する監視部をさらに備え、
前記利用可否判定部は、
前記監視部が前記機能提供装置から起動通知を受信した場合、当該機能提供装置を、前記利用可能状態であると判定する
ことを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
【請求項5】
前記操作装置は、
複数の前記機能提供装置にそれぞれに対応する複数の前記接続アプリケーションと、
前記機能提供装置から起動通知を受信する監視部とをさらに備え、
前記監視部は、
起動通知の送信元の前記機能提供装置が起動したことを示す起動情報を、前記複数の接続アプリケーションに転送し、
前記接続アプリケーションは、
起動した前記機能提供装置が、当該接続アプリケーションに対応する前記機能提供装置であると判断した場合に、当該接続アプリケーションの前記オブジェクトを、前記選択画面に表示可能となるように登録し、
前記オブジェクト表示制御部は、
前記複数の接続アプリケーションのうち、前記利用可否判定部によって利用可能な状態であると判断された前記機能提供装置に対応する前記接続アプリケーションであって、かつ、前記オブジェクトを登録した前記接続アプリケーションの前記オブジェクトを前記選択画面に表示させる
ことを特徴とする請求項3または4に記載の電子機器。
【請求項6】
前記接続アプリケーションは、
当該接続アプリケーションに設定された、当該接続アプリケーションに対応する前記機能提供装置を識別する識別情報と、前記監視部により転送された前記起動情報に含まれる前記機能提供装置を識別する識別情報とに基づいて、起動した前記機能提供装置が、当該接続アプリケーションに対応する前記機能提供装置であるか否かを判断する
ことを特徴とする請求項5に記載の電子機器。
【請求項7】
前記接続アプリケーションは、
当該接続アプリケーションが起動されると、所定のリモート接続アプリケーションを起動することにより、当該所定のリモート接続アプリケーションに、当該接続アプリケーションに対応する前記機能提供装置への接続を行わせる
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の電子機器。
【請求項8】
前記接続アプリケーションは、
当該接続アプリケーションが起動されると、前記所定のリモート接続アプリケーションを起動するとともに、当該接続アプリケーションに対応する前記機能提供装置に接続するための接続情報を、前記所定のリモート接続アプリケーションへ供給することにより、前記所定のリモート接続アプリケーションに、当該接続アプリケーションに対応する前記機能提供装置への接続を行わせる
ことを特徴とする請求項7に記載の電子機器。
【請求項9】
前記所定のリモート接続アプリケーションは、RDPクライアントである
ことを特徴とする請求項7または8に記載の電子機器。
【請求項10】
前記接続アプリケーションは、
当該接続アプリケーションの接続先である前記機能提供装置を識別可能な画像および文字列を保持し、
前記オブジェクト表示制御部は、
前記接続アプリケーションが保持する前記画像および前記文字列を有する前記オブジェクトを、前記選択画面に表示させる
ことを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の電子機器。
【請求項11】
操作装置と、前記操作装置によって操作可能な本体装置とを備えた画像処理装置であって、
前記操作装置は、
表示部と、
前記本体装置に対して所定の機能を提供する機能提供装置に接続するための接続アプリケーションと、
前記接続アプリケーションを起動する、前記表示部に表示させるためのオブジェクトであって、前記接続アプリケーションの接続先の機能提供装置を識別可能なオブジェクトを、前記表示部における複数の機能を選択可能な選択画面に表示させるオブジェクト表示制御部と
を備え
前記操作装置は、
前記機能提供装置が利用可能状態であるか否かを判定する利用可否判定部をさらに備え、
前記オブジェクト表示制御部は、
前記利用可否判定部によって利用可能状態であると判定された前記機能提供装置について、当該機能提供装置に対応する前記接続アプリケーションの前記オブジェクトを前記選択画面に表示させる
ことを特徴とする画像処理装置。
【請求項12】
操作対象装置を操作可能な操作装置であって、
表示部と、
前記操作対象装置に対して所定の機能を提供する機能提供装置に接続するための接続アプリケーションと、
前記接続アプリケーションを起動する、前記表示部に表示させるためのオブジェクトであって、前記接続アプリケーションの接続先の機能提供装置を識別可能なオブジェクトを、前記表示部における複数の機能を選択可能な選択画面に表示させるオブジェクト表示制御部と
を備え
前記機能提供装置が利用可能状態であるか否かを判定する利用可否判定部をさらに備え、
前記オブジェクト表示制御部は、
前記利用可否判定部によって利用可能状態であると判定された前記機能提供装置について、当該機能提供装置に対応する前記接続アプリケーションの前記オブジェクトを前記選択画面に表示させる
ことを特徴とする操作装置。
【請求項13】
操作装置と、前記操作装置によって操作可能な操作対象装置とを備えた情報処理システムであって、
前記操作装置は、
表示部と、
前記操作対象装置に対して所定の機能を提供する機能提供装置に接続するための接続アプリケーションと、
前記接続アプリケーションを起動する、前記表示部に表示させるためのオブジェクトであって、前記接続アプリケーションの接続先の機能提供装置を識別可能なオブジェクトを、前記表示部における複数の機能を選択可能な選択画面に表示させるオブジェクト表示制御部と
を備え
前記操作装置は、
前記機能提供装置が利用可能状態であるか否かを判定する利用可否判定部をさらに備え、
前記オブジェクト表示制御部は、
前記利用可否判定部によって利用可能状態であると判定された前記機能提供装置について、当該機能提供装置に対応する前記接続アプリケーションの前記オブジェクトを前記選択画面に表示させる
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項14】
操作装置と、前記操作装置によって操作可能な操作対象装置とを備えた情報処理システムによる制御方法であって、
前記操作対象装置に対して所定の機能を提供する機能提供装置に接続するための接続アプリケーションを起動する、前記操作装置が備える表示部に表示させるためのオブジェクトであって、前記接続アプリケーションの接続先を識別可能なオブジェクトを、前記操作装置が備える表示部における複数の機能を選択可能な選択画面に表示させるオブジェクト表示制御工程
を含み、
前記操作装置は、
前記機能提供装置が利用可能状態であるか否かを判定する利用可否判定部を備え、
前記オブジェクト表示制御工程は、
前記利用可否判定部によって利用可能状態であると判定された前記機能提供装置について、当該機能提供装置に対応する前記接続アプリケーションの前記オブジェクトを前記選択画面に表示させる
ことを特徴とする制御方法。
【請求項15】
操作対象装置を操作可能な操作装置用のプログラムであって、
コンピュータを、
前記操作対象装置に対して所定の機能を提供する機能提供装置に接続するための接続アプリケーションを起動する、前記操作装置が備える表示部に表示させるためのオブジェクトであって、前記接続アプリケーションの接続先を識別可能なオブジェクトを、前記操作装置が備える表示部における複数の機能を選択可能な選択画面に表示させるオブジェクト表示制御部、および、
前記機能提供装置が利用可能状態であるか否かを判定する利用可否判定部
として機能させ、
前記オブジェクト表示制御部に、
前記利用可否判定部によって利用可能状態であると判定された前記機能提供装置について、当該機能提供装置に対応する前記接続アプリケーションの前記オブジェクトを前記選択画面に表示させる
ためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器、画像処理装置、情報処理システム、制御方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、各種電子機器(例えば、スマートフォン、タブレット端末)、各種画像処理装置(例えば、MFP(MultiFunction Peripheral))等において、操作パネルのホーム画面上に、アイコン、ボタン等のオブジェクトを選択可能に表示して、ユーザ操作によって当該オブジェクトが選択されると、当該オブジェクトに対応する機能を実行する技術が用いられている。
【0003】
このような技術に関し、例えば、下記特許文献1には、操作パネルのホーム画面のような選択画面上に、コピー機能に対応する設定ウィジェットを表示可能なMFPにおいて、操作者によって設定された、印刷で用いる色の設定値(例えば、「カラー」、「白黒」等)に応じて、設定ウィジェットのボタンに表示される画像および文字を変更する技術が開示されている。この技術によれば、現在設定されている印刷に用いる色を、設定ウィジェットに表示されたボタンから認識できるとされている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、MFP等の画像処理装置の中には、所定の機能を提供する機能提供装置(例えば、DFE(Digital Front End)サーバ)に接続することにより、当該画像処理装置に対して所定の機能を追加することができるようになっているものがある。しかしながら、従来技術では、ユーザは、操作パネルの選択画面に表示された、所定のリモート接続アプリケーションのオブジェクトを選択して、所定のリモート接続アプリケーションを起動した後、接続先の機能提供装置に応じて、その都度、各種接続情報(例えば、IPアドレス、ユーザID、パスワード等)を入力する必要があった。
【0005】
但し、所定のリモート接続アプリケーションは、一度接続情報が入力されると、その接続情報を保持しておくことが可能な場合もある。この場合、ユーザは、操作パネルの操作画面上で、当該リモート接続アプリケーションのオブジェクトを選択すれば、接続情報を再入力することなく、前回接続した機能提供装置と同じ機能提供装置に接続することが可能である。しかしながら、当該オブジェクトは、単にリモート接続アプリケーションであることを示すオブジェクトでしかない。よって、ユーザは、このオブジェクトを選択した場合に、どの機能提供装置に接続されるかを、容易に把握することができない。
【0006】
本発明は、上述した従来技術の課題を解決するため、接続先の機能提供装置を容易に把握することができるように、操作装置における表示を制御することができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために、本発明の電子機器は、操作装置と、操作装置によって操作可能な操作対象装置とを備えた電子機器であって、操作装置は、表示部と、操作対象装置に対して所定の機能を提供する機能提供装置に接続するための接続アプリケーションと、接続アプリケーションを起動する、表示部に表示させるためのオブジェクトであって、接続アプリケーションの接続先の機能提供装置を識別可能なオブジェクトを、表示部における複数の機能を選択可能な選択画面に表示させるオブジェクト表示制御部とを備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、接続先の機能提供装置を容易に把握することができるように、操作装置における表示を制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の一実施形態に係る画像処理装置のハードウェア構成を示す図である。
図2】本発明の一実施形態に係る画像処理装置のソフトウェア構成を示す図である。
図3】本発明の一実施形態に係る画像処理装置の機能構成を示す図である。
図4】本発明の一実施形態に係る画像処理装置が用いるアイコンおよび接続情報の一例を示す図である。
図5】本発明の一実施形態に係る画像処理装置による処理の手順の一例(第1例)を示すシーケンス図である。
図6】本発明の一実施形態に係る画像処理装置による処理の手順の一例(第2例)を示すシーケンス図である。
図7】本発明の一実施形態に係る画像処理装置において操作パネルの表示部に表示されるホーム画面の一例を示す図である。
図8】本発明の一実施形態に係る画像処理装置による処理の手順の一例(第3例)を示すシーケンス図である。
図9】本発明の一実施形態に係る画像処理装置による処理の手順の一例(第4例)を示すシーケンス図である。
図10】本発明の一実施形態に係る画像処理装置において操作パネルの表示部に表示される遠隔操作画面の一例を示す図である。
図11】本発明の一実施形態に係る画像処理装置による処理の手順の一例(第5例)を示すシーケンス図である。
図12】本発明の一実施形態に係る画像処理装置が用いる、アイコンの表示条件を確認するためのテーブルの一例を示す図である。
図13】本発明の一実施形態に係る画像処理装置が用いる、アイコンの表示条件を確認するためのテーブルの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
【0011】
(画像処理装置100のハードウェア構成)
図1は、本発明の一実施形態に係る画像処理装置100のハードウェア構成を示す図である。図1に示す情報処理システム10は、画像処理装置100と、2つのDFEサーバ130とを備えて構成されている。
【0012】
画像処理装置100は、「電子機器」および「画像処理装置」の一例である。この画像処理装置100は、いわゆるMFPであり、コピー機能、スキャン機能、FAX機能、プリンタ機能等の、各種画像処理機能を有している。図1に示すように、画像処理装置100は、操作装置110および本体装置120を備えて構成されている。
【0013】
<操作装置110>
操作装置110は、本体装置120に実行させる画像処理機能の選択、画像処理機能を実行させるための各種設定値の入力、画像処理機能の実行を開始させるための実行指示の入力、表示画面の切り替え等、ユーザが各種操作を行う際に用いられる装置である。操作装置110は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、フラッシュメモリ14、操作パネル15、接続I/F16、および通信I/F17を備えている。各ハードウェアは、バス18を介して相互に接続されている。
【0014】
CPU11は、ROM12またはフラッシュメモリ14に記憶されている各種プログラムを実行する。ROM12は、不揮発性メモリである。例えば、ROM12は、CPU11により実行される各種プログラム、CPU11が各種プログラムを実行するために必要なデータ等を記憶する。RAM13は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)等の主記憶装置である。例えば、RAM13は、CPU11が各種プログラムを実行する際に利用する作業領域として機能する。
【0015】
フラッシュメモリ14は、不揮発性の記憶装置である。例えば、フラッシュメモリ14は、CPU11により実行される各種プログラム、CPU11が各種プログラムを実行するために必要なデータ等を記憶する。操作パネル15は、各種情報(例えば、ユーザID、パスワード等)を入力するための入力装置(図3に示す操作部15B)と、各種情報(例えば、ホーム画面)を表示するための表示装置(図3に示す表示部15A)としての機能とを有している。操作パネル15は、例えば、タッチパネル等が用いられる。
【0016】
接続I/F16は、通信路19を介して、本体装置120と通信するためのインタフェースである。通信I/F17は、ネットワーク(例えば、LAN(Local Area Network)、VPN(Virtual Private Network)、インターネット等)を介して、外部の情報処理装置(例えば、サーバ装置、パーソナルコンピュータ等)との通信を行うためのインタフェースである。
【0017】
<本体装置120>
本体装置120は、「操作対象装置」および「本体装置」の一例である。本体装置120は、操作装置110におけるユーザの各種操作に応じて、各種画像処理機能を実行する装置である。本体装置120は、CPU21、ROM22、RAM23、HDD24、画像処理エンジン25、接続I/F26、および通信I/F27を備えている。各ハードウェアは、バス28を介して相互に接続されている。
【0018】
CPU21は、ROM22またはHDD24に記憶されている各種プログラムを実行する。ROM22は、不揮発性メモリである。例えば、ROM22は、CPU21により実行される各種プログラム、CPU21が各種プログラムを実行するために必要なデータ等を記憶する。RAM23は、DRAMやSRAM等の主記憶装置である。例えば、RAM23は、CPU21が各種プログラムを実行する際に利用する作業領域として機能する。
【0019】
HDD24は、不揮発性の記憶装置である。例えば、HDD24は、CPU21により実行される各種プログラム、CPU21が各種プログラムを実行するために必要なデータ等を記憶する。
【0020】
画像処理エンジン25は、コピー機能、スキャン機能、FAX機能、およびプリンタ機能等の各種の画像処理機能を実現するための画像処理を行う。画像処理エンジン25には、例えば、原稿を光学的に読み取って画像データを生成するスキャナ、用紙等のシート材への印刷を行うプロッタ、および、FAX通信を行うFAX通信装置等が含まれる。また、画像処理エンジン25には、例えば、印刷済みのシート材を仕分けるフィニッシャや、原稿を自動給送するADF(自動原稿給送装置)等が含まれている。
【0021】
接続I/F26は、通信路19を介して、操作装置110と通信するためのインタフェースである。通信I/F27は、ネットワーク(例えば、LAN、VPN、インターネット等)を介して、外部の情報処理装置(例えば、サーバ装置、パーソナルコンピュータ等)との通信を行うためのインタフェースである。操作装置110(接続I/F16)と本体装置120(接続I/F26)との接続は、無線通信方式によるものであってもよく、有線通信方式によるものであってもよい。
【0022】
なお、図1では、画像処理装置100が操作装置110を有している構成を一例として示したが、これに限定されない。操作装置110は、例えば、タブレット端末、スマートフォン、携帯電話、PDA等の情報処理端末であっても良い。
【0023】
ここで、画像処理装置100は、本体装置120の通信I/F27を介して、DFEサーバ130を接続することにより、当該DFE130が有する機能を、本体装置120の拡張機能として追加することが可能である。
【0024】
DFEサーバ130は、外部接続型の機器(「機能提供装置」の一例)であり、画像処理装置100の本体装置120の機能を拡張するためのものである。DFEサーバ130によって追加される拡張機能としては、例えば、ワークフロー機能等が挙げられる。また、例えば、画像処理装置100がプリンタ機能を持たない場合は、DFEサーバ130によって、プリンタ機能を追加することも可能である。DFEサーバ130は、当該DFEサーバ130が備えるディスプレイなどの表示装置、キーボードやマウスなどの入力装置を介して操作することが可能であるが、画像処理装置100と接続されることにより、画像処理装置100が備える操作装置110(操作パネル15)からの遠隔操作が可能となる。なお、DFEサーバ130によって追加される拡張機能は、何らかの機能であれば十分であり、よって、画像処理装置100が備えていない機能に限らず、例えば、画像処理装置100が備える機能に比べて、性能、操作性、利便性等の高い機能等も含まれる。
【0025】
具体的には、画像処理装置100は、操作装置110(操作パネル15)の操作により、当該操作装置110に導入されている所定のリモート接続アプリ115(RDPクライアント)から、本体装置120の通信I/F27を介して、DFEサーバ130に接続することが可能である。DFEサーバ130への接続は、有線通信方式を用いたものであってもよく、無線通信方式を用いたものであってもよい。また、DFEサーバ130への接続は、通信ネットワーク(例えば、LAN、インターネット等)を介したものであってもよい。そして、画像処理装置100は、DFEサーバ130の接続に成功すると、操作装置110(操作パネル15)からの遠隔操作により、DFEサーバ130によって追加された拡張機能の利用が可能となる。
【0026】
なお、画像処理装置100は、複数のDFEサーバ130を選択的に切り替えて接続することにより、複数の拡張機能を選択的に切り替えて利用することが可能である。例えば、図1に示す例では、画像処理装置100は、2つのDFEサーバ130(DFE(A)サーバ131およびDFE(B)サーバ132)を選択的に切り替えて接続することにより、拡張機能(A),(B)を選択的に切り替えて利用することが可能であるが、これに限らず、3つ以上のDFEサーバ130を選択的に切り替えて接続することにより、3つ以上の拡張機能を選択的に切り替えて利用することも可能である。なお、本書で用いる「アプリ」とは、「アプリケーションソフトウェア」の略称である。
【0027】
(画像処理装置100のソフトウェア構成)
図2は、本発明の一実施形態に係る画像処理装置100のソフトウェア構成を示す図である。図2に示すように、操作装置110は、OS(Operating System)111、DFE(A)接続アプリ112、DFE(B)接続アプリ113、ホームアプリ114、リモート接続アプリ115、および監視サービス116を備えている。これらのアプリケーション112~116は、操作装置110において操作システムを構成するアプリケーションである。一方、本体装置120は、コントローラ121を備えている。
【0028】
OS111は、操作装置110(操作システム)の全体を制御する基本ソフトウェアである。OS111としては、例えば、Android(登録商標)等が挙げられる。なお、上記アプリケーション112~116は、OS111上で稼働するアプリケーションである。
【0029】
DFE(A)接続アプリ112は、DFE(A)サーバ131に接続するためのアプリケーションである。具体的には、DFE(A)接続アプリ112は、リモート接続アプリ115を起動して、リモート接続アプリ115へ、DFE(A)サーバ131に接続するための接続情報(例えば、IPアドレス、ユーザID、パスワード等)を供給する。これに応じて、リモート接続アプリ115は、DFE(A)接続アプリ112から供給された接続情報を用いて、DFE(A)サーバ131に接続する。
【0030】
DFE(B)接続アプリ113は、DFE(B)サーバ132に接続するためのアプリケーションである。具体的には、DFE(B)接続アプリ113は、リモート接続アプリ115を起動して、リモート接続アプリ115へ、DFE(B)サーバ132に接続するための接続情報(例えば、IPアドレス、ユーザID、パスワード等)を供給する。これに応じて、リモート接続アプリ115は、DFE(B)接続アプリ113から供給された接続情報を用いて、DFE(B)サーバ132に接続する。
【0031】
ホームアプリ114は、「表示制御アプリケーション」の一例である。ホームアプリ114は、操作装置110(操作システム)において、操作パネル15(表示部15A)の表示を制御するアプリケーションである。例えば、ホームアプリ114は、操作パネル15(表示部15A)に表示されたホーム画面(「複数の機能を選択可能な選択画面」の一例)に対して、操作装置110において実行可能なアプリケーションに関する複数のアイコン(「オブジェクト」の一例)を、ユーザが選択できるように表示させる。
【0032】
リモート接続アプリ115は、は、「リモート接続アプリアプリケーション」の一例である。リモート接続アプリ115は、各DFEサーバ130にリモート接続して、各DFEサーバ130に対する操作パネル15からの遠隔操作を可能とするためのアプリケーションである。リモート接続アプリ115は、複数のDFE接続アプリで共通的に利用される。すなわち、リモート接続アプリ115は、接続情報(例えば、IPアドレス、ユーザID、パスワード等)の設定値を変更することで、リモート接続先のDFEサーバ130を変更することができる。なお、本実施形態では、リモート接続アプリ115として、RDPクライアントを用いているが、これに限らない。
【0033】
監視サービス116は、コントローラ121を介して操作装置110に入力される各種データを監視するサービスである。すなわち、監視サービス116は、「監視部」として機能する。例えば、監視サービス116は、起動通知情報を常に待ち受けており、DFEサーバ130から送信された起動通知情報を、コントローラ121を介して受信すると、当該起動通知情報を、各接続アプリケーション(DFE(A)接続アプリ112、DFE(B)接続アプリ113、およびホームアプリ114)へブロードキャスト送信する。
【0034】
コントローラ121は、本体装置120の全体の制御を行う制御システムである。コントローラ121は、DFEサーバ130が接続されることにより、当該コントローラ121よって実行可能な機能として、当該DFEサーバ130が有する拡張機能が追加される。例えば、コントローラ121は、DFE(A)サーバ131が接続された場合、当該DFE(A)サーバ131が有する拡張機能(A)が追加される。また、例えば、コントローラ121は、DFE(B)サーバ132が接続された場合、当該DFE(B)サーバ132が有する拡張機能(B)が追加される。コントローラ121は、DFEサーバ130が接続されると、そのDFEサーバ130との間で、各種データの送受信を行う。例えば、コントローラ121は、DFEサーバ130から送信された、起動通知情報、遠隔操作結果情報等を受信する。また、例えば、コントローラ121は、リモート接続要求情報、遠隔操作要求情報等を、DFEサーバ130へ送信する。なお、本実施形態では、コントローラ121は、ある一のタイミングにおいては、DFE(A)サーバ131およびDFE(B)サーバ132のうち、いずれか一方のDFEサーバ130のみに接続することが可能である。このため、コントローラ121は、DFE(A)サーバ131およびDFE(B)サーバ132のうちの、一方のDFEサーバ130に接続しているときに、他方のDFEサーバ130に接続する場合は、一方のDFEサーバ130と切断した後に、他方のDFEサーバ130と接続する必要がある。
【0035】
(画像処理装置100の機能構成)
図3は、本発明の一実施形態に係る画像処理装置100の機能構成を示す図である。図3に示すように、画像処理装置100の操作装置110は、アプリケーション記憶部300、利用可否判定部301、アイコン登録部302、アイコン表示制御部303、アイコン選択受付部304、アプリ起動部305、およびアイコン保持部306を備えている。図3に示す例では、これらの機能(アプリケーション記憶部300を除く)は、ホームアプリ114に設けられている。但し、これに限らず、これらの機能の一部または全部は、ホームアプリ114以外のアプリに設けられていてもよい。
【0036】
アプリケーション記憶部300は、本体装置120に接続可能なDFEサーバ130毎(すなわち、拡張機能毎)に、当該DFEサーバ130に接続するための接続アプリケーションを記憶する。図3に示すように、本実施形態では、一例として、アプリケーション記憶部300は、DFE(A)サーバ131に接続するためのDFE(A)接続アプリ112と、DFE(B)サーバ132に接続するためのDFE(B)接続アプリ113とを記憶する。なお、DFE(A)接続アプリ112およびDFE(B)接続アプリ113は、例えば、所定のインストール方法によって、操作装置110にインストールされることにより、アプリケーション記憶部300に記憶される。所定のインストール方法とは、例えば、ネットワーク(例えば、インターネット等)上のサーバ等からダウンロードしてインストールする方法、外部記憶媒体(例えば、USBメモリ、メモリカード、CD-ROM等)から読み出してインストール方法、等が挙げられる。
【0037】
各接続アプリ112,113は、対応するDFEサーバ130に接続するための接続情報を有する。例えば、DFE(A)接続アプリ112は、DFE(A)サーバ131に接続するための接続情報(IPアドレス,ユーザID,パスワード)を有している。また、DFE(B)接続アプリ113は、DFE(B)サーバ132に接続するための接続情報(IPアドレス,ユーザID,パスワード)を有している。
【0038】
また、各接続アプリ112,113は、自身を起動するためのアイコンを有している。例えば、DFE(A)接続アプリ112は、自身を起動するためのアイコン112a(図4参照)を有している。また、DFE(B)接続アプリ113は、自身を起動するためのアイコン113a(図4参照)を有している。
【0039】
利用可否判定部301は、画像処理装置100が有する複数の機能(標準機能および拡張機能)の各々について、当該機能が利用可能状態であるか否かを判定する。例えば、利用可否判定部301は、図12に示すテーブル1200を参照することにより、画像処理装置100が有する複数の機能(標準機能および拡張機能)の各々について、当該機能が利用可能状態であるか否かを判定する。図12に示すテーブル1200においては、起動されている機能については、「True」が設定され、起動されていない機能については、「False」が設定されるため、利用可否判定部301は、これらの設定値により、画像処理装置100が有する複数の機能の各々について、当該機能が利用可能状態であるか否かを判定することができる。
【0040】
例えば、操作装置110は、DFE(A)サーバ131から送信された起動通知情報を、監視サービス116から受け取った場合、当該DFE(A)サーバ131が有する拡張機能(A)に対して、「True」を設定する。これにより、利用可否判定部301は、当該拡張機能(A)が利用可能状態であると判定することができる。
【0041】
また、操作装置110は、DFE(B)サーバ132から送信された起動通知情報を、監視サービス116から受け取った場合、当該DFE(B)サーバ132が有する拡張機能(B)に対して、「True」を設定する。これにより、利用可否判定部301は、当該拡張機能(B)が利用可能状態であると判定することができる。
【0042】
アイコン登録部302は、拡張機能毎に、当該拡張機能が最初に利用可否判定部301によって利用可能状態であると判定されたときに、当該拡張機能に対応する接続アプリケーションのアイコンを、当該接続アプリケーションから取得し、操作パネル15の表示部15A(ホーム画面)に表示可能なアイコンとして、アイコン保持部306(すなわち、ホームアプリ114)に登録する。
【0043】
アイコン表示制御部303は、「オブジェクト表示制御部」の一例である。アイコン表示制御部303は、画像処理装置100が有するアプリケーション毎に、当該接続アプリケーションを起動するためのアイコンを、操作パネル15の表示部15A(ホーム画面)に表示させる。
【0044】
例えば、アイコン表示制御部303は、図13に示すテーブル1300を参照することにより、画像処理装置100が有する複数のアプリの各々について、当該アプリのアイコンがアイコン保持部306に登録されているか否かを判定する。そして、アイコン表示制御部303は、アイコンがアイコン保持部306に登録されていると判定されたアプリのうち、利用可否判定部301によって利用可能状態であると判定された機能のアプリについて、そのアイコンを表示部15A(ホーム画面)に表示させる。
【0045】
アイコン選択受付部304は、表示部15A(ホーム画面)に表示された複数のアイコンの中からの、操作部15Bのユーザ操作による任意のアイコンの選択を受け付ける。
【0046】
アプリ起動部305は、アイコン選択受付部304によって選択が受け付けられたアイコンに対応するアプリケーションを起動する。例えば、アプリ起動部305は、DFE(A)接続アプリ112用のアイコン112aが選択された場合、DFE(A)接続アプリ112を起動する。また、例えば、アプリ起動部305は、DFE(B)接続アプリ113用のアイコン113aが選択された場合、DFE(B)接続アプリ113を起動する。
【0047】
なお、上記した操作装置110の各機能は、例えば、操作装置110において、メモリ(例えば、ROM12)に記憶されたプログラムを、CPU11(コンピュータ)が実行することにより実現される。CPU11が実行するプログラムは、予め操作装置110に導入された状態で提供されてもよく、外部から提供されて操作装置110に導入されるようにしてもよい。後者の場合、このプログラムは、外部記憶媒体(例えば、USBメモリ、メモリカード、CD-ROM等)によって提供されてもよく、ネットワーク(例えば、インターネット等)上のサーバ等からダウンロードすることによって提供されるようにしてもよい。
【0048】
(アプリケーション記憶部300に記憶されるアイコンおよび接続情報の一例)
図4は、本発明の一実施形態に係る画像処理装置100が用いるアイコンおよび接続情報の一例を示す図である。図4に示すように、画像処理装置100においては、DFEサーバ130に接続するための各接続アプリケーションが、当該接続アプリケーション用のアイコンと、当該接続アプリケーション用の接続情報(IPアドレス、ユーザID、パスワード等)とを有している。
【0049】
例えば、図4(a)は、DFE(A)サーバ131に接続するためのDFE(A)接続アプリ112が有する、アイコン112aおよび接続情報(IPアドレス、ユーザID、パスワード)を表している。アイコン112aには、アプリ名称「DFE(A)接続アプリ」が付帯している。アイコン112a(画像)およびそのアプリ名称(文字列)は、DFE(A)接続アプリ112による接続先(すなわち、DFE(A)サーバ131)を一意に識別可能なものとなっている。
【0050】
また、図4(b)は、DFE(B)サーバ132に接続するためのDFE(B)接続アプリ113が有する、アイコン113aおよび接続情報(IPアドレス、ユーザID、パスワード)を表している。アイコン113aには、アプリ名称「DFE(B)へ接続」が付帯している。アイコン113a(画像)およびそのアプリ名称(文字列)は、DFE(B)接続アプリ113による接続先(すなわち、DFE(B)サーバ132)を一意に識別可能なものとなっている。
【0051】
(画像処理装置100による処理の手順の一例(第1例))
図5は、本発明の一実施形態に係る画像処理装置100による処理の手順の一例(第1例)を示すシーケンス図である。ここでは、画像処理装置100から接続可能なDFEサーバ130が、DFE(A)サーバ131である状態で、画像処理装置100が起動されたときに実行される処理の手順について説明する。
【0052】
まず、画像処理装置100が起動されると、ホームアプリ114が、アイコンの表示条件(すなわち、図12に示すテーブル1200および図13に示すテーブル1300)を確認して、表示対象であると確認されたアイコン(すなわち、利用可否判定部301によって利用可能状態であると判定された機能のアイコン、且つ、アイコン保持部306に登録済みのアイコン)を、操作パネル15の表示部15A(ホーム画面)に表示させる(ステップS501)。
【0053】
この時点では、画像処理装置100が有する各標準機能(例えば、コピー、ファクス、スキャナ、プリンタ、ドキュメントボックス等)は、利用可能状態であり、且つ、それらの標準機能に対応するアプリのアイコンが、アイコン保持部306に登録されているため、ホームアプリ114は、これらの標準機能に対応するアプリのアイコンを、操作パネル15の表示部15A(ホーム画面)に表示させる。
【0054】
一方、この時点では、拡張機能(A)および拡張機能(B)の双方とも利用可能状態ではないため、ホームアプリ114は、これらの拡張機能のアイコンを、操作パネル15の表示部15A(ホーム画面)に表示させない。
【0055】
その後、DFE(A)サーバ131が起動して、DFE(A)サーバ131から起動通知情報が送信されると(ステップS502)、コントローラ121が、当該起動通知情報を、監視サービス116へ転送する(ステップS503)。
【0056】
さらに、監視サービス116は、当該起動通知情報を、DFE(A)接続アプリ112と、DFE(B)接続アプリ113と、ホームアプリ114とに、ブロードキャスト送信する(ステップS504,ステップS505,ステップS506)。
【0057】
DFE(B)接続アプリ113は、上記起動通知情報を受信しても、当該起動通知情報に示されている識別情報が自身の識別情報ではない(すなわち、起動した機能提供装置が、当該接続アプリケーションに対応する機能提供装置ではない)ため、当該起動通知情報を無視する。
【0058】
ホームアプリ114は、上記起動通知情報を受信したことに応じて、ステップS501と同様に、アイコンの表示条件(すなわち、図12に示すテーブル1200および図13に示すテーブル1300)を確認して、表示対象であると確認されたアイコンを、操作パネル15の表示部15A(ホーム画面)に表示させる(ステップS507)。この時点では、DFE(A)接続アプリについて、DFE(A)サーバが起動されたが、DFE(A)接続アプリのアイコンはまだ登録されていない。一方、DFE(B)接続アプリについて、DFE(B)サーバが起動されていないし、DFE(B)接続アプリのアイコンはまだ登録されていない。このため、ホームアプリ114は、これらの拡張機能に対応するアプリのアイコンを、操作パネル15の表示部15A(ホーム画面)に表示させない。なお、ホームアプリ114は、テーブル1200において、DFE(A)アプリに対応する起動情報を「False」から「True」に変更する。
【0059】
DFE(A)接続アプリ112は、上記起動通知情報を受信すると、当該起動通知情報に示されている識別情報が自身の識別情報である(すなわち、起動した機能提供装置が、当該接続アプリケーションに対応する機能提供装置である)ため、バックグラウンド起動され、コントローラ121に対して、DFE(A)サーバ131への接続情報(IPアドレス)を要求する(ステップS508)。これに応じて、コントローラ121は、DFE(A)サーバ131への接続情報(IPアドレス)を、DFE(A)接続アプリ112へ送信する(ステップS509)。DFE(A)接続アプリ112は、当該接続情報(IPアドレス)を受信すると、このIPアドレスと自身が保持するIPアドレスとが一致することをもって、上記起動通知情報が自身宛てであること(すなわち、本起動すべきであること)を確証する。なお、本起動とは、バックグラウンド起動された状態から、画面を表示するなどユーザが操作可能なアクティブな状態に切り替えることである。
【0060】
続いて、DFE(A)接続アプリ112が、ホームアプリ114に対して、アイコン登録要求を行う(ステップS510)。この際、DFE(A)接続アプリ112は、自身のアイコン112aと、自身のアプリ名称「DFE(A)接続アプリ」とを、ホームアプリ114へ送信する。
【0061】
ホームアプリ114(アイコン登録部302)は、DFE(A)接続アプリ112から送信されたアイコン登録要求を受信すると、DFE(A)接続アプリ112のアイコン112aを、DFE(A)接続アプリ112のアプリ名称「DFE(A)接続アプリ」と対応付けて、操作パネル15の表示部15A(ホーム画面)に表示可能なアイコンとして、自身(アイコン保持部306)に登録する(ステップS511)。これにより、ホームアプリ114(アイコン保持部306)には、画像処理装置100が有する各標準機能を実行するための各アイコンに加えて、アイコン112aが登録されることとなる。また、ホームアプリ114は、アイコン112aが登録されたことに応じて、テーブル1300において、DFE(A)接続アプリ112に対応するアイコン登録情報を「False」から「True」に変更する。
【0062】
そして、ホームアプリ114が、アイコン112aが登録されたことに応じて、ステップS501,S507と同様に、アイコンの表示条件(すなわち、図12に示すテーブル1200および図13に示すテーブル1300)を確認する(ステップS512)。そして、表示対象であると確認されたアイコンを、操作パネル15の表示部15A(ホーム画面)に表示させる(ステップS513)。この時点では、拡張機能(A)が利用可能状態であり、且つ、拡張機能(A)に対応するアプリのアイコン112aがアイコン保持部306に登録されているため、ホームアプリ114は、拡張機能(A)に対応するアプリのアイコン112aを、操作パネル15の表示部15A(ホーム画面)に表示させる。
【0063】
これにより、操作パネル15の表示部15A(ホーム画面)には、画像処理装置100が有する各標準機能を実行するための各アイコンと、DFE(A)接続アプリ112を起動するため(すなわち、DFE(A)サーバ131に接続するため)のアイコン112aとが、表示されることとなる。
【0064】
(画像処理装置100による処理の手順の一例(第2例))
図6は、本発明の一実施形態に係る画像処理装置100による処理の手順の一例(第2例)を示すシーケンス図である。ここでは、画像処理装置100からの接続可能なDFEサーバ130が、DFE(A)サーバ131からDFE(B)サーバ132に切り替えられた状態で、画像処理装置100が起動されたときに実行される処理の手順について説明する。
【0065】
まず、画像処理装置100が起動されると、ホームアプリ114が、アイコンの表示条件(すなわち、図12に示すテーブル1200および図13に示すテーブル1300)を確認して、表示対象であると確認されたアイコン(すなわち、利用可否判定部301によって利用可能状態であると判定された機能のアイコン、且つ、アイコン保持部306に登録済みのアイコン)を、操作パネル15の表示部15A(ホーム画面)に表示させる(ステップS601)。
【0066】
この時点では、画像処理装置100が有する各標準機能(例えば、コピー、ファクス、スキャナ、プリンタ、ドキュメントボックス等)は、利用可能状態であり、且つ、それらの標準機能に対応するアプリのアイコンが、アイコン保持部306に登録されているため、ホームアプリ114は、これらの標準機能に対応するアプリのアイコンを、操作パネル15の表示部15A(ホーム画面)に表示させる。
【0067】
一方、この時点では、拡張機能(A)および拡張機能(B)の双方とも利用可能状態ではないため、ホームアプリ114は、これらの拡張機能に対応するアプリのアイコンを、操作パネル15の表示部15A(ホーム画面)に表示させない。
【0068】
その後、DFE(B)サーバ132が起動して、DFE(B)サーバ132から起動通知情報が送信されると(ステップS602)、コントローラ121が、当該起動通知情報を、監視サービス116へ転送する(ステップS603)。
【0069】
さらに、監視サービス116は、当該起動通知情報を、DFE(A)接続アプリ112と、DFE(B)接続アプリ113と、ホームアプリ114とに、ブロードキャスト送信する(ステップS604,ステップS605,ステップS606)。
【0070】
DFE(A)接続アプリ112は、上記起動通知情報を受信しても、当該起動通知情報に示されている識別情報が自身の識別情報ではない(すなわち、起動した機能提供装置が、当該接続アプリケーションに対応する機能提供装置ではない)ため、当該起動通知情報を無視する。
【0071】
ホームアプリ114は、上記起動通知情報を受信したことに応じて、ステップS601と同様に、アイコンの表示条件(すなわち、図12に示すテーブル1200および図13に示すテーブル1300)を確認して、表示対象であると確認されたアイコンを、操作パネル15の表示部15A(ホーム画面)に表示させる(ステップS607)。この時点では、DFE(B)接続アプリについて、DFE(B)サーバが起動されたが、DFE(B)接続アプリのアイコンはまだ登録されていない。一方、DFE(A)接続アプリについて、DFE(A)接続アプリのアイコンは登録済みであるが、DFE(A)サーバが起動されていない。このため、ホームアプリ114は、これらの拡張機能に対応するアプリのアイコンを、操作パネル15の表示部15A(ホーム画面)に表示させない。なお、ホームアプリ114は、テーブル1200において、DFE(B)アプリに対応する起動情報を「False」から「True」に変更する。
【0072】
DFE(B)接続アプリ113は、上記起動通知情報を受信すると、当該起動通知情報に示されている識別情報が自身の識別情報である(すなわち、起動した機能提供装置が、当該接続アプリケーションに対応する機能提供装置である)ため、バックグラウンド起動され、コントローラ121に対して、DFE(B)サーバ132への接続情報(IPアドレス)を要求する(ステップS608)。これに応じて、コントローラ121は、DFE(B)サーバ132への接続情報(IPアドレス)を、DFE(B)接続アプリ113へ送信する(ステップS609)。DFE(B)接続アプリ113は、当該接続情報(IPアドレス)を受信すると、このIPアドレスと自身が保持するIPアドレスとが一致することをもって、上記起動通知情報が自身宛てであること(すなわち、本起動すべきであること)を確証する。
【0073】
続いて、DFE(B)接続アプリ113が、ホームアプリ114に対して、アイコン登録要求を行う(ステップS610)。この際、DFE(B)接続アプリ113は、自身のアイコン113aと、自身のアプリ名称「DFE(B)へ接続」とを、ホームアプリ114へ送信する。
【0074】
ホームアプリ114(アイコン登録部302)は、DFE(B)接続アプリ113から送信されたアイコン登録要求を受信すると、DFE(B)接続アプリ113のアイコン113aを、DFE(B)接続アプリ113のアプリ名称「DFE(B)へ接続」と対応付けて、操作パネル15の表示部15A(ホーム画面)に表示可能なアイコンとして、自身(アイコン保持部306)に登録する(ステップS611)。これにより、ホームアプリ114(アイコン保持部306)には、画像処理装置100が有する各標準機能を実行するための各アイコン、および、図5の処理で登録済みのアイコン112aに加えて、アイコン113aが登録されることとなる。また、ホームアプリ114は、アイコン112aが登録されたことに応じて、テーブル1300において、DFE(A)接続アプリ112に対応するアイコン登録情報を「False」から「True」に変更する。
【0075】
そして、ホームアプリ114が、アイコン113aが登録されたことに応じて、ステップS601,S607と同様に、アイコンの表示条件(すなわち、図12に示すテーブル1200および図13に示すテーブル1300)を確認する(ステップS612)。そして、表示対象であると確認されたアイコンを、操作パネル15の表示部15A(ホーム画面)に表示させる(ステップS613)。この時点では、拡張機能(B)が利用可能状態であり、且つ、拡張機能(B)に対応するアプリのアイコン113aがアイコン保持部306に登録されているため、ホームアプリ114は、拡張機能(B)に対応するアプリのアイコン113aを、操作パネル15の表示部15A(ホーム画面)に表示させる。
【0076】
これにより、操作パネル15の表示部15A(ホーム画面)には、画像処理装置100が有する各標準機能を実行するための各アイコンと、DFE(B)接続アプリ113を起動するため(すなわち、DFE(B)サーバ132に接続するため)のアイコン113aとが、表示されることとなる。
【0077】
(ホーム画面の一例)
図7は、本発明の一実施形態に係る画像処理装置100において操作パネル15の表示部15Aに表示されるホーム画面の一例を示す図である。図7に示すホーム画面700は、ホームアプリ114の制御により、操作装置110が備える操作パネル15の表示部15Aに表示される画面である。特に、ホーム画面700は、DFE(A)サーバ131が利用可能状態にあるときに表示される画面である。
【0078】
図7に示すように、ホーム画面700は、アイコン701~706と、アイコン112aとが表示されている。アイコン701~706は、画像処理装置100が有する標準機能(コピー,ファクス,スキャナ,プリンタ,ドキュメントボックス,操作部ブラウザ)を実行するためのアイコンである。
【0079】
また、アイコン112aは、DFE(A)接続アプリ112を起動するためのアイコンである。図7に示すように、このアイコン112aは、DFE(A)接続アプリ112に固有の画像が用いられており、さらに、DFE(A)接続アプリ112に固有のアプリ名称「DFE(A)接続アプリ」が付帯されている。これにより、ユーザは、このアイコン112aを選択することで、DFE(A)接続アプリ112が起動され、DFE(A)サーバ131に接続されることを、容易に把握できるようになっている。
【0080】
また、図7に示す例では、DFE(B)接続アプリ113を起動するためのアイコン113aが表示されていないため、DFE(B)サーバ132が利用可能状態ではないにも関わらず、DFE(B)接続アプリ113が起動されてしまうことを、防止することができる。
【0081】
(画像処理装置100による処理の手順の一例(第3例))
図8は、本発明の一実施形態に係る画像処理装置100による処理の手順の一例(第3例)を示すシーケンス図である。ここでは、画像処理装置100からDFE(A)サーバ131に接続して、操作装置110(操作パネル15)によるDFE(A)サーバ131の遠隔操作が開始可能となるまでの処理について説明する。特に、ここでは、DFE(A)サーバ131に接続する際のユーザIDおよびパスワードとして、DFE(A)接続アプリ112が保持しているユーザIDおよびパスワードを用いる例について説明する。
【0082】
まず、操作装置110(操作パネル15)に表示されたホーム画面において、DFE(A)接続アプリ112を起動するためのアイコン112aが選択されると(ステップS801)、ホームアプリ114(アイコン選択受付部304)が、当該選択を受け付けて(ステップS802)、ホームアプリ114(アプリ起動部305)が、アイコン112aに対応するDFE(A)接続アプリ112を起動(本起動)する(ステップS803)。
【0083】
DFE(A)接続アプリ112は、リモート接続アプリ115を起動する(ステップS804)。その際、DFE(A)接続アプリ112は、リモート接続アプリ115へ、DFE(A)サーバ131に接続するための接続情報(IPアドレス、ユーザID、パスワード)を、アプリケーション記憶部300から取得して、当該接続情報を、リモート接続アプリ115へ供給する。
【0084】
リモート接続アプリ115は、DFE(A)接続アプリ112から供給された接続情報を用いて、DFE(A)サーバ131にリモート接続する(ステップS805)。そして、リモート接続アプリ115は、DFE(A)サーバ131を遠隔操作するための遠隔操作画面を、操作装置110(操作パネル15)に表示させる(ステップS806)。これにより、ユーザは、操作装置110(操作パネル15)に表示された遠隔操作画面に対し、操作パネル15(操作部15B)の操作により、遠隔操作を行うことが可能となる。
【0085】
(画像処理装置100による処理の手順の一例(第4例))
図9は、本発明の一実施形態に係る画像処理装置100による処理の手順の一例(第4例)を示すシーケンス図である。ここでは、画像処理装置100からDFE(A)サーバ131に接続して、操作装置110(操作パネル15)によるDFE(A)サーバ131の遠隔操作が開始可能となるまでの処理について説明する。特に、ここでは、DFE(A)サーバ131に接続する際のユーザIDおよびパスワードとして、所定の設定画面からユーザ設定されたユーザIDおよびパスワードを用いる例について説明する。
【0086】
まず、操作装置110(操作パネル15)に表示されたホーム画面において、DFE(A)接続アプリ112を起動するためのアイコン112aが選択されると(ステップS901)、ホームアプリ114(アイコン選択受付部304)が、当該選択を受け付けて(ステップS902)、ホームアプリ114(アプリ起動部305)が、アイコン112aに対応するDFE(A)接続アプリ112を起動(本起動)する(ステップS903)。
【0087】
DFE(A)接続アプリ112は、ユーザIDおよびパスワードを設定可能な所定の設定画面を、操作装置110(操作パネル15)に表示させる(ステップS904)。そして、ユーザが、所定の設定画面に対してユーザIDおよびパスワードを入力すると(ステップS905)、DFE(A)接続アプリ112は、当該ユーザIDおよび当該パスワードを、アプリケーション記憶部300にて保持し(ステップS906)、その後、DFE(A)接続アプリ112は、リモート接続アプリ115を起動する(ステップS907)。その際、DFE(A)接続アプリ112は、リモート接続アプリ115へ、DFE(A)サーバ131に接続するための接続情報(IPアドレス、ユーザID、パスワード)を、アプリケーション記憶部300から取得して、当該接続情報を、リモート接続アプリ115へ供給する。
【0088】
リモート接続アプリ115は、DFE(A)接続アプリ112から供給された接続情報を用いて、DFE(A)サーバ131にリモート接続する(ステップS908)。そして、リモート接続アプリ115は、DFE(A)サーバ131を遠隔操作するための遠隔操作画面を、操作装置110(操作パネル15)に表示させる(ステップS909)。これにより、ユーザは、操作装置110(操作パネル15)に表示された遠隔操作画面に対し、操作パネル15(操作部15B)の操作により、遠隔操作を行うことが可能となる。
【0089】
(遠隔操作画面の一例)
図10は、本発明の一実施形態に係る画像処理装置100において操作パネル15の表示部15Aに表示される遠隔操作画面の一例を示す図である。図10に示す遠隔操作画面1000は、リモート接続アプリ115の制御により、操作装置110が備える操作パネル15の表示部15Aに表示される画面である。特に、遠隔操作画面1000は、リモート接続アプリ115によってDFE(A)サーバ131に接続されたときに、表示される画面である。なお、遠隔操作画面1000は、「機能提供装置により提供される所定の機能に関する設定を行うための設定画面」の一例である。
【0090】
図10に示すように、遠隔操作画面1000は、IPアドレス表示欄1002、設定値入力欄1004、設定値入力欄1006、OKボタン1008、およびキャンセルボタン1010を備えている。
【0091】
IPアドレス表示欄1002は、DFE(A)サーバ131のIPアドレスが表示される。設定値入力欄1004は、DFE(A)サーバ131によって追加される拡張機能(A)に関する、第1の設定項目の設定値が入力される。設定値入力欄1006は、DFE(A)サーバ131によって追加される拡張機能(A)に関する、第2の設定項目の設定値が入力される。
【0092】
OKボタン1008は、設定値入力欄1004に入力された第1の設定項目の設定値と、設定値入力欄1006に入力された第2の設定項目の設定値とを、それぞれ有効化するためのボタンである。キャンセルボタン1010は、第1の設定項目の設定値および第2の設定項目の設定値を変更することなく、当該拡張機能(A)に関する設定変更を終了するためのボタンである。
【0093】
なお、遠隔操作画面1000は、DFE(A)サーバ131を遠隔操作するための画面であるから、当該遠隔操作画面1000から設定された各設定値は、実際には、DFE(A)サーバ131において有効化されることとなる。
【0094】
(画像処理装置100による処理の手順の一例(第5例))
図11は、本発明の一実施形態に係る画像処理装置100による処理の手順の一例(第5例)を示すシーケンス図である。ここでは、画像処理装置100から接続可能なDFEサーバ130が、再び(すなわち、2回目以降に)DFE(A)サーバ131となった状態で、画像処理装置100が起動されたときに実行される処理の手順について説明する。
【0095】
まず、画像処理装置100が起動されると、ホームアプリ114が、アイコンの表示条件(すなわち、図12に示すテーブル1200および図13に示すテーブル1300)を確認して、表示対象であると確認されたアイコン(すなわち、利用可否判定部301によって利用可能状態であると判定された機能のアイコン、且つ、アイコン保持部306に登録済みのアイコン)を、操作パネル15の表示部15A(ホーム画面)に表示させる(ステップS1101)。
【0096】
この時点では、画像処理装置100が有する各標準機能(例えば、コピー、ファクス、スキャナ、プリンタ、ドキュメントボックス等)は、利用可能状態であり、且つ、それらの標準機能に対応するアプリのアイコンが、アイコン保持部306に登録されているため、ホームアプリ114は、これらの標準機能に対応するアプリのアイコンを、操作パネル15の表示部15A(ホーム画面)に表示させる。
【0097】
一方、この時点では、拡張機能(A)および拡張機能(B)の双方とも利用可能状態ではないため、ホームアプリ114は、これらの拡張機能に対応するアプリのアイコンを、操作パネル15の表示部15A(ホーム画面)に表示させない。
【0098】
その後、DFE(A)サーバ131が起動して、DFE(A)サーバ131から起動通知情報が送信されると(ステップS1102)、コントローラ121が、当該起動通知情報を、監視サービス116へ転送する(ステップS1103)。
【0099】
さらに、監視サービス116は、当該起動通知情報を、DFE(A)接続アプリ112と、DFE(B)接続アプリ113と、ホームアプリ114とに、ブロードキャスト送信する(ステップS1104,ステップS1105,ステップS1106)。
【0100】
DFE(B)接続アプリ113は、上記起動通知情報を受信しても、当該起動通知情報に示されている識別情報が自身の識別情報ではない(すなわち、起動した機能提供装置が、当該接続アプリケーションに対応する機能提供装置ではない)ため、当該起動通知情報を無視する。
【0101】
ホームアプリ114は、上記起動通知情報を受信したことに応じて、ステップS1101と同様に、アイコンの表示条件(すなわち、図12に示すテーブル1200および図13に示すテーブル1300)を確認して、表示対象であると確認されたアイコンを、操作パネル15の表示部15A(ホーム画面)に表示させる(ステップS1107)。この時点では、DFE(A)接続アプリについて、DFE(A)サーバが起動され、DFE(A)接続アプリのアイコンはまだ登録されている。一方、DFE(B)接続アプリについて、DFE(B)接続アプリのアイコンは登録済みであるが、DFE(B)サーバが起動されていない。このため、ホームアプリ114は、拡張機能(A)に対応するアプリのアイコン112aを、操作パネル15の表示部15A(ホーム画面)に表示させる(ステップS1108)。なお、ホームアプリ114は、テーブル1200において、DFE(A)アプリに対応する起動情報を「False」から「True」に変更する。
【0102】
これにより、操作パネル15の表示部15A(ホーム画面)には、画像処理装置100が有する各標準機能を実行するための各アイコンと、DFE(A)接続アプリ112を起動するため(すなわち、DFE(A)サーバ131に接続するため)のアイコン112aとが、表示されることとなる。
【0103】
DFE(A)接続アプリ112は、上記起動通知情報を受信すると、当該起動通知情報に示されている識別情報が自身の識別情報である(すなわち、起動した機能提供装置が、当該接続アプリケーションに対応する機能提供装置である)ため、バックグラウンド起動され、コントローラ121に対して、DFE(A)サーバ131への接続情報(IPアドレス)を要求する(ステップS1109)。これに応じて、コントローラ121は、DFE(A)サーバ131への接続情報(IPアドレス)を、DFE(A)接続アプリ112へ送信する(ステップS1110)。DFE(A)接続アプリ112は、当該接続情報(IPアドレス)を受信すると、このIPアドレスと自身が保持するIPアドレスとが一致することをもって、上記起動通知情報が自身宛てであること(すなわち、本起動すべきであること)を確証する。
【0104】
(アイコンの表示条件を確認するためのテーブルの一例)
図12および図13は、本発明の一実施形態に係る画像処理装置100が用いる、アイコンの表示条件を確認するためのテーブルの一例を示す図である。図12に示すテーブル1200は、画像処理装置100における起動状態を表すテーブルである。図13に示すテーブル1300は、画像処理装置100におけるアイコンの登録状態を表すテーブルである。これらのテーブルは、例えば、操作装置110が備えるメモリ等に記憶される。そして、これらのテーブルは、操作装置110の利用可否判定部301によって、アイコンの表示条件を確認する際に用いられる。
【0105】
図12に示すように、テーブル1200は、データ項目として、「アプリ」、「コントローラ機能」、および「起動状態」を有している。「アプリ」は、操作装置110が備える各アプリケーション(識別情報)が設定される。「コントローラ機能」は、「アプリ」に設定されているアプリケーションに対応する、画像処理装置100の機能(識別情報)が設定される。「起動状態」は、「コントローラ機能」に設定されている機能が起動されているか否か(「True」または「False」)が設定される。例えば、図12に示す例では、テーブル1200は、「コピー」、「スキャナ」、「ファクス」、および「プリンタ」の各々の機能が、起動されていることを表しており、「DFE(A)」および「DFE(B)」の各々の機能が、起動されていないことを表している。
【0106】
一方、図13に示すように、テーブル1300は、データ項目として、「アプリ」および「アイコン登録」を有している。「アプリ」は、操作装置110が備える各アプリケーション(識別情報)が設定される。「アイコン登録」は、「アプリ」に設定されているアプリケーションに対応するアイコンが登録されているか否か(「True」または「False」)が設定される。例えば、図13に示す例では、テーブル1300は、「コピーアプリ」、「スキャナアプリ」、「ファクスアプリ」、「プリンタアプリ」、および「ブラウザアプリ」の各々のアプリについては、アイコンが登録されていることを表しており、「DFE(A)アプリ」および「DFE(B)アプリ」の各々のアプリについては、アイコンが登録されていないことを表している。
【0107】
以上説明したように、本発明の一実施形態に係る画像処理装置100によれば、接続アプリケーション(DFE(A)接続アプリ112,DFE(B)接続アプリ113)を起動するためのアイコンであって、接続アプリケーションの接続先を識別可能なアイコン(アイコン112a,113a)を、操作装置110が備える表示部15Aにおけるホーム画面に表示させる構成を採用している。これにより、ユーザは、ホーム画面に表示されたアイコンにより、そのアイコンを選択した場合にどの拡張機能に接続されるかを、容易に把握することができる。したがって、本発明の一実施形態に係る画像処理装置100によれば、接続先の拡張機能を容易に把握することができるように、操作装置における表示を制御することができる。
【0108】
特に、本発明の一実施形態に係る画像処理装置100によれば、接続先を識別可能な画像と、接続先を識別可能な文字列とを有するアイコンを、ホーム画面に表示させる構成を採用している。これにより、ユーザは、ホーム画面に表示されたアイコンにより、そのアイコンを選択した場合にどの拡張機能に接続されるかを、より容易に把握することができる。
【0109】
また、本発明の一実施形態に係る画像処理装置100によれば、拡張機能を有する拡張機能装置から起動通知を受信した場合、その拡張機能に対応する接続アプリケーションのアイコンを、ホーム画面に表示し、拡張機能から起動通知を受信しない場合、その拡張機能に対応する接続アプリケーションのアイコンを、ホーム画面に表示しない構成を採用している。これにより、ユーザは、ホーム画面に表示されたアイコンにより、現在利用可能な拡張機能を容易に把握することができる。また、ユーザは、現在利用可能でない拡張機能に接続するための接続アプリケーションを、誤って起動してしまうこともない。
【0110】
また、本発明の一実施形態に係る画像処理装置100によれば、各接続アプリケーション(DFE(A)接続アプリ112,DFE(B)接続アプリ113)が、リモート接続アプリ115を起動するとともに、当該接続アプリケーションに対応する拡張機能に接続するための接続情報を、リモート接続アプリ115へ供給することにより、リモート接続アプリ115に、当該接続アプリケーションに対応する拡張機能への接続を行わせる構成を採用している。すなわち、本発明の一実施形態に係る画像処理装置100は、リモート接続アプリ115を改変することなく、各接続アプリケーションを追加で設ける構成を採用しているため、リモート接続アプリ115に仕様上の制約があるような場合であっても、容易に実現可能である。
【0111】
また、本発明の一実施形態に係る画像処理装置100によれば、拡張機能が最初に利用可能状態であると判定されるときに、当該拡張機能に対応する接続アプリケーションのアイコンを、ホーム画面に表示可能となるように、ホームアプリ114(アイコン保持部306)に登録する構成を採用している。これにより、本発明の一実施形態に係る画像処理装置100は、ホームアプリ114に対するアイコンの登録を一度行えば、それ以降、ホームアプリ114が、当該アイコンを使用し続けることができるため、ホームアプリ114に対するアイコンの不要な登録を抑制することができる。また、本発明の一実施形態に係る画像処理装置100によれば、アイコンの表示制御を、ホームアプリ114の標準的な機能によって行うことが可能となるため、各接続アプリケーションの機能を簡素化することができるうえ、ホームアプリ114の改変を最小限(もしくは、不要)とすることができ、よって、容易に実現可能である。
【0112】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形又は変更が可能である。
【0113】
例えば、上記実施形態では、本発明を、画像処理装置(MFP)に適用した例を説明したが、これに限らず、本発明は、操作装置および操作対象装置を有するものであれば、如何なる電子機器、如何なる情報処理システム、および、これらに用いられる如何なる操作装置にも適用することができる。なお、操作装置は、操作対象装置と物理的に分離して設けられたものであってもよく、操作対象装置と物理的に一体的に設けられたものであってもよい。
【0114】
また、例えば、上記実施形態において、利用可能状態と判定された拡張機能に対応するアイコンを、利用可能状態であることを識別可能にホーム画面に表示し、利用可能状態ではない判定された拡張機能に対応するアイコンを、利用可能状態ではないことを識別可能にホーム画面に表示するように変形してもよい。
【0115】
また、例えば、上記実施形態において、操作装置110におけるアプリケーション構成を変形するようにしてもよい。
【0116】
例えば、拡張機能毎に接続アプリケーションを設ける代わりに、一の接続アプリケーションを設け、当該一の接続アプリケーションにより、接続先の拡張機能を選択的に切り替えるようにしてもよい。この場合、ホームアプリ114は、上記一の接続アプリケーションを起動するためのアイコンを、現在の接続先の設定に応じて、変更するとよい。例えば、上記一の接続アプリケーションにおいて、DFE(A)サーバ131の接続情報及び接続先のDFE(A)サーバ131を示すアイコン及びアプリ名称と、DFE(B)サーバ132の接続情報及び接続先のDFE(B)サーバ132を示すアイコン及びアプリ名称とが設定されている。ホームアプリ114は、DFE(A)サーバ131から起動通知を受信し、DFE(A)サーバ131が利用可能状態と判断された場合、上記一の接続アプリケーションを起動するためのアイコンとして、DFE(A)サーバ131が接続先であることを識別可能なアイコン及びアプリ名称を表示し、DFE(B)サーバ132から起動通知を受信し、DFE(B)サーバ132が利用可能な状態と判断された場合、上記一の接続アプリケーションを起動するためのアイコンとして、DFE(B)サーバ132が接続先であることを識別可能なアイコン及びアプリ名称を表示するとよい。
【0117】
また、例えば、拡張機能毎に接続アプリケーションを設ける代わりに、上記一の接続アプリケーションの機能を、追加機能として、リモート接続アプリ115またはホームアプリ114に設けるようにしてもよい。この場合、リモート接続アプリ115またはホームアプリ114は、上記追加機能を起動するためのアイコンを、現在の接続先の設定に応じて、変更するとよい。例えば、リモート接続アプリ115またはホームアプリ114は、上記追加機能において、現在の接続先がDFE(A)サーバ131に設定されている場合、上記追加機能を起動するためのアイコンとして、DFE(A)サーバ131が接続先であることを識別可能なアイコンを表示し、上記追加機能において、現在の接続先がDFE(B)サーバ132に設定されている場合、上記追加機能を起動するためのアイコンとして、DFE(B)サーバ132が接続先であることを識別可能なアイコンを表示するとよい。
【0118】
また、例えば、ホームアプリ114がアイコンの表示制御を行う代わりに、接続アプリケーション自身が、アイコンの表示制御を行うようにしてもよい。例えば、DFE(A)サーバ131からの起動通知を受信した場合、DFE(A)接続アプリ112が、自身のアイコン112aをホーム画面に表示させ、DFE(B)サーバ132からの起動通知を受信した場合、DFE(B)接続アプリ113が、自身のアイコン113aをホーム画面に表示させるようにしてもよい。
【0119】
また、例えば、上記実施形態では、監視サービス116から、各接続アプリケーションへ起動通知をブロードキャスト送信するようにしているが、これに限らない。例えば、監視サービス116以外のアプリケーション(例えば、ホームアプリ114)が、各接続アプリケーションへ起動通知をブロードキャスト送信するようにしてもよい。また、例えば、監視サービス116以外のアプリケーション(例えば、ホームアプリ114)が、各DFEサーバ130の識別情報と、DFEサーバ130に接続するためのDFE接続アプリとが対応付けられた情報を保持し、監視サービス116から起動通知を受信したことに応じて、起動通知に含まれるDFEサーバ130の識別情報に対応するDFE接続アプリを起動させ、そして、起動されたDFE接続アプリがアイコン登録したことに応じて、当該DFE接続アプリのアイコンをホーム画面に表示させるようにしてもよい。
【0120】
また、例えば、上記実施形態において、コントローラ121は、ある一のタイミングにおいて、DFE(A)サーバ131およびDFE(B)サーバ132の双方に同時接続することが可能であってもよい。この場合、DFE(A)サーバ131およびDFE(B)サーバ132の双方から起動通知情報を受信した場合は、双方に対応するアイコン112a,113aのそれぞれを、ホーム画面に表示させるようにしてもよい。
【0121】
また、本発明の「オブジェクト」は、アイコンに限らず、それ以外のオブジェクト(例えば、ボタン等)であってもよい。
【符号の説明】
【0122】
10 情報処理システム
15 操作パネル
15A 表示部
15B 操作部
100 画像処理装置(電子機器)
110 操作装置
111 OS
112 DFE(A)接続アプリ(接続アプリケーション)
113 DFE(B)接続アプリ(接続アプリケーション)
114 ホームアプリ
115 リモート接続アプリ(リモート接続アプリケーション)
116 監視サービス(監視部)
120 本体装置(操作対象装置)
121 コントローラ
130 DFEサーバ(機能提供装置)
131 DFE(A)サーバ
132 DFE(B)サーバ
300 アプリケーション記憶部
301 利用可否判定部
302 アイコン登録部
303 アイコン表示制御部(オブジェクト表示制御部)
304 アイコン選択受付部
305 アプリ起動部
306 アイコン保持部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0123】
【文献】特開2017-173850号公報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13